(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-14
(45)【発行日】2023-08-22
(54)【発明の名称】リモコン通信を用いた節電制御システム
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20230815BHJP
H05B 47/19 20200101ALI20230815BHJP
H05B 47/18 20200101ALI20230815BHJP
H05B 47/185 20200101ALI20230815BHJP
H05B 47/115 20200101ALI20230815BHJP
F24F 11/64 20180101ALI20230815BHJP
【FI】
H04Q9/00 301D
H05B47/19
H05B47/18
H05B47/185
H05B47/115
F24F11/64
(21)【出願番号】P 2021575921
(86)(22)【出願日】2020-06-15
(86)【国際出願番号】 KR2020007699
(87)【国際公開番号】W WO2021006492
(87)【国際公開日】2021-01-14
【審査請求日】2021-12-17
(31)【優先権主張番号】10-2019-0083689
(32)【優先日】2019-07-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521552257
【氏名又は名称】ユニラックス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジョンホ
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-091044(JP,A)
【文献】特開2014-195227(JP,A)
【文献】特開2011-250027(JP,A)
【文献】特開2006-245829(JP,A)
【文献】特開平11-055876(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
H05B 47/19
H05B 47/18
H05B 47/185
H05B 47/115
F24F 11/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つの空間に設置される照明器具、センサー及びプログラムスイッチのうちのいずれか一つに前記空間に設置された被制御装置を遠隔制御するリモコン送信手段を組み込み、
前記空間が所定の時間の間に無人状態であ
る旨の信号が入力されれば、前記リモコン送信手段を介して被制御装置に所定のリモコン制御信号を送信
し、
前記照明器具
と前記プログラムスイッチとのうち少なくともいずれかに組み込まれたセンサー部、または、前記センサー
に組み込まれたセンサー
部から
、前記空間が所定の時間の間に無人状態であ
る旨を示す信号が入力されれば、被制御装置に所定のリモコン制御信号を送信
し、
前記被制御装置は、前記リモコン送信手段から伝送される制御信号を受信するリモコン受信手段を備えることを特徴とするリモコン通信を用いた節電制御システム。
【請求項2】
前記制御信号は、前記被制御装置
のリモコン
により行われる機能を含むことを特徴とする請求項1に記載のリモコン通信を用いた節電制御システム。
【請求項3】
前記照明器具は、
ランプを備え、ランプとしての機能を行う照明部と、
センサーから入力される感知信号が、空間の内部が所定の時間の間に無人状態であ
る旨を示す場合、第1のDBに格納された所定の制御信号を被制御装置に伝送するための伝送指令を第1のリモコン通信部に出力する第1の制御部と、
被制御装置を駆動するための制御信号データを格納している第1のDBと、
前記第1の制御部の指令に従って、前記第1のDBにある制御信号をリモコン通信信号に変換して被制御装置に無線送出する第1のリモコン送信部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のリモコン通信を用いた節電制御システム。
【請求項4】
前記センサーは、
人体感知センサ
ーを備えるセンサー部と、
センサーから入力される感知信号が、空間の内部が所定の時間の間に無人状態であ
る旨を示す場合、第2のDBに格納された所定の制御信号を被制御装置に伝送するための伝送指令を第2のリモコン通信部に出力する第2の制御部と、
被制御装置を駆動するための制御信号データを格納している第2のDBと、
前記第2の制御部の指令に従って、前記第2のDBにある制御信号をリモコン通信信号に変換して被制御装置に無線送出する第2のリモコン送信部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のリモコン通信を用いた節電制御システム。
【請求項5】
前記プログラムスイッチは、
照明灯の制御のためのスイッチが備えられるスイッチ部と、
センサーから入力される感知信号が、空間の内部が所定の時間の間に無人状態であ
る旨を示す場合、第3のDBに格納された所定の制御信号を被制御装置に伝送するための伝送指令を第3のリモコン通信部に出力する第3の制御部と、
被制御装置を駆動するための制御信号データを格納している第3のDBと、
前記第3の制御部の指令に従って、前記第3のDBにある制御信号をリモコン通信信号に変換して被制御装置に無線送出する第3のリモコン送信部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のリモコン通信を用いた節電制御システム。
【請求項6】
一つの空間に設置される照明器具、センサー及びプログラムスイッチが照明制御用制御システムと通信手段を介して接続され、
前記照明器具、センサー及びプログラムスイッチのうちのいずれか一つに前記空間に設置された被制御装置を遠隔制御するリモコン送信手段を組み込み、
前記空間が所定の時間の間に無人状態であ
る旨を示す信号が入力されれば、前記照明器具、センサー及びプログラムスイッチのうちのいずれか一つが前記
照明制御用制御システムを介してリモコン制御信号を受信して前記リモコン送信手段を介して被制御装置に所定のリモコン制御信号を送信
し、
前記照明器具、センサー及びプログラムスイッチには、通信手段を介して
前記照明制御用制御システムに接続される第1の通信部乃至第3の通信部がさらに配設され、
前記
照明制御用制御システムは、前記通信手段を介して前記第1の通信部乃至第3の通信部と接続される主通信部と、前記主通信部から入力される前記照明器具、センサー及びプログラムスイッチの感知信号が、空間の内部が所定の時間の間に無人状態であ
る旨を示す場合、DB部に格納された所定の制御信号を被制御装置に伝送するための伝送指令を主通信部に出力する主制御部と、被制御装置を駆動するための制御信号データを格納しているDB部と、を備えることを特徴とするリモコン通信を用いた節電制御システム。
【請求項7】
前記
照明制御用制御システムは、被制御装置のリモコンから発生する赤外線信号をリモコン信号読み取り器を介して
入力として受け、当該赤外線信号からなるリモコンデータを
用いて機械学習を行い、その結果をDB部に格納できることを特徴とする請求項6に記載のリモコン通信を用いた節電制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一つの空間に設置される照明器具やセンサーまたはセンサー組み込み型プログラムスイッチのうちのいずれか一つに当該空間に設置された被制御装置を遠隔制御するリモコン送信手段を組み込み、前記空間に人間が所定の時間の間に存在しないか、あるいは、温度などを測定して条件が成り立ったときに、前記被制御装置に電源オフ指令など所定の制御信号を送信して前記被制御装置を遠隔制御できるようにしたリモコン通信を用いた節電制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近頃、ビルや工場、事務室などの空間に設置される照明灯と空調機器、または多種多様な電気及び家電製品(以下、電気製品と称する。)は、省エネのために前記空間内に人間がいない場合に、電気製品の電源を自動的にオフにして省エネを図る技術が広く普及している。
【0003】
しかしながら、このような省エネ技術は、既存のシステムを変更することを余儀なくされるがゆえにコストへの負担があり、電気製品の電源を自らオン、オフに制御する技術が大伴であり、製品がこれに対するストレスを受けてしまい、これは、寿命の短縮につながるという不都合があった。
【0004】
一方、ビルや工場、事務室など多くの照明灯が設置される空間には、照明灯を効率よく管理することにより電力を節減できる照明システムが普及しており、前記照明システムは、中央制御装置とプログラムスイッチなどを用いて、照明灯を非常に効率よく制御することにより、使い勝手のよさとコストの節減という効果を創出している。
【0005】
本発明者は、このような照明システムへの取り組みを行った結果、多額の追加コストをかけることなく、すでに設置された照明システムを用いて、同じ空間に設置された電気製品を遠隔制御して省エネを図ることができるということを知見し、本発明を完成するに至った。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の背景の下で考え出されたものであって、その目的は、一つの空間に設置される照明器具やセンサーまたはセンサー組み込み型プログラムスイッチのうちのいずれか一つに当該空間に設置された被制御装置を遠隔制御するリモコン送信手段を組み込み、前記空間に人間が所定の時間の間に存在しないか、あるいは、温度などを測定して条件が成り立ったときに、前記被制御装置に電源オフ指令など所定の制御信号を送信して前記被制御装置を遠隔制御できるようにしたリモコン通信を用いた節電制御システムを提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記のような目的を達成するための本発明は、一つの空間に設置される照明器具、センサー及びプログラムスイッチのうちのいずれか一つに前記空間に設置された被制御装置を遠隔制御するリモコン送信手段を組み込み、前記空間が所定の時間の間に無人状態であるか、あるいは、所定の温度に保たれている旨を示す信号が入力されれば、前記リモコン送信手段を介して被制御装置に所定のリモコン制御信号を送信し、前記照明器具と前記プログラムスイッチとのうち少なくともいずれかに組み込まれたセンサー部、または、前記センサーに組み込まれたセンサー部から、前記空間が所定の時間の間に無人状態であるか、あるいは、所定の温度に保たれている旨を示す信号が入力されれば、被制御装置に所定のリモコン制御信号を送信し、前記被制御装置は、前記リモコン送信手段から伝送される制御信号を受信するリモコン受信手段を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明によれば、前記制御信号は、前記被制御装置のリモコンにより行われる機能を含むことを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明によれば、前記照明器具は、ランプを備え、ランプとしての機能を行う照明部と、センサーから入力される感知信号が、空間の内部が所定の時間の間に無人状態であるか、あるいは、所定の温度を保つ旨を示す場合、第1のDBに格納された所定の制御信号を被制御装置に伝送するための伝送指令を第1のリモコン通信部に出力する第1の制御部と、被制御装置を駆動するための制御信号データを格納している第1のDBと、前記第1の制御部の指令に従って、前記第1のDBにある制御信号をリモコン通信信号に変換して被制御装置に無線送出する第1のリモコン送信部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
さらにまた、本発明によれば、前記センサーは、人体感知センサー及び温度センサーを備えるセンサー部と、センサーから入力される感知信号が、空間の内部が所定の時間の間に無人状態であるか、あるいは、所定の温度を保つ旨を示す場合、第2のDBに格納された所定の制御信号を被制御装置に伝送するための伝送指令を第2のリモコン通信部に出力する第2の制御部と、被制御装置を駆動するための制御信号データを格納している第2のDBと、前記第2の制御部の指令に従って、前記第2のDB 123にある制御信号をリモコン通信信号に変換して被制御装置に無線送出する第2のリモコン送信部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
さらにまた、本発明によれば、前記プログラムスイッチは、照明灯の制御のためのスイッチが備えられるスイッチ部と、センサーから入力される感知信号が、空間の内部が所定の時間の間に無人状態であるか、あるいは、所定の温度を保つ旨を示す場合、第3のDBに格納された所定の制御信号を被制御装置に伝送するための伝送指令を第3のリモコン通信部に出力する第3の制御部と、被制御装置を駆動するための制御信号データを格納している第3のDBと、前記第3の制御部の指令に従って、前記第3のDBにある制御信号をリモコン通信信号に変換して被制御装置に無線送出する第3のリモコン送信部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
さらにまた、本発明は、一つの空間に設置される照明器具、センサー及びプログラムスイッチが照明制御用制御システムと通信手段を介して接続され、前記照明器具、センサー及びプログラムスイッチのうちのいずれか一つに前記空間に設置された被制御装置を遠隔制御するリモコン送信手段を組み込み、前記空間が所定の時間の間に無人状態であるか、あるいは、所定の温度に保たれている旨を示す信号が入力されれば、前記照明器具、センサー及びプログラムスイッチのうちのいずれか一つが前記照明制御用制御システムを介してリモコン制御信号を受信して前記リモコン送信手段を介して被制御装置に所定のリモコン制御信号を送信し、前記照明器具、センサー及びプログラムスイッチには、通信手段を介して照明制御用制御システム150に接続される第1の通信部乃至第3の通信部がさらに配設され、前記照明制御用制御システムは、前記通信手段を介して前記第1の通信部乃至第3の通信部と接続される主通信部と、前記主通信部から入力される前記照明器具、センサー及びプログラムスイッチの感知信号が、空間の内部が所定の時間の間に無人状態であるか、あるいは、所定の温度を保つ旨を示す場合、DB部に格納された所定の制御信号を被制御装置に伝送するための伝送指令を主通信部に出力する主制御部と、被制御装置を駆動するための制御信号データを格納しているDB部と、を備えることを特徴とする。
【0013】
さらにまた、本発明によれば、前記照明制御用制御システムは、被制御装置のリモコンから発生する赤外線信号をリモコン信号読み取り器を介して入力として受け、当該赤外線信号からなるリモコンデータを用いて機械学習を行い、その結果をDB部に格納できることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
このように、本発明は、すでに設置された照明システムを用いて、非常に簡単な方法で当該空間に設置された電気製品の余計なエネルギーの消費を防ぐとともに、省エネシステムの実現コストを大幅に節減することができるというメリットを提供する。
【0015】
また、本発明は、一つの空間に設置される照明器具やセンサーまたはセンサー組み込み型プログラムスイッチのうちのいずれか一つに当該空間に設置された被制御装置を遠隔制御するリモコン送信手段を組み込み、前記空間に人間が所定の時間の間に存在しないか、あるいは、温度などを測定して条件が成り立ったときに、前記被制御装置に電源オフ指令など所定の制御信号を送信して前記被制御装置を遠隔制御することができるというメリットを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係るリモコン通信を用いた節電制御システムの構成図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係るリモコン通信を用いた節電制御システムの回路ブロック図である。
【
図3】本発明の第2の実施形態に係るリモコン通信を用いた遠隔制御システムのブロック図である。
【
図4】本発明の第2の実施形態に係るリモコン通信を用いた遠隔制御システムの詳細回路ブロック図である。
【
図5】本発明に係るリモコン信号を学習するための実施形態である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面に基づいて、本発明の好適な実施形態についてさらに詳しく説明する。
【0018】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るリモコン通信を用いた節電制御システムの構成図である。
【0019】
同図に示すように、本発明のリモコン通信を用いた節電制御システムは、一つの空間Sに設置される照明器具110、センサー120及びプログラムスイッチ130のうちのいずれか一つに前記空間Sに設置された被制御装置140を遠隔制御するリモコン送信手段が組み込まれるように構成される。
【0020】
ここで、前記照明器具110は、前記空間Sの天井に設置された天井灯であってもよく、前記センサー120は、人体感知センサーまたは温度センサーであってもよく、人間を直接的に感知したり温度を感知したりして空間Sにおける有人または無人の状態を感知し、感知された信号を前記照明器具110またはプログラムスイッチ130に与えたりもする。
【0021】
前記プログラムスイッチ130は、照明器具110を制御する指令を出力するスイッチである。
【0022】
前記被制御装置140は、前記空間Sに設置されるエアコンなどの空調装置、または電動式ブラインダーやテレビなどといった電気及び家電製品であってもよく、前記リモコン送信手段から伝送されてくるリモコン制御信号を受信するリモコン受信手段が備えられる。
【0023】
前記リモコン信号送信手段は、前記被制御装置140を遠隔制御するリモコン制御信号を送信する手段であって、赤外線発光ダイオード(LED)や無線通信装置などがあげられる。
【0024】
また、前記照明器具110及びプログラムスイッチ130は、前記センサー(人体の感知または温度の感知)が自体的に組み込まれたタイプに構成されてもよい。
【0025】
本発明は、前記人体感知センサーや温度センサーを介して空間S内においてある感知信号(有人または無人の状態)が発生すると、このときに感知された値と、これに対応してあらかじめ設定された制御の内容、または時間によるスケジュール、または必要に応じた人為的な操作に従って前記照明器具110、センサー120及びプログラムスイッチ130のうちのいずれか一つから、組み込まれたリモコン送信手段を用いて、被制御装置140に前記所定の制御信号を送信する構成要素を備えることになる。
【0026】
前記制御信号は、前記照明器具110、センサー120及びプログラムスイッチ130のうちのいずれか一つから送信されてもよく、後述する制御システム150の指令に従って送信されてもよい。
【0027】
前記制御信号の内容は、被制御装置140の電源オン、電源オフ指令、風向設定指令など被制御装置140の当該リモコンが行う機能を含んでいてもよい。
【0028】
また、前記制御信号は、様々な被制御装置140の当該リモコンデータをデータベース(DataBase:DB)化して埋め込んでいて、当該被制御装置140に見合う信号を設定して用いるように、あるいは、被制御装置140の当該リモコンから信号を受信し、その信号を格納及び記憶して用いるように構成されてもよい。
【0029】
図2に基づいて、前記照明器具110、センサー120、プログラムスイッチ130及び被制御装置140の詳しい構成について述べる。
【0030】
前記照明器具110は、センサー120と接続されて、前記センサー120から空間Sが所定の時間の間に無人状態であるか、あるいは、所定の温度に保たれている旨を示す信号が入力されれば、被制御装置140に所定のリモコン制御信号を送信する構成要素であって、ランプを備え、ランプとしての機能を行う照明部111と、センサー120から入力される感知信号が、空間Sの内部が所定の時間の間に無人状態であるか、あるいは、所定の温度を保つ旨を示す場合、第1のDB 113に格納された所定の制御信号を被制御装置140に伝送するための伝送指令を第1のリモコン通信部114に出力する第1の制御部112と、被制御装置140を駆動するための制御信号データを格納している第1のDB 113と、前記第1の制御部112の指令に従って、前記第1のDB 113にある制御信号をリモコン通信信号に変換して被制御装置140に無線送出する第1のリモコン送信部114と、を備える。
【0031】
前記センサー120は、人体感知センサーまたは温度センサーから構成され、前記空間Sが所定の時間の間に無人状態であるか、あるいは、所定の温度に保たれていれば、被制御装置140に所定のリモコン制御信号を送信する構成要素であって、人体感知センサー及び温度センサーを備えるセンサー部121と、センサー121から入力される感知信号が、空間Sの内部が所定の時間の間に無人状態であるか、あるいは、所定の温度を保つ旨を示す場合、第2のDB 123に格納された所定の制御信号を被制御装置140に伝送するための伝送指令を第2のリモコン通信部124に出力する第2の制御部122と、被制御装置140を駆動するための制御信号データを格納している第2のDB 123と、前記第2の制御部122の指令に従って、前記第2のDB 123にある制御信号をリモコン通信信号に変換して被制御装置140に無線送出する第2のリモコン送信部124と、を備える。
【0032】
前記プログラムスイッチ130は、前記センサー120と接続されて、前記センサー120から空間Sが所定の時間の間に無人状態であるか、あるいは、所定の温度に保たれている旨を示す信号が入力されれば、被制御装置140に所定のリモコン制御信号を送信する構成要素であって、照明灯の制御のためのスイッチが備えられるスイッチ部131と、前記センサー120から入力される感知信号が、空間Sの内部が所定の時間の間無人状態であるか、あるいは、所定の温度を保つ旨を示す場合、第3のDB 133に格納された所定の制御信号を被制御装置140に伝送するための伝送指令を第3のリモコン通信部134に出力する第3の制御部132と、被制御装置140を駆動するための制御信号データを格納している第3のDB 133と、前記第3の制御部132の指令に従って、前記第3のDB 133にある制御信号をリモコン通信信号に変換して被制御装置140に無線送出する第3のリモコン送信部134と、を備える。
【0033】
前記被制御装置140は、前記照明器具110、センサー120及びプログラムスイッチ130のリモコン送信部から伝送される制御信号を受信するリモコン受信部141と、前記リモコン受信部141を介して受信された制御信号を解析して駆動部143を制御する制御部142と、を備える。
【0034】
ここで、前記第1のDB乃至第3のDB 113、123、133に制御信号データを管理及び格納する方法として、第一に、被制御装置140のリモコン信号をはじめとする通常のリモコン信号情報をいずれも前記第1のDB乃至第3のDB 113、123、133にそれぞれ格納したり、後述する制御システムに格納したりする方法があげられる。
【0035】
第二に、被制御装置140のリモコン信号のみを格納する方法が挙げられ、第三に、リモコン制御信号を制御システムにおいてのみ管理し、制御に際しては送信すべきリモコン制御信号を照明器具110、センサー120、プログラムスイッチ130のうちのいずれか一つに送信し、これらのうちから選ばれた装置において受信したリモコン制御信号をそのまま被制御装置140に送信する方法が挙げられる。
【0036】
このような構成を有する本発明の第1の実施形態に係る全体の動作について説明する。
【0037】
まず、一つの空間Sに照明システムである照明器具110、センサー120及びプログラムスイッチ130が設置されるが、これらのうちのいずれか一つの装置に同じ空間Sに設置された被制御装置140を遠隔制御するリモコン送信手段が備えられる。
【0038】
ここで、例えば、センサー120にリモコン送信手段である第2のリモコン送信部124が備えられた場合を想定して説明する。
【0039】
前記センサー120は、センサー部121の人体感知センサーを介しては空間Sの内部に人間がいるか否かを感知し、温度センサーを介しては空間Sの内部の温度を検出する。
【0040】
前記センサー部121によるセンシングの結果、空間Sの内部が所定の時間の間に無人状態であることが感知されるか、あるいは、内部の温度が所定の時間の間に所定の温度であることが検出される場合、第2の制御部122は、前記感知信号に対応する被制御装置140のリモコン制御信号を前記被制御装置140に伝送するための制御を行う。
【0041】
したがって、前記第2の制御部122は、第2のDB 123に格納されたリモコン制御信号を被制御装置140に伝送するための伝送指令を第2のリモコン通信部124に出力する。
【0042】
このとき、前記リモコン制御信号は、被制御装置140の電源オフ指令であってもよい。
【0043】
したがって、前記第2のリモコン送信部114は、前記第2の制御部122の指令に従って、前記第2のDB 123に格納されていた制御信号をリモコン通信信号に変換して被制御装置140に無線送出する。
【0044】
前記被制御装置140は、リモコン受信部141を介して前記第2のリモコン送信部124から伝送されたリモコン制御信号を受信し、制御部142は、駆動部143の駆動を止める。
【0045】
要するに、前記空間Sが無人であるままで所定の時間が経つと、エアコンなどといった空調機器を自動的にオフにして省エネを図ることができるという効果を奏する。
【0046】
図3は、本発明の第2の実施形態に係るリモコン通信を用いた節電制御システムのブロック図であり、
図4は、本発明の第2の実施形態に係るリモコン通信を用いた節電制御システムの詳細回路ブロック図である。
【0047】
同図に示すように、本発明の第2の実施形態に係るリモコン通信を用いた節電制御システムは、前述したように、一つの空間Sに設置される照明器具111、センサー120及びプログラムスイッチ130が照明制御用制御システム150と接続されて前記制御システム150を介してリモコン制御信号を受信して被制御装置140に送信するようになっている。
【0048】
したがって、前記照明器具111、センサー120及びプログラムスイッチ130にはそれぞれの第1の制御部乃至第3の制御部112、122、132と接続される第1の通信部乃至第3の通信部115、125、135がさらに配設され、前記第1の通信部乃至第3の通信部115、125、135は、通信手段Cを介して制御システム150に接続される。
【0049】
ここで、前記通信手段Cは、電力線通信、無線通信及び有線通信のうちのいずれか一つであってもよい。
【0050】
前記制御システム150は、前記通信手段Cを介して前記第1の通信部乃至第3の通信部115、125、135と接続される主通信部151と、前記主通信部151から入力される前記照明器具111、センサー120及びプログラムスイッチ130のうちのいずれか一つの感知信号が、空間Sの内部が所定の時間の間に無人状態であるか、あるいは、所定の温度を保つ旨を示す場合、DB部153に格納された所定の制御信号を被制御装置140に伝送するための伝送指令を主通信部151に出力する主制御部152と、被制御装置140を駆動するための制御信号データを格納しているDB部153と、を備える。
【0051】
また、前記制御システム150には、前記主制御部152に所定のキー指令を入力する操作部154と、管制システム160とネットワークNを介して接続されるインタフェース部155と、がさらに配設される。
【0052】
このような構成を有する本発明の第2の実施形態に係る動作は、ここでも、例えば、センサー120にリモコン送信手段である第2のリモコン送信部124が備えられた場合を想定して説明すれば、前記センサー120は、センサー部121の人体感知センサーを介しては空間Sの内部に人間がいるか否かを感知し、温度センサーを介しては空間Sの内部の温度を検出する。
【0053】
前記センサー部121によるセンシングの結果、空間Sの内部が所定の時間の間に無人状態であることが感知されるか、あるいは、内部の温度が所定の時間の間に所定の温度であることが検出される場合、第2の制御部122は、センサー部121の感知信号を第2の通信部125を介して制御システム150の主通信部151に伝送する。
【0054】
前記制御システム150の主制御部152は、前記主通信部151を介して入力された前記センサー120の信号を入力されて前記センサー120の感知信号に対応する被制御装置140のリモコン制御信号を前記被制御装置140に伝送するための制御を行う。
【0055】
したがって、前記主制御部152は、DB部153に格納されたリモコン制御信号を主通信部151を介して前記センサー部120に伝送する。
【0056】
したがって、前記リモコン制御信号は、通信手段Cを介してセンサー120の第2の通信部125に入力され、前記第2の通信部125を介して入力されたリモコン制御信号を第2の制御部122は第2のリモコン送信部124に出力する。
【0057】
前記第2のリモコン送信部124は、前記第2の制御部122により伝送されたリモコン制御信号をリモコン通信信号に変換して被制御装置140に無線送出することになるのである。
【0058】
また、前記制御システム150は、
図5に示すように、リモコン学習機能部156をさらに備えていてもよい。
【0059】
前記リモコン学習機能部156は、被制御装置140のリモコン158から発生する赤外線信号をリモコン信号読み取り器157を介して入力されてリモコンデータを学習機能を通して入力できるように構成したものであって、DB部153に格納されている標準データベースに含まれていないリモコンデータをさらに入力できるように構成される。
【0060】
以上述べたように、本発明は、すでに設置された照明システムを用いて、非常に簡単な方法で当該空間に設置された電気製品の余計なエネルギーの消費を防ぐとともに、省エネシステムの実現コストを大幅に節減することができるというメリットを提供する。
【0061】
また、本発明は、一つの空間に設置される照明器具やセンサーまたはセンサー組み込み型プログラムスイッチのうちのいずれか一つに当該空間に設置された被制御装置を遠隔制御するリモコン送信手段を組み込み、前記空間に人間が所定の時間の間に存在しないか、あるいは、温度などを測定して条件が成り立ったときに、前記被制御装置に電源オフ指令などの所定の制御信号を送信して前記被制御装置を遠隔制御することができるというメリットを提供する。