(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-14
(45)【発行日】2023-08-22
(54)【発明の名称】自転車シミューレータ
(51)【国際特許分類】
A63B 69/16 20060101AFI20230815BHJP
A63B 22/02 20060101ALI20230815BHJP
A63B 22/06 20060101ALI20230815BHJP
A63B 24/00 20060101ALI20230815BHJP
【FI】
A63B69/16
A63B22/02
A63B22/06 L
A63B24/00
(21)【出願番号】P 2022514475
(86)(22)【出願日】2020-08-31
(86)【国際出願番号】 KR2020011613
(87)【国際公開番号】W WO2021045458
(87)【国際公開日】2021-03-11
【審査請求日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】10-2019-0108933
(32)【優先日】2019-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0001568
(32)【優先日】2020-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520030109
【氏名又は名称】株式会社リアルデザインテック
【氏名又は名称原語表記】REAL DESIGN TECH CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】19F, 8, Seongnam-daero 331beon-gil Bundang-gu, Seongnam-si,Gyeonggi-do 13558 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100103872
【氏名又は名称】粕川 敏夫
(74)【代理人】
【識別番号】100149456
【氏名又は名称】清水 喜幹
(74)【代理人】
【識別番号】100194238
【氏名又は名称】狩生 咲
(74)【代理人】
【識別番号】100205648
【氏名又は名称】森田 真一
(72)【発明者】
【氏名】李 仲 植
【審査官】宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1827306(KR,B1)
【文献】特開平11-197267(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0246524(US,A1)
【文献】特開2002-251128(JP,A)
【文献】特開昭54-008028(JP,A)
【文献】実開平02-136674(JP,U)
【文献】韓国登録特許第10-1677713(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/16
A63B 1/00 - 26/00
G09B 9/058
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム形状のベース部と、
前記ベース部に支持され、据え置かれた自転車の前輪と後輪とを連結する自転車フレームを支持するフレーム支持部と、
前記自転車の走行方向に沿って延長され、前記自転車の前輪を支持し、前記前輪の回転によって共に回転する第1トレッドミルと、
前記自転車の走行方向に沿って延長され、前記自転車の後輪を支持し、前記後輪の回転によって共に回転する第2トレッドミルと、
前記ベース部に固定され、前記自転車の走行方向に沿って延長された第1スライドガイドと、
前記フレーム支持部に支持され、前記第1スライドガイドにおいて、前記自転車の走行方向に沿ってスライド自在に連結される第1スライド部と、を含み、
前記フレーム支持部は、前記第1トレッドミルと前記第2トレッドミルとの間に配され
、
前記フレーム支持部は、前記ベース部に対し、前記自転車の走行方向及び左右方向に沿って移動可能である、自転車シミューレータ。
【請求項2】
前記第1トレッドミルは、
前記自転車の走行方向に沿って所定の間隔を挟んで離隔されるように配された複数個の第1ローラ部と、
前記複数個の第1ローラ部の外周面を覆い包むように配される第1ベルトと、を含む、請求項
1に記載の自転車シミューレータ。
【請求項3】
前記複数個の第1ローラ部それぞれに配される複数個の第1昇降部をさらに含み、
前記第1昇降部は、前記第1ローラ部の両端部に配され、前記自転車の走行方向と垂直な上下方向に沿い、前記第1ローラ部を上下移動させる、請求項
2に記載の自転車シミューレータ。
【請求項4】
前記第2トレッドミルは、
前記自転車の走行方向に沿って所定の間隔を挟んで離隔されるように配された複数個の第2ローラ部と、
前記複数個の第2ローラ部の外周面を覆い包むように配される第2ベルトと、を含む、請求項
2に記載の自転車シミューレータ。
【請求項5】
前記複数個の第2ローラ部それぞれに配される複数個の第2昇降部をさらに含み、
前記第2昇降部は、前記第2ローラ部の両端部に配され、前記自転車の走行方向と垂直な上下方向に沿い、前記第2ローラ部を上下移動させる、請求項
4に記載の自転車シミューレータ。
【請求項6】
前記第1ローラ部と前記第2ローラ部との間に連結され、前記第1ローラ部及び前記第2ローラ部のうちいずれか1つの回転力を残り一つに伝達する駆動力伝達ベルトをさらに含む、請求項
4に記載の自転車シミューレータ。
【請求項7】
前記自転車に乗ったライダーに、所定の走行環境を視覚的に提供するディスプレイ装置と、
前記複数個の第1昇降部、及び前記複数個の第2昇降部の駆動を制御する制御部と、をさらに含み、
前記制御部は、前記ディスプレイ装置を介し、リアルタイムに提供される走行環境に一致するように、前記複数個の第1ローラ部、及び前記複数個の第2ローラ部それぞれを上昇または下降させる、請求項
3または
5に記載の自転車シミューレータ。
【請求項8】
一端部が前記ベース部に支持され、他端部が前記第1スライド部に支持される弾性部材をさらに含み、
前記弾性部材は、前記自転車が、前記自転車の走行方向に沿って前進移動することによって引っ張られる、請求項
1に記載の自転車シミューレータ。
【請求項9】
一端部が前記ベース部に支持され、他端部が前記第1スライド部に支持されるダンパー部材をさらに含み、
前記ダンパー部材は、前記弾性部材の弾性力により、前記自転車が、前記自転車の走行方向に沿って後進移動する場合、前記自転車の移動速度を減速させる、請求項
8に記載の自転車シミューレータ。
【請求項10】
前記ベース部に対して支持され、前記自転車の走行方向と垂直な左右方向に沿って延長された第2スライドガイドと、
前記フレーム支持部に固定され、前記第2スライドガイドにおいて、前記左右方向に沿って移動自在に連結される第2スライド部と、をさらに含む、請求項1に記載の自転車シミューレータ。
【請求項11】
前記第1スライドガイドは、前記ベース部の両側部に配される、請求項
1に記載の自転車シミューレータ。
【請求項12】
前記ベース部の前記第1スライドガイドは、前記ベース部の側部の上部面に固定されるように配されるベースフレームをさらに含み、
前記第1スライドガイドは、前記ベースフレームの両側部に配される、請求項
1に記載の自転車シミューレータ。
【請求項13】
フレーム、及び前記フレームの側面に配される側面支持部を具備するフレームベースと、
一方向に沿って延長され、前記フレームベースに支持される支持バーと、
前記支持バーの一端部に配され、据え置かれた自転車の前輪と後輪とを連結する自転車フレームを支持する支持クランプと、
前記フレームベースの両側部に配され、前記自転車の走行方向に沿って延長された第3スライドガイドと、
前記支持バーに支持され、前記第3スライドガイドに沿って移動自在に連結される第3スライド部と、を含
み、
前記支持バーは、前記フレームベースに対し、前記自転車の走行方向及び左右方向に沿って移動可能である、フレーム支持モジュール。
【請求項14】
前記フレームベースに支持され、前記自転車の走行方向と垂直な左右方向に沿って延長された第4スライドガイドと、
前記支持バーの一端部に固定され、前記第4スライドガイドに沿って移動自在に連結される第4スライド部と、をさらに含む、請求項
13に記載のフレーム支持モジュール。
【請求項15】
一端部が前記フレームベースに支持され、他端部が前記第3スライド部に支持される弾性部材をさらに含み、
前記弾性部材は、前記自転車が、前記自転車の走行方向に沿って前進移動することによって引っ張られる、請求項
13に記載のフレーム支持モジュール。
【請求項16】
一端部が前記フレームベースに支持され、他端部が前記第3スライド部に支持されるダンパー部材をさらに含み、
前記ダンパー部材は、前記弾性部材の弾性力により、前記自転車が、前記自転車の走行方向に沿って後進移動する場合、前記自転車の移動速度を減速させる、請求項
15に記載のフレーム支持モジュール。
【請求項17】
フレーム形状のベース部と、
前記ベース部に脱着自在に支持されるフレーム支持モジュールと
、
自転車の走行方向に沿って延長され、前記自転車の前輪と、前記自転車の後輪とを支持し、前記前輪と前記後輪との回転によって共に回転する第3トレッドミルと、を含み、
前記フレーム支持モジュールは、
フレーム、及び前記フレームの側面に配される側面支持部を具備するフレームベースと、
一方向に沿って延長され、前記フレームベースに支持される支持バーと、
前記支持バーの一端部に配され、据え置かれた
前記自転車の前輪と後輪とを連結する自転車フレームを支持する支持クランプと、
前記フレームベースの両側部に配され、前記自転車の走行方向に沿って延長された第3スライドガイドと、
前記支持バーに支持され、前記第3スライドガイドに沿って移動自在に連結される第3スライド部と、を含
み、
前記支持バーは、前記フレームベースに対し、前記自転車の走行方向及び左右方向に沿って移動可能である、自転車シミューレータ。
【請求項18】
前記第3トレッドミルは、
前記自転車の走行方向に沿って所定の間隔を挟んで離隔されるように配された複数個の第3ローラ部と、
前記複数個の第3ローラ部の外周面を覆い包むように配される第3ベルトと、を含み、
前記フレーム支持モジュールは、前記第3ベルトの上部に配される、請求項
17に記載の自転車シミューレータ。
【請求項19】
前記複数個の第3ローラ部それぞれに配される複数個の第3昇降部をさらに含み、
前記第3昇降部は、前記第3ローラ部の両端部に配され、前記自転車の走行方向と垂直な上下方向に沿い、前記第3ローラ部を上下移動させる、請求項
18に記載の自転車シミューレータ。
【請求項20】
前記自転車に乗ったライダーに、所定の走行環境を視覚的に提供するディスプレイ装置と、
前記複数個の第3昇降部の駆動を制御する制御部と、をさらに含み、
前記制御部は、前記ディスプレイ装置を介し、リアルタイムに提供される走行環境に一致するように、前記複数個の第3ローラ部それぞれを上昇または下降させる、請求項
19に記載の自転車シミューレータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仮想走行のための自転車シミューレータに係り、さらに詳細には、室内空間において、多様な走行経路を仮想的に体験し、運動効果を享受することができる自転車シミューレータに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、自転車トレーナまたは自転車ローラという名称の自転車運動器具は、ランニングマシンと共に、最も汎用される室内運動用ジム器具であり、回転ローラや据置台に載置された自転車に乗ったライダーが、ペダルを利用し、回転抵抗力(磁力など)が加えられたホイールを回転させる方式により、下半身筋力の強化を図ることになる。
【0003】
そのような従来の自転車運動器具は、天候にかかわらず、ホイールに加えられる回転抵抗力の調節を介し、相対的に短時間の運動だけでも、ライダーにかなり高い運動効果を提供することができるという長所がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の自転車運動器具は、密閉された室内空間内において、壁面などと向かい合ったまま、単に回転抵抗力が加えられたペダリング運動のみを持続させるために、実際の自転車ライディング時の楽しさをライダーに全く提供することができないことによった退屈さや嫌気により、連続性あるペダリング運動を持続させ難い問題があった。
【0005】
本発明の目的は、トレッドミルを利用し、平面走行状態を具現する一方、自転車走行の左右操向、加速状態及び減速状態を具現することができる多様な走行モードを具現することにより、実際のライディング状況と極めて類似したダイナミックな体験がなされる自転車シミューレータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態による自転車シミューレータは、フレーム形状のベース部と、前記ベース部に支持され、据え置かれた自転車の前輪と後輪とを連結する自転車フレームを支持するフレーム支持部と、前記自転車の走行方向に沿って延長され、前記自転車の前輪を支持し、前記前輪の回転によって共に回転する第1トレッドミルと、前記自転車の走行方向に沿って延長され、前記自転車の後輪を支持し、前記後輪の回転によって共に回転する第2トレッドミルと、を含み、前記フレーム支持部は、前記第1トレッドミルと前記第2トレッドミルとの間にも配される。
【0007】
前記ベース部に固定され、前記自転車の走行方向に沿って延長された第1スライドガイドと、前記フレーム支持部に支持され、前記第1スライドガイドにおいて、前記自転車の走行方向に沿ってスライド自在に連結される第1スライド部と、をさらに含んでもよい。
【0008】
前記第1トレッドミルは、前記自転車の走行方向に沿って所定の間隔を挟んで離隔されるように配された複数個の第1ローラ部と、前記複数個の第1ローラ部の外周面を覆い包むように配される第1ベルトと、を含んでもよい。
【0009】
前記複数個の第1ローラ部それぞれに配される複数個の第1昇降部をさらに含み、前記第1昇降部は、前記第1ローラ部の両端部に配され、前記自転車の走行方向と垂直な上下方向に沿い、前記第1ローラ部を上下移動させることができる。
【0010】
前記第2トレッドミルは、前記自転車の走行方向に沿って所定の間隔を挟んで離隔されるように配された複数個の第2ローラ部と、前記複数個の第2ローラ部の外周面を覆い包むように配される第2ベルトと、を含んでもよい。
【0011】
前記複数個の第2ローラ部それぞれに配される複数個の第2昇降部をさらに含み、前記第2昇降部は、前記第2ローラ部の両端部に配され、前記自転車の走行方向と垂直な上下方向に沿い、前記第2ローラ部を上下移動させることができる。
【0012】
前記自転車に乗ったライダーに、所定の走行環境を視覚的に提供するディスプレイ装置と、前記複数個の第1昇降部、及び前記複数個の第2昇降部の駆動を制御する制御部と、をさらに含み、前記制御部は、前記ディスプレイ装置を介し、リアルタイムに提供される走行環境に一致するように、前記複数個の第1ローラ部、及び前記複数個の第2ローラ部それぞれを上昇または下降させることができる。
【0013】
一端部が前記ベース部に支持され、他端部が前記第1スライド部に支持される弾性部材をさらに含み、前記弾性部材は、前記自転車が前記自転車の走行方向に沿って前進移動することによっても引っ張られる。
【0014】
一端部が前記ベース部に支持され、他端部が前記第1スライド部に支持されるダンパー部材をさらに含み、前記ダンパー部材は、前記弾性部材の弾性力により、前記自転車が前記自転車の走行方向に沿って後進移動する場合、前記自転車の移動速度を減速させることができる。
【0015】
前記ベース部に対して支持され、前記自転車の走行方向と垂直な左右方向に沿って延長された第2スライドガイドと、前記フレーム支持部に固定され、前記第2スライドガイドにおいて、前記左右方向に沿って移動自在に連結される第2スライド部と、をさらに含んでもよい。
【0016】
本発明の一実施形態によるフレーム支持モジュールは、フレーム、及び前記フレームの側面に配される側面支持部を具備するフレームベースと、一方向に沿って延長され、前記フレームベースに支持される支持バーと、前記支持バーの一端部に配され、据え置かれた自転車の前輪と後輪とを連結する自転車フレームを支持する支持クランプと、を含んでもよい。
【0017】
前記フレームベースの両側部に配され、前記自転車の走行方向に沿って延長された第3スライドガイドと、前記支持バーに支持され、前記第3スライドガイドに沿って移動自在に連結される第3スライド部と、をさらに含んでもよい。
【0018】
前記フレームベースに支持され、前記自転車の走行方向と垂直な左右方向に沿って延長された第4スライドガイドと、前記支持バーの一端部に固定され、前記第4スライドガイドに沿って移動自在に連結される第4スライド部と、をさらに含んでもよい。
【0019】
一端部が前記フレームベースに支持され、他端部が前記第3スライド部に支持される弾性部材をさらに含み、前記弾性部材は、前記自転車が前記自転車の走行方向に沿って前進移動することによっても引っ張られる。
【0020】
一端部が前記フレームベースに支持され、他端部が前記第3スライド部に支持されるダンパー部材をさらに含み、前記ダンパー部材は、前記弾性部材の弾性力により、前記自転車が前記自転車の走行方向に沿って後進移動する場合、前記自転車の移動速度を減速させることができる。
【0021】
本発明の一実施形態による自転車シミューレータは、フレーム形状のベース部と、前記ベース部に脱着自在に支持されるフレーム支持モジュールと、前記自転車の走行方向に沿って延長され、前記自転車の前輪と、前記自転車の後輪とを支持し、前記前輪と前記後輪との回転によって共に回転する第3トレッドミルと、を含み、前記フレーム支持モジュールは、フレーム、及び前記フレームの側面に配される側面支持部を具備するフレームベースと、一方向に沿って延長され、前記フレームベースに支持される支持バーと、前記支持バーの一端部に配され、据え置かれた自転車の前輪と後輪とを連結する自転車フレームを支持する支持クランプと、を含んでもよい。
【0022】
前記第3トレッドミルは、前記自転車の走行方向に沿って所定の間隔を挟んで離隔されるように配された複数個の第3ローラ部と、前記複数個の第3ローラ部の外周面を覆い包むように配される第3ベルトと、を含み、前記フレーム支持モジュールは、前記第3ベルトの上部にも配される。
【0023】
前記複数個の第3ローラ部それぞれに配される複数個の第3昇降部をさらに含み、前記第3昇降部は、前記第3ローラ部の両端部に配され、前記自転車の走行方向と垂直な上下方向に沿い、前記第3ローラ部を上下移動させることができる。
【0024】
前記自転車に乗ったライダーに、所定の走行環境を視覚的に提供するディスプレイ装置と、前記複数個の第3昇降部の駆動を制御する制御部と、をさらに含み、前記制御部は、前記ディスプレイ装置を介し、リアルタイムに提供される走行環境に一致するように、前記複数個の第3ローラ部それぞれを上昇または下降させることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、据え置かれる自転車の前輪及び後輪を支持するトレッドミルを配することにより、自転車が実質的に平面状態で走行するところと同一な状態を具現することができる。
【0026】
また、据え置かれる自転車の左右操向、並びに加速状態及び減速状態により、自転車の操向方向、及び相対的な位置を変更させることにより、実際ライディング状況と極めて類似したダイナミックな体験がなされうる。
【0027】
また、自転車支持部がトレッドミルに脱着自在に配されることにより、既存のトレッドミルを利用し、自転車シミューレータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1A】本発明の一実施形態による自転車シミューレータの斜視図である。
【
図1B】本発明の一実施形態による自転車シミューレータの概略的なブロック図である。
【
図2A】本発明の一実施形態による自転車シミューレータの分離斜視図である。
【
図2B】本発明の他の実施形態による自転車シミューレータの分離斜視図である。
【
図2C】本発明のさらに他の実施形態による自転車シミューレータの分離斜視図である。
【
図3A】本発明の一実施形態によるフレーム支持部の斜視図である。
【
図3B】本発明の一実施形態による自転車シミューレータの平面図である。
【
図3C】本発明の他の実施形態によるフレーム支持部の斜視図である。
【
図3D】本発明のさらに他の実施形態によるフレーム支持部の斜視図である。
【
図4A】本発明の一実施形態による自転車シミューレータの平面図である。
【
図4B】本発明の一実施形態による自転車シミューレータの平面図である。
【
図5A】一実施形態による第1ローラ部の分離斜視図である。
【
図5B】一実施形態による第1ローラ部の断面図である。
【
図6】一実施形態による自転車シミューレータの側面図である。
【
図7A】一実施形態による第1昇降部の概略図である。
【
図7B】本発明の一実施形態による、傾斜部を具備した走行場面が表示されるディスプレイ装置の概略図である。
【
図7C】一実施形態による自転車シミューレータの側面図である。
【
図8A】本発明の一実施形態による自転車シミューレータの斜視図である。
【
図8B】本発明の一実施形態による自転車シミューレータの概略的なブロック図である。
【
図9】本発明の一実施形態による自転車シミューレータの分離斜視図である。
【
図10】本発明によるフレーム支持部の斜視図である。
【
図11】一実施形態による自転車シミューレータの側面図である。
【
図12A】本発明の一実施形態による、傾斜部を具備した走行場面が表示されるディスプレイ装置の概略図である。
【
図12B】一実施形態による自転車シミューレータの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付図面を参照し、以下の実施形態について詳細に説明するが、図面を参照して説明するとき、同一であるか、あるいは対応する構成要素は、同一図面符号を付し、それに係わる重複説明は、省略する。
【0030】
本実施形態は、多様な変換を加えることができるが、特定実施形態を図面に例示し、詳細な説明によって詳細に説明する。本実施形態の効果、特徴、及びそれらを達成する方法は、図面と共に詳細に後述されている内容を参照すれば、明確になるであろう。しかしながら、本実施形態は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、多様な形態にも具現される。
【0031】
以下の実施形態において、第1、第2のような用語は、限定的な意味ではなく、1つの構成要素を、他の構成要素と区別する目的に使用された。
【0032】
以下の実施形態において、単数の表現は、文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。
【0033】
以下の実施形態において、方向を称する上(上側)、下(下側)、左右(脇または側方)、前(正面、先方)、後(背面、後方)は、権利限定の用途ではなく、説明の便宜のために、図面及び構成の相対的位置を基準に定められたものであり、以下で説明される各方向は、それと異なるように特別に限定する場合を除いては、それらに基づくものである。
【0034】
以下の実施形態において、「含む」または「有する」というような用語は、明細書上に記載された特徴または構成要素が存在するということを意味するものであり、1以上の他の特徴または構成要素が付加される可能性を事前に排除するものではない。
【0035】
図面においては、説明の便宜のために、構成要素がその大きさが誇張されてもあり、縮小されてもいる。例えば、図面に示された各構成の大きさ及び厚みは、説明の便宜のために任意に示されており、以下の実施形態は、必ずしも図示されたところに限定されるものではない。
【0036】
図1Aは、本発明の一実施形態による自転車シミューレータの斜視図である。
図1Bは、本発明の一実施形態による自転車シミューレータの概略的なブロック図である。
図2Aは、本発明の一実施形態による自転車シミューレータの分離斜視図である。
図2Bは、本発明の他の実施形態による自転車シミューレータの分離斜視図である。
図2Cは、本発明のさらに他の実施形態による自転車シミューレータの分離斜視図である。
図3Aは、本発明の一実施形態によるフレーム支持部の斜視図である。
図3Bは、本発明の一実施形態による自転車シミューレータの平面図である。
図3Cは、本発明の他の実施形態によるフレーム支持部の斜視図である。
図3Dは、本発明のさらに他の実施形態によるフレーム支持部の斜視図である。
【0037】
本発明の一実施形態による自転車シミューレータ1は、自転車10に乗ったライダーRが、傾斜部を具備する多様な路面状態を仮想的に体験することができ、それにより、ダイナミックであり、臨場感あるライディングを満喫することができる。また、ライダーRの類型により、操向範囲を調整することができる多様な走行モードを提供することにより、ライダーRの類型による運動効果の極大化が自然になされうる発明である。
【0038】
前述の自転車10は、本発明の一実施形態による自転車シミューレータ1のみのために特別に作製されたということは言うまでもないが、現在、多様な製造会社で市販されている自転車10をいずれも包括する概念である。そのような自転車10は、自転車10の本体をなす自転車フレーム11と、自転車フレーム11に回転自在に装着される前輪12及び後輪13と、ライダーRのペダリングを後輪13の回転力に変換する駆動系(クランク、チェーン、変速器など)と、を含んでもよい。
【0039】
本発明の一実施形態による自転車シミューレータ1は、前述のような機能ないし作用を具現するために、ベース部20、第1トレッドミル40、第2トレッドミル50及びフレーム支持部100を含んでも構成される。
【0040】
以下において、前述の各構成について具体的に説明する。
【0041】
図1Aないし
図2Bを参照すれば、本発明の一実施形態によるベース部20は、地面に固定され、自転車10を支持することができる支持部材である。一例として、ベース部20は、後述する第1トレッドミル40及び第2トレッドミル50が載置されうるフレーム形状、例えば、一方向に沿って延長された四角フレーム形状にも設けられる。一例として、ベース部20は、自転車10の走行方向(X方向)に沿って延長された側部21の間で延長された弾性部材支持部25及びダンパー支持部26をさらに含んでもよい。ただし、本開示は、それらに制限されるものではなく、第1トレッドミル40及び第2トレッドミル50が載置されうる任意の支持部材に設けられてもよい。
【0042】
脚支持部25は、ベース部20の両側部に配され、ライダーRの足を支持することができる。一例として、ライダーRが走行を始める前、ライダーRが自転車10に乗ったまま停止している場合、ライダーRは、中心を取り難くなる。そのとき、ライダーRが中心を取ることができるように、ベース部20の両側部に、ライダーRの足を支持することができる脚支持部25が配されうる。例えば、脚支持部25は、ライダーRの足を支持することができるように、傾斜面を具備するようにも設けられるが、本発明は、それに制限されるものではない。
【0043】
第1トレッドミル40は、自転車シミューレータ1上に据え置かれた自転車10の前輪12を支持し、前輪12の回転によって共に回転する支持部材である。一例として、第1トレッドミル40は、自転車10の走行方向(X方向)に沿って所定の間隔を間に置き、互いに離隔されるように配された複数個の第1ローラ部410、前記複数個の第1ローラ部410の外周面を覆い包むように配され、無限軌道で回転する第1ベルト420、及び複数個の第1ローラ部410間に配され、前輪12の荷重などを支持することができる板状デッキ(図示せず)を含んでもよい。第1ローラ部410の両端部は、ベース部20に軸結合を形成して回転することができ、ベース部20に対し、自転車10の走行方向(X方向)と垂直な一方向(Z方向)に沿って移動することもできる。ベース部20に対する第1ローラ部410の垂直移動は、
図5Aないし
図7Cを参照して後述する。
【0044】
第2トレッドミル50は、自転車シミューレータ1上に据え置かれた自転車10の後輪13を支持し、後輪13の回転によって共に回転する支持部材である。一例として、第2トレッドミル50は、自転車10の走行方向(X方向)に沿って所定の間隔を間に置き、互いに離隔されるように配された複数個の第2ローラ部510、前記複数個の第2ローラ部510の外周面を覆い包むように配され、無限軌道で回転する第2ベルト520、及び複数個の第2ローラ部510間に配され、後輪13の荷重などを支持することができる板状デッキ(図示せず)を含んでもよい。第2ローラ部510の両端部は、ベース部20に軸結合を形成して回転することができ、ベース部20に対し、自転車10の走行方向(X方向)と垂直な一方向(Z方向)に沿って移動することもできる。ベース部20に対する第2ローラ部510の垂直移動は、
図5Aないし
図7Cを参照して後述する。
【0045】
前述のような第1トレッドミル40及び第2トレッドミル50は、複数個の第1ローラ部410、及び複数個の第2ローラ部510によって支持される第1ベルト420及び第2ベルト520を含むことにより、前輪12の支持点M(
図6)と、後輪13の支持点N(
図6)とが同一平面上に配される。なお、従来の自転車シミューレータに据え置かれた自転車の前輪と後輪は、前輪ローラ及び後輪ローラを利用して支持され、したがって、前輪と後輪との支持点が同一平面状には配されない。これにより、前輪の支持点と、後輪の支持点との間には、所定の角度を具備する傾斜部が形成されてしまう。従って、本願発明の一実施形態による自転車シミューレータを利用するライダーRは、実質的な平地を走行するところと同一な走行状態を経験し、不要な摩擦力による運動エネルギー損失を防止することができる。
【0046】
駆動力伝達ベルト27が、第1ローラ部410と第2ローラ部510との間に配され、第1トレッドミル40と第2トレッドミル50との間において、駆動力を伝達することができる。一例として、駆動力伝達ベルト27は、一方向に沿って延長されるように形成され、複数個の第1ローラ部410と、複数個の第2ローラ部510とのうち、最も隣接するように配された第1ローラ部410と第2ローラ部510との両端部の間、例えば、最も後端に配された第1ローラ部410と、最も前端に配された第2ローラ部510との両端部に配され、回転力を伝達することができる。
【0047】
一例として、ライダーRが、据え置かれた自転車10の後輪12を回転させる場合、後輪13の回転力により、第2トレッドミル50も回転することができる。このとき、第1トレッドミル50の回転力は、駆動力伝達ベルト27を介し、第1トレッドミル40にも伝達される。それにより、第1トレッドミル40と第2トレッドミル50との回転速度が同一に形成され、ライダーRに、安定感あるライディング体験を提供することができる。
【0048】
他の一例として、駆動力伝達ベルト27は、交換及び維持補修の便宜性のために、ベース部20、さらに具体的には、側部21の外側側部にも配される。このとき、第1ローラ部410と第2ローラ部510は、配された第1ローラ部410と第2ローラ部510との外周面に沿って配されたベアリング部(図示せず)を利用し、別途の回転軸なしに、ベース部20に対して回転することもできる。
【0049】
図3A及び
図3Bを参照すれば、一実施形態によるフレーム支持部100は、自転車フレーム11を支持し、自転車10の位置を安定させて固定する支持部材である。一例示として、フレーム支持部100は、支持バー110及び支持クランプ113を含んでもよい。
【0050】
支持バー110は、一方向に沿って延長された直線ロッド形状の支持部材である。一例として、支持バー110の一端部は、後述する第2スライド部352に固定されるように配され、第2スライド部352と共に、左右方向(Y方向)に沿って移動することができる。また、支持バー110の他端部には、支持クランプ113が配され、自転車フレーム11を支持することができる。一例として、支持クランプ113は、自転車フレーム11の一部、例えば、自転車フレーム11のダウンチューブまたはトップチューブのうち1以上を固定するようにも形成され、それにより、自転車10が自転車シミューレータ1にも支持される。
【0051】
一実施形態によるフレーム支持部100は、ベース部20に対し、自転車10の走行方向(X方向)または左右方向(Y方向)に沿って移動することができ、それにより、フレーム支持部100に支持された自転車10も、ベース部20に対し、自転車10の走行方向(X方向)または左右方向(Y方向)に沿って移動することができる。従って、ライダーRは、フレーム支持部100に支持された自転車10が、ベース部20に対し、自転車10の走行方向(X方向)に沿って移動する場合、加速走行状態及び減速走行状態を経験することができ、フレーム支持部100に支持された自転車10が、ベース部20に対し、左右方向(Y方向)に沿って移動する場合、自転車10の操向による回転走行状態を経験することができる。
【0052】
一例示による自転車シミューレータ1は、ベース部20の両側部に配され、自転車10の走行方向(X方向)に沿って延長された第1スライドガイド311、及びフレーム支持部100に支持され、第1スライドガイド311に沿ってスライド自在に連結される第1スライド部312をさらに含んでもよい。
【0053】
一例として、第1スライドガイド311は、ベース部20の両側部21の内側面にも配される。このとき、第1スライドガイド311は、自転車10の走行方向(X方向)に沿っても延長される。
【0054】
第1スライド部312は、第1スライドガイド311に挿入され、自転車10の走行方向(X方向)に沿って移動することができるスライド部材である。一例として、第1スライド部312には、フレーム支持部100が支持され、それにより、フレーム支持部100は、第1スライド部312と共に、自転車10の走行方向(X方向)に沿って移動することができる。
【0055】
例えば、第1スライド部312は、四角形状のフレーム3120、及びフレーム3120の両側部に配され、第1スライド部312に挿入されうる突出部3121を含んでもよい。このとき、フレーム支持部100は、後述する第2スライドガイド351を利用し、第1スライド部312にも支持される。
【0056】
一例示による自転車シミューレータ1は、フレーム支持部100の左右方向(Y方向)に沿う移動のために、ベース部20に支持され、自転車10の左右方向(Y方向)に沿って延長された第2スライドガイド351、及びフレーム支持部100に固定され、第2スライドガイド351に沿ってスライド自在に連結される第2スライド部352をさらに含んでもよい。
【0057】
一例として、第2スライドガイド351は、第1スライド部312に含まれたフレーム3120の内側に固定されるようにも配される。このとき、第2スライドガイド351は、左右方向(Y方向)に沿っても延長される。
【0058】
第2スライド部352は、第2スライドガイド351に挿入され、左右方向(Y方向)に沿って移動することができるスライド部材である。一例として、第2スライド部352は、フレーム支持部100の一端部に固定され、それにより、フレーム支持部100は、第2スライド部352と共に、左右方向(Y方向)に沿って移動することができる。
【0059】
移動間隔感知部360は、第2スライド部352が、第2スライドガイド351に沿って移動して生じた移動間隔を感知して追跡することができる。一例として、移動間隔感知部360は、デプスカメラの一種であるToF(time-of-flight)カメラでもある。例えば、移動間隔感知部360が、ToFカメラによって具現された場合、移動間隔感知部360は、所定の光を照射する光源361と、前記光源361から照射された光が、第2スライド部352の一部に反射されて戻ってくる反射光を検出(detection)するセンサ部362と、を含んでもよい。前述の実施形態においては、移動間隔感知部360の例示として、ToFカメラを開示しているが、本発明は、それに制限されるものではない。一例示による移動間隔感知部360は、ベース部20に対する第2スライド部352の移動間隔を感知して追跡することができる任意の感知装置によっても具現される。
【0060】
一例示によれば、移動間隔感知部360は、ベース部20に対する第2スライド部352、さらに具体的には、フレーム支持部100の左右移動範囲及び左右移動方向を感知することができる。移動間隔感知部360によって感知された第2スライド部352の移動方向により、移動間隔感知部360の操向方向が感知され、移動間隔感知部360によって感知された第2スライド部352の移動範囲により、操向程度が感知されうる。
【0061】
図2B及び
図3Cを参照すれば、他の実施形態による自転車シミューレータ1は、ベース部20の両側部21に固定されるように配されるベースフレーム28をさらに含んでもよい。一例示によれば、第1スライドガイド311は、ベースフレーム28にも配される。例えば、第1スライドガイド311は、ベースフレーム28の両側部283の内側面にも配される。このとき、第1スライドガイド311は、自転車10の走行方向(X方向)に沿っても延長される。このとき、フレーム支持部100に支持され、第1スライドガイド311に沿ってスライド自在に連結される第1スライド部312をさらに含んでもよい。
【0062】
第1スライド部312は、第1スライドガイド311に挿入され、自転車10の走行方向(X方向)に沿って移動することができるスライド部材である。一例として、第1スライド部312には、フレーム支持部100が支持され、それにより、フレーム支持部100は、第1スライド部312と共に、自転車10の走行方向(X方向)に沿って移動することができる。
【0063】
例えば、第1スライド部312は、四角形状のフレーム3120、及びフレーム3120の両側部に配され、第1スライド部312に挿入されうる突出部3121を含んでもよい。このとき、フレーム支持部100は、後述する第2スライドガイド351を利用し、第1スライド部312にも支持される。第2スライドガイド351、第2スライド部352及び移動間隔感知部360と係わる事項は、
図2A、
図3Aに図示された構成と実質的に同一であるので、ここでは、説明を省略する。前述のように、別途のベースフレーム28を、ベース部20の上部に配することにより、第1スライドガイド311は、第1トレッドミル40及び第2トレッドミル50に干渉されずに、自転車10の走行方向(X方向)に沿っても延長される。従って、第1スライドガイド311に沿って移動する第1スライド部312は、第1トレッドミル40及び第2トレッドミル50に干渉されずに、さらに広い走行区間において、自転車10の走行方向(X方向)に沿って移動することができる。
【0064】
図2C及び
図3Dを参照すれば、さらに他の実施形態による自転車シミューレータ1は、ベース部20の両側部21に、第1スライドガイド311を配することができる。例えば、第1スライドガイド311は、ベースフレーム20の両側部21の内側面にも配される。このとき、第1スライドガイド311は、自転車10の走行方向(X方向)に沿っても延長される。このとき、フレーム支持部100に支持され、第1スライドガイド311に沿ってスライド自在に連結される第1スライド部312をさらに含んでもよい。
【0065】
第1スライド部312は、第1スライドガイド311に挿入され、自転車10の走行方向(X方向)に沿って移動することができるスライド部材である。一例として、第1スライド部312には、フレーム支持部100が支持され、それにより、フレーム支持部100は、第1スライド部312と共に、自転車10の走行方向(X方向)に沿って移動することができる。
【0066】
例えば、第1スライド部312は、四角形状のフレーム3120の両側部に配され、第1スライド部312に挿入されうる突出部3121を含んでもよい。このとき、フレーム支持部100は、後述する第2スライドガイド351を利用し、第1スライド部312にも支持される。第2スライドガイド351、第2スライド部352及び移動間隔感知部360と係わる事項は、
図2A、
図3Aに図示された構成と実質的に同一であるので、ここでは、説明を省略する。前述のように、第1スライドガイド311がベース部の両側部21の内側面に配されることにより、第1スライドガイド311は、第1トレッドミル40及び第2トレッドミル50に干渉されずに、自転車10の走行方向(X方向)に沿っても延長される。従って、第1スライドガイド311に沿って移動する第1スライド部312は、第1トレッドミル40及び第2トレッドミル50に干渉されずに、さらに広い走行区間において、自転車10の走行方向(X方向)に沿って移動することができる。
【0067】
再び
図1Aないし
図2Bを参照すれば、ディスプレイ装置80は、ライダーRに、自転車大会のコースなどに係わる走行環境や、オペレーションシステム(OS)プログラムなどを視覚的に伝達する構成要素であり、
図1Aに図示されているように、ライダーRの前方視野角をいずれも包括する大きさの曲面型のディスプレイ装置80、またはライダーRが着用するゴーグル型表示装置(図示せず)などにもなる。一例として、ディスプレイ装置80が、所定の走行環境などを写実的に示す場合、ライダーRは、リアルタイムに提供される走行環境に対応した路面状態情報に基づき、自転車10の傾斜角度を多様に調整することができる。
【0068】
制御部90は、自転車シミューレータ1の全般的な機能及び動作を制御するハードウェアでもある。制御部90は、1つのマイクロプロセッサモジュールの形態にも具現され、あるいは2以上のマイクロプロセッサモジュールが組み合わされた形態にも具現される。すなわち、制御部90の具現形態は、いずれか一つによって制限されるものではない。
【0069】
図4A及び
図4Bは、本発明の一実施形態による自転車シミューレータの平面図である。
【0070】
前述のように、フレーム支持部100に支持された自転車10は、第1スライド部312を利用し、自転車10の走行方向(X方向)に沿って移動することができる。一例として、自転車の前輪12と後輪13とを支持する第1トレッドミル40と第2トレッドミル50とが、別途の駆動部を具備していない無動力方式で作動する場合、自転車10の速度が加速されたり減速されたりすることにより、自転車10に支持された第1スライド部312は、自転車10の走行方向(X方向)に沿って移動することができる。一例として、自転車10の急激な速度変化が生じる場合、ライダーRの安全に危険となってしまうので、第1スライド部312の急激な移動を防止することができる緩衝部材が必要にもなる。
【0071】
図3A、
図4A及び
図4Bを参照すれば、一例示による自転車シミューレータ1は、一端部が、ベース部20、さらに具体的には、ベース部20の側部21間で延長された弾性部材支持部25に支持され、他端部が、第1スライド部312に支持される弾性部材370、並びに一端部がベース部20、さらに具体的には、ベース部20の側部21間で延長されたダンパー支持部26に支持され、他端部が、第1スライド部312に支持されるダンパー部材380をさらに含んでもよい。
【0072】
一例として、弾性部材370は、自転車10の走行方向(X方向)に沿って第1スライド部312に弾性力を印加することができる。例えば、弾性部材370は、1以上にも設けられる。例えば、弾性部材370は、左右方向(Y方向)に沿って対称になるように配される、第1弾性部材371と第2弾性部材372とを含んでもよい。一例示によれば、
図4Aに図示されているように、自転車10の加速により、第1スライド部312が前進する場合、弾性部材370は、引っ張られうる。また、
図4Bに図示されているように、自転車10が減速する場合、引っ張られた弾性部材370は、第1スライド部312に弾性力を印加することができ、それにより、第1スライド部312は、自転車10の走行方向(X方向)に沿って自動的に原位置に回帰することができる。従って、2名以上のライダーRが同時に自転車シミューレータ1を利用する場合、自転車10の加速及び減速により、実質的に、ライダーRの位置が自転車10の走行方向(X方向)に沿って異なっても配され、それにより、先行したり後行したりする室外走行と類似した走行経験を体験することができる。
【0073】
一例として、ダンパー部材380は、自転車10の急激な加速及び減速により、第1スライド部312が急激に移動することを防止するための緩衝装置である。例えば、
図4Aに図示されているように、自転車10の加速により、第1スライド部312が前進する場合、ダンパー部材380は、第1スライド部312の移動方向に対向する方向に緩衝力を印加することができる。また、
図4Bに図示されているように、弾性部材370によって弾性力が印加され、第1スライド部312が後進する場合、ダンパー部材380は、第1スライド部312の移動方向に対向する方向に緩衝力を印加することができる。従って、ライダーRは、自転車10の急激な加速及び減速に係わらず、さらに安全に自転車10の走行方向(X方向)に沿って移動することができる。
図2A及び
図3Cを参照すれば、他の例示による自転車シミューレータ1は、一端部が、ベースフレーム28、さらに具体的には、ベースフレーム28の側部283間で延長された後端部282に支持され、他端部が、第1スライド部312に支持される弾性部材370、及び一端部が、ベースフレーム28、さらに具体的には、ベースフレーム28の側部283間で延長された前端部281に支持され、他端部が、第1スライド部312に支持されるダンパー部材380をさらに含んでもよい。弾性部材370及びダンパー部材380と係わる事項は、
図2A、
図3Aに図示された構成と実質的に同一であるので、ここでは、説明を省略する。
【0074】
図2C及び
図3Dを参照すれば、さらに他の例示による自転車シミューレータ1は、一端部が、ベース部の両側部21の内側面に形成された収容溝231に挿入される弾性部材370及びダンパー部材380をさらに含んでもよい。一例示による弾性部材370の一端部は、収容溝231の一端部に支持され、他端部は、第1スライド部312にも支持される。また、ダンパー部材380の一端部は、収容溝231の他端部に支持され、他端部は、第1スライド部312にも支持される。弾性部材370及びダンパー部材380と係わる事項は、
図2A、
図3Aに図示された構成と実質的に同一であるので、ここでは、説明を省略する。
【0075】
一例示による収容溝231は、Z軸方向に沿って第1トレッドミル40及び第2トレッドミル50より上部にも位置する。従って、収容溝231に収容される弾性部材370及びダンパー部材380は、第1トレッドミル40及び第2トレッドミル50に干渉されない。これにより、第1スライド部312は、第1トレッドミル40及び第2トレッドミル50に干渉されずに、さらに広い走行区間において、自転車10の走行方向(X方向)に沿って移動することができる。
【0076】
図5Aは、一実施形態による第1ローラ部の分離斜視図である。
図5Bは、一実施形態による第1ローラ部の断面図である。
図6は、一実施形態による自転車シミューレータの側面図である。
【0077】
図5Aないし
図6を参照すれば、一実施形態による第1ローラ部410は、円筒状構造を有するチューブ411、チューブ411を貫通するように延長された支持軸412、支持軸412を支持する支持キャップ413、及びチューブ411を支持するベアリング414を含んでもよい。
【0078】
一例として、チューブ411は、ベアリング414を利用し、支持軸412を中心に回転することができる。また、支持軸412の両端部は、支持キャップ413から突出されるようにも配される。このとき、ベース部20の両側部21には、上下方向(Z方向)に沿って延長された複数個の挿入孔211が配されうる。一例として、支持軸412の両端部は、ベース部20の側部21に設けられた挿入孔211に挿入されるようにも配される。このとき、挿入孔211は、支持軸412が上下方向(Z方向)に沿って移動するとき、ガイドの役割を行うことができる。従って、支持軸412は、挿入孔211の延長方向に沿い、上下方向(Z方向)に移動することができ、支持軸412に支持されたチューブ411も、上下方向(Z方向)に沿って移動することができ、それにより、第1ローラ部410が、ベース部20に対し、上下方向(Z方向)に沿って移動することができる。
【0079】
一実施形態による第2ローラ部510は、また、円筒状構造を有するチューブ511と、チューブ511を貫通するように延長された支持軸512と、支持軸512を支持する支持キャップ513と、チューブ511が回転自在になるように支持するベアリング514と、を含んでもよい。第2ローラ部510に含まれた支持軸512が挿入孔211に配され、上下方向(Z方向)に沿って移動し、これにより、第2ローラ部510も、ベース部20に対し、上下方向(Z方向)に沿って移動することができる。これと係わる技術的特徴は、第1ローラ部410の上下移動と実質的に同一であるので、説明の便宜上、ここでは、省略する。
【0080】
前述のように、本発明の一実施形態による複数個の第1ローラ部410、及び複数個の第2ローラ部510のそれぞれは、ベース部20に対し、上下方向(Z方向)に沿って移動することができる。複数個の第1ローラ部410、及び複数個の第2ローラ部510のそれぞれが、ベース部20に対し、上下方向(Z方向)に沿って移動することにより、自転車10に乗ったライダーRは、山道のような凹凸を具備する走行路、下り坂走行路または上り坂走行路を走行するところと同一な走行状態を経験することができる。
【0081】
図7Aは、一実施形態による第1昇降部の概略図である。
図7Bは、本発明の一実施形態による、傾斜部を具備した走行場面が表示されるディスプレイ装置の概略図である。
図7Cは、一実施形態による自転車シミューレータの側面図である。
【0082】
図1B及び
図7Aを参照すれば、第1昇降部60は、中空型の油圧シリンダ610、ピストン612、弾性体613及び流体614を含んでもよい。油圧シリンダ610は、制御部90によって制御される駆動部91、例えば、油圧ポンプと流体連通されるように連結され、油圧ポンプから伝達された流体614の圧力が、ピストン612の一端部に伝達されうるシリンダ部材であり、ピストン612の他端部と密閉状態を維持し、ピストン612の往復動を案内することができる。このとき、ピストン612の一端部には、第1ローラ部410に含まれた支持軸412の一端部が固定されるようにも連結される。それにより、ピストン612の上下方向(Z方向)による移動により、支持軸412も、上下方向(Z方向)に沿って移動することができる。また、このとき、油圧シリンダ610とピストン612との間には、油圧シリンダ610に対し、ピストン612を、内側に弾性支持する少なくとも1以上の弾性体613が具備されうる。弾性体613は、油圧シリンダ610内部に流体614を提供しないように、駆動部91の作動が停止された場合、ピストン612を下方に原位置に戻す。
【0083】
前述のように、制御部90によって制御される駆動部91を利用し、第1昇降部60に具備されたピストン612は、上下方向(Z軸方向)に沿って上昇したり下降したりすることができ、ピストン612に固定されるように連結された支持軸412も、上下方向(Z軸方向)に沿って上昇したり下降したりすることができる。第2昇降部70により、第2ローラ部510に設けられた支持軸512が、上下方向(Z軸方向)に沿って上昇したり下降したりすることと係わる事項は、第1昇降部60により、第1ローラ部410に設けられた支持軸412が、上下方向(Z軸方向)に沿って上昇したり下降したりするところと実質的に同一であるので、ここでは、説明を省略する。
【0084】
図1B及び
図7Bを参照すれば、ディスプレイ装置80には、上り坂経路と下り坂経路とを走行するライダーRの様子が表示されうる。一例として、そのような走行経路は、山岳走行路を具現したものでもある。このとき、制御部90は、ディスプレイ装置80に具現された走行道路状態を認知した後、走行状況に対応するように、駆動部91を操作することができる。一例として、駆動部91の作動により、第1昇降部60に具備されたピストン612が、Z軸方向に沿って上昇することができる。それにより、
図7Cに図示されているように、ピストン612に支持された支持軸412も、上下方向(Z方向)に沿って上昇することができ、それにより、複数個の第1ローラ部410のうち1以上、例えば、第1-2ローラ部410-2及び第1-3ローラ部410-3が上下方向(Z方向)に沿って上昇することができる。このとき、ライダーRは、速度を速めて走行することにより、自転車10の走行方向(X方向)に沿って前進移動することができ、それにより、第1-2ローラ部410-2及び第1-3ローラ部410-3に前輪12が支持された自転車10も、上下方向(Z方向)に沿って上昇することにより、実際に上り坂を走行するようなダイナミックな体験を室内で満喫することができる。
【0085】
第2昇降部70を利用し、複数個の第2ローラ部510それぞれを、上下方向(Z方向)に沿って上昇させたり下降させたりすることも、第1昇降部60を利用し、複数個の第1ローラ部410それぞれを、上下方向(Z方向)に沿って上昇させたり下降させたりすることと実質的に同一であり、それにより、複数個の第2ローラ部510に支持された後輪13も、上昇したり下降したりすることにより、上り坂または下り坂を走行するようなダイナミックな体験を室内で満喫することができる。
【0086】
図8Aは、本発明の一実施形態による自転車シミューレータの斜視図である。
図8Bは、本発明の一実施形態による自転車シミューレータの概略的なブロック図である。
図9は、本発明の一実施形態による自転車シミューレータの分離斜視図である。
図10は、本発明によるフレーム支持部の斜視図である。
【0087】
本発明の一実施形態による自転車シミューレータ1’は、前述のような機能ないし作用を具現するために、ベース部20、フレーム支持部モジュール1000、第3トレッドミル1100及び第3昇降部1400を含んでもよい。説明の便宜上、前述の実施形態で説明した構成と実質的に同一構成に係わる説明は、省略する。
【0088】
図8Aないし
図9を参照すれば、本発明の一実施形態によるベース部20は、地面に固定され、自転車10を支持することができる支持部材である。一例として、ベース部20は、後述する第3トレッドミル1100が載置されうるフレーム形状、例えば、一方向に沿って延長された四角フレーム形状にも設けられる。ただし、本開示は、それに制限されるものではなく、第3トレッドミル1100が載置されうる任意の支持部材に設けられてもよい。
【0089】
第3トレッドミル1100は、自転車シミューレータ1’上に据え置かれた自転車10の前輪12及び後輪13を支持し、前輪12及び後輪13の回転によって共に回転する支持部材である。一例として、第3トレッドミル1100は、自転車10の走行方向(X方向)に沿って所定の間隔を間に置き、互いに離隔されるように配された複数個の第3ローラ部1110、前記複数個の第3ローラ部1110の外周面を覆い包むように配され、無限軌道で回転する第3ベルト1120、及び複数個の第3ローラ部1110間に配され、前輪12及び後輪13の荷重などを支持することができる板状デッキ(図示せず)を含んでもよい。第3ローラ部1110の両端部は、ベース部20に軸結合を形成して回転することができ、ベース部20に対し、自転車10の走行方向(X方向)と垂直な一方向(Z方向)に沿って移動することもできる。
【0090】
図8A及び
図10を参照すれば、一実施形態によるフレーム支持部モジュール1000は、自転車フレーム11を支持し、自転車10の位置を安定させて固定する支持部材である。一例示として、フレーム支持部モジュール1000は、支持バー1010、フレームベース1020及び支持クランプ1030を含んでもよい。
【0091】
支持バー1010は、一方向に沿って延長された直線ロッド形状の支持部材である。一例として、支持バー1010の一端部は、後述する第4スライド部1352に固定されるように配され、第4スライド部1352と共に、左右方向(Y方向)に沿って移動することができる。また、支持バー1010の他端部には、支持クランプ1030が配され、自転車フレーム11を支持することができる。
【0092】
フレームベース1020は、ベース部20に脱着自在に配され、支持バー1010を支持することができるフレーム部材である。一例示として、フレームベース1020は、後述する第3スライドガイド1311及び第4スライドガイド1351が載置されうるフレーム1022、例えば、一方向に沿って延長された四角フレーム形状を含んでもよい。ただし、本開示は、それに制限されるものではなく、第3スライドガイド1311及び第4スライドガイド1351が載置されうる任意の支持部材に設けられてもよい。また、フレームベース1020は、ベース部20に脱着自在に支持される側面支持部1021を含んでもよい。側面支持部1021は、フレーム1022の側面に配され、上下方向(Z方向)に沿っても延長される。側面支持部1021は、ベース部20の側部21と脱着自在に支持され、このとき、フレーム1022は、第3トレッドミル1100の上部にも配される。
【0093】
一例示によるフレーム支持部モジュール1000は、フレームベース1020の両側部に配され、自転車10の走行方向(X方向)に沿って延長された第3スライドガイド1311及び前記支持バー1010が支持され、第3スライドガイド1311に沿ってスライド自在に連結される第3スライド部1312をさらに含んでもよい。
【0094】
一例示によるフレーム支持部モジュール1000は、支持バー1010の左右方向(Y方向)に沿う移動のために、フレームベース1020に支持され、左右方向(Y方向)に沿って延長された第4スライドガイド1351及び支持バー1010の一端部に固定され、第4スライドガイド1351に沿ってスライド自在に連結される第4スライド部1352をさらに含んでもよい。
【0095】
一例示によるフレーム支持部モジュール1000は、第4スライド部1352が第4スライドガイド1351に沿って移動して生じた移動間隔を感知して追跡することができる移動間隔感知部1360をさらに含んでもよい。
【0096】
一例示によるフレーム支持部モジュール1000は、一端部が、フレームベース1020に支持され、他端部が、第3スライド部1312に支持される弾性部材1370、及び一端部が、フレームベース1020に支持され、他端部が、第3スライド部1312に支持されるダンパー部材1380をさらに含んでもよい。
【0097】
前述の第3スライドガイド1311、第3スライド部1312、第4スライドガイド1351、第4スライド部1352、移動間隔感知部1360、弾性部材1370及びダンパー部材1380は、前述の第1スライドガイド311、第1スライド部312、第2スライドガイド351、第2スライド部352、移動間隔感知部360、弾性部材370及びダンパー部材380と実質的に同一であるので、ここでは、説明を省略する。
【0098】
前述のように一実施形態によるフレーム支持部モジュール1000は、第3トレッドミル1100を含むベース部20に交換可能になるように支持されることにより、フレーム支持部モジュール1000と一体に具現されたトレッドミルだけではなく、異なるモデルのトレッドミルにも、互換可能になるように配されることにより、ユーザの使用便宜性を向上させることができる。
【0099】
図11は、一実施形態による自転車シミューレータの側面図である。
図12Aは、本発明の一実施形態による、傾斜部を具備した走行場面が表示されるディスプレイ装置の概略図である。
図12Bは、一実施形態による自転車シミューレータの側面図である。
【0100】
図8A及び
図11を参照すれば、一実施形態による第3昇降部1400は、複数個の第3ローラ部1110に含まれた支持軸1111を、上下方向(Z方向)に沿って上昇または下降させることができる駆動装置である。第3昇降部1400は、前述の第1昇降部60と実質的に同一であるので、説明の便宜上、ここでは、説明を省略する。
【0101】
図12Bを参照すれば、ディスプレイ装置80には、上り坂経路と下り坂経路とを走行するライダーRの様子が表示されうる。一例として、そのような走行経路は、山岳走行路を具現したものでもある。このとき、制御部90は、ディスプレイ装置80に具現された走行道路状態を認知した後、走行状況に対応するように、駆動部91を操作することができる。それにより、
図12Cに図示されているように、支持軸1111は、上下方向(Z方向)に沿って上昇することができ、それにより、複数個の第3ローラ部1100のうち1以上、例えば、第3-2ローラ部1110-2及び第3-3ローラ部1110-3が上下方向(Z方向)に沿って上昇することができる。このとき、ライダーRは、速度を速めて走行することにより、自転車10の走行方向(X方向)に沿って前進移動することができ、それにより、第3-2ローラ部1110-2及び第3-3ローラ部1110-3に前輪12が支持された自転車10も、上下方向(Z方向)に沿って上昇することにより、実際の上り坂を走行するようなダイナミックな体験を室内で満喫することができる。
【0102】
以上、本発明の特定の実施形態について説明されて図示されたが、本発明は、記載された実施形態に限定されるものではなく、本発明の思想及び範囲を外れずに、多様に修正及び変形することができるということは、該技術分野において当業者であるならば、自明なことである。従って、そういう修正例または変形例は、本発明の技術的思想や観点から、個別的に理解されるものではなく、変形された実施形態は、本発明の特許請求の範囲に属するとするものである。