IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 有限会社三宝金型製作所の特許一覧

<>
  • 特許-発泡成形型及び発泡成型装置 図1
  • 特許-発泡成形型及び発泡成型装置 図2
  • 特許-発泡成形型及び発泡成型装置 図3
  • 特許-発泡成形型及び発泡成型装置 図4
  • 特許-発泡成形型及び発泡成型装置 図5
  • 特許-発泡成形型及び発泡成型装置 図6
  • 特許-発泡成形型及び発泡成型装置 図7
  • 特許-発泡成形型及び発泡成型装置 図8
  • 特許-発泡成形型及び発泡成型装置 図9
  • 特許-発泡成形型及び発泡成型装置 図10
  • 特許-発泡成形型及び発泡成型装置 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-17
(45)【発行日】2023-08-25
(54)【発明の名称】発泡成形型及び発泡成型装置
(51)【国際特許分類】
   B29C 44/58 20060101AFI20230818BHJP
   B29C 33/04 20060101ALI20230818BHJP
   B29C 44/00 20060101ALI20230818BHJP
【FI】
B29C44/58
B29C33/04
B29C44/00 G
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019145256
(22)【出願日】2019-08-07
(65)【公開番号】P2021024215
(43)【公開日】2021-02-22
【審査請求日】2022-02-24
(73)【特許権者】
【識別番号】395010635
【氏名又は名称】有限会社三宝金型製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100129702
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 喜永
(74)【代理人】
【識別番号】100094248
【弁理士】
【氏名又は名称】楠本 高義
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 真大
(72)【発明者】
【氏名】中村 裕一
【審査官】芦原 ゆりか
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-000643(JP,A)
【文献】特開昭63-001529(JP,A)
【文献】特開平03-087245(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 44/00-44/60
B29C 33/04
C08J 9/00-9/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形面と裏面を有し、該成形面と裏面とを貫通する第1の蒸気孔が形成された第1成形型及び第2成形型を備え、前記第1成形型の成形面及び第2成形型の成形面から成るキャビティに充填された発泡性樹脂ビーズを加熱発泡させて発泡成型品を製造する発泡成形型において、
前記第1成形型及び第2成形型のいずれか一方の成形面から他方の成形面に向かって、その他方の成形面との間に間隔を開けて突出し、前記キャビディを狭い空間と広い空間とに仕切る凸条をさらに備え、
前記凸条には、その内部に前記裏面から突出方向に蒸気を流通させる開口部が形成されているとともに、その両側面に前記開口部を前記狭い空間又は前記広い空間と連通させる第2の蒸気孔が開口しており、
前記第2の蒸気孔は、前記キャビリティに発泡性樹脂を充填する場合に、前記狭い空間に開口する前記第2の蒸気孔の方が前記広い空間に開口する前記第2の蒸気孔よりも排気量が多くなるように構成されている発泡成形型。
【請求項2】
前記キャビティは前記凸条により間隔を開けて狭い空間と広い空間とに分断され、該凸条の表面に形成される蒸気孔は、前記狭い空間側にはスリット式の蒸気孔が形成され、前記広い空間側にはキリ穴式の蒸気孔が形成されている前記請求項に記載の発泡成形型。
【請求項3】
前記凸条の片面又は両面に抜き勾配が形成されている前記請求項1又は2のいずれかに記載の発泡成形型。
【請求項4】
前記凸条の先端部が半円柱形状又は多角形状である前記請求項1乃至3のいずれかに記載の発泡成形型。
【請求項5】
成形面と裏面を有し、該成形面と裏面とを貫通する第1の蒸気孔が形成された第1成形型及び第2成形型を備え、前記第1成形型の成形面及び第2成形型の成形面から成るキャビティに充填された発泡性樹脂ビーズを加熱発泡させて発泡成型品を製造する発泡成形型において、
前記第1成形型及び第2成形型のいずれか一方の成形面から他方の成形面に向かって間隔を開けて突出する凸条を構成する複数のプレートを隙間を開けて設け、該隙間が蒸気のみを通過させる第2の蒸気孔として機能し得る発泡成形型。
【請求項6】
前記複数の凸条の間に形成された隙間が設けられた成形面と該成形面に対応する裏面とを貫通する開口部を設けた前記請求項に記載の発泡成形型。
【請求項7】
前記複数のプレートの隣接する端部が傾斜している前記請求項5又は6のいずれかに記載の発泡成形型。
【請求項8】
前記請求項1乃至7のいずれかに記載の発泡成形型を備えた発泡成形装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡成形型及び発泡成型装置に関する。
【背景技術】
【0002】
建物の床部には、断熱性を向上させるために平板上の断熱板が配設される場合がある。図10に示すように、断熱板100は平面視で正方形又は長方形であり、2辺又は4辺の辺部近傍部101には辺に沿って深溝102が形成されている。断熱板100は、予備発泡させた発泡性樹脂ビーズを金型内で発泡融着させたものである。
【0003】
断熱板100は、図11(a)に示すように、等間隔を開けて架設された複数の横架材104,104の間に嵌め込まれる。横架材104,104の間に嵌め込まれる断熱板100の1辺の長さは、下部においては短く、上部においては長く形成されていて、嵌め込み易く且つ強固に嵌め込まれるようにされている。横架材104,104の間隔は、大工などによって現場で作られることから、若干の製作誤差がある。このため、横架材104,104の間に断熱板100が緊密に嵌め込まれるように、断熱板100には深溝102が形成されている。図11(b)に示すように、この深溝102の幅だけ辺部近傍部101が移動して断熱板100の横幅が狭まるため、横架材104,104の間に嵌まり込み、また深溝102の底部に位置する断熱板100の弾力性により元の横幅に広がろうとする力により、横架材104,104の間に緊密に嵌まり込む。横架材104,104の間に断熱板100が嵌め込まれた後、図11(c)に示すように、床板106が全面に載置される。
【0004】
このように断熱板100に形成される深溝102は、建築現場では作業性・施工性の観点から必要なものであるが、断熱板100を製造する上では、煩雑であった。すなわち、断熱板100を製造した後、その断熱板100に丸鋸切りなどの工具により切削加工をして深溝102を形成している。このため、切削に伴う加工コストと時間を要するだけでなく、切削に伴う粉塵の発生が問題になっていた。
【0005】
なお、特許文献1には、床下断熱板は横架材の長手方向に沿うスリットが形成されている旨の記載があるがどのようにしてスリットを形成したのかについての記載も示唆もない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】実用新案登録第3166254号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記した問題に鑑み、本発明の課題は、発泡性樹脂ビーズ成形によって断熱板を製造する工程において、断熱板に深溝を同時に成形することのできる発泡成形型及び発泡成型装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題を解決するために、深溝102に対応する位置に金属プレートを配置することが考えられる。しかし、断熱板100を成型する時に圧縮空気と共に発泡性樹脂ビーズを充填するが、金属プレートが邪魔をして発泡性樹脂ビーズが成形金型と金属プレートによって区切られる狭い空間まで充分に充填できない問題があった。また、仮に充填できたとしても、加熱蒸気で発泡性樹脂ビーズを発泡融着させるとき、金属プレートによって蒸気の流れが遮断されてしまい、金属プレートに接する両側で発泡融着せず成形不良になってしまう。更に、成型後に断熱板100を金型から取り出すとき、成形品と成形型を冷却する必要があるが、発泡樹脂によって覆われている金属プレートが蓄熱板として機能してしまい、冷却に時間を要した。
【0009】
そこで、鋭意研究検討を重ねた結果、着想を得た。すなわち、本発明に係る発泡成形型は、成形面と裏面を有し、該成形面と裏面とを貫通する第1の蒸気孔が形成された第1成形型及び第2成形型を備え、前記第1成形型の成形面及び第2成形型の成形面から成るキャビティに充填された発泡性樹脂ビーズを加熱発泡させて発泡成型品を製造する発泡成形型において、前記第1成形型及び第2成形型のいずれか一方の成形面から他方の成形面に向かって間隔を開けて突出する凸条を設け、該凸条に前記裏面から該凸条の突出方向に蒸気を流通させる開口部を設け、該開口部の両側又は片側に第2の蒸気孔を設けたことにある。
【0010】
かかる発泡成形型において、前記凸条は、2枚の平板が隙間を開けて重ねられて構成され、該隙間の一端は前記裏面に開放され、他端及び両側端は閉塞され、該平板の両平面に第2の蒸気孔が形成されていることにある。
【0011】
また、かかる発泡成形型において、前記キャビティは前記凸条により間隔を開けて狭い空間と広い空間とに分断され、該凸条の表面に形成される蒸気孔は、前記狭い空間側にはスリット式の蒸気孔が形成され、前記広い空間側にはキリ穴式の蒸気孔が形成されていることにある。
【0012】
さらに、かかる発泡成形型において、前記凸条の片面又は両面に抜き勾配が形成されていることにある。
【0013】
さらに、かかる発泡成形型において、前記凸条の先端部が半円柱形状又は多角形状であることにある。
【0014】
つぎに、本発明に係る発泡成形型において、成形面と裏面を有し、該成形面と裏面とを貫通する第1の蒸気孔が形成された第1成形型及び第2成形型を備え、前記第1成形型の成形面及び第2成形型の成形面から成るキャビティに充填された発泡性樹脂ビーズを加熱発泡させて発泡成型品を製造する発泡成形型において、前記第1成形型及び第2成形型のいずれか一方の成形面から他方の成形面に向かって間隔を開けて突出する複数の凸条を隙間を開けて設け、該隙間が蒸気のみを通過させる第2の蒸気孔として機能し得ることにある。
【0015】
かかる発泡成形型において、前記複数の凸条の間に形成された隙間が設けられた成形面と該成形面に対応する裏面とを貫通する開口部を設けたことにある。
【0016】
また、かかる発泡成形型において、前記複数のプレートの隣接する端部が傾斜していることにある。
【0017】
更に、発泡成形装置は、上記発泡成形型を備えて構成される。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る発泡成形型によれば、いずれか一方の成形型の成形面から突出する凸条に開口部と第2の蒸気孔を設けているため、凸条によってキャビティ内が分断される箇所にも開口部を介して第2の蒸気孔から圧縮空気を排出し、また蒸気を噴出させることができる。したがって、深溝を形成するために凸条を配設しても、圧縮空気と共に充填される発泡性樹脂ビーズや、加熱蒸気が万遍なくキャビティ内にいきわたり、成形不良を生じることがない。また、成形型の裏面側に冷却水を掛けたとき、冷却水が凸条の開口部から入り込み、発泡樹脂に覆われた凸条を内部から冷却することができ、成形サイクルを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明に係る発泡成形型の図であり、図(a)は要部断面図、図(b)は図(a)のB-B拡大断面図、図(c)は図(b)の他の実施例を示す拡大断面図である。
図2】本発明に係る発泡成形型の他の実施例を示す図であり、図(a)は要部断面図、図(b)は図(a)のB-B拡大断面図、図(c)は図(b)の他の実施例を示す拡大断面図である。
図3】本発明に係る発泡成形型の他の実施例を示す要部断面図である。
図4】図(a)は本発明に係る発泡成形型の他の実施形態を示す要部拡大斜視図であり、図(b)は図(a)のB-B断面図である。
図5】図(a)は本発明に係る発泡成形型の更に他の実施例を示す要部拡大斜視図であり、図(b)は図(a)のB-B断面図である。
図6】本発明に係る発泡成形型の他の実施例を示す要部断面図である。
図7】本発明に係る発泡成形型の他の実施例を示す図であり、図(a)は要部拡大正面図、図(b)は図(a)のB-B断面図、図(c)は図(a)の平面図である。
図8】本発明に係る発泡成形型の他の実施例を示す要部平面図である。
図9】本発明に係る発泡成形型の他の実施例を示す図であり、図(a)は要部正面図、図(b)は図(a)のB-B断面図である。
図10】深溝を備えた断熱板の一例を示す斜視図である。
図11図10に示す断熱板を床下に取り付ける工程を示す要部側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明に係る発泡成形型10は、図1に示すように、第1成形型12と第2成形型14とを備えている。第1成形型12と第2成形型14とはそれぞれ成形面16と裏面18とを有し、第1成形型12と第2成形型14とが合わさって、それぞれの成形面16から構成される発泡成型品を成型するキャビティ20が形成される。
【0021】
第1成形型12は雌型を成し、通常、固定型であり、位置が固定された図示しない固定フレームに取り付けられている。第2成形型14は雄型を成し、通常、第1成形型12に対して接近又は離隔するように可動させられる図示しない可動フレームに取り付けられている。第2成形型14は、キャビティ20で成型された発泡成型品を取り出すことができるように、第1成形型12から離隔させられるように構成されている。
【0022】
第1成形型12と第2成形型14の成形面16によって形成されるキャビティ20の形状は、発泡成型品が建築物の床などに使用される図10に示す断熱板100であるため、概略矩形形状の板状体である。第1成形型12と第2成形型14の材質は、熱伝導率が良好で加工性や強度に優れた材料が用いられ、たとえばアルミニウム、銅やこれらの合金が用いられるが、なんら限定されるものではない。第1成形型12及び第2成形型14は、ブロック状の素材を削り出して形成しても良いが、複数の板材を組み合わせて成形型を形成しても良い。
【0023】
固定型である第1成形型12には、圧縮空気と共に発泡性樹脂ビーズをキャビティ内に送り充填するための図示しない充填機や成型された発泡成型品を押し出すための図示しないエジェクタピンが適切な箇所に適宜設けられている。第1成形型12と第2成形型14の裏面18は、それぞれ固定フレームと可動フレームに固定されていて、図示しない気密なチャンバーを構成している。それぞれのチャンバーには加熱蒸気を第1成形型12又は第2成形型14の第1の蒸気孔22からキャビティ20内に交互に送る蒸気噴出ノズルや、第1成形型12及び第2成形型14を冷却する冷却水を噴出するノズルが設けられ、またチャンバー内を減圧又は真空にする真空ポンプが接続されている。すなわち、チャンバーは用役空間とされる。
【0024】
第1成形型12と第2成形型14には、両型を合わせることによって形成されたキャビティ20に発泡性樹脂ビーズを充填するときに吹き込む空気を逃がし、さらに充填された発泡性樹脂ビーズを二次発泡させ、且つビーズ間を融着させるための加熱蒸気を流すための第1の蒸気孔22が形成されている。第1の蒸気孔22は、図示するようなコアベント式でも図示しないスリット式でも良い。コアベント式の蒸気孔22は、成形型12,14に成形面16と裏面18とを貫通する直径約5mmから15mm程度の孔を穿設し、その孔にアルミニウムなどから成る幅又は直径が約0.5mmから1.5mm程度のスリット又は小穴の開いたコアベントが打ち込まれたものである。コアベントのスリット又は小穴やスリット状の蒸気孔の寸法は、いずれも予備(一次)発泡させた発泡性樹脂ビーズの直径によって幅等の寸法が選定され、発泡性樹脂ビーズが通過し得ない寸法とされる。また、図示を省略するが、スリット式蒸気孔22は成形型12,14の成形面16における開口幅が約0.5mmから1.8mm程度の線状のスリットを直接、成形面16と裏面18とを貫通させて形成したものでも良い。スリット式の蒸気孔の寸法は、いずれも予備(一次)発泡させた発泡性樹脂ビーズの直径によって幅等の寸法が選定され、発泡性樹脂ビーズが通過し得ない寸法とされる。
【0025】
発泡性樹脂ビーズは樹脂ビーズに発泡剤を含侵させて、予備(一次)発泡させたものである。発泡成型品の発泡倍率に合わせて、たとえば発泡倍率が5倍又は10倍の発泡成型品を得る場合は、原料樹脂ビーズ(比重≒1g/cm2)を5倍又は10倍に予備発泡させておき、得られた発泡性樹脂ビーズを最終的にキャビティ20内で若干発泡させると共に表面を融着させて一体化させる。発泡性樹脂ビーズに用いられる樹脂は、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、及びポリエステル系樹脂などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0026】
第2成形型14の成形面16には、図10に示す発泡成形品100の4辺に沿って形成される深溝102を形成するための凸条24が設けられている。凸条24は、第2成形型14の可動方向と平行な方向に成形面16から突出させられていて、その先端は第1成形型12の成形面16に対して所定の間隔26を開けて形成されている。間隔26は、成形品である断熱板100の深溝102の幅が狭められたときに割れたりせず、また深溝102の幅を狭め得る長さに設定される。また、凸条24の先端部の形状は、成形品の深溝102の底で応力集中による割れが生じないように、多角形状又は半円形状などにされるのが好ましい。凸条24の横方向の長さは、第1成形型12の成形面16の内径寸法より若干短く形成される。第1成形型12と第2成形型14とが型合わせされるときに、凸条24の端部と第1成形型12の側面側の成形面16とが干渉することがなく、且つ型合わせされたときに、凸条24の側端部と第1成形型12の側面側の成形面16との間に発泡性樹脂ビーズの粒径よりも大きな隙間が開かないように形成される。
【0027】
第2成形型14の成形面16から突出させられている凸条24には、図1(a)(b)に示すように、その第2成形型14の裏面18から凸条24の突出方向に蒸気を流通させる開口部28がほぼ等間隔で複数設けられる。開口部28の両側には、開口部28を間に挟んでコアベント式の第2の蒸気孔30が形成されている。これら開口部28及び第2の蒸気孔30は発泡性樹脂ビーズを充填するときに、圧縮空気の排出孔としても機能し得る。したがって、第1成形型12と第2成形型14の成形面16から成るキャビティ20内に発泡性樹脂ビーズを充填するとき、圧縮空気は第1の蒸気孔22だけでなく第2の蒸気孔30からも円滑に排出されるので、発泡性樹脂ビーズはキャビティ20内を凸条24によって区切る狭い空間32内にも充分に迅速に充填される。更に、第2成形型14の裏面18に形成されたチャンバー内の蒸気は、開口部28から流入させられ、その開口部28の両側に配置されたコアベント式の第2の蒸気孔30からキャビティ20内に噴出され、第1成形型12の第1の蒸気孔22から排出される。第1成形型12の裏面18に形成されたチャンバー内の蒸気は、第1成形型12のコアベント式の第1の蒸気孔22からキャビティ20内に噴出された後、第2成形型14の第1の蒸気孔22及び凸条24の第2の蒸気孔30を通って開口部28を介して第2成形型14の裏面18に形成されたチャンバーへと排出される。
【0028】
以上の構成に係る発泡成形型10は次のように作動させられる。先ず、第1成形型12を固定フレームに、第2成形型14を可動フレームにそれぞれ取り付け、第2成形型14を第1成形型12に移動させて、型合わせをしてキャビティ20を形成する。キャビティ20には予備発泡された発泡性樹脂ビーズが充填機により充填される。このとき、発泡性樹脂ビーズと共に吹き込まれる空気は、全ての第1の蒸気孔22及び第2の蒸気孔30からチャンバーへ排出される。したがって、空気と共に充填される発泡性樹脂ビーズは、キャビティ20内が凸条24によって区切られた狭い空間32にも密に充填される。すなわち、キャビティ20は凸条24によって間隔26によりつながる空間に分けられる。空間は、第1成形型12の側壁と凸条24により囲まれた狭い空間32と、2つの凸条24に挟まれた広い空間33とに分断されるが、これらは間隔26によってつながっている。広い空間33側の第1成形型12の底部に発泡性樹脂ビーズを充填するための図示しない充填口が設けられている。したがって、充填口から圧縮空気と共に充填される発泡性樹脂ビーズはキャビティ20内に充満させられるが、圧縮空気は第1成形型12及び第2成形型14の第1の蒸気孔22及び凸条24の第2の蒸気孔30から円滑に排出され、その圧縮空気に乗って、発泡性樹脂ビーズが狭い空間32にも密に充填される。
【0029】
第1成形型12及び第2成形型14の裏面18側にはそれぞれ気密なチャンバーが形成されている。いずれか一方たとえば第2成形型14側のチャンバーに設けられている蒸気供給バルブを開けてチャンバーに蒸気供給管から蒸気を噴出させ、第2成形型14の全面に形成されている第1の蒸気孔22及び開口部28を介して第2の蒸気孔30を通して蒸気をキャビティ20内に噴出させ、第1成形型12の第1の蒸気孔22からチャンバーに放出する。これにより、第1成形型12と第2成形型14とからなるキャビティ20に充填された発泡性樹脂ビーズが加熱される。次いで、第2成形型14の裏面18側の蒸気供給バルブ及び蒸気排出バルブを閉めた後、第1成形型12の裏面18側の蒸気供給バルブを開けて蒸気供給管から蒸気をチャンバー内に入れる。蒸気は第1成形型12の全面から第1の蒸気孔22を通してキャビティ20内に入れ、第2成形型14の第1の蒸気孔22及び凸条24の第2の蒸気孔30から開口部28を通してチャンバーに放出し、さらに蒸気排出管から外部に排出する。これにより、キャビティ20に充填された発泡性樹脂ビーズが均一に加熱される。キャビティ20内の発泡性樹脂ビーズは発泡融着温度にまで高められ、発泡成型品が形成される。この作用において、キャビティ20内が凸条24によって区切られた狭い空間32に位置する発泡性樹脂ビーズや凸条24に接する発泡性樹脂ビーズは、凸条24に設けられた第2の蒸気孔30から噴出する蒸気やキャビティ20内を円滑に万遍なく流通する蒸気によって発泡融着させられる。なお、蒸気の供給順序は逆であっても良い。
【0030】
発泡成型品をキャビティ20から取り出すために、先ずチャンバー内に冷却水供給バルブを開けて冷却水供給管から冷却水を噴出させる。第1成形型12と第2成形型14の裏面18は全面に冷却水を被ることになり、発泡性樹脂ビーズの融着温度以下に冷却される。このとき、第2成形型14に設けられた凸条24の開口部28の中に冷却水が入り、凸条24は冷却水によって直接冷却され、その結果、凸条24の周辺の発泡成型体も冷却される。第1成形型12及び第2成形型14は冷却水により冷却された後、吸気バルブを開けて吸気管からチャンバー内の空気を吸気して、チャンバー内を減圧又は真空にする。この作業によりチャンバー内の冷却水は蒸発してチャンバー内は乾燥させられると共に気化熱により成形型12,14はさらに冷却され、同時に、凸条24も冷却される。成形型12,14の温度が発泡性樹脂ビーズの融着温度以下に冷却された後、第2成形型14が移動させられ、キャビティ20が開けられ、発泡成型品が取り出される。
【0031】
このようにキャビティ20内を分断するように設けられた凸条24があっても、凸条24自体に形成された第2の蒸気孔30により発泡性樹脂ビーズの充填に伴う空気の排出と、蒸気の導入及び排出が円滑に行われるため、成形不良が生じることはない。しかも、冷却時に冷却水が開口部28から入り、凸条24を直接冷却することができるため、断熱板100の冷却が促進され、成形効率が大幅に向上する。また、かかる発泡成形加工により、断熱板100に深溝102を同時に形成することができる。
【0032】
(他の実施例)
以上、本発明に係る発泡成形型の一実施形態を説明したが、その他の態様でも種々構成することができる。以下の実施例において、上記実施例と共通するところは図面に同一の符号を付して説明を省略することがある。
【0033】
(他の実施例1)
上述の実施例では図1(b)に示すように、開口部28の両側にコアベント式の第2の蒸気孔30を設けていたため凸条24の幅が広くなっていたが、同図(c)に示すように、開口部28の片側にのみ第2の蒸気孔30を設け、第2の蒸気孔30の配置を交互に反対側になるように設けても良い。第2の蒸気孔30を開口部28の片側に設けることにより、他の片側の開口部28の側に凸条24の側面を寄せることができる。その結果、開口部28は凸条24に対してジグザグ状に配置されることになるが、凸条24の幅を狭くすることができる。
【0034】
本例においては、開口部28から導入された蒸気は、それぞれ片側の第2の蒸気孔30から噴出されることになるが、全体として凸条24の両側に蒸気が噴出される。また第1成形型12からキャビティ20内に噴出された蒸気は、第2成形型14の第1の蒸気孔22と、第2の蒸気孔30から開口部28を介して第2成形型14の裏面18側に排出されることになる。なお、蒸気の導入量が不足する場合は、開口部28の本数を増加させても良い。
【0035】
(他の実施例2)
図2(a)に示すように、第2成形型14の成形面16に設けられる凸条34にはスリット状の蒸気孔(第2の蒸気孔)36が形成されるのも好ましい。第2の蒸気孔36は、幅0.5mmから1.8mmで、直線状にメタルソーなどによって切削加工されたり、レーザー加工されたりしたものである。第2の蒸気孔36の幅は、予備発泡された発泡性樹脂ビーズの粒径よりも狭く設定される。第2の蒸気孔36は、凸条34にほぼ等間隔で突出方向に形成された開口部28に通じるように形成されている。第2の蒸気孔36が開口部28に通じる深さは約1mm程度あれば良く、第2の蒸気孔36の幅が維持できれば良い。また、第2の蒸気孔36は、突出方向に対して1本であっても良く、あるいは間欠的に複数本で形成されてもよく、長さは限定されない。第2の蒸気孔36をスリット状とすることにより、凸条34の幅を狭くすることができる。
【0036】
(他の実施例3)
また、図2(c)に示すように、前述の図1(c)と同様に、開口部28の片側にのみ第2の蒸気孔36を設け、第2の蒸気孔36の配置を交互に反対側になるように設けても良い。第2の蒸気孔36を開口部28の片側に設けることにより、他の片側の開口部28の側に凸条34の側面を寄せることができる。その結果、開口部28は凸条34に対してジグザグ状に配置されることになるが、更に凸条34の幅を狭くすることができる。
【0037】
(他の実施例4)
図3及び図4(a)(b)に示すように、凸条38は、2枚の平板40,40が隙間42を開けて重ねられて構成され、その隙間42の一端は第2成形型14の裏面18に開放されて開口部44とされ、他端45及び両側面は閉塞され、更に平板40,40の両平面には第2の蒸気孔36が形成されている。2枚の平板40,40の間には適宜箇所に図示しない補強材を設け、キャビティ20内で発泡させられた発泡性樹脂ビーズの圧力で平板40,40が変形させられないようにするのが好ましい。補強材を設けるまでもなく、平板40,40の厚みを十分に厚く設定することも好ましい。隙間42の一端である開口部44側は第2成形型14の金型の一部を構成するように固定され、第2成形型14の裏面18側に開放され、蒸気が流入し又は流出し得るようにされる。開口部44は、第2成形型14の開放端だけでなく、隙間42も開口部44として機能させられる。平板40,40の他端45及び両側面はスポット溶接などにより接合されているのが好ましい。平板40,40の両平面に形成される第2の蒸気孔36は、凸条38を構成した後に切削などによって形成しても良いが、平板40,40の状態で予め打ち抜き加工、レーザー加工、あるいは切削加工などによって形成しておき、プレス加工などによって凸条38を構成しても良い。
【0038】
かかる構成の凸条38は、第2成形型14の裏面18に開放する開口部44とそれに続く隙間42がチャンバーに噴出された蒸気の通路となり、さらに凸条38の両平面に形成されたスリットが第2の蒸気孔36となり、キャビティ20内に蒸気が噴出される。また、第1成形型12の第1の蒸気孔22からキャビティ20内に噴出された蒸気は、凸条38の第2の蒸気孔36及び第2成形型14の第1の蒸気孔22からチャンバーに放出される。かかる構成の凸条38はその幅をより狭く形成できるため、図10に示す断熱板100の深溝102の幅を狭くできる。
【0039】
(他の実施例5)
次に、図5(a)(b)に示すように、凸条46に形成される第2の蒸気孔36は、互いに対向しない位置に設けても良い。第2の蒸気孔36から噴出した蒸気によって発泡させられた発泡性樹脂ビーズは、第2の蒸気孔36の形状に沿って食い込むように盛り上がって形成される。このため、発泡成型品である断熱板100の深溝102に第2の蒸気孔36の形状が突出した形状で残ることになり、断熱板100の設置時に深溝102が狭められたとき、第2の蒸気孔36の盛り上がり形状が互いに干渉することがない。また、開口部44として機能する隙間42を介して第2の蒸気孔36から噴出する蒸気が内部に溜まって噴出することが期待され、全ての第2の蒸気孔36からバランス良く蒸気がでる。本実施例においても、前述と同様の効果が得られる。
【0040】
上記実施例4及び5においても、発泡性樹脂ビーズを充填するときの圧縮空気の排出が凸条24の第2の蒸気孔30からも行われるので、キャビティ20内を凸条24によって区切る狭い空間32にも確実に発泡性樹脂ビーズを充填できる。また、発泡性樹脂ビーズを発泡・融着させる高温蒸気をキャビティ20内に噴出させたときも、空間32に蒸気が行き渡るので成形不良が生じることはない。更に、冷却時にチャンバー内に噴出させた冷却水が、凸条24の開口部44及び隙間(開口部)42を伝わって成型体(断熱板100)の内部にまで入り込むので、冷却効果が高まり、成形効率が良い。
【0041】
(他の実施例6)
次に図6に示すように、キャビティ20内を間隔26を開けて分断する凸条24に形成される蒸気孔は、狭い空間32側にはスリット式蒸気孔(第2の蒸気孔)36、広い空間33側にはキリ穴式蒸気孔(第2の蒸気孔)37を設けるのが好ましい。すなわち、狭い空間32は図10に示す断熱板100の辺部近傍部101を形成し、広い空間33は断熱板100の中央部を形成する。キリ穴式蒸気孔37は内径約1.0mm前後の貫通孔であり、発泡性樹脂ビーズが通過し得ない穴で、1又は複数個形成される。キリ穴式蒸気孔37の長さは特に限定されないが、長いと空気抵抗が大きい。したがって、キリ穴式蒸気孔37は長さによっても空気の流れが抑制される。一方、スリット式蒸気孔36は、幅が約0.8mmから1.5mm程度の線状スリットであり、連続形態でも、断続形態でも良い。スリット式蒸気孔36は、空気の流れが非常に良く、コアベント式の蒸気孔22よりも空気の流れが良い。
【0042】
キャビティ20内に発泡性樹脂ビーズを充填する充填口は固定式の金型である第1成形型12に設けられるが、その個所は通常、中央部に1か所又はキャビティ20が大きい場合で複数箇所である。このため、充填口から圧縮空気と共に充填される発泡性樹脂ビーズの流れはキャビティ20内の広い空間33に留まり易く、凸条24の先端部に開けられる間隔26を通って狭い空間32には流れ難い。そこで狭い空間32側にスリット式蒸気孔36を設けて、圧縮空気の排出量を多くし、それによって発泡性樹脂ビーズを素早く充填する。他方、広い空間33側の凸条24に設けられたキリ穴式蒸気孔37では圧縮空気の排出量が少ないため、発泡性樹脂ビーズの滞留が悪くなり、圧縮空気の流れに乗って他所に移動する。その結果、凸条24の先端部の間隔26が開けられた箇所に発泡性樹脂ビーズが滞留してしまうことはなく、狭い空間32側から発泡性樹脂ビーズが充填される。
【0043】
かかる構成により、発泡性樹脂ビーズの充填は上述した通り迅速かつ緊密に行うことができる。また、加熱蒸気により発泡融着させる工程において、第1成形型12及び第2成形型14の第1の蒸気孔22及び第2の蒸気孔36,37により、蒸気を円滑に導入することができる。更に、冷却工程では、第2成形型14側のチャンバー内に噴出された冷却水が開口部28を介して凸条24に入り込み、凸条24の内部から冷却することができ、成形サイクルを短縮できる。
【0044】
(他の実施例7)
次に図7(a)(b)(c)に示すように、凸条48は櫛歯状に形成することも可能である。凸条48は、複数の短冊状のプレート50を、隙間52を開けてベース54に並設して櫛歯状にしたものである。プレート50とプレート50とが隙間52を開けて形成された箇所のベース54には開口部56が設けられ、開口部56と隙間52とは連通させられている。開口部56は、隙間52を除いてプレート50の端部で塞がれているのが好ましいが、発泡性樹脂ビーズが通過し得ない程度の孔が開いていても良い。
【0045】
第2成形型14に凸条48をキャビティ20内に突出させて取り付けられたベース54は、チャンバー内に噴出された蒸気が開口部56からプレート50とプレート50との隙間52を通って噴出される。すなわち、開口部56と隙間52が開口部とされ、更に隙間52が第2の蒸気孔として機能させられる。また、第1成形型12の第1の蒸気孔22からキャビティ20内に噴出された蒸気は、第2成形型14の第1の蒸気孔22及び凸条48の隙間52から開口部56を通ってチャンバー内に排出されることになる。したがって、凸条48の近傍に位置する発泡性樹脂ビーズであっても、発泡融着させられて緊密な発泡成型体が得られる。なお、プレート50の幅(厚さ)は、約1mmから10mm程度とされ、先端が細く、開口部56側が広く形成されるのが好ましい。
【0046】
(他の実施例8)
上記実施例では、短冊状のプレート50の隙間52が形成される側の端部は、直角に形成していたが、図8に示すように、凸条58を構成するプレート60の両端に角度を付けて隙間62を形成しても良い。隙間62に角度をつけても蒸気の流れに障害はない。一方、凸条58によって形成された図9に示す深溝102の壁面に形成される蒸気孔の跡である凸部は互い違いになっており、干渉することがない。前記実施例と同様に、隙間62が開口部として、あるいは第2の蒸気孔として機能する。
【0047】
(他の実施例9)
次に図9に示すように、凸条64を短冊状のプレート50によって構成するだけでも良い。第1成形型12の第1の蒸気孔22からキャビティ20内に噴出された蒸気は、凸条64の隙間66を通って第2成形型14の第1の蒸気孔22から外部に排出される。逆に、第2成形型12の第1の蒸気孔22からキャビティ20内に噴出された蒸気は、凸条64の隙間66を通って第1成形型14の第1の蒸気孔22から外部に排出される。キャビティ20内の蒸気の流れを良くするために、凸条64を構成するプレート50の幅を細くし、プレート50の本数を増やして、隙間66の数を増やすのが好ましい。
【0048】
(他の実施例10)
断熱板などの発泡成型体に深溝を形成するための凸条の実施形態を種々説明したが、かかる実施形態に限定されるものではない。以下図示を省略するが、たとえば、凸条の側面形状は、両平面が平行をなしていても良いが、片面又は両面に抜き勾配を形成するのが好ましい。勾配の角度は限定されない。
【0049】
また、凸条の先端部の形状は半円柱形状又は多角形状など、限定されるものではない。断熱板100を横桁に嵌め込む作業時に応力集中により割れることのない形状であれば良い。
【0050】
また、凸条に形成される第2の蒸気孔がスリット式である場合、蒸気孔の形状は下(凸条の先端)から上(凸条の根元)に向かって広がる逆三角形状であっても良い。
【0051】
断熱板の側面を形成する第1成形型12の側面形状は、底部が狭く、上部が広い形状であっても良く、形状は限定されない。
【0052】
また、断熱板の上面を形成する第2成形型14の形状は、平坦に限定されず、たとえば中心部に向かって窪んだ形状であったり、凹凸を備えていたり、あるいは中心部に貫通孔を形成するピンを備えていたりしても良い。なお、貫通孔を形成するピンは、第1成形型12に備えていても良く、限定されない。
【0053】
更に、上記実施例では凸条を第2成形型の成形面に設ける場合を説明したが、凸条を第1成形型の成形面に設けても良く、限定されない。この場合、発泡成型体(断熱板)を第1成形型からエジェクトピンにより押し出す際に、同時に凸条から深溝を抜き出すことになる。
【0054】
その他、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正又は変形を加えた態様で実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
【符号の説明】
【0055】
10:発泡成形型
12:第1成形型
14:第2成形型
16:成形面
18:裏面
20:キャビティ
22:第1の蒸気孔
24、34、38、46,48、58、64:凸条
26:間隔
28、44:開口部
30、36:第2の蒸気孔
40:平板
42:隙間
50、60:プレート
52、62、66:隙間(開口部、第2の蒸気孔)
56:開口部(開口部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11