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特許7332491情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-15
(45)【発行日】2023-08-23
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0242 20230101AFI20230816BHJP
   G09F 19/00 20060101ALI20230816BHJP
【FI】
G06Q30/0242
G09F19/00 Z
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020008991
(22)【出願日】2020-01-23
(65)【公開番号】P2021117570
(43)【公開日】2021-08-10
【審査請求日】2022-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小河 敏成
(72)【発明者】
【氏名】多羅尾 康太
(72)【発明者】
【氏名】木島 慎弥
(72)【発明者】
【氏名】深渡瀬 修
(72)【発明者】
【氏名】安井 孝児
(72)【発明者】
【氏名】小林 敏行
(72)【発明者】
【氏名】中谷 仁美
(72)【発明者】
【氏名】陣内 邦明
(72)【発明者】
【氏名】林 伸樹
(72)【発明者】
【氏名】永野 雅裕
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 彰浩
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-138243(JP,A)
【文献】国際公開第2018/230720(WO,A1)
【文献】特開2012-027682(JP,A)
【文献】特開2015-184376(JP,A)
【文献】特開2017-097207(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G09F 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の車室として利用可能であり、前記車両の駆動部を有する第1ユニットから分離して複数配置可能な第2ユニットであって、広告活動に提供される前記第2ユニットからの前記広告活動についての試供品を使用したユーザの感想に関連する感想情報、及び前記ユーザの属性情報の分布の傾向に関する傾向情報のうちの少なくともいずれかの情報を複数の前記第2ユニットのそれぞれについて取得することと、
取得された前記感想情報の総数が、所定の基準値を超えているか否か、又は取得された前記傾向情報が、前記複数の前記第2ユニットのそれぞれに出展されている広告のターゲットと適合しているか否かを前記複数の前記第2ユニットのそれぞれについて判定することと、
前記複数の前記第2ユニットのうち、第1の第2ユニットについて、前記総数が前記所定の基準値を超えていないと判定された場合に、前記第1の第2ユニットの移動先を第2の第2ユニットであって、前記総数が前記所定の基準値を超えていると判定された第2の第2ユニットの配置場所の近傍に決定することと、
前記複数の前記第2ユニットのうち、第3の第2ユニットについて、前記傾向情報が、前記第3の第2ユニットに出展されている広告のターゲットと適合していないと判定された場合に、前記第3の第2ユニットの移動先を第4の第2ユニットであって、前記傾向情報が前記第3の第2ユニットに出展されている広告のターゲットと適合する第4の第2ユニットの配置場所の近傍に決定することと、
決定された前記移動先への前記第1の第2ユニット及び前記第3の第2ユニットの少なくとも一方の移動を前記第1ユニットに指示することと、
を実行する制御部を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記第1の第2ユニットが配置された場所から第2の所定の範囲内にいる人を該第1の第2ユニットへ誘導するための処理又は前記第3の第2ユニットが配置された場所から第2の所定の範囲内にいる人を該第3の第2ユニットへ誘導するための処理を更に実行する、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1の第2ユニット及び前記第3の第2ユニットの少なくとも一方の移動を前記第1ユニットに指示することは、前記広告活動が行われる候補地を選定し、選定した前記候補地まで前記第1の第2ユニット及び前記第3の第2ユニットの少なくとも一方を移動させるように前記第1ユニットに対して指示することを含む、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1ユニット及び前記複数の第2ユニットは、前記広告活動に利用される物を積載可能であり、
前記制御部は、前記広告活動に利用される物を該第1ユニットから該複数の第2ユニットそれぞれへ補充することを指示する、
請求項1からのうち何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
車両の駆動部を有する第1ユニットと、
前記車両の車室として利用可能であり、前記第1ユニットから分離して複数配置可能な第2ユニットと、
広告活動に提供される前記第2ユニットからの前記広告活動についての試供品を使用したユーザの感想に関連する感想情報、及び前記ユーザの属性情報の分布の傾向に関する傾向情報のうちの少なくともいずれかの情報を複数の前記第2ユニットのそれぞれについて取得することと、
取得された前記感想情報の総数が、所定の基準値を超えているか否か、又は取得された前記傾向情報が、前記複数の前記第2ユニットのそれぞれに出展されている広告のターゲットと適合しているか否かを前記複数の前記第2ユニットのそれぞれについて、判定することと、
前記複数の前記第2ユニットのうち、第1の第2ユニットについて、前記総数が前記所定の基準値を超えていないと判定された場合に、前記第1の第2ユニットの移動先を第2の第2ユニットであって、前記総数が前記所定の基準値を超えていると判定された第2の第2ユニットの配置場所の近傍に決定することと、
前記複数の前記第2ユニットのうち、第3の第2ユニットについて、前記傾向情報が、前記第3の第2ユニットに出展されている広告のターゲットと適合していないと判定された場合に、前記第3の第2ユニットの移動先を第4の第2ユニットであって、前記傾向情報が前記第3の第2ユニットに出展されている広告のターゲットと適合する第4の第2ユニットの配置場所の近傍に決定することと、
決定された移動先への前記第1の第2ユニット及び前記第3の第2ユニットの少なくとも一方の移動を前記第1ユニットに指示することと、
を実行する制御部と、
を備える、
情報処理システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1の第2ユニットが配置された場所から第2の所定の範囲内にいる人を該第1の第2ユニットへ誘導するための処理又は前記第3の第2ユニットが配置された場所から第2の所定の範囲内にいる人を該第3の第2ユニットへ誘導するための処理を更に実行する、
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記第1の第2ユニット及び前記第3の第2ユニットの少なくとも一方の移動を前記第1ユニットに指示することは、前記広告活動が行われる候補地を選定し、選定した前記候補地まで前記第1の第2ユニット及び前記第3の第2ユニットの少なくとも一方を移動させるように前記第1ユニットに対して指示することを含む、
請求項5又は6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記第1ユニット及び前記複数の第2ユニットは、前記広告活動に利用される物を積載可能であり、
前記制御部は、前記広告活動に利用される物を該第1ユニットから該複数の第2ユニットそれぞれへ補充することを指示する、
請求項からのうち何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
コンピュータが、
車両の車室として利用可能であり、前記車両の駆動部を有する第1ユニットから分離して複数配置可能な第2ユニットであって、広告活動に提供される前記第2ユニットからの前記広告活動についての試供品を使用したユーザの感想に関連する感想情報、及び前記ユーザの属性情報の分布の傾向に関する傾向情報のうちの少なくともいずれかの情報を複数の前記第2ユニットのそれぞれについて取得し、
取得された前記感想情報の総数が、所定の基準値を超えているか否か、又は取得された前記傾向情報が、前記複数の前記第2ユニットのそれぞれに出展されている広告のターゲットと適合しているか否かを前記複数の前記第2ユニットのそれぞれについて、判定することと、
前記複数の前記第2ユニットのうち、第1の第2ユニットについて、前記総数が前記所定の基準値を超えていないと判定された場合に、前記第1の第2ユニットの移動先を第2の第2ユニットであって、前記総数が前記所定の基準値を超えていると判定された第2の第2ユニットの配置場所の近傍に決定することと、
前記複数の前記第2ユニットのうち、第3の第2ユニットについて、前記傾向情報が、前記第3の第2ユニットに出展されている広告のターゲットと適合していないと判定された場合に、前記第3の第2ユニットの移動先を第4の第2ユニットであって、前記傾向情報が前記第3の第2ユニットに出展されている広告のターゲットと適合する第4の第2ユニットの配置場所の近傍に決定することと、
決定された前記移動先への前記第1の第2ユニット及び前記第3の第2ユニットの少なくとも一方の移動を前記第1ユニットに指示する、
情報処理方法。
【請求項10】
前記第1の第2ユニットが配置された場所から第2の所定の範囲内にいる人を該第1の第2ユニットへ誘導するための処理又は前記第3の第2ユニットが配置された場所から第2の所定の範囲内にいる人を該第3の第2ユニットへ誘導するための処理をする、
請求項に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記第1の第2ユニット及び前記第3の第2ユニットの少なくとも一方の移動を前記第1ユニットに指示することは、前記広告活動が行われる候補地を選定し、選定した前記候補地まで前記第1の第2ユニット及び前記第3の第2ユニットの少なくとも一方を移動させるように前記第1ユニットに対して指示することを含む、
請求項9又は10に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記第1ユニット及び前記複数の第2ユニットは、前記広告活動に利用される物を積載可能であり、
前記広告活動に利用される物を該第1ユニットから該複数の第2ユニットそれぞれへ補充することを指示する、
請求項から11のうち何れか一項に記載の情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車室を有しない走行ユニットと、走行ユニットの上部に着脱可能に取り付けられる構造物と、を備える自動運転車両が開示されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2018/230720号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
開示の態様の一つは、車両の車室として利用可能なユニットを利用して広告活動に関連する情報の収集効率を向上させる技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の態様は、
車両の車室として利用可能であり、前記車両の駆動部を有する第1ユニットから分離して配置可能な第2ユニットであって、広告活動に提供される前記第2ユニットからの前記広告活動に関連する第1の情報、及び前記第2ユニットが配置された場所から第1の所定の範囲内における人の移動に関連する第2の情報のうちの少なくともいずれか一つの情報を取得することと、
取得された前記第1の情報、及び取得された前記第2の情報のうちの少なくともいずれか一つの情報に基づいて決定される移動先への前記第2ユニットの移動を前記第1ユニットに指示することと、
を実行する制御部を備える、情報処理装置である。
【0006】
本開示の第2の態様は、
車両の駆動部を有する第1ユニットと、
前記車両の車室として利用可能であり、前記第1ユニットから分離して配置可能な第2ユニットと、
広告活動に提供される前記第2ユニットからの前記広告活動に関連する第1の情報、及び前記第2ユニットが配置された場所から第1の所定の範囲内における人の移動に関連する第2の情報のうちの少なくともいずれか一つの情報を取得することと、取得された前記第1の情報、及び取得された前記第2の情報のうちの少なくともいずれか一つの情報に基づいて決定される移動先への前記第2ユニットの移動を前記第1ユニットに指示することと、を実行する制御部と、を備える、
情報処理システムである。
【0007】
本開示の第3の態様は、
コンピュータが、
車両の車室として利用可能であり、前記車両の駆動部を有する第1ユニットから分離して配置可能な第2ユニットであって、広告活動に提供される前記第2ユニットからの前記広告活動に関連する第1の情報、及び前記第2ユニットが配置された場所から第1の所定の範囲内における人の移動に関連する第2の情報のうちの少なくともいずれか一つの情報を取得し、
取得された前記第1の情報、及び取得された前記第2の情報のうちの少なくともいずれか一つの情報に基づいて決定される移動先への前記第2ユニットの移動を前記第1ユニットに指示する、
情報処理方法である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、車両の車室として利用可能なユニットを利用して広告活動に関連する情報の収集効率を向上させる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第1実施形態に係る情報収集システムの構成の概要の一例を示している。
図2図2は、制御装置のハードウエア構成の概要を示している。
図3図3は、情報収集システムを形成する夫々の装置の機能構成の概要の一例を示している。
図4図4は、情報処理装置において実行される情報収集のフローチャートの一例を示している。
図5図5は、情報収集システムの全体が実行する処理のフローチャートの一例を示している。
図6図6は、第2実施形態に係る情報収集システムの構成の概要の一例を示している。
図7図7は、第2実施形態に係る車室ユニットの詳細なハードウエア構成の一例を示している。
図8図8は、第2実施形態に係る情報収集システムを形成する夫々の装置の機能構成の概要の一例を示している。
図9図9は、第2実施形態に係る制御装置において実行される情報収集のフローチャートの一例を示している。
図10図10は、第2実施形態に係る情報収集システムの全体が実行する処理のフローチャートの一例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の第1の態様に係る情報処理装置は、車両を用いた広告活動を支援する。第1の態様に係る車両は、駆動部を有する第1ユニットと、車両の車室として利用可能な第2ユニットとを備える。第2ユニットは、所定位置に配置され、広告活動に提供される。第2ユニットは、第1ユニットから分離して配置されてもよい。なお、第1ユニットの数と第2ユニットの数は一致しなくてもよい。
【0011】
第1ユニットでは、例えば、試供品の提供ととともに提供される試供品に対するユーザの反応が収集される。ユーザの反応の収集とは、例えば、アンケートへの回答の入力を受けること、または、試供品を使用したユーザの顔の表情および身体の動き(ジェスチャー等)の画像を解析することで実施される。
【0012】
本開示の第1の態様に係る情報処理装置は、この第1ユニットから前記広告活動に関連する第1の情報を取得する。又は、本情報処理装置は、第1ユニットが配置された場所から第1の所定の範囲内における人の移動に関連する第2の情報を取得する。第1の所定の範囲内は、例えば、所定の距離の範囲でもよいし、第1ユニットに搭載された通信装置と通信する装置、例えば、携帯電話の基地局、無線LAN(Local Area Network)の基地局から所定の距離の範囲であってもよい。そして、本開示の第1の態様に係る情報処理装置は取得された第1の情報、又は取得された第2の情報に基づいて、前記第2ユニットの移動を指示する。
【0013】
また、本開示の第1の態様に係る情報処理装置における、広告活動に提供される第2ユニットとは、第2ユニットが有する装備を利用して広告対象の使用を促すこと、又はユーザが広告対象を使用する場合の個人的な空間として第2ユニットを提供することを含む。また、第1の情報とは、前述した試供品を使用したユーザの反応のほかに、ユーザの属性情報を含む。また、第2ユニットが配置された場所から第1の所定の範囲内における第2の情報を取得することとは、第2ユニットの夫々の配置場所からの第1の所定の範囲内に設置されるカメラにより撮像された画像から人を識別すること、人が携行する装置から発生する情報を該装置が接続されるネットワークから取得すること、又はネットワークを介して第2ユニットの配置場所から第1の所定の範囲内において開催されるイベントの情報を取得することを含む。また、第1の所定の範囲内とは、広告主が広告のターゲットとしている領域を含む。
【0014】
本開示によれば、広告活動が行われているその場において、広告活動に関連する第1の情報を収集することができる。よって、広告活動に関連する情報の収集効率は向上する。また、本開示によれば、広告活動に関連する第1の情報、又は人の移動に関連する第2の情報に基づき、第2ユニットの配置場所を集客が見込まれる場所へと変更することで、該収集数を増加させることができる。さらに、ユーザが内部空間で試供品を使用している最中の第2ユニットと連結し駆動していない第1ユニットを、別の第2ユニットと連結させて集客が見込まれる場所へと移動させることも可能である。つまり、本開示によれば、駆動していない第1ユニットを活用して、広告活動に関連する情報の収集効率を向上させることができる。
【0015】
<第1実施形態>
(システム構成)
図1は、第1実施形態に係る情報収集システム1の構成の概要の一例を示している。本実施形態に係る情報収集システム1は、例えば複数の車室ユニット(20A、20B、20C)と、一台の走行ユニット30と、情報処理装置50と、情報端末60と、を備える。ただし、複数の車室ユニット(20A、20B、20C)に対して、複数の走行ユニット30が備えられてもよい。また、車室ユニット(20A、20B、20C)の夫々と、走行ユニット30とは分離及び連結が可能であり、連結した場合には車両10を形成する。ここで、走行ユニット30は、本開示の「第1ユニット」の一例である。また、車室ユニット(20A、20B、20C)は、本開示の「第2ユニット」の一例である。
【0016】
車室ユニット20の内部の空間では、広告が展示される。そして、ユーザは、広告に記載される商品又はサービスの試供品を使用することができる。なお、夫々の車室ユニット(20A、20B、20C)で出展される広告は夫々異なっていても、出展される広告の少なくとも一部が同一であってもよい。そして、ユーザの属性情報及びユーザが試供品を使用した感想情報が、情報端末60を介して、夫々の車室ユニット(20A、20B、20C)から情報処理装置50へ送信される。
【0017】
情報処理装置50には、夫々の車室ユニット(20A、20B、20C)からユーザの属性情報及び試供品を使用した感想情報が集約され、統計処理がなされる。また、情報処理装置50では、ユーザの属性情報及び試供品を使用した感想情報を効率的に収集する処理が実行される。より詳細には、情報処理装置50では、例えばユーザの属性情報及び試供品を使用した感想情報がより多く集まるように夫々の車室ユニット(20A、20B、20C)の配置場所を選定し、移動指示を出す処理が実行される。また、情報処理装置50では、夫々の車室ユニット(20A、20B、20C)にユーザを誘導するために、車室ユニットの近傍に存在する情報端末60にクーポンを配信する。
【0018】
情報端末60は、例えばユーザに携行され、ユーザに様々な機能を提供する。そのため、情報端末60は、例えばタッチパネルディスプレイ61を備える。そして、タッチパネルディスプレイ61には、情報処理装置50から送信されたクーポンが表示される。
【0019】
また、第1実施形態に係る情報収集システム1では、車室ユニット20に設けられる入力装置21(後述する)と、走行ユニット30と、情報処理装置50と、情報端末60とが、ネットワーク(N)によって相互に接続される。ネットワークには、例えば、インターネット等の世界規模の公衆通信網であるWAN(Wide Area Network)やその他の通信網が採用されてもよい。また、ネットワークには、携帯電話等の電話通信網、WiFi(登録商標)等の無線通信網が含まれてもよい。
【0020】
<各装置のハードウエア構成>
(車室ユニット20のハードウエア構成)
車室ユニット20は、後述する走行ユニット30と上下に分離及び結合が可能である。より詳細には、車室ユニット20と、後述する走行ユニット30とには、例えば分離及び結合することが可能な機構がそれぞれ設けられ、分離と結合とが実現されてもよい。また、車室ユニット20と、走行ユニット30とは、例えば電磁石による磁力が利用されることで分離及び結合されてもよい。
【0021】
また、車室ユニット20は、タッチパネルディスプレイ22を有する入力装置21を備える。入力装置21には、タッチパネルディスプレイ22に加え、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、外部記憶装置、及び通信モジュールを備える。通信モジュールは、所定の無線通信規格に従った無線信号及び無線通信方式で無線通信可能なモジュールである。メモリは、CPUが実行するコンピュータプログラム、及びCPUが処理するデータ等を格納する。メモリは、例えば、Dynamic Random Access Memory(DRAM)、Static Random Access Memory(SRAM)、Read Only Memory(ROM)等である。外部記憶装置は、例えば、Solid State Drive(SSD)、あるいはハードディスクドライブ等の不揮発性の記憶装置である。また、入力装置21は、GPS(Global Positioning System)モジュールを備える。GPSモジュールは、地球の周囲を周回する複数の人工衛星から時刻信号の電波を受信し、当該電波情報を利用することで現在位置に関する情報を出力する。
【0022】
(走行ユニット30のハードウエア構成)
走行ユニット30は、自動走行可能なユニットであり、連結している車室ユニット20を所定の地点まで移動させることができる。また、走行ユニット30は、複数の車室ユニット(20A、20B、20C)の間で共用され得る。走行ユニット30は、制御装置35を備える。図2は、制御装置35のハードウエア構成の概要を示している。図2に示されるように、制御装置35は、CPU301と、メモリ302と、を有するElectronic Control Unit33(ECU)、及び外部記憶装置303を備える。また、走行ユニット30は、駆動用モータ304、操舵用モータ305、車輪エンコーダ306、及び操舵角エンコーダ307を備える。
【0023】
走行ユニット30は、前後方向に二対の車輪を有し、駆動用モータ304は、当該車輪を回転させる。ただし、駆動用モータ304は、前後の二対の車輪のうちのいずれか一対の車輪を駆動してもよい。また、操舵用モータ305は、車両10を操舵するために、少なくとも一対の車輪の回転軸に沿う方向を変化させるための動力を出力する。また、車輪エンコーダ306は、車輪の回転角を所定の検出時間間隔で出力する。また、操舵角エンコーダ307は、操舵角を所定の検出時間間隔で検出する。
【0024】
また、制御装置35は、例えば障害物センサ308及びマイクロフォン309などの走行ユニット30の周囲の環境を検出可能な環境センサを備える。障害物センサ308は、超音波センサ、又はレーダを含む。障害物センサ308は、検出対象方向に超音波、電磁波等を発し、発した波と受信した反射波との差分を利用して検出対象方向での障害物の存在、位置、相対速度等を検出する。障害物には、例えば、歩行者、自転車、構造物、建築物などが含まれる。障害物センサ308の設置位置は、例えば、走行ユニット30の進行方向を前方向として、走行ユニット30の前後左右の四つの隅近傍であってもよい。また、マイクロフォン309は、走行ユニット30の周囲で発せられた音声を電気信号に変換する。
【0025】
また、制御装置35は、GPS(Global Positioning System)モジュール310及び通信モジュール311を備える。GPSモジュールは、地球の周囲を周回する複数の人工衛星から時刻信号の電波を受信することで現在位置に関する情報を出力する。また、通信モジュール311は、所定の無線通信規格に従った無線信号及び無線通信方式で無線通信可能なモジュールである。
【0026】
(情報処理装置50のハードウエア構成)
情報処理装置50は、CPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置、及びNIC(Network Interface Card)や無線回路等の通信モジュールを有するコンピュータである。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USBメモリ、あるいは、CDやDVDのようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル形式の情報等が格納され、そこに格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、後述するような所定の目的に合致した各機能を実現することができる。
【0027】
(情報端末60のハードウエア構成)
情報端末60は、上述のタッチパネルディスプレイ61に加えて、CPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ等の補助記憶装置、GPSモジュール及び通信モジュールを有するコンピュータである。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル形式の情報等が格納され、そこに格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、後述するような所定の目的に合致した各機能を実現することができる。
【0028】
<各装置の機能構成>
図3は、情報収集システム1を形成する車室ユニット20、走行ユニット30、情報処理装置50、及び情報端末60の夫々の機能構成の概要の一例を示している。
【0029】
(車室ユニット20)
車室ユニット20の入力装置21における後述する各機能は、前述したメモリに実行可能に展開されたコンピュータプログラムをCPUが実行することで実現される。
【0030】
入力装置21は、通信部201を備える。通信部201は、通信モジュールを含んで形成される。通信部201は、例えば、WiFiのアクセスポイント又は携帯電話の基地局に接続し、それらに接続されるWANを通じて、ネットワーク上の各種サーバ等と情報を通信する。
【0031】
また、入力装置21は、表示部202を備える。表示部202は、タッチパネルディス
プレイ22を含んで形成される。表示部202は、タッチパネルディスプレイ22に情報を表示する。
【0032】
また、入力装置21は、入力受付部203を備える。入力受付部203は、タッチパネルディスプレイ22を含んで形成される。ただし、入力受付部203は、タッチパネルディスプレイ22そのものを含まないもので、タッチパネルディスプレイ22のコントローラを含むものと考えてもよい。入力受付部203は、タッチパネルディスプレイ22を介して情報が入力されたか否かを判定する。そして、入力受付部203は、タッチパネルディスプレイ22を介して情報が入力されたと判定した場合、入力された情報を受け付ける。
【0033】
また、入力装置21は、位置情報取得部204を備える。位置情報取得部204は、GPSモジュールを含んで形成される。位置情報取得部204は、GPSモジュールの出力から車室ユニット20の現在地点の情報を取得する。
【0034】
(走行ユニット30)
走行ユニット30の制御装置35における後述する各機能は、前述したECU33に含まれるメモリ302に実行可能に展開されたコンピュータプログラムをCPU301が実行することで実現される。
【0035】
制御装置35は、通信部321を備える。通信部321は、通信モジュール311を含んで形成される。通信部321は、例えば、WiFiのアクセスポイント又は携帯電話の基地局に接続し、更にそれらに接続されるWANを通じて、ネットワーク上の各種サーバ等と情報を通信する。
【0036】
また、制御装置35は、経路生成部322を備える。経路生成部322は、現在地点から目標地点までの経路を生成する。経路の方法は、公知の方法でもよいし、独自のアルゴリズムを使用する方法でもよい。経路は、緯度と経度とを含む一連の目標軌道の列として形成される。
【0037】
また、制御装置35は、環境検出部323を備える。環境検出部323は、障害物センサ308及びマイクロフォン309を含んで形成される。環境検出部323は、走行中の車両10の周囲の環境を検出する。より詳細には、環境検出部323は、障害物センサ308からの出力により、車両10の周囲に障害物があるか否かの判定を行い、当該判定情報を出力する。また、環境検出部323は、マイクロフォン309からの出力が所定の閾値以上であって人の音声であるか否かの判定を行う。そして、環境検出部323は、マイクロフォン309からの出力が閾値以上であって、人の音声であると判定した場合に車両10の周囲に人がいると判定する。そして、環境検出部323は、当該判定情報を出力する。人の音声か否かは、マイクロフォン309からの出力される信号の周波数スペクトルの分析、または、音声認識等によって判定される。
【0038】
また、制御装置35は、位置情報取得部324を備える。位置情報取得部324は、GPSモジュール310を含んで形成される。位置情報取得部324は、GPSモジュール310の出力から走行ユニット30の現在地点の情報を取得する。
【0039】
また、制御装置35は、駆動部325を備える。駆動部325は、駆動用モータ304、操舵用モータ305、車輪エンコーダ306、及び操舵角エンコーダ307を含んで形成される。駆動部325は、駆動用モータ304及び操舵用モータ305を駆動させるための制御信号に従い、駆動用モータ304及び操舵用モータ305を制御する。また、駆動部325は操舵角エンコーダ307により、車両10の操舵角を所定の検出時間間隔で
出力する。また、駆動部325は、車輪エンコーダ306を介して、車輪の回転角を所定の検出時間間隔で出力する。
【0040】
また、制御装置35は、制御部326を備える。制御部326は、ECU33を含んで形成される。制御部326は、駆動用モータ304及び操舵用モータ305を駆動させるための制御信号を生成する。制御部326が生成する制御信号は、目標軌道を走行ユニット30が追従するような信号を含む。また、制御部326は、駆動部325から走行ユニット30の操舵角情報と車輪の回転角情報を取得する。そして、制御部326は、取得した操舵角情報と車輪の回転角情報に応じて、目標軌道を走行ユニット30が追従するように制御信号を修正する。また、制御部326は、位置情報取得部324から走行ユニット30の現在地点の情報を受信する。そして、受信した現在地点の情報に応じて、目標軌道を走行ユニット30が追従するように制御信号を修正する。また、制御部326は、環境検出部323から走行ユニット30の周囲の環境情報を受信する。そして、制御部326は、受信した環境情報に応じて制御信号を修正する。また、制御部326は、走行ユニット30と車室ユニット20とを分離あるいは連結させるための制御を行う。
【0041】
(情報処理装置50)
情報処理装置50における後述する各機能は、前述したメモリに実行可能に展開されたコンピュータプログラムをCPUが実行することで実現される。
【0042】
情報処理装置50は、通信部501を備える。通信部501は、通信モジュールを含んで形成される。通信部501は、例えば、LAN(Local Area Network)に接続し、さらにLANを通じてWANに接続し、WANを通じてネットワーク上の各種サーバや情報端末と通信を行う。
【0043】
また、情報処理装置50は、移動判定部503を備える。移動判定部503は、ユーザの感想情報及び属性情報をより多く収集するために、夫々の車室ユニット(20A、20B、20C)を現在の配置場所から移動させるか否かの判定を行う。判定基準には、例えば、車室ユニット20においてユーザが入力装置21に入力した感想情報又は属性情報が利用される。又は、判定基準には、例えばユーザが所持する情報端末60の位置情報が利用される。
【0044】
また、情報処理装置50は、移動指示部504を備える。移動指示部504は、走行ユニット30に対して移動を指示する移動指示信号を生成する。また、移動指示部504は、移動指示信号を生成する場合に、移動対象の車室ユニット20が走行ユニット30と連結されているか否かを判定する。そして、移動対象の車室ユニット20が走行ユニット30と連結されていないと判定された場合、他の場所にいる走行ユニット30に対して連結している車室ユニット20と分離し、移動対象の車室ユニット20と連結した後に、目標地点へ向かうように指示する移動指示信号を移動指示部504は生成する。移動対象の車室ユニット20と走行ユニット30とが連結されているか否かの判定は、予め走行ユニット30が何れかの車室ユニット20へ割り当てられていることを示す割り当て情報(後述する記憶部509が記憶)を移動指示部504が参照することにより実現される。
【0045】
また、情報処理装置50は、配信部505を備える。配信部505は、情報端末60の位置情報を利用し、車室ユニット20の配置場所から徒歩圏内(本開示の「第2の所定の範囲内」の一例)に存在する情報端末60があるか否かを判定する。そして、情報端末60があると判定された場合、配信部505は、車室ユニット20において展示されている広告(後述するが記憶部509により記憶されている)を参照する。そして、配信部505は当該車室ユニット20に出展される広告に記載される商品又はサービスに関するクーポンを特定する。そして、配信部505は、特定されたクーポンと、当該車室ユニット2
0の配置場所情報とを含む情報をクーポン情報として当該車室ユニット20から徒歩圏内に存在する情報端末60へ配信する。
【0046】
また、情報処理装置50は、収集部508を備える。収集部508は、車室ユニット20における試供品の感想情報、及びユーザの属性情報を取得する。収集部508は、例えば、統計解析の処理(以下、単に統計処理ともいう)を実行し、属性情報の平均値、中央値、最頻値等を算出する。また、収集部508は、夫々の車室ユニット20(20A、20B、20C)において、別々の試供品が提供されている場合には、試供品毎に感想情報及び属性情報の統計情報を取得する。また、収集部508は、得られた統計情報を公知の手法により解析してもよい。また、収集部508は、統計解析を高速化するために、分散コンピューティング技術を利用してもよい。
【0047】
また、情報処理装置50は、記憶部509を備える。記憶部509は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで形成される。記憶部509は、情報(テーブル形式で示される情報を含む)を主記憶装置又は補助記憶装置を利用して記憶する。記憶部509により記憶される情報は、例えば走行ユニット30が複数の車室ユニット(20A、20B、20C)の何れかに割り当てられているかを示す割り当て情報を含む。また、記憶部509により記憶される情報は、例えば夫々の車室ユニット(20A、20B、20C)の配置情報、及び夫々の車室ユニット(20A、20B、20C)において出展される広告情報を含む。
【0048】
(情報端末60)
情報端末60における後述する各機能は、前述したメモリに実行可能に展開されたコンピュータプログラムをCPUが実行することで実現される。
【0049】
情報端末60は、通信部601を備える。通信部601は、通信モジュールを含んで形成される。通信部601は、例えば、WiFiのアクセスポイント又は携帯電話の基地局に接続し、更にそれらに接続されるWANを通じて、ネットワーク上の各種サーバ等と情報を通信する。
【0050】
また、情報端末60は、表示部602を備える。表示部602は、タッチパネルディスプレイ61を含んで形成される。表示部602は、タッチパネルディスプレイ61に情報を表示する。
【0051】
また、情報端末60は、位置情報取得部603を備える。位置情報取得部603は、GPSモジュールを含んで形成される。位置情報取得部603は、GPSモジュールの出力から情報端末60の現在地点の情報を取得する。
【0052】
(情報処理装置50における情報収集の処理フロー)
次に情報処理装置50において実行される情報収集の処理フローを説明する。図4は、情報処理装置50において実行される情報収集のフローチャートの一例を示している。
【0053】
(S101)
ステップS101では、収集部508が、車室ユニット20Aのタッチパネルディスプレイ22から入力された試供品の感想情報、及びユーザの属性情報の統計処理が実行される。統計処理により、例えば、感想情報の総数、例えば、感想情報を入力したユーザ総数が算出される。また、統計処理では、ユーザの属性情報の分布の傾向が取得される。ユーザの属性情報の分布の傾向とは、例えば、男女比率、年齢別ユーザ数の分布、ユーザの趣味別の人数、ユーザの興味の対象ごとのユーザ数の分布等である。ユーザの興味の対象は、種々のキーワードでカテゴリ分けされる。例えば、スポーツ、演劇、健康、美容、体型、衣料品、宝石等である。
【0054】
(S102)
ステップS102では、ステップS101において統計処理された感想情報の総数が、所定の基準値以下であるか否かを、移動判定部503が判定する。
【0055】
(S103)
ステップS103では、ステップS102において感想情報の総数が、所定の基準値以下であると移動判定部503により判定された場合、移動指示部504が車室ユニット20Aの新たな配置場所を選定する。新たな配置場所は、例えばステップS102において統計がとられた別の車室ユニット(20B、20C)のうち、感想情報の総数が多い車室ユニット20の配置場所の近傍に設定される。そして、移動指示部504は、選定された新たな配置場所の情報を含む移動指示信号を生成する。
【0056】
又は、ステップS102において、車室ユニット20Aにおけるユーザの属性情報の分布の傾向(ステップS101において取得)が、車室ユニット20Aに出展されている広告のターゲットと適合しているか否かを移動判定部503が判定してもよい。そして、ユーザの属性情報の分布の傾向が、広告のターゲットと適合していないと判定された場合、移動指示部504が、車室ユニット20Aの新たな配置場所を選定する。新たな配置場所の選定は、ステップS101において取得された別の車室ユニット(20B、20C)のユーザの属性情報の分布の傾向のうち、車室ユニット20Aに出展されている広告のターゲットと適合しているものがある場合、その車室ユニットの近傍を車室ユニット20Aの新たな配置場所を選定する。又は、複数のユーザの情報端末60のWiFiアクセスポイントへの接続履歴情報(本開示の「人が携行する装置から発生する情報」の一例)を、移動指示部504が通信部501を介して複数の情報端末60から取得する。ここで、WiFiアクセスポイントは、例えば車室ユニット20Aの現在位置をカバーする通信可能エリアと隣接する通信可能エリアを提供する複数のWiFiアクセスポイントであってもよい。そして、複数のWiFiアクセスポイントのうち、情報端末60から接続回数の多いWiFiアクセスポイントの近傍を車室ユニット20Aの新たな配置場所として選定する。
【0057】
又は、情報処理装置50は、上記の機能に加えて巡回部510を備えてもよい。巡回部510は、ネットワークに接続されているサイトを巡回し、イベント情報を取得する。取得されるイベント情報には、例えばイベントが開催される日時、場所、会場の収容人数などが含まれる。そして、取得されたイベントが開催される日時、場所、会場の収容人数情報が、車室ユニット20Aに出展される広告のターゲットに適合するか否かをステップS103において移動指示部504が判定し、適合すると判定された場合に、移動指示部504がイベント会場を車室ユニット20Aの新たな配置場所として選定してもよい。又は、取得されたイベントが開催される場所が、車室ユニット20Aに出展される広告のターゲット領域内(本開示の「第1の所定の範囲」の一例)である場合に、移動指示部504が、イベントが開催される場所を車室ユニット20Aの新たな配置場所として選定してもよい。また、取得されたイベントが開催される場所が、車室ユニット20A以外の車室ユニットに出展される広告のターゲット領域内である場合に、移動指示部504が、イベントが開催される場所を車室ユニット20A以外の車室ユニットの新たな配置場所として選定してもよい。
【0058】
(情報収集システム1の処理フロー)
次に、情報収集システム1の全体によって実現される処理の一例を説明する。図5は、情報収集システム1の全体が実行する処理のフローチャートの一例を示している。
【0059】
(S1001)
ステップS1001では、車室ユニット(20A、20B、20C)に設けられている入力装置21の入力受付部203が、試供品を使用したユーザの感想情報、及び試供品を使用したユーザの属性情報の入力を受け付ける。そして、入力された試供品の感想情報、及びユーザの属性情報は、通信部201によって情報処理装置50の通信部501へ送信される。また、車室ユニット(20A、20B、20C)の位置情報取得部204は、位置情報を取得する。そして、取得された位置情報も、通信部201によって通信部501へ送信される。
【0060】
(S1002)
ステップS1002では、情報処理装置50の通信部501が入力装置21の通信部201から試供品の感想情報、及びユーザの属性情報を受信する。そして、収集部508は、受信した試供品の感想情報、及びユーザの属性情報の統計処理を実行し、統計情報を取得する。なお、試供品の感想情報、及びユーザの属性情報は、複数の車室ユニット(20A,20B、20C)の夫々の通信部201から受信する。また、通信部501は、車室ユニット(20A、20B、20C)の位置情報を通信部201から受信する。ここで、試供品の感想情報及びユーザの属性情報は、本開示の「広告活動に関連する第1の情報」の一例である。また、試供品の感想情報は、本開示の「ユーザの反応」の一例でもある。
【0061】
(S1003)
ステップS1003では、移動判定部503が、車室ユニット(20A、20B、20C)の通信部201から送信された感想情報の総数が所定の基準値を超えているか否かを夫々の車室ユニットについて判定する。ここでは、移動判定部503が、車室ユニット20Aから送信された感想情報の総数が、所定の基準値を超えていないと判定したものとする。
【0062】
(S1004)
ステップS104では、移動指示部504が、車室ユニット20Aの新たな配置場所を選定する。そして、移動指示部504は、車室ユニット20Aに対して、選定された新たな配置場所の情報を含む移動指示信号を生成する。
【0063】
また、移動指示部504は、車室ユニット20Aと走行ユニット30とが連結しているか否かを判定する。当該判定の際には、走行ユニット30が複数の車室ユニット20のうちの何れに割り当てられているか否かの割り当て情報(記憶部509が記憶)が参照される。ここで、走行ユニット30は、車室ユニット20Aと連結しておらず、車室ユニット20Bと連結しているものとする。そして、車室ユニット20Bから得られた感想情報の総数は所定の基準値を大幅に超えており、車室ユニット20Bでは、多くのユーザが別の試供品の使用を頻繁に行っているものとする。このような場合、移動指示部504は、走行ユニット30に対して車室ユニット20Bから分離し、車室ユニット20Aと連結した後に、新たな配置場所へ向かうように指示する信号を含むように移動指示信号を生成する。ここで、移動指示信号が生成される場合には、記憶部509に記憶される車室ユニット(20A、20B、20C)の位置情報が利用される。そして、生成された移動指示信号は、通信部501によって走行ユニット30の通信部321へ送信される。なお、記憶部509は、走行ユニット30が車室ユニット20Bへ割り当てられているという情報を、車室ユニット20Aへ割り当てられているという情報に更新する。
【0064】
(S1005)
ステップS1005では、ステップS1004において情報処理装置50の通信部501から送信された移動指示信号を走行ユニット30の通信部321が受信する。そして、走行ユニット30では、位置情報取得部324が、現在地点の情報を取得する。そして、経路生成部322が、受信した移動指示信号に含まれる新たな配置場所を目標地点とし、
現在地点から新たな配置場所までの移動経路を生成する。
【0065】
そして、制御部326は、生成された移動経路を使用し、車輪を駆動させるための駆動制御信号を生成する。当該駆動制御信号は駆動部325へ送信され、受信した駆動制御信号に従って駆動部325が駆動車輪を駆動させる。このような処理が実行されることで走行ユニット30は現在地点から目標地点まで移動する。また、制御部326は、移動指示信号に従い、移動を開始する前に走行ユニット30と車室ユニット20Bとを分離させる制御を行う。また、制御部326は、移動指示信号に従い、目標地点までの移動中に、走行ユニット30と車室ユニット20Aとを連結させる制御を行う。
【0066】
また、走行ユニット30が目的地点まで移動している間に、環境検出部323が、周囲の環境情報を取得する。そして、制御部326は、環境情報に応じて駆動制御信号を生成し、駆動部325へ送信する。このような処理が実行されることで、当初計画された移動経路を環境に応じて修正しながら走行ユニット30は目標地点まで移動する。
【0067】
(S1006)
ステップS1006では、さまざまな場所にいる複数のユーザが携行する情報端末60の夫々の位置情報取得部603が、GPSモジュールから位置情報を取得する。そして、複数の情報端末60の夫々の通信部601が、取得された位置情報を情報処理装置50の通信部501へ送信する。
【0068】
(S1007)
ステップS1007では、情報処理装置50の通信部501が、複数のユーザが携行する情報端末60の通信部601から送信された位置情報を受信する。そして、配信部505が、受信した情報端末60の位置情報を利用し、車室ユニット20Aが新たに配置された地点から徒歩圏内に存在する情報端末60をクーポンの配信対象の情報端末60Aとして特定する。
【0069】
そして、配信部505は、記憶部509により記憶される車室ユニット20Aにおいて展示されている広告情報を参照することで、当該広告に記載される商品又は役務に関するクーポンを特定する。そして、当該クーポンと、車室ユニット20Aの新たな配置場所の情報を含むクーポン情報を生成する。そして、通信部501は、車室ユニット20Aの近傍に存在すると特定された情報端末60Aの通信部601へクーポン情報を送信する。
【0070】
情報端末60Aにおいては、通信部601が、情報処理装置50の通信部501から送信されたクーポン情報を受信する。そして、受信したクーポン情報を、表示部602がタッチパネルディスプレイ61に表示する。ここで、タッチパネルディスプレイ61に表示されるクーポン情報には、車室ユニット20Aの新たな配置場所の情報が含まれる。よって、情報端末60Aを携行するユーザは車室ユニット20Aへ誘導され得る。
【0071】
なお、走行ユニット30がデジタルサイネージなどの表示装置を有する場合、当該表示装置にクーポン情報を表示させた状態で、走行ユニット30を車室ユニット20Aから分離させて車室ユニット20Aの周囲を巡回させてもよい。このような処理が実行される場合も、ユーザは走行ユニット30の表示装置に表示されるクーポン情報を見て車室ユニット20Aへ誘導され得る。
【0072】
(第1実施形態の効果)
試供品が街頭などでユーザへ配布された場合、ユーザは試供品を家に持ち帰って使用することになる。このような場合、試供品を使用したユーザの感想を収集するためには、例えばユーザが感想を入力可能なサイトを予め用意しておくこと等が考えられる。しかしな
がら、試供品を配布されたユーザにとっては、このようなサイトに感想情報を入力することは煩雑であると考えられる。また、帰宅したユーザが試供品自体を使用しない可能性も考えられる。よって、試供品の感想情報の収集数は少なくなることが考えられる。しかしながら、上記のような情報収集システム1によれば、車室ユニット20の内部の空間を利用することで、広告が出展されているその場で試供品の使用が可能となる。また、試供品の使用のために個人空間を提供することで、ユーザは帰宅せずとも落ち着いて時間をかけて試供品を使用することができる。よって、上記のような情報収集システム1によれば、ユーザが試供品を使用した感想の収集効率は向上する。
【0073】
また、上記のような情報収集システム1によれば、ステップS1003において車室ユニット20Aから送信された感想情報の総数が所定の基準値以下であると判定された場合、ステップS1004において、車室ユニット20Aの配置場所が、感想情報が多く収集されている場所へ変更されている。つまり、上記のような情報収集システム1によれば、集客が見込まれる場所に車室ユニット20が戦略的に配置されることが可能であるため、ユーザが試供品を使用した感想を広告主は効率的に漏れなく収集することができる。また、上記のような情報収集システム1によれば、車室ユニット20Aの近傍にいるユーザが携行する情報端末60Aにクーポンを配信することにより、ユーザを車室ユニット20Aへ誘導している。このことからも、ユーザが試供品を使用した感想の収集効率は向上する。
【0074】
また、複数の車室ユニット(20A、20B、20C)のうち、ユーザが試供品を使用している間、集客数の多い車室ユニット20Bは、試供品が提供されている場所に止まっていることになる。ここで、上記のような情報収集システム1によれば、車室ユニット20と走行ユニット30とは分離及び連結が可能であるから、車室ユニット20Bと連結し、所定の場所に止まっており駆動していない走行ユニット30を車室ユニット20Bから分離し、車室ユニット20Aと連結させて車室ユニット20Aを集客が見込まれる場所へと移動させている。つまり、上記のような情報収集システム1によれば、複数の車室ユニット20の間で一台の走行ユニット30が共用されることで、試供品が提供されている場所に止まっており駆動していない走行ユニット30を別の車室ユニット20Aの移動のために有効活用することができる。このような点からも広告活動に関連する情報の収集効率は向上するといえる。
【0075】
<変形例>
情報処理装置50は、ユーザの感想情報及び属性情報を取得せず、ユーザの感想情報及び属性情報を利用せずに車室ユニット20Aの新たな配置場所を選定してもよい。すなわち、情報処理装置50は、例えば巡回部510を備える場合、巡回部510が取得したイベントが開催される場所が車室ユニット20Aの配置場所から所定距離内にあり、かつイベント会場の収容人数が所定値以上である場合に、移動指示部504がイベント会場を車室ユニット20Aの新たな配置場所として選定し、車室ユニット20Aを移動させてもよい。このような情報処理装置50を有する情報収集システム1によっても、集客が見込まれる場所に車室ユニット20が戦略的に配置されることが可能となるため、ユーザが試供品を使用した感想を広告主は効率的に漏れなく収集することができる。
【0076】
<第2実施形態>
(システム構成)
図6は、第2実施形態に係る情報収集システム1Aの構成の概要の一例を示している。本実施形態に係る情報収集システム1Aは、例えば複数の車室ユニット20(20D、20E、20F)と、走行ユニット30Aと、情報処理装置50Aと、を備える。
【0077】
第2実施形態に係る車室ユニット(20D、20E、20F)は、例えばGPSモジュ
ールによる測位が困難な屋内に配置される。また車室ユニット(20D、20E、20F)の内部空間において試供品を使用した場合のユーザの反応がカメラ26(後述する)によって撮像される。また、撮像されたユーザの反応が映る画像は情報処理装置50Aへ送信される。なお、車室ユニット(20D、20E、20F)の夫々は、同一の屋内に配置されても別々の屋内に配置されてもよい。
【0078】
情報処理装置50Aには、夫々の車室ユニット(20D、20E、20F)から試供品を使用した場合のユーザの反応が映る画像が集約され統計処理される。
【0079】
また、走行ユニット30Aでは、ユーザの反応情報を効率的に収集する処理が実行される。より詳細には、走行ユニット30Aは、車室ユニット20Dに設置される上水タンク24の貯水量が低下していない場合、車室ユニット(20D、20E、20F)のカメラ26から送信される車外の風景が映る画像を利用し、集客が見込まれる場所へ移動する。
【0080】
また、第2実施形態に係る情報収集システム1Aでは、車室ユニット(20D、20E、20F)の夫々に設けられるカメラ26(後述する)と、走行ユニット30Aと、情報処理装置50Aとが、ネットワーク(N)によって相互に接続される。ネットワークには、例えば、インターネット等の世界規模の公衆通信網であるWAN(Wide Area
Network)やその他の通信網が採用されてもよい。また、ネットワーク(N)には、携帯電話等の電話通信網、WiFi等の無線通信網が含まれてもよい。
【0081】
<各装置のハードウエア構成>
(車室ユニット20のハードウエア構成)
車室ユニット(20D、20E、20F)のうち、車室ユニット20Dの内部の空間では、例えば洗剤や乾燥食品などの水を使用する商品に関する広告が展示される。そして、車室ユニット20Dには、上水タンク24(後述する)が設置されており、ユーザは、上水タンク24に貯水される上水を利用して広告に記載される商品の試供品を使用することができる。また、車室ユニット20D及び車室ユニット20Eは、同一のWiFiアクセスポイントAP1の通信可能エリアに配置される。さらに、車室ユニット20Dは、AP1の子機であるAP11の通信可能エリア内に、車室ユニット20Eは、AP1の子機であるAP12の通信可能エリア内に夫々配置される。また、車室ユニット20Fは、AP1とは異なるWiFiアクセスポイントAP2の通信可能エリア内に配置される。
【0082】
図7は、車室ユニット20Dの詳細なハードウエア構成の一例を示している。図7に示されるように、車室ユニット20Dは、シンク及びシンクで利用可能な上水を貯水する上水タンク24を備える。上水タンク24に貯水される上水(本開示の「広告活動に利用される物」の一例)は、例えば食器用洗剤や乾燥食品などの試供品の使用に利用される。また、上水タンク24の内部の所定の高さには、上水の貯水量を検出する水位計23が設けられている。水位計23は、上水の水位に関する出力を行う。また、水位計23は、外部装置と無線通信可能であり、外部装置から水位情報の要求信号を受けて上水の水位に関する出力を行い、当該外部装置へ上水の水位に関する出力を返信する。
【0083】
また、車室ユニット20Dは、走行ユニット30Aに設けられる配管(後述する)と上水タンク24とを接続し、走行ユニット30A側から上水タンク24へ上水を流入させることが可能な配管を備える。また、車室ユニット20Dは、当該配管の途中に上水の流入量を調節可能な弁25を備える。弁25は、外部から開度制御信号を受信することができ、受信した開度制御信号に従って開度が制御される。
【0084】
また、図6及び図7に示されるように車室ユニット(20D、20E、20F)は、カメラ26を備える。カメラ26は、車室ユニット(20D、20E、20F)の夫々の上
部に設けられる。カメラ26は、撮像対象へ照射される光の照射方向及び集光レンズの向きが変更可能な撮像装置である。つまり、カメラ26により車室ユニット(20D、20E、20F)の車内および車外のいずれの風景も撮像可能である。また、カメラ26は、CPU及びDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、RAM、ROM等の主記憶装置、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置、及び通信モジュールを有する。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、あるいは、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)のようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納され、そこに格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、後述するような、所定の目的に合致した各機能を実現することができる。
【0085】
(走行ユニット30Aのハードウエア構成)
図7に示されるように、走行ユニット30Aは、走行ユニット30の構成に加えて上水タンク31を備える。上水タンク31には、上水(本開示の「広告活動に利用される物」の一例)が貯水される。また、走行ユニット30Aは、車室ユニット20Dと連結されている時に、上水タンク31と車室ユニット20Dに設けられる配管とを接続可能にする配管と、当該配管の途中に上水を送水するためのポンプ32を備える。ポンプ32は、外部装置から動作を制御する動作制御信号を受信し、受信した動作制御信号に従って動作が制御される。このようなポンプ32の動作により配管を通る送水量が調整される。また、走行ユニット30Aは、走行ユニット30と同様に制御装置35Aを備える。
【0086】
<各装置の機能構成>
図8は、情報収集システム1Aを形成する車室ユニット(20D、20E、20F)のカメラ26、走行ユニット(30A)の制御装置35A、及び情報処理装置50Aの夫々の機能構成の概要の一例を示している。
【0087】
(カメラ26)
車室ユニット(20D、20E、20F)のカメラ26における後述する各機能は、前述したメモリに実行可能に展開されたコンピュータプログラムをプロセッサが実行することで実現される。
【0088】
カメラ26は、通信部205を備える。通信部205は、通信モジュールを含んで形成される。通信部205は、例えば、WiFiアクセスポイント又は携帯電話の基地局に接続し、それらに接続されるWANを通じて、ネットワーク上の各種サーバ等と情報を通信する。
【0089】
また、カメラ26は、撮像部206を備える。撮像部206は、撮像対象へ照射される光の照射方向、及び集光レンズの向きを制御することでカメラ26の撮像方向を調節することができる。また、撮像部206は、一定時間間隔で撮像対象を撮像することができる。また、撮像部206は、それら一定時間間隔で撮像された一連の画像を生成することができる。
【0090】
また、カメラ26は、記憶部207を備える。記憶部207は、主記憶装置及び補助記憶装置を含んで形成される。記憶部207は、撮像部206により撮像された撮像画像を記憶する。
【0091】
(制御装置35A)
走行ユニット30Aの制御装置35Aの制御部326Aは、ポンプ32と、走行ユニット30Aと連結する車室ユニット20Dの弁25と、水位計23の動作を制御する。より詳細には、制御部326Aは、ポンプ32を動作させる動作制御信号を、通信部321を介してポンプ32へ送信する。ポンプ32は、受信した動作制御信号に従い動作することになる。また、制御部326Aは、弁25の開度制御信号を、通信部321を介して弁25へ送信する。弁25においては、受信した開度制御信号に従い開度が調節される。また、制御部326Aは、水位計23へ水位データを要求する要求信号を、通信部321を介して送信する。水位計23では、受信した要求信号に従い、水位が測定される。そして、測定された水位情報は通信部321へ返信される。そして、制御部326Aは、水位情報が所定値以下か否かの判定を行う。また、制御部326Aは、第1実施形態の制御部326が有する機能も備える。
【0092】
また、制御装置35Aは、移動解析部327を備える。移動解析部327は、画像に映る物体から人を識別する。また、移動解析部327は、画像に映る物体から人を識別できた場合、人の手足をさらに識別し、その手足の向きを解析する。そして、識別した手足の向きから識別した人の移動方向を特定する。識別方法は公知の方法でもよいし独自のアルゴリズムに従う方法でもよい。また、移動解析部327は、複数の画像に渡って人の移動方向を特定し、人の移動方向の情報を取得する。また、移動解析部327は、得られた人の移動方向の統計情報から車室ユニットの新たな配置場所を選定する。
【0093】
また、制御装置35Aは、位置情報取得部324Aを備える。位置情報取得部324Aは、WiFiアクセスポイントから自身に割り振られているIPアドレスを取得し、走行ユニット30Aの位置情報を特定する。なお、IPアドレスとWiFiのアクセスポイントの設置場所情報報との関係が、予めメモリ302に記憶されており、位置情報取得部324は、当該関係を参照することでアクセスポイントの通信可能エリアの中心を走行ユニット30Aの現在位置と決定するものとする。
【0094】
また、走行ユニット30Aの制御装置35Aは、第1実施形態の制御装置35が有する通信部321、経路生成部322、環境検出部323、及び駆動部325を備える。
【0095】
(情報処理装置50A)
【0096】
情報処理装置50Aは、収集部508Aを備える。収集部508Aは、画像に映る物体から人を識別する。そして、人が識別された場合、収集部508Aは、さらに顔を識別する。そして、収集部508Aは、顔の表情についての情報を取得する。また、収集部508Aは、撮像画像に映るユーザのジェスチャーを識別し、ジェスチャーについての情報を取得する。なお、識別方法は公知の方法でもよいし独自のアルゴリズムに従う方法でもよい。また、収集部508Aが実行する顔の表情及びジェスチャーの統計処理は、公知の方法でもよいし独自に開発したアルゴリズムに従う方法でもよい。また、情報処理装置50Aは、第1実施形態の情報処理装置50が備える通信部501及び記憶部509を備える。
【0097】
(制御装置35Aの処理フロー)
次に走行ユニット30Aの制御装置35Aにおいて実行される処理フローを説明する。図9は、制御装置35Aにおいて実行される情報収集のフローチャートの一例を示している。
【0098】
(S201)
ステップS201では、制御部326Aが、上水タンク24の水位データを要求する要
求信号を、通信部321を介して水位計23へ送信する。水位計23では、受信した要求信号に従い、水位が測定される。そして、測定された水位は、通信部321へ返信される。そして、制御部326Aは、上水タンク24の水位が、所定値以下か否かを判定する。なお、所定値は、例えば試供品を数回程度しか使用できない水量に設定される。
【0099】
(S202)
ステップS202では、ステップS201において、上水タンク24の水位が所定値以下であると判定された場合、制御部326Aは、ポンプ32を動作させる動作制御信号を生成する。そして、通信部321によりポンプ32へ動作制御信号が送信され、ポンプ32が動作することになる。また、弁25を開く開度制御信号も制御部326Aにより生成される。そして、生成された開度制御信号が通信部321を介して弁25へ送信され、弁25が開く。このようにポンプ32及び弁25が動作することにより、走行ユニット30Aに設置される上水タンク31から車室ユニット20Dに設置される上水タンク24へ上水が補充される。
【0100】
(S203)
一方で、ステップS201において上水タンク24の水位が所定値よりも高いと判定された場合、ステップS203では、通信部321は、車室ユニット(20D、20E、20F)の通信部205に対して車外の風景が映る撮像画像を要求する。
【0101】
(S204)
ステップS204では、通信部321が車室ユニット(20D、20E、20F)の通信部205から撮像画像を受信する。そして、通信部321が、受信した撮像画像に付帯される送信元のIPアドレスを解析し、走行ユニット30Aが含まれるWiFiアクセスポイントAP1の通信可能なエリア内にある車室ユニット(20D、20E)から送られてきた撮像画像であるか否かを判定する。又は、通信部321は、携帯電話の基地局を介して通信部205に対して撮像画像を要求した場合、受信した撮像画像に付帯される送信元のIPアドレスを解析し、走行ユニット30Aと同一の携帯電話の基地局のセル内から送られてきた撮像画像であるか否かを判定してもよい。
【0102】
(S205)
ステップS205では、ステップS204において、撮像画像がAP1の通信可能エリア内から送信されたと通信部321が判定した場合、移動解析部327が当該撮像画像に映る人の姿勢、顔の向き、手足の向き等を解析し、人の移動方向を特定する。また、移動解析部327は、受信した撮像画像が複数ある場合には、複数の撮像画像に渡って人の移動方向の情報を取得する。そして、移動解析部327は、送信元の車室ユニットごとの撮像画像について、最も多く人が移動する方向を特定する。また、移動解析部327は、撮像画像が送られてきた際に付帯される情報である送信元のIPアドレスを利用し、送信元である車室ユニットの配置場所を特定する。そして、夫々の車室ユニットの配置場所から最も多く人が移動する方向へ延びる線同士が交わる交点を車室ユニット20Dの新たな配置場所とする。
【0103】
(S206)
ステップS206では、経路生成部322が、現在地点からステップS205において決定された車室ユニット20Dの新たな配置場所までの移動経路を生成する。なお、現在地点の情報は、位置情報取得部324により取得される。そして、制御部326Aは、生成された移動経路を使用し、車輪を駆動させるための駆動制御信号を生成する。その後、当該駆動制御信号は駆動部325へ送信され、受信した駆動制御信号に従って駆動部325が駆動車輪を駆動させる。このような処理が実行されることで走行ユニット30Aは現在地点から新たな配置場所まで移動する。なお、ステップS205において移動解析部3
27が交点を決定できなかった場合、走行ユニット30Aが現在連結している車室ユニット20Dのカメラ26によって撮像された撮像画像から特定された人の移動方向へ、車室ユニット20Dを所定距離動かすものとする。
【0104】
(情報収集システム1Aの処理フロー)
次に、情報収集システム1Aの全体によって実現される処理の一例を説明する。図10は、情報収集システム1Aの全体が実行する処理のフローチャートの一例を示している。
【0105】
(S2001)
ステップS2001では、車室ユニット(20D、20E、20F)の夫々において、撮像部206が広告の試供品を使用しているユーザを撮像する。ここで、撮像部206は、ユーザがいる内部空間方向へ撮像方向を制御している。そして、撮像された撮像画像は、記憶部207により記憶される。そして、記憶部207によって記憶装置に記憶された撮像画像を通信部205が情報処理装置50の通信部501へ送信する。なお、通信部205から通信部501への撮像画像の送信は、所定の容量分の撮像画像が記憶装置に記憶された場合に実行されてもよいし、定期的に実行されてもよい。また、撮像部206により撮像されてからリアルタイムに情報処理装置50の通信部501へ送信されてもよい。
【0106】
(S2002)
ステップS2002では、情報処理装置50Aの通信部501が車室ユニット(20D、20E、20F)の夫々の通信部205から試供品を使用するユーザが映る撮像画像を受信する。撮像画像が受信されると、収集部508Aは、撮像画像に映るユーザの顔を識別する。そして、収集部508Aは、ユーザの顔の表情についての情報を取得する。顔の表情は、例えば、肯定的な表情と否定的な表情と無反応に分類できる。肯定的な表情は、上顎の上がり具合または目の大きさ等から判断される。否定的な表情は、例えば、眉間の皺と、目のつり上がり具合、眉毛の動きから判断される。これらは、顔の画像の各部の特徴部分と、動きとによって取得される。また、収集部508Aは、撮像画像に映るユーザのジェスチャーを識別し、ジェスチャーについての統計情報を取得する。ジェスチャからは、例えば、うなずいたか否か等が抽出され、解析される。収集部508Aは、このような統計処理を車室ユニット(20D、20E、20F)の夫々のカメラ26の通信部205から送られてきた撮像画像について実行する。そして、得られたユーザの顔の表情及びジェスチャーの統計情報は、車室ユニット(20D、20E、20F)において展示されている広告情報と関連づけられて記憶部509により記憶される。ここで、ユーザの顔の表情及びジェスチャーは、本開示の「ユーザの反応」の一例である。
【0107】
(S2003)
ステップS2003では、走行ユニット30Aの制御部326Aが、上水タンク24の水位データを要求する要求信号を水位計23へ送信する。水位計23では、受信した要求信号に従い、水位を測定する。そして、測定された水位は、通信部321へ返信される。そして、制御部326Aは、上水タンク24の水位が、所定値以下か否かを判定する。ここでは、車室ユニット20Dにユーザがあまり訪れず、洗剤の試供品が使用されなかった結果、上水タンク24の水位が所定値よりも高いと判定されたものとする。
【0108】
(S2004)
ステップS2004では、走行ユニット30Aの通信部321が、車室ユニット(20D、20E、20F)の夫々に設置されたカメラ26の通信部205に対し、車外の風景が映る撮像画像を要求する。車室ユニット(20D、20E、20F)では、要求を受けて撮像部206がカメラ26の撮像方向が車外へ向くようにカメラ26の光の照射方向及び集光レンズの向きを変更し、車外の風景を撮像する。
【0109】
(S2005)
ステップS2005では、ステップS2004において車室ユニット(20D、20E、20F)の夫々に設置されたカメラ26の撮像部206により撮像された撮像画像が、カメラ26の通信部205から走行ユニット30Aの制御装置35Aの通信部321へ送信される。そして、走行ユニット30Aでは、通信部321が、送信元のIPアドレスを解析し、受信した撮像画像が、走行ユニット30Aと同一のWiFiアクセスポイントAP1の通信可能エリア内にある車室ユニット(20D、20E)から送られてきた画像であるか否かを判定する。
【0110】
(S2006)
ステップS2006では、ステップS2005において車室ユニット(20D、20E)から送られてきたと判定された撮像画像について、移動解析部327が当該撮像画像に映る人の手足の向きを解析し、人の移動方向を特定する。そして、移動解析部327は、特定された人の移動方向の統計情報を取得する。そして、移動解析部327は、車室ユニット20Dと車室ユニット20Eとのそれぞれについて、最も多く人が移動する方向を特定する。また、移動解析部327は、車室ユニット(20D、20E)の夫々のカメラ26から撮像画像が送られてきた際に付帯される情報である送信元のIPアドレスを利用し、車室ユニット(20D、20E)の現在位置を特定する。そして、車室ユニット20Dの現在位置から最も多く人が移動する方向に延びる線と、車室ユニット20Eの現在位置から最も多く人が移動する方向へ延びる線との交点(本開示の広告活動が行われる候補地の一例)を車室ユニット20Dの新たな配置場所とする。なお、移動解析部327が、当該交点を決定できなかった場合、車室ユニット20Dの現在位置から最も多く人が移動する方向へ所定距離動いた場所を車室ユニット20Dの新たな配置場所と決定する。そして、移動解析部327は、決定された新たな配置場所を経路生成部322に入力し、移動経路を生成することを指示する(本開示の「第2ユニットの移動を第1ユニットに指示すること」の一例)。ここで、車室ユニット(20D、20E)から送られてきたと判定された撮像画像について、移動解析部327が当該撮像画像に映る人の手足等の向きを解析し、人の移動方向を特定することは、本開示の「第2ユニットが配置された場所から第1の所定の範囲内における人の移動に関連する第2の情報を取得すること」の一例である。また、ステップS2003における上水タンク24の水位が所定値よりも高いことは、本開示の「広告活動に関連する第1の情報」の一例である。
【0111】
(S2007)
ステップS2007では、位置情報取得部324Aが、走行ユニット30Aの現在位置情報を取得する。そして、経路生成部322が、現在地点から車室ユニット20Dの新たな配置場所までの移動経路を生成する。そして、制御部326Aは、生成された移動経路を使用し、車輪を駆動させるための駆動制御信号を生成する。また、当該駆動制御信号は駆動部325へ送信され、受信した駆動制御信号に従って駆動部325が駆動車輪を駆動させる。このような処理が実行されることで走行ユニット30Aは現在地点から新たな配置場所まで移動する。
【0112】
(S2008)
ステップS2008では、新たな配置場所に配置された車室ユニット20Dの上水タンク24に設けられている水位計23に対し、走行ユニット30Aの制御部326Aが水位データを要求する要求信号を送信する。水位計23では、受信した要求信号に従い、水位を測定する。そして、測定された水位は、通信部321へ返信される。そして、制御部326Aは、上水タンク24の水位が、所定値以下か否かを判定する。ここでは新たな配置場所に配置された車室ユニット20Dにユーザが多く訪れ、洗剤の試供品が多く使用されており、上水タンク24の水位が所定値以下と判定されたものとする。
【0113】
(S2009)
ステップS2009では、制御部326Aが、ポンプ32を動作させる動作制御信号を生成する。そして、生成された動作制御信号は、通信部321によりポンプ32へ送信され、ポンプ32が動作することになる。また、弁25を開く開度制御信号も制御部326Aにより生成される。そして、生成された開度制御信号は、通信部321により弁25へ送信され、弁25が開くことになる。このようにポンプ32及び弁25が動作することにより、走行ユニット30Aに設置される上水タンク31から車室ユニット20Dに設置される上水タンク24へ上水が補充される。
【0114】
(第2実施形態の効果)
上記の情報収集システム1Aによれば、車室ユニット20Dの上水タンク24に貯水される上水が減少していない場合には、車室ユニット20Dを集客が見込まれる場所へ移動させている。よって、試供品を使用する場合のユーザの顔の表情及びジェスチャーの収集効率は向上する。また、車室ユニット20Dの上水タンク24に貯水される上水が減少している場合には、走行ユニット30Aに設置される上水タンク31から車室ユニット20Aの上水タンク24へ上水が供給されている。よって、試供品の継続的な使用が可能となる。よって、上水が無くなることによってユーザが試供品を使用できなくなる事態は抑制され、試供品を使用する場合のユーザの顔の表情及びジェスチャーの収集効率は向上する。
【0115】
また、上記の情報収集システム1Aによれば、車室ユニット20Dの配置場所を変更させるか否かの判定は、情報処理装置50Aに集約されるユーザの反応情報ではなく、走行ユニット30Aが、自身と連結している車室ユニット20Dに設置される上水タンク24の貯水量情報を取得することで実行されている。また、車室ユニット20Dの配置場所を変更させる場合には、走行ユニット30Aの制御装置35Aにおいて、上記の車室ユニット20Dの新たな配置場所の候補地の選定が行われている。よって、情報処理装置50Aにおいて車室ユニット20Dの配置変更の処理は実行されずに済み、情報処理装置50Aの処理負荷は軽減される。よって、例えば夫々の車室ユニット(20D、20E、20F)に設置されるカメラ26から情報処理装置50Aへ集約される撮像画像のデータサイズの総量が大きくなる場合であっても、処理負荷が分散されるため、広告主はユーザの顔の表情及びジェスチャーの収集結果を迅速に得ることができる。
【0116】
<その他変形例>
車室ユニット20Dにおいて広告の試供品を使用することで下水が発生する場合、車室ユニット20D及び走行ユニット30Aは、下水タンクを備えてもよい。そして、車室ユニット20Dに設けられた下水タンクの貯水量が所定値以上になった場合に、走行ユニット30Aの制御装置35の制御部326は、車室ユニット20Dに設けられた下水タンクから走行ユニット30Aに設けられた下水タンクへ下水を排出させてもよい。そして、走行ユニット30Aにおいては、自身に設置される下水タンクの貯水量が所定値以上となった場合に、車室ユニット20Dから分離して別の場所にある下水処理設備まで自律走行して下水を排出してもよい。
【0117】
また、車室ユニット20Dは、上水タンク24の代わりに電池を備えていてもよく、車室ユニット20において、ユーザは電池から供給される電力を使用する電子機器の試供品を試用できてもよい。そして、走行ユニット30Aは、車室ユニット20の電池を充電可能な充電器を備えていてもよく、走行ユニット30Aの充電器から車室ユニット20Dの電池へ電力が補充されてもよい。また、同様にして、車室ユニット20Dは、上水タンク24の代わりにガスコンロ及びガスボンベを備えていてもよく、車室ユニット20Dにおいて、ユーザはガスコンロ使用して食料品の試供品を加熱調理して試食してもよい。そして、走行ユニット30Aは、車室ユニット20Dのガスコンロにガスを供給可能な別のガ
スボンベを備えていてもよく、走行ユニット30Aのガスボンベから車室ユニット20Dのガスコンロへガスが補充されてもよい。
【0118】
なお、第2実施形態において、カメラ26によって撮像された車外の風景が映る画像が情報処理装置50Aに集約され、車室ユニット20Dの配置場所を変更させるか否かの判定が情報処理装置50Aにおいて行われてもよい。また、第2実施形態の車室ユニット(20D、20E、20F)は、GPSモジュールによって測位可能な場所に配置されても勿論よい。
【0119】
また、車室ユニット20、及び走行ユニット30の台数は上記の台数に限定されない。また、移動させられる車室ユニット20の台数及び時間帯は、上記の実施形態の例に限定されず、複数台が同時間帯に移動するように、情報処理装置50の移動指示部504から移動指示が出されてもよい。また、移動指示部504が生成する移動指示信号には、一台の走行ユニット30に対して複数の車室ユニット20と連結及び分離を行い、該複数の車室ユニット20を新たな配置場所まで移動させる信号が含まれていてもよい。
【0120】
また、上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。
【0121】
また、本開示において説明した構成や処理は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0122】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0123】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0124】
1、1A :情報収集システム
10 :車両
20 :車室ユニット
21 :入力装置
22 :タッチパネルディスプレイ
23 :水位計
24 :上水タンク
25 :弁
26 :カメラ
30、30A :走行ユニット
31 :上水タンク
32 :ポンプ
33 :ECU
35、35A :制御装置
50、50A :情報処理装置
60、60A :情報端末
61 :タッチパネルディスプレイ
201 :通信部
202 :表示部
203 :入力受付部
204 :位置情報取得部
205 :通信部
206 :撮像部
207 :記憶部
301 :CPU
302 :メモリ
303 :外部記憶装置
304 :駆動用モータ
305 :操舵用モータ
306 :車輪エンコーダ
307 :操舵角エンコーダ
308 :障害物センサ
309 :マイクロフォン
310 :GPSモジュール
311 :通信モジュール
321 :通信部
322 :経路生成部
323 :環境検出部
324、324A :位置情報取得部
325 :駆動部
326、326A :制御部
327 :移動解析部
501 :通信部
503 :移動判定部
504 :移動指示部
505 :配信部
508、508A :収集部
509 :記憶部
510 :巡回部
601 :通信部
602 :表示部
603 :位置情報取得部
AP1、AP2、AP11、AP12:WiFiアクセスポイント
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10