(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-16
(45)【発行日】2023-08-24
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/1053 20230101AFI20230817BHJP
【FI】
G06Q10/1053
(21)【出願番号】P 2022164634
(22)【出願日】2022-10-13
(62)【分割の表示】P 2022100656の分割
【原出願日】2022-06-22
【審査請求日】2023-07-06
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518261685
【氏名又は名称】株式会社Value market
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】内田 裕希
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-174485(JP,A)
【文献】特開2021-077119(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
制御部を有し、
前記制御部は、
面談前に面談相手に対する質問調査の結果を示すアンケート情報
である第1のアンケート情報と、面談主催者に関する組織に所属する人のアンケート情報である第2のアンケート情報とを取得し、
前記第2のアンケート情報に基づき前記組織の文化を特定し、前記第1のアンケート情報と前記第2のアンケート情報とに基づき前記面談相手が前記組織の文化に合う部分と合わない部分とを認定し、合わないと認定した部分に関する複数の第1の質問候補を生成し、
前記第1のアンケート情報に基づき、前記面談相手のスキルに関する複数の第2の質問候補と前記組織の魅力に関する複数の提案候補とを生成し、
前記第1の質問候補、前記第2の質問候補及び前記提案候補から面談の際に用いられる、質問及び提案を選択可能に構成された第1の画面を表示するよう制御し、
前記第1の画面
を介して選択された、前記質問及び前記提案を含む面談シートを作成す
る、
情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記組織の魅力に関する複数の前記提案候補は、前記第1のアンケート情報と、前記第2のアンケート情報とに基づき生成する、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第2のアンケート情報は、前記面談主催者に関する前記組織に所属する複数人のアンケート情報である、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
さらに、前記第1のアンケート情報に、前記面談相手から前記面談主催者に関する前記組織又は事業への質問が含まれていた場合、前記第1の画面は、前記面談主催者に関する前記組織又は前記事業への前記質問が含まれる、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項
4に記載の情報処理システムにおいて、
さらに、前記第1の画面は、前記組織又は前記事業への前記質問に対する回答を入力する入力領域が含まれる、
情報処理システム。
【請求項6】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
面談前に面談相手に対する質問調査の結果を示すアンケート情報
である第1のアンケート情報と、面談主催者に関する組織に所属する人のアンケート情報である第2のアンケート情報とを取得
するステップと、
前記第2のアンケート情報に基づき前記組織の文化を特定し、前記第1のアンケート情報と前記第2のアンケート情報とに基づき前記面談相手が前記組織の文化に合う部分と合わない部分とを認定し、合わないと認定した部分に関する複数の第1の質問候補を生成するステップと、
前記第1のアンケート情報に基づき、前記面談相手のスキルに関する複数の第2の質問候補と前記組織の魅力に関する複数の提案候補とを生成するステップと、
前記第1の質問候補、前記第2の質問候補及び前記提案候補から面談の際に用いられる、質問及び提案を選択可能に構成された第1の画面を表示するよう制御
するステップと、
前記第1の画面
を介して選択された、前記質問及び前記提案を含む面談シートを作成す
るステップと、
を備える情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータに、
面談前に面談相手に対する質問調査の結果を示すアンケート情報である第1のアンケート情報と、面談主催者に関する組織に所属する人のアンケート情報である第2のアンケート情報とを取得するステップと、
前記第2のアンケート情報に基づき前記組織の文化を特定し、前記第1のアンケート情報と前記第2のアンケート情報とに基づき前記面談相手が前記組織の文化に合う部分と合わない部分とを認定し、合わないと認定した部分に関する複数の第1の質問候補を生成するステップと、
前記第1のアンケート情報に基づき、前記面談相手のスキルに関する複数の第2の質問候補と前記組織の魅力に関する複数の提案候補とを生成するステップと、
前記第1の質問候補、前記第2の質問候補及び前記提案候補から面談の際に用いられる、質問及び提案を選択可能に構成された第1の画面を表示するよう制御するステップと、
前記第1の画面を介して選択された、前記質問及び前記提案を含む面談シートを作成するするステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、採用活動を効率化する人材採用支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
人と人との面談において、何を話すべきか、相手の何を聞くべきか等は面談主催者に任されており、面談主催者の負担が大きかった。また、相手に聞く内容等も画一的で相手に応じた適切な内容を聞けているとは限らなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、面談前に面談相手に対する質問調査の結果を示すアンケート情報を取得する。面談相手のアンケート情報に基づき生成された第1の画面を表示するよう制御する。第1の画面は、面談シートを作成する画面である。面談シートは、面談主催者と面談相手との面談の際に面談主催者によって用いられるものである。第1の画面は、面談相手に対する複数の質問候補から面談の際に用いられる質問を選択可能に構成される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、クライアント装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、情報処理システム1000における情報処理等を示す概念図である。
【
図5】
図5は、ある社員が面談主催者となっている面談に関する未対応の採用候補者一覧を示す図である。
【
図6】
図6は、採用候補者のトップ画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、面談シート作成画面700の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、面談シート作成画面800の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、面談シート作成画面900の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、面談シート作成画面1010の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、面談シート作成画面1100の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、面談シート作成画面1300の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、面談シート作成画面1400の一例を示す図である。
【
図14】
図14は、面談シート作成画面1500の一例を示す図である。
【
図15】
図15は、面談時画面1600の一例を示す図である。
【
図16】
図16は、保存ボタン1630が選択された後の面談時画面1700の一例を示す図である。
【
図17】
図17は、報告レポート作成画面1800の一例を示す図である。
【
図18】
図18は、タイプ別の構成マップの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0008】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。特に、本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表されるか、信号値の物理的な数値によって表されるか、又は量子的な重ね合わせによって表されるかによらず、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0009】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0010】
また、実施形態中に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、サーバーからダウンロード可能な態様で実施してもよいし、クラウドコンピュータ上でプログラムの実行がなされてもよいし、不揮発性又は揮発性の非一時的な記憶媒体に記憶させて頒布されてもよい。
【0011】
1.システム構成
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。
図1に示されるように、情報処理システム1000は、システム構成として、サーバー装置100と、クライアント装置110と、クライアント装置120と、を含む。サーバー装置100と、クライアント装置110と、クライアント装置120と、はネットワーク150を介して通信可能に接続されている。
サーバー装置100は、本実施形態に係る面談の機能を提供する。サーバー装置100の処理の詳細は後述する。なお、本実施形態では、面談の一例として組織(例えば、会社)に入る採用の面談を例に説明を行う。ただし、このことは本実施の形態を制限するものではない。面談の他の例としては、社内における昇進のための選考の面談、コーチングのための面談等がある。なお、面談はWebでの面談も対面での面談も含むものとする。また、面談は、1対1でもよいし、1対多、N対Nであってもよい。
【0012】
クライアント装置110は、採用の面談を受ける面談相手が操作する装置である。クライアント装置120は、採用の面談を主催する面談主催者が操作する装置である。
【0013】
なお、
図1では、説明の簡略化のため、情報処理システム1000において、クライアント装置110は1台しか図示していないが、情報処理システム1000には複数のクライアント装置110が含まれていてもよい。すなわち、面談を受ける人の数だけ、情報処理システム1000にクライアント装置110が含まれてもよい。また、
図1では、クライアント装置110の例としてPCを示しているが、PCに限定されるものではなく、タブレット型コンピュータ又はスマートフォン等、サーバー装置100から送られたサーベイに応えられるものであればどのようなものであってもよい。サーベイは、アンケート情報の一例である。
ここで、特許請求の範囲に記載の情報処理システムは、複数の装置で構成されてもよいし、一つの装置で構成されてもよい。特許請求の範囲に記載の情報処理システムが一つの装置で構成された場合、その装置の一例はサーバー装置100である。特許請求の範囲に記載の情報処理システムが複数の装置で構成される場合、複数の装置の一例は、サーバー装置100及びクライアント装置120である。
【0014】
2.ハードウェア構成
(サーバー装置100のハードウェア構成)
図2は、サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバー装置100は、ハードウェア構成として、制御部210と、記憶部220と、通信部230と、を含む。
【0015】
制御部210は、CPU(Central Processing Unit)等であって、サーバー装置100の全体を制御する。制御部210が、記憶部220に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、サーバー装置100の機能等が実現される。
記憶部220は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)の何れか、又はこれらの任意の組み合わせであって、プログラム及び制御部210がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。
通信部230は、NIC(Network Interface Card)等であって、サーバー装置100をネットワーク150に接続し、他の装置との通信を司る。
【0016】
(クライアント装置110のハードウェア構成)
図3は、クライアント装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。クライアント装置110は、ハードウェア構成として、制御部310と、記憶部320と、撮像部330と、入力部340と、出力部350と、通信部360と、を含む。
【0017】
制御部310は、CPU等であって、クライアント装置110の全体を制御する。
記憶部320は、HDD、ROM、RAM、SSDの何れか、又はこれらの任意の組み合わせであって、プログラム、制御部310がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶させる。制御部310が、記憶部320に記憶されているプログラムに基づき、処理を実行することによって、後述する
図4に示すようなクライアント装置110の機能が実現される。
撮像部330は、カメラ等であって、被写体を撮像する。本実施形態の例では、クライアント装置110に内蔵、又は外付けされたカメラであり、クライアント装置110の操作者を撮像する。
入力部340は、キーボード及び/又はマウス等であって、ユーザー操作に基づいて情報をクライアント装置110に入力する。出力部350は、ディスプレイ等であって、制御部310の制御に基づいて、画面等を表示する。通信部360は、NIC等であって、クライアント装置110をネットワーク150に接続し、他の装置との通信を司る。
なお、クライアント装置110は、更に、音声入力部及び音声出力部を含むようにしてもよい。音声入力部は、マイク等であって、操作者の音声等を入力する。音声出力は、スピーカー等であって、制御部310の制御に基づき、音声等を出力する。
【0018】
クライアント装置120のハードウェア構成もクライアント装置110のハードウェア構成と同様である。クライアント装置120の制御部が、クライアント装置120の記憶部に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって、クライアント装置120の機能が実現される。
【0019】
3.情報処理
(処理の概要)
以下、本実施形態に係る情報処理を説明する。
図4は、情報処理システム1000における情報処理等を示す概念図である。
サーバー装置100の制御部210は、採用の選考にあたり、所定のURL(Uniform Resource Locator)を採用の応募者のクライアント装置110に送信し、面談前に、URLにアクセスし、アンケートに回答することを要求する。制御部210は、URLへのアクセス要求に応じて、サーベイに関する画面をクライアント装置110の出力部350に表示するよう制御する。制御部210は、出力部350に表示された画面を介して入力及び/又は選択された情報を面談相手のアンケート情報として取得する。すなわち、制御部210は、面談前に面談相手に対する質問調査の結果を示すアンケート情報を取得する。
図4では、サーベイの部分が、面談前に応募者が画面等を介してアンケートに回答していることを示している。なお、アンケートには、応募者のスキル(専門スキル、ビジネススキル等)に関する質問、カルチャー(性格、個人の価値観等)に関する質問等が含まれる。したがって、アンケート情報には、これらの質問に対する回答が含まれる。また、サーベイに関する画面には、応募者による、会社への質問の入力領域等も含まれる。入力領域に会社への質問が入力されると、アンケート情報にも会社への質問が含まれることになる。
【0020】
制御部210は、面談相手のアンケート情報に基づき面談シート作成画面を作成する。面談シート作成画面は、第1の画面の一例である。ここで、面談シート作成画面は、面談シートを作成するための画面である。面談シートは、面談主催者と面談相手との面談において面談主催者によって使用されるものである。面談シート作成画面は、面談相手に対する複数の質問候補から面談の際に用いられる質問を選択可能に構成される。なお、制御部210は、面談シート作成画面を介した操作に応じて、質問を新規に作成することもできる。
図4では、設計の部分が、制御部210が、アンケート情報に基づき面談シート作成画面を作成することを示している。なお、
図4の例では、アンケート情報に基づき複数パターンのうちAパターンの面談シート作成画面が作成されている。パターンに応じて、面談シート作成画面で選択可能な質問候補が異なる。制御部210は、アンケート情報に基づき、面談相手の性格、資質、特性等を考慮し、複数パターンのうちから一のパターンを選択し、選択したパターンの面談シート作成画面を作成する。
制御部210は、面談の主催者となる面談主催者のクライアント装置120からの表示要求に応じて、面談シート作成画面をクライアント装置120の出力部に表示するよう制御する。面談主催者は、表示された面談シート作成画面を介して、複数の質問候補から面談の際に用いられる質問を選択したり、質問の順番を変えたりする。また、上述したように、面談主催者は、面談シート作成画面を介して、質問を新規に作成することもできる。制御部210は、面談シート作成画面を介して、複数の質問候補から面談の際に用いられる質問が選択されると、選択された質問を含む面談シートを作成する。アンケート情報に、面談相手から面談主催者に関する組織又は事業への質問が含まれていた場合、面談シート作成画面には、面談主催者に関する組織又は事業への質問と、質問に対する回答を入力する入力領域が含まれる。面談主催者はクライアント装置120を操作して、質問に対する回答を入力領域に入力する。すると、制御部210によって、面談主催者に関する組織又は事業への質問と、質問に対する回答と、を更に含む面談シートが作成される。
【0021】
制御部210は、面談主催者と面談相手との面談の際には、作成された面談シートを含む面談時画面を面談主催者のクライアント装置120の出力部に表示するよう制御する。面談時画面は、第2の画面の一例である。後述するように、面談時画面には、面談相手に対する質問の応答に関する合否の判断ポイントが含まれる。面談主催者は、この合否の判断ポイントを参考に、面談相手の質問に対する応答に基づき、質問ごとに面談相手を評価等する。ここで、面談シートに、面談主催者に関する組織又は事業への質問と、質問に対する回答と、が含まれている場合、面談時画面に、面談主催者に関する組織又は事業への質問と、質問に対する回答と、が表示されることになる。面談主催者は、面談時画面に、面談主催者に関する組織又は事業への質問と、質問に対する回答と、が表示されている場合、面談相手との面談時に、質問に対する回答をする。このようにすることによって、面談相手から面談主催者への(又は応募している会社への)質問を事前に受け取り、面談時に確実に回答することができる。ここで、面談時画面には、面談時に面談主催者が面談相手の質問に対する回答を行った際の面談相手の反応に関するメモを入力する領域を設けるようにしてもよい。
制御部210は、面談時画面を介して面談相手の評価及び面談時におけるコメント等を受け取ると、記憶部220等に記憶する。
図4では、面談(N回)の部分が、面談シートを含む面談時画面がクライアント装置120の出力部等に表示され、面談シートを用いて、面談が行われ、評価が記録されることを示している。
【0022】
また、制御部210は、セミナー等の受講のためのクーポン(Coupon)(
図4の例ではキャリアコーチングCoupon)を面談相手のクライアント装置110等に送信する。ここで、クーポンは、チケットの一例である。制御部210は、クーポンとして、割引クーポンを送信するようにしてもよい。例えば、割引クーポンチケットを受け取った面談相手は、割引クーポンチケットを用いてセミナーに申し込み、割引価格でセミナーを受けることができる。このようにすることによって、仮に、採用希望者を面談の結果、不採用にする場合でも、その採用希望者に対してプラスとなる機会を与えることができる。なお、制御部210は、面談時画面を介して入力等された面談時の評価に基づいて面談相手が受講すべきセミナーを決定するようにしてもよい。また、面談が採用面談の場合、制御部210は、不採用となった面談相手に対してクーポンを送信するようにしてもよい。また、制御部210は、クーポンを送った面談相手の数をカウントし、セミナーを主催している企業等に対して、クーポンを送った数に応じて費用を請求するようにしてもよい。また、制御部210は、クーポンを送った面談相手がセミナーを受講したことを示す情報に基づき、セミナーを受講した面談相手の数をカウントし、セミナーを主催している企業等に対して、セミナーを受講した面談相手の数に応じて費用を請求するようにしてもよい。
【0023】
以下、画面例を用いて、制御部210の処理を説明する。以下の画面は、制御部210の制御により、クライアント装置110の出力部350に表示される。
(ダッシュボード)
図5は、ある社員が面談主催者となっている面談に関する未対応の採用候補者一覧の一例を示す図である。
ある社員(
図5の例では佐藤太郎)が情報処理システム1000にログインして、項目510を選択すると、画面500がクライアント装置110の出力部350に表示される。画面500には、ある社員が面談主催者となっている面談に関する未対応の面談に係る採用候補者の一覧が含まれる。面談に係る採用候補者の情報としては、氏名、登録日時、職種、選考ステップ、準備(未対応か、対応中か、完了か)、報告(未対応か、対応中か、完了か)、申し送りの情報がある。また、画面500の上側には、未対応の面談の数が「未対応」として、準備が完了している面談の数が「準備完了」として、面談済みの面談の数が「面談済み」として、報告完了済みの面談の数が「報告完了として」、自身が対応している面談の数が「対応合計」として含まれている。
【0024】
(採用候補者)
図6は、採用候補者のトップ画面の一例を示す図である。
ある社員が情報処理システム1000にログインして、項目520を選択すると、画面600がクライアント装置110の出力部350に表示される。なお、項目520が選択されると、採用候補者の一覧が画面に表示され、採用候補者の一覧から一の採用候補者が選択されると、
図6に示されるような画面が表示されるようにしてもよい。
画面600には、採用候補者領域610と、採用スコア領域620と、ボタン630と、が含まれる。採用候補者領域610には、採用候補者の情報が含まれる。採用候補者の情報としては、採用候補者の写真、氏名、年齢、性別、求人(どの職種に応募してきたかを示す)、連絡先、登録日時等が含まれる。また、採用候補者領域610には、選考ステップとしてどこまで進んでいるかを示すグラフ、職務経歴書をダウンロードするボタン、サーベイ結果をダウンロードするボタン等が含まれる。ここで、サーベイ結果とは、面談相手、本実施形態の例では採用候補者、のアンケート情報である。採用スコア領域620には、アンケート情報等に基づき制御部210等によって判定された採用に関するランクが採用スコアとして表示される。
図6の例では、ランクとしては、Sを最高として、順にA、B、C、D、Eがある。採用スコア領域620では、該当する採用候補者のランクと共に、他のランクにはどれだけの人数がいるかが示されている。ボタン630が選択されると、面談シートが画面に表示される。
【0025】
(面談シート作成画面)
制御部210は、アンケート情報に基づき、質問項目を決定し、決定した質問項目を含む面談シート作成画面を生成し、表示するよう制御する。
図7は、面談シート作成画面700の一例を示す図である。
図7の例では、「堅実志向性が低い」、「問題受容性が低い」等が仕事の価値観に関する質問項目として決定、表示されている。仕事の価値観に関する質問項目は、質問項目の一例である。また、
図7の例では、「社交性が低い」が性格特性に関する質問項目として決定、表示されている。性格特性に関する質問項目は、質問項目の一例である。
より具体的に説明すると、制御部210は、面談相手のアンケート情報と、面談主催者に関する組織に所属する複数人のアンケート情報と、に基づき、面談シート作成画面を生成する。ここで、面談主催者に関する組織に所属する複数人のアンケート情報とは、面談主催者と同じ組織(例えば、会社)の複数人のアンケート情報である。より好適には、制御部210は、面談主催者と同じ組織で、かつ、採用候補者が希望する職種の複数人からアンケート情報を取得する。
【0026】
更に、より具体的に説明すると、制御部210は、面談相手のアンケート情報と、面談主催者に関する組織に所属する複数人のアンケート情報と、に基づき、面談相手が組織の文化にあうか否かを判定し、判定の結果に応じて、面談シート作成画面において選択可能な複数の質問候補を変更する。例えば、制御部210は、面談主催者の会社の複数人からカルチャーに関する質問の回答をアンケート情報として取得する。制御部210は、複数人によるカルチャーに関する質問の回答から、会社のカルチャーを特定する。例えば、制御部210は、複数人によるカルチャーに関する質問の回答から、仕事の価値として何に重きを置いているのか、性格特性としてどのような性格特性を有している人が多いか等、会社のカルチャーを特定する。また、制御部210は、面談相手のカルチャー(性格、個人の価値観等)に関する質問の回答をアンケート情報として取得する。制御部210は、取得した面談相手のアンケート情報から、特定した会社のカルチャーの合う部分、合わない部分を認定する。制御部210は、合わないと認定した部分に関する質問候補が面談シート作成画面において選択可能なように、面談シート作成画面を生成する。
【0027】
面談主催者は、表示されている質問項目から、一の質問項目を選択し、選択した質問項目に関する複数の質問候補から、面談の際に聞く、質問を選択する。すなわち、面談シート作成画面700は、複数の質問項目から一の質問項目を選択可能に構成されている。
【0028】
制御部210は、複数の質問項目から一の質問項目が選択されると、選択された質問項目に関する複数の質問候補を含む面談シート作成画面を生成し、表示するよう制御する。
図7において、質問項目710が選択されると、制御部210は、
図8に示すような画面をクライアント装置110の出力部350に表示するよう制御する。
図8は、面談シート作成画面800の一例を示す図である。すなわち、面談シート作成画面800は、複数の質問項目から一の質問項目が選択されると、選択された一の質問項目に関する複数の質問候補から面談の際に用いられる質問を選択可能に構成される。
図8の例では、「堅実志向性が低い」という質問項目に対して、複数の質問候補820が選択可能に構成されている。
図8の例では、「これまで担当した仕事の中で、最もチャレンジングだった業務経験について聞かせてください。」の質問候補に対応するチェックボックスにチェック830が入れられ、この質問候補が選択されていることが示されている。なお、
図8の例では、質問候補に対応するチェックボックスにチェックを入れることで、質問が選択できる構成となっているが、これに限定されるものではない。質問候補を選択できる構成であればどのような構成であってもよい。
また、制御部210は、面談シート作成画面を面談の際に用いられる質問(メインの質問という)が選択されると、そのメインの質問に関連するサブの質問を選択可能に構成してもよい。このような構成とすることによって、あるメインの質問が選択された場合に、そのメインの質問に関連して聞くべき、より深い質問であったり、面談相手の返答によって聞くべき質問であったり、メインの質問に関連したサブの質問を設定することができる。
また、
図8に示されるように、面談シート作成画面800には、選択された質問項目の複数の質問候補に関する合否の判断ポイント810が含まれる。
【0029】
閉じるボタン等が選択され、次の質問項目「問題受容性が低い」910が選択されると、制御部210は、
図9に示されるような画面をクライアント装置110の出力部350に表示するよう制御する。
図9は、面談シート作成画面900の一例を示す図である。
図9の例においても、「問題受容性が低い」という質問項目910に対して、複数の質問候補と、複数の質問候補に関する合否の判断ポイントと、が含まれている。
【0030】
図8や
図9に示されるような面談シート作成画面においてカルチャーマッチを見極める質問の設定が終了すると、
図10に示されるような面談シート作成画面をクライアント装置110の出力部350に表示するよう制御する。
図10は、面談シート作成画面1010の一例を示す図である。
図10の例では、面談シート作成画面1010において、「専門スキル」、「ビジネススキル」等の質問項目が選択可能になっている。
【0031】
図10の画面において、例えば、「専門スキル」の質問項目が選択されると、制御部210は、
図11に示されるような面談シート作成画面1100をクライアント装置110の出力部350に表示するよう制御する。
図11は、面談シート作成画面1100の一例を示す図である。
図11の例では、面談シート作成画面1100において、「専門スキル」の下位のカテゴリとして、「要件定義」、「外部設計」、「内部設計」が選択可能となっている。
【0032】
図10及び
図11に示されるような面談シート作成画面において候補者のスキルを判断する質問の設定が終了すると、制御部210は、
図12に示されるような面談シート作成画面1300をクライアント装置110の出力部350に表示するよう制御する。
図12は、面談シート作成画面1300の一例を示す図である。
図12の面談シート作成画面1300には、採用候補者から取得したアンケート情報に基づき判断された、採用候補者のスキルの関心の割合やモチベーション等が示される。
図12の例では、採用候補者の「山田一郎」さんは、全体を100として、専門スキルの関心が50%、ビジネスのスキルの関心が50%等と表示されている。また、
図12の例では、モチベーションとして、キャリアアップ、経済機会のうち、「キャリアアップ」が高いことを示している。面談主催者は、
図12に示されるような内容を参考にして、面談で訴求する会社の魅力について予め作成された訴求内容を選択、又は新規で作成することにより面談シート作成画面に入力することができる。
【0033】
図12に示されるような面談シート作成画面において面談で会社の魅力について話す内容の設定が終了すると、制御部210は、
図13に示されるような面談シート作成画面1400をクライアント装置110の出力部350に表示するよう制御する。
図13は、面談シート作成画面1400の一例を示す図である。面談主催者は、面談シート作成画面1400において、質問の内容や質問数を修正、又は変更することができる。また、面談主催者は、面談シート作成画面1400において、質問の順序を入れ替えることができる。例えば、面談主催者はオブジェクト1410を選択し、オブジェクト1420の下にもってくることによって、オブジェクト1420の質問と、オブジェクト1410の質問との順番を入れ替えることができる。
【0034】
また、制御部210は、所定の操作を受け付けると、
図14に示されるようなウィンドウ1510を表示する。所定の操作としては、例えば、該当する質問の箇所において右クリックをする等である。
図14は、面談シート作成画面1500の一例を示す図である。ウィンドウ1510において、「質問を編集する」が選択されると、制御部210は、該当する質問を編集可能とする。また、ウィンドウ1510において、「テンプレートに追加」が選択されると、制御部210は、面談シート作成の際のテンプレートに質問を追加する。また、ウィンドウ1510において、「一つ上へ」が選択されると、制御部210は、質問の順序を一つ前に(画面上では一つ上へ)変更する。また、ウィンドウ1510において、「一つ下へ」が選択されると、制御部210は、質問の順序を一つ後ろに(画面上では一つ下へ)変更する。また、ウィンドウ1510において、「質問を削除する」が選択されると、制御部210は、該当する質問を面談シートから削除する。
【0035】
図13や
図14に示される面談シート作成画面において、不図示のOKボタン等が選択されると、制御部210は、上述した面談シート作成画面において、選択等された質問を、設定等された順序で含む面談シートを作成し、記憶部220等に記憶する。
【0036】
(面談時画面)
制御部210は、要求に応じて、面談時画面1600をクライアント装置110の出力部350に表示するよう制御する。
図15は、面談時画面1600の一例を示す図である。
図15に示されるように、面談時画面1600には、採用候補者の面談シートが含まれる。面談シートには、質問数と、面談時間と、が含まれる。また、面談時画面1600には、上述した面談シート作成画面において選択等された質問が含まれると共に、質問に関する合否の判断ポイントが含まれる。また、面談時画面1600には、質問に関連する、担当者メモ入力領域1610が含まれる。面談主催者は、面談時に感じたこと、気になること等を、入力部340等を介して1610に入力する。また、面談時画面1600には、質問に関する判断の結果を入力する判断ボタン1620が含まれる。判断ボタン1620には、「OK」、「NG」、「保留」がある。面談主催者は、質問に対する採用候補者の応答等に基づいて、OKか、NGか、保留か、を選択する。また、面談時画面1600には、保存ボタン1630が含まれる。保存ボタン1630が選択されると、制御部210は、担当者メモ入力領域1610に入力された内容、判断ボタン1620で選択されたボタンの内容等を面談シートに追加し、保存する。他の例として、制御部210は、定期的に(例えば、数秒ごとに)所定の領域に入力された情報、ボタン等において選択された情報を面談シートに追加し、保存するようにしてもよい。
なお、面談シート作成画面で作成される面談シートには面談相手に対するスクリーニングに関する項目と、アトラクトに関する項目とが含まれる。スクリーニングに関する項目は、面談相手が例えば自社に入社してきて適切に仕事ができるか否か等を確かめるための質問項目である。アトラクトに関する項目は、面談主催者等が面談相手に対して自社の魅力等の訴求ポイントをアピールする項目である。スクリーニングに関する質問には上述したように合否の判断ポイントが表示されるが、アトラクトに関する質問内容を設定する画面(例えば、
図12に示されるような画面)等では、会社の魅力を伝える訴求ポイントが面談シート作成画面に含まれることになる。
【0037】
図16は、保存ボタン1630が選択された後の面談時画面1700の一例を示す図である。
図16に示されるように面談時画面1700には、担当者メモ1710が含まれる。また、面談時画面1700には、判断ボタンで選択された判断(OKか、NGか、保留か)が他の判断とは識別可能に表示されている。
図16の例ではOK1720の色がNG及び保留とは異なった色で表示されている例が示されているがこれに限定されるものではない。また、面談時画面1700には、編集ボタン1730が含まれる。編集ボタン1730が選択されると、制御部210は、担当者メモ1710の内容や判断ボタンで選択された判断の内容を変更可能に表示する。
【0038】
(報告レポート作成画面)
面談の終了後、報告レポートの作成要求を受け付けると、制御部210は、報告レポート作成画面1800をクライアント装置110の出力部350に表示するよう制御する。
図17は、報告レポート作成画面1800の一例を示す図である。
図17に示されるように、報告レポート作成画面1800には、面談時の評価1810が含まれる。面談時の評価1810には、面談シートに含まれる、各質問に対する応答等の判断の情報が含まれる。
図17の例では、面談時の評価1810において、7つの質問に対して、OKと判断したのが5つ、NGと判断したのが1つ、保留と判断したのが1つであることが示されている。
【0039】
以下、情報処理システム1000の他の機能について説明する。
(面談のコスト)
制御部210は、組織の構成員の面談にかかった時間を示す時間情報と、組織の構成員のコストを示すコスト情報と、に基づき、面談にかかった費用を示す費用情報を出力する。例えば、制御部210は、組織の構成員の年収を1年間の法定の労働時間で割って、時給情報を求める。時給情報は、コスト情報の一例である。制御部210は、面談にかかった時間を示す時間情報と、構成員の時給情報とに基づき、採用を行った期間の面談にかかった費用を示す費用情報を求め、求めた費用情報を出力するようにしてもよい。また、制御部210は、担当者ごとの、採用を行った期間の面談にかかった費用を示す費用情報を求め、求めた費用情報を出力するようにしてもよい。なお、他の例として、制御部201は、該当する組織の構成員の階級(又は役職)の情報を取得し、階級(又は役職)の情報に基づき、階級(又は役職)ごとに設定されているおおよその時給情報から該当する構成員の時給情報を取得するようにしてもよい。このようにして取得した時給情報もコスト情報の一例である。
【0040】
(面談主催者の決定方法)
制御部210は、複数の構成員それぞれの面談主催者としての過去の面談に関する成績を示す成績情報に基づいて、面談主催者に任命する構成員を決定する。より具体的に説明すると、制御部210は、複数の構成員それぞれの面談主催者としての過去の面談に関する成績を示す成績情報に基づいて、成績がよい構成員が面談主催者となるよう、面談主催者に任命する構成員を決定する。
【0041】
(面談主催者の成績情報の決定方法その1)
例えば、制御部210は、面談後に面談相手に対して面談に関する面談後アンケートを送り、面談後アンケートに対する回答を取得する。面談後アンケートには、例えば、話しやすかったか、圧迫を感じなかったか等の面接に関する質問が含まれる。また、面談後アンケートは、例えば、質問に対する回答を、とてもそう思う、そう思う、どちらでもない、そうは思わない、まったくそうは思わない等、複数段階で選択等できるよう構成されている。ここで、面談後アンケートに対する回答は、面談後の面談相手に対する質問調査の結果を示す面談後アンケート情報の一例である。制御部210は、面談後アンケートに対する回答と、どのような回答があった場合どのような成績を付けるかの基準情報と、に基づいて、面談主催者として適切な面談を行えたか、面談主催者の成績情報(例えば、優、良、可等)を決定する。
【0042】
(面談主催者の成績情報の決定方法その2)
また、制御部210は、面談主催者として採用してもよいと評価した面談相手の入社後の人事評価を示す評価情報に基づいて、面談主催者の成績情報を決定するようにしてもよい。なお、人事評価は、人事部による評価であってもよいし、面談相手の上司等による評価であってもよい。例えば、制御部210は、人事評価が高い人物を採用した面談主催者に対しては、よい成績情報(例えば、優、良、可の3段階評価なら優)とする。一方、制御部210は、人事評価が低い人物を採用した面談主催者に対しては、よくない成績情報(例えば、優、良、可の3段階評価なら可)とする。
【0043】
(面談主催者の成績情報の決定方法その3)
なお、面談主催者に対する成績の付け方はこれらに限られず、制御部210は、例えば、採用すると連絡した面談相手の何割が会社に実際に入社したか等に基づき、面談主催者の成績情報を決定するようにしてもよい。例えば、制御部210は、面談主催者が面談し、採用に合格した複数の面談相手のうち、第1の割合(例えば、7割)以上入社している場合は、優、第2の割合から第1の割合の間(例えば、3割から7割まで)入社している場合は、良、第2の割合未満(例えば、3割未満)しか入社していない場合は、可等と面談主催者の成績情報を決定する。
【0044】
制御部210は、上述した複数の方法のうちの何れかの方法、又は上述した複数の方法のうち複数の方法を任意に組み合わせた方法により面談主催者の成績情報を決定する。
【0045】
(面談主催者の決定方法(変形例1))
また、制御部210は、複数の構成員それぞれの面談の成績情報と、複数の構成員それぞれの面談の頻度情報と、に基づいて、面談の面談主催者に任命する構成員を決定するようにしてもよい。ここで、面談の頻度情報とは、採用期間として設定された期間において、構成員が何回、面談を行っているかの情報である。例えば、制御部210は、面談の成績が最もよい(例えば、優の数が最も多い)構成員が複数存在した場合は、該当する複数の構成員のうち、頻度情報に基づき面接の回数の最も少ない構成員を面談の面談主催者に決定する。なお、他の例として、制御部210は、面談の成績が最もよい(例えば、優の数が最も多い)構成員ではなく、成績が指定された範囲内(面談の成績が上位10%)の構成員のうち、頻度情報に基づき面接の回数の最も少ない構成員を面談の面談主催者に決定するようにしてもよい。
【0046】
(面談主催者の決定方法(変形例2))
また、制御部210は、複数の構成員それぞれの面談の成績情報と、複数の構成員それぞれの面談の密度情報と、に基づいて、面談予定日の面談の面談主催者に任命する構成員を決定するようにしてもよい。ここで、面談の密度情報とは、所定期間(例えば、1週間)に何回、面談を行っているかの情報である。例えば、制御部210は、面談の成績が最もよい(例えば、優の数が最も多い)構成員が複数存在した場合は、該当する複数の構成員のうち、面談の密度情報に基づき、面談予定日を含む所定期間において、面談の回数が最も少ない構成員を面談の面談主催者に決定するようにしてもよい。なお、他の例として、制御部210は、面談の成績が最もよい(例えば、優の数が最も多い)構成員ではなく、成績が指定された範囲内(面談の成績が上位10%)の構成員のうち、密度情報に基づき、面談予定日を含む所定期間において、面談の回数が最も少ない構成員を面談の面談主催者に決定するようにしてもよい。
【0047】
(面談主催者の決定方法(変形例3))
また、制御部210は、面談前の複数の構成員それぞれのアンケート情報と、面談相手の面談前のアンケート情報と、に基づいて、例えば、アンケートの回答の一致度が高い者を相性がよいとして面談主催者に決定するようにしてもよい。
【0048】
制御部210は、上述した複数の方法のうちの何れかの方法、又は上述した複数の方法のうち複数の方法を任意に組み合わせた方法により面談主催者を決定する。
【0049】
(評価のフィードバック)
制御部210は、面談相手が組織の構成員となった後の評価に基づいて、面談シートに含まれる質問候補を修正する。例えば、入社した社員のその後の人事評価が所定の評価より低い場合、制御部210は、人事評価データ等に基づき、評価が低い能力を特定し、特定した能力に関する質問候補の質問の内容を変更するよう修正したり、質問候補の数を増やすよう修正したりする。他の例として、制御部210は、自動的に質問の内容を変更するよう修正したり、質問候補の数を増やすよう修正したりする代わりに、人事評価データ等に基づき、評価が低い能力を特定し、その能力に関係すると思われる面談シートの質問をサジェストする情報を出力するようにしてもよい。担当者はサジェストに基づき、手動で面談シートに含まれる質問等を修正する。なお、制御部210は、人事評価と共に、又は人事評価の代わりに、入社後の面談相手のアンケートの情報に基づき、面談シートに含まれる質問候補を修正するようにしてもよい。
【0050】
また、制御部210は、面談相手が組織の構成員となった後の評価に基づいて、面談シートに含まれる判断ポイントを修正する。例えば、入社した社員のその後の人事評価が所定の評価より低い場合、制御部210は、人事評価データ等に基づき、評価が低い能力を特定し、特定した能力に関する質問の判断ポイントを変更するよう修正したり、判断ポイントを追加するよう修正したりする。他の例として、制御部210は、自動的に判断ポイントを変更するよう修正したり、判断ポイントを追加するよう修正したりする代わりに、人事評価データ等に基づき、評価が低い能力を特定し、その能力に関係すると思われる面談シートの質問の評価ポイントをサジェストする情報を出力するようにしてもよい。担当者はサジェストに基づき、手動で面談シートに含まれる質問の評価ポイント等を修正する。上述と同様、制御部210は、人事評価と共に、又は人事評価の代わりに、入社後の面談相手のアンケートの情報に基づき、面談シートに含まれる判断ポイントを修正するようにしてもよい。
【0051】
また、制御部210は、面談主催者に関する組織に所属する複数人のアンケート情報に基づき、複数人をタイプ別に分類し、タイプごとの割合を表示すると共に、面談相手のアンケート情報に基づき面談相手がどのタイプに属するかを表示する。
図18は、タイプ別の構成マップの一例を示す図である。制御部210は、要求に基づき、
図18に示されるような画面を生成し、担当者のクライアント装置110の出力部350に表示するよう制御する。
図18に示されるような図を目視することによって、会社の所定の組織の構成員のタイプ別の割合を把握することができると共に、面談相手がどのタイプに属するかを把握することができる。その結果、面談相手が組織に必要なタイプなのか否かを判断することができる。
図18の例では、太文字の10.5の部分が面談相手のタイプ(又は該当するゾーン)を示している。
【0052】
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0053】
(1)情報処理システムであって、面談前に面談相手に対する質問調査の結果を示すアンケート情報を取得し、前記面談相手のアンケート情報に基づき生成された第1の画面を表示するよう制御し、前記第1の画面は、面談シートを作成する画面であり、前記面談シートは、面談主催者と前記面談相手との面談の際に前記面談主催者によって用いられるものであり、前記第1の画面は、前記面談相手に対する複数の質問候補から面談の際に用いられる質問を選択可能に構成される、情報処理システム。
【0054】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記第1の画面は、複数の質問項目から一の質問項目を選択可能に構成され、前記複数の質問項目のうち一の質問項目が選択されると、選択された一の質問項目に関する前記複数の質問候補から面談の際に用いられる質問を選択可能に構成される、情報処理システム。
【0055】
(3)上記(1)又は(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記アンケート情報に基づき前記第1の画面を生成する、情報処理システム。
【0056】
(4)上記(1)から(3)までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、前記第1の画面を介して選択された質問を含む前記面談シートを作成する、情報処理システム。
【0057】
(5)上記(1)から(4)の何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、前記面談主催者と前記面談相手との面談の際に、作成された前記面談シートを含む第2の画面を前記面談主催者に表示するよう制御する、情報処理システム。
【0058】
(6)上記(5)に記載の情報処理システムにおいて、前記第2の画面には、前記面談相手に対する質問の応答に関する合否の判断ポイントが含まれる、情報処理システム。
【0059】
(7)上記(5)又は(6)に記載の情報処理システムにおいて、前記アンケート情報に、前記面談相手から前記面談主催者に関する組織又は事業への質問が含まれていた場合、前記第2の画面には、前記質問に対する回答が含まれる、情報処理システム。
【0060】
(8)上記(3)に記載の情報処理システムにおいて、前記面談相手のアンケート情報と、前記面談主催者に関する組織に所属する複数人のアンケート情報と、に基づき、前記第1の画面を生成する、情報処理システム。
【0061】
(9)上記(8)に記載の情報処理システムにおいて、前記面談相手のアンケート情報と、前記面談主催者に関する組織に所属する複数人のアンケート情報と、に基づき、前記面談相手が前記組織の文化に合うか否かを判定し、判定の結果に応じて、前記第1の画面において選択可能な複数の質問候補を変更する、情報処理システム。
【0062】
(10)上記(1)から(9)までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、面談にかかった時間を示す時間情報と、組織の構成員のコストを示すコスト情報と、に基づき、面談にかかった費用を示す費用情報を出力する、情報処理システム。
【0063】
(11)上記(1)から(10)までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、複数の構成員それぞれの面談主催者としての過去の面談に関する成績を示す成績情報に基づいて、面談主催者に任命する構成員を決定する、情報処理システム。
【0064】
(12)上記(11)に記載の情報処理システムにおいて、面談後の前記面談相手に対する質問調査の結果を示す面談後アンケート情報に基づいて前記成績情報を決定する、情報処理システム。
【0065】
(13)上記(11)に記載の情報処理システムにおいて、面談後の前記面談相手の人事評価を示す評価情報に基づいて前記成績情報を決定する、情報処理システム。
【0066】
(14)上記(11)から(13)までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、前記成績情報と、複数の構成員の面談の頻度情報と、に基づいて、面談の面談主催者に任命する構成員を決定する、情報処理システム。
【0067】
(15)上記(11)から(13)までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、前記成績情報と、複数の構成員の面談の密度情報と、に基づいて、面談の面談主催者に任命する構成員を決定する、情報処理システム。
【0068】
(16)上記(1)から(15)までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、前記面談相手が組織の構成員となった後の評価に基づいて、前記面談シートに含まれる質問候補を修正する、情報処理システム。
【0069】
(17)上記(6)に記載の情報処理システムにおいて、前記面談相手が組織の構成員となった後の評価に基づいて、前記面談シートに含まれる前記判断ポイントを修正する、情報処理システム。
【0070】
(18)上記(1)から(17)までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、前記面談主催者に関する組織に所属する複数人のアンケート情報に基づき、前記複数人をタイプ別に分類し、タイプごとの割合を表示する、と共に、前記面談相手のアンケート情報に基づき、前記面談相手がどのタイプに属するかを表示する、情報処理システム。
【0071】
(19)上記(1)から(16)までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、面談の終了後にチケットを前記面談相手に対して送信する、情報処理システム。
【0072】
(20)上記(1)から(19)までの何れか1項に記載の情報処理システムにおいて、前記質問はメインの質問であり、前記第1の画面は、前記メインの質問が選択されると、前記メインの質問に関連するサブの質問を選択可能に構成される、情報処理システム。
【0073】
(21)情報処理方法であって、面談前に面談相手に対する質問調査の結果を示すアンケート情報を取得し、前記面談相手のアンケート情報に基づき生成された第1の画面を表示するよう制御し、前記第1の画面は、面談シートを作成する画面であり、前記面談シートは、面談主催者と前記面談相手との面談の際に前記面談主催者によって用いられるものであり、前記第1の画面は、前記面談相手に対する複数の質問候補から面談の際に用いられる質問を選択可能に構成される、情報処理方法。
【0074】
(22)プログラムであって、コンピュータを、上記(1)から(20)までの何れか1項に記載の情報処理システムとして機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0075】
例えば、上述したサーバー装置100の処理の一部、又は全てをクライアント装置110で実行するようにしてもよい。
また、上述した実施形態等において、サーバー装置100の所定の領域、又はフォルダへは所定の装置、例えば、クライアント装置110からアクセス可能に構成されているものとする。
【0076】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0077】
100 :サーバー装置
110 :クライアント装置
120 :クライアント装置
150 :ネットワーク
210 :制御部
220 :記憶部
230 :通信部
310 :制御部
320 :記憶部
330 :撮像部
340 :入力部
350 :出力部
360 :通信部
500 :画面
510 :項目
520 :項目
600 :画面
610 :採用候補者領域
620 :採用スコア領域
630 :ボタン
700 :面談シート作成画面
710 :質問項目
800 :面談シート作成画面
810 :判断ポイント
820 :質問候補
830 :チェック
900 :面談シート作成画面
910 :質問項目
1000 :情報処理システム
1010 :面談シート作成画面
1100 :面談シート作成画面
1300 :面談シート作成画面
1400 :面談シート作成画面
1410 :オブジェクト
1420 :オブジェクト
1500 :面談シート作成画面
1510 :ウィンドウ
1600 :面談時画面
1610 :担当者メモ入力領域
1620 :判断ボタン
1630 :保存ボタン
1700 :面談時画面
1710 :担当者メモ
1720 :OK
1730 :編集ボタン
1800 :報告レポート作成画面
1810 :面談時の評価
1900 :タイプ別の構成マップ画面
【要約】 (修正有)
【課題】情報処理システム、方法及びプログラムが提供される。
【解決手段】サーバー装置100と、クライアント装置110と、クライアント装置120と、がネットワーク150を介して通信可能に接続されている情報処理システム1000において、サーバ装置100は、面談前に面談相手に対する質問調査の結果を示すアンケート情報を取得し、面談相手のアンケート情報に基づき生成された第1の画面を表示するよう制御する。第1の画面は、面談シートを作成する画面であり、面談シートは、面談主催者と面談相手との面談の際に面談主催者によって用いられるものである。第1の画面は、面談相手に対する複数の質問候補から面談の際に用いられる質問を選択可能に構成される。
【選択図】
図1