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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-10
(45)【発行日】2023-08-21
(54)【発明の名称】オーディオ/ビデオ電子デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/50 20230101AFI20230814BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20230814BHJP
   G03B 19/07 20210101ALI20230814BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20230814BHJP
   H04N 23/45 20230101ALI20230814BHJP
【FI】
H04N23/50
G03B15/00 H
G03B15/00 W
G03B19/07
H04N7/18 H
H04N23/45
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022517777
(86)(22)【出願日】2020-09-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-28
(86)【国際出願番号】 US2020050969
(87)【国際公開番号】W WO2021067034
(87)【国際公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-03-18
(31)【優先権主張番号】16/588,523
(32)【優先日】2019-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506329306
【氏名又は名称】アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100106541
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 信和
(72)【発明者】
【氏名】イングランド マシュー ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】レーブ クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】フアン チャンセン
(72)【発明者】
【氏名】クラスノスチョク アレクセイ
【審査官】佐藤 直樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-244600(JP,A)
【文献】特開2005-184527(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0227507(US,A1)
【文献】特開2007-295357(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 23/50
G03B 15/00
G03B 19/07
H04N 7/18
H04N 23/45
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラデバイスであって、
正面と、
第1の側面と、
第2の側面と、
前記正面と前記第1の側面との間に位置付けられた第1の隅部と、
前記正面と前記第2の側面との間に位置付けられた第2の隅部と、
前記正面に配置された第1の運動センサと
前記第1の隅部に配置された第2の運動センサと、
前記第2の隅部に配置された第3の運動センサと、
前記正面に配置され、第1の解像度を有する第1のタイプの第1のカメラと、
前記第1の隅部に配置され、前記第1の解像度よりも低い第2の解像度を有する第2のタイプの第2のカメラと、
前記第2の隅部に配置され、前記第2のタイプの第3のカメラと、を備える、カメラデバイス。
【請求項2】
前記第1の運動センサが、前記カメラデバイスの垂直軸に沿って前記第1のカメラと整列され
前記第2の運動センサが、前記垂直軸に沿って前記第2のカメラと整列され
前記第3の運動センサが、前記垂直軸に沿って前記第3のカメラと整列され、
前記第2の運動センサ及び前記第3の運動センサが、前記第1の運動センサの水平軸に沿って前記第1の運動センサと整列される
請求項1に記載のカメラデバイス。
【請求項3】
前記第2のタイプのカメラであり、かつ前記正面に配置された、第4のカメラをさらに備える、請求項1または請求項2に記載のカメラデバイス。
【請求項4】
前記第2のカメラ、前記第3のカメラ、および前記第4のカメラが、第2の列に水平方向に整列される、請求項3に記載のカメラデバイス。
【請求項5】
前記第1の運動センサ、前記第2の運動センサ及び前記第3の運動センサを覆って配置された第1のカバーと、
前記第2のカメラ及び前記第3のカメラを覆って配置された第2のカバーと、をさらに備え、前記第2のカバーが、
前記第2のカメラの正面に配置された第1の平坦面を有する第1の凹部と、
前記第3のカメラの正面に配置された第2の平坦面を有する第2の凹部と、を含む、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のカメラデバイス。
【請求項6】
頂部と、
前記頂部のの反対側にある底部
前記底部の近くに位置付けられる第1のアンテナ及び第2のアンテナと、をさらに備え、
前記第1の運動センサ、前記第2の運動センサ及び前記第3の運動センサが、前記頂部の近くに位置付けられる、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のカメラデバイス。
【請求項7】
前記第1のアンテナ前記第1の側面の近くに、前記第2のアンテナが前記第2の側面の近くに位置付けられる請求項6に記載のカメラデバイス。
【請求項8】
前記第1のタイプのカメラが、カラー画像センサを含む、
前記第2のタイプのカメラが、モノクロ画像センサを含む、または
前記第1のタイプのカメラが、前記第2のタイプのカメラよりも多くの電力量を使用する、のうちの少なくとも1つである、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のカメラデバイス。
【請求項9】
前記第1の運動センサ、前記第2の運動センサ及び前記第3の運動センサが、少なくとも、第1の受動型赤外線(PIR)センサと、第2のPIRセンサと、第3のPIRセンサと、を含む、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のカメラデバイス。
【請求項10】
カメラデバイスであって、
ハウジングの正面と、
前記ハウジングの第1の側面と、
前記ハウジングの第2の側面と、
前記正面と前記第1の側面との間に位置付けられた第1の隅部と、
前記正面と前記第2の側面との間に位置付けられた第2の隅部と、
前記正面に位置付けられ、第1の方向に向けられた第1の運動センサと、
前記第1の隅部に位置付けられ、第2の方向に向けられた第2の運動センサと、
前記第2の隅部に位置付けられ、第3の方向に向けられた第3の運動センサと、
前記正面に位置付けられ、前記第1の方向に向けられた第1のカメラと、
前記第1の隅部に位置付けられ、前記第2の方向に向けられた第2のカメラと、
前記第2の隅部に位置付けられ、前記第の方向に向けられた第3のカメラと、を備える、カメラデバイス。
【請求項11】
第4のカメラをさらに備え、
前記第のカメラが、第1のタイプのカメラを含み、前記第4のカメラが、前記第1のタイプと異なる第2のタイプのカメラを含む、請求項10に記載のカメラデバイス。
【請求項12】
前記第1のタイプのカメラが、カラー画像センサを備える、
前記第2のタイプのカメラが、モノクロ画像センサを備える、または
前記第1のタイプのカメラが、前記第2のタイプのカメラの第2の解像度よりも高い第1の解像度を備える、のうちの少なくとも1つである、請求項11に記載のカメラデバイス。
【請求項13】
前記第1のカメラが、第1水平角度の第1視野(FOV)を有し、
前記第2のカメラが、第2水平角度の第2視野を有し、
前記第3のカメラが、第3水平角度の第3視野を有し、
前記第4のカメラが、第4水平角度の第4視野を有し、
前記第2視野、第3視野及び第4視野が互いに一部重なる、請求項11に記載のカメラデバイス。
【請求項14】
前記第1のカメラが、第1垂直角度の第1視野(FOV)を有し、
前記第2のカメラが、第2垂直角度の第2視野を有し、
前記第3のカメラが、第3垂直角度の第3視野を有し、
前記第4のカメラが、第4垂直角度の第4視野を有し、
前記第4視野は前記第1視野と角度が異なる、請求項11に記載のカメラデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年9月30日に出願された「AUDIO/VIDEO ELECTRONIC DEVICE」と題する米国特許出願第16/588,523号に対する優先権を主張するものであり、その内容全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
ホームセキュリティは、多くの住宅所有者および賃借人にとって懸念事項である。自身の自宅を保護または監視しようとする者は、例えば外部ドアまたは出入口を訪問する者等の訪問者とのビデオ通信およびオーディオ通信を有することを希望する場合がある。ドアベルなどのオーディオ/ビデオ記録および通信デバイス(A/Vデバイス)がこの機能を提供する。例えば、A/Vデバイスによって取り込まれたオーディオおよび/またはビデオは、クラウドにアップロードされて、サーバに記録され得る。次いで、A/Vデバイスのユーザは、後でオーディオを聴取し得、および/またはビデオ映像を見得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国公開2018165933
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願は、向上した画像、オーディオ、およびビデオの取り込み特性を有する、オーディオ/ビデオ記録および通信デバイス(A/Vデバイス)などの、電子デバイス(例えば)を説明する。いくつかの実施例では、本出願による電子デバイスは、電子デバイスが存在する環境内で、オーディオおよび/またはビデオを記録し得る。本電子デバイスは、運動を検出するための1つ以上の運動センサ(例えば、受動型赤外線(PIR)センサ)、および/または画像を取り込むためのカメラ(例えば、ビデオ)を含み得る。場合によっては、PIRセンサおよび/またはカメラは、電子デバイスに対して異なる方向に配置されて、電子デバイスの視野(FOV)を拡大し、それによって、電子デバイスが、電子デバイスの周りの領域における運動を警告する、および/またはその通知を提供する能力を高め得る。
【0005】
場合によっては、電子デバイスまたは電子デバイスのハウジングは、正面、背面、頂面、底面、および隣接する側面を含み得る。場合によっては、PIRセンサおよび/またはカメラは、電子デバイスの正面および/または側面にわたって配置され得る。例えば、PIRセンサおよび/またはカメラは、電子デバイスの正面にわたっておよび/または側面の上へ水平方向に延在し得る。場合によっては、PIRセンサのうちの1つ以上および/またはカメラのうちの1つ以上は、電子デバイスの隅部に配置され得る。例えば、電子デバイスは、電子デバイスにわたって一列に配置された3つのPIRセンサを含み得る。第1のPIRセンサは、電子デバイスの正面および/または第1の隅部などの第1の側面に配置され得、第2のPIRセンサは、電子デバイスの正面に配置され得、第3のPIRセンサは、電子デバイスの正面および/または第2の隅部などの第2の側面に配置され得る。
【0006】
場合によっては、第1のPIRセンサは、第1の方向に向けられ得、第2のPIRセンサは、第1の方向とは異なる第2の方向に向けられ得、第3のPIRセンサは、第1の方向および/または第2の方向とは異なる第3の方向に向けられ得る。場合によっては、PIRセンサは、電子デバイスの長手方向中心軸に対して異なる角度に向けられ得る。
【0007】
PIRセンサの構成は、それらのそれぞれの方向と同様に、電子デバイスの正面およびその両側面にFOVを有し得る。例えば、第1のPIRセンサまたは第1の方向は、電子デバイスの正面および/またはその第1の側面での運動を検出するように向けられ得る。第2のPIRセンサまたは第2の方向は、電子デバイスの正面での運動を検出するように向けられ得る。加えて、第3のPIRセンサまたは第3の方向は、電子デバイスの正面および/またはその第2の側面での運動を検出するように向けられ得る。場合によっては、PIRセンサは、およそまたは実質的に90度、120度、180度、および/または任意の他の角度の水平FOVを含み得る。さらに、場合によっては、PIRセンサは、およそまたは実質的に60度、90度、120度、および/または任意の他の角度の垂直FOVを含み得る。
【0008】
電子デバイスはまた、電子デバイスの正面および/または側面に位置付けられたカメラも含み得る。場合によっては、カメラは、PIRセンサの下側に、ならびに/または第2のカメラ、第3のカメラ、および/もしくは第4のカメラなどの1つ以上の追加的なカメラの上側に、垂直方向に配置された第1のカメラを含み得る。第2のカメラ、第3のカメラ、および/または第4のカメラは、第1のカメラの下に、電子デバイスの正面および/または側面にわたって配置され得る。場合によっては、第2のカメラ、第3のカメラ、および/または第4のカメラは、電子デバイスにわたって水平方向に延在する一列に配置され得る。例えば、第1のカメラは、電子デバイスの正面に配置され、第2の方向に向けられ得る。したがって、第1のカメラは、電子デバイスの正面および/またはその両側面の画像データを記録し得る。場合によっては、第1のカメラは、およそまたは実質的に120度、165度、180度、および/または任意の他の角度の水平FOVを含み得る。加えて、場合によっては、第1のカメラは、およそまたは実質的に50度、80度、120度、および/または任意の他の角度の垂直FOVを含み得る。
【0009】
場合によっては、第2のカメラは、電子デバイスの正面および/または第1の側面に配置され、第4の方向に向けられ得る。場合によっては、第2のカメラは、第2のカメラが電子デバイスの正面および/またはその第1の側面の画像データを記録し得るように、第1の隅部に、またはそれに近接して配置され得る。加えて、第3のカメラは、電子デバイスの正面に配置され、第2の方向に向けられ得る。したがって、第3のカメラは、電子デバイスの正面および/またはその両側面の画像データを記録し得る。さらに、第4のカメラは、電子デバイスの正面および/または第2の側面に配置され、第5の方向に向けられ得る。場合によっては、第4のカメラは、第4のカメラが電子デバイスの正面および/またはその第2の側面に対する画像データを記録し得るように、第2の隅部に、またはそれに近接して配置され得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、第2のカメラ、第3のカメラ、および第4のカメラの視野は、重なり得、第2のカメラ、第3のカメラ、および第4のカメラによって記録された画像データは、一緒にステッチされて、または別様に組み合わされて、一体化された(例えば、パノラマの)画像を形成し得る。場合によっては、第2のカメラは、第3のカメラの水平FOVと10度から20度重なる水平FOVを有し得、および/または第3のカメラは、第4のカメラの水平FOVと10度から20度重なる水平FOVを有し得、逆もまた同じである。集合的に、第2のカメラ、第3のカメラ、および/または第4のカメラは、およそまたは実質的に120度、160度、165度、および/または任意の他の角度の水平FOVを有し得る。場合によっては、集合的に、第2のカメラ、第3のカメラ、および/または第4のカメラは、およそまたは実質的に第1のカメラの水平FOVと同じである水平FOVを有し得る。さらに、場合によっては、集合的に、第2のカメラ、第3のカメラ、および/または第4のカメラは、およそまたは実質的に50度、75度、90度、および/または任意の他の角度の垂直FOVを有し得る。
【0011】
場合によっては、PIRセンサのうちの1つ以上は、カメラのうちの1つ以上と整列され得る。例えば、第1のPIRセンサは、第2のカメラと垂直に整列され得、第2のPIRセンサは、第1のカメラおよび/または第3のカメラと垂直に整列され得、および/または第3のPIRセンサは、第4のカメラと垂直に整列され得る。代替的に、PIRセンサのうちの1つ以上およびカメラのうちの1つ以上は、他の構成を含み得る。例えば、PIRセンサが、第2のカメラ、第3のカメラ、および第4のカメラの水平FOVよりも広い組み合わせた水平FOVを有する実施形態では、場合によっては、第2のPIRセンサ、第1のカメラ、および/または第3のカメラは、垂直に整列され得、一方で、第1のPIRセンサおよび第2のカメラは、垂直に整列され得ず、および/または第3のPIRセンサおよび/または第4のカメラは、垂直に整列され得ない。
【0012】
場合によっては、例えば、第2のカメラおよび/または第4のカメラは、第1のPIRセンサおよび第3のPIRセンサと比較して、それぞれ、電子デバイスの正面よりも内向きに、または正面に向かって向けられ得る。すなわち、第2のカメラ、第3のカメラ、および/または第4のカメラは、PIRセンサの集合的な水平FOVよりも狭くなり得る集合的な水平FOVを有するので、場合によっては、第2のカメラおよび/または第4のカメラは、それぞれ、第1のPIRセンサおよび第3のPIRセンサから内向きに配置され得、および/または両側面に向かうよりも多く電子デバイスの正面に向かって向けられ得る(またはより電子デバイスの長手方向中心軸に向かって向けられ得る)。
【0013】
場合によっては、PIRセンサは、第2のカメラ、第3のカメラ、および第4のカメラと比較して、電子デバイスの頂部により近くまたはより近接して配置され得る。追加的にまたは代替的に、第2のカメラ、第3のカメラ、および第4のカメラは、PIRセンサと比較して、電子デバイスの底部により近くまたはより近接して配置され得る。第1のカメラは、PIRセンサと第2のカメラ、第3のカメラ、および第4のカメラとの間に配置され得る。この構成では、第1のカメラは、第2のカメラ、第3のカメラ、および第4のカメラよりも電子デバイスの頂部に近接して位置付けられ得、かつPIRセンサより電子デバイスの底部に近接して位置付けられ得る。
【0014】
カメラは、少なくとも第1のタイプのカメラおよび第2のタイプのカメラを含み得る。いくつかの実施例では、第1のタイプのカメラは、高解像度カメラを含み得、第2のタイプのカメラは、低解像度カメラを含み得、ここで、解像度は、カメラのイメージセンサの画素数(例えば、総画素数、記録画素数、有効画素数、など)を指し得る。本明細書で説明されるように、カメラは、カメラのイメージセンサの画素数が閾値画素数以上である場合、高解像度カメラであり得る。加えて、カメラは、カメラのイメージセンサの画素数が閾値画素数以下である場合、低解像度カメラであり得る。
【0015】
追加的にまたは代替的に、いくつかの実施例では、第1のタイプのカメラは、第1の電力量を使用して動作するカメラを含み得、第2のタイプのカメラは、第2の電力量を使用して動作するカメラを含み得る。第2の電力量は、第1の電力量より少なくなり得る。追加的にまたは代替的に、いくつかの実施例では、第1のタイプのカメラは、赤/緑/青(RGB)カメラおよび/または別のタイプのカラーカメラを含み得、第2のタイプのカメラは、グレースケールカメラを含み得る。追加的にまたは代替的に、いくつかの実施例では、第1のタイプのカメラは、第1のサイズのFOVを有するカメラを含み得、第2のタイプのカメラは、第2のサイズのFOVを有するカメラを含み得る。そのような実施例では、第1のサイズのFOVは、第2のサイズのFOVよりも水平方向に、または垂直方向に、または両方向に広くなり得る。
【0016】
場合によっては、第1のカメラは、第1のタイプのカメラを含み得、第2のカメラ、第3のカメラ、および第4のカメラの各々は、第2のタイプのカメラを含み得る。そのような実施形態では、電子デバイスは、第1の時間中に第1のカメラを作動させて第1の画像データを生成し、第2の異なる時間中に第2のカメラ、第3のカメラ、および第4のカメラを作動させて第2の画像データを生成し得る。例えば、電子デバイスは、日中に(周囲光の量が閾値以上であるとき)に、PIRセンサが物体の可能な運動を検出したときに、および/または他の時間中に、第2のカメラ、第3のカメラ、および/または第4のカメラを連続的に作動させ得る。加えて、電子デバイスは、PIRセンサが物体の可能な運動を検出したとき、および/または第2のカメラ、第3のカメラ、および/または第4のカメラが物体を検出したとき、および/またはライブビューの要求を受信した後に、および/または他のときに、第1のカメラを作動させ得る。
【0017】
電子デバイスは、PIRセンサのうちの1つ以上および/またはカメラのうちの1つ以上を覆って配置された1つ以上のカバーを含み得る。例えば、第1のカバーは、PIRセンサを覆って配置され得、第2のカバーは、第1のカメラを覆って配置され得、および/または第3のカバーは、第2のカメラ、第3のカメラ、および/または第4のカメラを覆って配置され得る。場合によっては、カバーのうちの1つ以上は、電子デバイスのフレームまたはハウジングに結合されて、電子デバイスの正面および/または側面の周りを包み得る。例えば、第1のPIRセンサおよび/または第3のPIRセンサは、電子デバイスの隅部に配置され得るとき、第1のカバーは、電子デバイスの隅部の周りを少なくとも部分的に包み、その両側面に結合され得る。加えて、第2のカメラおよび/または第4のカメラは、電子デバイスの隅部に配置され得るので、第3のカバーは、電子デバイスの隅部の周りを少なくとも部分的に包み、その両側面に結合され得る。カバーは、PIRセンサおよび/またはカメラをビューから隠し得る。例えば、第1のカバーは、赤外スペクトルの光は通すが、可視スペクトルの光は通さない材料を含み得る。
【0018】
場合によっては、電子デバイスのカバーの1つ以上は、PIRセンサが運動を検出すること、およびカメラが画像を記録することを可能にする材料および/または特徴を含み得る。場合によっては、カバーのうちの1つ以上は、PIRセンサおよび/またはカメラによる検知または撮像に適応するための切り欠きまたは凹部(くぼみとも称される)を含み得る。例えば、第1の凹部が第2のカメラのFOVの上、その正面、またはその中に配置され、第2の凹部が第4のカメラのFOVの上、その正面、またはその中に配置され得るように、第3のカバーは、第3のカバーの隅部に配置された第1の凹部および第2の凹部を含み得る。換言すれば、第1の凹部および第2の凹部は、それぞれ、電子デバイスの第1の隅部および第2の隅部に、または第1の隅部および第2の隅部に近接して配置され得る。
【0019】
場合によっては、第1の凹部および/または第2の凹部は、それぞれ、第2のカメラおよび第4のカメラによって記録された画像データの質を高める平坦面を含み得る。例えば、平坦面は、それぞれ、第2のカメラのレンズの軸および第4のカメラのレンズの軸に垂直であり得る。凹部の平坦面は、そうでない場合に第3のカバーの丸み付き隅部を通過する光によって生じる歪曲を低減または排除することによって、第2のカメラおよび第4のカメラによって記録された画像およびビデオの質を高め得る。鮮明な画像を記録することは、アラートを提供する際の、および/または犯罪行為のビデオの証拠を作成する際の電子デバイスの効果を高め得る。
【0020】
電子デバイスの正面は、触覚入力を受信するように構成されたボタンまたは他のタッチ感応表面を含み得る。タッチ入力またはボタン押圧などの触覚入力を受信することに応答して、電子デバイスは、ドアのロック解除/ロックすること、セキュリティシステムを警戒設定/警戒解除すること、1人以上のユーザに通知を送信すること、電子デバイスを1つ以上のモードに進入させること、などの1つ以上のアクションを行い得る。場合によっては、電子デバイスは、電子デバイスの底部に向かう方向で、第3のカメラの下に垂直に位置付けられたボタンを含み得る。場合によっては、ボタンは、第2のPIRセンサ、第1のカメラ、および/または第3のカメラと垂直に整列され得る。
【0021】
電子デバイスは、電子デバイスによって行われているタスクまたは動作に関する視覚フィードバックを提供するために、1つ以上の視覚インジケータを含み得る。場合によっては、視覚起訴者は、ボタンを囲むように、ボタンの周りに位置付けられ得る。視覚インジケータは、場合によっては、電子デバイス内に存在する発光ダイオード(LED)などの1つ以上の光源によって照明され得る光リングを備え得る。LEDは、ボタンの周りに半径方向に配置され得、および/またはボタンに向かって向けられた側面発光LEDであり得る。
【0022】
場合によっては、光源と光リングとの間に光ディフューザが配置され得る。光ディフューザは、光源からの光を拡散して光リングおよび/または光ディフューザ内の内面反射を増加させるのを支援する、凹部または突起などの特徴を含み得る。例えば、光ディフューザは、光ディフューザ内の光を光リングに向かって散乱および分散させるために、光源に隣接して配置された鋸歯状の縁部またはリッジを含み得る。追加的にまたは代替的に、光ディフューザは、光リング内の光をさらに拡散させるために、その円周の周りに1つ以上の陥凹または薄化領域を含み得る。したがって、いくつかの実施例では、光リングは、照明されたときに光リングが一様な円形の外観を有するように、LEDからの光を実質的に一様に分散させ得る。
【0023】
電子デバイスは、電子デバイスを1つ以上のコンピューティングデバイスに通信可能に結合するための1つ以上のネットワークインターフェースを含み得る。ネットワークインターフェースは、1つ以上のアンテナを備え得る。場合によっては、アンテナは、電子デバイスの底部に近接して位置付けられ得、および/または電子デバイスの頂部に近接して配置されるPIRセンサから離間され得る。そのような位置付けは、場合によっては、PIRセンサとアンテナとの間の干渉を低減させ得る。例えば、アンテナとPIRセンサとの間の間隔は、そうでない場合にPIRセンサをトリガ(例えば、「偽陽性」の運動を検出)し得る、アンテナによって生成される熱によって生じる熱干渉を低減させ得る。アンテナとPIRセンサとの間の間隔は、そうでない場合にアンテナがRF信号を送信および受信する能力を妨げ得る、PIRセンサによって生じる電磁干渉を低減させ得る。
【0024】
場合によっては、電子デバイスは、電子デバイスの第1の側面に配置された第1のアンテナと、電子デバイスの第2の側面に配置された第2のアンテナと、を含み得る。第1のアンテナは、第1のタイプのネットワークを通じて通信するために使用され得、第2のアンテナは、第2の異なるタイプのネットワークを通じて通信するために使用され得る。例えば、電子デバイスは、第1のアンテナを使用して、第1のネットワークを通じて、サーバおよび/またはクライアントデバイス(例えば、スマートフォン)などの1つ以上のネットワークデバイスと通信し得る。いくつかの実施例では、第1のネットワークは、限定されないが、インターネット、ローカルイントラネット、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)などの、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を含み得る。電子デバイスは、第1のアンテナおよび/または第2のアンテナをさらに使用して、第2のネットワークを通じて、ハブデバイス(例えば、ホームオートメーション/セキュリティシステムのハブ)、オートメーションデバイス、および/または他の電子デバイスなどの1つ以上のネットワークデバイスと通信し得る。いくつかの実施例では、第2のネットワークは、限定されないが、チャープスペクトル拡散(CSS)変調技術ネットワーク(例えば、LoRaWAN)、超狭帯域変調技術ネットワーク(例えば、Sigfox、Telensa、NB-IoTなど)、サブギガヘルツのネットワークなどの、低電力ワイドエリアネットワーク(LPWAN)を含み得る。
【0025】
電子デバイスの背面は、PIRセンサおよびそれらのそれぞれのFOVを有するカメラを提供するための構造体に電子デバイスを結合するための特徴を含み得る。例えば、表面に電子デバイスを装着または固定するために、1つ以上の締結具が電子デバイスの背面を通して配置され得る。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本開示の一態様による、例示的な電子デバイスの斜視図を例示する。
図2A】本開示の一態様による、電子デバイス内の例示的な構成要素を示す、図1の電子デバイスの第1の側面図を例示する。
図2B】本開示の一態様による、電子デバイス内の例示的な構成要素を示す、図1の電子デバイスの正面図を例示する。
図2C】本開示の一態様による、電子デバイス内の例示的な構成要素を示す、図1の電子デバイスの第2の側面図を例示する。
図3A】本開示の一態様による、電子デバイスの例示的な構成要素を示すためにカバーを取り外した、図1の電子デバイスの第1の側面図を例示する。
図3B】本開示の一態様による、電子デバイスの例示的な構成要素を示すためにカバーを取り外した、図1の電子デバイスの正面図を例示する。
図3C】本開示の一態様による、電子デバイスの例示的な構成要素を示すためにカバーを取り外した、図1の電子デバイスの第2の側面図を例示する。
図4A】本開示の態様による、電子デバイスの例示的な構成要素の例示的な視野を示す、図1の電子デバイスのビューを例示する。
図4B】本開示の態様による、電子デバイスの例示的な構成要素の例示的な視野を示す、図1の電子デバイスのビューを例示する。
図5】本開示の一態様による、図1の電子デバイスの例示的なマウントの正面図を例示する。
図6】本開示の一態様による、図1の電子デバイスの例示的なフレームの正面図を例示する。
図7A】本開示の一態様による、図1の電子デバイスの例示的なカバーの斜視図を例示する。
図7B】本開示の一態様による、図7Aのカバーの正面図を例示する。
図7C】本開示の一態様による、図7Aのカバーの上面図を例示する。
図7D】本開示の一態様による、図7Bの線7D-7Dに沿った図7Aのカバーの断面図を例示する。
図8A】本開示の一態様による、電子デバイスの例示的な構成要素を示すために前部カバーを取り外した、図1の電子デバイスの第1の側面図を例示する。
図8B】本開示の一態様による、電子デバイスの例示的な構成要素を示すために前部カバーを取り外した、図1の電子デバイスの第2の側面図を例示する。
図9】本開示の一態様による、図1の電子デバイスの例示的な構成要素を例示する。
図10A】本開示の一実施形態による、図1の電子デバイスの例示的なボタンを例示する。
図10B】本開示の一実施形態による、図10Aのボタンの例示的な構成要素を示す、図10Aの線10B-10Bに沿った、図1の電子デバイスの断面図を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0027】
詳細な説明は、添付図面を参照しながら下に記載される。図中、参照番号の左端の数字は、この参照番号が最初に出現する図を示す。異なる図における同じ参照番号の使用は、類似する、または同一の物品を示す。添付図面に表されているシステムは、原寸に比例しておらず、図中の構成要素は、互いに原寸に比例せずに表され得る。
【0028】
本開示は、本明細書に開示される構造体、機能、デバイス、およびシステムの原理の全体的な理解を提供する。本開示の1つ以上の実施例は、添付図面に例示される。当業者は、本明細書で具体的に説明され、添付図面に例示されるデバイスおよび/またはシステムが非限定的な実施形態であることを理解するであろう。一実施形態に関連して例示または説明される特徴は、システムと方法との間にあるものを含む他の実施形態の特徴と組み合わせられ得る。そのような修正および変更は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれることを意図している。
【0029】
図1は、例示的な電子デバイス100を例示する。場合によっては、電子デバイス100は、正面104と、背面106と、頂部108と、底部110と、第1の側面112と、第2の側面114と、を有する、ハウジングまたは本体102を含み得る。デカルト座標系(X,Y,Z)を参照して、正面104は、背面106からZ方向に離間され得、頂部108は、底部110からY方向に離間され得、第1の側面112は、第2の側面114からX方向に離間され得る。示されるように、電子デバイス100は、略矩形形状を含み得る。しかしながら、他の場合では、電子デバイス100は、正方形形状、円形形状、球形形状、および/または他のタイプの形状であり得る。電子デバイス100はまた、外面116も含み得る。
【0030】
電子デバイス100は、正面104に/の中に配置されたボタン118を含み得る。場合によっては、ボタン118は、電子デバイス100のユーザまたは操作者からのタッチまたは触覚入力などの入力を受信し得る。場合によっては、ボタン118は、円形形状であり得る。他の場合では、ボタン118は、任意の他の形状を含み得る。場合によっては、ボタン118の外部プロファイルまたは表面は、表面104の外面116と共面または面一であり得る。他の場合では、ボタン118は、正面104において外面116から突出し得る。場合によっては、ボタン118は、薄いプロファイルまたは小さいフォームファクタを有する電子デバイスを提供するために、正面104において外面116からわずかにだけ突出し得る。
【0031】
場合によっては、光リング120は、電子デバイス100の正面104に/の中に配置され得、電子デバイス100の1つ以上の状態に対応する視覚インジケータを提供し得る。場合によっては、光リング120は、ボタン118を取り囲み得るか、または一周し得る。電子デバイス100または本体102内に存在するLEDなどの光源は、光リング120を照明し得る。場合によっては、光リング120を照明している光源は、静的に(例えば、光源のうちの1つ以上が連続的に照明される)または動的に(例えば、光源のうちの1つ以上を同時に発光させる、光源のうちの1つ以上を順次的に照明する、照明される光源を交互させる、など)照明され得る。したがって、光リング120は、光源のオン/オフ、光源のそれぞれの色、および光源を作動させるタイミングを変化させることによって、広範囲にわたる視覚的外観をとり得る。場合によっては、LEDは、ボタン118の中心に向かって向けられた側面発光LEDであり得る。
【0032】
場合によっては、電子デバイス100は、LEDによって生成された光を拡散する役割を果たす光リング120の背面(Z方向)に配置された光ディフューザを含み得る。光ディフューザは、光リング120にわたる「ホットスポット」または「輝点」を減少させまたは排除し得る。場合によっては、光ディフューザおよび/または光リング120は、光ディフューザ内の光を光リング120に向かって散乱および分散させるために、LEDに隣接して配置された鋸歯状の縁部またはリッジを含み得る。別の実施例として、光ディフューザは、光リング120内の光をさらに拡散させるために、その円周の周りに1つ以上の陥凹または薄化領域を含み得る。したがって、光リング120は、照明されたときに光リング120が一様な円形の外観を有するように、LEDからの光を実質的に一様に分散させ得る。
【0033】
電子デバイス100は、第1の側面112および/または第2の側面114などの電子デバイス100の両側面の周りを包み得るか、またはその上へ延在し得る、正面104に配置された1つ以上のカバーを含み得る。場合によっては、カバーは、電子デバイス100の1つ以上の構成要素を隠し得、および/またはそれを覆って配置され得る。例えば、1つ以上のカバーは、電子デバイス100のPIRセンサおよび/またはカメラを覆って配置され得る。
【0034】
場合によっては、電子デバイス100は、第1のカバー122、第2のカバー124、第3のカバー126、および/または第4のカバー128を含み得る。そのような場合では、第1のカバー122、第2のカバー124、第3のカバー126、および第4のカバー128は、電子デバイス100の外面116を少なくとも部分的に画定し得る。下で論じるように、場合によっては、第1のカバー122は、電子デバイス100の1つ以上のPIRセンサを覆って配置され得る。追加的にまたは代替的に、第2のカバー124および第3のカバー126は、電子デバイス100の1つ以上のカメラを覆って配置され得る。第4のカバー128は、電子デバイス100の下部分および/または電子デバイス100のアンテナを覆って配置され得る。第4のカバー128はまた、ボタン118および/または光リング120を収容するための開口部132も含み得る。
【0035】
いくつかの実施例では、第1のカバー122、第2のカバー124、および/または第3のカバー126は、耐久性、耐候性、および/または耐傷性のある材料を含み得る。第1のカバー122は、好ましくは、すべてのまたは大部分の赤外光が通過することを可能にするが、可視スペクトルの光の大部分は通過し得ない。第2のカバー124および第3のカバー126は、好ましくは、すべてのまたは大部分の光、赤外光および可視光の両方が通過することを可能にする。第1のカバー122、第2のカバー124、および第3のカバー126のための例示的な材料としては、限定されないが、ポリカーボネート、アクリル、高密度ポリエチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、それらの組み合わせ、および/または任意の他の好適な材料が挙げられる。
【0036】
電子デバイス100は、スピーチを検出/記録するための1つ以上のマイクロホン、および/またはオーディオを出力するための1つ以上のラウドスピーカを含み得る。場合によっては、電子デバイス100は、環境内の音を電子デバイス100内に位置付けられた1つ以上のマイクロホンに導くためのマイクロホンポート130(またはポート)を含み得る。場合によっては、マイクロホンポート130は、1つ以上のPIRセンサと1つ以上のカメラとの間に配置されるように、第1のカバー122と第2のカバー124との間に配置され得る。場合によっては、第2のカバー124は、マイクロホンポート130の少なくとも一部分を形成する、またはマイクロホンポート130を備える、ノッチ134を含み得る。マイクロホンポート130によって、電子デバイス100の1つ以上のマイクロホンに、音を指向し得るか、または音がそこに到達することを可能にし得る。すなわち、1つ以上のマイクロホンは、マイクロホンポート130を介して、音、例えばユーザのスピーチを受信し得る。場合によっては、マイクロホンポート130は、1つ以上のマイクロホンと整列され得、またはその逆であり得る。
【0037】
電子デバイス100はまた、1つ以上のラウドスピーカによって発生した音が、電子デバイス100から外方に離れて分散することを可能にする、開口部も含み得る。場合によっては、開口部は、電子デバイス100の底部110に近接して、および/または第1の側面112および第2の側面114などの電子デバイス100の両側面に配置され得る。
【0038】
図2Aから図2Cは、電子デバイス100を例示し、電子デバイス100内の構成要素の位置および/または方向を例示するために電子デバイス100内の様々な構成要素を破線で示す。上で論じたように、電子デバイス100は、電子デバイス100の第1のカバー122の背面に配置されたPIRセンサ200を含み得る。例えば、PIRセンサ200は、第1のカバー122の背面(Z方向)に配置され得る。場合によっては、PIRセンサ200は、電子デバイス100の正面104、第1の側面112、および/または第2の側面114に近接して配置され得る。さらに、場合によっては、PIRセンサ200は、電子デバイス100にわたって水平方向(X方向)に分配され得る。場合によっては、PIRセンサ200は、電子デバイス100の幅(X方向)にわたって等しく離間され得る。さらに、場合によっては、PIRセンサ200は、水平方向(X方向)に整列され得る。
【0039】
場合によっては、電子デバイス100は、第1のPIRセンサ200(1)、第2のPIRセンサ200(2)、および/または第3のPIRセンサ200(3)などの、3つのPIRセンサ200を含み得る。場合によっては、第1のPIRセンサ200(1)は、正面104と第1の側面112との間で、電子デバイス100の第1の隅部202に、またはそれに近接して配置され得る。第2のPIRセンサ200(2)は、電子デバイス100の正面104に、またはそれに近接して配置され得る。場合によっては、第2のPIRセンサ200(2)は、図2Bの正面図の電子デバイス100の縦軸204と整列され得る。したがって、第2のPIRセンサ200(2)は、第1の側面112と第2の側面114との間で、電子デバイス100にセンタリングされ得る(X方向)。第3のPIRセンサ200(3)は、電子デバイス100の正面104と第2の側面114との間で、電子デバイス100の第2の隅部206に、またはそれに近接して配置され得る。
【0040】
しかしながら、場合によっては、電子デバイス100は、3つよりも多いまたは少ないPIRセンサ200および/または3つよりも多いまたは少ない第2のカメラ210を含み得る。例えば、電子デバイス100は、2つのPIRセンサ200および/または2つの第2のカメラ210を含み得る。電子デバイス100が、3つよりも少ないPIRセンサ200および/または3つよりも多いまたは少ない第2のカメラ210を含む場合、水平FOVおよび/または垂直FOVは、3つのPIRセンサ200および/または3つの第2のカメラ210を含む実施例と類似し得る。換言すれば、電子デバイス100は、3つのPIRセンサ200および/または3つの第2のカメラ210によるFOVと同じまたは実質的に同じ、2つのPIRセンサ200および/または2つの第2のカメラ210によるFOVをそれぞれ有し得る。さらに、いくつかの実施形態は、単一のPIRセンサ200および/または単一の第2のカメラ210を含み得る。したがって、電子デバイス100は、可変数のPIRセンサ200および第2のカメラ210を含み得る。
【0041】
図1を参照すると、電子デバイス100は、第2のカバー124および/または第3のカバー126などの、電子デバイス100の1つ以上のカバーの背面に配置された1つ以上のカメラを含み得る。図2Aから図2Cを参照すると、場合によっては、電子デバイス100は、第2のカメラ210(1)、第3のカメラ210(2)、および第4のカメラ210(3)などの、第1のカメラ208および/または1つ以上の第2のカメラ210を含み得る。第1のカメラ208は、第2のカバー124の背面(Z方向)に配置され得、一方で、第2のカメラ210は、第3のカバー126の背面(Z方向)に配置され得る。場合によっては、第2のカメラ210は、電子デバイス100にわたって水平方向に分配され得、および/または電子デバイス100の幅にわたって等しく離間され得る。
【0042】
場合によっては、第1のカメラ208は、PIRセンサ200の下側(Y方向)で、図2Bの正面図の縦軸204と整列され得る。したがって、第1のカメラ208は、第1の側面112と第2の側面114との間で、電子デバイス100にセンタリングされ得る(X方向)。第2のカメラ210(1)は、第1の隅部202に、またはそれに近接して配置され得、第4のカメラ210(3)は、第2の隅部206に、またはそれに近接して配置され得る。第3のカメラ210(2)は、第2のカメラ210(1)と第4のカメラ210(3)との間(X方向)に配置され得る。場合によっては、第3のカメラ210(2)は、図2Bの正面図の電子デバイス100の縦軸204と整列され得る。したがって、場合によっては、第2のPIRセンサ200(2)、第1のカメラ208、および/または第3のカメラ210(2)は、互いに垂直方向(Y方向)に整列され得る。第1のカメラ208はまた、第2のPIRセンサ200(2)と第3のカメラ210(2)との間で、垂直方向(Y方向)に等しく離間され得る。
【0043】
図2Aから図2Cに例示されるように、PIRセンサ200は、第1のカメラ208および第2のカメラ210よりも電子デバイス100の頂部108の近くに配置され得る。さらに、場合によっては、第2のカメラ210は、PIRセンサ200および第1のカメラ208よりも電子デバイス100の底部110の近くに配置され得る。さらに、第1のカメラ208は、第2のカメラ210よりも頂部108の近くに位置付けられ得、第1のカメラ208は、PIRセンサ200よりも底部110の近くに位置付けられ得る。追加的にまたは代替的に、場合によっては、第2のカメラ210は、PIRセンサ200と第1のカメラ208との間(Y方向)に位置付けられ得る。すなわち、第2のカメラ210は、PIRセンサ210の下に垂直方向(Y方向)に、かつ第1のカメラ208の上に垂直方向(Y方向)に位置付けられ得る。加えて、電子デバイスは、場合によっては、示されるように、3つよりも多いまたは少ないPIRセンサ200および/または第2のカメラ210を含み得る。
【0044】
場合によっては、第1のカメラ208は、第1のタイプのカメラを含み得、一方で、第2のカメラ210の各々は、第2のタイプのカメラを含み得る。しかしながら、他の場合では、第1のカメラ208、第2のカメラ210(1)、第3のカメラ210(2)、および/または第4のカメラ210(3)の各々は、第1のタイプのカメラまたは第2のタイプのカメラを含み得る。
【0045】
場合によっては、第1のタイプのカメラは、高解像度カメラを含み得、第2のタイプのカメラは、低解像度カメラを含み得、ここで、解像度は、カメラのイメージセンサの画素数(例えば、総画素数、記録画素数、有効画素数、など)を指し得る。上で説明したように、カメラは、カメラのイメージセンサの画素数が閾値画素数以上である場合、高解像度カメラであり得る。加えて、カメラは、カメラのイメージセンサの画素数が閾値画素数以下である場合、低解像度カメラであり得る。閾値画素数は、限定されないが、76,800(例えば、320×240画素)、172,800画素(例えば、480×360画素)、307,200画素(例えば、640×480画素)、921,600画素(例えば、1280×720)、1,108,922画素(例えば、1216×912画素)、3,763,200画素(例えば、2240×1680画素)、または任意の他の画素数であり得る。
【0046】
場合によっては、第1のタイプのカメラは、第2のタイプのカメラと比較して、より多い電力量を消費し得る。例えば、第1のタイプのカメラは、数十mWまたは数百mWを消費し得、一方で、第2のタイプのカメラは、一桁の量のmWを消費し得る。
【0047】
追加的にまたは代替的に、場合によっては、第1のタイプのカメラは、カラー画像センサ(例えば、RGBまたはRGB-IR)を有するカメラを含み得、第2のタイプのカメラは、モノクロ画像センサ(例えば、白黒またはグレースケール)を有するカメラを含み得る。
【0048】
場合によっては、第2のカメラ210は、San Diego,CaliforniaのQualcomm,Inc.によって製造されているGlanceセンサを含み得る。Glanceセンサは、一体型画像センサ(例えば、金属酸化半導体(CMOS)画像センサ)と、低電力プロセッサと、を含み得る。場合によっては、第2のカメラ210は、320×240画素の解像度を含み得る。場合によっては、第2のカメラ210は、約2mWまたは約2mW未満の電力を消費し得る。場合によっては、第2のカメラ210またはGlanceセンサが、PIRセンサ200および/または第1のカメラ208よりも少ない電力を消費し得るとすれば、第2のカメラ210は、それらのそれぞれのFOV内の画像を記録するために「常にオン」状態であり得る。
【0049】
図3Aから図3Cは、PIRセンサ200、第1のカメラ208、および第2のカメラ210を示すために、それぞれ第1のカバー122、第2のカバー124、および第3のカバー126を取り外した、電子デバイス100を例示する。図4および図5に関して下でさらに詳細に論じるように、電子デバイス100は、PIRセンサ200を収容または受信するための1つ以上の開口部を有するフレーム300を含み得る。第1のカバー122は、締結具(例えば、ねじ、スナップ嵌め、タブスロット係合など)、接着剤、圧力嵌合、および/または任意の他のタイプの取り付け機構を介して、フレーム300に固定され得る。場合によっては、第1のカバー122は、フレーム300の対応する取り付け部材(例えば、スロット、受容部など)と係合する、第1の取り付け部材(例えば、フック、タブなど)を含み得る。
【0050】
フレーム300は、第1のカバー122を受容するための第1のスロット302(または凹部、または陥凹、またはトラフ、またはチャネルなど)を含み得る。第1のカバー122は、フレーム300に結合されると、第1のスロット302内に存在または嵌合し得る。例えば、例示されるように、第1のスロット302は、電子デバイス100の外面116から内向き(X方向およびZ方向)に配置され得る。場合によっては、第1のスロット302は、電子デバイス100の正面104にわたって、ならびに第1の側面112および第2の側面114に沿って/の中へ延在し得る。
【0051】
第2のカバー124の背面には、第1のカメラ208が配置され、これは、場合によっては、第2のPIRセンサ200(2)の下に、かつ第3のカメラ210(2)の上に垂直方向(Y方向)に配置され得る。第2のカバー124は、締結具(例えば、ねじ、スナップ嵌め、タブスロット係合など)、接着剤、圧力嵌合、および/または任意の他のタイプの取り付け機構を介して、フレーム300に結合され得る。場合によっては、第2のカバー124は、フレーム300の対応する取り付け部材(例えば、スロット、受容部など)と係合する、第1の取り付け部材(例えば、フック、タブなど)を含み得る。加えて、フレーム300は、第2のカバー124を受容するための第2のスロット304を含み得る。フレーム300に結合されると、第2のカバー124は、第2のスロット304内に存在し得るか、または配置され得る。
【0052】
加えて、フレーム300は、第3のカバー126を受容するための第3のスロット306を含み得る。示されるように、第3のスロット306は、電子デバイス100の正面104にわたって、ならびに第1の側面112および第2の側面114に沿って/の中へ延在し得る。第3のカバー126は、締結具(例えば、ねじ、スナップ嵌め、タブスロット係合など)、接着剤、圧力嵌合、および/または任意の他のタイプの取り付け機構を介して、フレーム300に結合され得る。場合によっては、第3のカバー126は、フレーム300の対応する取り付け部材(例えば、スロット、受容部など)と係合する、第1の取り付け部材(例えば、フック、タブなど)を含み得る。場合によっては、第2のカメラ210は、第3のスロット306内に存在し得る。フレーム300に結合されると(例えば、締結具、接着剤、圧力嵌合など)、第3のカバー126は、第3のスロット306内に存在し得る。
【0053】
図1を参照すると、第1のカバー122、第2のカバー124、第3のカバー126、および第4のカバー128の外面は、互いに面一であり得、電子デバイス100の外面116のそれぞれの一部分を備え得る。すなわち、第1のカバー122、第2のカバー124、および/または第3のカバー126が、それぞれ第1のスロット302、第2のスロット304、および第3のスロット306内に存在する場合、第1のカバー122、第2のカバー124、第3のカバー126、および第4のカバー128は、電子デバイス100の外面116の少なくとも一部分を形成し得る。
【0054】
図4Aは、電子デバイス100内のPIRセンサ200およびカメラ208、210の例示的な方向を例示する。図2Aから図2Cおよび図4Aを参照すると、第1のPIRセンサ200(1)は、電子デバイス100の第1の隅部202に、またはそれに近接して配置され得、かつ第1の方向に400(1)に向けられる。場合によっては、第1の方向400(1)は、縦軸204に垂直であり、かつZ軸に平行である第2の方向400(2)に対して角度402(1)で配置され得る。場合によっては、角度402(1)は、45度、50度、55度、60度、または任意の他の角度を備え得る。第1の方向400(1)は、第1のPIRセンサ200(1)の正面と直交して向けられ得、第1のPIRセンサ200(1)の水平FOVを二分し得る。このように、第1のPIRセンサ200(1)は、電子デバイス100の正面および/またはその第1の側面112の運動を検出するように向けられ得る。
【0055】
第2のPIRセンサ200(2)は、電子デバイス100上で水平方向にセンタリングされるように、縦軸204(または縦軸204に平行である別の軸)に沿って配置され得る。第2のPIRセンサ200(2)は、縦軸204に垂直であり、かつZ軸に平行である第2の方向400(2)に向けられ得る。第2の方向400(2)は、第2のPIRセンサ200(2)の正面と直交して向けられ得、第2のPIRセンサ200(2)の水平FOVを二分し得る。このように、第2のPIRセンサ200(2)は、電子デバイス100の正面および/またはその両側の運動を検出するように向けられ得る。
【0056】
第3のPIRセンサ200(3)は、電子デバイス100の第2の隅部206に、またはそれに近接して配置され、かつ第3の方向400(3)に向けられ得る。場合によっては、第3の方向400(3)は、第2の方向400(2)に対して角度402(2)で配置され得る。場合によっては、角度402(2)は、角度402(1)と同じまたは同様であり得る。第3の方向400(3)は、第3のPIRセンサ200(3)の正面と直交して向けられ得、第3のPIRセンサ200(3)の水平FOVを二分し得る。このように、第3のPIRセンサ200(3)は、電子デバイス100の正面および/またはその第2の側面114の運動を検出するように向けられ得る。
【0057】
第1のPIRセンサ200(1)および第3のPIRセンサ200(3)は、第2の方向400(2)から離れて角度付けされるか、または向けられるので、第1のPIRセンサ200(1)および第3のPIRセンサ200(3)は、PIRセンサ200の集合的な水平FOVを拡大し得る。例えば、PIRセンサ200の各々は、それぞれの水平FOVを含み得、場合によっては、PIRセンサ200の水平FOVは、重なり得る。例えば、第2のPIRセンサ200(2)の水平FOVは、第1のPIRセンサ200(1)の水平FOVに10度から20度重なり得、第3のPIRセンサ200(3)の水平FOVに10度から20度重なり得る。したがって、PIRセンサ200は、約170度などの、およそまたは実質的に160度から180度の集合的な水平FOVを提供し得る。いくつかの実施例では、PIRセンサ200の垂直FOVは、約45度などの、30度から60度であり得る。しかしながら、他の実施例では、水平FOVおよび/またはPIRセンサ200の垂直FOVは、任意の他の角度を含み得る。
【0058】
第1のカメラ208は、電子デバイス100上で水平方向にセンタリングされるように、縦軸204(または縦軸204に平行である別の軸)に沿って配置され得る。第1のカメラ208は、第1のカメラ208のレンズ軸が第2の方向400(2)に平行であるか、またはそれと一致するように、縦軸204に垂直であり、かつZ軸に平行である方向に向けられ得る。このように、場合によっては、第1のカメラ208は、電子デバイス100の正面および/または両側面の画像および/またはビデオを記録するように向けられ得る。いくつかの実施例では、第1のカメラ208は、約165度などの、およそまたは実質的に150度から180度の水平FOV、および/または65度などの、およそまたは実質的に50度から80度の垂直FOVを含み得る。他の実施例では、第1のカメラ208は、任意の他の角度を含む水平FOVおよび/または垂直FOVを含み得る。
【0059】
第2のカメラ210(1)は、電子デバイス100の第1の隅部202に、またはそれに近接して配置され、かつ第4の方向400(4)に向けられ得る。場合によっては、第4の方向400(4)は、第2の方向400(2)に対して角度402(3)で配置され得る。場合によっては、角度402(3)は、30度、35度、40度、45度などの角度、および/または任意の他の角度を含み得る。第4の方向400(4)は、第2のカメラ210(1)のレンズ軸に平行であるか、それと一致し得、第2のカメラ210(1)の水平FOVを二分し得る。このように、第2のカメラ210(1)は、電子デバイス100の正面および/またはその第1の側面112の画像/ビデオを記録するように向けられ得る。
【0060】
第3のカメラ210(2)は、電子デバイス100上で水平方向にセンタリングされるように、縦軸204(または縦軸204に平行である別の軸)に沿って配置され得る。第3のカメラ210(2)は、第3のカメラ210(2)のレンズ軸が第2の方向400(2)に平行であるか、またはそれと一致するように、縦軸204に垂直であり、かつZ軸に平行である方向に向けられ得る。このように、場合によっては、第3のカメラ210(2)は、電子デバイス100の正面および/またはその両側面の画像/ビデオを記録するように向けられ得る。
【0061】
第4のカメラ210(3)は、電子デバイス100の第2の隅部206に、またはそれに近接して配置され、かつ第5の方向400(5)に向けられ得る。場合によっては、第5の方向400(5)は、第2の方向400(2)に対して角度402(4)で配置され得る。場合によっては、角度402(4)は、角度402(3)と同じまたは同様であり得る。第5の方向400(5)は、第4のカメラ210(3)のレンズ軸に平行であるか、またはそれと一致し得、第4のカメラ210(3)の水平FOVを二分し得る。このように、第4のカメラ210(3)は、電子デバイス100の正面および/またはその第2の側面114の画像/ビデオを記録するように向けられ得る。
【0062】
第2のカメラ210(1)および第4のカメラ210(3)は、第2の方向400(2)から離れて角度付けされるか、または向けられるので、第2のカメラ210(1)および第4のカメラ210(3)は、第2のカメラ210の集合的な水平FOVを拡大し得る。例えば、第2のカメラ210の各々は、それぞれの水平FOVを含み得、場合によっては、第2のカメラ210の水平FOVは、重なり得る。例えば、第3のカメラ210(2)の水平FOVは、第2のカメラ210(1)の水平FOVに10度から20度重なり得、第4のカメラ210(3)の水平FOVに10度から20度重なり得る。第2のカメラ210によって記録された画像データおよび/またはビデオデータは、一緒にステッチされて、または別様に組み合わされて、第2のカメラ210の集合的なFOVを生成し得、いくつかの実施例では、第2のカメラ210の水平FOVは、約165度などの、およそまたは実質的に150度から180度であり得る。いくつかの実施例では、第2のカメラ210の垂直FOVは、約50度などの、およそまたは実質的に35度から65度であり得る。しかしながら、他の実施例では、第2のカメラ210の水平FOVおよび/または垂直FOVは、任意の他の角度を含み得る。
【0063】
場合によっては、PIRセンサ200の水平FOVおよび/または垂直FOVは、第1のカメラ208および/または第2のカメラ210の水平FOVおよび/または垂直FOVより広くなり得る。すなわち、場合によっては、角度402(3)および角度402(4)は、それぞれ、角度402(1)および角度402(2)よりも狭くなり得る。
【0064】
図4Aは、第1の方向400(1)が第4の方向400(4)と整列していないこと、および第3の方向400(3)が第5の方向400(5)と整列していないことを例示しているが、いくつかの実施形態では、第1の方向400(1)は、第4の方向400(4)と整列し得、および/または第3の方向400(3)は、第5の方向400(5)と整列し得る。そのような実施形態では、第1のPIRセンサ200(1)は、第2のカメラ210(1)と整列し、および/または第3のPIRセンサ200(3)は、第4のカメラ210(3)と整列する。
【0065】
さらに、図4Aは、PIRセンサ200および/または第2のカメラ210の特定の構成を例示しているが、電子デバイス100は、異なる構成を含み得る。例えば、場合によっては、電子デバイス100は、第1のカメラ208と、第2のカメラ210(1)および第4のカメラ210(3)などの2つの第2のカメラと、を含み得る。そのような場合では、第2のカメラ210(1)および第4のカメラ210(3)は、第1のカメラ208と水平方向に整列され得る。例えば、第2のカメラ210(1)および第4のカメラ210(3)は、それぞれ、第1の隅部202および第2の隅部206に配置され得るが、第1のカメラ208と水平方向に整列され得る(例えば、すべてのカメラが、X方向に延在する線に沿って位置し得る)。第2のカメラ210(1)および第4のカメラ210(3)だけを有するいくつかの実施形態では、第2のカメラ210(1)の軸(写真の平面に垂直なレンズの光学的中心を通る想像線)は、第1のカメラ208の正面の点において第4のカメラ210(3)の軸と交差し得る。第2のカメラ210(1)および第4のカメラ210(3)だけを有するいくつかの実施形態ではまた、2つの第2のカメラ210の累積的な水平FOVが、第2のカメラ210(1)、第3のカメラ210(2)、および第4のカメラ210(3)を含む実施形態の累積的な水平FOVと同じまたは実質的に同じであるように、第2のカメラ210(1)および第4のカメラ210(3)の各々が、水平FOVを有し得る。またさらなる実施形態では、電子デバイス100は、4つの、5つの、6つの、または任意の他の数の第2のカメラ210などの、4つ以上の第2のカメラ210を含み得る。
【0066】
図4Bは、電子デバイス100のPIRセンサ200の例示的な水平運動検出ゾーンが運動を検出し得ることを例示する平面図である。場合によっては、電子デバイス100は、電子デバイス100の正面および/またはその(両)側面の異なるゾーン内の運動を検出するように構成され得る。PIRセンサ200の各々は、図4Bに示されるようにゾーンの異なる領域または部分を検出するように構成され得る。加えて、場合によっては、PIRセンサ200は、ゾーンの重なり部分を検出し得る。
【0067】
例えば、図4Bに示されるように、第1のPIRセンサ200(1)は、第1のゾーン404内の運動を検出し得、第2のPIRセンサ200(2)は、第2のゾーン406内の運動を検出し得、第3のPIRセンサ200(3)は、第3のゾーン408内の運動を検出し得る。場合によっては、構造体上の電子デバイス100の配置に基づいて、電子デバイス100は、第1のゾーン404、第2のゾーン406、および/または第3のゾーン408のうちの少なくとも1つ内の運動を検出するように構成され得る。例えば、外壁が第3のゾーン408内にある(または第3のPIRセンサ200(3)が壁に向かって向けられている)場合、ユーザは、第3のゾーン200(3)内の取り込み運動を無効にし得、代わりに、第1のゾーン404および/または第2のゾーン406内の運動を検出するように電子デバイスを構成し得る。別の実施例として、ユーザが、第2のゾーン406内の、または電子デバイス100の正面の運動の検出だけを所望する場合、ユーザは、第1のゾーン404および第3のゾーン408内の運動がそれぞれ検出されないように、第1のPIRセンサ200(1)および第3のPIRセンサ200(3)を無効にし得る。
【0068】
場合によっては、第1のゾーン404、第2のゾーン406、および/または第3のゾーン408は、電子デバイス100から最大でおよそまたは実質的に25フィートの、またはそれ以内の運動を検出し得る。しかしながら、他の場合では、第1のゾーン404、第2のゾーン406、および/または第3のゾーン408は、電子デバイス100から25フィートよりも遠くの運動を検出し得る。さらに、場合によっては、第1のゾーン404、第2のゾーン406、および/または第3のゾーン408は、およそ160度からおよそ180度の集合的な水平FOVを提供し得る。
【0069】
加えて、場合によっては、第1のゾーン404、第2のゾーン406、および/または第3のゾーン408は、個々に、およそ45度、50度、55度、60度、または任意の他の角度の水平FOVを含み得る。したがって、集合的に、第1のゾーン404、第2のゾーン406、および第3のゾーン408は、およそ135度からおよそ180度の水平FOVを有し得る。しかしながら、第1のゾーン404、第2のゾーン406、および第3のゾーン408は、他の水平FOVの角度を有し得る。加えて、場合によっては、電子デバイス100は、第2のPIRセンサ200(2)の範囲を第4のゾーン410によって示されるような電子デバイス100の正面に近い領域に限定する、レンズ(例えば、フレネルレンズ)を含み得る。場合によっては、第4のゾーン410は、電子デバイス100から最大でおよそ10フィートの運動を検出し得、場合によっては、第4のゾーン410は、およそ110度からおよそ120度の水平FOVを提供し得る。
【0070】
図4Cは、電子デバイス100のPIRセンサ200の例示的な垂直運動検出ゾーンを例示する側面図である。電子デバイス100は、地面414の上側の高さHにおいて構造体412に装着され得る。第1のゾーン404、第2のゾーン406、および/または第3のゾーン408は、構造体412から測定したときに、距離Dと距離Dとの間に延在し得、一方で、第4のゾーン410は、構造体412から距離Dと距離Dとの間に延在し得る。場合によっては、距離Dは、およそ22フィートであり得、距離Dは、およそ25フィートであり得、距離Dは、およそ7フィートであり得、距離Dは、およそ10フィートであり得る。しかしながら、有利には、距離D、D、D、Dは、装着高さHに基づいて増減され得る。例えば、電子デバイス100を構造体412上でより高く装着する(例えば、高さHを増加させる)ことによって、距離D、D、D、Dの各々が増加し得、電子デバイス100を構造体412上でより低く装着する(例えば、高さHを減少させる)ことによって、距離D、D、D、Dの各々が減少し得る。したがって、ユーザは、PIRセンサ200の第1のゾーン404、第2のゾーン406、第3のゾーン408、および第4のゾーン410の所望の構成に基づいて、電子デバイス100の装着高さHを選択し得る。
【0071】
図5は、電子デバイス100のPIRセンサ200、第1のカメラ208、および/または第2のカメラ210を受容するためのマウント500を例示する。場合によっては、マウント500は、PIRセンサ200、第1のカメラ208、および/または第2のカメラ210を固定するための、および/またはこれらの構成要素を所望の方向に向けるための特徴を含み得る。場合によっては、PIRセンサ200、第1のカメラ208、および/または第2のカメラ210は、接着剤、圧力嵌合、締結具、それらの組み合わせを介して、および/または他の技術を介して、マウント500に結合され得る。
【0072】
マウント500は、PIRセンサ200を受容するための第1の開口502を含み得る。例えば、マウント500は、第1のPIRセンサ200(1)を受容するための第1の開口502(1)、第2のPIRセンサ200(2)を受容するための第2の開口502(2)、および/または第3のPIRセンサ200(3)を受容するための第3の開口502(3)を含み得る。PIRセンサ200がマウント500に結合されると、PIRセンサ200は、第1の開口502のそれぞれ1つの中に、または少なくとも部分的にその中に配置され得る。マウント500の形状は、図4Aから図4Cに関して上で論じたように、PIRセンサ200をそれらのそれぞれの方向に向ける。
【0073】
マウント500は、第1のカメラ208を受容するための第2の開口504をさらに含み得る。第1のカメラ208は、第2の開口504の中に、または少なくとも部分的にその中に配置され得る。マウント500の形状は、第1のカメラ208を第2の方向に向ける。
【0074】
マウント500は、第2のカメラ210を受容するための第3の開口506を含み得る。例えば、第3の開口506は、第2のカメラ210(1)を受容するための第1の開口506(1)と、第3のカメラ210(2)を受容するための第2の開口506(2)と、第4のカメラ210(3)を受容するための第3の開口506(3)と、を含み得る。第2のカメラ210がマウント500に結合されると、第2のカメラ210は、それぞれ、第3の開口506の中に、または少なくとも部分的にその中に配置され得る。マウント500の形状は、第2のカメラ210をそれらのそれぞれの方向に向ける。
【0075】
図6は、電子デバイス100の構成要素を結合し得る、フレーム300を例示する。例えば、場合によっては、PIRセンサ200、第1のカメラ208、および/または第2のカメラ210は、マウント500に結合され得、マウント500は、フレーム300に結合され得る。場合によっては、PIRセンサ200、第1のカメラ208、および第2のカメラ210は、直接フレーム300に結合され得、マウント500は、省略され得る。場合によっては、フレーム300およびマウント500は、フレーム300およびマウント500を整列させる、または位置付けるために、それぞれの、または対応する特徴を含み得る。例えば、フレーム300は、マウント500上で第2の整列要素(例えば、ピン、孔、突起、陥凹、タブ、スロットなど)と係合または整列する、第1の整列要素(例えば、ピン、穴、突起、陥凹、タブ、スロットなど)を含み得る。追加的にまたは代替的に、場合によっては、マウント500は、締結具(例えば、ねじ、スナップ嵌め、タブスロット係合など)、接着剤、圧力嵌合、および/または任意の他のタイプの取り付け機構を介して、フレーム300に結合され得る。場合によっては、マウント500は、フレーム300上の対応する取り付け部材(例えば、スロット、受容器など)と係合する、取り付け部材(例えば、フック、タブなど)を含み得る。
【0076】
図6は、フレーム300がPIRセンサ200、第1のカメラ208、および/または第2のカメラ210のそれぞれのFOVを妨げないように、PIRセンサ200、第1のカメラ208、および/または第2のカメラ210を収容するための開口部を有する、フレーム300を例示する。例えば、フレーム300は、PIRセンサ200のための第1の開口部600と、第1のカメラ208のための第2の開口部602と、第2のカメラ210のための第3の開口部604と、を含み得る。フレーム300およびマウント500が互いに図3Aから図3Cに示されるように固定されたときに、開口部600、602、604は、マウント500の開口502、504、506のそれぞれ1つ、ならびにPIRセンサ200およびカメラ208、210のそれぞれ1つと整列し得る。例えば、第1の開口部600は、第1の開口502(1)および第1のPIRセンサ200(1)と整列された第1の開口部600(1)と、第2の開口502(2)および第2のPIRセンサ200(2)と整列された第2の開口部600(2)と、第3の開口502(3)および第3のPIRセンサ200(3)と整列された第3の開口部600(3)と、を含み得る。第2の開口部602は、第2の開口504および第1のカメラ208と整列し、第1のカメラ208は、第2の開口部602の中へ、または少なくとも部分的にそこを通って延在し得る。第3の開口部604は、第1の開口506(1)および第2のカメラ210(1)と整列された第1の開口部604(1)と、第2の開口506(2)および第3のカメラ210(2)と整列された第2の開口部604(2)と、第3の開口506(3)および第4のカメラ210(3)と整列された第3の開口部604(3)と、を含み得る。第2のカメラ210は、第3の開口部604のそれぞれ1つの中へ、または少なくとも部分的にそこを通って延在し得る。
【0077】
図7Aから図7Dは、第2のカメラ210(1)、第3のカメラ210(2)、および/または第4のカメラ210(3)の正面に配置され得る、第3のカバー126を例示する。場合によっては、第3のカバー126は、頂部700、底部702、第1の端部704、および/または第2の端部706を含み得る。加えて、第3のカバー126は、第1の側面708、第2の側面710、第3の側面712、外面711、および/または内面713を含み得る。示されるように、第3のカバー126は、概して、第3のスロット306内に存在するように構成されたU字形状設計を含み得る。すなわち、第3のカバー126がフレーム300に結合されると、第3のカバー126の頂部700、底部702、第1の端部704、第2の端部706、および底部702は、第3のスロット306内に存在し得る。
【0078】
第3のカバー126は、切り欠き、凹部、ノッチ、陥凹、くぼみ、および/または他の特徴などの特徴を含み得る。場合によっては、陥凹は、第3のカバー126の隅部に、またはその近位に配置され得る。例えば、第3のカバー126は、外面711に第1の凹部716を有する第1の隅部714と、外面711に第2の凹部720を有する第2の隅部718と、を含み得る。場合によっては、第1の凹部716および/または第2の凹部720は、第3のカバー126の外面711の隅部714、718にそれぞれ平坦面722、724を提供し得る。第3のカバー126の内面713もまた、隅部714、718において平坦であり得る。隅部714、718の平坦面711、713は、その背面に第2のカメラ210(1)および第4のカメラ210(3)がそれぞれ配置されるパネル、枠、または窓722、724を表し得、窓722、724の平坦面は、そうでない場合に隅部714、718において第3のカバー126の湾曲部分によって生じ得る歪曲を伴うことなく、第2のカメラ210(1)および第4のカメラ210(3)が画像を記録することを可能にする。
【0079】
例えば、第1の窓722は、第3のカバー126の第1の隅部714に、またはそれに近接して位置付けられ得、第2の窓724は、第3のカバー126の第2の隅部718に、またはそれに近接して位置付けられ得る。フレーム300に結合されると、第1の窓722および第2の窓724は、そうでない場合に隅部714、718において第3のカバー126の湾曲部分によって生じ得るカメラ210(1)、210(3)によって記録される画像および/またはビデオの歪曲を限定するように、それぞれ、第2のカメラ210(1)および/または第4のカメラ210(3)のFOVを覆って、またはその範囲内に配置され得る。場合によっては、第1の窓722および第2の窓724は、およそ1mmなどの、およそ0.1mmからおよそ2mmの厚さを有し得る。
【0080】
場合によっては、第1の窓722および第2の窓724は、それぞれ、第2のカメラ210(1)および第4のカメラ210(3)のレンズ軸とそれぞれ直交して向けられ得る。場合によっては、第1の窓722および第2の窓724は、それぞれ、第4の方向400(4)および第5の方向400(5)に垂直に向けられ得る。
【0081】
場合によっては、第3のカバー126は、第3のカメラ210(2)の正面に存在する領域に、切り欠き、凹部、ノッチ、陥凹、くぼみなどを含み得ない。代わりに、第3のカバー126のこの領域が平坦であるので、第3のカメラ210(2)の画像の歪みを生じさせない。
【0082】
図8Aおよび図8Bは、第4のカバー128の背面に存在する構成要素を示すために電子デバイス100から第4のカバー128を取り外して例示する。例えば、電子デバイス100は、他のコンピューティングデバイス(例えば、携帯電話、ラップトップ、タブレットなど)に電子デバイス100を通信可能に結合するための1つ以上のネットワークインターフェースを含み得る。ネットワークインターフェースは、1つ以上のアンテナを備え得る。場合によっては、電子デバイス100は、第1のアンテナ800および/または第2のアンテナ802を含み得る。本明細書で論じられるように、電子デバイス100は、第1のアンテナ800および/または第2のアンテナ802を使用して、第1のネットワークを通じて、サーバおよびクライアントデバイスなどの1つ以上のネットワークデバイスと通信し得る。いくつかの実施例では、第1のネットワークは、限定されないが、インターネット、ローカルイントラネット、PAN、LAN、WANなどの、無線ローカルエリアネットワークを含み得る。電子デバイス100はさらに、第1のアンテナ800および/または第2のアンテナ802を使用して、第2のネットワークを通じて、ホームセキュリティ/自動化システムのハブ、自動化デバイス、および/または他の電子デバイスなどの、ローカルネットワークデバイスと通信し得る。いくつかの実施例では、第2のネットワークは、限定されないが、LoRaWAN、超狭帯域変調技術ネットワーク(例えば、Sigfox、Telensa、NB-IoTなど)、サブギガヘルツのネットワークなどの、LPWANを含み得る。
【0083】
場合によっては、第1のアンテナ800および第2のアンテナ802は、第1の側面112および第2の側面114などの、電子デバイス100の両側に位置付けられ得る。例えば、第1のアンテナ800は、第1の側面112において第4のカバー128の背面に配置され得、一方で、第2のアンテナ802は、第2の側面114において第4のカバー128の背面に配置され得る。場合によっては、第1のアンテナ800および/または第2のアンテナ802は、フレーム300に結合され得る。
【0084】
示されるように、第1のアンテナ800および/または第2のアンテナ802は、電子デバイス100の底部110に配置され得る。PIRセンサ200を頂部108に近接して位置付けること、およびアンテナ800、802を底部110に近接して位置付けることは、PIRセンサ200とアンテナ800、802との間の熱干渉および/またはRF干渉を低減させ得る。例えば、熱は、いかなる運動も起こっていない場合であってもFOV内の運動を示す出力(「偽陽性」の運動検出)を生成するようにPIRセンサ200をトリガし得るので、アンテナ800、802によって発生する熱は、PIRセンサ200による検知の性能または質に悪影響を及ぼし得る。さらに、PIRセンサ200によって発生する電磁エネルギーは、RF信号を送信および受信するアンテナ800、802の能力に干渉し得る。したがって、PIRセンサ200とアンテナ800、802との間の間隔を増加させることが有利である。本実施形態は、PIRセンサ200を電子デバイス100の頂部108に近接して位置付けること、およびアンテナ800、802を電子デバイス100の底部110に近接して位置付けることによって、この間隔を増加させる。様々な実施形態では、Y方向に測定したときのPIRセンサ200とアンテナ800との間の間隔は、少なくとも1.5インチ、または少なくとも1.75インチ、または少なくとも2インチ、または少なくとも2.25インチ、または少なくとも2.5インチ、または少なくとも2.75インチ、または少なくとも3インチ、少なくとも3.25インチ、少なくとも3.5インチ、または任意の他の距離であり得る。
【0085】
図9は、本開示の様々な態様による、電子デバイス100などの例示的な電子デバイス900の構成要素図を例示する。場合によっては、電子デバイス100は、プロセッサ902、カメラ904、運動センサ906、コンピュータビジョンモジュール908、光センサ910、コーデック(コーダ/デコーダ)912、ボタン914、ネットワークインターフェース916、揮発性メモリ918、不揮発性メモリ920、ラウドスピーカ922、および/またはマイクロホン924を含み得る。
【0086】
プロセッサ902(代替的に、本明細書では「CPU」、「コントローラ」、および/または「マイクロコントローラ」と称される)は、プロセッサコア、メモリ、およびプログラマブル入力/出力周辺機器を含む、集積回路を備え得る。プロセッサ902は、様々な機能を行うために、カメラ904、運動センサ906、光センサ910、ラウドスピーカ922、マイクロホン924、および/またはネットワークインターフェース916から、データなどの入力信号を受信し得る。様々な場合では、プロセッサ902が、カメラ904、運動センサ906、ボタン914、ネットワークインターフェース916、ラウドスピーカ922、マイクロホン924、および/または他の構成要素によってトリガされると、プロセッサ902は、1つ以上のプロセスおよび/または機能を行い得る。プロセッサ902はまた、ネットワークインターフェース916とカメラ904との間などの、様々な構成要素間のデータ通信も提供し得る。
【0087】
上で論じたように、電子デバイス900は、第1のタイプのカメラ904(1)および/または第2のタイプのカメラ904(2)を含み得る。例えば、カメラ904は、第1のカメラ208と、第2のカメラ210と、を含み得る。場合によっては、カメラ904は、別個のカメラプロセッサを含み得、またはプロセッサ902がカメラ処理機能を行い得る。プロセッサ902(および/またはカメラプロセッサ)は、カメラ904によって記録されたビデオを処理し得、このデータを、ネットワークインターフェース916による転送に好適な形態に変換し得る。いくつかの実施例では、カメラ904は、カメラ904のFOV内のユーザの虹彩認識および/または顔認識に使用され得る。いくつかの実施例では、カメラ904はまた、FOV内のユーザの網膜スキャンを行うための網膜スキャナも含み得る。
【0088】
電子デバイス900は、1つ以上の運動センサ906を含む。場合によっては、運動センサ906は、PIRセンサ(例えば、PIRセンサ200)であり得る。運動センサ906は、それらのFOVの範囲内の実体の存在を検出および通信することが可能な任意のタイプのセンサであり得る。このように、運動センサ906は、音響、超音波、マイクロ波、断層撮影、レーダ、および/またはそれらの組み合わせなどの、1つ以上の(単独あるいは組み合わせの)異なるタイプの運動センサを含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、運動センサ906は、電子デバイス900のレンズ(例えば、フレネルレンズ)および/またはカバー(例えば、第1のカバー122)の背面に存在し得るPIRセンサホルダ上またはその中に固定され得る、PIRセンサを備え得る。そのような実施例では、PIRセンサは、FOV内のIR放射を検出して、FOV内のIR放射量が変化したときに変化する出力信号(例えば、電圧)を生成し得る。出力信号の電圧量は、プロセッサ902によって、例えば、1つ以上の閾値電圧値と比較して、出力信号の電圧量が運動を示すかどうか、および/または出力信号の電圧量がカメラ904によって記録されるべき実体の運動を示すかどうかを判定し得る。場合によっては、運動センサ906は、カメラ904および/またはマイクロホン924を作動させるための運動を検出して、それぞれ、画像データおよび/またはオーディオデータの記録を開始し得る。
【0089】
本明細書の考察は、主に、PIRセンサに関するものであるが、実施形態に応じて、運動センサ906は、代替のデータタイプを含む出力信号を生成する、追加的および/または代替的なセンサタイプを含み得る。例えば、限定されないが、出力信号は、能動型赤外線(AIR)センサのFOV内の赤外線放射線の存在に基づく電圧量の変化を含み得、出力信号は、マイクロ波タイプの運動センサからの位相シフトデータを含み得、出力信号は、超音波タイプの運動センサからのドップラーシフトデータを含み得、出力信号は、断層撮影タイプの運動センサからの電波妨害を含み得、および/または出力信号は、電子デバイス900の運動センサ906として使用され得る他のセンサタイプのための他のデータタイプを含み得る。
【0090】
電子デバイスは、他の運動センサ906に加えて、またはその代わりに、他の運動センサ906となり得るコンピュータビジョンモジュール(CVM)908を含み得る。例えば、CVM908は、低電力CVMであり得、これは、低電力(例えば、2mW未満の端部対端部の電力)で動作することによって、電池駆動デバイスのためのコンピュータビジョン能力および機能を提供することが可能であり得る。低電力CVMは、低電力CVMが、後処理されたコンピュータビジョンのメタデータをプロセッサ902に出力し得るように、レンズと、CMOS画像センサと、低電力CVM自体の中で組み込み処理を行い得るデジタルプロセッサと、を含み得る。このように、低電力CVMは、運動センサ906のうちの1つ以上であるとみなされ得、出力信号のデータタイプ出力は、後処理されたコンピュータビジョンのメタデータであり得る。メタデータは、特定のタイプの実体(例えば、人、動物、車両、小荷物など)の存在、実体の移動方向、電子デバイス900からの実体の距離、などの情報を含み得る。CVM908を含む結果、本実施形態のいくつかの態様は、CVM908を利用して、運動検出、物体認識、および/または顔認識などの、1つ以上の態様のためのコンピュータビジョンを実施し得る。コンピュータビジョンには、例えば、意思決定の形で数値情報または記号情報を生成するために、画像、および一般に実世界からの高次元データを取得、処理、分析、および理解するための方法が含まれる。コンピュータビジョンは、画像を電子的に認識して理解することにより、人間のビジョンの能力を複製しようとする。この文脈での理解とは、ビジョン画像(網膜の入力)を、他の思考プロセスと相互作用し、適切な行動を引き出すことができる世界の記述に変換することを意味する。この画像の理解は、幾何学、物理学、統計学、および学習理論の助けを借りて構築されたモデルを使用して、画像データからシンボリック情報を解きほぐすことと見なすことができる。コンピュータビジョンは、ビジョン認識のための幅広いプロセスと表現を自動化および統合する事業としても説明されている。科学分野として、コンピュータビジョンは、画像から情報を抽出する人工システムの背後にある理論に関係している。画像データは、ビデオシーケンス、複数のカメラからのビュー、スキャナからの多次元データなど、多くの形態を採ることができる。コンピュータビジョンの1つの側面は、画像データに特定のオブジェクト、特徴、またはアクティビティが含まれているかどうかを判定することである。異なる様々なコンピュータビジョン認識としては、限定されないが、物体認識(例えば、通常はそれらの画像内の2D位置または3D姿勢ポーズとともに、予め指定または学習した物体またはオブジェクトクラスを認識することができる)、識別(例えば、ユーザの顔もしくは指紋、手書きの数字の識別、または特定の車両の識別などの、物体の個々のインスタンスが認識される)、検出(例えば、画像データが特定の条件に関してスキャンされる)が挙げられる。加えて、光学式文字認識(OCR)(例えば、通常、編集またはインデックス付けにより適した形式(例えば、ASCII)でテキストを符号化することを目的として、印刷されたまたは手書きのテキストの画像内の文字を識別する)、2Dコード読み取り(例えば、データマトリックスおよびQRコード(登録商標)などの2Dコードの読み取り)、顔認識、および/または形状認識技術(SRT)(例えば、物体から、頭部および肩部のパターンなどの人間を区別する)、などの、コンピュータビジョン認識に基づくいくつかの専門的なタスクが存在する。
【0091】
場合によっては、顔認識アルゴリズムは、対象の顔の画像からランドマークまたは特徴を抽出することによって顔の特徴を識別する。例えば、アルゴリズムは、目、鼻、頬骨、および顎の相対的な位置、サイズ、および/または形状を分析することができる。次に、これらの機能を使用して、機能が一致する他の画像を検索する。他のアルゴリズムは、顔画像のギャラリーを正規化してから顔データを圧縮し、顔認識に役立つデータのみを画像に保存する。次いで、プローブ画像が顔データと比較される。最も初期に成功したシステムのうちの1つは、一連の顕著な顔の特徴に適用されるテンプレートマッチング技術に基づいており、一種の圧縮された顔表現を提供する。
【0092】
ボタン914は、タッチ入力を検出および受信することが可能な任意のタッチ表面を含み得る。場合によっては、ボタン914は、ボタン118と類似し得るか、または同様であり得る。例えば、ボタン914としては、静電容量式タッチセンサ、抵抗性タッチセンサ、機械式スイッチ、センサパッド、トラックパッド、表面音響波(SAW)、IRセンサ、光学撮像センサ、音響パルス認識センサ、人(例えば、指、手など)を検出するための低電力CVMを実装するセンサ、またはタッチ入力を受信することが可能な任意の他のタイプのボタン/センサが挙げられ得る。静電容量式タッチセンサとして具現化された場合、力(例えば、タッチ入力)がボタン914に印加されたときに誘電体層が感知するように、ボタン914は、静電容量式タッチセンサの電極間に配置された誘電体層を含み得る。実装形態に応じて、誘電体層は、変形可能なまたは変形不可能な誘電材料を含み得る。例えば、静電容量式タッチセンサは、電極間の距離が変化したときの変形可能な誘電体層の変形による電極間の静電容量の変化を検出することによって動作し得る。2つの層の電極は、(例えば、電極の層は、層の電極が個々の層内では平行であるが、他の層内の電極とは平行でないように)静電容量式タッチセンサの平面において交差するように配置され得る。電極の層間の誘電体層は、異なる層の電極間の接触を防止するために、垂直分離を提供する。したがって、ボタン914へのタッチ入力の各印加は、静電容量式タッチセンサに接触点を作成し得る。いくつかの実施例では、接触点は、ボタン914(またはボタン914のタッチ表面)の接触点の位置によって特徴付けられ、XおよびY座標によって表され得る。いくつかの実施例では、接触点の中心は、接点の位置を定義し得、または接触点はまた、接点の領域も特徴とし得る。さらに、いくつかの実施例では、静電容量式タッチセンサは、接触点の大きさ(すなわち、どのくらい強く物体が押圧されたか)を検出し得る。いくつかの実施例では、ボタン914はまた、指紋認識を行うための指紋スキャナ/リーダも含み得る。
【0093】
ボタン914が押された、接触された、および/または別様にトリガされたときに、プロセッサ902は、電子デバイスの1つ以上の機能(例えば、画像データを記録する、オーディオを記録する、など)を作動させ得る、出力信号を受信し得る。
【0094】
電子デバイス900は、ボタン914の周辺部を背面照明または照明するための光リング926を含み得る。
【0095】
光センサ910は、電子デバイス900が存在する周囲環境の周囲光のレベルを検出することが可能な1つ以上のセンサを含み得る。
【0096】
電子デバイス900は、1つ以上のラウドスピーカ922および/または1つ以上のマイクロホン924をさらに含み得る。ラウドスピーカ922は、電気信号入力に応答して音を生成することが可能な任意の電気機械デバイスであり得る。マイクロホン924は、音波を電気信号に変換することが可能な音響-電気トランスデューサまたはセンサであり得る。場合によっては、電子デバイス900は、単一のマイクロホン924を含み得る。他の場合では、電子デバイス900は、より明瞭なオーディオのためのノイズキャンセリングおよび/またはエコーキャンセリングを提供するために互いに離間された(例えば、電子デバイス900の異なる側面に位置付けられた)2つ以上のマイクロホン924を含み得る。
【0097】
ラウドスピーカ922および/またはマイクロホン924は、デジタルオーディオを解凍してラウドスピーカ922によって出力することを可能にする、および/またはマイクロホン924によって記録されたオーディオデータをデジタルオーディオデータに圧縮することを可能にするために、コーデック912に結合される。デジタルオーディオデータは、ネットワークのネットワークインターフェース916および/または1つ以上の構成要素を使用して、クライアントデバイス928と受信および送信され得る。例えば、ユーザが電子デバイス900の領域内で話すと、ユーザからの音がマイクロホン924によって受信されて、コーデック912によって圧縮される。次いで、デジタルオーディオデータが、ネットワークインターフェース916を通して送信されて、クライアントデバイス928に送達される。いくつかの実施例では、マイクロホン924によって記録されたスピーチは、音声認識および認証に使用され得る。
【0098】
場合によっては、電子デバイス900は、電池930を使用して電池給電され得、および/または幹線電力などの外部AC(交流)電力源を使用して給電され得る。電池930の充電が低下すると、電池930は、(例えば、USBコネクタを使用して)電池930に電力源を接続することによって再充電され得る。
【0099】
ネットワークインターフェース916は、プロセッサコア、メモリ、およびプログラマブル入力/出力周辺機器を含む、集積回路を備え得る。ネットワークインターフェース916は、電子デバイス100と他の外部のデバイス、外部の受信機、外部送信機、および/または外部の送受信機との間の通信リンクを取り扱うために、かつ受信/送信データを適切にルーティングするために、プロセッサ902に動作可能または通信可能に接続され得る。場合によっては、ネットワークインターフェース916は、無線916(a)および有線916(b)アダプタを含み得る。例えば、ネットワークインターフェース916は、限定されないが、Wi-Fi、セルラー、Bluetooth、Z-Wave、Zigbee、LPWAN、および/または衛星ネットワークなどの、1つ以上の無線ネットワークにわたって通信するように構成された、1つ以上の無線ネットワークインターフェース、ラジオ、受信機、送信機、および/または送受信機を含み得る。
【0100】
場合によっては、インバウンドデータは、プロセッサ902に指向される前にネットワークインターフェース916を通してルーティングされ得、プロセッサ902からのアウトバウンドデータは、ネットワークインターフェース916を通してルーティングされ得る。したがって、ネットワークインターフェース916は、プロセッサ902、カメラ904、運動センサ906、ボタン914、および/または不揮発性メモリ920から、電力および/またはデータなどの入力を受信し得る。例えば、ボタン914がタッチ入力を受信すると、ネットワークインターフェース916は、無線916(A)接続および/または有線916(B)接続を通じてクライアントデバイス928に信号を送信するなどの、1つ以上の機能を行い得る。別の実施例として、ネットワークインターフェース916は、1つ以上のネットワークデバイスにデータを送信および/またはそこからデータを受信するように構成され得る。ネットワークインターフェース916は、様々な構成要素とプロセッサ902との間で通信されるデータの導管として作用し得る。
【0101】
いくつかの実施例では、ネットワークインターフェース916は、少なくとも第1のネットワークインターフェースと、第2のネットワークインターフェースと、を含み得る。場合によっては、第1のネットワークインターフェースは、Bluetoothネットワークインターフェースを含み得、第2のネットワークインターフェースは、Wi-Fiネットワークインターフェースを含み得る。BluetoothネットワークインターフェースおよびWi-Fiネットワークインターフェースは、他のデバイスと通信可能に結合するための、対応するネットワークインターフェースを含み得る。例えば、上で論じたように、電子デバイス100は、場合によってはBluetoothネットワークインターフェースを備え得る第1のネットワークインターフェース800と、場合によってはWi-Fiネットワークインターフェースを備え得る第2のネットワークインターフェース802と、を備え得る。上でも論じたように、場合によっては、第1のネットワークインターフェース800および第2のネットワークインターフェース802は、電子デバイスのカメラ904および/またはPIRセンサ200から離れて、またはその両端部に配置され得る。さらに、場合によっては、第1のネットワークインターフェース800は、電子デバイス100の第1の側面(例えば、第1の側面112)に配置され得、第2のネットワークインターフェース802は、電子デバイス100の第2の側面(例えば、第2の側面114)に配置され得る。いくつかの実施例では、電子デバイス100は、電子デバイス100がどのネットワークデバイスと通信しようとしているかに基づいて、Bluetoothおよび/またはWi-Fiを通じて通信し得る。
【0102】
上で論じたように、電子デバイス100は、揮発性メモリ918と、不揮発性メモリ920と、を含み得る。揮発性メモリ918は、例えば、DDR3 SDRAM(ダブルデータレートタイプ3同期式ダイナミックランダムアクセスメモリ)を備え得る。不揮発性メモリ920は、データを記憶および/または送信するように構成されたフラッシュメモリを備え得る。例えば、特定の実施形態では、不揮発性メモリ920は、シリアル周辺機器インターフェース(SPI)フラッシュメモリを備え得る。いくつかの実施形態では、不揮発性メモリ920は、例えば、NANDまたはNORフラッシュメモリを備え得る。図9では、揮発性メモリ918および不揮発性メモリ920が、プロセッサ902とは別であるように例示されているが、場合によっては、揮発性メモリ918および/または不揮発性メモリ920は、同じチップ上(例えば、システムオンチップ(SoC))のように、プロセッサ902とともに物理的に組み込まれ得る。揮発性メモリ918および/または不揮発性メモリ920は、それらの物理的な場所にかかわらず、電子デバイス00の(プロセッサ902に加えて)1つ以上の他の構成要素によって共有され得る。
【0103】
場合によっては、電子デバイス900はまた、1つ以上の光を作動させる照明要素932も含み得る。例えば、運動センサ906および/またはカメラ904が運動を検出することに応答して、照明要素932は、プロセッサ902から、照明要素932に1つ以上の光を作動させる出力信号を受信し得る。
【0104】
図10Aおよび図10Bは、電子デバイス100のボタン118の詳細図および例示的な構成要素を例示する。図10Aおよび詳細図1000に示されるように、ボタン118は、場合によっては、実質的に円形形状を含み得る。場合によっては、ボタン118は、ボタン118の周辺または円周の周りに延在する、隆起したボス1002を含み得る。隆起したボス1002内には、陥凹1004があり得、これは、場合によっては、ユーザの指または指先を受容するようにサイズ決定され得る。加えて、詳細図1000に示されるように、光リング120は、ボタン118を囲み得る。
【0105】
図10Bを参照すると、フレーム300に結合された第4のカバー128が示されており、また、第4のカバー128の開口部132を通して配置されたボタン118が示されている。場合によっては、ボタン118は、光リング120のレセプタクルまたは凹部内に存在し得る。
【0106】
電子デバイス100は、ボタン118に機械的アクションを提供するためのドームスイッチ1006を含み得る。場合によっては、ドームスイッチ1106は、フレーム300に結合されて、光リング120の背面(Z方向)に存在し得る。ドームスイッチ1006は、ボタン118に触覚および機械的アクションを与えて、ボタン118が、(例えば、訪問者の指から)力を印加することによって押下されること、および印加された力が取り除かれた後に静置状態に戻ることを可能にし得る。この意味では、ボタン118は、機械式スイッチを備え得るが、追加的または代替的に、ボタン118は、電子アクチュエータ(例えば、静電容量式センサ、光学センサ、タッチスクリーン、など)を備え得る。
【0107】
電子デバイス100は、光リング120の背面(Z方向)に、および/またはドームスイッチ1006の正面(Z方向)に配置されたディフューザ1008をさらに含み得る。場合によっては、光源1010(例えば、LED)と光リング120との間に光ディフューザ1008が配置され得る。場合によっては、ディフューザ1008は、膜、フィルム、またはボタン1008の周りに半径方向に離間された光源1010からの光を拡散させる任意の他の光散乱媒体を含み得る。光ディフューザ1008は、くぼみまたは突起などの幾何学形状を含み得、これは、「ホットスポット」を制限し、および/または光源1010からの光を拡散させて、光リング120および/または光ディフューザ1008内の内面反射を増加させるのを支援する。例えば、光ディフューザ1008は、光ディフューザ1008内の光を光リング120に向かって散乱および分散させるために、光源1010に隣接して配置された鋸歯状の縁部またはリッジを含み得る。別の実施例として、光ディフューザ1008は、光リング120内の光をさらに拡散させるために、その円周の周りに1つ以上の陥凹または薄化領域を含み得る。したがって、いくつかの実施例では、光リング120は、光源1010が照明されたときに光リング120が一様に照明された外観を提供するように、光を実質的に一様に分散させ得る。
【0108】
場合によっては、電子デバイス100は、ディフューザ1008とボタン118との間に介在されるグロメット1012(例えば、ゴムグロメット)をさらに含み得る。グロメット1012は、水分の侵入に耐え得る弾性のエラストマー材料(例えば、ゴム)を含み得る。場合によっては、ディフューザ1008は、グロメット1012の一部分が延在してドームスイッチ1006に接触または当接する開口部を含み得る。同じく示されるように、第4のカバー128は、ボタン118および光リング120の周りに配置された隆起領域1014を含み得る。
【0109】
前述の本発明は、特定の例に関して説明されているが、本発明の範囲は、これらの特定の例に限定されないことを理解されたい。特定の動作要件および環境に適合するように変化する他の修正および変更は、当業者には明らかであるため、本発明は、開示の目的のために選択された例に限定されるものとは見なされず、本発明の真の精神および範囲から逸脱しないすべての変更および修正を対象にする。
【0110】
本出願は、特定の構造的特徴および/または方法論的行為を有する実施形態を記載しているが、特許請求の範囲は、記載された特定の特徴または行為に必ずしも限定されないことを理解されたい。むしろ、特定の特徴および行為は、本出願の特許請求の範囲内にあるいくつかの実施形態を単に例示するものである。
【0111】
実施例の項
1:ビデオドアベルであって、正面と、頂部と、底部と、第1の側面と、第2の側面と、正面と第1の側面との間に位置付けられた第1の隅部と、正面と第2の側面との間に位置付けられた第2の隅部と、を有するハウジングと、第1の隅部に配置され、かつ第1の方向に向けられた第1の受動型赤外線(PIR)センサと、正面に配置され、かつ第1の方向とは異なる第2の方向に向けられた第2のPIRセンサと、第2の隅部に配置され、かつ第2の方向とは異なる第3の方向に向けられた第3のPIRセンサと、正面に配置され、かつ第2の方向に向けられた第1のカメラであって、第1のタイプのカメラを含む、第1のカメラと、第1の隅部に配置され、かつ第3の方向とは異なる第4の方向に向けられた第2のカメラであって、第1のタイプのカメラとは異なる第2のタイプのカメラを含む、第2のカメラと、正面に配置され、かつ第2の方向に向けられた第3のカメラであって、第2のタイプのカメラを含む、第3のカメラと、第2の隅部に配置され、かつ第4の方向とは異なる第5の方向に向けられた第4のカメラであって、第2のタイプのカメラを含む、第4のカメラと、第1のPIRセンサ、第2のPIRセンサ、および第3のPIRセンサを覆って配置された第1のカバーと、第1のカメラを覆って配置された第2のカバーと、第2のカメラ、第3のカメラ、および第4のカメラを覆って配置された第3のカバーと、を備える、ビデオドアベル。
【0112】
2:第1のPIRセンサ、第2のPIRセンサ、および第3のPIRセンサが、第1の列に水平方向に整列され、第2のカメラ、第3のカメラ、および第4のカメラが、第2の列に水平方向に整列される、項1に記載のビデオドアベル。
【0113】
3:第1のPIRセンサ、第2のPIRセンサ、および第3のPIRセンサが、第1のカメラよりもビデオドアベルの頂部の近くに位置付けられ、第1のカメラが、第2のカメラ、第3のカメラ、および第4のカメラよりもビデオドアベルの頂部の近くに位置付けられる、項1または2に記載のビデオドアベル。
【0114】
4:カメラデバイスであって、1つ以上の運動センサと、第1のカメラであって、第1の解像度を有する第1のタイプのカメラを含み、1つ以上の運動センサよりもデバイスの底端部の近くに位置付けられた、第1のカメラと、第2のカメラであって、第1の解像度よりも低い第2の解像度を有する第2のタイプのカメラを含み、第1のカメラよりもデバイスの底端部の近くに位置付けられた、第2のカメラと、第3のカメラであって、第2のタイプのカメラを含む、第3のカメラと、を備える、カメラデバイス。
【0115】
5:1つ以上の運動センサが、少なくとも第1の運動センサおよび第2の運動センサを備え、また、第1の運動センサが、垂直軸に沿って第1のカメラと整列される、第2の運動センサが、垂直軸に沿って第1のカメラと整列される、第2の運動センサが、水平軸に沿って第1の運動センサと整列される、第2のカメラが、垂直軸に沿って第1のカメラと整列される、または第3のカメラが、水平軸に沿って第2のカメラと整列される、のうちの少なくとも1つである、項4に記載のカメラデバイス。
【0116】
6:正面と、第1の側面と、正面と第1の側面との間に位置付けられた第1の隅部と、をさらに備え、第2のカメラが、第1の隅部に配置され、かつ第1の方向に向けられ、第3のカメラが、正面に配置され、かつ第2の方向に向けられ、第2の方向が、第1の方向とは異なる、項4または5に記載のカメラデバイス。
【0117】
7:正面と、第1の側面と、第2の側面と、正面と第1の側面との間に位置付けられた第1の隅部と、正面と第2の側面との間に位置付けられた第2の隅部と、をさらに備え、第2のカメラが、第1の隅部に配置され、かつ第1の方向に向けられ、第3のカメラが、第2の隅部に配置され、かつ第2の方向に向けられ、第2の方向が、第1の方向とは異なる、項4、5、または6のいずれか1つに記載のカメラデバイス。
【0118】
8:第4のカメラであって、第2のタイプのカメラを含み、かつ正面に配置された、第4のカメラをさらに備える、項4、5、6、または7のいずれか1つに記載のカメラデバイス。
【0119】
9:1つ以上の運動センサが、第1の隅部に配置され、かつ第3の方向に向けられ、第3の方向が第1の方向とは異なる、第1の運動センサと、正面に配置され、かつ第4の方向に向けられた、第2の運動センサと、第2の隅部に配置され、かつ第5の方向に向けられ、第5の方向が、第2の方向とは異なる、第5の運動センサと、を含む、項4、5、6、7、または8のいずれか1つに記載のカメラデバイス。
【0120】
10:1つ以上の運動センサが、第1の列に水平方向に整列される第1の運動センサ、第2の運動センサ、および第3の運動センサを含み、第2のカメラ、第3のカメラ、および第4のカメラが、第2の列に水平方向に整列される、項4、5、6、7、8、または9のいずれか1つに記載のカメラデバイス。
【0121】
11:1つ以上の運動センサを覆って配置された第1のカバーと、第2のカメラ、第3のカメラ、および第4のカメラを覆って配置された第2のカバーと、をさらに備え、第2のカバーが、第2のカメラの正面に配置された第1の平坦面を有する第1の凹部と、第4のカメラの正面に配置された第2の平坦面を有する第2の凹部と、を含む、項4、5、6、7、8、9、または10のいずれか1つに記載のカメラデバイス。
【0122】
12:第1の端部と、第1の端部の反対側にある第2の端部と、第1の側面と、第1の側面の反対側にある第2の側面と、第1の端部よりも第2の端部の近くに、かつ第2の側面よりも第1の側面の近くに位置付けられる、第1のアンテナと、第1の端部よりも第2端部の近くに、かつ第1の側面よりも第2の側面の近くに位置付けられる、第2のアンテナと、をさらに備え、1つ以上の運動センサが、第2の端部よりも第1の端部の近くに位置付けられる、項4、5、6、7、8、9、10、または11のいずれか1つに記載のカメラデバイス。
【0123】
13:第1のアンテナおよび第2のアンテナが、第1の端部から少なくとも1インチ離間されている、項4、5、6、7、8、9、10、11、または12のいずれか1つに記載のカメラデバイス。
【0124】
14:第1のタイプのカメラが、カラー画像センサを含む、第2のタイプのカメラが、モノクロ画像センサを含む、または第1のタイプのカメラが、第2のタイプのカメラよりも多くの電力量を使用する、のうちの少なくとも1つである、項4、5、6、7、8、9、10、11、12、または13のいずれか1つに記載のカメラデバイス。
【0125】
15:カメラデバイスであって、ハウジングと、ハウジングに対して第1の方向に向けられた第1の運動センサと、第1の方向に対して第2の方向に向けられた第2の運動センサと、第1の方向に対して第3の方向に向けられた第3の運動センサと、第1の方向に対して第4の方向に向けられた第1のカメラと、第2の方向に向けられた第2のカメラと、第1の方向に対して第5の方向に向けられた第3のカメラと、を備える、カメラデバイス。
【0126】
16:第2の運動センサと第2のカメラとの間に位置付けられた第4のカメラをさらに備え、第4のカメラが、第1のタイプのカメラを含み、第2のカメラが、第2のタイプのカメラを含む、項15に記載のカメラデバイス。
【0127】
17:第1のタイプのカメラが、カラー画像センサを備える、第2のタイプのカメラが、モノクロ画像センサを備える、または第1のタイプのカメラが、第2のタイプのカメラの第2の解像度よりも高い第1の解像度を備える、のうちの少なくとも1つである、項15または16に記載のカメラデバイス。
【0128】
18:正面と、第1の側面と、第2の側面と、正面と第1の側面との間に位置付けられた第1の隅部と、正面と第2の側面との間に位置付けられた第2の隅部と、をさらに備え、第1の運動センサが、第1の隅部に位置付けられ、第3の運動センサが、第2の隅部に位置付けられ、第1のカメラが、第1の隅部に位置付けられ、第3のカメラが、第2の隅部に位置付けられる、項15、16、または17のいずれか1つに記載のカメラデバイス。
【0129】
19:第1の運動センサ、第2の運動センサ、および第3の運動センサが、集合的に、第1の視野(FOV)を含み、第1のカメラ、第2のカメラ、および第3のカメラが、集合的に、第1のFOVよりも狭い第2のFOVを含む、項15、16、17、または18のいずれか1つに記載のカメラデバイス。
【0130】
20:第4のカメラが、第2の方向に向けられ、第4のカメラが、第1の運動センサ、第2の運動センサ、または第3の運動センサのうちの1つ以上と、第1のカメラ、第2のカメラ、または第3のカメラのうちの1つ以上との間に配置される、項15、16、17、18、または19のいずれか1つに記載のカメラデバイス。
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図9
図10A
図10B