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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-16
(45)【発行日】2023-08-24
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20230101AFI20230817BHJP
【FI】
G06Q30/02
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022154968
(22)【出願日】2022-09-28
【審査請求日】2022-11-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100114937
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 裕幸
(72)【発明者】
【氏名】高山 伸也
【審査官】小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-149729(JP,A)
【文献】特開2009-036653(JP,A)
【文献】国際公開第2007/138816(WO,A1)
【文献】荒川 豊,大規模広告位置データによる観光施策立案評価システムの設計,情報処理学会 研究報告 マルチメディア通信と分散処理(DPS) 2021-DPS-187 [online] ,日本,情報処理学会,2021年05月25日, 1~6ページ [ISSN]2188-8906
【文献】モバイル空間統計,金融国際情報技術展 FIT2018,2018年10月25日,全文
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
分析対象となる分析エリア及び分析期間の指定を受付ける受付部と、
前記分析エリア及び前記分析期間において各ユーザ端末の位置を示す位置情報と各位置情報が取得された日時を示す日時情報とを含むユーザ端末位置データを取得するユーザ端末位置データ取得部と、
各ユーザ端末のユーザの居住地を含むユーザ属性を示すユーザ属性データを取得するユーザ属性データ取得部と、
前記ユーザ端末位置データに基づいて前記分析エリア及び前記分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末及び当該ユーザ端末の夜間時間帯の位置情報を特定し、特定したユーザ端末毎に前記夜間時間帯の位置情報と前記ユーザ属性データが示すユーザの居住地とが異なるか否かを判定し、前記ユーザ属性データが示すユーザの居住地とは異なる前記夜間時間帯の位置情報を抽出し、抽出した前記夜間時間帯の位置情報に基づいて外泊者分析データを生成する分析部と、
前記外泊者分析データを出力する出力部と、
前記分析エリアにおいて各宿泊施設の位置及び宿泊施設を特定する情報を含む宿泊施設特定データを取得する宿泊施設特定データ取得部と、を備え、
前記分析部は、前記宿泊施設特定データに基づいて、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応する宿泊施設を特定し、特定した宿泊施設に関する情報を前記外泊者分析データに含める、情報処理装置であって、
前記分析部は、前記ユーザ属性と前記特定した宿泊施設とを関連付ける情報を前記外泊者分析データに含め、
前記分析部は、前記特定した宿泊施設毎に、前記ユーザ属性別の宿泊者構成比を算出し、当該算出の結果を外泊者分析データに含める、
情報処理装置。
【請求項2】
前記分析部は、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応するユーザ端末の前記分析エリア及び前記分析期間における位置情報に基づいて、所定のチェックイン判定条件を満たす位置情報が取得された日時から前記特定した宿泊施設のチェックイン時間を特定し、また所定のチェックアウト判定条件を満たす位置情報が取得された日時から前記特定した宿泊施設のチェックアウト時間を特定し、特定したチェックイン時間及びチェックアウト時間と前記特定した宿泊施設とを関連付ける情報を前記外泊者分析データに含める、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記分析部は、同一のユーザ端末について前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報が連続する日数を宿泊数として前記特定した宿泊施設に関連付ける情報を前記外泊者分析データに含める、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記分析部は、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応するユーザ端末の前記分析エリア及び前記分析期間における位置情報に基づいて、所定の同行判定条件を満たす複数のユーザ端末を同じ同行グループに分類し、同行グループの情報と前記特定した宿泊施設とを関連付ける情報を前記外泊者分析データに含める、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記分析部は、同一のユーザ端末について前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報が連続する日数が所定の上限日数を超える場合に、当該ユーザ端末について前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報を除外して前記外泊者分析データを生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記分析部は、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応するユーザ端末の前記分析エリア及び前記分析期間における位置情報に基づいて、当該ユーザ端末のユーザが来訪した来訪地域を特定し、特定した来訪地域に関する情報を前記外泊者分析データに含める、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記分析エリアにおいて各観光施設の位置及び観光施設を特定する情報を含む観光施設特定データを取得する観光施設特定データ取得部をさらに備え、
前記分析部は、前記観光施設特定データに基づいて、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応するユーザ端末のユーザが来訪した観光施設を特定し、特定した観光施設に関する情報を前記外泊者分析データに含める、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記分析部は、前記ユーザ属性と前記特定した来訪地域又は観光施設とを関連付ける情報を前記外泊者分析データに含める、
請求項又はのいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記分析部は、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応するユーザ端末の位置情報が取得された日時に基づいて、当該ユーザ端末のユーザが来訪地域又は観光施設を来訪した時間帯を特定し、特定した時間帯と当該来訪地域又は当該観光施設とを関連付ける情報を前記外泊者分析データに含める、
請求項又はのいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記分析部は、同一のユーザ端末について前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報が連続する日数を宿泊数として前記特定した来訪地域又は観光施設に関連付ける情報を前記外泊者分析データに含める、
請求項又はのいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記分析部は、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応するユーザ端末の前記分析エリア及び前記分析期間における位置情報に基づいて、所定の同行判定条件を満たす複数のユーザ端末を同じ同行グループに分類し、同行グループの情報と前記特定した来訪地域又は観光施設とを関連付ける情報を前記外泊者分析データに含める、
請求項又はのいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記分析部は、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応するユーザ端末の前記分析エリア及び前記分析期間における位置情報に基づいて、当該ユーザ端末のユーザが来訪した複数の観光施設の来訪順序を特定し、特定した複数の観光施設の来訪順序を示す情報を前記外泊者分析データに含める、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記分析部は、前記特定した来訪地域に基づいて、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報からの来訪距離圏を特定し、特定した来訪距離圏に関する情報を前記外泊者分析データに含める、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記分析部は、前記ユーザ端末位置データに基づいて前記分析エリア及び前記分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末及び当該ユーザ端末の夜間時間帯の位置情報を特定し、特定したユーザ端末毎に前記夜間時間帯の位置情報と前記ユーザ属性データが示すユーザの居住地とが所定の距離以上離れているか否かを判定し、当該所定の距離以上離れている前記夜間時間帯の位置情報を抽出し、抽出した前記夜間時間帯の位置情報に基づいて外泊者分析データを生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項15】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
分析対象となる分析エリア及び分析期間の指定を受付ける受付ステップと、
前記分析エリア及び前記分析期間において各ユーザ端末の位置を示す位置情報と各位置情報が取得された日時を示す日時情報とを含むユーザ端末位置データを取得するユーザ端末位置データ取得ステップと、
各ユーザ端末のユーザの居住地を含むユーザ属性を示すユーザ属性データを取得するユーザ属性データ取得ステップと、
前記ユーザ端末位置データに基づいて前記分析エリア及び前記分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末及び当該ユーザ端末の夜間時間帯の位置情報を特定し、特定したユーザ端末毎に前記夜間時間帯の位置情報と前記ユーザ属性データが示すユーザの居住地とが異なるか否かを判定し、前記ユーザ属性データが示すユーザの居住地とは異なる前記夜間時間帯の位置情報を抽出し、抽出した前記夜間時間帯の位置情報に基づいて外泊者分析データを生成する分析ステップと、
前記外泊者分析データを出力する出力ステップと、
を含む情報処理方法であり、
前記分析エリアにおいて各宿泊施設の位置及び宿泊施設を特定する情報を含む宿泊施設特定データを取得する宿泊施設特定データ取得ステップをさらに含み、
前記分析ステップは、前記宿泊施設特定データに基づいて、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応する宿泊施設を特定し、特定した宿泊施設に関する情報を前記外泊者分析データに含め、
前記分析ステップは、前記ユーザ属性と前記特定した宿泊施設とを関連付ける情報を前記外泊者分析データに含め、
前記分析ステップは、前記特定した宿泊施設毎に、前記ユーザ属性別の宿泊者構成比を算出し、当該算出の結果を外泊者分析データに含める、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エリア内に滞在する複数のユーザの端末の位置情報と、ユーザの属性とを対応付けた情報を分析依頼者に提供するための技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された技術は、分析依頼者が指定したエリア内に滞在する複数のユーザの属性の分析結果を提供している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6918161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された技術では、分析依頼者が指定したエリアに居住している居住者に関する分析を行うことはできるが、分析依頼者が指定したエリアに外泊する外泊者に関する分析を行うことはできない。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、分析依頼者が指定したエリアに外泊する外泊者に関する分析を行うことを図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、分析対象となる分析エリア及び分析期間の指定を受付ける受付部と、前記分析エリア及び前記分析期間において各ユーザ端末の位置を示す位置情報と各位置情報が取得された日時を示す日時情報とを含むユーザ端末位置データを取得するユーザ端末位置データ取得部と、各ユーザ端末のユーザの居住地を含むユーザ属性を示すユーザ属性データを取得するユーザ属性データ取得部と、前記ユーザ端末位置データに基づいて前記分析エリア及び前記分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末及び当該ユーザ端末の夜間時間帯の位置情報を特定し、特定したユーザ端末毎に前記夜間時間帯の位置情報と前記ユーザ属性データが示すユーザの居住地とが異なるか否かを判定し、前記ユーザ属性データが示すユーザの居住地とは異なる前記夜間時間帯の位置情報を抽出し、抽出した前記夜間時間帯の位置情報に基づいて外泊者分析データを生成する分析部と、前記外泊者分析データを出力する出力部と、前記分析エリアにおいて各宿泊施設の位置及び宿泊施設を特定する情報を含む宿泊施設特定データを取得する宿泊施設特定データ取得部と、を備え、前記分析部は、前記宿泊施設特定データに基づいて、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応する宿泊施設を特定し、特定した宿泊施設に関する情報を前記外泊者分析データに含める、情報処理装置であって、前記分析部は、前記ユーザ属性と前記特定した宿泊施設とを関連付ける情報を前記外泊者分析データに含め、前記分析部は、前記特定した宿泊施設毎に、前記ユーザ属性別の宿泊者構成比を算出し、当該算出の結果を外泊者分析データに含める、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応するユーザ端末の前記分析エリア及び前記分析期間における位置情報に基づいて、所定のチェックイン判定条件を満たす位置情報が取得された日時から前記特定した宿泊施設のチェックイン時間を特定し、また所定のチェックアウト判定条件を満たす位置情報が取得された日時から前記特定した宿泊施設のチェックアウト時間を特定し、特定したチェックイン時間及びチェックアウト時間と前記特定した宿泊施設とを関連付ける情報を前記外泊者分析データに含める、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、同一のユーザ端末について前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報が連続する日数を宿泊数として前記特定した宿泊施設に関連付ける情報を前記外泊者分析データに含める、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応するユーザ端末の前記分析エリア及び前記分析期間における位置情報に基づいて、所定の同行判定条件を満たす複数のユーザ端末を同じ同行グループに分類し、同行グループの情報と前記特定した宿泊施設とを関連付ける情報を前記外泊者分析データに含める、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、同一のユーザ端末について前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報が連続する日数が所定の上限日数を超える場合に、当該ユーザ端末について前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報を除外して前記外泊者分析データを生成する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応するユーザ端末の前記分析エリア及び前記分析期間における位置情報に基づいて、当該ユーザ端末のユーザが来訪した来訪地域を特定し、特定した来訪地域に関する情報を前記外泊者分析データに含める、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析エリアにおいて各観光施設の位置及び観光施設を特定する情報を含む観光施設特定データを取得する観光施設特定データ取得部をさらに備え、前記分析部は、前記観光施設特定データに基づいて、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応するユーザ端末のユーザが来訪した観光施設を特定し、特定した観光施設に関する情報を前記外泊者分析データに含める、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、前記ユーザ属性と前記特定した来訪地域又は観光施設とを関連付ける情報を前記外泊者分析データに含める、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応するユーザ端末の位置情報が取得された日時に基づいて、当該ユーザ端末のユーザが来訪地域又は観光施設を来訪した時間帯を特定し、特定した時間帯と当該来訪地域又は当該観光施設とを関連付ける情報を前記外泊者分析データに含める、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、同一のユーザ端末について前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報が連続する日数を宿泊数として前記特定した来訪地域又は観光施設に関連付ける情報を前記外泊者分析データに含める、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応するユーザ端末の前記分析エリア及び前記分析期間における位置情報に基づいて、所定の同行判定条件を満たす複数のユーザ端末を同じ同行グループに分類し、同行グループの情報と前記特定した来訪地域又は観光施設とを関連付ける情報を前記外泊者分析データに含める、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応するユーザ端末の前記分析エリア及び前記分析期間における位置情報に基づいて、当該ユーザ端末のユーザが来訪した複数の観光施設の来訪順序を特定し、特定した複数の観光施設の来訪順序を示す情報を前記外泊者分析データに含める、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、前記特定した来訪地域に基づいて、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報からの来訪距離圏を特定し、特定した来訪距離圏に関する情報を前記外泊者分析データに含める、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記分析部は、前記ユーザ端末位置データに基づいて前記分析エリア及び前記分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末及び当該ユーザ端末の夜間時間帯の位置情報を特定し、特定したユーザ端末毎に前記夜間時間帯の位置情報と前記ユーザ属性データが示すユーザの居住地とが所定の距離以上離れているか否かを判定し、当該所定の距離以上離れている前記夜間時間帯の位置情報を抽出し、抽出した前記夜間時間帯の位置情報に基づいて外泊者分析データを生成する、情報処理装置である。
【0007】
本発明の一態様は、情報処理装置が実行する情報処理方法であって、分析対象となる分析エリア及び分析期間の指定を受付ける受付ステップと、前記分析エリア及び前記分析期間において各ユーザ端末の位置を示す位置情報と各位置情報が取得された日時を示す日時情報とを含むユーザ端末位置データを取得するユーザ端末位置データ取得ステップと、各ユーザ端末のユーザの居住地を含むユーザ属性を示すユーザ属性データを取得するユーザ属性データ取得ステップと、前記ユーザ端末位置データに基づいて前記分析エリア及び前記分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末及び当該ユーザ端末の夜間時間帯の位置情報を特定し、特定したユーザ端末毎に前記夜間時間帯の位置情報と前記ユーザ属性データが示すユーザの居住地とが異なるか否かを判定し、前記ユーザ属性データが示すユーザの居住地とは異なる前記夜間時間帯の位置情報を抽出し、抽出した前記夜間時間帯の位置情報に基づいて外泊者分析データを生成する分析ステップと、前記外泊者分析データを出力する出力ステップと、を含む情報処理方法であり、前記分析エリアにおいて各宿泊施設の位置及び宿泊施設を特定する情報を含む宿泊施設特定データを取得する宿泊施設特定データ取得ステップをさらに含み、前記分析ステップは、前記宿泊施設特定データに基づいて、前記抽出した前記夜間時間帯の位置情報に対応する宿泊施設を特定し、特定した宿泊施設に関する情報を前記外泊者分析データに含め、前記分析ステップは、前記ユーザ属性と前記特定した宿泊施設とを関連付ける情報を前記外泊者分析データに含め、前記分析ステップは、前記特定した宿泊施設毎に、前記ユーザ属性別の宿泊者構成比を算出し、当該算出の結果を外泊者分析データに含める、情報処理方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、分析依頼者が指定したエリアに外泊する外泊者に関する分析を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態に係る情報提供システムの構成例を示すブロック図である。
図2】一実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示すブロック図である。
図3】一実施形態に係るユーザ端末位置データの構成例を示す図である。
図4】一実施形態に係るユーザ属性データの構成例を示す図である。
図5】一実施形態に係る宿泊施設特定データの構成例を示す図である。
図6】一実施形態に係る観光施設特定データの構成例を示す図である。
図7】一実施形態に係る情報処理方法の手順の例を示すフローチャートである。
図8】一実施形態に係る外泊者分析データの表示画面の構成例を示す図である。
図9】一実施形態に係る外泊者分析データの表示画面の構成例を示す図である。
図10】一実施形態に係る外泊者分析データの表示画面の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報提供システムの構成例を示すブロック図である。図1において、情報処理装置1は、通信回線を介して分析依頼者端末2とデータを送受する。分析依頼者端末2は、分析依頼者が使用する端末である。分析依頼者は、分析依頼者端末2により、情報処理装置1に対して、分析対象となる分析エリア及び分析期間等の指定を行う。情報処理装置1は、分析依頼者端末2から受付けた分析エリア及び分析期間等の指定に基づいた分析結果を分析依頼者端末2へ提供する。
【0011】
情報処理装置1は、通信回線を介してデータベース3とデータを送受する。データベース3は、移動通信ネットワークNWに接続するユーザ端末4の位置の履歴を示す端末位置履歴情報や、ユーザ端末4を使用するユーザの属性を示すユーザ属性情報や、地図データや、地図データに含まれる地域に存在する宿泊施設を示す宿泊施設情報や、地図データに含まれる地域に存在する観光施設を示す観光施設情報等の情報を格納する。ユーザ端末4は、例えばスマートフォンやタブレット型のコンピュータ(タブレットPC)等の携帯端末である。移動通信ネットワークNWは、一の事業者が提供する移通信ネットワークであってもよく、又は複数の事業者がそれぞれ提供する複数の移動通信ネットワークであってもよい。
【0012】
図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示すブロック図である。図1において、情報処理装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。
【0013】
通信部11は、情報処理装置1の外部の装置と通信を行う。通信部11は、通信回線を介して分析依頼者端末2とデータを送受する。通信部11は、通信回線を介してデータベース3とデータを送受する。
【0014】
記憶部12は、制御部13が実行するプログラムや制御部13が使用するデータ等の各種のデータを記憶する。なお、記憶部12は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CD-ROM等の読み出しのみが可能な記録媒体、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成されるものとする。
【0015】
制御部13は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)を備え、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって各種の機能を実現する。本実施形態に係る制御部13は、その機能部として、受付部21と、ユーザ端末位置データ取得部22と、ユーザ属性データ取得部23と、宿泊施設特定データ取得部24と、観光施設特定データ取得部25と、分析部30と、出力部31とを有する。
【0016】
なお、情報処理装置1として、汎用のコンピュータ装置を使用して構成してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。例えば、情報処理装置1は、インターネット等の通信ネットワークに接続されるサーバコンピュータを使用して構成されてもよい。また、情報処理装置1の各機能はクラウドコンピューティングにより実現されてもよい。また、情報処理装置1は、単独のコンピュータにより実現するものであってもよく、又は情報処理装置1の機能を複数のコンピュータに分散させて実現するものであってもよい。また、情報処理装置1として、例えばWWWシステム等を利用してウェブサイトを開設するように構成してもよい。
【0017】
受付部21は、通信部11により、分析依頼者端末2から分析依頼情報を受信する。分析依頼情報は、分析対象となる分析エリア及び分析期間等の指定を行う情報である。受付部21は、分析依頼者端末2から分析依頼情報を受信することによって、分析エリア及び分析期間等の指定を受付ける。
【0018】
ユーザ端末位置データ取得部22は、通信部11によりデータベース3へアクセスし、データベース3からユーザ端末位置データを取得する。記憶部12は、ユーザ端末位置データ取得部22が取得したユーザ端末位置データを記憶する。ユーザ端末位置データは、受付部21が受付けた指定の分析エリアを含むエリア及び分析期間を含む期間において各ユーザ端末4の位置を示す位置情報と各位置情報が取得された日時を示す日時情報とを含むデータである。
【0019】
ユーザ端末位置データとして、データベース3内の端末位置履歴情報において分析エリア及び分析期間に合致する位置の履歴が存在する全てのユーザ端末4の情報が取得される。ユーザ端末位置データとして、データベース3内の端末位置履歴情報に含まれる端末位置情報及び端末位置取得日時情報が取得される。端末位置情報は、ユーザ端末4の位置を示す情報である。端末位置取得日時情報は、端末位置情報がユーザ端末4から取得された日時を示す情報である。
【0020】
図3は、本実施形態に係るユーザ端末位置データの構成例を示す図である。図3の例では、各ユーザ端末4について、ユーザ識別情報(ユーザID)、端末位置取得日時情報及び端末位置情報(緯度、経度)がユーザ端末位置データとして取得される。
【0021】
ユーザ属性データ取得部23は、通信部11によりデータベース3へアクセスし、データベース3からユーザ属性データを取得する。記憶部12は、ユーザ属性データ取得部23が取得したユーザ属性データを記憶する。ユーザ属性データは、各ユーザ端末4のユーザのユーザ属性を示すユーザ属性データである。ユーザ属性は、少なくともユーザの居住地を含む。さらにユーザ属性は、ユーザの性別、年代、国籍等を含んでもよい。
【0022】
ユーザ属性データとして、データベース3内のユーザ属性情報から、ユーザ端末4のユーザのユーザ属性情報が取得される。ユーザ属性データの取得対象は、ユーザ端末位置データの取得対象と同じユーザ端末4のユーザである。ユーザ属性情報は、少なくともユーザの居住地を含む。さらにユーザ属性情報は、ユーザの性別、年代、国籍等を含んでもよい。データベース3内のユーザ属性情報は、ユーザ端末4のユーザ契約情報に基づいている。
【0023】
なお、ユーザ属性データ取得部23は、ユーザ端末4のユーザの居住地を、ユーザ端末4のユーザ端末位置データから特定してもよい。
【0024】
また、ユーザ属性データ取得部23は、ユーザ端末4のユーザが訪日外国人であるか否かを特定してもよい。例えば、ユーザ属性データ取得部23は、データベース3内のユーザ属性情報(ユーザ契約情報)において利用契約した店舗が、国際空港内の店舗である場合に訪日外国人であると判定し、そうではない場合に訪日外国人ではないと判定する。
【0025】
図4は、本実施形態に係るユーザ属性データの構成例を示す図である。図4の例では、各ユーザについて、ユーザID及びユーザ属性情報(居住地、年代、性別、国籍等)がユーザ属性データとして取得される。
【0026】
宿泊施設特定データ取得部24は、通信部11によりデータベース3へアクセスし、データベース3から宿泊施設特定データを取得する。記憶部12は、宿泊施設特定データ取得部24が取得した宿泊施設特定データを記憶する。
宿泊施設特定データは、受付部21が受付けた指定の分析エリアにおいて各宿泊施設の位置及び宿泊施設を特定する情報を含むデータである。
【0027】
宿泊施設特定データとして、データベース3内の宿泊施設情報において、分析エリアに存在する全ての宿泊施設についての情報が取得される。宿泊施設特定データとして、データベース3内の宿泊施設情報に含まれる宿泊施設名及び宿泊施設位置情報が取得される。宿泊施設名は、宿泊施設を特定する情報の一例であって、宿泊施設の名称である。宿泊施設位置情報は、宿泊施設の位置を示す情報である。本実施形態では、宿泊施設位置情報は、宿泊施設が位置する範囲を示す情報である。宿泊施設位置情報によって、宿泊施設の位置(例えば、代表の位置)及び宿泊施設に対応する地理的範囲(例えば、宿泊施設の敷地の範囲や宿泊施設の建物の範囲など)が示される。
【0028】
図5は、本実施形態に係る宿泊施設特定データの構成例を示す図である。図5の例では、各宿泊施設について、宿泊施設名及び宿泊施設位置情報が宿泊施設特定データとして取得される。
【0029】
観光施設特定データ取得部25は、通信部11によりデータベース3へアクセスし、データベース3から観光施設特定データを取得する。記憶部12は、観光施設特定データ取得部25が取得した観光施設特定データを記憶する。観光施設特定データは、受付部21が受付けた指定の分析エリアにおいて各観光施設の位置及び観光施設を特定する情報を含むデータである。
【0030】
観光施設特定データとして、データベース3内の観光施設情報において、分析エリアに存在する全ての観光施設についての情報が取得される。観光施設特定データとして、データベース3内の観光施設情報に含まれる観光施設名及び観光施設位置情報が取得される。観光施設名は、観光施設を特定する情報の一例であって、観光施設の名称である。観光施設位置情報は、観光施設の位置を示す情報である。本実施形態では、観光施設位置情報は、観光施設が位置する範囲を示す情報である。観光施設位置情報によって、観光施設の位置(例えば、代表の位置)及び観光施設に対応する地理的範囲(例えば、観光施設の敷地の範囲や観光施設の建物の範囲など)が示される。
【0031】
図6は、本実施形態に係る観光施設特定データの構成例を示す図である。図6の例では、各観光施設について、観光施設名及び観光施設位置情報が観光施設特定データとして取得される。
【0032】
分析部30は、ユーザ端末位置データ等に基づいて、分析依頼者が指定した分析エリア及び分析期間に外泊する外泊者に関する分析を行う。
【0033】
例えば、分析部30は、ユーザ端末位置データに基づいて、分析エリア及び分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末4及び当該ユーザ端末4の夜間時間帯の位置情報を特定する。分析部30は、当該特定したユーザ端末4毎に、夜間時間帯の位置情報とユーザ属性データが示すユーザの居住地とが異なるか否かを判定する。分析部30は、ユーザ属性データが示すユーザの居住地とは異なる夜間時間帯の位置情報を抽出する。分析部30は、当該抽出した夜間時間帯の位置情報に基づいて外泊者分析データを生成する。
【0034】
例えば、分析部30は、ユーザ端末位置データに基づいて、分析エリア及び分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末4及び当該ユーザ端末4の夜間時間帯の位置情報を特定する。分析部30は、当該特定したユーザ端末4毎に、夜間時間帯の位置情報とユーザ属性データが示すユーザの居住地とが所定の距離以上離れているか否かを判定する。分析部30は、当該所定の距離以上離れている夜間時間帯の位置情報を抽出する。分析部30は、当該抽出した夜間時間帯の位置情報に基づいて外泊者分析データを生成する。
【0035】
出力部31は、分析部30が生成した外泊者分析データを出力する。出力部31から出力された外泊者分析データは、通信部11により分析依頼者端末2へ送信される。
【0036】
次に図7を参照して本実施形態に係る情報処理方法を説明する。図7は、本実施形態に係る情報処理方法の手順の例を示すフローチャートである。
【0037】
(ステップS1) 情報処理装置1は、分析依頼者端末2から分析依頼情報を受信し、当該分析依頼情報に示される分析エリア及び分析期間等の指定を受付ける。
【0038】
(ステップS2) 情報処理装置1は、ステップS1で受付けた指定の分析エリア及び分析期間に対応するユーザ端末位置データをデータベース3から取得する。
【0039】
(ステップS3) 情報処理装置1は、ステップS2で取得したユーザ端末位置データに含まれるユーザ端末4のユーザに関するユーザ属性データをデータベース3から取得する。
【0040】
(ステップS4) 情報処理装置1は、ステップS1で受付けた指定の分析エリアに対応する宿泊施設特定データをデータベース3から取得する。
【0041】
(ステップS5) 情報処理装置1は、ステップS1で受付けた指定の分析エリアに対応する観光施設特定データをデータベース3から取得する。
【0042】
(ステップS6) 情報処理装置1は、ユーザ端末位置データ等に基づいて、分析依頼者が指定した分析エリア及び分析期間に外泊する外泊者に関する分析を行い、外泊者分析データを生成する。
【0043】
(ステップS7) 情報処理装置1は、外泊者分析データを出力する。
【0044】
次に本実施形態に係る外泊者分析方法について、以下に例を挙げて説明する。
【0045】
(外泊者分析方法の例1)
分析部30は、ユーザ端末位置データに基づいて、分析エリア及び分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末4及び当該ユーザ端末4の夜間時間帯の位置情報を特定する。分析部30は、当該特定したユーザ端末4毎に、夜間時間帯の位置情報とユーザ属性データが示すユーザの居住地とが異なるか否かを判定する。当該夜間時間帯の位置情報と当該ユーザの居住地とが異なる場合、当該ユーザが当該夜間時間帯の位置情報の場所で外泊したと推定することができる。分析部30は、ユーザ属性データが示すユーザの居住地とは異なる夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)を抽出する。分析部30は、当該抽出した夜間時間帯の位置情報に基づいて外泊者分析データを生成する。
【0046】
例えば、分析部30は、宿泊施設特定データに基づいて、当該抽出した夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)に対応する宿泊施設(推定宿泊施設)を特定し、当該特定した宿泊施設(推定宿泊施設)に関する情報を外泊者分析データに含めてもよい。
【0047】
また、分析部30は、外泊者分析データに含める宿泊施設(推定宿泊施設)と、当該宿泊施設(推定宿泊施設)に宿泊したと推定されるユーザのユーザ属性(推定外泊場所情報に対応するユーザのユーザ属性)とを関連付ける情報を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、宿泊施設(推定宿泊施設)毎に、ユーザ属性別に1日あたりの平均宿泊者数を集計し、当該集計の結果を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、宿泊施設(推定宿泊施設)毎に、ユーザ属性別の宿泊者構成比を算出し、当該算出の結果を外泊者分析データに含めてもよい。ユーザ属性として、例えば、性別、年代別、居住地別、国籍別、訪日外国人などが挙げられる。
【0048】
(外泊者分析方法の例2)
分析部30は、ユーザ端末位置データに基づいて、分析エリア及び分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末4及び当該ユーザ端末4の夜間時間帯の位置情報を特定する。分析部30は、当該特定したユーザ端末4毎に夜間時間帯の位置情報とユーザ属性データが示すユーザの居住地とが異なるか否かを判定する。当該夜間時間帯の位置情報と当該ユーザの居住地とが異なる場合、当該ユーザが当該夜間時間帯の位置情報の場所で外泊したと推定することができる。分析部30は、ユーザ属性データが示すユーザの居住地とは異なる夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)を抽出する。分析部30は、宿泊施設特定データに基づいて、当該抽出した夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)に対応する宿泊施設(推定宿泊施設)を特定する。分析部30は、当該特定した宿泊施設(推定宿泊施設)に関する情報を外泊者分析データに含める。
【0049】
さらに、分析部30は、当該抽出した夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)に対応するユーザ端末4の分析エリア及び分析期間における位置情報(端末位置情報)に基づいて、所定のチェックイン判定条件を満たす当該位置情報(端末位置情報)が取得された日時(端末位置取得日時情報)から、当該特定した宿泊施設(推定宿泊施設)のチェックイン時間を特定する。また、分析部30は、所定のチェックアウト判定条件を満たす当該位置情報(端末位置情報)が取得された日時(端末位置取得日時情報)から、当該特定した宿泊施設(推定宿泊施設)のチェックアウト時間を特定する。分析部30は、当該特定したチェックイン時間及びチェックアウト時間と当該特定した宿泊施設(推定宿泊施設)とを関連付ける情報を外泊者分析データに含める。
【0050】
チェックイン判定条件は、分析期間において初めて宿泊施設(宿泊施設位置情報)に位置する位置情報(端末位置情報)である。チェックアウト判定条件は、分析期間において最後に宿泊施設(宿泊施設位置情報)に位置する位置情報(端末位置情報)である。例えば、分析部30は、宿泊施設(推定宿泊施設)毎に、チェックイン時間別若しくはチェックアウト時間別に、又はチェックイン時間とチェックアウト時間の組合せ別に、1日あたりの平均宿泊者数を集計し、当該集計の結果を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、宿泊施設(推定宿泊施設)毎に、チェックイン時間別若しくはチェックアウト時間別に、又はチェックイン時間とチェックアウト時間の組合せ別に、宿泊者構成比を算出し、当該算出の結果を外泊者分析データに含めてもよい。
【0051】
(外泊者分析方法の例3)
分析部30は、ユーザ端末位置データに基づいて、分析エリア及び分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末4及び当該ユーザ端末4の夜間時間帯の位置情報を特定する。分析部30は、当該特定したユーザ端末4毎に夜間時間帯の位置情報とユーザ属性データが示すユーザの居住地とが異なるか否かを判定する。当該夜間時間帯の位置情報と当該ユーザの居住地とが異なる場合、当該ユーザが当該夜間時間帯の位置情報の場所で外泊したと推定することができる。分析部30は、ユーザ属性データが示すユーザの居住地とは異なる夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)を抽出する。分析部30は、宿泊施設特定データに基づいて、当該抽出した夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)に対応する宿泊施設(推定宿泊施設)を特定する。分析部30は、当該特定した宿泊施設(推定宿泊施設)に関する情報を外泊者分析データに含める。
【0052】
さらに、分析部30は、同一のユーザ端末4について当該抽出した夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)が連続する日数を宿泊数として当該特定した宿泊施設(推定宿泊施設)に関連付ける情報を外泊者分析データに含める。例えば、分析部30は、宿泊施設(推定宿泊施設)毎に、宿泊数別に1日あたりの平均宿泊者数を集計し、当該集計の結果を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、宿泊施設(推定宿泊施設)毎に、宿泊数別の宿泊者構成比を算出し、当該算出の結果を外泊者分析データに含めてもよい。
【0053】
(外泊者分析方法の例4)
分析部30は、ユーザ端末位置データに基づいて、分析エリア及び分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末4及び当該ユーザ端末4の夜間時間帯の位置情報を特定する。分析部30は、当該特定したユーザ端末4毎に夜間時間帯の位置情報とユーザ属性データが示すユーザの居住地とが異なるか否かを判定する。当該夜間時間帯の位置情報と当該ユーザの居住地とが異なる場合、当該ユーザが当該夜間時間帯の位置情報の場所で外泊したと推定することができる。分析部30は、ユーザ属性データが示すユーザの居住地とは異なる夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)を抽出する。分析部30は、宿泊施設特定データに基づいて、当該抽出した夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)に対応する宿泊施設(推定宿泊施設)を特定する。分析部30は、当該特定した宿泊施設(推定宿泊施設)に関する情報を外泊者分析データに含める。
【0054】
さらに、分析部30は、当該抽出した夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)に対応するユーザ端末4の分析エリア及び分析期間における位置情報(端末位置情報)に基づいて、所定の同行判定条件を満たす複数のユーザ端末4を同じ同行グループに分類する。分析部30は、同行グループの情報と当該特定した宿泊施設(推定宿泊施設)とを関連付ける情報を外泊者分析データに含める。
【0055】
同行判定条件は、分析期間において所定の端末間距離上限値を一定の時間以上保つ複数のユーザ端末4である。例えば、分析部30は、宿泊施設(推定宿泊施設)毎に、一の同行グループに属するユーザ端末数(同行者数)別に1日あたりの平均宿泊者数を集計し、当該集計の結果を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、宿泊施設(推定宿泊施設)毎に、一の同行グループに属するユーザ端末数(同行者数)別の宿泊者構成比を算出し、当該算出の結果を外泊者分析データに含めてもよい。
【0056】
例えば、分析部30は、宿泊施設(推定宿泊施設)毎に、同じ同行グループに属するユーザ端末4のユーザのユーザ属性(同行グループのユーザ属性)別に1日あたりの平均宿泊者数を集計し、当該集計の結果を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、宿泊施設(推定宿泊施設)毎に、同じ同行グループに属するユーザ端末4のユーザのユーザ属性(同行グループのユーザ属性)別の宿泊者構成比を算出し、当該算出の結果を外泊者分析データに含めてもよい。同行グループのユーザ属性として、例えば、性別(女性グループ又は男性グループ)、年代別(各年代グループ)、居住地別(各居住地グループ)、国籍別(日本人グループ又は外国人グループ)などが挙げられる。
【0057】
(外泊者分析方法の例5)
分析部30は、ユーザ端末位置データに基づいて、分析エリア及び分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末4及び当該ユーザ端末4の夜間時間帯の位置情報を特定する。分析部30は、当該特定したユーザ端末4毎に夜間時間帯の位置情報とユーザ属性データが示すユーザの居住地とが異なるか否かを判定する。当該夜間時間帯の位置情報と当該ユーザの居住地とが異なる場合、当該ユーザが当該夜間時間帯の位置情報の場所で外泊したと推定することができる。分析部30は、ユーザ属性データが示すユーザの居住地とは異なる夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)を抽出する。分析部30は、同一のユーザ端末4について当該抽出した夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)が連続する日数が所定の上限日数を超える場合に、当該ユーザ端末4について当該抽出した夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)を除外して外泊者分析データを生成する。
【0058】
同一のユーザ端末4について推定外泊場所情報が連続する日数が所定の上限日数を超える場合、当該ユーザ端末4のユーザは、当該推定外泊場所情報の宿泊施設に、長期で宿泊していたり(長期宿泊者)、管理業務で夜間時間帯に滞在していたり(管理人)と推定することができる。外泊者分析方法の例5では、そのような長期宿泊者及び管理人は、外泊者とは見なさず、外泊者分析データから除外する。
【0059】
(外泊者分析方法の例6)
分析部30は、ユーザ端末位置データに基づいて、分析エリア及び分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末4及び当該ユーザ端末4の夜間時間帯の位置情報を特定する。分析部30は、当該特定したユーザ端末4毎に夜間時間帯の位置情報とユーザ属性データが示すユーザの居住地とが異なるか否かを判定する。当該夜間時間帯の位置情報と当該ユーザの居住地とが異なる場合、当該ユーザが当該夜間時間帯の位置情報の場所で外泊したと推定することができる。分析部30は、ユーザ属性データが示すユーザの居住地とは異なる夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)を抽出する。分析部30は、当該抽出した夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)に対応するユーザ端末4の分析エリア及び分析期間における位置情報(端末位置情報)に基づいて、当該ユーザ端末4のユーザが来訪した来訪地域(推定来訪地域)を特定する。分析部30は、当該特定した来訪地域(推定来訪地域)に関する情報を外泊者分析データに含める。
【0060】
例えば、分析部30は、観光施設特定データに基づいて、当該抽出した夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)に対応するユーザ端末4のユーザが来訪した観光施設(推定観光施設)を特定し、当該特定した観光施設(推定観光施設)に関する情報を外泊者分析データに含めてもよい。また、分析部30は、外泊者分析データに含める来訪地域(推定来訪地域)又は観光施設(推定観光施設)と、当該来訪地域(推定来訪地域)又は観光施設(推定観光施設)に来訪したと推定されるユーザのユーザ属性(推定外泊場所情報に対応するユーザのユーザ属性)とを関連付ける情報を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、来訪地域(推定来訪地域)又は観光施設(推定観光施設)毎に、ユーザ属性別に1日あたりの平均来訪者数を集計し、当該集計の結果を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、来訪地域(推定来訪地域)又は観光施設(推定観光施設)毎に、ユーザ属性別の来訪者構成比を算出し、当該算出の結果を外泊者分析データに含めてもよい。ユーザ属性として、例えば、性別、年代別、居住地別、国籍別、訪日外国人などが挙げられる。
【0061】
また、分析部30は、当該抽出した夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)に対応するユーザ端末4の位置情報(端末位置情報)が取得された日時(端末位置取得日時情報)に基づいて、当該ユーザ端末4のユーザが来訪地域(推定来訪地域)又は観光施設(推定観光施設)を来訪した時間帯(推定来訪時間帯)を特定し、当該特定した時間帯(推定来訪時間帯)と当該来訪地域(推定来訪地域)又は当該観光施設(推定観光施設)とを関連付ける情報を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、来訪地域(推定来訪地域)又は観光施設(推定観光施設)毎に、推定来訪時間帯別に1日あたりの平均来訪者数を集計し、当該集計の結果を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、来訪地域(推定来訪地域)又は観光施設(推定観光施設)毎に、推定来訪時間帯別の来訪者構成比を算出し、当該算出の結果を外泊者分析データに含めてもよい。
【0062】
また、分析部30は、同一のユーザ端末4について当該抽出した夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)が連続する日数を宿泊数として当該特定した来訪地域(推定来訪地域)又は観光施設(推定観光施設)に関連付ける情報を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、来訪地域(推定来訪地域)又は観光施設(推定観光施設)毎に、宿泊数別に1日あたりの平均来訪者数を集計し、当該集計の結果を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、来訪地域(推定来訪地域)又は観光施設(推定観光施設)毎に、宿泊数別の来訪者構成比を算出し、当該算出の結果を外泊者分析データに含めてもよい。
【0063】
また、分析部30は、当該抽出した夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)に対応するユーザ端末4の分析エリア及び分析期間における位置情報(端末位置情報)に基づいて、所定の同行判定条件を満たす複数のユーザ端末4を同じ同行グループに分類し、同行グループの情報と当該特定した来訪地域(推定来訪地域)又は観光施設(推定観光施設)とを関連付ける情報を外泊者分析データに含めてもよい。同行判定条件は、分析期間において所定の端末間距離上限値を一定の時間以上保つ複数のユーザ端末4である。例えば、分析部30は、来訪地域(推定来訪地域)又は観光施設(推定観光施設)毎に、一の同行グループに属するユーザ端末数(同行者数)別に1日あたりの平均来訪者数を集計し、当該集計の結果を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、来訪地域(推定来訪地域)又は観光施設(推定観光施設)毎に、一の同行グループに属するユーザ端末数(同行者数)別の来訪者構成比を算出し、当該算出の結果を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、来訪地域(推定来訪地域)又は観光施設(推定観光施設)毎に、同じ同行グループに属するユーザ端末4のユーザのユーザ属性(同行グループのユーザ属性)別に1日あたりの平均来訪者数を集計し、当該集計の結果を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、来訪地域(推定来訪地域)又は観光施設(推定観光施設)毎に、同じ同行グループに属するユーザ端末4のユーザのユーザ属性(同行グループのユーザ属性)別の来訪者構成比を算出し、当該算出の結果を外泊者分析データに含めてもよい。同行グループのユーザ属性として、例えば、性別(女性グループ又は男性グループ)、年代別(各年代グループ)、居住地別(各居住地グループ)、国籍別(日本人グループ又は外国人グループ)などが挙げられる。
【0064】
また、分析部30は、当該抽出した夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)に対応するユーザ端末4の分析エリア及び分析期間における位置情報(端末位置情報)に基づいて、当該ユーザ端末4のユーザが来訪した複数の観光施設の来訪順序(推定来訪順序)を特定し、特定した複数の観光施設の来訪順序(推定来訪順序)を示す情報を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、複数の観光施設の来訪順序(推定来訪順序)毎に、1日あたりの平均来訪者数を集計し、当該集計の結果を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、複数の観光施設の来訪順序(推定来訪順序)別の来訪者構成比を算出し、当該算出の結果を外泊者分析データに含めてもよい。
【0065】
また、分析部30は、当該特定した来訪地域(推定来訪地域)に基づいて、当該抽出した夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)からの来訪距離圏(推定来訪距離圏)を特定し、特定した来訪距離圏(推定来訪距離圏)に関する情報を外泊者分析データに含めてもよい。来訪距離圏(推定来訪距離圏)は、推定外泊場所情報の場所から来訪地域(推定来訪地域)までの距離の範囲である。例えば、分析部30は、来訪距離圏(推定来訪距離圏)毎に、1日あたりの平均来訪者数を集計し、当該集計の結果を外泊者分析データに含めてもよい。例えば、分析部30は、来訪距離圏(推定来訪距離圏)別の来訪者構成比を算出し、当該算出の結果を外泊者分析データに含めてもよい。
【0066】
(外泊者分析方法の例7)
分析部30は、ユーザ端末位置データに基づいて、分析エリア及び分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末4及び当該ユーザ端末4の夜間時間帯の位置情報を特定する。分析部30は、当該特定したユーザ端末4毎に、夜間時間帯の位置情報とユーザ属性データが示すユーザの居住地とが所定の距離以上離れているか否かを判定する。当該夜間時間帯の位置情報と当該ユーザの居住地とが所定の距離以上離れている場合、当該ユーザが当該夜間時間帯の位置情報の場所で外泊したと推定することができる。分析部30は、当該所定の距離以上離れている夜間時間帯の位置情報(推定外泊場所情報)を抽出する。分析部30は、当該抽出した夜間時間帯の位置情報に基づいて外泊者分析データを生成する。
【0067】
上述した外泊者分析方法の例1から例7までは、適宜、組み合わせてもよい。
【0068】
図8図9図10は、本実施形態に係る外泊者分析データの表示画面の構成例を示す図である。
【0069】
図8に示される外泊者分析データの表示画面100は、宿泊施設(推定宿泊施設)毎に、年代別に1日あたりの平均宿泊者数の集計結果を棒グラフで表示している。分析依頼者は、表示画面100内に設けられた分析エリア指定領域101において分析エリアを指定することができる。分析エリア指定領域101には、分析依頼者による地図データ読み込み操作に応じた地図データが表示される。地図データは、データベース3から取得される。分析依頼者は、分析エリア指定領域101に表示された地図データ上で所望の分析エリア102を指定する。また、分析依頼者は、表示画面100内に設けられた「データ期間」の指定領域により分析期間を指定することができる。また、分析依頼者は、表示画面100内に設けられた各種の分析条件の指定領域により各種の分析条件を指定することができる。
【0070】
図9に示される外泊者分析データの表示画面110は、観光施設(推定観光施設)毎に、宿泊数別に1日あたりの平均来訪者数の集計結果を棒グラフで表示している。分析依頼者は、表示画面110内に設けられた分析エリア指定領域111において分析エリアを指定することができる。分析エリア指定領域111には、分析依頼者による地図データ読み込み操作に応じた地図データが表示される。地図データは、データベース3から取得される。分析依頼者は、分析エリア指定領域111に表示された地図データ上で所望の分析エリアを指定する。また、分析依頼者は、表示画面110内に設けられた「データ期間」の指定領域により分析期間を指定することができる。また、分析依頼者は、表示画面110内に設けられた各種の分析条件の指定領域により各種の分析条件を指定することができる。
【0071】
図10に示される外泊者分析データの表示画面120は、外泊場所P(推定外泊場所情報の場所)からの来訪距離圏(推定来訪距離圏)毎に1日あたりの平均来訪者数の集計結果をヒートマップで表示している。
【0072】
本実施形態によれば、情報処理装置1は、分析対象となる分析エリア及び分析期間の指定を受付け、当該分析エリア及び当該分析期間において各ユーザ端末4の位置を示す位置情報と各位置情報が取得された日時を示す日時情報とを含むユーザ端末位置データを取得し、各ユーザ端末4のユーザの居住地を含むユーザ属性を示すユーザ属性データを取得し、当該ユーザ端末位置データに基づいて当該分析エリア及び当該分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末4及び当該ユーザ端末4の夜間時間帯の位置情報を特定し、特定したユーザ端末4毎に夜間時間帯の位置情報と当該ユーザ属性データが示すユーザの居住地とが異なるか否かを判定し、当該ユーザ属性データが示すユーザの居住地とは異なる夜間時間帯の位置情報を抽出し、抽出した夜間時間帯の位置情報に基づいて外泊者分析データを生成し、当該外泊者分析データを出力する。これにより、分析依頼者が指定したエリア(分析エリア)に外泊する外泊者に関する分析を行うことができるという効果が得られる。例えば、外泊者として旅行者に関する分析を行うことができる。
【0073】
なお、これにより、例えば移動通信ネットワークに接続するユーザ端末の位置データを活用した旅行者等の外泊者の分析サービスにおける総合的なサービス品質の向上を実現することができることから、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る」に貢献することが可能となる。
【0074】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0075】
また、上述した各装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0076】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0077】
1…情報処理装置、2…分析依頼者端末、3…データベース、4…ユーザ端末、11…通信部、12…記憶部、13…制御部、21…受付部、22…ユーザ端末位置データ取得部、23…ユーザ属性データ取得部、24…宿泊施設特定データ取得部、25…観光施設特定データ取得部、30…分析部、31…出力部、NW…移動通信ネットワーク
【要約】
【課題】分析依頼者が指定したエリアに外泊する外泊者に関する分析を行うことを図る。
【解決手段】ユーザ端末位置データに基づいて分析エリア及び分析期間において所定の夜間時間帯に位置したユーザ端末及び当該ユーザ端末の夜間時間帯の位置情報を特定し、特定したユーザ端末毎に夜間時間帯の位置情報とユーザ属性データが示すユーザの居住地とが異なるか否かを判定し、ユーザ属性データが示すユーザの居住地とは異なる夜間時間帯の位置情報を抽出し、抽出した夜間時間帯の位置情報に基づいて外泊者分析データを生成する分析部を備える。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10