(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-14
(45)【発行日】2023-08-22
(54)【発明の名称】測定方法と装置
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20230815BHJP
H04W 88/18 20090101ALI20230815BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20230815BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20230815BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20230815BHJP
G01S 5/10 20060101ALI20230815BHJP
H04B 17/309 20150101ALI20230815BHJP
【FI】
H04W64/00 140
H04W88/18
H04W16/28
H04W72/20
H04W24/10
H04W64/00 170
G01S5/10 Z
H04B17/309
(21)【出願番号】P 2021516895
(86)(22)【出願日】2019-09-04
(86)【国際出願番号】 CN2019104419
(87)【国際公開番号】W WO2020063286
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】201811126838.X
(32)【優先日】2018-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲達▼ 人
(72)【発明者】
【氏名】任 斌
(72)【発明者】
【氏名】全 ▲海▼洋
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】高 雪媛
(72)【発明者】
【氏名】高 秋彬
【審査官】田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0133173(US,A1)
【文献】国際公開第2015/027118(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/026211(WO,A1)
【文献】特表2021-533615(JP,A)
【文献】Qualcomm Incorporated,Presentation of Specification/Report to TSG: TS38.305, Version 2.0.0 [online],3GPP TSG-RAN Meeting #80 Tdoc RP-180689, [検索日: 2022年4月3日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/TSG_RAN/TSGR_80/Docs/RP-180689.zip>,2018年06月04日
【文献】Huawei, HiSilicon,Considerations on NR Positioning [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #94 R1-1809348, [検索日: 2022年4月3日],ンターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1809348.zip>,2018年08月11日,p.1-9
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
G01S 5/10
H04B 17/309
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末は、前記端末によって検出された第1のビーム参照信号を決定し、前記第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれる要求メッセージをLMFエンティティに送信するステップと、
前記端末は、前記LMFエンティティによって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを受信するステップと、
前記端末は、前記第1の測位支援データに従って、隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定するステップと、
前記端末は、測定によって取得された測位情報を決定するステップと、
前記端末は、前記測位情報および測定に使用される前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を前記LMFエンティティに送信するステップと、
を含み、
前記第1のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用される
ダウンリンク参照信号DL-RSおよび/または測位をサポートするために使用される測位参照信号PRSであり、前記第1のビーム情報は、DL-RSビーム識別子、DL-RS信号強度およびPRSビーム識別子の一部または全部を含み、
前記第2のビーム参照信号は、測位をサポートするために使用される測位参照信号(PRS)であり、前記第2のビーム情報は、PRSビーム識別子を含み、
前記隣接する基地局は、前記端末のサービング基地局と隣接し、かつ、測位に参与する他の基地局である、ことを特徴とする測定方法。
【請求項2】
LMFエンティティは、端末によって送信された要求メッセージを受信するステップであって、ここで、前記要求メッセージに前記端末によって検出された第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれる前記受信するステップと、
前記LMFエンティティは、前記第1のビーム情報に従って端末によって検出できる隣接する基地局によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定するステップと、
前記LMFエンティティは、前記端末に前記第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを送信するステップと、
前記LMFエンティティは、前記端末から測位情報および測定に使用される前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を受信するステップと、
前記LMFエンティティは、前記測位情報および前記測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報に従って前記端末の位置を決定するステップとを含み、
前記第1のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用される
ダウンリンク参照信号DL-RSおよび/または測位をサポートするために使用される測位参照信号PRSであり、
前記第2のビーム参照信号は、測位をサポートするために使用される測位参照信号(PRS)であり、前記第2のビーム情報は、PRSビーム識別子を含み、
前記隣接する基地局は、前記端末のサービング基地局と隣接し、かつ、測位に参与する他の基地局である、ことを特徴とする測定方法。
【請求項3】
前記LMFエンティティが、端末によって検出できる隣接する基地局によって送信された第2のビーム参照信号を受信する前に、
前記LMFエンティティは、各基地局によって報告された前記基地局によって送信された第3のビーム参照信号の第3のビーム情報を含む第2の測位支援データを受信する、ことを特徴とする請求項2に記載の測定方法。
【請求項4】
前記LMFエンティティが、端末によって検出できる隣接する基地局によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定することは、
前記LMFエンティティは、前記要求メッセージに含まれる前記端末によって検出された第1のビーム参照信号の第1のビーム情報および前記第2の測位支援データに従い、前記端末によって検出できる隣接する基地局によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定することを含む、ことを特徴とする請求項3に記載の測定方法。
【請求項5】
前記第1のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用される
ダウンリンク参照信号DL-RSおよび/または測位をサポートするために使用されるビーム測位参照信号PRSであり、
前記第2のビーム参照信号は、測位をサポートするために使用されるビーム測位参照信号PRSであり、
前記第1のビーム情報は、DL-RSビーム識別子、DL-RS信号強度およびPRSビーム識別子の一部または全部を含み、
前記第2のビーム情報は、PRSビーム識別子を含む、ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の測定方法。
【請求項6】
前記第3のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるDL-RSおよび/または測位をサポートするために使用されるPRSであり、
前記第3のビーム情報は、PRSビーム識別子、PRSビーム方向、PRSビーム幅、DL-RSビーム識別子、DL-RSビーム方向、DL-RSビーム幅、およびDL-RSビームとPRSビーム間の準同一位置(Quasi Co-Located,QCL)関連付けの関係の一部または全部を含む、ことを特徴とする請求項3に記載の測定方法。
【請求項7】
端末によって検出された第1のビーム参照信号を決定し、前記第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれる要求メッセージをLMFエンティティに送信するように構成された第1の送信モジュールと、
前記LMFエンティティによって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを受信するように構成された第1の受信モジュールと、
前記第1の測位支援データに従って
、隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定して、測位情報を取得するように構成された測定モジュールとを含み、
前記の送信モジュールは、さらに、前記測位情報および測定に使用される前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を前記LMFエンティティに送信するように構成され、
前記第1のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用される
ダウンリンク参照信号DL-RSおよび/または測位をサポートするために使用される測位参照信号PRSであり、前記第1のビーム情報は、DL-RSビーム識別子、DL-RS信号強度およびPRSビーム識別子の一部または全部を含み、
前記第2のビーム参照信号は、測位をサポートするために使用される測位参照信号(PRS)であり、前記第2のビーム情報は、PRSビーム識別子を含み、
前記隣接する基地局は、前記端末のサービング基地局と隣接し、かつ、測位に参与する他の基地局である、ことを特徴とする端末。
【請求項8】
端末によって送信された要求メッセージを受信するように構成された第2の受信モジュールであって、前記要求メッセージに前記端末によって検出された第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれる前記第2の受信モジュールと、
前記第1のビーム情報に従って端末によって検出できる隣接する基地局によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定するように構成された決定モジュールと、
前記端末に前記の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを送信するように構成された第2の送信モジュールとを含み、
前記第2の受信モジュールは、さらに、前記端末から測位情報および測定に使用される前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を受信するように構成され、
前記決定モジュールは、さらに、前記測位情報および前記測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報に従って前記端末の位置を決定するように構成され、
前記第1のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用される
ダウンリンク参照信号DL-RSおよび/または測位をサポートするために使用される測位参照信号PRSであり、前記第1のビーム情報は、DL-RSビーム識別子、DL-RS信号強度およびPRSビーム識別子の一部または全部を含み、
前記第2のビーム参照信号は、測位をサポートするために使用される測位参照信号(PRS)であり、前記第2のビーム情報は、PRSビーム識別子を含み、
前記隣接する基地局は、前記端末のサービング基地局と隣接し、かつ、測位に参与する他の基地局である、ことを特徴とするLMFエンティティ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年9月26日に中国特許局に提出し、出願番号が201811126838.Xであり、発明名称が「測定方法と装置」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、通信技術分野に関し、特に測定方法と装置に関する。
【背景技術】
【0003】
観測された到着時間差(Observed Time Difference of Arrival,OTDOA)測位は、3GPPプロトコル仕様によって定義された測位方法である。OTDOAの基本原理は、ユーザー機器(User Equipment,UE)は、複数の送信ポイント(Transmission Point,TP)から送信されたダウンリンク参照信号を測定してUEへの参照信号時間差(Reference Signal Time Difference measurement,RSTD)測定値を取得し、RSTD測定値を測位サーバに報告する。UEの位置を特定する。
【0004】
OTDOA測位プロセスにおいて、測位サーバは、基地局(Base station,BS)から、セルに関連するOTDOA支援情報((assistance information)、例えば、物理セルID、セルのアンテナ位置、およびPRS構成などを取得する必要がある。次に、UEは、3GPPによって指定された測位プロトコルを介して、測位サーバからRSTD測定をサポートするためのOTDOA支援情報を取得する。UEは、OTDOA支援情報に従ってOTDOA測定を実行して、RSTD測定値を取得する。ただし、NR(5G New Radio)システムはマルチビーム信号伝送システムであり、OTDOA測定を実行するUEの既存の方法をNRシステムに直接適用することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
要約すると、現在、端末がNRシステムにおいてOTDOA測定を実行するための特定の解決策はない。
【0006】
本発明は、端末がNRシステムにおいてOTDOA測定を実行するための特定の解決策がないという従来技術の問題を解決するための測定方法およびデバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述の問題に基づいて、第1の態様では、本発明の実施形態は、測定方法を提供する。この方法は、端末は、前記端末によって検出された第1のビーム参照信号を決定し、前記LMFエンティティが、前記第1のビーム情報に従って前記端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定できるようにするため、前記第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれる要求メッセージをロケーション管理機能(LMF)エンティティに送信するステップと、前記端末は、前記LMFエンティティによって送信された第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを受信するステップと、前記端末は、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定するステップとを含む。
【0008】
任意選択で、前記第1のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるビーム通信参照信号(DL-RS)および測位をサポートするために使用されるビーム測位参照信号(PRS)のうちの少なくとも1つであり、前記第2のビーム参照信号は、測位をサポートするために使用される測位参照信号(PRS)である。
【0009】
任意選択で、前記第1のビーム情報は、DL-RSビーム識別子、DL-RS信号強度およびPRSビーム識別子のうちの一部または全部を含む。
【0010】
任意選択で、前記第2のビーム情報は、PRSビーム識別子を含む。
【0011】
任意選択で、前記端末が、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定した後、前記端末は、測定によって取得された測位情報を決定し、前記端末が、前記測位情報および測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を前記LMFエンティティに送信し、前記LMFエンティティが前記測位情報および前記測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報に従って前記端末の位置を決定できるようにする。
【0012】
任意選択で、前記端末が、前記端末によって検出された第1のビーム参照信号を決定することは、具体的に、前記端末は、第1の測位支援データを取得する必要があるときに、端末自体によって検出された第1のビーム参照信号を決定する。
【0013】
任意選択で、前記端末は、前記LMFエンティティによって送信された前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを受信した後、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定する前に、前記端末は、前記LMFエンティティによって送信された測位要求メッセージを受信する。
【0014】
第2の態様では、本発明の実施形態は、測定方法を提供する。当該方法は、LMFエンティティは、端末によって送信された要求メッセージを受信し、ここで、前記要求メッセージに前記端末によって検出された第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれ、前記LMFエンティティは、前記第1のビーム情報に従って端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定し、前記LMFエンティティは、前記端末に前記第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを送信し、前記端末に、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定できるようにする。
【0015】
任意選択で、前記LMFエンティティが前記端末に前記第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを送信した後、前記LMFエンティティは、前記端末によって送信された測位情報を受信し、前記測位情報に従って前記端末の位置を決定し、ここで、前記測位情報は、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定することによって端末によって取得される。
【0016】
任意選択で、前記LMFエンティティが、端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号を受信する前に、前記LMFエンティティは、各基地局によって報告された前記基地によって送信された第3のビーム参照信号の第3のビーム情報を含む第2の測位支援データを受信する。
【0017】
任意選択で、前記LMFエンティティが、端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を受信することは、具体的に、前記LMFエンティティは、前記要求メッセージに含まれる前記端末によって検出された第1のビーム参照信号の第1のビーム情報および前記第2の測位支援データに従い、前記端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定する。
【0018】
任意選択で、前記第1のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるビーム通信参照信号(DL-RS)および/または測位をサポートするために使用されるビームPRSであり、前記第2のビーム参照信号は、測位をサポートするために使用されるビーム測位参照信号PRSである。
【0019】
任意選択で、前記第3のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるDL-RSおよび/または測位をサポートするために使用されるPRSである。
【0020】
任意選択で、前記第1のビーム情報は、DL-RSビーム識別子、DL-RS信号強度およびPRSビーム識別子のうちの一部または全部を含む。
【0021】
任意選択で、前記第2のビーム情報は、PRSビーム識別子を含む。
【0022】
任意選択で、前記第3のビーム情報は、PRSビーム識別子、PRSビーム方向、PRSビーム幅、DL-RSビーム識別子、DL-RSビーム方向、DL-RSビーム幅、DL-RSビームとPRSビーム間のQCL関連付けの関係の一部または全部を含む。
【0023】
任意選択で、当該方法では、さらに、前記LMFエンティティは、前記端末によって送信された測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を受信し、前記LMFエンティティが、前記測位情報に従って前記端末の位置を決定することは、具体的に、前記LMFエンティティは、前記測位情報および前記測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報に従って前記端末の位置を決定する。
【0024】
第3の態様では、本発明の実施形態は、端末を提供する。前記端末には、プロセッサと、メモリと、送受信機とを含み、ここで、前記プロセッサは、メモリ内のプログラムを読み取り、前記プロセッサ自体によって検出された第1のビーム参照信号を決定し、要求メッセージをロケーション管理機能(LMF)エンティティに送信し、ここで、前記要求メッセージに前記第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれ、前記LMFエンティティが、前記第1のビーム情報に従って前記端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定できるようにするため、前記LMFエンティティによって送信された前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを受信し、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定する。
【0025】
任意選択で、前記第1のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるビーム通信参照信号(DL-RS)および/または測位をサポートするために使用されるビームPRSであり、前記第2のビーム参照信号は、測位をサポートするために使用される測位参照信号(PRS)である。
【0026】
任意選択で、前記第1のビーム情報は、DL-RSビーム識別子、DL-RS信号強度およびPRSビーム識別子のうちの一部または全部を含む。
【0027】
任意選択で、前記第2のビーム情報は、PRSビーム識別子を含む。
【0028】
任意選択で、前記プロセッサはさらに、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定した後、測定によって取得された測位情報を決定し、前記測位情報および測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を前記LMFエンティティに送信し、前記LMFエンティティが前記測位情報および前記測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報に従って前記端末の位置を決定できるようにする。
【0029】
任意選択で、前記プロセッサは、具体的には、第1の測位支援データを取得する必要があるときに、前記プロセッサ自体によって検出された第1のビーム参照信号を決定する。
【0030】
任意選択で、前記プロセッサはさらに、前記LMFエンティティによって送信された前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを受信した後、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定する前に、前記LMFエンティティによって送信された測位要求メッセージを受信する。
【0031】
第4の態様では、本発明の実施形態は、LMFエンティティを提供する。当該LMFエンティティは、プロセッサと、メモリと、送受信機とを含み、ここで、前記プロセッサは、メモリ内のプログラムを読み取り、端末によって送信された要求メッセージを受信し、ここで、前記要求メッセージに前記端末によって検出された第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれ、前記第1のビーム情報に従って端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定し、前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを前記端末に送信し、前記端末に、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定できるようにする。
【0032】
任意選択で、前記プロセッサはさらに、前記端末によって送信された測位情報を受信し、前記測位情報に従って前記端末の位置を決定し、ここで、前記測位情報は、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定することによって端末によって取得される。
【0033】
任意選択で、前記プロセッサはさらに、端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定する前に、各基地局によって報告された前記基地によって送信された第3のビーム参照信号の第3のビーム情報を含む第2の測位支援データを受信する。
【0034】
任意選択で、前記プロセッサは、具体的には、前記要求メッセージに含まれる前記端末によって検出された第1のビーム参照信号の第1のビーム情報および前記第2の測位支援データに従い、前記端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定する。
【0035】
任意選択で、前記第1のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるビーム通信参照信号DL-RSおよび/または測位をサポートするために使用されるビーム測位参照信号PRSであり、前記第2のビーム参照信号は、測位をサポートするために使用されるビーム測位参照信号PRSである。
【0036】
任意選択で、前記第3のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるDL-RSおよび/または測位をサポートするために使用されるPRSである。
【0037】
任意選択で、前記第1のビーム情報は、DL-RSビーム識別子、DL-RS信号強度およびPRSビーム識別子のうちの一部または全部を含む。
【0038】
任意選択で、前記第2のビーム情報は、PRSビーム識別子を含む。
【0039】
任意選択で、前記第3のビーム情報は、PRSビーム識別子、PRSビーム方向、PRSビーム幅、DL-RSビーム識別子、DL-RSビーム方向、DL-RSビーム幅、DL-RSビームとPRSビーム間のQCL関連付けの関係の一部または全部を含む。
【0040】
任意選択で、前記プロセッサはさらに、前記端末によって送信された測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を受信し、前記プロセッサは、具体的には、前記測位情報および前記測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報に従って前記端末の位置を決定する。
【0041】
第5の態様では、本発明の実施形態はさらに端末を提供する。当該端末は、前記第1のビーム情報に従って前記端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定できるようにするため、それ自体によって検出された第1のビーム参照信号を決定し、前記第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれる要求メッセージをLMFエンティティに送信するように構成された第1の送信モジュールと、前記LMFエンティティによって送信された前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを受信するように構成された受信モジュールと、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定するように構成された測定モジュールと、を含む。
【0042】
第6の態様では、本発明の実施形態は、LMFエンティティをさらに提供する。当該LMFエンティティは、第2の受信モジュール,用于端末によって送信された要求メッセージを受信するように構成された第2の受信モジュールであって、前記要求メッセージに前記端末によって検出された第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれる前記第2の受信モジュールと、前記第1のビーム情報に従って端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定するように構成された決定モジュールと、前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを前記端末に送信し、前記端末に、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定できるようにするように構成された第2の送信モジュールとを含む。
【0043】
第7の態様では、本発明の実施形態は、コンピュータプログラムをその上に格納するコンピュータ格納可能媒体を提供し、プログラムは、プロセッサによって実行されると、上記の第1の態様で説明した方法の動作を実施するか、または上記の第2の態様で説明した方法の動作を実施する。
【発明の効果】
【0044】
本発明の実施形態端末は、前記端末によって検出された第1のビーム参照信号を決定し、前記第1のビーム参照信号の第1のビーム情報を含む要求メッセージをLMFエンティティに送信し、LMFエンティティは、端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号を決定し、端末は、LMFエンティティによって送信される第1の測位支援データに含まれる第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を受信し、端末が第1の測位支援データに従ってOTDOA測定を実行するようにすることにより、LMFエンティティが、第1のビーム参照信号の第1のビーム情報に従い、測位支援データをUEに正確に提供できることを保証する。また、第1の測位支援データが第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含むため、端末は、第2のビーム情報に従ってビーム参照信号を迅速に検出することができ、端末が第2のビームを検索するための時間および電力消費を削減し、システムの性能をさらに向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【
図1】本発明の実施形態による測定および測位のためのシステムの構造概略図である。
【
図2】本発明の実施形態による、LMFエンティティによる第2のビーム参照信号を決定するための方法の概略図である。
【
図3】本発明の実施形態による、LMFエンティティによって端末を測位するための方法の概略図である。
【
図4】本発明の実施形態による第1の測位方法のフローチャートである。
【
図5】本発明の実施形態による第2の測位方法のフローチャートである。
【
図6】本発明の実施形態による第1の端子の構造概略図である。
【
図7】本発明の実施形態による第2の端子の構造概略図である。
【
図8】本発明の実施形態による第1のLMFエンティティの構造概略図である。
【
図9】本発明の実施形態による第2のLMFエンティティの構造概略図である。
【
図10】本発明の実施形態による第1の測定方法のフローチャートである。
【
図11】本発明の実施形態による第
2の測定方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下において、本発明の実施形態におけるいくつかの用語は、当業者の理解を容易にするために説明される。
【0047】
(1)本発明の実施形態では、名詞「ネットワーク」と「システム」がインタラクションに使用されることが多いが、当業者はその意味を理解することができる。
【0048】
(2)本発明の実施形態における「複数」という用語は、2つ以上を指し、他の定量化器はそれに類似している。
【0049】
(3)「および/または」は、関連するオブジェクトの関連関係を記述し、例えばAおよび/またはBが表すことができる3つの関係があることを示す:Aのみ、AとBの両方、Bのみ。符号「/」は、一般に、関連するオブジェクトに一種の「または」関係があることを示す。
【0050】
本発明の実施形態で説明されるネットワークアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本発明の実施形態の技術的解決策をより明確に説明することを意図しており、本発明の実施形態で提供される技術的解決策に対する制限を構成しない。ネットワークアーキテクチャの進化および新しいサービスシナリオの出現により、当業者に知られているように、本発明の実施形態で提供される技術的解決策は、同様の技術的問題にも適用可能である。
【0051】
ここで、端末装置は、無線通信機能を備えた装置であり、屋内または屋外、ハンドヘルドまたは車載を含む陸上に展開することができる。または、水上(船など)に配備することもできる。または、空中に展開することもできる(たとえば、飛行機、気球、衛星など)。前記端末装置は、携帯電話(mobile phone)、パッド(pad)、ワイヤレス送受信機能を備えたコンピュータ、仮想現実(virtual reality,VR)端末装置、拡張現実(augmented reality,AR)端末装置、産業用制御(industrial control)のワイヤレス端末装置、自動運転(self driving)のワイヤレス端末装置、遠隔医療(remote medical)の端末機器、スマートグリッド(smart grid)の無線端末機器、輸送安全(transportation safety)の無線端末機器、スマートシティ(smart city)の無線端末機器、スマートホーム(smart home)の無線端末機器などで可能である。または、さまざまな形式のUE、移動局(mobile station,MS)、前記端末装置(terminal device)の場合がある。
【0052】
ネットワーク側装置は、前記端末装置に無線通信機能を提供する装置であり、これには、5GのgNB、無線ネットワークコントローラ(radio network controller,RNC)、ノードB(node B,NB)、基地局コントローラ(base station controller,BSC)、基地局(base transceiver station,BTS)、ホーム基地局(たとえば、ホーム進化ノードBまたはホームノードB(HNB))、ベースバンドユニット(BaseBand Unit,BBU)、送受信ポイント(transmitting and receiving point,TRP)、送信ポイント(transmitting point,TP)、モバイルが含まれるが、これらに限定されない。本発明の基地局はまた、将来出現する可能性のある他の通信システムの端末装置に無線通信機能を提供する装置であり得る。
【0053】
本発明の実施形態で与えられる測定方法は、信号を送信するために複数のビームを使用するNRシステムに適用可能である。NRシステムは、すべての周波数範囲で異なる方向への複数の信号ビームの送信をサポートする。たとえば、プロトコルでは、同期信号ブロック(Synchronization Signal block,SSB)バースト(burst)に最大L個のSSBを含めることができると規定されている(3GHz未満の周波数帯域でL = 4、3GHz~6GHzの周波数帯域でL = 8、L = 64 6GHz以上の周波数帯域で、SSBの送信ビーム方向は一般的に異なる。
【0054】
端末、測位サーバ、および基地局の間で現在インタラクションされているOTDOA支援情報は、ダウンリンク参照信号ビームに関連する情報、例えば、ビーム識別子、ビーム方向、ビーム幅などを含まない。ビーム関連情報を含まない支援情報のOTDOAを受信した後、端末はダウンリンク参照信号を正確に検索できず、端末がダウンリンク参照信号を検索するための時間と電力消費が増加する。
【0055】
本発明の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、本発明は、添付の図を参照して以下にさらに詳細に示される。記載された実施形態は、本発明の実施形態の一部に過ぎず、すべての実施形態ではないことが明らかである。本発明の実施形態に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られた他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に関係する。
【0056】
図1に示されるように、本発明の実施形態の測定システムは、端末10およびLMFエンティティ20を含む。
【0057】
端末10は、前記LMFエンティティに、前記第1のビーム情報に従って前記端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定できるようにするため、端末自体によって検出された第1のビーム参照信号を決定し、前記第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれる要求メッセージをロケーション管理機能(Location Management Function,LMF)エンティティに送信し、前記LMFエンティティによって送信された第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを受信し、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定する。
【0058】
LMFエンティティ20は、端末によって送信された要求メッセージを受信し、ここで、前記要求メッセージに前記端末によって検出された第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれ、前記第1のビーム情報に従って端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定し、前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを前記端末に送信し、前記端末に、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定できるようにする。
【0059】
RRC接続(RRC_CONNECTED)状態の端末は、サービング基地局および隣接する基地局からの第1のビーム参照信号を定期的に測定する必要があり、例えば、無線リソース管理(Radio resource management,RRM)測定を実行するか、またはビーム管理(Beam management,BM)測定を実行する。
【0060】
ここで、第1のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signals,DL-RS)および/または測位をサポートするために使用される測位参照信号(Positioning Reference Signal,PRS)である。第1のビーム情報は、DL-RSビーム識別子、DL-RS信号強度およびPRSビーム識別子のうちの一部または全部を含む。
【0061】
ここで、DL-RSビーム識別子は、BM/RRM測定中にUEによって検出されたSSBインデックスまたはチャネル状態表示参照信号(Channel State Indication Reference Signal,CSI-RS)インデックスであることに注意する必要がある。DL-RS信号強度は、BM/RRM測定中にUEによって取得された参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power,RSRP)の測定値である。PRSビーム識別子は、UEが以前にまたは現在PRSを検出したビームの識別子である。
【0062】
端末が第1のビーム参照信号に対して周期的RRM測定を実行する場合、端末は、第1のビーム参照信号および第1のビーム参照信号の信号強度を取得することができる。第1のビーム参照信号を検出した後、端末は、LMFエンティティに測位支援データを要求するために、LMFエンティティに要求メッセージを送信する。ここで、端末からLMFエンティティに送信される要求メッセージには、第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれている。
【0063】
端末によってLMFエンティティに送信される要求メッセージはまた、従来技術のものと同じである他の情報を含むことに留意されたい。詳細は、従来技術において端末から測位サーバに送信される要求メッセージ内の情報を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0064】
任意選択で、端末は、次の瞬間にそれ自体によって検出された第1のビーム参照信号を決定する:端末は、第1の測位支援データを取得する必要があるときに、それ自体によって検出された第1のビーム参照信号を決定する。
【0065】
さらに、LMFエンティティは、各基地局によって報告された前記基地によって送信された第3のビーム参照信号の第3のビーム情報を含む第2の測位支援データを受信する。
【0066】
任意選択で、各基地局は、基地局によってLMFエンティティに送信された第3のビーム参照信号の第3のビーム情報を含む第2の測位支援データを最初に報告することができる。または、各基地局は、LMFエンティティによって送信された支援データ要求メッセージを受信した後、基地局によってLMFエンティティに送信された第3のビーム参照信号の第3のビーム情報を含む第2の測位支援データを報告する。
【0067】
具体的には、LMFエンティティは、各基地局にOTDOA情報要求メッセージを送信する。そして、OTDOA情報要求メッセージを受信した後、各基地局は、OTDOA情報応答メッセージを介して基地局によってLMFエンティティに送信された第3のビーム参照信号の第3のビーム情報を含む第2の測位支援データを報告する。
【0068】
ここで、前記第3のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるDL-RSおよび/または測位をサポートするために使用されるPRSである。
【0069】
前記第3のビーム情報は、PRSビーム識別子、PRSビーム方向、PRSビーム幅、DL-RSビーム識別子、DL-RSビーム方向、DL-RSビーム幅、およびDL-RSビームとPRSビーム間の準同一位置(Quasi Co-Located,QCL)関連付けの関係の一部または全部を含む。
【0070】
具体的には、第2の測位支援データは、PRS情報を含み、ここで、PRS情報は、第3のビーム参照信号の第3のビーム情報を含む。さらに、第3のビーム参照信号の第3のビーム情報に加えて、PRS情報は、従来技術と同じ他の情報も含む。詳細は、基地局から従来技術の測位サーバに送信される「NRPPa OTDOA情報応答」メッセージの情報を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0071】
ここで、LMFエンティティが、各基地局によって報告された第2の測位支援データを受信するか、端末によって送信された要求メッセージを受信するかは、順序付けられていないことに留意されたい。
【0072】
各基地局によって報告された第2の測位支援データおよび端末によって送信された要求メッセージを受信した後、LMFエンティティは、端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定する。
【0073】
任意選択で、LMFエンティティは、前記要求メッセージに含まれる前記端末によって検出された第1のビーム参照信号の第1のビーム情報および前記第2の測位支援データに従い、前記端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定する。
【0074】
LMFエンティティによって決定された、端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号は、LMFエンティティによって決定された理論的に端末によって検出され得る可能性が元も高い隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号である。LMFエンティティによって決定された端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号は、端末によって実際に検出され得る隣接する基地によって送信された第2のビーム参照号と同じであっても異なっていてもよい。
【0075】
LMFエンティティは、端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定した後、第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを端末に送信し、第2のビーム参照信号は、測位をサポートするために使用されるPRSであり、第2のビーム情報は、PRSビーム識別子を含む。
【0076】
具体的には、第1の測位支援データは、第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含むPRS情報を含む。さらに、第2のビーム参照信号の第2のビーム情報に加えて、PRS情報はまた、従来技術のものと同じである他の情報も含む。詳細は、従来技術において測位サーバから端末に送信される「測位支援データを提供する」メッセージの情報を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0077】
本発明の実施形態においてLMFエンティティが、端末によって検出され得る第2のビーム参照信号を決定するための方法は、
図2を参照して以下に示される。
【0078】
図2に示すように、端末は、サービング基地局および隣接する基地局からの第1のビーム参照信号を定期的に測定し、例えば、RRMをサポートするためにDL-RSを測定しRRM測定結果に従って、基地局BS2からのBS1とDL-RSを検出すると仮定する。そして、基地局BS1からのDL-RS
1は、DL-RSビームxで検出され、基地局BS2からのDL-RSは、DL-RSビームyで検出される。次に、端末は、検出されたDL-RSの第1のビーム情報として、DL-RSビームx、DL-RSビームy、DL-RS1および/またはDL-RS2の信号強度を使用し、LMFエンティティに第1のビーム情報を含む要求メッセージを送信する。
【0079】
さらに、LMFエンティティは、各基地局によって報告された第3のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第2の測位支援データを受信する。たとえば、LMFエンティティは基地局BS3からPRSを受信し、PRS情報にはBS3のビーム識別子と各ビームの方向、幅などが含まれる。
【0080】
LMFエンティティは、要求メッセージで運ばれるビーム情報(DL-RSビームx、DL-RSビームy)に従って、端末が基地局BS1と基地局BS2との間に位置することを決定する。LMFエンティティは、例えば、基地局によって報告されたビーム情報を含むPRS情報に従って、基地局BS1と基地局BS2との間の領域に送信される基地局BS3のビームを決定する。
図2に示されるように、基地局BS3のPRSビームbは、基地局BS1と基地局BS2との間の領域に送信することができる。LMFエンティティは、基地局BS1と基地局BS2との間の領域に送信された基地局BS3からのPRSを第2のビーム参照信号として使用し、PRSビームbの情報を第2のビーム参照信号のPRS情報に追加して端末に送信する。
【0081】
さらに、LMFエンティティはまた、ビーム参照信号(PRS)を送信する端末と基地局との間の距離を決定することができ、したがって、端末がビーム参照信号(PRS)ビームを検索するための時間ウィンドウを決定することができる。これにより、ビーム参照信号(PRS)を検索するための端末の時間と消費電力が削減される。
【0082】
LMFエンティティによって送信された第1の測位支援データを受信した後、端末は、以下の方式で第2のビーム参照信号を測定することができる。
【0083】
第1の方式において、LMFエンティティは、プロセスをトリガーする。
【0084】
LMFエンティティは、測位要求メッセージを端末に送信する。それに対応して、測位要求メッセージを受信した後、端末は、第1の測位支援データに従って、隣接する基地局の第2のビーム参照信号を測定する。
【0085】
第2の方式では、端末はプロセスをトリガーする。
【0086】
端末は、最初に、隣接する基地局の第2のビーム参照信号を測定することによって得られた測位情報をLMFエンティティに報告する。
【0087】
具体的には、端末は、LMFエンティティによって送信された第1の測位支援データを受信した直後に第2のビーム参照信号を測定することができ、または端末は、事前設定された瞬間に第2のビーム参照信号を測定することができる。
【0088】
任意選択で、端末は、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定した後、測定によって取得された測位情報を決定し、前記測位情報、および測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を、前記LMFエンティティに送信する。
【0089】
同様に、LMFエンティティは、前記端末によって送信された測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を受信し、前記測位情報および前記測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報に従って前記端末の位置を決定する。
【0090】
ここで、測位情報は、測位測定値であり得、具体的には、RSTD測定値であり得る。
【0091】
図3に示すように、端末は、基地局BS1からのPRS、基地局BS2からのPRS、および基地局BS3からのPRSを測定することによってRSTD測定値を取得すると仮定される。そして、PRSビームx上でBS1からのPRSを検出し、PRSビームy上でBS2からのPRSを検出し、そしてPRSビームb上のBS3からのPRSを検出する。ここで、端末測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報が、PRSビームx、PRSビームy、PRSビームbの情報を含む場合、LMFエンティティは、端末のRSTD測定値、およびPRSビームx、PRSビームy、PRSビームbの情報に従って末の位置を決定し、OTDOAの測位精度と信頼性を向上させる。
【0092】
図4に示すように、それは、本発明の実施形態の第1のOTDOA測位プロセスの図である。
【0093】
ここで、端末は、基地局との接続を確立し、RRC接続状態にある。
【0094】
ステップ401:LMFエンティティは、端末の測位能力を要求する。ステップ401において、LMFエンティティは、端末がサポートできる測位能力を報告するように端末に要求する。
【0095】
ステップ402:端末は、端末の測位能力をLMFエンティティに報告する。端末が測位能力をLMFエンティティに報告する場合、端末がNG-RANOTDOA測位能力をサポートしていることを示す。
【0096】
ステップ403:ダウンリンク測位支援データが必要なときに端末それ自体によって検出された第1のビーム参照信号を決定する。ここで、第1のビーム参照信号は、PRSおよび/またはDL-RSである。
【0097】
ステップ404:端末は、要求メッセージをLMFエンティティに送信し、ここで、当該要求メッセージは、第1のビーム参照信号の第1のビーム情報を含む。
【0098】
ステップ405:LMFエンティティは、基地局にOTDOA情報要求メッセージを送信する。
【0099】
ステップ406:基地局は、OTDOA情報応答メッセージを介してLMFエンティティに基地によって送信された第3のビーム参照信号の第3のビーム情報を含む第2の測位支援データを報告する。ここで、第3のビーム参照信号は、PRSおよび/またはDL-RSである。
【0100】
ステップ407:LMFエンティLMFエンティティは、第1のビーム情報に従って端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定する。ここで、第2のビーム参照信号はPRSである。
【0101】
ステップ408:LMFエンティティは、第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを端末に送信する。
【0102】
ステップ409:LMFエンティティは、測位要求メッセージを端末に送信する。
【0103】
ステップ410:端末は、第1の測位支援データに従って隣接する基地局の第2のビーム参照信号を測定し、測定によって取得された測位情報を決定する。ここで、測位情報は、RSTD測定値であり得る。
【0104】
ステップ411:端末は、測位情報、および測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報をLMFエンティティに送信する。
【0105】
ステップ412:LMFエンティティは、測位情報および測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報に従って、前記端末の位置を決定する。
【0106】
図4に示されるフローチャートにおいて、ステップ401~404およびステップ405~406は、順序を区別しない。ステップ405~406の前にステップ401~404を実行することが可能である。または、ステップ401~404の前にステップ405~406を実行する。または、ステップ401~404とステップ405~406を同時に実行する。
【0107】
LMFエンティティが端末をトリガーして測定を実行する方法は、
図4に示される上記の測位プロセスで使用されることに留意されたい。さらに、本発明の実施形態は、端末が測位プロセスにおいて測定をトリガーする方法をさらに提供する。詳細は、
図5に示される測位プロセスを参照する。
【0108】
図5に示されるように、
図5は、本発明の実施形態の第2のOTDOA測位プロセスの図である。ここで、端末は基地局との接続を確立し、RRC接続状態にある。
【0109】
ステップ501:LMFエンティティは、端末の測位能力を要求する。ステップ501において、LMFエンティティは、端末がサポートできる測位能力を報告するように端末に要求する。
【0110】
ステップ502:端末は、端末の測位能力をLMFエンティティに報告する。端末が測位能力をLMFエンティティに報告する場合、端末がNG-RANOTDOA測位能力をサポートしていることを示す。
【0111】
ステップ503:ダウンリンク測位支援データが必要なときに端末それ自体によって検出された第1のビーム参照信号を決定する。ここで、第1のビーム参照信号は、PRSおよび/またはDL-RSである。
【0112】
ステップ504:端末は、要求メッセージをLMFエンティティに送信し、ここで、当該要求メッセージは、第1のビーム参照信号の第1のビーム情報を含む。
【0113】
ステップ505:LMFエンティティは、基地局にOTDOA情報要求メッセージを送信する。
【0114】
ステップ506:基地局は、OTDOA情報応答メッセージを介してLMFエンティティに基地によって送信された第3のビーム参照信号の第3のビーム情報を含む第2の測位支援データを報告する。ここで、第3のビーム参照信号は、PRSおよび/またはDL-RSである。
【0115】
ステップ507:LMFエンティティは、前記第1のビーム情報に従って前記端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定する。ここで、第2のビーム参照信号はPRSである。
【0116】
ステップ508:LMFエンティティは、第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを端末に送信する。
【0117】
ステップ509:端末は、第1の測位支援データに従って隣接する基地局の第2のビーム参照信号を測定し、測定によって取得された測位情報を決定する。ここで、測位情報は、RSTD測定値であり得る。
【0118】
ステップ510:端末は、測位情報、および測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報をLMFエンティティに送信する。
【0119】
ステップ511:LMFエンティティは、測位情報および測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報に従って、前記端末の位置を決定する。
【0120】
本発明の実施形態では、端末がLMFエンティティと通信するとき、データは、アクセスネットワークノード(例えば、基地局)およびアクセスおよびモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function,AMF)エンティティを介して転送されることに留意されたい。例えば、端末が第1のビーム参照信号の第1のビーム情報を含む要求メッセージをLMFエンティティに送信するとき、端末は要求メッセージをサービング基地局に送信し、サービング基地局は要求メッセージをAMFエンティティに転送する。次に、AMFエンティティは要求メッセージをLMFエンティティに転送する。
【0121】
図6に示すように、本発明の実施形態の第1の端末は、プロセッサ600、メモリ601、送受信機602、およびバスインターフェイスを含む。
【0122】
プロセッサ600は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ601は、プロセッサ1000が動作する際に利用するデータを記憶することができる。送受信機603は、プロセッサ600の制御下でデータを送受信するように構成される。
【0123】
バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスおよびブリッジを含み得、特に、プロセッサ600によって表される1つ以上のプロセッサの様々な回路およびメモリ601によって表されるメモリをリンクし得る。さらに、周辺装置、電圧調整器、電力管理回路などのさまざまな他の回路をリンクすることができ、これらはすべて当技術分野でよく知られており、したがって、本明細書では再度さらに説明しない。バスインターフェイスはインターフェイスを提供する。プロセッサ600は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ601は、プロセッサ600が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0124】
本発明に係る実施例により開示されたフローチャートは、プロセッサ600に適用することができるか、または、プロセッサ600により実現される。実現の間、周波数ドメインにおける拡散伝送流れにおける各々ステップは、プロセッサ600内のハードウェアの論理集積回路またはソフトウェア形式の指令により完成されることができる。プロセッサ600は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、専用集積回路、フィールドプログラマブル・ゲートアレイまたはたのプログラマブルロジック・デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタロジック・デバイス、ディスクリート・ハードウェアコンポネントであることができ、本発明に係る実施例により開示した各々方法、ステップ及びロジックブロック図を実現・執行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサまたはいずれのノーマルプロセッサなどであることができる。本発明に係る実施例に開示された方法のステップを参照すれば、ハードウェアプロセッサにより直接に執行して完成するか、または、プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせにより執行されて完成することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ,プログラマブルリードオンリーメモリまたは電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなど本分野のよく知られる記憶媒体に格納されることができる。当該記憶媒体はメモリ601に位置し、プロセッサ600はメモリ601に格納される情報を読み出して、そのハードウェアと協働して信号処理のフローを完成する。
【0125】
具体的には、プロセッサ600は、メモリ601内のプログラムを読み取り、前記端末によって検出された第1のビーム参照信号を決定し、要求メッセージをLMFエンティティに送信し、ここで、前記要求メッセージに前記第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれ、前記LMFエンティティが、前記第1のビーム情報に従って前記端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定できるようにするため、前記端末は、前記LMFエンティティによって送信された第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを受信し、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定する。
【0126】
任意選択で、前記第1のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるビーム通信参照信号(DL-RS)および/または測位をサポートするために使用されるビームPRSであり、前記第2のビーム参照信号は、測位をサポートするために使用される測位参照信号(PRS)である。
【0127】
任意選択で、前記第1のビーム情報は、DL-RSビーム識別子、DL-RS信号強度およびPRSビーム識別子のうちの一部または全部を含む。
【0128】
任意選択で、前記第2のビーム情報は、PRSビーム識別子を含む。
【0129】
任意選択で、前記プロセッサ600は、さらに、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定した後、測定によって取得された測位情報を決定し、前記測位情報および測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を前記LMFエンティティに送信し、前記LMFエンティティが前記測位情報および前記測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報に従って前記端末の位置を決定できるようにする。
【0130】
任意選択で、前記プロセッサ600は、具体的に、第1の測位支援データを取得する必要があるときに、それ自体によって検出された第1のビーム参照信号を決定する。
【0131】
任意選択で、前記プロセッサ600は、さらに、前記LMFエンティティによって送信された前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを受信した後、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定する前に、前記LMFエンティティによって送信された測位要求メッセージを受信する。
【0132】
図7に示すように、本発明の実施形態の第1のLMFエンティティは、プロセッサ700、メモリ701、および送受信機702を含む。
【0133】
プロセッサ700は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ701は、プロセッサ700が動作する際に利用するデータを記憶することができる。送受信機702は、プロセッサ700の制御下でデータを送受信するように構成される。
【0134】
バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスおよびブリッジを含み得、特に、プロセッサ700によって表される1つ以上のプロセッサの様々な回路およびメモリ701によって表されるメモリをリンクし得る。さらに、周辺装置、電圧調整器、電力管理回路などのさまざまな他の回路をリンクすることができ、これらはすべて当技術分野でよく知られており、したがって、本明細書では再度さらに説明しない。バスインターフェイスはインターフェイスを提供する。プロセッサ700は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ701は、プロセッサ700が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0135】
本発明に係る実施例により開示されたフローチャートは、プロセッサ700に適用することができるか、または、プロセッサ700により実現される。実現の間、周波数ドメインにおける拡散伝送流れにおける各々ステップは、プロセッサ700内のハードウェアの論理集積回路またはソフトウェア形式の指令により完成されることができる。プロセッサ700は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、専用集積回路、フィールドプログラマブル・ゲートアレイまたはたのプログラマブルロジック・デバイス、ディスクリート・ゲートまたはトランジスタロジック・デバイス、ディスクリート・ハードウェアコンポネントであることができ、本発明に係る実施例により開示した各々方法、ステップ及びロジックブロック図を実現・執行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサまたはいずれのノーマルプロセッサなどであることができる。本発明に係る実施例に開示された方法のステップを参照すれば、ハードウェアプロセッサにより直接に執行して完成するか、または、プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせにより執行されて完成することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ,プログラマブルリードオンリーメモリまたは電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなど本分野のよく知られる記憶媒体に格納されることができる。当該記憶媒体はメモリ701に位置し、プロセッサ700はメモリ701に格納される情報を読み出して、そのハードウェアと協働して信号処理のフローを完成する。
【0136】
具体的には、プロセッサ700は、メモリ701内のプログラムを読み取り、実行するように構成されている:端末によって送信された要求メッセージを受信し、ここで、前記要求メッセージに前記端末によって検出された第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれ、前記第1のビーム情報に従って端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定し、前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを前記端末に送信し、前記端末に、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定できるようにする。
【0137】
任意選択で、前記プロセッサ700は、さらに、前記端末によって送信された測位情報を受信し、前記測位情報に従って前記端末の位置を決定し、ここで、前記測位情報は、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定することによって端末によって取得される。
【0138】
任意選択で、前記プロセッサ700は、さらに、端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定する前に、各基地局によって報告された前記基地によって送信された第3のビーム参照信号の第3のビーム情報を含む第2の測位支援データを受信する。
【0139】
任意選択で、前記プロセッサ700は、具体的に、前記要求メッセージに含まれる前記端末によって検出された第1のビーム参照信号の第1のビーム情報および前記第2の測位支援データに従い、前記端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定する。
【0140】
任意選択で、前記第1のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるビーム通信参照信号(DL-RS)および/または測位をサポートするために使用されるビームPRSであり、前記第2のビーム参照信号は、測位をサポートするために使用されるビーム測位参照信号PRSである。
【0141】
任意選択で、前記第3のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるDL-RSおよび/または測位をサポートするために使用されるPRSである。
【0142】
任意選択で、前記第1のビーム情報は、DL-RSビーム識別子、DL-RS信号強度およびPRSビーム識別子のうちの一部または全部を含む。
【0143】
任意選択で、前記第2のビーム情報は、PRSビーム識別子を含む。
【0144】
任意選択で、前記第3のビーム情報は、PRSビーム識別子、PRSビーム方向、PRSビーム幅、DL-RSビーム識別子、DL-RSビーム方向、DL-RSビーム幅、DL-RSビームとPRSビーム間のQCL関連付けの関係の一部または全部を含む。
【0145】
任意選択で、前記プロセッサ700は、さらに、前記端末によって送信された測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を受信し、前記プロセッサ700は、具体的に、前記測位情報および前記測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報に従って前記端末の位置を決定する。
【0146】
図8に示すように、本発明の実施形態の第2の端末は、前記LMFエンティティが、前記第1のビーム情報に従って前記端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定できるようにするため、それ自体によって検出された第1のビーム参照信号を決定し、前記第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれる要求メッセージをLMFエンティティに送信するように構成された第1の送信モジュール801と、
【0147】
前記LMFエンティティによって送信された前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを受信するように構成された第1の受信モジュール802と、
前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定するように構成された測定モジュール803とを含む。
【0148】
任意選択で、前記第1のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるビーム通信参照信号(DL-RS)および/または測位をサポートするために使用されるビームPRSであり、前記第2のビーム参照信号は、測位をサポートするために使用されるPRSである。
【0149】
任意選択で、前記第1のビーム情報は、DL-RSビーム識別子、DL-RS信号強度およびPRSビーム識別子のうちの一部または全部を含む。
【0150】
任意選択で、前記第2のビーム情報は、PRSビーム識別子を含む。
【0151】
任意選択で、前記測定モジュール803は、さらに、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定した後、測定によって取得された測位情報を決定し、前記測位情報および測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を前記LMFエンティティに送信し、前記LMFエンティティが前記測位情報および前記測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報に従って前記端末の位置を決定できるようにする。
【0152】
任意選択で、前記第1の送信モジュール801は、具体的に、第1の測位支援データを取得する必要があるときに、それ自体によって検出された第1のビーム参照信号を決定する。
【0153】
任意選択で、前記第1の受信モジュール802は、さらに、前記LMFエンティティによって送信された前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを受信した後、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定する前に、前記LMFエンティティによって送信された測位要求メッセージを受信する。
【0154】
図9に示されるように、本発明の実施形態の第2のLMFエンティティは、端末によって送信された要求メッセージを受信するように構成された第2の受信モジュール901であって、ここで、前記要求メッセージに前記端末によって検出された第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれる前記するように構成された第2の受信モジュール901と、
前記第1のビーム情報に従って端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定するように構成された決定モジュール902と、
前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを前記端末に送信し、前記端末に、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定できるようにするように構成された第2の送信モジュール903とを含む。
【0155】
任意選択で、前記第2の送信モジュール903は、さらに、前記端末によって送信された測位情報を受信し、前記測位情報に従って前記端末の位置を決定し、ここで、前記測位情報は、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定することによって端末によって取得される。
【0156】
任意選択で、前記決定モジュール902は、さらに、端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定する前に、各基地局によって報告された前記基地によって送信された第3のビーム参照信号の第3のビーム情報を含む第2の測位支援データを受信する。
【0157】
任意選択で、前記決定モジュール902は、具体的に、前記要求メッセージに含まれる前記端末によって検出された第1のビーム参照信号の第1のビーム情報および前記第2の測位支援データに従い、前記端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定する。
【0158】
任意選択で、前記第1のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるビーム通信参照信号(DL-RS)および/または測位をサポートするために使用されるビームPRSであり、前記第2のビーム参照信号は、測位をサポートするために使用されるビームPRSである。
【0159】
任意選択で、前記第3のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるDL-RSおよび/または測位をサポートするために使用されるPRSである。
【0160】
任意選択で、前記第1のビーム情報は、DL-RSビーム識別子、DL-RS信号強度およびPRSビーム識別子のうちの一部または全部を含む。
【0161】
任意選択で、前記第2のビーム情報は、PRSビーム識別子を含む。
【0162】
任意選択で、前記第3のビーム情報は、PRSビーム識別子、PRSビーム方向、PRSビーム幅、DL-RSビーム識別子、DL-RSビーム方向、DL-RSビーム幅、DL-RSビームとPRSビーム間のQCL関連付けの関係の一部または全部を含む。
【0163】
任意選択で、前記第2の送信モジュール903は、さらに、前記端末によって送信された測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を受信し、任意選択で、前記第2の送信モジュール903は、具体的に、前記測位情報および前記測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報に従って前記端末の位置を決定する。
【0164】
本発明の実施形態は、コンピュータプログラムをその上に格納するコンピュータ格納可能媒体をさらに提供し、プログラムは、プロセッサによって実行されると、上記の端末側の方法のステップを実行するか、または上記のLMFエンティティ側の方法のステップを実行する。
【0165】
同じ本発明の思想に基づいて、本発明の実施形態は、測定方法をさらに提供する。この方法は、本発明の実施形態の測定システムにおける端末側の方法に対応し、問題を解決する方法の原理はシステムと類似しているので、この方法の実施は、システムの実施を参照することができ、繰り返しの説明はここでは省略する。
【0166】
図10に示すように、本発明の実施形態の測定方法は、以下を含む。
【0167】
ステップ1001:端末は、前記LMFエンティティが、前記第1のビーム情報に従って前記端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定できるようにするため、前記端末によって検出された第1のビーム参照信号を決定し、前記第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれる要求メッセージをLMFエンティティに送信する。
【0168】
ステップ1002:前記端末は、前記LMFエンティティによって送信された第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを受信する。
【0169】
ステップ1003:前記端末は、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定する。
【0170】
任意選択で、前記第1のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるビーム通信参照信号(DL-RS)および/または測位をサポートするために使用されるビームPRSであり、前記第2のビーム参照信号は、測位をサポートするために使用されるPRSである。
【0171】
任意選択で、前記第1のビーム情報は、DL-RSビーム識別子、DL-RS信号強度およびPRSビーム識別子のうちの一部または全部を含む。
【0172】
任意選択で、前記第2のビーム情報は、PRSビーム識別子を含む。
【0173】
任意選択で、前記端末が、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定した後、前記端末は、測定によって取得された測位情報を決定し、前記端末が、前記測位情報および測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を前記LMFエンティティに送信し、前記LMFエンティティが前記測位情報および前記測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報に従って前記端末の位置を決定できるようにする。
【0174】
任意選択で、前記端末が、前記端末によって検出された第1のビーム参照信号を決定することは、具体的に、前記端末は、第1の測位支援データを取得する必要があるときに、端末自体によって検出された第1のビーム参照信号を決定する。
【0175】
任意選択で、前記端末は、前記LMFエンティティによって送信された前記第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを受信した後、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定する前に、前記端末は、前記LMFエンティティによって送信された測位要求メッセージを受信する。
【0176】
同じ本発明の思想に基づいて、本発明の実施形態は、測定方法をさらに提供する。この方法は、本発明の実施形態の測定システムにおいてLMFエンティティによって実行される方法に対応し、問題を解決する方法の原理はシステムと類似しているので、この方法の実施は、システムの実施を参照することができ、およびその繰り返しの説明は、ここでは省略される。
【0177】
図11に示すように、本発明の実施形態は、以下を含む測定方法を提供する。
【0178】
ステップ1101:LMFエンティティは、端末によって送信された要求メッセージを受信し、ここで、前記要求メッセージに前記端末によって検出された第1のビーム参照信号の第1のビーム情報が含まれる。
【0179】
ステップ1102:前記LMFエンティティは、前記第1のビーム情報に従って端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定する。
【0180】
ステップ1103:前記LMFエンティティは、前記端末に前記第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを送信し、前記端末に、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定できるようにする。
【0181】
任意選択で、前記LMFエンティティが前記端末に前記第2のビーム情報を含む第1の測位支援データを送信した後、前記LMFエンティティは、前記端末によって送信された測位情報を受信し、前記測位情報に従って前記端末の位置を決定し、ここで、前記測位情報は、前記第1の測位支援データに従って、前記隣接する基地局の前記第2のビーム参照信号を測定することによって端末によって取得される。
【0182】
任意選択で、前記LMFエンティティが、端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号を受信する前に、前記LMFエンティティは、各基地局によって報告された前記基地によって送信された第3のビーム参照信号の第3のビーム情報を含む第2の測位支援データを受信する。
【0183】
任意選択で、前記LMFエンティティが、端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を受信することは、具体的に、前記LMFエンティティは、前記要求メッセージに含まれる前記端末によって検出された第1のビーム参照信号の第1のビーム情報および前記第2の測位支援データに従い、前記端末によって検出できる隣接する基地によって送信された第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を決定する。
【0184】
任意選択で、前記第1のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるビーム通信参照信号(DL-RS)および/または測位をサポートするために使用されるビームPRSであり、前記第2のビーム参照信号は、測位をサポートするために使用されるビームPRSである。
【0185】
任意選択で、前記第3のビーム参照信号は、データ通信をサポートするために使用されるDL-RSおよび/または測位をサポートするために使用されるPRSである。
【0186】
任意選択で、前記第1のビーム情報は、DL-RSビーム識別子、DL-RS信号強度およびPRSビーム識別子のうちの一部または全部を含む。
【0187】
任意選択で、前記第2のビーム情報は、PRSビーム識別子を含む。
【0188】
任意選択で、前記第3のビーム情報は、PRSビーム識別子、PRSビーム方向、PRSビーム幅、DL-RSビーム識別子、DL-RSビーム方向、DL-RSビーム幅、DL-RSビームとPRSビーム間のQCL関連付けの関係の一部または全部を含む。
【0189】
任意選択で、当該方法では、前記LMFエンティティは、前記端末によって送信された測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報を受信し、前記LMFエンティティが、前記測位情報に従って前記端末の位置を決定することは、具体的に、前記LMFエンティティは、前記測位情報および前記測定に使用される第2のビーム参照信号の第2のビーム情報に従って前記端末の位置を決定する。
【0190】
本発明は、本開示の実施形態による方法、装置(システム)およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図で説明された。フローチャートおよび/またはブロック図のそれぞれのフローおよび/またはブロック、ならびにフローチャートおよび/またはブロック図のフローおよび/またはブロックの結合は、コンピュータプログラム命令で実施できることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、特定用途コンピュータ、組み込みプロセッサ、または別のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサにロードして、コンピュータまたは他のプロセッサで実行される命令が実行されるようにマシンを生成できる。プログラム可能なデータ処理装置は、フローチャートのフローおよび/またはブロック図のブロックで指定された機能を実行するための手段を作成する。
【0191】
したがって、本開示の実施形態は、ハードウェアおよび/またはソフトウェア(したがって、アプリケーションは、ハードウェアおよび/またはソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)で実装することもできる)によって実装することができる。本開示の実施形態は、コンピュータ使用可能またはコンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品によって実装することができ、コンピュータプログラム製品は、命令による使用のために媒体に実装されたコンピュータ使用可能またはコンピュータ可読プログラムコードを有する。本開示の文脈において、コンピュータ使用可能またはコンピュータ可読媒体は、またはによって使用されるプログラムを含む、格納する、通信する、送信する、または転送することができる任意の媒体であり得る。こうして、命令でシステム、装置、または設備の使用を実行するか、命令も加えてでシステム、装置、または設備の使用を実行する。
【0192】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0193】
10 端末
20 LMFエンティティ
600 プロセッサ
601 メモリ
602 送受信機
700 プロセッサ
701 メモリ
702 送受信機
801 第1の送信モジュール
802 第1の受信モジュール
803 測定モジュール
901 第2の受信モジュール
902 決定モジュール
903 第2の送信モジュール