(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-14
(45)【発行日】2023-08-22
(54)【発明の名称】高耐振ガス密度リレー
(51)【国際特許分類】
H01H 35/36 20060101AFI20230815BHJP
【FI】
H01H35/36
(21)【出願番号】P 2021560409
(86)(22)【出願日】2021-03-02
(86)【国際出願番号】 CN2021078624
(87)【国際公開番号】W WO2021179951
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2021-11-30
(31)【優先権主張番号】202010164130.4
(32)【優先日】2020-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521441744
【氏名又は名称】シャンハイ ローイェ エレクトリック シーオー.,エルティーディー.
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】ルオ,リーボー
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,シュエジュン
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ミン
(72)【発明者】
【氏名】ホー,ビン
(72)【発明者】
【氏名】シェン,シアオリー
(72)【発明者】
【氏名】ジン,ハイヨン
【審査官】長清 吉範
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107808798(CN,A)
【文献】特開平7-103842(JP,A)
【文献】中国実用新案第207947220(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第107683271(CN,A)
【文献】実開昭61-138146(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 35/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リレーハウジング、信号制御機構、表示値表示機構を含む高耐振ガス密度リレーであって、前記リレーハウジング内には密閉キャビンが設置され、前記表示値表示機構が前記密閉キャビン内に設置され、前記密閉キャビン内には耐振油が充填されるかまたはガスが密閉され、前記信号制御機構は前記リレーハウジング内に設置され、且つ前記密閉キャビンの外部に配置され、前記信号制御機構と前記表示値表示機構は、ガス経路上で相互に連通し、
前記信号制御機構には、波形管、第2の密閉キャビティ、第1の密閉キャビティ、信号発生器、信号調整機構が含まれ、
前記波形管の内部に前記第1の密閉キャビティが構成され、前記波形管の外部に前記第2の密閉キャビティが構成され、
(i)前記波形管は、一端
が密閉され、他端は電気機器と連通しており、前記第2の密閉キャビティ内に補償ガスが充填されているか、又は、
(ii)前記波形管の両端はすべて密閉されて第1の密閉キャビティを形成し、前記第1の密閉キャビティ内に補償ガスが充填されており、前記第2の密閉キャビティは電気機器と連通し、
前記信号制御機構は、前記波形管と
、前記
第1の密閉キャビティと前記第2の密閉キャビティとのうちのいずれかを使用してガス密度を監視し、電気機器内のガス密度が変化すると、前記波形管が圧縮または膨張して軸方向の変位を生成し、信号調整機構を駆動して前記信号発生器をトリガーさせて信号を生成し、
前記表示値表示機構には、ブルドン管、ベース、エンドシート、温度補償素子、ムーブメント、指針及び目盛盤が含まれ、前記ブルドン管の一端は前記ベースに固定され、前記ブルドン管の他端と前記温度補償素子の一端は両方とも前記エンドシートに固定され、前記温度補償素子の他端は、リンクアームとコネクティングロッドを介して前記ムーブメントに直接または順次接続され、前記指針は前記ムーブメントに取り付けられ、前記目盛盤は前記密閉キャビン内に取り付けられ、
前記密閉キャビンには、時計皿、ディスプレイシャーシ、および第1のシールリングが設置され、前記時計皿は一端が開口された円筒構造であり、前記ディスプレイシャーシは前記時計皿の開口端に取り付けられ、前記第1のシールリングが前記時計皿と前記ディスプレイシャーシとの間に設置されてシールされ、前記時計皿の内部空洞は、前記ディスプレイシャーシによってシーリングされ、前記表示値表示機構を配置するための密閉キャビンを形成し、
ここで、前記ディスプレイシャーシにベース取り付け穴が設置され、前記ベースの底端は前記ベース取り付け穴を介して前記ディスプレイシャーシに取り付けられ、前記ベース取り付け穴と前記ベースとの間に第2のシールリングが設置され、前記ベース取り付け穴を貫通した前記ベースの一端がナットによって前記ディスプレイシャーシに締め付けされ、前記ベース取り付け穴を貫通した前記ベースの一端は、表示値表示機構とガス経路で相互に連通しており、前記ベース内に前記ブルドン管と連通する通気孔が設置されることを特徴とする、高耐振ガス密度リレー。
【請求項2】
前記時計皿と前記ディスプレイシャーシは留め具で固定されていることを特徴とする、
請求項1に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項3】
前記ディスプレイシャーシには、前記密閉キャビンの内部キャビティと連通する油入ガスシールポートも設置されており、前記油入ガスシールポートにはガスシールスクリューが設置され、前記ガスシールスクリューと前記油入ガスシールポートとの間にガスシールリングが設置されていることを特徴とする、請求項1に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項4】
前記リレーハウジングのヘッドエンドに透明なフロントガラスも設置され、前記フロントガラスと前記時計皿の前壁との間に第3のシールリングが設置され、前記フロントガラスは時計カバーを介して前記リレーハウジングに固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項5】
前記時計皿の前壁の外周には固定フランジが設置され、前記時計カバーは前記固定フランジを介
して前記時計皿に接続されており、前記時計皿の側壁と前記時計カバーとの間にシールリングが設置されていることを特徴とする、請求項4に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項6】
前記時計カバーは、前記フロントガラス、前記時計皿の外部にカバーされており、前記時計カバーの側壁の高さは、前記時計皿の側壁の高さよりも高く、前記リレーハウジングの上部開口端と前記ディスプレイシャーシとの間にガスケットが設置されることを特徴とする、請求項4に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項7】
前記ディスプレイシャーシと前記リレーハウジングの底部との間に支持部品が設置されることを特徴とする、請求項1に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項8】
前記信号制御機構は、制御ハウジング、第1のシール材、第2のシール材、第3のシール材、および配線コンセントをさらに含み、そのうち、前記波形管の一端は第1のシール材に溶接され、前記波形管の他端は第2のシール材に溶接され、前記波形管内には第1の密閉キャビティがあり、前記第1の密閉キャビティ内には補償ガスが充填され、密閉された補償ガス室を形成し、前記配線コンセントは、第3のシール材または制御ハウジングに固定され、前記制御ハウジングは、第1のシール材および第3のシール材にそれぞれシールして接続され、
前記波形管の外部にある前記制御ハウジング内には第2の密閉キャビティがあり、前記第2の密閉キャビティは電気機器と連通し、第2の密閉キャビティは前記表示値表示機構とガス経路上において相互に連通し、前記信号調整機構と信号発生器は、第2の密閉キャビティ内に設置されるか、
又は、第1の密閉キャビティは、前記電気機器と連通し、前記表示値表示機構とガス経路上において相互に連通し、前記第2の密閉キャビティの中には、補償ガスが充填され、密閉された補償ガス室を形成することを特徴とする、請求項1に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項9】
前記信号制御機構は、制御ハウジング、第1のシール材、第2のシール材、第3のシール材、シーリング波形管および配線コンセントをさらに含み、前記配線コンセントは、前記制御ハウジングに固定され、前記第3のシール材は、前記制御ハウジング内に設置され、前記第3のシール材は、前記制御ハウジングの内部を第2の密閉キャビティと信号調整キャビティに分割し、前記波形管は前記第2の密閉キャビティ内に設置され、前記波形管の一端は前記第1のシール材に溶接され、他端は前記第2のシール材に溶接され、前記波形管内には第1の密閉キャビティであり、前記第1の密閉キャビティ内には補償ガスが充填され、密閉された補償ガス室を形成し、前記シーリング波形管の一端は、前記第2のシール材に溶接され、他端は前記第3のシール材に溶接され、前記制御ハウジングは、それぞれ前記第1のシール材および前記第3のシール材にシールして接続され、
前記第2の密閉キャビティは電気機器と連通しており、前記第2の密閉キャビティと表示値表示機構はガス経路上で相互に連通し、信号調整機構と信号発生は信号調整キャビティ内に設置されるか、
又は、前記第1の密閉キャビティは電気機器と連通しており、かつ表示値表示部とガス経路上で相互に連通し、前記第2の密閉キャビティの中には、補償ガスが充填され、密閉補償ガス室を形成することを特徴とする、請求項1に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項10】
前記信号調整機構はトリガーロッドを介して前記波形管に接続され、前記トリガーロッドは前記信号調整機構を引っ張ったり押したりして前記信号発生器をトリガーして信号を生成することを特徴とする、請求項8または9のいずれか一項に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項11】
前記トリガーロッドにはガイド部品が設置されることを特徴とする、請求項10に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項12】
前記信号制御機構は、電気機器と連通する吸気口をさらに含むことを特徴とする請求項8または9のいずれか一項に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項13】
前記信号制御機構は、固定部材により前記リレーハウジングの底部に固定されていることを特徴とする、請求項8または9のいずれか一項に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項14】
前記信号制御機構は、さらに制限機構を含み、前記制限機構は、制御ハウジング上に設置され、信号調整機構と相対し、前記信号調整機構を制限するために使用されることを特徴とする、請求項8または9のいずれか一項に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項15】
接続継手、第1の接続管、第2の接続管も含まれ、そのうち前記接続継手は電気機器に接続され、前記リレーハウジングに固定され、前記第1の接続管の一端は接続継手を介して電気機器に接続され、前記第1の接続管の他端はベースに接続されかつベース内にある通気孔に連通し、第2の接続管の一端はベースに接続されかつベース内にある通気孔に連通し、第2の接続管の他端は、前記吸気口を介して前記信号制御機構と連通し、
又は、第1の接続管の一端および第2の接続管の一端は、それぞれ前記接続継手を介して電気機器に接続され、第1の接続管の他端は、ベースに接続されかつベース内にある通気孔に連通し、第2の接続管の他端は前記吸気口を介して前記信号制御機構と連通し、
又は、第1の接続管の一端は前記接続継手を介して電気機器に接続され、第1の接続管の他端は前記吸気口を介して前記信号制御機構と連通し、第2の接続管の一端は前記吸気口を介して前記信号制御機構と連通し、第2の接続管の他端は、ベースに接続されかつベース内にある通気孔と連通することを特徴とする、請求項12に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項16】
前記リレーハウジングの外部の底部にシャーシがさらに設置され、前記接続継手はシャーシに固定され、前記シャーシと前記リレーハウジングとの間に複数のショックアブソーバーまたはショックアブソーバーパッドによって接続されることを特徴とする、請求項15に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項17】
前記信号制御機構の外部または前記リレーハウジングの外部は保温層で包まれていることを特徴とする、請求項1に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項18】
前記高耐振ガス密度リレーは、圧力センサー、温度センサー、マイクロプロセッサー、および通信モジュールを含む電子信号リモート伝送ユニットをさらに含み、前記マイクロプロセッサーは、圧力センサー、温度センサー、および通信モジュールにそれぞれ接続され、マイクロプロセッサーは、圧力センサーと温度センサーを介して圧力と温度の信号を収集し、ガスの圧力-温度特性に従ってマイクロプロセッサーの処理を介して対応する密度値を取得し、前記マイクロプロセッサーによって取得されたデータは、通信モジュールを介してリモートで送信され、それによって電気機器のガス密度のオンライン監視を実現することを特徴とする、請求項1に記載の高耐振ガス密度リレー。
【請求項19】
前記温度補償素子は、バイメタル片、補償ガスが密閉されたブルドン管、または補償ガスが密閉された超小型波形管であることを特徴とする、請求項1に記載の高耐振ガス密度リレー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力設備の技術分野に関するものであり、より具体的には、高耐振ガス密度リレーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、電気機器のガス密度を監視するために、接点がマイクロスイッチであるオイルフリーガス密度リレーが一般的に使用されている。このガス密度リレーで使用されるマイクロスイッチは、優れた電気的性能の利点があるが、マイクロスイッチには操作アームが装備されており、変位が制限されているため、精度が低くなる。さらに顕著なのは、構造上の接点操作アームの長さが長く、片持ち梁であるため、スイッチを操作すると、接点操作アームが大きく振動するため、ガス密度リレーが誤動作し、マイクロスイッチが損傷することさえあり、性能が完全に失われる。要するに、耐振性能が悪く、精度性能が悪く、レンジ表示範囲が狭いため、システムの確実な動作を確保しにくい。
【0003】
出願人はまた、中国の特許または特許出願である特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9でいくつかのガス密度リレーを開示した。そのうち、特許文献1、特許文献3に開示されているガス密度リレーは、表示部と制御部を含み、表示部と制御部はそれぞれ温度補償シートで温度補償されているため、高精度な操作・表示が難しい。同時に、さらに顕著なのは、構造上の接点操作アームの長さが長く、片持ち梁であるため、スイッチを操作すると、接点操作アームが大きく振動するため、ガス密度リレーが誤動作し、マイクロスイッチが損傷することさえあり、性能が完全に失われる。要するに、耐振性能が悪く、精度性能が悪く、レンジ表示範囲が狭いため、システムの確実な動作を確保しにくい。
【0004】
特許文献6および特許文献5に開示されているガス密度リレーには、変位増幅機構も含まれ、該変位増幅機構の始端は温度補償素子の他端に接続され、増幅端はマイクロスイッチの接点操作ハンドルを駆動してマイクロスイッチの接点をオンまたはオフにする。ガス密度値が変化すると、ブルドン管と温度補償素子が変位を発生し、変位増幅機構により該変位を増幅してマイクロスイッチに送信し、マイクロスイッチが対応する信号を送信して密度リレーの機能を完成させる。ただし、スイッチを開閉すると、ブルドン管と温度補償素子が振動し、この振動によりブルドン管と温度補償素子が変位し、この変位も変位増幅機構により増幅されてマイクロスイッチに送信され、マイクロスイッチが対応する信号を送信するようにする。これは誤動作の原因となり、即ちその耐振性能が悪く、システムの確実な動作が保証されないため、送電網の安全な動作に大きな隠れた危険がもたらされる。同時に、これらのガス密度リレーは、スイッチの再閉路要件を満たすことができない。つまり、膨張圧力(密度)が警報圧力値を下回ると、50g、11msの衝撃試験に耐えることができなくなる。このとき、閉鎖接点が誤動作する。例えば:0.6/0.52/0.5密度リレー、ガス圧力(密度)がアラーム動作点まで低下すると、この時点で50g、11msの衝撃試験では、閉鎖接点が誤動作し、スイッチが閉鎖され、スイッチの再閉路要件を満たすことができない。特許文献10の欠陥は特許文献5に類似しており、振動によって引き起こされた変位を変位増幅機構によって増幅し、マイクロスイッチに送信するようにもなる(つまり、制御セクターギアを介して制御ムーブメント軸に送信され、その後、制御ムーブメント軸を介してマイクロスイッチに送信される)。これにより、振動による変位を大幅に増幅する。これは、振動をより激しくすることに相当する。スイッチ開閉時の振動が大きいため、特に耐振性能に優れたガス密度リレーが必要であるが、上記これらのガス密度リレーでは対応できない。
【0005】
上記のガス密度リレーはすべて、温度補償シートを使用して温度補償を行うため、高精度を実現しにくく、同時に、ハウジングが完全に密閉されておらず、相対圧力タイプの密度リレーであるため、海抜の高さによって影響される。
【0006】
出願人の特許文献9は、油入耐振型ガス密度リレーを開示している。このような密度リレーの接点もマイクロスイッチを使用しているが、現場に設置されたさまざまなこれらの密度リレーが一定期間後にそのハウジング内の液体(耐振油)が漏れることが多い。特許文献9および現在広く使用されている油入型電気接点密度リレーでは、実際の動作条件から、これらの密度リレーの観測窓(時計 皿)での油漏れは非常に一般的であり、システムの安全性と信頼性に深刻な影響を及ぼす。これらの密度リレーを交換するには多くのお金がかかる。長期間の観察と分析の結果、これらの密度リレーの観測窓(時計皿)が小さなアーク面でシールされ、そのシール効果自体が良くなく、シールリングが経年劣化するため、当然、油漏れや空気漏れの問題が頻繁に発生する。海抜の高い場所では、時計皿の圧力差が大きいため、時計皿が爆発することもあり、安全上の問題が発生する場合がある。絶対圧力型の油入密度リレーは、温度上昇によりハウジング内外の圧力差が大きいため、時計皿の爆発と安全性の問題もある。要するに、現在使用されている密度リレーの操作接点は、主に電気接点タイプとマイクロスイッチタイプを採用している。電気接点式密度リレーは一般に耐振シリコーンオイルを充填する必要があるが、マイクロスイッチ式密度リレーも特殊な振動の場合には耐振シリコーンオイルを充填する必要がある。現在、世界の耐振油を充填したこれらの密度リレーは、制御部と実部が同じハウジング内にあり、表示部を観察する必要があるため、観察窓(時計皿)を備え、耐振オイルを充填するときは、当然、観測窓(時計皿)も耐振オイルに浸す。観測窓(時計皿)とハウジングはアーク面(または小さなアーク面)でシールされている。シール効果は良くない。また、シールリングが経年劣化し、オイル漏れの問題が頻繁に発生する。ユーザーに損失をもたらし、セキュリティの問題さえももたらすため、革新の緊急の必要性がある。そのため、優れた耐振性能、優れた表示耐振性能、高精度、優れた電気的性能、長寿命、および薄い外形寸法を備えており、さまざまな場面で使用されるガス密度リレーの提供が急務となっている。具体的には、油入型密度リレーは油漏れなく長時間作動し、送電網の安全性と信頼性を確保できる。または、密度リレーのハウジングは、絶対圧力型密度リレーである長時間作動中に完全に密閉され、海抜によって影響されることはないことを実現する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】200510110648.5
【文献】200720066586.7
【文献】200910195174.7
【文献】200920209217.8
【文献】201010171798.8
【文献】201020190271.5
【文献】201210032293.2
【文献】201220047225.9
【文献】200920075456.9
【文献】200520115321.2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来技術の欠点を考慮して、本発明は、良好な耐振性能、高精度、良好な電気的性能、長動作寿命、薄い外形寸法、オイルまたはガスを充填することができる利点を有する高耐振ガス密度リレーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の上記の技術的目的は、以下の技術的解決手段を通じて達成される。
【0010】
リレーハウジング、信号制御機構、表示値表示機構を含む高耐振ガス密度リレーであって、前記リレーハウジング内には密閉キャビンが設置され、前記密閉キャビン内には前記表示値表示機構が設置され、前記密閉キャビン内には耐振油が充填されるかまたはガスが密閉されている。前記信号制御機構は前記リレーハウジング内に設置され、前記密閉キャビンの外部に配置されている。前記信号制御機構と前記表示値表示機構は、ガス経路上で相互に連通する。
【0011】
前記信号制御機構には、波形管、第2の密閉キャビティ、第1の密閉キャビティ、信号発生器、信号調整機構が含まれ、前記波形管は前記密閉キャビティ内に設置され、前記波形管は、一端密閉され、他端は電気機器と連通しており、前記第2の密閉キャビティ内に補償ガスが充填されているか、又は、前記第1の密閉キャビティ内に設置された前記波形管の両端はすべて密閉されて第1の密閉キャビティを形成し、前記波形管の前記第1の密閉キャビティ内に補償ガスが充填されており、前記第2の密閉キャビティは電気機器と連通する。前記信号制御機構は、前記波形管と前記密閉キャビティを使用してガス密度を監視する。電気機器内のガス密度が変化すると、前記波形管が圧縮または膨張して軸方向の変位を生成し、信号調整機構を駆動して前記信号発生器をトリガーさせて信号を生成する。
【0012】
前記表示値表示機構には、ブルドン管、ベース、エンドシート、温度補償素子、ムーブメント、指針及び目盛盤が含まれ、前記ブルドン管の一端は前記ベースに溶接され、前記ブルドン管の他端と前記温度補償素子の一端は両方とも前記エンドシートに固定されている。前記温度補償素子の他端は、リンクアームとコネクティングロッドを介して前記ムーブメントに直接または順次接続されている。前記指針は前記ムーブメントに取り付けられ、前記目盛盤は前記密閉キャビン内に取り付けられている。
【0013】
好ましくは、前記密閉キャビンには、時計皿、ディスプレイシャーシ、および第1のシールリングが含まれ、前記時計皿は一端が開口された円筒構造であり、前記ディスプレイシャーシは前記時計皿の開口端に取り付けられ、前記第1のシールリングが前記時計皿と前記ディスプレイシャーシとの間に設置されてシールを達成し、前記時計皿の内部空洞は、前記ディスプレイシャーシによってシーリングされ、前記表示値表示機構を配置するための密閉キャビンを形成する。
【0014】
好ましくは、前記時計皿と前記ディスプレイシャーシは留め具で固定されている。
【0015】
好ましくは、前記ディスプレイシャーシにベース取り付け穴も設置され、前記ベースの底端は前記ベース取り付け穴を介して前記ベースに取り付けられ、前記ベース取り付け穴と前記ベースとの間に第2のシールリングが設置され、前記ベース取り付け穴を貫通した前記ベースの一端がナットによって前記ディスプレイシャーシに締め付けされている。前記ベース取り付け穴を貫通した前記ベースの一端は、表示値表示機構とガス経路で相互に連通しており、前記ベース内に前記密閉キャビンと連通する貫通穴が設置される。
【0016】
好ましくは、前記ディスプレイシャーシには、前記密閉キャビンの内部キャビティと連通する油入ガスシールポートも設置されており、前記油入シールポートにはガスシールスクリューが設置され、前記ガスシールスクリューと前記油入シールポートとの間にガスシールリングが設置されている。
【0017】
好ましくは、前記リレーハウジングのヘッドエンドに透明なフロントガラスも設置され、前記フロントガラスと前記時計皿の前壁との間に第3のシールリングが設置され、前記フロントガラスは時計カバーを介して前記リレーハウジングに固定されている。
【0018】
好ましくは、前記時計皿の前壁の外周には固定フランジが設置され、前記時計カバーは前記固定フランジを介して前記時計皿に接続されており、前記時計皿の側壁と前記時計カバーとの間にシールリングが設置されている。
【0019】
好ましくは、前記時計カバーは、前記フロントガラス、前記時計皿の外部にカバーされており、前記時計カバーの側壁の高さは、前記時計皿の側壁の高さよりも高く、前記リレーハウジングの上部開口端と前記ディスプレイシャーシとの間にガスケットが設置される。
【0020】
好ましくは、前記ディスプレイシャーシと前記リレーハウジングの底部との間に支持部品が設置される。
【0021】
好ましくは、前記信号制御機構は、制御ハウジング、第1のシール材、第2のシール材、第3のシール材、および配線コンセントをさらに含む。ここで、前記波形管の一端は第1のシール材に溶接され、前記波形管の他端は第2のシール材に溶接され、前記波形管内には第1の密閉キャビティがあり、前記第1の密閉キャビティ内には補償ガスが充填され、密閉された補償ガス室を形成する。前記配線コンセントは、第3のシール材または制御ハウジングに固定され、前記制御ハウジングは、第1のシール材および第3のシール材にそれぞれシールして接続される。前記波形管の外部にある前記制御ハウジング内には第2の密閉キャビティがあり、前記第2の密閉キャビティは電気機器と連通し、第2の密閉キャビティは前記表示値表示部とガス経路上において相互に連通する。前記信号調整機構と信号発生器は、第2の密閉キャビティ内に設置されている。
【0022】
又は、第1の密閉キャビティは、前記電気機器と連通し、前記表示値表示部とガス経路上において相互に連通し、前記第2の密閉キャビティの中には、補償ガスが充填され、密閉された補償ガス室を形成する。前記第2の密閉キャビティの中には、補償ガスが充填され、
好ましくは、前記信号制御機構は、制御ハウジング、第1のシール材、第2のシール材、第3のシール材、シーリング波形管および配線コンセントをさらに含む。前記配線コンセントは、前記制御ハウジングに固定され、前記第3のシール材は、前記制御ハウジング内に設置され、前記第3のシール材は、前記制御ハウジングの内部を第2の密閉キャビティと信号調整キャビティに分離し、前記波形管は前記第2の密閉キャビティ内に設置され、前記波形管の一端は前記第1のシール材に溶接され、他端は前記第2のシール材に溶接され、前記波形管内には第1の密閉キャビティであり、第1の密閉キャビティ内には補償ガスが充填され、密閉された補償ガス室を形成する。前記シーリング波形管の一端は、前記第2のシール材に溶接され、他端は前記第3のシール材に溶接され、前記制御ハウジングは、それぞれ前記第1のシール材および前記第3のシール材にシールして接続されている。前記第2の密閉キャビティは電気機器と連通しており、前記第2の密閉キャビティと表示値表示機構はガス経路上で相互に連通している。信号調整機構と信号発生は信号調整キャビティ内に設置されている。
【0023】
又は、前記第1の密閉キャビティは電気機器と連通しており、かつ表示値表示部とガス経路上で相互に連通している。前記第2の密閉キャビティの中には、補償ガスが充填され、密閉補償ガス室を形成する。
【0024】
好ましくは、前記信号調整機構はトリガーロッドを介して前記波形管に接続され、前記トリガーロッドは前記信号調整機構を引っ張ったり押したりして前記信号発生器をトリガーして信号を生成する。
【0025】
好ましくは、前記トリガーロッドにはガイド部品が設置される。
【0026】
好ましくは、前記信号制御機構には、電気機器と連通する吸気口も含まれる。
【0027】
好ましくは、前記信号制御機構は、固定部材により前記リレーハウジングの底部に固定されている。
【0028】
好ましくは、前記信号制御機構は、さらに制限機構を含み、前記制限機構は、制御ハウジング上に設置され、信号調整機構と相対し、前記信号調整機構を制限するために使用される。
【0029】
好ましくは、接続継手、第1の接続管、第2の接続管も含まれ、そのうち前記接続継手は電気機器に接続され、前記リレーハウジングに固定され、前記第1の接続管の一端は接続継手を介して電気機器に接続され、前記第1の接続管の他端はベースを介して前記密閉キャビンに連通し、第2の接続管の一端はベースを介して前記密閉キャビンに連通し、第2の接続管の他端は、前記吸気口を介して前記信号制御機構と連通する。
【0030】
又は、第1の接続管の一端および第2の接続管の一端は、それぞれ前記接続継手を介して電気機器に接続され、第1の接続管の他端は、ベースを介して前記密閉キャビンに連通し、第2の接続管の他端は前記吸気口を介して前記信号制御機構と連通する。
【0031】
又は、第1の接続管の一端は前記接続継手を介して電気機器に接続され、第1の接続管の他端は前記吸気口を介して前記信号制御機構と連通し、第2の接続管の一端は前記吸気口を介して前記信号制御機構と連通し、第2の接続管の他端は、ベースを介して前記密閉キャビンと連通する。
【0032】
好ましくは、前記リレーハウジングの外部の底部にシャーシも設置され、前記接続継手はシャーシに固定されており、前記シャーシと前記リレーハウジングとの間には複数のショックアブソーバーまたはショックアブソーバーパッドによって接続される。
【0033】
好ましくは、前記信号制御機構の外部または前記リレーハウジングの外部は保温層で包まれている。
【0034】
好ましくは、前記ガス密度リレーには、圧力センサー、温度センサー、マイクロプロセッサー、および通信モジュールを含む電子信号リモート伝送ユニットも含まれ、前記マイクロプロセッサーは、圧力センサー、温度センサー、および通信モジュールにそれぞれ接続され、マイクロプロセッサーは、圧力センサーと温度センサーを介して圧力と温度の信号を収集し、ガスの圧力-温度特性に従ってマイクロプロセッサーの処理を介して対応する密度値を取得し、前記マイクロプロセッサーによって取得されたデータは、通信モジュールを介してリモートで送信され、それによって電気機器のガス密度のオンライン監視を実現する。
【0035】
好ましくは、前記温度補償素子は、バイメタル片、補償ガスが密閉されたブルドン管、または補償ガスが密閉された超小型波形管である。
【発明の効果】
【0036】
従来技術と比較して、本発明は以下の有益な技術的効果を達成した。
【0037】
本発明により提供される高耐振ガス密度リレーは、従来技術の油入マイクロスイッチ耐振型ガス密度リレーおよび現在広く使用されている油入電気接点密度リレーと比較して、一方では、信号制御部と表示値表示部の比較的独立した設計を用い、ここで、前記信号制御部は、少なくとも1つの波形管、密閉された補償ガス室、少なくとも1つの信号発生器、および信号調整機構を含む。前記波形管及び密閉された補償ガス室を通してガス密度を監視し、かつ信号発生器と組み合わせてガス密度への監視を実現する。信号制御部は波形管と密閉された補償ガス室を使用してガス密度を監視しているため、波形管は外形が小さく、耐振動性に優れ、油入を必要としない。前記ハウジング内には、前記表示値表示部を取り付けるための比較的独立した密閉チャンバーが含まれ、前記密閉チャンバー内には防振油が充填されているか、または前記密閉チャンバー内にはガスが密閉されている。表示部は防振油を使用して表示部の高い耐振性能を実現するか、または表示部はその密閉チャンバーの優れた密閉性能を利用して、密度リレーが絶対圧力型密度リレーであることを実現し、海抜の高さによって影響されない。表示部の密閉チャンバーは優れた密閉技術を持っているため、表示部の油室やガス室に油漏れや空気漏れの問題が発生することはなく、長時間動作できる。表示値表示部が独立しているため、密度リレーのフルレンジ(-0.1~0.9MPa)を実現しやすく、特に初期表示の-0.1MPaを実現しやすく、真空排気するときに、真空度を表示でき、容易に応用を押し広げる。また、表示値表示部の温度補償機能を実現するために温度補償素子も採用し、精度をさらに向上・確保する。要するに、本発明の高耐振ガス密度リレーのハウジングは、油漏れやガス漏れがなく、優れた耐振性能、高精度、優れた電気的性能、長寿命、薄い外形寸法、オイルやガスを充填できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
本発明の実施例または従来技術の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下に、実施例に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明の図面は、本発明の一部にすぎない。当業者にとって、創造的な労力なしで、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0039】
【
図1】
図1は、本発明の実施例1における高耐振ガス密度リレーの側面構造の模式図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施例1における高耐振ガス密度リレーの斜め側面構造の模式図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施例1における高耐振ガス密度リレーの表示値表示機構の前面構造の模式図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施例1における高耐振ガス密度リレーの表示値表示機構の側面構造の模式図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施例1における高耐振ガス密度リレーの信号制御機構の構造の模式図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施例2における高耐振ガス密度リレーの側面構造の模式図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施例2における高耐振ガス密度リレーの表示部側面の構造の模式図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施例2における高耐振ガス密度リレーの信号制御機構の構造の模式図である。
【符号の説明】
【0040】
図中:
1-目盛盤、
2-指針、
3-ブルドン管、
4-温度補償素子、
5-ベース、
6-ムーブメント、
7-コネクティングロッド、
8-支持部品、
9-リレーハウジング、
10-時計カバー、
11-時計皿、
12-シールリング、
13-リンクアーム、
14-エンドシート、
15-第1のシール材、
16-制御ハウジング、
17-波形管、
18-第2のシール材、
19-信号発生器、
20-信号調整機構、
201-信号調整部品、
21-第2の密閉キャビティ、
22-第1の密閉キャビティ、
23-固定部品、
24-配線コンセント、
25-留め具、
26-フロントガラス、
27-接続継手、
28-吸気口、
29-制限機構、
30-第1の接続管、
31-第2の接続管、
32-第3のシール材、
33-ガイド部品、
34-シーリング波形管、
35-密閉キャビン、
36-ディスプレイシャーシ、
37-第1のシールリング、
38-第1のシール溝、
39-第2のシールリング、
40-第3のシール溝、
41-第3のシールリング、
42-ナット、
43-油入シールポート、
44-ガスシールスクリュー、
45-ガスシールリング、
46-固定フランジ。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下は、本発明の実施例における添付の図面を参照して、本発明の実施例における技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。明らかに、記載された実施例は、本発明の実施例の一部に過ぎず、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0042】
本発明は、従来技術に存在する問題を解決するための高耐振ガス密度リレーを提供することを目的とする。
【0043】
本発明の上記の目的、特徴および利点をより明白かつ理解可能にするために、本発明は、添付の図面および発明を実施するための形態を参照して、以下でさらに詳細に説明される。
【0044】
実施例1:
本実施例における高耐振ガス密度リレーは、
図1~5に示すように、リレーハウジング9、信号制御機構、および表示値表示機構を含む。リレーハウジング9内には密閉キャビン35が設置され、密閉キャビン35内には表示値表示機構が設置され、密閉キャビン35内には防振油が充填されたかまたはガスが密閉された。信号制御機構はリレーハウジング9内に設置され、密閉キャビン35の外部に配置された。信号制御機構と表示値表示機構は、ガス経路上で相互に連通した。
【0045】
信号制御機構には、波形管17、第2の密閉キャビティ21、第1の密閉キャビティ22、信号発生器19、信号調整機構20が含まれ、波形管17は第2の密閉キャビティ21内に設置され、波形管17の一端は密閉されており、波形管17の他端は電気機器に連通した。第2の密閉キャビティ21内に補償ガスが充填された。または、波形管17の両端はすべて密閉されて密閉キャビティ22を形成し、波形管17の第1の密閉キャビティ22内に補償ガスが充填され、第2の密閉キャビティ21は電気機器と連通した。信号制御機構は、波形管17と密閉キャビティを使用してガス密度を監視した。電気機器内のガス密度が変化すると、波形管17が圧縮または膨張して軸方向の変位を生成し、信号調整機構20を駆動して前記信号発生器19をトリガーさせて信号を生成した。
【0046】
表示値表示機構には、ブルドン管3、ベース5、エンドシート14、温度補償素子4、ムーブメント6、指針2及び目盛盤1が含まれ、ブルドン管3の一端はベース5に溶接され、ブルドン管3の他端と温度補償素子4の一端は両方ともエンドシート14に固定された。温度補償素子4の他端は、直接又は順次リンクアーム13とコネクティングロッド7を介してムーブメント6に接続された。指針2はムーブメント6に取り付けられ、目盛盤1は密閉キャビン35内に取り付けられた。
【0047】
具体的には、本実施例において、密閉キャビン35には、時計皿11、ディスプレイシャーシ36、および第1のシールリング37が含まれ、時計皿11は一端が開口された円筒構造であり、ディスプレイシャーシ36は時計皿11の開口端に取り付けられ、且つ留め具25によりディスプレイシャーシ36に固定して接続された。ディスプレイシャーシ36の外周には、第1のシール溝38が設置され、第1のシールリング37は、第1のシール溝38内に設置され、かつ時計皿11とディスプレイシャーシ36との間に配置されてシールされた。時計皿11の内部空洞は、ディスプレイシャーシ36によってシーリングされ、表示値表示機構を配置するための密閉キャビンを形成した。
【0048】
ディスプレイシャーシ36にベース取り付け穴も設置され、ベース5の底端はベース取り付け穴を介してディスプレイシャーシ36に取り付けられ、ベース取り付け穴とベース5との間に第2のシールリング39が設置され、ベース取り付け穴を貫通したベース5の一端がナット42などの留め具によってディスプレイシャーシ36に締め付けされた。取り付け穴を貫通したベース5の一端は、表示値表示機構とガス経路で相互に連通しており、ベース5内にブルドン管3と連通した通気孔が設置された。ディスプレイシャーシ36には、密閉キャビン35の内部キャビティと連通する油入ガスシールポート43も設置されており、油入シールポート43にはガスシールスクリュー44が設置され、ガスシールスクリュー44と油入シールポート43との間にガスシールリング45が設置された。該ガスシールネジ44およびガスシールリング45の主な機能は、密閉キャビン35の中に防振油を充填した後、油入シールポート43をシーリングして、輸送中に防振油が溢れるのを防ぐことであるか、又は、密閉キャビン35に設置された後、油充填ポート(またはガスシールポート)をシーリングして、絶対圧力密度リレーを形成し、密度リレーの表示部が高度および大気圧の影響を受けないようにすることであった。
【0049】
本実施例において、リレーハウジング9のヘッドエンドに透明なフロントガラス26も設置され、フロントガラス26と時計皿11はすべて、透明ガラスである。時計皿11の端面に第3のシール溝40が設置され、第3のシール溝40内に第3のシールリング41が設置され、第3のシールリング41は、シーリングを達成するように、フロントガラス26と時計皿11との間に配置され、フロントガラス26は時計カバー10を介してリレーハウジング9に固定された。本実施例では、時計皿11の前壁の外周に固定フランジ46が設置され、時計カバー10が固定フランジ46を介して時計皿11に接続され、時計皿11の側壁と時計カバー10との間にシールリング12が設置された。
【0050】
ディスプレイシャーシ36とリレーハウジング9の底部との間に支持部品8が設置された。支持部品8の一端はハウジングに固定され、他端はディスプレイシャーシ36に接触または接続された。支持部品8は、表示値表示機構の正しい位置を保証し、時計の文字盤の傾斜を防ぐことができた。
【0051】
本実施例において、表示値表示機構の動作原理は次のとおりであった。表示値表示部のブルドン管3は弾性素子であり、温度補償素子4を利用して変化した圧力と温度を補正し、ガス密度の変化を表示した。すなわち、測定されたガスの圧力下で、温度補償素子4の機能により、ブルドン管3の端部は、対応する弾性変形および変位を生成するように強制され、コネクティングロッド7によりムーブメント6に転送され、ムーブメント6によりまた指針2に転送され、これにより測定されたガス密度値を目盛盤1に1つずつ表示した。このように、密度リレーは密度値を表示する機能を持っている。
【0052】
本実施例の信号制御機構は、さらに、制御ハウジング16、第1のシール材15、第2のシール材18、第3のシール材32、および配線コンセント24を含む。そのうち、波形管17の一端は第1のシール材15に溶接され、波形管17の他端は第2のシール材18に溶接され、波形管17内には第1の密閉キャビティ22であり、第1の密閉キャビティ22内には補償ガスが充填され、密閉された補償ガス室を形成した。配線コンセント24は、第3のシール材32または制御ハウジング16に固定され、制御ハウジング16の両端は、第1のシール材15および第3のシール材32にそれぞれシールして接続された。波形管17の外部にある制御ハウジング16内には第2の密閉キャビティ21があり、第2の密閉キャビティ21は電気機器と連通し、第2の密閉キャビティ21は表示値表示部とガス経路上において相互に連通した。信号調整機構20と信号発生器19は、第2の密閉キャビティ21内に設置された。
【0053】
又は、第1の密閉キャビティ22は、電気機器と連通しており、表示値表示部とガス経路上で相互に連通しており、第2の密閉キャビティ21の中には、補償ガスが充填され、密閉された補償ガス室を形成した。
【0054】
具体的には、信号調整機構20はトリガーロッドを介して波形管17に接続され、トリガーロッドは信号調整機構20を引っ張ったり押したりして信号発生器19をトリガーして信号を生成した。トリガーロッドには、トリガーロッドの動きをガイドするためのガイド部品33が設置された。
【0055】
信号制御機構の動作原理は次のとおりであった。同じ温度環境に基づいて、第1の密閉キャビティ22および第2の密閉キャビティ21は、密度が高い場合に圧力も高く、密度が同じである場合に圧力も同じであり、密度が低い場合に、圧力も低い。20℃で、補償ガス室で密閉されたキャビティが第1の密閉キャビティ22である場合、第1の密閉キャビティ22内のガス充填の圧力は警報値と同じであり、警報作用圧力値P警報 と第1の密閉キャビティ22のガス充填の圧力との間の圧力差は△P=0MPaであり、△P=0MPaの場合、この時点で警報接点が作動することを意味する。温度の上昇または下降に関わらず、電気機器のガスが漏れた場合、圧力P機器=P警報、つまり△P=0MPaのとき、このとき、密度リレーは信号調整機構20を介して対応する信号発生器19をトリガーし、信号発生器19の接点がオンになり、対応する信号(警報または閉鎖)が送信されて、高電圧スイッチ等の機器内のガス密度を監視および制御した。電気機器は安全に動作することができた。
【0056】
本実施例において、信号制御機構は、固定部材23によりリレーハウジングの底部に固定された。
【0057】
本実施例において、信号制御機構は、さらに制限機構29を含み、制限機構29は、制御ハウジング16上に設置され、信号調整機構20と相対して、信号調整機構20を制限するために使用された。
【0058】
本実施例において、信号制御機構には、電気機器と連通した吸気口28も含まれ、吸気口28および配線コンセント24は、それぞれ、制御ハウジング9の両端に設置された。
【0059】
第1の密閉キャビティ22または第2の密閉キャビティ21と表示値表示部とがガス経路上で互いに連通することを実現するために、本実施例は、接続継手27、第1の接続管30、および第2の接続管31も含む。そのうち接続継手27は電気機器に接続され、リレーハウジング9に固定され、第1の接続管30の一端は接続継手27を介して電気機器に接続され、第1の接続管30の他端はベース5に接続され、かつベース5内にある通気孔と連通し、さらにブルドン管3と連通でき、第2の接続管31の一端はベース5に接続され、かつベース5内にある通気孔と連通し、第2の接続管31の他端は吸気口28を介して信号制御機構と連通した。
【0060】
又は、第1の接続管30の一端および第2の接続管31の一端は、それぞれ接続継手27を介して電気機器に接続され、第1の接続管30の他端は、ベース5に接続され、かつベース5内にある通気孔に連通し、第2の接続管31の他端は吸気口28を介して信号制御機構と連通した。
【0061】
又は、第1の接続管30の一端は接続継手27を介して電気機器に接続され、第1の接続管30の他端は吸気口28を介して信号制御機構と連通し、第2の接続管31の一端は吸気口28を介して信号制御機構と連通し、第2の接続管31の他端はベース5に接続され、且つベース5内にある通気孔に連通した。
【0062】
本実施例において、リレーハウジング9の外部の底部にシャーシ(図示せず)も設置され、接続継手27はシャーシに固定され 、シャーシとリレーハウジング9との間に複数のショックアブソーバーまたはショックアブソーバーパッドによって接続された。
【0063】
本実施例において、信号制御機構の外部またはリレーハウジング9の外部には保温層で包まれた。ムーブメント6には、ダンピングの役割を果たすダンピング機構が設置された。ダンピング機構には、慣性ホイール、慣性ホイール+ダンピンググリース、ダンパー+ダンピンググリースの1種または複数種が含まれたが、これらに限定されなかった。
【0064】
本実施例において、ガス密度リレーには、圧力センサー、温度センサー、マイクロプロセッサー、および通信モジュールを含む電子信号リモート伝送ユニットも含まれ、マイクロプロセッサーは、圧力センサー、温度センサー、および通信モジュールにそれぞれ接続され、マイクロプロセッサーは、圧力センサーと温度センサーを介して圧力と温度の信号を収集し、ガスの圧力-温度特性に従ってマイクロプロセッサーの処理を介して対応する密度値を取得し、マイクロプロセッサーによって取得されたデータは、通信モジュールを介してリモートで送信され、それによって電気機器のガス密度のオンライン監視を実現した。
【0065】
ガス密度リレーには、オンライン検証ユニットも含まれ、オンライン検証ユニットには、ガス密度検出センサー、圧力調整機構、バルブ、オンライン検証接点信号サンプリングユニット、インテリジェント制御ユニットが含まれた。圧力調整機構のガス経路は信号制御機構に連通し、圧力調整機構は、信号制御機構に、接点信号動作を生成させるように信号制御機構の圧力上昇および圧力下降を調整するように構成された。ガス密度検出センサーは、ガス経路で信号制御機構に連通し、オンライン検証接点信号サンプリングユニットは、信号制御機構に接続され、信号制御機構の接点信号をサンプリングするように構成された。バルブの一端には電気機器に連通するインターフェースを備えており、バルブの他端は信号制御機構に連通したり、バルブの他端は圧力調整機構のガス経路に接続されたりすることにより、バルブを信号制御機構に連通した。インテリジェント制御ユニットは、ガス密度検出センサー、圧力調整機構、バルブ、オンライン検証接点信号サンプリングユニットにそれぞれ接続され、バルブの開閉を制御するように構成され、圧力調整機構の制御、圧力値および温度値の収集、及び/又はガス密度値の収集を完成し、ならびに信号制御機構の接点信号の動作値及び/又は接点信号の戻り値を検出した。又は、オンライン検証ユニットには、ガス密度検出センサー、温度調整機構、オンライン検証接点信号サンプリングユニット、インテリジェント制御ユニットが含まれた。温度調整機構は、温度調整可能調整機構であり、信号制御機構の密閉された補償ガス室の温度上昇および温度下降を調整して、信号制御機構に接点信号動作を生成させるように構成された。ガス密度検出センサーは、ガス経路で信号制御機構に連通した。オンライン検証接点信号サンプリングユニットは、信号制御機構に直接的または間接的に接続され、信号制御機構の接点が動作する場合に生成される接点信号をサンプリングするように構成された。インテリジェント制御ユニットは、ガス密度検出センサー、温度調整機構、オンライン検証接点信号サンプリングユニットにそれぞれ接続され、温度調整機構の制御、圧力値および温度値の収集、及び/又はガス密度値の収集を完成し、ならびにガス密度リレー本体の接点信号動作値及び/又は接点信号戻り値を検出するように構成された。
【0066】
温度補償素子4は、バイメタル片、または補償ガスが密閉されたブルドン管3、または補償ガスが密閉された超小型波形管17であった。すなわち、温度補償素子4は、バイメタル片、補償ガスが密閉されたブルドン管、および補償ガスが密閉された超小型波形管のうちの1種を含むが、これらに限定されない。
【0067】
本実施例における高耐振ガス密度リレーはさらに、信号制御機構または表示部にそれぞれ接続された微小水センサー、及び/又は信号制御機構または表示部にそれぞれ接続された分解物センサー、及び/又はそれぞれ信号制御機構または表示部に接続されたガス純度センサーを含む。
【0068】
ガス密度リレーには、加熱装置も含まれ、加熱装置には、シリコーンゴムヒーター、抵抗線、電気加熱テープ、電気加熱棒、熱風送風機、赤外線加熱装置、および半導体のうちの1種が含まれるが、これらに限定されない。圧力センサー、温度センサー、インテリジェント制御ユニットと組み合わせた加熱装置は、ガス密度リレーを検査でき、または、加熱装置がガス密度リレーの接点を動作させ、表示部ユニットまたは圧力センサー、温度センサー、およびインテリジェント制御ユニットと組み合わせて、ガス密度リレーを検査することができた。
【0069】
実施例2:
本実施例と実施例1との区別は以下のとおりである。
図6~7に示すように、時計カバー10は高時計カバー10である。すなわち、この実施例の時計カバー10の高さは、実施例1の時計カバー10の高さより少なくとも20mmも高い。時計カバー10は、フロントガラス26および時計皿11の外部にカバーされており、時計カバー10の側壁の高さは、時計皿11の側壁の高さよりも高かった。リレーハウジング9の上部開口端とディスプレイシャーシ36との間にガスケットが設置された。本実施例において、固定部品23は山形鋼製であり、信号制御機構の制御ハウジング16と固定部品23とを溶接しており、次に固定部品23を複数のスクリューでハウジングの底部に固定した。
【0070】
実施例3:
本実施例と実施例1との区別は以下のとおりである。
図8に示すように、信号制御機構はさらに制御ハウジング16、第1のシール材15、第2のシール材18、第3のシール材32、シーリング波形管34および配線コンセント24を含む。配線コンセント24(図示せず)は、制御ハウジング16にシールして固定され、第3のシール材32は、制御ハウジング16内に設置され、第3のシール材32は、制御ハウジング16の内部を第2の密閉キャビティ21と信号調整キャビティに分割し、波形管17は第2の密閉キャビティ21内に設置され、波形管17の一端は第1のシール材15に溶接され、他端は第2のシール材18に溶接され、波形管17内には第1の密閉キャビティ22であり、第1の密閉キャビティ22内には補償ガスが充填され、密閉された補償ガス室を形成した。シーリング波形管34の一端は第2のシール材18に溶接され、他端は第3のシール材32に溶接され、制御ハウジング16は、それぞれ第1のシール材15および第3のシール材32にシールして接続された。第2の密閉キャビティ21は、電気機器と連通しており、かつ第2の密閉キャビティ21と表示値表示部は、ガス経路上で相互に連通した。信号調整機構20および信号発生器19は、信号調整キャビティ内に設置された。又は、第1の密閉キャビティ22は、電気機器と連通しており、表示値表示部とガス経路上で相互に連通しており、第2の密閉キャビティ21の中には、補償ガスが充填され、密閉された補償ガス室を形成した。本実施例において、信号調整機構20には信号調整部品が設置されており、信号調整部品により警報または閉鎖信号接点の動作値を調整した。具体的には、信号調整部品は調整ボルトとすることができ、調整ボルトと信号発生器19との距離により、警報または閉鎖信号接点の動作値を調整した。本実施例における信号制御機構の動作原理は、実施例1における信号制御機構と同じであり、ここでは更に説明しない。
【0071】
図8に示すように、信号発生器19は、信号調整部品201の左側に設置することができ、または、信号発生器19は、信号調整部品201の右側に設置することもできた。
【0072】
本発明の高耐振ガス密度リレーは、現在広く使用されている既存の油入電気接点密度リレーと比較して、一方では、比較的独立した信号制御部と表示値表示部を採用し、信号制御部は主に、少なくとも1つの波形管17、密閉された補償ガス室、少なくとも1つのマイクロスイッチを含む。波形管17は、ハウジングの側壁に垂直である。表示値表示部には、主にブルドン管3、ベース5、エンドシート、ムーブメント6、指針2及び目盛盤1が含まれる。本発明の高耐振ガス密度リレーは、油入を必要とせず、優れた耐振性能、高精度、優れた電気性能、薄い外形、および長寿命という利点を有する。このような革新的な設計と処理の後、その性能は大幅に向上する。特定の比較試験の後、表1から、本発明の密度リレーの精度、電気的性能、外形の厚さ、および寿命は、従来技術の密度リレーのものよりも優れており、密度リレーの性能を大幅に改善し、電力網の信頼性が高く安全な動作を保証できることが分かる。
【0073】
【0074】
本発明の技術の密度リレーでは、前記時計皿の開口端はフランジ形状であり、前記時計皿のフランジ形状の開口端とディスプレイシャーシとの間に少なくとも1つの第1の溝が設置されている。前記第1の溝内に少なくとも1つの第1のシールリングが設置され、前記第1の溝は、前記時計皿フランジ形状の開口端またはディスプレイシャーシに設置される。前記ベースはディスプレイシャーシにシールして固定される。
【0075】
本発明の技術の密度リレーでは、フロントガラス、時計カバーも含む。前記時計皿の前壁は透明材料でかつ第3の溝が設置され、前記第3の溝内に第3のシールリングが設置されている。前記フロントガラスと前記時計皿の前壁は前記第3のシールリングと接触している。前記フロントガラスは前記時計カバーと前記時計皿を介して前記ハウジングに固定されている。又は、前記密閉チャンバーには、時計皿、中間ピース、ディスプレイシャーシ、およびシールリングが含まれる。前記中間ピースは円柱体であり、前記中間ピースとディスプレイシャーシとの間に少なくとも1つの第1の溝が設置され、前記第1の溝内に少なくとも1つの第1のシールリングが設置される。前記中間ピースと時計皿との間に少なくとも1つの第4の溝が設置され、前記第4の溝内に少なくとも1つの第4のシールリングが設置される。前記ベースはディスプレイシャーシにシールして固定される。
【0076】
本発明の技術の密度リレーでは、前記波形管が前記ハウジングの側壁に垂直であるか、または前記波形管が前記ハウジングの側壁にほぼ垂直であり、その夾角が45度以下である。前記信号制御部には、制御ハウジング、第1のシール材、第2のシール材、第3のシール材、および配線コンセントも含まれる。ここで、前記波形管の一端は第1のシール材に溶接され、前記波形管の他端は第2のシール材に溶接され、前記波形管の内壁、第1のシール材および第2のシール材は、共同で画定して第1の密閉キャビティを形成する。前記第1の密閉キャビティの中には補償ガスが充填され、密閉された補償ガス室を形成する。前記配線コンセントは、第3のシール材または制御ハウジングに固定され、前記制御ハウジングは、第1のシール材および第3のシール材にそれぞれシールして接続される。前記波形管の外壁、第1のシール材、第2のシール材、第3のシール材、配線コンセント、および制御ハウジングは、共同で画定して第2の密閉キャビティを形成する。第2の密閉キャビティと前記表示値表示部とがガス経路上で互いに連通する。前記信号調整機構と信号発生器は、第2の密閉キャビティ内に設置されている。又は、第1の密閉キャビティと前記表示値表示部とがガス経路上で互いに連通し、前記第2の密閉キャビティの中には補償ガスが充填され、密閉された補償ガス室を形成する。さらに、前記信号制御部は、制御ハウジング、第1のシール材、第2のシール材、および第3のシール材をさらに含み、前記波形管には、第1の波形管と第2の波形管が含まれ、そのうち、前記第1の波形管の一端は第1のシール材に溶接され、他端は第2のシール材に溶接され、前記第1の波形管の内壁、前記第1のシール材および前記第2のシール材は、所述第一密封件、共同で画定して第1の密閉キャビティを形成する。前記第1の密閉キャビティの中には補償ガスが充填され、密閉された補償ガス室を形成する。前記第2の波形管の一端は、前記第2のシール材に溶接され、他端は第3のシール材に溶接され、前記制御ハウジングは、それぞれ第1のシール材および第3のシール材にシールして接続された。前記第1のシール材、前記第1の波形管の外壁、前記第2のシール材、前記第2の波形管の外壁、前記第3のシール材、及び前記制御ハウジングの内壁は共同で画定して第2の密閉キャビティを形成し、第2の密閉キャビティと前記表示値表示部とがガス経路上で互いに連通する。前記信号調整機構は前記第2シール材に接続されており、前記信号発生器が前記信号調整機構に対応して設置される。又は、第1の密閉キャビティと前記表示値表示部とがガス経路上で互いに連通し、前記第2の密閉キャビティの中には補償ガスが充填され、密閉された補償ガス室を形成する。及び、前記高耐振ガス密度リレーでは、前記信号制御部はさらに、制限機構を含み、前記制限機構は、信号調整機の反対側に設置され、前記制限機構は、信号調整機構の繰り返し振動を防止し、密度リレーの耐振性能を向上させることができる。
【0077】
本発明は、本発明の原理および実施形態を説明するために具体的な例を使用する。上記の実施例の説明は、本発明の方法およびコアアイデアを理解するのを助けるためにのみ使用される。同時に、当業者にとって、本発明のアイデアによれば、発明を実施するための形態および応用範囲に変更が生じる。要約するに、本明細書の内容は、本発明の限定として解釈されるべきではない。