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特許7330202化合物およびPDE4活性剤としてのそれらの使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-10
(45)【発行日】2023-08-21
(54)【発明の名称】化合物およびPDE4活性剤としてのそれらの使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 249/08 20060101AFI20230814BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20230814BHJP
   C07D 403/12 20060101ALI20230814BHJP
   C07D 405/12 20060101ALI20230814BHJP
   C07D 413/12 20060101ALI20230814BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20230814BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20230814BHJP
   A61K 31/4196 20060101ALI20230814BHJP
   A61K 31/422 20060101ALI20230814BHJP
   A61K 31/435 20060101ALI20230814BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20230814BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20230814BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20230814BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20230814BHJP
   A61P 5/16 20060101ALI20230814BHJP
   A61P 9/04 20060101ALI20230814BHJP
   A61P 13/08 20060101ALI20230814BHJP
   A61P 13/12 20060101ALI20230814BHJP
   A61P 15/00 20060101ALI20230814BHJP
   A61P 19/08 20060101ALI20230814BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20230814BHJP
   A61P 31/06 20060101ALI20230814BHJP
   A61P 31/18 20060101ALI20230814BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20230814BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20230814BHJP
   A61P 37/04 20060101ALI20230814BHJP
【FI】
C07D249/08 535
C07D401/12 CSP
C07D403/12
C07D405/12
C07D413/12
C07D471/04 106A
A61K31/4439
A61K31/4196
A61K31/422
A61K31/435
A61K31/437
A61K31/497
A61P1/16
A61P3/10
A61P5/16
A61P9/04
A61P13/08
A61P13/12
A61P15/00
A61P19/08
A61P31/04
A61P31/06
A61P31/18
A61P35/00
A61P35/02
A61P37/04
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2020552732
(86)(22)【出願日】2019-04-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-19
(86)【国際出願番号】 GB2019050976
(87)【国際公開番号】W WO2019193342
(87)【国際公開日】2019-10-10
【審査請求日】2022-03-07
(31)【優先権主張番号】1805527.7
(32)【優先日】2018-04-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】517324275
【氏名又は名称】ミロニド リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100101281
【弁理士】
【氏名又は名称】辻永 和徳
(72)【発明者】
【氏名】アダム ジュリア マリー
(72)【発明者】
【氏名】アダムス ディビット ロジャー
(72)【発明者】
【氏名】カルカルニ サントシュ シュリパッド
(72)【発明者】
【氏名】ナンダルディカール ラフル シュリパッド
【審査官】神谷 昌克
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/151300(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩:
【化1】

式中、Rは(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、-C(O)Xまたは-S(O)Xであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、C(O)-OR、S(O)-NR10、CNおよびハロゲンから独立して選ばれる1以上の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される;
Xは、存在する場合には、(C1-6)アルキルまたはNR10であり、該(C1-6)アルキル基は、OH、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択される1以上の置換基で任意に置換される;
およびRは、H、フルオロおよび(C1-4)アルキルから独立して選択され、該(C1-4)アルキルは1以上のフルオロで任意に置換される;
Lは-CR-結合基であるかまたはLは存在しない;
およびRは、Hおよび(C1-4)アルキルから独立して選択されるか、またはRおよびRはそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基を形成する;
Aは、6員芳香環、1-3個のN原子を含む6員ヘテロ芳香環、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロ芳香環、融合二環式10員芳香環システム、1-3個のN原子を含む融合二環式10員ヘテロ芳香環システム、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む融合二環式9員ヘテロ芳香環システム、および非芳香族炭素環または非芳香族ヘテロ環に縮合した芳香環またはヘテロ芳香環を含む融合二環式9員環または融合二環式10員環システムから選択される;
ここで、Aは、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、S(O)-NR10、OH、CNおよびハロゲンから独立して選択される1以上の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される;
およびRは、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキルおよび(C1-4)アルキルオキシ基は1以上のフルオロで任意に置換される;
は、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、-O-(CH-O-(CHCH、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび-O-(CH-O-(CHCH基は、OHまたは1以上のフルオロで任意に置換される;
YおよびZは、NおよびCR11から独立して選択される;
各R11は、存在する場合、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、-(O)-(CH-(O)-(CHCH、(C1-4)アルキルスルホニル、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニルおよび-O-(CH-(O)-(CHCH基は任意にOHまたは1以上のフルオロで置換される:
各nは、独立して、1、2、3、または4であり;
各mは、独立して、0または1であり;
各RおよびR10は、存在する場合、Hおよび(C1-6)アルキルから独立して選択される。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩であって、
は(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、-C(O)Xまたは-S(O)Xであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、C(O)-OR、S(O)-NR10、CNおよびハロゲンから独立して選択される1以上の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される;
Xは、存在する場合、(C1-6)アルキルまたはNR10であり、該(C1-6)アルキル基は、OH、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択される1以上の置換基で任意に置換される;
およびRは、Hおよび(C1-4)アルキルから独立して選択される;
Lは-CR-結合基であり、RおよびRは独立してHおよび(C1-4)アルキルから選択されるか、またはLは存在しない;
Aは、6員芳香環、1-3個のN原子を含む6員ヘテロ芳香環、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロ芳香環、融合二環式10員の芳香環システムまたは1-3個のN原子を含む融合二環式10員のヘテロ芳香環システム、およびO、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む融合二環式9員ヘテロ芳香環システムから選択される;
Aは、任意に独立して、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、S(O)-NR10、OH、CNおよびハロゲンから選択される1以上の置換基で置換され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される;
およびRは、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキルおよび(C1-4)アルキルオキシ基は1以上のフルオロで任意に置換される;
は、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-4)アルキルおよび(C1-4)アルキルオキシ基はOHまたは1以上のフルオロで任意に置換される;
YおよびZは、NおよびCR11から独立して選択される;
各R11は、存在する場合、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は任意にOHまたは1以上のフルオロで置換される:
各RおよびR10は、存在する場合、Hおよび(C1-6)アルキルから独立して選択される。
【請求項3】
は(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、または-S(O)Xであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、C(O)-OR、S(O)2-NR10、CNおよびハロゲンから独立して選択される1-3の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換され、
Xは、存在する場合、(C1-6)アルキルであり、該(C1-6)アルキル基は、OH、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択される1から3個の置換基で任意に置換される、
請求項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
a) Rは(C1-6)アルキルまたは(C3-7)シクロアルキルであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択される1-3個の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換され、任意に、RはOHおよび(C1-2)アルキルオキシから独立して選択される1から3の置換基で任意に置換される(C1-4)アルキルである、および/または、
b) RおよびRが両方ともHであるか、RおよびRが両方ともFであるか、またはRおよびRの一方がHであり、他方がメチルであり、任意に、RおよびRが両方ともHである、請求項1から3のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
a) RがH、(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-O-(CHn’-(O)-(CHm’CH、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシおよび-O-(CHn’-(O)-(CHm’CH基は1以上のフルオロで任意に置換され、ここでn’は1または2であり、m’は0であり、例えばRがH、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシは1以上のフルオロで任意に置換される、および/または
b) R、RおよびRが、独立して、HまたはFである、および/または、c) RおよびRがHである、請求項1から4のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
YおよびZが両方ともCR11であるか、またはYおよびZの一方がNであり、YおよびZの他方がCR11であり、任意に、YおよびZが両方ともCR11である、請求項1から5のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
a) 各R11が、存在する場合、H、(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CH、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CHは任意に1以上のフルオロで置換され、ここでn’が1または2であり、m’が0であり、たとえば、各R11は、存在する場合、H、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は任意に1以上のフルオロで置換される、および/または、
b) RおよびR11の少なくとも1つがHではなく、任意に、RおよびR11の少なくとも1つがHである、請求項1から6のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
YおよびZは両方ともCR11であり、RがHであり、
(a) 各R11が(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、-(O)-(CH-(O)-(CHCH、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、および-(O)-(CH-(O)-(CHCH基は、1以上のフルオロで任意に置換され、任意に、各R11が(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CH、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、および-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CH基は、1以上のフルオロで任意に置換され、n’が1または2であり、m’が0であり、任意に、各R11が(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-2)アルキル、および(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換されるか、または
(b) ひとつのR11はHであり、他のR11は(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、-(O)-(CH-(O)-(CHCH、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、および-(O)-(CH-(O)-(CHCH基は、1以上のフルオロで任意に置換され、任意に、R11がHであり、またはR11が(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CH、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、および-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CH基は、1以上のフルオロで任意に置換され、n’が1または2であり、m’が0であり、任意にR11がHであり、またはR11が(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-2)アルキル、および(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換される、請求項1から7のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
a) ZがCR11aであり、R11aが(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換される、および/または
b) Lが-CR-結合基であり、RおよびRが両方ともHである、請求項1から8のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
a) Aは、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、S(O)-NR10、OH、CNおよびハロゲンから独立して選択される1から3の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は任意に1以上のフルオロで置換され、任意に、Aは(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、OH、およびハロゲンから独立して選択される1または2の置換基で任意に置換され、該(C1-2)アルキル、および(C1-2)アルキルオキシ基は任意に1以上のフルオロで置換される、および/または
b) Aは、
(i) 1-3個のN原子を含む6員ヘテロ芳香環、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロ芳香環、融合二環式10員の芳香環システムまたは1-3個のN原子を含む融合二環式10員のヘテロ芳香環システム、およびO、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む融合二環式9員ヘテロ芳香環システムから選択され、
Aは、請求項1から9のいずれか1項に記載されるように任意に置換される、または、
(ii) Aは以下の式で表される;
【化2】

式中、R16およびR17は、H、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、OHおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換され、
WはCR18またはNであり;
18は、H、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、OHおよびハロゲンから選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換され、
任意に、R16およびR17は、H、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、OHおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換され、WはNである、または
(iii) Aは、ベンズイミダゾール、インダゾール、イソキサゾール、ピリジン、インダン、クロマンまたは7-アザ-2,3-ジヒドロ-1H-インデンであり、Aは請求項1から9のいずれか1項に記載されるように任意に置換される、請求項1から9のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項11】
1以上の水素原子がHで置換されている、請求項1から10のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項12】
以下の化合物またはその薬学的に許容される塩から選択される、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(3-フルオロベンジル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(3-メトキシベンジル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-7-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(3,5-ジクロロベンジル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(ピラジン-2-イル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル]メチル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-クロロ-5-メチルフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロ-5-メチルフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジメチルフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,3-ジフルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-エトキシフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジメトキシフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4-メトキシフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(6-メトキシピリジン-3-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-メトキシフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-メトキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]プロパンアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メタンスルホニル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]-2-{1-エチル-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル}アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-メトキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-シアノフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチル-1-オキシドピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-エトキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{3-[4-クロロ-3-(2-メトキシエトキシ)フェニル]-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル}-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-シアノフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4S)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド;
N-[(4S)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
N-[(4R)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
2-[3(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(5S)-5H,6H,7H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4R)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4S)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド;
N-[(4R)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]-2,2-ジフルオロアセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]-2,2-ジフルオロアセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-2,2-ジフルオロ-N-[(2-メチル-1H-1,3-ベンズイミダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
N-[(4S)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-2,2-ジフルオロアセトアミド;
メチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]アセテート;
メチル3-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]プロパノエート;
エチル4-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ブタノエート;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]酢酸;
3-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]プロパン酸;
4-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ブタン酸;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R,2S)-2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S,2R)-2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S,2S)-2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R,2R)-2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S,3R)-3-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S,3S)-3-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R,3R)-3-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(5S)-5H,6H,7H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4S)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4R)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド;
N-[(4S)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
N-[(4R)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
N-[(4S)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル}アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジエチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4,6-ジメチルピリジン-2-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4,6-ジメチルピリジン-2-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2-(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}アセトアミド;
N-{[2,6-ビス(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[1-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)シクロプロピル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[1-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)シクロプロピル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2,6-ジ()メチルピリジン-4-イル]メチル}アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2,6-ジ()メチルピリジン-4-イル]メチル}-2,2-ジフルオロアセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)()メチル]()アセトアミド。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に受理可能な塩、および薬学的に受理可能な補形薬を含む医薬品組成物。
【請求項14】
治療における使用のための、請求項1から12のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に受理可能な塩。
【請求項15】
治療における使用のための、請求項13記載の医薬品組成物。
【請求項16】
疾病または病気が以下から選択される、細胞内の環式AMP過剰シグナリングにより媒介される疾病または病気の治療または予防における使用のための、請求項1から12のいずれか1項記載の化合物、またはその薬学的に受理可能な塩;
a. 癌、任意に前立腺癌:
b. 下垂体腺腫、クッシング病、腎多嚢胞病または多嚢胞性肝疾患;
c. 甲状腺機能亢進症、ヤンセン骨幹端軟骨異形成症、上皮小体機能亢進症または家族性男性限定性早熟症;
d. マックーン-オルブライト症候群;
e. コレラ、百日咳、炭疽菌または結核;
f. HIV、AIDSまたは分類不能型免疫不全(CVID);
g. 黒色腫、膵臓癌、白血病、前立腺癌、副腎皮質の腫瘍、精巣癌、原発性色素性結節状副腎皮質病変(PPNAD)またはカ-ニ-複合;
h. 常染色体優性多発性嚢胞腎症(ADPKD)または常染色体劣性多発性嚢胞腎症(ARPKD);
i.ヤングタイプ5の成人発症型糖尿病(MODY5);または
j. 心臓肥大;
任意に、細胞内の環式AMP過剰シグナリングは以下により引き起こされる;
a. 腺腫によって生産された過度のホルモンレベル、
b. Gタンパク質と組み合わされたレセプター(GPCR)中の機能獲得型の遺伝子突然変異;
c. Gタンパク質Gsのα-サブユニットをコードする、GNAS1遺伝子内の活性化突然変異;または
d. 細菌毒素;
【請求項17】
疾病または病気が以下から選択される、細胞内の環式AMP過剰シグナリングにより媒介される疾病または病気の治療または予防における使用のための、請求項13記載の医薬品組成物
a. 癌、任意に前立腺癌:
b. 下垂体腺腫、クッシング病、腎多嚢胞病または多嚢胞性肝疾患;
c. 甲状腺機能亢進症、ヤンセン骨幹端軟骨異形成症、上皮小体機能亢進症または家族性男性限定性早熟症;
d. マックーン-オルブライト症候群;
e. コレラ、百日咳、炭疽菌または結核;
f. HIV、AIDSまたは分類不能型免疫不全(CVID);
g. 黒色腫、膵臓癌、白血病、前立腺癌、副腎皮質の腫瘍、精巣癌、原発性色素性結節状副腎皮質病変(PPNAD)またはカ-ニ-複合;
h. 常染色体優性多発性嚢胞腎症(ADPKD)または常染色体劣性多発性嚢胞腎症(ARPKD);
i.ヤングタイプ5の成人発症型糖尿病(MODY5);または
j. 心臓肥大;
任意に、細胞内の環式AMP過剰シグナリングは以下により引き起こされる;
a. 腺腫によって生産された過度のホルモンレベル、
b. Gタンパク質と組み合わされたレセプター(GPCR)中の機能獲得型の遺伝子突然変異;
c. Gタンパク質Gsのα-サブユニットをコードする、GNAS1遺伝子内の活性化突然変異;または
d. 細菌毒素;
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の技術分野
本発明は本明細書に記載された化合物に関する。これは、長鎖形体サイクリックヌクレオチドホスホジエステラーゼ-4(PDE4)酵素(long form cyclic nucleotide phosphodiesterase-4 (PDE4) enzymes)(アイソフォーム)の活性化体(activators)である。本発明はこれらの活性化体の治療での使用にも関する。特に、本発明は、環式3’,5’-アデノシン一燐酸(cAMP)によって媒介された二次伝達物質応答の低減を要求する病気の治療または予防のための方法での使用のためのこれらの活性化体化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
環式3’,5’-アデノシン一燐酸「cAMP」は、ほとんどの動物およびヒト細胞中の様々なホルモン、神経伝達物質および他の細胞外の生物学の要因の細胞の影響の形質導入に関係する重大な細胞内の生化学的メッセンジャーである。cAMPの細胞内の濃度は、その生産速度と分解速度の間の相対的なバランスによってコントロールされる。cAMPはアデニリルシクラーゼ上科(superfamily)の生合成酵素によって生成され、サイクリックヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE)上科のメンバーによって分解される。PDE上科のあるメンバー(たとえばPDE4)は、特異的にcAMPを分解する。一方、他のものは、特異的に環状グアノシンモノホスフェート(cGMP)を分解するか、またはcAMPとcGMPの両方を分解する。PDE4酵素はcAMPを不活性化し、cAMPを5’-AMPに加水分解することにより、その信号を終了する(Lugnier, C. Pharmacol Ther. 109: 366-398, 2006)。
【0003】
4つのPDE4遺伝子(PDE4A、PDE4B、PDE4CおよびPDE4D)が識別されている。その各々は代替プロモータおよびmRNAのスプライシングの使用を通じて多くの異なる酵素アイソフォームをコードする。それらの一次構造に基づいて、触媒的に活性なPDE4スプライスバリエントは「長鎖」形式、「短鎖」形式または「超短鎖(super-short)」形式として分類することができる(Houslay, M.D. Prog Nucleic Acid Res Mol Biol. 69: 249-315, 2001)。「デッドショート(dead short)」形式もさらに存在する。それは触媒的に活性ではない(Houslay, M.D., Baillie, G.S. and Maurice, D.H. Circ Res. 100: 950-66, 2007)。PDE4の長鎖形体は、それらのアイソフォームに特有のN末端部分と触媒領域の間に位置する、上流保存領域(upstream conserved regions)1および2(UCR1とUCR2)と呼ばれる2つの調節領域を持っている。UCR1領域は短鎖形体には無く、超短鎖形体はUCR1を欠くだけでなく、トランケートされたUCR2領域を有する(Houslay, M.D., Schafer, P. and Zhang, K. Drug Discovery Today 10: 1503-1519, 2005)。
【0004】
短鎖形体(short form)ではなくPDE4長鎖形体(long form)は、細胞内の二量体へ関連づけられる(Richter, W and Conti, M. J. Biol. Chem. 277: 40212-40221, 2002; Bolger, G. B. et al., Cell. Signal. 27: 756-769, 2015)。小分子によるPDE4長鎖形体の提案された陰性のアロステリックな変性が報告された(Burgin A. B. et al., Nat. Biotechnol. 28: 63-70, 2010; Gurney M. E. et al., Handb. Exp. Pharmacol. 204: 167-192, 2011)。
【0005】
PDE4長鎖形体が、内因的な細胞メカニズム、たとえば燐酸化(MacKenzie, S. J. et al., Br. J. Pharmacol. 136: 421-433, 2002)およびフォスファチジン酸(Grange et al., J. Biol. Chem. 275: 33379-33387, 2000)によって活性化されることができることが当該技術分野で知られている。その正確なシーケンスがPDE4Dの上流保存領域1の一部を反映する57のアミノ酸タンパク質(「UCR1C」と呼ばれる;UCR1Cのシーケンスはアミノ酸80-136を反映し、一方UCRはアミノ酸17-136である:ナンバリングはPDE4D3長鎖アイソフォームに基づいた)の異所的発現によるPDE4長鎖形体の活性化が最近報告された(Wang, L. et al., Cell. Signal. 27: 908-922, 2015:「UCR1Cはホスホジエステラーゼ4(PDE4)の長鎖アイソフォームの新規な活性化体であり、また心筋細胞肥大を減ずる」)。著者は、心臓肥大を防ぐために、潜在的な治療の戦略としてPDE4活性化が使用されるかもしれないとの仮説を立てた。
【0006】
PDE4長鎖形体の賦活物質として働く最初の小分子は、WO2016151300に示された。PDE4長鎖形体の小分子賦活物質は、臨床の開発では報告されていない。治療薬として潜在的な開発のためのPDE4長鎖形体の構造上異なる小分子賦活物質に対する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
治療方法、治療方法、および特定の疾患治療または予防方法で使用される少なくとも1つのPDE4の長鎖形体の新規な小分子活性化体を提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明の最初の態様では、治療で使用される化合物が提供される。そこでは化合物は化学式Iの化合物、またはその薬学的に受理可能な塩もしくはそれらの誘導体である:
【0009】
【化1】

【0010】
式中、Rは(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、-C(O)Xまたは-S(O)Xであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、C(O)-OR、S(O)-NR10、CNおよびハロゲンから独立して選ばれる1以上の置換基(たとえば1-3の置換基)で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される;
Xは、存在する場合には、(C1-6)アルキルまたはNR10であり、該(C1-6)アルキル基は、OH、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択される1以上の置換基(たとえば1-3の置換基)で任意に置換される;
およびRは、H、フルオロおよび(C1-4)アルキルから独立して選択され、該(C1-4)アルキルは1以上のフルオロで任意に置換される;
Lは-CR-結合基であるかまたはLは存在しない;
およびRは、Hおよび(C1-4)アルキルから独立して選択されるか、またはRおよびRはそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基を形成する;
Aは、6員芳香環、1-3個のN原子を含む6員ヘテロ芳香環、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロ芳香環、融合二環式10員芳香環システム、1-3個のN原子を含む融合二環式10員ヘテロ芳香環システム、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む融合二環式9員ヘテロ芳香環システム、および非芳香族炭素式環またはヘテロ式環に縮合した芳香環またはヘテロ芳香環を含む融合二環式の9員または10員環システムから選択される;
ここで、Aは、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、S(O)-NR10、OH、CNおよびハロゲンから独立して選択される1以上の置換基(たとえば1-5の置換基)で任意に置換され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される;
およびRは、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキルおよび(C1-4)アルキルオキシ基は1以上のフルオロで任意に置換される;
は、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、-O-(CH-O-(CHCH、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび-O-(CH-O-(CHCH基は、OHまたは1以上のフルオロで任意に置換される;
YおよびZは、NおよびCR11から独立して選択される;
各R11は、存在する場合、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、-(O)-(CH-(O)-(CHCH、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニルおよび-O-(CH-(O)-(CHCH基は任意にOHまたは1以上のフルオロで置換される:
各nは、独立して、1、2、3、または4であり;
各mは、独立して、0または1であり;
各RおよびR10は、存在する場合、Hおよび(C1-6)アルキルから独立して選択される。
【0011】
実施例に示された式Iの化合物はPDE4長鎖形体酵素を活性化する。
【0012】
1つの態様では、本発明は、治療に使用されるための式Iの化合物を提供する。実施態様では、療法は、細胞内cAMP過剰シグナリングにより媒介される疾病または病気の治療または予防である。これらの疾病の中で、環式3’,5’-アデノシン一燐酸(cAMP)によって媒介される二次伝達物質反応の低減は治療上の利点を提供するだろう。さらに、その必要のある患者への式Iの化合物の有効な量の化合物を適用するステップを含む、細胞内cAMPの過剰シグナリングにより媒介された病気または疾病を治療または予防する方法が提供される。さらに、細胞内cAMPの過剰シグナリングにより媒介された病気または疾病を治療または予防するための医薬品の製造における式Iの化合物の使用が提供される。
【0013】
式Iの化合物は薬学的に受理可能な補形薬を含む医薬品組成物として提供することができる。
【0014】
先の態様のある実施態様では、甲状腺機能亢進症、ヤンセン骨幹端軟骨異形成症、上皮小体機能亢進症、家族性男性限定性早熟症、脳下垂体の腺腫、クッシング病、腎多嚢胞病、多嚢胞性肝疾患、マックーン-オルブライト症候群、コレラ、百日咳、炭疽菌、結核、HIV、AIDS、分類不能型免疫不全(CVID)、黒色腫、膵臓癌、白血病、前立腺癌、副腎皮質の腫瘍、精巣癌、原発性色素性結節状副腎皮質病変(primary pigmented nodular adrenocortical disease:PPNAD)、カ-ニ-複合、常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)、常染色体劣性多発性嚢胞腎症(ARPKD)、ヤングタイプ5の成人発症型糖尿病(MODY5)または心臓肥大から選ばれた症状の治療または予防のために本発明の化合物は提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、実施例5によるPDE4長鎖形体、PDE4D5の投与量依存性の活性化を示す。
図2図2は、実施例3において、実験2に述べられた方法を使用して、20分間、ホルスコリン(F)(1μM)で処理される前に、40分間PDE4長鎖形体活性化体により処理された、MDCK細胞中の細胞内のcAMPレベルの低下を示す。
図3図3は、実施例3において、実験3に述べられた方法を使用して、PDE4長鎖形体活性化体で処理されたMDCK細胞の3D培地での嚢胞形成の抑制を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
発明の詳細な説明
本発明は、PDE4酵素の長鎖アイソフォームを活性化することができる、新しい化合物の同定に基づく。化合物は小分子で、したがって、大きな生体分子、たとえばポリペプチド、タンパク質または抗体より簡単で、より安く、製造および調剤できると予想される。例において実証されるように、化合物は化学的に合成することができる。
【0017】
実施例は、式Iの多くの化合物がPDE4の長鎖アイソフォームを活性化することができることを実証する。実施例は、本発明の試験されたある化合物についてPDE4の短鎖形体を活性化しないので、PDE4短鎖形体よりもPDE4長鎖形体を選択的に活性化することを実証する。実施例は、PDE4長鎖形体活性化体が細胞分析でのcAMPレベルを下げることをさらに実証する。
【0018】
発明の様々な実施態様がここに記述される。各実施態様中で特定された特徴は、さらに他の特定された特徴と組み合わされて他の実施態様を提供することが認識されるだろう。
【0019】
発明の第1の態様は、療法での使用のための、上に述べられた化学式Iの化合物、その薬学的に受理可能な塩、または誘導体を提供する。
【0020】
化学式Iの中で、Rは(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、-C(O)Xまたは-S(O)Xであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、C(O)-OR、S(O)-NR10、CNおよびハロゲンから独立して選ばれる1以上の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される。
は、たとえば(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、-C(O)Xまたは-S(O)Xであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、C(O)-OR、S(O)-NR10、CNおよびハロゲンから独立して選択される1から3の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換されることができる。
【0021】
さらなる実施態様では、Rは(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、または-S(O)Xであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、C(O)-OR、S(O)-NR10、CNおよびハロゲンから独立して選択される1以上(たとえば1から3)の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される。
Xは、存在する場合には、(C1-6)アルキルであり、該(C1-6)アルキル基は、OH、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択される1から3の置換基で任意に置換される。
【0022】
さらなる実施態様では、Rは(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、または-S(O)Xであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、C(O)-OR、S(O)-NR10、CNおよびハロゲンから独立して選択される1から3の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される。
Xは、存在する場合には、(C1-6)アルキルであり、該(C1-6)アルキル基は、OH、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択される1以上(たとえば1から3)の置換基で任意に置換される。
【0023】
さらなる実施態様では、Rは(C1-6)アルキルまたは(C3-7)シクロアルキルであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、C(O)-OR、CNおよびハロゲンから独立して選択される1から3の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される。
【0024】
さらなる実施態様では、Rは(C1-6)アルキルまたは(C3-7)シクロアルキルであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択される1から3の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換される。
【0025】
さらなる実施態様では、Rは(C1-6)アルキルであり、該(C1-6)アルキル基はOH、-C(O)OH、-C(O)OMe、-C(O)OEt、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択される1から3の置換基で任意に置換される。
【0026】
さらなる実施態様では、Rは(C1-6)アルキルであり、該(C1-6)アルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択される1から3の置換基で任意に置換される。
【0027】
さらなる実施態様では、Rは(C1-4)アルキルであり、該(C1-4)アルキル基はOH、-C(O)OH、-C(O)OMe、-C(O)OEt、および(C1-2)アルキルオキシから独立して選択される1から3の置換基で任意に置換される。
【0028】
さらなる実施態様では、R1は(C1-4)アルキルであり、該(C1-4)アルキル基はOHおよび(C1-2)アルキルオキシから独立して選択される1から3の置換基で任意に置換される。
【0029】
の例としては、-CH、-CHCH、-CHCHOCH、-CHCHOH、-S(O)CH、-CH(シクロプロピル)、-CHC(O)OCH、-CHC(O)OH、-CHCHC(O)OCH、-(CHC(O)OCHCH、-CHCHC(O)OHおよび-(CHC(O)OHがあげられる。Rの典型的な例としては、-CH、-CHCH、-CHCHOCH、-CHCHOH、-S(O)CH、および-CH(シクロプロピル)があげられる。残りの部位は、ここに記述した化学式Iの任意の態様あるいは実施態様のために定義された通りである。
【0030】
化学式Iの化合物中で、各RおよびR10は、存在する場合、Hおよび(C1-6)アルキルから独立して選択される。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、各RおよびR10は、存在する場合、Hおよび(C1-4)アルキルから独立して選択される。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、各RおよびR10は、存在する場合、Hおよび(C1-2)アルキルから独立して選択される。残りの部位は、ここに記述した化学式Iの任意の態様あるいは実施態様のために定義された通りである。
【0031】
化学式Iの化合物の中で、RおよびRは、H、フルオロおよび(C1-4)アルキルから独立して選択され、該(C1-4)アルキルは1以上のフルオロで任意に置換される。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、RおよびRは、H、および(C1-4)アルキルから独立して選択される。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、RおよびRは、H、Fおよびメチルから独立して選ばれる。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、RおよびRは、Hおよびメチルから独立して選ばれる。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、RおよびRが両方ともHであるか、RおよびRが両方ともFであるか、またはRおよびRの一方がHであり、他方がメチルである。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、RおよびRが両方ともHであるか、あるいは、RとRのうちの1つはHであり、他方はメチルである。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの実施態様では、RとRはHである。残りの部位は、ここに記述した化学式Iの任意の態様あるいは実施態様のために定義された通りである。
【0032】
化学式Iの化合物では、RおよびRは、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキルおよび(C1-4)アルキルオキシ基は1以上のフルオロで任意に置換される。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、RおよびRは、HとFから独立して選ばれる。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、RおよびRはHである。残りの部位は、ここに記述した化学式Iの任意の態様あるいは実施態様のために定義された通りである。
【0033】
化学式Iの化合物では、Rは、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、-O-(CH-O-(CHCH、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび-O-(CH-O-(CHCH基は、OHまたは1以上のフルオロで任意に置換される。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、Rは、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-4)アルキルおよび(C1-4)アルキルオキシ基は1以上のフルオロで任意に置換される。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、RはH、(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-O-(CHn’-(O)-(CHm’CH、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシおよび-O-(CHn’-(O)-(CHm’CH基は1以上のフルオロで任意に置換され、ここでn’は1または2であり、m’は0である。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、RはH、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシは1以上のフルオロで任意に置換される。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、RはHまたはFである。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物実施態様では、R、RおよびRは、HとFから独立して選ばれる。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物実施態様では、RおよびRはHであり、RはHまたはFである。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物実施態様では、R、RおよびRは、Hである。残りの部位は、ここに記述した化学式Iの任意の態様あるいは実施態様のために定義された通りである。
【0034】
化学式Iの化合物では、YおよびZは、NおよびCR11から独立して選択される。各R11は先に定義されたとおりである。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物実施態様では、YはNであり、ZはCR11である。
【0035】
さらなる実施態様では、YはCR11であり、ZはNである。さらなる実施態様では、YとZはCR11である。残りの部位は、ここに記述した化学式Iの任意の態様あるいは実施態様のために定義された通りである。
【0036】
化学式Iの化合物では、各R11は、存在する場合、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、-(O)-(CH-(O)-(CHCH、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニルおよび-O-(CH-(O)-(CHCH基は任意にOHまたは1以上のフルオロで置換される。
【0037】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物実施態様では、各R11は、存在する場合、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は任意に1以上のフルオロで置換される。
【0038】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物実施態様では、各R11は、存在する場合、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキルおよび(C1-4)アルキルオキシ基は任意に1-3のフルオロで置換される。
【0039】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物実施態様では、R11は、H、(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CH、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CHは任意に1以上のフルオロで置換され、ここでn’が1または2であり、m’が0である。
【0040】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物実施態様では、各R11は、存在する場合、各R11は、存在する場合、H、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は任意に1以上のフルオロで置換される。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物実施態様では、各R11は、存在する場合、Hおよびハロゲンから独立して選択される。残りの部位は、ここに記述した化学式Iの任意の態様あるいは実施態様のために定義された通りである。
【0041】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、RおよびR11の少なくとも1つの例はHではない。
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、RおよびR11の少なくとも1つの例はHである。
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、RおよびR11の少なくとも1つの例はHではなく、RおよびR11の少なくとも1つの例はHである。
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、YおよびZは両方ともCR11であり、および(a)RおよびR11の1つの例はHであり、RおよびR11の残りの例はRおよびR11について定義されたものから独立に選択されるが、Hではない;または(b)RおよびR11の2つの例はHであるが、RおよびR11の残りの例はRおよびR11について定義されたものから独立に選択されるが、Hではない。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、YおよびZは両方ともCR11であり、RはHであり、(a)それぞれのR11の例は、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、-O-(CH-O-(CHCH、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ基、および-O-(CH-O-(CHCH基は任意に1-3のフルオロで置換されるか、または(b)ひとつのR11の例はHであり、他のR11の例は(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、-O-(CH-O-(CHCH、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、および-O-(CH-O-(CHCH基は任意に1-3のフルオロで置換される。
【0042】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、YおよびZは両方ともCR11であり、RはHであり、(a)それぞれのR11の例は、(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CH、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CHは任意に1以上のフルオロで置換され、ここでn’が1または2であり、m’が0であるか、または(b)ひとつのR11の例はHであり、他のR11の例は(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CH、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CHは任意に1以上のフルオロで置換され、ここでn’が1または2であり、m’が0である。
【0043】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、YおよびZは両方ともCR11であり、RはHであり、(a)それぞれのR11の例は、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-2)アルキル、および(C1-2)アルキルオキシは任意に1以上のフルオロで置換されるか、または(b)ひとつのR11の例はHであり、他のR11の例は(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシCNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-2)アルキル、および(C1-2)アルキルオキシは任意に1以上のフルオロで置換される。
【0044】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、ZはCR11aであり、R11aは(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は1以上のフルオロで任意に置換される。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、ZはCR11aであり、R11aはメチル、メトキシ、CNおよびハロゲンから選択され、該メチルおよびメトキシ基は1から3のフルオロで任意に置換される。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、ZはCR11aであり、R11aはメチル、メトキシ、CNおよびクロルから選択され、該メチルおよびメトキシ基は1から3のフルオロで任意に置換される。残りの部位は、ここに記述した化学式Iの任意の態様あるいは実施態様のために定義された通りである。
【0045】
化学式Iの化合物では、Lは-CR-結合基であるかまたはLは存在しない。RおよびRは、Hおよび(C1-4)アルキルから独立して選択されるか、またはRおよびRはそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基を形成する。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、Lは-CR-結合基であり、RおよびRは、Hおよび(C1-4)アルキルから独立して選択されるか、またはLは存在しない。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、Lは-CR-結合基であり、RおよびRは両方ともHである。
【0046】
化学式Iの化合物では、Aは、6員芳香環、1-3個のN原子を含む6員ヘテロ芳香環、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロ芳香環、融合二環式10員芳香環システム、1-3個のN原子を含む融合二環式10員ヘテロ芳香環システム、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む融合二環式9員ヘテロ芳香環システム、および非芳香族の炭素環またはヘテロ環に縮合した芳香環またはヘテロ芳香環を含む融合二環式の9員または10員環システムから選択される;
ここで、Aは、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、S(O)-NR10、OH、CNおよびハロゲンから独立して選択される1以上の置換基(たとえば1-5、1-3または1-2の置換基)で任意に置換され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される。
【0047】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、Aは、6員芳香環、1-3個のN原子を含む6員ヘテロ芳香環、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロ芳香環、融合二環式10員芳香環システム、1-3個のN原子を含む融合二環式10員ヘテロ芳香環システム、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む融合二環式9員ヘテロ芳香環システムから選択される;
ここで、Aは、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、S(O)-NR10、OH、CNおよびハロゲンから独立して選択される1以上の置換基(たとえば1-5、1-3または1-2の置換基)で任意に置換され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される。
【0048】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、Aは、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、S(O)-NR10、OH、CNおよびハロゲンから独立して選択される1-3の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロ、たとえば1-3のフルオロで任意に置換される。
【0049】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、Aは、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択される1-3の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルおよび(C1-4)アルキルオキシ基は上記の置換基、たとえば1-3のフルオロで任意に置換される。
【0050】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、Aは、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、OHおよびハロゲンから独立して選択される1-3の置換基で任意に置換され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は1以上のフルオロで任意に置換される。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、Aは上記の任意の実施態様に記載された1-2の置換基で任意に置換される。残りの部位は、ここに記述した化学式の任意の態様あるいは実施態様のために定義された通りである。
【0051】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、Aは非芳香族炭素環またはヘテロ環に縮合した芳香環またはヘテロ芳香環を含む融合二環式の9員または10員環システムであることができ、該融合二環式の9員または10員環システムは、5員または6員の非芳香族炭素環または1-2のN、OまたはSを含む5員または6員の非芳香族ヘテロ環に縮合した6員芳香環または1または2の窒素原子を含む6員非芳香環であることができ、Aは上記の任意の実施態様に記載されたように任意に置換される。
【0052】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、Aは5員または6員の非芳香族炭素環または1つのO原子を含む5員または6員の非芳香族ヘテロ環に縮合した、6員の芳香環または1-2のN原子を含む6員のヘテロ芳香環であり、Aは上記の任意の実施態様に記載された置換基で任意に置換される。これは上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様にも準用される。
【0053】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物のさらなる実施態様では、Aは5員または6員の非芳香族炭素環または、1つのO原子を含む6員の非芳香族ヘテロ環に縮合した、6員の芳香環または1-2のN原子を含む6員のヘテロ芳香環を含む、融合二環式の9員または10員環システムであることができ、たとえばインダン、クロマンまたは7-アザ-2,3-ジヒドロ-1H-インデンであり、Aは上記の任意の実施態様に記載された置換基で任意に置換される。これは上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様にも準用される。
【0054】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、Aは、1-3個のN原子を含む6員ヘテロ芳香環、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロ芳香環、融合二環式10員の芳香環システムまたは1-3個のN原子を含む融合二環式ヘテロ芳香環システム、およびO、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む融合二環式9員ヘテロ芳香環システムから選択され、たとえば、Aはベンズイミダゾール、インダゾール、イソキサゾール、またはピリジンであり、Aは上記の任意の実施態様に記載された置換基で任意に置換される。これは上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様にも準用される。
【0055】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、Aは6員の芳香環、1-2個のN原子を含む6員ヘテロ芳香環、またはO、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロ芳香環であり、Aは上記の任意の実施態様に記載された置換基で任意に置換され、たとえば任意に、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、S(O)-NR10、CNおよびハロゲンから選択される1から3の置換基で置換され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニルは、任意に1から3のフルオロで置換される。
【0056】
一層の実施態様では、Aは任意に、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから選択される1から3の置換基で置換され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシは、1から3のフルオロである任意の置換基で置換される。Aは任意に、上記の任意の実施態様に記載された置換基で任意に置換される。これは上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様にも準用される。
【0057】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、Aはフェニルまたはピリジル環であり、任意に、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、S(O)-NR10、OH、CNおよびハロゲンから選択される1から3(または1から2)の置換基で置換され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニルは、1から3のフルオロで任意に置換される。上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、Aは以下の化学式を有する化合物である:
【0058】
【化2】
【0059】
式中、R16およびR17は、H、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、OHおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換され;
WはCR18またはNであり;
18は、H、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、OHおよびハロゲンから選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換される。
【0060】
いくつかの実施態様では、R16およびR17は、H、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、OHおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換され、WはNである。
【0061】
さらなる実施態様では、R16はHであり、R17は(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、OHおよびハロゲンから選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換され、WはNである。
【0062】
さらなる実施態様では、R16およびR17は、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、OHおよびハロゲンから独立に選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換され、WはNである。これは上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様にも準用される。
【0063】
さらなる実施態様では、Aは4-ピリジル環であり、任意に、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから選択される1から3(または1から2)の置換基で置換され、該(C1-4)アルキル、および(C1-4)アルキルオキシ基は、1から3のフルオロで任意に置換される。残りの部位は、ここに記述した化学式Iの任意の態様あるいは実施態様のために定義された通りである。
【0064】
化学式Iの化合物の実施態様では、Rは(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、-C(O)Xまたは-S(O)Xであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、C(O)-OR、S(O)-NR10、CNおよびハロゲンから独立して選ばれる1以上の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される;
Xは、存在する場合には、(C1-6)アルキルまたはNR10であり、該(C1-6)アルキル基は、OH、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択される1以上の置換基で任意に置換される;
およびRは、Hおよび(C1-4)アルキルから独立して選択され;
Lは-CR-結合基であるかまたはLは存在しない;
およびRは、Hおよび(C1-4)アルキルから独立して選択され;
Aは、6員芳香環、1-3個のN原子を含む6員ヘテロ芳香環、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロ芳香環、融合二環式の10員芳香環システムまたは1-3個のN原子を含む融合二環式の10員ヘテロ芳香環システム、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む融合二環式9員ヘテロ芳香環システムから選択され、Aは、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、S(O)-NR10、NR10、OH、CNおよびハロゲンから独立して選択される1以上の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される;
およびRは、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキルおよび(C1-4)アルキルオキシ基は1以上のフルオロで任意に置換される;
およびRは、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-4)アルキルおよび(C1-4)アルキルオキシ基は1以上のフルオロで任意に置換される;
は、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-4)アルキルおよび(C1-4)アルキルオキシ基は、OHまたは1以上のフルオロで任意に置換される;
YおよびZは、NおよびCR11から独立して選択される;
各R11は、存在する場合、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、および(C1-4)アルキルスルホニル基は任意にOHまたは1以上のフルオロで置換される:
各RおよびR10は、存在する場合、Hおよび(C1-6)アルキルから独立して選択される。さらなる実施態様において、RからR10は、独立に上記または化学式Iの実施態様に記載により定義されるものであることができる。
【0065】
上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様では、1以上の水素原子はHで置換されることができる。これは上記のすべての実施態様を含む化学式Iの化合物の実施態様にも準用される。
【0066】
実施態様において、化学式Iの化合物は以下から選択される。
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(3-フルオロベンジル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(3-メトキシベンジル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-7-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(3,5-ジクロロベンジル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(ピラジン-2-イル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル]メチル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-クロロ-5-メチルフェニル)メチル]アセトアミド;
【0067】
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロ-5-メチルフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジメチルフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,3-ジフルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-エトキシフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジメトキシフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4-メトキシフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(6-メトキシピリジン-3-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-メトキシフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
【0068】
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-メトキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]プロパンアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メタンスルホニル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]-2-{1-エチル-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル}アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-メトキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-シアノフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
【0069】
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチル-1-オキシドピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-エトキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{3-[4-クロロ-3-(2-メトキシエトキシ)フェニル]-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル}-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-シアノフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4S)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド;
N-[(4S)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
【0070】
N-[(4R)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
2-[3(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(5S)-5H,6H,7H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4R)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4S)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド;
N-[(4R)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]-2,2-ジフルオロアセトアミド;
【0071】
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]-2,2-ジフルオロアセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-2,2-ジフルオロ-N-[(2-メチル-1H-1,3-ベンズイミダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
N-[(4S)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-2,2-ジフルオロアセトアミド;
メチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]アセテート;
メチル3-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]プロパノエート;
エチル4-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ブタノエート;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]酢酸;
3-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]プロパン酸;
4-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ブタン酸;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
【0072】
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R,2S)-2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S,2R)-2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S,2S)-2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R,2R)-2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S,3R)-3-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S,3S)-3-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R,3R)-3-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
【0073】
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(5S)-5H,6H,7H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4S)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4R)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド;
N-[(4S)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
N-[(4R)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
N-[(4S)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル}アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジエチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
【0074】
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4,6-ジメチルピリジン-2-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4,6-ジメチルピリジン-2-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2-(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}アセトアミド;
N-{[2,6-ビス(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[1-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)シクロプロピル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[1-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)シクロプロピル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2,6-ジ()メチルピリジン-4-イル]メチル}アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2,6-ジ()メチルピリジン-4-イル]メチル}-2,2-ジフルオロアセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)()メチル]()アセトアミド;
およびその薬学的に許容される塩。
【0075】
定義
用語「芳香環」は芳香族の炭素環システムを指す。
用語「ヘテロ芳香環」は、環を形成する原子の1つ以上が、たとえばO、SまたはNのようなヘテロ原子である芳香環システムを指す。
化学式Iの定義では、いくつかの実施態様ではAは任意に置換された6員の芳香環である。この芳香環は任意に置換されたフェニル環である。
または、Aは、1から3のN原子を含んでいる6員ヘテロ芳香環、またはO、SおよびNから選ばれた1から3のヘテロ原子を含んでいる5員ヘテロ芳香環であることができる。
そのような6員または5員のヘテロ芳香環の例としては、ピリジン、ピリダジン、ピラジン、ピリミジン、チオフェン、フラン、チアゾール、チアジアゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、イミダゾール、トリアゾールおよびそれらの異性体、たとえばイソチアゾール、イソチアジアゾール、イソオキサゾールおよびイソオキサジアゾールがあげられる。
あるいは、ある実施態様では、Aは、融合二環式10員芳香環システム、1-3個のN原子を含む融合二環式10員ヘテロ芳香環システム、または1から3のN原子を含んでいる融合二環式10員ヘテロ芳香環、またはO、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む融合二環式9員ヘテロ芳香環システムである。融合二環式環システムの例としては、インダゾール、インドール、ナフタレン、キノリン、イソキノリンおよびベンゾイミダゾールがあげられる。上記のすべての例において、Aは任意に上記の通り置換される。
【0076】
用語「炭素環」は、飽和、部分的不飽和または芳香族であることができる環システムであって、環を構成するすべての元素が炭素であるものをいう。
用語「ヘテロ環」は、飽和、部分的不飽和または芳香族であることができる環システムであって、環を構成する元素の1以上がO、SあるいはNのようなヘテロ原子であるものをいう。「非芳香族炭素環あるいはヘテロ環」は飽和、あるいは部分的に不飽和であることができる。
【0077】
式Iの定義では、ある実施態様では、Aは任意に置換された融合二環式の9員または10員のシステムであり、非芳香族性の炭素環あるいはヘテロ環に縮合した芳香族またはヘテロ芳香族性の環を含むものをいう。そのような縮合二環システムの例としては、インダン、クロマンあるいは7-アザ-2,3-ジヒドロ-1H-インデンがあげられる。上記のすべての例において、Aは任意に上記の通り置換される。
【0078】
他のように定義されない限り、用語「アルキル」は、直鎖、分岐鎖、環状またはそれらの組み合わせであることができる飽和炭化水素をいう。
アルキル基は、直鎖、分岐鎖、環状のアルキル基またはそれらの組み合わせ、たとえば(シクロアルキル)アルキル基を含む。ここに使用される時、用語「(C1-6)アルキル」は、1-6の炭素原子を有する、分岐したか分岐していないアルキルを意味し、任意に環を含むことができる。(C1-6)アルキルの例としてはヘキシル、シクロヘキシル、ペンチル、シクロペンチル、ブチル、イソブチル、シクロブチル、第三ブチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、エチルおよびメチルを含んでいる。用語「(C1-4)アルキル」は、1-4の炭素原子を有する、分岐したか分岐していないアルキルを意味し、任意に環を含むことができる。(C1-4)アルキルの例としてはブチル、イソブチル、シクロブチル、第三ブチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、エチルおよびメチルを含んでいる。上記の式中で指定された場合、(C1-4)アルキルは、好ましくは(C1-2)アルキルであることができる。上記の式中で指定された場合、(C1-4)アルキルは例えば1から3のフルオロで置換されてもよい。置換された(C1-4)アルキルの特に好ましい例はトリフルオロメチルである。または(C1-4)アルキルは非置換であることができる。
【0079】
用語「シクロアルキル」は、環状のアルキル基をいい、たとえばシクロヘプチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロブチル、シクロプロピルがあげられる。
【0080】
用語「アルキルオキシ」は、-O-アルキルをいい、アルキルは上記の通りである。(C1-4)アルキルオキシの例としてはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシおよび第三ブトキシを含んでいる。上記の式中で指定された場合、(C1-4)アルキルオキシは、好ましくは(C1-2)アルキルオキシであることができる。上記の式中で指定された場合、(C1-4)アルキルオキシは置換されることができ、例えば1から3のフルオロで置換されることができる。置換された(C1-4)アルキルオキシの特に好ましい例はトリフルオロメトキシである。または(C1-4)アルキルオキシは非置換であることができる。本発明では、アルキルオキシは「オキシ」部位を介して分子の残りに付加される。
【0081】
用語「アルキルスルホニル」は、-S(O)-アルキルをいい、アルキルは上記の通りである。本発明では、アルキルスルホニルは「スルホニル」部位を介して分子の残りに付加される。
【0082】
用語「ハロゲン」は、F、Cl、BrまたはIをいう。FおよびClが特に好ましい。
【0083】
式Iの1,2,4-トリアゾール誘導体は、一般に有機化学技術分野で既知の方法によって製造されることができる。1,2,4-トリアゾール環を形成する適当な方法は、Katritzky, A.R.: Comprehensive heterocyclic chemistry (First Edition, Pergamon Press, 1984, see especially Volume 5, Part 4A, Five-membered rings with two or more nitrogen atoms)に述べられている。合成の間に一時的に保護される官能基にふさわしい保護基は、公知であり、たとえばWuts, P.G.M. and Greene, T.W.: Protective Groups in Organic Synthesis, Fourth Edition, Wiley, New York, 2006を参照。
【0084】
化学式Iの化合物は適切なカルボン酸とアミン(A-L-NH)のアミド・カップリングによって調製されることができる(実験の詳細を参照)。アミン(A-L-NH)は商用品から得られるか、あるいは一般に有機化学の技術で既知の方法によって調製されることができる。ある種のキラルミン(A-L-NH)は、Colyer et al, J. Org. Chem., 71:6859-6862, 2006に記載された方法を使用することにより調製することができる。そのようなキラルアミンの例としては、1-アミノインダン、クロマン-4-イルアミン、6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ(b)ピリジン-5-アミンおよびその置換された誘導体があげられる。
【0085】
長鎖PDE4アイソフォームの活性化
PDE4長鎖アイソフォームは2つの調節領域、上流保存領域1(UCR1)および上流保存領域2(UCR2)を有する。これらは、アイソフォームに特有のN末端部分と触媒領域の間にある。UCR1領域は短鎖形体においては無い。超短鎖形体はUCR1を欠くだけでなく、N末端トランケーテッドUCR2領域を有する(Houslay, M. D., Schafer, P. and Zhang, K. Drug Discovery Today 10: 1503-1519, 2005)。
【0086】
4つのPDE4ファミリー、PDE4A、PDE4B、PDE4CおよびPDE4Dがある。本発明は、これらの4つのファミリーの1以上の長鎖アイソフォームの1つ以上を活性化することができる化合物に関する。したがって、長鎖アイソフォームPDE4は、長鎖アイソフォームPDE4A、長鎖アイソフォームPDE4B、長鎖アイソフォームPDE4Cまたは長鎖アイソフォームPDE4Dであることができる。疑問の回避のため、長鎖アイソフォームPDE4はUCR1領域を含む。いくつかの実施態様では、長鎖アイソフォームPDE4はヒトである。UCR1は、哺乳類種の内に保存される(Houslay, MD, Sullivan, M and Bolger GB Adv Pharmacol. 1998;44:225-34)。したがって、他の実施態様では、長鎖アイソフォームPDE4はヒト以外の哺乳動物からのものでありえる。
【0087】
理論によって拘束されるものではないが、本発明の式IのPDE4長鎖形体活性化体は、PDE4長鎖形体に直接結合し、構造変化を引き起こすと考えられる小分子であり、それはこれらの酵素の触媒能力を増加し、安定し、アンカバーし、および/または維持する。薬物学の分野では、およびここに使用されるように、小分子は、生物学的プロセスの調節を行うことができる低分子量有機化合物として定義される。本発明による好ましい小分子活性化体は700ダルトン以下の分子量を有する。これは、細胞膜を横切る急速な拡散を可能とし、かつ細胞内の作用部位に達することを可能にする(Veber, D. F. et al., J. Med. Chem. 45: 2615-2623, 2002)。本発明による特に好ましい小分子活性化体は、250ダルトン以上および500ダルトン以下の分子量を有する(Lipinski, C. A. Drug Discovery Today: Technologies 1: 337-341, 2004)。
【0088】
化合物がPDE4長鎖形体の活性化体として役立つことができるかどうかを検知する適切な1つの方法は、実験1に述べられたツーステップ・ラジオ分析手続きを使用している。要約すると、方法はテスト小分子活性化体とPDE4長鎖形体を、[H]のラベルが付けられたcAMPとインキュベートすることを含み、5’-アデノシン一燐酸(5’-AMP)生成物へのcAMPのブレークダウンの変化を評価する。そのようなインキュベーションからの反応混合物のサンプルは、蛇毒5’ヌクレオチダーゼで続いて処理され、ヌクレオチド[H]ラベルが付けられた5’-AMPの荷電していないヌクレオシド[H]ラベルが付けられたアデノシンへの変換を許容し、それはPDE4活性および試験化合物の影響を評価するために分離され定量することができる(Thompson, W. J. and Appleman, M. M. Biochemistry 10: 311-316, 1971、次のものに述べられているようないくつかの修正をした、Marchmont, R. J. and Houslay, M. D. Biochem J. 187: 381-92, 1980)。
【0089】
上記の分析手続きを使用して、実験1に詳細に述べられているように、本発明の好ましい小分子活性化体は、100マイクロモル以下の試験化合物濃度で、50%以上の1つ以上のPDE4長鎖形体のバックグラウンド・アクティビティの増加を発生する。本発明による特に好ましい小分子活性化体は、10マイクロモル以下の濃度、たとえば3マイクロモルで、50%以上の1つ以上のPDE4長鎖形体のバックグラウンド・アクティビティの増加を発生する。
【0090】
本発明の化合物は、PDE4酵素の長鎖形体に選択的であり、PDE4酵素の短鎖アイソフォームまたは超短鎖アイソフォームの活性化体として作用しないか、またはより少ない程度にしか働かない。したがって、短鎖または超短鎖アイソフォームPDE4は、短鎖または超短鎖アイソフォームPDE4A、短鎖または超短鎖アイソフォームPDE4B、短鎖または超短鎖アイソフォームPDE4C、または短鎖または超短鎖アイソフォームPDE4Dであることができる。疑問の回避のために、PDE4の短鎖および超短鎖アイソフォームはUCR1領域を欠く。超短鎖アイソフォームはトランケートされたUCR2領域の存在とUCR1領域の欠如により特徴づけられる。短鎖または超短鎖アイソフォームPDE4は、たとえばヒトのものであるが、他の哺乳類種からのものであることができる(UCR2が保存される場合、Houslay, MD, Sullivan, M and Bolger GB Adv Pharmacol. 1998;44:225-34を参照)。
【0091】
同じ分析条件の下で、実験1に述べられているように、本発明の小分子活性化体は、典型的には100マイクロモル以下の試験化合物濃度でPDE4A、PDE4B、PDE4CまたはPDE4D酵素の短鎖または超短鎖形体のバックグラウンド・アクティビティの50%未満の増加を生成する。
【0092】
したがって、本発明の化合物は、PDE4の短鎖形体(または超短鎖形体)の活性化のための分析における否定的な結果と、PDE4の長鎖形体の活性化のための分析における肯定的な結果を提供する。
【0093】
PDE4長鎖アイソフォームは、PDE4A4、PDE4A4/5、PDE4A5、PDE4A8、PDE4A10、PDE4A11、PDE4B1、PDE4B3、PDE4B4、PDE4C1、PDE4C2、PDE4C3、PDE4D3、PDE4D4、PDE4D5、PDE4D7、PDE4D8、PDE4D9およびPDE4D11を含む。さらに長鎖アイソフォームは、4つのPDE4サブファミリーのいずれとも異なる命名法によって既に識別されているか、または呼ばれることができる。
【0094】
PDE4短鎖アイソフォームはPDE4A1、PDE4B2、PDE4D1およびPDE4D2を含んでいる。さらに短鎖アイソフォームは、4つのPDE4サブファミリーのいずれとも異なる命名法によって既に識別されているか、または呼ばれることができる。
【0095】
PDE4超短鎖アイソフォームはPDE4B5、PDE4D6およびPDE4D10を含んでいる。超短鎖アイソフォームは、4つのPDE4サブファミリーのいずれとも異なる命名法によって既に識別されているか、または呼ばれることができる。
【0096】
下記の例は、ヒトPDE4D5、およびPDE4B1長鎖アイソフォームの化合物の活性およびヒトPDE4B2短鎖アイソフォームの活性の欠如を例証する。これらのアイソフォームの詳細、およびGenBankアクセションナンバーを含む多くの他の既知のアイソフォームの数値は、以下の表A-Dに提供される。
表A -既知のPDE4Aアイソフォームの例
【0097】
【表1】
【0098】
L=長鎖;
S=短鎖;
SS=超短鎖;
D=デッドショート
* PDE4A4Bクローンは正確であり、PDE4A4Aはクローニングアーチファクト(artefact)を有し、また、PDE4A4Cはトランケーションアーチファクトを有することに注意。
**この種は、C-およびN-末端トランケートされた。したがって、活性型をすべて検知するパンPDE4A(pan PDE4A)抗血清によって検知されないだろう。
【0099】
表B - 既知のPDE4Bアイソフォームの例
【0100】
【表2】
【0101】
L=長鎖;
S=短鎖;
SS=超短鎖;
D=デッドショート
【0102】
表C - 既知のPDE4Cアイソフォームの例
【0103】
【表3】
【0104】
表D - 既知のPDE4Dアイソフォームの例
【0105】
【表4】
【0106】
L=長鎖;
S=短鎖;
SS=超短鎖;
D=デッドショート
* nb D8は文献では元々PDE4D6と呼ばれた。
(m) メモリ・クローンはAY245867、AF536977、AF536976である。
【0107】
cAMPレベルの低減
理論によって拘束されるものではないが、本発明の化合物は1つ以上の細胞内区画でのcAMPレベルを下げることにより機能することができる。本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、このようにしてcAMPに依存するある細胞プロセスを調節する手段を提供することができる。過剰な細胞内cAMPシグナリングは多くの疾病および不調を媒介する。したがって、本発明の化合物は、異常に高いcAMPレベル、増加したcAMP-媒介シグナリングおよび/または低減したcAMP消失、酵素または他のもの(例えば流出)に関連した疾病の治療に有用であると予想される。その治療は典型的に人間にされるが、非ヒト動物(たとえば人類以外の哺乳動物)への治療(例えば獣医学的治療)であることができる。
【0108】
1つの態様では、本発明は、式IのPDE4長鎖形体の小分子活性化体を提供し、これは環式の3’,5’-アデノシン一燐酸(cAMP)によって媒介される二次伝達物質応答の低減による病気の治療または予防のための方法に有用である。
例えば、アデニリルシクラーゼ(たとえばGPCRsとGsα)の上流のcAMPシグナリングの駆動に関与するタンパク質中の機能獲得型の遺伝子突然変異は、病理学的結果を備えた異常な過度のcAMP活性に結びつく場合がある(Lania A, Mantovani G, Spada A. Ann Endocrinol (Paris). 73: 73-75, 2012.; Thompson, M. D. et al., Methods Mol. Biol. 448: 109-137, 2008; Weinstein LS, Liu J, Sakamoto A, Xie T, Chen M. Endocrinology. 145: 5459-5464, 2004; Lania A, Mantovani G, Spada A. Eur J Endocrinol. 145: 543-559, 2001)。したがって、cAMPアクションの終了を加速する能力を所有する本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、以下に詳述されるような望ましくない高いcAMPレベルまたは活性により特徴づけられる疾病の治療、予防または部分的なコントロールに有効であると予想される。
【0109】
高いcAMPレベルが特徴の疾病
甲状腺機能亢進症(Hyperthyroidism)
甲状腺刺激ホルモン(TSH)レセプター(TSHR)の刺激は、アデニリルシクラーゼのGsα-媒介による活性化を含む、cAMP依存シグナリング機構によって、甲状腺ホルモン、チロキシンおよびトリヨードサイロニンの増加した生成および放出に結びつく。TSHRの中の機能獲得型突然変異が甲状腺機能亢進症の進行に関係することが報告された(Duprez, L. et al., Nat. Genet. 7: 396-401, 1994; Biebermann, H. et al., J. Clin. Endocrinol. Metab. 86: 4429-4433, 2001; Karges, B. et al., J. Endocrinol. 186: 377-385, 2005)。TSHRとGsαの両方の突然変異の活性化も、甲状腺腫(goitre)および甲状腺腺腫(thyroid adenomas)で見つかった(Arturi, F. et al., Exp. Clin. Endocrinol. Diabetes 106: 234-236, 1998)。甲状腺腫中の増加したcAMP活性は、TSHRまたはGsα突然変異の活性化の結果であり、cAMPレベルおよび信号伝達での異常上昇を打ち消すPDE4活性の保護適応性の増加を生産すると報告された(Persani, L. et al., J. Clin. Endocrinol. Metab. 85: 2872-2878, 2000)。
【0110】
甲状腺機能亢進症の最も一般的な原因は、TSHRでTSHアクションを模倣する自己免疫疾患であるグレーブス病であり、甲状腺濾胞細胞の中の過度のcAMP活性を導き、甲状腺機能亢進症の状態となる。したがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、甲状腺機能亢進症の治療、予防または部分的なコントロールに有効であると予想される。1つの実施態様では、甲状腺機能亢進症はグレーブス病に関係している。
【0111】
ヤンセン骨幹端軟骨異形成症(Jansens’s Metaphyseal Chondrodysplasia)および上皮小体機能亢進症(Hyperparathyroidism)
ヤンセン骨幹端軟骨異形成症(JMC)は、副甲状腺ホルモン(PTH)レセプター1(PTHR1)の機能獲得型突然変異に起因する非常にまれな病である(Thompson, M. D. et al., Methods Mol. Biol. 448: 109-137, 2008)。エフェクターとしてのアデニリルシクラーゼと組合わされたPTHR1の構成活性化は、主として骨と腎臓の中での過度のcAMPシグナリングに関係し、高カルシウム血症および低リン酸血症により特徴付けられるイオン・ホメオスタシスの調節異常(Calvi, L.M. and Schipani, E. J. Endocrinol. Invest. 23: 545-554, 2000)、および発育上の(例えば低身長)、および物理的な異常(例えば出目)を導く。
【0112】
原発性上皮小体機能亢進症は組織拡大または非癌の腺腫による上皮小体からのPTHの過度の放出に起因する。結果としてのPTHR1レセプターの過度の刺激は、高カルシウム血症と低リン酸血症を示す患者からの、血漿イオン・ホメオスタシスの崩壊を引き起こす。したがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、JMCと上皮小体機能亢進症の治療、予防または部分的なコントロールに有効であると予想される。
【0113】
家族性男性性早熟症(精巣中毒症)(Familial Male Precocious Puberty (Testotoxicosis))
家族性性早熟症(FMPP)は、家族性の性的早熟または性腺刺激ホルモン独立の精巣中毒症として知られており、少年が幼児期の性早熟症の徴候を一般に示す疾患である。
【0114】
少年の脊柱の長さは、骨端の成熟の迅速な進捗により短いことがある。FMPPは、ライジッヒ細胞過形成および低い精細胞カウント(Latronico, A.C. et al., J Clin. Endocrinol. Metab. 80: 2490-2494, 1995; Kosugi, S. et al., Hum. Mol. Genet. 4: 183-188, 1995)に関連して、黄体形成ホルモン(LH)レセプター中の本質的に活性化する突然変異を備えた常染色体優性症状である。それは増加したcAMP生産に結びつく。したがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、FMPPの治療、予防または部分的なコントロールに有効であると予想される。
【0115】
脳下垂体腺腫およびクッシング病
脳下垂体の非癌性の腫瘍は集合的に脳下垂体の腺腫と呼ばれ、下垂体前葉の(adenohypophyseal)ホルモン(例えば成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモンおよび副腎皮質刺激ホルモン)の分泌過多に結びつくことがある。それはGPCRとGsの組み合わせおよびcAMP生成を介してそれらの作用を及ぼす。したがって、脳下垂体の腺腫は、多くのホルモン障害、たとえば先端巨大症(acromegly)(主として成長ホルモン過剰分泌による)、クッシング病(副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)および引き続く高コルチゾール血症(hypercortisolemia)、および/または一般的な下垂体機能亢進症(多数の下垂体前葉ホルモンの超過放出に関係する)を促進することができる様々な内分泌細胞内での高められたcAMP媒体シグナリングの状態に導くことがある。脳下垂体の腺腫に対する現在の治療オプションは、ドーパミン受容体アゴニストでの治療を含んでいる。それは細胞内のcAMPレベルの低下を含む機構によって腫瘍サイズを減少させ、脳下垂体ホルモンの生成を低減する。本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、それらの標的組織(たとえば副腎)中の脳下垂体ホルモンの病理学的影響を減ずると予想される。
【0116】
クッシング病では、脳下垂体腺腫はACTHの生産過剰と関連づけられ、メラノコルチン2レセプター(MC2)の過剰活性、ステロイド合成のcAMP媒介の刺激および副腎皮質からのコルチゾールの放出を介する高コルチゾール血症(hypercortisolemia)に結びつくことがある(Tritos, N. A. and Biller, B. M. Discov. Med. 13: 171-179, 2012)。したがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は。クッシング病の治療、予防または部分的なコントロールに有効であると予想される。
【0117】
腎多嚢胞病
腎多嚢胞病(PKD)は、病理学的には包嚢の発現が特徴である腎臓の遺伝病である。これは腎の構造の損傷および腎臓機能の低下をもたらす(Takiar, V. and Caplan, M. J. Biochim. Biophys. Acta. 1812: 1337-1343, 2011; Masoumi, A. et al., Drugs 67: 2495-2510, 2007)。2つのタイプのPKDがある:常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)および常染色体劣性多発性嚢胞腎症(ARPKD)である。
【0118】
ADPKDは、世界中の個体群の0.1%および0.2%の間に影響し、漸進的な包嚢発現および拡大した腎臓が特徴である。この疾病を持った人々のおよそ50%は通常40から70歳の間で、末期腎疾患にかかり、透析または腎臓移植を必要とするだろう。ARPKDは1:20,000の新生児に影響し、誕生の後の最初の数週に典型的に識別される。肺形成不全はARPKDを持った新生児の中の30-50%の死亡率に帰着する。
【0119】
2つの遺伝子の欠損がADPKDの原因と思われる。患者の約85%で、ADPKDの発現は、遺伝子PKD1、エンコーディングポリシスチン-1(PC-1)の中の突然変異にリンクすることができる;PKD2の中の患者突然変異の約15%で、エンコーデングポリシスチン-2(PC-2)が関係する。サイクリックAMPは、多発性嚢胞腎細胞の増殖および包嚢エクスパンジョンの重要な刺激であるが、正常ヒト腎臓細胞ではそうではないと確認された(Yamaguchi, T. et al., Kidney Int. 57: 1460-1471, 2000)。証拠の重要なものは、腎シストジェネシス(renal cystogenesis)の重要なファシリテーターとしてcAMPが関係することを示した(Masoumi, A. et al., Drugs 67: 2495-2510, 2007; Wallace, D. P. Biochim. Biophys. Acta. 1812: 1291-1300, 2011)。嚢胞形成におけるcAMPの役割と一致して、cAMPレベルを低下させる薬剤(例えばバソプレッシンV2受容体拮抗薬およびソマトスタチン・レセプター・アゴニスト・オクトレオチド)は、PKDのげっ歯動物モデル中で効能を示した(Torres, V. E. et al., Nat. Med. 10: 363-364, 2004; Gattone, V. H. 2nd et al., Nat. Med. 9: 1323-1326, 2003; Belibi, F. A. and Edelstein, C. L. Expert Opin. Investig. Drugs. 19: 315-328, 2010)。ゼブラフィッシュ胎児では、cAMP加水分解PDE酵素亜型(PDE1A)の消耗は、嚢胞性の表現型の発現に帰着した。その一方でPDE1A過剰発現は、PC2消耗に起因する嚢胞性の表現型を部分的に救った(Sussman, C. R., Ward, C. J., Leightner, A. C., Smith, J. L., Agarwal, R., Harris, P. C., Torres, V. E. J. Am. Soc. Nephrol. 25: 2222-2230, 2014)。ホスホジエステラーゼ活性化は、PKD治療用の戦略として示唆された(Sun, Y., Zhou, H. and Yang, B-X. Acta Pharmacologica Sinica 32: 805-816, 2011)。
【0120】
したがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、腎多嚢胞病の治療、予防または部分的なコントロールに有効であると予想される。
【0121】
多嚢胞性肝疾患
多嚢胞性肝疾患(PLD)は、肝臓のシストジェネシス(cystogenesis)(包嚢の数が20を超過する場合と通常定義される)に関連したまれな遺伝性の症状である。それは、しばしばADPKDとともに起こる(Strazzabosco, M. and Somlo, S. Gastroenterology 140: 1855-1859, 2011; Gevers, T. J. and Drenth, J. P. Curr. Opin. Gastroenterol. 27: 294-300, 2010)。ADPKDと比較された時、小胞体と繊毛に関連した、変異されたタンパク質によって駆動される、PLDには異なる遺伝病理学があるかもしれない。増加した胆管細胞増殖、血管新生および高い流動分泌物はcAMPを媒介としたシグナリングを含む多数の信号伝達経路の調節異常を介して肝嚢腫形成を駆動するように作用する。肝臓のcAMPレベルの上昇は、胆汁の上皮細胞および胆管細胞増殖の増加におけるcAMP依存性の塩化物および流動分泌物を刺激する(Janssen, M. J. et al., J. Hepatol. 52: 432-440, 2010)。ソマトスタチン(それはGi-カップルド機構を介してcAMPレベルを低下する)は胆管細胞増殖および流動分泌物を減らす(Gong, A.Y. et al., Am. J. Physiol. Cell. Physiol. 284: C1205-1214, 2003)。更に、合成ソマトスタチン・アナログ、オクトレオチドは、cAMP信号の低減を含む機構によってPLDの動物モデルの中で効果を示した(Masyuk, T.V. et al., Gastroenterology 132: 1104-1116, 2007)。したがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、cAMPに少なくとも一部分起因する多嚢胞性肝疾患の治療、予防または部分的なコントロールに有効かもしれない。
【0122】
ヤングタイプ5(MODY5)
MODY5は、腎嚢胞に関連したインスリン非依存性糖尿病の形式である。それは、肝細胞核因子-1β(HNF-1β)をコーディングする遺伝子の突然変異によって引き起こされた常染色体優性疾患である。MODY5によって影響を受けた患者の優勢な臨床像は、糖尿病の発症の前に頻繁に診断される腎機能障害である。何人かの患者では、HNF-1β突然変異は、追加の表現型の特徴(たとえば膵萎縮、異常肝機能および生殖路異常)に帰着する場合がある。ハツカネズミでの研究は、ウロモデュリン(uromodulin:UMOD)およびPKD1遺伝子に対する影響に加えて、HNF-1βの突然変異に関連した腎嚢胞形成を起こす機構がPKD2の転写活性化の重大な欠損を含んでいることを示唆する。PKD1とPKD2のダウンレギュレーションは、腎嚢胞のcAMPで駆動される形成に関係している(Mancusi, S. et al., J. Nephrol. 26: 207-12, 2013)。HNF-1βは、PDE4Cプロモータに結合し、PDE4Cの発現を規制する(Ma et al., PNAS 104: 20386, 2007)。
【0123】
したがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、MODY5の症状の治療、予防または部分的なコントロールに有効であると予想される。
【0124】
心臓肥大、心不全、および不整脈
局所的な調節とcAMP信号の一体化は、適切な心臓機能にとって重要であり、この信号の動揺は心不全に結びつく場合がある。慢性のβ-アドレナリン受容体刺激の際、心筋細胞の肥大は、高いcAMPと、PKAおよびEpacを含むその下流のエフェクターの活性化によって引き起こされる(Wang, L. et al., Cell. Signal. 27: 908-922, 2015およびその参照文献)。心筋細胞肥大は、心不全と不整脈の危険を増加させる。
【0125】
したがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、心臓肥大(心不全および/または不整脈)の治療、予防または部分的なコントロールに有効かもしれない。
【0126】
増加したcAMPを媒介としたシグナリングに関連した疾病
Gタンパク質のアルファ・サブユニット(GNAS1)の活性化突然変異に関連した疾患
Gタンパク質Gsはアデニリルシクラーゼ活性を刺激し、細胞内のcAMPレベルを増加させることによりそれらの生物学的作用を働かせるGPCRsのためのトランスデューサーとして作用する。Gsは、α、βおよびγサブユニットからなるヘテロ三量体のタンパク質である。αサブユニットのための、遺伝子、GNAS1の突然変異を活性化することは、様々な組織での異常なcAMPシグナリングを導き、一連の疾患を生じさせることが認識されている。
【0127】
マックーン-オルブライト症候群
マックーン-オルブライト症候群(MAS)は、3つの主要な特徴の、性早熟症、線維性骨形成異常およびカフェオレ病変により典型的に特徴づけられるまれな遺伝病である。MASのための根本的な分子病理学は、GNAS1遺伝子の活性化突然変異を含んでいる(Diaz, A. Danon, M. and Crawford, J. J. Pediatr. Endocrinol. Metab. 20: 853-880, 2007)。たがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、マックーン-オルブライト症候群を含むGNAS1の、活性化突然変異に関連した病気の治療、予防または部分的なコントロールに有効であると予想される。
【0128】
感染症中のアデニリルシクラーゼ活性の毒素により引き起こされた増加の改善
アデニリルシクラーゼ(cAMPの生産の原因である酵素)は、多くの細菌毒素の影響の媒介に関係すると思われたるキーとなる生物学的目標である(Ahuja et al., Critical Reviews in Microbiology, 30: 187-196, 2004)。これらの毒素は、宿主免疫細胞および/または病原体に関連するアデニリルシクラーゼ活性の増強を通じてcAMPレベルを上げることにより、それらの効果を生む。したがって、cAMPレベルを下げることによって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体が高いcAMP活性に関係している感染症の症状の治療または部分的なコントロールに有用であると予想される。下記はそのような感染症のいくつかの例である:
【0129】
コレラ
コレラ菌はコレラ毒素を産出する。それはGsのαサブユニットのアデノシン二燐酸リボシル化によって宿主細胞アデニリルシクラーゼ活性化およびcAMP生産に結びつく。コレラ毒素によって引き起こされた下痢は、胃腸管の細胞の過度のcAMP蓄積の結果であると考えられる。
【0130】
百日咳
百日咳菌は小児疾患百日咳の原因である病原体である。百日咳菌毒素は、Giのαサブユニットのアデノシン二燐酸リボシル化を刺激し、間接的に標的細胞のcAMPレベルを増大する。バクテリアはさらに侵襲性のアデニリルシクラーゼを分泌する。それは有毒のcAMPレベルを生産し、宿主の免疫の防御を損う。
【0131】
炭疽菌病
炭疽菌病は炭疽菌によって引き起こされる。それは一義的には家畜病であるが、接触により人間に感染する。炭疽病の感染は広範囲の浮腫を伴う。その発現は浮腫毒素によって駆動されると思われる。後者はアデニリルシクラーゼで、宿主カルモデュリンによって活性化され、宿主免疫細胞上に毒作用を起こす異常に高いレベルのcAMPを生産する。
【0132】
結核
マイコバクテリウム結核は、アデニリルシクラーゼを多量に多数の領域で発現する。それは疾病病理学の毒性および生成に役割を果たすことができる。あるアデニリルシクラーゼ亜型(RV0386)が、宿主マクロファージに入り、かつ細胞内のcAMPを上げ毒性を引き起こすことが実証された(Agarwal et al., Nature, 460: 98-102, 2009)。
したがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、感染症(コレラ、百日咳、炭疽菌および結核)の治療、予防または部分的なコントロールに有効である。
【0133】
高いcAMPによるPKAの活性化に依存する疾病
真核生物では、cAMPはプロテインキナーゼA(PKA)を活性化する。それはcAMP依存性プロテインキナーゼとしても知られている。PKAは、四量体のホロ酵素として通常不活発であり、2つの触媒ユニットおよび2つの調節ユニットからなり、調節ユニットは触媒ユニットの触媒センターをブロックする。cAMPはPKAの調節ユニット上の特定位置に結合し、調節ユニットと触媒ユニット間の解離を引き起こし、それにより、触媒ユニットを活性化する。活性な触媒ユニットは、ATPからタンパク質基体の特定の残基までのリン酸塩のトランスファーに触媒作用を及ぼす。それは、それらのタンパク質基体の機能を調節することができる。
【0134】
PDE4長鎖形体活性化はcAMPレベルを下げる。また、PKAのcAMP媒介の活性化を低減する。したがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、PKAの阻害剤が治療効果の証拠を示す病気の治療または部分的なコントロールで有用であると予想されるだろう。
【0135】
cAMPによるPKAの活性化に依存する疾患は、PKA阻害剤(たとえばRp-8-Br-cAMPS)に対するそれらの反応によって識別されてもよい。Rp-8-Br-cAMPSは、その解離と活性化を防ぐ、PKAのcAMP結合部位を占めるcAMPのアナログである。
【0136】
HIV感染とAIDS
HIV感染者からのT細胞は、増加したレベルのcAMPを有し、正常なT細胞よりもRp-8-Br-cAMPSによる阻害に、より敏感である。cAMPによるPKAの過度の活性化は、HIV感染での漸進的なT細胞機能不全に関係している(Aandahl, E. M. et al., FASEB J. 12: 855-862, 1998)。更に、Rp-8-Br-cAMPSの生体内の適用は、レトロウイルスに感染したハツカネズミのT細胞応答をリストアすると示された(Nayjib, B. et al., The Open Immunology Journal, 1: 20-24, 2008)。したがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、HIV感染とAIDSの治療、予防または部分的なコントロールに有用であると予想される。
【0137】
分類不能型免疫不全(CVID)
Rp-8-Br-cAMPSの生体外の適用は、分類不能型免疫不全(CVID)の患者からのT細胞によるサイトカインIL-10の害された分泌を修正することが示された(Holm, A. M. et al., J. Immunol. 170: 5772-5777, 2003)。したがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、CVIDの治療、予防または部分的なコントロールに有用であると予想される。
【0138】
高いcAMPによる、Epac1およびEpac2のどちらかまたは両方の活性化に依存する疾病
PKAに加えて、cAMPは、cAMP(Epac)によって直接活性化された交換タンパク質として知られている別の細胞内レセプターを活性化する。Epacには、Epac1およびEpac2の2つのアイソフォームがあり、両方とも、cAMPに結合する調節領域、および小さなGタンパク質、RasファミリーのRap1およびRap2のGTPのためのGDPの交換を促進する触媒領域からなる。さらに、Epacタンパク質は特定のセルの座で多くの他のセルのパートナーとの相互作用によってそれらの機能を働かせる。Epacシグナリングの病態生理学の変化は広範囲の疾病に関係している(BBreckler, M. et al., Cell. Signal. 23: 1257-1266, 2011)。
【0139】
cAMPによるEpacタンパク質の活性化に依存する疾患は、Epac阻害剤に対するそれらの反応によって識別された。たとえばESI-09は、新規な非環状ヌクレオチドEpac1およびEpac2アンタゴニストであり、特異的に細胞内のEpacを媒介としたRap1活性化およびAkt燐酸化をブロックでき、同様に、膵臓のβ細胞中のEpacを媒介としたインシュリン分泌をブロックできる(Almahariq, M. et al., Mol. Pharmacol. 83: 122-128, 2013)。
【0140】
黒色腫
Epac1は、黒色腫中の移動および転移の促進に関係する(Baljinnyam, E. et al., Pigment Cell Melanoma Res. 24: 680-687, 2011)、およびそこに引用された文献)。したがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、黒色腫の治療、予防または部分的なコントロールで有用であると予想される。
【0141】
膵臓癌
正常な膵臓または周囲の組織と比較して、Epac1が人間の膵癌細胞中で著しく増大することが最近示された(Lorenz, R. et al., Pancreas 37: 102-103, 2008)。
【0142】
膵臓癌は、他のタイプの癌に通常有効な治療に対してしばしば抵抗性がある。Epac阻害剤ESI-09を使用して、膵癌細胞移動侵入におけるEpac1過剰発現の機能的な役割実証された(Almahariq, M. et al., Mol. Pharmacol. 83: 122-128, 2013)。これらの結果はRNAiを沈黙させる技術に基づいた結果と一致していて、Epac1シグナリングの抑制が膵臓癌用の有効な治療の戦略かもしれないことを示唆する。
【0143】
したがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、膵臓癌の治療、予防または部分的なコントロールで有用であると予想される。
【0144】
高いcAMPによるcAMP-ゲート制御されたイオンチャネル(cAMP-gated ion channels)の変調に依存する疾病
PKAとEpacの活性化に加えて、高いcAMPのための別のエフェクター経路はcAMP-ゲート制御されたイオンチャネルの活性化である。したがって、cAMP-ゲート制御されたイオンチャネルの阻害剤が治療効果の証拠を示す疾病の治療において、本発明のPDE4長鎖形体活性化体が有用であると予想されるだろう。
【0145】
cAMP応答配列結合たんぱく質の活動亢進に関連した疾病
cAMP応答配列結合たんぱく質(CREB)は、様々な細胞機能、たとえば細胞増殖、分化、生存およびアポトーシスの調節に含まれる重要な転写因子である(Cho et al., Crit Rev Oncog, 16: 37-46, 2011)。CREB活性は、一連の細胞外のシグナル、たとえばストレス、成長因子および神経伝達物質の範囲を介するキナーゼ依存性燐酸化によって調節される。燐酸化はCREBの二量体化を導き、および他の補活性化因子パートナー蛋白質(co-activator partner proteins)と一緒に、cAMP反応配列(CRE部位)を含む標的遺伝子のプロモーター領域に結合することを可能にし、転写活性を開始する。cAMP経路(例えばcAMP依存性蛋白質燐酸化酵素を媒介とした燐酸化を介する)は、CREBを媒介とした生物活性の重要なポジティブモジュレーターである。したがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、高いCREB活性に関連した病気の治療、予防または部分的なコントロールで有用であると予想される。
【0146】
白血病
急性のリンパ患者および骨髄性白血病患者からの骨髄細胞は、CREBタンパク質およびmRNAを過剰発現することが報告された(Crans-Vargas et al., Blood, 99: 2617-9, 2002; Cho et al., Crit Rev Oncog, 16: 37-46, 2011)。更に、増加したCREBレベルは、急性骨髄性白血病の被験者の中の不良な臨床反応と関連する(Crans-Vargas et al., Blood, 99: 2617-9, 2002; Shankar et al., Cancer Cell, 7:351-62, 2005)。ダウンレギュレーションが骨髄性細胞増殖および生存を抑制する一方、CREBのアップレギュレーションは、人間の白血病細胞増殖の刺激に関係している。本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、CREBのcAMPを媒介とした刺激の減衰によってCREB活性および機能を低減すると予想され、したがって、急性リンパ・骨髄性白血病の治療、予防または部分的なコントロールに有用性を持つと予想される。
【0147】
前立腺癌
それが上皮内の新形成の発現を刺激するので、異常な過度のアンドロゲン活性は前立腺癌の進行において重要なドライバーである(Merkle et al., Cellular Signalling, 23: 507-515, 2011)。前立腺癌の治療において、化学または去勢手術に関するアンドロゲン・アブレーション・アプローチの使用によりこれは強く支持される。ホルスコリンのようなサイクリックAMPを増加する薬剤は、CREBとの燐酸化および/または相互作用によるアンドロゲンレセプター活性化を含む多数の細胞内の機構によってアンドロゲンレセプター活性を高めることができる。Epac1活性化も、前立腺癌中の細胞増殖の促進に関わる(Misra, U. K. and Pizzo, S. V. J. Cell. Biochem. 108: 998-1011, 2009; Misra, U. K. and Pizzo, S. V. J. Cell. Biochem. 113: 1488-1500, 2012)。したがって、前立腺癌の治療、予防または部分的なコントロールに、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は有用であると予想される。
【0148】
cAMP加水分解PDE酵素の低減された活性に関連した疾病
PDE4、たとえばPDE8とPDE11以外のcAMP加水分解PDEアイソフォームについての遺伝子中の機能欠損の突然変異は、多くの疾病において検知される(Vezzosi, D. and Bertherat, J., Eur. J. Endocrinol. 165: 177-188, 2011; Levy, I. et al., Curr. Opin. Pharmacol. 11: 689-697, 2011; Azevedo, M. F. and Stratakis, C. A. Endocr. Pract. 17 Suppl 3: 2-7, 2011)。これらの突然変異は、下に詳述されるような病理学の結果をもたらす異常に高いcAMPレベルおよび/またはcAMP活性の持続に結びつく場合がある。したがって、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、これらの疾病(副腎皮質の腫瘍、精巣癌、PPNADおよびカ-ニ-複合)の治療、予防または部分的なコントロールで有用であると予想される。
【0149】
副腎皮質腫瘍
PDE11A4エンコーディング遺伝子での点突然変異の不活性化に関連した副腎皮質の腫瘍は、PDE11A4の発現を低減し、cAMPレベルを増加させた(Horvath, A. et al., Nat Genet. 38: 794-800, 2006; Horvath, A. et al., Cancer Res. 66: 11571-11575, 2006; Libe, R., et al., Clin. Cancer Res. 14: 4016-4024, 2008)。
【0150】
精巣癌
PDE11A活性を低減し、cAMPレベルを増加させる突然変異は、精巣癌のいくつかの形式で観察された(Horvath. A. et al., Cancer Res. 69: 5301-5306, 2009)。
【0151】
原発性色素沈着性結節性副腎皮質病変
(Primary pigmented nodular adrenocortical diseases (PPNAD))
PDE8B遺伝子中の突然変異もPPNADのための素因であると確認された。また、突然変異蛋白質は、低減されたcAMP分解能力を示した(Horvath, A., Mericq, V. and Stratakis, C. A. N. Engl. J. Med. 358: 750-752, 2008; Horvath, A. et al., Eur. J. Hum. Genet. 16: 1245-1253, 2008)。
【0152】
カ-ニ-複合
PRKAR1A突然変異によって引き起こされたカ-ニ-複合(CNC)では、何人かの患者は、さらに副腎および精巣癌に導く、cAMP信号伝達経路の異常な活性化を高める効果を奏する相乗効果を奏することがあるPDE11Aの欠損を持っている(Libe, R. et al., J. Clin. Endocrinol. Metab. 96: E208-214, 2011)。
【0153】
治療と薬量学
「治療」は療法による治療を意味し、人間または非ヒト動物(例えば獣医学の用途)、典型的には人類以外の哺乳動物、にかかわらず、症状上のある希望の治療効果を達成することをいう。例えば進行速度の低減、進行の速度の停止、病気の改善または症状の治癒を含む病気の進行の抑制をいう。予防策としての治療も含まれている。予防は、症状の完全な予防を示さないし要求しない;発現がその代りに、本発明による予防によって低減されるか遅れてもよい。
【0154】
「治療上有効な量」は、本発明の化合物の1以上、または本発明の化合物の1以上を含む医薬製剤の1つ以上の量であって、治療効果(合理的なベネフィット・リスク比に見合う効果)を生むことに有効である量をいう。
【0155】
本発明の化合物の適切な量は患者ごとに変わってもよいことが認識されるだろう。最適な量の決定は、一般に本発明の治療の任意の危険または有害な副作用に対する治療の有益性のレベルのバランスを必要とするだろう。選択された投与量は、具体的化合物の活性、投与ルート、適用の時間、化合物の排泄されるまでの時間、治療の期間、他の薬剤、併用して使用される化合物または物質、および患者の年齢、性別、体重、症状、健康状態および病歴を含む様々な要因に依存するだろう。一般に、投与量と投与ルートは、最終的に医師により決定されるが、一般的には、希望の結果を達成するような作用部位での局所濃度を達成するようにされる。投与は、1回分で、連続的にまたは断続的に治療の経過全体を通して生体内で達成することができる。適用の最も有効な手段および量を決定する方法は、当業者に公知で、療法に使用された配合物、療法の目的、治療されている標的細胞および治療されている被検者に応じて変わるだろう。単一の適用または多数回での適用は、扱う医師によって選択された投与量レベルおよびパターンで行なうことができる。一般に、本発明の1以上の化合物の適切な投与量は、1日に体重1kgあたり約0.001から50mgの範囲であることができ、好ましくは1日に体重1kgあたり0.01-25、たとえば0.01、0.05、0.10、0.25、0.50、1.0、2.5、10または25mgである。化合物が塩、溶媒化合物、プロドラッグまたはその他同種のものである場合、適用される量は親化合物に基づいて計算されて、使用される実際の重量は比例して増加させることができる。
【0156】
併用
本発明の化合物は、さらに細胞内のcAMPレベルの低下を通じてそれらの治療効果を生むことが知られていた薬の影響を模倣するか高める用途に適用されてもよい。
【0157】
多くの治療上有益な薬は、細胞内のcAMPレベルの低下および/またはcAMPを媒介とした活性を低下させることを含む主作用様式があり、以下に要約される。本発明のPDE4長鎖形体活性化体はさらにcAMPレベルを低下するように作用するので、これらの作用薬は、cAMPを媒介としたシグナリングのダウンレギュレーションを介する薬の薬理学的性質および治療の有効性を模倣しかつ/または増大するだろう。ある実施態様では、したがって、細胞内のcAMPレベルを低下させおよび/またはcAMPを媒介とした活性を低下させるもう一つの作用薬との併用剤の一部として、本発明の化合物が提供される。併用剤は、同時に、同時期に、連続してまたは別々に投与されてもよい。1つの実施態様では、より詳細に以下に記述されるように、本発明の化合物および別個のcAMP低下作用薬は、単一組成薬として提供される。併用薬は、本発明の化合物および次の1以上の化合物を含んでもよい:
(i) プレシナプスのα-2アドレナリン受容体アゴニスト、任意にクロニジン、デクスメデトミジン(dexmedetomidine)またはグアンファシン;
(ii) β-1アドレナリン受容体遮断薬(「β遮断薬」)、任意にアテノロール、メトプロロール、ビソプロロール(Bisoprolol)、アセブトロールまたはベタキソロール(Betaxolol)。
【0158】
α-2アドレナリン受容体アゴニストとの組み合わせ
α-2アドレナリン受容体刺激は、広範囲の組織中でアデニリルシクラーゼ活性のGiタンパク質を媒介とした阻害によってcAMPレベルを下げると知られている。脳および辺縁の交感神経系中のノルアドレナリン作動性ニューロン(noradrenergic neurones)において、プレシナプスのα-2アドレナリン受容体活性化がノルアドレナリン放出およびノルアドレナリン作動性の活性を阻害する。これらのレセプターでアゴニストとして働く薬(例えばクロニジン、デクスメデトミジン、グアンファシン)は、様々な臨床症状の治療に有効である。クロニジン(プロトタイプの作用薬)は高血圧症、神経障害性疼痛、オピオイドの解毒、不眠症、ADHD、トゥーレット症候群、睡眠時多汗症、中毒(麻薬、アルコールおよびニコチン離脱症状)、片頭痛、過覚醒、不安の治療、さらに獣医学的麻酔薬として有用であることが示されている。PDE4長鎖形体活性化によるcAMPレベルの低下が、α-2アドレナリン受容体刺激を介して作用する薬と同様の結果を与えると予想されることができる。更に、本発明のPDE4長鎖形体活性化体がα-2アドレナリン受容体アゴニスとともに使用される時、薬力学的効果を強めると予想される。
【0159】
β-1アドレナリン受容体遮断薬との組み合わせ
β-1アドレナリン受容体遮断薬は、高血圧症、心律動異常、および心筋梗塞後の心保護を含む一連の心臓血管の治療に使用される。それらの主作用機構は、特に心臓のβ-1アドレナリン作動性レセプタであるノルアドレナリンによって媒介される、過度の循環アドレナリンおよび交感神経活性の影響を弱めることを含んでいる。内因的および合成のβ-1アドレナリン受容体アゴニストは、Gs活性化を通じてアデニリルシクラーゼ活性を刺激し、様々な組織(たとえば心臓と腎臓)中の細胞内のcAMPレベルを上げる。従って、β-1アドレナリン受容体に媒介される活性をブロックする薬剤は、cAMP媒介シグナリングの増加を減ずることによりそれらの薬学的影響を及ぼす。PDE4長鎖形体活性化がさらに心臓の組織中のcAMP濃度および形質導入を低下させるとすれば、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、高血圧症、心律動異常、うっ血性心不全および心保護の治療または部分的なコントロールに有用であると予想される。付加的な非心臓血管の治療での有用性は、たとえば外傷後のストレスに関係する病気、不安、本態性振戦および緑内障のような、β-1アドレナリン作動性拮抗薬に応答する病気の治療に有用であると期待される。更に、本発明のPDE4長鎖形体活性化体は、β-1アドレナリン受容体遮断薬と併用されたとき、薬力学的効果を強めると予想されることができる。
【0160】
治療法
一層の態様では、本発明は、そのような療法を必要とする患者の治療または疾病予防のための方法での使用のための、式-IのPDE4長鎖形体の小分子活性化体を提供する。本発明は、療法を必要とする患者の疾病または疾患の治療方法であって、本発明の化合物の有効な量を患者に投与することを含む方法を提供する。疾病または疾患は、本明細書に記載された任意の疾病または疾患であることができ、以下のものを含む;増加したcAMP生産およびシグナリングに関連した疾病、たとえば甲状腺機能亢進症、ヤンセン骨幹端軟骨異形成症、上皮小体機能亢進症、家族性男性性性早熟症、脳下垂体の腺腫、クッシング病、腎多嚢胞病、多嚢胞性肝疾患、MODY5および心臓肥大;Gタンパク質のアルファ・サブユニット(GNAS1)の活性化突然変異に関連した疾患(たとえばマックーン-オルブライト症候群)を含む、増加したcAMPを媒介としたシグナリングに関係していると知られている疾病;感染症(たとえばコレラ、百日咳、炭疽菌および結核)における毒素により引き起こされたアデニリルシクラーゼ活性の増加の改善;高いcAMPによるPKAの活性化に依存すると知られている疾病、たとえばHIV感染およびAIDS、および分類不能型免疫不全(CVID)の治療;高いcAMPによるEpac1およびEpac2のどちらかまたは両方の活性化に依存すると知られている疾病、たとえば黒色腫および膵臓癌の治療;高いcAMPによるcAMPゲート制御されたイオンチャネルの変調に依存する疾病の治療;cAMP応答配列結合たんぱく質の活動亢進に関係していると知られている疾病、たとえば白血病と前立腺癌の治療;cAMP加水分解PDE酵素の低減された活性に関係していると知られている疾病、たとえば副腎皮質の腫瘍、精巣癌、原発性色素性結節状副腎皮質病変(PPNAD)およびカ-ニ-複合の治療;および、細胞内のcAMPレベルの低下を通じてそれらの治療効果を生むと知られている薬の影響を模倣するか高めること。
【0161】
ここに使用される用語「本発明の化合物」、「開示された化合物」、「式Iの化合物」などは、ポリモルフ、アイソマーおよび(たとえば、立体異性体および互変異性体)、アイソトープでラベルが付けられたそれらの変形体(重水素異性体)を包含する。また、用語「本発明の化合物」、「開示された化合物」、「式Iの化合物」などは、それらの薬学的に受理可能な誘導体を包含する。たとえば、用語「本発明の化合物」などは、それらの薬学的に受理可能な塩を包含する。さらにこれらの用語は、開示された化合物のサブ-実施態様を包含する。
【0162】
薬学的に受理可能な派生物
本発明は、本発明の化合物の受理可能な派生物は、薬学的に受理可能な塩、溶媒化合物、エステル、水化物またはそのアミド、プロドラッグ(たとえばピリジン N-オキサイド)を含む。本発明はさらに本発明の化合物を含む医薬品組成物を提供し、これは薬学的に受理可能な塩、溶媒化合物、エステル、水化物またはそのアミドを包含し、任意の薬学的に受理可能な補形薬および任意に他の治療薬との混合物をさらに包含する。「受理可能な」の用語は、組成物の他の成分と相溶性であり、レシピエントに有害でないことを意味する。組成物は、例えば、経口、舌下、皮下、静脈内、硬膜外、鞘内、筋肉内、経皮的、鼻腔内、肺性、局所的、局所、または直腸内適用に好適なものを含み、典型的には適用のためのユニット剤形でのものを含む。
【0163】
用語「薬学的に受理可能な塩」は、無機または有機の酸および塩基を含む、薬学的に受理可能な無毒な酸または塩基から調製された塩を含んでいる。塩基性基、たとえばアミノ基を含む本発明の化合物は、酸と薬学的に受理可能な塩類を形成することができる。本発明による化合物の薬学的に受理可能な酸付加塩の例は、有機カルボン酸、たとえば酢酸、乳酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、ピルビン酸、シュウ酸、フマル酸、オキサロ酢酸、イセチオン酸、ラクトビオン酸およびコハク酸;有機硫酸、たとえばメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸およびp-トルエンスルホン酸、および無機酸、たとえば塩酸、硫酸、リン酸およびスルファミン酸と作られた酸付加塩を含む。
【0164】
酸性基、たとえばカルボキシ基を含む本発明の化合物は、塩基と薬学的に受理可能な塩類を形成することができる。本発明の化合物の薬学的に受理可能な塩基性塩は、金属塩、たとえばアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩(例えばナトリウム、カリウム、マグネシウムまたはカルシウム塩)、亜鉛またはアルミニウムの塩類、およびアンモニアまたは薬学的に受理可能な有機アミンまたは、ヘテロ環式塩(たとえばエタノールアミン類(例えばジエタノールアミン)、ベンジルアミン、N-メチル-グルカミン、アミノ酸(例えばリジン)またはピリジンと作られた塩類が上げられるが、これらに制限されるものでは無い。酸と塩基のヘミ塩、たとえばヘミ硫酸塩も形成されてもよい。
【0165】
本発明の化合物の化合物の薬学的に受理可能な塩類は、当該技術分野において公知の方法によって調製されることができる。薬学的に受理可能な塩類の調査については、Stahl and Wermuth, Handbook of Pharmaceutical Salts: Properties, Selection and Use (Wiley-VCH, Weinheim, Germany, 2002を参照。
【0166】
プロドラッグ
本発明は、式Iの化合物のプロドラッグを含んでいる。
プロドラッグは式Iの化合物の誘導体であり(それらは薬理活性がほとんどまたはまったくそれら自身なくてもよい)、生体内に適用された時、式Iの化合物に変換されることのできる化合物である。
【0167】
プロドラッグは、たとえば式Iの化合物を形成するために生体内で代謝される適切な部位で式Iの化合物の中にある官能基を置換することにより生産することができる。Bundgaard, Design of Prodrugs 1985 (Elsevier), The Practice of Medicinal Chemistry 2003, 2nd Ed, 561-585 and Leinweber, Drug Metab. Res. 1987, 18: 379で議論されるように、プロドラッグのデザインは当該技術分野において公知である。
【0168】
化学式Iの化合物のプロドラッグの生体内の物質代謝は、例えばプロドラッグの加水分解物、酸化的代謝物あるいは還元的代謝物を含む。式Iの化合物のプロドラッグの例は、生体内で加水分解される、それらの化合物のアミドおよびエステルである。例えば、式Iの化合物がカルボン酸基(-COOH)を含む場合、カルボン酸基の水素原子がエステル基を形成するために置換されることができる(例えば、水素原子をC1-6アルキルと置換することができる)。化合物がアルコール基(-OH)を含む場合、アルコール性基の水素原子は置換され、エステルを形成することができる(例えば、水素原子は-C(O)C1-6アルキルで置換される)。さらに、式Iの化合物のプロドラッグの例は、ピリジン N-オキサイドを含み、これは生体内で還元代謝されてピリジン環を有する式Iの化合物を形成する。
【0169】
溶媒化合物
化合物の対応する溶媒化合物を調製し、精製し、および/または取り扱うことは便利であるかまたは望ましく、本明細書に記載された任意の使用/方法において使用することができる。用語「溶媒化合物」は、溶質(たとえば化合物または化合物の塩)と溶剤の複合体をいうために使用される。溶剤が水である場合、溶媒化合物は水化物(例えば基体の1つの分子当たりに存在する水分子の数に応じてモノ水化物、ジ-水化物、トリ水化物など)と呼ばれることができる。
【0170】
異性体
本発明の化合物が様々な立体異性体として存在してもよいことは認識されるだろう。本発明の化合物は鏡像異性体とラセミ混合物を含むすべての立体異性体の形式を含む。本発明は、その範囲内に式Iの化合物の任意の立体異性体、または立体異性体の混合物、個々の鏡像異性体、またはそのような鏡像異性体の全体または一部のラセミ混合物の使用を含んでいる。ここで適切な異性体は既知の方法(例えばクロマトグラフ法および再結晶技術)の使用または適応によってそれらの混合物から分けることができる。ここで適切な異性体は、既知の方法(例えば不斉合成)の使用または適応によって調製することができる。さらに、いくつかの例では、本発明の化合物は重水素異性体の形態で存在することができ、本明細書において本発明の化合物は重水素異性体およびその混合物を包含する。
【0171】
アイソトープ
本発明は、1以上の原子が同じ原子番号であるが、自然界で通常見つかる原子質量または質量数と異なる原子質量または質量数を有する原子で置き換えられた、式Iの化合物の薬学的に受理可能なアイソトープ標識化合物を含んでいる。
【0172】
本発明の化合物へ取り込まれるのに適しているアイソトープの例は、水素のアイソトープ、たとえばHおよびH、炭素、たとえば11C、13Cおよび14C、塩素、たとえば36Cl、フルオロ、たとえば18F、ヨウ素、たとえば123Iおよび125I、窒素、たとえば13Nおよび15N、酸素、たとえば15O、17Oおよび18O、並びに硫黄、たとえば35Sがあげられる。例えば式Iのあるアイソトープで標識化合物、たとえば放射性同位体を組込むものは、薬および/または基体の生体内分布研究に役立つ。放射性同位体Hおよび14Cは、検知の方法および組み込みの手段の容易さを考慮すれば、この目的に特に役立つ。アイソトープ(たとえば11C、18F、15Oおよび13N)のような陽電子放射アイソトープでの置換は、基体レセプター占有を検査するためのポジトロン放射トポグラフィー(PET)研究に役立つ。式Iのアイソトープでの標識化合物は、一般に当業者に公知の方法により、または明細書に記載された方法に類似の方法で、ラベルが付けられていない試薬の代わりに適切なアイソトープでラベルが付けられた試薬を使用したプロセスによって調製することができる。
【0173】
医薬品組成物
経口投与のために、有効成分は、個別単位、たとえばタブレット、カプセル剤、散剤、顆粒、溶液、懸濁液などとして提供されることができる。
【0174】
経口投与に適している配合物も、即時に放出する方法、または徐々に放出する方法で本発明の化合物を供給するように設計されてもよい。ここで放出プロフィールは遅れるか、パルスとされるか、コントロールされるか、維持するか、または遅れるか維持されるか、または前記化合物の治療の効能を最適化するような方法に変性されることができる。速度を保持する方法で化合物を供給する手段は当該技術分野で知られており、それらの放出をコントロールするために前記化合物と放出速度の遅いポリマーを加えて調剤することができる。
【0175】
速度を保持するポリマーの例としては、拡散または拡散およびポリマーエロージョンの組み合わせによって前記化合物を放出するために使用することができる、分解性または非分解性のポリマーが挙げられる。速度を保持するポリマーの例としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピル・セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、キサンタンゴム、ポリメタクリレート、ポリエチレンオキシドおよびポリエチレングリコールが挙げられる。
【0176】
液体(複数相および分散系を含む)配合物は、乳剤、懸濁液、溶液、シロップ剤およびエリキシル剤であることができる。そのような配合物は、柔いかまたは硬いカプセル剤(たとえばゼラチンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロースから作られたもの)の中の充填物として存在することができ、典型的にはキャリアー(例えば水、エタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、メチルセルロース、適切な油、1以上の乳化剤および/または分散剤)を含む。液剤は、たとえば小袋の固体の再構成によって調製されていてもよい。
【0177】
本発明の化合物は、速い溶解性、速い崩壊性の剤形として使用されてもよい(Liang and Chen, Expert Opinion in Therapeutic Patents 2001, 11(6): 981-986に述べられていたもの)。
【0178】
タブレットの配合物はH.Lieberman and L. Lachman, Pharmaceutical Dosage Forms: Tablets 1980, vol. 1 (Marcel Dekker, New York)で議論されている。
【0179】
鼻腔内投与または吸入投与については、有効成分は、ドライ粉末吸入器からのドライ粉末の形で、または気圧調節された包装容器、ポンプ、スプレー、アトマイザーまたは噴霧器からの溶液または懸濁液のエアゾルスプレーの形式で存在することができる。
【0180】
非経口投与のためには、本発明の医薬品組成物は、ユニット投与量または複数投与量の包装容器内に存在してもよく、たとえば密封したガラス瓶およびアンプル中で所定量の噴射液体として存在してよく、また使用に先立って無菌の液状キャリア(例えば水)の追加だけを要求する凍結乾燥物(凍結乾燥された)の状態で貯蔵されてもよい。
【0181】
非経口投与については、本発明の化合物は、血流、皮下組織、筋肉、または内臓へ直接適用されてもよい。適用にふさわしい手段としては、静脈内、動脈内、鞘内、脳室内、尿道内、胸骨内、頭蓋内、筋肉内、滑液内、皮下への投与を含む。適用にふさわしい装置は針(極微針を含む)付き注射器、針なしの注射器および注入技術を含んでいる。
【0182】
非経口の配合物は典型的に水性または油性溶液である。溶液が水性の場合、たとえば糖(グルコース、マンニトール、ソルビトールなど)、塩類、炭水化物および緩衝剤(好ましくは3から9のpH)のような賦形剤を使用できるが、いくつかの用途では、無菌の非水性溶液として好ましくは配合され、または適切なビヒクル(たとえば無菌、発熱性物質を含まない水(WFI)と共に使用される、乾燥した形式として調剤されることができる。
【0183】
非経口の配合物は分解性ポリマー(たとえばポリエステル(たとえばポリ乳酸、ポリラクチド、ポリラクチド-co-グリコリド、ポリカプロ-ラクトン、ポリヒドロキシブチレート)、ポリオルソエステルおよびポリアンハイドライド)由来のインプラントを含んでいてもよい。これらの配合物は、皮下組織、筋組織、または直接特定の器官へ外科的切開によって適用されることができる、
【0184】
無菌条件の下での非経口の配合物の調製は、たとえば凍結乾燥によって、当業者に公知の標準の製薬の技術を使用して、容易に遂行されることができる。
【0185】
非経口液の調製で使用される本発明の化合物の可溶性は、たとえば共溶剤および/または溶解性向上剤の添加、たとえば界面活性剤、ミセル構造およびシクロデキストリンののような適切な配合技術の使用によって増加させられることができる。
【0186】
そのような薬学的に受理可能な添加剤、例えば、Gennaro, A.R. et al, Remington: The Science and Practice of Pharmacy (21st Edition, Lippincott Williams & Wilkins, 2005, see especially Part 5: Pharmaceutical Manufacturingに記載されたものとの混合物において、活性な作用薬は、固体投与ユニットへ圧縮され、たとえば錠剤、タブレットにされ、またはカプセル剤、坐剤または貼付剤へ加工される。薬学的に受理可能な液体として、活性な作用薬は流体組成物として適用することができる。例えば、注入剤、エアゾルスプレーまたは溶液、懸濁液またはエマルションの形で適用することができる。
【0187】
固体投与ユニットを作るために、従来の添加物、たとえば充填剤、着色剤、高分子結合材などの使用が考慮される。一般に、活性化合物の機能の邪魔をしない任意の薬学的に受理可能な添加物を使用することができる。本発明の活性な作用薬とともに適用することができる適切なキャリアーとしては、ラクトーゼ、スターチ、セルロース誘導体およびその他同種のもの、またはそれらの混合物を含む固形組成物が適量で使用されることができる。非経口投与においては、薬学的に受理可能な分散剤および/または湿潤剤(プロピレングリコールまたはブチレン・グリコール)を含む水性懸濁液、等張食塩水液および無菌注射剤溶液を使用することができる。
【0188】
上記の本発明の組成物はさらに、前記組成物に適している包装材料とともに使用することができる。包装材料は、上記の組成物の使用のための指示を含むことができる。いくつかの実施態様中で、本発明の1以上の化合物は、前記の症状の治療に使用される治療薬、つまり他の治療薬と共に使用することができる。他の療法と組み合わせた活性化合物の場合については、2つ以上の治療薬が、個々の投与量スケジュールおよび異なるルート経由で与えられてもよい。
【0189】
本発明の化合物と上にリストされた作用薬との組み合わせは、一般知識を使用し、熟練した開業医に知られた投薬処方を使用して、医師が決定できる。
【0190】
本発明の化合物が1、2、3または4以上、好ましくは1または2,好ましくは1つの治療薬との併用で適用される場合、他の治療薬と化合物は、同時にまたは連続して適用することができる。連続して適用された時、それらは短い間隔を置かれた間隔(例えば5-10分の期間)、またはより長い間隔(例えば1、2、3または4時間以上離れて、またはさらに必要な場合にはより長い期間で別々に)で投与することができる。正確な投与計画は、治療薬の特性にふさわしくされる。
【0191】
1つの実施態様では、本発明は、療法で使用される、同時、個別または連続して投与される複合成分製剤としての、本発明の化合物および別の治療薬を含む生成物を提供する。1つの実施態様では療法は、環式3’,5’-アデノシン一燐酸(cAMP)によって媒介される二次伝達物質反応の低減が必要とされる病気の治療または予防である。複合成分製剤として提供される生成物は、本発明の組成物と別の治療薬を1つの医薬品組成物含む組成物、または本発明の化合物と他の治療薬を別の形体で含むもの、たとえばキット形体のものを含む。
【0192】
1つの実施態様では、本発明は、本発明および別の治療薬の化合物を含む医薬品組成物を提供する。任意に、医薬品組成物は上に記述されるような薬学的に受理可能な補形薬を含んでもよい。
【0193】
1つの実施態様では、本発明は、2つ以上の別個の医薬品組成物を含むキットを提供する。その少なくとも1つは、本発明の化合物を含む。1つの実施態様では、キットは、別々に前記の組成物を保持するための手段、たとえば包装容器、分割されたボトル、または分割されたホイルパケットを含む。そのようなキットの一例はブリスターパックであり、タブレット、カプセル剤およびその他同種のものパッケージングに典型的に使用される。
【0194】
本発明のキットは、異なる剤形を適用するために使用され、たとえば経口と非経口の剤形を投与する場合、異なる投与間隔で別個の組成物を投与する場合、または個別の組成物を互いに滴定する場合に使用される。法遵守の支援のために、本発明のキットは、典型的には適用の指示を含む。
【0195】
本発明の併用療法では、本発明の化合物および別の治療薬は、同じか異なるメーカーによって生産および/また配合することができる。さらに、本発明の化合物および別の治療薬は、併用療法に一緒に使用されることができる:
(i)医師への配合剤の提供に先立って(例えば本発明の化合物および別の治療薬を含むキットの場合);
(ii)適用直前に医師によって(または医師のガイダンスの下で);
(iii)患者自身により、例えば、本発明の化合物および別の治療薬の連続した適用中に。
【0196】
製造方法および治療法
本発明は、さらに環式の3’,5’-アデノシン一燐酸(cAMP)によって媒介された二次伝達物質反応の低減が必要とされる疾病の治療または予防のための医薬品の製造における本発明の化合物の使用を提供する。ここで医薬品は別の治療薬と併用される適用のために調製されている。本発明は、さらに環式3’,5’-アデノシン一燐酸(cAMP)によって媒介された二次伝達物質反応の低減が必要とされる疾病の治療または予防のための医薬品の製造における他の治療薬の使用を提供する。ここで医薬品は本発明の化合物と併用される適用のために調製されている。
【0197】
本発明は、さらに環式3’,5’-アデノシン一燐酸(cAMP)によって媒介された二次伝達物質反応の低減が必要とされる疾病の治療または予防での使用のための本発明の化合物を提供する、ここで本発明の化合物は別の治療薬との適用のために調製されている。本発明は、さらに環式3’,5’-アデノシン一燐酸(cAMP)によって媒介された二次伝達物質反応の低減が必要とされる疾病の治療または予防での使用のための他の治療薬を提供する、ここで他の治療薬は本発明の化合物との適用のために調製されている。本発明は、さらに環式の3’,5’-アデノシン一燐酸(cAMP)によって媒介された二次伝達物質反応の低減が必要とされる疾病の治療または予防における使用のための本発明の化合物を提供する。ここで本発明の化合物は他の治療薬とともに適用される。本発明は、さらに環式の3’,5’-アデノシン一燐酸(cAMP)によって媒介された二次伝達物質反応の低減が必要とされる疾病の治療または予防における使用のための他の治療薬を提供する。ここで他の治療薬は本発明の化合物とともに適用される。
【0198】
本発明は、さらに環式の3’,5’-アデノシン一燐酸(cAMP)によって媒介された二次伝達物質反応の低減が必要とされる疾病の治療または予防のための医薬品の製造における本発明の化合物の使用を提供する、ここで患者は先に(例えば24時間以内に)他の治療薬で治療されている。本発明は、さらに環式の3’,5’-アデノシン一燐酸(cAMP)によって媒介された二次伝達物質反応の低減が必要とされる疾病の治療または予防のための医薬品の製造における他の治療薬の使用を提供する、ここで患者は先に(例えば24時間以内に)本発明の化合物で治療されている。
【0199】
1つの実施態様では、別の治療薬は次のとおりである:
(i) プレシナプスα-2アドレナリン受容体アゴニスト(presynaptic α-2 adrenergic receptor agonist)、任意にクロニジン、デデキスメデトミジンまたはグアンファシン;
(ii) β-1アドレナリン受容体遮断薬(「β-遮断薬」)、任意にアテノロール、メトプロロール、ビスオプロロール(Bisoprolol)、アセブトロールまたはベータキシロール(Betaxolol)。
【0200】
実施例
本発明は、次の非制限的な例、および表と図によりさらに記述される:
【0201】
表1は、本発明に係る実施例1-90における、小分子PDE4長鎖形体活性化体の構造を示す。
表2は、PDE4の長鎖形体のPDE4D5の酵素分析データを示す。
表3は、PDE4の別の長鎖形体のPDE4B1の酵素分析データを示す。
表4は、PDE4の別の長鎖形体のPDE4A4の酵素分析データを示す。
表5は、PDE4の短鎖形体のPDE4B2の酵素分析データを示す。
【0202】
図1は、実施例5における、PDE4長鎖形体、PDE4D5の投与量依存性の活性化を示す。
図2は、実施例3の化合物で40分間処理した後、20分間、ホルスコリン(F)(1μM)で処理したイヌ腎臓尿細管上皮細胞由来の細胞株(MDCK細胞)中の細胞内のcAMPレベルの低下を示す。
図3は実施例3のPDE4長鎖形体活性化体で処理されたMDCK細胞の3D培地での嚢胞形成の抑制を示す。
【0203】
実験の詳細
PDE4長鎖形体活性化体(実施例1から90)の調製
反応は、薄層クロマトグラフィー(Merck Millipore TLC シリカゲル60 F254)によってモニターされた。フラッシュ・カラムクロマトグラフイーは、Biotage Isolera(登録商標)であらかじめパックされたシリカゲル・カラム上で行なわれた。NMRスペクトルは25℃でBruker 400MHz分光計を使用して、内部基準として重水素を含んだ溶剤の残余の信号を使用して記録された。次の略語がNMRシングルのアサインメントで使用される:s(シングレット)、d(ダブレット)、t(トリプレット)、q(カルテット)、spt(セプレット)、m(多重線)、bs(広いシングレット)、dd(ダブレットのダブレット)、dt(トリプレットのダブレット)。
【0204】
実施例1:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(3-フルオロベンジル)アセトアミド;
【0205】
【化3】
【0206】
ステップ1:エチル 4-クロロ-3-フルオロベンズイミデート塩酸塩
無水HClガスを氷冷無水エタノール(150mL)を通して30分間バブリングした。クロロホルム(70mL)中の4-クロロ-3-フルオロベンゾニトリル(25g、160mmol)の溶液を加え、HClをさらに2時間パージした。得られた混合物を室温まで温め、フラスコをガラス栓で蓋をした。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をジエチルエーテル(150mL)で希釈した。得られた白色沈殿物を濾過し、ジエチルエーテル(3×50mL)で洗浄して、エチル 4-クロロ-3-フルオロベンズイミデート塩酸塩(22g)を白色の固体として得た。
【0207】
ステップ2:t-ブチル2-[(4-クロロ-3-フルオロフェニル)(イミノ)メチル]ヒドラジン-1-カルボン酸塩
窒素下の無水エタノール(100mL)中のエチル 4-クロロ-3-フルオロベンズイミデート塩酸塩(10g、42mmol)に、撹拌下でトリメチルアミン(17.5mL、126mmol)を、画分ごとに加えた。10分後、室温でt-ブチルカルバゼート(11.1g、84mmol)を加えた。得られた混合物を50℃に16時間加熱し、次に室温に冷却した。回転蒸発器を使用して揮発性物質を除去し、得られた残渣を水で希釈した。得られた白色沈殿物を濾過し、水で洗い、過剰のエーテルで洗浄した。得られた白色固体を真空下、50℃で4時間乾燥してt-ブチル2-[(4-クロロ-3-フルオロフェニル)(イミノ)メチル]ヒドラジン-1-カルボン酸塩を得た。これをさらなる精製をしないで次の工程で使用した。
【0208】
ステップ3:4-クロロ-3-フルオロベンズイミドヒドラジド塩酸塩
CHCl/メタノール(200mL、9:1)の中のt-ブチル2-[(4-クロロ-3-フルオロフェニル)(イミノ)メチル]ヒドラジン-1-カルボン酸塩(20g、69.7mmol)の氷冷溶液に、ジオキサン中の4M HCl(87mL、348.5mmol)を加えた。得られた混合物を室温で20時間撹拌した。すべての溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、残渣をエーテル(100mL)で希釈した。得られた固体を濾過し、エーテル(3×50mL)で洗浄して、4-クロロ-3-フルオロベンズイミドヒドラジド塩酸塩(14g)を白色固体として得た。
【0209】
ステップ4:エチル 2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩
アセトニトリル(1.5L)中の4-クロロ-3-フルオロベンズイミドヒドラジド塩酸塩(150g、581mmol)の氷冷した懸濁液に、ジイソプロピルエチルアミン(429mL、2.33mol)をゆっくりと添加した。10分の撹拌の後、エチルマロニルクロリド(82.2mL、639mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次に、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた粗液体を鋼製オートクレーブに移した。この粗生成物に無水硫酸ナトリウム(20g)と、トルエン/アセトニトリルの混合物(1.75L、1:3比)を加えた。得られた溶液を100psiの窒素圧で8時間、130℃に加熱した。反応物を室温に冷却し、Celite(登録商標)を通して濾過した。濾液を水(1.0L)で希釈し、酢酸エチル(3×1L)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて蒸発させた。得られた粗生成物をジクロロメタン中の5%から10%のメタノールで溶出するフラッシュカラムで精製して、エチル 2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(60g、36%)を白色固体として得た。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 14.06 (1H, bs), 7.88 - 7.82 (2H, m), 7.72 - 7.68 (1H, m), 4.13 (2H, q, J 7.1), 3.93 (2H, s), 1.20 (3H, t, J 7.1).
【0210】
ステップ5:エチル 2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩
炭酸カリウム(54g、400mmol)が、無水アセトン(1.2L)中のエチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(60g、200mmol)の激しく撹拌された溶液に加えられた。ヨウ化エチル(24mL、300mmol)を滴下し、得られた混合物を6時間還流した。反応液を室温まで冷却し、Celite(登録商標)を通して濾過した。濾液は濃縮され、得られた粗生成物は、石油エーテル中の50%から80%の酢酸エチルで溶出するフラッシュ・カラムクロマトグラフィーによって精製され、白い固体としてエチル 2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(42.5g、69%)を与えた。


1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 7.85 - 7.79 (2H, m), 7.70 - 7.65 (1H, m), 4.22 - 4.10 (6H, m), 1.39 (3H, t, J 7.2), 1.21 (3H, t, J 7.1).
【0211】
ステップ6:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸
THF/水(850mL、2:1)中の.エチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(42.5g、137mmol)の氷冷溶液に、LiOH・HO(8.61g、204mmol)を加えた。得られた溶液を室温で4時間攪拌した。揮発性物質を真空下で蒸発させ、残渣を1.5N HClで酸性化(pH 3-4)し、濾過した。得られた固体を水で洗浄し、真空で乾燥して、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸(35g、91%)を得た。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 12.98 (1H, bs), 7.86 - 7.81 (2H, m), 7.68 (1H, t, J 8.0), 4.20 (2H, d, J 7.2), 4.01 (2H, s), 1.40 (3H, t, J 7.2).
【0212】
ステップ7:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(3-フルオロベンジルアセトアミド
無水ジクロロメタン(5mL)中の、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸の撹拌溶液にトリエチルアミン(0.07mL、0.53mmol)を加えた。次に3-フルオロベンジルアミン(0.025mL、0.22mmol)を加え、次いでプロピルホスホン酸無水物溶液(酢酸エチル中50重量%;0.2mL、0.35mmol)を加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(15mL)および水(10mL)で希釈し、分割した。有機層を水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。その後、有機層を無水ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を、石油エーテル中の60%から70%の酢酸エチルで溶出するフラッシュカラムで精製し、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(3-フルオロベンジルアセトアミドをオフホワイトの固体として得た(20mg、29%)。
1H NMR: δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.85 (1H, t, J 6.0), 7.86 - 7.81 (2H, m), 7.68 (1H, t, J 8.0), 7.40 - 7.35 (1H, m), 7.17 - 7.15 (2H, m), 7.09 (1H, t, J 8.4), 4.35 (2H, d, J 6.0), 4.22 (2H, q, J 7.2), 3.93 (2H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2).
【0213】
実施例2:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(3-メトキシベンジル)アセトアミド;
実施例1のステップ7において、3-フルオロベンジルアミンの代わりに、3-メトキシベンジルアミンを使用して、実施例1の方法により、表題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.78 (1H, t, J 5.6), 7.85 - 7.80 (2H, m), 7.68 (1H, t, J 8.0), 7.26 (1H, t, J 8.0), 6.89 - 6.83 (2H, m), 6.82 - 6.81 (1H, m), 4.29 (2H, d, J 5.6), 4.21 (2H, q, J 7.2), 3.91 (2H, s), 3.74 (3H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2).
【0214】
実施例3:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド
無水ジクロロメタン(3mL)中の、実施例1に記載されたようにして調製された2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸(300mg、1.06mmol)の氷冷溶液に、EDC.HCl(404mg、2.12mmol)、HOBt(243mg、1.59mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.55mL、3.18mmol)を加えた。得られた反応混合物を室温で15分間撹拌し、次に(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミン(173mg、1.27mmol)を加え、さらに室温で16時間撹拌した。反応物を氷水(10mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。一緒にされた得られた有機層を水およびブラインで洗浄し、無水ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムで精製して、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミドを白色固体として得た(240mg、56%)。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.82 (1H, t, J 5.7), 7.85 - 7.80 (2H, m), 7.70 - 7.66 (1H, m), 6.93 (2H, s), 4.26 - 4.23 (2H, m), 4.20 (2H, q, J 7.2), 3.93 (2H, s), 2.37 (6H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2).
【0215】
一般手順1:EDCおよびHOBtを使用したアミドカップリング手順
無水ジクロロメタン中のカルボン酸(1当量)の氷冷溶液に、EDC.HCl(2.0当量)、HOBt(1.5当量)およびジイソプロピルエチルアミン(3当量)を加えた。得られた反応混合物を室温で15分間撹拌し、次いでアミン(1.2当量)を加え、反応物を室温で4-16時間さらに撹拌した(TLCでモニターされた)。反応物を氷水で希釈し、ジクロロメタンで2-3回抽出した。合わせた有機層を水とブラインで洗浄し、有機層を無水ナトリウム上で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、目的の生成物を白色の固体として得た。
【0216】
実施例4:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-7-イル)メチル]アセトアミド
一般手順1に従って、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(1H-インダゾール-7-イル)メタンアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 13.05 (1H, s), 8.88 (1H, t, J 5.6), 8.11 (1H, s), 7.86 - 7.80 (2H, m), 7.71 - 7.68 (2H, m), 7.31 - 7.29 (1H, m), 7.10 - 7.29 (1H, m), 4.63 (2H, d, J 5.6), 4.20 (2H, q, J 7.2), 3.97 (2H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2)
【0217】
実施例5:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(3,5-ジクロロベンジル)アセトアミド
一般手順1に従って、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および3,5-ジクロロベンジルアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.87 (1H, t, J 5.8), 7.86 - 7.81 (2H, m), 7.67 (1H, t, J 7.8), 7.49 (1H, s), 7.36 (2H, s), 4.33 (2H, d, J 5.8), 4.21 (2H, q, J 7.0), 3.93 (2H, s), 1.38 (3H, t, J 7.0).
【0218】
実施例6:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)アセトアミド
一般手順1に従って、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イルアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 11.36 (1H, s), 7.85 - 7.80 (2H, m), 7.70 - 7.66 (1H, m), 6.60 (1H, s), 4.23 (2H, q, J 7.1), 4.14 (2H, s), 2.33 (3H, s), 1.41 (3H, t, J 7.1).
【0219】
実施例7:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド
一般手順1に従って、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(1H-インダゾール-5-イル)メタンアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 13.04 (1H, s), 8.82 (1H, t, J 5.2), 8.02 (1H, s), 7.85 - 7.81 (2H, m), 7.69 - 7.67 (2H, m), 7.52 - 7.50 (1H, m), 7.32 - 7.30 (1H, m), 4.41 (2H, d, J 5.2), 4.22 (2H, q, J 7.2), 3.91 (2H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2).
【0220】
実施例8:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(ピラジン-2-イル)アセトアミド
一般手順1に従って、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および2-アミノピラジンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 11.24 (1H, s), 9.29 (1H, s), 8.46 - 8.44 (1H, m), 8.41 (1H, d, J 2.6), 7.86 - 7.80 (2H, m), 7.70 - 7.66 (1H, m), 4.27 - 4.24 (4H, m), 1.43 (3H, t, J 7.2).
【0221】
実施例9:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル]メチル)アセトアミド
実施例3の方法に従って、(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに5-(アミノメチル)-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-オンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 10.60 (1H, s), 10.57 (1H, s), 8.74 ( 1H, t, J 5.6), 7.84 - 7.80 (2H, m), 7.70 - 7.66 (1H, m), 6.89 - 6.87 (3H, m), 4.26 - 4.23 (2H, m), 4.21 (2H, q, J 7.2), 3.88 (2H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2).
【0222】
実施例10:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-クロロ-5-メチルフェニル)メチル]アセトアミド
実施例3の方法に従って、(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに3-クロロ-5-メチルベンジルアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.82 (1H, t, J 5.9), 7.86 - 7.81 (2H, m), 7.70 - 7.66 (1H, m), 7.16 (2H, s), 7.06 (1H, s), 4.29 (2H, d, J 5.9), 4.22 (2H, q, J 7.2), 3.92 (2H, s), 2.28 (3H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2).
【0223】
実施例11:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロ-5-メチルフェニル)メチル]アセトアミド
実施例3の方法に従って、(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに3-フルオロ-5-メチルベンジルアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.72 (1H, t, J 5.6), 7.84 - 7.80 (2H, m), 7.71 - 7.67 (1H, m), 7.22 - 7.15 (2H, m), 7.10 - 7.06 (1H, m), 4.33 (2H, d, J 5.6), 4.22 (2H, q, J 7.2), 3.92 (2H, s), 2.19 (3H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2).
【0224】
実施例12:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3、5-ジメチルフェニル)メチル]アセトアミド
実施例3の方法に従って、(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに3,5-ジメチルベンジルアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.72 (1H, t, J 5.6), 7.84 - 7.80 (2H, m), 7.70 - 7.66 (1H, m), 6.88 (3H, s), 4.37 - 4.15 (4H, m), 3.90 (2H, s), 2.23 (6H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2).
【0225】
実施例13:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,3-ジフルオロフェニル)メチル]アセトアミド
実施例3の方法に従って、(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに2,3-ジフルオロベンジルアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.88 (1H, t, J 5.6), 7.84 - 7.80 (2H, m), 7.70 - 7.66 (1H, m), 7.39 - 7.32 (1H, m), 7.26 - 7.16 (2H, m), 4.40 (2H, d, J 5.6), 4.20 (2H, q, J 7.2), 3.92 (2H, s), 1.38 (3H, t, J 7.2).
【0226】
実施例14:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-エトキシフェニル)メチル]アセトアミド
実施例3の方法に従って、(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに3-エトキシベンジルアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.77 (1H, t, J 5.6), 7.84 - 7.80 (2H, m), 7.70 - 7.66 (1H, m), 7.22 (1H, t, J 8.0), 6.86 - 6.79 (3H, m), 4.28 (2H, d, J 5.6), 4.21 (2H, q, J 7.2), 3.97 (2H, q, J 7.0), 3.91 (2H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2), 1.28 (3H, t, J 7.0).
【0227】
実施例15:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジメトキシフェニル)メチル]アセトアミド
実施例3の方法に従って、(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに3,5-ジメトキシベンジルアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.77 (1H, t, J 5.9), 7.85 - 7.81 (2H, m), 7.70 - 7.66 (1H, m), 6.47 (2H, d, J 2.2), 6.38 (1H, t, J 2.2), 4.26 - 4.20 (4H, m), 3.92 (2H, s), 3.71 (6H, s), 1.40 (3H, t, J 7.2).
【0228】
実施例16:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4-メトキシフェニル)メチル]アセトアミド
実施例3の方法に従って、(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに4-メトキシベンジルアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.71 (1H, t, J 5.6), 7.84 - 7.79 (2H, m), 7.69 - 7.65 (1H, m), 7.22 (2H, d, J 8.4), 6.89 (2H, d, J 8.4), 4.23 - 4.19 (4H, m), 3.88 (2H, s), 3.73 (3H, s), 1.38 (3H, t, J 7.2).
【0229】
実施例17:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(6-メトキシピリジン-3-イル)メチル]アセトアミド
実施例3の方法に従って、(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに(6-メトキシピリジン-3-イル)メタンアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.75 (1H, t, J 5.6), 8.10 (1H, d, J 2.4), 7.83 - 7.78 (2H, m), 7.69 (1H, t, J 8.4), 7.63 - 7.61 (1H, m), 6.78 (1H, d, J 8.4), 4.23 (2H, d, J 5.6), 4.18 (2H, q, J 7.8), 3.86 (2H, s), 3.81 (3H, s), 1.36 (3H, t, J 7.2).
【0230】
実施例18:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
ステップ1: エチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩
炭酸カリウム(1.95g、14.1mmol)が、無水アセトン(40mL)中のエチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(2.0g、7.1mmol)の激しく撹拌された溶液に加えられた。ヨウ化メチルを滴下し、得られた混合物を5時間還流した。反応物を室温に冷却し、Celite(登録商標)を通して濾過した。濾液を濃縮し、得られた粗生成物を、石油エーテル中の50%から80%の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、エチル 2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(1.5g、72%)を白色固体として得た。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 7.83 - 7.79 (2H, m), 7.70 - 7.66 (1H, m), 4.15 - 4.11 (4H, m), 3.86 (3H, s), 1.21 (3H, t, J 7.0).
【0231】
ステップ2:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸
THF/水(20mL、4:1)中のエチル 2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(1.5g、5.0mmol)の氷冷溶液に、LiOH・HO(422mg、10.0mmol)を加えた。得られた溶液を室温で4時間攪拌した。混合物を真空下で濃縮し、残渣を1.5N HClで酸性化(pH 3-4)し、濾過した。得られた固体を水で洗浄し、真空で乾燥して、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸を得た(1.0g、76%)。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 12.93 (1H, bs), 7.82 - 7.78 (2H, m), 7.67 (1H, t, J 8.0), 4.00 (2H, s), 3.85 (3H, m).
【0232】
ステップ3:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
実施例3の方法に従って、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸の代わりに2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸、および(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに3,5-ジクロロベンジルアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.85 (1H, t, J 5.8), 7.85 - 7.80 (2H, m), 7.67 (1H, t, J 8.0), 7.49 (1H, s), 7.36 (2H, s), 4.33 (2H, d, J 5.8), 3.93 (2H, s), 3.88 (3H, s).
【0233】
実施例19:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-メトキシフェニル)メチル]アセトアミド
実施例18の方法に従って、3,5-ジクロロベンジルアミンの代わりに3-メトキシベンジルアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.78 (1H, t, J 5.8), 7.85 - 7.80 (2H, m), 7.71 - 7.67 (1H, m), 7.25 (1H, t, J 8.0), 6.89 - 6.82 (3H, m), 4.29 (2H, d, J 5.8), 3.92 (2H, s), 3.90 (3H, s), 3.73 (3H, s).
【0234】
実施例20:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]アセトアミド
実施例18の方法に従って、3,5-ジクロロベンジルアミンの代わりに3-フルオロベンジルアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.84 (1H, t, J 5.9), 7.86 - 7.80 (2H, m), 7.71 - 7.67 (1H, m), 7.40 - 7.35 (1H, m), 7.16 - 7.11 (2H, m), 7.09 - 7.06 (1H, m), 4.35 (2H, d, J 5.9), 3.93 (2H, s), 3.89 (3H, s).
【0235】
実施例21:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド
実施例18の方法に従って、3,5-ジクロロベンジルアミンの代わりに(1H-インダゾール-5-イル)メタンアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 13.04 (1H, s), 8.80 (1H, t, J 5.4), 8.03 (1H, s), 7.85 - 7.80 (2H, m), 7.71 - 7.67 (2H, m), 7.52 - 7.50 (1H, m), 7.32 - 7.30 (1H, m), 4.41 (2H, d, J 5.4), 3.92 (2H, s), 3.88 (3H, s).
【0236】
実施例22:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-メトキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
ステップ1:エチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-メトキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩
無水アセトン(40mL)中のエチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(2.0g、7.1mmol)およびヨウ化カリウム(50mg)の激しく撹拌された溶液に、炭酸カリウム(1.95g、14.1mmol)が加えられた。2-メトキシエチル臭化物(0.8mL、8.5mmol)が滴加され、得られた混合物は、16時間還流された。その反応物は室温に冷やされ、celite(登録商標)を通してろ過された。濾液を濃縮し、得られた粗生成物を石油エーテル中の50%から80%の酢酸エチルで溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製して、エチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-メトキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(1.4g、58%)を白色固体として得た。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 7.85 - 7.81 (2H, m), 7.71 - 7.67 (1H, m), 4.37 (2H, t, J 5.3), 4.15 (2H, d, J 7.2), 4.08 (2H, s), 3.70 (2H, t, J 5.3), 3.23 (3H, s), 1.21 (3H, t, J 7.2).
【0237】
ステップ2:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-メトキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸
THF/水(15mL、3:1)中のエチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-メトキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(1.4g、4.0mmol)の氷冷溶液に、LiOH・HO(270mg、6.0mmol)を加えた。得られた溶液を室温で5時間攪拌した。混合物を真空下で濃縮し、残渣を1.5N HClで酸性化(pH 3-4)し、濾過した。得られた固体を水で洗浄し、真空で乾燥して、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-メトキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸を得た(1.2g、93%)。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 12.96 (1H, bs), 7.85 - 7.80 (2H, m), 7.71 - 7.67 (1H, m), 4.36 (2H, t, J 5.3), 3.98 (2H, s), 3.70 (2H, t, J 5.3), 3.24 (3H, s).
【0238】
ステップ3:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-メトキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
実施例3の方法に従って、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸の代わりに2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-メトキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸、および(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに3,5-ジクロロベンジルアミンを使用して標題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.83 (1H, t, J 6.0), 7.86 - 7.83 (2H, m), 7.70 - 7.68 (1H, m), 7.49 (1H, s), 7.37 (2H, s), 4.38 (2H, t, J 5.4), 4.34 (2H, q, J 6.0), 3.91 (2H, s), 3.71 (2H, t, J 5.4), 2.97 (3H, s).
【0239】
実施例23:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
無水のジクロロメタン中の2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-メトキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド(75mg、0.16mmol、1.0 当量)の氷冷溶液に、ジクロロメタン中のBBr(1M;2.0当量)を追加した。得られた混合物は、2時間室温で撹拌された。その反応物に飽和炭酸水素ナトリウム溶液をゆっくりと加えてクエンチし、ジクロロメタンで抽出(3回)した。一緒にされた有機質層は、水とブラインで洗われた。その後、有機質層は無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗固体を石油エーテル中の80%の酢酸エチルで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド(20mg、27%)を白色固体として得た。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.84 (1H, t, J 6.0), 7.87 - 7.81 (2H, m), 7.70 - 7.66 (1H, m), 7.49 (1H, s), 7.36 (2H, s), 5.00 (1H, t, J 5.2), 4.34 (2H, t, J 6.0), 4.27 (2H, t, J 5.2), 3.94 (2H, s), 3.78 - 3.75 (2H, m).
【0240】
実施例24:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]プロパンアミド
ステップ1:エチル 2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]プロパノエート
THF(20mL)中のエチル 2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(実施例1に記載されているように調製された;0.2g、0.64mmol)の氷冷溶液に、THF(0.64mL)の中の2M LDAが滴加された。15分後、沃化メチル(0.05mL、0.78mmol)が加えられた。得られた混合物は、6時間室温で撹拌された。その後、その反応物は水性の塩化アンモニウムで希釈され、酢酸エチル(3×20mL)で抽出された。有機質層は水とブラインで洗われた。有機質層は無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗生成物を石油エーテル中の10%から50%の酢酸エチルで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、エチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]プロパノエート(0.15g、33%)を白色固体として得た。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 7.85 - 7.81 (2H, m), 7.71 - 7.66 (1H, m), 4.37 (1H, q, J 7.2), 4.25 - 4.10 (4H, m), 1.52 (3H, d J 7.2), 1.41 (3H, t, J 7.2), 1.16 (3H, t, J 7.2).
【0241】
ステップ2:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]プロパンアミド
無水トルエン(7mL)中のエチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]プロパノエート(70mg、0.22mmol)の脱気溶液に、DABAL-Me(56mg、0.22mmol)、次いで3-フルオロベンジルアミン(32mg、0.26mmol)を加えた。得られた混合物をシールされたチューブ内で110℃で1時間加熱した。反応物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈した。有機層を希HCl水溶液とブラインで洗浄した。次いで有機層は無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗生成物を石油エーテル中の50%から80%の酢酸エチルで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]プロパンアミド(10mg、12%)を得た。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.67 (1H, t, J 6.0), 7.86 - 7.82 (2H, m), 7.68 (1H, t, J 8.0), 7.38 - 7.32 (1H, m), 7.12 - 7.04 (3H, m), 4.41 - 4.35 (1H, m), 4.29 - 4.24 (1H, m), 4.19 - 4.11 (3H, m), 1.53 (3H, d, J 6.8), 1.33 (3H, t, J 7.2).
【0242】
実施例25:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メタンスルホニル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]アセトアミド
ステップ1:エチル 2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチルスルホニル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩
CHCl(10mL)中のエチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(実施例1に述べられているように調製された;0.5g、1.77mmol)およびトリメチルアミン(0.5mL)の氷冷溶液に、メタン・スルフォニルクロリド(0.2mL、2.65mmol)を加えた。得られた混合物は、2時間室温で撹拌された。その後、その反応物は氷水で希釈され、ジクロロメタン(2×10mL)で抽出された。有機質層は飽和炭酸水素ナトリウム(20mL)およびブライン(20mL)で洗われた。その後、有機質層は無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、ろ過され、減圧下で濃縮された。得られた粗生成物は、それ以上の精製をすることなく使用された。
【0243】
ステップ2:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチルスルホニル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]アセトアミド
無水トルエン(7mL)中のエチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチルスルホニル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(80mg、0.22mmol)およびトリエチルアミン(0.08mL(0.83mmol)の脱気された溶液に、DABAL-Me(56mg、0.22mmol)を加え、次いで3-フルオロベンジルアミン(33mg、0.27mmol)を加えた。得られた混合物は、1.5時間、110℃でシールされたチューブの中で加熱された。その反応物は室温に冷やされ、酢酸エチルで希釈された。有機質層は希釈HCl水溶液およびブラインで洗われた。有機質層は無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗製固体は、石油エーテル中の50%から70%の酢酸エチルで溶出するフラッシュ・カラムクロマトグラフィーによって精製され、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチルスルホニル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]アセトアミド(5mg)を得た。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.85 (1H, t, J 5.6), 7.97 - 7.90 (2H, m), 7.81 - 7.77 (1H, m), 7.41 - 7.36 (1H, m), 7.17 - 7.06 (3H, m), 4.36 (2H, d, J 5.6), 4.20 (2H, s), 3.72 (3H, s).
【0244】
実施例26:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド
ステップ1:エチル 2-(3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)酢酸塩
無水アセトン(40mL)中の、エチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(2.5g、9mmol)の激しく撹拌された溶液に、炭酸カリウム(3.7g、27mmol)が加えられた。(ブロモメチル)シクロプロパン(1.3mL、13mmol)が滴加された。得られた混合物は、5時間還流された。反応物は室温に冷やされ、Celite(登録商標)によってろ過された。濾液は濃縮され、得られた粗生成物は、それ以上の精製をすることなく次のステップで使用された。
【0245】
ステップ2:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸
THF/水(15mL、3:1)の中のエチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(3.13g、9.3mmol)の氷冷溶液に、LiOH・H2O(0.58g、13.9mmol)が加えられた。得られた溶液は、3時間室温で撹拌された。混合物は真空下で濃縮された。残渣は1.5NのHCl(pH3-4)で酸性化され、ろ過された。得られた固体は、水で洗われ、真空下で乾燥され、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸(2.7g)を得た。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 7.85 - 7.80 (2H, m), 7.67 - 7.62 (1H, m), 4.00 (2H, d, J 9.6), 3.44 (2H, s), 1.36 - 1.31 (1H, m), 0.53 - 0.41 (4H, m).
【0246】
ステップ3:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド
表題化合物は、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸の代わりに2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸を使用して、実施例3の方法によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.84 (1H, t, J 5.7), 7.86 - 7.82 (2H, m), 7.72 - 7.68 (1H, m), 6.94 (2H, s), 4.27 (2H, d, J 5.7), 4.20 (2H, d, J 7.1), 3.94 (2H, s), 2.34 (6H, s), 1.33 - 1.24 (1H, m), 0.52 - 0.43 (4H, m).
【0247】
実施例27:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド
表題化合物は(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに(1H-インダゾール-5-イル)メタンアミンを使用して、実施例26の方法によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 13.03 (1H, s), 8.81 (1H, t, J 5.6), 8.02 (1H, s), 7.86 - 7.81 (2H, m), 7.71 - 7.68 (2H, m), 7.50 (1H, d, J 8.6), 7.31 (1H, d, J 8.6), 4.40 (2H, d, J 5.6), 4.05 (2H, d, J 7.1), 3.91 (2H, s), 1.33 - 1.30 (1H, m), 0.52 - 0.46 (2H, m), 0.44 - 0.42 (2H, m).
【0248】
実施例28:N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]-2-{1-エチル-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル}アセトアミド
【0249】
【化4】
【0250】
ステップ1:エチル2-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)酢酸塩
1Mの硫酸(42mL)中のエチル2-(3-アミノ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)酢酸塩(3.0g、17.4mmol;Eur. J. Med. Chem. 2009, 44, 117-123に述べられているように調製された)の激しく撹拌された氷冷懸濁液に、水(30mL)の中のNaNO(1.8g、24.0mmol)の溶液を滴下した。-5℃から0℃で30分撹拌した後、第一銅臭化物(0.72g、5.1mmol)および臭化カリウム(4.2g、34.8mmol)が加えられた。得られた混合物は、5時間室温で撹拌された。反応液混合物は、酢酸エチル(3×150mL)で抽出された。一緒にされた有機質層は、水とブラインで洗われた。有機質層は無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗製の固体は、石油エーテル中の80%の酢酸エチルで溶出するフラッシュ・カラムクロマトグラフィーによって精製され、青白いシロップとしてエチル 2-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)酢酸塩(900mg、23%)を得た。
【0251】
ステップ2:エチル2-(3-ブロモ-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)酢酸塩
アセトン(20mL)中のエチル2-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)酢酸塩(900mg、3.8mmol)の溶液に、炭酸カリウム(1.32g、9.6mmol)およびヨウ化エチル(0.5mL、5.8mmol)を加えた。得られた混合物は、16時間室温で撹拌された。その後、混合物は減圧下で濃縮された。残渣は水で希釈された。この水溶液は酢酸エチル(3×100mL)で抽出された。一緒にされた有機質層は、水とブラインで洗われた。その後、有機質層は無水の硫酸ナトリウム上で乾燥され、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗生成物は位置異性体の混合物だった。それ以上の精製をすることなく次のステップに使用された。
【0252】
ステップ3:2-(3-ブロモ-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)酢酸
THF/水(16mL、2:1)の中のエチル2-(3-ブロモ-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)酢酸塩(800mg)の氷冷溶液に、LiOH・HO(200mg)が加えられた。得られた溶液は、1時間室温で撹拌された。その後、その混合物は減圧下で濃縮され、残渣は1.5NのHCl(pH4-5)で酸性化され、ろ過された。得られた固体は、水で洗われ、真空下で乾燥され、別の位置異性体とともに粗製の2-(3-ブロモ-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)酢酸を得た。これはそれ以上の精製をすることなく次のステップに使用された。
【0253】
ステップ4:2-(3-ブロモ-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-N-(3,5-ジクロロベンジル)アセトアミド
無水ジクロロメタン(10mL)中の粗製の2-(3-ブロモ-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)酢酸(720mg、3.1mmol)の氷冷溶液に、EDC.HCl(1.2g、6.1mmol)、HOBt(0.7g、4.6mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(2.2mL、12.3mmol)を加えた。得られた反応液は、15分間、室温で撹拌された。次に、3,5-ジクロロベンジルアミン(0.7g、5.2mmol)が加えられ、16時間室温でさらに撹拌された。その反応物は氷水で希釈され、ジクロロメタン(3×70mL)で抽出された。一緒にされた有機質層は、水とブラインで洗われた。その後、有機質層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥され、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗製生物は、それ以上の精製をすることなく次のステップに使用された。
【0254】
ステップ5:N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]-2-{1-エチル-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル}アセトアミド
ジオキサン/水(9:1)中の、2-(3-ブロモ-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-N-(3,5-ジクロロベンジル)アセトアミド(1当量)、4-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸(1.2当量)および炭酸カリウム(3当量)のマイクロ波管中の脱気された溶液に、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)二塩化物ジクロロメタン複合体(10mol%)が加えられた。その反応物は1時間マイクロ波中で120℃で加熱された。その後、反応物は酢酸エチルで希釈され、Celite(登録商標)によってろ過された。残渣は酢酸エチルで洗われた。濾液は減圧下で蒸発され、粗製の生成物はフラッシュ・カラムクロマトグラフィーによって精製され、次いで分取HPLCにより、必要な生成物を得た。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.86 (1H, t, J 5.9), 8.08 (2H, d, J 8.8), 7.49 (1H, s), 7.43 (2H, d, J 8.8), 7.35 (2H, s), 4.34 (2H, d, J 5.9), 4.20 (2H, q, J 7.2), 3.93 (2H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2).
【0255】
実施例29:2-[3-(4-クロロ-3-メトキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
表題化合物は実施例28のステップ5で4-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸の代わりに4-クロロ-3-メトキシフェニルボロン酸を使用して、実施例28の方法によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.87 (1H, t, J 5.6), 7.63 - 7.50 (4H, m), 7.35 (2H, s), 4.34 (2H, d, J 5.6), 4.21 (2H, q, J 7.2), 3.94 (2H, s), 3.93 (3H, s), 1.38 (3H, t, J 7.2).
【0256】
実施例30:2-[3-(4-シアノフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
表題化合物はステップ5で4-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸の代わりに4-シアノフェニルボロン酸を使用して、実施例28の方法によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.88 (1H, t, J 6.0), 8.14 (2H, d, J 8.4), 7.92 (2H, d, J 8.4), 7.50 (1H, d, J 1.8), 7.35 (2H, t, J 1.8), 4.34 (2H, d, J 6.0), 4.21 (2H, q, J 7.2), 3.96 (2H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2).
【0257】
実施例31:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチル-1-オキシドピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド
無水ジクロロメタン(5mL)中の2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-((2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル)アセトアミド(50mg、0.12mmol)の撹拌された溶液に、mCPBA(24mg、0.14mmol)を加えた。得られた溶液は、3時間室温で撹拌された。反応液は、ジクロロメタン(15mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で希釈された。有機質層は分離され、水とブラインで洗われた。有機質層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥され、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗生成物固体は酢酸エチルで溶出するフラッシュ・カラムクロマトグラフィーによって精製され、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチル-1-オキシドピリジニ-4-イル)メチルアセトアミド(30mg、58%)を得た。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.84 (1H, t, J 5.7), 7.90 - 7.85 (2H, m), 7.71 - 7.67 (1H, m), 7.25 (2H, s), 4.26 - 4.20 (4H, m), 3.94 (2H, s), 2.34 (6H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2).
【0258】
実施例32:2-[3-(4-クロロ-3-エトキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
表題化合物はステップ5で4-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸の代わりに4-クロロ-3-エトキシフェニルボロン酸を使用して、実施例28の方法によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.87 (1H, t, J 6.0), 7.61 (1H, d, J 1.6), 7.56 (1H, dd, J 8.0, 1.6), 7.51 - 7.48 (2H, m), 7.36 (2H, d, J 2.0), 4.34 (2H, d, J 6.0), 4.23 - 4.15 (4H, m), 3.94 (2H, s), 1.41 - 1.37 (6H, m).
【0259】
実施例33:2-{3-[4-クロロ-3-(2-メトキシエトキシ)フェニル]-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル}-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
表題化合物は、ステップ5で4-(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸の代わりに4-クロロ-3-(2-メトキシエトキシ)フェニルボロン酸を使用して、実施例28の方法によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.88 (1H, t, J 5.9), 7.63 (1H, s), 7.57 (1H, d, J 8.2), 7.51 - 7.49 (2H, m), 7.36 (2H, d, J 1.4), 4.34 (2H, d, J 5.9), 4.26 - 4.20 (4H, m), 3.94 (2H, s), 3.74 - 3.72 (2H, m), 3.35 (3H, s), 1.33 (3H, t, J 7.2).
【0260】
基本手順2:プロピルホスホン酸無水物溶液を使用するアミド・カップリング手順
無水ジクロロメタン中のカルボン酸(1当量)、アミン(1.2当量)およびプロピルホスホン酸無水物溶液(T3P)(酢酸エチル中の50重量%;2当量)の氷冷溶液に、トリエチルアミン(7当量)を加えた。得られた反応液は、4~16時間、室温で撹拌された(TLCによってモニターされた)。反応物は氷水で希釈され、ジクロロメタン(2-3回)で抽出された。一緒にされた有機質層は、水とブラインで洗われた。有機質層は無水硫酸ナトリウム上で乾燥され、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗製の生成物はフラッシュ・カラムクロマトグラフィーによって精製され、所望の生成物を与えた。
【0261】
キラルアミンの合成の基本手順
【0262】
【化5】
【0263】
(上記のスキームで、化学式Iの化合物を合成するために利用される時、XはCまたはNであることができ、YはCまたはヘテロ原子であることができ、nは1または2であり、R’は存在しないか、または化学式Iの化合物を提供するのに適切な1つ以上の置換基を表わす。)
【0264】
ステップ1:
無水THF中のケトン(1当量)および(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(1当量)の撹拌された溶液に、チタン(IV)エトキシド(1.8当量)を加えた。得られた混合物は、シールド管の中で2-3時間100℃で用心深く撹拌された。反応液は室温に冷やされ、ブラインと酢酸エチルで希釈された。得られた懸濁液は、Celite(登録商標)によってろ過された。また、濾過ケーキは酢酸エチルで洗われた。有機質層は分離され、無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗製の生成物はフラッシュ・カラムクロマトグラフィーによって精製され、所望の生成物を与えた。(S)-N-(6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-イリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.75 (1H, dd, J 6.4, 1.5), 8.09 - 8.06 (1H, m), 7.44 - 7.40 (1H, m), 3.20 - 3.13 (4H, m), 1.27 (9H, s).
【0265】
(S)-N-(6-クロロクロマン-4-イリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 7.81 (1H, d, J 2.7), 7.51 (1H, dd, J 8.7, 2.7), 7.05 (1H, d, J 8.7), 4.40 - 4.34 (2H, m), 3.35 - 3.25 (2H, m), 1.23 (9H, s).
【0266】
同様に、(R)-N-(6-クロロクロマン-4-イリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドは、(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの代わりに(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドを使用して作られた。
(R)-N-(6-クロロクロマン-4-イリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド
1H NMR:δH (400 MHz, CDCl3) 7.93 (1H, d, J 2.6), 7.31 (1H, dd, J 8.8, 2.6), 6.90 (1H, d, J 8.8), 4.42 - 4.29 (2H, m), 3.56 - 3.48 (1H, m), 3.34 - 3.28 (1H, m), 1.24 (9H, s).
【0267】
ステップ2:
N-スルフィンアミン(1当量)がウェットTHF(水中2-3%)に加えられ、-50℃に冷却された、水素化ホウ素ナトリウム(3.1当量)が、一度に加えられた。その後、その混合物は-50℃で30分撹拌された。その後、浴温が徐々に周囲温度に上昇することが許可された。その反応物は2-3時間周囲温度で撹拌された(TLCによってモニターされた)。その混合物は減圧下で濃縮され、ジクロロメタンで希釈された。その混合物は無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗製の生成物はフラッシュ・カラムクロマトグラフィーによって精製され、ジアステレオ異性体の混合物を分離し、良好な純度の所望のジアステレオ異性体を得た。
(S)-N-((S)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-イル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.48 (1H, d, J 5.7), 7.97 (1H, d, J 7.6), 7.54 - 7.51 (1H, m), 5.99 (1H, d, J 9.2), 4.90 - 4.88 (1H, m), 3.25 - 3.17 (1H, m), 2.96 - 3.05 (1H, m), 2.68 - 2.55 (1H, m), 2.12 - 2.16 (1H, m), 1.17 (9H, s).
【0268】
(S)-N-((S)-6-クロロクロマン-4-イル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 7.57 (1H, d, J 2.4), 7.18 (1H, dd, J 8.7, 2.4), 6.79 (1H, d, J 8.7), 5.91 (1H, d, J 8.1), 4.49 - 4.42 (1H, m), 4.29 - 4.17 (2H, m), 2.05 - 1.94 (2H, m), 1.16 (9H, s).
【0269】
同様に(R)-N-((R)-6-クロロクロマン-4-イル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドが、この基本手順に従って作られた:
(R)-N-((R)-6-クロロクロマン-4-イル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 7.57 (1H, d, J 2.6), 7.18 (1H, dd, J 8.7, 2.6), 6.78 (1H, d, J 8.7), 5.90 (1H, d, J 8.0), 4.48 - 4.43 (1H, m), 4.27 - 4.20 (2H, m), 2.06 - 1.89 (2H, m), 1.16 (9H, s).
【0270】
ステップ3:
MeOH中のスルフィンアミド(1当量)の氷冷溶液に、ジオキサン(1mL/mmol)中の4N HClを加えた。すべてのスルフィンアミドが消費された(TLCによって;0.5-1時間)後、混合物は減圧下で濃縮された。残渣はペンタンで希釈された。得られた黄色の固体はろ過され、乾燥された。
(S)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-アミン
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.77 (1H, d, J 5.4), 8.46 (1H, d, J 7.6), 7.86 - 7.82 (1H, m), 5.09 - 5.08 (1H, m), 3.55 - 3.51 (1H, m), 3.44 - 3.41 (1H, m), 2.92 - 2.87 (1H, m), 2.39 - 2.34 (1H, m).
【0271】
(S)-6-クロロクロマン-4-アミン
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.68 (3H, bs), 7.65 (1H, d, J 2.5), 7.32 (1H, dd, J 8.8, 2.5), 6.90 (1H, d, J 8.8), 4.52 - 4.51 (1H, m), 4.33 - 4.22 (2H, m), 2.34 - 2.21 (1H, m), 2.15 - 2.09 (1H, m)
【0272】
(R)-6-クロロクロマン-4-アミン
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.63 (3H, bs), 7.64 (1H, d, J 2.4), 7.33 (1H, dd, J 8.8, 2.4), 6.91 (1H, d, J 8.8), 4.54 - 4.50 (1H, m), 4.30 - 4.25 (2H, m), 2.27 - 2.23 (1H, m), 2.12 - 2.08 (1H, m).
【0273】
実施例34~42
【0274】
【化6】
【0275】
ステップ1:4-クロロ-3-イソプロピルオキシベンゾニトリル
無水DMF(150mL)中の水素化ナトリウム(9.0g、468mmol)の冷たい懸濁液に、イソプロパノール(9.6mL、156mmol)が滴加された。1時間後、無水DMF(40mL)中の4-クロロ-3-フルオロベンゾニトリル(30.0g、192mmol)の溶液が加えられ、室温で30分さらに撹拌された。その後、その反応物は、氷水(200mL)でゆっくり希釈され、20分間撹拌された。得られた固体はろ過され、冷水で洗われ、真空下で乾燥され、白い固体(30.6g、78%)として4-クロロ-3-イソプロピルオキシベンゾニトリルを与えた。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 7.69 (1H, d, J 1.6), 7.64 (1H, d, J 8.0), 7.41 (1H, dd, J 8.0, 1.6), 4.80 (1H, spt, J 6.0), 1.30 (6H, d, J 6.0).
【0276】
ステップ2::エチル 4-クロロ-3-イソプロピルオキシベンズイミデート塩酸塩
無水エタノール(80mL)中の4-クロロ-3-イソプロピルオキシベンゾニトリル(20g)の氷冷溶液に、ゆっくりと塩化アセチル(75mL)を30分間で加えた。得られた混合物は、16時間室温で撹拌された。揮発性物質はすべて減圧下で除去された。得られた固体は真空下で乾かされ、表題化合物(25g)を与えた。
【0277】
ステップ3:ターシャリ・ブチル2-[(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)(イミノ)メチル]ヒドラジン-1-カルボン酸塩
窒素下で、無水エタノール(125mL)中のエチル 4-クロロ-3-イソプロピルオキシベンズイミダート塩酸塩(25g、91mmol)の撹拌された溶液に、トリメチルアミン(35mL、273mmol)を加えた。室温で10分後、ターシャリ・ブチルカルバゼート(24.4g、182mmol)を、画分にて加えた。得られた混合物は、16時間50℃に加熱され、次に、室温に冷やされた。揮発性物質は回転蒸発装置上で除去された。得られた残渣は水で希釈された。得られた白色沈殿物は濾過され、水および過剰のエーテルで洗われた。得られた白い固体は、4時間50℃で真空下で乾かされ、ターシャリ・ブチル 2-[(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)(イミノ)メチル]ヒドラジン-1-カルボン酸塩(25g、89%)を与えた。それはそれ以上の精製をすることなく使用された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 9.00 (1H, bs), 7.49 - 7.40 (2H, m), 7.34 - 7.31 (1H, m), 6.39 (2H, bs), 4.69 (1H, spt, J 6.0), 1.45 (9H, s), 1.31 (6H, d, J 6.0).
【0278】
ステップ4:4-クロロ-3-イソプロポキシベンズイミドヒドラジド塩酸塩
CHCl(200mL)中の、ターシャリブチル2-((4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)(イミノ)メチル)ヒドラジン-1-カルボン酸塩(25g)の氷冷溶液に、ジオキサン(71mL)中の4M HClを加えた。
得られた混合物は、20時間室温で撹拌された。その後、溶剤はすべて回転蒸発装置上で取り除かれた。残渣はエーテル(100mL)で希釈された。得られた固体はろ過され、エーテル(3×50mL)で洗われ、4-クロロ-3-イソプロピルオキシベンズイミドヒドラジド塩酸塩(17.8g)を白い固体として得た。
1H NMR:δH (300 MHz, DMSO-d6) 11.80 (1H, bs), 10.99 (1H, bs), 10.21 (1H, bs), 9.64 (1H, bs), 7.76 - 7.50 (2H, m), 7.35 - 7.32 (1H, m), 4.90 (1H, spt, J 6.0), 1.33 (6H, d, J 6.0).
【0279】
ステップ5:エチル2-[3-(4-クロロ-3-イソプロポキシフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩
アセトニトリル(5mL)中の、4-クロロ-3-イソプロピルオキシベンズイミドヒドラジド塩酸塩(7.5g、32.8mmol)の氷冷懸濁液に、ゆっくりとジイソプロピル・エチル・アミン(28.8mL、154mmol)を加えた。10分の撹拌の後、エチル・マロニル塩化物(49.2mL、49.2mmol)が加えられた。得られた混合物は、16時間室温で撹拌された。その後、反応液は減圧下で濃縮された。粗製の液体はトルエン/アセトニトリル(20mL、1:3比率)の混合物に溶かされ、鋼鉄製のオートクレーブ・リアクターに転送された。この粗製物に、無水硫酸ナトリウム(0.5g)を加えた。得られた溶液は、窒素ガスの100psiの圧力で130℃で8時間加熱された。その反応物は室温に冷やされ、Celite(登録商標)によってろ過された。濾液は水(100mL)で希釈され、酢酸エチル(3×20mL)で抽出された。一緒にされた有機質層はブラインで洗われ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥され、ろ過され、減圧下で濃縮された。得られた粗製の生成物は、ジクロロメタン中の5%から10%のメタノールで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製され、白い固体としてエチル 2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(3.0g、29%)を得た。
1H NMR:δH (300 MHz, DMSO-d6) 14.00 (1H, bs), 7.62 - 7.46 (3H, m), 4.75 - 4.72 (1H, m), 4.15 (2H, q, J 7.2), 3.98 (2H, s), 1.32 (6H, d, J 6.0), 1.20 (3H, t, J 7.2).
【0280】
ステップ6:エチル 2-[3-(4-クロロ-3-イソプロポキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩
炭酸カリウム(2.12g、15.4mmol)が、無水アセトン(130mL)中のエチル2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(2.5g、7.7mmol)の激しく撹拌された溶液に加えられた。ヨウ化エチル(1.3mL、16.6mmol)が滴加された。得られた混合物は、16時間還流された。その反応物は室温に冷やされ、Celite(登録商標)によってろ過された。濾液は濃縮され、石油エーテル中の50%から80%の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製され、エチル 2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(0.9g、33%)を白い固体として得た。
1H NMR:δH (300 MHz, DMSO-d6) 7.61 (1H, s), 7.54 - 7.46 (2H, m), 4.73 - 4.69 (1H, m), 4.19 - 4.11 (5H, m), 1.40 - 1.31 (9H, m), 1.19 (3H, t, J 7.1).
【0281】
ステップ7:2-[3-(4-クロロ-3-イソプロポキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸
THF/メタノール/水(12.5mL、2:2:1)中の、エチル 2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(0.55g、1.56mmol)の氷冷溶液に、LiOH・HO(124mg、3.12mmol)が加えられた。
得られた溶液は、8時間室温で撹拌された。その混合物は真空下で濃縮された。残渣は1.5N HCl(pH3-4まで)で酸性化され、ろ過された。得られた固体は、水で洗われ、真空の下で乾かされ、2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸(400mg、80%)を得た。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 12.95 (1H, bs), 7.63 (1H, s), 7.55 - 7.48 (2H, m), 4.73 (1H, spt, J 6.0), 4.20 (2H, d, J 7.1), 4.02 (2H, s), 1.39 (3H, t, J 7.1), 1.34 (6H, d, J 6.0).
【0282】
実施例34:2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および3,5-ジクロロベンジルアミンを使用して、基本手順2によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.85 (1H, t, J 6.0), 7.62 (1H, s), 7.55 (1H, dd, J 8.0, 1.6), 7.49 - 7.47 (2H, m), 7.35 (2H, s), 4.70 (1H, spt, J 6.0), 4.33 (2H, d, J 6.0), 4.20 (2H, d, J 7.2), 3.93 (2H, s), 1.38 (3H, t, J 7.2), 1.32 (6H, d, J 6.0).
【0283】
実施例35:2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸の代わりに2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸を使用して、実施例3の方法によって表題化合物を調製することができる。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.83 (1H, t, J 5.9), 7.64 (1H, d, J 1.6), 7.55 (1H, dd, J 8.2, 1.6), 7.50 (1H, d, J 8.2), 6.93 (2H, s), 4.70 (1H, spt, J 6.0), 4.26 (2H, d, J 5.9), 4.22 (2H, q, J 7.2), 3.94 (2H, s), 2.38 (6H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2), 1.33 (6H, d, J 6.0).
【0284】
実施例36:2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド
表題化合物は、2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(S)-1-アミノインダンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.71 (1H, d, J 8.0), 7.64 (1H, s), 7.55 (1H, d, J 8.0), 7.50 (1H, d, J 8.0), 7.29 - 7.20 (4H, m), 5.32 - 5.27 (1H, m), 4.73 (1H, spt, J 5.5), 4.23 (2H, q, J 7.2), 3.93 - 3.85 (2H, m), 3.00 - 2.85 (1H, m), 2.83 - 2.79 (1H, m), 2.43 - 2.39 (1H, m), 1.86 - 1.81 (1H, m), 1.43 (3H, t, J 7.2), 1.34 (6H, d, J 5.5).
【0285】
実施例37:2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-シアノフェニル)メチル]アセトアミド
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および3-シアノベンジルアミンを使用して、基本手順2によって表題化合物が調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.88 (1H, t, J 5.8), 7.75 (2H, s), 7.67 (1H, d, J 7.8), 7.58 (1H, s), 7.56 - 7.54 (2H, m), 7.49 (1H, d, J 8.2), 4.70 (1H, spt, J 6.0), 4.38 (2H, d, J 5.8), 4.20 (2H, q, J 7.1), 3.94 (2H, s), 1.38 (3H, t, J 7.1), 1.33 (6H, d, J 6.0).
【0286】
実施例38:2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および1-(1H-インダゾール-5-イル)メチルアミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 13.03 (1H, s), 8.81 (1H, t, J 5.7), 8.01 (1H, s), 7.67 (1H, s), 7.64 (1H, d, J 1.6), 7.55 (1H, dd, J 8.2, 1.6), 7.51 - 7.48 (2H, m), 7.31 (1H, dd, J 8.6, 1.4), 4.71 (1H, spt, J 6.0), 4.40 (2H, d, J 5.7), 4.21 (2H, q, J 7.2), 3.91 (2H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2), 1.33 (6H, d, J 6.0).
【0287】
実施例39:2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4S)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(S)-クロマン-4-イルアミンを使用して、基本手順2によって表題化合物を調製した
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.83 (1H, d, J 8.0), 7.64 (1H, d, J 1.6), 7.55 (1H, dd, J 8.4, 1.6), 7.50 (1H, d, J 8.4), 7.23 (1H, d, J 7.6), 7.18 - 7.16 (1H, m), 6.89 (1H, td, J 7.6, 0.8), 6.81 (1H, d, J 8.0), 5.02 - 5.00 (1H, m), 4.72 (1H, spt, J 6.0), 4.26 - 4.20 (4H, m), 3.94 - 3.88 (2H, m), 2.11 - 2.05 (1H, m), 1.96 - 1.90 (1H, m), 1.42 (3H, t, J 7.2), 1.34 (6H, d, J 6.0).
【0288】
実施例40:N-[(4S)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(S)-6-クロロクロマン-4-イルアミンを使用して、基本手順2によって表題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.85 (1H, d, J 8.0), 7.64 (1H, s), 7.56 (1H, d, J 8.2), 7.49 (1H, d, J 8.2), 7.23 - 7.21 (2H, m), 6.84 (1H, d, J 8.4), 5.05 - 5.02 (1H, m), 4.72 (1H, spt, J 6.0), 4.29 - 4.21 (4H, m), 3.92 (2H, ABq, J 15.6), 2.09 - 2.07 (1H, m), 1.95 - 1.90 (1H, m), 1.43 (3H, t, J 7.2), 1.34 (6H, d, J 6.0).
【0289】
実施例41:N-[(4R)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(R)-6-クロロクロマン-4-イルアミンを使用して、基本手順2によって表題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.84 (1H, d, J 8.4), 7.64 (1H, s), 7.56 (1H, d, J 8.2), 7.49 (1H, d, J 8.2), 7.23 - 7.21 (2H, m), 6.84 (1H, d, J 8.0), 5.04 - 5.02 (1H, m), 4.72 (1H, spt, J 6.0), 4.27 - 4.21 (4H, m), 3.92 (2H, ABq, J 16.0), 2.09 - 2.07 (1H, m), 1.95 - 1.90 (1H, m), 1.43 (3H, t, J 7.2), 1.34 (6H, d, J 6.0).
【0290】
実施例42:2-[3(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(5S)-5H,6H,7H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-イル]アセトアミド
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(S)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-アミンを使用して、基本手順1によって表題化合物を調製した。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.78 (1H, d, J 8.0), 8.41 (1H, d, J 5.0), 7.65 - 7.63 (2H, m), 7.55 (1H, d, J 8.4), 7.50 (1H, d, J 8.4), 7.22 - 7.19 (1H, m), 5.32 - 5.29 (1H, m), 4.72 (1H, spt, J 6.0), 4.23 (2H, q, J 7.1), 3.89 (2H, s), 3.00 - 2.91 (3H, m), 1.92 - 1.87 (1H, m), 1.42 (3H, t, J 7.1), 1.34 (6H, d, J 3.0).
【0291】
実施例43~49
【0292】
【化7】
【0293】
ステップ1:エチル 2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩
炭酸カリウム(2.48g、18mmol)は、無水アセトン(30mL)中のエチル 2-(3-(4-クロロ-3-イソプロポキシフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)酢酸塩(3.0g、9mmol)の激しく撹拌された溶液に加えられた。沃化メチル(0.97mL、13mmol)が滴加された。得られた混合物は、16時間還流された。反応物は室温に冷やされ、Celite(登録商標)によってろ過された。濾液は減圧下で濃縮された。得られた粗製の生成物は、石油エーテル中の50%から80%の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製され、白い固体としてエチル 2-(3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)酢酸塩(0.8g、26%)を与えた。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 7.62 (1H, d, J 1.2), 7.53 (1H, dd, J 8.2, 1.2), 7.49 (1H, d, J 1.2), 4.73 (1H, spt, J 6.0), 4.18 - 4.12 (4H, m), 3.86 (3H, s), 1.33 (6H, d, J 6.0), 1.22 (3H, t, J 7.1).
【0294】
ステップ2:2-[3-(4-クロロ-3-イソプロポキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸
THF/メタノール/水(12.5mL、2:2:1)中のエチル2-(3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)酢酸塩(700mg、2.07mmol)の氷冷溶液に、LiOH・HO(141mg、4.14mmol)が加えられた。得られた溶液は、2時間室温で撹拌された。揮発性物質は真空下で蒸発された。残渣は1.5N HCl(pH3-4)で酸性化され、ろ過された。得られた固体は、水で洗われ、真空中で乾燥され、2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸(600mg、94%)を得た。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 7.62 (1H, s), 7.54 - 7.47 (2H, m), 4.74 (1H, spt, J 6.0), 4.00 (2H, s), 3.85 (3H, s), 1.33 (6H, d, J 6.0).
【0295】
実施例43:2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および3,5-ジクロロベンジルアミンを使用して、基本手順2によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.86 (1H, t, J 5.8), 7.62 (1H, s), 7.55 - 7.48 (3H, m), 7.36 (2H, s), 4.72 (1H, spt, J 6.0), 4.34 (2H, d, J 5.8), 3.94 (2H, s), 3.88 (3H, s), 1.33 (6H, d, J 6.0).
【0296】
実施例44:2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド
表題化合物は、2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(S)-1-アミノインダンを使用して、基本手順2によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.69 (1H, d, J 8.2), 7.63 (1H, d, J 1.4), 7.54 (1H, dd, J 8.2, 1.4), 7.50 (1H, d, J 8.2), 7.28 - 7.18 (4H, m), 5.32 - 5.26 (1H, m), 4.73 (1H, spt, J 6.0), 3.94 - 3.85 (5H, m), 3.00 - 2.93 (1H, m), 2.86 - 2.78 (1H, m), 2.43 - 2.33 (1H, m), 1.88 - 1.78 (1H, m), 1.34 (6H, d, J 6.0).
【0297】
実施例45:2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド
表題化合物は、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸の代わりに2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸を使用して、実施例3の方法によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.82 (1H, t, J 5.2), 7.63 (1H, s), 7.55 - 7.49 (2H, m), 6.94 (2H, s), 4.72 (1H, spt, J 5.9), 4.27 (2H, d, J 5.2), 3.95 (2H, s), 3.89 (3H, s), 2.36 (6H, s), 1.34 (6H, d, J 5.9).
【0298】
実施例46:2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および3-フルオロベンジルアミンを使用して、基本手順2によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.84 (1H, t, J 5.9), 7.62 (1H, d, J 1.7), 7.54 (1H, dd, J 8.2, 1.7), 7.49 (1H, d, J 8.2), 7.41 - 7.35 (1H, m), 7.16 - 7.06 (3H, m), 4.73 (1H, spt, J 6.0), 4.35 (2H, d, J 5.9), 3.93 (2H, s), 3.88 (3H, s), 1.33 (6H, d, J 6.0).
【0299】
実施例47:2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4R)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(R)-クロマン-4-イルアミンを使用して、基本手順2によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.81 (1H, d, J 8.0), 7.63 (1H, s), 7.54 (1H, d, J 8.5), 7.50 (1H, d, J 8.5), 7.24 - 7.16 (2H, m), 6.91 - 6.87 (1H, m), 6.80 (1H, d, J 8.2), 5.04 - 5.01 (1H, m), 4.72 (1H, spt, J 6.0), 4.27 - 4.20 (2H, m), 3.94 - 3.84 (5H, m), 2.10 - 2.06 (1H, m), 1.95 - 1.91 (1H, m), 1.34 (6H, d, J 6.0).
【0300】
実施例48:2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4S)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(S)-クロマン-4-イルアミンを使用して、基本手順2によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.82 (1H, d, J 8.0), 7.63 (1H, s), 7.53 (1H, d, J 8.5), 7.50 (1H, d, J 8.5), 7.24 - 7.16 (2H, m), 6.91 - 6.87 (1H, m), 6.80 (1H, d, J 8.2), 5.04 - 5.01 (1H, m), 4.72 (1H, spt, J 6.0), 4.27 - 4.20 (2H, m), 3.94 - 3.84 (5H, m), 2.10 - 2.06 (1H, m), 1.95 - 1.91 (1H, m), 1.34 (6H, d, J 6.0).
【0301】
実施例49:N-[(4R)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(R)-6-クロロクロマン-4-イルアミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.84 (1H, d, J 7.6), 7.63 (1H, s), 7.54 (1H, d, J 8.3), 7.49 (1H, d, J 8.3), 7.23 - 7.21 (2H, m), 6.84 (1H, d, J 8.4), 5.04 - 5.02 (1H, m), 4.72 (1H, spt, J 6.0), 4.27 - 4.22 (2H, m), 3.98 - 3.85 (5H, m), 2.08 - 2.05 (1H, m), 1.95 - 1.90 (1H, m), 1.34 (6H, d, J 6.0).
【0302】
実施例50~53
【0303】
【化8】
【0304】
ステップ1:エチル (2-(3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-2,2-ジフロオロアセテート)
不活性雰囲気下の-78℃で、THF(60mL、60mmol)中のKHMDSの1M溶液が、無水THF(150mL)中のエチル 2-(3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)酢酸塩(15g、48.1mmol)および18-クラウン-6(32g)の溶液に滴加された。-78℃で1時間後、さらにKHMDS溶液(60mL、60mmol)が加えられ、さらに45分撹拌され、次いでTHF(60mL)中のN-フルオロベンゼンスルホンイミド(38g、120mmol)を加えた。-78℃で1時間後、反応物は1Mの水性HClでゆっくりクエンチされ、15分室温で撹拌され、酢酸エチル(3×50mL)で抽出された。一緒にされた有機質層は、ブラインで洗われ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥され、減圧下で濃縮された。得られた粗製の生成物は、石油エーテル中の10%から15%の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製され、エチル 2-(3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-2,2-ジフルオロアセテート(9g、54%)を得た。
1HNMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 7.86 - 7.80 (2H, m), 7.75 - 7.71 (1H, m), 4.49 - 4.44 (4H, m), 1.47 (3H, t, J 7.2), 1.31 (3H, t, J 6.8).
【0305】
ステップ2:2-(3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸
THF/水(90mL、2:1)中の、エチル2-(3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-2,2-ジフルオロアセテート(9g、25mmol)の氷冷溶液に、LiOH・HO(2.1g、50mmol)を加えた。得られた溶液は、16時間室温で撹拌された。揮発性物質を真空下で蒸発させた。また、残渣は1.5N HCl(pH3-4)で酸性化され、ろ過された。得られた固体は、水で洗われ、真空下で乾燥され、2-(3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸(7g、87%)を得た。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 7.87 - 7.82 (2H, m), 7.74 - 7.70 (1H, m), 4.39 (2H, q, J 7.2), 1.45 (3H, t, J 7.2).
【0306】
実施例50:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]-2,2-ジフルオロアセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-2,2-ジフルオロ酢酸および3,5-ジクロロベンジルアミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 9.89 (1H, t, J 6.1), 7.87 - 7.82 (2H, m), 7.60 - 7.41 (1H, m), 7.55 (1H, t, J 1.9), 7.40 (2H, d, J 1.9), 4.49 - 4.42 (4H, m), 1.46 (3H, d, J 7.2).
【0307】
実施例51:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]-2,2-ジフルオロアセトアミド
表題化合物は、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸の代わりに2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-2,2-ジフルオロ酢酸を使用して、実施例3の方法によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 9.87 (1H, t, J 6.0), 7.88 - 7.78 (2H, m), 7.76 - 7.74 (1H, m), 6.95 (2H, s), 4.45 (2H, q, J 7.2), 4.39 (2H, d, J 6.0), 2.37 (6H, s), 1.46 (3H, t, J 7.2).
【0308】
実施例52:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-2,2-ジフルオロ-N-[(2-メチル-1H-1,3-ベンズイミダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-2,2-ジフルオロ酢酸および1-(2-メチル-1H-1,3-ベンズイミダゾール-5-イル)メチルアミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 12.15 (1H, s), 9.86 (1H, t, J 3.5), 7.90 - 7.70 (3H, m), 7.55 (1H, s), 7.46 - 7.35 (1H, m), 7.13 - 7.12 (1H, m), 4.52 (2H, d, J 3.5), 4.39 (2H, q, J 7.2), 2.47 (3H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2).
【0309】
実施例53:N-[(4S)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-2,2-ジフルオロアセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-2,2-ジフルオロ酢酸および(S)-6-クロロクロマン-4-イルアミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1HNMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 9.73 (1H, d, J 8.4), 7.91 - 7.86 (2H, m), 7.76 - 7.71 (1H, m), 7.25 (1H, d, J 2.0), 7.21 (1H, dd, J 8.4, 2.0), 6.83 (1H, d, J 8.4), 5.25 - 5.21 (1H, m), 4.46 (2H, q, J 7.2), 4.27 - 4.26 (2H, m), 2.32 - 2.03 (2H, m), 1.49 (3H, t, J 7.2).
【0310】
実施例54~56
【0311】
【化9】
【0312】
ステップ1:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸
THF/水(20mL、3:1)中の、エチル 2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸塩(2.5g、8.8mmol)の氷冷溶液に、LiOH・HO(0.74g、17.6mmol)を加えた。得られた溶液は、16時間室温で撹拌された。その混合物は真空下で濃縮された。残渣は1.5NのHCl(pH3-4)で酸性化され、ろ過された。得られた固体は、水で洗われ、真空下で乾燥され、浅黄色固体として2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸(2.0g、80%)を得た。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 14.07 (1H, bs), 12.86 (1H, bs), 7.89 - 7.83 (2H, m), 7.69 (1H, s), 3.87 (2H, s).
【0313】
ステップ2:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド
無水ジクロロメタン(20mL)中の2-(3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)酢酸(2.0g、7.07mmol)の氷冷溶液に、EDC.HCl(2.71g、14.14mmol)、HOBt(1.64g、10.61mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(5.2mL、28.3mmol)を加えた。得られた反応液は、15分室温で撹拌された。次に、3,5-ジクロロベンジルアミン(1.12mL、8.48mmol)が加えられ、さらに16時間室温で撹拌された。その反応物は氷水で希釈され、ジクロロメタンで抽出された。一緒にされた有機質層は、水とブラインで洗われた。有機質層は無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗製の生成物はジクロロメタン中の5%から10%のメタノールで溶出するフラッシュ・カラムクロマトグラフィーによって精製され、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチルアセトアミド(1.0g、35%)をオフホワイト固体として得た。
【0314】
ステップ3:
炭酸カリウム(2当量)が、無水アセトン中のトリアゾール(1当量)の激しく撹拌された溶液に加えられた。ハロエステル(1.2当量)が滴加された。得られた混合物は、3-8時間室温で撹拌された(TLCによってモニターされた)。その反応物はCelite(登録商標)によってろ過された。濾液は濃縮され、得られた粗製の生成物は、ジクロロメタン中の5%から8%のメタノールで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製され、固体として所望の生成物を与えた。
【0315】
実施例54:メチル 2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]酢酸塩
表題化合物はステップ3でハロエステルとしてメチルブロモアセテートを使用して調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.87 (1H, t, J 5.9), 7.88 - 7.81 (2H, m), 7.72 - 7.68 (1H, m), 7.50 (1H, t, J 1.8), 7.37 (2H, d, J 1.8), 5.30 (2H, s), 4.34 (2H, d, J 5.9), 3.93 (2H, s), 3.71 (3H, s).
【0316】
実施例55:メチル3-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]プロパノエート
表題化合物は、ステップ3でハロエステルとしてメチル3-ブロモプロピオネートを使用して調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.89 (1H, t, J 5.9), 7.85 - 7.79 (2H, m), 7.71 - 7.68 (1H, m), 7.50 (1H, t, J 1.8), 7.37 (2H, d, J 1.8), 4.43 (2H, t, J 6.8), 4.35 (2H, d, J 5.9), 3.98 (2H, s), 3.62 (3H, s), 2.96 (2H, t, J 6.8).
【0317】
実施例56:エチル 4-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ブタノエート
表題化合物は、ステップ3でハロエステルとしてエチル4-プロモブチレートを使用して調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.87 (1H, t, J 5.8), 7.87 - 7.81 (2H, m), 7.71 - 7.67 (1H, m), 7.50 (1H, t, J 1.6), 7.37 (2H, d, J 1.6), 4.35 (2H, d, J 5.8), 4.22 (2H, t, J 7.1), 4.03 (2H, q, J 7.1), 3.93 (2H, s), 2.41 - 2.38 (2H, m), 2.09 - 2.05 (2H, m), 1.16 (3H, t, J 7.1).
【0318】
実施例57~59
【0319】
【化10】
【0320】
THF/水(2:1)の中のエステル(1当量)の氷冷溶液に、LiOH・HO(2当量)を加えた。得られた溶液は、1-6時間室温で撹拌された(TLCによってモニターされた)。その混合物は真空下で濃縮された。残渣は1.5N HCl(pH4-5)で酸性化され、ろ過された。得られた固体はジクロロメタンで抽出され、無水硫酸ナトリウム上で乾かされた。得られた粗製の生成物は、ジクロロメタン中の5%から8%のメタノールで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製され、固体として所望の生成物を与えた。
【0321】
実施例57:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]酢酸
表題化合物はメチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]酢酸塩から調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 9.36 (1H, bs), 7.87 - 7.82 (2H, m), 7.68 (1H, t, J 8.0), 7.45 (1H, s), 7.29 (2H, s), 4.86 (2H, s), 4.29 (2H, d, J 5.8), 3.84 (2H, s).
【0322】
実施例58:3-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]プロパン酸
表題化合物はメチル3-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]プロパノエートから調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 12.54 (1H, bs), 8.90 (1H, t, J 5.5), 7.86 - 7.80 (2H, m), 7.71 - 7.67 (1H, m), 7.50 (1H, s), 7.36 (2H, s), 4.40 - 4.34 (4H, m), 3.99 (2H, s), 2.89 - 2.86 (2H, m).
【0323】
実施例59:4-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ブタン酸
表題化合物はエチル4-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ブタノエートから調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 12.21 (1H, bs), 8.88 (1H, t, J 6.0), 7.87 - 7.82 (2H, m), 7.71 - 7.67 (1H, m), 7.50 (1H, s), 7.37 (2H, s), 4.35 (2H, d, J 6.0), 4.22 (2H, t, J 7.2), 3.93 (2H, s), 2.33 - 2.31 (2H, m), 2.07 - 2.01 (2H, m).
【0324】
実施例60:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド
表題化合物は(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに(R)-1-アミノインダンを使用して、実施例3の方法によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.71 (1H, d, J 8.4), 7.86 - 7.82 (2H, m), 7.72 - 7.68 (1H, m), 7.29 - 7.20 (4H, m), 5.30 - 5.27 (1H, m), 4.25 (2H, q, J 7.2), 3.91 - 3.89 (2H, m), 2.96 - 2.93 (1H, m), 2.85 - 2.83 (1H, m), 2.43 - 2.34 (1H, m), 1.85 - 1.82 (1H, m), 1.44 (3H, t, J 7.2).
【0325】
実施例61:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド
表題化合物は(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに(S)-1-アミノインダンを使用して、実施例3の方法によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.71 (1H, d, J 8.2), 7.86 - 7.82 (2H, m), 7.72 - 7.68 (1H, m), 7.29 - 7.21 (4H, m), 5.30 - 5.27 (1H, m), 4.25 (2H, q, J 7.2), 3.91 - 3.89 (2H, m), 2.96 - 2.94 (1H, m), 2.84 - 2.82 (1H, m), 2.43 - 2.34 (1H, m), 1.85 - 1.82 (1H, m), 1.43 (3H, t, J 7.2).
【0326】
実施例62:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R,2S)-2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド
表題化合物は(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに(1R,2S)-1-アミノ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-オールを使用して、実施例3の方法によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.52 (1H, d, J 8.6), 7.88 - 7.83 (2H, m), 7.72 - 7.68 (1H, m), 7.26 - 7.21 (4H, m), 5.22 - 5.19 (1H, m), 5.17 (1H, d, J 3.6), 4.48 - 4.46 (1H, m), 4.26 (2H, q, J 7.2), 4.03 - 4.01 (2H, m), 3.07 (1H, dd, J 15.8, 5.0), 2.84 (1H, d, J 16.5), 1.44 (3H, t, J 7.2).
【0327】
実施例63:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S,2R)-2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド
表題化合物は(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに(1S,2R)-1-アミノ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-オールを使用して、実施例3の方法によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.52 (1H, d, J 8.3), 7.88 - 7.83 (2H, m), 7.72 - 7.68 (1H, m), 7.25 - 7.22 (4H, m), 5.22 - 5.19 (1H, m), 5.17 (1H, d, J 3.7), 4.48 - 4.46 (1H, m), 4.26 (2H, q, J 7.1), 4.03 - 4.01 (2H, m), 3.07 (1H, dd, J 16.3, 4.9), 2.84 (1H, d, J 16.3), 1.44 (3H, t, J 7.1).
【0328】
実施例64:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S,2S)-2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド
表題化合物は(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに(1S,2S)-1-アミノ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-オールを使用して、実施例3の方法によって調製された。
1H NMR:δH (300 MHz, DMSO-d6) 8.66 (1H, d, J 8.4), 7.86 - 7.82 (2H, m), 7.72 - 7.66 (1H, m), 7.25 - 7.22 (4H, m), 5.34 (1H, d, J 5.4), 5.05 - 5.00 (1H, m), 4.29 - 4.19 (3H, m), 3.92 - 3.86 (2H, m), 3.16 (1H, dd, J 15.6, 7.2), 2.72 (1H, dd, J 15.6, 7.2), 1.44 (3H, t, J 7.2).
【0329】
実施例65:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R,2R)-2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド
表題化合物は(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メタンアミンの代わりに(1R,2R)-1-アミノ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-オールを使用して、実施例3の方法によって調製された。
1H NMR:1δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.67 (1H, d, J 8.2), 7.87 - 7.83 (2H, m), 7.72 - 7.68 (1H, m), 7.25 - 7.22 (4H, m), 5.36 (1H, d, J 5.6), 5.06 - 5.02 (1H, m), 4.29 - 4.22 (3H, m), 3.92 - 3.88 (2H, m), 3.15 (1H, dd, J 15.3, 6.8), 2.72 (1H, dd, J 15.3, 6.8), 1.44 (3H, t, J 7.1).
【0330】
実施例66:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および2-アミノインダンを使用して、基本手順2によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.65 (1H, d, J 6.7), 7.84 - 7.79 (2H, m), 7.70 - 7.66 (1H, m), 7.26 - 7.24 (2H, m), 7.18 - 7.15 (2H, m), 4.47 - 4.45 (1H, m), 4.21 (2H, q, J 7.2), 3.83 (2H, s), 3.20 (2H, dd, J 16.0, 7.2), 2.81 (2H, dd, J 16.0, 5.2), 1.41 (3H, t, J 7.2).
【0331】
実施例67:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S,3R)-3-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(1R,3S)-3-アミノ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-オールを使用して、基本手順2によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.74 (1H, d, J 8.3), 7.87 - 7.83 (2H, m), 7.72 - 7.68 (1H, m), 7.38 (1H, d, J 6.6), 7.33 - 7.25 (3H, m), 5.56 (1H, d, J 5.8), 5.16 - 5.09 (1H, m), 5.00 - 4.96 (1H, m), 4.26 (2H, q, J 7.2), 3.98 - 3.88 (2H, m), 2.80 - 2.75 (1H, m), 1.71 - 1.64 (1H, m), 1.44 (3H, t, J 7.2).
【0332】
実施例68:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S,3S)-3-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(1S,3S)-3-アミノ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-オールを使用して、基本手順2によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.64 (1H, d, J 8.1), 7.85 - 7.81 (2H, m), 7.71 - 7.67 (1H, m), 7.40 - 7.38 (1H, m), 7.34 - 7.30 (3H, m), 5.46 - 5.41 (1H, m), 5.25 (1H, d, J 5.8), 5.19 - 5.16 (1H, m), 4.23 (2H, q, J 7.1), 3.87 (2H, s), 2.24 - 2.18 (1H, m), 2.14 - 2.08 (1H, m), 1.43 (3H, t, J 7.1).
【0333】
実施例69:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R,3R)-3-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(1R,3R)-3-アミノ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-オールを使用して、基本手順2によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.64 (1H, d, J 8.0), 7.86 - 7.81 (2H, m), 7.71 - 7.67 (1H, m), 7.40 - 7.38 (1H, m), 7.32 - 7.30 (3H, m), 5.46 - 5.41 (1H, m), 5.24 (1H, d, J 5.8), 5.19 - 5.16 (1H, m), 4.24 (2H, q, J 7.2), 3.87 (2H, s), 2.24 - 2.18 (1H, m), 2.14 - 2.08 (1H, m), 1.43 (3H, t, J 7.2).
【0334】
実施例70:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(1S,3R)-3-アミノ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-オールを使用して、基本手順2によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.74 (1H, d, J 8.3), 7.87 - 7.82 (2H, m), 7.72 - 7.68 (1H, m), 7.38 (1H, d, J 6.6), 7.33 - 7.26 (3H, m), 5.57 (1H, d, J 5.8), 5.16 - 5.09 (1H, m), 5.00 - 4.95 (1H, m), 4.26 (2H, q, J 7.2), 3.98 - 3.88 (2H, m), 2.80 - 2.74 (1H, m), 1.71 - 1.64 (1H, m), 1.44 (3H, t, J 7.2).
【0335】
実施例71:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(5S)-5H,6H,7H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-イル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(S)-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-アミンを使用して、基本手順2によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.76 (1H, d, J 7.6), 8.40 (1H, d, J 4.8), 7.84 - 7.81 (2H, m), 7.71 - 7.63 (2H, m), 7.20 (1H, dd, J 7.6, 5.2), 5.33 - 5.28 (1H, m), 4.09 (2H, d, J 7.2), 3.89 (2H, s), 3.03 - 2.85 (2H, m), 2.43 - 2.39 (1H, m), 1.93 - 1.83 (1H, m), 1.37 - 1.31 (1H, m), 0.56 - 0.43 (4H, m).
【0336】
実施例72:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド
表題化合物は、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(S)-1-アミノインダンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.69 (1H, d, J 8.0), 7.86 - 7.81 (2H, m), 7.72 - 7.68 (1H, m), 7.30 - 7.20 (4H, m), 5.29 - 5.27 (1H, m), 4.10 (2H, d, J 7.2), 3.91 - 3.88 (2H, m), 2.98 - 2.92 (1H, m), 2.86 - 2.80 (1H, m), 2.40 - 2.32 (1H, m), 1.85 - 1.80 (1H, m), 1.37 - 1.34 (1H, m), 0.56 - 0.43 (4H, m).
【0337】
実施例73:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1,3-ベンズオキサゾル-5-イル)メチル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および1-(2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1,3-ベンゾキサゾゾル-5-イル)メタンアミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 11.63 (1H, bs), 8.81 (1H, t, J 5.8), 7.84 - 7.81 (2H, m), 7.70 - 7.66 (1H, m), 7.23 (1H, d, J 8.6), 7.03 - 7.02 (2H, m), 4.31 (2H, d, J 5.8), 4.20 (2H, q, J 7.1), 3.90 (2H, s), 1.39 (3H, t, J 7.1).
【0338】
実施例74:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4S)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(S)-クロマン-4-イルアミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.82 (1H, d, J 7.5), 7.86 - 7.81 (2H, m), 7.72 - 7.68 (1H, m), 7.24 (1H, d, J 7.6), 7.20 - 7.16 (1H, m), 6.92 - 6.88 (1H, m), 6.80 (1H, d, J 8.0), 5.02 - 5.00 (1H, m), 4.24 - 4.21 (4H, m), 3.90 - 3.88 (2H, m), 2.08 - 2.06 (1H, m), 1.94 - 1.91 (1H, m), 1.43 (3H, t, J 7.2).
【0339】
実施例75:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4R)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(R)-クロマン-4-イルアミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.82 (1H, d, J 8.0), 7.86 - 7.81 (2H, m), 7.72 - 7.68 (1H, m), 7.24 (1H, d, J 7.6), 7.20 - 7.16 (1H, m), 6.91 (1H, td, J 7.6, 1.2), 6.80 (1H, dd, J 8.0, 0.8), 5.04 - 5.00 (1H, m), 4.26 - 4.18 (4H, m), 3.95 - 3.85 (2H, m), 2.08 - 2.05 (1H, m), 1.95 - 1.90 (1H, m), 1.43 (3H, t, J 7.2).
【0340】
実施例76:N-[(4S)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(S)-6-クロロクロマン-4-イルアミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.85 (1H, d, J 8.1), 7.86 - 7.83 (2H, m), 7.70 - 7.67 (1H, m), 7.25 - 7.20 (2H, m), 6.84 (1H, d, J 8.6), 5.06 - 5.01 (1H, m), 4.29 - 4.20 (4H, m), 3.92 (2H, ABq, J 15.9), 2.10 - 2.07 (1H, m), 1.95 - 1.90 (1H, m), 1.43 (3H, t, J 7.2).
【0341】
実施例77:N-[(4R)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(R)-6-クロロクロマン-4-イルアミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.85 (1H, d, J 8.1), 7.88 - 7.82 (2H, m), 7.71 - 7.67 (1H, m), 7.25 - 7.20 (2H, m), 6.84 (1H, d, J 8.6), 5.06 - 5.01 (1H, m), 4.27 - 4.22 (4H, m), 3.92 (2H, ABq, J 15.9), 2.10 - 2.07 (1H, m), 1.95 - 1.90 (1H, m), 1.43 (3H, t, J 7.2).
【0342】
実施例78:N-[(4S)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(S)-6-クロロクロマン-4-イルアミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.83 (1H, d, J 8.4), 7.87 - 7.82 (2H, m), 7.70 - 7.66 (1H, m), 7.25 (1H, d, J 2.4), 7.21 (1H, dd, J 8.8, 2.4), 6.83 (1H, d, J 8.8), 5.06 - 5.01 (1H, m), 4.26 - 4.21 (2H, m), 4.09 (2H, d, J 7.2), 3.95 - 3.85 (2H, m), 2.07 - 1.88 (2H, m), 1.36 - 1.31 (1H, m), 0.56 - 0.47 (4H, m).
【0343】
実施例79:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル}アセトアミド
ステップ1:t-ブチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イルカルバメート
無水THF(15mL)の中のピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボン酸(2g、12.3mmol)およびDPPA(4.3mL、18.4mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチル・アミン(4.3mL、24.6mmol)が加えられた。得られた溶液は、16時間室温で撹拌された。その後、無水tBuOH(10mL)が加えられた。得られた混合物は、16時間75℃で撹拌された。その反応物は室温に冷やされ、水(15mL)で希釈され、酢酸エチル(2×20mL)で抽出された。一緒にされた有機質層は、無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、減圧下で濃縮された。粗製の残渣は、ヘキサン中の25%から30%の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製され、浅黄色液体としてt-ブチル ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イルカルバメート(700mg、25%)を与えた。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 9.21 (1H, bs), 8.50 (1H, d, J 7.2), 8.05 (1H, s), 7.70 (1H, d, J 8.8), 7.10 - 7.07 (1H, m), 6.80 - 6.77 (1H, m), 1.48 (9H, s).
【0344】
ステップ2:ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-アミン塩酸塩
ジクロロメタン(5mL)中のターシャリ・ブチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イルカルバメート(0.5g、2.1mmol)の冷たい溶液に、ジオキサン(1.5mL)中の4M HClを加え、3時間室温で撹拌された。その後、揮発性物質はすべて減圧下で除去された。残渣はエーテルでトリチュレートされ、ろ過された。得られた固体は乾燥され、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-アミン塩酸塩(230mg、92%)をオフホワイト固体として与えた。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 10.70 (3H, bs), 8.71 (1H, dt, J 7.0, 1.0), 8.13 (1H, s), 7.82 (1H, dt, J 9.0, 1.2), 7.39 (1H, ddd, J 9.0, 6.8, 1.0), 7.02 (1H, td, J 6.8, 1.2).
【0345】
ステップ3:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル}アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸およびピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-アミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 10.45 (1H, s), 8.59 (1H, dt, J 7.0, 1.0), 8.24 (1H, s), 7.88 - 7.82 (2H, m), 7.77 (1H, dt, J 9.0, 1.2), 7.71 - 7.66 (1H, m), 7.20 (1H, ddd, J 9.0, 6.6, 1.0), 6.87 (1H, td, J 6.6, 1.2), 4.29 (2H, d, J 7.2), 4.15 (2H, s), 1.45 (3H, t, J 7.2).
【0346】
実施例80:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジエチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド
ステップ1:2,6-ジエチルイソニコチノニトリル
シアン化亜鉛(546mg、4.67mmol)が、無水DMF(5mL)中の4-ブロモ-2,6-ジエチルピリジン(500mg、10.8mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(137mg、0.17mmol)の脱気された溶液に加えられた。得られた反応液は、16時間100℃で加熱された。その混合物は室温に冷やされ、酢酸エチル(15mL)で希釈され、Celite(登録商標)によってろ過された。濾過ケーキは酢酸エチル(2×10mL)で洗われた。一緒にされた有機質濾液は、水(10mL)、および飽和NaCl水溶液で洗われ、無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗製の生成物は、石油エーテル中の40%から60%の酢酸エチルで溶出するフラッシュ・クロマトグラフィーによって精製され、2,6-ジエチルイソニコチノニトリル(270mg、73%)を与えた。
1H NMR:δH (300 MHz, DMSO-d6) 7.56 (2H, s), 2.77 (4H, q, J 7.5), 1.23 (6H, t, J 7.5).
【0347】
ステップ2:(2,6-ジエチルピリジン-4-イル)メタンアミン
エタノール(12mL)中の2,6-ジエチルイソニコチノニトリル(270mg)および10%のPd/C(27mg)の混合物は、16時間水素雰囲気下で撹拌された。その後、反応液はCelite(登録商標)によってろ過された。残渣はエタノール(2×15mL)で洗われた。濾液は減圧下で濃縮された。粗製の(2,6-ジエチルピリジン-4-イル)メタンアミン(120mg)はさらなる精製をすることなく使用された。
1H NMR:δH (300 MHz, DMSO-d6) 7.00 (2H, s), 3.66 (2H, s), 2.65 (4H, q, J 7.5), 1.19 (6H, t, J 7.5).
【0348】
ステップ3:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジエチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(2,6-ジエチルピリジン-4-イル)メタンアミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.84 (1H, t, J 5.6), 7.85 - 7.81 (2H, m), 7.71 - 7.67 (1H, m), 6.95 (2H, s), 4.29 (2H, d, J 5.6), 4.23 (2H, q, J 7.2), 3.94 (2H, s), 2.66 (4H, q, J 7.6), 1.39 (3H, t, J 7.2), 1.17 (6H, t, J 7.6).
【0349】
実施例81:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4,6-ジメチルピリジン-2-イル)メチル]アセトアミド
ステップ1:2,4-ジメチルピリジン1-オキサイド
無水ジクロロメタン(50mL)中の2,4-ジメチルピリジン(10g、93.4mmol)の氷冷溶液に、mCPBA(32g)を画分にて加えた。室温で16時間の後、混合物は飽和炭酸水素ナトリウムで希釈され、激しく撹拌された。その後、この混合物はジクロロメタン(2×50mL)で抽出された。一緒にされた有機質層は、無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、ろ過され、減圧下で濃縮され、浅黄色液体としての粗製の2,4-ジメチルピリジン1-オキサイドを得た。これはさらなる精製をすることなく使用された。
【0350】
ステップ2:4,6-ジメチルピコリノニトリル
無水ジクロロメタン(10mL)中の2,4-ジメチルピリジン-1-オキサイド(500mg、4.06mmol)の溶液に、TMSCN(0.4mL、4.06mmol)を加えた。室温で15分の後、ジメチルカルバモイル塩化物(0.37mL、4.06mmol)が加えられ、20時間室温でさらに撹拌された。混合物は飽和炭酸水素ナトリウムで希釈され、ジクロロメタン(2×15mL)で抽出された。一緒にされた有機質層は、無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗製の残渣は、ヘキサン中の25%から30%の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製され、4,6-ジメチルピコリノニトリル(130mg、25%)を与えた。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 7.70 (1H, s), 7.45 (1H, s), 2.47 (3H, s), 2.34 (3H, s).
【0351】
ステップ3:(4,6-ジメチルピリジン-2-イル)メタンアミン
エタノール(10mL)中の4,6-ジメチルピコリノニトリル(120mg、0.9mmol)および10%のPd/C(25mg)の混合物は、16時間水素雰囲気下で撹拌された。反応液はCelite(登録商標)によってろ過された。残渣はエタノール(2×10mL)で洗われた。濾液は減圧下で濃縮され、粗製の(4,6-ジメチルピリジン-2-イル)メタンアミン(80mg)はさらなる精製をすることなく使用された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 7.03 (1H, s), 6.93 (1H, s), 3.65 (2H, s), 2.35 (3H, s), 2.23 (3H, s).
【0352】
ステップ4:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4,6-ジメチルピリジン-2-イル)メチル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(4,6-ジメチルピリジン-2-イル・メタンアミンを使用して、基本手順2によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.85 (1H, t, J 5.9), 7.86 - 7.82 (2H, m), 7.71 - 7.67 (1H, m), 6.96 (2H, s), 4.32 (2H, d, J 5.9), 4.23 (2H, q, J 7.2), 3.95 (2H, s), 2.50 (3H, s), 2.24 (3H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2).
【0353】
実施例82:2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4,6-ジメチルピリジン-2-イル)メチル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および(4,6-ジメチルピリジン-2-イル)メタンアミンを使用して、基本手順2によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.84 (1H, t, J 5.9), 7.63 (1H, s), 7.56 - 7.48 (2H, m), 6.96 (1H, s), 6.95 (1H, s), 4.73 - 4.70 (1H, m), 4.32 (2H, d, J 5.9), 4.22 (2H, q, J 7.0), 3.95 (2H, s), 2.40 (3H, s), 2.33 (3H, s), 1.39 (3H, t, J 7.0), 1.33 (6H, d, J 6.0).
【0354】
実施例83:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}アセトアミド
ステップ1:2-(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル
シアン化亜鉛(2.71g、23.2mmol)が、無水DMF(30mL)中の4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)ピリジン(3g、16.6mmol)、DPPF(0.73g、1.32mmol)およびPd(dba)(0.76g、0.83mmol)の脱気された溶液に加えられた。反応液は16時間100℃で加熱された。混合物は室温に冷やされ、酢酸エチル(35mL)で希釈され、Celite(登録商標)によってろ過された。濾過ケーキは酢酸エチル(2×30mL)で洗われた。一緒にされた有機的な濾液は、水(30mL)、および飽和水性NaClで洗われ、無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗製の生成物は、石油エーテル中の40%から60%の酢酸エチルで溶出するフラッシュ・クロマトグラフィーによって精製され、2-(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(1g、35%)を与えた。
【0355】
ステップ2:ターシャリ・ブチル{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}カルバメート
無水メタノール(5mL)中の2-(トリフルオロメチル)イソニコチノニトリル(100mg、0.58mmol)およびBoc無水物(152mg、0.7mmol)の氷冷溶液に、NiCl(150mg、1.16mmol)および水素化ホウ素ナトリウム(116mg、2.91mmol)を加えた。得られた混合物は、16時間室温で撹拌され、次に減圧下で濃縮され、酢酸エチル(15mL)で希釈された。得られた懸濁液は、Celite(登録商標)によってろ過された。残渣は酢酸エチル(2×5mL)で洗われた。濾液は濃縮され、粗製の残渣はヘキサン中の45%から55%の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製され、ターシャリ・ブチル{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}カルバメート(100mg)を与えた。
【0356】
ステップ3:[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メタンアミン塩酸塩
ジクロロメタン(5mL)中のターシャリ・ブチル{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}カルバメート(100mg)の冷たい溶液に、ジオキサン(0.1mL)中の4M HClを加えた。混合物は2時間室温で撹拌され、次に、減圧下で濃縮された。残渣はエーテルでトリチュレートされ、ろ過された。得られた固体は乾燥され、[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メタンアミン塩酸塩(60mg)を与えた。
【0357】
ステップ4:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2-(トリフルオロメチルピリジン-4-イル]メチル}アセトアミド
表題化合物は基本手順2によって、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メタンアミンを使用して調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.98 (1H, t, J 5.7), 8.72 (1H, d, J 4.7), 7.85 - 7.80 (3H, m), 7.71 - 7.65 (2H, m), 4.48 (2H, d, J 5.7), 4.21 (2H, q, J 7.2), 3.98 (2H, s), 1.38 (3H, t, J 7.2).
【0358】
実施例84:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2-(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}アセトアミド
ステップ1:2-(ジフルオロメチル)イソニコチノニトリル
アセトニトリル/水(90mL、2:1)中のイソニコチノニトリル(2g、19mmol)およびジフロオロ酢酸(2.4mL、38mmol)の溶液に、カリウム過硫酸塩(25.6g、95mmol)および硝酸銀(1.61g、9.5mmol)を加えた。得られた混合物は、16時間80℃で加熱され、次に室温に冷却された。その反応物は飽和炭酸水素ナトリウム溶液(30mL)で希釈され、酢酸エチル(2×50mL)で抽出された。一緒にされた有機質層は、無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、ろ過され、減圧下で濃縮された。得られた粗製の生成物は、ヘキサン中の5%から8%の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製され、浅黄色液体(1.6g、54%)として所望の生成物を与えた。
【0359】
ステップ2:ターシャリ・ブチル{[2-(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}カルバメート
無水メタノール(15mL)中の2-(ジフルオロメチル)イソニコチノニトリル(1g、6.4mmol)およびBoc無水物(1.69g、7.7mmol)の氷冷溶液に、NiCl(1.65g、12.8mmol)および水素化ホウ素ナトリウム(1.2g、32mmol)を加えた。得られた混合物は16時間室温で撹拌され、濃縮され、酢酸エチル(50mL)で希釈された。この懸濁液はCelite(登録商標)によってろ過された。残渣は酢酸エチル(2×10mL)で洗われた。濾液は濃縮された。粗製の残渣はヘキサン中の25%から30%の酢酸エチルで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製され、ターシャリ・ブチル{[2-(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}カルバメート(0.48g、47%)を与えた。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.61 (1H, d, J 4.9), 7.60 - 7.54 (2H, m), 7.42 (1H, d, J 4.9), 6.95 (1H, t, J 55.0), 4.24 (2H, d, J 6.1), 1.39 (9H, s).
【0360】
ステップ3:[2-(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メタンアミン
ジクロロメタン(5mL)中のターシャリ・ブチル{[2-(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}カルバメート(0.48g、1.86mmol)の冷たい溶液に、ジオキサン(5mL)中の4M HClを加えた。その混合物は2時間室温で撹拌され、次に、減圧下で濃縮された。また、残渣はエーテルでトリチュレートされ、ろ過された。得られた固体は乾燥され、[2-(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メタンアミン塩酸塩(280mg)を浅黄色固体として与えた。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.71 (1H, d, J 5.0), 8.66 (3H, bs), 7.86 (1H, s), 7.69 (1H, d, J 5.0), 6.99 (1H, t, J 55.0), 4.19 - 4.15 (2H, m).
【0361】
ステップ4:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2-(ジフルオロメチルピリジン-4-イル]メチル}アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および[2-(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メタンアミンを使用して、基本手順2によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 8.95 (1H, t, J 5.9), 8.62 (1H, d, J 5.0), 7.85 - 7.80 (2H, m), 7.70 - 7.68 (1H, m), 7.60 (1H, s), 7.51 (1H, d, J 4.8), 6.93 (1H, t, J 55.0), 4.44 (2H, d, J 5.9), 4.20 (2H, q, J 7.2), 3.97 (2H, s), 1.38 (3H, t, J 7.2).
【0362】
実施例85:N-{[2,6-ビス(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド
ステップ1: ジメチル4-ブロモピリジン-2,6-ジカルボキシレート
ケリダム酸(5g、27mmol)は五臭化燐(58g、135mmol)と混合され、2時間80℃に加熱された。得られた混合物は、室温に冷やされた。クロロホルム(50mL)が加えられ、混合物がろ過された。濾液は0℃に冷やされた。メタノール(90mL)は小分けして加えられた。得られた懸濁液はろ過され、50℃で真空下で乾かされ、ジメチル4-ブロモピリジン-2,6-ジカルボン酸(7g、93%)を与えた。
1H NMR:δH (300 MHz, DMSO-d6) 8.43 (2H, s), 3.93 (6H, s).
【0363】
ステップ2:(4-ブロモピリジン-2,6-ジイル)ジメタノール
無水エタノール(90mL)中のジメチル4-ブロモピリジン-2,6-ジカルボン酸(9g、33mmol)および水素化ホウ素ナトリウム(3g、132mmol)の混合物は、3時間60℃で不活性雰囲気下で加熱された。混合物は減圧下で濃縮された。残渣は酢酸エチル(50mL)に溶かされ、水で洗われた。有機質層は無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗製の生成物は、石油エーテル中の40%から60%の酢酸エチルで溶出するフラッシュ・クロマトグラフィーによって精製され、(4-ブロモピリジン-2,6-ジイル)ジメタノール(7g、97%)を与えた。
1H NMR:δH (300 MHz, DMSO-d6) 7.51 (2H, s), 5.34 (2H, t, J 5.7), 4.52 (4H, d, J 5.7).
【0364】
ステップ3:
4-ブロモピリジン-2,6-ジカルブアルデヒド
デズ=マーティン・ペルヨージナン(24.5g、54mmol)は無水ジクロロメタン(50mL)中のブロモピリジン-2,6-ジイルジメタノール(4g、18mmol)に加えられた。得られた懸濁液は、2時間室温で撹拌され、次に、Celite(登録商標)によってろ過された。残渣はジクロロメタン(2×15mL)で洗われ、濾液は濃縮された。得られた粗製の生成物は、石油エーテル中の30%の酢酸エチルで溶出するフラッシュ・カラムクロマトグラフィーによって精製され、4-ブロモピリジン-2,6-ジカルブアルデヒド(2.6g、68%)を与えた。
1H NMR:δH (300 MHz, DMSO-d6) 10.04 (2H, s), 8.37 (2H, s).
【0365】
ステップ4:4-ブロモ-2,6-ビス(ジフルオロメチル)ピリジン
-78℃でジクロロメタン(12mL)中の4-ブロモピリジン-2,6-ジカルブアルデヒド(1.2g、5.6mmol)の溶液に、DAST(2.94mL、22mmol)が加えられた。得られた混合物は、3時間室温で撹拌された。混合物はジクロロメタン(15mL)、水(15mL)で希釈され、分割された。有機質層は減圧下で、無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗製の生成物は、ヘキサン中の10%の酢酸エチルで溶出するフラッシュ・クロマトグラフィーによって精製され、4-ブロモ-2,6-ビス(ジフルオロメチル)ピリジン(0.9g、62%)を与えた。
1H NMR:δH (300 MHz, DMSO-d6) 8.27 (2H, s), 7.05 (2H, t, J 54.3).
【0366】
ステップ5:2,6-ビス(ジフルオロメチル)イソニコチノニトリル
シアン化亜鉛(1.26g、10mmol)が、無水DMF(15mL)中の、4-ブロモ-2,6-ビス(ジフルオロメチル)ピリジン(1.4g、5mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(258mg、0.5mmol)の脱気された溶液に加えられた。得られた反応液は、16時間100℃で加熱された。混合物は室温に冷やされ、酢酸エチル(15mL)で希釈され、Celite(登録商標)によってろ過された。濾過ケーキは酢酸エチル(2×10mL)で洗われた。一緒にされた有機的な濾液は、水(10mL)および飽和の水性NaClで洗われ、無水硫酸ナトリウム上で乾かされて、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗製の生成物は、石油エーテル中の50%酢酸エチルで溶出するフラッシュ・クロマトグラフィーによって精製され、2,6-ビス(ジフルオロメチル)イソニコチノニトリル(300mg、31%)を与えた。
1H NMR:δH (300 MHz, DMSO-d6) 8.44 (2H, s), 7.13 (2H, t, J 54.3).
【0367】
ステップ6:[2,6-ビス(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メタンアミン
エタノール(13mL)中の2,6-ビス(ジフルオロメチル)イソニコチノニトリル(300mg)および10%のPd/C(30mg)の混合物は、16時間水素雰囲気下で撹拌された。反応液はCelite(登録商標)によってろ過され、残渣はエタノール(2×15mL)で洗われた。濾液は減圧下で濃縮された。粗製の[2,6-ビス(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メタンアミン(150mg)はそれ以上精製することなく使用された。
【0368】
ステップ7:N-{[2,6-ビス(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および[2,6-ビス(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メタンアミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 9.03 (1H, t, J 6.0), 7.86 - 7.80 (4H, m), 7.70 - 7.66 (1H, m), 7.04 (2H, t, J 54.7), 4.53 (2H, d, J 6.0), 4.21 (2H, q, J 7.2), 4.00 (2H, s), 1.38 (3H, t, J 7.2).
【0369】
実施例86:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[1-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)シクロプロピル]アセトアミド
ステップ1:1-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)シクロプロパン-1-アミン
-78℃で、ジエチルエーテル(3mL)中の2,6-ジメチルイソニコチノニトリル(200mg、1.51mmol)の溶液に、エチル・マグネシウム臭化物(3.33mL、3.33mmol)およびチタン・イソプロポキシド(0.47mL、1.66mmol)が加えられた。-78℃で2時間後、BF.OEt(0.42mL、3.03mmol)が加えられ、14時間室温で撹拌された。反応液は飽和塩化アンモニウム溶液(3mL)でクエンチされた。NaOH溶液がpH 10-12を維持するために加えられた。混合物は酢酸エチル(3×10mL)で抽出された。一緒にされた有機質の濾液は、水(30mL)および飽和の水性NaClで洗われ、無水硫酸ナトリウム上で乾かされて、ろ過され、減圧下で濃縮された。粗製の生成物は、石油エーテル中の40%から60%の酢酸エチルで溶出するフラッシュ・クロマトグラフィーによって精製され、1-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)シクロプロパン-1-アミン(150mg)を与えた。
1H NMR:δH (400 MHz, CDCl3) 6.83 (2H, s), 2.57 (6H, s), 1.20 - 1.17 (2H, m), 1.08 - 1.05 (2H, m).
【0370】
ステップ2:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[1-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)シクロプロピル]アセトアミド
表題化合物は、2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および1-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)シクロプロパン-1-アミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 9.04 (1H, s), 7.87 - 7.83 (2H, m), 7.72 - 7.68 (1H, m), 6.77 (2H, s), 4.21 (2H, q, J 7.2), 3.92 (2H, s), 2.33 (6H, s), 1.39 (3H, t, J 7.2), 1.28 - 1.23 (4H, m).
【0371】
実施例87:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[1-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)シクロプロピル]アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸および1-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)シクロプロパン-1-アミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 9.04 (1H, s), 7.88 - 7.84 (2H, m), 7.73 - 7.69 (1H, m), 6.78 (2H, s), 4.07 (2H, d, J 7.1), 3.91 (2H, s), 2.33 (6H, s), 1.32 - 1.21 (5H, m), 0.53 - 0.43 (4H, m).
【0372】
実施例88:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2,6-ジ()メチルピリジン-4-イル]メチル}アセトアミド)
ステップ1:2,6-ビス(メチル-d3)イソニコチノニトリル
ジオキサン(20mL)(シールド管)中の2,6-ジメチルイソニコチノニトリル(2g、14mmol)および安息香酸(0.9g、7mmol)の脱気された溶液に、DO(20mL)を加えた。得られた混合物は、4日間100℃で撹拌された。反応液は、室温に冷やされ、酢酸エチルで抽出された。一緒にされた有機質層は、無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、減圧下で濃縮され、真空下で乾燥され、2,6-ビス(メチル-d3)イソニコチノニトリル(1.8g、約94% D、86%)を与えた。
1H NMR:δH (400 MHz, CDCl3) 7.21 (2H, s).
【0373】
ステップ2:[2,6-ビス(メチル-d3)ピリジン-4-イル]メタンアミン
エタノール(50mL)中の2,6-ビス(メチル-d3)イソニコチノニトリル(5g)の溶液が、エタノール(10mL)中の10%のPd/C(1g)の懸濁液に加えられた。反応容器は水素圧力(10kg)下、24時間室温で撹拌された。反応液はCelite(登録商標)によってろ過された。濾過ケーキはエタノールで洗われた。濾液は濃縮され、[2,6-ビス(メチル-d3)ピリジン-4-イル]メタンアミン(3.8g)の黄色の固体を与えた。
1H NMR:δH (400 MHz, CDCl3) 6.94 (2H, s), 3.83 (2H, s).
【0374】
ステップ3:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2,6-ジ()メチルピリジン-4-イル]メチル}アセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]酢酸、および[2,6-ビス(メチル-d3)ピリジン-4-イル]メタンアミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, CDCl3) 8.14 (1H, t, J 5.6), 7.83 (1H, dd, J 9.6, 1.6), 7.79 - 7.77 (1H, m), 7.49 - 7.45 (1H, m), 6.87 (2H, s), 4.48 (2H, d, J 5.6), 4.25 (2H, q, J 7.2), 3.86 (2H, s), 1.53 (3H, t, J 7.2).
【0375】
実施例89:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2,6-ジ()メチルピリジン-4-イル]メチル}-2,2-ジフルオロアセトアミド
表題化合物は2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-2,2-ジフルオロ酢酸および[2,6-ビス(メチル-d3)ピリジン-4-イル]メタンアミンを使用して、基本手順1によって調製された。
1H NMR:δH (400 MHz, DMSO-d6) 9.87 (1H, s), 7.88 - 7.83 (2H, m), 7.77 - 7.73 (1H, m), 6.95 (2H, s), 4.47 - 4.39 (4H, m), 1.46 (3H, t, J 7.2).
【0376】
実施例90:2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)()メチル]()アセトアミド
ジオキサン(2mL)(シールド管)中の2-(3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド(300mg、0.75mmol)および安息香酸(92mg、0.75mmol)の脱気された溶液に、DO(2mL)を加えた。得られた混合物は、24時間100℃で撹拌された。反応液は、室温に冷やされ、酢酸エチルで抽出された。一緒にされた有機質層は、無水硫酸ナトリウム上で乾かされ、減圧下で濃縮され、真空下で乾燥され、表題化合物(220mg、約98% D、72%)を与えた。
1H NMR:δH (400 MHz, CDCl3) 8.06 (1H, bs), 7.83 (1H, dd, J 10.0, 2.0), 7.79 (1H, ddd, J 8.2, 2.0, 1.2), 7.48 - 7.45 (1H, m), 6.87 (2H, s), 4.25 (2H, q, J 7.2), 2.49 (6H, s), 1.53 (3H, t, J 7.2).
【0377】
生物検定
細胞培養
HEK 293およびMDCK細胞(Public Health England, Cell Culture Collections)は、10%(v/v)のウシ胎児血清(Seralab)、2mM L-グルタミン、1,000Uペニシリンおよび1,000μgストレプトマイシン(Life Technologies)で補われたDMEM中で維持された;この培地は完全培地と名付けられた。クローンHEK 293細胞株は、0.6mg/mLのG418(Enzo Life Sciences)で補われた完全培地中で維持された。
【0378】
実験1:全長ヒトPDE4アイソフォームPDE4D5、PDE4B1、PDE4A4、およびPDE4B2を使用する本発明のPDE4長鎖形体活性化体の同定
(Marchmont, R. J. and Houslay, M. D. Biochem. J. 187: 381-92, 1980)。
細胞株生成
HEK 293細胞はメーカーによって概説されるようにLipofectamine LTX/Plus試薬(Invitrogen)を使用して、pDEST(登録商標) PDE4発現ベクターでトランスフェクトされ、クローナルアイソレートがエキスパンドされ、全長ヒトPDE4D5、PDE4B1、およびPDE4A4長鎖アイソフォームおよび全長ヒトPDE4B2短鎖アイソフォームを安定して発現する細胞株を得た。これらは、HEK-PDE4D5、HEK-PDE4B1、HEK-PDE4A4、およびHEK-PDE4B2細胞株とそれぞれ呼ばれた。
【0379】
溶解物調製物(代表例としてPDE4D5を使用して)
HEK-PDE4D5細胞は、100mmのプレート中にシードされ、5%CO、95%空気の雰囲気中で37℃でインキュベートされた。細胞溶解物は、KHEMバッファー[50mM KCl、10mM EGTA、50mM HEPES(pH 7.2)、1.92mM MgCl]を使用して調製された。
【0380】
細胞溶解物を調製するために、細胞を含んでいる100mmのプレートが氷の上に置かれ、氷冷PBS(燐酸塩緩衝食塩水、pH 7.4)で洗われた。KHEMバッファー(500μl)が細胞に加えられた。その後、細胞はプレートからこすり落とされ、針(BD Microlance(登録商標)0.8、40mm)を使用してトリチュレートされた。その後、溶解された細胞は、セルデブリスを除去するために10分間2000毎分回転数で遠心分離機にかけられた。上澄み(組み換えPDE4D5を含む細胞溶解物を含む)は新しいチューブに転送され、氷の上に置かれた。
【0381】
細胞質ゾル・フラクションの生成(代表例としてPDE4D5を使用して)
組み換えPDE4D5を含んでいる細胞溶解産物は、遠心分離管へ転送され、超遠心分離機(BECKMAN COULTER)内に置かれ、30分間4℃で高速(100,000g)で回した。その後、細胞質ゾル・フラクションは集められた。また、そのタンパク質の量はBCAタンパク質分析を使用して決定された。
【0382】
PDE分析 - 代表例としてPDE4D5を使用して
PDE分析は薄い壁のV-底の96のウェル・プレートの中で行なわれた。PDE分析が、過剰発現されたPDE4D5を含み、10mMTris/5 mM MgCl、プラスPDE4D5細胞溶解物細胞質ゾル・フラクションの最終濃度を使用して、試験化合物を含むものと含まないもので行なわれた。溶解産物/化合物混合物は、一緒に15分間、室温で振盪機上で培養された。その後反応当たり50μlの最終ボリュームになるよう、[H]cAMP(最終濃度1μM[H]cAMP;Perkin Elmer)を加えた。その後、その反応物は30℃で10分間培養され、95℃で2分加熱することにより終了し、冷やした。その後、蛇毒(1mg/mlの12.5μl;ガラガラヘビ属atrox、シグマ)が加えられた。また、プレートは撹拌され、30℃でさらに15分間培養された。その後、ダウエックス・イオン交換樹脂(シグマ、塩素形、200-400メッシュ;200μl;ダウエックス:水ストックが1:1で調製された:完全に再懸濁され、エタノールで2:1に希釈した)が、各ウエルに加えられた。プレートは室温で振盪機上で15分培養され(550RPM)、樹脂懸濁液の十分な撹拌を保証した。その後、反応混合物は、96ウエルフィルタプレート(Millipore;0.45μMの細孔径)に転送され、ダウエックス懸濁物を除去するために受容96ウエルプレート内に濾別した。その後、ろ過された溶液の30μLは、Optiプレート(Perkin Elmer)96ウェル分析プレートに転送され、Microscint 40シンチレーション流体の120μlが加えられた。その後プレートは、10分間、高速(900RPM)の振盪機に置かれサンプルとシンチレーション流体を混合し、プレートに基づいたシンチレーション計数器(Top-Count)を使用して定量した。
【0383】
特定の濃度の試験化合物が存在する状態でのカウントの増加%は、その濃度での酵素活性の増加%を示す。データは図1、および表2から5に示される。
【0384】
実験2:
PDE4長鎖形体活性化体によるMDCKセルの細胞内のcAMPレベルの低下
MDCK細胞は1つのウェル当たり100,000個の細胞で接種され、一晩付着された。その後、細胞は、40分間試験化合物で処理され、次いで20分間ホルスコリン(1μM、シグマ)で刺激された。培地はアスピレートされ、塩酸(0.1M)が細胞を溶解するために加えられた。cAMP分析(Enzoライフサイエンス)がメーカーの指示に従って行なわれた。
【0385】
本発明の化合物は、ホルスコリン刺激されたMDCK細胞において細胞内のcAMPレベルを下げた。実施例3のデータは図2に示される。
【0386】
実験3:PDE4長鎖形体活性化体で処理されたMDCK細胞の生体外の嚢胞形成の抑制
この研究では、確立した三次元の(3D)MDCK細胞モデルが、腎臓包嚢の形成に対するPDE4長鎖形体活性化体の影響を調査し、かつ腎多嚢胞病の治療でのそれらの可能性を評価するために使用される。3D包嚢はいくつかの変異と共に、Mao (Mao, Z., Streets, A. J., Ong, A. C. M. Am. J. Physiol. Renal Physiol. 300(6): F1375-F1384, 2011)の方法に基づいて生成される。
【0387】
タイプ1コラーゲン(Invitrogen)は、氷上で、17mM NaOHで酸性の原液(3mg/ml)を中和し、DMEMで1mg/mlに希釈し、2%(v/v)のFBS、2mM L-グルタミン、1,000Uペニシリンおよび1,000μgストレプトマイシンで補うことにより調製される(DMEM-2%FBS)。原発性のコラーゲン層は、最初に各ウエルに加えられ、37℃で固体化され、第2のコラーゲン層の中にMDCKセル(50,000セル/ウエル)を接種し、37℃で固体化する。1条件あたり2つのウエルを使用して、DMEM-2%(v/v)FBSが300nMプロスタグランジンE2(シグマAldrich)が存在する状態の試験化合物と共に加えられる。培地は、10日間3日ごとに補充され、その時には試験化合物とプロスタグランジンE2が加えられる。
【0388】
位相コントラスト画像はMotic顕微鏡(x4倍)で得られる。1条件あたり8つのイメージが撮られ、包嚢直径が測定された(1つのウェル当たり150までの包嚢を測定)。包嚢回転楕円面体積は、rが回転楕円面の半径として、式4/3πrを使用して計算される。その後、平均の包嚢体積が1つのウェル当たりで計算される。その後、2つのウェルの平均包嚢ボリュームおよび標準偏差が計算され、ピヒクルのみ(DMSO+300nM PGE2)の対照ウエルと比較された包嚢ボリューム%として表現された。PDE4長鎖形体活性化体は、MDCKセルの生体外の嚢胞形成を禁じる。実施例3のデータは図3に示される。
【0389】
実験4:
LNCaPヒト前立腺癌細胞の増殖の抑制
この研究では、前立腺癌の治療でのPDE4長鎖形体活性化体の潜在的な有用性がLNCaPヒト前立腺癌細胞株を使用して研究された。実験は、Hendersonら(Henderson, D. J. P., Byrne, A., Dulla, K., Jenster, G., Hoffmann, R., Baillie, G. S., Houslay, M. D. Br. J. Cancer 110: 1278-1287, 2014)によって記述された方法によって実行された。
【0390】
LNCaP細胞培養
アンドロゲン感受性(AS)のLNCaP細胞は、10%のFBS(Seralabs)、2mM L-グルタミンおよび1,000Uペニシリン-ストレプトマイシンで補われたRPMI1640の中で維持された。LNCaPのアンドロゲン非感受性(AI)細胞は、10%のチャコールストリップされたFBS、2mM L-グルタミンおよび1,000Uペニシリン-ストレプトマイシンで補われたRPMI1640の中のLNCaP-AS細胞の、最低4週間の培養により生成された。すべての組織培養試薬はライフ・テクノロジーズから得られた。
【0391】
Xcelligence(Roche)増殖反応測定
細胞増殖は電気的なインピーダンスの変化の関数として測定される。値は、細胞指数(cell index number:細胞ステータスを表わす測定の無次元のユニット)によって表わされる。細胞指数は、96-ウエル電極プレートに接着し分割するにつれて増加する。
【0392】
LNCaP AI/AS細胞は25,000個/ウエルの細胞密度で、96-ウエル電極プレート内に、試験化合物の様々な濃度での存在下または非存在下で置かれた(実験は3回)。
【0393】
細胞指数は10分ごとに100時間まで測定され、RTCAソフトウェアを使用して分析され、ビヒクル処理された細胞(n=3)の細胞インデックスに規格化された。PDE4長鎖形体活性化体は、ASとAIのLNCaPの人間の前立腺癌細胞の増殖を抑制する。
表1:本発明の低分子PDE4長鎖形体活性化体(実施例1から90)
【0394】
【表5-1】
【0395】
【表5-2】
【0396】
【表5-3】
【0397】
【表5-4】
【0398】
【表5-5】
【0399】
【表5-6】
【0400】
【表5-7】
【0401】
【表5-8】
【0402】
【表5-9】
【0403】
【表5-10】
【0404】
【表5-11】
【0405】
【表5-12】
【0406】
【表5-13】
【0407】
【表5-14】

【0408】
表2:PDE4の長鎖形体、PDE4D5の酵素分析データ
実験1に記載された方法で、本発明の化合物について以下のPDE4D5の活性化データが得られた。
【0409】
【表6-1】

【0410】
【表6-2】
【0411】
*: 基礎活性からのカウントの平均増加%として測定された
【0412】
表3:PDE4の異なる長鎖形体、PDE4B1の酵素分析データ
実験1に記載された方法で、本発明の化合物について以下のPDE4B1の活性化データが得られた。
【0413】
【表7】
【0414】
*: 基礎活性からのカウントの平均増加%として測定された
【0415】
表4:PDE4の異なる長鎖形体、PDE4A4の酵素分析データ
実験1に記載された方法で、本発明の化合物について以下のPDE4A4の活性化データが得られた。
【0416】
【表8】
【0417】
*: 基礎活性からのカウントの平均増加%として測定された
【0418】
表5:PDE4の短鎖形体、PDE4B2の酵素分析データ
実験1に記載された方法で、本発明の化合物について以下のPDE4B2のデータが得られた。
【0419】
【表9】



【0420】
*: 基礎活性からのカウントの平均増加%として測定された
本発明は実施態様として以下を含む。
実施態様第1項: 式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体:
【化1】


式中、Rは(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、-C(O)Xまたは-S(O)Xであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、C(O)-OR、S(O)-NR10、CNおよびハロゲンから独立して選ばれる1以上の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される;
Xは、存在する場合には、(C1-6)アルキルまたはNR10であり、該(C1-6)アルキル基は、OH、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択される1以上の置換基で任意に置換される;
およびRは、H、フルオロおよび(C1-4)アルキルから独立して選択され、該(C1-4)アルキルは1以上のフルオロで任意に置換される;
Lは-CR-結合基であるかまたはLは存在しない;
およびRは、Hおよび(C1-4)アルキルから独立して選択されるか、またはRおよびRはそれらが結合している炭素原子と一緒になってシクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチル基を形成する;
Aは、6員芳香環、1-3個のN原子を含む6員ヘテロ芳香環、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロ芳香環、融合二環式10員芳香環システム、1-3個のN原子を含む融合二環式10員ヘテロ芳香環システム、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む融合二環式9員ヘテロ芳香環システム、および非芳香族炭素環または非芳香族ヘテロ環に縮合した芳香環またはヘテロ芳香環を含む融合二環式9員環または融合二環式10員環システムから選択される;
ここで、Aは、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、S(O)-NR10、OH、CNおよびハロゲンから独立して選択される1以上の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される;
およびRは、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキルおよび(C1-4)アルキルオキシ基は1以上のフルオロで任意に置換される;
は、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、-O-(CH-O-(CHCH、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび-O-(CH-O-(CHCH基は、OHまたは1以上のフルオロで任意に置換される;
YおよびZは、NおよびCR11から独立して選択される;
各R11は、存在する場合、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、-(O)-(CH-(O)-(CHCH、(C1-4)アルキルスルホニル、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニルおよび-O-(CH-(O)-(CHCH基は任意にOHまたは1以上のフルオロで置換される:
各nは、独立して、1、2、3、または4であり;
各mは、独立して、0または1であり;
各RおよびR10は、存在する場合、Hおよび(C1-6)アルキルから独立して選択される。
実施態様第2項: 実施態様第1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体であって、
は(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、-C(O)Xまたは-S(O)Xであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、C(O)-OR、S(O)-NR10、CNおよびハロゲンから独立して選択される1以上の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される;
Xは、存在する場合、(C1-6)アルキルまたはNR10であり、該(C1-6)アルキル基は、OH、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択される1以上の置換基で任意に置換される;
およびRは、Hおよび(C1-4)アルキルから独立して選択される;
Lは-CR-結合基であり、RおよびRは独立してHおよび(C1-4)アルキルから選択されるか、またはLは存在しない;
Aは、6員芳香環、1-3個のN原子を含む6員ヘテロ芳香環、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロ芳香環、融合二環式10員の芳香環システムまたは1-3個のN原子を含む融合二環式10員のヘテロ芳香環システム、およびO、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む融合二環式9員ヘテロ芳香環システムから選択される;
Aは、任意に独立して、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、S(O)-NR10、NR10、OH、CNおよびハロゲンから選択される1以上の置換基で置換され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される;
およびRは、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキルおよび(C1-4)アルキルオキシ基は1以上のフルオロで任意に置換される;
は、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-4)アルキルおよび(C1-4)アルキルオキシ基はOHまたは1以上のフルオロで任意に置換される;
YおよびZは、NおよびCR11から独立して選択される;
各R11は、存在する場合、H、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は任意にOHまたは1以上のフルオロで置換される:
各RおよびR10は、存在する場合、Hおよび(C1-6)アルキルから独立して選択される。
実施態様第3項: Rは(C1-6)アルキルI、(C3-7)シクロアルキル、または-S(O)Xであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、C(O)-OR、S(O)2-NR10、CNおよびハロゲンから独立して選択される1-3の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換される、実施態様第1または2項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第4項: Rは(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、または-S(O)Xであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、C(O)-OR、S(O)-NR10、CNおよびハロゲンから独立して選択される1-3の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は、1以上のフルオロで任意に置換され、
Xは、存在する場合、(C1-6)アルキルであり、該(C1-6)アルキル基は、OH、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから選択される1-3個の置換基で任意に置換される、実施態様第1、2または3項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第5項: Rは(C1-6)アルキルまたは(C3-7)シクロアルキルであり、該(C1-6)アルキルおよび(C3-7)シクロアルキル基はOH、(C1-4)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択される1-3個の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換される、実施態様第1から4項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第6項: RはOHおよび(C1-2)アルキルオキシから独立して選択される1から3の置換基で任意に置換される(C1-4)アルキルである、実施態様第1から5項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第7項: RおよびRが両方ともHであるか、RおよびRが両方ともFであるか、またはRおよびRの一方がHであり、他方がメチルである、実施態様第1から6項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第8項: RおよびRが両方ともHである、実施態様第7項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第9項: RがH、(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-O-(CHn’-(O)-(CHm’CH、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシおよび-O-(CHn’-(O)-(CHm’CH基は1以上のフルオロで任意に置換され、ここでn’は1または2であり、m’は0であり、例えばRがH、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシは1以上のフルオロで任意に置換される、実施態様第1から8項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第10項: R、RおよびRが、独立して、HまたはFである、実施態様第1から9項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第11項: RおよびRがHである、実施態様第1から10項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第12項: YおよびZが両方ともCR11であるか、またはYおよびZの一方がNであり、YおよびZの他方がCR11である、実施態様第1から11項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第13項: YおよびZが両方ともCR11である、実施態様第1から12項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第14項: 各R11が、存在する場合、H、(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CH、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CHは任意に1以上のフルオロで置換され、ここでn’が1または2であり、m’が0であり、たとえば、各R11は、存在する場合、H、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は任意に1以上のフルオロで置換される、実施態様第1から13項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第15項: RおよびR11の少なくとも1つがHではない、実施態様第1から14項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第16項: RおよびR11の少なくとも1つがHである、実施態様第15項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第17項: YおよびZは両方ともCR11であり、RがHであり、
(a) 各R11が(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、-(O)-(CH-(O)-(CHCH、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、および-(O)-(CH-(O)-(CHCH基は、1以上のフルオロで任意に置換されるか、または
(b) ひとつのR11はHであり、他のR11は(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、-(O)-(CH-(O)-(CHCH、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、および-O-(CH-(O)-(CHCH基は、1以上のフルオロで任意に置換される、実施態様第1から16項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第18項: YおよびZは両方ともCR11であり、RがHであり、
(a) 各R11が(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CH、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、および-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CH基は、1以上のフルオロで任意に置換され、n’が1または2であり、m’が0であるか、または
(b) ひとつのR11はHであり、他のR11は(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CH、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-3)アルキル、(C1-3)アルキルオキシ、および-(O)-(CHn’-(O)-(CHm’CH基は、1以上のフルオロで任意に置換され、n’が1または2であり、m’が0である、実施態様第17項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第19項: YおよびZは両方ともCR11であり、RがHであり、
(a) 各R11が(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-2)アルキル、および(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換されるか、または
(b) ひとつのR11はHであり、他のR11は(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換される、実施態様第17項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第20項: ZがCR11aであり、R11aが(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、CNおよびハロゲンから選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換される、実施態様第1から19項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第21項: Lが-CR-結合基であり、RおよびRが両方ともHである、実施態様第1から20項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第22項: Aが、(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシ、(C1-4)アルキルスルホニル、C(O)-NR10、S(O)-NR10、OH、CNおよびハロゲンから独立して選択される1から3の置換基で任意に置換され、該(C1-4)アルキル、(C1-4)アルキルオキシおよび(C1-4)アルキルスルホニル基は任意に1以上のフルオロで置換される、実施態様第1から21項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第23項: Aが、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、OH、およびハロゲンから独立して選択される1または2の置換基で任意に置換され、該(C1-2)アルキル、および(C1-2)アルキルオキシ基は任意に1以上のフルオロで置換される、実施態様第1から22項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第24項: Aは、1-3個のN原子を含む6員ヘテロ芳香環、O、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロ芳香環、融合二環式10員の芳香環システムまたは1-3個のN原子を含む融合二環式10員のヘテロ芳香環システム、およびO、SおよびNから選択される1-3個のヘテロ原子を含む融合二環式9員ヘテロ芳香環システムから選択され、Aは求項1から23のいずれか1項に記載されるように任意に置換される、実施態様第1から23項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第25項: Aが以下の式で表される、実施態様第1から24項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体;
【化2】

式中、R16およびR17は、H、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、OHおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換され、
WはCR18またはNであり;
18は、H、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、OHおよびハロゲンから選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換される。
実施態様第26項: R16およびR17は、H、(C1-2)アルキル、(C1-2)アルキルオキシ、OHおよびハロゲンから独立して選択され、該(C1-2)アルキルおよび(C1-2)アルキルオキシ基は、1以上のフルオロで任意に置換され、WはNである、実施態様第25項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第27項: Aが、ベンズイミダゾール、インダゾール、イソキサゾール、ピリジン、インダン、クロマンまたは7-アザ-2,3-ジヒドロ-1H-インデンであり、Aは実施態様第1から26項のいずれか1項に記載されるように任意に置換される、実施態様第1から24項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に許容される塩または誘導体。
実施態様第28項: 1以上の水素原子がHで置換されている、実施態様第1から27項のいずれか1項記載の化合物または製薬上許容される塩または誘導体。
実施態様第29項: 以下から選択される、実施態様第1項に記載の化合物または薬学的に許容される塩または誘導体;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(3-フルオロベンジル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(3-メトキシベンジル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-7-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(3,5-ジクロロベンジル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(5-メチル-1,2-オキサゾール-3-イル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(ピラジン-2-イル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-イル]メチル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-クロロ-5-メチルフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロ-5-メチルフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジメチルフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,3-ジフルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-エトキシフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジメトキシフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4-メトキシフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(6-メトキシピリジン-3-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-メトキシフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-メトキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]プロパンアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-メタンスルホニル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]-2-{1-エチル-3-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル}アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-メトキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-シアノフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチル-1-オキシドピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-エトキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-{3-[4-クロロ-3-(2-メトキシエトキシ)フェニル]-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル}-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-シアノフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1H-インダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4S)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド;
N-[(4S)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
N-[(4R)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
2-[3(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(5S)-5H,6H,7H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3-フルオロフェニル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4R)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4S)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド;
N-[(4R)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]-2,2-ジフルオロアセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)メチル]-2,2-ジフルオロアセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-2,2-ジフルオロ-N-[(2-メチル-1H-1,3-ベンズイミダゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
N-[(4S)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-2,2-ジフルオロアセトアミド;
メチル2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]アセテート;
メチル3-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]プロパノエート;
エチル4-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ブタノエート;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]酢酸;
3-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]プロパン酸;
4-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-5-({[(3,5-ジクロロフェニル)メチル]カルバモイル}メチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル]ブタン酸;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R,2S)-2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S,2R)-2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S,2S)-2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R,2R)-2-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S,3R)-3-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S,3S)-3-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R,3R)-3-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1R,3S)-3-ヒドロキシ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(5S)-5H,6H,7H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(1S)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-1-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4S)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4R)-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]アセトアミド;
N-[(4S)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
N-[(4R)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
N-[(4S)-6-クロロ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-イル]-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル}アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジエチルピリジン-4-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4,6-ジメチルピリジン-2-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-イソプロピルオキシフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(4,6-ジメチルピリジン-2-イル)メチル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2-(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}アセトアミド;
N-{[2,6-ビス(ジフルオロメチル)ピリジン-4-イル]メチル}-2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[1-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)シクロプロピル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-(シクロプロピルメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[1-(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)シクロプロピル]アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2,6-ジ()メチルピリジン-4-イル]メチル}アセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-{[2,6-ジ()メチルピリジン-4-イル]メチル}-2,2-ジフルオロアセトアミド;
2-[3-(4-クロロ-3-フルオロフェニル)-1-エチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル]-N-[(2,6-ジメチルピリジン-4-イル)()メチル]()アセトアミド。
実施態様第30項: 実施態様第1から29項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に受理可能な塩、または誘導体、および薬学的に受理可能な補形薬を含む医薬品組成物。
実施態様第31項: 治療における使用のための、実施態様第1から29項のいずれか1項記載の化合物またはその薬学的に受理可能な塩、または誘導体。
実施態様第32項: 細胞内の環式AMP過剰シグナリングにより媒介される疾病または病気の治療または予防における使用のための、実施態様第1から29項のいずれか1項記載の化合物、またはその薬学的に受理可能な塩。
実施態様第33項: 細胞内の環式AMP過剰シグナリングにより媒介される疾病または病気の治療または予防方法であって、実施態様第1から29項のいずれか1項記載の化合物、またはその薬学的に受理可能な塩を患者に投与することを含む方法。
実施態様第34項: 細胞内の環式AMP過剰シグナリングにより媒介される疾病または病気の治療または予防のための医薬品の製造における、実施態様第1から29項のいずれか1項記載の化合物、またはその薬学的に受理可能な塩の使用。
実施態様第35項: 細胞内の環式AMP過剰シグナリングが以下により引き起こされる、実施態様第31から34項のいずれか1項記載の、使用、方法、または使用のための化合物:
a. 腺腫によって生産された過度のホルモンレベル、
b. Gタンパク質と組み合わされたレセプター(GPCR)中の機能獲得型の遺伝子突然変異;
c. Gタンパク質Gsのα-サブユニットをコードする、GNAS1遺伝子内の活性化突然変異;または
d.細菌毒素。
実施態様第36項: 病気は癌である、実施態様第31から35項のいずれか1項記載の、使用、方法、または使用のための化合物。
実施態様第37項: 癌は前立腺癌である、実施態様第36項記載の、使用、方法、または使用のための化合物。
実施態様第38項: 病気は以下である、実施態様第31から35項のいずれか1項記載の、使用、方法、または使用のための化合物:
e. 下垂体腺腫、クッシング病、腎多嚢胞病または多嚢胞性肝疾患;
f. 甲状腺機能亢進症、ヤンセン骨幹端軟骨異形成症、上皮小体機能亢進症または家族性男性限定性早熟症;
g. マックーン-オルブライト症候群;
h. コレラ、百日咳、炭疽菌または結核;
i. HIV、AIDSまたは分類不能型免疫不全(CVID);
j. 黒色腫、膵臓癌、白血病、前立腺癌、副腎皮質の腫瘍、精巣癌、原発性色素性結節状副腎皮質病変(PPNAD)またはカ-ニ-複合;
k. 常染色体優性多発性嚢胞腎症(ADPKD)または常染色体劣性多発性嚢胞腎症(ARPKD);
l.ヤングタイプ5の成人発症型糖尿病(MODY5);または
m. 心臓肥大。
実施態様第39項: 病気は以下である、実施態様第38項記載の使用の、使用、方法、または使用のための化合物:
a. 常染色体優性多発性嚢胞腎症(ADPKD);または
b. 常染色体劣性多発性嚢胞腎症(ARPKD)。
図1
図2
図3