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  • 特許-被印刷物用の搬送装置および印刷機 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-14
(45)【発行日】2023-08-22
(54)【発明の名称】被印刷物用の搬送装置および印刷機
(51)【国際特許分類】
   B65H 5/22 20060101AFI20230815BHJP
   B41J 11/02 20060101ALI20230815BHJP
【FI】
B65H5/22 C
B41J11/02
【請求項の数】 11
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019174359
(22)【出願日】2019-09-25
(65)【公開番号】P2020050526
(43)【公開日】2020-04-02
【審査請求日】2022-06-28
(31)【優先権主張番号】10 2018 216 405.3
(32)【優先日】2018-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】390009232
【氏名又は名称】ハイデルベルガー ドルツクマシーネン アクチエンゲゼルシヤフト
【氏名又は名称原語表記】Heidelberger Druckmaschinen AG
【住所又は居所原語表記】Kurfuersten-Anlage 52-60, D-69115 Heidelberg, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】マークス メーリンガー
【審査官】大谷 謙仁
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-296961(JP,A)
【文献】特開2011-131548(JP,A)
【文献】特開2011-073391(JP,A)
【文献】特開2016-140997(JP,A)
【文献】特開2017-226500(JP,A)
【文献】特開2008-087915(JP,A)
【文献】特開昭48-027363(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 5/22
B41J 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベヤベルト(4)を備える、被印刷物(3)用の搬送装置(2)において、
前記コンベヤベルト(4)は、その内側が、循環走行する複数の成形体(8)によって支持されており、
前記成形体(8)は、それぞれ溝(12)を有し、複数の前記溝(12)のうちの少なくとも1つの溝(12)は、第1の孔(17)と第2の孔(19)とを有し、前記第1の孔(17)に真空が加えられるようになっており、前記第2の孔(19)は、前記被印刷物(3)の搬送方向に対して直交する前記被印刷物(3)の幅方向に移動可能なスライダ(13)に設けられた長手方向溝(20)と空気導通接続状態にあり、これによって、吸引空気は、前記長手方向溝(20)から前記少なくとも1つの溝(12)を介して前記第1の孔(17)内へ流れることを特徴とする、被印刷物用の搬送装置。
【請求項2】
前記溝(12)は、前記成形体(8)の循環走行方向(11)と平行に延在することを特徴とする、請求項1記載の搬送装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの溝(12)の前記第1の孔(17)と、前記少なくとも1つの溝(12)に隣り合う溝(12)の前記第1の孔(17)とが、第1の列を形成するとともに、共通の長手方向チャネル(18)から分岐していることを特徴とする、請求項1または2記載の搬送装置。
【請求項4】
前記第1の列の前記溝(12)は、前記被印刷物(3)の最小規格サイズ(16)の内側に位置することを特徴とする、請求項3記載の搬送装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの溝(12)の前記第2の孔(19)と、前記少なくとも1つの溝(12)に隣り合う溝(12)の前記第2の孔(19)とが、前記長手方向溝(20)と重畳して延在する第2の列を形成することを特徴とする、請求項3または4記載の搬送装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの溝(12)に隣り合う前記第2の列の溝(12)は、前記被印刷物(3)の前記最小規格サイズ(16)の外側に位置することを特徴とする、請求項4を引用する請求項5記載の搬送装置。
【請求項7】
前記スライダ(13)が傍を通過するときに該スライダ(13)を調整方向(15)に摺動させる溝カム(27)が配置されていることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の搬送装置。
【請求項8】
前記スライダ(13)に、規格サイズを変更するときに前記溝カム(27)に接触するカムローラ(26)が取り付けられていることを特徴とする、請求項7記載の搬送装置。
【請求項9】
通常の機械運転時、前記カムローラ(26)が前記溝カム(27)を通走するとき、前記カムローラ(26)と前記溝カム(27)の側面(28,29)との間にそれぞれ隙間が存在することを特徴とする、請求項8記載の搬送装置。
【請求項10】
前記溝カム(27)は、第1の部分(30)と第2の部分(31)とを有し、前記側面(28,29)は、前記第1の部分(30)において収束し、前記第2の部分(31)において相互に平行に延在することを特徴とする、請求項9記載の搬送装置。
【請求項11】
インクジェット用の少なくとも1つの印刷ヘッド(5)と、請求項1から10までのいずれか1項記載のように構成された搬送装置(2)とを備え、前記印刷ヘッド(5)が前記搬送装置(2)の方へ向けられていて、前記搬送装置(2)上で被印刷物(3)に印刷が行われるようになっている、印刷機(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンベヤベルトを備える、被印刷物用の搬送装置と、搬送装置が装着された印刷機とに関する。
【0002】
そのような搬送装置は、たとえばシートを搬送するために印刷機において使用され、搬送時、インクジェット印刷ヘッドによってシートに印刷が行われる。
【0003】
たとえばDE 600 14 262 T2には、シート状の紙用の搬送装置が記載されており、この搬送装置では、紙は、吸引孔が形成されたベルトによって搬送される。ベルトは、複数の吸引孔を有する押圧チャンバを越えて走行する。これらの吸引孔は、ベルトの吸引孔と一致する間隔を置いて形成されている。
【0004】
本発明の課題は、さらに別の、被印刷物用の搬送装置を提供することである。
【0005】
この課題は、コンベヤベルトを備える、被印刷物用の搬送装置において、コンベヤベルトは、その内側が、循環走行する複数の成形体によって支持されており、成形体は、それぞれ溝を有し、複数の溝のうちの少なくとも1つの溝が、第1の孔と第2の孔とを有し、第1の孔に真空が加えられるようになっており、第2の孔は、スライダに設けられた長手方向溝と空気導通接続状態にあり、これによって、吸引空気が、長手方向溝から少なくとも1つの溝を介して第1の孔内へ流れるようになっていることを特徴とする、被印刷物用の搬送装置によって解決される。
【0006】
本発明に係る搬送装置は、スライダの摺動によって、ベルト走行中に被印刷物のその都度の規格サイズに合わせた成形体の簡単な調整が可能であるという利点を有する。付加的な利点は、被印刷物の加工可能な最小規格サイズの内側に位置する溝と、最小規格サイズの外側に位置する溝とを、共通の真空発生器に接続することが可能であり、これらの溝に、共通の真空発生器によって、真空を加えることができることに認められる。
【0007】
様々な改良形態が実現可能である。
【0008】
溝は、成形体の循環走行方向と平行に延在してよい。
【0009】
少なくとも1つの溝の第1の孔と、少なくとも1つの溝に隣り合う溝の第1の孔とが、第1の列を形成するとともに、共通の長手方向チャネルから分岐していてよい。
【0010】
第1の列の溝は、被印刷物の最小規格サイズの内側に位置してよい。
【0011】
少なくとも1つの溝の第2の孔と、少なくとも1つの溝に隣り合う溝の第2の孔とが、長手方向溝と重畳して延在する第2の列を形成してよい。
【0012】
第2の列の、少なくとも1つの溝に隣り合う溝は、被印刷物の最小規格サイズの外側に位置してよい。
【0013】
スライダが傍を通過するときにスライダを調整方向に摺動させる溝カムが配置されていてよい。
【0014】
スライダに、規格サイズを変更するときに溝カムに接触するカムローラが取り付けられていてよい。
【0015】
通常の機械運転時、カムローラが溝カムを通走するとき、カムローラと溝カムの側面との間にそれぞれ隙間が存在してよい。
【0016】
溝カムは、第1の部分と第2の部分とを有し、側面は、第1の部分において収束し、第2の部分において相互に平行に延在してよい。
【0017】
前述の課題は、さらに、インクジェット用の少なくとも1つの印刷ヘッドと、搬送装置とを備える印刷機によって解決される。この搬送装置は、本発明に係る搬送装置に対応して、またはその改良形態に対応して構成されている。印刷ヘッドは、搬送装置の方へ向けられており、これによって、搬送装置上で被印刷物に印刷が行われる。
【0018】
改良形態は、例示的な実施の形態の以下の説明および添付の図面から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】被印刷物用の搬送装置を備える印刷機を側面図で示す。
図2】搬送装置の、循環走行する成形体を平面図で示す。
図3】循環走行する成形体の一部を拡大図で示す。
図4図3のIV-IV線に対応する断面図を示す。
図5図2のV-V線に対応する断面図を示す。
図6図2のVI-VI線に対応する断面図を示す。
【0020】
図1は、ウェブまたは好ましくはシートの形態の被印刷物3用の搬送装置2を備える印刷機1を示している。搬送装置2は、無端のコンベヤベルト4を有し、コンベヤベルト4は、被印刷物3を、搬送方向7に、インクジェット用の1つまたは複数の印刷ヘッド5と、場合によってはたとえばいわゆるUVピニングのための1つまたは複数の乾燥装置6との傍を通して搬送する。コンベヤベルト4の循環走行軌道の内側に、ビーム状の複数の成形体8が配置されており、成形体8は相互に結合されて、無端の連鎖が形成される。成形体8は、ローラ9を介して、環状のガイド10上を循環走行方向11に走行する。コンベヤベルト4は、いわゆる真空ベルトとして、図示されていない穿孔を有し、穿孔を通して、成形体8は、被印刷物3を、コンベヤベルト4に吸引し、その上で保持する。
【0021】
図2には、成形体8の連鎖の一部が示されていて、ここでは、成形体8を実際に覆うコンベヤベルト4は示されていない。成形体8の長さおよびコンベヤベルト4の幅は、図1の図平面に対して垂直であり、かつ図2の図平面において水平に測定されるものであって、被印刷物3の、同一方向に測定されるべき幅と少なくとも同じ大きさである。図2は、各々の成形体8の、コンベヤベルト4の内側面に当接する面の方を見た図を示している。この面には、循環走行方向11と平行に延在する複数の溝12が加工されている。これらの溝は、成形体8に沿った列において相互に均一な間隔をあけて配置されている。溝12には、成形体8の内側から真空が加えられ、溝12は、コンベヤベルト4寄りの開放側で、コンベヤベルト4を成形体8の連鎖体に引きつける。これによって、コンベヤベルト4と成形体8の間の摩擦接続が増大させられる。このことは、コンベヤベルト4と成形体8との間の摩擦接続式の駆動結合に関して有利である。さらに、溝12は、コンベヤベルト4の上述の穿孔を通して、被印刷物3を吸着する。
【0022】
それぞれの成形体8には、2つのスライダ13が組み込まれており、スライダ13は、溝12の列に沿って相互に接近するようにかつ相互に離反するように変位可能に支持されている。スライダ13は、図4図6にのみ示されたリニアガイド14に着座している。スライダ13によって、成形体8の有効吸引幅が、被印刷物3のその都度の規格サイズに合わせて調整される。図4は、より大きな規格サイズに合わせて調整する際のスライダ13の調整方向15を示している。被印刷物3の最小規格サイズ16の内側にある各溝12は、その底部に第1の孔17を有する。第1の孔17は、1つの列を形成するとともに、長手方向チャネル18からそれぞれ分岐している。最小規格サイズ16の外側にある各溝12は、その底部に第2の孔19を有する。第2の孔19は、リニアガイド14に沿った1つの列を形成する。少なくとも1つの溝12は、第1の孔17および第2の孔19の両方を有する。図3に示された実施の形態において2つの溝12は、それぞれ1つの第1の孔17と第2の孔19とを有する。この記述内容は、もちろん一方の成形体端部および一方のスライダ13に関するものでしかない。図2から看取されるように、他方の成形体端部にも、それぞれ2つの孔17,19を有する2つの溝12が位置し、溝12は、そこにあるスライダ13と協働する。
【0023】
各スライダ13内に長手方向溝20が位置する。長手方向溝20は、スライダ13の規格サイズ調整に応じて、大小の程度に第2の孔19を覆う。図3および図4において、長手方向溝20が11個の第2の孔19を覆い、最も外側に位置する2つの第2の孔19を覆わないことが看取される。長手方向溝20により覆われた第2の孔19を有する溝12は、覆われた第2の孔19と空気導通接続状態にある長手方向溝20を介して、真空に接続されている。最小規格サイズ16よりも大きい規格サイズが調整されるとき、これらの溝12は、アクティブ状態の溝12となっている。長手方向溝20によって覆われていない第2の孔は、被印刷物3の加工されるべき規格サイズの調整幅の外側に位置する溝12に属する。本実施の形態では成形体8の各端部に2つあるこれらの溝12は、長手方向溝20における真空に接続されておらず、したがって非アクティブ状態である。
【0024】
アクティブ状態の溝12に真空を加えることは、以下のように機能する。環状のガイド10の上側の真っ直ぐな部分では、各成形体8は、循環走行方向11に延在する真空溝22を有するレール21に沿って移動する。真空溝22は、接続部23を介して、図示されていない真空発生器に接続されている。図6は、成形体8がその上面に溝12を有し、成形体8がレール21に沿って走行する間、成形体8の下面がレール21に接触することを示している。その際、成形体8における接続チャネル24と真空溝22の開放側との間に空気導通接続が生じるので、吸引空気が、長手方向チャネル18から接続チャネル24を介して真空溝22内へ通流可能である。接続チャネル24は、その一端が長手方向チャネル18に通じ、他端が成形体8の下面に通じる。
【0025】
吸引空気は、最小規格サイズ16の内側に位置する溝12から、溝12の第1の孔17を介して、長手方向チャネル18内へ流れる。両方の孔17,19を有する各溝12では、吸引空気は、第2の孔19から溝12を介して第1の孔17内へ流れる。したがって、長手方向溝20と長手方向チャネル18とは、両方の孔17,19を有する各溝12を介して、相互に吸引空気導通接続状態にある。最小規格サイズ16の外側に位置するアクティブ状態の溝12から、吸引空気は、それぞれ単一の第2の孔19を介して、スライダ13の長手方向溝20内へ流れ、これによって、これらのアクティブ状態の溝12も、長手方向チャネル18と、ひいては真空溝22と吸引空気導通接続状態にある。
【0026】
図5および図6において、リニアガイド14がある種のT溝ガイドであり、スライダ13に下から係合することが示されている。スライダ13は、成形体8の下面から突出するピン25を有する。ピン25の端部において、ピン25に、たとえば転がり軸受として構成されてよいカムローラ26が装着されている。成形体8の連鎖の循環走行軌道に沿って固定の位置で、成形体8のスライダ13ごとに溝カム27が配置されている。両方の溝カム27は、より大きな被印刷物規格サイズに合わせて調整されるとき、相互に離反するように位置調整され、より小さな被印刷物規格サイズに合わせて調整されるとき、相互に接近するように位置調整される。たとえば、両方の溝カム27は、共通のねじスピンドル上に装着可能であり、この場合、一方の溝カム27は、左ねじ山を介して、他方の溝カム27は、右ねじ山を介して、共通ねじスピンドルと結合されている。
【0027】
溝カム27は、内側で、循環走行方向11に関して右側の側面28と左側の側面29とを有する。溝カム27の、図3において下側に位置する進入側(進入側で溝カム27内にカムローラ26が進入する)から出発して、溝カム27は、第1の部分30と、循環走行方向11に見てこれに続く第2の部分31とを有する。第1の部分30において、側面28,29は、第2の部分31へ向けて収束し、これによって、カムローラ26がその進入時にセンタリングされる。第2の部分31において、側面28,29は、カムローラ26の直径Bよりも大きい距離Aを置いて相互に平行に延在する。第2の部分31には、第3の部分が続いてよく、第3の部分において、側面28,29が拡開する。カムローラ26は、溝カム27を通過するとき、第1の部分30において、側面28,29のうちの1つに衝突し、これによって、調整方向15に摺動させられる。このとき、カムローラ26とともに、カムローラ26と結合されたスライダ13が摺動させられる。
【0028】
規格サイズを変更するとき、これまでの規格サイズ幅と新たに調整されるべき規格サイズ幅との間の差が極めて大きいと、各成形体8を複数のステップで調整する必要があり得る。各々の成形体8の両方のスライダ13は、成形体8の第1の循環走行において、特定の量だけ相互に接近するようにまたは相互に離反するように位置調整され、後続する、成形体の第2の循環走行において、さらに特定の量だけ第1の循環走行と同一の調整方向に位置調整される。これら2つの循環走行の間、溝カム27は、特定の量だけ必要な調整方向に位置調整される。歩進的な位置調整によって、溝カム27を比較的コンパクトに構成することが可能であり、この場合、第1の部分30の開口側および第1の部分30における側面28,29間の角度を小さく保持することが可能である。調整量は、カムローラ26が、溝カム27の側面28,29間に位置する開口の側方で溝カム27に衝突するおそれが生じないように選択される。
【0029】
規格サイズを変更するとき、最後のステップで、溝カム27の、カムローラ26に関して行われる微調整が行われ、その際、溝カム27は、カムローラ26に関して中心を合わせるように方向付けられるので、右側の側面28とカムローラ26との間にも左側の側面29とカムローラ26との間にも、十分な遊びが存在する。中心を合わせる微調整によって、通常の機械運転時、たとえば印刷運転時、カムローラ26と溝カム27との間に接触が存在しない。そうでなければ接触によって、摩擦、摩耗および始動トラブルが生じるだろう。
【符号の説明】
【0030】
1 印刷機
2 搬送装置
3 被印刷物
4 コンベヤベルト
5 印刷ヘッド
6 乾燥装置
7 搬送方向
8 成形体
9 ローラ
10 ガイド
11 循環走行方向
12 溝
13 スライダ
14 リニアガイド
15 調整方向
16 最小規格サイズ
17 第1の孔
18 長手方向チャネル
19 第2の孔
20 長手方向溝
21 レール
22 真空溝
23 接続部
24 接続チャネル
25 ピン
26 カムローラ
27 溝カム
28 右側の側面
29 左側の側面
30 第1の部分
31 第2の部分
A 距離
D 直径
図1
図2
図3
図4
図5
図6