(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-15
(45)【発行日】2023-08-23
(54)【発明の名称】ローカルコマーシャル挿入機会の識別のための方法、コンピュータ可読記憶媒体及び装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/266 20110101AFI20230816BHJP
H04N 21/24 20110101ALI20230816BHJP
【FI】
H04N21/266
H04N21/24
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021210955
(22)【出願日】2021-12-24
(62)【分割の表示】P 2020554249の分割
【原出願日】2019-04-03
【審査請求日】2021-12-24
(32)【優先日】2018-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510130723
【氏名又は名称】ザ ニールセン カンパニー (ユー エス) エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ファーネストック, ジャスティン
(72)【発明者】
【氏名】ヘファーナン, ローナン
【審査官】醍醐 一貴
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2007/0250856(US,A1)
【文献】特開2008-009442(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0229421(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
H04H 60/00-60/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
命令を格納する少なくとも一つのメモリと
、
前記命令を実行して、少なくとも、
全国放送局
の異なる系列会社
のそれぞれの系列会社と関連付けられた複数の放送信号のそれぞれの放送信号内で搬送されるそれぞれのメディアのインスタンスの識別子を比較することであり、前記それぞれのメディアのインスタンスが、時間セグメントに関連付けられている、比較することと、
前記複数の放送信号のうちの少なくとも一つ
が前記時間セグメント中に前記複数の放送信号のうちの他の放送信号と異なるメディアのインスタンスを含むことに応答して前記複数の放送信号の非マッチングインターバルとして前記時間セグメントを識別するこ
とと、
前記非マッチングインターバルがローカル広告挿入機会と関連付けられているかどうかを、前記非マッチングインターバルの特徴に基づいて判定することと、
を実行するプロセッサ回路と、
を備える、装置。
【請求項2】
前記識別子が、前記複数の放送信号の前記それぞれの放送信号内で搬送される前記それぞれのメディアのインスタンスと関連付けられた透かし又は署名のうち少なくとも一つを含み、前記プロセッサ回路が、
前記複数の放送信号の前記それぞれの放送信号内で搬送される前記それぞれのメディアのインスタンスから前記透かしをデコードすること、又は
前記複数の放送信号の前記それぞれの放送信号内で搬送される前記それぞれのメディアのインスタンスに基づいて前記署名を生成すること
のうちの少なくとも一つを実行するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記プロセッサ回路が、リモートデバイスから前記識別子にアクセスするように構成されており、前記識別子が、前記複数の放送信号の前記それぞれの放送信号内で搬送される前記それぞれのメディアのインスタンスと関連付けられた地理的場所にある受信器においてデコードされること又は生成されることのうちの少なくとも一つをなされたものである、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記識別子が、前記複数の放送信号の前記それぞれの放送信号内で搬送される前記それぞれのメディアのインスタンスと関連付けられた透かし及び署名を含み、前記プロセッサ回路は、前記透かしの第1の比較の第1の出力が、前記署名の第2の比較の第2の出力に一致するかどうかを判定するように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記特徴は、(1)前記非マッチングインターバル中に異なるメディアのインスタンスを含む前記複数の放送信号の数又は(2)前記非マッチングインターバルの持続時間のうち少なくとも一つを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記プロセッサ回路は、前記識別子のうち異なる識別子の数が、類似とみなされるべき前記それぞれのメディアのインスタンスについての前記識別子間の相違点の許容量を示す閾値を超えるかどうかに基づいて、前記複数の放送信号のうちの少なくとも一つが、前記時間セグメント中に前記複数の放送信号のうちの他の放送信号と異なるメディアのインスタンスを含むかどうかを判定するように構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記プロセッサ回路が、
前記複数の放送信号の第1の放送信号がローカル挿入機会インジケータを含むと判定することと、
前記複数の放送信号から、前記複数の放送信号の前記第1の放送信号を除外することと、
を実行するように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
命令を含むコンピュータ可読媒体であって、前記命令は実行されると、少なくとも一つのプロセッサに、少なくとも、
全国放送局
の異なる系列会社
のそれぞれの系列会社と関連付けられた複数の放送信号のそれぞれの放送信号内で搬送されるそれぞれのメディアのインスタンスの識別子を比較することであり、前記それぞれのメディアのインスタンスが、時間セグメントに関連付けられている、比較することと、
前記複数の放送信号のうちの少なくとも一つ
が前記時間セグメント中に前記複数の放送信号のうちの他の放送信号と異なるメディアのインスタンスを含むことに応答して前記複数の放送信号の非マッチングインターバルとして前記時間セグメントを識別するこ
とと、
前記非マッチングインターバルがローカル広告挿入機会と関連付けられているかどうかを、前記非マッチングインターバルの特徴に基づいて判定することと、
を実行させる、コンピュータ可読媒体。
【請求項9】
前記識別子が、前記複数の放送信号の前記それぞれの放送信号内で搬送される前記それぞれのメディアのインスタンスと関連付けられた透かし又は署名のうち少なくとも一つを含み、前記命令が、前記少なくとも一つのプロセッサに、
前記複数の放送信号の前記それぞれの放送信号内で搬送される前記それぞれのメディアのインスタンスから前記透かしをデコードすること、又は
前記複数の放送信号の前記それぞれの放送信号内で搬送される前記それぞれのメディアのインスタンスに基づいて前記署名を生成すること
のうちの少なくとも一つを実行させる、請求項8に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項10】
前記命令が、前記少なくとも一つのプロセッサに、リモートデバイスから前記識別子にアクセスすることを実行させ、前記識別子が、前記複数の放送信号の前記それぞれの放送信号内で搬送される前記それぞれのメディアのインスタンスと関連付けられた地理的場所にある受信器においてデコードされること又は生成されることのうちの少なくとも一つをなされたものである、請求項8又は9に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項11】
前記識別子が、前記複数の放送信号の前記それぞれの放送信号内で搬送される前記それぞれのメディアのインスタンスと関連付けられた透かし及び署名を含み、前記命令は、前記少なくとも一つのプロセッサに、前記透かしの第1の比較の第1の出力が、前記署名の第2の比較の第2の出力に一致するかどうかを判定することを実行させる、請求項8~10のいずれか一項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項12】
前記特徴は、(1)前記非マッチングインターバル中に異なるメディアのインスタンスを含む前記複数の放送信号の数又は(2)前記非マッチングインターバルの持続時間のうち少なくとも一つを含む、請求項8~11のいずれか一項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記命令は、前記少なくとも一つのプロセッサに、
前記識別子のうち異なる識別子の数が、類似とみなされるべき前記それぞれのメディアのインスタンスについての前記識別子間の相違点の許容量を示す閾値を超えるかどうかに基づいて、前記複数の放送信号のうちの少なくとも一つが、前記時間セグメント中に前記複数の放送信号のうちの他の放送信号と異なるメディアのインスタンスを含むかどうかを判定することを実行させる、請求項8~12のいずれか一項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項14】
前記命令が、前記少なくとも一つのプロセッサに、
前記複数の放送信号の第1の放送信号がローカル挿入機会インジケータを含むと判定することと、
前記複数の放送信号から、前記複数の放送信号の前記第1の放送信号を除外することと、
を実行させる、請求項8~13のいずれか一項に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項15】
プロセッサ
回路によって実行される方法であって、
全国放送局
の異なる系列会社
のそれぞれの系列会社と関連付けられた複数の放送信号のそれぞれの放送信号内で搬送されるそれぞれのメディアのインスタンスの識別子を比較するステップであり、前記それぞれのメディアのインスタンスが、時間セグメントに関連付けられている、比較するステップと、
前記複数の放送信号のうちの少なくとも一つ
が前記時間セグメント中に前記複数の放送信号のうちの他の放送信号と異なるメディアのインスタンスを含むことに応答して前記複数の放送信号の非マッチングインターバルとして前記時間セグメントを識別するステッ
プと、
前記非マッチングインターバルがローカル広告挿入機会と関連付けられているかどうかを、前記非マッチングインターバルの特徴に基づいて判定するステップと、
を含む、方法。
【請求項16】
前記識別子が、前記複数の放送信号の前記それぞれの放送信号内で搬送される前記それぞれのメディアのインスタンスと関連付けられた透かし又は署名のうち少なくとも一つを含み、前記方法が、
前記複数の放送信号の前記それぞれの放送信号内で搬送される前記それぞれのメディアのインスタンスから前記透かしをデコードするステップ、又は
前記複数の放送信号の前記それぞれの放送信号内で搬送される前記それぞれのメディアのインスタンスに基づいて前記署名を生成するステップ、
のうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記方法が、
リモートデバイスから前記識別子にアクセスするステップであり、前記識別子が、前記複数の放送信号の前記それぞれの放送信号内で搬送される前記それぞれのメディアのインスタンスと関連付けられた地理的場所にある受信器においてデコードされること又は生成されることのうちの少なくとも一つをなされたものである、アクセスするステップをさらに含む、請求項15又は16に記載の方法。
【請求項18】
前記識別子が、前記複数の放送信号の前記それぞれの放送信号内で搬送される前記それぞれのメディアのインスタンスと関連付けられた透かし及び署名を含み、前記方法は、前記透かしの第1の比較の第1の出力が、前記署名の第2の比較の第2の出力に一致するかどうかを判定するステップをさらに含む、請求項15~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記特徴は、(1)前記非マッチングインターバル中に異なるメディアのインスタンスを含む前記複数の放送信号の数又は(2)前記非マッチングインターバルの持続時間のうち少なくとも一つを含む、請求項15~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記方法は、
前記識別子のうち異なる識別子の数が、類似とみなされるべき前記それぞれのメディアのインスタンスについての前記識別子間の相違点の許容量を示す閾値を超えるかどうかに基づいて、前記複数の放送信号のうちの少なくとも一つが、前記時間セグメント中に前記複数の放送信号のうちの他の放送信号と異なるメディアのインスタンスを含むかどうかを判定するステップをさらに含む、請求項15~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記方法が、
前記複数の放送信号の第1の放送信号がローカル挿入機会インジケータを含むと判定するステップと、
前記複数の放送信号から、前記複数の放送信号の前記第1の放送信号を除外するステップと、
をさらに含む、請求項15~20のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【開示の分野】
【0001】
[0001]本開示は、一般的には、メディアモニタリング、より詳細には、ローカルコマーシャル挿入機会の識別のための方法及び装置に関する。
【背景】
【0002】
[0002]長年、全国放送局は、全国放送を表示する系列局での番組内にローカルコマーシャルが挿入される時間を割り当ててきた。そのようなローカル挿入機会を利用してローカル広告を表示する地方系列放送局がある一方で、全国広告を表示する、又は代替的な番組を表示する地方系列放送局もある。全国放送局は、系列局に対してそのようなコマーシャル挿入機会を呼び掛けることができ、地方系列局は、行動方針を選択することができる。そのような広告挿入機会は、キュートーン、放送信号内のホワイトスペース、SCTE-35コード、放送からの直接接触、及び/又は様々な他の標示方法を含むいくつかの方法を使用して、地方系列局に対して全国放送局により識別されてきた。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1】[0003]
図1は、本開示の教示に従う、ローカルコマーシャル挿入機会を識別するように構築される例示的なシステムの概略図である。
【0004】
【
図2】[0004]
図2は、
図1の例示的な挿入機会分析器の概略図である。
【0005】
【
図3A】[0005]
図3A-Bは、ローカルコマーシャル挿入機会の識別を実施するように例示的な挿入機会分析器を実装するために実行され得る例示的なマシン可読命令のフローチャートを、合わせて描写する図である。
【
図3B】[0005]
図3A-Bは、ローカルコマーシャル挿入機会の識別を実施するように例示的な挿入機会分析器を実装するために実行され得る例示的なマシン可読命令のフローチャートを、合わせて描写する図である。
【0006】
【
図4】[0006]
図4は、放送信号にわたってメディア比較を実施するように例示的な挿入機会分析器を実装するために実行され得る例示的なマシン可読命令のフローチャートである。
【0007】
【
図5】[0007]
図5は、本開示の教示に従う、ローカルコマーシャル挿入機会の識別のための系列放送のセットの例示的な比較を例証する図である。
【0008】
【
図6】[0008]
図6は、
図1及び
図2の挿入機会分析器を実装するために
図3A-B及び
図4の命令を実行するように構造化される例示的なプロセッサプラットフォームの概略図である。
【0009】
[0009]図は縮尺通りではない。可能な場合には、同じ参照番号が、同じ又は類似の部分を指すために、図面及び添付の文字による説明全体を通して使用されるものとする。
【詳細な説明】
【0010】
[0010]全国放送は、多くの場合、表示のために、全国放送局によって、複数の地方系列局(例えば、同じネットワーク内の局など)に配信される。例えば、地方系列局(例えば、特定のエリア、又は加入者のグループなどに対して直接的に放送する局)は、ローカル放送に加えて、又はその代替として、全国配信された放送を表示することがある。全国放送を表示する系列局には、全国放送全体を通して特定の時間にローカル広告などの独自のコンテンツを挿入する機会が与えられる。例示的な全国放送は、例えば、2分のローカル(例えば、地域、エリア、場所などと関連付けられた)コマーシャル挿入機会を含み得る。ローカルコマーシャル挿入機会(本明細書ではローカル挿入機会とも称される)中、地方系列局は、全国放送を放送し続けることがある。そのような例では、全国放送は、地方系列会社がローカルコマーシャル挿入機会中に放送するための選択肢として、全国放送局によって製作された全国広告(例えば、コマーシャルなど)を含むことがある。いくつかの例においては、地方系列局は、ローカルコマーシャル挿入機会中、ローカル広告(例えば、地方ビジネスに関連した広告、地方時事問題に関連した広告、地方系列局のスポンサー又は系列会社に関連した広告など)を放送することがある。いくつかの例においては、地方系列局は、代替番組(例えば、ローカルニュース速報、緊急速報、長尺インフォマーシャルなど)を提示するために放送を中断することがある。いくつかのそのような例においては、地方系列局は、ローカル挿入機会を含め、全国放送の任意の時点でそのような代替番組を開始することができる。本明細書で使用される場合、用語「放送」は、任意の信号搬送メディアを指す。
【0011】
[0011]地方系列局は、一般的に、ローカルコマーシャル挿入機会がいつ存在するかの識別を全国放送局から受信し、これにより地方系列局は、適切な時間にローカル広告又は代替番組を表示することが可能になる。いくつかの例においては、識別は、地方系列会社によって識別可能である放送に挿入される信号であるキュートーンの形式にあってもよい。キュートーンは、例えば、デュアルトーン多重周波数(DTMF)トーンであってもよい。いくつかの例においては、視聴率測定エンティティ(例えば、ニールセン社(The Nielsen Company)(米国)、LLC)は、信号内のキュートーンを識別及び検出して、ローカルコマーシャル挿入機会を識別することができる。いくつかの例においては、識別は、ケーブル技術者協会(Society of Cable Telecommunication Engineers)規格35(SCTE-35)コードの形態にあってもよい。SCTE-35コードは、放送ストリーム内で伝えられるキュートーンと類似のインジケータのデジタル形式であり、ローカル挿入機会を示すために使用され得る。キュートーンと類似に、メディア測定エンティティとも称される視聴率測定エンティティ(AME)は、放送信号内のSCTE-35コードを識別及び検出して、ローカルコマーシャル挿入機会を識別することができる。
【0012】
[0012]いくつかの例においては、全国放送局は、AMEにとって検出するのが困難又は不可能である別の方法を利用して、コマーシャル挿入機会が存在することを地方系列局に示すことがある。例えば、全国放送は、全国放送信号のホワイトスペース(例えば、未使用の周波数など)内で全国放送信号に含まれる信号を伝送することがある。そのような例では、AMEは、AMEにはローカル挿入機会を示すために利用される特定のホワイトスペースに関して知らされないことがあるため、ローカル挿入機会の識別を検出することに困難を有することがあるか、若しくは検出することができない場合があり、及び/又は、ホワイトスペース信号を検出できない場合がある。いくつかの例においては、全国放送局は、Eメールによる系列局への直接的接触など、アクセスしにくい方法により地方系列会社と通信することがある。そのような例では、AMEは、そのようなEメール又は他の直接接触通信へのアクセスを有することができない。
【0013】
[0013]ローカルコマーシャル挿入機会の標示は、ローカル挿入機会のための特定の時間(例えば、開始時間、終了時間)などの情報を含むことができる。例えば、全国放送は、最後の30秒スポットがローカル挿入のために使用可能である2分のコマーシャルポッド(例えば、ストップセット、コマーシャル休憩など)を含むことがある。そのような例では、全国放送局は、事前に及び/又はリアルタイムで、ローカル挿入機会の標示を地方系列局に提供することができる。
【0014】
[0014]従来、ローカルコマーシャル挿入機会を追跡することに興味のあるエンティティ(例えば、AME)は、放送信号に波長を合わせて、そのような機会の標示(例えば、キュートーン、SCTE-35コードなど)を検出及び識別することを試みることができる。しかしながら、多数のタイプの標示が開発及び利用されていることから、そのような手法は、特定の系列局に応じて異なり得る。いくつかの例においては、ローカル挿入機会の標示は、全国放送局と系列局との間のプライベート通信を通じて提供され得る。その結果、様々な系列局にわたってすべてのローカルコマーシャル挿入機会を追跡することは、AMEにとって、不可能ではないとしても、慣例上は困難である。そのようなローカルコマーシャル挿入機会データは、広告主によるローカルコマーシャル提示の検証のため、広告主による競合ローカルコマーシャル分析のため、及び/又は任意の調査エンティティがメディアモニタリングデータに粒度の別の層を追加するためなどに望まれ得る。
【0015】
[0015]本明細書に開示される例示的な方法、システム、及び製品において、放送信号は、ローカルコマーシャル挿入機会を識別するために、同じ全国放送を放送する(例えば、同じネットワーク内)地方系列局間で比較される。いくつかの例においては、署名、音声透かし/コード、及び/又は放送信号に基づいたいくつかの他の識別子が、系列放送信号を比較するために利用される。いくつかの例においては、署名、透かし/コード、及び/又はいくつかの他の識別子は、放送信号と関連付けられた映像に含まれる。
【0016】
[0016]いくつかの例においては、透かしは、系列放送信号の比較のために利用されることがある。音声透かしは、テレビ放送、ラジオ放送、広告(テレビ及び/又はラジオ)、ダウンロードされたメディア、ストリーミングメディア、パッケージングされたメディアなどのメディアを識別するために使用される技術である。既存の音声透かし技術は、メディア識別情報及び/又はメディア識別情報にマッピングされ得る識別子などの1つ又は複数の音声コード(例えば、1つ又は複数の透かし)を、音声及び/又は映像成分に埋め込むことによってメディアを識別する。いくつかの例においては、音声又は映像成分は、透かしを隠すのに十分な信号特徴を有するように選択される。本明細書で使用される場合、用語「コード」又は「透かし」は、同義に使用され、メディアを識別する目的のため、又は波長調整(例えば、パケット識別ヘッダ)などの別の目的のためにメディアの音声又は映像(例えば、プログラム又は広告)に挿入され得る、又は埋め込まれ得る任意の識別情報(例えば、識別子)を意味するように定義される。
【0017】
[0017]本明細書で使用される場合、「メディア」は、音声及び/又は視覚(静止又は動く)コンテンツ及び/又は広告を指す。例えば、本明細書で使用される場合、用語「メディア」は、任意のタイプの配信媒体により配信される任意のタイプのコンテンツ及び/又は広告を含む。したがって、メディアは、テレビ番組又は広告、ラジオ番組又は広告、映画、ウェブサイト、ストリーミングメディアなどを含む。
【0018】
[0018]いくつかの例においては、透かし入りメディアを識別するために、透かし(複数可)が、抽出されて、メディア識別情報にマッピングされる参照透かしのテーブルにアクセスするために使用される。いくつかの例においては、署名は、系列放送信号の比較のために利用されることがある。モニタされるメディアと一緒に含まれる、及び/又はそこに埋め込まれるコード及び/又は透かしに基づいたメディアモニタリング技術とは異なり、指紋又は署名ベースのメディアモニタリング技術は、一般的に、モニタリング時間間隔中、モニタされるメディアの1つ又は複数の固有の特徴を使用して、そのメディアのための実質的に一意的なプロキシを生成する。そのようなプロキシは、署名又は指紋と称され、メディア信号(複数可)(例えば、モニタされているメディア提示を形成する音声及び/又は映像信号)の任意の現示(複数可)を表す任意の形態(例えば、一連のデジタル値、波形など)をとることができる。署名は、タイマ間隔にわたって順次に収集される一連の署名であってもよい。優良な署名は、同じメディア提示を処理するときには近似的に繰り返し可能であるが、他の(例えば、異なる)メディアの他の(例えば、異なる)提示に対して少なくともいくつかの一意的な特徴を有する。したがって、用語「指紋」及び「署名」は、本明細書では同義に使用され、メディアの1つ又は複数の固有の特徴から生成されるメディアを識別するためのプロキシを意味するように本明細書では定義される。
【0019】
[0019]署名ベースのメディアモニタリングは、一般的に、モニタされるメディアデバイスによって出力されるメディア信号(例えば、音声信号及び/又は映像信号)を表す署名(複数可)を決定すること(例えば、生成及び/又は収集すること)、並びにモニタされる署名(複数可)を既知の(例えば、参照)メディアソースに対応する1つ又は複数の参照署名と比較することを伴う。相互相関値、ハミング距離などのような様々な比較基準が、モニタされる署名が特定の参照署名と一致するかどうかを判定するために評価され得る。モニタされる署名と参照署名のうちの1つとの間の一致が見出されると、モニタされるメディアは、モニタされる署名と一致した参照署名によって表される特定の参照メディアに対応するものと識別され得る。メディアの識別子、提示時間、放送チャンネルなどの属性は、この参照署名について収集されるため、これらの属性は、モニタされる署名が参照署名と一致したモニタされるメディアと関連付けられ得る。コード及び/又は署名に基づいてメディアを識別するための例示的なシステムは、長く知られており、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるThomasの米国特許第5,481,294号に初めて開示された。
【0020】
[0020]本明細書に開示されるいくつかの例示的な方法、システム、及び製品において、異なるメディア(例えば、異なる番組、コマーシャルなど)を搬送する放送信号の数、及び放送信号が異なる持続時間(例えば、1つの地方系列放送信号が他の信号とどれ位異なるのかと関連付けられた持続時間)などの地方系列放送信号の特徴が、ローカルコマーシャル挿入機会を識別するために使用される。
【0021】
[0021]本明細書に開示される例において、ローカルコマーシャル挿入機会は、放送信号間の相違点に基づいて音声及び/又は視聴覚信号内で識別される。いくつかの例においては、放送信号は、それらが提示されるときにアクセス及び/又は獲得され、後の分析のために格納される。いくつかの例においては、分析は、放送信号の連続した分析及び比較を使用して、放送信号が提示される際にリアルタイムで発生してもよい。いくつかの例においては、ローカルコマーシャル挿入機会は、たとえそれらが系列局の多くによって利用されないとしても識別される。例えば、全国放送局は、ローカルコマーシャル挿入機会のための機会を提供することができ、系列会社の一部だけが、この期間中にローカルコマーシャルを実際に提示し得る。そのような例では、本明細書に開示される技術は、ローカルコマーシャル挿入機会を、たとえ系列局がその機会を利用しなかったとしても依然として識別することができる。
【0022】
[0022]メディア識別に対処するための従来の手法とは対照的に、本明細書に開示される例示的な方法、システム、及び製品は、検出可能なインジケータ(例えば、キュートーン)を信号と一緒に系列局に通信する全国放送局、及び/又はローカル挿入機会識別を実施するエンティティへのプライベート通信(例えば、系列会社への直接的なEメール)の知識に依存しないローカルコマーシャル挿入機会を識別するための包括的な手法を可能にする。本明細書に開示される例示的な技術は、地方系列放送信号と関連付けられた識別子(例えば、署名、透かし/コードなど)を比較して、異なる放送信号によって提示されるメディアにおける相違点を検出し、続いて、その相違点を分析して、それらがローカルコマーシャル挿入機会に起因するかどうかを判定することによって、ローカル挿入機会を識別する。本明細書に開示される例示的な技術は、放送信号の任意の形態の比較を利用することができ、透かし/コード、署名、及び/又は任意の他の比較手法に限定されない。
【0023】
[0023]本明細書に開示される技術は、いくつかの例においては、テレビ及び/又はラジオ放送の文脈で説明されるが、本技術は、様々な用途、環境、又は例示的な実装形態で適用されてもよい。詳細には、本技術は、挿入機会を表す放送信号内の相違点を識別するために任意の放送処理応用において実施され得る。
【0024】
[0024]
図1は、本開示の教示に従う、ローカルコマーシャル挿入機会を識別するように構築される例示的なシステム100の概略図である。例示的なシステム100は、例示的なローカル挿入機会データ110を決定するために例示的な挿入機会分析器108を含む例示的なメディアモニタシステム(MMS)106によってモニタされる例示的な系列放送信号104a、104b、及び104cを放送する例示的な系列放送局102a、102b、及び102cを含む。
【0025】
[0025]
図1の図示された例の系列放送局102a、102b、102cは、例示的な系列放送信号104a、104b、104cを放送する局である。いくつかの時点で、例示的な系列放送局102a、102b、102cは、同じメディア(例えば、全国番組、コマーシャルなどに対応する)を放送することができ、他の時点で、例示的な系列放送局102a、102b、102c間で同じではないメディアを放送することができる。例えば、系列放送局102a、102b、102cは、ネットワーク(例えば、アメリカンブロードキャスティングカンパニー(American Broadcasting Company:ABC)、ブリティッシュブロードキャスティングカンパニー(British Broadcasting Company:BBC)、ナショナルブロードキャスティングカンパニー(National Broadcasting Company:NBC)、フォックスブロードキャスティングカンパニー(Fox Broadcasting Company:Fox)など)によって配信される全国放送を含む、それぞれの放送信号104a、104b、104cを放送することができる。いくつかの例においては、系列放送局102a、102b、102cは、特定の地域(例えば、米国中西部、米国の東海岸、特定の都市、特定の州など)と関連付けられ得る。いくつかの例においては、系列放送局102a、102b、102cは、ローカルコマーシャル挿入機会を利用して、ローカルコマーシャルなどのローカルメディアをローカル/地域の視聴者に放送する。任意の数の系列放送局が、任意の所与のネットワークと連携して存在することがある。いくつかの例においては、例示的な系列放送局102a、102b、102cのうちの1つ又は複数は、同じネットワークと関連付けられていない。そのような例では、例示的な系列放送局102a、102b、102cのうちの1つ又は複数は、ネットワーク(例えば、全国放送局など)からの特定の番組(例えば、1つのショー、1つの特集、1つのエピソードなど)を契約によって放送することができる。
【0026】
[0026]
図1の図示された例の系列放送信号104a、104b、104cは、メディアを搬送する放送信号であり、例示的な系列放送局102a、102b、102cのそれぞれの視聴者への提示のために伝送される。いくつかの時点において、例示的な放送信号104a、104b、104cは、放送信号104a、104b、104cが実質的に類似であるマッチングインターバルと関連付けられる。そのようなインターバルにおいて、例示的な放送信号は、ネットワークからの全国メディアを搬送する可能性が高い。他の時点において、例示的な放送信号104a、104b、104cは、放送信号104a、104b、104cのうちの1つ又は複数が実質的に異なるメディアを搬送する非マッチングインターバルと関連付けられる。そのような非マッチングインターバルにおいて、例示的な放送信号104a、104b、104cは、ローカル広告、地域特有の番組(例えば、ローカルニュース)、及び/又は任意の他のメディアを含むことができる。いくつかの例においては、放送信号104a、104b、104cは、例示的な系列放送局102a、102b、102cと関連付けられた特定の地域に伝送される。いくつかの例においては、そのような地域は、重複していることがあり、複数の例示的な系列放送信号104a、104b、104cが同じ場所で利用可能であるということを結果としてもたらす。いくつかの例においては、放送信号104a、104b、104cは、例示的な放送信号がネットワークからのメディアを放送している1日の特定の期間中(例えば、夜)、実質的により多くのマッチングインターバルを含むことができる。いくつかのそのような例では、放送信号104a、104b、104cは、1日の他の期間中(例えば、一晩中)地域メディアを放送することができ、長い期間を有する非マッチングインターバルを結果としてもたらす。いくつかの例においては、系列放送信号104a、104b、104cのうちの1つ又は複数は、系列放送の代わりに全国放送であってもよい。
【0027】
[0027]
図1の図示された例のMMS106は、例示的な放送信号104a、104b、104cを受信するように、及び信号をモニタしてローカルコマーシャル挿入機会の識別を実施するように構造化される。例えば、MMS106は、放送信号104a、104b、104cのうちの一部若しくはすべてを直接的に受信するように局地化されてもよく、及び/又は、放送信号104a、104b、104cのうちの1つ若しくは複数を、中間受信局を介して間接的に受信してもよい。いくつかの例においては、MMS106は、メディアモニタリング情報を収集及び処理して、提示されたメディアに関連したメトリックを生成するサーバである。例示的なMMS106は、例えば、放送信号を分析して、広告効果を分析することができる。例示的なMMS106は、既存の広告の届く範囲を決定すること、新規の広告機会に関する決定を下すこと、競合広告を分析することなどにおいて、広告主にとって有利であり得るそのようなデータを生成することができる。いくつかの例においては、MMS106は、AME(例えば、ニールセン社(米国)、LLC)と関連付けられる。図示された例においては、MMS106は、例示的な挿入機会分析器108を含む。
【0028】
[0028]
図1の図示された例の挿入機会分析器108は、例示的な系列放送信号104a、104b、104cを分析してローカルコマーシャル挿入機会の存在を識別する。例示的な挿入機会分析器108は、例示的な系列放送信号104a、104b、104cを受信及び比較して、系列放送信号104a、104b、104cと関連付けられた非マッチングインターバルを決定する。例示的な挿入機会分析器108は、系列放送信号104a、104b、104cの非マッチングインターバルがローカルコマーシャル挿入機会を表すかどうかを、非マッチングインターバルの特徴に基づいて判定する。いくつかの例においては、分析された特徴は、非マッチングインターバルの持続時間を含む。いくつかの例においては、非マッチングインターバルの分析された特徴は、非マッチングインターバル中の例示的な系列放送信号104a、104b、104c間の相違点の数を含む。
【0029】
[0029]いくつかの例においては、挿入機会分析器108は、例示的な系列放送信号104a、104b、104cに含まれるメディアの比較のため、透かしを検出及び利用する。追加的又は代替的に、代替的に、いくつかの例においては、挿入機会分析器108は、例示的な系列放送信号104a、104b、104cの全体を通して時として署名を生成して、系列放送信号104a、104b、104cの比較のために利用する。追加的又は代替的に、いくつかの例においては、挿入機会分析器108は、放送信号に埋め込まれている、又はそれと共に別途伝送される識別子(例えば、キュートーン、SCTE-35コードなど)を検出する。例示的な挿入機会分析器108は、ローカルコマーシャル挿入機会を識別する情報を含む例示的なローカル挿入機会データ110を生成する。
【0030】
[0030]
図1の図示された例のローカル挿入機会データ110は、識別されたローカルコマーシャル挿入機会に係るデータである。いくつかの例においては、MMS106は、例示的なローカル挿入機会データ110を、広告主、放送局、及び/又はメディアアナリティクスデータを要求するエンティティに伝送する。いくつかの例においては、ローカル挿入機会データ110は、ローカル挿入機会と関連付けられた時間(例えば、開始時間、持続時間など)を含む。いくつかの例においては、ローカル挿入機会データ110は、識別されたローカル挿入機会に対する信頼の尺度及び/又は追加の粒度を含む。例えば、ローカル挿入機会データ110は、識別されたローカル挿入機会中に識別される相違点の数、例示的な系列放送信号104a、104b、104c間のローカル挿入機会の持続時間に対する均一性の尺度、及び/又はローカルコマーシャル挿入機会に係る任意の他のデータを含むことができる。いくつかの例においては、ローカル挿入機会データは、より大きいデータセット及び/又はレポートに含まれることがある。例えば、より大きいデータセットは、例示的な系列放送信号104a、104b、104c内で提示されるメディアの特定の標識(例えば、透かしを使用する、署名を使用するなど)を含むことがある。そのような例では、ローカル挿入機会データ110は、番組における変更、系列放送局102a、104b、104cのうちの1つ若しくは複数における不具合、又は例示的な系列放送信号104a、104b、104c間の相違点の任意の他の原因に相違点が帰属することとは対照的に、メディアにおける相違点が識別されている所与の時間においてローカル挿入機会が存在することを示すために利用され得る。
【0031】
[0031]動作中、例示的な系列放送局102a、102b、102cは、メディアを含む例示的な系列放送信号104a、104b、104cを伝送する。例示的なMMS106は、例示的な挿入機会分析器108による処理のために例示的な系列放送信号104a、104b、104cを受信する。例示的な挿入機会分析器108は、信号を比較し、例示的な系列放送信号104a、104b、104cに含まれるローカルコマーシャル挿入機会を識別するために処理を実施する。次いで、例示的な挿入機会分析器108は、例示的なローカル挿入機会データ110を生成及び出力する。
【0032】
[0032]
図2は、
図1の挿入機会分析器108の例示的な実装形態の概略図である。
図2の例示的な挿入機会分析器108は、例示的な放送受信器202、例示的な挿入機会インジケータ抽出器204、並びに、例示的なメディア比較器コンフィギュレータ208、例示的な署名生成器210、例示的な署名比較器212、例示的な透かしデコーダ214、及び例示的な透かし比較器216を含む例示的なメディア比較器206を含む。例示的な挿入機会分析器108は、追加的に、例示的な挿入機会識別器218、例示的な挿入機会レポート生成器220、及び例示的なデータストア222を含む。
【0033】
[0033]
図2の図示された例の放送受信器202は、系列放送信号を受信する。例示的な放送受信器202は、放送信号を受信するための任意の技術(例えば、1つ又は複数のアンテナ、ケーブル接続、ストリーミングメディア受信器など)を含むことができる。例示的な放送受信器202は、放送信号を例示的な挿入機会インジケータ抽出器204及び/又は例示的なメディア比較器206へルーティングすることができる。いくつかの例においては、放送受信器202は、例示的な系列放送信号104a、104b、104cを受信するための複数の放送受信器である。例えば、放送受信器202は、系列放送信号104a、104b、104cが受信され得る地域に配置される1つ又は複数の受信器を含むことができる。いくつかの例においては、放送受信器202は、系列放送信号104a、104b、104cと関連付けられた地理的場所にある受信器において受信されている系列放送信号104a、104b、104cと関連付けられた署名を受信する。いくつかの例においては、放送受信器202は、系列放送信号104a、104b、104cの代わりにそのような署名を受信する。類似に、例示的な放送受信器202は、系列放送信号104a、104b、104cと関連付けられた地理的場所にある受信器において検出及び/又はデコードされている系列放送信号104a、104b、104cと関連付けられたデコードされた透かしを受信することができる。いくつかの例においては、放送受信器202は、系列放送信号104a、104b、104cを受信するための複数の放送受信器と通信状態にある、中央放送受信器である。いくつかの例においては、放送受信器202は、例示的な挿入機会分析器108の外側にある。いくつかのそのような例では、放送受信器202は、系列放送信号104a、104b、104cを例示的な挿入機会分析器108へルーティングすることができる。いくつかの例においては、放送受信器202は、数多くの放送信号を受信し、この放送信号と関連付けられたデータを利用して系列放送信号104a、104b、104c(例えば、同じネットワークと関連付けられた放送信号、同じ全国番組を再生する放送信号など)を決定する。
【0034】
[0034]
図2の図示された例の挿入機会インジケータ抽出器204は、放送信号内のローカル挿入機会インジケータの存在を識別する。いくつかの例においては、挿入機会インジケータ抽出器204は、全国放送に対応し且つローカル挿入機会インジケータを含む、放送受信器202からの放送信号を受信する。例示的な挿入機会インジケータ抽出器204は、受信した放送信号のうちのいずれかがローカル挿入機会インジケータを含むかどうかを判定する。例示的な挿入機会インジケータ抽出器204は、放送信号から任意のローカル挿入機会インジケータ(例えば、SCTE-35コード、キュートーンなど)を抽出する。いくつかの例においては、挿入機会インジケータ抽出器204は、ローカル挿入機会インジケータに基づいて放送信号のためのローカル挿入機会の時間及び持続時間を示すデータを生成する。いくつかのそのような例では、挿入機会インジケータ抽出器204は、そのようなデータを、ローカル挿入機会の決定のために例示的なメディア比較器206からのデータと結合されるように、例示的な挿入機会識別器218に伝送することができる。いくつかの例においては、挿入機会インジケータ抽出器204は、放送信号を処理した後に、放送信号を例示的なメディア比較器206に通信する。いくつかの例においては、信号がローカル挿入機会インジケータを含むものとして識別され、またローカル挿入機会インジケータが、放送信号(複数可)のためのローカル挿入機会を決定するために利用され得るとき、挿入機会インジケータ抽出器204は、ローカル挿入機会が例示的なメディア比較器206による処理から識別されている放送信号を除外することができる。いくつかの例においては、ローカル挿入機会がインジケータに基づいて識別されているそのような放送信号は、メディア比較器206による決定と併せて利用されて、ローカル挿入機会の存在を検証する、及び/又は識別されたローカル挿入機会を他の系列放送信号に外挿する。
【0035】
[0035]
図2の図示された例のメディア比較器206は、系列放送内で搬送されるメディアの比較を実施して、放送信号のうちの少なくともいくつかにおいて搬送される異なるメディアを有する放送インターバルを識別する。例示的なメディア比較器206は、署名、透かし/コード、及び/又は任意の他の方法を利用して、系列放送信号104a、104b、104c内で搬送されるメディアを比較することができる。いくつかの例においては、メディア比較器206は、系列放送信号104a、104b、104cの音声、及び/又は系列放送信号104a、104b、104cの映像に埋め込まれている透かしを利用することができる。いくつかの例においては、メディア比較器206は、追加的又は代替的に、署名を利用してメディア比較を実施する。いくつかのそのような例では、メディア比較器206は、系列放送信号104a、104b、104cのための署名を信号の全体を通して時として生成することができる。いくつかの例においては、メディア比較器206は、系列放送信号104a、104b、104cが最初に受信された場所(例えば、系列放送信号104a、104b、104cの配信エリアに対応する地域内の場所など)で既に生成されている系列放送信号104a、104b、104cに対応する署名を受信する。いくつかの例においては、メディア比較器206は、透かし検出を実施し、続いて、透かしが見出された場合には、系列放送信号104a、104b、104c内の透かしをデコードする。いくつかの例においては、メディア比較器206は、系列放送信号104a、104b、104cが最初に受信された場所(例えば、系列放送信号104a、104b、104cの配信エリアに対応する地域内の場所など)で検出及びデコードされている透かしを受信する。いくつかの例においては、メディア比較器206は、放送信号を分析して、好ましい比較技術(例えば、透かしの比較、署名の比較など)を決定及び選択することができる。いくつかの例においては、メディア比較器206は、好ましい比較技術に関する選好により構成される。いくつかの例においては、メディア比較器206は、信号の時間セグメントにおいて増加的に系列放送信号104a、104b、104cを比較する。
【0036】
[0036]系列放送信号104a、104b、104cの少なくともいくつかがある時間セグメントについて類似のメディアを含まないと判定する例示的なメディア比較器206の比較に応答して、例示的なメディア比較器206は、その時間セグメントが非マッチングインターバルであると判定することができる。いくつかの例においては、メディア比較器206は、系列放送信号104a、104b、104cの時間セグメントが分析された後に、連続する非マッチングインターバルを結合することができる。いくつかのそのような例では、メディア比較器206は、非マッチングインターバルが類似の特徴(例えば、類似の数の一意的なメディア提示)を有する場合に、連続する非マッチングインターバルを結合することができる。
【0037】
[0037]いくつかの例においては、メディア比較器206は、系列放送信号104a、104b、104cに対する多重比較技術を利用して比較を実施することができる。いくつかのそのような例では、メディア比較器206は、透かしを含む信号を透かしに基づいて比較し、続いてその信号を生成された署名に基づいて比較することができるか、又はその逆である。いくつかのそのような例では、メディア比較器206は、同じ非マッチングインターバルを識別した後に例示的なメディア比較器206が非マッチングインターバルが存在すると判定する、2つ以上の比較方法と関連付けられた合意しきい値により構成される。
【0038】
[0038]
図3の図示された例のメディア比較器コンフィギュレータ208は、系列放送信号の比較を実施するように例示的なメディア比較器206を構成する。いくつかの例においては、メディアコンフィギュレータ208は、系列放送信号104a、104b、104cを分析して、信号が透かし/コードを含むかどうかを判定する。例示的なメディア比較器コンフィギュレータ208が、例示的な系列放送信号104a、104b、104cが透かし/コードを含むと判定することに応答して、例示的なメディア比較器コンフィギュレータ208は、信号に含まれる透かし/コードをデコードするように例示的な透かしデコーダ214を開始することができる。いくつかの例においては、メディア比較器コンフィギュレータ208は、比較技術と関連付けられた選好により構成される。例えば、例示的なメディア比較器コンフィギュレータ208が、透かし/コードが存在すると判定する場合、例示的なメディア比較器コンフィギュレータ208は、例示的な系列放送信号104a、104b、104cの比較を実施するために、透かしが単独で使用されるべきであること、又は、信号を比較するために、透かしが二次的な技術(例えば、署名比較など)と組み合わせて使用されるべきであることを決定するように構成され得る。いくつかの例においては、メディア比較器コンフィギュレータ208は、系列放送信号104a、104b、104cのいくつかの時間セグメントのみが透かし又は他のコードを含むと判定することができる。いくつかのそのような例では、メディア比較器コンフィギュレータ208は、他の時間セグメントについて、透かしを、利用可能なときには、署名及び/又は1つ若しくは複数の他の二次的な比較技術と一緒に使用した比較を開始することができる。いくつかの例においては、メディア比較器コンフィギュレータ208は、任意の比較技術が信号の比較のために好適である、又は好ましいことを決定するために分析を実施することができる。
【0039】
[0039]
図2の図示した例の署名生成器210は、信号の全体を通して時として放送信号から署名を生成する。いくつかの例においては、署名生成器210は、信号が例示的なメディア比較器206で受信されると、系列放送信号104a、104b、104cから署名を生成する。いくつかの例においては、署名生成器210は、例示的なメディア比較器コンフィギュレータ208からの信号に応答して系列放送信号104a、104b、104cから署名を生成して、署名を使用したメディア比較を実施する。いくつかの例においては、例示的な署名生成器210は、信号の比較を可能にするために、系列放送信号104a、104b、104cにわたって同じ方法論を利用して署名を生成する。いくつかの例においては、署名生成器210は、系列放送信号104a、104b、104cが最初に受信される場所に位置してもよく、信号のための署名を生成することができ、この署名は次いで、系列放送信号104a、104b、104c内で搬送されるメディアを比較することに使用するため、挿入機会分析器108に伝送される。
【0040】
[0040]
図2の図示された例の署名比較器212は、署名に基づいて系列放送信号に含まれるメディアを比較する。いくつかの例においては、署名比較器212は、例示的な署名生成器210によって生成される署名を利用して、例示的な系列放送信号104a、104b、104cを比較する。例示的な署名比較器212は、類似の時間セグメントにおいて署名を比較して、放送信号がこの時間セグメント中に類似のメディアを含むかどうかを判定することができる。いくつかの例においては、署名比較器212は、類似であると依然として考えられるべきメディアについての署名間の相違点の許容量と関連付けられたしきい値により構成される。いくつかの例においては、署名比較器212が、系列放送信号104a、104b、104cの信号のうちの1つ又は複数が、ある時間セグメント例においては、系列放送信号104a、104b、104cの任意の他の信号とは異なるメディアを含むと判定する場合、例示的な署名比較器212は、その時間セグメントが非マッチングインターバルであると判定することができる。いくつかの例においては、署名比較器212は、系列放送信号104a、104b、104cの第1の信号に係る第1の署名を、系列放送信号104a、104b、104cに含まれる他の信号と比較する。第1の信号が系列放送信号104a、104b、104cの他の信号と一致することに応答して、例示的な署名比較器212は、その時間セグメントが放送信号にわたって類似のメディアを含むと判定することができる。逆に、第1の信号が系列放送信号104a、104b、104cの他の信号のうちの少なくとも1つと一致しないことに応答して、例示的な署名比較器212は、その時間セグメントが非マッチングインターバルであると判定することができる。識別された非マッチングインターバルの例は、
図5の概略に図示される。
【0041】
[0041]
図2の図示された例の透かしデコーダ214は、系列放送信号に含まれる透かし/コードをデコードする。いくつかの例においては、メディア比較器コンフィギュレータ208が、系列放送信号104a、104b、104cが透かし/コードを含むと判定することに応答して、透かしデコーダ214は、透かし/コードをデコードすることができる。例示的な透かしデコーダ214は、例えば、信号に含まれる透かし/コードをデコードすることに基づいて、提示されるメディアの特徴を決定することができる。例えば、透かし/コードは、タイムスタンプ、局識別子、プログラム識別子などを含むことができる。いくつかの例においては、透かしデコーダ214は、デコードされた透かし/コードを、信号間の透かし/コードの比較のために透かし比較器216に伝送する。いくつかの例においては、透かしデコーダ214は、系列放送信号104a、104b、104cが最初に受信される場所に位置してもよく、信号のための透かしを検出及びデコードすることができ、この透かしは次いで、系列放送信号104a、104b、104c内で搬送されるメディアを比較することに使用するため、挿入機会分析器108に伝送される。
【0042】
[0042]
図2の図示された例の透かし比較器216は、透かし/コードに基づいて系列放送信号に含まれるメディアを比較する。いくつかの例においては、透かし比較器216は、透かしデコーダ214によって生成される透かし/コードを比較する。例示的な透かし比較器216は、類似の時間セグメントにおいて透かし/コードを比較して、放送信号がこの時間セグメント中に類似のメディアを含むかどうかを判定することができる。いくつかの例においては、透かし比較器216は、放送信号間で類似であると依然として考えられるべきメディアについての透かし/コード間の相違点の許容量と関連付けられたしきい値により構成される。例えば、しきい値は、放送時間オフセットを考慮するために透かし/コード間のタイムスタンプにおける許容可能な相違点と関連付けられ得る。いくつかの例においては、透かし比較器216は、許容可能である(例えば、非マッチングインターバルの標示をもたらさない、など)透かし/コード間の他の相違点(例えば、局識別子、オフセットコードなど)を考慮する。いくつかの例においては、透かし比較器216が、系列放送信号104a、104b、104cの信号のうちの1つ又は複数が、特定の時間セグメント例においては、系列放送信号104a、104b、104cの任意の他の信号とは異なるメディアを含むと判定することに応答して、透かし比較器216は、その時間セグメントが非マッチングインターバルであると判定することができる。識別された非マッチングインターバルの例は、
図5の概略に図示される。
【0043】
[0043]
図2の図示された例の挿入機会識別器218は、例示的なメディア比較器206によって決定される非マッチングインターバルの処理に基づいて、ローカルコマーシャル挿入機会を識別する。例示的な挿入機会識別器218はまた、挿入機会インジケータからのデータ(例えば、SCTE-35コード、キュートーンなど)を含む、例示的な挿入機会インジケータ抽出器204からのデータを受信する。いくつかの例においては、挿入機会識別器218は、例示的な挿入機会インジケータ抽出器204からのデータを例示的なメディア比較器206からのデータと結合して、ローカル広告(例えば、コマーシャル)挿入機会を識別することができる。
【0044】
[0044]例示的な挿入機会識別器218は、例示的なメディア比較器206によって識別される各々の非マッチングインターバルについて、非マッチングインターバルが少なくとも個別性特徴及び/又は持続時間特徴を有するかどうかを判定することができる。個別性特徴は、非マッチングインターバル中に放送信号によって搬送されるメディアのインスタンスの数と関連付けられる。持続時間特徴は、非マッチングインターバルの持続時間と関連付けられる。
【0045】
[0045]例えば、個別性特徴は、異なっているべきしきい値数のメディア信号、異なっているべきメディア信号の百分率、又は非マッチング時間セグメント中の系列放送信号104a、104b、104c間の相違点の量の任意の定量と関連付けられ得る。いくつかの例においては、個別性特徴は、非マッチングインターバルがローカルコマーシャル挿入機会であるために個別性しきい値を満足しなければならない。例えば、個別性特徴は、番組変更、不具合、又は任意の他の事象が1つの異なる系列放送信号において発生した可能性があるとき、数多くの系列放送信号と比較して、系列放送信号内で搬送される単一の異なるメディア提示がローカルコマーシャル挿入機会の識別をもたらすようにさせることを回避することができる。
図5の放送比較概略は、少なくとも個別性しきい値が、非マッチングしきい値がローカルコマーシャル挿入機会として識別されないという結果をもたらし得る、例示的な第1の非マッチングインターバル506、例示的な第2の非マッチングインターバル508、例示的な第4の非マッチングインターバル512、例示的な第5の非マッチングインターバル514、及び例示的な第7の非マッチングインターバル518を図示する。
【0046】
[0046]いくつかの例においては、個別性特徴は、非マッチングインターバルにおける系列放送信号104a、104b、104c内の一意的なメディア表現の数を数えることによって定量化され得る。例えば、100個の系列放送が分析され、40個が全国広告を表示しており、30個が同一のローカル広告(例えば、多くの地方における企業広告からなど)を表示しており、30個が一意的なローカル広告を表示している場合、32個の一意的なメディア提示と数えられ得る(例えば、1つの全国広告、1つの広範なローカル広告、及び30個のその他のローカル広告)。全国放送が識別されるいくつかの例においては、メディア提示は代わりに、全国放送に一致しないメディア提示の数を決定することによって数えられ得る。先に説明した100個の系列放送の場合、これは、51個の異なるメディア提示を結果としてもたらすことになる(例えば、1つの全国広告、50個のローカル広告)。いくつかの例においては、個別性しきい値は、非マッチングインターバルがローカル挿入機会であると判定されるためには、非マッチングインターバル中に系列放送信号104a、104b、104cによって搬送される一意的なメディア表現のしきい値(例えば、最小)数であり得る。いくつかの例においては、個別性特徴は、異なるメディアを搬送する系列放送信号104a、104b、104cの割合として定量化され得る(例えば、10個の系列放送信号のうちの4つの異なるメディア表現は、40パーセント相違のメディア計算を結果としてもたらす、など)。いくつかの例においては、個別性特徴は、非マッチングインターバル中に最も共通して識別されたメディア(例えば、全国放送を表す可能性が最も高いメディアなど)を含む系列放送信号104a、104b、104cの数又は割合によって定量化され得る。そのような例では、非マッチングインターバル中に最も共通して識別されたメディアを含む系列放送信号104a、104b、104cの低値(例えば、数、割合など)は、ローカルコマーシャル挿入機会を示し得る。
【0047】
[0047]持続時間特徴及び/又はしきい値は、非マッチングインターバルの持続時間がローカルコマーシャル挿入機会にとって珍しくないことを確実にするために実装される。いくつかの例においては、持続時間特徴は、非マッチングインターバルのしきい値最小持続時間及び/又は非マッチングインターバルのしきい値最大持続時間と関連付けられる。例えば、持続時間特徴及び/又はしきい値(複数可)は、短い持続時間の不具合(例えば、数秒、1秒未満など)、及び/又は長い持続時間の番組変更(例えば、5分、30分など)がローカルコマーシャル挿入機会の表示を結果としてもたらすようにさせることを回避するように構成され得る。いくつかの例においては、挿入機会識別器218は、非マッチングインターバルが、既知のコマーシャル挿入機会持続時間の指定の持続時間値以内であるかどうかを判定することができる。例えば、2分のコマーシャルポッドにおけるいくつかの放送局のための共通のローカルコマーシャル挿入機会インターバルは、30秒のローカルコマーシャル挿入機会持続時間である。いくつかの例においては、挿入機会識別器218は、非マッチングインターバルの持続時間が、例えば、構成された、予め定められた、若しくは別途知られているローカルコマーシャル挿入機会持続時間のしきい値以内であるかどうか、及び/又は、多数のローカルコマーシャル挿入機会持続時間(例えば、多数の挿入機会を表す、など)のしきい値以内であるかどうかを判定する。いくつかの例においては、持続時間特徴及び/又はしきい値は、非マッチングインターバル中の異なるメディア提示の持続時間における類似性の量と関連付けられる。例えば、8つの異なるメディア提示があり、各々がおよそ30秒(例えば、2秒以内など)続く場合、これらのメディア提示はローカル挿入を表す可能性が高い。
【0048】
[0048]例示的なメディア比較器206は、任意の他の特徴及び/又はしきい値を利用して、非マッチングインターバルがローカルコマーシャル挿入機会と関連付けられた特徴を有するかどうかを判定することができる。例示的なメディア比較器206は、例示的なメディア比較器206によって決定される非マッチングインターバルを分析して、ローカル挿入機会(複数可)と対応する1つ又は複数の非マッチングインターバル(複数可)を識別することができる。
【0049】
[0049]
図2の図示された例の挿入機会レポート生成器220は、識別されたローカル挿入機会を含むデータを受信し、ローカル挿入機会データ及びレポートを生成する。いくつかの例においては、挿入機会レポート生成器220は、例示的な系列放送信号104a、104b、104cなどの多数の系列放送信号からデータを集め、多数の放送信号のためのローカル挿入機会データを生成する。いくつかの例においては、そのような集計は、挿入機会インジケータ抽出器204からのデータをメディア比較器206からのデータ及び/又は挿入機会識別器218からのデータと結合することを含む。いくつかの例においては、挿入機会レポート生成器220は、ローカル挿入機会データをメディア識別データ(例えば、
図1の例示的なMMS106における、又はそれと通信状態にある別の装置によって決定されるような特定のメディア情報)と結合して、識別されたメディアにおける適切な相違点をローカル挿入機会としてフラグを立てることができる。
【0050】
[0050]
図2の図示された例のデータストア222は、ローカル挿入機会と関連付けられたデータを格納する。いくつかの例においては、データストア222は、例示的な挿入機会レポート生成器220によって生成されるレポートを格納する。いくつかの例においては、データストア222は、挿入機会インジケータ抽出器204、メディア比較器206、及び/又は挿入機会識別器218からの中間データを格納する。データストア222は、揮発性メモリ(例えば、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、RAMBUSダイナミックランダムアクセスメモリ(RDRAM)など)、及び/又は不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)によって実装され得る。データストア222は、追加的又は代替的に、1つ又は複数のダブルデータレート(DDR)メモリ、例えば、DDR、DDR2、DDR3、モバイルDDR(mDDR)などによって実装され得る。データストア222は、追加的又は代替的に、1つ又は複数のマスストレージデバイス、例えば、ハードディスクドライブ(複数可)、コンパクトディスクドライブ(複数可)、デジタルバーサタイルディスクドライブ(複数可)などによって実装され得る。図示された例では、データストア222は、単一のデータベースとして図示されるが、データストア222は、任意の数及び/又はタイプ(複数可)のデータベースによって実装されてもよい。さらには、データストア222に格納されるデータは、例えば、バイナリデータ、カンマ区切りデータ、タブ区切りデータ、構造化照会言語(SQL)構造などの任意のデータ形式であり得る。
【0051】
[0051]動作中、例示的な放送受信器202は、例示的な系列放送信号104a、104b、104cを受信する。例示的な挿入機会抽出器204は、任意の受信した放送信号に含まれる挿入機会インジケータを識別し、そのインジケータと関連付けられたデータを抽出する。例示的なメディア比較器206は、例示的なメディア比較器コンフィギュレータ208を利用してメディア比較技術を決定し、続いてこの技術を使用してメディア比較を実施することによって、例示的な系列放送信号104a、104b、104c間のメディア比較を実施する。例示的な署名生成器210は、放送信号の全体を通して時として例示的な系列放送信号104a、104b、104cのための署名を生成して、例示的な署名比較器212が例示的な系列放送信号104a、104b、104cに含まれるメディアの比較を実施することができるようにする。例示的な透かしデコーダ214は、系列放送信号104a、104b、104c内の透かしを、存在する場合には、デコードし、例示的な透かし比較器216が、続いてこの透かしを利用してメディア比較を実施する。例示的な系列放送信号104a、104b、104cに含まれるメディアの比較の後、例示的な挿入機会識別器218は、比較プロセス中に識別される非マッチングインターバルがある場合、それがローカルコマーシャル挿入機会に対応するかどうかを判定する。例示的な挿入機会レポート生成器220は次いで、例示的なデータストア222に格納され得るローカル挿入機会データを生成する。
【0052】
[0052]
図1の例示的な挿入機会分析器108を実装する例示的な様式が
図2に図示されるが、
図2に図示される要素、プロセス、及び/又はデバイスのうちの1つ又は複数は、結合される、分割される、再配置される、省略される、除去される、及び/又は、任意の他の方法で実装されることがある。さらに、例示的な放送受信器202、例示的な挿入機会インジケータ抽出器204、例示的なメディア比較器206、例示的なメディア比較器コンフィギュレータ208、例示的な署名生成器210、例示的な署名比較器212、例示的な透かしデコーダ214、例示的な透かし比較器216、例示的な挿入機会識別器218、例示的な挿入機会レポート生成器220、例示的なデータストア222、及び/又は、より一般的には、
図2の例示的な挿入機会分析器108は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、並びに/又は、ハードウェア、ソフトウェア、及び/若しくはファームウェアの任意の組合せによって実装され得る。したがって、例えば、例示的な放送受信器202、例示的な挿入機会インジケータ抽出器204、例示的なメディア比較器206、例示的なメディア比較器コンフィギュレータ208、例示的な署名生成器210、例示的な署名比較器212、例示的な透かしデコーダ214、例示的な透かし比較器216、例示的な挿入機会識別器218、例示的な挿入機会レポート生成器220、例示的なデータストア222、及び/又は、より一般的には、
図2の例示的な挿入機会分析器108のうちのいずれかは、1つ又は複数のアナログ若しくはデジタル回路(複数可)、論理回路、プログラマブルプロセッサ(複数可)、特定用途向け集積回路(ASIC)(複数可)、プログラマブル論理デバイス(PLD)(複数可)、及び/又はフィールドプログラマブル論理デバイス(FPLD)(複数可)によって実装され得る。純粋なソフトウェア及び/又はファームウェア実装を網羅するために本特許の装置又はシステムクレームのいずれかを読むとき、例示的な放送受信器202、例示的な挿入機会インジケータ抽出器204、例示的なメディア比較器206、例示的なメディア比較器コンフィギュレータ208、例示的な署名生成器210、例示的な署名比較器212、例示的な透かしデコーダ214、例示的な透かし比較器216、例示的な挿入機会識別器218、例示的な挿入機会レポート生成器220、例示的なデータストア222、及び/又は、より一般的には、
図2の例示的な挿入機会分析器108のうちの少なくとも1つは、ソフトウェア及び/又はファームウェアを含む、メモリ、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、コンパクトディスク(CD)、ブルーレイディスクなどの非一時的なコンピュータ可読ストレージデバイス又はストレージディスクを含むことが本明細書により明白に定義される。さらに依然として、
図1の例示的な挿入機会分析器108は、
図2に図示されるものに加えて、又はその代わりに、1つ又は複数の要素、プロセス、及び/若しくはデバイスを含んでもよく、並びに/又は、図示された要素、プロセス、及びデバイスのいずれかの2つ以上若しくはすべてを含んでもよい。
【0053】
[0053]
図2の例示的な挿入機会分析器108を実装するための例示的なマシン可読命令を表すフローチャートは、
図3A-B及び
図4に示される。これらの例においては、マシン可読命令は、
図6に関連して下で論じられる例示的なプロセッサプラットフォーム600に示されるプロセッサ612などのプロセッサによる実行のための1つ又は複数のプログラムを備える。1つ又は複数のプログラムは、プロセッサ612と関連付けられた、CD-ROM、フロッピーディスク、ハードドライブ、DVD、ブルーレイディスク、又はメモリなどの、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に格納されるソフトウェアにおいて具現化され得るが、プログラム全体(複数可)及び/又はその部分は、代替的に、プロセッサ612以外のデバイスによって実行される、及び/又はファームウェア若しくは専用ハードウェアにおいて具現化されることがある。さらに、例示的なプログラム(複数可)は、
図3A-B及び
図4に図示されるフローチャートを参照して説明されるが、例示的な挿入機会分析器108を実装する多くの他の方法が代替的に使用されてもよい。例えば、ブロックの実行の順序は、変更されてもよく、及び/又は、説明されるブロックのいくつかは、変更、除去、若しくは結合されてもよい。追加的又は代替的に、ブロックのいずれか又はすべては、ソフトウェア又はファームウェアを実行することなく対応する動作を実施するように構造化される1つ又は複数のハードウェア回路(例えば、離散及び/又は集積アナログ及び/又はデジタル回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、比較器、演算増幅器(op-amp)、論理回路など)によって実装され得る。
【0054】
[0054]上で述べたように、
図3A-B及び
図4の例示的なプロセスは、情報が任意の持続時間にわたって(例えば、延長された期間中、永久的に、短いインスタンス中、一時的なバッファリング中、及び/又は情報のキャッシュ中)格納される、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、CD、DVD、キャッシュ、ランダムアクセスメモリ、及び/又は任意の他のストレージデバイス若しくはストレージディスクなどの非一時的なコンピュータ及び/又はマシン可読媒体に格納されるコード化された命令(例えば、コンピュータ及び/又はマシン可読命令)を使用して実施されてもよい。本明細書で使用される場合、非一時的なコンピュータ可読媒体という用語は、任意のタイプのコンピュータ可読ストレージデバイス及び/又はストレージディスクを含むこと、並びに伝搬信号を除外すること、並びに伝送媒体を除外することが明白に定義される。「含む」及び「備える」(並びにそれらのすべての形態及び時制)は、オープンエンド用語であるように本明細書では使用される。したがって、クレームが、「含む(include)」又は「備える(comprise)」の任意の形態(例えば、comprises、includes、comprising、includingなど)の前に何かを列挙するときはいつも、追加の要素、用語などが、対応するクレームの範囲から外れることなく存在してもよいということを理解されたい。本明細書で使用される場合、語句「少なくとも」が、クレームのプリアンブルで遷移語(transition term)として使用されるとき、それは、用語「備える」及び「含む」がオープンエンドであるのと同じようにオープンエンドである。
【0055】
[0055]例示的な挿入機会分析器108を実装するための、及びローカルコマーシャル挿入機会の識別を実施するように実行され得る、例示的なマシン可読命令300が、
図3Aに図示される。先の図及び関連した説明を参照すると、
図3Aの例示的なマシン可読命令300は、例示的な挿入機会分析器108が複数の系列放送信号を受信すること(ブロック302)で始まる。いくつかの例においては、放送受信器202が、系列放送信号104a、104b、104cを受信する。いくつかの例においては、放送受信器202は、複数の放送受信器(例えば、異なる地域、地方などに位置する)から系列放送信号を集める。
【0056】
[0056]ブロック304において、例示的な挿入機会分析器108は、放送信号のうちのいずれかがローカル挿入機会インジケータを含むかどうかを判定する。いくつかの例においては、挿入機会インジケータ抽出器204は、放送信号のうちのいずれかが、SCTE-35コード、キュートーンなどのローカル挿入機会インジケータを含むかどうかを識別する。放送信号がローカル挿入機会インジケータを含むことに応答して、処理はブロック306へと移行する。逆に、放送信号がローカル挿入機会インジケータを含まないことに応答して、処理はブロック310へと移行する。
【0057】
[0057]ブロック306において、例示的な挿入機会分析器108は、ローカル挿入機会インジケータに基づいて、放送信号内のローカル挿入機会を識別する。いくつかの例においては、挿入機会インジケータ抽出器204は、インジケータに基づいて、放送信号内のローカル挿入機会を識別する。例えば、インジケータは、ローカル挿入機会の、開始時間、開始時間及び持続時間、並びに/又は開始時間及び停止時間を示すことができる。
【0058】
[0058]ブロック308において、例示的な挿入機会分析器108は、インジケータ(複数可)を含む放送信号(複数可)のための1つ又は複数のローカル挿入機会の時間(複数可)及び持続時間(複数可)を示すデータを生成する。いくつかの例においては、例示的な挿入機会インジケータ抽出器204、例示的な挿入機会識別器218、及び/又は例示的な挿入機会レポート生成器220は、1つ又は複数のローカル挿入機会の時間(複数可)及び持続時間(複数可)を含むデータを生成する。いくつかの例においては、データは、メディア比較データ及び挿入機会インジケータデータのより容易な統合のため、メディア比較器208によって生成されるデータの形式と類似の形式にある。
【0059】
[0059]ブロック310において、例示的な挿入機会分析器108は、放送信号にわたってメディア比較を実施する。いくつかの例においては、メディア比較器206が、放送信号にわたってメディア比較を実施する。ブロック310の実施に関するさらなる詳細は、
図4と関連して下に提供される。
【0060】
[0060]ローカルコマーシャル挿入機会の識別のために例示的な挿入機会分析器108を実装するための例示的なマシン可読命令300は、
図3Bに継続する。先の図及び関連した説明を参照すると、例示的なマシン可読命令300は、例示的な挿入機会分析器108が分析のために非マッチングインターバルを選択すること(ブロック312)により継続する。いくつかの例においては、挿入機会識別器218が、分析のために非マッチングインターバルを選択する。いくつかの例においては、挿入機会識別器218は、非マッチングインターバルがメディア比較器206によって識別されると、これらを処理する。いくつかの例においては、挿入機会識別器218は、時系列で分析のための非マッチングインターバルを選択する。
【0061】
[0061]ブロック314において、例示的な挿入機会分析器108は、非マッチングインターバルが個別性しきい値を満足するかどうかを判定する。いくつかの例においては、例示的な挿入機会識別器218が、非マッチングインターバルが個別性しきい値を満足するかどうか、及び/又は個別性特徴を有するかどうかを判定する。例えば、例示的な挿入機会識別器218は、非マッチングインターバル中に異なるメディアを搬送する複数の放送信号のうちの信号の数を定量化することができる。いくつかの例においては、挿入機会識別器218は、系列放送信号間の非マッチングインターバル中の一意的なメディア提示の数を決定することができる。いくつかの例においては、挿入機会識別器218は、非マッチングインターバル内の一意的なメディア提示の数がしきい値を満足する(例えば、相違点の数、系列放送信号の数のうちの一意的なメディア提示の割合などを満たす又は超える)かどうかを判定する。非マッチングインターバルが個別性しきい値を満足するとことに応答して、処理はブロック316へと移行する。逆に、非マッチングインターバルが個別性しきい値を満足しないことに応答して、処理はブロック320へと移行する。
【0062】
[0062]ブロック316において、例示的な挿入機会分析器108は、非マッチングインターバルが1つ又は複数の持続時間しきい値を満足するかどうかを判定する。いくつかの例においては、挿入機会識別器218が、非マッチングインターバルが持続時間しきい値を満足するかどうかを判定する。いくつかの例においては、挿入機会識別器218は、非マッチングインターバルの持続時間をローカルコマーシャル挿入機会の最小持続時間しきい値及び/又は最大続時間しきい値と比較する。いくつかの例においては、挿入機会識別器218は、非マッチングインターバルの持続時間を1つ又は複数の既知のローカルコマーシャル挿入機会持続時間(例えば、30秒、2分など)と比較する。いくつかの例においては、挿入機会識別器218は、非マッチングインターバル内で搬送されるメディア提示の持続時間を比較して、それらが実質的に類似である(例えば、ローカルコマーシャル挿入機会を示し得る)かどうかを判定する。非マッチングインターバルが持続時間しきい値を満足するとことに応答して、処理はブロック318へと移行する。逆に、非マッチングインターバルが持続時間しきい値を満足しないことに応答して、処理はブロック320へと移行する。
【0063】
[0063]ブロック318において、例示的な挿入機会分析器108は、非マッチングインターバルをローカル挿入機会として識別する。いくつかの例においては、挿入機会識別器218が、時間値(例えば、開始時間、停止時間など)、持続時間、及び/又は、挿入機会レポート生成器220によって出力されるローカル機会挿入データに含まれるべき挿入機会と関連付けられた任意の他のデータを格納することによって、非マッチングインターバルをローカル挿入機会として識別する。ローカル挿入機会として識別され得る非マッチングインターバルの例は、
図5の例示的な概略と関連して図示及び説明される。
【0064】
[0064]ブロック320において、例示的な挿入機会分析器108は、非マッチングインターバルが分析されているかどうかを判定する。いくつかの例においては、例示的な挿入機会識別器218が、メディア比較器206によって以前に識別されるような非マッチングインターバルのすべてが、分析されているかどうかを判定する。非マッチングインターバルのすべてが分析されていることに応答して、処理はブロック322へと移行する。逆に、非マッチングインターバルのすべてが分析されているわけではないことに応答して、処理はブロック312へと移行する。
【0065】
[0065]ブロック322において、例示的な挿入機会分析器108は、ローカル挿入機会データを生成する。いくつかの例においては、挿入機会レポート生成器220が、例示的な挿入機会識別器218によって識別される挿入機会に基づいてローカル挿入機会データを生成する。いくつかの例においては、挿入機会レポート生成器220は、ローカル挿入機会データを集め、ローカル挿入機会データの要求があるとレポートを生成する。いくつかの例においては、挿入機会レポート生成器220は、指定の間隔で自動的に、及び/又は放送信号の特定の持続時間が分析された後に、レポートを生成する。いくつかの例においては、挿入機会レポート生成器220は、ローカル挿入機会データを、それが例示的な挿入機会識別器218によって受信されると、伝送する。いくつかの例においては、挿入機会レポート生成器220は、ローカル挿入機会データをデータストア222に格納する。
【0066】
[0066]例示的な挿入機会分析器108を実装するための、及び放送信号にわたってメディア比較を実施するように実行され得る、例示的なマシン可読命令400が、
図4に図示される。先の図及び関連した説明を参照すると、
図4の例示的なマシン可読命令400は、例示的な挿入機会分析器108が放送信号から署名を生成すること(ブロック402)で始まる。いくつかの例においては、署名生成器210が、放送信号から署名を生成する。例示的な署名生成器210は、任意の既知の技術を使用して署名を生成することができる。例示的な署名生成器210は、署名の比較を可能にするために系列放送信号にわたって同じ技術を使用して署名を生成する。いくつかの例においては、署名生成器210は、系列放送信号のうちのどれが署名生成のために利用されるべきかを示すメディア比較器コンフィギュレータ208からの信号を受信する。いくつかの例においては、署名生成器210は、すべての系列放送信号のための署名を生成する。いくつかの例においては、署名生成器210は、透かし/コードのない系列放送信号のための署名を生成する。
【0067】
[0067]ブロック404において、例示的な挿入機会分析器108は、透かし検出を実施する。いくつかの例においては、メディア比較器コンフィギュレータ208及び/又は例示的な透かしデコーダ214が、透かし検出を実施して、透かしが放送信号内に存在するかどうかを判定する。いくつかの例においては、メディア比較器コンフィギュレータ208及び/又は透かしデコーダ214は、放送信号の各々をスキャンして、放送信号が透かしを含むかどうかを判定する。
【0068】
[0068]ブロック406において、例示的な挿入機会分析器108は、放送信号が透かしを含むかどうかどうかを判定する。いくつかの例においては、メディア比較器コンフィギュレータ208及び/又は透かしデコーダ214が、放送信号のいずれかが透かしを含むかどうかを判定する。放送信号のいずれかが透かしを含むことに応答して、処理はブロック408へと移行する。逆に、放送信号のいずれも透かしを含まないことに応答して、処理はブロック410へと移行する。
【0069】
[0069]ブロック408において、例示的な挿入機会分析器108は、放送信号内の透かしをデコードする。いくつかの例においては、透かしデコーダ214が、透かしが検出されたすべての信号について、放送信号内の透かしをデコードする。いくつかの例においては、透かしをデコードすることは、透かしからメディア識別情報を抽出することを含む。
【0070】
[0070]ブロック410において、例示的な挿入機会分析器108は、系列放送信号内のそれぞれのメディア放送の比較を実施してローカルコマーシャル挿入機会を識別するために、時間セグメントを選択する。いくつかの例においては、例示的な署名比較器212及び/又は例示的な透かし比較器216が、時間セグメントを選択する。いくつかの例においては、署名比較器212及び/又は透かし比較器216は、放送信号の持続時間を、生成された署名の周波数及び/又は信号に含まれる透かしの周波数に対応する時間セグメントに分割する。いくつかの例においては、署名比較器212及び/又は透かし比較器216は、時系列で時間セグメントを選択する。いくつかの例においては、署名比較器212及び/又は透かし比較器216は、放送信号を、それらが実質的にリアルタイムで(例えば、処理遅延、伝送遅延などを考慮して)受信される際に、比較することができる。
【0071】
[0071]ブロック412において、例示的な挿入機会分析器108は、透かし/コード及び/又は署名に基づいて、所与の時間セグメントについての放送信号を比較する。いくつかの例においては、署名比較器212及び/又は透かし比較器216が、透かし/コード及び/又は署名に基づいて、所与の時間セグメントについての放送信号を比較する。放送信号が透かし/コードを含み、署名が放送信号に基づいて生成されるいくつかの例においては、署名比較器212及び透かし比較器216は各々、放送信号の比較を実施し、続いて、各比較の出力間の合意についてチェックする。
【0072】
[0072]ブロック414において、例示的な挿入機会分析器108は、放送信号が、その時間セグメントについて類似のメディアを含むかどうかを判定する。いくつかの例においては、署名比較器212及び/又は透かし比較器216が、放送信号が、その時間セグメントについて類似のメディアを含むかどうかを判定する。いくつかの例においては、署名比較器212及び/又は透かし比較器216は、放送信号の第1の信号を選択し、次いで、第1の信号を放送信号の残りの信号と比較して、放送信号が類似のメディアを含むかどうかを判定する。いくつかの例においては、相違点しきい値は、放送信号内で搬送されるメディアが依然として類似であると考えられるための署名及び/又は透かし/コード間の許容可能な相違点と関連して構成され得る。放送信号がその時間セグメントについて類似のメディアを含むと判定することに応答して、処理はブロック418へと移行する。逆に、放送信号がその時間セグメントについて類似のメディアを含まないことに応答して、処理はブロック416へと移行する。
【0073】
[0073]ブロック416において、例示的な挿入機会分析器108は、放送信号のための時間セグメントを放送信号の非マッチングインターバルとして識別する。いくつかの例においては、署名比較器212及び/又は透かし比較器216が、放送信号のための時間セグメントを放送信号の非マッチングインターバルとして識別する。例示的な非マッチングインターバルは、
図5の例示的な概略と関連して図示及び説明される。
【0074】
[0074]ブロック418において、例示的な挿入機会分析器108は、任意の時間セグメントが分析のために残っているかどうかを判定する。いくつかの例においては、メディア比較器コンフィギュレータ208、署名比較器212、及び/又は透かし比較器216が、任意の時間セグメントが分析のために残っているかどうかを判定する。信号が、それらが受信される際に処理されるいくつかの例においては、任意の時間セグメントが分析のために残っているかどうかを判定することは、放送信号が依然として受信されているかどうかをチェックすることを伴う。
【0075】
[0075]ブロック420において、例示的な挿入機会分析器108は、連続する非マッチングインターバルを結合する。いくつかの例においては、メディア比較器206が、連続する非マッチングインターバルが類似の特徴(例えば、類似の個別性特徴など)を追加的に有することに応答して、連続する非マッチングインターバルを結合する。いくつかの例においては、任意の非マッチングインターバルが識別された後、メディア比較器206は、以前の時間セグメントが非マッチングインターバルとして識別されていたかどうかを判定する。そのような例では、以前の時間セグメントが非マッチングインターバルとして識別されており、以前の非マッチングインターバルが類似の特徴を有することに応答して、メディア比較器206は、連続する非マッチングインターバルを結合する。いくつかの例においては、メディア比較器206は、識別された非マッチングインターバルを定期的に(例えば、ある時間間隔で、信号持続時間全体の間隔で、など)チェックして、連続する非マッチングインターバルを識別及び結合する。いくつかの例においては、結合された連続する非マッチングインターバルは、続いて、インターバルが実質的に異なる(例えば、信号によって表される非常に異なる数の一意的なメディア提示を有する、メディア提示持続時間を有するなど)場合に、非マッチングインターバルを分析した後に再分割される。分割を必要とし得る、又は実質的に異なる特徴を有することに起因して最初に結合されていない可能性のある、連続する非マッチングインターバルの例は、
図5の概略500の例示的な第6の非マッチング部分516及び例示的な第7の非マッチング部分518によって表される。
【0076】
[0076]
図5は、ローカルコマーシャル挿入機会の識別についての系列放送のセットの比較の例示的な概略500である。例示的な概略500は、例示的な放送軸504に沿って経時的に列挙される11個の例示的な系列放送信号の比較のための例示的な時間軸502を含む。放送信号は、放送1~放送11とラベル付けされる。例示的な放送軸に沿って列挙される例示的な放送は、一部の時間においては類似のメディア、及び他の時間においては異なるメディアを表示する系列放送である。本明細書に説明される技術に従ってローカルコマーシャル挿入機会の識別を実施することによって、この放送のセットと関連付けられたローカル挿入機会が識別され得る。
【0077】
[0077]例示的な概略500は、本開示の教示に従って識別されるような(例えば、
図4のマシン可読命令400などにおいて説明されるような)いくつかの識別された非マッチングインターバルを含む。例示的な概略500に示される時間スパンについて放送信号にわたってメディア比較を実施することにおいて、例示的な第1の非マッチングインターバル506、例示的な第2の非マッチングインターバル508、例示的な第3の非マッチングインターバル510、例示的な第4の非マッチングインターバル512、例示的な第5の非マッチングインターバル514、例示的な第6の非マッチングインターバル516、及び例示的な第7の非マッチングインターバル518が識別される。ローカル挿入機会を決定するために、本明細書に開示される技術(例えば、
図3Bのマシン可読命令300において説明されるような)は、非マッチングインターバルが少なくとも個別性しきい値及び1つ又は複数の持続時間しきい値を満足するかどうかを判定する。
【0078】
[0078]例示的な第1の非マッチングインターバル506は、残りの放送とは異なるメディアを搬送する放送6を含む。第1の非マッチングインターバル506がローカルコマーシャル挿入機会を表すかどうかを判定することにおいて、例示的な第1の非マッチングインターバル506は、例示的な個別性しきい値を満足しないことがあり、及び/又は例示的な持続時間しきい値を満足しないことがある。第1の非マッチングインターバル506中、11個の放送信号のうちの1つのみが異なるメディアを含む。故に、この1つの放送は、他の放送がこの時間中異なるメディアを含まないことから、単に異なる番組を表示している可能性が高いと考えられ得る。
【0079】
[0079]例示的な第2の非マッチングインターバル508は、残りの放送とは異なるメディアを搬送する放送3を含む。いくつかの例においては、第2の非マッチングインターバル508は、例示的な個別性しきい値を満足しないことがあり、及び/又は例示的な持続時間しきい値を満足しないことがある。例えば、第2の非マッチングインターバル508中、他の放送に対して一意的なメディア信号を表示する局は1つしかなく、これは、例示的な個別性しきい値が満足されていない(例えば、放送信号によって表される異なるメディア提示が少なすぎる)ことを結果としてもたらし得る。さらに、いくつかの例においては、持続時間しきい値は、第2の非マッチングインターバル508が比較的短い持続時間を有する(例えば、放送における不具合、放送における短い遮断などをおそらくは示す)ことに起因して満足されないことがある。
【0080】
[0080]例示的な第3の非マッチングインターバル510は、一意的なメディアを搬送する放送1~3、放送5、及び放送7~10、並びに類似のメディアを搬送する放送4、6、及び11を含む。いくつかの例においては、第3の非マッチングインターバル510は、個別性しきい値を満足することができ、及び/又は持続時間しきい値を満足することができる。例えば、第3の非マッチングインターバル510は、第3の非マッチングインターバル510中に搬送される10個の一意的なメディア提示を有し、これは、ローカルコマーシャル挿入機会がこのインターバル中に発生したという標示であり得る。いくつかの例においては、第3の非マッチングインターバル510は、第3の非マッチングインターバル510の持続時間がローカルコマーシャル挿入機会のための許容可能な持続時間の範囲内にあり得、また一意的なメディア提示が追加的に類似の提示持続時間を有するため、持続時間しきい値を満足することができる。
【0081】
[0081]例示的な第4の非マッチングインターバル512及び例示的な第5の非マッチングインターバル514は、残りの放送とは異なるメディアを搬送する放送9を含む。例示的な第4の非マッチングインターバル512及び例示的な第5の非マッチングインターバル514は、各々、個別性しきい値を満足しないことがあり、及び/又は、各々、持続時間しきい値を満足しないことがある。例示的な第4の非マッチングインターバル512及び例示的な第5の非マッチングインターバル514は、各々、第2の非マッチングインターバル508と同様に、放送信号のうちの1つのみにおいて一意的なメディアの非常に短い提示を含み、これは、第4の非マッチングインターバル512及び第5の非マッチングインターバル514が、ローカルコマーシャル挿入機会を表す可能性が低いことを示す。
【0082】
[0082]例示的な第6の非マッチングインターバル516は、第3の非マッチングインターバル510と同様に、一意的なメディアを搬送する多くの局を含む。放送1~7及び放送9は、このインターバル中一意的なメディアを搬送していたが、放送8、10、及び11は、類似のメディアを含む。第3の非マッチングインターバル510と同様に、第6の非マッチングインターバル516は、多数の異なるメディア提示に起因して例示的な個別性しきい値を満足することができ、及び/又は例示的な持続時間しきい値を満足することができる。
【0083】
[0083]例示的な第7の非マッチングインターバル518は、残りの放送に対して一意的なメディアを搬送する放送4を含む。いくつかの例においては、放送4は、第6の非マッチングインターバル516で始まる異なる番組(例えば、ローカルニュース、インフォマーシャル、新規の全国放送など)を搬送し始めていた可能性がある。非マッチングインターバルが結合に相応しい類似の特徴(例えば、類似の個別性特徴など)を有することが必要とされるいくつかの実施形態では、例示的な第6の非マッチングインターバル516及び例示的な第7の非マッチングインターバル518は、結合されないことがある。いくつかの例においては、第6の非マッチングインターバル516及び第7の非マッチングインターバル518は、最初に結合されることがあり、続いて、第6の非マッチングインターバル516と第7の非マッチングインターバル518との間の搬送されるメディア間の相違点における差に起因して再分割されることがある。そのような例では、第7の非マッチングインターバル518は、放送信号にわたって一意的なメディア提示が2つしか存在しない(1つは放送4、及びもう1つは残りのすべての放送)ことに起因して個別性しきい値を満足しないことがある。
【0084】
[0084]例示的な概略500は、追加的に、放送11によって表される、連続する全国放送520を含む。いくつかの例においては、既知の全国放送フィード(例えば、全国放送局から直接)を表す放送は、残りの放送信号との比較のために利用され得る。全国放送信号が利用可能であり既知である例では、信号を処理するための別の技術は、他の地方系列放送信号を既知の全国放送信号と比較するためのものであり、これは、どの信号が全国放送とは異なるメディアを搬送したかを決定するのに役立ち得る。
【0085】
[0085]例示的な概略500は、放送信号全体を通じてメディア提示と関連付けられた様々な時間オフセットを含む。例えば、例示的な時間オフセット522は、放送9が、例えば放送5に対してわずかに遅延されることを示す。そのようなオフセットは、わずかな放送遅延を示す他のシステムから受信されるデータによって予期され得、続いて、非マッチングインターバルを決定し、ローカルコマーシャル挿入機会を識別するときに考慮され得る。
【0086】
[0086]
図6は、
図2の例示的な挿入機会分析器108を実装するために
図3A-3B及び
図4の命令を実行することができる例示的なプロセッサプラットフォーム600のブロック図である。プロセッサプラットフォーム600は、例えば、サーバ、パーソナルコンピュータ、モバイルデバイス(例えば、携帯電話、スマートフォン、アイパッド(iPad)(登録商標)などのタブレット)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、インターネット家電、DVDプレイヤ、CDプレイヤ、デジタルビデオレコーダ、ブルーレイプレイヤ、ゲーム機、パーソナルビデオレコーダ、セットトップボックス、又は任意の他のタイプのコンピューティングデバイスであってもよい。
【0087】
[0087]図示された例のプロセッサプラットフォーム600は、プロセッサ612を含む。図示された例のプロセッサ612は、ハードウェアである。例えば、プロセッサ612は、任意の所望のファミリ又は製造業者からの、1つ又は複数の集積回路、論理回路、マイクロプロセッサ、又はコントローラによって実装され得る。ハードウェアプロセッサは、半導体系(例えば、シリコン系)デバイスであってもよい。この例では、プロセッサ612は、例示的な放送受信器202、例示的な挿入機会インジケータ抽出器204、例示的なメディア比較器206、例示的なメディア比較器コンフィギュレータ208、例示的な署名生成器210、例示的な署名比較器212、例示的な透かしデコーダ214、例示的な透かし比較器216、例示的な挿入機会識別器218、例示的な挿入機会レポート生成器220、例示的なデータストア222、及び/又は、より一般的には、
図2の例示的な挿入機会分析器108を実装する。
【0088】
[0088]図示された例のプロセッサ612は、ローカルメモリ613(例えば、キャッシュ)を含む。図示された例のプロセッサ612は、バス618を介して、揮発性メモリ614及び不揮発性メモリ616を含むメインメモリと通信状態にある。揮発性メモリ614は、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、RAMBUSダイナミックランダムアクセスメモリ(RDRAM)、及び/又は任意の他のタイプのランダムアクセスメモリデバイスによって実装され得る。不揮発性メモリ616は、フラッシュメモリ及び/又は任意の他の所望のタイプのメモリデバイスによって実装されてもよい。メインメモリ614、616へのアクセスは、メモリコントローラによって制御される。
【0089】
[0089]図示された例のプロセッサプラットフォーム600はまた、インターフェース回路620を含む。インターフェース回路620は、イーサネット(登録商標)インターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)、及び/又は周辺構成要素相互接続(PCI)エクスプレスインターフェースなどの任意のタイプのインターフェース規格によって実装され得る。
【0090】
[0090]図示された例では、1つ又は複数の入力デバイス622は、インターフェース回路620に接続される。入力デバイス(複数可)622は、ユーザがデータ及び/又はコマンドをプロセッサ612に入力することを可能にする。入力デバイス(複数可)は、例えば、音声センサ、マイクロホン、カメラ(静止又は映像)、キーボード、ボタン、マウス、タッチスクリーン、トラックパッド、トラックボール、アイソポイントデバイス、及び/又は音声認識システムによって実装され得る。
【0091】
[0091]1つ又は複数の出力デバイス624も、図示された例のインターフェース回路620に接続される。出力デバイス1024は、例えば、ディスプレイデバイス(例えば、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、液晶ディスプレイ、陰極線管ディスプレイ(CRT)、タッチスクリーン、触覚出力デバイス、プリンタ、及び/又はスピーカ)によって実装され得る。したがって、図示された例のインターフェース回路620は、典型的には、グラフィックスドライバカード、グラフィックスドライバチップ、及び/又はグラフィックスドライバプロセッサを含む。
【0092】
[0092]図示された例のインターフェース回路620はまた、ネットワーク626(例えば、イーサネット接続、デジタル加入者回線(DSL)、電話線、同軸ケーブル、セルラ電話システムなど)を介した外部マシン(例えば、任意の種類のコンピューティングデバイス)とのデータの交換を促進するために、送信器、受信器、送受信器、モデム、及び/又はネットワークインターフェースカードなどの通信デバイスを含む。
【0093】
[0093]図示された例のプロセッサプラットフォーム600はまた、ソフトウェア及び/又はデータを格納するための1つ又は複数のマスストレージデバイス628を含む。そのようなマスストレージデバイス628の例としては、フロッピディスクドライブ、ハードドライブディスク、コンパクトディスクドライブ、ブルーレイディスクドライブ、RAID(Redundant Array of Independent Disk)システム、及びDVDドライブが挙げられる。
【0094】
[0094]
図3A-B及び
図4のコード化された命令632は、マスストレージデバイス628、揮発性メモリ614、不揮発性メモリ616、及び/又はCD若しくはDVDなどの取り外し可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。
【0095】
[0095]先述から、メディア信号内のローカルコマーシャル挿入機会の効率的で正確な識別を可能にする例示的な方法、装置、及び製品が開示されていることを理解されたい。挿入機会を識別するために、埋め込まれたコード(例えば、SCTE-35コード、キュートーンなど)を利用するのとは異なり、本明細書に開示される例示的な方法、装置、及び製品は、放送信号だけに基づいたローカルコマーシャル挿入機会の識別を可能にする。結果として、ローカルコマーシャル挿入機会は、系列信号自体に基づいて識別され得、全国放送局からのローカルコマーシャル挿入機会に関するインジケータを識別及び獲得する必要性を除去する。さらに、放送信号の直接分析は、全国放送信号に埋め込まれているインジケータに頼るよりも正確なソリューションを可能にする。いくつかの例においては、本明細書に開示される技術は、インジケータがAMEにとって利用可能でない場合(例えば、全国放送局から系列会社にEメール、別個の信号などにより通信され得る)、以前には分析することができなかった信号のためのローカルコマーシャル挿入機会識別がそのような機会を識別することを可能にする。
【0096】
[0096]特定の例示的な方法、装置、及び製品が本明細書に開示されているが、本特許の網羅する範囲はそれに限定されない。むしろ、本特許は、本特許の特許請求の範囲内に正に入るすべての方法、装置、及び製品を網羅する。
[発明の項目]
[項目1]
放送メディアにおけるローカル広告挿入機会を識別するための装置であって、
全国放送局の複数の系列会社と関連付けられた複数の放送信号のそれぞれの放送信号内で搬送されるメディアのそれぞれのインスタンスを比較して、前記放送信号のうちの少なくともいくつかにおいて搬送される異なるメディアを有する放送インターバルを識別するためのメディア比較器と、
前記放送インターバルがローカル広告挿入機会と関連付けられているかどうかを、前記放送インターバルの特徴に基づいて判定するための挿入機会識別器と
を備える、装置。
[項目2]
前記特徴が、前記放送インターバル中に前記放送信号によって搬送されるメディアの異なるインスタンスの数である、項目1に記載の装置。
[項目3]
前記特徴が、第1の特徴であり、前記挿入機会識別器は、前記放送インターバルが前記ローカル広告挿入機会と関連付けられているかどうかを、前記放送インターバルの前記第1の特徴及び第2の特徴に基づいて判定するためのものである、項目2に記載の装置。
[項目4]
前記第2の特徴が、前記放送インターバルの持続時間である、項目3に記載の装置。
[項目5]
前記挿入機会識別器は、前記放送インターバルがローカル広告挿入機会と関連付けられているかどうかを、前記放送インターバルの前記特徴が、(1)前記放送インターバル中に搬送されるメディアの異なるインスタンスの数、又は(2)前記放送インターバルの持続時間、のうちの少なくとも一方と関連付けられたしきい値を満足するかどうかに基づいて判定するためのものである、項目1に記載の装置。
[項目6]
前記挿入機会識別器が、前記メディアの異なるインスタンスの数が前記しきい値を満足するとともに、前記放送インターバルの前記持続時間が2つの持続時間しきい値内であるときに、前記放送インターバルがローカル広告挿入機会と関連付けられていると判定するためのものである、項目5に記載の装置。
[項目7]
前記メディア比較器が、透かし又は署名のうちの少なくとも一方を使用して前記放送信号内で搬送されるメディアの前記それぞれのインスタンスを比較するためのものである、項目1~6のいずれか一項に記載の装置。
[項目8]
コンピュータ可読の命令を備えるコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、実行されると、マシンに少なくとも、
全国放送局の複数の系列会社と関連付けられた複数の放送信号のそれぞれの放送信号内で搬送されるメディアのそれぞれのインスタンスを比較して、前記放送信号のうちの少なくともいくつかにおいて搬送される異なるメディアを有する放送インターバルを識別することと、
前記放送インターバルがローカル広告挿入機会と関連付けられているかどうかを、前記放送インターバルの特徴に基づいて判定することと
を行わせる、
コンピュータ可読記憶媒体。
[項目9]
前記特徴が、前記放送インターバル中に前記放送信号によって搬送されるメディアの異なるインスタンスの数である、項目8に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[項目10]
前記特徴が、第1の特徴であり、
前記命令は、前記マシンに、
前記放送インターバルの前記第1の特徴及び第2の特徴に基づき前記放送インターバルが前記ローカル広告挿入機会と関連付けられているかどうかを判定すること
を行わせる、項目9に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[項目11]
前記第2の特徴が、前記放送インターバルの持続時間である、項目10に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[項目12]
前記命令は、前記マシンに、
前記放送インターバルの前記特徴が、(1)前記放送インターバル中に搬送されるメディアの異なるインスタンスの数、又は(2)前記放送インターバルの持続時間、のうちの少なくとも一方と関連付けられたしきい値を満足するかどうかに基づき、前記放送インターバルがローカル広告挿入機会と関連付けられているかどうかを判定すること
を行わせる、項目8に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[項目13]
前記命令は、前記マシンに、
前記メディアの異なるインスタンスの数が前記しきい値を満足するとともに、前記放送インターバルの前記持続時間が2つの持続時間しきい値内であるときに、前記放送インターバルがローカル広告挿入機会と関連付けられていると判定すること
を行わせる、項目12に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[項目14]
前記命令は、前記マシンに、
透かし又は署名のうちの少なくとも一方を用いて前記放送信号内で搬送されるメディアの前記それぞれのインスタンスを比較すること
を行わせる、項目8~13のいずれか一項に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
[項目15]
放送メディアにおけるローカル広告挿入機会を識別するための方法であって、
プロセッサにより、全国放送局の複数の系列会社と関連付けられた複数の放送信号のそれぞれの放送信号内で搬送されるメディアのそれぞれのインスタンスを比較して、前記放送信号のうちの少なくともいくつかにおいて搬送される異なるメディアを有する放送インターバルを識別するステップと、
前記プロセッサにより、前記放送インターバルがローカル広告挿入機会と関連付けられているかどうかを、前記放送インターバルの特徴に基づいて判定するステップと
を含む方法。
[項目16]
前記特徴が、前記放送インターバル中に前記放送信号によって搬送されるメディアの異なるインスタンスの数である、項目15に記載の方法。
[項目17]
前記特徴が、第1の特徴であり、前記放送インターバルが前記ローカル広告挿入機会と関連付けられているかどうかを判定することが、前記放送インターバルの前記第1の特徴及び第2の特徴に基づく、項目16に記載の方法。
[項目18]
前記第2の特徴が、前記放送インターバルの持続時間である、項目17に記載の方法。
[項目19]
前記放送インターバルがローカル広告挿入機会と関連付けられているかどうかを判定する前記ステップは、前記放送インターバルの前記特徴が、(1)前記放送インターバル中に搬送されるメディアの異なるインスタンスの数、又は(2)前記放送インターバルの持続時間のうちの少なくとも一方と関連付けられたしきい値を満足するかどうかに基づく、項目15に記載の方法。
[項目20]
前記メディアの異なるインスタンスの数が前記しきい値を満足するとともに、前記放送インターバルの前記持続時間が2つの持続時間しきい値内であるときに、前記放送インターバルがローカル広告挿入機会と関連付けられていると判定される、項目19に記載の方法。
[項目21]
前記放送信号内で搬送されるメディアの前記それぞれのインスタンスを比較する前記ステップが、透かし又は署名のうちの少なくとも一方を比較することを含む、項目15~20のいずれか一項に記載の方法。