(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-15
(45)【発行日】2023-08-23
(54)【発明の名称】ディスプレイ駆動装置及びサブピクセル駆動方法
(51)【国際特許分類】
G09G 5/02 20060101AFI20230816BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20230816BHJP
【FI】
G09G5/02 Z
G09G5/00 520J
(21)【出願番号】P 2020536789
(86)(22)【出願日】2019-03-19
(86)【国際出願番号】 CN2019078698
(87)【国際公開番号】W WO2020034636
(87)【国際公開日】2020-02-20
【審査請求日】2020-08-12
【審判番号】
【審判請求日】2022-05-18
(31)【優先権主張番号】201810939798.4
(32)【優先日】2018-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517380215
【氏名又は名称】北京集創北方科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Chipone Technology (Beijing) Co.,Ltd
【住所又は居所原語表記】Building 56,No.2 North Jing Yuan Street, Beijing Economic Technological Development Area,Daxing District,Beijing 100176,China
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、シュエヤン
(72)【発明者】
【氏名】チュ、シュエチィアン
【合議体】
【審判長】中塚 直樹
【審判官】波多江 進
【審判官】濱本 禎広
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-112711(JP,A)
【文献】特開平11-149260(JP,A)
【文献】特開昭60-120398(JP,A)
【文献】特開2017-49443(JP,A)
【文献】国際公開第2014/136205(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第105185352(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0098143(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0180378(US,A1)
【文献】国際公開第2004/079704(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00 - 5/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面のサブピクセルを駆動する方法であって、
前記表示画面が複数のピクセル単位を含み、前記複数のピクセル単位がそれぞれピクセル構造に配列して、異なる色を表示するための複数のサブピクセルを含み、前記方法は、
カラー画像信号を最小グレースケール及び最大グレースケールによって表されるグレースケール画像信号に変換することと、
前記ピクセル構造に基づいて、行方向に配列された複数のサブピクセルを含むサブピクセル繰り返し単位を選択することと、
連続する複数のフレーム期間において、前記サブピクセル繰り返し単位の内部サブピクセル及び隣接する外部サブピクセルを利用してデータディザリングを行うことであって、前記データディザリングは
、前記グレースケール画像信号をレンダリング画像信号に変換することによって行われ
、それにより、前記サブピクセル繰り返し単位での駆動動作を前記ピクセル単位での駆動動作に変換することで、輝度及び消費電力を削減するように、前記サブピクセル繰り返し単位が、前記最大グレースケールより小さい中間グレースケールに基づいて点灯する、データディザリングを行うことと、
前記レンダリング画像信号を利用して前記複数のサブピクセルを駆動することと
を含み、
前記ピクセル構造は行方向及び列方向を含む配列構造であり、
サブピクセル繰り返し単位を選択するステップは、
行方向に沿って前記サブピクセル繰り返し単位を決定することと、
前記サブピクセル繰り返し単位
の数に対する前記ピクセル単位
の数の
数値比Sを取得すること
であって、前記ピクセル単位がそれぞれ、前記サブピクセル繰り返し単位及び隣接する外部サブピクセルを含む、数値比Sを取得することと、
を含み、
前記ピクセル単位は赤、緑及び青の三色を表示するための1組のサブピクセルを含み、
前記データディザリングのディザリング期間は連続する複数のフレーム期間を含み、
数値比Sの取得ステップとデータディザリングステップとの間に、前記ディザリング期間を取得するステップがさらに含まれ、前記複数のフレーム期間のフレーム数Nと
数値比Sとの積は1以上の整数であ
り、
低消費電力モード下で、前記ディザリング期間の各フレーム期間において、前記データディザリングに基づいて点灯されるように駆動される前記サブピクセルは、前記最大グレースケールに対応し、点灯されるように駆動されない前記サブピクセルは、前記最小グレースケールに対応する、方法。
【請求項2】
前記サブピクセル繰り返し単位の
数値比Sは1/2、1/3、2/3の1つであり、前記ディザリング期間のフレーム数Nは2、6、6の対応する1つであり、前記中間グレースケールは最大グレースケールの1/2、1/3、2/3の対応する1つである請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記外部サブピクセルは前記サブピクセル繰り返し単位の片側又は両側に隣接するサブピクセルであり、前記外部サブピクセルは前記サブピクセル繰り返し単位に含まれない色のサブピクセルである請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記データディザリングにより、表示画面の消費電力を削減し、カラーアーティファクトを抑制する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
表示画面が複数のピクセル単位を含み、前記複数のピクセル単位がそれぞれピクセル構造に配列して、異なる色を表示するための複数のサブピクセルを含むディスプレイを駆動させるディスプレイ駆動装置であって、
受信したカラー画像信号を第1駆動信号に処理するための第1駆動チャンネルと、
受信したカラー画像信号を第2駆動信号に処理するための第2駆動チャンネルと、
表示画面の第1モード及び第2モード選択信号に基づいて、第1駆動チャンネル及び第2駆動チャンネルの1つを選択するための選択ユニットであって、前記表示画面の第2モードの消費電力が第1モードの消費電力よりも小さい、選択ユニットとを備え、
前記第2駆動チャンネルは、
前記カラー画像信号を最小グレースケール及び最大グレースケールによって表されるグレースケール画像信号に変換するためのデータ変換モジュールと、
連続する複数のフレーム期間において、レンダリング画像信号を生成するように、前記グレースケール画像信号をディザリング処理するためのデータディザリングモジュールと、
前記レンダリング画像信号のバイナリ値に基づいて、最小グレースケール及び最大グレースケールの1つを選択するための電圧選択モジュールと
を含み、
前記データディザリングモジュールは
、前記グレースケール画像信号を前記レンダリング画像信号に変換し
、それにより、前記サブピクセル繰り返し単位での駆動動作を前記ピクセル単位での駆動動作に変換することで、輝度及び消費電力を削減するように、前記サブピクセル繰り返し単位は、前記最大グレースケールより小さい中間グレースケールに基づいて点灯し、
前記ピクセル構造は行方向及び列方向を含む配列構造であり、
前記サブピクセル繰り返し単位を選択するときに、行方向に沿って前記サブピクセル繰り返し単位を決定し、前記サブピクセル繰り返し単位
の数に対する前記ピクセル単位
の数の
数値比S
であって、前記ピクセル単位がそれぞれ、前記サブピクセル繰り返し単位及び隣接する外部サブピクセルを含む、数値比Sを取得し、
前記ピクセル単位は赤、緑及び青の三色を表示するための1組のサブピクセルを含み、
前記データディザリングのディザリング期間は連続する複数のフレーム期間を含み、
数値比Sの取得とディザリング処理との間において、前記ディザリング期間を取得し、前記複数のフレーム期間のフレーム数Nと
数値比Sとの積は1以上の整数であ
り、
前記第2モード下で、前記ディザリング期間の各フレーム期間において、前記データディザリングに基づいて点灯されるように駆動される前記サブピクセルは、前記最大グレースケールに対応し、点灯されるように駆動されない前記サブピクセルは、前記最小グレースケールに対応する、ディスプレイ駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2018年8月17日に提出された、出願番号が201810939798.4、発明の名称が「ディスプレイ駆動装置及びサブピクセル駆動方法」の中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てを参照として本願に援用する。
【0002】
[技術分野]
本発明は画像処理技術に関し、さらに具体的には、ディスプレイ駆動装置及びサブピクセル駆動方法に関する。
【背景技術】
【0003】
表示画面に表示される画像を観察するとき、画質は観察者の視角に関連している。例えば、観察者の視角が表示画面表面の法線方向に沿っている場合、画質は最高になる。視角が法線方向から外れるほど、画質は次第に低下する。画質が低下する主な理由はカラーアーティファクトであり、即ち、視角が法線方向から外れると、赤、緑、青のサブピクセルの輝度は全部低下するが、低下の程度が異なるため、観察者の知覚する色は所定の値から逸脱し、それによりカラーアーティファクトを形成する。
【0004】
上記のカラーアーティファクトの問題は、高視角で画像を観察する場合に存在するだけでなく、表示画面の低電力モードでも存在する。表示画面の駆動回路は、通常の表示モードと低電力モードで動作し、異なるディスプレイ駆動チャンネルを使用して表示データを処理するように構成されてもよい。表示画面の低電力モードでは、マルチビットで表される表示データを、1ビットで表される表示データに変換することができ、各サブピクセルの輝度値を1又は0に設定し、それによってカラー画像を、最大グレースケール及び最小グレースケールのサブピクセルによって表されるグレースケール画像に変換する。観察者が知覚する赤、緑、青のサブピクセルの輝度変化程度は異なる。たとえ視角が変化しなくても、観察者の知覚する色は所定の値から逸脱し、それによりカラーアーティファクトを形成することにもなる。
【0005】
表示データに対してサブピクセルレンダリング(SPR)を行うことにより、カラーアーティファクトを減らすことができる。通常の表示モードでは、SPR駆動チャンネルは、複数のサブピクセル繰り返し単位を含み、サブピクセル繰り返し単位が1つ又は2つのサブピクセルを含むピクセル単位である。サブピクセルレンダリングは、大きな視角での画質を向上させるだけでなく、表示画面の視角範囲を拡大することができる。ただし、サブピクセルレンダリングは、画像のエッジにカラーエッジ(color edge)が生じ、画像のローカル領域にカラーアーティファクトが発生するという新しい問題を引き起こす可能性がある。
【0006】
したがって、表示画面の消費電力制御と画質のバランスをとるように、サブピクセル駆動方法をさらに改善することが期待されている。
【発明の概要】
【0007】
上記問題に鑑み、本発明の目的は、連続するフレーム期間における複数のサブピクセルのディザリング処理により、同等の中間グレースケールを得て、カラーアーティファクトの発生を抑制することである。
【0008】
本発明の第1態様によれば、表示画面用サブピクセル駆動方法を提供し、前記表示画面は複数のピクセル単位を含み、前記複数のピクセル単位がそれぞれピクセル構造に配列し、異なる色を表示するための複数のサブピクセルを含み、前記方法は、カラー画像信号を最小グレースケール及び最大グレースケールによって表されるグレースケール画像信号に変換することと、前記ピクセル構造に基づいて、行方向に沿って配列される複数のサブピクセルを含むサブピクセル繰り返し単位を選択することと、連続する複数のフレーム期間には、前記サブピクセル繰り返し単位の内部サブピクセル及び隣接する外部サブピクセルを利用してデータディザリングを行い、前記グレースケール画像信号をレンダリング画像信号に変換することにおいて、前記レンダリング画像信号のサブピクセルには、データディザリングによって生成れた同等の中間グレースケールがある、ことと、レンダリング画像信号を用いて前記複数のサブピクセルを駆動することとを含む。
【0009】
好ましくは、前記ピクセル構造は、行方向及び列方向を含む配列構造であり、サブピクセル繰り返し単位を選択するステップは、行方向に沿って前記サブピクセル繰り返し単位を決定することと、前記サブピクセル繰り返し単位と同等のピクセル単位との数量比Sを取得することとを含み、前記同等のピクセル単位は、赤、緑、青の三色を表示するための1組のサブピクセルを含む。
【0010】
好ましくは、前記データディザリングのディザリング期間は連続する複数のフレーム期間を含み、数量比Sの取得ステップとデータディザリングのステップとの間に、前記ディザリング期間を取得することがさらに含まれ、前記複数のフレーム期間のフレーム数Nと数量比Sとの積が1以上の整数である。
【0011】
好ましくは、前記サブピクセル繰り返し単位の数量比Sは1/2、1/3、2/3の1つであり、前記ディザリング期間のフレーム数Nは2、6、6の対応する1つであり、前記同等の中間グレースケールが最大グレースケールの1/2、1/3、2/3の対応する1つである。
【0012】
好ましくは、前記外部サブピクセルは前記サブピクセル繰り返し単位の片側又は両側に隣接するサブピクセルであり、前記外部サブピクセルはサブピクセル繰り返し単位に含まれない色のサブピクセルを補完する。
【0013】
好ましくは、データディザリングのステップにおいて、前記複数のフレーム期間の少なくとも1つのフレーム期間には、前記サブピクセル繰り返し単位の内部サブピクセル及び外部サブピクセルの少なくとも1つのサブピクセルは、画像信号とは無関係に最小グレースケールに維持される。
【0014】
好ましくは、前記データディザリングにより、表示画面の消費電力を削減し、カラーアーティファクトを抑制する。
【0015】
本発明の第2態様によれば、受信したカラー画像信号を第1駆動信号に処理するための第1駆動チャンネルと、受信したカラー画像信号を第2駆動信号に処理するための第2駆動チャンネルと、表示画面の第1モード及び第2モード選択信号に基づいて、第1駆動チャンネル及び第2駆動チャンネルの1つを選択するための選択ユニットとを備える、ディスプレイ駆動装置を提供し、ここで、前記表示画面の第2モードの消費電力が第1モードの消費電力よりも小さく、前記第2駆動チャンネルは、同等の中間グレースケールを得るように、連続する複数のフレーム期間に画像信号をディザリング処理する。
【0016】
好ましくは、前記第2駆動チャンネルは、前記カラー画像信号を最小グレースケール及び最大グレースケールによって表されるグレースケール画像信号に変換するためのデータ変換モジュールと、連続する複数のフレーム期間には、レンダリング画像信号を生成するように、前記グレースケール画像信号をディザリングするためのデータディザリングモジュールと、前記レンダリング画像信号のバイナリ値に基づいて、最小グレースケール及び最大グレースケールの1つを選択するための電圧選択モジュールにおいて、前記レンダリング画像信号のサブピクセルには、データのディザリングによって生成される同等の中間グレースケールがある、電圧選択モジュールとを含む。
【0017】
本発明の実施例に係るディスプレイ駆動装置及びサブピクセル駆動方法によれば、隣接する複数のサブピクセルをピクセル繰り返し単位として使用し、同等の中間グレースケールを取得するように、連続する複数のフレーム期間にディザリング処理を行う。該連続する複数のフレーム期間はディザリング期間を構成する。表示画面の低電力モードでは、カラー画像を最大グレースケール及び中間グレースケールのサブピクセルによって表されるグレースケール画像に変換する。該改善されたサブピクセルレンダリングにより、低電力モードでのサブピクセルの同等輝度値が低下し、消費電力がさらに削減するだけでなく、観察者が知覚する異なる色のサブピクセルの輝度値の差も減少し、したがって、カラーアーティファクトの発生を抑えることに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明の上記及び追加の目的、特徴及び利点は、以下の図面を参照した本発明の実施例の説明からより明らかになる。図面において、
【0019】
【
図1】
図1は、本発明に係るディスプレイ駆動装置の概略ブロック図を示す。
【
図2】
図2は、本発明に係るサブピクセル駆動方法のフローチャートを示す。
【
図3a】
図3aは第1タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【
図3b】
図3bは第1タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【
図4a】
図4aは、本発明の第1実施例に係るサブピクセル駆動方法の第1サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図4b】
図4bは、本発明の第1実施例に係るサブピクセル駆動方法の第1サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図5a】
図5aは、本発明の第1実施例に係るサブピクセル駆動方法の第2サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図5b】
図5bは、本発明の第1実施例に係るサブピクセル駆動方法の第2サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図6a】
図6aは、本発明の第1実施例に係るサブピクセル駆動方法の第3サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図6b】
図6bは、本発明の第1実施例に係るサブピクセル駆動方法の第3サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図7a】
図7aは、本発明の第2実施例に係るサブピクセル駆動方法の第1サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図7b】
図7bは、本発明の第2実施例に係るサブピクセル駆動方法の第1サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図8a】
図8aは、本発明の第2実施例に係るサブピクセル駆動方法の第2サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図8b】
図8bは、本発明の第2実施例に係るサブピクセル駆動方法の第2サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図9a】
図9aは、本発明の第2実施例に係るサブピクセル駆動方法の第3サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図9b】
図9bは、本発明の第2実施例に係るサブピクセル駆動方法の第3サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図10a】
図10aは第2タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【
図10b】
図10bは第2タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【
図11】
図11は、本発明の第3実施例に係るサブピクセル駆動方法のサブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図12a】
図12aは第3タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【
図12b】
図12bは第3タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【
図13】
図13は、本発明の第4実施例に係るサブピクセル駆動方法の第1サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図14】
図14は、本発明の第4実施例に係るサブピクセル駆動方法の第2サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図15】
図15は、本発明の第4実施例に係るサブピクセル駆動方法の第3サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図16a】
図16aは第4タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【
図16b】
図16bは第4タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【
図16c】
図16cは第4タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【
図17】
図17は、本発明の第5実施例に係るサブピクセル駆動方法の第1サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図18】
図18は、本発明の第5実施例に係るサブピクセル駆動方法の第2サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図19a】
図19aは、第5タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【
図19b】
図19bは、第5タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【
図19c】
図19cは、第5タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【
図20】
図20は、本発明の第6実施例に係るサブピクセル駆動方法の第1サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【
図21】
図21は、本発明の第6実施例に係るサブピクセル駆動方法の第2サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の様々な実施例を、添付の図面を参照しながらより詳細に説明する。様々な図面において、同じ要素は同じ又は類似の参照番号で示す。明確にするために、図面の各部分は縮尺通りに描かれていない。
【0021】
次に、添付の図面及び実施例を参照しながら本発明をさらに説明する。
【0022】
図1は、本発明に係るディスプレイ駆動装置の概略ブロック図を示す。該ディスプレイ駆動装置100は、表示画面を駆動するように構成されており、該表示画面が、異なる色を表示するための複数のサブピクセルをそれぞれ含む複数のピクセル単位を備える。ディスプレイ駆動装置100は、選択ユニット101、第1駆動チャンネル110、及び第2駆動チャンネル120を備える。
【0023】
選択ユニット101は表示画面のモード選択信号に基づいて、第1駆動チャンネル110及び第2駆動チャンネル120の1つを選択する。第1駆動チャンネル110及び第2駆動チャンネル120は受信した画像信号をそれぞれ、表示画面の通常表示モードと低電力モードで第1駆動信号及び第2駆動信号に処理する。
【0024】
第1駆動チャンネル110は第1電圧変換モジュール111、モード評価モジュール112、ピクセル補償モジュール113及び第2電圧変換モジュール114を含む。第1電圧変換モジュール111は非線形ガンマ画像信号を線形画像信号に変換する。モード評価モジュール112は例えば、画像に対してエッジ検出を行う。ピクセル補償モジュール113は、例えば、画像品質を改善するように、画像のエッジ情報を補償する。第2電圧変換モジュール114は、線形画像信号を第1駆動信号として非線形ガンマ画像信号に再変換する。
【0025】
第2駆動チャンネルはデータ変換モジュール121、データディザリングモジュール122及び電圧選択モジュール123を含む。データ変換モジュール121は受信したカラー画像信号を、最小グレースケール及び最大グレースケールによって表されるグレースケール画像信号に変換する。データディザリングモジュール122は連続する複数のフレーム期間に、グレースケール画像信号に対してディザリング処理を行い、グレースケール画像信号をレンダリング画像信号に変換し、前記レンダリング画像信号のサブピクセルには、データディザリングにより生成される同等の中間グレースケールがある。電圧選択モジュール123はレンダリング画像信号のバイナリ値に基づいて、最小グレースケール及び最大グレースケールの1つを選択し、表示画面の複数のサブピクセルを駆動するための第2駆動信号を取得する。
【0026】
本発明の実施例に係るディスプレイ駆動装置によれば、表示画面の低電力モードでは、カラー画像を最大グレースケール及び中間グレースケールのサブピクセルによって表されるグレースケール画像に変換する。データディザリングモジュールは、連続する複数のフレーム期間に、同等の中間グレースケールを取得するように、ディザリング処理を行い、低電力モードでのサブピクセルの同等輝度値を小さくし、消費電力をさらに削減できるだけでなく、観察者が知覚する異なる色のサブピクセルの輝度値の差もそれに応じて減少するため、カラーアーティファクトの発生を抑制することに役立つ。
【0027】
図2は、本発明に係るサブピクセル駆動方法のフローチャートを示す。
【0028】
ステップS01では、受信したカラー画像信号を最小グレースケール及び最大グレースケールによって表されるグレースケール画像信号に変換する。該ステップでは、例えば、表示画面の低電力モードに必要な画像信号を生成する。
【0029】
ステップS02では、表示画面のピクセル構造に基づいて、サブピクセル繰り返し単位を選択する。ピクセル構造は行方向及び列方向を含む配列構造である。例えば、行方向に沿ってサブピクセル繰り返し単位を決定する。
【0030】
該実施例において、サブピクセル繰り返し単位の内部サブピクセルは例えば、赤、緑、青の一部のみの1組のサブピクセルを含む。サブピクセル繰り返し単位の内部サブピクセル及びその隣接する外部サブピクセルは同等のピクセル単位に構成することができる。同等のピクセル単位は赤、緑、青の三色の1組のサブピクセルを含む。
【0031】
サブピクセル繰り返し単位の数量比Sはその同等のピクセル単位に対する比率である。例えば、隣接する3つのサブピクセル繰り返し単位は2つの同等のピクセル単位を含む場合、数量比S=2/3になる。
【0032】
ステップS03では、連続する複数のフレーム期間には、サブピクセル繰り返し単位の内部サブピクセル及び隣接する外部サブピクセルを用いてデータディザリングを行い、前記グレースケール画像信号をレンダリング画像信号に変換し、前記レンダリング画像信号のサブピクセルにはデータディザリングにより生成される同等の中間グレースケールがある。
【0033】
データディザリングに用いられた外部サブピクセルは前記サブピクセル繰り返し単位の一方側又は両側の隣接するサブピクセルであり、前記外部サブピクセルは前記サブピクセル繰り返し単位に含まれない色のサブピクセルを補完する。
【0034】
データディザリングに採用したディザリング期間Tdは連続する複数のフレーム期間Tfを含む。例えば、サブピクセル繰り返し単位の数量比Sに基づいて、ディザリング期間Tdを取得する。ディザリング期間Tdに含まれたフレーム数Nと数量比Sとの積は1以上の整数である。
【0035】
例えば、サブピクセル繰り返し単位の数量比Sは1/2、1/3、2/3の1つであり、前記ディザリング期間のフレーム数Nは2、6、6の対応する1つであり、前記同等の中間グレースケールは最大グレースケールの1/2、1/3、2/3の対応する1つである。
【0036】
ステップS04では、レンダリング画像信号を用いて表示画面の複数のサブピクセルを駆動する。
【0037】
本発明の実施例に係るサブピクセル駆動方法によれば、連続する複数のフレーム期間に、同等の中間グレースケールを取得するように、ディザリング処理を行い、低電力モードでのサブピクセルの同等の輝度値を下げ、電力消費をさらに削減できるとともに、観察者が知覚する異なる色のサブピクセル輝度値の差もそれに応じて削減され、それによりカラーアーティファクトの発生を抑制することに役立つ。
【0038】
図3a及び3bは第1タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【0039】
図3aに示すように、サブピクセル繰り返し単位201~203の幅Wはそれぞれ2つのサブピクセルの幅である。サブピクセル繰り返し単位201を例として、第1行のサブピクセル繰り返し単位201は隣接する1つの赤及び1つの緑のサブピクセルを含み、第2行のサブピクセル繰り返し単位201には中間の1つの青のサブピクセル、及び隣接する1つの1/2緑のサブピクセル及び1つの1/2赤のサブピクセルが含まれ、以下同様である。したがって、各行において、互いに隣接する3つのサブピクセル繰り返し単位は2つの赤のサブピクセル、2つの緑のサブピクセル及び2つの青のサブピクセルを含む。
【0040】
図3bに示すように、第1行のサブピクセル繰り返し単位201~203は、両側拡散し、即ち、サブピクセル繰り返し単位がその両側に隣接するサブピクセル単位とともにディザリング処理され、第2行のサブピクセル繰り返し単位201~203は片側拡散し、即ち、サブピクセル繰り返し単位がその一方側に隣接するサブピクセル単位とともににディザリング処理され、以下同様である。
【0041】
該実施例において、サブピクセル繰り返し単位201の数量比がS=2/3で、ディザリング期間Tdのフレーム数がN=6であり、数量比Sとフレーム数Nとの積が整数4である。
【0042】
図4a及び
図4bは、本発明の第1実施例に係るサブピクセル駆動方法の第1サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。該サブピクセル駆動方法は例えば、
図3a及び3bに示す第1タイプの表示画面に用いられる。
【0043】
図4aに示すように、第1行のサブピクセル繰り返し単位201を例として、両側拡散するデータディザリングを説明する。サブピクセル繰り返し単位201の第1行は、一方側が互いに隣接する赤のサブピクセルR11及び緑のサブピクセルG11を含む。赤のサブピクセルR11の他方側には青のサブピクセルB11があり、緑のサブピクセルG11の他方側には青のサブピクセルB12がある。連続する6つのフレーム期間のフレーム0~フレーム5には、赤のサブピクセルR11がフレーム期間のフレーム0、フレーム1、フレーム4及びフレーム5の4つのフレーム期間に点灯し、緑のサブピクセルG11がフレーム期間のフレーム1~フレーム4の4つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB11がフレーム期間のフレーム0及びフレーム5の2つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB12がフレーム期間のフレーム2及びフレーム3の2つのフレーム期間に点灯する。したがって、サブピクセル繰り返し単位201の2つのサブピクセル及び隣接する2つのサブピクセルの合計4つのサブピクセルは、連続する6つのフレーム期間において、同等のグレースケールが最大グレースケールの2/3であり、それによって中間グレースケールを実現した。
【0044】
図4bに示すように、第2行のサブピクセル繰り返し単位201を例として、片側拡散するデータディザリングを説明する。サブピクセル繰り返し単位201の第2行から、一方側が互いに隣接する緑のサブピクセルG21及び青のサブピクセルB21を選択する。青のサブピクセルB21の他方側には赤のサブピクセル
R21がある。連続する6つのフレーム期間のフレーム0~フレーム5において、緑のサブピクセルG21はフレーム期間のフレーム0、フレーム2、フレーム3及びフレーム5の4つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB21はフレーム期間のフレーム0、フレーム1、フレーム3及びフレーム4の合計4つのフレーム期間に点灯し、赤のサブピクセルR21はフレーム期間のフレーム1、フレーム2、フレーム4及びフレーム5の合計4つのフレーム期間に点灯する。したがって、サブピクセル繰り返し単位201の2つのサブピクセル及び隣接する1つのサブピクセルの合計3つのサブピクセルは、連続する6つのフレーム期間には、同等のグレースケールが最大グレースケールの2/3であり、中間グレースケールを実現した。
【0045】
図5a及び
図5bは、本発明の第1実施例に係るサブピクセル駆動方法の第2サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。該サブピクセル駆動方法は、例えば、
図3a及び3bに示す第1タイプの表示画面に用いられる。
【0046】
図5aに示すように、第1行のサブピクセル繰り返し単位202を例として、両側拡散するデータディザリングを説明する。サブピクセル繰り返し単位202の第1行は、一方側が互いに隣接する青のサブピクセルB11及び赤のサブピクセルR11を含む。青のサブピクセルB11の他方側には緑のサブピクセルG11があり、赤のサブピクセルR11の他方側には緑のサブピクセルG12がある。連続する6つのフレーム期間のフレーム0~フレーム5において、青のサブピクセルB11はフレーム期間のフレーム0、フレーム1、フレーム4及びフレーム5の合計4つのフレーム期間に点灯し、赤のサブピクセルR11はフレーム期間のフレーム1~フレーム4の合計4つのフレーム期間に点灯し、緑のサブピクセルG11はフレーム期間のフレーム0~フレーム5の合計2つのフレーム期間に点灯し、緑のサブピクセルG12はフレーム期間のフレーム2及びフレーム3の合計2つのフレーム期間に点灯する。したがって、サブピクセル繰り返し単位202の2つのサブピクセル及び隣接する2つのサブピクセルの合計4つのサブピクセルは、連続する6つのフレーム期間において、同等のグレースケールが最大グレースケールの2/3であり、中間グレースケールを実現した。
【0047】
図5bに示すように、第2行のサブピクセル繰り返し単位202を例として、片側拡散するデータディザリングを説明する。サブピクセル繰り返し単位202の第2行から、一方側が互いに隣接する赤のサブピクセルR21及び緑のサブピクセルG21を選択する。緑のサブピクセルG21の他方側には青のサブピクセルB21がある。連続する6つのフレーム期間のフレーム0~フレーム5において、赤のサブピクセルR21はフレーム期間のフレーム0、フレーム2、フレーム3及びフレーム5の合計4つのフレーム期間に点灯し、緑のサブピクセルG21はフレーム期間のフレーム0、フレーム1、フレーム3及びフレーム4の合計4つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB21はフレーム期間のフレーム1、フレーム2、フレーム4及びフレーム5の4つのフレーム期間に点灯する。したがって、サブピクセル繰り返し単位202の2つのサブピクセル及び隣接する1つのサブピクセルの合計3つのサブピクセルは、連続する6つのフレーム期間において、同等のグレースケールが最大グレースケールの2/3であり、中間グレースケールを実現した。
【0048】
図6a及び
図6bは、本発明の第1実施例に係るサブピクセル駆動方法の第3サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。該サブピクセル駆動方法は、例えば、
図3a及び3bに示す第1タイプの表示画面に用いられる。
【0049】
図6aに示すように、第1行のサブピクセル繰り返し単位203を例として、両側拡散するデータディザリングを説明する。サブピクセル繰り返し単位203の第1行は、一方側が互いに隣接する
緑のサブピクセルG11及び青のサブピクセルB11を含む。
緑のサブピクセルG11の他方側には赤のサブピクセルR11があり、青のサブピクセルB11の他方側には赤のサブピクセルR12がある。連続する6つのフレーム期間のフレーム0~フレーム5において、
緑のサブピクセルG11はフレーム期間のフレーム0、フレーム1、フレーム4及びフレーム5の合計4つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB11はフレーム期間のフレーム1~フレーム4の合計4つのフレーム期間に点灯し、赤のサブピクセルR11はフレーム期間のフレーム0及びフレーム5の合計2つのフレーム期間に点灯し、赤のサブピクセルR12はフレーム期間のフレーム2及びフレーム3の合計2つのフレーム期間に点灯する。したがって、サブピクセル繰り返し単位203の2つのサブピクセル及び隣接する2つのサブピクセルの合計4つのサブピクセルは、連続する6つのフレーム期間において、同等のグレースケールが最大グレースケールの2/3であり、中間グレースケールを実現した。
【0050】
図6bに示すように、第2行のサブピクセル繰り返し単位203を例として、片側拡散するデータディザリングを説明する。サブピクセル繰り返し単位203の第2行から、一方側が互いに隣接する青のサブピクセルB21及び赤のサブピクセルR21を選択する。赤のサブピクセルR21の他方側には
緑のサブピクセルG21がある。連続する6つのフレーム期間のフレーム0~フレーム5において、青のサブピクセルB21はフレーム期間のフレーム0、フレーム2、フレーム3及びフレーム5の合計4つのフレーム期間に点灯し、赤のサブピクセルR21はフレーム期間のフレーム0、フレーム1、フレーム3及びフレーム4の合計4つのフレーム期間に点灯し、
緑のサブピクセルG21はフレーム期間のフレーム1、フレーム2、フレーム4及びフレーム5の合計4つのフレーム期間に点灯する。したがって、サブピクセル繰り返し単位203の2つのサブピクセル及び隣接する1つのサブピクセルの合計3つのサブピクセルは、連続する6つのフレーム期間において、同等のグレースケールが最大グレースケールの2/3であり、中間グレースケールを実現した。
【0051】
本発明の第2実施例に係るサブピクセル駆動方法は基本的に第1実施例と同じである。連続するフレーム期間内のサブピクセルの点灯回数を維持する場合、連続するフレーム期間内のサブピクセルの点灯順序を変更する。以下、第1の実施例を参照しながら、第2実施例の相違点について説明し、両者の同じ点については詳細に説明しない。
【0052】
図7a及び
図7bは、本発明の第2実施例に係るサブピクセル駆動方法の第1サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【0053】
図4aと比べると、
図7aに示すように、両側拡散するデータディザリングにおいて、青のサブピクセルB11はフレーム期間のフレーム0及びフレーム1の合計2つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB12はフレーム期間のフレーム4及びフレーム5の合計2つのフレーム期間に点灯し、赤のサブピクセルR11及び緑のサブピクセルG11の点灯回数及び順序が変わらない。
【0054】
図4bと比べると、
図7bに示すように、片側拡散するデータディザリングにおいて、緑のサブピクセルG21はフレーム1~フレーム4の合計4つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB21及び赤のサブピクセルR21は、フレーム期間のフレーム0、フレーム1、フレーム4及びフレーム5の合計4つのフレーム期間に点灯する。
【0055】
したがって、サブピクセル繰り返し単位201の2つのサブピクセル及び隣接する1つのサブピクセルの合計3つのサブピクセルは、連続する6つのフレーム期間において、同等のグレースケールが最大グレースケールの2/3であり、中間グレースケールを実現した。
【0056】
図8a及び
図8bは、本発明の第2実施例に係るサブピクセル駆動方法の第2サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【0057】
図5aと比べると、
図8aに示すように、両側拡散するデータディザリングにおいて、
緑のサブピクセルG11はフレーム期間のフレーム0及びフレーム1の合計2つのフレーム期間に点灯し、
緑のサブピクセルG12はフレーム期間のフレーム4及びフレーム5の合計2つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセル
B11及び
赤のサブピクセルR11の点灯回数及び順序が変わらない。
【0058】
図5bと比べると、
図8bに示すように、片側拡散するデータディザリングにおいて、緑のサブピクセルG21はフレーム1~フレーム4の合計4つのフレーム期間に点灯し、赤のサブピクセルR21及び青のサブピクセル
B21はフレーム期間のフレーム0、フレーム1、フレーム4及びフレーム5の合計4つのフレーム期間に点灯する。
【0059】
したがって、サブピクセル繰り返し単位202の2つのサブピクセル及び隣接する1つのサブピクセルの合計3つのサブピクセルは、連続する6つのフレーム期間において、同等のグレースケールが最大グレースケールの2/3であり、中間グレースケールを実現した。
【0060】
図9a及び9bは本発明の第2実施例に係るサブピクセル駆動方法の第3サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。
【0061】
図6aと比べると、
図9aに示すように、両側拡散するデータディザリングにおいて、赤のサブピクセルR11はフレーム期間のフレーム0及びフレーム1の合計2つのフレーム期間に点灯し、赤のサブピクセルR12はフレーム期間のフレーム4及びフレーム5の合計2つのフレーム期間に点灯し、緑のサブピクセルG11はフレーム1~フレーム4の合計4つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB11はフレーム2~フレーム5の合計4つのフレーム期間に点灯する。
【0062】
図6bと比べると、
図9bに示すように、片側拡散するデータディザリングにおいて、青のサブピクセルB21はフレーム0~フレーム3の合計4つのフレーム期間に点灯し、赤のサブピクセルR21はフレーム1~フレーム4の合計4つのフレーム期間に点灯し、緑のサブピクセルG21はフレーム2~フレーム5の合計4つのフレーム期間に点灯する。
【0063】
したがって、サブピクセル繰り返し単位203の2つのサブピクセル及び隣接する1つのサブピクセルの合計3つのサブピクセルは、連続する6つのフレーム期間において、同等のグレースケールが最大グレースケールの2/3であり、中間グレースケールを実現した。
【0064】
図10a及び10bは第2タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【0065】
図10aに示すように、サブピクセル繰り返し単位301及び302の幅Wはそれぞれ2つのサブピクセルの幅である。サブピクセル繰り返し単位301を例として、第1行のサブピクセル繰り返し単位301には隣接する1つの赤及び1つの緑のサブピクセルが含まれ、第2行のサブピクセル繰り返し単位301には隣接する1つの青のサブピクセル及び1つの緑のサブピクセルが含まれ、以下同様である。したがって、各行において、互いに隣接する2つのサブピクセル繰り返し単位には1つの赤のサブピクセル、1つの青のサブピクセル及び2つの緑のサブピクセルが含まれる。
【0066】
サブピクセル繰り返し単位301において、隣接する2つのサブピクセルは行方向(図の矢印で示される方向)において互いに隣接し、列方向において1つのサブピクセルの高さの距離がずらしている。
【0067】
図10bに示すように、第1行及び第2行のサブピクセル繰り返し単位301及び302はいずれも片側拡散し、即ち、サブピクセル繰り返し単位がその一方側に隣接するサブピクセル単位とともに、ディザリング処理され、以下同様である。
【0068】
該実施例において、サブピクセル繰り返し単位301の数量比がS=1/2であり、ディザリング期間Tdのフレーム数がN=2であり、数量比Sとフレーム数Nとの積は整数1である。
【0069】
図11は本発明の第3実施例に係るサブピクセル駆動方法のサブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。該サブピクセル駆動方法は例えば、
図10a及び10bに示す第2タイプの表示画面に用いられ、サブピクセル繰り返し単位301及び302がいずれも片側拡散する。
【0070】
図に示すように、第1行のサブピクセル繰り返し単位301を例として、片側拡散するデータディザリングを説明する。サブピクセル繰り返し単位301の第1行から、一方側が互いに隣接する赤のサブピクセルR11及び緑のサブピクセルG11を選択する。緑のサブピクセルG11の他方側には青のサブピクセルB11がある。連続する2つのフレーム期間のフレーム0~フレーム1において、赤のサブピクセルR11は合計1つのフレーム期間に点灯し、緑のサブピクセルG11はフレーム期間のフレーム0及びフレーム1の合計2つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB11はフレーム期間のフレーム1という1つのフレーム期間に点灯する。したがって、サブピクセル繰り返し単位301の2つのサブピクセル及び隣接する1つのサブピクセルの合計3つのサブピクセルは、連続する2つのフレーム期間において、同等のグレースケールが最大グレースケールの1/2であり、中間グレースケールを実現した。
【0071】
図12a及び12bは第3タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【0072】
図12aに示すように、サブピクセル繰り返し単位401~40
3はそれぞれ
、幅Wを有している。各行において、互いに隣接する3つのサブピクセル繰り返し単位は2つの赤のサブピクセル、2つの青のサブピクセル及び2つの緑のサブピクセルを含む。
【0073】
図12bに示すように、第1行及び第2行のサブピクセル繰り返し単位401~403は全部片側拡散し、即ち、サブピクセル繰り返し単位はその一方側に隣接するサブピクセル単位とともに、ディザリング処理され、以下同様である。
【0074】
該実施例において、サブピクセル繰り返し単位401の数量比がS=2/3であり、ディザリング期間Tdのフレーム数がN=6であり、数量比Sとフレーム数Nとの積は整数4である。
【0075】
図13は本発明の第4実施例に係るサブピクセル駆動方法の第1サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。該サブピクセル駆動方法は例えば、
図12a及び12bに示す第3タイプの表示画面に用いられ、サブピクセル繰り返し単位401が片側拡散する。
【0076】
図に示すように、第1行のサブピクセル繰り返し単位401を例として、片側拡散するデータディザリングを説明する。第1行のサブピクセル繰り返し単位401から、互いに隣接して三角形に配列される青のサブピクセルB11、赤のサブピクセルR11及び緑のサブピクセルG11を選択する。赤のサブピクセルR11の他方側には青のサブピクセルB21がある。連続する6つのフレーム期間のフレーム0~フレーム5において、赤のサブピクセルR11はフレーム0、フレーム1、フレーム4及びフレーム5の合計4つのフレーム期間に点灯し、緑のサブピクセルはフレーム0、フレーム2、フレーム3及びフレーム4の合計4つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB11はフレーム1及びフレーム6の合計2つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB12はフレーム2及びフレーム3の合計2つのフレーム期間に点灯する。したがって、サブピクセル繰り返し単位401の3つのサブピクセル及び隣接する1つのサブピクセル、合計4つのサブピクセルは、連続する6つのフレーム期間において、同等のグレースケールが最大グレースケールの2/3であり、中間グレースケールを実現した。
【0077】
図14は本発明の第4実施例に係るサブピクセル駆動方法の第2サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。該サブピクセル駆動方法は例えば、
図12a及び12bに示す第3タイプの表示画面に用いられ、サブピクセル繰り返し単位402が片側拡散する。
【0078】
図に示すように、第1行のサブピクセル繰り返し単位402を例として、片側拡散するデータディザリングを説明する。サブピクセル繰り返し単位402の第1行から、互いに隣接して三角形に配列される青のサブピクセルB11、赤のサブピクセルR11及び緑のサブピクセルG11を選択する。赤のサブピクセルR11の他方側には青のサブピクセルB21がある。連続する6つのフレーム期間のフレーム0~フレーム5において、赤のサブピクセルR11はフレーム0、フレーム1、フレーム4及びフレーム5の合計4つのフレーム期間に点灯し、緑のサブピクセルはフレーム1~フレーム4の合計4つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB11はフレーム0及びフレーム5の合計2つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB12はフレーム2及びフレーム3の合計2つのフレーム期間に点灯する。したがって、サブピクセル繰り返し単位402の3つのサブピクセル及び隣接する1つのサブピクセル、合計4つのサブピクセルは、連続する6つのフレーム期間において、同等のグレースケールが最大グレースケールの2/3であり、中間グレースケールを実現した。
【0079】
図15は本発明の第4実施例によるサブピクセル駆動方法の第3サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。該サブピクセル駆動方法は、例えば、
図12a及び12bに示す第3タイプの表示画面に用いられ、サブピクセル繰り返し単位403が片側拡散する。
【0080】
図に示すように、第1行のサブピクセル繰り返し単位403を例として、片側拡散するデータディザリングを説明する。サブピクセル繰り返し単位403の第1行から、互いに隣接して三角形に配列される青のサブピクセルB11、赤のサブピクセルR11及び緑のサブピクセルG11を選択する。赤のサブピクセルR11の他方側には青のサブピクセルB21がある。連続する6つのフレーム期間のフレーム0~フレーム5において、赤のサブピクセルR11はフレーム1~フレーム4の合計4つのフレーム期間に点灯し、緑のサブピクセルはフレーム0、フレーム1、フレーム4及びフレーム5の合計4つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB11はフレーム2及びフレーム3の合計2つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB12はフレーム0及びフレーム5の合計2つのフレーム期間に点灯する。したがって、サブピクセル繰り返し単位403の3つのサブピクセル及び隣接する1つのサブピクセル、合計4つのサブピクセルは、連続する6つのフレーム期間において、同等のグレースケールが最大グレースケールの2/3であり、中間グレースケールを実現した。
【0081】
図16a~16cは第4タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【0082】
図16aに示すように、サブピクセル繰り返し単位501及び502の幅Wはそれぞれ1.5個のサブピクセルの幅である。各行において、互いに隣接する2つのサブピクセル繰り返し単位は1つの赤のサブピクセル、1つの青のサブピクセル及び2つの緑のサブピクセルを含む。
【0083】
図16b及び16cに示すように、第1行及び第2行のサブピクセル繰り返し単位501及び502はいずれも片側拡散し、即ち、サブピクセル繰り返し単位はその一方側に隣接するサブピクセル単位とともにディザリング処理され、以下同様である。
【0084】
該実施例において、サブピクセル繰り返し単位501の数量比はS=1/2であり、ディザリング期間Tdのフレーム数はN=2であり、数量比Sとフレーム数Nとの積は整数1である。
【0085】
図17は本発明の第5実施例に係るサブピクセル駆動方法の第1サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。該サブピクセル駆動方法は例えば、
図16a~16cに示す第4タイプの表示画面に用いられ、サブピクセル繰り返し単位501が片側拡散する。
【0086】
図に示すように、第1行のサブピクセル繰り返し単位501を例として、片側拡散するデータディザリングを説明する。サブピクセル繰り返し単位501の第1行から、互いに隣接する赤のサブピクセルR11及び緑のサブピクセルG11を選択し、赤のサブピクセルR11のピクセルサイズが緑のサブピクセルG11のピクセルサイズよりも大きい。緑のサブピクセルG11の他方側には青のサブピクセルB11があり、赤のサブピクセルR11のピクセルサイズが青のサブピクセルB11のピクセルサイズに等しい。連続する2つのフレーム期間のフレーム0及びフレーム1において、赤のサブピクセルR11はフレーム0という1つのフレーム期間に点灯し、緑のサブピクセルG11はフレーム0及びフレーム1の合計2つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB11はフレーム1という1つのフレーム期間に点灯する。したがって、サブピクセル繰り返し単位501の2つのサブピクセル及び隣接する1つのサブピクセルの合計3つのサブピクセルは、連続する2つのフレーム期間において、同等のグレースケールが最大グレースケールの1/2であり、中間グレースケールを実現した。
【0087】
図18は本発明の第5実施例に係るサブピクセル駆動方法の第2サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。該サブピクセル駆動方法は例えば、
図16a~16cに示す第4タイプの表示画面に用いられ、サブピクセル繰り返し単位502が片側拡散する。
【0088】
図に示すように、第1行のサブピクセル繰り返し単位502を例として、片側拡散するデータディザリングを説明する。第1行のサブピクセル繰り返し単位502から、互いに隣接する青のサブピクセルB11及び緑のサブピクセルG11を選択し、青のサブピクセルB11のピクセルサイズが緑のサブピクセルG11のピクセルサイズよりも大きい。緑のサブピクセルG11の他方側には赤のサブピクセルR11があり、青のサブピクセルB11のピクセルサイズが赤のサブピクセルR11のピクセルサイズに等しい。連続する2つのフレーム期間のフレーム0及びフレーム1において、青のサブピクセルB11がフレーム0という1つのフレーム期間に点灯し、緑のサブピクセルG11はフレーム0及びフレーム1の合計2つのフレーム期間に点灯し、赤のサブピクセルR11はフレーム1という1つのフレーム期間に点灯する。したがって、サブピクセル繰り返し単位502の2つのサブピクセル及び隣接する1つのサブピクセルの合計3つのサブピクセルは、連続する2つのフレーム期間において、同等のグレースケールが最大グレースケールの1/2であり、中間グレースケールを実現した。
【0089】
図19a~19cは第5タイプの表示画面のピクセル構造及びピクセル拡散タイプの概略図を示す。
【0090】
図19aに示すように、サブピクセル繰り返し単位601及び602の幅Wはそれぞれ1.5個サブピクセルの幅である。各行において、互いに隣接する2つのサブピクセル繰り返し単位は1つの赤のサブピクセル、1つの青のサブピクセル及び1つの緑のサブピクセルを含む。
【0091】
図19b及び19cに示すように、第1行及び第2行のサブピクセル繰り返し単位601は片側拡散し、即ちサブピクセル繰り返し単位がその一方側に隣接するサブピクセル単位とともにディザリング処理され、第1行及び第2行のサブピクセル繰り返し単位602は片側拡散し、即ちサブピクセル繰り返し単位がその両側に隣接するサブピクセル単位とともにディザリング処理され、以下同様である。
【0092】
該実施例において、サブピクセル繰り返し単位601の数量比はS=1/2であり、ディザリング期間Tdのフレーム数はN=4であり、数量比Sとフレーム数Nとの積が整数2である。
【0093】
図20は本発明の第6実施例に係るサブピクセル駆動方法の第1サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。該サブピクセル駆動方法は例えば、
図19a~19cに示す第5タイプの表示画面に用いられ、サブピクセル繰り返し単位601が片側拡散する。
【0094】
図に示すように、第1行のサブピクセル繰り返し単位601を例として、片側拡散するデータディザリングを説明する。第1行のサブピクセル繰り返し単位601から、互いに隣接する赤のサブピクセルR11及び緑のサブピクセルG11を選択する。緑のサブピクセルG11の他方側には青のサブピクセルB11がある。連続する4つのフレーム期間のフレーム0~フレーム3において、赤のサブピクセルR11はフレーム0及びフレーム2の合計2つのフレーム期間に点灯し、緑のサブピクセルG11はフレーム1及びフレーム3の合計2つのフレーム期間に点灯し、青のサブピクセルB11はフレーム0及びフレーム2の合計2つのフレーム期間に点灯する。したがって、サブピクセル繰り返し単位601の2つのサブピクセル及び隣接する1つのサブピクセルの合計3つのサブピクセルは、連続する4つのフレーム期間において、同等のグレースケールが最大グレースケールの1/2であり、中間グレースケールを実現した。
【0095】
図21は本発明の第6実施例に係るサブピクセル駆動方法の第2サブピクセル繰り返し単位の概略図を示す。該サブピクセル駆動方法は例えば、
図19a~19cに示す第5タイプの表示画面に用いられ、サブピクセル繰り返し単位602が両側拡散する。
【0096】
図に示すように、第1行のサブピクセル繰り返し単位602を例として、両側拡散するデータディザリングを説明する。サブピクセル繰り返し単位602の第1行から、互いに隣接する青のサブピクセルB11及び赤のサブピクセルR11を選択する。青のサブピクセルB11の他方側には緑のサブピクセルG11があり、赤のサブピクセルR11の他方側には緑のサブピクセルG12がある。連続する4つのフレーム期間のフレーム0~フレーム3において、青のサブピクセルB11及び赤のサブピクセルR11はフレーム0及びフレーム2の合計2つのフレーム期間に点灯し、緑のサブピクセルG11はフレーム1という1つのフレーム期間に点灯し、緑のサブピクセルG12はフレーム3という1つのフレーム期間に点灯する。したがって、サブピクセル繰り返し単位602の2つのサブピクセル及び隣接する1つのサブピクセル、合計4つのサブピクセルは、連続する4つのフレーム期間において、同等のグレースケールが最大グレースケールの1/2であり、中間グレースケールを実現した。
【0097】
本発明の実施例によれば、例えば、上記のように、これら実施例では、すべての詳細を詳細に説明しておらず、該発明を具体的な実施例のみに制限することを意図していない。明らかに、上記の説明に照らして多くの修正及び変更が可能である。本明細書は、本発明の原理及び実際の使用をよりよく説明するために、これらの実施例を選択して具体的に説明するが、それにより、当業者は、本発明をよりよく利用し、及び本発明に基づいて修正して使用することができる。本発明の保護範囲は、本発明の特許請求の範囲により定義される範囲によって決定されるべきである。