(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-15
(45)【発行日】2023-08-23
(54)【発明の名称】壁紙糊付装置
(51)【国際特許分類】
B44C 7/04 20060101AFI20230816BHJP
【FI】
B44C7/04
(21)【出願番号】P 2023072805
(22)【出願日】2023-04-26
【審査請求日】2023-04-26
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516202637
【氏名又は名称】株式会社文創
(74)【代理人】
【識別番号】100223907
【氏名又は名称】喜多 静夫
(72)【発明者】
【氏名】小西 一隆
【審査官】松田 長親
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-150089(JP,A)
【文献】中国実用新案第211252046(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B44C 7/00-7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁紙(A)と接触することにより糊(B)を前記壁紙に転写する糊付けローラー(15)を備えた本体部(10)と、
前記本体部に供給される前記壁紙が巻かれた壁紙原反(90)を前記本体部の上方において支持する壁紙原反支持部(70)と、
前記壁紙の側縁部を裁断する前記本体部の後方に設けられたスリッター(19)と、を有し、
前記壁紙原反支持部は、前記壁紙原反の軸心が前記本体部又は前記スリッターの直上に位置するように支持していることを特徴とする壁紙糊付装置。
【請求項2】
前記スリッターは、回転可能に設けられた下刃(19c)と、前記下刃の上方側に対向配置され回転可能に設けられた上刃(19b)とを備え、前記上刃と前記下刃の間を通過する前記壁紙の側縁部を切断し、
前記壁紙原反支持部は、前後方向の軸心が前記壁紙原反の軸心よりも後方側に位置し、上下方向の軸心が前記壁紙原反の軸心と前記上刃の軸心の間に位置し、幅方向に延在する第1テンション部材(74)を有し、
前記壁紙原反から供給される前記壁紙が、前記第1テンション部材と接触してから前記スリッターに供給されるように構成されていることを特徴とする請求項
1に記載の壁紙糊付装置。
【請求項3】
前記第1テンション部材の断面形状は円形状であり、
前記壁紙原反支持部は、前記第1テンション部材の両端部を回転可能に支持する第1取付部材(76)を有することを特徴とする請求項
2に記載の壁紙糊付装置。
【請求項4】
前記壁紙原反支持部は、前後方向の軸心が前記第1テンション部材の軸心と前記上刃の軸心の間に位置し、上下方向の軸心が前記第1テンション部材の軸心よりも下方に位置し、幅方向に延在する第2テンション部材(75)を有し、
前記第1テンション部材で接触した前記壁紙が前記第2テンション部材で接触してから前記スリッターに供給されるように構成されていることを特徴とする請求項
2又は請求項
3に記載の壁紙糊付装置。
【請求項5】
前記第1テンション部材の軸心の上下方向の位置は、前記壁紙原反の軸心と前記第2テンション部材の軸心の中間部よりも下方側に位置していることを特徴とする請求項
4に記載の壁紙糊付装置。
【請求項6】
前記壁紙原反支持部は、前記第2テンション部材の両端部を着脱可能に支持する第2取付部材(77)を有することを特徴とする請求項
4に記載の壁紙糊付装置。
【請求項7】
前記壁紙原反支持部は、前記第1テンション部材の後端よりもより後方に突出している突当部材(78)を有することを特徴とする請求項
2に記載の壁紙糊付装置。
【請求項8】
前記突当部材(78)は、
鉛直方向に延在する第1部材(78a)と、
前記第1部材の下端部に回動可能に取付けられた棒状の第2部材(78b)と、を有し、
前記第2部材は前記第1部材内に収納される第1位置と、前記第1部材と直交する方向に延在する第2位置との間で回動し、
前記第2部材が前記第2位置に位置している状態で、前記第2部材の後端が前記第1テンション部材の後端よりもより後方に突出するように構成されていることを特徴とする請求項
7に記載の壁紙糊付装置。
【請求項9】
前記壁紙原反支持部は、
前記壁紙原反の中心を挿通し、前記壁紙原反の両端から突出する芯棒(91)の両端部を保持する一対の保持部(73)と、
一対の前記保持部とそれぞれ接続し、前記本体部に連結される支持部材(71)と、を有することを特徴とする請求項1に記載の壁紙糊付装置。
【請求項10】
前記保持部は、
上方が開口した断面形状U字状であり、前記芯棒の両端部を保持する保持部材(73b)と、
前記保持部材に形成されたネジ穴(73b1)に螺着し、その先端部で前記保持部材で支持された前記芯棒を押圧する締結部材(73c)を、備え、
前記芯棒の両端部のそれぞれは、一対の前記保持部に着脱可能に保持されていることを特徴とする請求項
9に記載の壁紙糊付装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁紙糊付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、特許文献1に示されるように、複数のローラーにより壁紙を搬送しつつ糊を塗布する壁紙糊付装置が有る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような壁紙糊付装置は、ワンボックスカー等の自動車で運搬され、作業現場で自動車から下ろして、作業現場に設置して使用していた。しかし、壁紙糊付装置の積み下ろしや、壁紙糊付装置の設置や撤収等に時間がかかってしまい、この時間分だけ作業現場で壁紙を貼り付ける時間が減少していた。そこで、壁紙糊付装置を自動車に積載した状態で、壁紙糊付装置を稼働させることが考えられていた。
【0005】
このような壁紙糊付装置は、壁紙が巻かれた壁紙原反ロールが、壁紙を搬送する複数のローラーの下方であって、これらのローラーの後方に回転可能に配置されているのが一般的である。壁紙原反ロールに巻かれた壁紙が長尺であれば、壁紙原反ロールの直径が大きくなり、壁紙原反ロールが後方側に大きく突出し、壁紙原反ロールを含めた壁紙糊付装置の奥行き方向の寸法が大きくなっていた。このため、壁紙糊付装置を自動車に積載した状態では、自動車内での作業スペースを確保することができず、壁紙糊付装置を自動車に積載した状態で、壁紙糊付装置を稼働させることができなかった。そこで、奥行き方向の寸法を抑制することができる壁紙糊付装置が望まれていた。
【0006】
本発明は、奥行き方向の寸法を抑制することができる壁紙糊付装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた、請求項1に記載の発明である壁紙糊付装置は、
壁紙(A)と接触することにより糊(B)を前記壁紙に転写する糊付けローラー(15)を備えた本体部(10)と、
前記本体部に供給される前記壁紙が巻かれた壁紙原反(90)を前記本体部の上方において支持する壁紙原反支持部(70)と、
前記壁紙の側縁部を裁断する前記本体部の後方に設けられたスリッター(19)と、を有し、
前記壁紙原反支持部は、前記壁紙原反の軸心が前記本体部又は前記スリッターの直上に位置するように支持していることを特徴とする。
【0008】
これによれば、従来では活用できていなかった本体部上方のスペースに、壁紙原反を配置させることにより、奥行き方向の寸法を抑制することができる壁紙糊付装置を提供することが可能となる。
また、壁紙原反の軸心が本体部又はスリッターの直上に位置しているので、壁紙糊付装置を真上から見た場合における、壁紙原反の本体部やスリッターからの後方へのはみ出しを防止又は抑制することが可能となる。このため、奥行き方向に寸法をより一層抑制することができる壁紙糊付装置を提供することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記スリッターは、回転可能に設けられた下刃(19c)と、前記下刃の上方側に対向配置され回転可能に設けられた上刃(19b)とを備え、前記上刃と前記下刃の間を通過する前記壁紙の側縁部を切断し、
前記壁紙原反支持部は、前後方向の軸心が前記壁紙原反の軸心よりも後方側に位置し、上下方向の軸心が前記壁紙原反の軸心と前記上刃の軸心の間に位置し、幅方向に延在する第1テンション部材(74)を有し、
前記壁紙原反から供給される前記壁紙が、前記第1テンション部材と接触してから前記スリッターに供給されるように構成されていることを特徴とする。
【0012】
これによれば、第1テンション部材によって、壁紙原反からスリッターや本体部に供給される壁紙に適度なテンションが付与され、壁紙がスリッターや本体部に安定して供給される。このため、スリッターや本体部内を通過する壁紙にしわが寄ってしまうことを抑制することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記第1テンション部材の断面形状は円形状であり、
前記壁紙原反支持部は、前記第1テンション部材の両端部を回転可能に支持する第1取付部材(76)を有することを特徴とする。
【0014】
これによれば、壁紙と接触する第1テンション部材の断面形状は円形状であるので、第1テンション部材と接触する壁紙の損傷を抑制することができる。また、第1テンション部材は、回転可能に支持されているので、壁紙と接触する第1テンション部材が回転することにより、第1テンション部材から壁紙へ付与される負担が軽減され、より第1テンション部材と接触する壁紙の損傷を抑制することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、
前記壁紙原反支持部は、前後方向の軸心が前記第1テンション部材の軸心と前記上刃の軸心の間に位置し、上下方向の軸心が前記第1テンション部材の軸心よりも下方に位置し、幅方向に延在する第2テンション部材(75)を有し、
前記第1テンション部材で接触した前記壁紙が前記第2テンション部材で接触してから前記スリッターに供給されるように構成されていることを特徴とする。
【0016】
これによれば、上下方向及び前後方向の位置がスリッターにより近い位置の第2テンション部材に壁紙が接触してからスリッターに供給されるので、スリッターや本体部に供給される壁紙により適切なテンションを付与することができ、また、壁紙に付与される負担をより軽減させることができる。このため、スリッターや本体部内を通過する壁紙にしわが寄ってしまうことをより抑制することができるとともに、壁紙の損傷をより抑制することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記第1テンション部材の軸心の上下方向の位置は、前記壁紙原反の軸心と前記第2テンション部材の軸心の中間部よりも下方側に位置していることを特徴とする。
【0018】
これによれば、スリッターや本体部に供給される壁紙により一層適切なテンションを付与することができ、また、壁紙に付与される負担をより一層軽減させることができることを、本発明の発明者は見出した。このため、スリッターや本体部内を通過する壁紙にしわが寄ってしまうことをより一層抑制することができるとともに、壁紙の損傷をより一層抑制することができる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記壁紙原反支持部は、前記第2テンション部材の両端部を着脱可能に支持する第2取付部材(77)を有することを特徴とする。
【0020】
これによれば、スリッターや本体部を開けて、壁紙をスリッターや本体部にセットする際に、第2テンション部材を取り外すことができ、第2テンション部材が邪魔にならずに、壁紙をセットすることができる。また、スリッターの上刃や下刃を交換する際にも、第2テンション部材を取り外すことにより、第2テンション部材が邪魔にならずに、上刃や下刃を交換することができる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記壁紙原反支持部は、前記第1テンション部材の後端よりもより後方に突出している突当部材(78)を有することを特徴とする。
【0022】
これによれば、壁紙糊付装置を車両で搬送する際に、突当部材の後端を車両の内壁に当接させたうえで、壁紙糊付装置をベルトで車両に締結させことにより、壁紙糊付装置を強固に車両に締結させることができる。このため、壁紙糊付装置の車両での運搬中に、壁紙糊付装置が車両内を移動することに起因する壁紙糊付装置の破損を抑制することができる。
【0023】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、
前記突当部材(78)は、
鉛直方向に延在する第1部材(78a)と、
前記第1部材の下端部に回動可能に取付けられた棒状の第2部材(78b)と、を有し、
前記第2部材は前記第1部材内に収納される第1位置と、前記第1部材と直交する方向に延在する第2位置との間で回動し、
前記第2部材が前記第2位置に位置している状態で、前記第2部材の後端が前記第1テンション部材の後端よりもより後方に突出するように構成されていることを特徴とする。
【0024】
これによれば、壁紙糊付装置を車両で搬送させる以外の時には、第2部材を第1部材内に収納させることにより、第2部材が邪魔にならない。
【0025】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記壁紙原反支持部は、
前記壁紙原反の中心を挿通し、前記壁紙原反の両端から突出する芯棒(91)の両端部を保持する一対の保持部(73)と、
一対の前記保持部とそれぞれ接続し、前記本体部に連結される支持部材(71)と、を有することを特徴とする。
【0026】
これによれば、本体部の上方において壁紙原反を確実に支持させることができる。
【0027】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、
前記保持部は、
上方が開口した断面形状U字状であり、前記芯棒の両端部を保持する保持部材(73b)と、
前記保持部材に形成されたネジ穴(73b1)に螺着し、その先端部で前記保持部材で支持された前記芯棒を押圧する締結部材(73c)を、備え、
前記芯棒の両端部のそれぞれは、一対の前記保持部に着脱可能に保持されていることを特徴とする。
【0028】
これによれば、締結部材を緩めるだけで、芯棒と保持部との締結を解除することができる。また、芯棒を保持部で保持させる際には、芯棒の端部を上方が開口した断面形状U字状の保持部材の上方から差し込んだうえで、締結部材を締め付けるだけで完了する。このため、新しい壁紙原反に交換する際の芯棒の保持部への着脱を容易に行うことができる。
【0029】
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の一実施形態の壁紙糊付装置の正面図である。
【
図2】本発明の一実施形態の壁紙糊付装置の側面図である。
【
図3】本発明の一実施形態の壁紙糊付装置の駆動部の断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
(壁紙糊付装置の構造)
以下に、
図1~
図3を用いて、本発明の一実施形態である壁紙糊付装置100について説明する。壁紙糊付装置100は、本体部10、制御部50、脚部60、壁紙原反支持部70を有している。なお、以下の説明において、幅方向と前後方向とは直交する方向である。
【0032】
本体部10は、上部フレーム11、下部フレーム12を有している。上部フレーム11、及び下部フレーム12は、幅方向に長尺な部材である。上部フレーム11は、下部フレーム12の上側に配置され、その前側に設けられた図示しないヒンジによって、下部フレーム12に開閉可能に取付けられている。後述する糊箱17に糊Bを注入する際や、壁紙Aをセットする際には、上部フレーム11を開けて行う。上部フレーム11には、取手23が左右一対取付けられている。上部フレーム11を開ける際に、作業者は、取手23を掴む。上部フレーム11には、壁紙糊付装置100を制御する制御部50が取付けられている。以下に説明するが、上部フレーム11や下部フレーム12には、幅方向に長尺な各種ローラー13~16、18、20~22が回転可能に取付けられている。
【0033】
図3に示すように、上部フレーム11には、上部フレーム11の後側から前側に向かって順番に並んで、送り出しローラー13、ドクターローラー14、糊付けローラー15、ナラシローラー16が回転可能に取付けられている。また、上部フレーム11には、前記したローラー13~16の上方において、上部フレーム11の後側から前側に向かって順番に並んで、検尺ローラー20、ハイテンションローラー21、押さえローラー22が、回転可能に取付けられている。
【0034】
検尺ローラー20は、送り出しローラー13と対向して接触している。ハイテンションローラー21は、ドクターローラー14と対向しているが、ドクターローラー14と離間している。ドクターローラー14は、糊付けローラー15と対向して近接しているが、所定距離だけ離間している。押さえローラー22は、糊付けローラー15と対向して接触している。
【0035】
下部フレーム12には、上方が開口した箱型の糊箱17が装着されている。糊箱17内には、壁紙Aに塗布される糊B(接着剤)が貯留されている。また、糊箱17内には、糊上げローラー18が回転可能に取付けられている。糊上げローラー18は、糊付けローラー15の下方に対向するように配置され、糊付けローラー15と接触している。
【0036】
検尺ローラー20の端部には、図示しない検尺部が設けられている。この検尺部で、検尺ローラー20の回転に比例した検尺信号が生成され、この検尺信号が制御部50に出力される。制御部50は、検尺信号を計数することにより、壁紙糊付装置100から排出された壁紙Aの実行糊付け長さを計数する。
【0037】
下部フレーム12には、図示しないモータが取付けられている。モータは、複数の歯車(不図示)を介して、送り出しローラー13、ドクターローラー14、糊付けローラー15、ナラシローラー16、糊上げローラー18、押さえローラー22と回転連結され、これらローラーを駆動する。検尺ローラー20とハイテンションローラー21は、モータと回転連結されておらず、搬送される壁紙Aに従動して回転する。
【0038】
糊箱17に貯留された糊Bは、糊上げローラー18により汲み上げられて糊付けローラー15に転写され、ドクターローラー14と糊付けローラー15との隙間によって定められた所定の厚みの糊Bが壁紙Aの裏面に塗布される。
【0039】
図1に示す制御部50には、液晶等で構成されたタッチパネルで構成された表示操作部51が設けられている。作業者は、表示操作部51を操作することにより、壁紙糊付装置100の各種設定を設定することができる。
【0040】
本体部10の下部フレーム12の後部には、壁紙Aの両側端(左右端)を裁断するためのスリッター19が着脱可能に取付けられている。スリッター19は、スリッターフレーム19a内に、互いに対向して近接配置された上刃19bと下刃19cが回転可能に左右一対に取付けられて構成されている。図示しないモータ及び複数のギヤによって、上刃19b及び下刃19cが回転駆動されて、上刃19bと下刃19cの間を通過する壁紙Aの側縁部が切断されて、送り出しローラー13に導かれる。
【0041】
脚部60は、本体部10の下部フレーム12の下端部に連結し、本体部10を支持するものである。脚部60は、枠部61、4本の脚62、2本のキャスター取付け部63、4つのキャスター64、4つの連結部材65、4つの調整脚66を有している。枠部61は、長方形上の枠状であり、上部フレーム11が載置されて連結されている。枠部61の四隅からは、それぞれ、脚62が鉛直方向に延出している。枠部61と脚62とは連結部材65により連結されている。左右それぞれの前後方向に配置された一対の脚62の下端部は、キャスター取付け部63により接続されている。キャスター取付け部63の両端は、脚62との接続部から前後方向に突出している。キャスター取付け部63の両端部の前記した突出した部分のそれぞれに、キャスター64が取付けられている。
【0042】
調整脚66は、本体部10が水平となるように調整するものである。調整脚66は、接地部66aとネジ部66bとから構成されている。接地部66aは、略円盤形状であり車両の床面G等に接地するものである。ネジ部66bは、外周面にねじ山が形成された棒状であり、接地部66aの中心から上方に向かって突出している。調整脚66は、一対のキャスター取付け部63のそれぞれに、前後方向に離間して2つ取付けられている。具体的には、キャスター取付け部63には前後方向に所定間隔をおいて、2つの取付穴63aが形成され、これらの取付穴63aのそれぞれに、調整脚66のネジ部66bが挿通し、キャスター取付け部63を上下から挟み込むように配置された2つのナット85がネジ部66bに螺着して、調整脚66がキャスター取付け部63に取付けられている。4つの調整脚66のそれぞれにおいて、2つのナット85のネジ部66bに対する上下方向の位置を調整することにより、本体部10が水平となるように調整する。
【0043】
次に、
図1、
図2を用いて、壁紙原反支持部70について説明する。壁紙原反支持部70は、本体部10の上方において、より詳細には、スリッター19の直上において、壁紙原反90を支持するものである。なお、本明細書において、直上とは、壁紙糊付装置100を真上から見た場合に、その物体がある物体に重なって見える状態をいう。
【0044】
壁紙原反90は、円筒状の芯材90aに壁紙Aが巻かれたものである。壁紙原反90の両端には、サイド板92が配置されている。サイド板92の中心に形成された挿通穴91a及び芯材90aには、円筒状又は円柱状の芯棒91が挿通されている。このような構成によって、壁紙原反90は芯棒91に回転可能に取付けられている。サイド板92は、図示しないネジによって芯棒91に固定されている。サイド板92は、芯材90aに巻かれた壁紙Aの横方向の動きを規制するものである。芯棒91の両端は、壁紙原反90の両端から突出している。壁紙Aは、芯棒91に直接巻かれていてもよい。
【0045】
壁紙原反支持部70は、2本の支持部材71、接続部72、2つの保持部73、第1テンション部材74、第2テンション部材75、2つの第1取付部材76、2つの第2取付部材77、2つの突当部材78を有している。
【0046】
支持部材71は、角パイプであり、鉛直方向に延在している。一対の支持部材71が、幅方向に関して、脚部60の両端に配置され、前後方向に関して、本体部10の後方であってスリッター19が設けられている位置に配置されている。支持部材71の下端部は、キャスター取付け部63に、ボルト81及びこのボルト81に締結されるナット(不図示)によって連結されている。支持部材71の中間部は、L字型のブラケット82及び複数のボルト83によって、枠部61に連結されている。このような構造により、支持部材71は、脚部60を介して、本体部10に連結されている。
【0047】
接続部72は、角パイプであり、幅方向に延在している。接続部72は、その両端部が支持部材71に溶接によって接続されて、一対の支持部材71を接続している。この接続部72によって、壁紙原反支持部70の剛性が上がり、壁紙原反支持部70で壁紙原反90を支持して、壁紙糊付装置100を稼働させた際の壁紙原反支持部70のぐらつきが抑制される。
【0048】
保持部73は、芯棒91の両端部を着脱可能に保持するものである。保持部73は、支持部材71の上端部の前面に取付けられている。
図4に示すように、保持部73は、張出部73a、保持部材73b、締結部材73cを有している。
【0049】
張出部73aは、角パイプ状であり、一対の支持部材71の上端部の前面のそれぞれに溶接によって取付けられている。保持部材73bは、上方が開口した断面形状U字状の部材であり、張出部73aの内側の側面にそれぞれ、取付けられている。保持部材73bの内側の幅寸法は、芯棒91の外径よりも僅かに大きくなっている。芯棒91の両端部は、保持部材73bによって、受容されている。保持部材73bの前面には、ネジ穴73b1が形成されている。
【0050】
締結部材73cは、ネジ部73c11と把持部73c2とから構成されている。把持部73c2は、略円盤形状である。把持部73c2の中心から、外面にねじ山が形成されたネジ部73c1が突出している。ネジ部73c1は、保持部材73bのネジ穴73b1にねじ込まれて、その先端が芯棒91の外周面を押圧している。このような構成によって、芯棒91の両端が、保持部73に着脱可能に保持されている。作業者は、把持部73c2を握って、締結部材73cを緩めることにより、保持部73から芯棒91を取り外すことによって、壁紙原反90を容易に交換することができる。
【0051】
第1テンション部材74は、幅方向に延在する断面形状が円形状の円筒又は円柱である。第1テンション部材74は、その両端部がそれぞれ、第1取付部材76によって支持部材71よりも後方側で支持されている。第1取付部材76は、第1張出部材76aと第1保持部材76bとから構成されている。第1張出部材76aは、パイプ状又は棒状であり、前後方向に延在している。第1張出部材76aは、支持部材71の中間部において、支持部材71の後面から後方に突出するように配置され、その前端部がボルト84によって支持部材71に取付けられている。
【0052】
第1保持部材76bは、幅方向の内側に開口した略半球形状であり、その外周面の前部が第1張出部材76aの後端に接続している。第1テンション部材74の両端は、第1保持部材76bに挿入されて保持されている。このような構成によって、第1テンション部材74は、第1取付部材76に回転可能に取付けられて支持されている。第1テンション部材74の軸心の上下方向の位置は、スリッター19や本体部10よりも上方であり、スリッター19の上刃19bの軸心や本体部10の糊付けローラー15の軸心と壁紙原反90の軸心の中間部よりも、下方側である。
【0053】
第2テンション部材75は、幅方向に延在する断面形状が円形状の円筒又は円柱である。第2テンション部材75は、その両端部がそれぞれ、第2取付部材77によって支持部材71よりも後方側で着脱可能に支持されている。
【0054】
第2取付部材77は、ブラケット77a、支持片77b、リング部材77c、レバー77dを有している。ブラケット77aは、第1取付部材76の下方側において、支持部材71から後方に突出するように、支持部材71の後面に取付けられている。支持片77bは、断面形状が略円弧形状の部材であり、ブラケット77aの後下端部に揺動可能に取付けられている。支持片77bは、第2テンション部材75をブラケット77aの後端部と挟み込んで保持する部材である。支持片77bの揺動部と反対側の先端には、フック状に曲げられたフック部77b1が形成されている。レバー77dは、ブラケット77aの後上端部に揺動可能に取付けられている。リング部材77cは、縦長なリング状の部材であり、その前端部がレバー77dに揺動可能に取付けられ、その後端部がフック部77b1に引っ掛けられて係合している。
【0055】
作業者は、レバー77dを引き起こすことにより、リング部材77cとフック部77b1との係合を解除することができ、第2テンション部材75を第2取付部材77から取り外すことができる。
【0056】
第2テンション部材75の軸心の前後方向の位置は、第1テンション部材74の軸心と上刃19bや下刃19cの軸心の間である。つまり、第2テンション部材75の軸心は、第1テンション部材74の軸心の前方に位置するとともに、上刃19bや下刃19cの軸心の後方に位置している。
【0057】
第2テンション部材75の軸心の上下方向の位置は、第1テンション部材74の軸心と、上刃19bと下刃19cの接触部との間である。つまり、第2テンション部材75の軸心は、第1テンション部材74の軸心の下方に位置するとともに、上刃19bと下刃19cの接触部との間に位置している。本実施形態では、第2テンション部材75の軸心は、上下方向に関して、上刃19bの軸心とほとんど同じ位置に位置している。第1テンション部材74の軸心の上下方向の位置は、壁紙原反90の軸心と第2テンション部材75の軸心の中間部よりもやや下方側に位置している。
【0058】
壁紙原反90から供給される壁紙Aは、第1テンション部材74に巻き掛けられたうえで、第2テンション部材75に巻き掛けられて、スリッター19の上刃19bと下刃19cとの間に供給される。このようにして、スリッター19に供給される壁紙Aは、第1テンション部材74及び第2テンション部材75の外周面と接触して、スリッター19に対して後方に張り出した状態でスリッター19に供給されるので、スリッター19に供給される壁紙Aには、一定のテンションが付与される。
【0059】
突当部材78は、第1部材78aと第2部材78bとから構成されている。第1部材78aは、断面形状がコ字形状の棒形状である。第1部材78aは、コ字形状の開口部が後方を向くようにして、その長手方向が鉛直方向となるように、支持部材71の後面に重ね合されて取付けられている。第2部材78bは、棒状であり、第1部材78aの下端部に回動可能に取付けられている。第2部材78bは、第1部材78a内に格納される第1位置と、第1部材78aから引き出された第2位置との間で回動する。第2部材78bが第1部材78aから引き出された第2位置に位置している状態では、第2部材78bは第1部材78aの延在方向と直交する方向に延在し、突当部材78を側面視した場合に、突当部材78は、L字形状となっている。
【0060】
壁紙糊付装置100を車両で搬送する際や、壁紙糊付装置100を稼働させる際には、第2部材78bを第1部材78aから引き出された第2位置に位置させて、第2部材78bの後端を車両の内壁Wに当接させたうえで、図示しないベルトで車両に締結させる。なお、第2部材78bが第2位置に位置している状態では、第2部材78bの後端は、壁紙糊付装置100の第2部材78b以外の後端、つまり、第1テンション部材74や第1取付部材76の第1保持部材76bの後端よりも少しだけ後方に突出している。
【0061】
(壁紙糊付装置の効果)
以下に、壁紙糊付装置100の効果について記載する。
本実施形態の壁紙糊付装置100は、壁紙Aと接触することにより糊Bを壁紙Aに転写する糊付けローラー15を備えた本体部10と、本体部10に供給される壁紙Aが巻かれた壁紙原反90を本体部10上方において支持する壁紙原反支持部70を有する。
【0062】
これによれば、従来では活用できていなかった本体部10上方のスペースに、壁紙原反90を配置させることにより、壁紙糊付装置100の奥行き方向の寸法を抑制することができる。
【0063】
また、本体部10の後方には、壁紙Aの側縁部を裁断するスリッター19が設けられている。そして、壁紙原反支持部70は、壁紙原反90の軸心がスリッター19の直上に位置するように支持している。
【0064】
これによれば、壁紙原反90の軸心がスリッター19の直上に位置しているので、壁紙糊付装置100を真上から見た場合における、壁紙原反90のスリッター19からの後方へのはみ出しを防止又は抑制することが可能となる。このため、壁紙糊付装置100の奥行き方向に寸法をより一層抑制することができる。
【0065】
また、スリッター19は、回転可能に設けられた下刃19cと、下刃19cの上方側に対向配置され回転可能に設けられた上刃19bとを備えている。そして、スリッター19は、上刃19bと下刃19cの間を通過する壁紙Aの側縁部を切断する。そして、壁紙原反支持部70は、前後方向の軸心が壁紙原反90の軸心よりも後方側に位置し、上下方向の軸心が壁紙原反90の軸心と上刃19bの軸心の間に位置し、幅方向に延在する第1テンション部材74を有している。そして、壁紙原反90から供給される壁紙Aが、第1テンション部材74と接触してからスリッター19に供給されるように構成されている。
【0066】
これによれば、第1テンション部材74によって、壁紙原反90からスリッター19や本体部10に供給される壁紙Aに適度なテンションが付与され、壁紙Aがスリッター19や本体部10に安定して供給される。このため、スリッター19の上刃19bと下刃19cの間や、本体部10内に配置された各種ローラー13~16、18、20~22を通過する壁紙Aにしわが寄ってしまうことを抑制することができる。
【0067】
また、第1テンション部材74の断面形状は円形状である。そして、壁紙原反支持部70は、第1テンション部材74の両端部を回転可能に支持する第1取付部材76を有する。
【0068】
これによれば、壁紙Aと接触する第1テンション部材74の断面形状は円形状であるので、第1テンション部材74と接触する壁紙Aの損傷を抑制することができる。また、第1テンション部材74は、回転可能に支持されているので、壁紙Aと接触する第1テンション部材74が回転することにより、第1テンション部材74から壁紙Aへ付与される負担が軽減され、より第1テンション部材74と接触する壁紙Aの損傷を抑制することができる。
【0069】
また、壁紙原反支持部70は、前後方向の軸心が第1テンション部材74の軸心と上刃19bの軸心の間に位置し、上下方向の軸心が第1テンション部材74の軸心よりも下方に位置し、幅方向に延在する第2テンション部材75を有する。そして、第1テンション部材74で接触した壁紙Aが第2テンション部材75で接触してからスリッター19に供給されるように構成されている。
【0070】
これによれば、上下方向及び前後方向の位置がスリッター19により近い位置の第2テンション部材75に壁紙Aが接触してからスリッター19に供給されるので、スリッター19や本体部10に供給される壁紙Aにより適切なテンションを付与することができ、また、壁紙Aに付与される負担をより軽減させることができる。このため、スリッター19や本体部10内を通過する壁紙Aにしわが寄ってしまうことをより抑制することができるとともに、壁紙Aの損傷をより抑制することができる。
【0071】
また、第1テンション部材74の軸心の上下方向の位置は、壁紙原反90の軸心と第2テンション部材75の軸心の中間部よりも下方側に位置している。
【0072】
これによれば、スリッター19や本体部10に供給される壁紙Aにより一層適切なテンションを付与することができ、また、壁紙Aに付与される負担をより一層軽減させることができる。このため、スリッター19や本体部10内を通過する壁紙Aにしわが寄ってしまうことをより一層抑制することができるとともに、壁紙Aの損傷をより一層抑制することができる。
【0073】
壁紙原反支持部70は、第2テンション部材75の両端部を着脱可能に支持する第2取付部材77を有する。
【0074】
これによれば、スリッター19や本体部10の上部フレーム11を開けて、壁紙Aをスリッター19の上刃19bと下刃19cの間や、本体部10内に配置された各種ローラー13~16、18、20~22にセットする際に、第2テンション部材75を取り外すことができ、第2テンション部材75が邪魔にならずに、壁紙Aをセットすることができる。また、スリッター19の上刃19bや下刃19cを交換する際にも、第2テンション部材75を取り外すことにより、第2テンション部材75が邪魔にならずに、上刃19bや下刃19cを交換することができる。
【0075】
壁紙原反支持部70は、第1テンション部材74の後端よりもより後方に突出している突当部材78を有する。
【0076】
これによれば、壁紙糊付装置100を車両で搬送する際に、突当部材78の後端を車両の内壁Wに当接させたうえで、壁紙糊付装置100をベルトで車両に締結させことにより、壁紙糊付装置100を強固に車両に締結させることができる。このため、壁紙糊付装置100の車両での運搬中に、壁紙糊付装置100が車両内を移動することに起因する壁紙糊付装置100の破損を抑制することができる。
【0077】
突当部材78は、鉛直方向に延在する第1部材78aと、第1部材78aの下端部に回動可能に取付けられた棒状の第2部材78bとを有する。そして、第2部材78bは第1部材78a内に収納される第1位置と、第1部材78aと直交する方向に延在する第2位置との間で回動する。そして、第2部材78bが第2位置に位置している状態で、第2部材78bの後端が第1テンション部材74の後端よりもより後方に突出するように構成されている。
【0078】
これによれば、壁紙糊付装置100を車両で搬送させる以外の時には、第2部材78bを第1部材78a内に収納させることにより、第2部材78bが邪魔にならない。
【0079】
また、壁紙原反支持部70は、壁紙原反90の中心を挿通し、壁紙原反90の両端から突出する芯棒91の両端部を保持する一対の保持部73と、一対の保持部73とそれぞれ接続し、本体部10に連結される支持部材71を有する。
【0080】
これによれば、本体部10の上方において壁紙原反90を確実に支持させることができる。
【0081】
また、保持部73は、上方が開口した断面形状U字状であり、芯棒91の両端部を保持する保持部材73bと、保持部材73bに形成されたネジ穴73b1に螺着し、その先端部で保持部材73bで支持された芯棒91を押圧する締結部材73cを備えている。そして、芯棒91の両端部のそれぞれは、一対の保持部73に着脱可能に保持されている。
【0082】
これによれば、締結部材73cを緩めるだけで、芯棒91と保持部73との締結を解除することができる。また、芯棒91を保持部73で保持させる際には、芯棒91の端部を上方が開口した断面形状U字状の保持部材73bの上方から差し込んだうえで、締結部材73cを締め付けるだけで完了する。このため、新しい壁紙原反90に交換する際の芯棒91の保持部73への着脱を容易に行うことができる。
【0083】
(他の実施形態)
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う壁紙糊付装置100もまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【0084】
以上説明した実施形態では、壁紙原反支持部70は、壁紙原反90の軸心を、スリッター19の直上にて支持している。壁紙原反支持部70が、壁紙原反90の軸心を、本体部10の直上にて支持している実施形態であってもよい。
【符号の説明】
【0085】
10 本体部
15 糊付けローラー
19 スリッター
19b 上刃
19c 下刃
70 壁紙原反支持部
71 支持部材
73 保持部
73b 保持部材
73b1 ネジ穴
73c 締結部材
74 第1テンション部材
75 第2テンション部材
76 第1取付け部材
77 第2取付け部材
78 突当部材
78a 第1部材
78b 第2部材
90 壁紙原反
100 壁紙糊付装置
A 壁紙
B 糊
【要約】
【課題】奥行き方向の寸法を抑制することができる壁紙糊付装置を提供する。
【解決手段】壁紙糊付装置100は、壁紙Aと接触することにより糊Bを壁紙Aに転写する糊付けローラー15を備えた本体部10と、壁紙Aの側縁部を裁断するスリッター19と、本体部10に供給される壁紙Aが巻かれた壁紙原反90を本体部10又はスリッター19の直上位置で支持する壁紙原反支持部70と、壁紙原反90からスリッター19に供給される壁紙Aが壁紙原反90の後方において巻き掛けられる第1テンション部材74及び第2テンション部材75を有する。
【選択図】
図2