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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-15
(45)【発行日】2023-08-23
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/822 20060101AFI20230816BHJP
   H01L 27/04 20060101ALI20230816BHJP
【FI】
H01L27/04 D
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020152703
(22)【出願日】2020-09-11
(65)【公開番号】P2022047011
(43)【公開日】2022-03-24
【審査請求日】2022-06-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】317011920
【氏名又は名称】東芝デバイス&ストレージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002907
【氏名又は名称】弁理士法人イトーシン国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】奥木 丈生
(72)【発明者】
【氏名】香取 大輔
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 悟
(72)【発明者】
【氏名】神谷 智史
【審査官】石塚 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-164775(JP,A)
【文献】特開2004-147175(JP,A)
【文献】国際公開第97/038444(WO,A1)
【文献】特開2006-080675(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/822
H01L 27/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源ラインおよびグランドラインと、
前記電源ラインに接続されるP型MOSFETネットワークと、前記P型MOSFETネットワークの前記グランドライン側に接続されるN型MOSFETネットワークと、を有する複数のCMOS論理ゲートと、
前記複数のCMOS論理ゲートの出力信号レベルを固定することにより、前記複数のCMOS論理ゲートの寄生容量に電位差を与えるMOSFETと、
を有し、
前記MOSFETは、
前記電源ラインと前記複数のCMOS論理ゲートの複数の出力ラインとの間に接続される複数のP型MOSFETと、
前記複数のCMOS論理ゲートと前記グランドラインとの間に共通して接続されるN型MOSFETと、
を有し、
前記複数のP型MOSFETの複数のゲート端子にローの制御信号を入力し、かつ前記N型MOSFETのゲート端子にローの制御信号を入力することで、前記複数のCMOS論理ゲートの出力信号レベルをハイに固定し、前記複数のCMOS論理ゲートの複数のN型MOSFETネットワークの寄生容量を活性化する半導体装置。
【請求項2】
外部から制御信号を入力する入力端子をさらに有し、
前記複数のP型MOSFETの複数のゲート端子、および前記N型MOSFETのゲート端子は、前記入力端子に接続されている、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
外部から第1の制御信号を入力する第1の入力端子と、
外部から第2の制御信号を入力する第2の入力端子と、
をさらに有し、
前記複数のP型MOSFETの複数のゲート端子は、前記第1の入力端子に接続され、
前記N型MOSFETのゲート端子は、前記第2の入力端子に接続されている、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
電源ラインおよびグランドラインと、
前記電源ラインに接続されるP型MOSFETネットワークと、前記P型MOSFETネットワークの前記グランドライン側に接続されるN型MOSFETネットワークと、を有する複数のCMOS論理ゲートと、
前記複数のCMOS論理ゲートの出力信号レベルを固定することにより、前記複数のCMOS論理ゲートの寄生容量に電位差を与えるMOSFETと、
を有し、
前記MOSFETは、
前記電源ラインと前記複数のCMOS論理ゲートとの間に共通して接続されるP型MOSFETと、
前記複数のCMOS論理ゲートの複数の出力ラインと前記グランドラインとの間に接続される複数のN型MOSFETと、
を有し、
前記P型MOSFETのゲート端子にハイの制御信号を入力し、かつ前記複数のN型MOSFETの複数のゲート端子にハイの制御信号を入力することで、前記複数のCMOS論理ゲートの出力信号レベルをローに固定し、前記複数のCMOS論理ゲートの複数のP型MOSFETネットワークの寄生容量を活性化する半導体装置。
【請求項5】
外部から制御信号を入力する入力端子をさらに有し、
前記P型MOSFETのゲート端子、および前記複数のN型MOSFETの複数のゲート端子は、前記入力端子に接続されている、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
外部から第1の制御信号を入力する第1の入力端子と、
外部から第2の制御信号を入力する第2の入力端子と、
をさらに有し、
前記P型MOSFETのゲート端子は、前記第1の入力端子に接続され、
前記複数のN型MOSFETの複数のゲート端子は、前記第2の入力端子に接続されている、請求項4に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置の電源電圧にはゆらぎが発生する。そこで、従来は、電源とグランドとの間にデカップリングキャパシタを接続することで、電源電圧のゆらぎを抑制している。
【0003】
しかし、半導体装置のチップ上にデカップリングキャパシタを設けると、チップ面積が増大して、製造コストが高くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-159370号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、実施形態は、チップ面積の増大を抑制し、電源電圧を安定化することができる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の半導体装置は、電源ラインおよびグランドラインと、前記電源ラインに接続されるP型MOSFETネットワークと、前記P型MOSFETネットワークの前記グランドライン側に接続されるN型MOSFETネットワークと、を有する複数のCMOS論理ゲートと、前記複数のCMOS論理ゲートの出力信号レベルを固定することにより、前記複数のCMOS論理ゲートの寄生容量に電位差を与えるMOSFETと、を有し、前記MOSFETは、前記電源ラインと前記複数のCMOS論理ゲートの複数の出力ラインとの間に接続される複数のP型MOSFETと、前記複数のCMOS論理ゲートと前記グランドラインとの間に共通して接続されるN型MOSFETと、を有し、前記複数のP型MOSFETの複数のゲート端子にローの制御信号を入力し、かつ前記N型MOSFETのゲート端子にローの制御信号を入力することで、前記複数のCMOS論理ゲートの出力信号レベルをハイに固定し、前記複数のCMOS論理ゲートの複数のN型MOSFETネットワークの寄生容量を活性化する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施形態に係わる半導体装置の構成の概要を比較例と対比して説明するための図表である。
図2】第1の実施形態に係わる半導体装置において、CMOS論理ゲートの出力信号レベルをハイに固定する構成例を示す回路図である。
図3】第1の実施形態に係わる半導体装置において、CMOS論理ゲートの出力信号レベルをローに固定する構成例を示す回路図である。
図4】第1の実施形態に係わる半導体装置において、サイズが大きいCMOS論理ゲートの出力信号レベルをハイに固定する構成例を示す回路図である。
図5】第2の実施形態に係わる半導体装置において、入力信号レベルがハイに固定されても出力信号レベルがハイに固定されないCMOS論理ゲートに対して、出力信号レベルをハイに固定する構成例を示す回路図である。
図6】第3の実施形態に係わる半導体装置において、パワーオフモードとして利用できるように制御信号の入力端子を複数設けた場合の、出力信号レベルをハイに固定する構成例を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
(基本構成)
【0009】
図1は、本実施形態に係わる半導体装置の構成の概要を比較例と対比して説明するための図表である。
【0010】
図1のA欄は、比較例の半導体装置の構成を示している。
【0011】
半導体装置は、電源ラインVddおよびグランドラインVssと、CMOS論理ゲート1と、を備えている。CMOS(Complementary MOS)論理ゲート1は、PMOS(P型metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)セルライブラリであるPMOSネットワーク1pと、NMOS(N型metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)セルライブラリであるNMOSネットワーク1nとを有する。CMOS論理ゲート1は、NMOSとPMOSによって構成された複数のCMOSを有する論理ゲートである。電源ラインVddにはPMOSネットワーク1pが接続され、PMOSネットワーク1pとグランドラインVssとの間にNMOSネットワーク1nが接続されている。
【0012】
CMOS論理ゲート1の各CMOSは、1本以上の任意本数の入力を有する。図1Aには、CMOS論理ゲート1が入力信号Aと入力信号Bとの2本の入力を有する例を示す。CMOS論理ゲート1は、複数の入力信号の値の組み合わせに応じた信号を、PMOSネットワーク1pとNMOSネットワーク1nとの間から延出される出力ラインVoから出力する。
【0013】
比較例においては、CMOS論理ゲート1の出力ラインVoとグランドラインVssとの間に、デカップリングキャパシタDCが設けられている。デカップリングキャパシタDCは、半導体装置の電源ラインVddとグランドラインVssとの間の電圧(電源電圧)に発生するゆらぎ(交流成分)をグランドラインVssに流すことで、ゆらぎを抑制して電源電圧を安定化する。
【0014】
このとき、容量リアクタンスを小さくして広い周波数帯域での特性向上を図るために、デカップリングキャパシタDCの静電容量は大きいことが望ましい。このために、デカップリングキャパシタDCを半導体装置のチップ上に形成すると、チップ面積が大きくなってコストが増大する。
【0015】
図1のB欄は、本実施形態に係わる半導体装置の一構成例を示している。
【0016】
図1のB欄の半導体装置は、A欄の半導体装置に比べて、デカップリングキャパシタDCが省略され、2つのMOSが追加されている。なお、B欄におけるSCは、B欄の構成において、活性化されたCMOS論理ゲート1の寄生容量の合成容量を仮想的に示したものであり、回路上に設けられたキャパシタではない。ここで、活性化とは、2つの導体間に電位差が生じて、キャパシタとして機能することを指す。CMOS論理ゲート1の寄生容量は、後述するデキャップ動作を行うことにより活性化される。
【0017】
デキャップ動作を行うために追加されたMOSは、例えば、電源ラインVddとCMOS論理ゲート1の出力ラインVoとの間に接続されるPMOS2pと、CMOS論理ゲート1とグランドラインVssとの間に接続されるNMOS2nと、を有している。1つのCMOS論理ゲートに対して、1組のPMOSおよびNMOSを追加する構成が基本であるが、後で図2および図3を参照して説明するように、CMOS論理ゲートの出力信号レベルをハイ(H)に固定した場合にはNMOSを共通化してもよいし、CMOS論理ゲートの出力信号レベルをロー(L)に固定した場合にはPMOSを共通化してもよい。
【0018】
PMOS2pとNMOS2nには、例えば共通の制御信号が入力される。PMOS2pのゲート端子およびNMOS2nのゲート端子に制御信号としてハイ(H)を入力すると、PMOS2pのソース-ドレイン間はオフに、NMOS2nのドレイン-ソース間はオンになる。これにより、NMOSネットワーク1nはグランドラインVssと接続され、CMOS論理ゲート1は入力信号A/Bに応じた値を出力する通常動作を行う(通常動作モード)。
【0019】
PMOS2pのゲート端子およびNMOS2nのゲート端子に制御信号としてロー(L)を入力すると、PMOS2pのソース-ドレイン間はオンに、NMOS2nのドレイン-ソース間はオフになる。これにより、CMOS論理ゲート1の出力ラインVoは電源ラインVddと接続されてハイ(H)に固定され、下記に説明するようなデキャップ動作モードでCMOS論理ゲート1が動作して、合成容量SCが活性化される。活性化された合成容量SCは、A欄のデカップリングキャパシタDCと同様の機能を果たし、電源ラインVddの電圧ゆらぎを抑制して電源電圧を安定化する。
(出力信号レベルがハイ固定の構成例)
【0020】
図1B欄の構成におけるデキャップ動作について、具体的な例を示す図2を参照してさらに説明する。図2は、半導体装置において、CMOS論理ゲートの出力信号レベルをハイ(H)に固定する構成例を示す回路図である。
【0021】
図2に示す半導体装置は、CMOS論理ゲート1Aと、CMOS論理ゲート1Aの出力ラインVo1に接続されるCMOS論理ゲート1Bと、を備えている。
【0022】
CMOS論理ゲート1Aは、電源ラインVddに接続されるPMOS11pと、PMOS11pのグランドラインVss側に接続されるNMOS11nと、を有するNOT回路として構成されている。
【0023】
CMOS論理ゲート1Bは、電源ラインVddに接続されるPMOS12pと、PMOS12pのグランドラインVss側に接続されるNMOS12nと、を有するNOT回路として構成されている。CMOS論理ゲート1Bは、出力ラインVo2から信号を出力する。
【0024】
図2においては、単純化されたCMOS論理ゲートの一例として、PMOSネットワーク1pが1つのPMOSで構成され、NMOSネットワーク1nが1つのNMOSで構成されるNOT回路を示している。
【0025】
さらに半導体装置は、CMOS論理ゲート1AおよびCMOS論理ゲート1Bの動作モードを、通常動作モードとデキャップ動作モードとに切り替えるためのMOS(モード切替用MOS)として、PMOS21p1、PMOS21p2、およびNMOS21nを備えている。これらのモード切替用MOSは、半導体装置のチップ面積が増大するのを抑制するために、小型のMOSとして形成されている。
【0026】
PMOS21p1は、電源ラインVddとCMOS論理ゲート1Aの出力ラインVo1との間に接続されている。
【0027】
PMOS21p2は、電源ラインVddとCMOS論理ゲート1Bの出力ラインVo2との間に接続されている。
【0028】
NMOS21nは、CMOS論理ゲート1AのNMOS11nのソース、およびCMOS論理ゲート1BのNMOS12nのソースと、グランドラインVssと、の間に接続されている。図2に示すような出力信号レベルがハイ固定の場合、CMOS論理ゲート1A用とCMOS論理ゲート1B用とでNMOS21nを共通化することで、モード切替用MOSの数を少なくし、チップ面積の増大をより効果的に抑制している。
【0029】
ここで、PMOSおよびNMOSは、各端子間に寄生容量を備えており、ゲートとソースとの間の寄生容量をCgs、ゲートとドレインとの間の寄生容量をCgd、ソースとバックゲートとの間の寄生容量をCsb、ドレインとバックゲートとの間の寄生容量をCdb、ゲートとバックゲートとの間の寄生容量をCgbと記載する。これらの記号を図2のPMOS21p1およびNMOS11nに明示するが、明示しない他のMOSについても同様の記号を用いるものとする。
【0030】
図2に示す構成において、モード切替用MOS、すなわち、PMOS21p1、PMOS21p2、およびNMOS21nの各ゲートにハイ(H)の制御信号を入力すると、PMOS21p1およびPMOS21p2はオフ、NMOS21nはオンとなる。従って、CMOS論理ゲート1AおよびCMOS論理ゲート1Bは、モード切替用MOSが設けられていないときと同様の、通常動作を行う(通常動作モード)。
【0031】
一方、PMOS21p1、PMOS21p2、およびNMOS21nの各ゲートにロー(L)の制御信号を入力すると、PMOS21p1およびPMOS21p2はオン、NMOS21nはオフとなる。これにより、CMOS論理ゲート1Aの出力ラインVo1は、PMOS21p1により電源ラインVddと導通されてハイ(H)に固定される。また、CMOS論理ゲート1Bの出力ラインVo2は、PMOS21p2により電源ラインVddと導通されてハイ(H)に固定される。従って、CMOS論理ゲート1Bの後段にある図示しないCMOS論理ゲートには、ハイ(H)の信号が入力されることになる。
【0032】
出力ラインVo1は、CMOS論理ゲート1BのPMOS12pのゲート、およびNMOS12nのゲートに接続されているために、PMOS12pおよびNMOS12nのゲート入力はハイ(H)となる。同様に、CMOS論理ゲート1Aの前段の図示しないCMOS論理ゲートの出力ラインもハイ(H)に固定され、CMOS論理ゲート1AのPMOS11pおよびNMOS11nのゲート入力もハイ(H)になるものとする。
【0033】
この場合、PMOS11pおよびPMOS12pのゲート端子、ソース端子、ドレイン端子、バックゲート端子は何れもハイ(H)となるために、PMOS11pおよびPMOS12pの寄生容量Cgs,Cgd,Csb,Cdb,Cgbは何れも活性化されない。
【0034】
一方、NMOS11nおよびNMOS12nは、ゲート端子、ソース端子、およびドレイン端子がハイ(H)となり、バックゲート端子はグランドラインVssに接続されているためにロー(L)となる。これにより、ゲート端子とバックゲート端子との間の寄生容量Cgb、ソース端子とバックゲート端子との間の寄生容量Csb、およびドレイン端子とバックゲート端子との間の寄生容量Cdbが活性化され、それ以外の寄生容量Cgs,Cgdは活性化されない。
【0035】
また、PMOS21p1およびPMOS21p2は、ゲート端子にロー(L)の制御信号が入力され、ソース端子、ドレイン端子、およびバックゲート端子がハイ(H)である。これにより、ゲート端子とソース端子との間の寄生容量Cgs、ゲート端子とドレイン端子との間の寄生容量Cgd、およびゲート端子とバックゲート端子との間の寄生容量Cgbが活性化され、それ以外の寄生容量Csb,Cdbは活性化されない。
【0036】
さらに、NMOS21nは、ドレイン端子がハイ(H)であり、ゲート端子、ソース端子、およびバックゲート端子がロー(L)である。これにより、ゲート端子とドレイン端子との間の寄生容量Cgd、およびドレイン端子とバックゲート端子との間の寄生容量Cdbが活性化され、それ以外の寄生容量Cgs,Csb,Cgbは活性化されない。
【0037】
ただし、モード切替用MOSは、上述したように小型のMOSとして形成されていて、活性化された寄生容量の合成容量への寄与が小さい。また、PMOS11pおよびPMOS12pの寄生容量は活性化されないために、その合成容量SCpは電源ラインVddとグランドラインVssとの間の容量に寄与しない。このために、図2に示すハイ固定の場合、NMOS11nおよびNMOS12nにおいて活性化された寄生容量の合成容量SCnが、電源ラインVddとグランドラインVssとの間の容量として支配的となる。こうして支配的となった合成容量SCnにより、電源ラインVddの電圧ゆらぎが抑制されて電源電圧が安定化される。
(出力信号レベルがロー固定の構成例)
【0038】
図2にはCMOS論理ゲートの出力信号レベルをハイ(H)に固定する例を示したが、これに限定されるものではなく、CMOS論理ゲートの出力信号レベルをロー(L)に固定しても構わない。図3は、半導体装置において、CMOS論理ゲートの出力信号レベルをロー(L)に固定する構成例を示す回路図である。
【0039】
図3に示す半導体装置は、図2に示した半導体装置と同様に、CMOS論理ゲート1Aと、CMOS論理ゲート1Aの出力ラインVo1に接続されるCMOS論理ゲート1Bと、を備えている。
【0040】
さらに図3に示す半導体装置は、モード切替用MOSとして、PMOS21p、NMOS21n1、およびNMOS21n2を備えている。これらのモード切替用MOSが小型(好ましくは最小サイズ)のMOSとして形成されているのは、図2の例と同様である。
【0041】
PMOS21pは、電源ラインVddと、CMOS論理ゲート1AのPMOS11pのソース、およびCMOS論理ゲート1BのPMOS12pのソースと、の間に接続されている。図3に示すようなロー固定の場合、CMOS論理ゲート1A用とCMOS論理ゲート1B用とでPMOS21pを共通化することで、モード切替用MOSの数を少なくし、チップ面積の増大をより効果的に抑制している。
【0042】
NMOS21n1は、CMOS論理ゲート1Aの出力ラインVo1とグランドラインVssとの間に接続されている。
【0043】
NMOS21n2は、CMOS論理ゲート1Bの出力ラインVo2とグランドラインVssとの間に接続されている。
【0044】
図3に示す構成において、モード切替用MOS、すなわち、PMOS21p、NMOS21n1、およびNMOS21n2の各ゲートにロー(L)の制御信号を入力すると、PMOS21pはオン、NMOS21n1およびNMOS21n2はオフとなる。従って、CMOS論理ゲート1AおよびCMOS論理ゲート1Bは、モード切替用MOSが設けられていないときと同様の、通常動作を行う(通常動作モード)。
【0045】
一方、PMOS21p、NMOS21n1、およびNMOS21n2の各ゲートにハイ(H)の制御信号を入力すると、PMOS21pはオフ、NMOS21n1およびNMOS21n2はオンとなる。これにより、CMOS論理ゲート1Aの出力ラインVo1は、NMOS21n1によりグランドラインVssと導通されてロー(L)に固定される。また、CMOS論理ゲート1Bの出力ラインVo2は、NMOS21n2によりグランドラインVssと導通されてロー(L)に固定される。従って、CMOS論理ゲート1Bの後段にある図示しないCMOS論理ゲートには、ロー(L)の信号が入力されることになる。
【0046】
出力ラインVo1は、CMOS論理ゲート1BのPMOS12pのゲート、およびNMOS12nのゲートに接続されているために、PMOS12pおよびNMOS12nのゲート入力はロー(L)となる。同様に、CMOS論理ゲート1Aの前段の図示しないCMOS論理ゲートの出力ラインもロー(L)に固定され、CMOS論理ゲート1AのPMOS11pおよびNMOS11nのゲート入力もロー(L)になるものとする。
【0047】
この場合、NMOS11nおよびNMOS12nのゲート端子、ソース端子、ドレイン端子、バックゲート端子は何れもロー(L)となるために、NMOS11nおよびNMOS12nの寄生容量Cgs,Cgd,Csb,Cdb,Cgbは何れも活性化されない。
【0048】
一方、PMOS11pおよびPMOS12pは、ゲート端子、ソース端子、およびドレイン端子がロー(L)となり、バックゲート端子は電源ラインVddに接続されているためにハイ(H)となる。これにより、ゲート端子とバックゲート端子との間の寄生容量Cgb、ソース端子とバックゲート端子との間の寄生容量Csb、およびドレイン端子とバックゲート端子との間の寄生容量Cdbが活性化され、それ以外の寄生容量Cgs,Cgdは活性化されない。
【0049】
また、NMOS21n1およびNMOS21n2は、ゲート端子にハイ(H)が入力され、ソース端子、ドレイン端子、およびバックゲート端子がロー(L)である。これにより、ゲート端子とソース端子との間の寄生容量Cgs、ゲート端子とドレイン端子との間の寄生容量Cgd、およびゲート端子とバックゲート端子との間の寄生容量Cgbが活性化され、それ以外の寄生容量Csb,Cdbは活性化されない。
【0050】
さらに、PMOS21pは、ドレイン端子がロー(L)であり、ゲート端子、ソース端子、およびバックゲート端子がハイ(H)である。これにより、ゲート端子とドレイン端子との間の寄生容量Cgd、およびドレイン端子とバックゲート端子との間の寄生容量Cdbが活性化され、それ以外の寄生容量Cgs,Csb,Cgbは活性化されない。
【0051】
ただし、モード切替用MOSは、上述したように活性化された寄生容量の合成容量への寄与が小さい。また、NMOS11nおよびNMOS12nの寄生容量は活性化されないために、その合成容量SCnは電源ラインVddとグランドラインVssとの間の容量に寄与しない。このために、図3に示すロー固定の場合、PMOS11pおよびPMOS12pにおいて活性化された寄生容量の合成容量SCpが、電源ラインVddとグランドラインVssとの間の容量として支配的となる。こうして支配的となった合成容量SCpにより、電源ラインVddの電圧ゆらぎが抑制されて電源電圧が安定化される。
【0052】
なお、一般的なCMOSの構成では、NMOSよりもPMOSの方がチップ上に形成される面積が大きい。このために、寄生容量の活性化は、NMOSに対して行うよりもPMOSに対して行う方が効果が高く、図3の構成の方が図2の構成よりも高い効果が得られると期待される。ただし、図2に示すハイ固定の構成と、図3に示すロー固定の構成との何れを採用するかは製造プロセス等にも依存するために、必要に応じて適切な方を選択すればよい。
(ハイ固定の具体的な回路例)
【0053】
図4は、半導体装置において、サイズが大きいCMOS論理ゲートの出力信号レベルをハイ(H)に固定する構成例を示す回路図である。
【0054】
図4に示す半導体装置は、CMOS論理ゲート1C、CMOS論理ゲート1D、およびCMOS論理ゲート1Eを備えている。
【0055】
CMOS論理ゲート1Cは、電源ラインVddに接続されるPMOSネットワーク1Cpと、PMOSネットワーク1CpのグランドラインVss側に接続されるNMOSネットワーク1Cnと、を有している。
【0056】
CMOS論理ゲート1Dは、電源ラインVddに接続されるPMOSネットワーク1Dpと、PMOSネットワーク1DpとグランドラインVssとの間に接続されるNMOSネットワーク1Dnと、を有している。なお、CMOS論理ゲート1Dは、CMOS論理ゲート1Cと比較して、図4に模式的に示すようにサイズ(具体的には、チップ上の面積)が小さく、活性化可能な寄生容量が小さいものとする。
【0057】
CMOS論理ゲート1Eは、電源ラインVddに接続されるPMOSネットワーク1Epと、PMOSネットワーク1EpのグランドラインVss側に接続されるNMOSネットワーク1Enと、を有している。PMOSネットワーク1Epは3つのPMOS13p1,13p2,13p3を備え、NMOSネットワーク1Enは3つのNMOS13n1,13n2,13n3を備えている。
【0058】
図4に例示するCMOS論理ゲート1Eは、前段側のNOR回路1E1と、後段側のNOT回路1E2と、を組み合わせたOR回路として構成されている。NOR回路1E1には、CMOS論理ゲート1Cの出力信号と、CMOS論理ゲート1Dの出力信号と、が入力される。NOT回路1E2には、NOR回路1E1の出力信号が入力される。
【0059】
NOR回路1E1は、CMOS論理ゲート1Cの出力ラインVo3に接続されるPMOS13p1およびNMOS13n1と、CMOS論理ゲート1Dの出力ラインVo4に接続されるPMOS13p2およびNMOS13n2と、を備えている。PMOS13p1、PMOS13p2、およびNMOS13n2は、電源ラインVddからグランドラインVss側へ向かって順に接続されている。また、NMOS13n1のドレインは、NOR回路1E1の出力ラインに接続されている。
【0060】
NOT回路1E2は、NOR回路1E1の出力ラインが接続されるPMOS13p3およびNMOS13n3を備えている。
【0061】
さらに半導体装置は、モード切替用MOSとして、PMOS21p1、PMOS21p2、およびNMOS21nを備えている。
【0062】
PMOS21p1は、電源ラインVddとCMOS論理ゲート1Cの出力ラインVo3との間に接続されている。
【0063】
PMOS21p2は、電源ラインVddとCMOS論理ゲート1Eの出力ラインVo5との間に接続されている。
【0064】
NMOS21nは、CMOS論理ゲート1CのNMOSネットワーク1Cnのソース、およびCMOS論理ゲート1EのNMOSネットワーク1Enのソースと、グランドラインVssと、の間に接続されている。CMOS論理ゲート1C用とCMOS論理ゲート1E用とでNMOS21nを共通化することで、モード切替用MOSの数を少なくし、チップ面積の増大をより効果的に抑制している。
【0065】
一方、活性化可能な寄生容量が所定値よりも小さいCMOS論理ゲート1Dの出力ラインVo4と電源ラインVddとの間には、モード切替用MOSとしてのPMOSを設けておらず、CMOS論理ゲート1DはNMOS21nに接続されていない。こうして、寄生容量が所定値以上のCMOS論理ゲートだけに対してモード切替用MOSを設けることで、活性化可能な寄生容量の多くを有効に活用しながらモード切替用MOSの数を少なくすることができ、チップ面積の増大をさらに効果的に抑制している。
【0066】
PMOS21p1、PMOS21p2、およびNMOS21nの各ゲート端子は、半導体装置の入力端子31に接続されている。入力端子31の一例は、半導体装置をテストモードで動作させるためのテスト用入力端子(いわゆるテストピン)である。このような構成により、モード切替用MOSに含まれるPMOS21p1、PMOS21p2、およびNMOS21nが、1つの入力端子31から入力される制御信号により共通に制御されるために、入力端子の数を減らすことができる。
【0067】
CMOS論理ゲート1C,1D,1Eが、例えば、半導体装置をテストするためのテスト回路に含まれる場合、入力端子31にハイ(H)の制御信号を入力することで、テスト回路としての通常動作が行われる。一方、入力端子31にロー(L)の制御信号を入力することで、CMOS論理ゲート1C,1D,1Eはデキャップ動作を行ってデカップリングキャパシタDCと同様の機能を果たし、半導体装置がテスト回路以外の通常回路により動作するときに電源電圧を安定化する。
【0068】
また、CMOS論理ゲート1C,1D,1Eが、例えば、半導体装置の通常回路に含まれる場合、入力端子31にハイ(H)の制御信号を入力することで、通常回路としての通常動作が行われる。一方、入力端子31にロー(L)の制御信号を入力することで、CMOS論理ゲート1C,1D,1Eはデキャップ動作を行ってデカップリングキャパシタDCと同様の機能を果たし、半導体装置がテスト回路により動作するときに電源電圧を安定化する。なお、入力端子31がテスト用入力端子である場合には、入力端子31からの入力信号レベルを反転させてモード切替用MOSに供給するか、または図3を参照して示したようなロー固定の構成をCMOS論理ゲート1C,1D,1Eに対して適用すればよい。
【0069】
このように、通常回路が動作するときのテスト回路、テスト回路が動作するときの通常回路などの、使用していない回路であれば、適宜の回路の寄生容量を、デカップリングキャパシタDCと同様の機能を果たす容量として用いることが可能である。使用していない回路の他の例としては、半導体装置に設けられている各種の機能ブロックの内の、顧客アプリケーションで使用しない機能ブロック(リセット状態の機能ブロック等)が挙げられる。
【0070】
第1の実施形態によれば、CMOS論理ゲート1の出力信号レベルをハイ(H)またはロー(L)に固定するためのモード切替用MOSを設けて、CMOS論理ゲート1の寄生容量を活性化することで、デカップリングキャパシタDCを別途設けることなく、電源ラインVddの電圧を安定化することができ、半導体装置のチップ面積の増大を抑制することができる。
【0071】
また、所定値以上の寄生容量を活性化できるCMOS論理ゲートに対応してMOSを追加することで、全てのCMOS論理ゲートに対してMOSを追加する場合よりも、追加するMOSの数を低減することができる。これにより、チップ面積の増大をさらに抑制しながら、有効な容量の活性化を行うことができる。
(第2の実施形態)
【0072】
図5は、本実施形態に係わる半導体装置において、入力信号レベルがハイ(H)に固定されても出力信号レベルがハイ(H)に固定されないCMOS論理ゲートに対して、出力信号レベルをハイ(H)に固定する構成例を示す回路図である。
【0073】
第2の実施形態において、第1の実施形態と同様である部分については同一の符号を付すなどして説明を適宜省略し、主として異なる点について説明する。
【0074】
本実施形態は、モード切替用MOSを設けるか否かを、CMOS論理ゲートのサイズに応じて決める代わりに、入力信号に対してどのような信号を出力するCMOS論理ゲートであるかに応じて決めたものとなっている。
【0075】
図5に示す半導体装置は、図4に示す半導体装置と比較して、CMOS論理ゲート1Dに対応するPMOS21p3を追加し、CMOS論理ゲート1Eに対応するPMOS21p2を省略している。本実施形態においては、CMOS論理ゲートのサイズを区別することなく、サイズが小さいCMOS論理ゲート(ここでは、CMOS論理ゲート1D)に対してもモード切替用MOSを設けている。
【0076】
PMOS21p3は、電源ラインVddとCMOS論理ゲート1Dの出力ラインVo4との間に接続されている。
【0077】
NMOS21nは、CMOS論理ゲート1CのNMOSネットワーク1Cnのソース、およびCMOS論理ゲート1DのNMOSネットワーク1Dnのソースと、グランドラインVssと、の間に接続されている。CMOS論理ゲート1C用とCMOS論理ゲート1D用とでNMOS21nを共通化することで、モード切替用MOSの数を少なくし、チップ面積の増大をより効果的に抑制しているのは、上述と同様である。
【0078】
また、CMOS論理ゲート1EのNMOSネットワーク1Enのソースは、グランドラインVssに接続されている。
【0079】
ここで、PMOS21p2を省略したのは、次の理由による。すなわち、入力端子31からロー(L)の制御信号を入力すれば、CMOS論理ゲート1CとCMOS論理ゲート1Dの出力は何れもハイ(H)に固定され、OR回路として構成されているCMOS論理ゲート1Eの出力は自動的にハイ(H)に固定される。従って、CMOS論理ゲート1Cの出力信号レベルをハイ(H)に固定するためのPMOS21p2を設ける必要がないからである。
【0080】
OR回路に限らず、AND回路、XNOR回路など、複数の入力信号レベルが何れもハイ(H)である場合に出力信号レベルがハイ(H)となるCMOS論理ゲートについては、モード切替用MOSを設けなくても構わない。従って、入力信号レベルがハイ(H)に固定されても出力信号レベルがハイ(H)に固定されるとは限らないCMOS論理ゲートだけに対して、モード切替用MOSを設ければよい。
【0081】
また、図3に示したようなロー固定の構成を、図5の構成に適用しても構わないことは上述と同様である。この場合には、入力信号レベルがロー(L)に固定されても出力信号レベルがロー(L)に固定されるとは限らないCMOS論理ゲートだけに対して、モード切替用MOSを設ければよい。
【0082】
第2の実施形態によれば、第1の実施形態とほぼ同様の効果を奏するとともに、入力信号レベルがハイ(H)またはロー(L)に固定されても出力信号レベルがハイ(H)またはロー(L)に固定されないCMOS論理ゲートだけにモード切替用MOSを設けることで、追加するMOSの数を低減してチップ面積の増大を抑制しながら、寄生容量を活性化して電源電圧を安定化することができる。
(第3の実施形態)
【0083】
図6は、本実施形態に係わる半導体装置において、パワーオフモードとして利用できるように制御信号の入力端子を複数設けた場合の、出力信号レベルをハイ(H)に固定する構成例を示す回路図である。
【0084】
第3の実施形態において、第1,2の実施形態と同様である部分については同一の符号を付すなどして説明を適宜省略し、主として異なる点について説明する。
【0085】
図6に示す本実施形態の半導体装置は、図5に示した半導体装置と概略同様に構成されているが、モード切替用MOSの入力端子を、NMOSとPMOSとの2系統に分けている点が異なっている。
【0086】
すなわち、PMOS21p1およびPMOS21p3のゲートは入力端子31Aに接続され、NMOS21nのゲートは入力端子31Bに接続されている。入力端子31Bの一例はテスト用入力端子であり、入力端子31Aの一例はパワーオフ用入力端子である。
【0087】
入力端子31Aおよび入力端子31Bからハイ(H)の制御信号を入力したときの半導体装置の作用は、図5の入力端子31にハイ(H)の制御信号を入力したときの半導体装置の作用と同じである。
【0088】
また、入力端子31Aおよび入力端子31Bからロー(L)の制御信号を入力したときの半導体装置の作用は、図5の入力端子31にロー(L)の制御信号を入力したときの半導体装置の作用と同じである。
【0089】
一方、入力端子31Aからハイ(H)の制御信号を入力し、入力端子31Bからロー(L)の制御信号を入力すると、モード切替用MOSであるPMOS21p1、PMOS21p3、NMOS21nは何れもオフとなり(パワーオフ動作モード)、電源ラインVddから、PMOS21p1、PMOS21p3、NMOS21nを経由してグランドラインVss側へ流れるリーク電流を低減することができる。
【0090】
なお、モード切替用MOSの入力端子をNMOSとPMOSとの2系統に分ける本実施形態の構成を、図3に示したようなロー固定の構成に適用しても構わないことは勿論である。
【0091】
第3の実施形態によれば、第2の実施形態とほぼ同様の効果を奏するとともに、モード切替用MOSのNMOSとPMOSとが独立に制御されるために、パワーオフ動作が可能となり、リーク電流を低減することができる。
【0092】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0093】
1,1A~1E CMOS論理ゲート、1p,1Cp,1Dp,1Ep PMOSネットワーク、1n,1Cn,1Dn,1En NMOSネットワーク、31,31A,31B 入力端子、Cgs,Cgd,Csb,Cdb,Cgb 寄生容量、Vdd 電源ライン、Vss グランドライン
図1
図2
図3
図4
図5
図6