(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-16
(45)【発行日】2023-08-24
(54)【発明の名称】公演演出システム及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
H05B 47/19 20200101AFI20230817BHJP
H05B 47/155 20200101ALI20230817BHJP
H05B 47/16 20200101ALI20230817BHJP
H05B 47/18 20200101ALI20230817BHJP
【FI】
H05B47/19
H05B47/155
H05B47/16
H05B47/18
(21)【出願番号】P 2021577256
(86)(22)【出願日】2020-06-11
(86)【国際出願番号】 KR2020007583
(87)【国際公開番号】W WO2020262856
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2022-02-15
(31)【優先権主張番号】10-2020-0048298
(32)【優先日】2019-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521563806
【氏名又は名称】チェ,ジ ソン
【氏名又は名称原語表記】CHOI, Ji Sun
【住所又は居所原語表記】1901-ho, 76, Apgujeong-ro 79-gil, Gangnam-gu, Seoul 06013, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジ ソン
【審査官】田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-97031(JP,A)
【文献】特開2015-49262(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0049287(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第104154489(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/19
H05B 47/155
H05B 47/16
H05B 47/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
公演会場と遠隔地とを連動させて、観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出システムにおいて、
前記公演会場内の各座席に対応して位置する、第1応援用照明装置を用いて公演演出効果を具現するために生成された公演演出データを基に、前記公演演出データに対応して、前記第1応援用照明装置を制御する制御データを生成する制御コンソール装置と、
前記公演会場にて具現される前記公演演出効果を、前記遠隔地にて連動して具現するために、前記遠隔地の観客に、前記公演会場で行われる公演を基に生成された公演データを提供し、前記公演データと同期化された制御データを共に処理するデータ処理装置と、
前記公演データの現在の再生区間に対応する前記制御データを基に、前記公演演出データに対応するように制御される第2応援用照明装置とを含み、
前記第2応援用照明装置は前記遠隔地の観客が所持しているものであり、
前記第2応援用照明装置は、前記第1応援用照明装置と同一の前記制御データを基に制御され
るのであり、
前記制御コンソール装置から前記制御データを受信して無線信号に変換し、前記無線信号を無線通信により前記公演会場内の前記第1応援用照明装置に送出するマスター装置を更に含み、
前記各第1応援用照明装置は、グループ情報が既に格納されており、前記マスター装置から送出される制御データについて、前記グループ情報に該当するものを選択的に受信し、受信した制御データに基づいて自分のグループ情報に対応する発光状態にしたがって動作するのであり、
前記各第2応援用照明装置は、グループ情報が既に格納されており、前記データ処理装置から無線方式で送出される制御データについて、前記グループ情報に該当するものを選択的に受信し、受信した制御データに基づいて自分のグループ情報に対応する発光状態にしたがって動作するのであり、
前記第2応援用照明装置は、
前記公演会場にて仮想的に生成された仮想の座席に対応して、前記制御データを基に制御されるのであり、
前記公演データと同期化された制御データは、前記制御コンソール装置により、
タイムコード情報を用いて、前記公演データと同期化されるように前記制御データにタイムコード情報をマッピングして構成されるのであり、
前記データ処理装置は、
前記公演データと同期化された制御データから、前記公演データの現在の再生区間に対応するタイムコード情報とマッピングされた制御データを抽出して、前記第2応援用照明装置に提供する、公演演出システム。
【請求項2】
前記データ処理装置は、映像再生及び遠隔通信の機能が含まれているスマートデバイスであることを特徴とする請求項1に記載の公演演出システム。
【請求項3】
前記第2応援用照明装置は、
前記第1応援用照明装置のうちの少なくとも1つに対応して、前記制御データを基に制御されることを特徴とする請求項1に記載の公演演出システム。
【請求項4】
前記公演データは、映像、音声、イメージ、テキストのうちの何れか1つであることを特徴とする請求項1に記載の公演演出システム。
【請求項5】
前記公演データ又は前記制御データは、物理的な格納媒体を用いて提供されることを特徴とする請求項1に記載の公演演出システム。
【請求項6】
公演会場と遠隔地とを連動させて観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出システムの制御方法において、
前記公演演出システムの制御コンソール装置により、前記公演会場内の各座席に位置する第1応援用照明装置を用いて、公演演出効果を具現するために生成された公演演出データを基に前記公演演出データに対応して、前記第1応援用照明装置を制御する制御データを生成する段階と、
前記公演演出システムのデータ処理装置により、前記公演会場で具現される前記公演演出効果を前記遠隔地で連動して具現するために、前記公演会場で行われる公演を基に生成された公演データを前記遠隔地の観客に提供し、前記公演データと同期化された制御データを共に処理する段階とを含み、
前記公演演出システムの第2応援用照明装置は、
前記公演データの現在の再生区間に対応する前記制御データを基に、前記公演演出データに対応するように制御され、
前記遠隔地の観客が所持しているものであり、
前記第1応援用照明装置と同一の前記制御データを基に制御され
るのであり、
前記制御コンソール装置から前記制御データを受信して無線信号に変換し、前記無線信号を無線通信により前記公演会場内の前記第1応援用照明装置に送出するマスター装置を更に含み、
前記各第1応援用照明装置は、グループ情報が既に格納されており、前記マスター装置から送出される制御データについて、前記グループ情報に該当するものを選択的に受信し、受信した制御データに基づいて自分のグループ情報に対応する発光状態にしたがって動作するのであり、
前記各第2応援用照明装置は、グループ情報が既に格納されており、前記データ処理装置から無線方式で送出される制御データについて、前記グループ情報に該当するものを選択的に受信し、受信した制御データに基づいて自分のグループ情報に対応する発光状態にしたがって動作するのであり、
前記第2応援用照明装置は、
前記公演会場にて仮想的に生成された仮想の座席に対応して、前記制御データを基に制御されるのであり、
前記公演データと同期化された制御データは、前記制御コンソール装置により、
タイムコード情報を用いて、前記公演データと同期化されるように前記制御データにタイムコード情報をマッピングして構成されるのであり、
前記データ処理装置は、
前記公演データと同期化された制御データから、前記公演データの現在の再生区間に対応するタイムコード情報とマッピングされた制御データを抽出して、前記第2応援用照明装置に提供する、公演演出システムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は公演演出システムに関し、より詳細には、公演会場と遠隔地とを連動させて観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、照明装置とは、光源からの光を反射、屈折及び透過させて照明の目的を達成させる発光装置のことをいう。照明装置は、配光によって間接照明装置、半間接照明装置、全般拡散照明装置、半直接照明装置及び直接照明装置などに分類されることができる。
【0003】
技術の発展に伴い、照明装置は多様な用途に用いられている。一例として、照明装置は、メディアファサード(Media facade)を演出するのに用いられる。メディアファサードとは、建物の外壁などに照明装置を取り付け、メディア機能を具現することをいう。
【0004】
他の例として、照明装置は、一定照度以下の環境で行われるスポーツ競技やコンサートなどで、小型の応援グッズとして用いられることもある。ところが、このような環境では複数の照明器具が個別に制御されるため、体系的な照明パターンや形状を生成し難い側面がある。また、照明装置に配置された光源を用いるだけでは、期待通りの応援効果が得られ難い。
【0005】
そのため、前記のような問題を具体的に解決するために、複数の照明装置を一括して制御し、このような制御によって、スポーツ競技やコンサートなどといった公演会場で多様な公演を演出できる方法の導入が求められているのが現状である。
【0006】
また、これと共に公演会場で行われる多様な公演演出の効果を、公演会場以外の他の場所(即ち、遠隔地)の観客にも提供することで、実際の公演現場の観客だけでなく、公演会場に参加できなかった観客にも、実際の公演と同一の体験ができるようにする方法が必要である。特に、遠隔地の観客が所持している応援用グッズを、公演会場の応援用グッズと連動して制御することにより、遠隔地でも、公演会場内の観客席にて公演を見ながら応援用グッズを用いて応援の効果を出すのと同様の環境を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、公演会場と遠隔地とを連動させて、観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出方法及び公演演出システムを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、公演会場の観客席上にて応援用照明装置を用いて具現される公演演出効果を、遠隔地の観客が所持している応援用照明装置と連動して制御できるようにする公演演出方法及び公演演出システムを提供することにある。
【0009】
本発明の更に他の目的は、公演会場の応援用照明装置を制御する制御コンソール装置が、遠隔地の応援用照明装置を共に制御できる、公演演出方法及び公演演出システムを提供することにある。
【0010】
本発明の別の目的は、公演会場の応援用照明装置を制御するために生成された制御データを用いて、公演会場と遠隔地の応援用照明装置との間で同期化され、公演演出効果を演出するようにする同期化された制御データを提供する、公演演出方法及び公演演出システムを提供することにある。
【0011】
本発明の更に別の目的は、公演会場の公演データを、物理的な格納媒体を用いて公演会場と遠隔地を連動させて、遠隔地の観客の応援用照明装置を制御する公演演出方法及び公演演出システムを提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、映像又は音声を再生する際に再生遅延現象が発生する場合、タイムコード情報を用いて、公演データを応援用照明装置と同期化させ、公演データと応援用照明装置とを一致させる公演演出方法及び公演演出システムを提供することにある。
【0013】
本発明の更に他の目的は、公演データと、公演データに対する公演会場の応援用照明装置を制御するために生成された制御データと公演データをスマートデバイスが同時に制御し、遠隔地の応援用照明装置を制御する公演演出方法及び公演演出システムを提供することにある。
【0014】
本発明が解決しようとする課題は、以上で言及した課題に限らず、言及されていない更に他の課題は、以下の記載から通常の技術者が明確に理解できるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一実施例に係る、公演会場と遠隔地を連動させて観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出システムは、公演会場と遠隔地とを連動させて、観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出システムにおいて、前記公演会場内の各座席に対応して位置する、第1応援用照明装置を用いて公演演出効果を具現するために生成された公演演出データを基に、前記公演演出データに対応して、前記第1応援用照明装置を制御する制御データを生成する制御コンソール装置と、前記公演会場で具現される前記公演演出効果を前記遠隔地で連動して具現するために、前記遠隔地の観客に、前記公演会場で行われる公演を基に生成された公演データを提供し、前記公演データと同期化された制御データを共に処理するデータ処理装置と、前記公演データの現在の再生区間に対応する前記制御データを基に、前記公演演出データに対応するように制御される第2応援用照明装置とを含み、前記第2応援用照明装置は前記遠隔地の観客が所持しているものであり、前記第2応援用照明装置は前記第1応援用照明装置と同一の前記制御データを基に制御されるのでありうる。
【0016】
本発明の一実施例において、前記データ処理装置は、映像再生及び遠隔通信の機能が含まれているスマートデバイスであり得る。
【0017】
本発明の一実施例において、前記第2応援用照明装置は、前記第1応援用照明装置のうちの少なくとも1つに対応して、前記制御データを基に制御されることができる。
【0018】
本発明の一実施例において、前記第2応援用照明装置は、前記公演会場で仮想的に生成された仮想の座席に対応して、前記制御データを基に制御されうる。
【0019】
本発明の一実施例において、前記公演データと同期化された制御データは、タイムコード情報を用いて前記公演データと同期化されるように前記制御データにタイムコード情報をマッピングして構成されうる。
【0020】
本発明の一実施例において、前記データ処理装置は、前記公演データと同期化された制御データから、前記公演データの現在の再生区間に対応するタイムコード情報とマッピングされた制御データを抽出して前記第2応援用照明装置に提供できる。
【0021】
本発明の一実施例において、前記制御コンソール装置から前記制御データを受信して無線信号に変換し、前記無線信号を無線通信により前記公演会場内の前記第1応援用照明装置に送出するマスター装置を、更に含むことができる。
【0022】
本発明の一実施例において、前記公演データは、映像、音声、イメージ、テキストのうちの何れか1つであり得る。
【0023】
本発明の一実施例において、前記公演データ又は前記制御データは、物理的な格納媒体を用いて提供されうる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によると、公演会場の観客席上に演出される公演演出効果を遠隔地の観客にも同一に具現して提供できる。従って、遠隔地の観客は、実際の公演現場で公演を見るのと同一の体験ができる。また、本発明によると、公演会場で用いられる制御コンソール装置を用いて、公演会場の応援用照明装置だけでなく、遠隔地の応援用照明装置を共に同期化してリアルタイムに制御できる。
【0025】
更に、本発明によると、公演会場の応援用照明装置を制御するために生成された制御データを用いて遠隔地の応援用照明装置と同期化できる。また、本発明によると、公演会場の公演データを、物理的な格納媒体を用いて遠隔地の観客に提供することで、遠隔地の観客が時間/場所と関係なく、公演会場で公演を見るのと同一の体験ができる。
【0026】
更に、本発明によると、公演データを再生する際に再生遅延現象が発生する場合、タイムコード情報を用いて、公演データを応援用照明装置と同期化させ、公演データと応援用照明装置を一致させることで、観客は応援用照明装置が公演データと同一に制御されて没入感を極大化できる。
【0027】
また、本発明によると、公演データ及び公演データと同期化された制御データをスマートデバイスが同時に制御することにより、公演データの再生時に発生し得る再生エラー又は再生遅延現象などを防止しながら、応援用照明装置を制御できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明の一実施例に係る、公演会場と遠隔地とを連動させて観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出システムについての構成を概略的に示す図(1)である。
【
図2】本発明の一実施例に係る、公演会場と遠隔地とを連動させて観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出システムについての構成を概略的に示す図(2)である。
【
図3】本発明の一実施例によって、公演会場の観客席上に演出される公演演出効果の一例を示す図である。
【
図4】本発明の一実施例に係る応援用照明装置の構成を示す図である。
【
図5】
図2に示された本発明の一実施例に係る、公演会場と遠隔地とを連動させて観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出方法について示すフローチャートである。
【
図6】本発明の一実施例に係る公演データと同期化された制御データが含まれて提供される場合の実施例を説明する図である。
【
図7】本発明の他の実施例に係る、公演会場と遠隔地とを連動させて観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出システムの構成を概略的に示す図である。
【
図8】
図7に示された本発明の他の実施例に係る、公演会場と遠隔地とを連動させて観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出方法を示すフローチャートである。
【
図9】本発明の他の実施例に係る公演データに同期化された制御データが分離されて提供される場合の実施例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すれば明確になる。しかし、本発明は、以下で開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現することができる。但し、本実施例は本発明の開示を完全なものにし、本発明が属する技術分野における通常の技術者に本発明の範疇を完全に理解させるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇により定義されるに過ぎない。
【0030】
本明細書で用いられた用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数型は特に言及しない限り複数型も含む。明細書で用いられる「含む(comprises)」及び/又は「含んでいる(comprising)」は、言及された構成要素以外に1つ以上の他の構成要素の存在又は追加を排除しない。明細書全体に亘って同一の図面符号は同一の構成要素を示し、「及び/又は」は言及された構成要素のそれぞれ及び1つ以上の全ての組み合わせを含む。たとえ、「第1」、「第2」などが多様な構成要素を叙述するために用いられていても、これらの構成要素はこれらの用語により制限されないのはもちろんである。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために用いる。従って、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素でもあり得るのは言うまでもない。
【0031】
他の定義がなければ、本明細書で用いられる全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野における通常の技術者が共通して理解できる意味として用いられる。また、一般に用いられる辞典に定義されている用語は、明白に特に定義されていない限り、理想的に又は過度に解釈されない。
【0032】
明細書で用いられる「部」又は「モジュール」という用語はソフトウェア、FPGA又はASICのようなハードウェアの構成要素を意味し、「部」又は「モジュール」は特定の役割を果たす。しかし、「部」又は「モジュール」はソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。「部」又は「モジュール」はアドレッシングできる格納媒体に存在するように構成されてもよく、1つ又はそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されてもよい。従って、一例として、「部」又は「モジュール」はソフトウェアの構成要素、客体指向ソフトウェアの構成要素、クラスの構成要素及びタスクの構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ及び変数を含む。構成要素と「部」又は「モジュール」内で提供される機能は、より少数の構成要素及び「部」又は「モジュール」で結合されるか、追加の構成要素と「部」又は「モジュール」などに更に分離されうる。
【0033】
以下、添付の図面を参照し、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0034】
図1及び
図2は、本発明の一実施例に係る公演会場と遠隔地を連動させて観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出システムの構成を概略的に示す図である。
【0035】
図1及び
図2を参照すると、本発明の一実施例に係る公演演出システム10は、公演会場20と少なくとも1つの遠隔地30を連動させて、観客が所持している応援用照明装置110、220を同時に制御できるように具現できる。
【0036】
公演会場20は、スポーツ競技場やコンサート会場などのような公演会場を意味するものであって、実際にスポーツ競技やコンサートなどの公演が行われる場所を意味し得る。
【0037】
公演会場20には、実際の公演を観覧するための観客が自分の応援用照明装置110_1、...,110_nを持って入場し、公演会場20内のそれぞれの座席に着席できる。
【0038】
遠隔地30とは、公演会場20ではない他の場所を意味するものであって、実際に公演が行われている公演会場20ではなく、他の場所で公演会場20と同一の公演演出効果を具現できる場所であり得る。例えば、遠隔地30は、劇場などのような多数の人が集合できる公共の場であるか、家などのようなプライベートな空間や小規模な空間などであることもありうる。ここで、公演会場20で行われる実際の公演と同一の公演データは、公演会場20から遠隔地30にリアルタイムに送られることが好ましい。しかし、これに限定されず、CD、DVD、HD-DVD、Blu-ray(登録商標)DISCのような多様な記録媒体だけでなく、SD(Secure Digital)メモリカード、メモリスティック又はMMC(Multi-Media Card)といった、各種フラッシュメモリなどのような物理的な格納媒体(図示せず)を介して、公演会場20の実際の公演データを遠隔地30で確認できる。また、YouTube(登録商標)などのようなオンライン映像提供サービスなどによって該当公演データを遠隔地30で確認できる。
【0039】
ここで、公演データは、公演実況データのうちの1つを意味することができ、公演実況データは公演実況と関連するあらゆる形態のデータ、例えば映像、音声、イメージ、テキストのうちの1つを含むことができる。具体的に、公演実況データは公演実況映像、公演実況音声、公演実況イメージ、公演実況テキストなどを含むことができる。以下、公演実況データが公演データの場合を想定して発明の内容を記述するが、これに限定されるものではなく、公演データとして参照される構成は、あらゆる形態の公演実況データを意味し得る。
【0040】
遠隔地30には、公演会場20で行われる実際の公演と同一の公演場面と演出演出効果の提供を所望する観客が、自分の応援用照明装置220_1、...,220_nを所持し得る。
【0041】
即ち、本発明の一実施例に係る公演演出システム10は、公演会場20内の観客の応援用照明装置110と、遠隔地30内の観客の応援用照明装置220を連動させて共に同時に制御できる。
【0042】
具体的に、公演演出システム10は、公演会場20の領域に、応援用照明装置110_1、...、110_n、マスター装置120及び制御コンソール装置130から構成される公演会場側の制御システム100を含むことができる。また、公演演出システム10は、遠隔地30の領域に、データ処理装置210及び応援用照明装置220_1、...、220_nから構成される遠隔地側の制御システム200を含むことができる。
【0043】
ここで、説明の便宜上、公演会場側の制御システム100は第1制御システム100と称し、遠隔地側の制御システム200は第2制御システム200と称することとする。また、公演会場20内の応援用照明装置110は第1応援用照明装置110と称し、遠隔地30内の応援用照明装置220は第2応援用照明装置220と称することとする。
【0044】
第1制御システム100は、制御コンソール装置130が第1応援用照明装置110の発光状態(例えば、発光色、輝度値、点滅速度など)を制御することによって、公演会場20の観客席にて、多様な形態の公演演出効果(例えば、特定の文字、特定のイメージ、波乗りなど)を具現できる。
【0045】
第2制御システム200は、制御コンソール装置130が第1応援用照明装置110を制御することによって、これと連動して第2応援用照明装置220も共に制御できる。一実施例として、第2制御システム200は、制御コンソール装置130の制御によって、遠隔地30の観客が所持している第2応援用照明装置220の発光状態を制御することにより、遠隔地30にて多様な形態の公演演出効果を具現できる。
【0046】
第1応援用照明装置110は、制御コンソール装置130によって、リアルタイム又は予め定められた制御情報にしたがい、多様な形態の公演演出効果を演出する機能を行える。一実施例として、第1応援用照明装置110は光源を含む装置であって、スポーツ競技場やコンサートなどといった公演の会場で用いられる小型の応援用グッズであり得る。
【0047】
マスター装置120は、第1応援用照明装置110と多様な方式で通信を行い、制御コンソール装置130から受信した多様な制御情報を第1応援用照明装置110に伝達できる。
【0048】
一実施例として、マスター装置120は、制御コンソール装置130にて生成される制御データを受信し、これを無線信号に変換できる。そして、マスター装置120は、変換された無線信号を、無線通信(例えば、RF通信など)を用いて公演会場20内の第1応援用照明装置110に送出できる。ここで、無線信号は、第1応援用照明装置110を無線通信方式で制御するための形態に制御データを変換して生成されたものであり得る。
【0049】
実施例によってマスター装置120は省略されうるのであり、制御コンソール装置130が、直接に、第1応援用照明装置110との有線又は無線通信を介して制御データを伝送できる。
【0050】
制御コンソール装置130は、公演会場20にて多様な公演演出効果を具現するために、第1応援用照明装置110を制御する機能を行える。それと同時に、制御コンソール装置130は、遠隔地30でも公演会場20と同一の公演演出効果を具現するために、第2応援用照明装置220を制御する機能を行える。
【0051】
一実施例として、制御コンソール装置130は、スマートフォン、タブレット、デスクトップPC、ラップトップPC、ネットブックコンピュータなどのといった電子装置であり、また、このような電子装置の構成のうちの一部を含むか、これと連動できる多様な形態で構成されうる。
【0052】
他の実施例として、制御コンソール装置130は公演現場で用いられる制御機器であって、公演現場の照明機器、特殊効果機器などを制御する放送及び公演用コンソール装置であり得る。例えば、制御コンソール装置130は、照明制御用プロトコルを用いて公演現場の各種機器を制御するコンソール装置であり得る。
【0053】
制御コンソール装置130は、公演会場20内の各座席に対応して位置する第1応援用照明装置110を用いて公演演出効果を具現するために生成された公演演出データを基に公演演出データに対応して第1応援用照明装置110を制御する制御データを生成できる。
【0054】
また、制御コンソール装置130は、第1応援用照明装置110を制御するのに用いられた制御データを、遠隔地30の第2応援用照明装置220に提供することによって、第1応援用照明装置110と第2応援用照明装置220を共に制御できる。
【0055】
データ処理装置210は、公演会場20にて具現される公演演出効果を、遠隔地30にて連動して具現するために、遠隔地30の観客に公演会場20で行われる公演を基に生成された公演データと、制御コンソール装置130によって生成された制御データを共に処理できる。即ち、データ処理装置210は、公演データと制御データを同時に制御して遠隔地30に公演データを提供しながら、遠隔地30内の観客の第2応援用照明装置220を同時に制御できる。公演データと制御データをデータ処理装置210が同時に制御することによって、公演データの再生時に発生し得る再生エラー又は再生遅延現象などを防止しながら、第2応援用照明装置220を制御できる。
【0056】
このようなデータ処理装置210は、映像再生機能や遠隔通信機能が含まれている、例えばスマートフォン、タブレット、ウェアラブル装置、デスクトップPC、ラップトップPC、ネットブックコンピュータ、HMD(head mounted display)、PAD(personal digital assistants)、仮想現実(Virtual Reality、VR)装置、スマートカー(Smart car)などのような個人が所持できるスマートデバイスであり、又はこのようなスマートデバイスの構成のうちの一部を含むか、これと連動できる多様な形態で構成されることができる。
【0057】
例えば、データ処理装置210がスマートデバイスのうちスマートフォンからなる場合、スマートフォンの画面を通じて公演データを再生しながらアプリケーションプログラム(application program又はアプリケーション(application))を用いて制御データを分析及び確認し、有無線通信方式で伝送して遠隔地30内の観客の第2応援用照明装置220に伝送して制御できる。このとき、アプリケーションプログラム(application program又はアプリケーション(application))は、無線通信を介して外部のサーバ又は公演会場側の制御システム100を介してダウンロードできる。
【0058】
このようなデータ処理装置210は、遠隔地30の第2応援用照明装置220を個別又は同時に制御できる。例えば、遠隔地30が、多数の観客が位置する公共の場である場合、複数のデータ処理装置210が、複数の第2応援用照明装置220を個別に制御できる。これとは異なり、遠隔地30が、多数の観客が位置する公共の場である場合、1つのデータ処理装置210を用いて、複数の第2応援用照明装置220を同時に制御できる。即ち、データ処理装置210と接続された再生装置(図示せず)(例えば、ビームプロジェクタ、モニタ、TVなど)を介して公演データを再生しながら、制御データを分析及び確認し、第2応援用照明装置220を制御できる。これにより、遠隔地30内の観客が再生装置を介して公演データを共有しながら、それにより第2応援用照明装置220を用いて公演を体験できる。
【0059】
また、遠隔地30がプライベートな空間の場所である場合、データ処理装置210が応援用照明装置220に対応して個別に制御できる。この際、データ処理装置210は、再生装置を介して公演データを再生しながら制御データを分析及び確認し、応援用照明装置220を制御できる。
【0060】
一方、制御データは、公演データと同期化されて提供されるものであって、公演データの現在の再生区間に対応して同期化された制御データであり得る。
【0061】
一実施例として、公演データと同期化された制御データは、公演データに基づいて発生するタイムコード情報又は公演会場20の公演に基づいて発生するタイムコード情報を用いて公演データと同期化されるように、制御データにタイムコード情報をマッピングして構成されるものであり得る。即ち、タイムコード情報を用いて、遠隔地30の公演データと、遠隔地30の第2応援用照明装置220とが互いに同期化されうる。これに伴い、本開示では、タイムコード情報が公演データ又は公演会場20の公演に基づいて発生するものと記載したが、これに限定されない。例えば、公演データの現在の再生区間に対応して同期化された制御データにマッピングされるタイムコード情報は、マスター装置120、制御コンソール装置130、第1応援用照明装置110又は後述されるサーバ140によって発生し得る。言い換えると、タイムコード情報は、遠隔地30に送出される公演会場20の公演データに対応する制御データに含まれるので、前記制御データを制御できる遠隔地20内に位置する多様な装置に共有されて制御されるのでありうる。
【0062】
更に、意図的な遅延中継放送や遠隔地における遠距離送出の技術的な限界により発生する再生遅延現象を解決するために、公演会場20にて公演データによって第1応援用照明装置110に提供される制御データを遠隔地30に公演データを伝達する際に、共に又は分離して送出し、タイムコード情報を制御データに含めて、遠隔地30にて公演データを再生する際に、公演データ内に含まれているタイムコード情報を制御装置にマッピングして、第2応援用照明装置220の制御データと公演データとを同期化させることができる。これにより、遠隔地30の観客は、公演データと第2応援用照明装置220が互いに一致し、よりリアルな公演を楽しむことができる。また、実際の公演データをCD、DVD、HD-DVD、Blu-ray(登録商標)DISCなどのような物理的な格納媒体を介するか、YouTube(登録商標)などのようなオンライン映像提供サービスなどを介して該当公演データを再生する場合にも、タイムコード情報を用いて、再生される公演データと応援用照明装置の制御データとを一致させて没入感を極大化できる。
【0063】
ここで、データ処理装置210は、公演データと同期化された制御データから、公演データの現在の再生区間に対応するタイムコード情報とマッピングされた制御データを抽出し、第2応援用照明装置220に提供できる。
【0064】
また、データ処理装置210は、YouTube(登録商標)などのようなオンライン映像提供サービスなどを介して、当該公演データと公演データに応じた制御データを受信できる。
【0065】
更に、データ処理装置210は、公演データを出力できるディスプレイ装置を含むことができる。
【0066】
一方、データ処理装置210は、公演データ及び公演データに応じた制御データを物理的な格納媒体によって受信して処理できる。例えば、データ処理装置210はCD、DVD、HD-DVD、Blu-ray(登録商標)DISCのような多様な記録媒体だけでなく、SD(Secure Digital)メモリカード、メモリスティック又はMMC(Multi-Media Card)のような各種フラッシュメモリなどを含む物理的な格納媒体を介して公演データ及び公演データに応じた制御データを受信できる。このように、物理的な格納媒体を用いて遠隔地で公演データを確認した場合、遠隔地の観客は時間及び場所と関係なく、公演会場で公演を見るのと同一の体験ができる。
【0067】
第2応援用照明装置220は、制御データに基づいて制御コンソール装置130の制御によって制御される第1応援用照明装置110に対応して、リアルタイムで、又は同期化されて、多様な形態の公演演出効果を演出する機能を行える。ここで、第2応援用照明装置220は、第1応援用照明装置110と同一の制御データを基に制御されうる。
【0068】
一実施例として、第2応援用照明装置220は、光源を含む装置であって、スポーツ競技場やコンサートなどのような公演会場で用いられる小型の応援用グッズであり得る。または、第2応援用照明装置220としては、小型の応援用グッズと同様の機能を行える多様なスマート機器を活用することもできる。
【0069】
一実施例として、第2応援用照明装置220は、公演データの現在の再生区間に対応する制御データを基に、公演演出データに対応するように制御されうる。ここで、第2応援用照明装置220は、データ処理装置210から制御データの提供を受けることもできる。しかし、これに限定されず、第2応援用照明装置220と接続された他の装置を介して制御データの提供を受けることもできる。
【0070】
また、第2応援用照明装置220は、第1応援用照明装置110のうちの少なくとも1つに対応して、制御データを基に制御されうる。または、第2応援用照明装置220は、公演会場20で仮想的に生成された仮想の座席に対応して制御データを基に制御されることができる。
【0071】
以下、このような構造の、本発明の実施例に係る、公演会場と遠隔地とを連動させて観客の応援用照明装置を同時に制御する方法と、前記方法を行う公演演出システム10について、より具体的に説明する。ここで、公演演出システム10は、公演データを提供すると同時に、公演データに応じた制御データを提供するデータ処理装置210を介して、公演会場20と少なくとも1つの遠隔地30とを連動させて、観客が所持している応援用照明装置110、220を同時に制御できるように具現され得る。
【0072】
図3は、本発明の一実施例にしたがって、公演会場20の観客席上に演出される公演演出効果の一例を示す図である。
【0073】
公演演出システム10は、公演会場20内の各座席に対応して位置する、第1応援用照明装置110を用いて公演演出効果を具現するために、公演演出データを生成できる。
【0074】
このとき、公演演出データは、制御コンソール装置130で生成することもでき、別途の装置(例えば、データ生成装置)で生成されて制御コンソール装置130に提供されることもありうる。説明の便宜上、以下ではデータ生成装置(図示せず)が公演演出データを生成するものと説明する。
【0075】
データ生成装置は、公演会場20で行われる公演時間に、第1応援用照明装置110を用いて演出する演出場面(シーン;scene)を生成し、この際、演出場面に応じて、公演演出区間ごとに演出場面をそれぞれ構成できる。例えば、第1公演演出区間(例えば、第1時間)では第1演出場面(例えば、第1シーン)を生成し、第2公演演出区間(例えば、第2時間)では第2演出場面(例えば、第2シーン)を生成できる。
図3に示されたように、公演会場20内の観客席が構成されている場合、第1公演演出区間では、
図3でのように、特定のテキストと共に観客席の座席ごとに異なる発光色に表示される第1演出場面を生成できる。そして、第2公演演出区間では、第1演出場面とは異なる場面に、例えば特定の図形や模様に表示されるなどの第2演出場面を生成できる。
【0076】
データ生成装置は、公演演出区間ごとに生成した各演出場面を基に、公演会場20の観客席を複数のグループにグルーピングし、グルーピングした複数のグループに関するグループ情報をそれぞれ生成できる。例えば、第1公演演出区間にて演出される第1演出場面に類似するか、同一の発光形態にグルーピングできるグループ単位が複数ある場合、公演会場の観客席をグループ単位に対応して複数の領域に分割し、分割された各領域を各グループに生成できる。言い換えると、第1公演演出区間の第1演出場面には、複数のグループが含まれうる。
【0077】
図3を参照すると、特定のテキストに表示された観客席の座席を第1グループ310に指定し、観客席内の互いに同一の発光色に演出される座席を区別してそれぞれ第2~第5グループ320、330、340、350に指定できる。
【0078】
データ生成装置は、公演演出区間(公演演出場面)ごとにそれぞれ生成された複数のグループ情報を、観客席内の座席情報とマッピングし、マッピングされた情報を、公演演出区間ごとの公演演出データとして構成できる。例えば、データ生成装置は、下記表1のように、各区間ごとのの演出情報に対応する複数のグループ情報をマッピングした公演演出データを構成できる。ここで、グループ情報は、公演演出区間ごとの各演出場面に対応して第1応援用照明装置110をグループごとに制御するためのグループごとの制御情報を意味する。グループごとの制御情報は、グループ割当情報(即ち、グループ識別情報)及びこれに対応して設定された発光状態情報を含むことができる。即ち、各公演演出区間ごとに同一のグループ割当情報を有する第1応援用照明装置110は、互いに同一の発光状態情報を含むことができる。また、同一のグループ割当情報を有する第1応援用照明装置110は、各公演演出区間ごとに互いに異なり得る。例えば、第1公演演出区間(第1公演演出場面)でAグループ割当情報を有する応援用照明装置110_1が、第2公演演出区間(第2公演演出場面)ではBグループ割当情報として設定されうる。言い換えると、第1公演演出区間(第1公演演出場面)でAグループに属する応援用照明装置110と、第2公演演出区間(第2公演演出場面)でAグループに属する応援用照明装置110とは、互いに異なり得る。
【0079】
【0080】
制御コンソール装置130は、上述したような公演演出データを用い、公演会場20内の各座席に対応して位置する第1応援用照明装置110を制御でき、このような制御のために制御データを生成できる。
【0081】
一実施例として、制御コンソール装置130は、公演演出データを基に、該当公演演出区間で演出する演出場面にマッピングされたグループごとに、発光状態情報を含む制御データを生成し、生成された制御データを、無線通信を介してブロードキャスティングできる。この際、制御コンソール装置130が、制御データを直接公演会場20内の第1応援用照明装置110に伝送することもでき、マスター装置120を介して、制御データを公演会場20内の第1応援用照明装置110に伝送することもできる。また、マスター装置120と有線又は無線で接続された、無線送出用アンテナ(図示せず)などを介して伝送されることもありうる。この場合、上述したように、マスター装置120が、制御コンソール装置130で生成される制御データを受信し、受信した制御データを、通信方式によって定められた形態のデータフォーマットに変換できる。これにより、マスター装置120は、変換された制御データを、特定の通信方式(例えば、RF通信などの無線通信)にしたがって第1応援用照明装置110に伝送できる。
【0082】
例えば、公演会場で公演を行う過程で第1公演演出区間(例えば、第1時間)に該当する場合、制御コンソール装置130は、第1公演演出区間(例えば、第1時間)の第1演出場面にマッピングされた複数のグループ情報を獲得できる。表1によれば、第1演出情報には5つのグループ(A、B、C、D、E)がマッピングされており、各グループ(A、B、C、D、E)は、それに対応する発光状態情報(例えば、RGB情報)が設定されている。制御コンソール装置130は、第1公演演出区間にマッピングされた各グループとそれに対応する発光状態情報を含む5つのグループ情報に対する制御データを生成できる。
【0083】
また、制御コンソール装置130は、公演演出データに対応して生成された制御データを遠隔地30の第2応援用照明装置220に提供することによって、公演会場20と連動して遠隔地30でも、
図3に示されたような公演演出場面(の一部)を具現できる。
【0084】
一方、第1及び第2応援用照明装置110、220は、観客が所持して公演演出の一部として参加できる発光応援スティック又は身体付着型デバイスの形態であり得る。第1及び第2応援用照明装置110、220は、観客席に1:1にマッピングされ、公演会場の暗転又はこれに準ずる状態で観客席をディスプレイないし電光板やメディアファサードのようにイメージを表示する役割を果たすこともできる。
【0085】
そのとき、第2応援用照明装置220は、第1応援用照明装置110のうちの少なくとも1つに対応して、制御データを基に同一に制御されうる。または、第2応援用照明装置220は、公演会場20内に仮想的に生成された仮想の座席に対応して制御データを基に制御されうる。
【0086】
一実施例において、第1及び第2応援用照明装置110、220には、公演演出が行われる前に、予め、観客席内の第1及び第2応援用照明装置110、220を活用した公演演出データが含まれているのでありうる。
【0087】
他の実施例において、第1及び第2応援用照明装置110、220は、公演演出の前に予め、場面ごとに、各第1及び第2応援用照明装置110、220がどのグループに属するかに関するグループ情報のみ格納しておくことができる。この場合、発光状態情報(例えば、色情報)は、事前の格納情報から除外されうる。グループ情報は、特定の瞬間や場面で同じ色に制御される応援用照明装置のグループを意味し得る。
【0088】
このために、第1及び第2応援用照明装置110、220は、前記割り当てられたグループごとの発光状態情報(例えば、照明色情報)を空き(empty)データとして維持するか、又はダミー(dummy)データ又は臨時色情報のみ記録されるのでありうる。即ち、実際のグループごとの照明色情報は、実際の公演を行いながらリアルタイムに伝送されうる。
【0089】
即ち、特定の場面で同じ色に共に制御される複数の応援用照明装置が同一のグループ情報を有するようにグループ情報が割り当てられ、該当グループがどんな色に制御されるかについての情報は除外されることができる。実際の公演演出過程で現場の雰囲気や状況を考慮して、色を可変できるため、色情報まで全て応援装置に格納しておく方式とは異なり、柔軟な公演演出が可能になり得る。
【0090】
図4は、本発明の一実施例に係る応援用照明装置の構成を示す図である。
図4の応援用照明装置は、第1応援用照明装置110及び第2応援用照明装置220を代表して示す図である。
【0091】
図4を参照すると、本発明の一実施例に係る応援用照明装置400は、情報受信部410、格納部420、制御部430及び発光部440を含むことができる。
【0092】
情報受信部410は、他の装置と接続して情報を受信できる。一実施例として、情報受信部410は、有線通信モジュール又は無線通信モジュールを含むことができ、例えばRF送受信機、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、WIFI(登録商標)モジュールなどを含むことができる。
【0093】
情報受信部410は、別途のサーバ又は別途の装置から自分(該当応援用照明装置)の観客席の位置情報に既に設定された公演演出データを基に公演演出区間別のグループ情報を取得できる。
【0094】
一実施例として、情報受信部410は、公演演出区間別に自分の観客席位置情報にマッピングされたグループ情報を受信し、下記表2のようなグループデータを構成できる。
【0095】
【0096】
前記表2は、1つの特定の応援用照明装置400に対する演出場面別のグループ情報の例示的なデータであり得る。本応援用照明装置400は、第1シーンでAグループに属するため、Aグループに属する他の応援用照明装置と同一に制御されうる。また、第2シーンに場面が切り替わる場合、Cグループに制御されうる。
【0097】
前述したように、事前にグループ情報を応援用照明装置400に記録する過程では、グループに関する情報まで格納され、Aグループがどのような発光状態(例えば、色)に発光されるかは格納されないのでありうる。従って、制御コンソール装置130が、既存の公演演出データを参考にして、発光状態情報(例えば、色情報)を制御データに含めて生成した後、現場に配置された全て又は一部の応援用照明装置400に伝送できる。例えば、事前の演出企画過程にて、第1シーンでAグループが赤色(255、0、0)に制御されると定義されたが、現場の雰囲気や観客との相互作用などを考慮してAグループが緑色(0、255、0)に制御されるように修正された制御データがブロードキャスティングされうる。この際、緑色に制御されるAグループに属する複数の応援用発光装置には変化がないので、Aグループに属する複数の応援用照明装置の客席分布及びこれらが構成する模様やパターンのアウトラインはそのまま維持され、Aグループに属する応援用照明装置の色のみ緑色に発光されるのでありうる。
【0098】
格納部420は、メモリ、キャッシュ、バッファなどを含んで構成されることができ、応援用照明装置400、マスター装置120、制御コンソール装置130又はデータ処理装置210などの他の構成要素から受信されるか、生成されたデータを格納できる。一実施例として、格納部420は、情報受信部410により受信した、公演会場の観客席位置情報、観客席位置情報に応じたグループデータを格納できる。これに限定されず、格納部420は、再生可能な動画ファイルと繋げられることもありうるのであり、物理的な格納媒体を通じて受信した、公演会場20の公演データ及び公演データに応じた制御データを格納することもできる。
【0099】
上述したように、情報受信部410が、外部装置から公演会場20の観客席位置情報、観客席位置情報に応じたグループデータの提供を受けて、格納部420に格納することもできるが、実施例によっては、観覧客が公演チケット情報をパソコンやスマートデバイスなどを通じて入力し、情報受信部410が入力されたチケット情報にマッピングされたグループデータを、有無線通信モジュールによって受信して格納部420に格納することもできる。
【0100】
また、格納部420は、応援用照明装置400が駆動される多数のアプリケーションプログラム(application program又はアプリケーション(application))、応援用照明装置400の動作のためのデータ、命令語を格納できる。これらのアプリケーションプログラムのうちの少なくとも一部は、無線通信を介して外部サーバからダウンロードされることができる。
【0101】
制御部430は、制御コンソール装置130又はマスター装置120又はデータ処理装置210から制御データを受信でき、この際、応援用照明装置400のグループ情報に該当する制御データを選択的に受信できる。一実施例として、制御部430は、観客席の位置情報によるグループデータに基づいて、応援用照明装置400のグループ情報に該当する発光状態情報のみ制御データから選択的に抽出し、抽出した発光状態情報によって発光部440を動作するように制御できる。
【0102】
発光部440は、1つ以上の光源素子を含むことができ、光源素子は、例えば発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)などを用いることができる。また、発光部440は、光源素子を用いてRGB色情報による多様な色の光を出力できる。
【0103】
このような構造を有する、本発明の一実施例に係る、公演会場と遠隔地を連動させて観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出システム10の動作は、以下の通りである。
図5は、
図2に示された本発明の一実施例に係る、公演会場と遠隔地を連動させて観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出方法を示すフローチャートであり、
図6は、本発明の一実施例に係る、公演データに同期化された制御データが含まれて提供される場合の実施例を説明する図である。
【0104】
まず、
図5を参照すると、制御コンソール装置130は、公演会場20内の各座席に対応して位置する、第1応援用照明装置110を用いて公演演出効果を具現するために生成された公演演出データを基に、公演演出データに対応して第1応援用照明装置110を制御する制御データを生成できる(S100)。
【0105】
一実施例として、制御コンソール装置130は、公演演出区間ごとの各演出場面を具現するように設定された公演演出データに基づいて、公演会場20で公演を行うことによって、該当公演時間に応じた制御データを生成できる。
【0106】
ここで、制御コンソール装置130は、公演演出データを事前に他の装置(例えば、上述したデータ生成装置)から提供を受けて格納することもでき、又は他の格納媒体や伝送媒体を介して提供を受けることもできる。また、制御コンソール装置130は、公演中にリアルタイムに公演演出データを受信して、それに応じた制御データを生成することもできる。
【0107】
次に、第1応援用照明装置110は、制御コンソール装置130又はマスター装置120から制御データを受信し、第1応援用照明装置110に既に格納されている、グループ情報に該当する制御データを選択的に受信し、受信した制御データに基づいて自分のグループ情報に対応する発光状態(例えば、発光色)によって動作できる(S110)。
【0108】
上述したように、第1応援用照明装置110は、公演チケットなどによって指定された、公演会場20内の自分の座席に対応して位置し、公演の開始前に、予め、自分の座席に対応してマッピングされているグループ情報を含む、グループデータの提供を受けて格納することができる。
【0109】
実施例によって、制御コンソール装置130は、制御データを、直接、公演会場20内の第1応援用照明装置110に無線通信方式で送出することもでき、マスター装置120を介して制御データを、公演会場20内の第1応援用照明装置110に伝送することもできる。この場合、上述したように、マスター装置120が制御コンソール装置130で生成される制御データを受信し、受信した制御データを、通信方式によって定められた形態のデータフォーマットに変換できる。これにより、マスター装置120は、変換された制御データを、特定の通信方式(例えば、RF通信などの無線通信)によって第1応援用照明装置110に伝送できる。
【0110】
次に、制御コンソール装置130は、公演データと同期化された制御データを生成できる(S120)。即ち、制御コンソール装置130は、制御データを、公演会場20内の第1応援用照明装置110に提供すると同時に、公演会場20と連動して、遠隔地30にある第2応援用照明装置220を制御できる。
【0111】
これにより、公演会場20にて具現される公演演出効果(即ち、公演演出場面)が、遠隔地30にて、連動してリアルタイムに同期化されるように具現されうる。これにより、制御コンソール装置130は、段階S100にて、公演演出データに基づいて第1応援用照明装置110を制御して、公演会場20の観客席にて具現するために生成された制御データを、遠隔地30に提供する必要がある。
【0112】
また、遠隔地30では、観客が、公演会場20で行われる公演を撮影した、又は公演を基に生成された公演データを見ながら、公演会場20と同一の公演演出効果を体験でき、このために、遠隔地30の観客が、第2応援用照明装置220を所持して、第1応援用照明装置110と一緒に、公演演出データに応じた公演演出効果を体験できる。
【0113】
従って、制御コンソール装置130は、第1応援用照明装置110を制御するために生成した制御データを基に、第2応援用照明装置220を連動させて同期化できるように制御データを加工できる。
【0114】
一実施例として、制御コンソール装置130は、段階S100で生成された制御データを、遠隔地30に提供される公演データと同期化されるように加工できる。このとき、制御データと公演データなどが遠隔地30に送出される場合、送出時に技術的な問題や遠隔地30の多様な問題により制御データと公演データが互いにマッチしない場合が発生する恐れがあるので、制御データと公演データを同期化させて制御する過程が必要になり得る。これを解決するために、制御データと公演データの再生時点を同期化するために、タイムコード情報を追加できる。即ち、制御コンソール装置130は、公演データに基づいて発生するタイムコード情報又は公演会場20の公演に基づいて発生するタイムコード情報を用いて公演データと同期化されるように、制御データにタイムコード情報をマッピングして構成できる。そのとき、タイムコード情報は、公演データの現在の再生区間に対応して同期化される制御データにマッピングされる情報であって、マスター装置120、制御コンソール装置130、第1応援用照明装置110又は後述されるサーバ140など多様な装置やソフトウェアないしプログラムなどによって発生することができ、発生したタイムコードと関連する機器と装置、ソフトウェア又はプログラムに提供されてシステム内の全ての機器と装備が同一のタイムコード情報を共有できる。
【0115】
例えば、制御コンソール装置130は、公演データの再生時間に基づいて発生するタイムコード情報を用いて公演データ内のフレーム別にタイムコード情報に対応して制御データをマッピングすることで、公演データと同期化された制御データを生成できる。
【0116】
または、制御コンソール装置130は、公演会場20の公演時の開始時点に基づいて発生するタイムコード情報を用いて公演時間に応じたタイムコード情報に対応して制御データをマッピングすることで、公演データと同期化された制御データを生成できる。
【0117】
ここで、タイムコード情報は時、分、秒、ミリ秒などの単位で生成される時間情報であり得る。映像ファイルの場合、再生時間自体がタイムコードとして活用されうるのであり、タイムコード発生装置を用いて生成することもできる。
【0118】
例えば、制御コンソール装置130は時、分、秒、ミリ秒などの単位で生成される時間情報を含むタイムコード情報に基づいて応援用照明装置が制御データに応じて特定の制御動作を行う開始時点とタイムコード情報をマッピングし、同期化された制御データを生成できる。
【0119】
実施例によって、制御コンソール装置130ではない他の装置(例えば、同期化装置)で上述したような、第1応援用照明装置110を制御するために生成した制御データを基に第2応援用照明装置220を連動させて同期化できるように公演データと同期化された制御データを生成することもできる。
【0120】
一方、一般に公演現場ではGRANDMA、Chamsys、MADRIXなどの照明制御コンソール装置が支援するDMX、ART-NET、ETC-NET、sACN、Shownet、KiNetなどの制御用プロトコルを用いて照明データを一般のネットワーク信号に変換して照明制御コンソール装置に伝送することによって、各種照明機器を直接的に又は間接的に制御できる。このとき、制御用プロトコルを用いて変換されたコンソール装置の制御データは単方向性であり、フィードバックがなく、特にタイムコードなどの同期化信号を含まない構造であり得る。
【0121】
従って、既存のコンソール装置を公演現場で用いる場合、本発明でのように、公演会場20での公演演出効果を具現するために生成された制御データを用いて公演会場20の第1応援用照明装置110と同時に連動して遠隔地30の第2応援用照明装置220を制御できない。
【0122】
しかし、本発明では、制御コンソール装置130が上述したように、公演会場20の第1応援用照明装置110を制御することによって生成された制御データにタイムコード情報をマッピングする過程を経て、公演会場20の第1応援用照明装置110と同時に連動して遠隔地30の第2応援用照明装置220を同期化させて制御できる。従って、本発明の制御コンソール装置130を用いる場合、従来のGRANDMAコンソール装置をそのまま活用して公演会場20の第1応援用照明装置110を制御すると同時に、制御データにタイムコード情報をマッピングして同期化された制御データを生成することにより、遠隔地30の第2応援用照明装置220を共に制御できる。
【0123】
次に、データ処理装置210は、公演データ及び公演データと同期化された制御データを受信及び確認できる(S130)。即ち、データ処理装置210は、公演データと、これと同期化された制御データとを共に提供されて処理できる。
【0124】
具体的に、
図6を参照すると、公演データに同期化された制御データが含まれている場合、データ処理装置210は、公演データに含まれている同期化された制御データを抽出し、抽出された同期化された制御データから、公演データの現在の再生区間に対応するタイムコード情報とマッピングされた制御データを抽出できる。ここで、タイムコード情報が公演データに基づいて発生するものと示したが、これに限定されず、タイムコード情報は、マスター装置120、制御コンソール装置130又は第1応援用照明装置110によって共有されて発生し得る。
【0125】
一実施例として、データ処理装置210は、公演会場20(即ち、第1制御システム100)から、リアルタイム又は一定の時間間隔を置いて、公演データと、これと同期化された制御データとを提供されて処理できる。
【0126】
他の実施例として、データ処理装置210は、公演会場20の公演データと、これと同期化された制御データとを物理的な格納媒体を介して提供を受けることができる。物理的な格納媒体を介して公演データの提供を受けることで、遠隔地30の観客は、時間及び場所による影響を受けないのでありうる。ここで、公演データに同期化された制御データが含まれて提供されることもあり得るのであり、公演データとは別に、公演データと同期化された制御データの提供を受けることもできる。
【0127】
次に、データ処理装置210は、公演会場20にて具現される公演演出効果を、遠隔地30にて連動して具現するために、遠隔地30の観客に公演データを提供し、これと共に、公演データと同期化された制御データを有線・無線通信方式で第2応援用照明装置220に提供できる(S140)。ここで、データ処理装置210は、映像再生機能及び遠隔通信機能が含まれているスマートデバイスであり得る。
【0128】
最後に、第2応援用照明装置220は、公演映像の現在の再生区間に対応する制御データを基に、公演演出データに対応するように制御されうる(S150)。
【0129】
一実施例として、第2応援用照明装置220は、公演データの現在の再生区間に対応する制御データを基に、第2応援用照明装置220に既に格納されているグループ情報に該当する制御データを選択的に受信し、受信した制御データに基づいて、自分のグループ情報に対応する発光状態(例えば、発光色)によって動作できる。
【0130】
即ち、第2応援用照明装置220は、現在再生中の時点の公演データに対応する制御データを受信するので、公演データ内の第1応援用照明装置110が演出している公演演出効果(即ち、公演演出データ)と正確に同期化されて動作しうる。従って、公演会場20にて体験できるのと同様の、公演及び公演演出効果を遠隔地30でも提供されうる。
【0131】
第2応援用照明装置220は、Bluetooth(登録商標)、wifi(登録商標)、有線接続、ドングル(dongle)装置などを介してデータ処理装置210と接続されて、公演データと同期化された制御データを共に受信することもでき、又は他の別途の装置(例えば、別途のサーバ)や別途の伝送媒体を介して、公演データと同期化された制御データを共に受信することもできる。
【0132】
図7は、本発明の他の実施例に係る、公演会場と遠隔地とを連動させて、観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出システム12の構成を概略的に示す図である。
【0133】
図7を参照すると、本発明の他の実施例に係る公演演出システム12は、公演データを処理する公演データ処理装置2100と、制御データに基づいて第2応援用照明装置220を制御する制御データ処理装置2120とを含むことができる。
【0134】
図7に示された公演データ処理装置2100及び制御データ処理装置2120を除いては、
図2に示された公演演出システム10と同一の特性を有することができる。
【0135】
以下の
図7では、
図2に記載された内容と重複する内容についての詳細な説明を省略し、他の点を中心に説明できる。従って、
図7に示された公演演出システム12と同一の機能を行う構成要素については、
図2と同一の符号を付し、それについての詳細な説明は省略する。
【0136】
公演データ処理装置2100は、公演データを受信して処理できる。即ち、公演データ処理装置2100は、映像、音声、イメージ、テキストのうちの1つを含む公演データを遠隔地30の観客に提供できる。
【0137】
制御データ処理装置2120は、公演データと同期化された制御データを受信して処理し、第2応援用照明装置220に提供できる。即ち、制御データ処理装置2120は、制御データを分析及び確認して、有無線通信方式で、遠隔地30内の観客の第2応援用照明装置220に伝送して制御できる。ここで、制御データ処理装置2120は、アプリケーションプログラム(application program又はアプリケーション(application))を用いて制御データを分析及び確認し、有無線通信方式で伝送して、遠隔地30内の観客の第2応援用照明装置220に伝送して制御でき、アプリケーションプログラム(application program又はアプリケーション(application))は、無線通信を介して外部サーバ又は公演会場の側の制御システム100を介してダウンロードできる。
【0138】
一方、公演データ及び公演データと同期化された制御データが分離されず、
図2に示されたデータ処理装置210を介して提供される場合、公演データは、公演データ処理装置2100が処理し、公演データと同期化された制御データは、制御データ処理装置2120によって分離されて処理されうる。
【0139】
一実施例において、公演データ処理装置2100で、公演データ及び公演データと同期化された制御データを受信した後、公演データと制御データを分離して公演データを処理し、制御データを制御データ処理装置2120に伝送できる。
【0140】
一実施例において、公演データ処理装置2100はビームプロジェクタ、モニタ、テレビなどを含む再生装置であり得る。
【0141】
一実施例において、制御データ処理装置2120は、遠隔通信機能が含まれているデバイスであり得る。
【0142】
このような構造を有する本発明の他の実施例に係る公演会場と遠隔地を連動させて観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出システム12の動作は、以下の通りである。
図8は、
図7に示された、本発明の他の実施例に係る、公演会場と遠隔地とを連動させて観客の応援用照明装置を同時に制御する公演演出方法を示すフローチャートであり、
図9は、本発明の他の実施例に係る公演データと同期化された制御データが分離されて提供される場合の実施例を説明する図である。
【0143】
本実施例では、公演データと同期化された制御データが分離されて提供される場合を限定して説明する。これにより、段階S200は、
図5に開示された段階S100と同一であり、段階S210は、
図5に開示された段階S110と同一であり、段階S220は、
図5に開示された段階S120と同一であり得るので、これについての具体的な説明は省略する。
【0144】
まず、
図8及び
図9を参照すると、公演データに同期化された制御データが含まれていない場合、公演データ処理装置2100は、公演会場20で行われる公演を基に生成された公演データを受信できる(S230)。この際、公演データは、公演会場20(即ち、第1制御システム100)からリアルタイム又は一定の時間間隔を置いて受信するか、物理的な格納媒体を介して提供されうる。
【0145】
次に、公演データに同期化された制御データが含まれていない場合、サーバ140は、制御コンソール装置130から受信した、同期化された制御データを制御データ処理装置2120に伝送できる(S240)。
【0146】
一方、本実施例において、S240段階が、S230段階よりも先に行われるか、同時に行われるのでありうる。
【0147】
次に、制御データ処理装置2120は、サーバ140から受信した、同期化された制御データを確認できる(S250)。
【0148】
具体的に、制御データ処理装置2120は、サーバ140から公演データに対応して生成された制御データを取得し、獲得した制御データから、公演データの現在の再生区間に対応するタイムコード情報とマッピングされた制御データを抽出できる。ここで、タイムコード情報が、公演データに基づいて発生するものと示したが、これに限定されず、タイムコード情報は、マスター装置120、制御コンソール装置130、第1応援用照明装置110又はサーバ140によって共有されて発生し得る。
【0149】
最後に、第2応援用照明装置220は、公演データの現在の再生区間に対応する制御データを基に、公演演出データに対応するように制御されることができる(S260)。
【0150】
本発明の実施例と関連して説明された方法又はアルゴリズムの段階は、ハードウェアで直接具現されるか、ハードウェアによって実行されるソフトウェアモジュールで具現されるか、又はこれらの結合によって具現されうる。ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、ハードディスク、着脱型ディスク、CD-ROM、又は本発明の属する技術分野において周知となっている任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に常に存在することもできる。
【0151】
以上、添付の図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明の属する技術分野における通常の技術者は、本発明がその技術的思想や必須的な特徴を変更することなく、他の具体的な形態に実施され得るということが理解できるはずである。従って、以上で記述した実施例は、あらゆる面で例示的なものであり、制限的ではないものとして理解すべきである。