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特許7331132アプリケーションプログラムのインストール方法、稼働方法、電子機器、コンピュータ可読媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-14
(45)【発行日】2023-08-22
(54)【発明の名称】アプリケーションプログラムのインストール方法、稼働方法、電子機器、コンピュータ可読媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/61 20180101AFI20230815BHJP
   G06F 9/445 20180101ALI20230815BHJP
【FI】
G06F8/61
G06F9/445
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021561877
(86)(22)【出願日】2020-08-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-23
(86)【国際出願番号】 CN2020109450
(87)【国際公開番号】W WO2021036838
(87)【国際公開日】2021-03-04
【審査請求日】2021-10-15
(31)【優先権主張番号】201910785250.3
(32)【優先日】2019-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516348245
【氏名又は名称】西安中興新軟件有限責任公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002505
【氏名又は名称】弁理士法人航栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン チャオフェン
【審査官】松平 英
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-041009(JP,A)
【文献】特開2015-095787(JP,A)
【文献】特開平10-222349(JP,A)
【文献】特開平10-161880(JP,A)
【文献】特開2011-008436(JP,A)
【文献】特表2010-526362(JP,A)
【文献】国際公開第2012/077616(WO,A1)
【文献】特開2013-009389(JP,A)
【文献】特表2016-531360(JP,A)
【文献】特表2016-536707(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107301089(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/00-8/38
8/60-8/77
9/44-9/445
9/451
H03J 9/00-9/06
H04B 7/24-7/26
H04M 1/00
1/24-3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
99/00
H04Q 9/00-9/16
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インストール要求に応じて、アプリケーションプログラムのインストール経路を確定することと、
アプリケーションプログラムのインストール経路がリモート経路であると確定したときに、アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールすることと、
移動式端末のネットワーク速度を取得することと、
取得した前記ネットワーク速度に基づき、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速いかどうかを判断することと、
ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度以下である場合、前記アプリケーションプログラムを稼働する過程において保存する必要があるファイルをリモート記憶媒体に保存すること、を含み、
ユーザ機器により実行される
アプリケーションプログラムのインストール方法。
【請求項2】
前記アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールするステップは、
ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されているか否かを判断することと、
ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されていると判断した場合、前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との現在のネットワーク接続状態を判断することと、
前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との現在のネットワーク接続が正常であると判断した場合、アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールすることと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールするステップは、
ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されていないと判断した場合、前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間のネットワーク接続関係を確立するようユーザに提示することをさらに含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールするステップは、
ユーザ機器のローカル記憶媒体内のアプリケーションプログラムのインストールプログラムを稼働メモリ内にロードし、アプリケーションプログラムのインストールプログラムのデータを処理することと、
アプリケーションプログラムに対応するファイルを生成し、前記アプリケーションプログラムに対応するファイルをリモート記憶媒体に保存することと、を含む
請求項1~3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールするステップの後、
インストールされたアプリケーションプログラムに基づき、ユーザ機器にアプリケーションアイコンおよびアプリケーション情報ファイルを生成し、前記アプリケーション情報ファイルをローカル記憶媒体に保存することをさらに含み、
前記アプリケーション情報ファイルには、アプリケーションプログラムのインストール経路が少なくとも含まれている
請求項1~3の何れか1項に記載の方法。
【請求項6】
受信したアプリケーションプログラムの稼働指令に基づき、アプリケーションプログラムのインストール経路を確定することと、
前記アプリケーションプログラムのインストール経路がリモート経路であると確定した場合、リモート記憶媒体内において前記アプリケーションプログラムを稼働することと、
移動式端末のネットワーク速度を取得することと、
取得した前記ネットワーク速度に基づき、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速いかどうかを判断することと、
ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度以下である場合、前記アプリケーションプログラムを稼働する過程において保存する必要があるファイルをリモート記憶媒体に保存すること、を含み、
ユーザ機器によって実行される
アプリケーションプログラムの稼働方法。
【請求項7】
前記リモート記憶媒体内において前記アプリケーションプログラムを稼働するステップは、
ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との現在のネットワーク接続状況を判断することと、
前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との現在のネットワーク接続が正常であると判断した場合、前記リモート記憶媒体からアプリケーションプログラムのデータをランダムアクセスメモリへ読み取り、前記アプリケーションプログラムのデータを処理して、前記アプリケーションプログラムを稼働することと、を含む
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
ーカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速い場合、前記アプリケーションプログラムを稼働する過程において保存する必要があるファイルをローカル記憶媒体に保存する
請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
インストール要求に応じて、アプリケーションプログラムのインストール経路を確定するように構成される第1の確定モジュールと、
アプリケーションプログラムのインストール経路がリモート経路であると確定したときに、アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールするように構成されるインストールモジュールと、を含み、
前記インストールモジュールは、
移動式端末のネットワーク速度を取得し、
取得した前記ネットワーク速度に基づき、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速いかどうかを判断し、
ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度以下である場合、前記アプリケーションプログラムを稼働する過程において保存する必要があるファイルをリモート記憶媒体に保存するように構成される
アプリケーションプログラムのインストール装置。
【請求項10】
前記インストールモジュールは、
ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されているかどうかを判断するように構成される第1の判断ユニットと、
前記第1の判断ユニットが、ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されていると判断したときに、前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との現在のネットワーク接続状態を判断するように構成される第2の判断ユニットと、
前記第2の判断ユニットが、前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との現在のネットワーク接続が正常であると判断したときに、アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールするように構成されるインストールユニットと、を含む
請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記インストールモジュールは、
前記第1の判断ユニットが、ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されていないと判断したときに、前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間のネットワーク接続を確立するようユーザに提示するように構成される提示ユニットをさらに含む
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記インストールモジュールは、ユーザ機器のローカル記憶媒体内のアプリケーションプログラムのインストールプログラムを稼働メモリ内にロードし、アプリケーションプログラムのインストールプログラムのデータを処理し、アプリケーションプログラムに対応するファイルを生成し、前記アプリケーションプログラムに対応するファイルをリモート記憶媒体に保存するようにさらに構成される
請求項9~11の何れか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記インストールモジュールによってインストールされたアプリケーションプログラムに基づき、ユーザ機器にアプリケーションアイコンおよびアプリケーション情報ファイルを生成し、前記アプリケーション情報ファイルをローカル記憶媒体に保存するように構成される生成モジュールをさらに含み、
前記アプリケーション情報ファイルには、アプリケーションプログラムのインストロール経路が少なくとも含まれている
請求項9~11の何れか1項に記載の装置。
【請求項14】
受信したアプリケーションプログラムの稼働指令に基づき、アプリケーションプログラムのインストール経路を確定するように構成される第2の確定モジュールと、
前記第2の確定モジュールが、前記アプリケーションプログラムのインストール経路がリモート経路であると確定したときに、リモート記憶媒体内において前記アプリケーションプログラムを稼働するように構成される稼働モジュールと、
ユーザ機器のネットワーク速度に基づき、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速いかどうかを判断するように構成される第2の判断モジュールと、
第2の判断モジュールが、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度以下であると判断した場合、前記アプリケーションプログラムを稼働する過程において保存する必要があるファイルをリモート記憶媒体に保存するように構成される保存モジュールと、を含む
アプリケーションプログラムの稼働装置。
【請求項15】
前記稼働モジュールは、
ユーザ機器および前記リモート記憶媒体の現在のネットワーク接続状態を判断するように構成される第3の判断ユニットと、
第3の判断ユニットが、前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との現在のネットワーク接続が正常であると判断したときに、前記リモート記憶媒体からアプリケーションプログラムのデータをランダムアクセスメモリへ読み取り、前記アプリケーションプログラムのデータを処理して、前記アプリケーションプログラムを稼働するように構成される稼働ユニットと、を含む
請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記保存モジュールは、第2の判断モジュールが、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速いと判断した場合、前記アプリケーションプログラムを稼働する過程において保存する必要があるファイルをローカル記憶媒体に保存する
請求項14または15に記載の装置。
【請求項17】
1つまたは複数のプロセッサと、
1つまたは複数のプログラムが記憶され、前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、前記1つまたは複数のプロセッサに請求項1~8の何れか1項に記載の方法を実現させる記憶装置と、を含む
電子機器。
【請求項18】
コンピュータプログラムが記憶され、前記プログラムがプロセッサによって実行されるときに請求項1~8の何れか1項に記載の方法を実現する
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願実施例はインターネット技術分野に関するものであるが、これには限定されず、特に、アプリケーションプログラムのインストール方法およびインストール装置、稼働方法および稼働装置、電子機器、コンピュータ可読媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンなどの携帯型電子機器の普及に伴い、多くの企業、団体が携帯電話に対し、対応するアプリケーションプログラムを開発しており、例えば、電気代を支払うためのAPKアプリケーションプログラム、マンション管理費を支払うためのAPKアプリケーションプログラム、食事アプリケーションプログラムクライアント、テレビ視聴アプリケーションプログラムクライアント、ゲームプレイアプリケーションプログラムクライアント、ソーシャルチャットアプリケーションプログラムクライアント、ビデオアプリケーションプログラムクライアントなどがある。電子技術とネットワーク技術の発展に伴い、これらのアプリケーションは、インストールファイル、ロードされたリソース、稼働データおよび生成されたファイルが占めるスペースも増加している。例えば、カメラの解像度の向上により、撮影された写真や録画されたビデオのファイルも大きくなっている。
【0003】
その結果、携帯電話のメモリ空間に対する需要は劇的に増加した。例えば、携帯電話のメモリ空間は32G、64G、128Gから256Gにまで増加した。しかし、携帯電話のメモリ空間に対する需要の増加に伴い、携帯電話のコスト上昇だけでなく、携帯電話が故障して使用できなくなると、これらの記憶素子も廃棄されるという事象を招いている。したがって、記憶素子は有効に活用されていない。
【発明の概要】
【0004】
本願実施例は、アプリケーションプログラムのインストール方法およびインストール装置、稼働方法および稼働装置、電子機器、コンピュータ可読媒体を提供する。
【0005】
第1の態様において、本願実施例は、インストール要求に応じて、アプリケーションプログラムのインストール経路を確定することと、アプリケーションプログラムのインストール経路がリモート経路であると確定したときに、アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールすることと、を含むアプリケーションプログラムのインストール方法を提供する。
【0006】
選択可能な実施例において、アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールする前記ステップは、ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されているか否かを判断することと、ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されていると判断した場合、前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との現在のネットワーク接続状態を判断することと、前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との現在のネットワーク接続が正常であると判断した場合、アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールすることと、を含む。
【0007】
選択可能な実施例において、アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールする前記ステップは、ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されていないと判断した場合、前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間のネットワーク接続関係を確立するようユーザに提示することをさらに含む。
【0008】
選択可能な実施例において、アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールする前記ステップは、ユーザ機器のローカル記憶媒体内のアプリケーションプログラムのインストールプログラムを稼働メモリ内にロードし、アプリケーションプログラムのインストールプログラムのデータを処理することと、アプリケーションプログラムに対応するファイルを生成し、前記アプリケーションプログラムに対応するファイルをリモート記憶媒体に保存することと、を含む。
【0009】
選択可能な実施例において、アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールする前記ステップの後、前記方法は、インストールされたアプリケーションプログラムに基づき、ユーザ機器にアプリケーションアイコンおよびアプリケーション情報ファイルを生成し、前記アプリケーション情報ファイルをローカル記憶媒体に保存することをさらに含み、前記アプリケーション情報ファイルには、アプリケーションプログラムのインストール経路が少なくとも含まれている。
【0010】
第2の態様において、本願実施例は、受信したアプリケーションプログラムの稼働指令に基づき、アプリケーションプログラムのインストール経路を確定することと、前記アプリケーションプログラムのインストール経路がリモート経路であると確定した場合、リモート記憶媒体内において前記アプリケーションプログラムを稼働することと、を含むアプリケーションプログラムの稼働方法を提供する。
【0011】
選択可能な実施例において、リモート記憶媒体内において前記アプリケーションプログラムを稼働する前記ステップは、ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との現在のネットワーク接続状況を判断することと、前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との現在のネットワーク接続が正常であると判断した場合、前記リモート記憶媒体からアプリケーションプログラムのデータをランダムアクセスメモリへ読み取り、前記アプリケーションプログラムのデータを処理して、前記アプリケーションプログラムを稼働することと、を含む。
【0012】
選択可能な実施例において、当該方法は、ユーザ機器のネットワーク速度に基づき、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速いかどうかを判断することと、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速い場合、前記アプリケーションプログラムを稼働する過程において保存する必要があるファイルをローカル記憶媒体に保存し、そうでない場合はリモート記憶媒体に保存することと、をさらに含む。
【0013】
第3の態様において、本願実施例は、インストール要求に応じて、アプリケーションプログラムのインストール経路を確定するように構成される第1の確定モジュールと、アプリケーションプログラムのインストール経路がリモート経路であると確定したときに、アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールするように構成されるインストールモジュールと、を含むアプリケーションプログラムのインストール装置を提供する。
【0014】
選択可能な実施例において、前記インストールモジュールは、ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されているかどうかを判断するように構成される第1の判断ユニットと、前記第1の判断ユニットが、ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されていると判断したときに、前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との現在のネットワーク接続状態を判断するように構成される第2の判断ユニットと、前記第2の判断ユニットが、前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との現在のネットワーク接続が正常であると判断したときに、アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールするように構成されるインストールユニットと、を含む。
【0015】
選択可能な実施例において、前記インストールモジュールは、第1の判断ユニットが、ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されていないと判断したときに、前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間のネットワーク接続を確立するようユーザに提示するように構成される提示ユニットをさらに含む。
【0016】
選択可能な実施例において、前記インストールモジュールは、ユーザ機器のローカル記憶媒体内のアプリケーションプログラムのインストールプログラムを稼働メモリ内にロードし、アプリケーションプログラムのインストールプログラムのデータを処理し、アプリケーションプログラムに対応するファイルを生成し、前記アプリケーションプログラムに対応するファイルをリモート記憶媒体に保存するようにさらに構成される。
【0017】
選択可能な実施例において、当該装置は、前記インストールモジュールによってインストールされたアプリケーションプログラムに基づき、ユーザ機器にアプリケーションアイコンおよびアプリケーション情報ファイルを生成し、前記アプリケーション情報ファイルをローカル記憶媒体に保存するように構成される生成モジュールをさらに含み、前記アプリケーション情報ファイルには、アプリケーションプログラムのインストロール経路が少なくとも含まれている。
【0018】
第4の態様において、本願実施例は、受信したアプリケーションプログラムの稼働指令に基づき、アプリケーションプログラムのインストール経路を確定するように構成される第2の確定モジュールと、前記第2の確定モジュールが、前記アプリケーションのインストール経路がリモート経路であると確定したときに、リモート記憶媒体内において前記アプリケーションプログラムを稼働するように構成される稼働モジュールと、を含むアプリケーションプログラムの稼働装置を提供する。
【0019】
選択可能な実施例において、前記稼働モジュールは、ユーザ機器および前記リモート記憶媒体の現在のネットワーク接続状態を判断する第3の判断ユニットと、前記第1の判断ユニットが、前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との現在のネットワーク接続が正常であると判断したときに、前記リモート記憶媒体からアプリケーションプログラムのデータをランダムアクセスメモリへ読み取り、前記アプリケーションプログラムのデータを処理して、前記アプリケーションプログラムを稼働する稼働ユニットと、を含む。
【0020】
選択可能な実施例において、当該装置は、ユーザ機器のネットワーク速度に基づき、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速いかどうかを判断するように構成される第2の判断モジュールと、前記第2の判断モジュールが、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速いと判断した場合、前記アプリケーションプログラムを稼働する過程において保存する必要があるファイルをローカル記憶媒体に保存し、そうでない場合はリモート記憶媒体に保存するように構成される保存モジュールと、をさらに含む。
【0021】
第5の態様において、本願実施例は、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプログラムが記憶され、前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されたときに、前記1つまたは複数のプロセッサに上記の何れか1つのアプリケーションプログラムのインストール方法を実現させる記憶装置と、を含む電子機器を提供する。
【0022】
第6の態様において、本願実施例は、コンピュータプログラムが記憶され、前記プログラムがプロセッサによって実行されるときに上記の何れか1つのアプリケーションプログラムのインストール方法を実現するコンピュータ可読媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図面は、本願実施例に対するさらなる理解を提供するために用いられ、明細書の一部を構成し、本願実施例とともに本願を説明するために用いられるものであり、本願を限定するものではない。上記とその他の特徴および利点は、図面を参照して詳細な例示的な実施例を説明することにより、当業者にとってさらに明らかになるであろう。
図1】本願実施例によるアプリケーションプログラムのインストール方法のフローチャートである。
図2】本願実施例によるアプリケーションプログラムのインストール方法のステップS13のフローチャートである。
図3】本願実施例による別のアプリケーションプログラムのインストール方法のフローチャートである。
図4】本願実施例によるアプリケーションプログラムの稼働方法のフローチャートである。
図5】本願実施例によるアプリケーションプログラムの稼働方法のステップS34のフローチャートである。
図6】本願実施例による別のアプリケーションプログラムの稼働方法のフローチャートである。
図7】本願実施例によるアプリケーションプログラムのインストール装置の構造概念図である。
図8】本願実施例によるアプリケーションプログラムのインストール装置のインストールモジュールの構造概念図である。
図9】本願実施例によるアプリケーションプログラムのインストール装置のインストールモジュールの別の構造概念図である。
図10】本願実施例による別のアプリケーションプログラムのインストール装置の構造概念図である。
図11】本願実施例によるアプリケーションプログラムの稼働装置の構造概念図である。
図12】本願実施例におけるアプリケーションプログラムの稼働装置の稼働モジュールの造概念図である。
図13】本願実施例による別のアプリケーションプログラムの稼働装置の構造概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
当業者が本発明の技術案をよりよく理解できるように、以下に図面を組み合わせて、本発明が提供するアプリケーションプログラムのインストール方法およびインストール装置、稼働方法および稼働装置、電子機器、コンピュータ可読媒体について詳細に説明する。
【0025】
以下では図面を参照しながら例示的な実施例をより十分に説明するが、当該例示的な実施例は異なる形式で体現することもでき、本明細書に記載された実施例に限定されると解釈してはならない。逆に、これらの実施例を提供する目的は、本願を詳らかにかつ完全にし、当業者に本願の範囲を十分に理解させることにある。
【0026】
本明細書で使用する、「および/または」という用語は、1つ以上の関連する列挙対象の任意のおよびすべての組み合わせを含む。
【0027】
本明細書で使用する用語は、特定の実施例を説明するためだけに使用され、本願を制限することは意図していない。本明細書で使用する、単数形式の「1つ」および「当該」のような用語も、前後の文でほかに明確に指摘しない限り、複数の形式を含むことを意図する。また、本明細書で「含む」および/または「……からなる」という用語を使用する場合は、前記特徴、全体、ステップ、操作、要素および/またはコンポーネントが存在することを指すが、1つ以上のその他の特徴、全体、ステップ、操作、要素、コンポーネントおよび/またはそのグループが存在すること、あるいは追加することは除外されない。
【0028】
本明細書に記載の実施例は本願の理想的な概念図により平面図および/または断面図を参考にして説明することができる。よって、製造技術および/または許容範囲に応じて例示的な図示を修正できる。このため、実施例は図面に示す実施例に限定されず、製造プロセスに基づいて形成される配置の修正を含む。したがって、図面に例示する領域は模式的な属性を有するほか、図に示す領域の形状は素子の領域の具体的な形状を例示しているが、限定的な意味ではない。
【0029】
別途限定しない限り、本明細書で用いるすべての用語(技術および科学用語を含む)の意味は、当業者が一般的に理解する意味と同じである。また、一般辞書にて限定されるような用語は、それが関連技術および本願の背景における意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明確に限定しない限り、理想化された、または過度の形式上の意味を有すると解釈されないということも合わせて理解されたい。
【0030】
なお、本願実施例は、アプリケーションプログラムをユーザ機器にインストールする方法を提供し、当該方法の実行主体はユーザ機器である。本願の以下の実施例において、ユーザ機器は主に移動式端末を指し、例えば、携帯電話端末、タブレット、腕時計型の携帯電話などである。以下の実施例では、ユーザ機器を携帯電話端末としたものを例として説明する。
【0031】
本願の以下の実施例において、リモート記憶媒体とは、ユーザ機器ネットワークに接続できるリモートクラウド(ディスク)などのリモート記憶デバイスを指す。携帯電話端末とリモート記憶媒体との間にネットワーク接続関係が確立されている場合、リモート記憶媒体は、登録された各携帯電話端末に記憶領域を割り当てる。携帯電話端末にネットワークがあるという前提において、リモート記憶媒体に正常に接続された後、既存のネットワーク通信インターフェース技術を介してローカル記憶媒体のデータをリモート記憶媒体に保存するか、またはリモート記憶媒体からデータをローカル記憶媒体へ読み取ることができる。
【0032】
本願の以下の実施例において、アプリケーションプログラムのインストール装置と稼働装置の両方がユーザ機器内に集積されており、つまり携帯電話端末内に集積されている。
【0033】
図1は本願実施例によるアプリケーションプログラムのインストール方法のフローチャートである。
【0034】
第1の態様において、本願実施例は、アプリケーションプログラムのインストール方法を提供し、図1を参照すると、当該方法は次のステップを含む。
【0035】
ステップS11:ユーザのインストール要求に応じて、アプリケーションプログラムのインストール経路を確定し、アプリケーションプログラムのインストール経路がローカル経路であると確定した場合、ステップS12を実行し、アプリケーションプログラムのインストール経路がリモート経路であると確定した場合、ステップS13を実行する。
【0036】
ステップS11において、アプリケーションプログラムのダウンロードを完了した後、ユーザはインストールを確認する。例えば、ユーザのインストール要求を受信した時、携帯電話端末の画面に当該アプリケーションプログラムのインストール経路の選択インターフェースが表示される。別の例として、ユーザが選択できるように、携帯電話端末の画面にローカル経路またはリモート経路が表示される。もちろん、ユーザが所定の時間にインストール経路を選択しなかった場合は、デフォルトでローカル経路に従ってプログラムをインストールする。
【0037】
ステップS12:アプリケーションプログラムをローカル記憶媒体にインストールする。
【0038】
ステップS12では、携帯電話端末がステップS11において、アプリケーションプログラムのインストール経路をローカル経路とするとユーザが選択したと確定した場合、携帯電話端末は、ローカル記憶媒体に保存されたアプリケーションプログラムを稼働メモリ(たとえば、DDR Memory)内にロードする。携帯電話端末は、中央処理装置(CPU)を介してDDR Memory内のアプリケーションプログラムのプログラムデータを処理し、アプリケーションプログラムのファイルを生成して、ローカル記憶媒体に保存する。同時に、アプリケーションアイコンとアプリケーション情報ファイルが携帯電話端末に生成される。アプリケーション情報ファイルには当該アプリケーションの記憶(インストール)経路、プログラムデータ、属性、タイプ、類型などの情報が少なくとも含まれている。
【0039】
ステップS13:アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールする。
【0040】
ステップS13において、携帯電話端末がステップS11において、アプリケーションプログラムのインストール経路をリモート経路とするとユーザが選択したと確定した場合、携帯電話端末は、ローカル記憶媒体に保存されたアプリケーションプログラムを稼働メモリ(例えば、DDR Memory)内にロードする。携帯電話端末は、中央処理装置(CPU)を介してDDR Memory内のアプリケーションプログラムのプログラムデータを処理し、アプリケーションプログラムのファイルを生成し、ネットワークを介してリモート記憶媒体に保存する。これでアプリケーションプログラムのインストールが完了する。
【0041】
本願実施例の方法はユーザの選択に応じて幾つかのアプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールできるので、ユーザは、あまり使わず、インターネット上でのみ稼働できるプログラム、ゲームプログラムなどをリモート記憶媒体にインストールすることができる。よって、端末ユーザは、写真、ビデオ、ドキュメントなどのデータを保存するために、より多くのローカル記憶媒体のメモリ空間を節約できる。また、ユーザは大型ゲームのプレイに必要な空間を懸念する必要もない。当然ながら、インストールしようとするアプリケーションプログラムが大量のメモリを占有する場合はリモート経路でのインストールを選択することができ、これにより、アプリケーションプログラムのインストール後にメモリの占有が大きく、携帯電話端末の実行が遅くなるという問題が生じるのを回避することができる。
【0042】
図2は本願実施例によるアプリケーションプログラムのインストール方法のステップS13のフローチャートである。
【0043】
図2を参照すると、本願の幾つかの実施例において、上記ステップS13は具体的に次のステップを含んでよい。
【0044】
S131:携帯電話端末とリモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されているかどうかを判断し、リモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されていないと判断した場合、ステップS132を実行する。ユーザ機器とリモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されていると判断した場合、ステップS133を実行する。
【0045】
ステップS131において、携帯電話端末は、判断モジュール(例えば、CPUによって実現される)を介して、自らのローカル記憶媒体が携帯電話端末とリモート記憶媒体との間に確立されたネットワーク接続の関連情報を記憶しているかどうかを判断することができる。例えば、携帯電話端末は、自らがリモート記憶媒体において登録されているかどうかを判断する。別の例として、携帯電話端末は、リモート記憶媒体が当該携帯電話端末のために記憶領域を備えているかどうかを判断する。
【0046】
なお、本願実施例において、携帯電話端末とリモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されているかどうかのステップは、今回のアプリケーションプログラムのインストール前に、携帯電話端末とリモート記憶媒体が情報のインタラクションを実行したか、当該リモート記憶媒体の関連情報が携帯電話端末のローカル記憶媒体に保存されているかを含む。
【0047】
S132:携帯電話端末とリモート記憶媒体との間のネットワーク接続関係を確立するようユーザに提示し、ユーザが携帯電話端末とリモート記憶媒体との間のネットワーク接続関係を確立した後、ステップS133を実行する。
【0048】
ステップS132では、ステップS133において、携帯電話端末とリモート記憶媒体との間のネットワーク接続関係が確立されていないと判断した場合、携帯電話端末のインターフェースにおいて、携帯電話端末とリモート記憶媒体との間のネットワーク接続関係を確立するようユーザに提示してよい。例えば、リモート記憶媒体に登録するようユーザに提示し、リモート記憶媒体に当該携帯電話端末のためのメモリ空間を配置させてよい。その後、ユーザは携帯電話端末を介してリモート記憶媒体にログインすることができ、これにより、携帯電話端末とリモート記憶媒体との間にネットワーク接続関係を確立することができる。
【0049】
S133:携帯電話端末とリモート記憶媒体の現在のネットワーク接続状態を判断し、携帯電話端末装置とリモート記憶媒体の現在のネットワーク接続が正常であると判断した場合、ステップS134を実行する。携帯電話端末装置とリモート記憶媒体の現在のネットワーク接続が異常であると判断した場合、当該方法を終了する。
【0050】
ステップS133において、携帯電話端末の判断モジュール(例えば、CPUによって実現される)は、自らのネットワークモジュールとリモート記憶媒体との現在のネットワーク通信状態を判断することができる。つまり、携帯電話端末とリモート記憶媒体が正常に情報のインタラクションをできるかどうか判断する。携帯電話端末とリモート記憶媒体が正常に情報のインタラクションをできる場合、ステップS134を実行する。携帯電話端末とリモート記憶媒体との間のネットワークが異常であり、両者が情報のインタラクションをできない場合、当該アプリケーションプログラムはリモート記憶媒体にインストールすることができない。
【0051】
S134:アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールする。
【0052】
ステップS134において、携帯電話端末は、ローカル記憶媒体内のアプリケーションプログラムのインストールプログラムを稼働メモリ内にロードし、アプリケーションプログラムのインストールプログラムのデータを処理し、アプリケーションに対応するファイルを生成し、リモート記憶媒体に保存することができる。
【0053】
図3は本願実施例による別のアプリケーションプログラムのインストール方法のフローチャートである。
【0054】
図3を参照すると、本願の幾つかの実施例において、上記ステップS11~S13に加えて、当該インストール方法はステップS14をさらに含んでよい。ステップS14は具体的に、
アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールした後、インストールされたアプリケーションプログラムに基づき携帯電話端末にアプリケーションアイコンおよびアプリケーション情報ファイルを生成し、前記アプリケーション情報ファイルを携帯電話端末のローカル記憶媒体に保存するということを含み、前記アプリケーション情報ファイルには、アプリケーションプログラムのインストール経路が少なくとも含まれている。
【0055】
本願の上記実施例におけるアプリケーションプログラムのインストール方法をより明確にするために、以下に5Gネットワークに基づくWeChatのインストール方法を提供する。もちろん、本願実施例におけるアプリケーションプログラムのインストール方法は、WeChatのインストールに限定されず、その他のオーディオ、ビデオなどのプログラムのインストールにも適用できると理解されたい。このほか、本願実施例のインストール方法は、5Gネットワークでの実施に限定されず、4Gネットワークなどでもよい。以下では、5Gネットワークに基づくWeChatのインストール方法を具体的に説明する。当該方法は次のステップを含む。
【0056】
S21:携帯電話端末を介してWeChatアプリケーションプログラムのダウンロードを終了して、ユーザがWeChatのインストールを確定すると、インストール要求が送信される。携帯電話端末は、インストール要求を受信したときに、携帯電話の表示インターフェースにインストール経路、つまりローカル経路とリモート経路が表示される。ユーザはインターフェースに示されたローカル経路とリモート経路のいずれかをクリックする。携帯電話端末は、ユーザのクリックによりトリガされた指令を受信すると、WeChatのローカル経路インストールとリモート経路インストールのどちらを選択するかを確定する。ここで、携帯電話端末がインストール経路をローカル経路とすると確定した場合、ステップS22を実行する。携帯電話端末がインストール経路をリモート経路とすると確定した場合、ステップS23を実行する。
【0057】
S22:ステップS21において、携帯電話端末がインストール経路をローカル経路とすると確定した場合、携帯電話端末は自らのメモリが十分であるかどうかを判断し、携帯電話端末のメモリが十分であればローカル記憶媒体に保存されているWeChatのプログラムを稼働メモリ(DDRメモリなど)内にロードする。携帯電話端末は、中央処理装置(CPU)を介してDDR Memory内のWeChatのプログラムデータを処理し、WeChatプログラムデータのファイルを生成して、ローカル記憶媒体に保存する。同時に、携帯電話端末にWeChatアイコンとWeChat情報ファイルを生成し、WeChat情報ファイルには、WeChat(インストール)経路、ファイルタイプ、WeChatの属性などの情報が含まれている。
【0058】
S23:ステップS21において、携帯電話端末がインストール経路はリモート経路であると判断する。携帯電話端末は、携帯電話端末自らがリモート記憶媒体との間にネットワーク接続を確立しているかどうかを判断する。つまり、携帯電話端末は、リモート記憶媒体の情報が保存されているかどうかを判断する。携帯電話端末がリモート記憶媒体の情報を保存している場合、携帯電話端末が以前リモート記憶媒体に登録されており、リモート記憶媒体が携帯電話端末のために記憶領域を配置していることを意味する。携帯電話端末自体とリモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されていないと判断した場合、S24を実行する。携帯電話端末自体とリモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されていると判断した場合、S25を実行する。
【0059】
S24:ステップ23において、携帯電話端末自体とリモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されていないと判断した場合、携帯電話端末は表示インターフェースにおいて、リモート記憶媒体に登録するようユーザに提示し、リモート記憶媒体に携帯電話端末のためのメモリ空間を配置させる。登録完了後、リモート記憶媒体アカウントにログインするようユーザに提示し、これにより、携帯電話端末自体とリモート記憶媒体との間にネットワーク接続を確立する。その後、ステップS25を実行する。
【0060】
S25:携帯電話端末における判断モジュール(例えば、CPUによって実現される)は、自らのネットワークモジュールとリモート記憶媒体との間のネットワーク通信状態を判断する。ネットワーク状態が正常であると判断した場合、ステップS26を実行する。ネットワーク状態が異常であると判断した場合、WeChatのインストールは失敗する。
【0061】
S26:携帯電話端末は、ローカル記憶媒体に保存されているWeChatアプリケーションプログラムを稼働メモリ(例えば、DDR Memory)内にロードし、携帯電話端末は、中央処理装置(CPU)を介してDDR内のWeChatアプリケーションプログラムのデータを処理し、WeChatアプリケーションプログラムのデータのファイルを生成し、5Gネットワークを介してリモート記憶媒体に保存し、これによりアプリケーションプログラムのインストールが完了する。
【0062】
図4は本願実施例によるアプリケーションプログラムの稼働方法のフローチャートである。
【0063】
第2の態様において、図4を参照すると、本願実施例はアプリケーションプログラムの稼働方法をさらに提供し、当該アプリケーションプログラムの稼働方法は、上記実施例のアプリケーションプログラムのインストール方法を使用してインストールされたアプリケーションプログラムを稼働するというものであってよい。当該稼働方法は具体的に次のステップを含む。
【0064】
S31:ユーザがトリガしたアプリケーションプログラムの稼働指令を受信する。
【0065】
ステップS31において、あるプリケーションを開こうとするときに、ユーザは携帯電話端末のアプリケーションアイコンをクリックする。このとき、携帯電話端末の処理モジュール(例えば、CPUによって実現される)は、ユーザがトリガしたアプリケーションプログラムの稼働指令を受信する。
【0066】
S32:受信したアプリケーションプログラムの稼働指令に基づき、アプリケーションプログラムのインストール経路を確定し、インストール経路がローカル経路であると確定した場合、ステップS33を実行し、インストール経路がリモート経路であると判断した場合、ステップS34を実行する。
【0067】
ステップS32において、携帯電話端末がユーザのアプリケーションプログラムの稼働指令を受信したときに、携帯電話端末はローカルに記憶されたアプリケーションプログラムのアプリケーション情報ファイルを取得し、アプリケーション情報ファイルは、アプリケーションプログラムのインストール経路を含む。したがって、携帯電話端末は、アプリケーションプログラムのインストール経路を判断できる。
【0068】
S33:ステップS32において、携帯電話端末が、アプリケーションプログラムのインストール経路がローカル経路であると判断した場合、携帯電話端末はローカル記憶媒体から当該アプリケーションプログラムを稼働する。
【0069】
ステップS33において、携帯電話端末は具体的に、ローカル記憶媒体からアプリケーションプログラムのデータをランダムアクセスメモリ(RAM)へ読み取り、アプリケーションプログラムのデータを処理して、前記アプリケーションプログラムを稼働することができる。
【0070】
S34:ステップS32において、携帯電話端末が、アプリケーションプログラムのインストール経路がリモート経路であると判断した場合、携帯電話端末はリモート記憶媒体からアプリケーションプログラムを稼働する。
【0071】
ステップS34において、携帯電話端末は、リモート記憶媒体からアプリケーションプログラムのデータをランダムアクセスメモリへ読み取り、アプリケーションプログラムのデータを処理して、前記アプリケーションプログラムを稼働することができる。
【0072】
本願実施例が提供するアプリケーションプログラムの稼働方法は、上記実施例におけるアプリケーションプログラムのインストール方法に基づいて実施される。したがって、一部のアプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールできるので、ユーザは、あまり使わず、インターネット上でのみ稼働できるプログラム、ゲームプログラムなどをリモート記憶媒体にインストールすることができる。よって、ユーザは、写真、ビデオ、ドキュメントなどのデータを保存するために、より多くのローカル記憶媒体のメモリ空間を節約できる。また、大型ゲームのプレイに必要な空間を懸念する必要もない。当然ながら、インストールしようとするアプリケーションプログラムが大量のメモリを占有する場合はリモート経路でのインストールを選択することができる。これにより、アプリケーションプログラムのインストール後にメモリの占有が大きく、携帯電話端末の実行が遅くなるという問題が生じるのを回避することができる。つまり、携帯電話端末でのアプリケーションプログラムの稼働時において、稼働速度を向上させることができる。
【0073】
図5は本願実施例によるアプリケーションプログラムの稼働方法のステップS34のフローチャートである。
【0074】
図5を参照すると、本願の幾つかの実施例において、ステップS34は具体的に次のステップを含んでよい。
【0075】
S341:ステップS32において、携帯電話端末が、アプリケーションプログラムのインストール経路がリモート経路であると判断した場合、つまり、プログラムアプリケーションがリモート記憶媒体にインストールされている場合、携帯電話端末とリモート記憶媒体の現在のネットワーク接続状況が正常であるかどうかを判断し、ネットワーク接続状況が正常であると判断した場合、ステップS342を実行し、ネットワーク接続状況が異常であると判断した場合、アプリケーションプログラムの稼働に失敗する。
【0076】
S342:携帯電話端末は、リモート記憶媒体からアプリケーションプログラムのデータをランダムアクセスメモリへ読み取り、アプリケーションプログラムのデータを処理して、前記アプリケーションプログラムを稼働する。
【0077】
図6は本願実施例の別のアプリケーションプログラムの稼働方法のフローチャートである。
【0078】
図5を参照すると、本願の幾つかの実施例において、アプリケーションプログラムの稼働方法は上記のステップS31~S34に加えて、ステップS35~S38を含んでよく、具体的には次の通りである。
【0079】
S35:携帯電話端末のネットワーク速度を取得する。
【0080】
ステップS35において、携帯電話端末の取得モジュール(例えば、CPUによって実現される)は、携帯電話端末のネットワークモジュールの動作速度を取得することができる。
【0081】
S36:ステップS35で得られたネットワーク速度に基づき、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速いかどうかを判断し、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速い場合、ステップS37を実行し、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも遅い場合、ステップS38を実行する。
【0082】
ステップS36において、携帯電話端末の計算モジュールは、取得モジュールによって取得された携帯電話端末ネットワークモジュールの稼働速度に基づき、所定の計算方法によって現在のネットワーク速度を計算し、携帯電話端末はローカル記憶媒体内のデータの速度を読み取り、リモート記憶媒体内のデータの速度を読み取る。その後、携帯電話端末の判断モジュールはこの2つの読み取り速度の大小を判断することができる。
【0083】
S37:アプリケーションプログラムを稼働する過程において保存する必要のあるファイルをローカル記憶媒体に保存する。
【0084】
ステップS37では、ステップS36において、携帯電話端末の判断モジュールが、携帯電話端末がローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速いと判断した場合、アプリケーションプログラムを稼働する過程において保存する必要のあるファイル(例えば、WeChatのチャットにおいて生成される画像などの一時ファイル)をローカル記憶媒体に保存する。
【0085】
S38:アプリケーションプログラムを稼働する過程において保存する必要のあるファイルをリモート記憶媒体に保存する。
【0086】
ステップS38では、ステップS36において、携帯電話端末の判断モジュールが、携帯電話端末がローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも遅いと判断した場合、アプリケーションプログラムを稼働する過程において保存する必要のあるファイルをリモート記憶媒体に保存する。
【0087】
本願の上記実施例におけるアプリケーションプログラムの稼働方法をより明確に説明するために、以下では5Gネットワークに基づくWeChatの稼働方法を例に説明する。もちろん、本願実施例のアプリケーションプログラムの稼働方法はWeChatを稼働するためだけでなく、オーディオおよびビデオなどのその他のアプリケーションを稼働するためにも使用できると理解されたい。WeChatの稼働方法は、具体的に次のステップを含む。
【0088】
S41:ユーザが携帯電話端末の表示インターフェースのWeChatアイコンをクリックしてWeChat稼働指令を携帯電話端末に送信する。
【0089】
S42:携帯電話端末は、WeChat稼働指令を受信した後、WeChat情報ファイルに基づきWeChatのインストール経路を確定し、WeChatのインストール経路がローカル経路であると確定した場合、ステップS43を実行し、WeChatのインストール経路がリモート経路であると確定した場合、ステップS44を実行する。
【0090】
S43:ステップS42において、WeChatのインストール経路がローカル経路であると判断した場合、つまり、WeChatプログラムがローカル記憶媒体に記憶されている場合、携帯電話端末は、ローカル記憶媒体からWeChatのプログラムデータをランダムアクセスメモリへ読み取り、WeChatのプログラムデータを処理してWeChatを稼働する。
【0091】
S43:ステップS42において、WeChatのインストール経路がリモート経路であると判断した場合、つまり、WeChatのプログラムがリモート記憶媒体に記憶されている場合、携帯電話端末は、リモート記憶媒体との現在の5Gネットワーク接続状況が正常であるかどうかを判断する必要があり、ネットワーク状態が正常であると判断した場合、ステップS44を実行し、5Gネットワーク接続状態が異常であると判断した場合、WeChat稼働に失敗する。
【0092】
S44:携帯電話端末は、リモート記憶媒体からアプリケーションプログラムデータをランダムアクセスメモリへ読み取り、WeChatのプログラムデータを処理してWeChatを稼働する。
【0093】
ステップS43およびステップS44の後に、当該方法はステップS45~S48をさらに含んでよい。
【0094】
S45:携帯電話端末のネットワーク速度を取得する。
【0095】
ステップS45において、携帯電話端末の取得モジュール(例えば、CPUによって実現される)は、携帯電話端末のネットワークモジュールの稼働速度を取得することができる。
【0096】
S46:ステップS45で得られたネットワーク速度に基づき、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速いかどうかを判断し、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速い場合、ステップS47を実行し、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも遅い場合、ステップS48を実行する。
【0097】
ステップS46において、携帯電話端末の計算モジュールは、取得モジュールによって取得された携帯電話端末ネットワークモジュールの稼働速度に基づき、所定の計算方法によって現在のネットワーク速度を計算し、携帯電話端末はローカル記憶媒体内のデータの速度を読み取り、リモート記憶媒体内のデータの速度を読み取る。その後、携帯電話端末の判断モジュールはこの2つの読み取り速度の大小を判断することができる。
【0098】
S47:WeChatを稼働する過程において保存する必要のあるファイルをローカル記憶媒体に保存する。
【0099】
ステップS47では、ステップS46において、携帯電話端末の判断モジュールが、携帯電話端末がローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータの速度よりも速いと判断した場合、アプリケーションプログラムを稼働する過程において保存する必要のあるファイル(例えば、WeChatのチャットにおいて生成される画像などの一時ファイル)をローカル記憶媒体に保存する。
【0100】
S48:WeChatを稼働する過程において保存する必要のあるファイルをリモート記憶媒体に保存する。
【0101】
ステップS48では、ステップS46において、携帯電話端末の判断モジュールが、携帯電話端末がローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも遅いと判断した場合、WeChatを稼働する過程において保存する必要のあるファイルをリモート記憶媒体に保存する。
【0102】
なお、一時ファイルデータがリモート記憶媒体に記憶されるかローカル記憶媒体に記憶されるかに関係なく、一時ファイルデータはユーザアプリケーションの終了後または一定の間隔でリモート記憶媒体内に同期される。
【0103】
図7は本願実施例によるアプリケーションプログラムのインストール装置の構造概略図である。
【0104】
第3の態様において、図7を参照すると、本願実施例はアプリケーションプログラムのインストール装置を提供し、当該装置は携帯電話端末内に集積してよく、第1の確定モジュール11とインストールモジュール12とを含んでよい。
【0105】
具体的に、第1の確定モジュール11は、ユーザのインストール要求に応じて、アプリケーションプログラムのインストール経路を確定するように構成され、インストールモジュール12は、インストールモジュール12が、アプリケーションプログラムのインストール経路がリモート経路であると確定したときに、アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールするように構成される。
【0106】
なお、本願実施例における第1の確定モジュール11は、上記実施例におけるステップS11を実行するように構成されてよく、インストールモジュール12は、上記実施例におけるステップS12とS13を実行するように構成されてよい。
【0107】
本願実施例の装置はインストールモジュール12を含み、当該インストールモジュール12は、アプリケーションプログラムのインストール経路がリモート経路であると確定したときに、アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールするように構成される。言い換えれば、ユーザの選択に応じて、幾つかのアプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールすることができる。したがって、ユーザは、あまり使わず、インターネット上でのみ稼働できるプログラム、ゲームプログラムなどをリモート記憶媒体にインストールすることができる。よって、ユーザは、写真、ビデオ、ドキュメントなどのデータを保存するために、より多くのローカル記憶媒体のメモリ空間を節約できる。また、大型ゲームのプレイに必要な空間を懸念する必要もない。当然ながら、インストールしようとするアプリケーションプログラムが大量のメモリを占有する場合はリモート経路でのインストールを選択することができる。これにより、アプリケーションプログラムのインストール後にメモリの占有が大きく、携帯電話端末の実行が遅くなるという問題が生じるのを回避することができる。
【0108】
図8は本願実施例によるアプリケーションプログラムのインストール装置のインストールモジュールの構造概念図である。
【0109】
図8を参照すると、本願の幾つかの実施例において、上記のインストールモジュール12は具体的に、第1の判断ユニット121、第2の判断ユニット122およびインストールユニット123を含んでよい。
【0110】
第1の判断ユニット121は、ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されているかどうかを判断するように構成され、第2の判断ユニット122は、第1の判断ユニット121がユーザ機器とリモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されていると判断した場合、ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間の現在のネットワーク状態を判断するように構成され、インストールユニット123は、第2の判断ユニット122が、前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体の現在のネットワーク状態が正常であると判断した場合、アプリケーションプログラムをリモート記憶媒体にインストールするように構成される。
【0111】
なお、本願実施例における第1の判断ユニット121は、上記の実施例におけるステップ131を実行するように構成されてよく、第2の判断ユニット122は、上記の実施例におけるステップS133を実行するように構成されてよく、インストールユニット123は、上記の実施例におけるステップS134を実行するように構成されてよい。
【0112】
図9は本願実施例によるアプリケーションプログラムのインストール装置のインストールモジュールの別の構造概念図である。
【0113】
図9を参照すると、本願の幾つかの実施例において、当該インストールモジュール12は、第2の判断ユニット121、第2の判断ユニット122およびインストールユニット123に加えて、提示ユニット124をさらに含む。
【0114】
提示ユニット124は、前記第1の判断ユニットが、ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間にネットワーク接続が確立されていないと判断した場合、前記ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との間にネットワーク接続を確立するようユーザに提示するように構成される。
【0115】
なお、本願実施例における提示ユニット124は、上記の実施例におけるステップS132を実行するように構成されてよい。
【0116】
本願の幾つかの実施例において、上記のインストールモジュール12は具体的に、ユーザ機器のローカル記憶媒体内のアプリケーションプログラムのインストールプログラムを稼働メモリ内にロードし、アプリケーションプログラムのインストールプログラムのデータを処理し、アプリケーションに対応するファイルを生成し、リモート記憶媒体に保存するように構成される。
【0117】
図10は本願実施例による別のアプリケーションプログラムのインストール装置の構造概略図である。
【0118】
図10を参照すると、本願の幾つかの実施例において、当該アプリケーションプログラムのインストール装置は、上記の第1の確定モジュール11とインストールモジュール12に加えて、生成モジュール13をさらに含む。
【0119】
生成モジュール13は、インストールモジュール12がインストールしたアプリケーションプログラムに基づき、ユーザ機器にアプリケーションアイコンおよびアプリケーション情報ファイルを生成し、前記アプリケーション情報ファイルをローカル記憶媒体に保存するように構成され、前記アプリケーション情報ファイルには、アプリケーションプログラムのインストール経路が少なくとも含まれている。
【0120】
図11は、本願実施例によるアプリケーションプログラムの稼働装置の構造概念図である。
【0121】
第4の態様において、本願実施例は、携帯電話端末内に集積できるアプリケーションプログラムの稼働装置を提供し、当該アプリケーションプログラムの稼働装置は、第2の確定モジュール21と稼働モジュール22を含む。
【0122】
第2の確定モジュール21は、受信したアプリケーションプログラムの稼働指令に基づき、アプリケーションプログラムのインストール経路を確定するように構成され、稼働モジュール22は、第2の確定モジュール21が、前記アプリケーションプログラムのインストール経路がリモート経路であると確定した場合、リモート記憶媒体内において前記アプリケーションプログラムを稼働する。
【0123】
なお、本願実施例における第2の確定モジュール21は、上記の実施例におけるステップS32を実行するように構成されてよく、稼働モジュール22は、上記の実施例におけるステップS33とステップS34を実行するように構成されてよい。さらに、本願実施例における稼働装置には、ユーザがトリガしたアプリケーションプログラムの稼働指令を受信するための受信モジュールを含むべきである。当該受信モジュールは、上記の実施例におけるステップS31を実行するように構成されてよい。
【0124】
本願実施例が提供するアプリケーションプログラムの稼働装置は上記稼働方法を採用することができ、上記稼働方法は、上記実施例におけるアプリケーションプログラムのインストール方法に基づいて実施される。よって、一部のアプリケーションをリモート記憶媒体にインストールすることができるので、ユーザは、あまり使わず、インターネット上でのみ稼働できるプログラム、ゲームプログラムなどをリモート記憶媒体にインストールすることができる。よって、ユーザは、写真、ビデオ、ドキュメントなどのデータを保存するために、より多くのローカル記憶媒体のメモリ空間を節約できる。また、大型ゲームのプレイに必要な空間を懸念する必要もない。当然ながら、インストールしようとするアプリケーションプログラムが大量のメモリを占有する場合はリモート経路でのインストールを選択することができる。これにより、アプリケーションプログラムのインストール後にメモリの占有が大きく、携帯電話端末の実行が遅くなるという問題が生じるのを回避することができる。つまり、携帯電話端末でのアプリケーションプログラムの稼働時において、稼働速度を向上させることができる。
【0125】
図12は本願実施例によるアプリケーションプログラムの稼働装置の稼働モジュールの構造概念図である。
【0126】
図12を参照すると、本願の幾つかの実施例において、上記の稼働モジュール22は、第3の判断ユニット221と稼働ユニット222を含んでよい。
【0127】
第3の判断ユニット221は、ユーザ機器と前記リモート記憶媒体との現在のネットワーク接続状態を判断するように構成され、稼働ユニット222は、前記第1の判断ユニット221がユーザ機器と前記リモート記憶媒体の現在のネットワーク接続状態が正常であると判断した場合、前記リモート記憶媒体からアプリケーションプログラムのデータをランダムアクセスメモリへ読み取り、前記アプリケーションプログラムのデータを処理して、前記アプリケーションプログラムを稼働する。
【0128】
なお、本願実施例における第3の判断ユニット221は、上記実施例におけるステップS341を実行するように構成されてよく、稼働ユニット222は、上記実施例におけるステップS342を実行するように構成されてよい。
【0129】
図13は本願実施例による別のアプリケーションプログラムの稼働装置の構造概念図である。
【0130】
図13を参照すると、本願の幾つかの実施例において、本願実施例の稼働装置は、上記の第2の確定モジュール21と稼働モジュール22に加えて、第2の判断モジュール23と保存モジュール24をさらに含む。
【0131】
第2の判断モジュール23は、ユーザ機器のネットワーク速度に基づき、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速いかどうかを判断するように構成され、保存モジュール24は、前記第2の判断モジュール23が、ローカル記憶媒体内のデータを読み取る速度がリモート記憶媒体内のデータを読み取る速度よりも速いと判断した場合、アプリケーションプログラムを稼働する過程において保存する必要のあるファイルをローカル記憶媒体に保存し、そうでない場合はリモート記憶媒体に保存するように構成される。
【0132】
なお、本願実施例における第2の判断モジュールは上記実施例におけるステップS36を実行するように構成されてよく、保存モジュールは上記実施例におけるステップS37とステップS38を実行するように構成されてよい。当該装置においては、第2の判断モジュールが判断するために、携帯電話端末のネットワーク速度を取得するように構成される取得モジュールをさらに含むべきである。当該取得ユニットは上記実施例におけるステップS35を実行するように構成されてよい。
【0133】
第5の態様において、本願実施例は、
1つまたは複数のプロセッサと、
1つまたは複数のプログラムが記憶され、1つまたは複数のプログラムが1つまたは複数のプロセッサによって実行されるときに、1つまたは複数のプロセッサに上記の何れか1つのアプリケーションプログラムの稼働方法を実現させる記憶装置と、を含む電子機器を提供する。
【0134】
第6の態様において、本願実施例は、コンピュータプログラムが記憶され、プログラムがプロセッサによって実行されるときに上記の何れかのアプリケーションプログラムのインストール方法を実現するか、または上記の何れかのアプリケーションプログラムの稼働方法を実現するコンピュータ可読媒体を提供する。
【0135】
当業者は、以上で公開された方法におけるステップ、システム、装置における機能モジュール/ユニットの全部または一部が、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、およびそれらの適切な組み合わせとして実施され得ると理解できるであろう。ハードウェアによる実施例において、上記の説明で言及した機能モジュール/ユニット間の区分は、必ずしも物理的コンポーネントの区分に対応しない。例えば、1つの物理的コンポーネントは複数の機能を有してもよく、あるいは1つの機能またはステップは幾つかの物理的コンポーネントが連携して実行されてもよい。一部または全ての物理的コンポーネントは、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、若しくはマイクロプロセッサ等のプロセッサによって実行されるソフトウェアとして実施されてもよく、ハードウェアとして、または専用集積回路等の集積回路として実施されてもよい。このようなソフトウェアはコンピュータ読み取り可能な媒体上に配置されてもよく、コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体(または非一時的媒体)および通信媒体(または一時的媒体)を含んでもよい。当業者によく知られているように、コンピュータ記憶媒体という用語は、コンピュータ読み取り可能なコマンド、データ構造、プログラムモジュールまたは他のデータ等の情報を記憶するための任意の方法または技術で実施される揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外し不可能な媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)若しくは他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気ストレージ装置、または所望の情報を記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含むが、これらに限定されない。また、通信媒体は通常コンピュータ読み取り可能なコマンド、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波若しくは他の搬送機構等の変調データ信号内の他のデータを含み、任意の情報配信媒体を含み得ることが当業者に知られている。
【0136】
本明細書では例示的な実施例を開示した。また具体的な用語を用いたが、それらは、一般的な説明という意味でのみ使用され、解釈されるべきであり、限定を目的としたものではない。一部の実施例では、特に明記しない限り、特定の実施例と組み合わせて記載された特徴、特性および/または要素は、単独で使用されてもよいし、他の実施例と組み合わせて記載された特徴、特性および/または要素と組み合わせて使用されてもよいというのは当業者にとって自明であろう。よって、添付の請求項に記載の本願の範囲から逸脱しなければ、様々な形態および詳細における変更が可能であることを当業者は理解するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13