(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-15
(45)【発行日】2023-08-23
(54)【発明の名称】蓄電装置
(51)【国際特許分類】
H01M 50/262 20210101AFI20230816BHJP
H01M 50/264 20210101ALI20230816BHJP
H01M 50/209 20210101ALI20230816BHJP
H01M 50/249 20210101ALI20230816BHJP
H01G 2/10 20060101ALI20230816BHJP
H01G 11/12 20130101ALI20230816BHJP
H01G 11/78 20130101ALI20230816BHJP
H01G 11/82 20130101ALI20230816BHJP
【FI】
H01M50/262 S
H01M50/264
H01M50/209
H01M50/249
H01G2/10 B
H01G11/12
H01G11/78
H01G11/82
(21)【出願番号】P 2019204771
(22)【出願日】2019-11-12
【審査請求日】2022-02-14
(31)【優先権主張番号】P 2018216394
(32)【優先日】2018-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100124062
【氏名又は名称】三上 敬史
(74)【代理人】
【識別番号】100148013
【氏名又は名称】中山 浩光
(74)【代理人】
【識別番号】100206966
【氏名又は名称】崎山 翔一
(72)【発明者】
【氏名】守作 直人
(72)【発明者】
【氏名】小竹 広和
【審査官】井原 純
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-003869(JP,A)
【文献】特開2017-220357(JP,A)
【文献】特開2014-086141(JP,A)
【文献】特開2012-054053(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/20-50/298
H01G 2/10
H01G 11/12
H01G 11/78
H01G 11/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層された複数の蓄電モジュールと、
積層方向において前記複数の蓄電モジュールを挟む一対の拘束板と、
前記一対の拘束板を連結し、前記一対の拘束板を介して前記積層方向に前記複数の蓄電モジュールに荷重を付加する複数の連結部材と、を備え、
前記一対の拘束板のそれぞれは、互いに対向すると共に対向方向と交差する方向に延在している第一縁及び第二縁を有すると共に、前記第一縁に沿って配置され且つ前記複数の連結部材の一部がそれぞれ係合する複数の第一係合部分と、前記第二縁に沿って配置され且つ前記複数の連結部材の一部がそれぞれ係合する複数の第二係合部分とを有し、
前記一対の拘束板の少なくとも一方は、複数のリブ部と、前記複数のリブ部によって画定されていると共に前記積層方向における厚さが前記複数のリブ部よりも薄い複数の肉薄部と、を有し、
前記複数のリブ部は、前記拘束板の縁に沿って延在している縁リブ部と、前記第一縁及び前記第二縁の前記対向方向に対して傾斜していると共に前記第一係合部分と前記第二係合部分とを結ぶ直線上において、延在している複数の第一リブ部と、前記第一縁及び前記第二縁の前記対向方向に延在している複数の第二リブ部と、を含み、
各前記第一リブ部の両端は、前記縁リブ部にそれぞれ接続されており、
前記複数の第一リブ部のうち少なくとも2つは、互いに異なる方向に延在していると共に互いに交差する交差部を形成しており、
前記複数の第二リブ部の少なくとも1つは、両端が互いに交差する前記第一リブ部にそれぞれ接続されている、蓄電装置。
【請求項2】
前記複数の第一リブ部は、複数の前記交差部を形成しており、
前記複数の交差部は、前記積層方向から見て、前記第一縁と前記第二縁との間において、前記対向方向と交差する方向に配列されている、請求項1に記載の蓄電装置。
【請求項3】
前記一対の拘束板のそれぞれは、前記積層方向から見て、前記第一縁及び前記第二縁を長辺とする矩形状を呈しており、
各前記第一係合部分は、前記複数の第二係合部分のいずれかから前記対向方向に延在している直線上に位置する、請求項1又は2に記載の蓄電装置。
【請求項4】
前記複数の第一係合部分及び第二係合部分のそれぞれは、前記積層方向に前記拘束板を貫通し且つ前記複数の連結部材の1つが係合される孔を有しており、
前記複数の肉薄部のそれぞれは、前記積層方向から見て、前記孔よりも大きい面積を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の蓄電装置。
【請求項5】
前記複数の第二リブ部は、複数の前記第一リブ部によって囲われていると共に画定される区画領域に設けられている、請求項1~4のいずれか一項に記載の蓄電装置。
【請求項6】
前記複数の第二リブ部は、複数の前記区画領域のそれぞれに設けられており、
前記複数の区画領域は、第一領域と、前記積層方向から見て前記対向方向と交差する方向において前記第一領域よりも前記拘束板の中央の近くに位置する第二領域とを含み、
前記積層方向から見た場合において、前記第一領域内の前記肉薄部の合計面積を前記第一領域の面積で除した値は、前記第二領域内の前記肉薄部の合計面積を前記第二領域の面積で除した値よりも大きい、請求項5に記載の蓄電装置。
【請求項7】
前記積層方向から見た場合に前記区画領域において、当該区画領域内の第一部分における前記肉薄部
の合計面積を前記第一部分の面積で除した値は、前記対向方向と交差する方向において当該区画領域内で前記第一部分よりも前記拘束板の中央の近くに位置する第二部分における前記肉薄部の
合計面積を前記第二部分の面積で除した値よりも大きい、請求項5又は6に記載の蓄電装置。
【請求項8】
前記一対の拘束板のそれぞれは、前記第一縁及び前記第二縁に交差すると共に互いに沿った方向に延在している第三縁及び第四縁を有すると共に、前記第三縁に沿って配置され且つ前記複数の連結部材の一部が係合する第三係合部分と、前記第四縁に沿って配置され且つ前記複数の連結部材の一部が係合する第四係合部分とを有し、
前記複数のリブ部は、前記拘束板の縁に沿って延在している縁リブ部と、前記第一縁及び前記第三縁に対して傾斜する角リブ部とを含み、
前記角リブ部は、前記第一縁に沿って延在している前記縁リブ部と前記第三縁に沿って延在している前記縁リブ部とを接続するように延在している、請求項1~7のいずれか一項に記載の蓄電装置。
【請求項9】
前記複数のリブ部は、前記第一縁及び前記第二縁の前記対向方向に対して傾斜していると共に前記第一係合部分と前記第二係合部分とを結ぶ直線上において、前記縁リブ部から前記第一リブ部まで延在している補助リブ部を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の蓄電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
積層された複数の蓄電モジュールを有する蓄電装置が知られている(たとえば特許文献1)。このような蓄電装置では、複数の蓄電モジュールが一対の拘束板によって積層方向に拘束される。特許文献1では、複数の連結部材は、拘束板のそれぞれの縁に沿って配置された複数の係合部分に係合され、一対の拘束板を介して積層方向に複数の蓄電モジュールに荷重を付加している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
積層方向と直交する面内方向に蓄電モジュールが拡大される場合、拘束板の拡大も要する。拘束板が拡大されるほど拘束板の重量も増加するため、拘束板の軽量化が求められる。一方、上記面内方向に蓄電モジュールが拡大される場合、拘束板の係合部分から拘束板の中心位置までの距離も拡大する。この場合に、単に軽量化を図るために積層方向における拘束板の厚さが低減されると、拘束板の剛性が低下し、連結部材から拘束板を介して蓄電モジュールに加えられる荷重も低下する。このため、拘束板の剛性を確保することで、拘束板が蓄電モジュールに加える荷重を確保することも求められている。
【0005】
本発明の一つの態様は、蓄電モジュールを拘束する拘束板による蓄電モジュールへの荷重が確保されながら、拘束板の軽量化が図られている蓄電装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様に係る蓄電装置は、積層された複数の蓄電モジュールと、一対の拘束板と、複数の連結部材とを備える。一対の拘束板は、積層方向において複数の蓄電モジュールを挟む。複数の連結部材は、一対の拘束板を連結し、一対の拘束板を介して積層方向に複数の蓄電モジュールに荷重を付加する。一対の拘束板のそれぞれは、第一縁及び第二縁を有すると共に、複数の第一係合部分と複数の第二係合部分とを有する。第一縁及び第二縁は、互いに対向すると共に対向方向と交差する方向に延在している。複数の第一係合部分には、第一縁に沿って配置され且つ複数の連結部材の一部がそれぞれ係合する。複数の第二係合部分には、第二縁に沿って配置され且つ複数の連結部材の一部がそれぞれ係合する。一対の拘束板の少なくとも一方は、複数のリブ部と複数の肉薄部とを有する。複数の肉薄部は、複数のリブ部によって画定されていると共に積層方向における厚さが複数のリブ部よりも薄い。複数のリブ部は、縁リブ部と複数の第一リブ部と複数の第二リブ部とを含む。縁リブ部は、拘束板の縁に沿って延在している。複数の第一リブ部は、第一縁及び第二縁の対向方向に対して傾斜してると共に第一係合部分と第二係合部分とを結ぶ直線上において、延在している。複数の第二リブ部のそれぞれは、第一リブ部に接続されていると共に第一縁及び第二縁の対向方向に延在している。各第一リブ部の両端は縁リブ部にそれぞれ接続されている。複数の第一リブ部のうち少なくとも2つは、互いに異なる方向に延在していると共に互いに交差する。複数の第二リブ部の少なくとも一つは、両端が互いに交差する2つの第一リブ部にそれぞれ接続されている。
【0007】
上記蓄電装置では、一対の拘束板の少なくとも一方が、複数のリブ部と、積層方向において複数のリブ部よりも厚さが薄い複数の肉薄部とを有する。複数の肉薄部は、複数のリブ部によって画定されている。このため、複数の肉薄部によって拘束板の軽量化が図られながら、複数のリブ部によって拘束板の剛性が確保される。各第一リブ部は、第一縁及び第二縁の対向方向に対して傾斜すると共に第一係合部分と第二係合部分とを結ぶ直線上において延在している。複数の第一リブ部のうち少なくとも2つは、互いに交差する。さらに、複数の第二リブ部のそれぞれは、第一リブ部に接続されていると共に第一縁及び第二縁の対向方向に延在している。複数の第二リブ部の一部の両端は、互いに交差する第一リブ部にそれぞれ接続されている。このため、互いに交差する第一リブ部に対して、第二リブ部が筋交いとして働く。このようなリブ部の配置によれば、第一及び第二係合部分を介して各連結部材から拘束板に加わる力による拘束板の捻れに対する剛性が、リブ部の領域を拡大することなく向上する。この結果、当該蓄電装置では、蓄電モジュールを拘束する拘束板による蓄電モジュールへの荷重が確保されながら、拘束板の軽量化が図られる。
【0008】
複数の第一リブ部は、複数の上記交差部を形成していてもよい。複数の交差部は、積層方向から見て、第一縁と第二縁との間において、上記対向方向と交差する方向に配列されていてもよい。当該構成によれば、拘束板の中央の剛性が確保されながら、拘束板の軽量化が図られる。
【0009】
一対の拘束板のそれぞれは、積層方向から見て、第一縁及び第二縁を長辺とする矩形状を呈していてもよい。各第一係合部分は、複数の第二係合部分のいずれかから上記対向方向に延在している直線上に位置していてもよい。拘束板に対して長辺方向に均等に荷重が加わるため、連結部材から力を受けても拘束板は湾曲し難い。したがって、積層方向から見た場合のリブ部の面積が低減されても、蓄電モジュールに加える荷重に対する拘束板の剛性が確保される。
【0010】
複数の第一係合部分及び第二係合部分のそれぞれは、積層方向に拘束板を貫通し且つ複数の連結部材の1つが係合される孔を有しており、複数の肉薄部のそれぞれは、積層方向から見て、孔よりも大きい面積を有していてもよい。この場合、肉薄部の細分化が抑制されており、拘束板の成形容易性が確保される。
【0011】
複数の第二リブ部は、複数の第一リブ部によって囲われていると共に画定される区画領域に設けられていてもよい。この場合、拘束板の剛性がさらに向上する。
【0012】
複数の第二リブ部は、複数の上記区画領域のそれぞれに設けられていてもよい。複数の区画領域は、第一領域と、第二領域とを含んでもよい。第二領域は、積層方向から見て、上記対向方向と交差する方向において第一領域よりも拘束板の中央の近くに位置してもよい。第一領域内の肉薄部の密度は、第二領域内の肉薄部の密度よりも大きくてもよい。複数の蓄電モジュールを適切に拘束するには、拘束板の中央の剛性を確保することが重要である。当該構成によれば、拘束板の中央の剛性が確保されながら、拘束板の軽量化が図られる。
【0013】
区画領域において、当該区画領域内の第一部分における肉薄部の密度は、上記対向方向と交差する方向において当該区画領域内で第一部分よりも拘束板の中央の近くに位置する第二部分における肉薄部の密度よりも大きくてもよい。当該構成によれば、拘束板の中央の剛性が確保されながら、拘束板のさらなる軽量化が図られる。
【0014】
一対の拘束板のそれぞれは、第三縁及び第四縁を有すると共に、第三係合部分と第四係合部分とを有してもよい。第三縁及び第四縁は、第一縁及び第二縁に交差すると共に互いに沿った方向に延在してもよい。第三係合部分は、第三縁に沿って配置され且つ複数の連結部材の一部が係合してもよい。第四係合部分は、第四縁に沿って配置され且つ複数の連結部材の一部が係合してもよい。複数のリブ部は、縁リブ部と、角リブ部を含む。縁リブ部は、拘束板の縁に沿って延在してもよい。角リブ部は、第一縁及び第三縁に対して傾斜する。角リブ部は、第一縁に沿って延在している縁リブ部と第三縁に沿って延在している縁リブ部とを接続するように延在してもよい。この場合、連結部材から力を受けても拘束板は湾曲し難い。したがって、積層方向から見た場合のリブ部の面積が低減されても、蓄電モジュールに加える荷重に対する拘束板の剛性が確保される。
【0015】
複数のリブ部は、補助リブ部を含む。補助リブ部は、第一縁及び第二縁の対向方向に対して傾斜していると共に第一係合部分と第二係合部分とを結ぶ直線上において、縁リブ部から第一リブ部まで延在している。第一リブ部の数が多い場合、第一リブ部の数が少ない場合よりも、拘束板の剛性が向上する一方で、拘束板の重量が増加すると共に複数のリブ部で囲まれる肉薄部の形状が細かくなる。肉薄部の形状が細すぎる拘束板は、成形が困難である。上記補助リブ部が配置されれば、蓄電モジュールに加える荷重に対する拘束板の剛性の向上、拘束板の重量の増加抑制、及び肉薄部の細分化の抑制において、バランスが図られる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一側面によれば、蓄電モジュールを拘束する拘束板による蓄電モジュールへの荷重が確保されながら、拘束板の軽量化が図られている蓄電装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本実施形態に係る蓄電装置の概略斜視図である。
【
図5】本実施形態の変形例に係る蓄電装置の拘束板の平面図である。
【
図6】本実施形態の変形例に係る蓄電装置の拘束板の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。
【0019】
図1から
図4を参照して、蓄電装置の実施形態について説明する。
図1及び
図2に示される蓄電装置10は、たとえばフォークリフト、ハイブリッド自動車、及び電気自動車などの各種車両のバッテリとして用いられる。蓄電装置10は、複数(本実施形態では3つ)の蓄電モジュール12を備えるが、単一の蓄電モジュール12を備えてもよい。蓄電モジュール12は、バイポーラ電池である。蓄電モジュール12は、たとえばニッケル水素二次電池、及びリチウムイオン二次電池などの二次電池であるが、電気二重層キャパシタであってもよい。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。
【0020】
複数の蓄電モジュール12は、たとえば金属板などの導電板14を介して積層され得る。以下、単に「積層方向」と述べた場合には、当該「積層方向」は複数の蓄電モジュール12の積層方向を意味する。積層方向から見て、蓄電モジュール12及び導電板14は、たとえば矩形状を有する。
【0021】
本実施形態では、各蓄電モジュール12では、複数のバイポーラ電極とセパレータとが積層されている。セパレータは、互いに隣り合うバイポーラ電極の間に配置される。各バイポーラ電極は、電極板と、電極板の一方の面に設けられた正極と、電極板の他方の面に設けられた負極とを有する。換言すれば、各バイポーラ電極において正極と電極板と負極とが積層されており、各バイポーラ電極の電極板は正極と負極とに挟まれている。複数のバイポーラ電極及びセパレータの積層方向と、各バイポーラ電極内の正極、電極板及び負極の積層方向とは、複数の蓄電モジュール12の積層方向と同一である。
【0022】
導電板14は、蓄電モジュール12の積層方向(Z方向)において両端に位置する蓄電モジュール12の外側にもそれぞれ配置される。導電板14は、隣り合う蓄電モジュール12と電気的に接続される。これにより、複数の蓄電モジュール12が積層方向に直列に接続される。積層方向において、一端に位置する導電板14には正極端子24が接続されており、他端に位置する導電板14には負極端子26が接続されている。正極端子24は、正極端子24と接続される導電板14と一体であってもよい。負極端子26は、負極端子26と接続される導電板14と一体であってもよい。正極端子24及び負極端子26は、積層方向に交差する方向(X方向)に延在している。これらの正極端子24及び負極端子26により、蓄電装置10の充放電を実施できる。
【0023】
導電板14は、蓄電モジュール12において発生した熱を放出するための放熱板としても機能し得る。導電板14の内部に設けられた複数の空隙14aを空気及び気体などの冷媒が通過することにより、蓄電モジュール12からの熱を効率的に外部に放出できる。各空隙14aはたとえば積層方向に交差する方向(Y方向)に延在している。積層方向から見て、導電板14は、蓄電モジュール12よりも小さいが、蓄電モジュール12と同じか蓄電モジュール12より大きくてもよい。
【0024】
蓄電装置10は、交互に積層された蓄電モジュール12及び導電板14を積層方向に拘束する拘束部材16を備える。拘束部材16は、一対の拘束板17,18と、拘束板17,18同士を連結する複数の連結部材19とを備える。一対の拘束板17,18は、積層方向で複数の蓄電モジュール12を挟む。各拘束板17,18と導電板14との間には、たとえば樹脂フィルムなどの絶縁フィルム22が配置される。各拘束板17,18及び絶縁フィルム22は、積層方向から見て、たとえば矩形状を有する。絶縁フィルム22は導電板14よりも大きく、各拘束板17,18は蓄電モジュール12よりも大きい。
【0025】
拘束板17は、主面17aと主面17aの反対側に位置する主面17bとを有する。拘束板18は、主面18aと主面18aの反対側に位置する主面18bとを有する。主面17bと主面18bとは、互いに対向している。各拘束板17,18は、たとえば鉄、アルミニウムなどの金属によって構成されている。
【0026】
拘束板17の主面17bは、負極端子26に接続された導電板14に絶縁フィルム22を介して突き当てられ、拘束板18の主面18bは、正極端子24に接続された導電板14に絶縁フィルム22を介して突き当てられている。この状態で、一対の拘束板17,18は、互いに連結部材19によって連結されている。これにより、絶縁フィルム22、導電板14及び蓄電モジュール12が挟持されてユニット化されると共に、積層方向に拘束荷重が付加される。換言すれば、連結部材19が、一対の拘束板17,18を介して積層方向で複数の蓄電モジュール12に荷重を負荷する。
【0027】
各拘束板17,18は、互いに対向すると共に対向方向と交差する方向に延在している一対の縁31a,31bと、一対の縁31a,31bに交差する方向に延在している一対の縁31c,31dとを有する。本実施形態では、各拘束板17,18は、それぞれ平面視略長方形状であり、一対の縁31a,31bは、互いに平行に延在している。また、一対の縁31c,31dは、互いに平行に延在している。積層方向から見て、拘束板17では、縁31a,31b,31c,31dは主面17aを画定する。積層方向から見て、拘束板18では、縁31a,31b,31c,31dは主面18aを画定する。たとえば、縁31c,31dは、互いに平行であり、一対の縁31a,31bに直交する。縁31cは縁31a及び縁31bの一端に接続されており、縁31dは縁31a及び縁31bの他端に接続されている。矩形状を呈している拘束板17,18において、縁31a,31bが長辺を構成し、縁31c,31dが短辺を構成する。縁31aは、例えば、第一縁に相当する。縁31bは、例えば、第二縁に相当する。縁31cは、例えば、第三縁に相当する。縁31dは、例えば、第四縁に相当する。
【0028】
以下、
図3及び
図4を参照して、拘束部材16について更に詳細に説明する。
図3は、拘束板17の平面図である。
図4は、拘束板17の部分断面図である。本実施形態において、拘束板17と拘束板18とは、同様の構造を有している。各拘束板17,18は、複数の連結部材19とそれぞれ係合する複数の係合部分32,33,34,35を有する。係合部分32,33,34,35は、それぞれ縁31a,31b,31c,31dに沿って配置されている。拘束板17では、係合部分32,33,34,35は主面17aに設けられている。拘束板18では、係合部分32,33,34,35は主面18aに設けられている。係合部分32は、例えば、第一係合部分に相当する。係合部分33は、例えば、第二係合部分に相当する。係合部分34は、例えば、第三係合部分に相当する。係合部分35は、例えば、第四係合部分に相当する。
【0029】
拘束板17の複数の係合部分32と拘束板18の複数の係合部分32とは、積層方向から見て、互いに重なる位置に配置されている。拘束板17の複数の係合部分33と拘束板18の複数の係合部分33とは、積層方向から見て、互いに重なる位置に配置されている。拘束板17の係合部分34と拘束板18の係合部分34とは、積層方向から見て、互いに重なる位置に配置されている。拘束板17の係合部分35と拘束板18の係合部分35とは、積層方向から見て、互いに重なる位置に配置されている。
【0030】
各拘束板17,18において、複数の係合部分32と複数の係合部分33は、縁31aと縁31bとの対向方向の中点を通る仮想線に対して線対称な位置に配置されている。換言すれば、複数の係合部分32は、それぞれ、複数の係合部分33のいずれか1つから縁31a及び縁31bの対向方向に延在している直線上に位置するように設けられている。すなわち、縁31aに沿って設けられた複数の係合部分32のそれぞれは、縁31bに沿って設けられた複数の係合部分33の1つと、縁31a及び縁31bに直交する方向である対向方向に並んでいる。
【0031】
本実施形態では、複数の係合部分32は、5つの係合部分32a,32b,32c,32d,32eを含んでおり、縁31aに沿って等間隔に配置されている。係合部分32aは縁31aの一端に配置され、係合部分32eは縁31aの他端に配置されている。換言すれば、係合部分32a,32eは、複数の係合部分32のうち、縁31aの端部に最も近い係合部分である。係合部分32b,32c,32dは、係合部分32aと係合部分32eとの間に、当該表記の順序で縁31aに沿って配置されている。
【0032】
本実施形態では、複数の係合部分33は、5つの係合部分33a,33b,33c,33d,33eを含んでおり、縁31bに沿って等間隔に配置されている。係合部分33aは縁31bの一端に配置され、係合部分33eは縁31bの他端に配置されている。換言すれば、係合部分33a,33eは、複数の係合部分33のうち、縁31bの端部に最も近い係合部分である。係合部分33b,33c,33dは、係合部分33aと係合部分33eとの間に、当該表記の順序で縁31bに沿って配置されている。
【0033】
係合部分34は、係合部分32aと係合部分33aとに挟まれている。係合部分32a,34,33aは、当該表記の順序で縁31cに沿って配置されている。係合部分35は、係合部分32eと係合部分33eとに挟まれている。係合部分32e,35,33eは、当該表記の順序で縁31dに沿って配置されている。
【0034】
拘束板17における係合部分32,33,34,35のそれぞれには、積層方向に拘束板17を貫通する貫通孔H1が設けられている。拘束板18における係合部分32,33,34,35のそれぞれには、積層方向に拘束板18を貫通する貫通孔H2が設けられている(
図2参照)。貫通孔H1,H2は、積層方向から見て、蓄電モジュール12よりも外側に設けられている。複数の連結部材19は、それぞれ貫通孔H1,H2に係合する。
【0035】
複数の連結部材19のそれぞれは、積層方向に延在している軸部を含むボルト19aと当該ボルト19aに螺合されるナット19bとを有している。貫通孔H1,H2のそれぞれにボルト19aの軸部が挿通されている。ボルト19aの頭部は拘束板17の主面17a上に配置され、ボルト19aのネジ先は拘束板18の主面18aから突出している。ボルト19aのネジ先にはナット19bが螺合されている。ナット19bは、拘束板18の主面18a上に配置されている。複数の連結部材19のボルト19a及びナット19bは、一対の拘束板17,18を介して積層方向で複数の蓄電モジュール12に荷重を負荷する。
【0036】
各拘束板17,18は、複数のリブ部38と、複数の肉薄部39とを有する。複数の肉薄部39のそれぞれは、複数のリブ部38によって画定されている。
図4に示されているように、積層方向において、各肉薄部39の厚さは、複数のリブ部38の厚さ及び複数の係合部分32,33,34,35の厚さよりも薄い。本実施形態では、各リブ部38における最小厚みT1は、15mm以上25mm以下である。各肉薄部39における最小厚みT2は、2mm以上7mm以下である。各係合部分32,33,34,35における最小厚みT3は、7mm超20mm以下である。各肉薄部39は、積層方向から見て、貫通孔H1,H2よりも大きい面積を有する。積層方向から見た場合に、各肉薄部39の面積は19mm
2以上であればよい。本実施形態では、積層方向から見た場合に、各肉薄部39の面積は19.6mm
2以上である。
【0037】
複数のリブ部38及び複数の肉薄部39は、拘束板17の主面17aと拘束板18の主面18aとに設けられている。拘束板17の主面17b及び拘束板18の主面18bは、平面である。本実施形態では、積層方向から見て、各リブ部38の幅は同じである。各リブ部38の幅とは、リブ部38の延在方向及び積層方向に直交する方向における各リブ部38の長さである。
【0038】
複数のリブ部38は、複数の第一リブ部41、複数の第二リブ部42、縁リブ部43、中央リブ部44、複数の角リブ部45、複数の補助リブ部46、及び複数の調整リブ部47を含んでいる。各第一リブ部41は、縁31a及び縁31bの対向方向に対して傾斜していると共に係合部分32と係合部分33とを結ぶ直線上において、延在している。各第一リブ部41の両端は、縁リブ部43にそれぞれ接続されている。複数の第一リブ部41のうち少なくとも2つは、互いに異なる方向に延在していると共に互いに交差する交差部48を形成している。
【0039】
本実施形態では、複数の第一リブ部41は、複数の交差部48を形成している。複数の交差部48は、積層方向から見て、縁31aと縁31bとの間において、縁31a及び縁31bの対向方向と交差する方向に配列されている。本実施形態では、複数の係合部分32と複数の係合部分33はそれぞれ対向方向に並ぶように設けられているため、縁31aと縁31bとに対して傾斜するように延在する複数の第一リブ部41は、それぞれ、拘束板17,18の中央部で交差する。
【0040】
本実施形態では、各第一リブ部41の両端は、複数の係合部分32,33,34,35のうちいずれか2つの係合部分に接続されている。複数の第一リブ部41は、複数の区画領域51,52,53を画定している。区画領域51,52,53は、積層方向から見て略菱形状である。区画領域51,53は、例えば、第一領域に相当する。区画領域52は、例えば、第二領域に相当する。
【0041】
本実施形態では、複数の第一リブ部41は、8つの第一リブ部41a,41b,41c,41d,41e,41f,41g,41hを含んでいる。第一リブ部41aの両端は、係合部分32bと係合部分34とに接続されている。第一リブ部41bの両端は、係合部分32bと係合部分33cとに接続されている。第一リブ部41cの両端は、係合部分32cと係合部分33bとに接続されている。第一リブ部41dの両端は、係合部分32cと係合部分33dとに接続されている。第一リブ部41eの両端は、係合部分32dと係合部分33cとに接続されている。第一リブ部41fの両端は、係合部分32dと係合部分35とに接続されている。第一リブ部41gの両端は、係合部分33bと係合部分34とに接続されている。第一リブ部41hの両端は、係合部分33dと係合部分35とに接続されている。
【0042】
本実施形態では、第一リブ部41a,41b,41c,41gによって区画領域51が囲われている共に画定されている。第一リブ部41b,41c,41d,41eによって区画領域52が囲われていると共に画定されている。第一リブ部41d,41e,41f,41hによって区画領域53が囲われていると共に画定されている。本明細書において、「囲われていると共に画定される」領域とは、当該領域の縁の70%以上が複数のリブ部によって構成される領域をいう。
【0043】
積層方向から見て、区画領域52は、縁31a及び縁31bの対向方向と交差する方向において、区画領域51,53よりも拘束板17,18の中央の近くに位置する。「中央」とは、縁31a及び縁31bの対向方向と直交する方向から見た場合に縁31cの両端から等距離にあり、且つ、縁31c及び縁31dの対向方向と直交する方向から見た場合に縁31aの両端から等距離にある位置をいう。
【0044】
複数の第二リブ部42は、複数の第一リブ部41で囲われると共に画定される複数の区画領域51,52,53のそれぞれに設けられている。換言すれば、各区画領域51,52,53において、複数の第二リブ部42が延在している。複数の第二リブ部42の一部の両端は、互いに交差する第一リブ部41にそれぞれ接続されている。各第二リブ部42は、複数の第一リブ部41のいずれとも異なる方向に延在している。各第二リブ部42は、第一リブ部41に接続されていると共に縁31a及び縁31bの対向方向に延在している。本実施形態では、複数の第二リブ部42はいずれも、縁31a,31bに対して直交する方向に延在している。
【0045】
区画領域51,53内の肉薄部39の密度は、区画領域52内の肉薄部39の密度よりも大きい。換言すれば、積層方向から見て、区画領域51,53内に設けられているリブ部38の密度は、区画領域52内に設けられているリブ部38の密度よりも小さい。本実施形態では、区画領域51,53内の第二リブ部42の密度は、区画領域52内の第二リブ部42の密度よりも小さい。「密度」とは、積層方向から見た場合において、区画領域内の対象物の合計面積を当該区画領域の面積で除した値をいう。たとえば、「肉薄部の密度」とは、積層方向から見た場合において、各区画領域内の複数の肉薄部の合計面積を当該区画領域の面積で除した値をいう。
【0046】
区画領域51,52,53のそれぞれでは、縁31a及び縁31bの対向方向と交差する方向において、拘束板17,18の中央に近づくにつれて、各区画領域51,52,53内の肉薄部39の密度が小さくなるように構成されている。換言すれば、各区画領域51,52,53内の第一部分における肉薄部39の密度は、縁31a及び縁31bの対向方向と交差する方向において、当該区画領域51,52,53内で上記第一部分よりも拘束板17,18の中央の近くに位置する第二部分における肉薄部39の密度よりも大きい。本実施形態では、区画領域51,52,53のそれぞれでは、縁31aに沿った方向において、拘束板17,18の中央に近づくにつれて、各区画領域51,52,53内において互いに隣り合う第二リブ部42間の距離が狭まっている。
【0047】
縁リブ部43は、拘束板17,18の縁31a,31b,31c,31dに沿って延在している。積層方向から見て、縁リブ部43は、複数のリブ部38のうち縁リブ部43以外のリブ部38を囲んでいる。縁リブ部43は、縁リブ部43aと縁リブ部43bとを含んでいる。
【0048】
本実施形態では、縁リブ部43aは、係合部分32,33,34,35に含まれており、係合部分32,33,34,35のそれぞれの縁を構成している。貫通孔H1,H2は、縁リブ部43aに囲われている。縁リブ部43bは、積層方向から見て、直線状である。縁リブ部43bは、縁31a,31b,31c,31dに沿って、互いに隣り合う係合部分32,33,34,35を接続している。係合部分32a,32e,33a,33eには、複数のリブ部38のうち縁リブ部43のみが接続されている。係合部分32a,32e,33a,33eには、第一リブ部41は接続されていない。
【0049】
中央リブ部44は、縁31aに沿った方向に延在している。中央リブ部44の両端は、係合部分34と係合部分35とに接続されている。
【0050】
拘束板17,18では、縁リブ部43と第一リブ部41とによって、複数の区画領域54が囲まれていると共に画定されている。複数の区画領域54は、区画領域51,52,53の外部に位置する。区画領域54は、例えば、第三領域に相当する。複数の区画領域54は、縁リブ部43と第一リブ部41b,41cとによって画定された2つの区画領域54aと、縁リブ部43と第一リブ部41d,41eとによって画定された2つの区画領域54bとを含んでいる。
【0051】
複数の区画領域54は、さらに、区画領域54cと区画領域54dと区画領域54eと区画領域54fとを含んでいる。区画領域54cは、縁リブ部43と第一リブ部41aとによって囲まれていると共に画定されている。区画領域54dは、縁リブ部43と第一リブ部41fとによって囲まれていると共に画定されている。区画領域54eは、縁リブ部43と第一リブ部41gとによって囲まれていると共に画定されている。区画領域54fは、縁リブ部43と第一リブ部41hとによって囲まれていると共に画定されている。区画領域54c,54dは、区画領域51,52,53よりも縁31aの端部の近くに位置する。区画領域54e,54fは、区画領域51,52,53よりも縁31bの端部の近くに位置する。
【0052】
複数の角リブ部45は、積層方向から見て、区画領域54c,54d,54e,54f内に設けられている。区画領域54c,54d,54e,54fのそれぞれにおいて、複数の角リブ部45が設けられている。複数の角リブ部45は、縁31a,31b,31c,31dに対して傾斜している。
【0053】
区画領域54c内に設けられた複数の角リブ部45の両端は、縁31aに沿って設けられた縁リブ部43bと、縁31cに沿って設けられた縁リブ部43bとに接続されている。区画領域54d内に設けられた複数の角リブ部45の両端は、縁31aに沿って設けられた縁リブ部43bと、縁31dに沿って設けられた縁リブ部43bとに接続されている。区画領域54e内に設けられた複数の角リブ部45の両端は、縁31bに沿って設けられた縁リブ部43bと、縁31cに沿って設けられた縁リブ部43bとに接続されている。区画領域54f内に設けられた複数の角リブ部45の両端は、縁31bに沿って設けられた縁リブ部43bと、縁31dに沿って設けられた縁リブ部43bとに接続されている。
【0054】
積層方向から見て、区画領域54c,54d,54e,54f内の肉薄部39の密度は、区画領域51,52,53内の肉薄部39の密度よりも大きい。換言すれば、積層方向から見て、区画領域54c,54d,54e,54f内に設けられている複数のリブ部38の密度は、区画領域51,52,53内に設けられている複数のリブ部38の密度よりも小さい。本実施形態では、区画領域54c,54d,54e,54f内の角リブ部45の密度は、区画領域51,52,53内の第二リブ部42の密度よりも小さい。
【0055】
複数の補助リブ部46は、複数の区画領域54a,54bに設けられている。各補助リブ部46は、縁31a及び縁31bの対向方向に対して傾斜していると共に係合部分32と係合部分33とを結ぶ直線上において、延在している。各補助リブ部46は、縁リブ部43から、第一リブ部41まで延在している。複数の補助リブ部46のそれぞれの両端は、複数の係合部分32,33の1つと複数の第一リブ部41の1つとに接続されている。複数の補助リブ部46のそれぞれは、当該補助リブ部46が接続されている係合部分32,33から延在している第一リブ部41と異なる方向に延在している。複数の補助リブ部46は、補助リブ部46a,46b,46c,46d,46e,46f,46g,46hを含んでいる。
【0056】
補助リブ部46aは、係合部分32bから縁31bに向かって第一リブ部41cまで延在している。補助リブ部46bは、係合部分32cから縁31bに向かって第一リブ部41bまで延在している。補助リブ部46cは、係合部分32cから縁31bに向かって第一リブ部41eまで延在している。補助リブ部46dは、係合部分32dから縁31bに向かって第一リブ部41dまで延在している。補助リブ部46eは、係合部分33bから縁31aに向かって第一リブ部41bまで延在している。補助リブ部46fは、係合部分33cから縁31aに向かって第一リブ部41cまで延在している。補助リブ部46gは、係合部分33cから縁31aに向かって第一リブ部41dまで延在している。補助リブ部46hは、係合部分33dから縁31aに向かって第一リブ部41eまで延在している。
【0057】
補助リブ部46aは、係合部分33dに向かって延在している。補助リブ部46bは、係合部分33aに向かって延在している。補助リブ部46cは、係合部分33eに向かって延在している。補助リブ部46dは、係合部分33bに向かって延在している。補助リブ部46eは、係合部分32dに向かって延在している。補助リブ部46fは、係合部分32aに向かって延在している。補助リブ部46gは、係合部分32eに向かって延在している。補助リブ部46hは、係合部分32bに向かって延在している。
【0058】
複数の調整リブ部47は、複数の区画領域54a,54bに設けられている。複数の調整リブ部47のそれぞれは、縁31a,31bと直交する方向に延在している。複数の調整リブ部47の両端は、縁31a,31bと補助リブ部46とに接続に接続されているか、又は、補助リブ部46と第一リブ部41とに接続されている。積層方向からみて、複数の区画領域54a,54b内の肉薄部39の密度は、区画領域52内の肉薄部39の密度よりも大きい。換言すれば、積層方向から見て、複数の区画領域54a,54b内に設けられている複数のリブ部38の密度は、区画領域52内に設けられている複数のリブ部38の密度よりも小さい。
【0059】
次に、
図5を参照して、本実施形態の変形例に係る拘束板117の構造について説明する。本変形例における拘束板117は、概ね、上述した実施形態に係る拘束板17,18と類似又は同じである。本変形例における拘束板117は、係合部分34,35が設けられていない点、及び、それに伴って複数のリブ部38が変更されている点に関して、上述した実施形態における拘束板17,18と相違する。以下、上述した実施形態における拘束板17,18と本変形例における拘束板117との相違点を主として説明する。
【0060】
本変形例では、拘束板117に係合部分34,35が設けられていない。複数のリブ部38は、複数の第一リブ部61、複数の第二リブ部62、縁リブ部43、及び調整リブ部64を含む。各第一リブ部61は、縁31a及び縁31bの対向方向に対して傾斜していると共に係合部分32と係合部分33とを結ぶ直線上において、延在している。各第一リブ部61の両端は、縁リブ部43にそれぞれ接続されている。複数の第一リブ部61のうち少なくとも2つは、互いに異なる方向に延在していると共に互いに交差する交差部68を形成している。
【0061】
本変形例においても、複数の第一リブ部61は、複数の交差部68を形成している。複数の交差部68は、積層方向から見て、縁31aと縁31bとの間において、縁31a及び縁31bの対向方向と交差する方向に配列されている。本変形例においても各第一リブ部61の両端は、複数の係合部分32,33のうちいずれか2つの係合部分に接続されている。本変形例においても、複数の係合部分32と複数の係合部分33はそれぞれ対向方向に並ぶように設けられているため、縁31aと縁31bとに対して傾斜するように延在する複数の第一リブ部61は、それぞれ、拘束板117の中央部で交差する。
【0062】
本変形例では、複数の第一リブ部61は、8つの第一リブ部61a,61b,61c,61d,61e,61f,61g,61hを含んでいる。第一リブ部61aの両端は、係合部分32aと係合部分33bとに接続されている。第一リブ部61bの両端は、係合部分32bと係合部分33aとに接続されている。第一リブ部61cの両端は、係合部分32bと係合部分33cとに接続されている。第一リブ部61dの両端は、係合部分32cと係合部分33bとに接続されている。第一リブ部61eの両端は、係合部分32cと係合部分33dとに接続されている。第一リブ部61fの両端は、係合部分32dと係合部分33cとに接続されている。第一リブ部61gの両端は、係合部分32dと係合部分33eとに接続されている。第一リブ部61hの両端は、係合部分32eと係合部分33dとに接続されている。
【0063】
本変形例では、第一リブ部61a,61b,61c,61dによって区画領域71が囲われていると共に画定されている。第一リブ部61c,61d,61e,61fによって区画領域72が囲われていると共に画定されている。第一リブ部61e,61f,61g,61hによって区画領域73が囲われていると共に画定されている。第一リブ部61a及び第一リブ部61bと、縁31cに沿った縁リブ部43とによって区画領域74が囲われていると共に画定されている。第一リブ部61g及び第一リブ部61hと、縁31dに沿った縁リブ部43とによって区画領域75が囲われていると共に画定されている。積層方向から見て、区画領域72は、縁31a及び縁31bの対向方向と交差する方向において、区画領域71,73よりも拘束板117の中央の近くに位置する。区画領域71,72,73は、積層方向から見て略菱形状である。区画領域71,73は、例えば、第一領域に相当する。区画領域72は、例えば、第二領域に相当する。
【0064】
複数の第二リブ部62は、複数の第一リブ部61で囲われていると共に画定される複数の区画領域71,72,73,74,75のそれぞれに設けられている。換言すれば、各区画領域71,72,73,74,75において、複数の第二リブ部62が延在している。複数の第二リブ部62の一部の両端は、互いに交差する第一リブ部61にそれぞれ接続されている。各第二リブ部62は、複数の第一リブ部61のいずれとも異なる方向に延在している。各第二リブ部62は、第一リブ部61に接続されていると共に縁31a及び縁31bの対向方向に延在している。本変形例では、複数の第二リブ部62はいずれも、縁31a,31bに対して直交する方向に延在している。
【0065】
区画領域71,72,73内の肉薄部39の密度は、同一になっている。上述した実施形態のように、区画領域71,73内の肉薄部39の密度は、区画領域72内の肉薄部39の密度よりも大きく構成されてもよい。本変形例では、区画領域71,72,73,74,75のそれぞれでは、縁31aに沿った方向において、互いに隣り合う第二リブ部42間の距離は一定である。
【0066】
拘束板117では、縁31a,31bに沿った縁リブ部43と第一リブ部61とによって、複数の区画領域76が囲まれていると共に画定されている。複数の区画領域76は、区画領域71,72,73,74,75の外部に位置する。区画領域76内の肉薄部39の密度は、区画領域71,72,73,74,75内の肉薄部39の密度よりも大きい。
【0067】
複数の区画領域76は、2つの区画領域76a、2つの区画領域76b、2つの区画領域76c、及び2つの区画領域76dを含んでいる。2つの区画領域76aは、縁31a,31bに沿った縁リブ部43と第一リブ部61a,61bとによって囲まれていると共に画定されている。2つの区画領域76bは、縁リブ部43と第一リブ部61c,61dとによって囲まれていると共に画定されている。2つの区画領域76cは、縁リブ部43と第一リブ部61e,61fとによって囲まれていると共に画定されている。2つの区画領域76dは、縁リブ部43と第一リブ部61g,61hとによって囲まれていると共に画定されている。
【0068】
複数の調整リブ部64は、複数の区画領域76a,76b,76c,76dに設けられている。複数の調整リブ部64は、縁31aと直交する方向に延在している調整リブ部64aと、縁31aに沿った方向に延在している調整リブ部64bとを含んでいる。複数の区画領域76内の肉薄部39の密度は、区画領域71,72,73,74,75内の肉薄部39の密度よりも大きい。換言すれば、複数の区画領域76内に設けられている複数のリブ部38の密度は、区画領域71,72,73,74,75内に設けられている複数のリブ部38の密度よりも小さい。
【0069】
次に、
図6を参照して、本実施形態の変形例に係る拘束板217の構造について説明する。本変形例における拘束板217は、概ね、上述した変形例に係る拘束板117と類似又は同じである。本変形例における拘束板217は、拘束板217が断面U字形状を呈している点、及び、それに伴って複数のリブ部38が変更されている点に関して、上述した変形例における拘束板117と相違する。以下、上述した変形例における拘束板117と本変形例における拘束板217との相違点を主として説明する。
【0070】
拘束板217では、複数の係合部分32,33は、対となる他方の拘束板に向かって積層方向に突出している。拘束板217では、複数のリブ部38は、複数の第一リブ部61、複数の第二リブ部62、縁リブ部83、及び調整リブ部64を有している。本変形例において、各第一リブ部61の両端は、縁リブ部83にそれぞれ接続されている。各第一リブ部61の両端は、係合部分32,33に直接接続されていない。
【0071】
拘束板217において、縁リブ部83は、縁31a,31b,31c,31dに沿って延在している。積層方向から見て、縁リブ部83は、複数のリブ部38のうち縁リブ部83以外のリブ部38を囲んでいる。積層方向から見て、縁31a及び縁31bに沿って設けられた縁リブ部83の幅は、縁31c及び縁31dに沿って設けられた縁リブ部83の幅よりも大きい。積層方向から見て、縁31a及び縁31bに沿って設けられた縁リブ部83の幅は縁リブ部83以外のリブ部38の幅よりも大きい。縁リブ部83の幅とは、各縁リブ部83の延在方向及び積層方向に直交する方向における縁リブ部83の長さをいう。拘束板217では、縁リブ部83は、積層方向から見て、複数の係合部分32,33の間に位置している。
【0072】
拘束板217では、第一リブ部61a及び第一リブ部61bと、縁31cに沿った縁リブ部83とによって区画領域74が囲われていると共に画定されている。第一リブ部61g及び第一リブ部61hと、縁31dに沿った縁リブ部83とによって区画領域75が囲われていると共に画定されている。
【0073】
拘束板217では、縁31a,31bに沿った縁リブ部83と第一リブ部61とによって、複数の区画領域76が囲まれていると共に画定されている。複数の区画領域76は、区画領域71,72,73,74,75の外部に位置する。複数の区画領域76は、2つの区画領域76a、2つの区画領域76b、2つの区画領域76c、及び2つの区画領域76dを含んでいる。2つの区画領域76aは、縁31a,31bに沿った縁リブ部83と第一リブ部61a,61bとによって囲まれていると共に画定されている。より詳細には、縁31aに沿った縁リブ部83の係合部分32aから係合部分32bにかけて延在する部分と、互いに交差する第一リブ部61a,61bとによって囲まれた略三角形の領域、および、縁31bに沿った縁リブ部83の係合部分33aから係合部分33bにかけて延在する部分と、互いに交差する第一リブ部61a,61bとによって囲まれた略三角形の領域として画定されている。同じように、2つの区画領域76bは、縁31a,31bに沿った縁リブ部83と互いに交差する第一リブ部61c,61dとによって囲まれた2つの略三角形の領域として画定されている。2つの区画領域76cは、縁31a,31bに沿った縁リブ部83と互いに交差する第一リブ部61e,61fとによって囲まれた2つの略三角形の領域として画定されている。2つの区画領域76dは、縁31a,31bに沿った縁リブ部83と互いに交差する第一リブ部61g,61hとによって囲まれた2つの略三角形の領域として画定されている。
【0074】
以上説明したように、蓄電装置10では、拘束板17,18,117,217が、複数のリブ部38と、積層方向において複数のリブ部38よりも厚さが薄い複数の肉薄部39とを有する。複数の肉薄部39は、複数のリブ部38によって画定されている。このため、複数の肉薄部39によって拘束板17,18,117,217の軽量化が図られながら、複数のリブ部38によって拘束板17,18,117,217の剛性が確保される。
【0075】
各第一リブ部41,61は、縁31a及び縁31bの対向方向に対して傾斜すると共に係合部分32及び係合部分33とを結ぶ直線上において、延在している。複数の第一リブ部41,61のうち少なくとも2つは、互いに交差する。さらに、複数の第二リブ部42,62のそれぞれは、縁31a及び縁31bの対向方向に延在している。複数の第二リブ部42,62のうちのいくつかは、その両端が互いに交差する第一リブ部41,61にそれぞれ接続されている。このため、互いに交差する第一リブ部41,61に対して、第二リブ部42,62が筋交いとして働く。このようなリブ部38の配置によれば、係合部分32,33を介して各連結部材19から拘束板17,18,117,217に加わる力による拘束板17,18,117,217の捻れに対する剛性が、リブ部38の領域を拡大することなく向上する。この結果、当該蓄電装置10では、蓄電モジュール12を拘束する拘束板17,18,117,217による蓄電モジュール12への荷重が確保されながら、拘束板17,18,117,217の軽量化が図られる。
【0076】
拘束板17,18,117,217において、各第一リブ部41,61の両端は、複数の係合部分32,33,34,35のうちいずれか2つの係合部分に隣接する縁リブ部43,83に接続されている。このため、複数の第一リブ部41,61が縁31a及び縁31bに沿って設けられた縁リブ部43,83に対して筋交いとして機能する。第二リブ部42,62は、複数の第一リブ部41,61によって囲われた区画領域51,52,53,71,72,73,74,75において延在している。この拘束板17,18,117では、蓄電モジュール12に加える荷重に対する拘束板17,18,117の剛性が確保されながら、積層方向から見てリブ部38の面積に対する肉薄部39の面積の比率が拡大され得る。
【0077】
拘束板17,18,117,217において、複数の第一リブ部41,61は、複数の交差部48,68を形成している。複数の交差部48,68は、積層方向から見て、縁31aと縁31bとの間において、縁31a,31bの対向方向と交差する方向に配列されている。当該構成によれば、拘束板17,18,117,217の中央の剛性が確保されながら、拘束板17,18,117,217の軽量化が図られる。
【0078】
拘束板17,18,117,217は、積層方向から見て、縁31a及び縁31bを長辺とする矩形状を呈している。各係合部分32は、複数の係合部分33のいずれかから縁31a,31bの対向方向に延在している直線上に位置している。この場合、拘束板17,18,117,217に対して長辺方向に均等に荷重が加わるため、連結部材19から力を受けても拘束板17,18,117,217は湾曲し難い。したがって、積層方向から見た場合のリブ部38の面積が低減されても、蓄電モジュール12に加える荷重に対する拘束板の剛性が確保される。
【0079】
複数の係合部分32,33のそれぞれは、積層方向に拘束板17,18,117,217を貫通し且つ複数の連結部材19の1つが係合される貫通孔H1,H2を有しており、複数の肉薄部39のそれぞれは、積層方向から見て、貫通孔H1,H2よりも大きい面積を有している。この場合、肉薄部39の細分化が抑制されており、拘束板17,18,117,217の成形容易性が確保される。
【0080】
拘束板17,18において、複数の係合部分32,33のうち縁31a,31bの端部に最も近い係合部分32a,32e,33a,33eには、複数のリブ部38のうち縁リブ部43のみが接続されている。係合部分32a,32e,33a,33eには、第一リブ部41は接続されていない。拘束板17,18は、縁リブ部43を有しているため、縁31a,31bの端部に最も近い係合部分32a,32e,33a,33eに縁リブ部43以外のリブ部38が接続されていなくとも、蓄電モジュール12への荷重は確保され得る。当該係合部分32a,32e,33a,33eに縁リブ部43以外のリブ部38が接続されていないため、拘束板17,18のさらなる軽量化が図られている。
【0081】
拘束板17,18において、区画領域51,53内の肉薄部39の密度は、区画領域52内の肉薄部39の密度よりも大きい。複数の蓄電モジュール12を適切に拘束するには、拘束板17,18の中央の剛性を確保することが重要である。当該構成によれば、拘束板17,18の中央の剛性が確保されながら、拘束板17,18の軽量化が図られる。
【0082】
拘束板17,18において、区画領域54内の肉薄部39の密度は、区画領域52内の肉薄部39の密度よりも大きい。拘束板17,18は、縁リブ部43を有しているため、区画領域52内のリブ部38よりも区画領域54内のリブ部38の方が拘束板17,18の剛性に対する寄与度は低い。このため、蓄電モジュール12に加える荷重に対する拘束板17,18の剛性が確保されながら、拘束板17,18のさらなる軽量化が図られる。
【0083】
拘束板17,18の区画領域51,52,53において、積層方向から見て、当該区画領域内の第一部分における肉薄部39の密度は、縁31a,31bの対向方向と交差する方向において当該区画領域内で第一部分よりも拘束板17,18の中央の近くに位置する第二部分における肉薄部39の密度よりも大きい。当該構成によれば、拘束板17,18の剛性が確保されながら、拘束板17,18のさらなる軽量化が図られる。
【0084】
拘束板17,18において、縁リブ部43は、拘束板17,18の縁に沿って延在している。角リブ部45は、縁31a及び縁31cに対して傾斜する。角リブ部45は、縁31aに沿って延在している縁リブ部43と縁31cに沿って設けられた縁リブ部43とを接続するように延在している。このため、連結部材19から力を受けても拘束板17,18は湾曲し難い。したがって、積層方向から見た場合のリブ部38の面積が低減されても、蓄電モジュール12に加える荷重に対する拘束板17,18の剛性が確保される。
【0085】
拘束板17,18において、補助リブ部46は、複数の区画領域51,52,53の外部においての対向方向に対して傾斜していると共に係合部分32,33とを結ぶ直線上において、縁リブ部43から第一リブ部41まで延在している。第一リブ部41の数が多い場合、第一リブ部41の数が少ない場合よりも、拘束板17,18の剛性が向上する一方で、拘束板17,18の重量が増加すると共に複数のリブ部38で囲まれる肉薄部39の形状が細かくなる。肉薄部39の形状が細すぎる拘束板17,18は、成形が困難である。上記補助リブ部46が配置されれば、蓄電モジュール12に加える荷重に対する拘束板17,18の剛性の向上、拘束板17,18の重量の増加抑制、及び肉薄部39の細分化の抑制において、バランスが図られる。
【0086】
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0087】
本実施形態では、一対の拘束板17,18のそれぞれが複数のリブ部38と複数の肉薄部39とを有する構成について説明したがこの構成に限定されない。複数のリブ部38及び複数の肉薄部39は、一対の拘束板17,18の一方だけに設けられていてもよい。
【0088】
拘束板17,18,117,217のそれぞれにおける係合部分32,33の数は、5つ未満であってもよいし、6つ以上であってもよい。拘束板17,18,117,217のそれぞれにおける係合部分32,33の数は、2つ以上であってもよい。
【0089】
本実施形態では、上述したように、貫通孔H1,H2のそれぞれにボルト19aの軸部が挿通され、ボルト19aのネジ先にはナット19bが螺合されている。この際、貫通孔H1,H2の内周は平坦でもよいし、貫通孔H1,H2の内周にネジ山が設けられていてもよい。
【0090】
本実施形態では、複数の係合部分33a,33b,33c,33dの貫通孔H1,H2にボルト19aが挿通される構成について説明したがこの構成に限定されない。たとえば、拘束板18の係合部分33a,33b,33c,33dに貫通孔H1,H2でなく、係合部分33a,33b,33c,33dを貫通しない孔が主面18bに設けられてもよい。この場合、ボルト19aのネジ先は、拘束板18の係合部分33a,33b,33c,33dの上記孔の内周に設けられたネジ山に直接的に螺合されてもよい。本願明細書において「孔」は、拘束板17,18を貫通していないものも含む。
【符号の説明】
【0091】
10…蓄電装置、12…蓄電モジュール、17,18,117,217…拘束板、19…連結部材、31a,31b,31c,31d…縁、32,33,34,35…係合部分、38…リブ部、39…肉薄部、41,61…第一リブ部、42,62…第二リブ部、43,83…縁リブ部、45…角リブ部、46…補助リブ部、48,68…交差部、51,52,53,54,71,72,73,74,75,76…区画領域、H1,H2…貫通孔。