(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-10
(45)【発行日】2023-08-21
(54)【発明の名称】パワー制御パラメータ決定方法及び端末
(51)【国際特許分類】
H04W 52/04 20090101AFI20230814BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20230814BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20230814BHJP
【FI】
H04W52/04
H04W72/23
H04W16/28
(21)【出願番号】P 2022523258
(86)(22)【出願日】2020-10-16
(86)【国際出願番号】 CN2020121442
(87)【国際公開番号】W WO2021073605
(87)【国際公開日】2021-04-22
【審査請求日】2022-04-18
(31)【優先権主張番号】201910995833.9
(32)【優先日】2019-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201911129702.9
(32)【優先日】2019-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】楊 昂
(72)【発明者】
【氏名】孫 鵬
(72)【発明者】
【氏名】袁 江偉
(72)【発明者】
【氏名】孫 曉東
(72)【発明者】
【氏名】楊 宇
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109495959(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0275379(US,A1)
【文献】Motorola Mobility, Lenovo,Remaining details on CA-related NR UL power control[online],3GPP TSG RAN WG1 #93 R1-1807279,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1807279.zip>,2018年05月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられるパワー制御パラメータ決定方法であって、
ターゲット対象のパワー制御パラメータのうちのターゲットパラメータが配置されていない場合
、
履歴配置に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、
プロトコルの約定に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、のうちのいずれか一つの方式で前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定することを含み、
そのうち、前記ターゲット対
象は、物理上りリンク制御チャネルPUCCH、物理上りリンク共有チャネルPUSCHとサウンディングリファレンス信号SRSから選択されており、前記ターゲットパラメータは、パス損失計算リファレンスリファレンス信号、ターゲット受信パワー、パス損失補償係数と閉ループパワー制御のうちの少なくとも一つを含
み、
前記ターゲットパラメータが前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号を含む場合、履歴配置又はプロトコルの約定に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定することは、
履歴配置の下りリンクリファレンス信号RSにおける第一のRSを前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号として決定することを含み、
前記第一のRSは、
前記ターゲット対象に関連する疑似コロケーションQCL情報における下りリンクRS
である、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ターゲット対象は、第一のキャリアに位置しており、前記ターゲット対象に関連する疑似コロケーションQCL情報における下りリンクRSは、
前記第一のキャリアが制御リソースセットCORESETを配置する場合、前記第一のキャリアに配置されたCORESETのうちの一つである第一のCORESETのQCL情報における下りリンクRS、
前記第一のキャリアにCORESETが配置されていなく、且つ前記第一のキャリアのアクティブ化帯域幅部分BWPにPDSCH用のM個(Mが正整数である)の伝送配置指示TCIが配置されている場合、アクティブ化状態にある前記M個のTCIのうちの一つである第一のTCIにおける下りリンクRS、
前記第一のキャリアにCORESETが配置されていなく、且つ第一のキャリアのアクティブ化BWPにアクティブ化状態にあるTCIが配置されていない場合、前記第一のキャリアと異なる第二のキャリアの第一のBWPの第三のRS、
前記第一のキャリアにCORESETが配置されていない場合、前記第一のキャリアと異なる第二のキャリアの第一のBWPの第三のRS、のうちのいずれか一つを含む、ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一のCORESETは、
前記第一のキャリアに直近の時刻で配置されたCORESET、
前記第一のキャリアに配置されたCORESETのうちの識別子番号が0であるCORESET、のうちのいずれか一つを含む、ことを特徴とする請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一のキャリアに直近の時刻で配置されたCORESETは、
前記第一のキャリアに直近の時刻で配置されたCORESETのうちの最低識別子番号又は最高識別子番号のCORESETを含む、ことを特徴とする請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記第一のTCIは、前記M個のTCIのうちの最低識別子番号又は最高識別子番号のTCIである、ことを特徴とする請求項
2に記載の方法。
【請求項6】
前記第一のBWPは、アクティブ化BWP、初期BWP、最低識別子番号のBWPと最高識別子番号のBWPのうちの少なくとも一つを含む、ことを特徴とする請求項
2に記載の方法。
【請求項7】
端末であって、
ターゲット対象のパワー制御パラメータのうちのターゲットパラメータが配置されていない場合
、
履歴配置に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、
プロトコルの約定に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、のうちのいずれか一つの方式で前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定するための決定モジュールを含み、
そのうち、前記ターゲット対
象は、物理上りリンク制御チャネルPUCCH、物理上りリンク共有チャネルPUSCHとサウンディングリファレンス信号SRSから選択されており、前記ターゲットパラメータは、パス損失計算リファレンスリファレンス信号、ターゲット受信パワー、パス損失補償係数と閉ループパワー制御のうちの少なくとも一つを含
み、
前記ターゲットパラメータが前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号を含む場合、履歴配置又はプロトコルの約定に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定することは、
履歴配置の下りリンクリファレンス信号RSにおける第一のRSを前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号として決定することを含み、
前記第一のRSは、
前記ターゲット対象に関連する疑似コロケーションQCL情報における下りリンクRS
である、ことを特徴とする端末。
【請求項8】
前記ターゲット対象は、第一のキャリアに位置しており、前記ターゲット対象に関連する疑似コロケーションQCL情報における下りリンクRSは、
前記第一のキャリアが制御リソースセットCORESETを配置する場合、前記第一のキャリアに配置されたCORESETのうちの一つである第一のCORESETのQCL情報における下りリンクRS、
前記第一のキャリアにCORESETが配置されていなく、且つ前記第一のキャリアのアクティブ化帯域幅部分BWPにPDSCH用のM個(Mが正整数である)の伝送配置指示TCIが配置されている場合、アクティブ化状態にある前記M個のTCIのうちの一つである第一のTCIにおける下りリンクRS、
前記第一のキャリアにCORESETが配置されていなく、且つ第一のキャリアのアクティブ化BWPにアクティブ化状態にあるTCIが配置されていない場合、前記第一のキャリアと異なる第二のキャリアの第一のBWPの第三のRS、
前記第一のキャリアにCORESETが配置されていない場合、前記第一のキャリアと異なる第二のキャリアの第一のBWPの第三のRS、のうちのいずれか一つを含む、ことを特徴とする請求項
7に記載の端末。
【請求項9】
前記第一のCORESETは、
前記第一のキャリアに直近の時刻で配置されたCORESET、
前記第一のキャリアに配置されたCORESETのうちの識別子番号が0であるCORESET、のうちのいずれか一つを含む、ことを特徴とする請求項
8に記載の端末。
【請求項10】
前記第一のキャリアに直近の時刻で配置されたCORESETは、
前記第一のキャリアに直近の時刻で配置されたCORESETのうちの最低識別子番号又は最高識別子番号のCORESETを含む、ことを特徴とする請求項
9に記載の端末。
【請求項11】
端末に用いられるパワー制御パラメータ決定方法であって、
ターゲット対象のパワー制御パラメータのうちのターゲットパラメータが配置されていない場合、
ネットワーク機器により配置される、前記ターゲット対象と異なる他の対象のターゲットパラメータに基づいて前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定することを含み、
そのうち、前記ターゲット対象は、物理上りリンク共有チャネルPUSCHであり、前記他の対象は、サウンディングリファレンス信号SRSであり、
前記ターゲットパラメータは、パス損失計算リファレンスリファレンス信号を含む場合、前記他の対象のターゲットパラメータに基づいて前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定することは、
前記他の対象の第一のパス損失計算リファレンスリファレンス信号を前記ターゲット対象の前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号として決定することを含む、ことを特徴とする方法。
【請求項12】
前記ターゲットパラメータは、ターゲット受信パワー、パス損失補償係数、及び閉ループパワー制御のうちの少なくとも一つをさらに含む、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
端末であって、
ターゲット対象のパワー制御パラメータのうちのターゲットパラメータが配置されていない場合、
ネットワーク機器により配置される、前記ターゲット対象と異なる他の対象のターゲットパラメータに基づいて前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定するための決定モジュールを含み、
そのうち、前記ターゲット対象は、物理上りリンク共有チャネルPUSCHであり、前記他の対象は、サウンディングリファレンス信号SRSであり、
前記ターゲットパラメータは、パス損失計算リファレンスリファレンス信号を含む場合、前記決定モジュールは、前記他の対象の第一のパス損失計算リファレンスリファレンス信号を前記ターゲット対象の前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号として決定するために用いられる、ことを特徴とする端末。
【請求項14】
前記ターゲットパラメータは、ターゲット受信パワー、パス損失補償係数、及び閉ループパワー制御のうちの少なくとも一つをさらに含む、ことを特徴とする請求項13に記載の端末。
【請求項15】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1から
6のいずれか1項
、又は11から12のいずれか1項に記載のパワー制御パラメータ決定方法のステップを実現させる、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術分野に関し、特にパワー制御パラメータ決定方法及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、従来の通信システムでは、物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)、物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)又はサウンディングリファレンス信号(Sounding Reference Signal、SRS)を送信する際に、通常、ネットワーク機器により配置されるパワー制御パラメータに基づいてパワー制御を行う必要がある。このパワー制御パラメータは、通常、パス損失計算リファレンスリファレンス信号(Pathloss ReferenceRS、PL RS)、ターゲット受信パワー、パス損失補償係数と閉ループパワー制御などのパラメータを含む。ネットワーク機器がそのうちのいずれか一つを配置していない場合、端末(User Equipment、UE)は、上りリンク発射パワーを調整することができなく、それによってネットワークのUEに対するパワーを制御することができず、UEの発射パワーが高すぎるか、又は低すぎることを引き起こしやすく、UEが発射パワーを消費しすぎること、セル内の干渉の増加、セル間の干渉の増加、又はシステム容量の低下を引き起こす。このように、配置されるパワー制御パラメータが全てのパラメータを含む必要があることによって、パワー制御が占有するリソースオーバヘッドは、比較的に大きくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施例は、パワー制御が占有するリソースオーバヘッドが比較的に大きいという問題を解決するためのパワー制御パラメータ決定方法及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第一の方面によれば、本発明の実施例は、端末に用いられるパワー制御パラメータ決定方法を提供する。前記方法は、
ターゲット対象のパワー制御パラメータのうちのターゲットパラメータが配置されていない場合、
ネットワーク機器により配置される、前記ターゲット対象と異なる他の対象のターゲットパラメータに基づいて前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、
履歴配置に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、
プロトコルの約定に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、のうちのいずれか一つの方式で前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定することを含み、
そのうち、前記ターゲット対象と前記他の対象は、物理上りリンク制御チャネルPUCCH、物理上りリンク共有チャネルPUSCHとサウンディングリファレンス信号SRSから選択されており、前記ターゲットパラメータは、パス損失計算リファレンスリファレンス信号、ターゲット受信パワー、パス損失補償係数と閉ループパワー制御のうちの少なくとも一つを含む。
【0005】
第二の方面によれば、本発明の実施例は、端末をさらに提供する。前記端末は、
ターゲット対象のパワー制御パラメータのうちのターゲットパラメータが配置されていない場合、
ネットワーク機器により配置される、前記ターゲット対象と異なる他の対象のターゲットパラメータに基づいて前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、
履歴配置に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、
プロトコルの約定に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、のうちのいずれか一つの方式で前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定するための決定モジュールを含み、
そのうち、前記ターゲット対象と前記他の対象は、物理上りリンク制御チャネルPUCCH、物理上りリンク共有チャネルPUSCHとサウンディングリファレンス信号SRSから選択されており、前記ターゲットパラメータは、パス損失計算リファレンスリファレンス信号、ターゲット受信パワー、パス損失補償係数と閉ループパワー制御のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする。
【0006】
第三の方面によれば、本発明の実施例は、端末をさらに提供する。前記端末は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時に上記パワー制御パラメータ決定方法におけるステップを実現させる。
【0007】
第四の方面によれば、本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記パワー制御パラメータ決定方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施例では、ターゲット対象のパワー制御パラメータのうちのターゲットパラメータが配置されていない場合、端末が他の対象のターゲットパラメータ、履歴配置及び/又はプロトコルの約定に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定することができるため、このように、パワー制御パラメータ配置に対するネットワーク機器の需要を簡略化することができ、パワー制御が占有するリソースオーバヘッドを低減した。それとともに、ネットワーク機器配置の柔軟性を向上させた。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本発明の実施例の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、これらの添付図面に基づき、他の添付図面を得ることもできる。
【
図1】本発明の実施例の応用可能なネットワークシステムの構造図である。
【
図2】本発明の実施例によるパワー制御パラメータ決定方法のフローチャートである。
【
図4】本発明の実施例による別の端末の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下は、本発明の実施例における添付図面を結び付けながら、本発明の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0011】
本出願の明細書と請求項における用語である「含む」及び它の任意の変形は、非排除性の「含む」を意図的にカバーするものであり、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明瞭にリストアップされているそれらのステップ又はユニットに限らず、明瞭にリストアップされていない又はこれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。なお、明細書及び請求項において使用される「及び/又は」は、接続されている対象の少なくともそのうちの一つを表し、例えばA及び/又はBは、単独のA、単独のB、及びAとBとの組み合わせの3つのケースを含むことを表す。
【0012】
本発明の実施例では、「例えば」などの用語は、例、例証、又は説明とすることを表すために用いられる。本発明の実施例では、「例えば」と記述される任意の実施例又は設計案は、他の実施例又は設計案より好ましいか、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連概念を具体的な方式で示すことを意図する。
【0013】
以下では、添付図面を結び付けながら、本発明の実施例を紹介する。本発明の実施例によるパワー制御パラメータ決定方法及び端末は、無線通信システムに用いられてもよい。この無線通信システムは、5Gシステム、又は進化型長期的進化(Evolved Long Term Evolution、eLTE)システム、又は後続の進化通信システムであってもよい。
【0014】
図1を参照すると、
図1は、本発明の実施例の応用可能なネットワークシステムの構造図である。
図1に示すように、端末11とネットワーク機器12とを含み、そのうち、端末11は、ユーザ端末又は他の端末側機器、例えば、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDAと略称される)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)又はウェアラブルデバイス(Wearable Device)などの端末側機器であってもよい。なお、本発明の実施例では、端末11の具体的なタイプを限定しない。上記ネットワーク機器12は、5G基地局、又は以降のバージョンの基地局、又は他の通信システムにおける基地局であってもよく、又はノードB、進化ノードB、又は送信受信ポイント(Transmission Reception Point、TRP)、又はアクセスポイント(Access Point、AP)、又は当分野における他の用語と呼ばれてもよい。同じ技術的効果が達成される限り、前記ネットワーク機器は、特定の技術用語に限定されない。また、上記ネットワーク機器12は、マスタノード(Master Node、MN)、又はセカンダリノード(Secondary Node、SN)であってもよい。なお、本発明の実施例では、5G基地局のみを例にするが、ネットワーク機器の具体的なタイプを限定しない。
【0015】
無線通信システムでは、PUCCH、PUSCH又はSRSのパワー制御パラメータは、パス損失計算リファレンスリファレンス信号、ターゲット受信パワー(開ループ受信パワーターゲット値)、パス損失補償係数と閉ループパワー制御などのパラメータを含み、ネットワーク機器は、上位層シグナリング又は物理層シグナリングによってこれらのパワー制御パラメータを配置する必要がある。
【0016】
関連技術では、シングルトランスミッションポイント(Single-Transmission Reception Point、Single-TRP)伝送シーンにおいて、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング指示情報には、各端末の全てのPUCCHリソース配置情報は、P0取り値セット、パス損失計算リファレンス信号セット、閉ループパワー制御プロセスセットを含む同じパワー制御パラメータセットを共有し、各端末の全てのPUCCHリソース配置情報は、同じ空間関連情報セットを共有する。パワー制御パラメータと空間関連情報との関連関係は、空間関連情報配置情報に含まれる。そのため、上りリンク送信ビーム指示メカニズムは、パワー制御パラメータ指示を多重化することができる。
【0017】
一つのPUCCH伝送に対し、メディアアクセス制御ユニット(media access controlcontrol element、MAC CE)は、PUCCHの送信ビームを指示するために、空間関連情報セットにおける一つの空間関連情報をアクティブ化することができ、それらの関連関係は、RRCシグナリングによって予め配置される。同時に、空間関連情報とパワー制御パラメータとの関連関係によって、実際のPUCCH伝送に使用されるパワーパラメータを取得することができる。
【0018】
物理上りリンク共有チャネルのパワー制御パラメータセット、SRSリソース指示(SRI)とパワー制御パラメータとの間の関連関係は、RRCシグナリングによって配置される。端末が実際にPUSCHを伝送するパワーは、下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)におけるSRIドメインによって指示される。
【0019】
SRSのパワー制御パラメータは、RRCシグナリングによって配置され、SRSリソースセットを単位として配置される。
【0020】
各SRSリソースセットは、少なくとも一つのSRSリソースを含み、各SRSリソースは、SRSの送信ビームを指示するための空間関連情報を含む。
【0021】
PUSCH空間関連情報は、DCIにおけるSRIによって指示され、各SRIは、一つのSRSリソースに対応し、SRSリソースに含まれる空間関連情報は、PUSCHの送信ビームを指示するために用いられる。
【0022】
端末は、上記パワー制御パラメータを使用して上りリンク発射パワーを調整して、発射パワー要求を満たすことができる。これらのパワー制御パラメータの一つ又は複数のパラメータがネットワークによって配置されていない場合、端末は、上りリンク発射パワーを調整することができなく、それによってネットワークの端末に対するパワーを制御することができず、端末の発射パワーが高すぎるか、又は低すぎることを引き起こしやすくなり、端末に発射パワーを消費しすぎること、セル内の干渉の増加、セル間の干渉の増加、又はシステム容量の低下などの問題を引き起こす。
【0023】
この問題を解決するために、これらのパワーパラメータのデフォルト値又は初期値を与える必要がある。しかし、これらのパワー制御パラメータについては、それらの用途と物理的意義とが大きく異なるため、別々に考慮する必要がある。そのため、本発明の実施例は、パワー制御パラメータ決定方法を提供した。具体的な考え方は、以下の通りである。
【0024】
まず、パス損失計算リファレンスリファレンス信号を考慮する。パス損失計算リファレンスリファレンス信号は、一つの下りリンクRSであり、一つのデフォルトの下りリンクRSを選択するには、端末からネットワーク機器へのチャネル環境を効果的に体現できるか否か、できるだけ多くの場合もこの下りリンクRSを見つけることができるか否か、この下りリンクRSの疑似コロケーション(Quasi co-location、QCL)情報が相対的に安定しており、常に変化しないか否か、いくつかの極端な状況に対してどのように操作すべきか、という各種の方面を考慮する必要がある。
【0025】
上記原則に基づき、全てのチャネルとRSから物理下りリンク制御チャネル(Physical downlink control channel、PDCCH)と物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)とを初歩的に選択する。
【0026】
PDCCHは、制御の役割を果たす下りリンクのチャネルであり、そして、一つの重要な役割は、PUCCH、PUSCH又はSRSをスケジューリングすることであり、そしてPDCCHのQCLには下りリンクRSが含まれるとすると、パス損失計算リファレンスリファレンス信号の候補とすることができる。しかし、PDCCHは複数がある可能性もあり、どちらを使用するかが問題となり、即ち、一つのキャリアは、複数の制御リソースセット(Control resource set、CORESET)があり、どのCORESETを使用するかという問題を解決する必要があるとともに、現在の帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)にはいかなるCORESETがない可能性もある。
【0027】
PRACHのパラメータがネットワークにより配置されるが、それは、一つの上りリンクチャネルである。しかし、特に、PRACHのQCLには、常に同期信号ブロック(Synchronization Signal Block、SSB)又はチャネル状態情報リファレンス信号(Channel State InformationReference Signal、CSI-RS)があり、いずれも下りリンクRSである。
【0028】
他のチャネルとRS、例えば物理下りリンク共有チャネル(Physical downlink shared channel、PDSCH)、初期アクセスされるSSBなどは、いずれも様々な問題が存在し、デフォルトのパス損失計算リファレンスリファレンス信号とすることができない。例えば、PDSCHは、高チャネル容量が必要となり、ビームが比較的に狭く、それは、PUCCHとSRSの需要と衝突している。そして、PDSCHはしばしば存在しないか、又はチャネル環境は、しばしば変化する。例えば、初期アクセスされるSSBは、ビームが比較的に広く、伝送成功率をターゲットとしているが、端末とネットワークとの間のチャネル環境は、一定時間を経過すると、変化した可能性が高く、初期アクセスされるSSBのビーム方向は、最適でなくなり、ひいては悪化する可能性が高い。
【0029】
しかし、上述したPDSCHにも例外があり、以下では、一部の例外の方案を例にして説明する。例えば、いくつかの方案では、ネットワーク機器は、PDSCHのために伝送配置指示(Transmission configuration indicator、TCI)を配置する際に、まず複数のTCIを配置し、それから、そのうちの一部をアクティブ化する。すると、ネットワーク機器は、そのうちのTCI IDが最小又はTCI IDが最大のTCIを特殊TCIとして、例えば、このTCIは、カバー又は安定などの性能が良いビーム、又はチャネルリファレンス信号受信パワー(Reference Signal Received Power、RSRP)が最も高いビームに対応する。他のパラメータ、即ちターゲット受信パワー、パス損失補償係数と閉ループパワー制御などのパラメータを考慮すると、同様に、ネットワークが常に配置するパワーに関連するパラメータを探す必要があり、message 1に初期アクセスした後、RRC配置の前のPUCCHとSRSの配置を参照してもよい。この配置がネットワーク機器により配置されることになり、そして、リンク品質の安定、伝送成功の確率をターゲットとして配置される。
【0030】
初期アクセスされるSSBが適切ではないが、端末の位置するSSBが比較的に適切であり、これは、端末が、このSSBの性能が良く、それに対応するビームが端末に向いているはずであると考えているからである。
【0031】
さらに、PUCCH、PUSCHとSRSの三者のうちの一方又は両方にPL RSが配置された場合、三者のうち、PL RSが配置されていないものは、これらの既に配置されたPL RSを使用することができる。また、これらのPL RSがMACCEによってアクティブ化又は更新されるか否か、PL RS数の問題をさらに考慮する必要がある。以上の理由により、以下の解決案を得ることができる。
【0032】
例えば、いくつかの方案では、ネットワークが他のチャネルのために配置したPL RSを使用することができる。更に、PL RS数とMAC CEによりアクティブ化又は更新される問題を考慮する必要がある。
【0033】
例えば、いくつかの方案では、一つのデフォルトのQCLにおける下りリンクRSを使用することができる。QCLにおけるRSは、下りリンクのRSであってもよいが、SRSであってもよく、後者は、上りリンクRSであり、パス損失計算リファレンスリファレンス信号とすることができない。デフォルトのQCLにおいて、SRSであり、且つこのSRSが一つの下りリンクRSに関連付けられている場合、このSRSに関連する(associated)下りリンクRSを使用する。より具体的には、複数の場合において、本発明は、このデフォルトのQCLをどのように探すかを示す。
【0034】
例えば、いくつかの方案では、ネットワーク機器がPDCCHを使用して専用PUCCH(dedicated-PUCCH)又はSRSをスケジューリングし、このPDCCHにはQCL情報があるとすると、このPDCCHのQCL情報における下りリンクRSを使用することもできる。
【0035】
例えば、いくつかの方案では、端末には、CORESET識別子が0であるCORESET(即ちCORESET#0)があり、CORESET#0のQCL情報における下りリンクRSを使用することができる。無論、現在のBWPにCORESET#0がない場合、他のBWPのCORESET#0を探す必要がある。現在のキャリア上の全てのBWPにはいずれもCORESET#0がない場合、われわれは、他のセルグループ(cell group)を検索する必要がある。しかし、このように検索すると、複数のCORESET#0がある可能性があり、それらを並び替える必要があり、重要度、IDシーケンスなどの観点から並び替えしてもよい。
【0036】
例えば、いくつかの方案では、現在のBWPの識別子番号が最も低いCORESET(CORESET with loweset ID)を使用することができる。同様に、現在のBWPにCORESETがない問題があり、上記に類似する導出により解決案を与えることができる。
【0037】
いくつかの方案では、PRACHのQCLにおける下りリンクRSを使用することができる。PRACHは、ランダムアクセスチャネルとして、ネットワーク機器は常に、PRACHの下りリンクRSを配置する。
【0038】
他のパラメータ、即ちターゲット受信パワー、パス損失補償係数、閉ループパワー制御などのパラメータを考慮し、同様に、ネットワークが常に配置するパワーに関連するパラメータを探す必要があり、message 1に初期アクセスした後、RRC配置の前のPUCCH、SRSの配置を参照してもよい。この配置がネットワークにより配置されることになり、そして、リンク品質の安定、伝送成功の確率をターゲットとして配置され、良い選択である。
【0039】
具体的には、
図2を参照すると、
図2は、本発明の実施例による端末に用いられるパワー制御パラメータ決定方法のフローチャートである。
図2に示すように、以下のステップを含む。
【0040】
ステップ201、ターゲット対象のパワー制御パラメータのうちのターゲットパラメータが配置されていない場合、
ネットワーク機器により配置される、前記ターゲット対象と異なる他の対象のターゲットパラメータに基づいて前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、
履歴配置に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、
プロトコルの約定に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、のうちのいずれか一つの方式で前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定し、
そのうち、前記ターゲット対象と前記他の対象は、物理上りリンク制御チャネルPUCCH、物理上りリンク共有チャネルPUSCHとサウンディングリファレンス信号SRSから選択されており、前記ターゲットパラメータは、パス損失計算リファレンスリファレンス信号、ターゲット受信パワー、パス損失補償係数と閉ループパワー制御のうちの少なくとも一つを含む。
【0041】
本実施例では、ネットワーク機器は、ターゲット対象に対してパワー制御パラメータの一部のパラメータを配置するか、又はパワー制御パラメータを配置しないことができる。この時、端末は、他の対象のターゲットパラメータ、履歴配置及び/又はプロトコルの約定に従ってネットワーク機器により配置されていないターゲットパラメータを決定することができる。
【0042】
具体的には、端末は、ネットワーク機器により配置される他の対象のターゲットパラメータに基づいて前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定してもよく、端末は、履歴配置におけるある配置パラメータを自律的に選択することでターゲットパラメータを決定してもよく、端末は、プロトコルの約定に従って履歴配置におけるある配置パラメータを選択することでターゲットパラメータを決定してもよく、端末は、さらに、プロトコルにより約定されるパラメータ値をターゲットパラメータとして直接に決定してもよく、以下の各実施例は、これについて詳細に説明する。
【0043】
理解すべきことは、いくつかの実施例では、上記パス損失計算リファレンスリファレンス信号は、パス損失リファレンスリファレンス信号又はパス損失リファレンス信号と呼ばれてもよい。選択的に、上記下りリンクリファレンス信号(Reference Signal、RS)とは、具体的には、チャネル状態情報リファレンス信号CSI-RS及び/又は同期信号ブロックSSBであってもよい。
【0044】
選択的に、上記PUCCHは、専用PUCCHであってもよい。
【0045】
本発明の実施例では、ターゲット対象のパワー制御パラメータのうちのターゲットパラメータが配置されていない場合、端末が他の対象のターゲットパラメータ、履歴配置及び/又はプロトコルの約定に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定することができるため、このように、パワー制御パラメータ配置に対するネットワーク機器の需要を簡略化することができ、パワー制御が占有するリソースオーバヘッドを低減した。それとともに、ネットワーク機器配置の柔軟性を向上させた。
【0046】
一つの選択的な実施例では、前記ターゲットパラメータが前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号を含む場合、前述した、ターゲット対象以外の他の対象のターゲットパラメータに従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定することは、
他の対象の第一のパス損失計算リファレンスリファレンス信号を前記ターゲット対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号として決定することを含む。
【0047】
即ち、ネットワーク機器がRRCシグナリングによってPUCCH、PUSCHとSRSの三者のうちの一方又は両方のPL RSを配置した場合、PUCCH、PUSCHとSRSにおいて配置されていないPL RSは、他者において既に配置されたPL RSに基づいて決定されてもよい。
【0048】
選択的に、前記第一のパス損失計算リファレンスリファレンス信号は、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、最低識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、最高識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、直近の時刻に使用されたパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、メディアアクセス制御ユニットMAC CEによってアクティブ化又は更新される最低識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、MAC CEによってアクティブ化又は更新される最高識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、MAC CEによってアクティブ化又は更新される直近の時刻に使用されたパス損失計算リファレンスリファレンス信号、のうちのいずれか一つである。
【0049】
選択的に、RRCシグナリングにより配置されるPL RS数に基づいてターゲット対象のPL RSを決定してもよい。
【0050】
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号の数が予め設定される閾値以下である場合、前記第一のパス損失計算リファレンスリファレンス信号は、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、前記最低識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、前記最高識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、前記直近の時刻に使用されたパス損失計算リファレンスリファレンス信号、のうちのいずれか一つである。
【0051】
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号の数が予め設定される閾値よりも大きい場合、前記第一のパス損失計算リファレンスリファレンス信号は、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、前記MAC CEによってアクティブ化又は更新される最低識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、前記MAC CEによってアクティブ化又は更新される最高識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、前記MAC CEによってアクティブ化又は更新される直近の時刻に使用されたパス損失計算リファレンスリファレンス信号、のうちのいずれか一つである。
【0052】
そのうち、MAC CEによってアクティブ化又は更新される直近の時刻に使用されたパス損失計算リファレンスリファレンス信号の数が1よりも大きい場合、前記第一のパス損失計算リファレンスリファレンス信号は、
MAC CEによってアクティブ化又は更新される直近の時刻に使用されたパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、最低識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
MAC CEによってアクティブ化又は更新される直近の時刻に使用されたパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、最高識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、のうちのいずれか一つである。
【0053】
上記予め設定される閾値の取り値は、4であってもよい。無論、予め設定される閾値の取り値は、4に限定されるものではなく、他の値であってもよく、必要に応じて設定されてもよい。
【0054】
選択的に、前記他の対象の数が1よりも大きく、予め設定される第一の優先度情報に従ってそのうちの一つ又は二つの対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号を前記ターゲット対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号として選択する場合、前記第一の優先度情報は、
プロトコルにより約定されること、
ネットワーク機器により配置されること、
端末により配置されること、のうちのいずれか一つの方式で取得されるものである。
【0055】
例えば、ネットワーク機器がPUCCHとPUSCHのPL RSを配置したが、SRSのPL RSを配置していない場合、SRSのPL RSは、PUCCHのPL RSを優先的に採用し、又はPUSCHのPL RSを優先的に採用し、又はPUCCHとPUSCHとのPL RSの優先度が同じであり、又は端末自身がPUCCHとPUSCHとのPL RSの優先度を决定してもよい。
【0056】
ネットワーク機器がPUCCHとSRSのPL RSを配置したが、PUSCHのPL RSを配置していない場合、PUSCHのPL RSは、PUCCHのPL RSを優先的に採用し、又はSRSのPL RSを優先的に採用し、又はPUCCHとSRSとのPL RSの優先度が同じであり、又は端末自身がPUCCHとSRSとのPL RSの優先度を决定してもよい。
【0057】
ネットワーク機器がPUSCHとSRSのPL RSを配置したが、PUCCHのPL RSを配置していない場合、PUCCHのPL RSは、PUSCHのPL RSを優先的に採用し、又はSRSのPL RSを優先的に採用し、又はPUSCHとSRSとのPL RSの優先度が同じであり、又は端末自身がPUSCHとSRSとのPL RSの優先度を决定してもよい。
【0058】
選択的に、前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号は、同期信号ブロックとチャネル状態情報リファレンス信号に関連付けられ、予め設定される第二の優先度情報に従って前記ターゲット対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号を決定し、前記ターゲット対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号は、前記同期信号ブロックとチャネル状態情報リファレンス信号から選択されており、前記第二の優先度情報は、
プロトコルにより約定されること、
ネットワーク機器により配置されること、
端末により配置されること、のうちのいずれか一つの方式で取得されるものである。
【0059】
例えば、PL RSに関連するRSがSSBとCSI-RSから選択される場合、SSBを優先的に選択し、又はCSI-RSを優先的に選択し、又は端末自身がSSBを優先するかCSI-RSを優先するかを選択する。
【0060】
選択的に、前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号の識別子は、
同期信号ブロックSSBの識別子SSB-Indexを採用する場合、
チャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSの識別子CSI-RS-Indexを採用する場合、
前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号がPUSCHのパス損失計算リファレンスリファレンス信号である場合、PUSCHパス損失計算リファレンスリファレンス信号識別子PUSCH-PathlossReferenceRS-Idを採用する場合、
前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号がPUCCHのパス損失計算リファレンスリファレンス信号である場合、PUCCHパス損失計算リファレンスリファレンス信号の識別子PUCCH-PathlossReferenceRS-Idを採用する場合、
前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号がSRSのパス損失計算リファレンスリファレンス信号である場合、SRSリソース識別子SRS-ResourceIdを採用する場合、
前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号がSRSのパス損失計算リファレンスリファレンス信号である場合、SRSリソースセット識別子SRS-ResourceSetIdを採用する場合、のうちのいずれか一つの場合である。
【0061】
一つの選択的な実施例では、前記ターゲットパラメータが前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号を含む場合、履歴配置情報及び/又はプロトコルの約定に従って前記ターゲットパラメータを決定することは、
履歴配置の下りリンクRSにおける第一のRSを前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号として決定することを含む。
【0062】
本発明の実施例では、第一のRSは、端末がパス損失計算リファレンスリファレンス信号に関連する下りリンクRSを決定すると理解されてもよく、第一のRSを決定した後、第一のRSに基づいてパス損失を計算してもよい。
【0063】
選択的に、第一のRS決定の方式は、複数種類を含んでもよい。以下では、これについて詳細に説明する。例えば、本実施例では、前記第一のRSは、
前記ターゲット対象に関連する疑似コロケーションQCL情報における下りリンクRS、
現在のリソースに対応する発射ビームを決定するための複数のRSにおける第五のRS、
端末の位置するSSB、
現在で送信に使用されているビームのRS、
前記ターゲット対象をスケジューリングするPDCCHであるターゲット物理下りリンク制御チャネルPDCCHのQCL情報における下りリンクRS、
直近の物理ランダムアクセスチャネルPRACHに関連する下りリンクRS、
前記ターゲット対象をスケジューリングするためのランダムアクセス応答(Random Access Response、RAR)に対応するPRACHに関連する下りリンクRS、のうちのいずれか一つの下りリンクRSである。
【0064】
本実施例では、QCL情報にはRSの識別子番号(即ちRS ID)が含まれ、このRS IDに対応するRSは、即ちQCL情報における下りリンクRSであり、言い換えれば、QCL情報における下りリンクRSは、QCL情報に関連する下りリンクRSと理解されてもよい。
【0065】
本発明の実施例は、複数種類の第一のRSの決定案を提供した。端末は、実際の必要に応じてそのうちのある方案を設置してネットワーク機器により配置されていないターゲットパラメータを決定することができ、それによって、ターゲットパラメータ決定の柔軟性を向上させた。
【0066】
理解すべきことは、上記ターゲット対象は、第一のキャリアに位置しており、一つの選択的な実施例では、前記ターゲット対象に関連する疑似コロケーションQCL情報における下りリンクRSは、以下のいずれか一つを含む。
【0067】
方案1:第一のキャリアが制御リソースセットCORESETを配置する場合、第一のCORESETのQCL情報における下りリンクRSであって、第一のCORESETは、前記第一のキャリアに配置されたCORESETのうちの一つである。
【0068】
方案2:前記第一のキャリアにCORESETが配置されていなく、且つ前記第一のキャリアのアクティブ化帯域幅部分BWPにPDSCH用のM個(Mが正整数である)のTCIが配置されている場合、アクティブ化状態にある前記M個のTCIのうちの一つである第一のTCIにおける下りリンクRSである。
【0069】
方案3:前記第一のキャリアにCORESETが配置されていなく、且つ第一のキャリアのアクティブ化BWPにアクティブ化状態にあるTCIが配置されていない場合、前記第一のキャリアと異なる第二のキャリアの第一のBWPの第三のRSである。
【0070】
方案4:前記第一のキャリアにCORESETが配置されていない場合、前記第一のキャリアと異なる第二のキャリアの第一のBWPの第三のRSである。
【0071】
そのうち、方案1では、選択的に、第一のCORESETは、
前記第一のキャリアに直近の時刻で配置されたCORESET、
前記第一のキャリアに配置されたCORESETのうちの識別子番号が0であるCORESET、のうちのいずれか一つを含んでもよい。
【0072】
選択的に、前記第一のキャリアに直近の時刻で配置されたCORESETは、前記第一のキャリアに直近の時刻で配置されたCORESETのうちの最低識別子番号又は最高識別子番号のCORESETを含んでもよい。本実施例では、一般的なネットワーク機器は、CORESETを配置する場合、通常、CORESETの識別子番号、即ちCORESET IDを配置しており、最低識別子番号のCORESETは、CORESET IDが最も低い一つの識別子番号と理解されてもよく、最高識別子番号のCORESETは、CORESET IDが最も高い一つの識別子番号と理解されてもよい。上記第一のキャリアに配置されたCORESETのうち、識別子番号が0であるCORESETは、直近の時刻のCORESET#0であってもよい。
【0073】
なお、最低識別子番号のCORESETに対応するビームは、往々にして、カバーが広いか、又は比較的に安定しているビームであり、最高識別子番号のCORESETに対応するビームは、往々にして、現在のチャネルに最もマッチングし、チャネルRSRPが最も高いビームである。
【0074】
更に、一つの選択的な実施例では、前記第一のCORESETのQCL情報における下りリンクRSは、
前記第一のキャリアによりアクティブ化されたBWPに配置されたCORESETに関連するN1個(N1が正整数である)の下りリンクRSにおける第二のRSを含む。
【0075】
言い換えれば、本実施例では、第一のキャリアによりアクティブ化されたBWPに配置された全てのCORESETに関連する下りリンクRSから、一つの第二のRSを第一のRSとして選択してもよい。一つの選択的な実施例では、第二のRSは、
最低識別子番号又は最高識別子番号のRSであって、RSが同期信号ブロックSSBである場合、RS識別子番号は、SSB-Indexであり、RSがチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSである場合、RS識別子番号は、CSI-RS-IndexであるRS、
前記下りリンクRSがCSI-RSと優先度がCSI-RSよりも大きいSSBとを含む場合、最低識別子番号又は最高識別子番号のSSB、
前記下りリンクRSがCSI-RSと優先度がCSI-RSよりも小さいSSBとを含む場合、最低識別子番号又は最高識別子番号のCSI-RS、
前記N1個の下りリンクRSにおいて任意に選択される一つのRS、のうちのいずれか一つを含んでもよい。
【0076】
なお、他の実施例では、この第二のRSは、N1個の下りリンクRSのうちの直近の時刻の下りリンクRSであってもよい。
【0077】
方案2では、前記第一のTCIは、前記M個のTCIのうちの最低識別子番号又は最高識別子番号のTCIである。無論、他の実施例では、第一のTCIは、M個のTCIのうちの直近の時刻のTCIであってもよい。選択的に、TCIには、RS IDが含まれ、このRS IDに対応するRSは、即ち、TCIにおけるRSと理解されてもよい。
【0078】
方案3では、前記第二のキャリアは、現在のキャリア、マスターセルのキャリア、最低識別子番号のキャリアと最高識別子番号のキャリアのうちの少なくとも一つを含む。前記第一のBWPは、アクティブ化BWP、初期BWP、最低識別子番号のBWPと最高識別子番号のBWPのうちの少なくとも一つを含む。
【0079】
本実施例では、前記第三のRSは、
識別子番号が0であるCORESET、最低識別子番号のCORESET、最高識別子番号のCORESET又は前記端末により選択されるCORESETを含む第三のCORESETのQCL情報におけるRS、
前記第一のBWPに配置されたCORESETに関連するN2個(N2が正整数である)の下りリンクRSにおける第四のRS、
アクティブ化状態にあるL個(Lが正整数である)のTCIのうちの最低識別子番号又は最高識別子番号のTCI、又は前記L個のTCIのうちの直近使用されたTCIである第四のTCIにおける下りリンクRS、のうちのいずれか一つを含む。
【0080】
なお、本発明の実施例では、キャリアの優先度に従って異なるキャリアのBWPの中で第三のCORESETを選択してもよく、第三のCORESETがCORESET#0であることを例にして説明する。
【0081】
具体的には、第一のセルグループにおける第一のキャリア以外のキャリアのBWPの優先度は、第二のセルグループにおけるBWPよりも大きく、第一のセルグループは、ターゲット対象の位置するセルグループであり、前記第二のセルグループは、前記第一のセルグループと異なる。
【0082】
本実施例では、上記第三のCORESETは、第一のBWPに配置されたCORESETである。選択的に、上記第四のRSは、N2個の下りリンクRSにおけるRS IDが最も小さく、RS IDが最も大きく、又は端末により自律的に選択されたRSであってもよい。選択的に、前記L個のTCIは、第一のBWPに配置された全てのTCIであってもよく、第一のBWPに配置された全てのTCIのうちのPDSCHに用いられるTCIであってもよく、即ち、前記L個のTCIは、PDSCHに用いられる。
【0083】
なお、本実施例では、N個の下りリンクRSの中で、RS IDが最も小さく、又はRS IDが最も大きいRSを第四のRSとして選択することは、優先度に従って選択してもよい。具体的には、
前記下りリンクRSがCSI-RSと優先度がCSI-RSよりも大きいSSBとを含む場合、最低識別子番号又は最高識別子番号のSSBを選択し、
前記下りリンクRSがCSI-RSとCSI-RSよりも小さいSSBとを含む場合、最低識別子番号又は最高識別子番号のCSI-RSを選択する。
【0084】
具体的には、上記優先度の確認は、ネットワーク機器によって配置されてもよく、プロトコルによって約定されてもよく、端末によって自律的に決定されてもよく、ここでは更に説明しない。
【0085】
更に、一つの選択的な実施例では、上記第三のCORESETは、第一のBWPに直近配置されたCORESETと理解されてもよく、上記L個のTCIは、第一のBWPに直近配置されたTCIと理解されてもよい。
【0086】
方案4では、前記第一のキャリアにCORESETが配置されていなく、且つ第一のキャリアのアクティブ化BWPにアクティブ化状態にあるTCIが配置されていない場合、前記第一のキャリアと異なる第二のキャリアの第一のBWPの第三のRSを採用し、又は、前記第一のキャリアにCORESETが配置されていない場合、前記第一のキャリアと異なる第二のキャリアの第一のBWPの第三のRSを採用する。第一のキャリアのアクティブ化BWPにアクティブ化状態にあるTCIが配置されていない場合は、具体的には、第一のキャリアによりアクティブ化されたBWPに配置されたTCIがいずれも非アクティブ化状態にあり、又は第一のキャリアのアクティブ化BWPにTCIが配置されていないことと理解されてもよい。
【0087】
一つの選択的な実施例では、前記第五のRSは、
最低識別子番号のRSであって、RSが同期信号ブロックSSBである場合、RS識別子番号は、SSB-Indexであり、RSがチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSである場合、RS識別子番号は、CSI-RS-IndexであるRS、
最高識別子番号のRSであって、RSが同期信号ブロックSSBである場合、RS識別子番号は、SSB-Indexであり、RSがチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSである場合、RS識別子番号は、CSI-RS-IndexであるRS、
現在のリソースビームのCORESETのうちの最低識別子番号のCORESETを決定するためのQCL情報におけるRS、
現在のリソースビームのCORESETのうちの最高識別子番号のCORESETを決定するためのQCL情報におけるRS、
全てのTCI state又はアクティブ化されるTCI stateのうちの最低識別子番号のTCI stateにおけるRS、
全てのTCI state又はアクティブ化されるTCI stateのうちの最高識別子番号のTCI stateにおけるRS、のうちの少なくとも一つを含む。
【0088】
そのうち、前記最低識別子番号のTCI stateにおけるRSと前記最高識別子番号のTCI stateにおけるRSは、CORESETが配置されていない場合に使用される。
【0089】
一つの選択的な実施例では、端末の位置するSSBは、
現在のブロードキャスト情報を受信するSSB、
識別子番号が0であるCORESETに対応するSSB、のうちの少なくとも一つを含む。
【0090】
一つの選択的な実施例では、
現在で送信に使用されているビームのRSが、無線リソース制御RRCシグナリングによって配置されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号に属する場合、
現在で送信に使用されているビームのRSが、RRCシグナリングによって配置され、且つMAC CEによってアクティブ化又は更新されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号に属する場合、
現在で送信に使用できるビームに対応するRS数が、K個以下である場合、
現在で送信に使用できるビームに対応するRS数とRRCシグナリングにより配置されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号の数との和が、K個以下である場合、
現在で送信に使用されているビームのRSが、無線リソース制御RRCシグナリングによって配置されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号に属し、且つ現在で送信に使用できるビームに対応するRS数が、K個以下である場合、
現在で送信に使用されているビームのRSが、無線リソース制御RRCシグナリングによって配置されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号に属し、且つ現在で送信に使用できるビームに対応するRS数とRRCシグナリングにより配置されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号の数との和が、K個以下である場合、
現在で送信に使用されているビームのRSが、RRCシグナリングによって配置され、且つMAC CEによってアクティブ化又は更新されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号に属し、且つ現在で送信に使用できるビームに対応するRS数が、K個以下である場合、
現在で送信に使用されているビームのRSが、RRCシグナリングによって配置され、且つMAC CEによってアクティブ化又は更新されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号に属し、且つ現在で送信に使用できるビームに対応するRS数とRRCシグナリングにより配置されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号の数との和が、K個以下である場合、のうちのいずれか一つの場合において、前記第一のRSは、現在で送信に使用できるビームのRSである。
【0091】
選択的に、Kの取り値は、4に等しい。無論、Kの取り値は、4に等しいことに限定されるものではなく、必要に応じて他の値として設置してもよい。
【0092】
更に、上述した、履歴配置の下りリンクRSにおける第一のRSを前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号として決定する方案では、PUCCH、PUSCHとSRSには、いずれも前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号が配置されていない。
【0093】
更に、ターゲット対象のパワー制御パラメータのうちのターゲットパラメータが配置されていない場合、履歴配置及び/又はプロトコルの約定に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定することは、
ビーム対応(beam correspondence)シーンにおいて、ターゲット対象のパワー制御パラメータのうちのターゲットパラメータが配置されていない場合、履歴配置及び/又はプロトコルの約定に従って前記ターゲットパラメータを決定することを含む。
【0094】
一つの選択的な実施例では、ターゲット対象がPUCCH、PUSCH又はSRSから選択されており、上記ターゲットパラメータがターゲット受信パワー、パス損失補償係数と閉ループパワー制御のうちの少なくとも一つを含む場合、前述した、履歴配置情報及び/又はプロトコルの約定に従って前記ターゲットパラメータを決定することは、
前記PUCCHが、ターゲット時刻に対応するPUCCHの前記ターゲットパラメータと同じであること、又は
前記SRSが、ターゲット時刻に対応するSRSの前記ターゲットパラメータと同じであることを含み、
前記ターゲット時刻は、初期アクセスの後、RRC配置の前にある。
【0095】
理解すべきことは、本実施例では、上記ターゲット対象がPUCCHである場合、ターゲット時刻に対応するPUCCHに基づいてターゲットパラメータを決定してもよく、言い換えれば、ターゲット受信パワー、パス損失補償係数と閉ループパワー制御は、ターゲット時刻に対応するPUCCHの対応するパワー制御パラメータに置き換えられてもよく、ターゲット対象がSRSである場合、ターゲット時刻に対応するSRSの配置に基づいてターゲットパラメータを決定してもよく、言い換えれば、ターゲット受信パワー、パス損失補償係数と閉ループパワー制御は、ターゲット時刻に対応するSRSの対応するパワー制御パラメータに置き換えられてもよい。
【0096】
一つの選択的な実施例では、ターゲット対象がPUCCH、PUSCH又はSRSから選択されている場合、プロトコルにより約定されるパラメータ値に基づいてターゲットパラメータを直接に決定してもよい。例えば、前記ターゲットパラメータが閉ループパワー制御を含む場合、前記閉ループパワー制御の取り値は、0であり、前記ターゲットパラメータがパス損失補償係数を含む場合、前記パス損失補償係数の取り値は、1である。
【0097】
一つの選択的な実施例では、ターゲット対象がPUCCHとSRSから選択される時、ターゲットパラメータがターゲット受信パワーP0を含む場合、P0は、以下の方式で計算されてもよい。
【0098】
【数1】
そのうち、パラメータ
【数2】
と
【数3】
は、上位層によって提供されてもよく、上位層が現在のキャリアのためにmsg3-DeltaPreambleパラメータを提供していない場合、
【数4】
である。msg3-DeltaPreambleが上位層のために配置したmsg3は、RACHシーケンス伝送のパワーとオフセットされる。preambleReceivedTargetPowerは、上位層により配置されたネットワークが受信を希望するRACHシーケンスターゲットパワー値である。
【0099】
一つの選択的な実施例では、ターゲット対象がPUCCHとSRSから選択される時、ターゲットパラメータがパス損失補償係数を含む場合、パス損失補償係数は、
上位層シグナリングにmsg3-Alphaが配置された場合、パス損失補償係数がmsg3-Alphaの値であり、そうでなければ、パス損失補償係数が1であるという方式によって計算されてもよい。
【0100】
一つの選択的な実施例では、ターゲット対象がPUCCHとSRSから選択される時、ターゲットパラメータが路閉ループパワー制御を含む場合、閉ループパワー制御は、以下の方式で計算されてもよい。
【0101】
【数5】
【数6】
は、ランダムアクセスメッセージのランダム応答grantにおいて指示される一つの伝送パワー制御(transmit power control、TPC)命令値を示し、上りリンクの現在のアクティブ化BWPの位置するサービングセルcにおけるキャリアfに対応する。
【0102】
【数7】
ただし、
【数8】
は、上位層によって提供され、現在のアクティブ化BWP bの位置するサービングセルcにおいて、キャリアfは、一番目のランダムアクセスpreambleから最後のランダムアクセスpreambleまで、さらに上位層により要求される総パワーによって増量される。
【0103】
【数9】
は、初期アクセスパワー取り値であり、
上りリンクの現在のアクティブ化
【数10】
の位置する
【数11】
において、
【数12】
は、PUSCHリソース割り当ての帯域幅であり、上りリンクの現在のアクティブ化
【数13】
上の一番目のPUSCH伝送のリソースブロックの数を示し、
【数14】
は、上りリンクの現在のアクティブ化
【数15】
上の一番目のPUSCH伝送のパワー調整を示し、
【数16】
は、上位層により配置されたmsg3 PUSCHに用いられるパス損失補償係数値であり、上位層が配置されていない場合、0であり、
【数17】
は、ターゲット受信パワーであり、
【数18】
は、パス損失計算の数値であり、
μは、サブキャリア間隔パラメータであり、即ちサブキャリア間隔がN*15KHzである場合、
【数19】
である。
【0104】
本発明の実現をより良く理解するために、以下では、ネットワーク機器がパス損失計算リファレンスリファレンス信号を配置していないことを例にして詳細に説明する。
【0105】
具体的には、ネットワーク機器がPUCCH又はSRS配置パワー制御パラメータにおけるパス損失計算リファレンスリファレンス信号を与えていない場合、端末は、以下のRSの一つに基づいてパス損失を計算することができる。
【0106】
方式1、CORESETのQCL情報におけるRSを採用し、具体的には、以下の方式によって下りリンクRSを選択することができる。
【0107】
場合1、現在のキャリア(PUCCH又はSRSの位置する第一のキャリア)上には、CORESETが配置された場合、方式1.1から方式1.3を含む。
【0108】
方式1.1、直近の時刻のCORESETのQCL情報におけるRSを使用し、更に、最高CORESET ID又は最低CORESET IDであってもよい。
【0109】
方式1.2、CORESET#0のQCL情報におけるRSを使用する。更に、直近の時刻のCORESET#0であってもよい。
【0110】
方式1.3、現在のキャリアのアクティブ化BWPにおける全てのCORESETに関連する下りリンクRSの中から選択する。
【0111】
方式1.3については、一実施例では、RS IDが最も小さく、又は最も大きいRSであってもよい。更に、SSBとCSI-RSとがいずれも存在する場合、SSBの中で選択することを優先し、又はCSI-RSの中で選択することを優先し、又は端末自身がSSBを優先するかCSI-RSを優先するかを選択し、別の実施例では、端末により任意に選択される一つのRSであってもよく、別の実施例では、直近の時刻のRSであってもよい。
【0112】
場合2、現在のキャリア上には、いかなるCORESETが配置されていない。方式1.4と方式1.5とを含む。
【0113】
方式1.4、現在のキャリアのアクティブ化BWP上でPDSCHに用いられるアクティブ化状態のTCI(即ちactivated TCI state)を使用し、選択的に、アクティブ化状態におけるTCIのうちの識別子番号が最も大きいか、又は識別子番号が最も小さいTCI(即ちactivated TCI state with lowest/highest ID)を採用してもよく、アクティブ化状態におけるTCIのうちの直近の時刻のTCIを採用してもよい。
【0114】
方式1.5、現在のキャリアのアクティブ化BWP上にはactivated TCI stateがないか、又は現在のキャリアのアクティブ化BWP上にはactivated TCI stateがあるか否かにかかわらず、特定のキャリアの特定のBWPの特定のRSを使用する。
【0115】
選択的に、特定のキャリアは、マスターセルのキャリア又はlowest IDキャリア又はhighest IDキャリアを含んでもよい。
【0116】
選択的に、特定のBWPは、アクティブ化BWP、初期BWP、識別子番号が最も低いBWP(lowest ID BWP)と識別子番号が最も高いBWP(highest ID BWP)のうちの少なくとも一つを含み、全てのBWPを含んでもよく、即ちBWPに対していかなる制限がない。
【0117】
選択的に、特定のRSは、
CORESET#0のQCL情報におけるRS、
識別子番号が最も大きいか、又は識別子番号が最も小さいCORESETのQCL情報におけるRS、
第一のBWPに配置された全てのCORESETに関連する下りリンクRSの一つであって、例えば、RS IDが最も大きく、又はRS IDが最も小さいRSであってもよく、端末により自律的に選択されたRSであってもよく、理解すべきことは、最大RS ID又は最小RS IDを選択する場合、SSBとCSI-RSの優先度に従って選択してもよく、例えば、SSBの優先度がCSI-RSの優先度よりも大きい場合、SSB IDが最も大きく、又は最も小さいSSBを前記特定のRSとして選択してもよく、CSI-RSの優先度がSSBの優先度よりも大きい場合、CSI-RS IDが最も大きく、又は最も小さいCSI-RSを前記特定のRSとして選択してもよいRS、
PDSCHに用いられる全てのTCIのうちの識別子番号が最も大きいか、又は識別子番号が最も小さいTCIにおけるRS、
PDSCHに用いられるアクティブ化状態TCIのうちの識別子番号が最も大きいか、又は識別子番号が最も小さいTCIにおけるRS、
直近使用されたPDSCHに用いられるアクティブ化状態TCIにおけるRS、のうちのいずれか一つを含んでもよい。
【0118】
選択的に、特定のRSは、直近の時刻のRSを満たすべきであり、言い換えれば、特定のRSは、第一のBWPに直近配置された全てのCORESETに関連する下りリンクRSのその一であり、又は、特定のRSは、第一のBWPに直近配置されたPDSCHに用いられる全てのTCIのうち、識別子番号が最も大きいか、又は識別子番号が最も小さいTCIにおけるRSであり、又は、特定のRSは、第一のBWPに直近配置されたPDSCHに用いられるアクティブ化状態TCIのうち、識別子番号が最も大きいか、又は識別子番号が最も小さいTCIにおけるRSである。
【0119】
方式2、PUCCH又はSRSの空間関連情報に関連する若干のRSにおける一つである。
【0120】
一実施例では、対応するRSにおける最大RSID又は最小RSIDの一つであってもよく、RSが同期信号ブロックSSBである場合、RS識別子番号は、SSB-Indexであり、RSがチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSである場合、RS識別子番号は、CSI-RS-Indexである。
【0121】
別の実施例では、空間関連情報を決定するためのCORESETのうち、対応するCORESET IDが最も小さく、又はCORESET IDが最も大きいCORESETのQCL情報において配置されるRSであってもよく、更に、直近の時刻に配置されたCORESETのうち、CORESET IDが最も小さく、又はCORESET IDが最も大きいCORESETのQCL情報において配置されるRSであってもよい。
【0122】
さらに別の実施例では、対応するPDSCHに用いられるTCIのうちのTCI state IDが最も小さく、又はTCI state IDが最も大きいRSであってもよい。選択的に、PDSCHに用いられるTCI選択範囲は、全てのTCI state又はアクティブ化されるTCI stateであり、更に、このRSは、前記第一のキャリアに前記空間関連情報を決定するためのCORESETが配置されていない時に使用される。
【0123】
方式3、PUCCH又はSRSをスケジューリングするPDCCHのQCL情報における下りリンクRSである。
【0124】
方式4、直近の物理ランダムアクセスチャネルPRACHに関連する下りリンクRSである。
【0125】
方式5、PUCCH又はSRSがRAR上りリンク許可によってスケジューリングされる場合、パス損失計算は、該当するPRACHに関連する(associated)下りリンクRSに基づくものである。
【0126】
方式6、端末の位置するSSBは、現在のブロードキャスト情報を受信するSSB、又はCORESET#0に対応するSSBである。
【0127】
方式7、現在で送信に使用されているビームのRSである。
【0128】
選択的に、このRSがRRCによって配置されるか、又はRRCによって配置され、且つMAC CEによってアクティブ化及び/又は更新されるPL RSに属する場合にのみ、選択的に、現在で送信に使用できるビームに対応するRS数がK個以下であり、又はRS数とRRC配置のPL RS数との和がK個以下である場合にのみ、そのうち、PL RS数を計算する際に、繰り返したRSを除去する必要がある。選択的に、K=4である。
【0129】
図3を参照すると、
図3は、本発明の実施例による端末の構造図である。
図3に示すように、端末300は、
ターゲット対象のパワー制御パラメータのうちのターゲットパラメータが配置されていない場合、
ネットワーク機器により配置される、前記ターゲット対象と異なる他の対象のターゲットパラメータに基づいて前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、
履歴配置に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、
プロトコルの約定に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、のうちのいずれか一つの方式で前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定するための決定モジュール301を含み、
そのうち、前記ターゲット対象と前記他の対象は、物理上りリンク制御チャネルPUCCH、物理上りリンク共有チャネルPUSCHとサウンディングリファレンス信号SRSから選択されており、前記ターゲットパラメータは、パス損失計算リファレンスリファレンス信号、ターゲット受信パワー、パス損失補償係数と閉ループパワー制御のうちの少なくとも一つを含む。
【0130】
選択的に、前記ターゲットパラメータが前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号を含む場合、前述した、ターゲット対象以外の他の対象のターゲットパラメータに従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定することは、
他の対象の第一のパス損失計算リファレンスリファレンス信号を前記ターゲット対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号として決定することを含む。
【0131】
選択的に、前記第一のパス損失計算リファレンスリファレンス信号は、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、最低識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、最高識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、直近の時刻に使用されたパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、メディアアクセス制御ユニットMAC CEによってアクティブ化又は更新される最低識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、MAC CEによってアクティブ化又は更新される最高識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、MAC CEによってアクティブ化又は更新される直近の時刻に使用されたパス損失計算リファレンスリファレンス信号、のうちのいずれか一つである。
【0132】
選択的に、他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号の数が予め設定される閾値以下である場合、前記第一のパス損失計算リファレンスリファレンス信号は、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、前記最低識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、前記最高識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、前記直近の時刻に使用されたパス損失計算リファレンスリファレンス信号、のうちのいずれか一つである。
【0133】
選択的に、他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号の数が予め設定される閾値よりも大きい場合、前記第一のパス損失計算リファレンスリファレンス信号は、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、前記MAC CEによってアクティブ化又は更新される最低識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、前記MAC CEによってアクティブ化又は更新される最高識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
他の対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、前記MAC CEによってアクティブ化又は更新される直近の時刻に使用されたパス損失計算リファレンスリファレンス信号、のうちのいずれか一つである。
【0134】
選択的に、MAC CEによってアクティブ化又は更新される直近の時刻に使用されたパス損失計算リファレンスリファレンス信号の数が1よりも大きい場合、前記第一のパス損失計算リファレンスリファレンス信号は、
MAC CEによってアクティブ化又は更新される直近の時刻に使用されたパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、最低識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、
MAC CEによってアクティブ化又は更新される直近の時刻に使用されたパス損失計算リファレンスリファレンス信号のうち、最高識別子番号のパス損失計算リファレンスリファレンス信号、のうちのいずれか一つである。
【0135】
選択的に、前記他の対象の数が1よりも大きく、予め設定される第一の優先度情報に従ってそのうちの一つ又は二つの対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号を前記ターゲット対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号として選択する場合、前記第一の優先度情報は、
プロトコルにより約定されること、
ネットワーク機器により配置されること、
端末により配置されること、のうちのいずれか一つの方式で取得される。
【0136】
選択的に、前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号は、同期信号ブロックとチャネル状態情報リファレンス信号に関連付けられ、予め設定される第二の優先度情報に従って前記ターゲット対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号を決定し、前記ターゲット対象のパス損失計算リファレンスリファレンス信号は、前記同期信号ブロックとチャネル状態情報リファレンス信号から選択されており、前記第二の優先度情報は、
プロトコルにより約定されること、
ネットワーク機器により配置されること、
端末により配置されること、のうちのいずれか一つの方式で取得される。
【0137】
選択的に、前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号の識別子は、
同期信号ブロックSSBの識別子SSB-Indexを採用する場合、
チャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSの識別子CSI-RS-Indexを採用する場合、
前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号がPUSCHのパス損失計算リファレンスリファレンス信号である場合、PUSCHパス損失計算リファレンスリファレンス信号識別子PUSCH-PathlossReferenceRS-Idを採用する場合、
前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号がPUCCHのパス損失計算リファレンスリファレンス信号である場合、PUCCHパス損失計算リファレンスリファレンス信号の識別子PUCCH-PathlossReferenceRS-Idを採用する場合、
前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号がSRSのパス損失計算リファレンスリファレンス信号である場合、SRSリソース識別子SRS-ResourceIdを採用する場合、
前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号がSRSのパス損失計算リファレンスリファレンス信号である場合、SRSリソースセット識別子SRS-ResourceSetIdを採用する場合、のうちのいずれか一つの場合である。
【0138】
選択的に、前記ターゲットパラメータが前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号を含む場合、履歴配置及び/又はプロトコルの約定に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定することは、
履歴配置の下りリンクリファレンス信号RSにおける第一のRSを前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号として決定することを含む。
【0139】
選択的に、前記第一のRSは、
前記ターゲット対象に関連する疑似コロケーションQCL情報における下りリンクRS、
現在のリソースに対応する発射ビームを決定するための複数のRSにおける第五のRS、
端末の位置するSSB、
現在で送信に使用されているビームのRS、
前記ターゲット対象をスケジューリングするPDCCHであるターゲット物理下りリンク制御チャネルPDCCHのQCL情報における下りリンクRS、
直近の物理ランダムアクセスチャネルPRACHに関連する下りリンクRS、
前記ターゲット対象をスケジューリングするためのランダムアクセス応答RARに対応するPRACHに関連する下りリンクRS、のうちのいずれか一つである。
【0140】
選択的に、前記ターゲット対象は、第一のキャリアに位置しており、前記ターゲット対象に関連する疑似コロケーションQCL情報における下りリンクRSは、
前記第一のキャリアが制御リソースセットCORESETを配置する場合、前記第一のキャリアに配置されたCORESETのうちの一つである第一のCORESETのQCL情報における下りリンクRS、
前記第一のキャリアにCORESETが配置されていなく、且つ前記第一のキャリアのアクティブ化帯域幅部分BWPにPDSCH用のM個(Mが正整数である)の伝送配置指示TCIが配置されている場合、アクティブ化状態にある前記M個のTCIのうちの一つである第一のTCIにおける下りリンクRS、
前記第一のキャリアにCORESETが配置されていなく、且つ第一のキャリアのアクティブ化BWPにアクティブ化状態にあるTCIが配置されていない場合、前記第一のキャリアと異なる第二のキャリアの第一のBWPの第三のRS、
前記第一のキャリアにCORESETが配置されていない場合、前記第一のキャリアと異なる第二のキャリアの第一のBWPの第三のRS、のうちのいずれか一つを含む。
【0141】
選択的に、前記第一のCORESETは、
前記第一のキャリアに直近の時刻で配置されたCORESET、
前記第一のキャリアに配置されたCORESETのうちの識別子番号が0であるCORESET、のうちのいずれか一つを含む。
【0142】
選択的に、前記第一のキャリアに直近の時刻で配置されたCORESETは、
前記第一のキャリアに直近の時刻で配置されたCORESETのうちの最低識別子番号又は最高識別子番号のCORESETを含む。
【0143】
選択的に、前記第一のCORESETのQCL情報における下りリンクRSは、
前記第一のキャリアによりアクティブ化されたBWPに配置されたCORESETに関連するN1個(N1が正整数である)の下りリンクRSにおける第二のRSを含む。
【0144】
選択的に、前記第二のRSは、
最低識別子番号又は最高識別子番号のRSであって、RSが同期信号ブロックSSBである場合、RS識別子番号は、SSB-Indexであり、RSがチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSである場合、RS識別子番号は、CSI-RS-IndexであるRS、
前記下りリンクRSがCSI-RSと優先度がCSI-RSよりも大きいSSBとを含む場合、最低識別子番号又は最高識別子番号のSSB、
前記下りリンクRSがCSI-RSと優先度がCSI-RSよりも小さいSSBとを含む場合、最低識別子番号又は最高識別子番号のCSI-RS、
前記N1個の下りリンクRSにおいて任意に選択される一つのRS、のうちのいずれか一つを含む。
【0145】
選択的に、前記第一のTCIは、前記M個のTCIのうちの最低識別子番号又は最高識別子番号のTCIである。
【0146】
選択的に、前記第二のキャリアは、現在のキャリア、マスターセルのキャリア、最低識別子番号のキャリアと最高識別子番号のキャリアのうちの少なくとも一つを含む。
【0147】
選択的に、前記第一のBWPは、アクティブ化BWP、初期BWP、最低識別子番号のBWPと最高識別子番号のBWPのうちの少なくとも一つを含む。
【0148】
選択的に、前記第三のRSは、
識別子番号が0であるCORESET、最低識別子番号のCORESET、最高識別子番号のCORESETと前記端末により選択されるCORESETのうちの少なくとも一つを含む第三のCORESETのQCL情報におけるRS、
前記第一のBWPに配置されたCORESETに関連するN2個(N2が正整数である)の下りリンクRSにおける第四のRS、
アクティブ化状態にあるL個(Lが正整数である)のTCIのうちの最低識別子番号又は最高識別子番号のTCI、又は前記L個のTCIのうちの直近使用されたTCIである第四のTCIにおける下りリンクRS、のうちのいずれか一つを含む。
【0149】
選択的に、前記L個のTCIは、PDSCHに用いられる。
【0150】
選択的に、前記第五のRSは、
最低識別子番号のRSであって、RSが同期信号ブロックSSBである場合、RS識別子番号は、SSB-Indexであり、RSがチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSである場合、RS識別子番号は、CSI-RS-IndexであるRS、
最高識別子番号のRSであって、RSが同期信号ブロックSSBである場合、RS識別子番号は、SSB-Indexであり、RSがチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSである場合、RS識別子番号は、CSI-RS-IndexであるRS、
現在のリソースビームのCORESETのうちの最低識別子番号のCORESETを決定するためのQCL情報におけるRS、
現在のリソースビームのCORESETのうちの最高識別子番号のCORESETを決定するためのQCL情報におけるRS、
全てのTCI state又はアクティブ化されるTCI stateのうちの最低識別子番号のTCI stateにおけるRS、
全てのTCI state又はアクティブ化されるTCI stateのうちの最高識別子番号のTCI stateにおけるRS、のうちの少なくとも一つを含む。
【0151】
選択的に、前記最低識別子番号のTCI stateにおけるRSと前記最高識別子番号のTCI stateにおけるRSは、CORESETが配置されていない場合に使用される。
【0152】
選択的に、端末の位置するSSBは、
現在のブロードキャスト情報を受信するSSB、
識別子番号が0であるCORESETに対応するSSB、のうちの少なくとも一つを含む。
【0153】
選択的に、
現在で送信に使用されているビームのRSが、無線リソース制御RRCシグナリングによって配置されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号に属する場合、
現在で送信に使用されているビームのRSが、RRCシグナリングによって配置され、且つMAC CEによってアクティブ化又は更新されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号に属する場合、
現在で送信に使用できるビームに対応するRS数が、K個以下である場合、
現在で送信に使用できるビームに対応するRS数とRRCシグナリングにより配置されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号の数との和が、K個以下である場合、
現在で送信に使用されているビームのRSが、無線リソース制御RRCシグナリングによって配置されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号に属し、且つ現在で送信に使用できるビームに対応するRS数が、K個以下である場合、
現在で送信に使用されているビームのRSが、無線リソース制御RRCシグナリングによって配置されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号に属し、且つ現在で送信に使用できるビームに対応するRS数とRRCシグナリングにより配置されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号の数との和が、K個以下である場合、
現在で送信に使用されているビームのRSが、RRCシグナリングによって配置され、且つMAC CEによってアクティブ化又は更新されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号に属し、且つ現在で送信に使用できるビームに対応するRS数が、K個以下である場合、
現在で送信に使用されているビームのRSが、RRCシグナリングによって配置され、且つMAC CEによってアクティブ化又は更新されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号に属し、且つ現在で送信に使用できるビームに対応するRS数とRRCシグナリングにより配置されるパス損失計算リファレンスリファレンス信号の数との和が、K個以下である場合、のうちのいずれか一つの場合において、前記第一のRSは、現在で送信に使用できるビームのRSである。
【0154】
選択的に、Kは、4に等しい。
【0155】
選択的に、PUCCH、PUSCHとSRSには、いずれも前記パス損失計算リファレンスリファレンス信号が配置されていない。
【0156】
選択的に、ターゲット対象のパワー制御パラメータのうちのターゲットパラメータが配置されていない場合、履歴配置及び/又はプロトコルの約定に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定することは、
ビーム対応beam correspondenceシーンにおいて、ターゲット対象のパワー制御パラメータのうちのターゲットパラメータが配置されていない場合、履歴配置及び/又はプロトコルの約定に従って前記ターゲットパラメータを決定することを含む。
【0157】
選択的に、前記ターゲットパラメータがターゲット受信パワー、パス損失補償係数と閉ループパワー制御のうちの少なくとも一つを含む場合、前述した、履歴配置情報及び/又はプロトコルの約定に従って前記ターゲットパラメータを決定することは、
ターゲットPUCCHのターゲットパラメータが、ターゲット時刻に対応するPUCCHの前記ターゲットパラメータと同じであること、
ターゲットPUSCHのターゲットパラメータが、ターゲット時刻に対応するPUSCHの前記ターゲットパラメータと同じであること、又は
ターゲットSRSが、ターゲット時刻に対応するSRSの前記ターゲットパラメータと同じであることを含み、
そのうち、前記ターゲット時刻は、初期アクセスの後、RRC配置の前にある。
【0158】
選択的に、前記ターゲットパラメータが閉ループパワー制御を含む場合、前記閉ループパワー制御の取り値は、0である。
【0159】
選択的に、前記ターゲットパラメータがパス損失補償係数を含む場合、前記パス損失補償係数の取り値は、1である。
【0160】
選択的に、前記PUCCHは、専用PUCCHである。
【0161】
本発明の実施例による端末は、
図2の方法の実施例において端末によって実現された各プロセスを実現させることができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0162】
図4は、本発明の各実施例を実現させる端末のハードウェア構造概略図である。
【0163】
この端末400は、無線周波数ユニット401、ネットワークモジュール402、オーディオ出力ユニット403、入力ユニット404、センサ405、表示ユニット406、ユーザ入力ユニット407、インターフェースユニット408、メモリ409、プロセッサ410、及び電源411などの部品を含むが、それらに限らない。当業者が理解できるように、
図4に示す端末構造は、端末に対する限定を構成しなく、端末は、図示された部品の数よりも多く又は少ない部品、又はなんらかの部品の組み合わせ、又は異なる部品の配置を含んでもよい。本発明の実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0164】
プロセッサ410は、ターゲット対象のパワー制御パラメータのうちのターゲットパラメータが配置されていない場合、
ネットワーク機器により配置される、前記ターゲット対象と異なる他の対象のターゲットパラメータに基づいて前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、
履歴配置に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、
プロトコルの約定に従って前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定すること、のうちのいずれか一つの方式で前記ターゲット対象のターゲットパラメータを決定するために用いられ、
そのうち、前記ターゲット対象と前記他の対象は、物理上りリンク制御チャネルPUCCH、物理上りリンク共有チャネルPUSCHとサウンディングリファレンス信号SRSから選択されており、前記ターゲットパラメータは、パス損失計算リファレンスリファレンス信号、ターゲット受信パワー、パス損失補償係数と閉ループパワー制御のうちの少なくとも一つを含む。
【0165】
理解すべきことは、本実施例では、上記プロセッサ410と無線周波数ユニット401は、
図2の方法の実施例において端末によって実現された各プロセスを実現させることができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0166】
理解すべきことは、本発明の実施例では、無線周波数ユニット401は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ410に処理させ、また、上りリンクのデータを基地局に送信する。通常、無線周波数ユニット401は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット401は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0167】
端末は、ネットワークモジュール402によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへの電子メールの送受信、ウェブページの閲覧とストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0168】
オーディオ出力ユニット403は、無線周波数ユニット401又はネットワークモジュール402によって受信された又はメモリ409に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット403は、端末400によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)をさらに提供することができる。オーディオ出力ユニット403は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0169】
入力ユニット404は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット404は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)4041とマイクロホン4042とを含んでもよく、グラフィックスプロセッサ4041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット406上に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ4041によって処理された画像フレームは、メモリ409(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット401又はネットワークモジュール402によって送信されてもよい。マイクロホン4042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット401を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0170】
端末400は、少なくとも一つのセンサ405、例えば光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル4061の輝度を調整し、接近センサは、端末400が耳元に移動した時、表示パネル4061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(通常、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢(例えば、縦横画面切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いられてもよい。センサ405は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでもよい。ここではこれ以上説明しない。
【0171】
表示ユニット406は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット406は、表示パネル4061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル4061が配置されてもよい。
【0172】
ユーザ入力ユニット407は、入力された数字又はキャラクタ情報の受信、及び端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット407は、タッチパネル4071及び他の入力機器4072を含む。タッチパネル4071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えばユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル4071上又はタッチパネル4071付近で行う操作)を收集することができる。タッチパネル4071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ410に送信し、プロセッサ410から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを採用してタッチパネル4071を実現してもよい。タッチパネル4071以外、ユーザ入力ユニット407は、他の入力機器4072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器4072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない、ここではこれ以上説明しない。
【0173】
更に、タッチパネル4071は、表示パネル4061上に覆われてもよい。タッチパネル4071は、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作を検出すると、プロセッサ410に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ410は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル4061上で相応な視覚出力を提供する。
図4では、タッチパネル4071と表示パネル4061は、二つの独立した部品として端末の入力と出力機能を実現するものであるが、なんらかの実施例では、タッチパネル4071と表示パネル4061を集積して端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0174】
インターフェースユニット408は、外部装置と端末400との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット408は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末400内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は端末400と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0175】
メモリ409は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ409は、主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。そのうち、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ409は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリ、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0176】
プロセッサ410は、端末の制御センターであり、様々なインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ409に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ409に記憶されたデータを呼び出し、端末の様々な機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ410は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。好ましくは、プロセッサ410は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ410に集積されなくてもよい。
【0177】
端末400は、各部品に電力を供給する電源411(例えば電池)をさらに含んでもよい。好ましくは、電源411は、電源管理システムによってプロセッサ410にロジック的に接続されてもよく、それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0178】
また、端末400は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここではこれ以上説明しない。
【0179】
好ましくは、本発明の実施例は、端末をさらに提供する。この端末は、プロセッサ410と、メモリ409と、メモリ409に記憶され、且つ前記プロセッサ410上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ410によって実行される時、上記パワー制御パラメータ決定方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0180】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。このコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、本発明の実施例による端末側のパワー制御パラメータ決定方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称される)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称される)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0181】
なお、本明細書では、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「包含」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0182】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本発明の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又は基地局などであってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させる若干の命令を含む。
【0183】
理解できるように、本開示のいくつかの実施例に記述されたこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアの実現に対して、モジュール、ユニット、サブモジュール、サブユニットなどは、一つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processing、DSP)、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本出願に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組み合わせに実現されてもよい。
【0184】
以上は、添付図面を結び付けながら、本発明の実施例について記述したが、本発明は、上記した具体的な実施の形態に限らない。上記した具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者が本発明の示唆により、本発明の趣旨と請求項に保護される範囲から逸脱しない場合、多くの形式を行うこともでき、いずれも本発明の保護内に属する。