IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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<図1>
  • -電気部品、X線発生装置およびX線撮像装置 図1
  • -電気部品、X線発生装置およびX線撮像装置 図2
  • -電気部品、X線発生装置およびX線撮像装置 図3
  • -電気部品、X線発生装置およびX線撮像装置 図4
  • -電気部品、X線発生装置およびX線撮像装置 図5
  • -電気部品、X線発生装置およびX線撮像装置 図6
  • -電気部品、X線発生装置およびX線撮像装置 図7
  • -電気部品、X線発生装置およびX線撮像装置 図8
  • -電気部品、X線発生装置およびX線撮像装置 図9
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-17
(45)【発行日】2023-08-25
(54)【発明の名称】電気部品、X線発生装置およびX線撮像装置
(51)【国際特許分類】
   H05G 1/06 20060101AFI20230818BHJP
   H05G 1/02 20060101ALI20230818BHJP
   H05K 5/04 20060101ALI20230818BHJP
【FI】
H05G1/06
H05G1/02 Z
H05K5/04
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023515851
(86)(22)【出願日】2022-03-31
(86)【国際出願番号】 JP2022016708
【審査請求日】2023-03-09
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000227294
【氏名又は名称】キヤノンアネルバ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川瀬 順也
【審査官】亀澤 智博
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-112398(JP,A)
【文献】特開2019-173814(JP,A)
【文献】特開2007-141595(JP,A)
【文献】特表2005-516367(JP,A)
【文献】特開平07-312200(JP,A)
【文献】特開平06-052821(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05G 1/00 - 1/70
G21K 1/00 - 7/00
H01J 35/00 -35/32
H05K 5/00 - 5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気回路と、前記電気回路を覆う金属容器と、を備える電気部品であって、
前記金属容器は、前記電気回路の周囲を取り囲む側壁部と、前記側壁部の端部を覆いながら前記金属容器の端面を構成する閉塞部と、を含み、
前記閉塞部の外周部のうち前記金属容器の外側に露出する露出面は、前記端面に垂直な断面において、丸みを有し、
前記閉塞部の外周部は、前記側壁部の前記端部を受け入れる溝を有し、
前記側壁部の前記端部は、前記溝の底面に対面する縁面と、前記側壁部の外側面のうち前記縁面に近接した端部外側面と、を含み、
前記閉塞部の前記外周部は、前記側壁部の前記端部外側面に対面する折り曲げ部を含み、
前記閉塞部は、肉厚部と、前記肉厚部を取り囲む肉薄部とを含み、
前記肉厚部と前記肉薄部との段差によって前記溝を規定する2つの壁面のうちの一方が形成され、前記折り曲げ部によって前記2つの壁面のうちの他方が形成されている、
ことを特徴とする電気部品。
【請求項2】
前記側壁部の第2端部を覆いながら前記金属容器の第2端面を構成する第2閉塞部を更に含み、
前記第2閉塞部の外周部のうち前記金属容器の外側に露出する露出面は、前記第2端面に垂直な断面において、丸みを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電気部品。
【請求項3】
前記第2閉塞部の外周部は、前記側壁部の前記第2端部を受け入れる第2溝を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の電気部品。
【請求項4】
前記側壁部の前記第2端部は、前記第2溝の底面に対面する第2縁面と、前記側壁部の外側面のうち前記第2縁面に近接した第2端部外側面と、を含み、
前記第2閉塞部の前記外周部は、前記側壁部の前記第2端部外側面に対面する第2折り曲げ部を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の電気部品。
【請求項5】
前記第2閉塞部は、第2肉厚部と、前記第2肉厚部を取り囲む第2肉薄部とを含み、
前記第2肉厚部と前記第2肉薄部との段差によって前記第2溝を規定する2つの第2壁面のうちの一方が形成され、前記第2折り曲げ部によって前記2つの第2壁面のうちの他方が形成されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の電気部品。
【請求項6】
電気回路と、前記電気回路を覆う金属容器と、を備える電気部品であって、
前記金属容器は、前記電気回路の周囲を取り囲む側壁部と、前記側壁部の第1端部を覆いながら前記金属容器の端面を構成する第1閉塞部と、前記側壁部の第2端部を覆いながら前記金属容器の第2端面を構成する第2閉塞部と、を含み、
前記第1閉塞部の外周部のうち前記金属容器の外側に露出する露出面は、前記端面に垂直な断面において、丸みを有し、
前記第2閉塞部の外周部のうち前記金属容器の外側に露出する露出面は、前記第2端面に垂直な断面において、丸みを有し、
前記第2閉塞部の外周部は、前記側壁部の前記第2端部を受け入れる第2溝を有し、
前記側壁部の前記第2端部は、前記第2溝の底面に対面する第2縁面と、前記側壁部の外側面のうち前記第2縁面に近接した第2端部外側面と、を含み、
前記第2閉塞部の前記外周部は、前記側壁部の前記第2端部外側面に対面する第2折り曲げ部を含み、
前記第2閉塞部は、第2肉厚部と、前記第2肉厚部を取り囲む第2肉薄部とを含み、
前記第2肉厚部と前記第2肉薄部との段差によって前記第2溝を規定する2つの第2壁面のうちの一方が形成され、前記第2折り曲げ部によって前記2つの第2壁面のうちの他方が形成されている、
ことを特徴とする電気部品。
【請求項7】
前記側壁部は、2組の対辺を有する板部材を、前記2組の対辺のうちの1組の対辺が互いに対面した筒形状を構成するように折り曲げた構造を有し、かつ、前記側壁部の外側面のうち前記金属容器の外側に露出する露出面は、前記端面に平行な断面において、丸みを有する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電気部品。
【請求項8】
前記2組の対辺のうちの前記1組の対辺の各々は、ヘミング曲げされた形状を有する、
ことを特徴とする請求項7に記載の電気部品。
【請求項9】
前記ヘミング曲げされた形状は、前記金属容器の内側に向くようにヘミング曲げされた形状である、
ことを特徴とする請求項8に記載の電気部品。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の電気部品と、
X線発生管と、
前記電気部品および前記X線発生管を収容する収容容器と、を備え、
前記電気部品は、前記X線発生管を駆動するように構成され、
前記収容容器の内部空間に絶縁性液体が充填されている、
ことを特徴とするX線発生装置。
【請求項11】
請求項10に記載のX線発生装置と、
前記X線発生装置から放射されたX線を検出するX線検出器と、
を備えることを特徴とするX線撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気部品、X線発生装置およびX線撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
X線発生装置において、X線発生管およびそれを駆動する駆動回路は、X線発生装置の外表面を構成する収容容器に格納されうる。駆動回路は、例えば、100kV程度の電位差を発生するので、収容容器の内部空間には絶縁性液体が充填されうる。絶縁性液体は、熱によって収容容器の内部空間において対流し、これがノイズを発生させうる。
【発明の概要】
【0003】
駆動回路を覆う金属容器を収容容器の内部空間に配置することによって、絶縁性液体の対流によって発生しうるノイズが遮断されうる。しかし、金属容器を収容容器の中に配置すると、金属容器と収容容器等との間で放電が起こる可能性がある。
【0004】
本発明は、金属容器と収容容器等との間の放電を低減するために有利な技術を提供する。
【0005】
本発明の第1の側面は、電気部品に係り、前記電気部品は、電気回路と、前記電気回路を覆う金属容器と、を備える。前記金属容器は、前記電気回路の周囲を取り囲む側壁部と、前記側壁部の端部を覆いながら前記金属容器の端面を構成する閉塞部と、を含み、前記閉塞部の外周部のうち前記金属容器の外側に露出する露出面は、前記端面に垂直な断面において、丸みを有する。
【0006】
本発明の第2の側面は、X線発生装置に係り、前記X線発生装置は、第1の側面に係る電気部品と、X線発生管と、前記電気部品および前記X線発生管を収容する収容容器と、を備える。前記電気部品は、前記X線発生管を駆動するように構成され、前記収容容器の内部空間に絶縁液体が充填されている。
【0007】
本発明の第3の側面は、X線撮像装置に係り、前記X線撮像装置は、第2の側面に係るX線発生装置と、前記X線発生装置から放射されたX線を検出するX線検出器と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態のX線発生装置の構成を示す図。
図2】一実施形態の金属容器あるいは電気部品の外観を模式的に示す図。
図3図2に示された金属容器あるいは電気部品を所定のXY平面で切断した断面を示す図。
図4図2に示された金属容器あるいは電気部品を所定のXZ平面で切断した断面の一部を示す図。
図5図2に示された金属容器あるいは電気部品を所定のXY平面で切断した断面の一部を示す図。
図6】加工前の側壁部、あるいは、側壁部を展開した状態を模式的に示す図。
図7】側壁部材あるいは板部材の形状あるいは加工方法を例示する図。
図8】側壁部材あるいは板部材の形状あるいは加工方法を例示する図。
図9】一実施形態のX線撮像装置の構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
本明細書において、上、下等のように方向あるいは位置を表現する用語は、以下で説明される金属容器等の構造体をある姿勢で配置した状態で該構造体を観察したときの相対的な位置を表現する用語であり、該構造体を他の姿勢で配置することを除外するものではない。
【0011】
図1には、一実施形態のX線発生装置1の構成が示されている。X線発生装置1は、X線発生管110と、電気部品ECと、X線発生管110および電気部品ECを収容する収容容器(あるいは外装容器)100と、不図示の第2電気部品を備えうる。X線発生管110は、1つの面あるいは一部分が外部空間に露出するように収容容器100によって収容されうる。電気部品ECは、電気回路120と、電気回路120を覆う金属容器MCとを備えうる。一例において、収容容器100は、導電体で構成され、接地されうる。また、電気回路120の接地端子は、ケーブル131を介して収容容器100に電気的に接続されうる。電気回路120の正極端子は、ケーブル132を介して外部電源の正極端子に接続されうる。不図示の第2電気部品は、収容容器100によって収納され、金属容器MCの外側に配置されうる。第2電気部品は、例えばコッククロフト回路等でありうる。
【0012】
電気回路120は、X線発生管110を駆動するように構成されうる。電気回路120は、ケーブル132を通して供給される電圧を受けて、X線発生管110を駆動するための1又は複数の負の駆動電位を発生しうる。該1又は複数の負の駆動電位は、ケーブル133を介してX線発生管110に供給されうる。X線発生管110は、陽極接地方式として構成され、X線発生管110の陽極は、収容容器100に電気的に接続されうる。X線発生管110の陰極には、電気回路120が発生する負電位が供給されうる。電気回路120は、例えば、100kVの電位差(例えば、-100kV)を発生しうる。金属容器MCには、例えば、電気回路120が発生する負の最大絶対値を有する電位(例えば、-100kV)が印加されうる。
【0013】
収容容器100の内部空間には、絶縁油等の絶縁性液体150が充填されうる。電気回路120が発生する熱によって絶縁性液体150は、収容容器100の内部空間において対流しうる。このような対流によってノイズが発生しうるが、電気回路120に対するノイズの伝達は、金属容器MCによって遮断されうる。金属容器MCは、金属容器MCと収容容器100又は第2電気部品との間の放電を防止するために、以下で説明されるような特殊な構造を有しうる。このような構造を有する金属容器MCを有する電気部品ECは、X線発生装置以外の用途にも使用されうる。
【0014】
図2には、一実施形態の金属容器MCあるいは電気部品ECの外観が模式的に示されている。図2には、XYZ座標系が示されていて、図3図4図5における方向は、図2のXYZ座標系に従っている。図3は、図2に示された金属容器MCあるいは電気部品ECを所定のXY平面で切断した断面を示している。図4は、図2に示された金属容器MCあるいは電気部品ECを所定のXZ平面で切断した断面の一部を示している。図5は、図2に示された金属容器MCあるいは電気部品ECを所定のXY平面で切断した断面の一部を示している。
【0015】
金属容器MCは、電気回路120の周囲を取り囲む側壁部10と、側壁部10の端部10eを覆いながら金属容器MCの端面(天面22、底面32)を構成する閉塞部(天板20、底板30)と、を含みうる。ここでは、端面(天面22、底面32)を構成する閉塞部(天板20、底板30)が互いに同様の特徴を有するものとして説明するが、いずれか一方がそのような特徴を有してもよい。
【0016】
図4に例示されるように、閉塞部(天板20、底板30)の外周部のうち金属容器MCの外側に露出する露出面(換言すると、外側表面)は、端面(天面22、底面32)に垂直な断面(例えば、XZ断面)において、丸みを有しうる。これは、電界の集中を緩和し、金属容器MCと収容容器100又は第2電気部品との間の放電を防止するために有用である。
【0017】
図4に例示されるように、第1閉塞部としての天板20の外周部は、側壁部10端部10eを受け入れる溝Gを有しうる。側壁部10の端部10eは、溝Gの底面Bに対面する縁面ESと、側壁部10の外側面のうち縁面ESに近接した端部外側面EOSとを含みうる。閉塞部としての天板20の外周部は、側壁部10の端部外側面EOSに対面する折り曲げ部Fを含みうる。折り曲げ部Fは、R加工された形状を有しうる。閉塞部としての天板20は、肉厚部T1と、肉厚部T1を取り囲む肉薄部T2とを含みうる。肉薄部T2の厚さは、肉厚部T1より薄い。肉厚部T1と肉薄部T2との段差によって溝Gを規定する2つの壁面S1、S2のうちの一方である壁面S1が形成され、折り曲げ部Fによって2つの壁面S1、S2のうちの他方である壁面S2が形成されうる。このような構成は、金属容器MCの外部空間に対して、側壁部10の端部10eのような角部分を隠し、電界の集中を緩和するために有用である。また、このような構成は、金属容器MCの内部空間に対しても、側壁部10の端部10eのような角部分を隠し、電界の集中を緩和するために有用である。
【0018】
図示されていないが、第2閉塞部としての底板30も、第1閉塞部としての天板20と同様の特徴を有しうる。即ち、第2閉塞部としての底板30は、側壁部10の第2端部(下端)を覆いながら金属容器MCの第2端面32を構成する。第2閉塞部としての底板30の外周部のうち金属容器MCの外側に露出する露出面は、第2端面32に垂直な断面において、丸みを有しうる。第2閉塞部としての底板30の外周部は、側壁部10の第2端部(下端)を受け入れる第2溝を有しうる。側壁部10の第2端部(下端)は、第2溝の底面に対面する第2縁面と、側壁部10の外側面のうち第2縁面32に近接した第2端部外側面と、を含みうる。第2閉塞部としての底板30の外周部は、側壁部10の第2端部外側面に対面する第2折り曲げ部を含みうる。第2閉塞部としての底板30は、第2肉厚部と、第2肉厚部を取り囲む第2肉薄部とを含みうる。第2肉厚部と第2肉薄部との段差によって第2溝を規定する2つの第2壁面のうちの一方が形成され、第2折り曲げ部によって該2つの第2壁面のうちの他方が形成されうる。
【0019】
図6には、加工前の側壁部10が模式的に示されている。他の観点において、図6には、側壁部10を展開した状態が模式的に示されている。側壁部10は、2組の対辺を有する板部材を、該2組の対辺のうちの1組の対辺11a、11bが互いに対面した角筒形状を構成するように折り曲げた構造を有しうる。また、図3図5に模式的に示されるように、側壁部10の外側面のうち金属容器MCの外側に露出する露出面は、端面(天面22、底面32)に平行な断面において、丸みを有しうる。1組の対辺11a、11bの各々は、ヘミング曲げされた形状16a、16bを有しうる。ここで、ヘミング曲げされた形状16a、16bは、図3図5に模式的に示されるように、金属容器MCの内側に向くようにヘミング曲げされた形状でありうる。
【0020】
対辺11a、11bが対面する空間を通して前述のケーブル131、132、133が金属容器MCの内部空間から外部区間(収容容器100の内部空間)に引き出されうる。もちろん、側壁部10、天板20および底板30のすくなくとも1つに少なくとも1つの孔を設けて、その孔を通してケーブル131、132、133が金属容器MCの内部空間から外部区間(収容容器100の内部空間)に引き出されてもよい。そのような孔には、その孔の軸に平行な断面において丸みを有する形状が与えられうる。
【0021】
ヘミング曲げされた形状は、丸みを有する形状の一例に過ぎず、丸みを有する形状は、例えば、図8に例示されるカーリング加工などのように、種々の形状から選択されうる。金属容器MCの内側に向くように板部材の端部を折り曲げる場合、折り曲げ角度は、90度以上であることが好ましい。ヘミング曲げでは、折り曲げ角度は180度である。板部材を加工して側壁部10を形成する場合、板部材の対辺同士(一端と他端)が互いに係合するように板部材を加工してもよい。例えば、図7に例示されるように、板部材の対辺同士(一端と他端)を互いに係合させながらヘミング曲げがなされてもよい。このように金属容器MCの内側に対しても丸みを有する形状の加工を行うことで、金属容器MCの内側に設けられていて金属容器MCに対して電位差を有する電気回路と金属容器MCとの間の放電を防ぐことができる。このような加工は、側壁部10の内側面のうち金属容器MCの内側に露出する露出面が端面(天面22、底面32)に平行な断面において丸みを有する加工として理解されてもよい。
【0022】
図2図3図4図5に示された例では、側壁部10は、第1面12a、12b、第2面13、第3面14および第4面15からなる角筒形状を有し、これは1つの板部材から構成されうる。しかしながら、側壁部10は、複数の部材から構成されてもよい。また、側壁部10は、四角形以外の他の多角形の筒形状を有してもよいし、円筒形状を有してもよいし、他の形状を有してもよい。
【0023】
図9には、一実施形態のX線撮像装置200の構成が示されている。X線撮像装置200は、X線発生装置1と、X線発生装置1から放射され物体230を透過したX線XRを検出するX線検出装置240を備えうる。X線撮像装置200は、制御装置210および表示装置220を更に備えてもよい。X線検出装置240は、X線検出器242と、信号処理部244とを含みうる。制御装置210は、X線発生装置1およびX線検出装置240を制御しうる。X線検出器242は、X線発生装置1から放射され物体230を透過したX線XRを検出あるいは撮像する。信号処理部244は、X線検出器242から出力される信号を処理して、処理された信号を制御装置210に供給しうる。制御装置210は、信号処理部244から供給される信号に基づいて、表示装置220に画像を表示させる。
【符号の説明】
【0024】
1:X線発生装置、100:収容容器、110:X線発生管、120:電気回路、131、132、133:ケーブル、150:絶縁性液体、EC:電気部品、MC:金属容器、10:側壁部、20:天板、30:底板
【要約】
電気部品は、電気回路と、前記電気回路を覆う金属容器と、を備える。前記金属容器は、前記電気回路の周囲を取り囲む側壁部と、前記側壁部の端部を覆いながら前記金属容器の端面を構成する閉塞部と、を含む。前記閉塞部の外周部のうち前記金属容器の外側に露出する露出面は、前記端面に垂直な断面において、丸みを有す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9