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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-18
(45)【発行日】2023-08-28
(54)【発明の名称】メタルホースシャワーヘッド連結具
(51)【国際特許分類】
   A47K 3/28 20060101AFI20230821BHJP
【FI】
A47K3/28
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2018137783
(22)【出願日】2018-07-23
(65)【公開番号】P2020014537
(43)【公開日】2020-01-30
【審査請求日】2021-07-26
(73)【特許権者】
【識別番号】518261205
【氏名又は名称】イ、ジン ミョン
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イ、ジン ミョン
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1676595(KR,B1)
【文献】韓国公開実用新案第20-2009-0012296(KR,U)
【文献】韓国登録実用新案第20-0288757(KR,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 3/28
F16L 33/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャワーヘッド1の下端とねじ結合され、下端にホースの上端周縁部が乗せられる下端固定段顎310が形成された結合具300に含まれる連結具100において、
前記ホース200の内周縁に差し込まれる下端本体111が形成され、前記下端本体111の上部に周縁部に突出される本体フランジ112が形成され、前記本体フランジ112の上部に上端本体113が形成される連結具本体110と、
前記本体フランジ112の上端に乗せられ、中央には上端本体113の周縁部に中央が差し込まれる金属薄板からなるドーナツ状の座金120と、
前記座金120の上端に乗せられ、リング状のパッキング130と、
前記連結具本体110の上端本体113の上端周縁部に固定され、合成樹脂材の薄板からなる本体上部固定具115で固定される構成において、
前記パッキング130の断面の形状は上方に開口したコ字状で左側楔と右側楔が形成され、
前記パッキング130上部から内部に水が流入してパッキング130全体に圧力を加わる時、パッキング130と座金120は相対的に摩擦係数が高くて共に回転するが、座金120と本体フランジ112は相対的に摩擦係数が低くて容易に回転するように構成した
ことを特徴とするメタルホースシャワーヘッド連結具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメタルホースシャワーヘッド連結具に関し、より詳しくは、メタルホースの先端に固定され、シャワーヘッドの下端と連結される際に使用される連結具を完全に密閉することができながらも、簡単に回転してメタルホースがねじれることが防止されるメタルホースシャワーヘッド連結具に関する。
【背景技術】
【0002】
シャワーは基本的な身体の衛生はもちろん、皮膚の美容に役に立ち、日常で疲れた心身を弛緩して、精神の健康にも役に立つ役割を果たすことが分かる。
【0003】
前記シャワーのために、従来は水道管を介して吐出された水を細かく刻んで噴射するノズルが形成されるシャワー器が提供されていた。
【0004】
前記従来のシャワー器は、水道管と連結されるホースと先端にノズルが形成されるシャワーヘッドで構成される。
【0005】
前記シャワーヘッドの内部には管路が形成され、上端の先端にノズルが形成され、下端の先端はホースと連結される。
【0006】
前記ホースは、従来は合成樹脂材のホースを使用していたが、最近は合成樹脂材のホースを内部に含み、外殻にはステンレス材質の金属線を巻いたメタルホースが形成されている。
【0007】
前記メタルホースは内部にホースが形成され、前記ホースの周縁部に保護ホースが形成されるが、前記保護ホースの外殻に金属線が巻かれて形成される。
【0008】
前記シャワーヘッドとメタルホースを連結するためには、メタルホースの先端に突出されたナット部が形成されるが、前記ナット部にはシャワーヘッドの下端の先端に形成されるボルト部が結合されてシャワー器が形成される。
【0009】
しかし、シャワーヘッドを使用するに当たって、使用者が回転方向を一定にせず、メタルホースがねじれ続けるためそれを直すことが難しい問題点があった。
【0010】
前記問題点を解決するために、特許文献1及び特許文献2などにねじれ防止具が形成されたシャワー器が提供されている。
【0011】
従来のシャワーヘッド連結用ねじれ防止具は、図1、2を参照すると、シャワーヘッド1とメタルホース2を連結する連結仕上げキャップ3と、前記連結仕上げキャップ3の内側の下部面に収容結合されるねじれ防止部材4で構成され、
前記ねじれ防止部材4には、メタルホースと連結されるホース連結台41が形成され、前記ホース連結台の上端に突出されたパッキング固定片411が形成されるが、前記パッキング固定片411の上部にU字型の水密パッキング42が乗せられ、前記U字型の水密パッキング42を内部に収容しながら周縁部に固定密閉リング433が形成される密閉固定具43が形成されて構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】大韓民国特許庁登録実用新案公報 第0288757号
【文献】大韓民国特許庁登録特許公報 第1676595号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかし、従来のシャワーヘッド連結用ねじれ防止具には、以下のような問題点があった。
【0014】
第一、水圧がかかるとU字型の水密パッキングの中央部分に水がいっぱい溜まるようになり、水密パッキングの内部の下端を強く押すようになって、ホース連結台のパッキング固定片との摩擦力が増加して、この部分が自由に回転できないため、メタルホースがねじれるようになる。
【0015】
第二、密閉固定具がホース連結台の上端周縁部を全て囲み、この部分に別途の固定密閉リングが必要なため、製品が複雑なって逆に回転を妨げるようになるため、ねじれ防止がうまくできなくなる。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上述した問題点を解決するために、本発明は、シャワー器の下端とねじ結合され、下端にホースの上端周縁部が乗せられる下端固定段顎が形成された結合具に含まれる連結具において、
前記ホースの内周縁に差し込まれる下端本体が形成され、前記下端本体の上部に周縁部に突出される本体フランジが形成され、前記本体フランジの上部に上端本体が形成される連結具本体と、
前記本体フランジの上端に乗せられ、中央には上端本体の周縁部に中央が差し込まれる金属薄板からなるドーナツ状の座金と、
前記座金の上端に乗せられ、断面の形状が上方に開口したコ字状のリング状からなるパッキングと、
前記連結具本体の上端本体の上端周縁部に固定され、合成樹脂材の薄板からなる本体上部固定具で固定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明のメタルホースシャワーヘッド連結具にようと、以下のような効果が発生する。
【0018】
第一、パッキングの形態が上端両側面で線接触するように形成されており、圧力がかかる際に上端本体の外壁と結合具の内壁との摩擦力が最小化され、下端は座金と摩擦されるが、座金の摩擦係数が低く全体的にホースが回転せず、シャワー器と結合具が容易に回転するようになるため、ホースがねじれなくなる。
【0019】
第二、パッキング一つで水密が完璧に行われるため別途のパッキングを必要とせず、製品が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】従来のシャワーヘッド連結用ねじれ防止具の断面概念図である。
図2】従来のシャワーヘッド連結用ねじれ防止具の分離断面図である。
図3】本発明の好ましい実施例で形成されるメタルホースシャワーヘッド連結具の斜視図である。
図4】本発明の好ましい実施例で形成されるメタルホースシャワーヘッド連結具の分離斜視図である。
図5】本発明の好ましい実施例で形成されるメタルホースシャワーヘッド連結具を結合具に連結した状態の斜視断面図である。
図6】本発明の好ましい実施例で形成されるメタルホースシャワーヘッド連結具の結合概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、シャワーヘッド1の下端とねじ結合され、下端にホースの上端周縁部が乗せられる下端固定段顎310が形成された結合具300に含まれる連結具100において、
前記ホース200の内周縁に差し込まれる下端本体111が形成され、前記下端本体111の上部に周縁部に突出される本体フランジ112が形成され、前記本体フランジ112の上部に上端本体113が形成される連結具本体110と、
前記本体フランジ112の上端に乗せられ、中央は上端本体113の周縁部の中央が差し込まれる金属薄板からなるドーナツ状の座金120と、
前記座金120の上端に乗せられ、断面の形状が上方に開口したコ字状、特に次のような形状、
のリング状からなるパッキング130と、
前記連結具本体110の上端本体113の上端周縁部に固定され、合成樹脂材の薄板からなる本体上部固定具115で固定される。
【0022】
本発明の連結具100は、中央の孔が形成される連結具本体110の本体フランジ112の上端に座金120が、その上端にパッキング130が乗せられ、本体上部固定具115が連結具本体110の上端本体113の上端周縁部に固定されて座金120とパッキング130が抜けられないように形成される。
【0023】
前記連結具本体110は、中央に中空が形成されてホース200から流入される水が通過されるように形成される。
【0024】
前記連結具本体110には中空の円形棒の周縁部に突出される本体フランジ112が形成され、前記本体フランジ112の下部には下端本体111が形成される。
【0025】
前記下端本体111の外周縁には内部ホース230の内径から抜けられないように楔が形成される。
【0026】
前記連結具本体110の上部には上端本体113が形成され、前記上端本体113の上端の先端には本体上部固定具115が接着固定される。
【0027】
前記本体上部固定具115は形成されなくてもよいが、もし本体上部固定具115が形成されなければ、上端本体113の上部の先端に外周縁に突出される段顎が形成されてもよい。
【0028】
前記ホース200には中央に内部ホース230が形成され、前記内部ホース230の外周縁には鋼線ホース220が形成されるが、前記鋼線ホース220の外周縁にはメタル210が形成される。
【0029】
前記座金120は金属薄板からなり、前記本体フランジ112の上端に乗せられるように形成される。
【0030】
前記パッキング130は中央に孔が形成されるリング状に形成されるが、その断面の形状が上方に開口したコ字状に形成される。
【0031】
前記パッキング130の断面から見ると、左側上端、つまり、連結具本体110の上端本体113の外壁に当たる部分が線接触するように左側楔が形成され、右側上端、つまり、結合具300の内壁に当たる部分が線接触するように右側楔が形成される。
【0032】
前記パッキング130の上部に水が入ると、上端に形成された溝に水が溜まるようになり、圧力が内部全体に及ぶようになる。
【0033】
特に、パッキング130の下部に圧力が加わるようになるが、座金120の上部を強く押して座金120と共に回転することができる。
【0034】
以下、本発明の好ましい実施例によって形成されたメタルホースシャワーヘッド連結具の作動を説明すると以下のようである。
【0035】
前記シャワーヘッド1の下端にはボルトが形成され、前記結合具300の下端に形成された下端固定段顎310にホース200の上端周縁部がかかるように形成されて、前記ホース200の上端周縁部が内挿される。
【0036】
前記ホース200の内部ホース230には連結具本体110の下端本体111が挿入されるが、前記下端本体111の周縁部に形成された楔によって抜けられなくなる。
【0037】
前記連結具本体110は、本体フランジ112の上端に座金120とパッキング130が乗せられ、その上端に本体上部固定具115が連結具本体110の上端周縁部に固定されて形成される。
【0038】
この際、前記パッキング130の右側楔部分は本体上部固定具115より外周縁に突出して形成される。
【0039】
後に、前記シャワーヘッド1の下端を結合具300に差し込むと、シャワーヘッド1の下端が連結具本体110の本体上部固定具115の上部に固定される。
【0040】
前記のように組み立てられた状態でホース200から水が流入されると、水がシャワーヘッド1に流入されると共に、連結具本体110の本体上部固定具115の周縁部に沿ってパッキング130上部の内部に流入される。
【0041】
前記パッキング130上部の内部に流入された水はパッキング130全体に圧力を加えるようになるが、この際、ホース200を回転させればパッキング130と座金120は摩擦係数が高くて共に回転するが、座金129と本体フランジ112は摩擦係数が低くて容易に回転される。
【0042】
また、パッキング130の左側楔と右側楔は、それぞれ本体113の外壁と結合具300の下端内壁との摩擦が最小化(線接触)される。
【0043】
本発明メタルホースシャワーヘッド連結具によると、パッキングの形態が上端両側面で線接触されるように形成されており、圧力が加わる際の上端本体の外壁と結合具の内壁との摩擦力が最小化され、下端は座金と摩擦されるが、座金の摩擦係数が低いため全体的にホースが回転せず、シャワー器と結合具が容易に回転するようになるためホースがねじれなくなり、パッキング一つで水密が完璧に行われるため、別途のパッキングを必要としないため製品が簡単になどの効果が発生する。
【0044】
本発明は添付した図面を参照して好ましい実施例を中心に記述されたが、当業者にとって、このような記載から後述する特許請求の範囲によって包括される本発明の範疇を逸脱しない限り多様な変形が可能であることは自明である。
【符号の説明】
【0045】
1:シャワーヘッド
100:連結具
110:連結具本体
111:下端本体
112:本体フランジ
113:上端本体
115:本体上部固定具
120:座金
130:パッキング
200:ホース
210:メタル
220:鋼線ホース
230:内部ホース
300:結合具

図1
図2
図3
図4
図5
図6