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特許7330229情報検索方法、装置、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-10
(45)【発行日】2023-08-21
(54)【発明の名称】情報検索方法、装置、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/33 20190101AFI20230814BHJP
【FI】
G06F16/33
【請求項の数】 21
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021095517
(22)【出願日】2021-06-08
(65)【公開番号】P2021176086
(43)【公開日】2021-11-04
【審査請求日】2021-06-08
(31)【優先権主張番号】202011480940.7
(32)【優先日】2020-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】512015127
【氏名又は名称】バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー(ペキン) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジエンナン ツァオ
(72)【発明者】
【氏名】ビン ツァオ
【審査官】三橋 竜太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-190472(JP,A)
【文献】特表2017-509049(JP,A)
【文献】特開2014-081918(JP,A)
【文献】特表2017-513142(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアントからの、クエリ情報を含むリクエストメッセージを受信することと、
前記リクエストメッセージに基づいて、前記クエリ情報に対応する推薦ワード結果とプリフェッチ検索結果を確定することと、
前記推薦ワード結果を前記リクエストメッセージの第1応答メッセージとして前記クライアントに返すことと、
前記プリフェッチ検索結果を前記リクエストメッセージの第2応答メッセージとして前記クライアントに返すことと、を含み、
前記プリフェッチ検索結果がユーザの入力した検索命令により指示されるターゲットクエリ情報にヒットしたことに応じて、前記クライアントは前記ユーザに前記プリフェッチ検索結果を提示する、情報検索方法。
【請求項2】
前記リクエストメッセージに基づいて前記推薦ワード結果と前記プリフェッチ検索結果を確定することは、
前記リクエストメッセージに基づいて前記クエリ情報に関連する推薦ワードリクエストメッセージとプリフェッチサービスリクエストメッセージを生成することと、
サーバシステムにおける推薦ワードサービス機能エンティティとプリフェッチサービス機能エンティティにそれぞれ前記推薦ワードリクエストメッセージと前記プリフェッチサービスリクエストメッセージを送信することと、
前記クエリ情報に対応する前記推薦ワード結果を含む、前記推薦ワードサービス機能エンティティからの推薦ワード応答メッセージ、および前記クエリ情報に対応する前記プリフェッチ検索結果を含む、前記プリフェッチサービス機能エンティティからのプリフェッチサービス応答メッセージを受信することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記リクエストメッセージは推薦ワードリクエストメッセージを含み、前記リクエストメッセージに基づいて前記推薦ワード結果と前記プリフェッチ検索結果を確定することは、
前記推薦ワードリクエストメッセージに基づいて、前記クエリ情報に対応する前記推薦ワード結果を含む推薦ワード応答メッセージを生成することと、
前記推薦ワードリクエストメッセージに基づいてプリフェッチサービスリクエストメッセージを生成することと、
前記プリフェッチサービスリクエストメッセージに基づいて、前記クエリ情報に対応する前記プリフェッチ検索結果を含むプリフェッチサービス応答メッセージを生成することと、を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記リクエストメッセージの前記第1応答メッセージと前記第2応答メッセージはハイパーテキスト伝送プロトコルにおけるチャンク伝送エンコードモードによって順次伝送されるものである、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
ユーザの入力したクエリ情報に基づいてサーバシステムに前記クエリ情報を含むリクエストメッセージを送信することと、
前記サーバシステムにおける少なくとも1つのサービス機能エンティティから前記リクエストメッセージに対する第1応答メッセージと第2応答メッセージを受信することと、を含み、
前記第1応答メッセージは前記クエリ情報に対応する、前記ユーザに提示するための推薦ワード結果を指示し、
前記第2応答メッセージは前記クエリ情報に対応する、前記ユーザに提示するためのプリフェッチ検索結果を指示し、
前記ユーザの入力した検索命令を受信したことに応じて、前記プリフェッチ検索結果と、前記検索命令により指示されるターゲットクエリ情報とを比較することと、
前記プリフェッチ検索結果が前記ターゲットクエリ情報にヒットしたと決定したことに応じて、前記ユーザに前記プリフェッチ検索結果を提示することと、をさらに含む、情報検索方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのサービス機能エンティティは推薦ワードサービス機能又はプリフェッチサービス機能を提供するように構成される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのサービス機能エンティティは転送サービス機能を提供するように構成される、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記リクエストメッセージは前記サーバシステムにおける前記少なくとも1つのサービス機能エンティティにアドレッシングするように指示するアドレッシング情報を含む、請求項5~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記リクエストメッセージの前記第1応答メッセージと前記第2応答メッセージはハイパーテキスト伝送プロトコルにおけるチャンク伝送エンコードモードによって順次伝送されるものである、請求項5~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
クライアントからの、クエリ情報を含むリクエストメッセージを受信するように構成されるリクエストメッセージ受信モジュールと、
前記リクエストメッセージに基づいて前記クエリ情報に対応する推薦ワード結果とプリフェッチ検索結果を確定するように構成される結果確定モジュールと、
前記推薦ワード結果を前記リクエストメッセージの第1応答メッセージとして前記クライアントに返すように構成される第1応答メッセージ送信モジュールと、
前記プリフェッチ検索結果を前記リクエストメッセージの第2応答メッセージとして前記クライアントに返すように構成される第2応答メッセージ送信モジュールと、を含み、
前記プリフェッチ検索結果がユーザの入力した検索命令により指示されるターゲットクエリ情報にヒットしたことに応じて、前記クライアントは前記ユーザに前記プリフェッチ検索結果を提示する、情報検索装置。
【請求項11】
前記結果確定モジュールは、更に、
前記リクエストメッセージに基づいて前記クエリ情報に関連する推薦ワードリクエストメッセージとプリフェッチサービスリクエストメッセージを生成し、
サーバシステムにおける推薦ワードサービス機能エンティティとプリフェッチサービス機能エンティティにそれぞれ前記推薦ワードリクエストメッセージと前記プリフェッチサービスリクエストメッセージを送信し、
前記クエリ情報に対応する前記推薦ワード結果を含む、前記推薦ワードサービス機能エンティティからの推薦ワード応答メッセージおよび前記クエリ情報に対応する前記プリフェッチ検索結果を含む、前記プリフェッチサービス機能エンティティからのプリフェッチサービス応答メッセージを受信するように構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記リクエストメッセージは推薦ワードリクエストメッセージを含み、前記結果確定モジュールは、更に、
前記推薦ワードリクエストメッセージに基づいて、前記クエリ情報に対応する前記推薦ワード結果を含む推薦ワード応答メッセージを生成し、
前記推薦ワードリクエストメッセージに基づいてプリフェッチサービスリクエストメッセージを生成し、
前記プリフェッチサービスリクエストメッセージに基づいて、前記クエリ情報に対応する前記プリフェッチ検索結果を含むプリフェッチサービス応答メッセージを生成するように構成される、請求項10又は11に記載の装置。
【請求項13】
前記リクエストメッセージの前記第1応答メッセージと前記第2応答メッセージはハイパーテキスト伝送プロトコルにおけるチャンク伝送エンコードモードによって順次伝送されるものである、請求項10~12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
ユーザの入力したクエリ情報に基づいてサーバシステムに前記クエリ情報を含むリクエストメッセージを送信するように構成されるリクエストメッセージ送信モジュールと、
前記サーバシステムにおける少なくとも1つのサービス機能エンティティから前記リクエストメッセージに対する第1応答メッセージと第2応答メッセージを受信するように構成される応答メッセージ受信モジュールと、を含み、
前記第1応答メッセージは前記クエリ情報に対応する、前記ユーザに提示するための推薦ワード結果を指示し、
前記第2応答メッセージは前記クエリ情報に対応する、前記ユーザに提示するためのプリフェッチ検索結果を指示し
前記ユーザの入力した検索命令を受信したことに応じて、前記プリフェッチ検索結果と、前記検索命令により指示されるターゲットクエリ情報とを比較する比較モジュールと、
前記プリフェッチ検索結果が前記ターゲットクエリ情報にヒットしたと決定したことに応じて、前記ユーザに前記プリフェッチ検索結果を提示する検索結果提示モジュールと、をさらに含む、情報検索装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのサービス機能エンティティは推薦ワードサービス機能又はプリフェッチサービス機能を提供するように構成される、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのサービス機能エンティティは転送サービス機能を提供するように構成される、請求項14又は15に記載の装置。
【請求項17】
前記リクエストメッセージは前記サーバシステムにおける前記少なくとも1つのサービス機能エンティティにアドレッシングするように指示するアドレッシング情報を含む、請求項14~16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記リクエストメッセージの前記第1応答メッセージと前記第2応答メッセージはハイパーテキスト伝送プロトコルにおけるチャンク伝送エンコードモードによって順次伝送されるものである、請求項14~17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
1つ又は複数のプロセッサと、
前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記1つ又は複数のプロセッサに請求項1~9のいずれか一項に記載の方法を実現させる1つ又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置と、を含む、電子機器。
【請求項20】
コンピュータに、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのプログラム。
【請求項21】
請求項20に記載のプログラムを記憶しているコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、主にインターネット分野に関し、より具体的には、情報検索方法、装置、電子機器、コンピュータ可読記憶媒体及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザがクライアントで情報検索を行う時、クライアントは一般的に、ユーザの入力した検索語に関連する推薦ワードと、サーバの検索エンジンにより取得された検索結果という2つの情報をユーザに提示する必要がある。そのため、クライアントは、ユーザの入力した検索語に基づいてそれぞれサーバシステムにおける推薦ワードを確定するための推薦ワードサービス機能エンティティ及び予め検索結果を取得するためのプリフェッチサービス機能エンティティにリクエストを送信する必要があり、そして可能な限り迅速にユーザに推薦ワードサービス機能エンティティから取得した推薦ワードを提示し、ユーザが検索命令を出した時にユーザに予め取得された検索結果を提示する。ユーザは検索語を変更した場合、クライアントはまた、依然として前記のようにリクエストの送信を2回実行する必要がある。すなわち、ユーザが検索語を入力するたびに、リクエストを2回送信し、そして応答を2回受信することによって実現する必要がある。そのため、従来の情報検索方式はクライアントの計算リソースとネットワーク帯域幅を浪費する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の例示的な実施形態に基づいて、情報を検索するための解決手段を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の第1態様では、情報検索方法を提供する。この方法はクライアントからのクエリ情報を含むリクエストメッセージを受信することを含む。この方法はリクエストメッセージに基づいてクエリ情報に対応する推薦ワード結果とプリフェッチ検索結果を確定することを更に含む。また、この方法は推薦ワード結果をリクエストメッセージの第1応答メッセージとしてクライアントに返すことを含む。また、この方法はプリフェッチ検索結果をリクエストメッセージの第2応答メッセージとしてクライアントに返すことを更に含む。
【0005】
本開示の第2態様では、情報検索方法を提供する。この方法はユーザの入力したクエリ情報に基づいてサーバシステムに前記クエリ情報を含むリクエストメッセージを送信することを含む。また、この方法はサーバシステムにおける少なくとも1つのサービス機能エンティティからリクエストメッセージに対する、クエリ情報に対応するユーザに提示するための推薦ワード結果を指示する第1応答メッセージと、クエリ情報に対応するユーザに提示するプリフェッチ検索結果を指示するための第2応答メッセージを受信することを更に含む。
【0006】
本開示の第3態様では、クライアントからのクエリ情報を含むリクエストメッセージを受信するように構成されるリクエストメッセージ受信モジュールと、リクエストメッセージに基づいてクエリ情報に対応する推薦ワード結果とプリフェッチ検索結果を確定するように構成される結果確定モジュールと、推薦ワード結果をリクエストメッセージの第1応答メッセージとしてクライアントに返すように構成される第1応答メッセージ送信モジュールと、プリフェッチ検索結果をリクエストメッセージの第2応答メッセージとしてクライアントに返すように構成される第2応答メッセージ送信モジュールとを含む情報検索装置を提供する。
【0007】
本開示の第4態様では、ユーザの入力したクエリ情報に基づいてサーバシステムに前記クエリ情報を含むリクエストメッセージを送信するように構成されるリクエストメッセージ送信モジュールと、サーバシステムにおける少なくとも1つのサービス機能エンティティからリクエストメッセージに対する、クエリ情報に対応するユーザに提示する推薦ワード結果を指示する第1応答メッセージと、クエリ情報に対応するユーザに提示するプリフェッチ検索結果を指示する第2応答メッセージを受信するように構成される応答メッセージ受信モジュールと、を含む情報検索装置を提供する。
【0008】
本開示の第5態様では、1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムが1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、1つ又は複数のプロセッサに本開示の第1態様による方法を実現させる1つ又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置とを含む電子機器を提供する。
【0009】
本開示の第6態様では、プロセッサによって実行されると、本開示の第1態様による方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0010】
本開示の第7態様では、プロセッサによって実行されると、本開示の第1、2態様による方法を実現するコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0011】
理解すべきことは、発明の概要の部分に記述された内容は、本開示の実施例の肝心又は重要な特徴を限定するものでもなく、本開示の範囲を制限するものでもないことである。本開示の他の特徴は、以下の説明により容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図面に合わせて以下の詳細な説明を参照しながら、本開示の各実施例の上記と他の特徴、利点及び態様は、より明らかになる。図面において、同一又は類似の符号は同一又は類似の要素を示す。
図1】本開示の複数の実施例を実現できる例示的な環境の概略図である。
図2】本開示の実施例による情報検索のためのプロセスの高レベルパイプ図である。
図3】本開示の実施例によるサーバシステム側による情報検索のためのプロセスのフローチャートである。
図4】本開示の実施例による情報検索のためのプロセスの他の高レベルパイプ図である。
図5】本開示の実施例による情報検索のためのプロセスの他の高レベルパイプ図である。
図6】本開示の実施例によるクライアント側による情報検索のためのプロセスのフローチャートである。
図7】本開示の実施例によるサーバシステム側による情報検索のための装置のブロック図である。
図8】本開示の実施例によるクライアント側による情報検索のための装置のブロック図である。
図9】本開示の複数の実施例を実施できる計算機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例をより詳細に説明する。図面では、本開示の幾つかの実施例を示すが、理解すべきことは、本開示は、様々な形態によって実現することができ、そして本明細書に記載される実施例に限定されると解釈すべきではなく、逆に、これらの実施例の提供は、本開示をより徹底的且つ完全に理解するためのものであることである。理解すべきことは、本開示の図面及び実施例は、例示的なものに過ぎず、本開示の保護範囲を限定するためのものではないことである。
【0014】
本開示の実施例の説明において、「含む」という用語及びその類似用語は、開放的に含む、すなわち「含むがこれらに限定されない」と理解すべきである。用語「に基づいて」は、「少なくとも部分的に・・・に基づいて」と理解すべきである。「一実施例」又は「当該実施例」は、「少なくとも一つの実施例」であると理解すべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる対象物または同一の対象物を指すことができる。以下の記載は、他の明確な定義と暗黙的な定義を含む可能性もある。
【0015】
上記のように、従来の情報検索方式では、ユーザによる検索のための毎回の入力に応答して、2回のリクエスト送信と応答受信を実行する必要があり、クライアントのユーザ装置の計算リソースを占用し、ネットワーク帯域幅のオーバーヘッドを増大させる。例えば、ユーザがクエリ情報「北京天気」を入力したい場合、入力過程において、ユーザは、「北京」、「天」、「気」と次々と入力する可能性がある。ユーザが「北京」を入力したとき、クライアントは、クエリ情報「北京」を推薦ワードリクエストメッセージにパッケージングしてこのメッセージをサーバシステム側の推薦ワードサービス機能エンティティに送信し、また、クライアントは、クエリ情報「北京」をプリフェッチサービスリクエストメッセージとしてパッケージングしてこのメッセージをサーバシステム側のプリフェッチサービス機能エンティティに送信する。その後、クライアントは応答メッセージに基づいてユーザに「北京」に関連する推薦ワード結果を提示する。一方、クライアントでは更に、「北京」に関連するプリフェッチ検索結果を保存する。ユーザは検索命令を出す前、ユーザがクエリ情報を増加し、又は変更するごとに、クライアントはリクエストメッセージを2回発し、リクエストに対応する応答メッセージを2回受信する。そのため、この検索過程は依然として改善する余地がある。
【0016】
上述のように、ユーザの入力したクエリ情報に対する推薦ワードの提示と検索結果のプリフェッチ過程を迅速で、高効率且つ低コストで完了するために情報検索方法が至急必要である。
【0017】
本開示の実施例に基づいて、情報検索の解決手段を提供する。この解決手段において、サーバにクライアントのリクエストメッセージを受信するための中継機能エンティティを設置してよく、そしてこの中継機能エンティティはこのリクエストメッセージに基づいて対応するサービス機能エンティティに推薦ワード結果とプリフェッチ検索結果を要請し、この2つの結果をリクエストメッセージに対応する応答メッセージの形でクライアントに返す。例えば、サーバに位置する推薦ワードサービス機能エンティティはクライアントにより送信された推薦ワードリクエストメッセージを受信したことに応答して推薦ワード応答メッセージを生成してよく、この応答メッセージはハイパーテキスト伝送プロトコル(HTTP)におけるチャンク転送(chunked)エンコードモードでクライアントに返してよく、また、推薦ワードサービス機能エンティティは更に、推薦ワードリクエストメッセージに基づいてプリフェッチサービス機能エンティティにプリフェッチサービスリクエストメッセージを発し、プリフェッチサービス機能エンティティにより返されたプリフェッチサービス応答メッセージを受信した後、推薦ワードサービス機能エンティティはプリフェッチ検索結果をハイパーテキスト伝送プロトコルにおけるチャンク伝送エンコードモードでクライアントに返す。
【0018】
以下、図面を参照しながら本開示の実施例を詳細に説明する。図1は本開示の複数の実施例を実現できる例示的な環境100の概略図を示す。図1に示すように、例示的な環境100はクライアント110とサーバシステム120を含む。幾つかの実施例において、クライアント110は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、手持ち型又はラップトップ型装置、モバイル機器(例えば、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタントPDA、メディアプレーヤなど)、マルチプロセッサシステム、消費電子製品、小型コンピュータ、大型コンピュータ、上記システム又は装置のうちのいずれか1つを含む分散コンピューティング環境などを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。また、サーバシステム120は従来の配置方式のほかにクラウドに位置してよく、クライアント110からのリクエストメッセージに基づいて応答操作を行う。
【0019】
図1のメッセージ伝送過程をより詳細に説明するために、図2を参照してクライアントとサーバシステムの間のメッセージ伝送を詳細に説明する。図2は本開示の実施例による情報検索のためのプロセスの高レベルパイプ図を示す。図2に示すように、クライアント210はユーザの入力したクエリ情報(すなわち、query)を受信した後、このクエリ情報を含むリクエストメッセージを生成することができ、201では、リクエストメッセージをサーバシステム220に送信する。その後、203では、サーバシステム220はリクエストメッセージに基づいてクエリ情報に関連する推薦ワード結果を確定してもよい。205では、サーバシステム220は推薦ワード結果を第1応答メッセージとしてクライアント210に返してもよい。また、207では、サーバシステム220は更に、リクエストメッセージに基づいてクエリ情報に関連するプリフェッチ検索結果を確定してよく、209では、サーバシステム220はプリフェッチ検索結果を第2応答メッセージとしてクライアント210に返してもよい。
【0020】
理解すべきことは、サーバシステム220により推薦ワード結果を確定するプロセス203及びプリフェッチ検索結果を確定するプロセス207は、図2に示すような順序で実行することに限定されず、すなわち、図2に示すような前後に実行する状況の他、プロセス203とプロセス207は並行して実行してよいことである。また、第1応答メッセージを返すプロセス205は推薦ワード結果を確定した後に直ちに実行してよく、第2応答メッセージを返すプロセス209はプリフェッチ検索結果を確定した後に直ちに実行してよい。このようにして、クライアント210はユーザに推薦ワード結果を提示し、ユーザの命令に基づいてプリフェッチ検索結果をユーザに提示してよい。
【0021】
上記内容で説明した技術的解決手段は例示的なものに過ぎず、本発明を限定するものではない。理解すべきことは、更に他の方式と接続関係によってクライアント210とサーバシステム220を配置してよいことである。上記解決手段の原理をより明確に説明するために、下記内容は図3を参照して情報検索のためのプロセスをより詳細に説明する。
【0022】
図3は本開示の実施例によるサーバシステム側による情報検索のためのプロセス300のフローチャートを示す。幾つかの実施例において、プロセス300は図1のサーバシステム120及び図2のサーバシステム220において実現してよい。図3を参照して本開示の実施例による情報検索のためのプロセス300を説明する。理解しやすくするために、下記内容で記述する具体的な実施例はいずれも例示的なものであり、本開示の特許請求の範囲を限定するためのものではない。
【0023】
302では、サーバシステム220はクライアント210からのリクエストメッセージを受信してよい。リクエストメッセージはクエリ情報を含むことを理解されたい。ここで、リクエストメッセージは従来の技術解決手段における「検索リクエストメッセージ」ではなく、なぜなら、このリクエストメッセージはユーザの検索動作によりトリガーされるものではなく、ユーザがクエリ情報を入力する動作によりトリガーされるものであり得るからである。更に理解すべきことは、クエリ情報はユーザの入力したクエリタームの少なくとも一部であってもよいことである。一例として、ユーザが「北京天気」に関する情報を検索したい場合、ユーザは先ず検索バーに「北京」を入力すれば、「北京」はクエリ情報となる。ユーザが続いて「天」を入力した場合、クエリ用語「北京天」はクエリ情報となる。クライアント210はユーザがリアルタイムに入力したクエリ情報に基づいてユーザに例えば「北京天気」、「北京体育」などの推薦ワード結果を提示するように構成される。且つクライアント210は更に、ユーザがリアルタイムに入力したクエリ情報に基づいてサーバシステム220側からプリフェッチ検索結果を取得するように構成され、これによって、ユーザは検索命令をトリガーし、又はユーザは提示された複数の推薦ワード結果から1つの推薦ワード結果を選択して検索を行う時、クライアント210はユーザにプリフェッチ検索結果を提示することができる。
【0024】
304では、サーバシステム220はリクエストメッセージに基づいて、クエリ情報に対応する推薦ワード結果とプリフェッチ検索結果を確定してよい。
【0025】
幾つかの実施例において、推薦ワード結果とプリフェッチ検索結果を確定するために、サーバシステム220はリクエストメッセージに基づいてクエリ情報に関連する推薦ワードリクエストメッセージとプリフェッチサービスリクエストメッセージを生成してよい。サーバシステム220は複数の機能エンティティを含んでもよいことを理解されたい。一例として、図4は本開示の上記実施例による情報検索のためのプロセスの他の高レベルパイプ図を示す。図4において、サーバシステム420は中継機能エンティティ421、推薦ワードサービス機能エンティティ422とプリフェッチサービス機能エンティティ423を含んでもよい。そのため、401では、サーバシステム420における中継機能エンティティ421はクライアント410からのクエリ情報を含むリクエストメッセージを受信し、クエリ情報に対応する推薦ワードリクエストメッセージとプリフェッチサービスリクエストメッセージを生成するように構成されてよい。
【0026】
その後、中継機能エンティティ421はサーバシステム420における推薦ワードサービス機能エンティティ422とプリフェッチサービス機能エンティティ423にそれぞれ推薦ワードリクエストメッセージとプリフェッチサービスリクエストメッセージを送信する。一例として、402では、中継機能エンティティ421は推薦ワードリクエストメッセージを推薦ワードサービス機能エンティティ422に送信する。その後又はそれと同時に、403では、中継機能エンティティ421はプリフェッチサービスリクエストメッセージをプリフェッチサービス機能エンティティ423に送信する。
【0027】
また、中継機能エンティティ421は更に、推薦ワードサービス機能エンティティ422からの推薦ワード応答メッセージ及びプリフェッチサービス機能エンティティ423からのプリフェッチサービス応答メッセージを受信するように構成される。一例として、404では、推薦ワードサービス機能エンティティ422は推薦ワードリクエストメッセージに基づいて推薦ワード結果を確定し、405では、推薦ワードサービス機能エンティティ422は推薦ワード結果を推薦ワード応答メッセージとして中継機能エンティティ421に送信する。プロセス404の後に又はそれと同時に、407では、プリフェッチサービス機能エンティティ423はプリフェッチサービスリクエストメッセージに基づいてプリフェッチ検索結果を確定し、408では、プリフェッチサービス機能エンティティ423はプリフェッチ検索結果をプリフェッチサービス応答メッセージとして中継機能エンティティ421に送信する。このようにして、本開示は、サーバシステム420に中継機能エンティティ421を設置することで、クライアントがリクエストメッセージを1回送信するだけで、サーバシステム420で確定した2つの結果を受信することができ、これによってクライアントの帯域幅オーバーヘッドを節約する。
【0028】
理解すべきことは、推薦ワード応答メッセージはクエリ情報に対応する推薦ワード結果を含み、プリフェッチサービス応答メッセージはクエリ情報に対応するプリフェッチ検索結果を含むことである。なお、上記プロセスは図4に示すような順序で実行することに限定されず、すなわち、図4に示すように前後して実行する状況の他、上記プロセスは、例えば、プロセス402、403が並行して実行し、プロセス404、407が並行して実行し、プロセス405、408が並行して実行するなど他の順序に応じて実行してよい。
【0029】
更に、幾つかの実施例において、リクエストメッセージは推薦ワードリクエストメッセージを含んでもよいために、推薦ワードサービス機能エンティティは上記中継機能エンティティを部分的に代替してよい。一例として、図5は本開示の上記実施例による情報検索のためのプロセスの他の高レベルパイプ図を示す。図5において、サーバシステム520は推薦ワードサービス機能エンティティ521とプリフェッチサービス機能エンティティ522を含んでもよい。そのため、501では、サーバシステム520における推薦ワードサービス機能エンティティ521はクライアント510からのクエリ情報を含む推薦ワードリクエストメッセージを受信するように構成されてよい。その後、502では、推薦ワードサービス機能エンティティ521は推薦ワードリクエストメッセージに基づいて推薦ワード結果を確定する。
【0030】
更に、推薦ワードリクエストメッセージに基づいてプリフェッチサービスリクエストメッセージを生成し、プリフェッチサービスリクエストメッセージに基づいて、クエリ情報に対応するプリフェッチ検索結果を含むプリフェッチサービス応答メッセージを生成してもよい。一例として、504では、推薦ワードサービス機能エンティティ521はプリフェッチサービスリクエストメッセージをプリフェッチサービス機能エンティティ522に送信し、505では、プリフェッチサービス機能エンティティ522はプリフェッチ検索結果を確定し、更に506では、プリフェッチ検索結果をプリフェッチサービス応答メッセージとして推薦ワードサービス機能エンティティ521に返す。このようにして、本開示は、サーバシステム520における推薦ワードサービス機能エンティティを中継機能エンティティに設けることで、クライアントがリクエストメッセージを1回送信することで、サーバシステム520で確定した2つの結果を受信することを実現でき、よってクライアントの帯域幅オーバーヘッドを節約する。
【0031】
306では、サーバシステム220は推薦ワード結果をリクエストメッセージの第1応答メッセージとしてクライアント210に返してもよい。一例として、図4に示すように、406では、中継機能エンティティ421は推薦ワード結果を推薦ワード応答メッセージとしてクライアント410に返す。他の例として、図5に示すように、503では、推薦ワードサービス機能エンティティ521は推薦ワード結果を推薦ワード応答メッセージとしてクライアント510に返す。
【0032】
308では、サーバシステム220はプリフェッチ検索結果をリクエストメッセージの第2応答メッセージとしてクライアント210に返してもよい。一例として、図4に示すように、409では、中継機能エンティティ421はプリフェッチ検索結果をプリフェッチサービス応答メッセージとしてクライアント410に返す。他の例として、図5に示すように、507では、推薦ワードサービス機能エンティティ521はプリフェッチ検索結果をプリフェッチサービス応答メッセージとしてクライアント510に返す。
【0033】
好ましくは、リクエストメッセージの上記第1応答メッセージと第2応答メッセージはハイパーテキスト伝送プロトコルにおけるチャンク伝送エンコードモードによって順次伝送される。すなわち、リクエストメッセージの応答メッセージの数は1であってもよく、第1応答メッセージはリクエストメッセージの応答メッセージの開始情報を含み、第2応答メッセージは応答メッセージの終了情報を含む。これにより、クライアント210は1つの応答メッセージを受信するだけで、推薦ワード結果とプリフェッチ検索結果を取得することができ、従って、クライアントの帯域幅リソースを節約する。
【0034】
図6は更に、本開示の実施例によるクライアント側による情報検索のためのプロセス600のフローチャートを示す。幾つかの実施例において、プロセス600は図1のクライアント110及び図2のクライアント210において実現されてよい。図6を参照して本開示実施例による情報検索のためのプロセス600を説明する。理解しやすくするために、下記内容で記述する実施例はいずれも例示的なものであり、本開示の特許請求の範囲を限定するためのものではない。
【0035】
602では、クライアント210はユーザの入力したクエリ情報に基づいてサーバシステムにリクエストメッセージを送信してよい。理解すべきことは、リクエストメッセージはクエリ情報を含むことである。ここで、リクエストメッセージは従来の技術解決手段における「検索リクエストメッセージ」ではなく、なぜなら、このリクエストメッセージはユーザの検索動作によりトリガーされるものではなく、ユーザがクエリ情報を入力する動作によりトリガーされるものであり得るためである。一例として、ユーザが「北京天気」に関する情報を検索したい場合、ユーザは先ず検索バーに「北京」を入力すれば、「北京」はクエリ情報となる。ユーザは続いて「天」を入力した場合、クエリ用語「北京天」はクエリ情報となる。
【0036】
604では、クライアント210はサーバシステム220のうちの少なくとも1つのサービス機能エンティティからリクエストメッセージに対する第1応答メッセージと第2応答メッセージを受信してよい。一例として、第1応答メッセージはクエリ情報に対応するユーザに提示する推薦ワード結果を指示するために用いられてよく、第2応答メッセージはクエリ情報に対応するユーザに提示するプリフェッチ検索結果を指示するために用いられてよい。一例として、クライアント210はユーザのリアルタイムに入力したクエリ情報に基づいてユーザに例えば「北京天気」、「北京体育」などの推薦ワード結果を提示してよい。且つクライアント210は更に、ユーザがリアルタイムに入力したクエリ情報に基づいてサーバシステム220側からプリフェッチ検索結果を取得するように構成され、これによって、ユーザは検索命令をトリガーし、又はユーザは表示されている複数の推薦ワード結果から1つの推薦ワード結果を選択して検索を行う時、クライアント210はユーザにプリフェッチ検索結果を提示してよい。
【0037】
幾つかの実施例において、この少なくとも1つのサービス機能エンティティは、推薦ワードサービス機能又はプリフェッチサービス機能をそれぞれ提供するための推薦ワードサービス機能エンティティ又はプリフェッチサービス機能エンティティであってもよい。代替的又は付加的に、この少なくとも1つのサービス機能エンティティは更に、転送サービス機能を提供するための中継サービス機能エンティティであってもよい。幾つかの実施例において、リクエストメッセージの第1応答メッセージと第2応答メッセージはハイパーテキスト伝送プロトコルにおけるチャンク伝送エンコードモードによって順次伝送されるものである。
【0038】
理解すべきことは、リクエストメッセージはサーバシステム220における少なくとも1つのサービス機能エンティティにアドレッシングするように指示するアドレッシング情報を含んでもよいことである。例えば、リクエストメッセージは推薦ワードサービス機能エンティティ宛のアドレス情報を含んでもよく、これによって中継機能エンティティはこのリクエストメッセージを受信した場合、このアドレス情報に基づいてこのリクエストメッセージを直接的に推薦ワードサービス機能エンティティに転送してよい。また例えば、リクエストメッセージはプリフェッチサービス機能エンティティ宛のアドレス情報を含んでもよく、これによって中継機能エンティティはこのリクエストメッセージを受信した場合、このアドレス情報に基づいてこのリクエストメッセージを直接的にプリフェッチサービス機能エンティティに転送してよい。このようにして、クライアント側において中継機能エンティティの動作メカニズムを定義してよく、これによってサーバシステム220に推薦ワードサービス機能エンティティ、プリフェッチサービス機能エンティティ以外の他の機能エンティティが含まれる場合、クライアント210は自らリクエストメッセージを送信する目的機能エンティティを確定してよい。このようにして、サーバ側の機能エンティティの拡張性を向上させる。
【0039】
幾つかの実施例において、クライアント210はユーザの入力した検索命令を受信した時、例えば、ユーザが「検索」命令をタッチし、又はユーザが推薦ワード結果のうちの1つを選択した場合、クライアント210はプリフェッチ検索結果とクエリ情報とを比較する必要がある。プリフェッチ検索結果がクエリ情報にヒットする場合、ユーザにこのプリフェッチ検索結果を提示する。プリフェッチ検索結果がクエリ情報にヒットしない場合、クライアント210は直接的にクエリ情報に基づいて改めて検索リクエストを発する。このようにして、検索結果の正確率を向上させ、ユーザ体験を改善することができる。
【0040】
以上の実施例により、本開示は、情報検索のためのプロセスにクライアントとサーバシステムの間のメッセージ通信の改善フローを提供する。本開示の改善フローを実行することで、クライアントがリクエストを送信する回数を減少させことによって、ユーザがクエリ情報を入力する過程においてクライアントのシステムオーバーヘッドと帯域幅オーバーヘッドを大幅に低減することができる。更に、本開示は、ハイパーテキスト伝送プロトコル(HTTP)におけるチャンク伝送(chunked)エンコードモードを利用して1つの応答メッセージにおいてサーバシステム側で確定した2つの結果を伝送することによって、クライアントが応答を受信する回数を減少させ、更にクライアントのシステムオーバーヘッドと帯域幅オーバーヘッドとを低減させる。
【0041】
更に、本開示は、対応するコンピュータ可読記憶媒体を提供し、その中に記憶されたコンピュータ命令は、コンピュータに上記実施例の少なくとも1つのプロセスを実行させるために使用される。本開示は、更に、対応するコンピュータプログラム製品を提供し、それに含まれるコンピュータプログラムは上記実施例の少なくとも1つのプロセスを実現することができる。
【0042】
図7は本開示の実施例によるサーバシステム側による情報検索のための装置700のブロック図を示す。図7に示すように、装置700は、クライアントからのクエリ情報を含むリクエストメッセージを受信するように構成されるリクエストメッセージ受信モジュール702と、リクエストメッセージに基づいてクエリ情報に対応する推薦ワード結果とプリフェッチ検索結果を確定するように構成される結果確定モジュール704と、推薦ワード結果をリクエストメッセージの第1応答メッセージとしてクライアントに返すように構成される第1応答メッセージ送信モジュール706と、プリフェッチ検索結果をリクエストメッセージの第2応答メッセージとしてクライアントに返すように構成される第2応答メッセージ送信モジュール708と、を含んでもよい。
【0043】
幾つかの実施例において、結果確定モジュール704は更に、前記リクエストメッセージに基づいて前記クエリ情報に関連する推薦ワードリクエストメッセージとプリフェッチサービスリクエストメッセージを生成し、サーバシステムにおける推薦ワードサービス機能エンティティとプリフェッチサービス機能エンティティにそれぞれ前記推薦ワードリクエストメッセージと前記プリフェッチサービスリクエストメッセージを送信し、前記クエリ情報に対応する前記推薦ワード結果を含む、前記推薦ワードサービス機能エンティティからの推薦ワード応答メッセージと、前記クエリ情報に対応する前記プリフェッチ検索結果を含む前記プリフェッチサービス機能エンティティからのプリフェッチサービス応答メッセージを受信するように構成されてよい。
【0044】
幾つかの実施例において、リクエストメッセージは推薦ワードリクエストメッセージを含んでもよく、結果確定モジュールは更に、前記推薦ワードリクエストメッセージに基づいて、前記クエリ情報に対応する前記推薦ワード結果を含む推薦ワード応答メッセージを生成し、前記推薦ワードリクエストメッセージに基づいてプリフェッチサービスリクエストメッセージを生成し、前記プリフェッチサービスリクエストメッセージに基づいて、前記クエリ情報に対応する前記プリフェッチ検索結果を含むプリフェッチサービス応答メッセージを生成するように構成されてよい。
【0045】
幾つかの実施例において、リクエストメッセージの第1応答メッセージと第2応答メッセージはハイパーテキスト伝送プロトコルにおけるチャンク伝送エンコードモードによって順次伝送されてよい。
【0046】
図8は本開示の実施例によるクライアント側による情報検索のための装置800のブロック図を示す。図8に示すように、装置800は、ユーザの入力したクエリ情報に基づいてサーバシステムに前記リクエストメッセージは前記クエリ情報を含むリクエストメッセージを送信するように構成されるリクエストメッセージ送信モジュール802と、前記サーバシステムにおける少なくとも1つのサービス機能エンティティから前記リクエストメッセージに対する、前記クエリ情報に対応する前記ユーザに提示するための推薦ワード結果を指示する第1応答メッセージと、前記クエリ情報に対応する前記ユーザに提示するためのプリフェッチ検索結果を指示する第2応答メッセージを受信するように構成される応答メッセージ受信モジュール804と、を含んでもよい。
【0047】
幾つかの実施例において、少なくとも1つのサービス機能エンティティは推薦ワードサービス機能又はプリフェッチサービス機能を提供するように構成されてよい。
【0048】
幾つかの実施例において、少なくとも1つのサービス機能エンティティは転送サービス機能を提供するように構成されてよい。
【0049】
幾つかの実施例において、リクエストメッセージはサーバシステムにおける少なくとも1つのサービス機能エンティティにアドレッシングするように指示するアドレッシング情報を含んでもよい。
【0050】
幾つかの実施例において、リクエストメッセージの第1応答メッセージと第2応答メッセージはハイパーテキスト伝送プロトコルにおけるチャンク伝送エンコードモードによって順次伝送される。
【0051】
幾つかの実施例において、この装置は、ユーザの入力した検索命令を受信したに応答し、前記プリフェッチ検索結果と前記クエリ情報とを比較するように構成される比較モジュールと、プリフェッチ検索結果が前記クエリ情報にヒットしたに応答し、前記ユーザに前記プリフェッチ検索結果を提示するように構成される検索結果提示モジュールと、を更に含んでもよい。
【0052】
図9は本開示の複数の実施例を実施できる計算機器900のブロック図を示す。機器900は図1クライアント110又はサーバシステム120を実現するために利用されてもよい。図に示すように、機器900は、読み出し専用メモリ(ROM)902に記憶されるコンピュータプログラム命令又は記憶ユニット908からランダムアクセスメモリ(RAM)903にロードされるコンピュータプログラム命令に基づいて様々な適切な動作と処理を実行することができる中央処理ユニット(CPU)901を含む。RAM 903において、更に機器900の動作に必要な様々なプログラムとデータが記憶されてもよい。CPU 901、ROM 902及びRAM 903はバス904を介して相互に接続される。入力/出力(I/O)インターフェース905もバス904に接続される。
【0053】
機器900における複数の部品はI/Oインターフェース905に接続され、この複数の部品は、例えばキーボード、マウスなどの入力ユニット906と、例えば様々なタイプのディスプレイ、スピーカーなどの出力ユニット907と、例えば磁気ディスク、光ディスクなどの記憶ユニット908と、例えばネットワークカード、モデム、無線通信送受信機などの通信ユニット909とを含む。通信ユニット909は、機器900が例えば、インターネットなどのコンピュータネットワーク及び/又は様々な電気通信ネットワークを介して他の機器と情報/データのやり取りをすることを可能にする。
【0054】
処理ユニット901は上記内容で説明した各方法と処理、例えば、プロセス300、600を実行する。例えば、幾つかの実施例において、プロセス300、600はコンピュータソフトウェアプログラムとして実現してよく、機械可読媒体、例えば、記憶ユニット908に有形に含まれる。幾つかの実施例において、コンピュータプログラムの一部又は全部はROM 902及び/又は通信ユニット909を経由して機器900にロード及び/又はインストールされてよい。コンピュータプログラムはRAM 903にロードされてCPU 901により実行される場合、上記内容で説明したプロセス300、600の1つ又は複数のステップを実行してよい。代替的に、別の実施例において、CPU 901は他のいかなる適切な方式で(例えば、ファームウェアにより)プロセス300、600を実行するように構成されてよい。
【0055】
本明細書で説明した機能は1つ又は複数のハードウェア論理部材により少なくとも部分的に実行してよい。例えば、非限定的には、利用可能な例示的なハードウェア論理部材は、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックス・プログラマブル・ロジック・デバイス(CPLD)などを含んでもよい。
【0056】
本開示の方法を実施するためのプログラムコードは1つ又は複数のプログラミング言語のいかなる組み合わせで書かれてよい。これらのプログラムコードを汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供してよく、これによってプログラムコードはプロセッサ又はコントローラにより実行される時にフローチャート及び/又はブロック図に規定される機能/操作が実施される。プログラムコードは完全に機械で実行してよく、部分的に機械で実行してよく、独立ソフトウェアパッケージとして部分的に機械で実行し且つ部分的に遠隔機械で実行してよく、又は完全に遠隔機械又はサーバで実行してよい。
【0057】
本開示のコンテストにおいて、機械(マシン)可読媒体は有形の媒体であってもよく、命令実行システム、装置又は機器に使用され、又は命令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用されるプログラムを含むか記憶してよい。機械可読媒体は機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線的、又は半導体システム、装置又は機器、又は上記のもののいかなる適切な組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。機械可読媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のケーブルによる電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光学記憶機器、磁気記憶機器、又は上記内容のいかなる適切な組み合わせを含む。
【0058】
更に、特定の順序を用いて各操作を示すが、示された特定の順序又は順番で実行されるようにこのような操作が要求され、又は所望の結果が得られるように、全ての図示される操作が実行されることが要求されることを理解されたい。一定の環境下で、マルチタスク及び並行処理が有利である場合がある。同様に、上記の説明に様々な具体的な実施例の詳細が含まれているが、本開示の範囲に対する限制ではないと理解されたい。別々の実施例のコンテストで説明されている幾つかの特徴、単一の実装において組み合わせて実現することもできる。逆で、単一のコンテストのコンテストに説明されている様々な特徴は、個別に又はいかなる適切なサブコンビネーションの方式で複数の実装において実現してよい。
【0059】
構造の特徴及び/又は方法のロジック動作に固有の言語を使用して本主題を説明したが、特許請求の範囲に限定された主題は、必ずしも前述した特定の特徴又は動作に限定されるべきではないことを理解すべきである。逆に、前述した特定の特徴又は動作、単に特許請求の範囲を実現する例示的形式に過ぎない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9