(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-10
(45)【発行日】2023-08-21
(54)【発明の名称】無線通信方法及び端末デバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20230814BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20230814BHJP
H04W 88/06 20090101ALI20230814BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20230814BHJP
H04W 52/30 20090101ALI20230814BHJP
H04B 1/04 20060101ALI20230814BHJP
【FI】
H04W52/02
H04W72/0457 110
H04W88/06
H04W72/1268
H04W52/30
H04B1/04 E
(21)【出願番号】P 2021517049
(86)(22)【出願日】2018-09-25
(86)【国際出願番号】 CN2018107367
(87)【国際公開番号】W WO2020061753
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-08-27
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
【審査官】竹内 亨
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-537755(JP,A)
【文献】Sprint, CMCC,Revised WID on 29 dBm UE Power Class for LTE Band 41and NR Band n41[online],3GPP TSG RAN #81 RP-181655,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_81/Docs/RP-181655.zip>,2018年09月19日
【文献】CMCC,TP on UE capability of maxUplinkDutyCycle for NR FR1 power class 2 UE for TS38.306[online],3GPP TSG RAN WG2 #102 R2-1808328,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_102/Docs/R2-1808328.zip>,2018年05月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
H04B 1/04
H04B 7/24-7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスに応用される無線通信方法であって、
前記端末デバイスが第1のネットワーク及び第2のネットワークに同時に接続を確立し、前記方法は、
前記第2のネットワークの上り占有割合が前記第2のネットワークの最大上り占有割合よりも大きい場合、前記端末デバイスが前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークの電力レベル及び/又は前記第2のネットワークの上り占有割合を低減させることを含み、
前記第2のネットワークの上り占有割合は、時間ユニットにおける上り伝送に使用できる時間領域リソースの割合であり、
前記方法は、さらに、
前記端末デバイスが前記第2のネットワークのネットワークデバイスに前記第2のネットワークの最大上り占有割合を報告することを含
み、
前記方法は、さらに、
前記端末デバイスが前記第1のネットワークの現在の上り/下り比率を取得することと、
前記端末デバイスが前記第1のネットワークの現在の上り/下り比率、前記第1のネットワークの上り/下り比率と前記第2のネットワークの最大上り占有割合との対応関係に基づいて、前記第2のネットワークの最大上り占有割合を決定することと、を含む
ことを特徴とする無線通信方法。
【請求項2】
前記第2のネットワークの上り占有割合は、前記第2のネットワークのネットワークデバイスにより構成され、又は、前記端末デバイスにより自律的に決定される
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記対応関係が複数の第1の対応関係を含み、
前記端末デバイスが前記第1のネットワークの現在の上り/下り比率、前記第1のネットワークの上り/下り比率と前記第2のネットワークの最大上り占有割合との対応関係に基づいて、前記第2のネットワークの最大上り占有割合を決定することは、
前記端末デバイスが前記第1のネットワークの最大送信電力、第2のネットワークの最大送信電力、及び前記第1のネットワークの現在の上り/下り比率に基づいて、前記複数の第1の対応関係を参照し、前記第2のネットワークの最大上り占有割合を決定することを含む
ことを特徴とする請求項
1に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記方法は、さらに、
前記端末デバイスが前記複数の第1の対応関係を決定することを含む
ことを特徴とする請求項
3に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記端末デバイスが前記複数の第1の対応関係を決定することは、
前記第1のネットワークが特定の最大送信電力で信号を送信し、前記第2のネットワークが特定の最大送信電力で信号を送信する場合、前記第2のネットワークの上り占有割合を調整し、前記SARが前記予め設定された値に達した時の前記第2のネットワークの目標上り占有割合を決定することと、
前記第2のネットワークの目標上り占有割合を第1の上り/下り比率に対応する前記第2のネットワークの最大上り占有割合として決定し、前記第1の上り/下り比率が前記第1のネットワークの現在の上り/下り比率であることとを含む
ことを特徴とする請求項
4に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記第1のネットワークの特定の最大送信電力が23デシベルミリワットdBm又は26dBmである
ことを特徴とする請求項
5に記載の無線通信方法。
【請求項7】
前記第2のネットワークの特定の最大送信電力が23dBm又は26dBmである ことを特徴とする請求項
5に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記第1のネットワークがLTE(Long term Evolution)ネットワークであり、前記第2のネットワークがNR(New Radio)ネットワークである ことを特徴とする請求項1~
7のいずれか1項に記載の無線通信方法。
【請求項9】
コンピュータプログラムを記憶するメモリと、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、請求項1~
8のいずれか1項に記載の方法を実行するプロセッサとを備える
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項10】
コンピュータプログラムをメモリから呼び出して実行し、チップが搭載される装置に請求項1~
8のいずれか1項に記載の方法を実行させるプロセッサを備える
ことを特徴とするチップ。
【請求項11】
コンピュータに請求項1~
8のいずれか1項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶する
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
コンピュータに請求項1~
8のいずれか1項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム命令を有する
ことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【請求項13】
コンピュータに、請求項1~
8のいずれか1項に記載の方法を実行させる
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、通信分野に関し、具体的に、無線通信方法及び端末デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
電磁波比吸収率( Specific Absorption Rate、SAR )が端末デバイスの人体に対する電磁放射強度を測定するために使用され、端末デバイスのSARが、通常、所定の指標要件を上回ることができない。
【0003】
LTE ( Long term Evolution )方式およびNR ( New Radio)方式のような複数の方式を同時にサポートする端末デバイスの場合、端末デバイスのLTE方式およびNR方式は同時に動作状態にあってもよく、LTE方式およびNR方式の動作周波数帯域が通常異なるため、端末デバイスのSARへの寄与には非対称性があり、この場合、端末デバイスのSARが所定の指標要件を上回ることをどのように回避するかは解決が急務である。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施例は、端末デバイスが所定の指標要件を上回ることを回避することができる無線通信方法及び端末デバイスを提供する。
【0005】
第1の態様は、無線通信方法を提供し、前記第2のネットワークの上り占有割合が前記第2のネットワークの最大上り占有割合よりも大きい場合、前記端末デバイスの電磁波比吸収率SARが予め設定された値以下になるように、前記端末デバイスが前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークの総送信電力及び/又は前記第2のネットワークの上り占有割合を低減させることを含む。
【0006】
ある可能な実現形態において、前記第2のネットワークの上り占有割合は、前記第2のネットワークのネットワークデバイスによりスケジューリングされ、又は、前記端末デバイスにより自律的に決定される。
【0007】
ある可能な実現形態において、前記方法は、さらに、
前記端末デバイスが前記第1のネットワークの現在の上り/下り比率を取得することと、
前記端末デバイスが前記第1のネットワークの現在の上り/下り比率、前記第1のネットワークの上り/下り比率と前記第2のネットワークの最大上り占有割合との対応関係に基づいて、前記第2のネットワークの最大上り占有割合を決定することと、
前記端末デバイスが前記第2のネットワークのネットワークデバイスに前記第2のネットワークの最大上り占有割合を報告することとを含む。
【0008】
ある可能な実現形態において、前記対応関係が複数の第1の対応関係を含み、各第1の対応関係が特定の前記第1のネットワークの最大送信電力及び前記第2のネットワークの最大送信電力に対応し、
前記端末デバイスが前記第1のネットワークの現在の上り/下り比率、前記第1のネットワークの上り/下り比率と前記第2のネットワークの最大上り占有割合との対応関係に基づいて、前記第2のネットワークの最大上り占有割合を決定することは、
前記端末デバイスが前記第1のネットワークの最大送信電力、第2のネットワークの最大送信電力、及び前記第1のネットワークの現在の上り/下り比率に基づいて、前記複数の第1の対応関係を参照し、前記第2のネットワークの最大上り占有割合を決定することを含む。
【0009】
ある可能な実現形態において、前記方法は、さらに、
前記端末デバイスが前記複数の第1の対応関係を決定することを含む。
【0010】
ある可能な実現形態において、前記端末デバイスが前記複数の第1の対応関係を決定することは、
前記第1のネットワークが特定の最大送信電力で信号を送信し、前記第2のネットワークが特定の最大送信電力で信号を送信する場合、前記第2のネットワークの上り占有割合を調整し、前記SARが前記予め設定された値に達した時の前記第2のネットワークの目標上り占有割合を決定することと、
前記第2のネットワークの目標上り占有割合を第1の上り/下り比率に対応する前記第2のネットワークの最大上り占有割合として決定し、ここで、前記第1の上り/下り比率が前記第1のネットワークの現在の上り/下り比率であることとを含む。
【0011】
ある可能な実現形態において、前記第1のネットワークの特定の最大送信電力が23デシベルミリワットdBm又は26dBmであり、前記第2のネットワークの特定の最大送信電力が23dBm又は26dBmである。
【0012】
ある可能な実現形態において、前記端末デバイスが前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークの総送信電力を低減させることは、
前記端末デバイスが前記総送信電力の電力値又は電力レベルを低減させることを含む。
【0013】
ある可能な実現形態において、前記端末デバイスが前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークの総送信電力を低減させることは、
前記端末デバイスが前記総送信電力を低減させる時に、前記第2のネットワークの送信電力を優先的に低減させることを含む。
【0014】
ある可能な実現形態において、前記端末デバイスが前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークの総送信電力を低減させることは、
前記端末デバイスが前記第2のネットワークとの接続を切断し、前記第2のネットワークとの接続を維持することを含む。
【0015】
ある可能な実現形態において、前記端末デバイスが前記第2のネットワークとの接続を切断することは、
前記第2のネットワークの上り占有割合が第1の閾値よりも大きい場合、前記端末デバイスが前記第2のネットワークとの接続を切断することを含む。
【0016】
ある可能な実現形態において、前記第1の閾値が50%である。
【0017】
ある可能な実現形態において、前記第1のネットワークがLTE(Long term Evolution)ネットワークであり、前記第2のネットワークがNR(New Radio)ネットワークである。
【0018】
第2の態様は、上記の第1の態様又は第1の態様の可能な実装形態のいずれかにおける方法を実行するための端末デバイスを提供する。具体的に、この端末デバイスは、上記第1の態様又は第1の態様の可能な実装形態のいずれかにおける方法を実行するためのユニットを含む。
【0019】
第3の態様は、プロセッサとメモリとを含む端末デバイスを提供する。このメモリは、コンピュータプログラムを記憶し、このプロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記第1の態様またはその様々な実施形態における方法を実行する。
【0020】
第4の態様は、上記第1の態様又はその実装形態における方法を実施するためのチップを提供する。
【0021】
具体的には、このチップは、コンピュータプログラムをメモリから呼び出して実行し、チップが実装されたデバイスに上記第1の態様またはその実装形態の方法を実行させるプロセッサを含む。
【0022】
第5の態様は、コンピュータに、上記の第1の態様又はその様々な実施態様における方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0023】
第6の態様は、コンピュータに、上記の第1の態様又はその様々な実施態様における方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0024】
第7の態様では、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、コンピュータに、上記の第1の態様またはその実装形態における方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0025】
上記技術案によれば、複数の方式をサポートする端末デバイスは、スレーブネットワークの上り占有割合がこのスレーブネットワークの最大上り占有割合よりも大きい場合、端末デバイスのSARが予め設定された値よりも低くなるように、総送信電力またはスレーブネットワークの上り占有割合を低減させることができ、端末デバイスのSARが所定の指標要件を上回るという課題を回避するのに有利である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本願の実施例における応用シナリオの模式図である。
【
図2】本願の実施例における無線通信方法の模式図である。
【
図3】本願の実施例における端末デバイスのブロック図である。
【
図4】本願の他の実施例における通信デバイスのブロック図である。
【
図5】本願の実施例におけるチップのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本願の実施例における技術案を、本願の実施例における図面を参照して説明するが、明らかに、記述された実施例は本願の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づいて、発明的な労働をすることなく当業者によって得られる他のすべての実施例は、本願の保護範囲に属する。
【0028】
本願の実施例の技術は、様々な通信システムに適用可能であり、例えば、Global System of Mobile communication ( GSM )システム、符号分割多元接続( Code Division Multiple Access、CDMA )システム、Wideband Code Division Multiple Access ( WCDMA )システム、ユニバーサルパケット無線サービス( General Packet Radio Service、GPRS )、ロングタームエボリューション( Long Term Evolution、LTE )システム、LTE周波数分割複信( Frequency Division Duplex、FDD )システム、LTE時分割複信( Time Division Duplex、TDD )システム、ユニバーサル移動通信システム( Universal Mobile Telecommunication System、UMTS )、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム又は5G通信システム等である。
【0029】
例示的に、
図1は、本願の実施例の応用シナリオの模式図である。
【0030】
図1に示すように、端末デバイス110は、第1の通信システムにおける第1のネットワークデバイス130および第2の通信システムにおける第2のネットワークデバイス120に接続され、例えば、この第1のネットワークデバイス130は、LTE(Long term Evolution)におけるネットワークデバイスであり、この第2のネットワークデバイス120は、NR(New Radio)におけるネットワークデバイスである。
【0031】
ここで、この第1のネットワークデバイス130とこの第2のネットワークデバイス120の下に、複数のセルを含んでもよい。
【0032】
なお、
図1は、本願の実施例の一例であり、本願は、
図1に示す例に限定されない。
【0033】
例えば、本願の実施例が適用される通信システムは、少なくとも、第1の通信システムの下の複数のネットワークデバイス及び/又は第2の通信システムの下の複数のネットワークデバイスを含んでもよい。
【0034】
また、例えば、本願の実施例における第1の通信システムと第2の通信システムとは異なるが、第1の通信システムと該第2の通信システムの具体的な種別は限定されない。例えば、該第1の通信システムと該第2の通信システムは、様々な通信システム、例えば、GSM ( Global System of Mobile communication )システム、CDMA ( Code Division Multiple Access )システム、WCDMA ( Wideband Code Division Multiple Access )システム、GPRS ( General Packet Radio Service )、LTE ( Long term Evolution )システム、LTEのTDD ( Time Division Duplex )、UMTS ( Universal Mobile Telecommunication System )等であってもよい。
【0035】
本願の実施例におけるネットワークデバイスは、ネットワーク側で信号を送受信する任意のエンティティを指してもよい。例えば、MTCのユーザ機器、GSM又はCDMAにおける基地局( Base Transceiver Station、BTS )、WCDMAにおける基地局( NodeB )、LTEにおける進化型基地局( Evolutional Node B、eNB又はeNodeB )、5Gネットワークにおける基地局機器などであってもよい。
【0036】
端末デバイス110は、任意の端末デバイスであってよい。具体的には、端末デバイスは、無線アクセスネットワーク( Radio Access Network、RAN )を介して、一つまたは複数のコアネットワーク( Core Network )と通信してもよく、アクセス端末、ユーザ機器( UE )、ユーザユニット、ユーザ局、移動局、遠方局、遠隔端末、移動機器、ユーザ端末、無線通信装置、ユーザエージェント、またはユーザ装置と呼んでもよい。例えば、携帯電話、コードレス電話、SIP ( Session Initiation Protocol )電話、WLL ( Wireless Local Loop )局、PDA ( Personal Digital Assistant )、無線通信機能を有するハンドヘルド装置、無線モデムに接続された演算装置等の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置、5Gネットワークにおける端末デバイスなどであってもよい。
【0037】
任意選択で、この通信システム100は、ネットワークコントローラ、移動管理エンティティ等の他のネットワークエンティティをさらに含んでもよく、本願の実施例は、これに限定されない。
【0038】
本明細書において、用語「システム」及び「ネットワーク」は、しばしば、交換可能に使用されることが理解される。ここで言う「及び/又は」とは、単に関連対象を説明する関連関係のことであり、A及び/又はBのように3つの関係があり、A単独の場合、AとBの両方の場合、B単独の場合の3つの場合があることを意味する。また、本文中の「/」は、前後関係オブジェクトが「または」の関係であることを一般的に示す。
【0039】
NG( New Radio)通信システムにおいて、Dual Connection ( DC )シナリオは、( LTE NR DC、EN-DC )、( NR eLTE DC、NE-DC )、(5GC eLTE NR DC、5GC-EN-DC )、NR DCを含んでもよく、ここで、EN-DCは、LTEノードをマスターノード( Master Node、MN )とし、NRノードをスレーブノード( Slave Node、SN )として、EPC (Evolved Packet Core)コアネットワークに接続される。NE-DCでは、NRをMNとし、eLTE(Evolved Long term Evolution)をSNとして、5GC (5-Generation Core) コアネットワークに接続される。5GC-EN-DCでは、eLTEをMNとし、NRをSNとして、5GCが接続されている。NR DCでは、NRをMNとし、NRをSNとして、5GCが接続されている。
【0040】
本願の実施例において、端末デバイスは、複数の異なるネットワークを同時に接続することができ、例えば、EN-DCシナリオにおいて、eLTEネットワーク及びNRネットワークを同時に接続し、このシナリオにおける端末デバイスは、EN-DC端末又はNE-DC端末と呼ばれることがある。
図2は本願の実施例における無線通信方法のフローチャートであり、この方法は200が端末デバイスにより実行され、この端末デバイスが第1のネットワーク及び第2のネットワークに同時に接続し、
図2に示すように、この方法は、以下のステップを含み、
S210において、前記第2のネットワークの上り占有割合が前記第2のネットワークの最大上り占有割合よりも大きい場合、前記端末デバイスの電磁波比吸収率SARが予め設定された値以下になるように、前記端末デバイスが前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークの総送信電力及び/又は前記第2のネットワークの上り占有割合を低減させる。
【0041】
任意選択で、本願の実施例において、該第1のネットワークがマスターネットワークであり、該第2のネットワークがスレーブネットワークであり、即ち、端末デバイスと該第1のネットワークとの接続がマスター接続であり、該端末デバイスと第2のネットワークとの接続がスレーブ接続である。
【0042】
限定されない例として、該第1のネットワークがLTEネットワークであり、該第2のネットワークがNRネットワークである場合、該端末デバイスがEN-DC端末と呼び、又は、該第1のネットワークがNRネットワークであり、該第2のネットワークがLTEネットワークである場合、該端末デバイスがNE-DC端末と呼び、以下、第1のネットワークがLTEネットワークであり、第2のネットワークがNRネットワークであることを例として説明するが、本願の実施例がこれに限定されない。
【0043】
任意選択で、本願の実施例において、このSARの予め設定された値は、規格により規定された値であってもよく、このSARは、端末デバイスに予め設定され、端末デバイスの電磁放射強度の要件を示す。
【0044】
一般に、LTEネットワークとNRネットワークとは異なる周波数帯域に対応し、異なるアンテナから信号を送信することができ、したがって、LTEネットワークとNRネットワークとによるSARは異なり、端末デバイスのSARは、該第1のネットワークと第2のネットワークとのSARの合計であり、SARは、送信電力及び上り占有割合の影響により、一般に、送信電力が大きいほど、SARが大きくなり、上り占有割合が大きいほど、SARが大きくなり、したがって、端末デバイスのSARは、送信電力または上り占有割合を調整することによって調整される。
【0045】
なお、本願の実施例において、該NRネットワークの上り占有割合は、1つの時間ユニットにおける上り伝送に使用できる時間領域リソースの割合と考えてもよく、任意選択で、1つの時間ユニットは、1つ又は複数のサブフレームでもよく、1つ又は複数のロットでもよく、或いは、1つ又は複数のミニスロット等でもよく、本願の実施例は、これに限定されない。1つのサブフレームに10つのスロットが含まれるを想定し、この10つのスロットのうち3つのスロットが上り伝送に使用可能で、7つのスロットが下り伝送に使用可能であれば、上り占有割合は30%であってもよい。
【0046】
なお、本願の実施例では、NRネットワークの上り/下り比率(すなわち、1つの時間ユニットで上り伝送に使用されるリソースと下り伝送に使用されるリソースとの比)を利用して、端末デバイスのSARを低減するために電力調整が必要か否かを決定することもでき、本願の実施例はこれに限定されない。
【0047】
また、本願の実施例において、LTEネットワークの上り/下り比率は、1つの時間ユニットにおける上り伝送に使用されるリソースと下り伝送に使用されるリソースの比率と理解することができ、該LTEネットワークの上り/下り比率は、LTEネットワークの上り占有割合を用いて特徴付けることもでき、本願の実施例は、これに限定されない。以下、LTEネットワークの上り/下り比率、NRネットワークの上り占有割合を例として、本願の実施例を説明する。
【0048】
本願の実施例において、LTEネットワークの上り/下り比率は、通常、静的又は半静的に構成され、例えば、60%、50%、40%、30%、25%、10%等であり、従って、LTEネットワークのSARは、主に送信電力の影響を受け、NRネットワークの上り占有割合は、通常、半静的又は動的に構成され、即ち、端末デバイスのLTEネットワーク側の上り/下り比率は、通常、一定であり、NRネットワーク側の上り占有割合は、動的に調整可能であり、上り占有割合のウインドウ長は、任意の値であり、従って、NRネットワークのSAR値は、送信電力と上り占有割合の影響を受ける。
【0049】
本願の実施例において、LTEネットワークが複数のタイプの上り/下り比率をサポートすることができ、例えば、60%、50%、40%、30%、25%又は10%等であり、該端末デバイスが各上り/下り比率に対応するNRネットワークの最大上り占有割合(maxUplinkDutyCycle)を決定し、具体的に、LTEネットワークの上り/下り比率が第1の上り/下り比率である場合、該端末デバイスは、LTEネットワークとNRネットワークとが最大送信電力で信号を送信するように制御し、次に、該NRネットワークの上り占有割合を調整し、該端末デバイスのSARを測定し、SARが予め設定された値に達した時のネットワークの上り占有割合を目標上り占有割合とし、さらに、該LTEネットワークの第1の上り/下り比率に対応するNRネットワークの最大上り占有割合を該目標上り占有割合として決定する。上記のステップにより、該端末デバイスは、LTEネットワークの上り/下り比率が他の比率である場合に対応するNRネットワークの最大上り占有割合を決定し、これにより、該対応関係を得る。
【0050】
任意選択で、本願の実施例において、LTEネットワークとNRネットワークの最大送信電力が複数であっても良く、例えば、26デシベルミリワット(dBm)又は23dBm等であり、該対応関係がLTEネットワークの特定の最大送信電力及びNRネットワークの特定の最大送信電力に対応し、すなわち、複数の該対応関係を有し、異なるLTEネットワークの最大送信電力とNRネットワークの最大送信電力の組合せにそれぞれ対応する。
【0051】
例えば、該端末デバイスは、LTEネットワークの最大送信電力及びNRネットワークの最大送信電力のいずれも23dBmである時の該対応関係を決定し、又は、該LTEネットワークの最大送信電力が26dBmであり、該NRネットワークの最大送信電力が23dBmである時の対応関係を決定する。
【0052】
LTEネットワークにアクセスする時に、端末デバイスは、LTEネットワークのシステム放送メッセージでLTEネットワークの上り構成情報を取得し、ここで、LTEネットワークの上り/下り比率を含み、次に、該端末デバイスは、該上り/下り比率に基づいて、該対応関係を参照してNRネットワークの最大占有割合を決定し、さらに、該端末デバイスがNRネットワークのネットワークデバイスに該NRネットワークの最大上り占有割合を報告して、NRネットワークのネットワークデバイスが端末デバイスのNRネットワークでの上り下りスケジューリングを決定する。
【0053】
任意選択で、いくつかの実施例において、該端末デバイスが該対応関係をNRネットワークのネットワークデバイスに送信し、端末デバイスは、該LTEネットワークの上り/下り比率を取得した後、LTEネットワークの上り/下り比率を該NRネットワークのネットワークデバイスに送信し、これにより、該NRネットワークのネットワークデバイスは、該LTEネットワークの上り/下り比率及び該対応関係に基づいて該NRネットワークの最大占用割合を決定し、さらに、上り下りスケジューリングを行う時に、該NRネットワークのネットワークデバイスがNRネットワークの上り占有割合が該最大占用割合以下になるように制御することで、端末デバイスのSARが所定の指標要件を上回ることを回避する。
【0054】
任意選択で、本願の実施例において、当NRネットワークの上り占有割合が該NRネットワークの最大占用割合よりも大きい場合、ここで、該NRネットワークの最大占用割合が該LTEネットワークの現在の上り下りスロット割合に対応するNRネットワークの最大占用割合であり、この場合、該端末デバイスのSARが所定の指標要件を上回るリスクがあるため、該端末デバイスは、LTEネットワーク及びNRネットワークの総送信電力を低減させ、又は、NRネットワークの上り占有割合を低減させ、任意選択で、該端末デバイスは、上り伝送を行うことができる時間ユニットで上りデータを送信しなくても良い。
【0055】
任意選択で、本願の実施例において、前記第2のネットワークの上り占有割合は、前記第2のネットワークのネットワークデバイスによりスケジューリングされ、又は、前記端末デバイスにより自律的に決定される。
【0056】
すなわち、この端末デバイスの上り伝送は、ネットワークデバイスのスケジューリングに基づく上り伝送であってもよく、端末デバイスが自律的に開始する上り伝送であってもよい。
【0057】
一実施例として、端末デバイスとLTEネットワークとの接続がマスター接続である場合、端末デバイスはNRネットワークの送信電力を優先的に下がる。又は、別の実施例として、端末デバイスとNRネットワークとの接続がマスター接続である場合、端末デバイスは、端末デバイスのSARを低減するためにLTEネットワークの送信電力を優先的に下がることができる。
【0058】
任意選択で、一実施例として、NRネットワークの送信電力の低下の度合いがある閾値よりも大きい場合、例えば、NRネットワークの送信電力が3dB低下した場合、NRネットワークの信号が弱く、端末デバイスのNRネットワーク側の通信接続をサポートしないと考えられるため、端末デバイスは、NRネットワークとの接続を切断し、LTEネットワークとの接続のみを維持してもよい。
【0059】
任意選択で、他の実施例として、該第2のネットワークの上り占有割合がある閾値、例えば50%よりも大きい場合、NRネットワークの送信電力を下げても端末デバイスのSARが所定の指標要件を上回るリスクがあるので、端末デバイスは、NRネットワークとの接続を切断し、LTEネットワークとの接続のみを維持してもよい。
【0060】
すなわち、本願の実施例では、端末デバイスのSARが所定の指標要件を上回るリスクがある場合、端末デバイスは、端末デバイスのSARに対するスレーブネットワークの寄与を低減するために、スレーブネットワークを使用しないか、またはスレーブネットワークを少なく使用してデータを伝送することを選択し得る。
【0061】
以上、本願の方法の実施例は、
図2に関連して詳細に説明され、以下、
図3に関連して本願の装置の実施例が詳細に説明され、装置の実施例と方法の実施例は互いに対応し、同様の説明は方法の実施例を参照することができる。
【0062】
図3は本願の実施例における端末デバイスのブロック図であり、該端末デバイス300が第1のネットワーク及び第2のネットワークに同時に接続を確立し、
図3に示すように、該端末デバイス300は、処理モジュール310を備え、
処理モジュール310は、前記第2のネットワークの上り占有割合が前記第2のネットワークの最大上り占有割合よりも大きい場合、前記端末デバイスの電磁波比吸収率SARが予め設定された値以下になるように、前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークの総送信電力及び/又は前記第2のネットワークの上り占有割合を低減させるように構成される。
【0063】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第2のネットワークの上り占有割合は、前記第2のネットワークのネットワークデバイスによりスケジューリングされ、又は、前記端末デバイスにより自律的に決定される。
【0064】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記端末デバイス300は、さらに、取得モジュール、決定モジュール及び通信モジュールを備え、
取得モジュールは、前記第1のネットワークの現在の上り/下り比率を取得するように構成され、
決定モジュールは、前記第1のネットワークの現在の上り/下り比率、前記第1のネットワークの上り/下り比率と前記第2のネットワークの最大上り占有割合との対応関係に基づいて、前記第2のネットワークの最大上り占有割合を決定するように構成され、
通信モジュールは、前記第2のネットワークのネットワークデバイスに前記第2のネットワークの最大上り占有割合を報告するように構成される。
【0065】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記対応関係が複数の第1の対応関係を含み、各第1の対応関係が特定の前記第1のネットワークの最大送信電力及び前記第2のネットワークの最大送信電力に対応し、
前記決定モジュールは、具体的に、
前記第1のネットワークの最大送信電力、第2のネットワークの最大送信電力、及び前記第1のネットワークの現在の上り/下り比率に基づいて、前記複数の第1の対応関係を参照し、前記第2のネットワークの最大上り占有割合を決定するように構成される。
【0066】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記決定モジュールは、さらに、前記複数の第1の対応関係を決定するように構成される。
【0067】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記決定モジュールは、具体的に、
前記第1のネットワークが特定の最大送信電力で信号を送信し、前記第2のネットワークが特定の最大送信電力で信号を送信する場合、前記第2のネットワークの上り占有割合を調整し、前記SARが前記予め設定された値に達した時の前記第2のネットワークの目標上り占有割合を決定し、
前記第2のネットワークの目標上り占有割合を第1の上り/下り比率に対応する前記第2のネットワークの最大上り占有割合として決定するように構成され、ここで、前記第1の上り/下り比率が前記第1のネットワークの現在の上り/下り比率である。
【0068】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第1のネットワークの特定の最大送信電力が23デシベルミリワットdBm又は26dBmであり、前記第2のネットワークの特定の最大送信電力が23dBm又は26dBmである。
【0069】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記処理モジュール310は、具体的に、
前記総送信電力の電力値又は電力レベルを低減させるように構成される。
【0070】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記処理モジュール310は、具体的に、
前記総送信電力を低減させる時に、前記第2のネットワークの送信電力を優先的に低減させるように構成される。
【0071】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記処理モジュール310は、さらに、
前記第2のネットワークとの接続を切断し、前記第2のネットワークとの接続を維持するように構成される。
【0072】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記処理モジュール310は、具体的に、
前記第2のネットワークの上り占有割合が第1の閾値より大きい場合、前記第2のネットワークとの接続を切断するように構成される。
【0073】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第1の閾値が50%である。
【0074】
任意選択で、いくつかの実施例において、前記第1のネットワークがLTE(Long term Evolution)ネットワークであり、前記第2のネットワークがNR(New Radio)ネットワークである。
【0075】
図4は、本願の実施例に係る通信デバイス600の概略構成図である。
図4に示す通信デバイス600は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現するプロセッサ610を有する。
【0076】
任意選択で、
図4に示されるように、通信デバイス600は、メモリ620をさらに含み得る。ここで、プロセッサ610は、メモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現する。
【0077】
ここで、メモリ620は、プロセッサ610とは独立した1つの別個の部品であってもよく、プロセッサ610に集積されてもよい。
【0078】
任意選択で、
図4に示すように、通信デバイス600は、プロセッサ610が他のデバイスと通信するように制御することができる、具体的には、他のデバイスに情報又はデータを送信するか、又は他のデバイスによって送信された情報又はデータを受信することができる、送受信機630を更に含むことができる。
【0079】
ここで、送受信機630は、送信機及び受信機を含み得る。送受信機630は、1つ以上の数のアンテナをさらに含むことができる。
【0080】
任意選択で、この通信デバイス600は、特に、本願の実施例の端末デバイスであってもよく、通信デバイス600は、本願の実施例の様々な方法において端末デバイスによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔のためにここでは詳しい説明を省略する。
【0081】
図5は、本願の実施例におけるチップの概略構成図である。
図5に示されるチップ700は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実行することができるプロセッサ710を含む。
【0082】
任意選択で、
図5に示されるように、チップ700は、メモリ720をさらに含むことができる。ここで、プロセッサ710は、メモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0083】
ここで、メモリ720は、プロセッサ710とは独立した別個の部品であってもよく、プロセッサ710に集積されていてもよい。
【0084】
任意選択で、このチップ700は、入力インターフェース730をさらに含むことができる。プロセッサ710は、入力インターフェース730を制御して他のデバイス又はチップと通信してもよく、具体的には、他のデバイス又はチップによって送信された情報又はデータを取得してもよい。
【0085】
任意選択で、このチップ700は、出力インターフェース740をさらに含み得る。ここで、プロセッサ710は、出力インターフェース740を制御して、他のデバイス又はチップと通信してもよく、具体的には、他のデバイス又はチップに情報又はデータを出力してもよい。
【0086】
任意選択で、このチップは、本願の実施例における端末デバイスに適用されてもよく、チップは、本願の実施形態の様々な方法において端末デバイスによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔さのためにここでは説明を省略する。
【0087】
なお、本願の実施例で言及されるチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、またはシステムオンチップなどと呼ばれることもある。
【0088】
本願の実施例のプロセッサは、信号の処理能力を有する集積回路チップであり得ることが理解される。実施において、上述した方法の実施形態のステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって実行されてもよい。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ( Digital Signal Processor、DSP )、特定用途向け集積回路( Application Specific Integrated Circuit、ASIC )、既存のプログラマブルゲートアレイ( Field Programmable Gate Array、FPGA )又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示された方法、ステップ、及び論理ブロック図は、実施され得るか、又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施例に関連して開示される方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサ実行として直接的に、または、デコーディングプロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで実行されるとして具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、または電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で熟練した記憶媒体内に配置され得る。この記憶媒体は、メモリに位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、ハードウェアとともに上述した方法のステップを実行する。
【0089】
本願の実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、或いは揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解される。ここで、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ( Read-Only Memory、ROM )、プログラマブルリードオンリーメモリ( Programmable ROM、PROM )、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( Erasable PROM、EPROM )、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( Electrically EPROM、EEPROM )、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ( Random Access Memory、RAM )であってよい。限定ではなく例として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ( Static RAM、SRAM )、ダイナミックランダムアクセスメモリ( Dynamic RAM、DRAM )、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchronous DRAM、SDRAM )、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM )、エンハンスメント型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ( Enhanced SDRAM、ESDRAM )、シンクロナス接続ダイナミックランダムアクセスメモリ( Synchlink DRAM、SLDRAM )、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( Direct Rambus RAM、DR RAM )など、多くの形態で利用可能である。本明細書に記載のシステム及び方法のメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0090】
上述のメモリは、限定ではなく例示的であるが、例えば、本願の実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ( static RAM、SRAM )、ダイナミックランダムアクセスメモリ( dynamic RAM、DRAM )、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( synchronous DRAM、SDRAM )、デュアルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( double data rate SDRAM、DDR SDRAM )、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( enhanced SDRAM、ESDRAM )、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ( synch link DRAM、SLDRAM )、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( Direct Rambus RAM、DR RAM )等であってもよいことが理解されるべきである。すなわち、本願の実施例におけるメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことを意図しているが、これらに限定されない。
【0091】
本願の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0092】
任意選択で、コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法においてネットワークデバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔さのためにここでは説明を省略する。
【0093】
任意選択で、コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施例における移動端末/端末デバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法において移動端末/端末デバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔さのためにここでは説明を省略する。
【0094】
本願の実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品も提供する。
【0095】
任意選択で、コンピュータプログラム製品は、本願の実施形態におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施形態の各方法においてネットワークデバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔さのためにここでは説明を省略する。
【0096】
任意選択で、コンピュータプログラム製品は、本願の実施形態における移動端末/端末デバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願の実施形態の各方法において移動端末/端末デバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔さのためにここでは説明を省略する。
【0097】
本願の実施例は、コンピュータプログラムも提供する。
【0098】
任意選択で、このコンピュータプログラムは、本願の実施例におけるネットワークデバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法においてネットワークデバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔さのためにここでは説明を省略する。
【0099】
任意選択で、このコンピュータプログラムは、本願の実施例における移動端末/端末デバイスに適用されてもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願の実施例の各方法において移動端末/端末デバイスによって実施される対応するフローを実行させ、簡潔さのためにここでは説明を省略する。
【0100】
当業者は、本明細書に開示される実施例に関連して説明される様々な例のユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せで実装され得ることを認識するであろう。これらの機能は、技術案の特定の適用例及び設計制約に応じて、ハードウェアまたはソフトウェアのいずれで実行されるかに依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定のアプリケーションごとに異なる方法を使用し得るが、そのような実施は、本願の範囲から逸脱するものと考えられるべきではない。
【0101】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔にするために、上記に説明されたシステム、装置及びユニットの特定の動作プロセスが、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照してよく、ここでその説明が省略されることを理解するであろう。
【0102】
本明細書で提供されるいくつかの実施例では、開示されるシステム、装置、及び方法は、他の方法で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上記の装置の実施形態は、単に例示的なものであり、例えば、ユニットの分割は、1つの論理的機能の分割にすぎず、実際の実装では、別の分割方法があり得、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、組み合わされてもよく、別のシステムに統合されてもよく、又はいくつかの特徴が省略されてもよく、又は実行されなくてもよい。別の点では、表示または議論される相互間の結合または直接的な結合または通信接続は、何らかのインターフェース、デバイスまたはユニットを介した間接的な結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形態であってもよい。
【0103】
上記分離手段として説明したユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示する手段は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1箇所にあってもよく、あるいは複数のネットワークユニットに分散していてもよい。また、本実施形態の目的は、必要に応じて各部の一部又は全部を選択して実施することができる。
【0104】
また、本願の各実施例における各機能部は、1つの処理部に集積されてもよく、各部は、物理的に別個に存在してもよく、2つ以上の部が1つの部に集積されてもよい。
【0105】
また、ソフトウェア的な機能単位で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術的解決策の本質または従来技術に寄与する部分、または本願の技術的解決策の部分は、1つのコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであり得る)に本願の様々な実施形態に記載された方法のステップの全てまたは一部を実行させるための複数の命令を含む1つの記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品の形態で具現化され得る。なお、前記記憶媒体としては、U字ディスク、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスク等のプログラムコードを記憶できる種々の媒体を用いることができる。
【0106】
以上、本願の具体的な実施形態を説明したが、本願の技術的範囲はこれに限定されるものではなく、本願が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本願の技術的範囲内で容易に変更や置換をなし得ることは勿論である。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲によって定義されるべきである。