(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-10
(45)【発行日】2023-08-21
(54)【発明の名称】電池積層体
(51)【国際特許分類】
H01M 50/597 20210101AFI20230814BHJP
H01M 50/503 20210101ALI20230814BHJP
H01M 50/505 20210101ALI20230814BHJP
H01M 50/509 20210101ALI20230814BHJP
H01M 50/543 20210101ALI20230814BHJP
H01M 50/55 20210101ALI20230814BHJP
H01M 50/553 20210101ALI20230814BHJP
H01M 50/588 20210101ALI20230814BHJP
【FI】
H01M50/597
H01M50/503
H01M50/505
H01M50/509
H01M50/543
H01M50/55 101
H01M50/553
H01M50/588
(21)【出願番号】P 2019560963
(86)(22)【出願日】2018-12-07
(86)【国際出願番号】 JP2018045029
(87)【国際公開番号】W WO2019124108
(87)【国際公開日】2019-06-27
【審査請求日】2021-08-03
(31)【優先権主張番号】P 2017246785
(32)【優先日】2017-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123102
【氏名又は名称】宗田 悟志
(72)【発明者】
【氏名】小村 哲司
(72)【発明者】
【氏名】宇賀治 正弥
【審査官】山本 雄一
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-138239(JP,A)
【文献】特開2016-157670(JP,A)
【文献】特開2012-009319(JP,A)
【文献】特開2014-123433(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/20-50/298
H01M 50/50-50/598
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層された複数の電池と、
前記複数の電池を電気的に接続するバスバーと、を備え、
前記複数の電池はそれぞれ、第1出力端子および第2出力端子を有するとともに、前記バスバーとの接続を規制する電池側第1構造部および電池側第2構造部を有し、
前記電池側第1構造部は、前記第1出力端子と前記バスバーとの間に配置されて前記第1出力端子と前記バスバーとを電気的に接続する中間部材で構成され、前記第1出力端子が嵌め込まれる凹部を有し、
前記電池側第2構造部は、前記第2出力端子と前記バスバーとの間に配置されて前記第2出力端子と前記バスバーとを電気的に接続する中間部材で構成され、前記第2出力端子が嵌め込まれる凹部を有し、
前記バスバーは、各電池との接続を規制するバスバー側第1構造部およびバスバー側第2構造部を有し、
前記電池側第1構造部は、前記第1出力端子の前記バスバーとの接点が第1高さとなる構造を有し、
前記電池側第2構造部は、前記第2出力端子の前記バスバーとの接点が第2高さとなる構造を有し、
前記バスバー側第1構造部は、前記第1出力端子との接点を含み、
前記バスバー側第2構造部は、前記第2出力端子との接点を含み、
前記バスバー側第1構造部および前記バスバー側第2構造部は、前記第1高さと前記第2高さとの差だけ、前記電池と前記バスバーとが重なる方向に互いにずれた構造を有し、
前記複数の電池において、前記電池側第1構造部と前記バスバー側第1構造部および前記電池側第2構造部と前記バスバー側第2構造部とがそれぞれ組み合わされたときは、各電池と前記バスバーとが接続され、いずれかの電池において、前記電池側第1構造部と前記バスバー側第2構造部あるいは前記電池側第2構造部と前記バスバー側第1構造部とが組み合わされたときは、当該電池あるいは他の電池と前記バスバーとが非接続となることを特徴とする電池積層体。
【請求項2】
積層された複数の電池と、
前記複数の電池を電気的に接続するバスバーと、を備え、
前記複数の電池はそれぞれ、第1出力端子および第2出力端子を有するとともに、前記バスバーとの接続を規制する電池側第1構造部および電池側第2構造部を有し、
前記電池側第1構造部は、前記第1出力端子と前記バスバーとの間に配置されて前記第1出力端子と前記バスバーとを電気的に接続する中間部材で構成され、前記第1出力端子が嵌め込まれる凹部を有し、
前記電池側第2構造部は、前記第2出力端子と前記バスバーとの間に配置されて前記第2出力端子と前記バスバーとを電気的に接続する中間部材で構成され、前記第2出力端子が嵌め込まれる凹部を有し、
前記バスバーは、各電池との接続を規制するバスバー側第1構造部およびバスバー側第2構造部を有し、
前記電池側第1構造部は、互いに嵌合する第1雄型構造および第1雌型構造の一方を有し、前記バスバー側第1構造部は、前記第1雄型構造および前記第1雌型構造の他方を有し、
前記電池側第2構造部は、互いに嵌合する第2雄型構造および第2雌型構造の一方を有し、前記バスバー側第2構造部は、前記第2雄型構造および前記第2雌型構造の他方を有し、
前記第1雄型構造と前記第2雌型構造とは嵌合せず、前記第2雄型構造と前記第1雌型構造とは嵌合せず、
前記電池側第1構造部は、前記第1雄型構造を有し、
前記第1雄型構造は、前記第2出力端子より前記第1出力端子に近い位置で突出する絶縁樹脂製の突起で構成され、
前記電池側第2構造部は、前記第2雄型構造を有し、
前記第2雄型構造は、前記第1出力端子より前記第2出力端子に近い位置で突出する絶縁樹脂製の突起で構成され、
前記第1雄型構造および前記第2雄型構造は、前記電池の積層方向において前記電池の中心に対して同じ側に偏って配置され、
前記バスバー側第1構造部は、前記第1雌型構造を有し、
前記第1雌型構造は、前記第1雄型構造に対応する位置に設けられた開口で構成され、
前記バスバー側第2構造部は、前記第2雌型構造を有し、
前記第2雌型構造は、前記第2雄型構造に対応する位置に設けられた開口で構成され、
前記複数の電池において、前記電池側第1構造部と前記バスバー側第1構造部および前記電池側第2構造部と前記バスバー側第2構造部とがそれぞれ組み合わされたときは、各電池と前記バスバーとが接続され、いずれかの電池において、前記電池側第1構造部と前記バスバー側第2構造部あるいは前記電池側第2構造部と前記バスバー側第1構造部とが組み合わされたときは、当該電池あるいは他の電池と前記バスバーとが非接続となることを特徴とする電池積層体。
【請求項3】
前記電池側第1構造部は、前記第1出力端子と前記第2出力端子とが並ぶ方向において、電池の中心から前記第1出力端子の前記バスバーとの接点までの距離が第1距離となる構造を有し、
前記電池側第2構造部は、前記方向において、電池の中心から前記第2出力端子の前記バスバーとの接点までの距離が第2距離となる構造を有し、
前記バスバー側第1構造部は、前記第1出力端子との接点を含み、
前記バスバー側第2構造部は、前記第2出力端子との接点を含み、
前記バスバー側第1構造部および前記バスバー側第2構造部は、前記第1距離と前記第2距離との差だけ、前記方向に互いにずれた構造を有する請求項1または2記載の電池積層体。
【請求項4】
前記複数の電池は、少なくとも2つの電池で構成される複数の電池ユニットに組み分けられ、各電池ユニットにおいて電池同士が前記バスバーで並列接続され、電池ユニット同士が前記バスバーで直列接続される請求項1乃至
3のいずれか1項に記載の電池積層体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池積層体に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば車両用等の、高い出力電圧が要求される電源に用いられる電池として、複数個の電池が電気的に接続されてなる電池積層体が知られている。従来、このような電池積層体では、隣り合う電池の出力端子同士がバスバーで接続されていた。例えば、特許文献1には、複数の電池がバスバーによって並列接続されて複数の電池ユニットが構成されるとともに、電池ユニット同士が同じバスバーで直列接続された構造を有する電池積層体が開示されている。このような構造をとることで、全ての電池がバスバーで直列接続された電池積層体同士を並列接続する場合に比べて、電圧検出線などの部材の数を減らすことができ、電池装置の低コスト化を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本発明者らは、電池積層体内で電池の並列接続と直列接続とを組み合わせた構造について鋭意検討を重ねた結果、以下の課題を認識するに至った。すなわち、複数の電池を積層する過程で、一部の電池を正負極の向きを誤って配置してしまったとする。この場合、各電池をバスバーで接続した瞬間に、向きを誤った電池と当該電池に接続された電池との間に短絡が生じてしまう。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、電池積層体内での電池間の短絡を予防する技術を提供することにある。
【0006】
本発明のある態様は、電池積層体である。当該電池積層体は、積層された複数の電池と、複数の電池を電気的に接続するバスバーと、を備える。複数の電池はそれぞれ、バスバーとの接続を規制する電池側第1構造部および電池側第2構造部を有する。バスバーは、各電池との接続を規制するバスバー側第1構造部およびバスバー側第2構造部を有する。複数の電池において、電池側第1構造部とバスバー側第1構造部および電池側第2構造部とバスバー側第2構造部とがそれぞれ組み合わされたときは、各電池とバスバーとが接続され、いずれかの電池において、電池側第1構造部とバスバー側第2構造部あるいは電池側第2構造部とバスバー側第1構造部とが組み合わされたときは、当該電池あるいは他の電池とバスバーとが非接続となる。
【0007】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0008】
本発明によれば、電池積層体内での電池間の短絡を予防することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1に係る電池積層体の概略構造を示す斜視図である。
【
図3】
図3(A)は、電池積層体におけるバスバーの近傍を拡大して示す側面模式図である。
図3(B)は、電池の向きを誤って配置した場合の一例を示す側面模式図である。
図3(C)は、電池の向きを誤って配置した場合の他の例を示す側面模式図である。
【
図4】実施の形態2に係る電池積層体の概略構造を示す斜視図である。
【
図6】
図6(A)は、電池積層体の一部を示す平面模式図である。
図6(B)は、電池の向きを誤って配置した場合の一例を示す側面模式図である。
【
図7】実施の形態3に係る電池積層体の一部を示す平面模式図である。
【
図8】
図8(A)は、正しい向きで電池を配置した場合の電池積層体の一部を示す側面模式図である。
図8(B)は、電池の向きを誤って配置した場合の一例を示す側面模式図である。
【
図9】変形例に係る電池積層体の一部を示す平面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図に示す各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。また、同一の部材であっても、各図面間で縮尺等が若干相違する場合もあり得る。また、本明細書または請求項中に「第1」、「第2」等の用語が用いられる場合、特に言及がない限りいかなる順序や重要度を表すものでもなく、ある構成と他の構成とを区別するためのものである。
【0011】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る電池積層体の概略構造を示す斜視図である。電池積層体1(1A)は、複数の電池2と、複数のバスバー4とを備える。
【0012】
各電池2は、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル-水素電池、ニッケル-カドミウム電池等の充電可能な二次電池である。電池2は、いわゆる角形電池である。複数の電池2は、隣り合う電池2の主表面同士が対向するにして所定の間隔で積層される。なお、「積層」は、任意の1方向に複数の部材を並べることを意味する。したがって、電池2の積層には、複数の電池2を水平に並べることも含まれる。電池2の構造は、後に詳細に説明する。
【0013】
各バスバー4は、長尺状の金属部材である。バスバー4は、電池2の積層方向X(
図1において矢印Xで示す方向)に延在して、積層された複数の電池2を電気的に接続する。バスバー4を構成する金属としては、銅やアルミニウムが例示される。バスバー4は、各電池2の出力端子に、例えば溶接によって接合される。バスバー4の構造と、バスバー4による電池2の接続とは、後に詳細に説明する。
【0014】
電池積層体1は、図示しない複数のセパレータを有する。セパレータは、絶縁スペーサとも呼ばれ、例えば絶縁性を有する樹脂からなる。セパレータを構成する樹脂としては、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)、ノリル(登録商標)樹脂(変性PPE)等の熱可塑性樹脂が例示される。セパレータは、各電池2の間、および電池2と後述するエンドプレート6との間に配置される。これにより、隣り合う電池2の外装缶同士が絶縁される。また、電池2の外装缶とエンドプレート6とが絶縁される。
【0015】
また、電池積層体1は、一対のエンドプレート6を有する。エンドプレート6は、例えば金属板からなる。積層された複数の電池2および複数のセパレータは、一対のエンドプレート6で挟まれる。一対のエンドプレート6は、電池2の積層方向Xに配列され、最外側の電池2とセパレータを挟んで隣り合う。
【0016】
また、電池積層体1は、一対の拘束部材8を有する。積層された電池2、セパレータおよびエンドプレート6は、一対の拘束部材8によって拘束される。一対の拘束部材8は、バインドバーとも呼ばれる。一対の拘束部材8は、複数の電池2の積層方向Xに対して直交する水平方向Y(
図1において矢印Yで示す方向)に配列される。水平方向Yは、各電池2において出力端子が並ぶ方向である。各拘束部材8は、電池2の側面に平行な矩形状の平面部8aと、平面部8aの各辺の端部から電池2側に突出する庇部8bとを有する。拘束部材8は、例えば矩形状の金属板の各辺に折り曲げ加工を施すことで形成することができる。
【0017】
電池2の積層方向Xにおいて対向する2つの庇部8bと一対のエンドプレート6とが、ねじ止め等により固定される。これにより、複数の電池2と複数のセパレータとが一対のエンドプレート6および一対の拘束部材8によって締結される。複数の電池2は、拘束部材8によって電池2の積層方向Xに締め付けられることで、積層方向Xの位置決めがなされる。また、複数の電池2は、底面がセパレータを介して拘束部材8の下側の庇部8bに当接し、上面がセパレータを介して拘束部材8の上側の庇部8bに当接することで、上下方向の位置決めがなされる。この状態で、各電池2の出力端子にバスバー4が電気的に接続されて、電池積層体1が得られる。
【0018】
続いて、電池2およびバスバー4の構造と、バスバー4による電池2の電気的接続について詳細に説明する。
図2は、電池の概略構造を示す斜視図である。複数の電池2はそれぞれ、扁平な直方体形状の外装缶10を有する。外装缶10の一面には図示しない略長方形状の開口が設けられ、この開口を介して外装缶10に電極体や電解液等が収容される。外装缶10の開口には、外装缶を封止する封口板12が設けられる。封口板12には、長手方向の一端寄りに第1出力端子14aが設けられ、他端寄りに第2出力端子14bが設けられる。例えば、第1出力端子14aは正極の出力端子であり、第2出力端子14bは負極の出力端子である。以下では適宜、第1出力端子14aと第2出力端子14bと区別する必要がない場合、まとめて出力端子14と称する。
【0019】
出力端子14は、封口板12の開口部から突出する。出力端子14の周縁部と封口板12の開口部との間には、シール部材としてのガスケットが設けられる。ガスケットにより、封口板12と出力端子14との境界部が気密に閉塞される。また、封口板12と出力端子14との間の短絡が防止される。外装缶10、封口板12及び出力端子14は導電体であり、例えば金属製である。ガスケットは絶縁体であり、例えば樹脂製である。また、封口板12には、一対の出力端子14の間に図示しない安全弁が設けられる。安全弁は、外装缶の内圧が所定値以上に上昇した際に開弁して、内部のガスを放出できるように構成される。
【0020】
本実施の形態では、封口板12が設けられる側を電池2の上面、反対側を電池2の底面とする。また、電池2は、上面及び底面をつなぐ2つの主表面を有する。この主表面は、電池2が有する6つの面のうち面積の最も大きい面である。上面、底面及び2つの主表面を除いた残り2つの面は、電池2の側面とする。また、電池2の上面側を電池積層体1の上面とし、電池2の底面側を電池積層体1の底面とし、電池2の側面側を電池積層体1の側面とする。また便宜上、電池積層体1の上面側を鉛直方向上方とし、電池積層体1の底面側を鉛直方向下方とする。
【0021】
複数の電池2はそれぞれ、バスバー4との接続を規制する、つまりバスバー4との接続を許容および禁止する、電池側第1構造部16および電池側第2構造部18を有する。電池側第1構造部16および電池側第2構造部18は、後述するバスバー側第1構造部28およびバスバー側第2構造部30と共同で、各電池2とバスバー4との接続を規制する。本実施の形態の電池側第1構造部16は、第1出力端子14aのバスバー4との接点20が第1高さH1となる構造を有する。また、電池側第2構造部18は、第2出力端子14bのバスバー4との接点22が第2高さH2となる構造を有する。
【0022】
具体的には、電池側第1構造部16は、第1出力端子14aに装着される第1中間部材24で構成される。第1中間部材24は、扁平な直方体形状の導電性部材である。第1中間部材24の一方の主表面には、第1出力端子14aに対応する凹部が形成されている。当該凹部に第1出力端子14aが嵌め込まれることで、第1中間部材24は第1出力端子14aに電気的に接続される。バスバー4は、第1中間部材24の他方の主表面に当接する。したがって、第1出力端子14aのバスバー4との接点20は、第1中間部材24の他方の主表面に含まれる。
【0023】
第1中間部材24の厚み、すなわち一方の主表面から他方の主表面までの距離は、第1高さH1と等しい。このため、第1中間部材24が第1出力端子14aに装着されると、第1出力端子14aの接点20は、封口板12からの突出高さが第1高さH1となる。
【0024】
電池側第2構造部18は、第2出力端子14bに装着される第2中間部材26で構成される。第2中間部材26は、扁平な直方体形状の導電性部材である。第2中間部材26の一方の主表面には、第2出力端子14bに対応する凹部が形成されている。当該凹部に第2出力端子14bが嵌め込まれることで、第2中間部材26は第2出力端子14bに電気的に接続される。バスバー4は、第2中間部材26の他方の主表面に当接する。したがって、第2出力端子14bのバスバー4との接点22は、第2中間部材26の他方の主表面に含まれる。
【0025】
第2中間部材26の厚み、すなわち一方の主表面から他方の主表面までの距離は、第2高さH2と等しい。このため、第2中間部材26が第2出力端子14bに装着されると、第2出力端子14bの接点22は、封口板12からの突出高さが第2高さH2となる。本実施の形態では、第2中間部材26は、第1中間部材24よりも薄い。このため、第1高さH1は、第2高さH2よりも高い。
【0026】
なお、第1中間部材24と第1出力端子14aとは一体であってもよい。同様に、第2中間部材26と第2出力端子14bとが一体であってもよい。すなわち、第1出力端子14aそのものが電池側第1構造部16を構成し、第2出力端子14bそのものが電池側第2構造部18を構成してもよい。また、
図2では、便宜的に接点20,22を電池側第1構造部16および電池側第2構造部18の主表面上の点として図示しているが、電池側第1構造部16および電池側第2構造部18の主表面全体を接点20,22と捉えてもよい。
【0027】
図3(A)は、電池積層体におけるバスバーの近傍を拡大して示す側面模式図である。バスバー4は、電池2の積層方向Xに延在する略帯状の部材である。バスバー4は、電池側第1構造部16および電池側第2構造部18と共同で、各電池2との接続を規制するバスバー側第1構造部28およびバスバー側第2構造部30を有する。バスバー側第1構造部28は、第1出力端子14aとの接点32を含む。バスバー側第2構造部30は、第2出力端子14bとの接点34を含む。また、バスバー側第1構造部28およびバスバー側第2構造部30は、第1高さH1と第2高さH2との差H3だけ、電池2とバスバー4とが重なる方向に互いにずれた構造を有する。
【0028】
本実施の形態のバスバー4は、積層方向Xの略中央に段差部36を有する。バスバー側第1構造部28とバスバー側第2構造部30とは、段差部36を挟んで配置される。バスバー4は、バスバー側第1構造部28において積層方向Xに延伸し、段差部36において電池2に近接する方向に延伸し、バスバー側第2構造部30において再び積層方向Xに延伸する。電池2とバスバー4とが重なる方向、言い換えれば鉛直方向Zにおける段差部36の寸法は、第1高さH1と第2高さH2との差H3に等しい。したがって、バスバー4は、中央部を挟んで一方の端部側と他方の端部側とが差H3の分だけ段違いになっている。
【0029】
複数の電池2は、少なくとも2つの電池2で構成される複数の電池ユニット38に組み分けられる。そして、各電池ユニット38において電池2同士がバスバー4で並列接続される。また、電池ユニット38同士がバスバー4で直列接続される。
図3(A)に示す例では、第1電池2aと第2電池2bとが同極の出力端子14同士が隣り合うように積層されて、第1電池ユニット38aが形成される。また、同様に第1電池2aと第2電池2bとが同極の出力端子14同士が隣り合うように積層されて、第2電池ユニット38bが形成される。
【0030】
第1電池ユニット38aと第2電池ユニット38bとは、第1電池ユニット38aの第1出力端子14aと、第2電池ユニット38bの第2出力端子14bとが隣り合うように積層される。そして、第1出力端子14aに装着された電池側第1構造部16、および第2出力端子14bに装着された電池側第2構造部18に、バスバー4が接合される。これにより、第1出力端子14aの接点20とバスバー4の接点32、および第2出力端子14bの接点22とバスバー4の接点34とが、それぞれ電気的に接続される。この結果、各電池ユニット38における第1電池2aと第2電池2bとが並列接続され、第1電池ユニット38aと第2電池ユニット38bとが直列接続される。
【0031】
図3(A)に示す例では、1つのバスバー4に対応する全ての電池2が、第1出力端子14aおよび第2出力端子14bが正しい向きで積層されている。この場合、全ての電池2において、電池側第1構造部16とバスバー側第1構造部28とが組み合わされ、電池側第2構造部18とバスバー側第2構造部30とが組み合わされる。
【0032】
つまり、第1電池ユニット38aの各電池2における電池側第1構造部16とバスバー側第1構造部28とが当接し、第2電池ユニット38bの各電池2における電池側第2構造部18とバスバー側第2構造部30とが当接する。電池側第1構造部16の第1高さH1と電池側第2構造部18の第2高さH2との差H3は、バスバー4の段差部36で吸収される。このため、電池側第1構造部16とバスバー4との当接と、電池側第2構造部18とバスバー4との当接とを、同時に行うことができる。この結果、各電池2とバスバー4とが電気的に接続される。
【0033】
一方、いずれかの電池2において、電池側第1構造部16とバスバー側第2構造部30あるいは電池側第2構造部18とバスバー側第1構造部28とが組み合わされたときは、当該電池2あるいは他の電池2とバスバー4とが非接続となる。
図3(B)は、電池の向きを誤って配置した場合の一例を示す側面模式図である。
図3(C)は、電池の向きを誤って配置した場合の他の例を示す側面模式図である。
【0034】
例えば
図3(B)に示すように、第1電池ユニット38aの第2電池2bが向きを誤って配置されたとする。第2電池2bは、第1出力端子14aと第2出力端子14bとが正しい位置と逆になっている。他の電池2は、正しい向きで配置されている。この場合、第1電池ユニット38aの第2電池2bは、電池側第2構造部18とバスバー側第1構造部28とが組み合わされる。第1電池ユニット38aの第1電池2aは、電池側第1構造部16とバスバー側第1構造部28とが組み合わされる。第2電池ユニット38bの各電池2は、電池側第2構造部18とバスバー側第2構造部30とが組み合わされる。
【0035】
第1電池ユニット38aの第1電池2aは、電池側第1構造部16がバスバー側第1構造部28に当接する。第2電池ユニット38bの各電池2は、電池側第2構造部18がバスバー側第2構造部30に当接する。この状態で、バスバー側第1構造部28は、第1高さH1の位置に延在する。第1電池ユニット38aの第2電池2bは、第2高さH2である電池側第2構造部18がバスバー側第1構造部28と対向する。電池側第2構造部18とバスバー側第1構造部28との間には隙間があるため、両者は当接できない。この結果、出力端子14の向きを誤って配置された第1電池ユニット38aの第2電池2bは、バスバー4に接続されない。
【0036】
また、例えば
図3(C)に示すように、第2電池ユニット38bの第2電池2bが向きを誤って配置されたとする。第2電池2bは、第1出力端子14aと第2出力端子14bとが正しい位置と逆になっている。他の電池2は、正しい向きで配置されている。この場合、第2電池ユニット38bの第2電池2bは、電池側第1構造部16とバスバー側第2構造部30とが組み合わされる。第1電池ユニット38aの各電池2は、電池側第1構造部16とバスバー側第1構造部28とが組み合わされる。第2電池ユニット38bの第1電池2aは、電池側第2構造部18とバスバー側第2構造部30とが組み合わされる。
【0037】
第2電池ユニット38bの第2電池2bは、電池側第1構造部16がバスバー側第2構造部30に当接する。この状態で、バスバー側第2構造部30は、第1高さH1の位置に延在する。段差部36によって高さ位置が差H3の分だけずれるバスバー側第1構造部28は、第1高さH1と差H3との合計の高さ位置に延在する。
【0038】
第1電池ユニット38aの各電池2は、第1高さH1である電池側第1構造部16がバスバー側第1構造部28と対向する。第2電池ユニット38bの第1電池2aは、第2高さH2である電池側第2構造部18がバスバー側第2構造部30と対向する。第1電池ユニット38aの各電池2については、電池側第1構造部16とバスバー側第1構造部28との間に隙間があるため、両者は当接できない。また、第2電池ユニット38bの第1電池2aについては、電池側第2構造部18とバスバー側第2構造部30との間に隙間があるため、両者は当接できない。この結果、出力端子14の向きを誤って配置された第2電池ユニット38bの第2電池2bのみがバスバー4に接続され、他の電池2はバスバー4に接続されない。
【0039】
以上説明したように、本実施の形態に係る電池積層体1は、積層された複数の電池2と、複数の電池2を電気的に接続するバスバー4とを備える。また、電池積層体1は、複数の電池2が少なくとも2つの電池2で構成される複数の電池ユニット38にくみ分けられ、各電池ユニット38において電池2同士がバスバー4で並列接続され、電池ユニット38同士がバスバー4で直列接続されるように設計される。複数の電池2はそれぞれ、バスバー4との電気的接続を規制する電池側第1構造部16および電池側第2構造部18を有する。バスバー4は、各電池2との電気的接続を規制するバスバー側第1構造部28およびバスバー側第2構造部30を有する。
【0040】
共通のバスバー4に接続される複数の電池2において、電池側第1構造部16とバスバー側第1構造部28とが組み合わされ、電池側第2構造部18とバスバー側第2構造部30とが組み合わされたときは、各電池2とバスバー4とが電気的に接続される。一方、いずれかの電池2において、電池側第1構造部16とバスバー側第2構造部30とが組み合わされるか、電池側第2構造部18とバスバー側第1構造部28とが組み合わされたときは、この電池2とバスバー4とが電気的に非接続となるか、他の電池2とバスバー4とが電気的に非接続となる。
【0041】
また、複数の電池2はそれぞれ、第1出力端子14aと第2出力端子14bとを有する。電池側第1構造部16は、第1出力端子14aのバスバー4との接点20が第1高さH1となる構造を有する。電池側第2構造部18は、第2出力端子14bのバスバー4との接点22が第2高さH2となる構造を有する。バスバー側第1構造部28は、第1出力端子14aとの接点32を含み、バスバー側第2構造部30は、第2出力端子14bとの接点34とを含む。そして、バスバー側第1構造部28およびバスバー側第2構造部30は、第1高さH1と第2高さH2との差H3だけ、電池2とバスバー4とが重なる方向に互いにずれた構造を有する。つまり本実施の形態では、第1出力端子14aと第2出力端子14bとで高さを異ならせることで、各電池2とバスバー4との接続を規制している。
【0042】
これにより、複数の電池2を積層する過程で、一部の電池2を正負極の向きを誤って配置してしまった場合に、向きを誤った電池2と他の電池2とがバスバー4によって電気的に接続されることを回避することができる。このため、電池積層体1内での電池2間の短絡を予防することができる。また、電池2の誤配置を防止することができる。
【0043】
(実施の形態2)
実施の形態2に係る電池積層体は、電池側第1構造部16、電池側第2構造部18、バスバー側第1構造部28およびバスバー側第2構造部30の構造が異なる点を除き、実施の形態1と共通の構成を有する。以下、本実施の形態に係る電池積層体について実施の形態1と異なる構成を中心に説明し、共通する構成については簡単に説明するか、あるいは説明を省略する。
【0044】
図4は、実施の形態2に係る電池積層体の概略構造を示す斜視図である。電池積層体1(1B)は、複数の電池2と、複数のバスバー4とを備える。複数の電池2は、隣り合う電池2の主表面同士が対向するにして所定の間隔で積層される。バスバー4は、積層された複数の電池2を電気的に接続する。
【0045】
電池積層体1は、図示しない複数のセパレータを有する。セパレータは、各電池2の間、および電池2とエンドプレート6との間に配置される。また、電池積層体1は、一対のエンドプレート6を有する。一対のエンドプレート6は、電池2の積層方向Xに配列され、最外側の電池2とセパレータを挟んで隣り合う。また、電池積層体1は、一対の拘束部材8を有する。積層された電池2、セパレータおよびエンドプレート6は、一対の拘束部材8によって拘束される。
【0046】
続いて、電池2およびバスバー4の構造と、バスバー4による電池2の電気的接続について詳細に説明する。
図5は、電池の概略構造を示す斜視図である。複数の電池2はそれぞれ、外装缶10を有する。外装缶10の一面には開口が設けられ、開口には封口板12が設けられる。封口板12には、長手方向の一端寄りに第1出力端子14aが設けられ、他端寄りに第2出力端子14bが設けられる。各出力端子14は、封口板12の開口部から突出する。
【0047】
また、複数の電池2はそれぞれ、バスバー4との接続を規制する電池側第1構造部16および電池側第2構造部18を有する。電池側第1構造部16および電池側第2構造部18は、バスバー側第1構造部28およびバスバー側第2構造部30と共同で、各電池2とバスバー4との接続を規制する。
【0048】
本実施の形態の電池側第1構造部16は、第1出力端子14aと第2出力端子14bとが並ぶ方向において、電池2の中心Cyから第1出力端子14aのバスバー4との接点20までの距離が第1距離L1となる構造を有する。また、電池側第2構造部18は、2つの出力端子14が並ぶ方向において、電池2の中心Cyから第2出力端子14bのバスバー4との接点22までの距離が第2距離L2となる構造を有する。電池2の中心Cyは、第1出力端子14aと第2出力端子14bとが並ぶ方向、言い換えれば水平方向Yにおいて2つの出力端子14から等しい距離にある。
【0049】
具体的には、電池側第1構造部16は、第1出力端子14aに装着される第3中間部材40で構成される。第3中間部材40は、扁平な直方体形状の導電性部材である。第3中間部材40の一方の主表面には、第1出力端子14aに対応する凹部が形成されている。当該凹部に第1出力端子14aが嵌め込まれることで、第3中間部材40は第1出力端子14aに電気的に接続される。第3中間部材40は、他方の主表面に第1バスバー載置面42を有する。第1バスバー載置面42は、当該他方の主表面の他の領域よりも一段高くなっている。バスバー4は、第1バスバー載置面42に当接する。したがって、第1出力端子14aのバスバー4との接点20は、第1バスバー載置面42に含まれる。
【0050】
第1バスバー載置面42は、第1出力端子14aよりも電池2の中心Cyに近い位置に配置される。このため、第3中間部材40が第1出力端子14aに装着されると、第1出力端子14aの接点20は、第1出力端子14aよりも電池2の中心Cyに近い位置となる。
【0051】
電池側第2構造部18は、第2出力端子14bに装着される第4中間部材44で構成される。第4中間部材44は、扁平な直方体形状の導電性部材である。第4中間部材44の一方の主表面には、第2出力端子14bに対応する凹部が形成されている。当該凹部に第2出力端子14bが嵌め込まれることで、第4中間部材44は第2出力端子14bに電気的に接続される。第4中間部材44は、他方の主表面に第2バスバー載置面46を有する。第2バスバー載置面46は、当該他方の主表面の他の領域よりも一段高くなっている。バスバー4は、第2バスバー載置面46に当接する。したがって、第2出力端子14bのバスバー4との接点22は、第2バスバー載置面46に含まれる。
【0052】
第2バスバー載置面46は、第2出力端子14bよりも電池2の中心Cyから遠い位置に配置される。このため、第4中間部材44が第2出力端子14bに装着されると、第2出力端子14bの接点22は、第2出力端子14bよりも電池2の中心Cyから遠い位置となる。本実施の形態では、第1出力端子14aの接点20が第1出力端子14aよりも電池2の中心Cyに近く、第2出力端子14bの接点22が第2出力端子14bよりも電池2の中心Cyから遠い。このため、中心Cyから接点20までの第1距離L1と中心Cyから接点22までの第2距離L2とは異なり、第1距離L1は第2距離L2よりも短い。
【0053】
なお、第3中間部材40と第1出力端子14aとは一体であってもよい。同様に、第4中間部材44と第2出力端子14bとが一体であってもよい。すなわち、第1出力端子14aそのものが電池側第1構造部16を構成し、第2出力端子14bそのものが電池側第2構造部18を構成してもよい。また、
図5では、便宜的に接点20,22を第1バスバー載置面42および第2バスバー載置面46の中心に図示しているが、第1バスバー載置面42および第2バスバー載置面46の各全体を接点20,22と捉えてもよい。
【0054】
図6(A)は、電池積層体の一部を示す平面模式図である。バスバー4は、電池2の積層方向Xに延在する略帯状の部材である。バスバー4は、電池側第1構造部16および電池側第2構造部18と共同で、各電池2との接続を規制するバスバー側第1構造部28およびバスバー側第2構造部30を有する。バスバー側第1構造部28は、第1出力端子14aとの接点32を含む。バスバー側第2構造部30は、第2出力端子14bとの接点34を含む。また、バスバー側第1構造部28およびバスバー側第2構造部30は、第1距離L1と第2距離L2との差L3だけ、第1出力端子14aと第2出力端子14bが並ぶ方向に互いにずれた構造を有する。
【0055】
本実施の形態のバスバー4は、積層方向Xの略中央に段差部36を有する。バスバー側第1構造部28とバスバー側第2構造部30とは、段差部36を挟んで配置される。バスバー4は、バスバー側第1構造部28において積層方向Xに延伸し、段差部36において電池2の中心Cyに近接離間する方向に延在し、バスバー側第2構造部30において再び積層方向Xに延伸する。第1出力端子14aと第2出力端子14bとが並ぶ方向、言い換えれば水平方向Yにおける段差部36の寸法は、第1距離L1と第2距離L2との差L3に等しい。したがって、バスバー4は、中央部を挟んで一方の端部側と他方の端部側とが差L3の分だけ段違いになっている。なお、差L3の大きさは、バスバー4の幅よりも大きい。したがって、積層方向Xから見て、バスバー側第1構造部28とバスバー側第2構造部30とは重ならない。
【0056】
複数の電池2は、少なくとも2つの電池2で構成される複数の電池ユニット38に組み分けられる。そして、各電池ユニット38において電池2同士がバスバー4で並列接続される。また、電池ユニット38同士がバスバー4で直列接続される。
図6(A)に示す例では、第1電池2aと第2電池2bとが同極の出力端子14同士が隣り合うように積層されて、第1電池ユニット38aが形成される。また、同様に第1電池2aと第2電池2bとが同極の出力端子14同士が隣り合うように積層されて、第2電池ユニット38bが形成される。
【0057】
第1電池ユニット38aと第2電池ユニット38bとは、第1電池ユニット38aの第1出力端子14aと、第2電池ユニット38bの第2出力端子14bとが隣り合うように積層される。そして、第1出力端子14aに装着された電池側第1構造部16、および第2出力端子14bに装着された電池側第2構造部18に、バスバー4が接合される。これにより、第1出力端子14aの接点20とバスバー4の接点32、および第2出力端子14bの接点22とバスバー4の接点34とが、それぞれ電気的に接続される。この結果、各電池ユニット38における第1電池2aと第2電池2bとが並列接続され、第1電池ユニット38aと第2電池ユニット38bとが直列接続される。
【0058】
図6(A)に示す例では、1つのバスバー4に対応する全ての電池2が、第1出力端子14aおよび第2出力端子14bが正しい向きで積層されている。この場合、全ての電池2において、電池側第1構造部16とバスバー側第1構造部28とが組み合わされ、電池側第2構造部18とバスバー側第2構造部30とが組み合わされる。
【0059】
つまり、第1電池ユニット38aの各電池2における第1バスバー載置面42とバスバー側第1構造部28とが当接し、第2電池ユニット38bの各電池2における第2バスバー載置面46とバスバー側第2構造部30とが当接する。電池2の中心Cyから第1バスバー載置面42(言い換えれば接点20)までの第1距離L1と、電池2の中心Cyから第2バスバー載置面46(言い換えれば接点22)までの第2距離L2との差L3は、バスバー4の段差部36で吸収される。このため、電池側第1構造部16とバスバー4との当接と、電池側第2構造部18とバスバー4との当接とを、同時に行うことができる。この結果、各電池2とバスバー4とが電気的に接続される。
【0060】
一方、いずれかの電池2において、電池側第1構造部16とバスバー側第2構造部30あるいは電池側第2構造部18とバスバー側第1構造部28とが組み合わされたときは、当該電池2あるいは他の電池2とバスバー4とが非接続となる。
図6(B)は、電池の向きを誤って配置した場合の一例を示す側面模式図である。
【0061】
例えば
図6(B)に示すように、第2電池ユニット38bの第2電池2bが向きを誤って配置されたとする。第2電池2bは、第1出力端子14aと第2出力端子14bとが正しい位置と逆になっている。他の電池2は、正しい向きで配置されている。この場合、第2電池ユニット38bの第2電池2bは、電池側第2構造部18とバスバー側第1構造部28とが組み合わされる。第1電池ユニット38aの各電池2は、電池側第2構造部18とバスバー側第2構造部30とが組み合わされる。第2電池ユニット38bの第1電池2aは、電池側第1構造部16とバスバー側第1構造部28とが組み合わされる。
【0062】
第1電池ユニット38aの各電池2は、第2バスバー載置面46がバスバー側第2構造部30に当接する。第2電池ユニット38bの第1電池2aは、第1バスバー載置面42がバスバー側第1構造部28に当接する。この状態で、バスバー側第1構造部28は、電池2の中心Cyからおよそ第1距離L1だけ離れた位置に延在する。第2電池ユニット38bの第2電池2bは、電池側第2構造部18とバスバー側第1構造部28とが組み合わされている。電池側第2構造部18の第2バスバー載置面46は、電池2の中心Cyからの距離が第2距離L2である。このため、第2バスバー載置面46とバスバー側第1構造部28とは当接できない。この結果、出力端子14の向きを誤って配置された第2電池ユニット38bの第2電池2bは、バスバー4に接続されない。
【0063】
また、向きを誤って配置された第2電池2bとバスバー4とを電気的に接続すべく、電池側第2構造部18の第2バスバー載置面46にバスバー側第1構造部28を当接させたとする。この場合は、第1電池ユニット38aの各電池2と、第2電池ユニット38bの第1電池2aとをバスバー4に接続することができない。
【0064】
以上説明したように、本実施の形態に係る電池積層体1において、電池側第1構造部16は、電池2の中心Cyから第1出力端子14aのバスバー4との接点20までの距離が第1距離L1となる構造を有する。また、電池側第2構造部18は、電池2の中心Cyから第2出力端子14bのバスバー4との接点22までの距離が第2距離L2となる構造を有する。また、バスバー側第1構造部28とバスバー側第2構造部30とは、第1距離L1と第2距離L2との差L3だけ互いにずれた構造を有する。
【0065】
差L3の大きさは、電池2とバスバー4とを、電池側第2構造部18の第2バスバー載置面46とバスバー側第2構造部30とが当接する位置に固定し、電池2の向きのみを変えたときに、電池側第1構造部16の第1バスバー載置面42とバスバー側第2構造部30とが当接しない大きさである。あるいは、差L3の大きさは、電池2とバスバー4とを、電池側第1構造部16の第1バスバー載置面42とバスバー側第1構造部28とが当接する位置に固定し、電池2の向きのみを変えたときに、電池側第2構造部18の第2バスバー載置面46とバスバー側第1構造部28とが当接しない大きさである。
【0066】
つまり、電池2の中心Cyに対する各出力端子14の接点20,22の位置は、中心Cyを通り且つ積層方向Xに平行な直線を対称軸としたときに、非対称となっている。そして、バスバー4は、各接点20,22から中心Cyまでの距離の差分だけ、バスバー側第1構造部28とバスバー側第2構造部30とがずれている。このように、電池2の中心Cyから各出力端子14の接点20,22までの距離を異ならせる構造によっても、電池積層体1内での電池2間の短絡を予防することができる。また、電池2の誤配置を防止することができる。
【0067】
(実施の形態3)
実施の形態3に係る電池積層体は、電池側第1構造部16、電池側第2構造部18、バスバー側第1構造部28およびバスバー側第2構造部30の構造が異なる点を除き、実施の形態1と共通の構成を有する。以下、本実施の形態に係る電池積層体について実施の形態1と異なる構成を中心に説明し、共通する構成については簡単に説明するか、あるいは説明を省略する。
【0068】
図7は、実施の形態3に係る電池積層体の一部を示す平面模式図である。電池積層体1(1C)は、複数の電池2と、複数のバスバー4とを備える。複数の電池2は、隣り合う電池2の主表面同士が対向するにして所定の間隔で積層される。バスバー4は、積層された複数の電池2を電気的に接続する。
【0069】
複数の電池2はそれぞれ、第1出力端子14aと第2出力端子14bとを有する。また、複数の電池2はそれぞれ、バスバー4との接続を規制する電池側第1構造部16および電池側第2構造部18を有する。電池側第1構造部16および電池側第2構造部18は、バスバー側第1構造部28およびバスバー側第2構造部30と共同で、各電池2とバスバー4との接続を規制する。
【0070】
本実施の形態の電池側第1構造部16は、互いに嵌合する第1雄型構造48および第1雌型構造50の一方を有する。
図7には、電池側第1構造部16が第1雄型構造48を有する例が図示されている。第1雄型構造48は、例えば封口板12から突出する円筒状の突起である。例えば、第1雄型構造48は、絶縁性の樹脂からなる。第1雄型構造48の突出高さは、第1出力端子14aの突出高さよりも大きい。また、電池側第1構造部16は、積層方向Xにおいて、電池2の中心Cxに対して第1雄型構造48が一方の側に偏った構造を有する。また、第1雄型構造48は、第1出力端子14aの近傍に配置される。例えば、第1雄型構造48は、水平方向Yにおける電池2の中心Cyよりも第1出力端子14aに近い位置に設けられる。
【0071】
電池側第2構造部18は、互いに嵌合する第2雄型構造52および第2雌型構造54の一方を有する。
図7には、電池側第2構造部18が第2雄型構造52を有する例が図示されている。第2雄型構造52は第1雄型構造48と同様に、例えば封口板12から突出する円筒状の突起である。例えば、第2雄型構造52は、絶縁性の樹脂からなる。第2雄型構造52の突出高さは、第2出力端子14bの突出高さよりも大きい。また、電池側第2構造部18は、積層方向Xにおいて、電池2の中心Cxに対して第2雄型構造52が第1雄型構造48と同じ側に偏った構造を有する。また、第2雄型構造52は、第2出力端子14bの近傍に配置される。例えば、第2雄型構造52は、水平方向Yにおける電池2の中心Cyよりも第2出力端子14bに近い位置に設けられる。
【0072】
第1雄型構造48と第2雄型構造52とは、対応する出力端子14に対する位置関係が異なっている。つまり、各電池2における第1雄型構造48と第2雄型構造52とは、積層方向Xおよび水平方向Yにおける電池2の中心Cxyを回転中心としたとき、非対称となっている。
【0073】
バスバー4は、電池2の積層方向Xに延在する略帯状の部材である。バスバー4は、電池側第1構造部16および電池側第2構造部18と共同で、各電池2との接続を規制するバスバー側第1構造部28およびバスバー側第2構造部30を有する。バスバー側第1構造部28は、第1雄型構造48および第1雌型構造50の他方、すなわち電池側第1構造部16が有しない方の構造を有する。
図7には、バスバー側第1構造部28が第1雌型構造50を有する例が図示されている。第1雌型構造50は、第1雄型構造48を構成する突起の径よりも大きい直径を有する開口である。第1雌型構造50は、第1雄型構造48に対応する位置に設けられる。すなわち、第1雌型構造50は、正しい向きで配置された電池2にバスバー4が載置されたときに、鉛直方向Zから見て第1雄型構造48と重なる位置に設けられる。
【0074】
バスバー側第2構造部30は、第2雄型構造52および第2雌型構造54の他方、すなわち電池側第2構造部18が有しない方の構造を有する。
図7には、バスバー側第2構造部30が第2雌型構造54を有する例が図示されている。第2雌型構造54は第1雌型構造50と同様に、第2雄型構造52を構成する突起の径よりも大きい直径を有する開口である。第2雌型構造54は、第2雄型構造52に対応する位置に設けられる。すなわち、第2雌型構造54は、正しい向きで配置された電池2にバスバー4が載置されたときに、鉛直方向Zから見て第2雄型構造52と重なる位置に設けられる。
【0075】
複数の電池2は、少なくとも2つの電池2で構成される複数の電池ユニット38に組み分けられる。そして、各電池ユニット38において電池2同士がバスバー4で並列接続される。また、電池ユニット38同士がバスバー4で直列接続される。
図7に示す例では、第1電池2aと第2電池2bとが同極の出力端子14同士が隣り合うように積層されて、第1電池ユニット38aが形成される。また、同様に第1電池2aと第2電池2bとが同極の出力端子14同士が隣り合うように積層されて、第2電池ユニット38bが形成される。
【0076】
第1電池ユニット38aと第2電池ユニット38bとは、第1電池ユニット38aの第1出力端子14aと、第2電池ユニット38bの第2出力端子14bとが隣り合うように積層される。そして、第1出力端子14aおよび第2出力端子14bに、バスバー4が接合される。この結果、各電池ユニット38における第1電池2aと第2電池2bとが並列接続され、第1電池ユニット38aと第2電池ユニット38bとが直列接続される。
【0077】
図8(A)は、正しい向きで電池を配置した場合の電池積層体の一部を示す側面模式図である。
図8(A)に示す例では、1つのバスバー4に対応する全ての電池2が、第1出力端子14aおよび第2出力端子14bが正しい向きで積層されている。この場合、全ての電池2において、電池側第1構造部16とバスバー側第1構造部28とが組み合わされ、電池側第2構造部18とバスバー側第2構造部30とが組み合わされる。
【0078】
つまり、第1電池ユニット38aの各電池2における第1雄型構造48が、バスバー4の第1雌型構造50に嵌め合わされる。また、第2電池ユニット38bの各電池2における第2雄型構造52が、バスバー4の第2雌型構造54に嵌め合わされる。これにより、バスバー4は、各電池2の出力端子14に当接する位置まで接近することができる。つまり、第1雄型構造48と第1雌型構造50および第2雄型構造52と第2雌型構造54とがそれぞれ嵌合したときに、全ての電池2とバスバー4との接続が許容される。この結果、各電池2とバスバー4とが電気的に接続される。
【0079】
一方、いずれかの電池2において、電池側第1構造部16とバスバー側第2構造部30あるいは電池側第2構造部18とバスバー側第1構造部28とが組み合わされたときは、当該電池2あるいは他の電池2とバスバー4とが非接続となる。
図8(B)は、電池の向きを誤って配置した場合の一例を示す側面模式図である。
【0080】
例えば
図8(B)に示すように、第2電池ユニット38bの第2電池2bが向きを誤って配置されたとする。第2電池2bは、第1出力端子14aと第2出力端子14bとが正しい位置と逆になっている。他の電池2は、正しい向きで配置されている。この場合、第2電池ユニット38bの第2電池2bは、電池側第1構造部16とバスバー側第2構造部30とが組み合わされる。第1電池ユニット38aの各電池2は、電池側第1構造部16とバスバー側第1構造部28とが組み合わされる。第2電池ユニット38bの第1電池2aは、電池側第2構造部18とバスバー側第2構造部30とが組み合わされる。
【0081】
第1電池ユニット38aの各電池2については、電池側第1構造部16の第1雄型構造48とバスバー側第1構造部28の第1雌型構造50とが鉛直方向Zから見て重なり合う。第2電池ユニット38bの第1電池2aについては、電池側第2構造部18の第2雄型構造52とバスバー側第2構造部30の第2雌型構造54とが鉛直方向Zから見て重なり合う。一方、第2電池ユニット38bの第2電池2bについては、電池側第1構造部16の第1雄型構造48とバスバー側第2構造部30の第2雌型構造54とが鉛直方向Zから見てずれる。この位置ずれにより、第1雄型構造48と第2雌型構造54とは嵌合できない。同様に、電池側第2構造部18とバスバー側第1構造部28とが組み合わされた場合には、第2雄型構造52と第1雌型構造50も、位置ずれにより嵌合できない。
【0082】
したがって、バスバー4を各電池2に接近させると、第1雄型構造48がバスバー4に干渉してしまう。このため、各電池2の出力端子14にバスバー4を当接させることができない。この結果、出力端子14の向きを誤って配置された第2電池ユニット38bの第2電池2bは、バスバー4に接続されない。また、他の電池2についても、バスバー4に接続されない。
【0083】
以上説明したように、本実施の形態に係る電池積層体1では、互いに嵌合する第1雄型構造48および第1雌型構造50の一方を電池側第1構造部16が有し、他方をバスバー側第1構造部28が有する。また、互いに嵌合する第2雄型構造52および第2雌型構造54の一方を電池側第2構造部18が有し、他方をバスバー側第2構造部30が有する。第1雄型構造48と第2雌型構造54とは互いに嵌合せず、第2雄型構造52と第1雌型構造50とは互いに嵌合しない。そして、第1雄型構造48と第1雌型構造50とが嵌合し、且つ第2雄型構造52と第2雌型構造54とが嵌合したときに、各電池2とバスバー4との接続が許容される。このような構造によっても、電池積層体1内での電池2間の短絡を予防することができる。また、電池2の誤配置を防止することができる。
【0084】
実施の形態3に係る電池積層体1には、以下の変形例を挙げることができる。
図9は、変形例に係る電池積層体の一部を示す平面模式図である。実施の形態3では、第1雄型構造48と第2雄型構造52とで出力端子14と突起との位置関係を異ならせることで、第1雄型構造48と第2雌型構造54との非嵌合、および第1雌型構造50と第2雄型構造52との非嵌合を実現している。一方、本変形例では、第1雄型構造48と第1雌型構造50とで突起の数を異ならせることで、第1雄型構造48と第2雌型構造54との非嵌合、および第1雌型構造50と第2雄型構造52との非嵌合を実現している。
【0085】
具体的には、第1雄型構造48は、2つの突起で構成される。一方、第2雄型構造52は、1つの突起で構成される。第1雌型構造50は、第1雄型構造48の2つの突起に対応する、2つの開口で構成される。第2雌型構造54は、第2雄型構造52の1つの突起に対応する、1つの開口で構成される。第1雄型構造48と第2雄型構造52とは、実施の形態3と同様に回転非対称である。本変形例によっても、実施の形態3と同様の効果を奏することができる。
【0086】
また、本変形例において、第1雄型構造48および第2雄型構造52はそれぞれ、電池2の中心Cxを通り且つ積層方向Xに平行な直線を対称軸とする線対称形状を有する。具体的には、第1雄型構造48を構成する2つの突起は、当該直線を挟んで当該直線から等しい距離に配置される。また、第2雄型構造52を構成する突起は、突起の中心が当該直線と重なるように配置される。
【0087】
実施の形態3では、第1雄型構造48および第2雄型構造52は、積層方向Xにおいて突起が電池2の中心Cxからずれた構造を有する。このため、第1雄型構造48および第2雄型構造52はそれぞれ、中心Cxを通り且つ積層方向Xに平行な直線を対称軸としたときに非対称である。この場合、水平方向Yで一方の側に配置されるバスバー4と、他方の側に配置されるバスバー4とで、第1雌型構造50および第2雌型構造54の配置が異なる(
図7参照)。よって、2種類のバスバー4を用意する必要がある。
【0088】
一方、本変形例の第1雄型構造48および第2雄型構造52はそれぞれ、中心Cxを通り且つ積層方向Xに平行な直線を対称軸としたときに対称である。よって、水平方向Yで一方の側に配置されるバスバー4と、他方の側に配置されるバスバー4とで、第1雌型構造50および第2雌型構造54の配置が共通する(
図9参照)。よって、1種類のバスバー4で足りる。したがって、本変形例によれば、電池積層体1の製造コストを削減することができる。
【0089】
第1雄型構造48と第1雌型構造50の形状を異ならせる方法としては、突起の配置や数を異ならせる方法だけでなく、突起の形状を異ならせる方法も挙げることができる。例えば、鉛直方向Zから見たときの突起の形状を、第1雄型構造48では第1形状(例えば三角形)とし、第2雄型構造52では第2形状(例えば円形)とする。また、第1雌型構造50の開口を第1形状とし、第2雌型構造54の開口を第2形状とする。これにより、第1雄型構造48と第1雌型構造50との嵌合、および第2雄型構造52と第2雌型構造54との嵌合を許容しつつ、第1雄型構造48と第2雌型構造54との嵌合、および第2雄型構造52と第1雌型構造50との嵌合を禁止することができる。
【0090】
なお、実施の形態3および変形例において、バスバー4に突起が設けられ、電池2に開口が設けられてもよい。また、第1雌型構造50および第2雌型構造54は、周方向の一部が開放された切り欠きであってもよい。
【0091】
本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態を組み合わせたり、当業者の知識に基づいて各種の設計変更などのさらなる変形を加えたりすることも可能であり、そのように組み合わせられ、もしくはさらなる変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれる。上述した各実施の形態同士の組み合わせ、及び上述した各実施の形態への変形の追加によって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態、及び変形それぞれの効果をあわせもつ。
【0092】
上述した実施の形態では、電池2は角形電池であるが、電池2の形状は特に限定されず、円筒状等であってもよい。また、電池積層体1が備える電池2および電池ユニット38の総数、各電池ユニット38における電池2の数も特に限定されない。また、電池2の外装缶は、シュリンクチューブ等の絶縁シートで被覆されてもよい。
【符号の説明】
【0093】
1 電池積層体
2 電池
4 バスバー
14 出力端子
14a 第1出力端子
14b 第2出力端子
16 電池側第1構造部
18 電池側第2構造部
28 バスバー側第1構造部
30 バスバー側第2構造部
38 電池ユニット
48 第1雄型構造
50 第1雌型構造
52 第2雄型構造
54 第2雌型構造