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特許7334071折りたたみ式ディスプレイを含む電子装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-18
(45)【発行日】2023-08-28
(54)【発明の名称】折りたたみ式ディスプレイを含む電子装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20230821BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20230821BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20230821BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/00 346Z
G09F9/00 348Z
G09F9/00 366Z
H04N5/64 501Z
H05K5/02 V
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2019103875
(22)【出願日】2019-06-03
(65)【公開番号】P2019211778
(43)【公開日】2019-12-12
【審査請求日】2022-04-26
(31)【優先権主張番号】10-2018-0063602
(32)【優先日】2018-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 基 大
(72)【発明者】
【氏名】金 正 眞
(72)【発明者】
【氏名】金 鐘 潤
(72)【発明者】
【氏名】白 茂 鉉
(72)【発明者】
【氏名】劉 重 根
(72)【発明者】
【氏名】崔 榮 植
(72)【発明者】
【氏名】李 旻 星
【審査官】川俣 郁子
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-059991(JP,A)
【文献】特開2017-201393(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0110139(US,A1)
【文献】国際公開第2017/188308(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0010405(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0378397(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0123436(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0111954(US,A1)
【文献】特開2018-013849(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1837568(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F9/00-9/46
H04M1/02-1/23
H04N5/64-5/655
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
H05K5/00-5/06
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置であって、
折りたたみ式ハウジング(a foldable housing)は、
第1ハウジング構造物(a first housing structure)、及び前記第1ハウジング構造物に折りたたみ可能に(foldably)連結される第2ハウジング構造物を含み、
前記第1ハウジング構造物及び前記第2ハウジング構造物は、
折りたたみ状態(folded state)で前記第2ハウジング構造物が前記第1ハウジング構造物と対向し、
非折りたたみ状態(unfolded state)で前記第1ハウジング構造物と前記第2ハウジング構造物が平面構造を形成するように、第1方向に延長される第1軸に対して相互間に折りたたみ可能であり、
前記第1ハウジング構造物及び前記第2ハウジング構造物は、ともにリセスを形成し、前記リセスは前記非折りたたみ状態で前記リセスの上からみる時、前記第1方向に垂直な第2方向に延長される第1幅を有するように、前記第1ハウジング構造物の第1部分と前記第2ハウジング構造物の第1部分の間の第1領域、及び
前記第2方向に延長される第2幅を有するように、前記第1ハウジング構造物の第2部分と前記第2ハウジング構造物の第2部分の間の第2領域を含み、
前記第2幅は第1幅より長く、前記第2ハウジング構造物の第1部分は、前記第2ハウジング構造物の第2部分より前記第1軸に近い折りたたみ式ハウジング、及び
前記リセス内に位置するフレキシブルディスプレイを含み、
前記フレキシブルディスプレイは、
前記リセスの前記第1領域に位置し、前記非折りたたみ状態で前記第2ハウジング構造物の第1部分から第1間隔を有し、前記第2ハウジング構造物の第1部分と対向する第1周辺部を含む第1部分、及び
前記リセスの前記第2領域に位置し、前記第2ハウジング構造物の第2部分と対向する第2周辺部を含み、前記第2ハウジング構造物の第2部分から第2間隔を有する第2部分を含み、前記第2ハウジング構造物の第2部分と対向する第2周辺部との間にブラケットを備える場合は、前記第2間隔は前記第2周辺部と前記ブラケットの側壁との間の間隔であり、前記非折りたたみ状態で前記第2間隔は前記第1間隔より小さいことを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記第2ハウジング構造物の第1部分は、前記第1ハウジング構造物の第1部分より前記第1軸に近いことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記フレキシブルディスプレイは、互いに積層された複数のレイヤーを含み、
前記第1周辺部及び前記第2周辺部のそれぞれは、前記複数のレイヤーによって階段構造を形成することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記第1周辺部は、前記折りたたみ状態で前記第2ハウジング構造物の第1部分から第3間隔を有し、前記第3間隔は前記第1間隔より小さいことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項5】
前記第2ハウジング構造物の第2部分と対向する第2周辺部との間にブラケットを備える場合、前記第2周辺部は、前記折りたたみ状態で前記ブラケットの側壁から第4間隔を有し、前記第4間隔は前記第2間隔より小さいことを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
【請求項6】
前記第1間隔と前記第3間隔の間の第1の差は、前記第2間隔と前記第4間隔の間の第2の差に比べて大きいことを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
【請求項7】
前記フレキシブルディスプレイは、互いに積層された複数のレイヤーを含み、前記複数のレイヤーが剛体でなる場合、前記第3間隔及び前記第4間隔は、実質的に同一なことを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
【請求項8】
前記第1ハウジング構造物の側壁と前記フレキシブルディスプレイとの間は第1の間隔(L1)だけ離隔され、
前記第2ハウジング構造物の側壁と前記フレキシブルディスプレイとの間は第3の間隔(L3)だけ離隔され、
前記第1の間隔(L1)は、前記第3の間隔(L3)より小さいことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項9】
前記第2ハウジング構造物は、少なくとも1つのセンサーが配置されたセンサー領域を含むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項10】
電子装置であって、
折りたたみ式ハウジング(a foldable housing)は、
第1ハウジング構造物(a first housing structure)、及び前記第1ハウジング構造物に折りたたみ可能に(foldably)連結される第2ハウジング構造物を含み、
前記第1ハウジング構造物及び前記第2ハウジング構造物は、
折りたたみ状態(folded state)で前記第2ハウジング構造物が前記第1ハウジング構造物と対向し、
非折りたたみ状態(unfolded state)で前記第1ハウジング構造物と前記第2ハウジング構造物が平面構造を形成するように、第1方向に延長される第1軸に対して相互間に折りたたみ可能であり、
前記第1ハウジング構造物及び前記第2ハウジング構造物は、ともにリセスを形成し、前記リセスは前記非折りたたみ状態で前記リセスの上からみる時、前記第1方向に垂直な第2方向に延長される第1幅を有するように、前記第1ハウジング構造物の第1部分と前記第2ハウジング構造物の第1部分の間の第1領域、及び
前記第2方向に延長される第2幅を有するように、前記第1ハウジング構造物の第2部分と前記第2ハウジング構造物の第2部分の間の第2領域を含む折りたたみ式ハウジングと、
前記リセス内に位置し、第1方向に延長される第1軸を中心に折りたたまれるフレキシブルディスプレイと、
その第1面に前記フレキシブルディスプレイの少なくとも一部が配置される第1ブラケット、及びその第1面に前記フレキシブルディスプレイの少なくとも一部が配置され、前記第1ブラケットの前記第1方向に垂直な第2方向に配置される第2ブラケットを含むブラケット構造と、
前記第1方向に垂直な折りたたみ軸を含み、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットが前記折りたたみ軸に対して折りたたまれるか広がるように前記第1ブラケットと前記第2ブラケットを連結するヒンジ構造物と、
内側面が前記第1ブラケットの前記第1面及び前記第2ブラケットの前記第1面と連結され、内部に前記ヒンジ構造物が配置されるヒンジハウジングと、
前記第1ブラケットの第2面に配置される第1基板及び前記第2ブラケットの第2面に配置される第2基板を含む基板部と、
前記第1基板と前記第2基板を電気的に接続する配線部材と、を含み、
前記フレキシブルディスプレイは、
前記リセスの前記第1領域に位置し、前記非折りたたみ状態で前記第2ハウジング構造物の第1部分から第1間隔を有し、前記第2ハウジング構造物の第1部分と対向する第1周辺部を含む第1部分、及び
前記リセスの前記第2領域に位置し、前記第2ハウジング構造物の第2部分と対向する第2周辺部を含み、前記第2ハウジング構造物の第2部分から第2間隔を有する第2部分を含み、前記非折りたたみ状態で前記第2間隔は前記第1間隔より小さく、
前記配線部材の少なくとも一部は、前記第1ブラケットの前記第1面または前記第2ブラケットの前記第1面に延長されることを特徴とする電子装置。
【請求項11】
前記配線部材の少なくとも一部は、前記第1ブラケットの第1面または前記第2ブラケットの第1面から前記ヒンジハウジング内部に延長されることを特徴とする請求項10に記載の電子装置。
【請求項12】
前記第1ブラケットの第1面には、前記第1ブラケットを貫通する第1開口が形成され、
前記配線部材は、前記第1開口を通って前記第1ブラケットの第1面に延長されることを特徴とする請求項11に記載の電子装置。
【請求項13】
前記第2ブラケットの第1面には、前記折りたたみ軸を基準として前記第1開口と対称をなす第2開口が形成され、
前記配線部材は、前記第1開口及び前記第2開口を通過して前記第1基板と前記第2基板を電気的に接続し、前記第1開口と前記第2開口の間に位置する前記配線部材の一部は、前記ヒンジハウジング内部に位置することを特徴とする請求項12に記載の電子装置。
【請求項14】
前記配線部材は、前記第2方向に延長されることを特徴とする請求項10に記載の電子装置。
【請求項15】
前記配線部材は、前記ヒンジハウジング内部に位置する可変領域と前記可変領域の両側に延長され、少なくとも一部が前記第1ブラケットの第1面、及び前記第2ブラケットの第1面に付着される固定領域を含み、
前記可変領域の長さは、前記ヒンジハウジング内側面の第2方向長さより長く、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットが広がる場合、前記可変領域は前記ヒンジハウジングの内側面に接触し、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットが折りたたまれる場合、前記可変領域は前記ヒンジハウジングの内側面と所定の間隔離隔されることを特徴とする請求項14に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の多様な実施形態は、電子装置に係り、より詳しくは、折りたたみ式ディスプレイを含む電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ技術の発展に伴い、フレキシブル(flexible)ディスプレイを採用した電子装置が普及してきている。例えば、平面ディスプレイ、及び平面ディスプレイから一側面または両側面に延長される曲面ディスプレイを含む電子装置が普及してきている。
【0003】
一方、既存の平面ディスプレイを備えた電子装置の中では、ノートパソコンや折りたたみ式携帯電話機(flip phone)のように、ヒンジ構造により折りたたみ可能な電子装置が存在する。このようなフォルダ構造を有する電子装置等は、ディスプレイのヒンジ構造を中心に一側あるいは両側に配置される平面ディスプレイを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-057305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
大きさが小さいので携帯が簡便な電子装置と、大きな画面を提供する電子装置は、トレードオフ(trade-off)関係にある。高い携帯性と大きい画面を全て提供するため、折りたたみ可能な電子装置にフレキシブルディスプレイが採用され得る。
【0006】
フレキシブルディスプレイは複数のレイヤーでなるので、装置の折れが発生する時、フレキシブルディスプレイの変形が発生することがあり、フレキシブルディスプレイの特性を考慮しない電子装置のハウジング設計は、ディスプレイの変形や損傷を招来し得る。
【0007】
また、折りたたみ可能な電子装置は、折れ軸を中心に第1部分と第2部分からなり、第1部分と第2部分は配線部材によって電気的に接続される。配線部材は、電子装置の折れが発生する時に変形が発生することがあり、このような反復的な折れによって配線部材にストレスが加えられ得る。これを考慮していない設計は、配線部材の損傷を招来し得る。
【0008】
また、折りたたみ可能な電子装置は、フレキシブルディスプレイが配置されたハウジングを含み得る。ハウジングは、折れ軸を中心に第1部分と第2部分とからなり、ハウジングの第1部分と第2部分が折れる時、フレキシブルディスプレイが撓み得る。電子装置のこのような動作を可能にするため、ハウジングとディスプレイの組み立て構造が提示される必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
多様な実施形態における電子装置は、折りたたみ式ハウジング(a foldable housing)は、第1ハウジング構造物(a first housing structure)、及び前記第1ハウジング構造物に折りたたみ可能に(foldably)連結される第2ハウジング構造物を含み、前記第1ハウジング構造物及び前記第2ハウジング構造物は、折りたたみ状態(folded state)で前記第2ハウジング構造物が前記第1ハウジング構造物と対向し、非折りたたみ状態(unfolded state)で前記第1ハウジング構造物と前記第2ハウジング構造物が平面構造を形成するよう、第1方向に延長される第1軸を中心に相互間に折りたたみ可能であり、
前記第1ハウジング構造物及び前記第2ハウジング構造物は、ともにリセスを形成し、前記リセスは、前記非折りたたみ状態で前記リセスの上から見る時、前記第1方向に垂直な第2方向に延長される第1幅を有するよう、前記第1ハウジング構造物の第1部分と前記第2ハウジング構造物の第1部分との間の第1領域、及び前記第2方向に延長される第2幅を有するよう、前記第1ハウジング構造物の第2部分と前記第2ハウジング構造物の第2部分との間の第2領域を含み、前記第2幅は第1幅より長く、前記第2ハウジング構造物の第1部分は、前記第2ハウジング構造物の第2部分より前記第1軸に近い折りたたみ式ハウジング、及び前記リセス内に位置するフレキシブルディスプレイを含み、前記フレキシブルディスプレイは、前記リセスの前記第1領域に位置し、前記非折りたたみ状態で前記第2ハウジング構造物の第1部分から第1間隔を有し、前記第2ハウジング構造物の第1部分と対向する第1周辺部を含む第1部分、及び前記リセスの前記第2領域に位置し、前記第2ハウジング構造物の第2部分と対向する第2周辺部を含み、前記第2ハウジング構造物の第2部分から第2間隔を有する第2部分を含み、前記非折りたたみ状態で前記第2間隔は前記第1間隔より小さい。
【0010】
多様な実施形態における電子装置は、折りたたみ式ハウジング(a foldable housing)は、第1ハウジング構造物(a first housing structure)、及び前記第1ハウジング構造物に折りたたみ可能に(foldably)連結される第2ハウジング構造物を含み、前記第1ハウジング構造物及び前記第2ハウジング構造物は、折りたたみ状態(folded state)で前記第2ハウジング構造物が前記第1ハウジング構造物と対向し、非折りたたみ状態(unfolded state)で前記第1ハウジング構造物と前記第2ハウジング構造物が平面構造を形成するよう、第1方向に延長される第1軸を中心に相互間に折りたたみ可能であり、
前記第1ハウジング構造物及び前記第2ハウジング構造物は、第1ハウジング構造物の第1部分と前記第2ハウジング構造物の第1部分との間にリセスを形成し、前記第1ハウジング構造物の第1部分は、前記リセスに向かう第1内部面に第1長さで延長されたリセスを含み、前記第2ハウジング構造物の第1部分は、前記リセスに向かう第2内部面に第2長さで延長されたリセスを含む折りたたみ式ハウジング、及び前記リセス内に位置するフレキシブルディスプレイを含み、前記フレキシブルディスプレイは、前記第1方向に延長されて前記第1長さで延長されたリセスに挿入された第1周辺部、及び前記第1方向に延長されて前記第2長さで延長されたリセスに挿入された第2周辺部を含み得る。
【0011】
多様な実施形態における電子装置は、第1領域、第2領域、及び前記第1領域と前記第2領域の間に配置される折りたたみ領域を含むフレキシブルディスプレイ、及び前記第1領域と前記折りたたみ領域の少なくとも一部が配置される第1ハウジング、及び前記第2領域と前記折りたたみ領域の残りの一部が配置され、前記第1ハウジングと第1方向に延長される折りたたみ軸に対して折りたたみ可能に連結される第2ハウジングを含むハウジングを含み、前記第1ハウジングは、前記第1ハウジングの縁部を形成し、前記第1方向に垂直な第2方向に延長される第1横フレームと、前記第1横フレームと並んで対向する第2横フレームとを含み、前記第2ハウジングは、前記第2ハウジングの縁部を形成し、前記第2方向に延長される第3横フレームと、前記第3横フレームと並んで対向する第4横フレームとを含み、前記第1横フレーム、前記第2横フレーム、前記第3横フレーム及び前記第4横フレームには、それぞれ前記第2方向に延長される第1溝、第2溝、第3溝及び第4溝が形成され、前記フレキシブルディスプレイは、前記第2方向に延長される第1周辺部と、前記第1周辺部と並んだ第2周辺部とを含む周辺部を含み、前記第1溝及び前記第3溝には前記第1周辺部が挿入され、前記第2溝及び前記第4溝には前記第2周辺部が挿入され得る。
【0012】
多様な実施形態における電子装置は、第1方向に延長される第1軸を中心に折りたたまれるフレキシブルディスプレイと、その第1面に前記フレキシブルディスプレイの少なくとも一部が配置される第1ブラケット、及びその第1面に前記フレキシブルディスプレイの少なくとも一部が配置され、前記第1ブラケットの前記第1方向に垂直な第2方向に配置される第2ブラケットを含むブラケット構造と、前記第1方向に垂直な折りたたみ軸を含み、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットが前記折りたたみ軸に対して折りたたまれるか広がるように前記第1ブラケットと前記第2ブラケットを連結するヒンジ構造物と、内側面が前記第1ブラケットの前記第1面及び前記第2ブラケットの前記第1面と連結され、内部に前記ヒンジ構造物が配置されるヒンジハウジングと、前記第1ブラケットの第2面に配置される第1基板、及び前記第2ブラケットの第2面に配置される第2基板を含む基板部と、前記第1基板と前記第2基板を電気的に接続する配線部材と、を含み、前記配線部材の少なくとも一部は、前記第1ブラケットの前記第1面または前記第2ブラケットの前記第1面に延長され得る。
【発明の効果】
【0013】
本明細書に開示する多様な実施形態によれば、折りたたみ式電子装置を容易で安定的に組み立てることが可能であり、折りたたみ式電子装置の折りたたみ(folding)の際に影響を受ける構成要素等の破損を防止するし耐久性を強化することが可能であり、前記構成要素等の変形を考慮した設計ができる。その他、本明細書を通じて直接的または間接的に把握される多様な効果が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】一実施形態による電子装置の広がり状態を示した図である。
図2】一実施形態による電子装置の折りたたみ状態を示した図である。
図3】一実施形態による電子装置の分解斜視図である。
図4】一実施形態による電子装置のディスプレイの平面及び断面を示した図である。
図5】一実施形態による電子装置のディスプレイ部を示した図である。
図6】一実施形態による電子装置のディスプレイ部を示した図である。
図7】一実施形態による電子装置が広がり状態の場合のディスプレイとプレートの断面の一部を示した図である。
図8】一実施形態による電子装置が折りたたみ状態の場合のディスプレイとプレートを示した斜視図である。
図9】一実施形態による電子装置のブラケットアセンブリーの前面と後面を示した図である。
図10】一実施形態による電子装置のブラケットアセンブリーの分解斜視図である。
図11a】一実施形態による電子装置の配線部材と配線部材のブラケット固定を示した図である。
図11b】一実施形態による電子装置の配線部材と配線部材のブラケット固定を示した図である。
図12a図9及び図10の電子装置のヒンジ構造物の一実施形態を示した図である。
図12b図9及び図10の電子装置のヒンジ構造物の一実施形態を示した図である。
図12c図9及び図10の電子装置のヒンジ構造物の一実施形態を示した図である。
図13a】多様な実施形態による電子装置の配線部材を示した図である。
図13b】多様な実施形態による電子装置の配線部材を示した図である。
図13c】多様な実施形態による電子装置の配線部材を示した図である。
図13d】多様な実施形態による電子装置の配線部材を示した図である。
図14a】一実施形態による電子装置のブラケットアセンブリーの結合関係を示した図である。
図14b】一実施形態による電子装置のブラケットアセンブリーの結合関係を示した図である。
図14c】一実施形態による電子装置のブラケットアセンブリーの結合関係を示した図である。
図15a】一実施形態による電子装置のブラケットアセンブリーの組み立ての順を示した図である。
図15b】一実施形態による電子装置のブラケットアセンブリーの組み立ての順を示した図である。
図15c】一実施形態による電子装置のブラケットアセンブリーの組み立ての順を示した図である。
図16a】一実施形態による電子装置のブラケットアセンブリーとディスプレイモジュールの結合状態を示した図である。
図16b】一実施形態による電子装置のブラケットアセンブリーとディスプレイモジュールの結合状態を示した図である。
図17】一実施形態による電子装置の折りたたみ式ハウジングを示した図である。
図18】一実施形態による電子装置の折りたたみ式ハウジングとブラケットアセンブリーの結合を示した図である。
図19】一実施形態による電子装置のスライディング構造を示した図である。
図20】一実施形態による電子装置の折りたたみ式ハウジングとブラケットアセンブリーが組み立てられたことを示した図である。
図21】一実施形態による電子装置の基板部及び後面カバーを示した分解斜視図である。
図22】一実施形態による電子装置の基板部を示した図である。
図23】一実施形態による電子装置の後面カバーを示した図である。
図24】多様な実施形態による電子装置の使用状態を示した図である。
図25a】多様な実施形態による電子装置が折りたたみ状態である時の、ディスプレイとハウジングの間の間隔、及びディスプレイのせん断を示した図である。
図25b】多様な実施形態による電子装置が折りたたみ状態である時の、ディスプレイとハウジングの間の間隔、及びディスプレイのせん断を示した図である。
図26a】多様な実施形態による電子装置が折りたたみ状態である時、ディスプレイの一部領域の断面、及びディスプレイとハウジングの間の間隔を示した図である。
図26b】多様な実施形態による電子装置が折りたたみ状態である時、ディスプレイの一部領域の断面、及びディスプレイとハウジングの間の間隔を示した図である。
図26c】多様な実施形態による電子装置が折りたたみ状態である時、ディスプレイの一部領域の断面、及びディスプレイとハウジングの間の間隔を示した図である。
図27a】多様な実施形態による電子装置の前面を示した図である。
図27b】多様な実施形態による電子装置の前面を示した図である。
図27c】多様な実施形態による電子装置の前面を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の多様な実施形態を図を参照しながら詳細に説明する。しかし、これは、本明細書に記載する技術を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の実施形態の多様な変更(modifications)、均等物(equivalents)、及び/または代替物(alternatives)を含むものと理解されなければならない。図の説明と関連し、類似の構成要素に対しては類似の参照符号を用いる。
【0016】
本明細で用いる、『有する』、『有し得る』、『含む』、または『含み得る』などの表現は、当該特徴(例:数値、機能、動作、または部品などの構成要素)の存在を指し、追加的な特徴の存在を排除しない。
【0017】
本明細書での『AまたはB』、『Aまたは/及びBのうち少なくとも一つ』、または『Aまたは/及びBのうち一つまたはそれ以上』などの表現は、一緒に並べられている項目の全ての可能な組み合わせを含み得る。例えば、『AまたはB』、『A及びBのうち少なくとも一つ』、または『AまたはBのうち少なくとも一つ』は、(1)少なくとも一つのAを含む、(2)少なくとも一つのBを含む、または(3)少なくとも一つのA及び少なくとも一つのB全部を含む場合を全て称する。
【0018】
本明細書で用いる『第1』、『第2』、『第一』、または『第二』などの表現は、多様な構成要素を、順序及び/または重要度に係わりなく修飾することができ、一構成要素を他の構成要素と区分するために用いるだけで、当該構成要素を限定しない。例えば、第1使用者機器と第2使用者機器は、順序または重要度に係わりなく、互いに異なる使用者機器を表す。例えば、本明細書に記載する権利範囲を外れることなく、第1構成要素は第2構成要素と命名されてもよく、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名されてもよい。
【0019】
ある構成要素(例:第1構成要素)が他の構成要素(例:第2構成要素)に『(機能的にまたは通信的に)連結されて((operatively or communicatively)coupled with/to)』いるか『接続されて(connected to)』いると言及する時には、ある構成要素が他の構成要素に直接的に連結されるか、他の構成要素(例:第3構成要素)を通じて連結され得ると理解されなければならない。それに反し、ある構成要素(例:第1構成要素)が他の構成要素(例:第2構成要素)に『直接連結されて』いるか『直接接続されて』いると言及する時には、ある構成要素と他の構成要素の間に他の構成要素(例:第3構成要素)が存在しないものと理解されてもよい。
【0020】
本明細書で用いる表現『~するようになっている(または設定された)(configured to)』は、状況に応じて、例えば、『~に好適な(suitable for)』、『~する能力を有する(having the capacity to)』、『~するように設計された(designed to)』、『~するように変更された(adapted to)』、『~させられた(made to)』、または『~ができる(capable of)』と変えて用いられてもよい。用語『~するようになっている(または設定された)』は、ハードウェア的に『特別に設計された(specifically designed to)』ことだけを必ず意味しないことがある。代わりに、ある状況では、『~するようになっている装置』という表現は、その装置が他の装置または部品等とともに『~できる』ことを意味し得る。例えば、文言『A、B、及びCを行なうようになっている(または設定された)プロセッサ』は、当該動作を行なうための専用プロセッサ(例:埋め込みプロセッサ)、またはメモリー装置に格納された一つ以上のソフトウェアプログラムを行なうことにより、当該動作を行なうことができる汎用プロセッサ(generic-purpose processor)(例:CPUまたはapplication processor)を意味し得る。
【0021】
本明細書で用いる用語は、ただ特定の実施形態を説明するために用いるものであって、他の実施形態の範囲を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明らかに異なる意味を有しない限り、複数の表現を含み得る。技術的や科学的な用語を含めてここで用いる用語は、本明細書に記載する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有し得る。本明細書に用いる用語の中で一般的な辞書で定義された用語は、関連技術の文脈上有する意味と同一または類似の意味に解釈されてよく、本明細書で明らかに定義されない限り、理想的や過度に形式的な意味に解釈されない。場合によって、本明細書で定義した用語であるとしても、本文書の実施形態を排除するように解釈され得ない。
【0022】
本明細書の多様な実施形態による電子装置は、例えば、スマートフォン(smartphone)、タブレットPC(tablet personal computer)、移動電話機(mobile phone)、画像電話機、電子書籍リーダー(e-book reader)、ラップトップPC(laptop personal computer)、ネットブックコンピューター(netbook computer)、モバイル医療機器、カメラ(camera)、またはウェアラブル装置(wearable device)のうち少なくとも一つを含み得る。多様な実施形態によれば、ウェアラブル装置は、アクセサリー型(例:時計、指輪、腕輪、アンクレット、ネックレス、眼鏡、コンタクトレンズ、またはヘッドマウント装置(head-mounted-device(HMD))、織物または衣類一体型(例:電子衣服)、身体付着型(例:スキンパッド(skin pad)または入れ墨)、または生体移植型(例:implantable circuit)のうち少なくとも一つを含み得る。
【0023】
以下、図を参照して、多様な実施形態による電子装置を説明する。本明細書で、使用者という用語は、電子装置を使用する人または電子装置を使用する装置(例:人工知能電子装置)を称し得る。
【0024】
図1は、一実施形態による電子装置の広がり状態を示した図である。図2は、一実施形態による電子装置の折りたたみ状態を示した図である。一実施形態で、電子装置10は、図1に示した広がり状態(flat state)または非折りたたみ状態(unfolded state)、図2に示した折りたたみ状態(folded state)、及び広がり状態と折りたたみ状態の間の中間状態(intermediate state)を有し得る。本明細書では、特に区別して説明しない限り、『折りたたみ状態(folded state)』というのは『fully folded state』を意味し、電子装置が所定の角度を有しながら折りたたまれている(folded with a certain angle)中間状態(intermediate state)の例示は別に説明する。
【0025】
図1及び図2を参照すれば、一実施形態で、電子装置10は、折りたたみ式ハウジング500、折りたたみ式ハウジング500の折りたたみ可能な部分をカバーするヒンジカバー530、及び折りたたみ式ハウジング500によって形成された空間内に配置されたフレキシブル(flexible)または折りたたみ式(foldable)ディスプレイ100(以下、略して、『ディスプレイ』100)を含み得る。本明細書では、ディスプレイ100が配置された面を第1面、または電子装置10の前面と定義する。そして、前面の反対面を第2面または電子装置10の後面と定義する。また、前面と後面の間の空間を取り囲む面を第3面または電子装置10の側面と定義する。
【0026】
一実施形態で、折りたたみ式ハウジング500は、第1ハウジング構造物510、センサー領域524を含む第2ハウジング構造物520、第1後面カバー580、及び第2後面カバー590を含み得る。電子装置10の折りたたみ式ハウジング500は、図1及び図2に示した形態及び結合に制限されることなく、他の形状や部品の組合せ及び/または結合によって具現され得る。例えば、他の実施形態では、第1ハウジング構造物510と第1後面カバー580が一体に形成されてもよく、第2ハウジング構造物520と第2後面カバー590が一体に形成されてもよい。
【0027】
図示した実施形態で、第1ハウジング構造物510と第2ハウジング構造物520は折りたたみ軸(A軸)を中心に両側に配置され、折りたたみ軸Aに対して全体的に対称の形状を有し得る。後述するように、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520は、電子装置10の状態が広がり状態なのか、折りたたみ状態なのか、または中間状態なのかによって互いになす角度や距離が変わり得る。図示した実施形態で、第2ハウジング構造物520は、第1ハウジング構造物510と違って、多様なセンサーが配置されるセンサー領域524をさらに含むが、その他の領域では相互対称的な形状を有し得る。
【0028】
一実施形態で、図1に示したように、第1ハウジング構造物510と第2ハウジング構造物520は、ディスプレイ100を収容するリセスをともに形成し得る。図示した実施形態では、センサー領域524により、前記リセスは、折りたたみ軸Aに対して垂直な方向に互いに異なる2個以上の幅を有し得る。
【0029】
例えば、前記リセスは、(1)第1ハウジング構造物510の中で折りたたみ軸Aに平行な第1部分510aと、第2ハウジング構造物520の中でセンサー領域524の縁部に形成される第1部分520aとの間の第1幅w1、及び(2)第1ハウジング構造物510の第2部分510bと、第2ハウジング構造物520の中で、センサー領域524に該当せず折りたたみ軸Aに平行な第2部分520bとによって形成される第2幅w2を有し得る。この場合、第2幅w2は、第1幅w1より長く形成されてもよい。言い換えれば、相互非対称の形状を有する第1ハウジング構造物510の第1部分510aと第2ハウジング構造物520の第1部分520aとは前記リセスの第1幅w1を形成し、相互対称の形状を有する第1ハウジング構造物510の第2部分510bと第2ハウジング構造物520の第2部分520bとは前記リセスの第2幅w2を形成し得る。一実施形態で、第2ハウジング構造物520の第1部分520a及び第2部分520bは、折りたたみ軸Aからの距離が互いに異なり得る。リセスの幅は、図示した例示に限定されない。多様な実施形態において、センサー領域524の形態、または第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520の非対称形状を有する部分により、リセスは複数個の幅を有し得る。
【0030】
一実施形態で、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520の少なくとも一部は、ディスプレイ100を支持するために選択された大きさの剛性を有する金属材質や非金属材質で形成される。
【0031】
一実施形態で、センサー領域524は、第2ハウジング構造物520の一コーナーに隣接して所定の領域を有するように形成される。ただし、センサー領域524の配置、形状、及び大きさは、図示した例示に限定されない。例えば、他の実施形態で、センサー領域524は、第2ハウジング構造物520の他のコーナー、あるいは上段コーナーと下段コーナーの間の任意の領域に提供される。一実施形態で、電子装置10に内蔵された多様な機能を行なうための部品(components)が、センサー領域524を通じて、またはセンサー領域524に設けられた一つ以上の開口(opening)を通じて電子装置10の前面に露出され得る。多様な実施形態において、前記部品は多様な種類のセンサーを含み得る。前記センサーは、例えば、前面カメラ、レシーバーまたは近接センサーのうち少なくとも一つを含み得る。
【0032】
第1後面カバー580は、電子装置10の後面に折りたたみ軸の一側に配置され、例えば、実質的に長方形の縁部(periphery)を有してよく、第1ハウジング構造物510によって前記縁部が取り囲まれる。同様に、第2後面カバー590は、電子装置10の後面の前記折りたたみ軸の他側に配置され、第2ハウジング構造物520によってその縁部が取り囲まれる。
【0033】
図示した実施形態で、第1後面カバー580及び第2後面カバー590は、折りたたみ軸(A軸)を中心に実質的に対称的な形状を有し得る。ただし、第1後面カバー580及び第2後面カバー590が必ずしも相互対称的な形状を有するものではなく、他の実施形態で、電子装置10は、多様な形状の第1後面カバー580及び第2後面カバー590を含み得る。さらに他の実施形態で、第1後面カバー580は、第1ハウジング構造物510と一体に形成されてもよく、第2後面カバー590は、第2ハウジング構造物520と一体に形成されてもよい。
【0034】
一実施形態で、第1後面カバー580、第2後面カバー590、第1ハウジング構造物510、及び第2ハウジング構造物520は、電子装置10の多様な部品(例:印刷回路基板、またはバッテリー)が配置可能な空間を形成し得る。一実施形態で、電子装置10の後面には、一つ以上の部品(components)が配置されるか視覚的に露出され得る。例えば、第1後面カバー580の第1後面領域582を通じて、サブディスプレイ190の少なくとも一部が視覚的に露出され得る。他の実施形態で、第2後面カバー590の第2後面領域592を通じて、一つ以上の部品またはセンサーが視覚的に露出され得る。多様な実施形態において、前記センサーは、近接センサー及び/または後面カメラを含み得る。
【0035】
図2を参照すれば、ヒンジカバー530は、第1ハウジング構造物510と第2ハウジング構造物520の間に配置され、内部部品(例えば、ヒンジ構造)を隠すようになっている。一実施形態で、ヒンジカバー530は、電子装置10の状態(広がり状態(flat state)または折りたたみ状態(folded state))に従い、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520の一部によって隠されるか、外部に露出され得る。
【0036】
一例として、図1に示したように、電子装置10が広がり状態の場合、ヒンジカバー530は、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520によって隠されて露出されないことがある。一例として、図2に示したように、電子装置10が折りたたみ状態(例:完全折りたたみ状態(fully folded state))の場合、ヒンジカバー530は、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520の間で外部に露出され得る。一例として、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520が所定の角度をなす(folded with a certain angle)中間状態(intermediate state)の場合、ヒンジカバー530は、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520の間で外部に一部露出され得る。ただし、この場合に露出される領域は、完全に折りたたまれた状態より小さいことがある。一実施形態において、ヒンジカバー530は曲面を含み得る。
【0037】
ディスプレイ100は、折りたたみ式ハウジング500によって形成された空間上に配置され得る。例えば、ディスプレイ100は、折りたたみ式ハウジング500によって形成されるリセス(recess)上に安着され、電子装置10の前面の大部分をなし得る。
【0038】
したがって、電子装置10の前面は、ディスプレイ100、及びディスプレイ100に隣接した第1ハウジング構造物510の一部領域及び第2ハウジング構造物520の一部領域を含み得る。そして、電子装置10の後面は、第1後面カバー580、第1後面カバー580に隣接した第1ハウジング構造物510の一部領域、第2後面カバー590、及び第2後面カバー590に隣接した第2ハウジング構造物520の一部領域を含み得る。
【0039】
ディスプレイ100は、少なくとも一部領域が平面または曲面に変形可能なディスプレイを意味し得る。一実施形態において、ディスプレイ100は、折りたたみ領域103、折りたたみ領域103を基準に一側(図1に示した折りたたみ領域103の左側)に配置される第1領域101、及び他側(図1に示した折りたたみ領域103の右側)に配置される第2領域102を含み得る。
【0040】
図1に示したディスプレイ100の領域の区分は例示的なものであり、ディスプレイ100は、構造または機能によって複数(例えば、4個以上あるいは2個)の領域に区分される。一例として、図1に示した実施形態では、y軸に平行に延長される折りたたみ領域103または折りたたみ軸(A軸)によってディスプレイ100の領域が区分されているが、他の実施形態で、ディスプレイ100は、他の折りたたみ領域(例:x軸に平行した折りたたみ領域)または他の折りたたみ軸(例:x軸に平行した折りたたみ軸)を基準に領域が区分されてもよい。
【0041】
第1領域101と第2領域102は、折りたたみ領域103を中心に全体的に対称の形状を有し得る。ただし、第2領域102は、第1領域101と違って、センサー領域524の存在によってカット(cut)されたノッチ(notch)を含み得るが、その他の領域では、第1領域101と対称的な形状を有し得る。言い換えれば、第1領域101と第2領域102は、互いに対称的な形状を有する部分と、互いに非対称的な形状を有する部分とを含み得る。
【0042】
以下、電子装置10の状態(例:広がり状態(flat state)及び折りたたみ状態(folded state))による第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520の動作とディスプレイ100の各領域を説明する。
【0043】
一実施形態で、電子装置10が広がり状態(flat state)(例:図1)の場合、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520は、180度の角度をなして同一の方向に向けるように配置され得る。ディスプレイ100の第1領域101の表面と第2領域102の表面は互いに180度を形成し、同一の方向(例:電子装置の前面方向)に向け得る。折りたたみ領域103は、第1領域101及び第2領域102と同一の平面を形成し得る。
【0044】
一実施形態で、電子装置10が折りたたみ状態(folded state)(例:図2)の場合、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520は互いに対向するように配置され得る。ディスプレイ100の第1領域101の表面と第2領域102の表面は互いに狭い角度(例:0度から10度の間)を形成し、互いに対向し得る。折りたたみ領域103は、少なくとも一部が所定の曲率を有する曲面でなされてもよい。
【0045】
一実施形態で、電子装置10が中間状態(folded state)(例:図2)の場合、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520は互いに所定の角度(a certain angle)で配置され得る。ディスプレイ100の第1領域101の表面と第2領域102の表面は、折りたたみ状態より大きく、広がり状態より小さい角度を形成し得る。折りたたみ領域103は、少なくとも一部が所定の曲率を有する曲面でなされてもよく、この時の曲率は、折りたたみ状態(folded state)の場合より小さいことがある。
【0046】
図3は、一実施形態による電子装置の分解斜視図である。
図3を参照すれば、一実施形態で、電子装置10は、ディスプレイ部20、ブラケットアセンブリー30、基板部600、第1ハウジング構造物510、第2ハウジング構造物520、第1後面カバー580、及び第2後面カバー590を含み得る。本明細書で、ディスプレイ部(display unit)20は、ディスプレイモジュール(module)またはディスプレイアセンブリー(assembly)と呼ばれてもよい。
【0047】
ディスプレイ部20は、ディスプレイ100と、ディスプレイ100が安着される一つ以上のプレートまたは層140を含み得る。一実施形態で、プレート140は、ディスプレイ100とブラケットアセンブリー30の間に配置され得る。プレート140の一面(例:図3を基準に上部面)の少なくとも一部にはディスプレイ100が配置され得る。プレート140は、ディスプレイ100と対応する形状で形成され得る。例えば、プレート140の一部領域は、ディスプレイ100のノッチ104に対応する形状で形成され得る。
【0048】
ブラケットアセンブリー30は、第1ブラケット410、第2ブラケット420、第1ブラケット410及び第2ブラケット420の間に配置されるヒンジ構造物、ヒンジ構造物を外部からみる時にカバーするヒンジカバー530、及び第1ブラケット410と第2ブラケット420を横切る配線部材430(例:軟性回路基板(FPC)、flexible printed circuit)を含み得る。
【0049】
一実施形態で、プレート140と基板部600の間に、ブラケットアセンブリー30が配置され得る。一例として、第1ブラケット410は、ディスプレイ100の第1領域101及び第1基板610の間に配置され得る。第2ブラケット420は、ディスプレイ100の第2領域102及び第2基板620の間に配置され得る。
【0050】
一実施形態で、ブラケットアセンブリー30の内部には、配線部材430とヒンジ構造物300の少なくとも一部が配置され得る。配線部材430は、第1ブラケット410と第2ブラケット420を横切る方向(例:x軸方向)に配置され得る。配線部材430は、電子装置10の折りたたみ領域103の折りたたみ軸(例:y軸または図1の折りたたみ軸(A))に垂直な方向(例:x軸方向)に配置され得る。
【0051】
基板部600は、前述したように、第1ブラケット410側に配置される第1基板610と、第2ブラケット420側に配置される第2基板620とを含み得る。第1基板610と第2基板620は、ブラケットアセンブリー30、第1ハウジング構造物510、第2ハウジング構造物520、第1後面カバー580、及び第2後面カバー590によって形成される空間の内部に配置され得る。第1基板610と第2基板620には、電子装置10の多様な機能を具現するための部品が実装され得る。
【0052】
第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520は、ブラケットアセンブリー30にディスプレイ部20が結合された状態で、ブラケットアセンブリー30の両側に結合されるように互いに組み立てられ得る。後述するように、第1ハウジング構造物510と第2ハウジング構造物520は、ブラケットアセンブリー30の両側で摺動されてブラケットアセンブリー30と結合され得る。
【0053】
一実施形態で、第1ハウジング構造物510は、第1回転支持面512を含み、第2ハウジング構造物520は、第1回転支持面512に対応される第2回転支持面522を含む。第1回転支持面512と第2回転支持面522は、ヒンジカバー530に含まれている曲面と対応される曲面を含み得る。
【0054】
一実施形態で、第1回転支持面512と第2回転支持面522は、電子装置10が広がり状態(例:図1の電子装置)の場合、ヒンジカバー530を覆ってヒンジカバー530が電子装置10の後面に露出されないか、最小限の露出に抑えられ得る。一方、第1回転支持面512と第2回転支持面522は、電子装置10が折りたたみ状態(例:図2の電子装置)の場合、ヒンジカバー530に含まれている曲面に沿って回転し、ヒンジカバー530が電子装置10の後面に最大限に露出され得る。
【0055】
図4は、一実施形態による電子装置のディスプレイの平面及び断面を示した図である。図示した実施形態で、ディスプレイ100は、平面図で見る時、第1領域101、第2領域102、及び折りたたみ領域103(または、第3領域とも呼ばれ得る)を含み得る。電子装置10が折りたたみ状態(例:図2)の時、第1領域101及び第2領域102は互いに対向してよく、折りたたみ領域103は、所定の曲率を有する曲面でなされてもよい。第1領域101及び第2領域102は、電子装置10が広がり状態(例:図1)の時、互いに同一の方向に向き、折りたたみ領域103は平面でなされる。
【0056】
ディスプレイ100は、断面図で見る時、複数のレイヤー121、122、123、124を含むレイヤー構造120を有し得る。レイヤー構造120は、電子装置10の前面に向けて配置されるポリイミド(PI)レイヤー121(Polyimide layer)、複数の発光素子(例えば、OLED)を含むディスプレイパネル、ディスプレイパネルと電気的に接続される配線レイヤー123、及び複数のタッチ電極を含むタッチセンサーレイヤー124を含み得る。多様な実施形態において、レイヤー構造120は、偏光レイヤー及びクッションレイヤーをさらに含み得る。
【0057】
一実施形態で、配線レイヤー123は、少なくとも一部が曲面で形成され得る。配線レイヤー123は、配線が印刷された薄膜フィルムの形態でなされてもよい。配線レイヤー123は、柔軟性を有するPIフィルムに配線が印刷されて形成され得る。
【0058】
多様な実施形態において、ディスプレイパネルは、発光素子が配置される発光レイヤー、発光レイヤーを覆う薄膜封止(encapsulation)レイヤー、及び発光素子に接続される薄膜トランジスターを含む薄膜トランジスターレイヤーを含み得る。
【0059】
一実施形態で、ディスプレイ100は、ディスプレイ100の一側(例:x軸方向)で延長され、ディスプレイ駆動回路(例:図7のディスプレイ駆動回路144)と接続される第1連結部130を含み得る。第1連結部130は、ディスプレイ100のレイヤー構造120中の一つ以上のレイヤーが延長されて形成され得る。第1連結部130は、ディスプレイパネルと電気的に接続される配線レイヤー123が延長されて形成され得る。第1連結部130は、第1領域101の側端部及び/または第2領域102の側端部に形成され得る。
【0060】
一実施形態で、第1連結部130は、配線レイヤー123、及び配線レイヤー123を保護するための保護レイヤー(BPL、bending protection layer)125を含み得る。配線レイヤー123は、少なくとも一部が曲面で形成され得る。保護レイヤー125は配線レイヤー123の片面に形成され、配線レイヤー123の損傷を防止するため、配線レイヤー123と対応される曲面で形成され得る。
【0061】
図5及び図6は、一実施形態による電子装置のディスプレイ部を示した図である。図5及び図6は、図3を参照して説明した電子装置のディスプレイ100とプレート140が結合されたディスプレイ部20を示した図である。図示した実施形態で、ディスプレイ部20は、ディスプレイ100、ディスプレイ100が配置されるプレート140、プレート140に形成されるディスプレイ駆動回路144、第1連結部130、第2連結部145、締結部、及び配線フィルム143を含み得る。
【0062】
前記実施形態で、プレート140の第1面(例:図8の第1面1401)にはディスプレイ100が安着され、プレート140の第1面(例:図8の第1面1401)の反対面である第2面1402にはブラケットアセンブリー30(例:図3のブラケットアセンブリー30)が配置され得る。
【0063】
ディスプレイ駆動回路144は、プレート140の第2面1402の少なくとも一部に配置され得る。ディスプレイ駆動回路144は、第1連結部130を通じてディスプレイ100と電気的に接続され、かつ、第2連結部145を通じて電子装置10の基板部(例:図3の基板部600)に形成されたメイン制御回路(図示省略)(例:少なくとも一つのプロセッサ)と電気的に接続され得る。ディスプレイ駆動回路144はディスプレイ100を駆動し、電子装置10のメイン制御回路(例:図22のメインチップ650)によって制御され得る。
【0064】
一実施形態で、第1連結部130は、少なくとも一部が所定の曲率を有する曲面を含み、前記曲面は、プレート140の端部(例:図5及び図6の前面を基準にプレートの左側端部)の少なくとも一部を囲む。
【0065】
一実施形態で、配線フィルム143は、プレート140の第2面1402の少なくとも一部に形成され得る。配線フィルム143は、第1連結部130とディスプレイ駆動回路144を電気的に接続する配線が印刷したフィルムを含み得る。
【0066】
一実施形態で、電子装置10は、配線フィルム143と第1連結部130を連結する第1コネクター147、及び配線フィルム143とディスプレイ駆動回路144を連結する第2コネクター148をさらに含み得る。配線フィルム143、第1コネクター147、及び第2コネクター148を通じて、ディスプレイ100とディスプレイ駆動回路144が電気的に接続され得る。
【0067】
一実施形態で、ボス146は、プレート140の第2面1402に形成され、ブラケットアセンブリー(例:図3のブラケットアセンブリー30)に形成された対応ボス(例:図16aの対応ボス490)と結合され得る。ボス146及び対応ボスは突出状になされてよく、前記ボス146と前記対応ボスの結合により、プレート140とブラケットアセンブリー30の間には所定の空間が形成され得る。前記所定の空間には、前述したディスプレイ駆動回路144、配線フィルム143、第1連結部130、前記第2連結部145、第1コネクター147及び第2コネクター148が配置され得る。
【0068】
一実施形態で、第2連結部145は、プレート140の第2面1402の端部に配置され得る。第2連結部145は、プレート140の第2面1402に配置されるブラケットアセンブリー(例:図3のブラケットアセンブリー30)の端部の一部を囲む曲面を含み得る。一例として、第2連結部145は、「コ」の左右逆形状または「U」の形状に形成され得る。図5に示したように、第2連結部145は、プレート140の第2面1402の下端部に配置され得る。一方、図6に示したように、第2連結部145は、プレート140の第2面1402の上端部に配置され得る。
【0069】
図7は、一実施形態による電子装置(例:図5及び図6に示した電子装置)が広がり状態の場合のディスプレイ100とプレート140の断面の一部を示した図である。図8は、一実施形態による電子装置が折りたたみ状態の場合のディスプレイ100とプレート140を示した斜視図である。
【0070】
図7を参照すれば、プレート140は、ディスプレイ100の第1領域101及び折りたたみ領域103の一部が配置される第1プレート141、及びディスプレイ100の第2領域102及び折りたたみ領域103の残りの一部が配置される第2プレート142を含み得る。プレート140は、プレート140とディスプレイ100の間に配置される接着層153をさらに含み得る。
【0071】
一実施形態で、接着層153は、ディスプレイ100とプレート140の間に配置される両面接着層1531と片面接着層1532を含み得る。一例として、片面接着層1532は、折りたたみ領域103と第1プレート141及び/または第2プレート142の間の少なくとも一部に配置され得る。片面接着層1532は、折りたたみ領域103に接着されるものの、プレート140の第1プレート141及び第2プレート142と接着されないことがある。
【0072】
一実施形態で、接着層153は、第1プレート141の少なくとも一部とディスプレイ100の第1領域101との間にだけ配置され得る。一例として、第1プレート141と折りたたみ領域103の間には片面接着層1532が形成されないことがある。折りたたみ領域103は、第1プレート141と接着されないことがある。
【0073】
一実施形態で、接着層153は、第2プレート142の少なくとも一部とディスプレイ100の第2領域102との間にだけ配置され得る。一例として、第2プレート142と折りたたみ領域103の間には片面接着層1532が形成されないことがある。折りたたみ領域103は、第2プレート142と接着されないことがある。
【0074】
図8を参照すれば、電子装置10が折りたたまれた状態(例:図2の電子装置)の場合、第1プレート141と第2プレート142の一部はディスプレイ100と分離され得る。第1プレート141と第2プレート142の分離される一部分は、ディスプレイ100が接着されていない未接着領域であるか、または、ディスプレイ100の折りたたみ領域103にだけ接着される片面接着層1532であり得る。未接着領域または片面接着層1532は、ディスプレイ100の折りたたみ領域103に対応され得る。
【0075】
図8を参照すれば、ディスプレイ100は、第1領域101、第2領域102、及び折りたたみ領域103を含み得る。電子装置10が折りたたみ状態である時、折りたたみ領域103は、少なくとも一部が曲面でなされてもよく、第1領域101及び第2領域102は平面でなされてもよい。第1領域101に含まれている第1面111と第2領域102に含まれている第1面111とは、互いに対向し得る。第1領域101に含まれている第2面112と第2領域102に含まれている第2面112とは、互いに反対方向に向け得る。
【0076】
再び図7を参照すれば、電子装置10が広がり状態(例:図1の電子装置)の場合、第1領域101、第2領域102、及び折りたたみ領域103は平面でなされてもよい。一実施形態で、電子装置10が折りたたみ状態または中間状態の場合、折りたたみ領域103は、少なくとも一部が曲面でなされてよく、第1領域101及び第2領域102は平面でなされてもよい。折りたたみ領域103の曲率は、電子装置10の広がり状態から中間状態への移動に従って増加し得る。
【0077】
以下、図9乃至図16を参照しつつ、図3に示したブラケットアセンブリー30の一実施形態について説明する。図9は、一実施形態による電子装置(例:電子装置10)のブラケットアセンブリーの前面と後面を示した図である。図10は、一実施形態による電子装置のブラケットアセンブリーの分解斜視図である。図11a及び図11bは、一実施形態による電子装置の配線部材と配線部材のブラケット固定を示した図である。
【0078】
図9を参照すれば、一実施形態で、ブラケットアセンブリー30は、ヒンジカバー530の内部に配置されるヒンジ構造物300及びブラケット400を含み得る。ブラケット400は、第1ブラケット410、第2ブラケット420、第1ブラケット410及び第2ブラケット420の間に配置されるヒンジカバー530、ヒンジ構造物300と第1ブラケット410を連結する第1ヒンジブラケット450、ヒンジ構造物300と第2ブラケット420を連結する第2ヒンジブラケット460、及び配線部材430を含み得る。
【0079】
一実施形態で、第1ブラケット410は、プレート140が配置される第1面411と第1面411に対向する第2面412とを含み得る。第1ブラケット410は、第1ヒンジブラケット450によってヒンジ構造物300と連結され得る。第1ブラケット410の第1面411には、配線部材430が配置され得る。
【0080】
一実施形態で、第2ブラケット420は、プレート140が配置される第1面421と第1面421に対向する第2面422とを含み得る。第2ブラケット420は、第2ヒンジブラケット460によってヒンジ構造物300と連結され得る。第2ブラケット420の第1面421には、配線部材430が配置され得る。
【0081】
一実施形態で、後述するように、第1ブラケット410と第2ブラケット420は、ヒンジ構造物(図12のヒンジ構造物300)及びヒンジブラケット450、460によって互いに折りたたみ可能に連結され得る。電子装置10が折りたたみ状態の場合、第1ブラケット410の第1面411と第2ブラケット420の第1面421とは互いに対向し得る。電子装置10が広がり状態の場合、第1ブラケット410の第1面411と第2ブラケット420の第1面421とは、互いに同一の方向に向き得る。
【0082】
一実施形態で、電子装置10は、一つ以上のヒンジ構造物300を含み得る。一つ以上のヒンジ構造物300は、ヒンジカバー530の内部に配置され得る。一つ以上のヒンジ構造物300は、y軸方向に配列され得る。ヒンジ構造物300は、ヒンジカバー530の内部に位置が固定され、ディスプレイ100の折りたたみ領域103に対応される領域に配置され得る。一つ以上のヒンジ構造物300の間には、一つ以上の配線部材430が配置され得る。ヒンジ構造物300は、後述するように、ヒンジブラケット450、460によってブラケット400と連結されため、ヒンジ構造物300によって第1ブラケット410及び第2ブラケット420が折りたたまれ得る。具体的な内容は、図12で説明する。
【0083】
図10を参照すれば、一実施形態で、ブラケットアセンブリー30は、第1ブラケット410に結合される第1ヒンジブラケット450と第2ブラケット420に結合される第2ヒンジブラケット460とをさらに含み得る。第1ヒンジブラケット450及び第2ヒンジブラケット460は、それぞれヒンジ構造物300と第1ブラケット410及び第2ブラケット420を連結させることができる。
【0084】
一実施形態で、第1ヒンジブラケット450には、第1のガイドホール451と第3ガイドホール453が形成され得る。第2ヒンジブラケット460には、第2ガイドホール461と第4ガイドホール463が形成され得る。前記ガイドホール451、453、461、463には配線部材430の少なくとも一部が挿入され、電子装置10が折りたたまれる時、配線部材430の流動を一部ガイドすることができる。一例として、第1ヒンジブラケット450に形成された第1のガイドホール451、及び第2ヒンジブラケット460に形成された第2ガイドホール461には、第1配線部材431の少なくとも一部が挿入され得る。第1ヒンジブラケット450に形成された第3ガイドホール453、及び第2ヒンジブラケット460に形成された第4ガイドホール463には、第2配線部材432の少なくとも一部が挿入され得る。
【0085】
一実施形態で、ブラケットアセンブリー30は、一つ以上の配線部材430を含み得る。配線部材430は、折りたたみ軸(例:y軸方向)と垂直な方向(例:x軸方向)に配置され得る。配線部材430は、ヒンジ構造物300の両側に配置される第1ブラケット410と第2ブラケット420を横切ることができる。配線部材430は、柔軟性を有する導電性素材からなるので、電子装置の折りたたみによる損傷が防止され得る。多様な実施形態において、配線部材430の延長方向は、必ずしも折りたたみ軸に垂直な方向(例:x軸方向)に限定されることはない。
【0086】
一実施形態で、配線部材430は、第1配線部材431と第2配線部材432を含み得る。第1配線部材431の少なくとも一部は、第1のガイドホール451と第2ガイドホール461を通じて、第1ブラケット410の第1面411及び第2ブラケット420の第1面421に露出され得る。同様に、第2配線部材432の少なくとも一部は、第3ガイドホール453と第4ガイドホール463を通じて、第1ブラケット410の第1面411及び第2ブラケット420の第1面421に露出され得る。
【0087】
再び図9を参照すれば、一実施形態で、第1配線部材431は、両端部に第1コネクター4311と第2コネクター4312が形成されてよく、第2配線部材432は、両端部に第3コネクター4321と第4コネクター4322が形成されてもよい。第1コネクター4311及び第3コネクター4321は、第1ブラケット410の第2面412に配置され、第2コネクター4312及び第4コネクター4322は、第2ブラケット420の第2面422に配置され得る。前記コネクターは、第1ブラケット410の第2面412に配置される第1基板(例:図3の第1基板610)、及び/または第2ブラケット420の第2面422に配置される第2基板(例:図3の第2基板620)に電気的に接続され得る。
【0088】
図9及び図11aを参照すれば、第1ブラケット410には第1開口413が形成されてよく、第2ブラケット420には第2開口423が形成されてもよい。第1開口413及び第2開口423は、第1ブラケット410と第2ブラケット420を横切る方向(例:x軸方向)に配置され得る。第1開口413と第2開口423の間にはヒンジ構造物300が配置され得る。第1配線部材431は、第1ブラケット410の第2面412から第1開口413を通って第1ブラケット410の第1面411に延長され得る。第2ブラケット420の第1面421に延長された第1配線部材431は、第2開口423を通って第2ブラケット420の第2面422に延長され得る。
【0089】
図9及び図11aを参照すれば、第1ブラケット410には第3開口417が形成されてよく、第2ブラケット420には第4開口427が形成されてもよい。多様な実施形態において、第4開口427は、第1ブラケット410の端部に形成される溝であり得る。第3開口417と第4開口427は、第1ブラケット410と第2ブラケット420を横切る方向(例:x軸方向)に沿って配置され得る。第3開口417と第4開口427の間にはヒンジ構造物300が配置され得る。第2配線部材432は、第1ブラケット410の第2面412から第3開口417を通って第1ブラケット410の第1面411に延長され得る。第2ブラケット420の第1面421に延長された第2配線部材432は、第4開口427を通って第2ブラケット420の第2面422に延長され得る。
【0090】
図11a及び図11bを参照すれば、第1配線部材431と第2配線部材432は、ブラケット400の第1面401に固定され得る。前述したように、第1配線部材431と第2配線部材432は、ガイドホール451、453、461、463に挿入されることによって1次的に固定されてよく、配線部材430に形成された位置固定ホール439aまたは固定溝439bと、ブラケット400に形成された位置固定突起428とによって2次的にさらに固定され得る。
【0091】
一実施形態で、ブラケット400の第1面401には、位置固定ホール439aまたは位置固定溝439bに挿入可能な位置固定突起428が形成され得る。位置固定突起428は、位置固定ホール439aまたは位置固定溝439bと対応される形状になっていてもよい。
【0092】
多様な実施形態において、位置固定溝439bは、図11bの左側に示したように、半円形の溝でなっていてもよい。図示した位置固定突起428、位置固定溝439b、または位置固定ホール439aは一つの例示であって、固定方式は図示によって限定されず、本発明は、配線部材430をブラケット400に固定させることができる多様な固定方式を含み得る。
【0093】
図12a乃至図12cは、図9及び図10の電子装置のヒンジ構造物300の一実施形態を示した図である。図12a乃至図12cを参照すれば、一実施形態で、ヒンジ構造物300は、第1ブラケットハウジング312、第1ハウジングウォッシャーリング301、303、第1弾性部材302、第1内側ギヤ320、第1ギヤウォッシャーリング304、第1固定ブラケット332、第1折りたたみ軸340(例:平歯車)、第1メインギヤ341、第1ギヤ342(例:平歯車)、第2ギヤ352(例:平歯車)、第2メインギヤ351、第2折りたたみ軸350(例:平歯車)、第2固定ブラケット334、第2ギヤウォッシャーリング309、第2内側ギヤ370、第2弾性部材307、第2ハウジングウォッシャーリング306、308、及び第2ブラケットハウジング314を含み得る。ここで、第1折りたたみ軸340及び第2折りたたみ軸350の延長方向を軸方向と称し、図において左側を第1軸方向(例:(1)方向)に、右側を第2軸方向(例:(2)方向)と称する。
【0094】
一実施形態で、第1折りたたみ軸340には第1メインギヤ341が形成され得る。第1折りたたみ軸340(または、第1シャフト)は、第1軸方向(図において左側)に第1固定ブラケット332を貫通し、第2軸方向(図において右側)に第2固定ブラケット334を貫通し得る。第1折りたたみ軸340に形成されている第1メインギヤ341は、第1内側ギヤ320に設けられた内接ギヤと噛み合わせられ得る。第1折りたたみ軸340は、第1内側ギヤ320の第1軸方向にさらに延長され、第1ハウジングウォッシャーリング301、303及び第1弾性部材302とさらに結合され得る。一方、第1折りたたみ軸340は、第2固定ブラケット334の第2軸方向にさらに延長され、第2ギヤウォッシャーリング309とさらに結合され得る。
【0095】
一実施形態で、第2折りたたみ軸350には第2メインギヤ351が形成され得る。第2折りたたみ軸350(または、第2シャフト)は、第1軸方向(図において左側)に第1固定ブラケット332を貫通し、第2軸方向(図において右側)に第2固定ブラケット334を貫通し得る。第2折りたたみ軸350に形成された第2メインギヤ351は、第2内側ギヤ370に設けられた内接ギヤと噛み合わせられ得る。第2折りたたみ軸350は、第2内側ギヤ370の第2軸方向にさらに延長され、第2ハウジングウォッシャーリング306、308及び第2弾性部材307とさらに結合され得る。一方、第2折りたたみ軸350は、第1固定ブラケット332の第1軸方向にさらに延長され、第1ギヤウォッシャーリング304とさらに結合され得る。
【0096】
一実施形態で、第1ギヤ342は、一側が第1折りたたみ軸340に設けられた第1メインギヤ341に噛み合わせられ、他側が第2ギヤ352に噛み合わせられ得る。これによって、第1折りたたみ軸340が回転すると、第1ギヤ342は回転力を第2ギヤ352に伝えることができる。第1ギヤ342は、第1固定ブラケット332及び第2固定ブラケット334が結合することによって形成された空洞の内側に配置され得る。
【0097】
一実施形態で、第2ギヤ352は、一側が第2折りたたみ軸350に設けられた第2メインギヤ351に噛み合わせられ、他側が第1ギヤ342に噛み合わせられ得る。第2折りたたみ軸350が回転すると、第2ギヤ352は回転力を第1ギヤ342に伝えることができる。第2ギヤ352は、第1固定ブラケット332及び第2固定ブラケット334と結合することによって形成された空洞の内側に配置され得る。多様な実施形態によれば、電子装置10の厚さを縮小するために、アイドルギヤ(例:前記第1ギヤ342及び第2ギヤ352)の大きさ及び個数が変更され得る。よって、本発明の電子装置(例:図1の電子装置10)が図示したギヤの個数及び大きさに限定されるものではない。
【0098】
一実施形態で、第1ブラケットハウジング312は、第1内側ギヤ320に隣接するように配置され、第1内側ギヤ320に固定され得る。一例として、第1ブラケットハウジング312の第2軸方向(図において右側)には少なくとも一つの突起が設けられ、前記少なくとも一つの突起は、第1内側ギヤ320に設けられた溝に挿入して固定され得る。第1ブラケットハウジング312は、中心角が一定の角度(例:直角)を有する円弧の断面を有し得る。
【0099】
一実施形態で、第1ブラケットハウジング312の上部面は、後述するように、第2ヒンジブラケット460と結合(例:ねじ結合)されてもよく、第2ヒンジブラケット460は、第2ブラケット420と結合されてもよい。これによって、電子装置10が折りたたまれる時、第1ブラケットハウジング312は第2ハウジング構造物520とともに折りたたまれ得る。第1ブラケットハウジング312の曲面部は、ヒンジカバー530の内側面に対応されるように形成され得る。第1ブラケットハウジング312は、一定の剛性を有する材質(例:金属材質)で設けられることが好ましいが、多様な材質でなっていてもよい。
【0100】
一実施形態で、第2ブラケットハウジング314の上部面は、後述するように、第1ヒンジブラケット450と結合されてもよく、第1ヒンジブラケット450は第1ブラケット410が結合されてもよい。これによって、電子装置10が折りたたまれる時、第2ブラケットハウジング314は第1ハウジング構造物510とともに折りたたまれ得る。第2ブラケットハウジング314は、第1ブラケットハウジング312と実質的に同一の形状及び材質で設けられ、第1ブラケットハウジング312と反対の方向に配置され得る。一例として、第2ブラケットハウジング314は、第2内側ギヤ370の第2軸方向に固定され得る。第2ブラケットハウジング314は、外周面が一定の曲率を有する曲面部を含み、前記曲面部はヒンジカバー530の内側面に対応され得る。
【0101】
一実施形態で、第1内側ギヤ320は、第1軸方向(図において左側)に第1ブラケットハウジング312が結合され、第2軸方向(図において右側)に第1固定ブラケット332が配置され得る。第1内側ギヤ320は、第1固定ブラケット332に対して相対的に回動可能に第1固定ブラケット332に結合され得る。第1内側ギヤ320、及び第1内側ギヤ320に結合された第1ブラケットハウジング312は、第1固定ブラケット332の側面に沿って回転運動することができる。第1内側ギヤ320は半楕円形の形状に設けられ、内側には、第1折りたたみ軸340に形成された第1メインギヤ341に噛み合う内接ギヤが設けられ得る。内接ギヤは、半楕円弧の形状に設けられ得る。内接ギヤには、第1折りたたみ軸340に形成された第1メインギヤ341が噛み合わせられ得る。第1内側ギヤ320の材質は、一定の剛性を有する金属材質で設けられ得る。一例として、第1内側ギヤ320は、第1ブラケットハウジング312と同一の材質で設けられ得る。多様な実施形態において説明する第1内側ギヤ320の材質は、特定の材質に限定されるものではない。
【0102】
一実施形態で、第2内側ギヤ370は、第2固定ブラケット334及び第2ブラケットハウジング314の間に配置され得る。第2内側ギヤ370の形状及び材質は、前述した第1内側ギヤ320の形状及び材質と実質的に同様に設けられ得る。一例として、第1内側ギヤ320は、第2固定ブラケット334より小さい大きさの半楕円形に設けられ、一定の領域に、第2折りたたみ軸350に形成された第2メインギヤ351と噛み合う内接ギヤが設けられ得る。
【0103】
一実施形態で、第1固定ブラケット332は、第1内側ギヤ320と第2固定ブラケット334の間に配置され得る。第1固定ブラケット332は、第1内側ギヤ320より大きい半楕円形の形状に設けられ得る。第1固定ブラケット332には、第1折りたたみ軸340の一部が挿入されるホール333と、第2折りたたみ軸350の一部が挿入されるホール335が設けられ得る。第1固定ブラケット332の中心(例:半楕円形の形状で偏平な上端の中心から下端まで)には、上下に貫通するホール331が設けられ得る。上下に貫通するホール331には、ヒンジカバー530に設けられたボス(boss)が挿入され得る。
【0104】
一実施形態で、第2固定ブラケット334は、第1固定ブラケット332と第2内側ギヤ370との間に配置され得る。第2固定ブラケット334は、実質的に第1固定ブラケット332と同一の形状(例:第2内側ギヤ370より大きい半楕円形状)で設けられてもよい。第2固定ブラケット334には、第1折りたたみ軸340及び第2折りたたみ軸350が貫通するホール335、333が設けられてもよい。第2固定ブラケット334は、ヒンジカバー530のボス結合のために上端から下端まで上下に貫通するホール331が設けられてもよい。
【0105】
一実施形態で、第1ハウジングウォッシャーリング301、303は、第1ブラケットハウジング312と第1内側ギヤ320との間に配置され、第1ハウジングウォッシャーリング301、303との間には、第1弾性部材302が配置され得る。第1ハウジングウォッシャーリング301、303及び第1弾性部材302は、第1内側ギヤ320の一側に設けられた溝に安着され得る。前記溝の内側には、第1内側ギヤ320を貫通するホールが設けられてもよい。前記ホールには、第1固定ブラケット332及び第2固定ブラケット334を貫通する第1折りたたみ軸340の一部が配置され得る。
【0106】
一実施形態で、第2ハウジングウォッシャーリング306、308及び第2弾性部材307は、第2内側ギヤ370の一側に設けられた溝(またはホール)に安着され、第2折りたたみ軸350と結合することができる。第2弾性部材307は、第2ハウジングウォッシャーリング306、308との間に配置され、第2ハウジングウォッシャーリング306、308に対して第2折りたたみ軸方向に弾性力を提供することができる。
【0107】
一実施形態で、第1ギヤウォッシャーリング304は、第1内側ギヤ320と第1固定ブラケット332との間に配置され得る。一例として、第1ギヤウォッシャーリング304は、第2折りたたみ軸350の端部に結合されつつ、第1固定ブラケット332に設けられた溝(またはホール)に安着され得る。第1ギヤウォッシャーリング304には、第1固定ブラケット332及び第2固定ブラケット334を貫通する第2折りたたみ軸350が挿入され得る。
【0108】
一実施形態で、第2ギヤウォッシャーリング309は、第1折りたたみ軸340の端部に結合されつつ、第2固定ブラケット334に設けられた溝に安着され得る。
【0109】
図12b及び図12cを参照すれば、一実施形態で、ヒンジ構造物300は、第1固定ブラケット332と第2固定ブラケット334と側面部(例:図を基準に、第1固定ブラケット332の右側部と第2固定ブラケット334の左側部)が互いに対向して配置され得る。第1固定ブラケット332と第2固定ブラケット334に形成されたホールのうち、図を基準に下に位置したホール333には、第1折りたたみ軸340が貫通するように配置され、第1折りたたみ軸340に形成された第1メインギヤ341は、第1内側ギヤ320の内接ギヤに噛み合わせられ得る。第1固定ブラケット332と第2固定ブラケット334のホールのうち、図を基準に上に位置したホール335には、第2折りたたみ軸350が貫通するように配置され、第2折りたたみ軸350に形成された第2メインギヤ351は、第2内側ギヤ370の内接ギヤに噛み合わせられ得る。第1内側ギヤ320の第1軸方向(図において左側)には、第1ブラケットハウジング312が結合され、第2内側ギヤ370の第2軸方向(図において右側)には、第2ブラケットハウジング314が結合されてもよい。
【0110】
一実施形態で、第1ブラケットハウジング312は、第2ヒンジブラケット460と結合され、第2ブラケットハウジング314は、第1ヒンジブラケット450と結合されてもよい。第1ヒンジブラケット450は、第1ブラケット410に結合され、第2ヒンジブラケット460は、第2ブラケット420に結合されてもよい。
【0111】
一実施形態で、電子装置10が折りたたみ状態(例:図2の電子装置)の場合、図12cに示したように、第1ブラケットハウジング312と第1内側ギヤ320は、第1固定ブラケット332を基準として最初の状態から第1方向に(例:図においてCW方向)第1角度程度に(例:90度)回転された状態に配置され得る。同様に、第2ブラケットハウジング314と第2内側ギヤ370は、第2固定ブラケット334を基準として最初の状態から第2方向(例:図においてCCW方向)に第1角度程度に(例:90度)回転された状態で配置され得る。前記第1方向と第2方向は互いに反対方向である。一方、固定ブラケット330は、ヒンジカバー530に固定され回転しない。
【0112】
図13a乃至図13dは、多様な実施形態による電子装置の配線部材を示した図である。図13aは、配線部材がヒンジカバーの内部空間に配置されたことを示した図である。図13bは、図9のA-A’断面図である。図13cは、配線部材をなす各層を示した図である。以下、図13a乃至図13cを参照し、配線部材430及び配線部材430の実装構造について説明する。
【0113】
図13a乃至図13cを参照すれば、配線部材430は、ヒンジカバー530を貫いて第1ブラケット410から第2ブラケット420に延長されてもよい。配線部材430の少なくとも一部は、ヒンジカバー530の内部空間531に配置され得る。図13aを参照すれば、ヒンジカバーの内部空間に配置された配線部材は、ガイドホール451、461及び開口413、423を通って第1ブラケット410及び第2ブラケット420に延長されてもよい。
【0114】
具体的に、図13bを参照すれば、配線部材430は、第1ブラケット410の第2面412から前記第1開口413を通って1ブラケット410の第1面411に延長されてもよい。第1ブラケット410の第1面411に延長された配線部材430は、第1ヒンジブラケット450の第1のガイドホール451を通って前記ヒンジカバー530の内部空間531に延長されてもよい。ヒンジカバー530の内部に延長された配線部材430は、第2ヒンジブラケット460の第2ガイドホール461を通って第2ブラケット420の第1面421に延長されてもよい。第2ブラケット420の第1面421に延長された配線部材430は、第2ブラケット420の第2開口423を通って再び第2面422に延長されてもよい。これにより、配線部材430は、第1ブラケット410の第2面412と第2ブラケット420の第2面422に配置された回路基板を電気的に接続することができる。
【0115】
一実施形態で、図13bに示したように、配線部材430は、ヒンジカバー530の内部に収容される可変領域4301と、可変領域4301の両側に延長される固定領域4302と、固定領域の4302一側に延長される延長領域4303を含み得る。固定領域4302は、第1ブラケット410に固定される第1固定領域43021と第2ブラケット420に固定される第2固定領域43022を含み得る。
【0116】
一実施形態で、第1固定領域43021は、第1ブラケット410に形成された第1開口413とヒンジカバー530の内部空間531との間に位置した第1ブラケット410の第1面411の一部に付着されてもよい。第2固定領域43022は、第2ブラケット420に形成された第2開口423とヒンジカバー530の内部空間531との間に位置した第2ブラケット420の第1面421の一部に付着されてもよい。
【0117】
図13b乃至図13dを参照すれば、可変領域4301は、第1ブラケット410に付着した第1固定領域43021と第2ブラケット420に付着した第2固定領域43022との間に形成されてもよい。可変領域4301は、ヒンジカバー530の内部空間531で所定の曲率に曲げられてもよい。電子装置10が広がり状態の場合、配線部材430は、ヒンジカバー530の内側面に接するように配置され得る。電子装置10が折りたたみ状態の場合、配線部材430は、ヒンジカバー530の内側面から所定の間隔程度に離隔されてもよい。
【0118】
一実施形態で、可変領域4301は、少なくとも一部が直線に形成される直線領域4304を含み得る。これは、ヒンジ構造物300が回転する時、ヒンジカバー530の内部空間531に移動するヒンジブラケット450、460による配線部材430の損傷を防止することができる。
【0119】
一実施形態で、延長領域4303は、固定領域4302の一側に形成されて第1ブラケット410及び/または第2ブラケット420の第2面に配置される基板まで延長されてもよい。延長領域4303の少なくとも一部は第1ブラケット410の第2面412及び/または第2ブラケット420の第2面422に配置され得る。
【0120】
図13cを参照すれば、配線部材430は、配線部材430とブラケット400の第1面401との間に配置される保護層4331及び第1接着層4332を含み得る。一実施形態で、第1接着層4332は両面テープを含み得る。
【0121】
配線部材430の固定領域4302は、第1接着層4332によって、ブラケット400の第1面401に付着した付着領域4302aと保護層4331によって保護される保護領域4302bを含み得る。配線部材430の固定領域4302の下には、保護層4331が配置され得る。保護層4331は、ヒンジ構造物300の折りたたみ動作の際、ヒンジカバー530の内部空間531で回転するヒンジブラケット450、460による配線部材430の表面損傷を防止し、ヒンジカバー530による配線部材430の表面損傷を防止することができる。
【0122】
一実施形態で、保護層4331はSUS材質を含み得るが、これに限定されず、配線部材430を保護するための十分な剛性を有する材質を含み得る。
【0123】
一実施形態で、配線部材430は、複数の配線層と各配線層との間に配置される第2接着層4333を含み得る。第2接着層4333はPP材質を含み得る。
【0124】
図14a乃至14cは、一実施形態による電子装置のブラケットアセンブリーの結合関係を示した図である。以下、図14a及び図14cを参照し、先に説明したヒンジカバー530、ヒンジ構造物300、第1ヒンジブラケット450、第2ヒンジブラケット460、第1ブラケット410及び第2ブラケット420の結合を説明する。
【0125】
図14aを参照すれば、第1ブラケット410と第2ブラケット420との間には複数のヒンジ構造物300が配置され得る。ヒンジ構造物300は、ヒンジカバー530に固定される固定ブラケット330と固定ブラケット330の両側に配置される第1ブラケットハウジング312及び第2ブラケットハウジング314を含み得る。図を基準に第1ブラケットハウジング312は第2ブラケット420に隣接し、第2ブラケットハウジング314は、第1ブラケット410に隣接することができる。
【0126】
一実施形態で、第1ブラケット410には、一つ以上の第1締結ホール415が形成されてもよい。一実施形態で、第2ブラケット420には、一つ以上の第2締結ホール425が形成されてもよい。一実施形態で、ヒンジ構造物300の第1ブラケットハウジング312には、一つ以上の第4締結ホール311が形成されてもよい。一実施形態で、ヒンジ構造物300の第2ブラケットハウジング314には、一つ以上の第3締結ホール313が形成されてもよい。一実施形態で、ヒンジ構造物300の固定ブラケット330には、一つ以上の固定ホール331が形成されてもよい。
【0127】
図14bを参照すれば、第1ヒンジブラケット450及び第2ヒンジブラケット460は、折りたたみ軸(例:y軸、図12aの第1折りたたみ軸340及び第2折りたたみ軸350)に平行な方向に延長されてもよい。第1ヒンジブラケット450は、第1ブラケット410及びヒンジ構造物300と結合することができ、第2ヒンジブラケット460は、第2ブラケット420及びヒンジ構造物300と結合することができる。
【0128】
一実施形態で、第1ヒンジブラケット450には、第1ブラケット410に形成された第1締結ホール415と対応される第1対応締結ホール455が形成されてもよい。第1ヒンジブラケット450には、ヒンジ構造物300の第2ブラケットハウジング314に形成された第3締結ホール313と対応される第3対応締結ホール457が形成されてもよい。第2ヒンジブラケット460には、第2ブラケット420に形成された第2締結ホール425と対応される第2対応締結ホール465が形成されてもよい。第2ヒンジブラケット460には、ヒンジ構造物300の第1ブラケットハウジング312に形成された第4締結ホール311と対応される第4対応締結ホール467が形成されてもよい。
【0129】
図14cを参照すれば、一実施形態で、第2締結ホール425及び第2対応締結ホール465を貫通する締結部材480(例:ねじ)によって、第2ブラケット420と第2ヒンジブラケット460が結合されてもよい。同様に、第1締結ホール415及び第1対応締結ホール455を貫通する締結部材480(例:ねじ)によって、第1ブラケット410と第1ヒンジブラケット450が結合されてもよい。一方、一実施形態で、第4締結ホール311及び第4対応締結ホール467を貫通する締結部材480によって、第2ヒンジブラケット460と第1ブラケットハウジング312が結合されてもよい。同様に、第3締結ホール313及び第3対応締結ホール457を貫通する締結部材480によって、第1ヒンジブラケット450と第2ブラケットハウジング314が結合されてもよい。
【0130】
これにより、第1ブラケットハウジング312と第2ブラケットハウジング314は、ヒンジカバー530の内部で折りたたみ軸(例:図12aの第1折りたたみ軸340及び/または図12aの第2折りたたみ軸350)を中心に回動可能に結合されてもよい。したがって、第1ブラケットハウジング312の回転によって第2ヒンジブラケット460が回転することができ、第2ヒンジブラケット460に結合された第2ブラケット420がともに回転することができる。また、第2ブラケットハウジング314の回転によって第1ヒンジブラケット450が回転することができ、第1ヒンジブラケット450に結合された第1ブラケット410がともに回転することができる。
【0131】
図15a乃至図15cは、一実施形態による電子装置のブラケットアセンブリーの組み立て順を示した図である。一実施形態で、ブラケットアセンブリー30は、第1ブラケット410、第2ブラケット420、第1ブラケット410と第2ブラケット420との間に配置されるヒンジカバー530及びヒンジカバー530の内部に配置されるヒンジ構造物300を含み得る。
【0132】
図15aを参照すれば、ヒンジカバー530の両側に第1ブラケット410と第2ブラケット420を配置することができる。第1ブラケット410の第1面411と第2ブラケット420の第1面421が同一の方向を向かい合うように配置され得る。ヒンジカバー530は、ヒンジカバー530の内部に備えられるヒンジ構造物300が第1ブラケット410の第1面411及び第2ブラケット420の第1面421と同一の方向を向かい合うように配置され得る。ヒンジカバー530の内部には、ヒンジ構造物300が固定されてもよい。前述のとおり、ヒンジカバー530の内部に垂直に形成された固定部材(例:図10の固定部材532)がヒンジ構造物300の固定ブラケット(例:図10の固定ブラケット330)に形成された固定ホール(例:図12bの固定ホール331)に挿入されることにより、ヒンジ構造物300が固定され得る。
【0133】
図15bを参照すれば、第1ブラケット410、第2ブラケット420、ヒンジカバー530及びヒンジ構造物300を含む組立体に配線部材430を実装することができる。先ず、第1配線部材431は、第1ブラケット410に形成された第1開口413と第2ブラケット420に形成された第2開口423に挿入されてよい。これにより、第1配線部材431は両端部が第1ブラケット410及び第2ブラケット420の第2面(図13bの第2面412、422)に配置され、両端部の間はヒンジカバー530の内部に収容されもよい。第2配線部材432は、第1ブラケット410に形成された第3開口417と、第2ブラケット420に形成された第4開口427に挿入されてもよい。これにより、第2配線部材432は両端部が第1ブラケット410及び第2ブラケット420の第2面(図13bの第2面412、422)に配置され、両端部の間の少なくとも一部(例:図13bの可変領域4301)は、ヒンジカバー530の内部に収容されてもよい。図13bで説明したように、配線部材431、432は、固定領域(例:図13bの固定領域4302)によって第1ブラケット410の第1面411及び第2ブラケット420の第1面421に付着されてもよい。
【0134】
図15cを参照すれば、第1ブラケット410、第2ブラケット420、ヒンジカバー530及びヒンジ構造物300を含む組立体に第1ヒンジブラケット450及び第2ヒンジブラケット460を結合させることができる。
【0135】
一実施形態で、第1ブラケット410の第1締結ホール415と第1ヒンジブラケット450の第1対応締結ホール455が締結され、ヒンジ構造物300の第3締結ホール313と第1ヒンジブラケット450の第3対応締結ホール457が締結されてもよい。これにより、第1ブラケット410がヒンジ構造物300に回転可能に結合されてもよい。
【0136】
一実施形態で、第2ブラケット420の第2締結ホール425と第2ヒンジブラケット460の第2対応締結ホール465が締結され、ヒンジ構造物300の第4締結ホール311と第2ヒンジブラケット460の第4対応締結ホール467が締結されてもよい。これにより、第2ブラケット420がヒンジ構造物300に回転可能に結合されてもよい。
【0137】
前述したとおり、前記結合は、締結ホール415、425、311、313と対応締結ホール455、457、465、467を貫通する締結部材480を用いてなされ得るが、これは一つの例示であって、本発明はブラケット400とヒンジ構造物300間の多様な締結方式を含み得る。
【0138】
図16a及び図16bは、一実施形態による電子装置のブラケットアセンブリー(例えば、図3のブラケットアセンブリー30)とディスプレイモジュール(例えば、図3のディスプレイ部20)の結合状態を示した図である。図16a及び図16bを参照すれば、ブラケットアセンブリー30は、第1ブラケット410、第2ブラケット420、ヒンジカバー530、ヒンジ構造物(例:図12aのヒンジ構造物300)、及びヒンジブラケット450、460を含み得る。また、前記ディスプレイモジュール20は、ディスプレイ100及びプレート140を含み得る。
【0139】
図16aを参照すれば、一実施形態で、第1ブラケット410及び第2ブラケット420の一面上にディスプレイモジュール20が配置され得る。第1ブラケット410及び第2ブラケット420は、前記ディスプレイモジュール20のプレート140とボス締結によって結合されてもよい。一例として、第1ブラケット410の第1面411と第2ブラケット420の第1面421には、一つ以上の対応ボス490が形成されてよく、ボス146はこれと対向するプレート140の第2面1402に形成されてもよい。前記ボス146及び前記対応ボス490のうち1つは突出形成される突出部材であってもよく、残りの一つは前記突出部材が挿入される陥没部材であってもよい。
【0140】
一実施形態で、第1ブラケット410及び第2ブラケット420はディスプレイ100が安着されたプレート140の少なくとも一部を囲む側壁404を有してもよい。側壁404は、第1ブラケット410及び第2ブラケット420の縁部の少なくとも一部に形成されてもよい。第2ブラケット420には、ディスプレイ100のノッチ104に対応されるノッチ403が形成されてもよい。ノッチ403には側壁404が形成されないこともあり、ノッチ403にはハウジング(例:図1の第2ハウジング構造物520)のセンサー領域(例:図1のセンサー領域524)が配置され得る。
【0141】
図16bは、一実施形態で、ブラケットアセンブリー30及びディスプレイモジュール20が結合された組立体の一部領域の断面を示す。本明細書で、ディスプレイモジュールはディスプレイ部(例:図3のディスプレイ部20)と称されることがある。図16bに示した上端部断面1610を参照すれば、ディスプレイ100は複数のレイヤーを含み、複数のレイヤーは、ディスプレイ100の第1面111を形成するPIレイヤー121を含み得る。側壁404とディスプレイ100との間は、第1間隔(L1)程度に離隔されてもよい。図16bに示した下端部断面1620を参照すれば、側壁404とディスプレイ100との間は第2間隔(L2)程度に離隔されてもよい。図16bに示した軸端部断面1630を参照すれば、側壁404とディスプレイ100との間は第3間隔(L3)程度に離隔されてもよい。
【0142】
多様な実施形態で、第1間隔(L1)、第2間隔(L2)及び第3間隔(L3)は、組立て公差(Assembly tolerance)を含み得る。組立て公差は、部品が組み立てられる時、部品と組立品の機能を維持する限度で許容される誤差を意味し得る。
【0143】
多様な実施形態で、第3間隔(L3)は、第1間隔(L1)及び/または第2間隔(L2)より大きくなってもよい。一例として、第3間隔(L3)はディスプレイ100のせん断補正をさらに含み得る。
【0144】
ディスプレイ100のせん断は、電子装置10が折りたたみ状態に移動する時、平面からなる折りたたみ領域103が曲面に変形されることにより発生し得る。具体的に、ディスプレイ100は、積層された複数のレイヤーを含むため、積層されたレイヤーのそれぞれは互いに異なる曲率半径を有しつつ曲面に変形され得る。すなわち、第1面111に隣接したレイヤーは第2面112に隣接したレイヤーに比べて曲率半径が小さいので、側壁404に向かってさらに移動することができる。よって、第3間隔(L3)は、第1間隔(L1)や第2間隔(L2)より大きくなってもよい。好ましくは、電子装置10が折りたたみ状態(例:図2に示された完全折りたたみ状態)の場合にも、ディスプレイ100の第1面111に位置したレイヤーが側壁404に当接しないように、第3間隔(L3)は、第1間隔(L1)または第2間隔(L2)より大きくなってもよい。多様な実施形態で、第3間隔(L3)は、電子装置10が折りたたみ状態に移動することによって複数のレイヤーに印加される応力の方向と平行となるので、組立て公差を含む第3間隔(L3)には前記印加される応力によるせん断変位がさらに含まれてもよい。
【0145】
その一方で、第1間隔(L1)及び第2間隔(L2)は、せん断補正を含まないこともある。一例として、ディスプレイ100は、折りたたみ軸(A軸)に平行な方向では折りたためないので、積層されたレイヤーの間の曲率半径の差がないことがある。したがって、第1間隔(L1)及び第2間隔(L2)は、せん断補正を含まず、ひとえに、組立て公差のみを含むことがある。多様な実施形態で、前記第1間隔(L1)及び第2間隔(L2)は同一であり得る。
【0146】
図17は、一実施形態による電子装置の折りたたみ式ハウジングを示した図である。
一実施形態で、折りたたみ式ハウジング500は、第1ハウジング構造物510と第2ハウジング構造物520を含み得る。第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520のそれぞれは、フレームを含み得る。フレームは、第1横フレーム501、第2横フレーム502、第1縦フレーム503及び第2縦フレーム504を含み得る。この時、第1横フレーム501及び第2横フレーム502は、折りたたみ軸(A)に垂直な方向に延長され、第1縦フレーム503及び第2縦フレーム504は、折りたたみ軸に平行な方向に延長されてもよい。
【0147】
一実施形態で、第1ハウジング構造物510は、第1横フレーム5011、第2横フレーム5021、第1縦フレーム5031及び第2縦フレーム5041を含み得る。第1縦フレーム5031及び第2縦フレーム5041は、第1横フレーム5011と第2横フレーム5021を連結することができる。
【0148】
一実施形態で、第2ハウジング構造物520は、第1横フレーム5012、第2横フレーム5022、第1縦フレーム5032及び第2縦フレーム5042を含み得る。第1縦フレーム5032及び第2縦フレーム5042は、第1横フレーム5012と第2横フレーム5022を連結することができる。
【0149】
一実施形態で、第1ハウジング構造物510には、第1横フレーム5011、第2横フレーム5021、第1縦フレーム5031及び第2縦フレーム5041によって形成される第1内側空間(S1)が形成されてもよい。第1内側空間(S1)は、本文書でリセスとして参照されもよい。
【0150】
一実施形態で、第2ハウジング構造物520には、第1横フレーム5012、第2横フレーム5022、第1縦フレーム5032及び第2縦フレーム5042によって形成される第2内側空間(S2)が形成されてもよい。第2内側空間(S2)は、本明細書でリセスとして参照される。
【0151】
一実施形態で、図17に示したように、センサー領域524は、第2ハウジング構造物520に形成されてもよい。センサー領域524は、ブラケット(例:図15cの第2ブラケット420)に形成されたノッチ(例:図16aのノッチ403)に対応されるように配置され得る。センサー領域524には一つ以上の開口が形成されてよく、前記開口を介して電子装置10に配置されたセンサーの一部が電子装置の外部に視覚的に露出される。
【0152】
一実施形態で、図17を参照すれば、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520は、ブラケットアセンブリー(例:図15cのブラケットアセンブリー30)が安着される安着面542を含み得る。安着面542は一つ以上で形成されてよく、第1ハウジング構造物510及び/または第2ハウジング構造物520を構成するフレームに形成されてもよい。一実施形態で、安着面542は、前記フレーム501、502、503、504から内側空間(S1、S2)に延長されてもよい。
【0153】
一実施形態で、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520のそれぞれは、ヒンジカバー(例:図18のヒンジカバー530)を支持するための第1回転支持面512及び第2回転支持面522を含み得る。第1回転支持面512と第2回転支持面522は、ヒンジカバーが間に配置され互いに対応されてもよい。
【0154】
図18は、一実施形態による電子装置の折りたたみ式ハウジングとブラケットアセンブリーの結合を示した図である。図19は、一実施形態による電子装置のスライディング構造を示した図である。図20は、一実施形態による電子装置の折りたたみ式ハウジングとブラケットアセンブリーが組み立てられたことを示した図である。
【0155】
以下、図18及び図19を参照して、ブラケットアセンブリー30と折りたたみ式ハウジング500の組立てを説明する。先に説明した(図16a参照)ように、ディスプレイ100が装着されたブラケットアセンブリー30は、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520と結合されてもよい。
【0156】
図18を参照すれば、一実施形態で、ブラケットアセンブリー30の両側には、第1ハウジング構造物510と第2ハウジング構造物520が配置され得る。第1ハウジング構造物510は、第1ブラケット410に接するように配置されてよく、第2ハウジング構造物520は、第2ブラケット420に隣接するように配置され得る。第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520は、ブラケットアセンブリー30に向かってスライディングされてブラケットアセンブリー30と結合されてもよい。
【0157】
一実施形態で、第1ハウジング構造物510及び/または第2ハウジング構造物520は、電子装置10の前面の一部を形成する蓋面544をさらに含み得る。蓋面544は、第1ハウジング構造物510及び/または第2ハウジング構造物520を構成する第1横フレーム501、第2横フレーム502、第1縦フレーム503及び第2縦フレーム504のうち少なくとも一つに形成されてもよい。蓋面544は、前記フレームから内側空間(S1、S2)に延長されてもよい。蓋面544は、ディスプレイ100とブラケットの側壁404がなす間隔(例:図16bのL1、L2、L3)が電子装置10の前面に露出しないように覆うことができる。一実施形態で、第1ハウジング構造物510及び/または第2ハウジング構造物520に形成された蓋面544は、安着面542と共にブラケットアセンブリー30がスライディングされる溝を形成することができる。
【0158】
一実施形態で、第1ブラケット410の縁部の少なくとも一部は、第1ハウジング構造物510に形成された安着面542と蓋面544との間に形成される溝に挿入されてもよい。第2ブラケット420の縁部の少なくとも一部は、第2ハウジング構造物520に形成された安着面542と蓋面544との間に形成される溝に挿入されてもよい。これにより、第1ブラケット410は第1内側空間(S1)に配置されてよく、第2ブラケット420は第2内側空間(S2)に配置され得る。
【0159】
図19を参照すれば、一実施形態による電子装置10は、スライディング構造550を含み得る。スライディング構造550は、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520を構成するフレームのうち上端に位置した第1横フレーム5011、5012に形成されるスライディング溝555と、第1ブラケット410と第2ブラケット420のそれぞれの上端部と下端部を含むスライディング部材554を含み得る。一例として、スライディング部材554は、第1ブラケット410及び第2ブラケット420の上端部と下端部に形成される側壁(例:図16aの側壁404)を含み得る。
【0160】
図19の断面図を参照すれば、スライディング溝555は、スライディング部材554と対向する第1面551、スライディング部材554が安着され、第1面551から延長される第2面552及び前記第2面552と対向する第3面553によって形成されてもよい。一例として、第2面552は、第1横フレーム5011、5012または第2横フレーム5021、5022に形成された安着面542を含んでよく、第3面553は、第1横フレーム5011、5012または第2横フレーム5021、5022に形成された蓋面544を含み得る。
【0161】
図20を参照すれば、第1ハウジング構造物510は、第1ブラケット410の縁部の少なくとも一部を囲むことができ、第2ハウジング構造物520は、第2ブラケット420の縁部の少なくとも一部を囲むことができる。第1ブラケット410の少なくとも一部は、第1内側空間(例:図17の第1内側空間(S1))に配置されてよく、第2ブラケット420の少なくとも一部は、第2内側空間(例:図17の第2内側空間(S2))に配置され得る。
【0162】
一実施形態で、フレーム501、502、503、504には、一つ以上の結合ホール543が形成されてもよい。前記結合ホール543の少なくとも一部には、第1基板(例:図22の第1基板610)及び/または第2基板(例:図22の第2基板620)が装着されてもよい。前記結合ホール543の少なくとも一部には、第1後面カバー(例:図23の第1後面カバー580)及び/または第2後面カバー(例:図23の第2後面カバー590)が装着されてもよい。
【0163】
一実施形態で、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520は、第2縦フレーム5041、5042に形成される回転支持面512、522を含み得る。回転支持面512、522はそれぞれヒンジカバー530と対応される曲面に形成されてもよい。電子装置10が広がり状態(例:図1の電子装置)から折りたたみ状態(例:図2の電子装置)に移動する場合、互いに回転する第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520は、回転支持面512、522によって支持されてもよい。
【0164】
図21は、一実施形態による電子装置の基板部及び後面カバーを示した分解斜視図である。図22は、一実施形態による電子装置の基板部を示した図である。図23は、一実施形態による電子装置の後面カバーを示した図である。
【0165】
以下、図21乃至図23を参照し、基板部600及び後面カバー580、590を説明する。
【0166】
図21に示したように、一実施形態で、電子装置は基板部600、第1バッテリー612、及び第2バッテリー622を含み得る。基板部600は、第1基板610、第2基板620、及び第1基板610と第2基板620に実装された一つ以上の電気素子を含み得る。カバーは、第1後面カバー580、第2後面カバー590、第1後面カバー580を介して見えるサブディスプレイ190、第2後面カバー590に配置される無線充電モジュール594を含み得る。
【0167】
図21及び図22を参照すれば、第1基板610は、第1ブラケット410の第2面(例:図18の第2面412)に配置され、第2基板620は、第2ブラケット420の第2面(例:図18の第2面422)に配置され得る。第1バッテリー612は、第1ブラケット410に配置され、第2バッテリー622は、第2ブラケット420に配置され得る。一実施形態で、第1基板610には、第1バッテリー612が位置できる溝613が形成され、第2基板620には、第2バッテリー622が位置できる溝623が形成されてもよい。
【0168】
一実施形態で、第1基板610と第2基板620は、配線部材431、432によって接続されてもよい。配線部材431、432は、ヒンジカバー530の内部を経て第1基板610と第2基板620を電気的に接続することができる。配線部材430は、第1配線部材431と第2配線部材432を含み得る。第1配線部材431の両端部には、第1コネクター4311と第2コネクター4312が形成され、第2配線部材432の両端部には、第3コネクター4321と第4コネクター4322が形成されてもよい。前記コネクターは基板610、620と電気的に接続されてもよい。
【0169】
一実施形態で、基板部600は一つ以上の電気素子を含み得る。電気素子は、例えば、レシーバー641、第1スピーカー642、メモリソケット643、第2スピーカー645、振動モーター644、前面カメラ646、後面カメラ649、第1マイク652、第2マイク647、メインチップ650、及びUSBモジュール651を含み得る。一例として、レシーバー641、第1スピーカー642、メモリソケット643、第2スピーカー645及び振動モーター644は、第1基板610に実装されるか配置され得る。第2基板620には、第2ハウジング構造物520に形成されたセンサー領域524と連結される前面センサー連結部648が配置され得る。一例として、前面カメラ646、後面カメラ649、第1マイク652、第2マイク647、メインチップ650、USBモジュール651及び前面センサー連結部648は、第2基板620に実装されるか配置され得る。図示した電気素子の種類、配置、個数などは一つの例示に過ぎないので、本発明の範囲は図面によって限定されない。
【0170】
図23を参照すれば、後面カバー580、590は、ハウジング500に結合されてもよい。後面カバーは、第1ハウジング構造物510に結合される第1後面カバー580と第2ハウジング構造物520に結合される第2後面カバー590を含み得る。
【0171】
一実施形態で、サブディスプレイ190は、第1後面カバー580と第1基板610との間に配置され得る。サブディスプレイ190は、サブディスプレイ連結部191によって第1基板610と電気的に接続されてもよい。多様な実施形態で、サブディスプレイ190は、ディスプレイパネル及びディスプレイパネルに配置されるタッチスクリーンパネルをさらに含み得る。タッチスクリーンパネルは、ディスプレイパネルと第1後面カバー580との間に配置され得る。
【0172】
一実施形態で、第1後面カバー580は、電子装置10の後面を形成することができる。図21を参照すれば、第1後面カバー580は、電子装置10の後面に形成される第1後面領域582を含み得る。第1後面領域582は、サブディスプレイ190の位置と対応される位置に形成されてもよい。第1後面領域582は、光が通過可能な透明な材質で形成されてもよい。第1後面領域582を介してサブディスプレイ190に出力される光が使用者に伝達され得る。
【0173】
一実施形態で、第2後面カバー590は、電子装置10の後面を形成することができる。図21を参照すれば、第2後面カバー590は、電子装置10の後面に形成される第2後面領域592を含み得る。第2後面領域592は、後面カメラ649の位置と対応される位置に形成されてもよい。第2後面領域592は、光が通過可能な透明な材質で形成されてもよい。第2後面領域592を介して外部の光がカメラに入射されてもよい。
【0174】
図23を参照すれば、第1後面カバー580は、第1ハウジング構造物510に結合されてもよい。第1後面カバー580は、第1横フレーム5011、第2横フレーム5021、第1縦フレーム5031及び第2縦フレーム5041との間に配置され得る。前述したとおり、前記フレームには、結合ホール543が形成されてもよい。第1後面カバー580は、第1基板610と対向する面に形成され、結合ホール543に挿入され得る結合突起を含み得る。結合突起は、結合ホール543と対応される位置に形成されてもよい。結合突起は、第1後面カバー580の縁部に沿って一つ以上形成されてもよい。結合突起は、結合ホール543に挿入または圧入されてもよい。
【0175】
一実施形態で、第2後面カバー590は、第2ハウジング構造物520に結合されてもよい。第2後面カバー590は、第1横フレーム5012、第2横フレーム5022、第1縦フレーム5032及び第2縦フレーム5042との間に配置され得る。前述したとおり、前記フレームには結合ホール543が形成されてもよい。第2後面カバー590は、第2基板620と対向する面に形成されて結合ホール543に挿入され得る結合突起を含み得る。結合突起は、結合ホール543と対応される位置に形成されてもよい。結合突起は、第2後面カバー590の縁部に沿って一つ以上形成されてもよい。結合突起は、結合ホール543に挿入または圧入されてもよい。
【0176】
多様な実施形態で、ハウジング構造物510、520及び後面カバー580、590は多様な材質でなっていてもよい。一例として、ハウジング構造物510、520はメタルを含む材質でなっていてもよい。一例として、後面カバー580、590はガラスを含む材質でなっていてもよい。
【0177】
多様な実施形態で、ハウジング構造物510、520と後面カバー580、590は一体になされてよく、同一の材質で形成されてもよい。一例として、ハウジング構造物510、520と後面カバー580、590は、メタルを含む材質でなり、ただし、一体に形成されてもよい。第1後面カバー580及び第2後面カバー590のうち少なくとも一つは、ハウジング構造物510、520と一体に形成されてもよい。
【0178】
図24は、多様な実施形態による電子装置の使用状態を示した図である。図24を参照すれば、折りたたみ状態と広がり状態との間の電子装置10を示す。
【0179】
一実施形態で、電子装置10は、メイン領域11とサブ領域12を含み得る。電子装置10が広がり状態から折りたたみ状態に移動する時、メイン領域11は使用者によって固定される領域を意味し、サブ領域12はメイン領域に対して回転する領域を意味する。
【0180】
先に説明したディスプレイ(例:図20のディスプレイ100)の第1領域(例:図20の第1領域101)はサブ領域12に含まれ、第2領域(例:図20の第2領域102)はメイン領域11に含まれてもよい。
【0181】
一実施形態で、電子装置10が折りたたみ状態であるか、または広がり状態から折りたたみ状態に移動する場合、メイン領域11は使用者の手によって固定されてよく、サブ領域12はメイン領域と所定の角度に配置され得る。
【0182】
一実施形態で、サブ領域12は広がり状態では後面に配置され、折りたたみ状態では前面に配置され得る。
【0183】
多様な実施形態で、電子装置10のサブ領域12には、レシーバー(例:図22のレシーバー641)、近接センサー、サブディスプレイ(例:図23のサブディスプレイ190)をさらに含み得る。これは、電子装置10が折りたたみ状態(例:図2の電子装置)である時、電子装置10の使用性を確保するためのものである。電子装置10が折りたたみ状態(例:図2の電子装置)である時、サブ領域12が電子装置10の前面に配置され得る。
【0184】
一例として、電子装置10が折りたたみ状態である時、サブ領域12に含まれるサブディスプレイ(例:図2のサブディスプレイ190)は、電子装置10の前面に配置され得る。これにより、電子装置10が折りたたみ状態(例:図2の電子装置)にも、前面に配置されるサブディスプレイ(例:図2のサブディスプレイ190)を介して使用者に視覚情報を提供できる。
【0185】
同様に、電子装置10が折りたたみ状態(例:図2の電子装置)である時、サブ領域12に含まれるレシーバー(例:図22のレシーバー641)または近接センサーは、電子装置10の前面に配置され得る。これにより、電子装置10が折りたたみ状態(例:図2の電子装置)においても、前面に配置されるレシーバー(図22のレシーバー641)または近接センサーを介して使用者入力を受信できる。
【0186】
一実施形態で、メイン領域11には無線充電モジュール594が配置され得る。電子装置10が無線充電モジュール594を介して充電される時、使用者はメイン領域11を無線充電装置の上に配置することができる。また、サブ領域12をメイン領域11に対して所定の角度に折りたたませることで、無線充電中にもサブ領域12に含まれたディスプレイを介して視覚情報の提供を受けることができる。多様な実施形態で、無線充電モジュール594は、メイン領域11の代わりにサブ領域12に配置されるか、メイン領域11とサブ領域12全てに配置され得る。
【0187】
図25a及び図25bは、多様な実施形態による電子装置が折りたたみ状態である時の、ディスプレイとハウジング間の間隔、及びディスプレイのせん断を示した図である。図25a及び図25bは、例えば、図1乃至図3の実施形態による電子装置が折りたたみ状態である時の、ディスプレイ100、ディスプレイ100とハウジング500との間の間隔、及びディスプレイのせん断を示した図である。
【0188】
図26a乃至図26cは、多様な実施形態による電子装置が折りたたみ状態である時、ディスプレイ一部領域の断面、及びディスプレイとハウジング間の間隔を示した図である。図26a乃至図26cは、例えば、図1乃至3の実施形態による電子装置が折りたたみ状態である時、前面に配置されるディスプレイ100一部領域の断面、そして、ディスプレイとハウジング間の間隔を示した図である。図26a乃至図26cには、第1端部面1061と第2端部面1062のそれぞれに対する第2方向の断面図を示す。第2方向は、電子装置10の折りたたみ領域103または、折りたたみ軸に垂直な方向である。
【0189】
図25aを参照すれば、複数の層またはレイヤーを含むディスプレイ100は、ディスプレイ100の第1面111を形成する第1レイヤー1201と第1面111に反対となる方向であるディスプレイ100の第2面112を形成する第2レイヤー1202を含み得る。ディスプレイ100が示したように折りたたまれる時、各レイヤーは、所定の変位程度に一方向に押されてもよい。前記一方向は、折りたたみ領域103内の折りたたみ軸(図25aでy軸方向)に垂直に折りたたみ領域103から遠くなるx軸方向であってもよい。
【0190】
図25aに示したように、電子装置10の折りたたみ状態で、ディスプレイ100の折りたたみ領域103の少なくとも一部は曲面を形成す。これにより、ディスプレイ100の各レイヤーは折りたたみ領域103で互いに異なる曲率半径を有しつつ曲がる。このように、ディスプレイの一部が曲がった状態で、第1面111に位置した第1レイヤー1201は、第2面112に位置した第2レイヤー1202に比べてさらに小さな半径を有する。このような状態で、第1レイヤーと第2レイヤーは、前記一方向(x軸方向)に長さが同一なので、折りたたみ領域でさらに少なく曲がった第1レイヤー1201の端部は、折りたたみ領域でさらに多く曲がった第2レイヤー1202の端部に比べ、前記一方向に相対的にさらに多く押され、さらに大幅に変位される。すなわち、ディスプレイの第1面111に隣接したレイヤー(例:第1レイヤー1201)であるほど、ディスプレイの第2面112に隣接したレイヤー(例:第2レイヤー1202)に比べて相対的にさらに大幅に前記一方向に移動することができる。よって、図示した実施形態で、ディスプレイ100の折りたたみの際に、前記各レイヤーの端部は、階段型構造をなしてもよい。
【0191】
先に言及したように、ディスプレイ100の各レイヤーの端部間には、変位差(difference of displacement)が発生し得る。このような変位差を、「せん断の程度」として定義することができる。変位差が大きいほどせん断の程度が大きくなり得る。または、「せん断の程度」は各レイヤーの断面がなす角度で定義することができ、角度が小さいほど「せん断の程度」が大きい。このようなせん断の程度は、広がり状態では0であり、折りたたみ状態で最大値を有し得る。
【0192】
再び図25a及び図25bを参照すれば、電子装置10のいずれかの折りたたみ状態で、ディスプレイ100の同一のレイヤーが折りたたみ領域103からの位置によって変位の差が発生し得る。図示した実施形態で、第1面111に位置した第1レイヤー1201の変位と第2面112に位置した第2レイヤー1202の変位の差は、折りたたみ領域103から遠くなるほど減少し得る。すなわち、折りたたみ領域103に近いほどディスプレイ100のせん断の程度が大きくなり得る。
【0193】
例えば、電子装置10が折りたたみ状態である時、図25aを参照すれば、折りたたみ領域103から近くに位置したノッチ領域104(例:第1端部面1061)での変位差(DA)は、折りたたみ領域103から遠く位置した軸端部領域(例:第2端部面1062)での変位差(DB)に比べて大きくなり得る。
【0194】
一実施形態で、ディスプレイ100が折りたたまれた場合、レイヤーの変位には各レイヤーの貯蔵弾性率が影響を与えることがある。一例として、ディスプレイ100の各レイヤーは、所定の接着力を有する接着物質によって互いに接着されてもよい。一例として、ディスプレイ100の各レイヤーは、レイヤーをなす物質による所定の弾性力を有してよく、固有の弾性係数(modulus)を有してもよい。これによって、複数のレイヤーのそれぞれには隣り合うレイヤーとの接着力及び/またはレイヤー自体の弾性力が作用し得る。貯蔵弾性率は、このようにレイヤーに作用する外力及び/またはレイヤー自体の特性が反映された変数である。
【0195】
図25bは、折りたたみ状態において、折りたたみ領域(例:図25aの103)または、折りたたみ軸からの距離によって、貯蔵弾性率が反映されたせん断変位を示す。グラフAは、貯蔵弾性率が反映されたレイヤーの折りたたみ軸からの距離によるせん断変位を示す。グラフBは、貯蔵弾性率が反映されない仮想のレイヤーの折りたたみ軸からの距離によるせん断変位を示す。
【0196】
ここで、「せん断変位」または「最大せん断変位」は、電子装置10が折りたたみ状態である時、ディスプレイ100のいずれか一定の領域において、複数のレイヤーのうち最も多く移動したレイヤーの変位と定義することができる。グラフ横軸の折りたたみ軸からの距離は、折りたたみ領域103からの距離である。
【0197】
グラフBを参照すれば、貯蔵弾性率が反映されない場合には、折りたたみ領域103からの距離に係わりなく、一定のせん断変位を有する。一方、貯蔵弾性率が反映された場合(グラフA)には、折りたたみ領域103から距離が遠くなるほどせん断変位が減少することが分かる。一例として、いずれか一つのレイヤーの任意の領域には、隣り合う他のレイヤーによるせん断応力(shearstress)が作用される。所定の弾性を有するレイヤーは、前記せん断応力の一部を吸収することができ、これによって折りたたみ領域103から遠くなるほどせん断変位が減少し得る。
【0198】
図25bは、ディスプレイ100の側面とハウジング500のリセスの側壁の間の第1乃至第3間隔(G1、G2、G3)を示す。前記第1間隔G1は、折りたたみ軸と平行な方向(例:y軸)との間隔であり、第2間隔G2及び第3間隔G3は、折りたたみ軸に垂直な方向(例:x軸)との間隔である。一実施形態で、G2及びG3は、ディスプレイ100の複数のレイヤーの間の曲率半径差によるせん断変位を収容するように選択されて構成されてもよい。一方、G1は、折りたたみ軸に平行な方向(例:y軸)なので、ディスプレイの折りたたみによるせん断が発生しない。よって、G2及び/またはG3はG1より大きくなり得る。
【0199】
図26a乃至図26cを参照し、ディスプレイ100のノッチ領域及び軸端部領域(B-B’セクション)に係わる構造を説明する。図26a乃至図26cは、第1領域2601でのディスプレイ100とセンサー領域524との間の間隔(LA1、LA2、LA3)、及び第2領域2602でのディスプレイ100と側壁404との間の間隔(LB1、LB2、LB3)を示す。第1領域2601は、第2ハウジング構造物520の第1部分(例:図1の第1部分520a)と称されてもよい。図示した間隔等は、折りたたみ軸に垂直な方向の距離を意味し、ディスプレイ100の折りたたみによるせん断変位を収容するように設定されてもよい。
【0200】
一実施形態で、広がり状態の電子装置10の第1領域2601で、ディスプレイ100は、センサー領域524の内側面546と所定の間隔(LA1)程度に離隔されてもよい。広がり状態の電子装置10の第2領域2602で、ディスプレイ100は、ブラケット400の側壁404と所定の間隔(LA2)程度に離隔されてもよい。
【0201】
前記所定の間隔は、折りたたみ状態で最大せん断変位を有するレイヤー(例:第1面111に位置した第1レイヤー1201)が第2ハウジング構造物520またはブラケット400の側壁404の内側に位置するように決定されてもよい。したがって、前記所定の間隔は、該当の領域の最大せん断変位(例:第1面111に位置した第1レイヤー1201の変位)より大きく形成され、折りたたみ状態でディスプレイ100がセンサー領域524の内側面546またはブラケットの側壁404に接触しないこともある。
【0202】
具体的に、第1領域2601(例:A-A’セクション)での所定の間隔は、電子装置が折りたたみ状態である時、第1領域2601(例:A-A’セクション)のディスプレイが押されることにより形成される最大せん断変位(例:第1面111を形成する第1レイヤー1201のせん断変位)より大きくなり得る。第1領域2601(例:A-A’セクション)での最大せん断変位は、図26aに示したLA1と図26cに示したLA3の差(LA1-LA3)と同じであり、これは第1間隔(LA1)より小さい。よって、電子装置10が折りたたまれる場合にも、ディスプレイ100のレイヤーはセンサー領域524の内側面546に接触しないこともある。
【0203】
一方、第2領域2602(B-B’セクション)での所定の間隔は、電子装置が折りたたみ状態である時、第2領域2602(B-B’セクション)のディスプレイが押されることにより形成される最大せん断変位(例:第1面111を形成する第1レイヤー1201のせん断変位)より大きくなり得る。第2領域2602(B-B’セクション)での最大せん断変位は、図26aに示したLB1と図26cに示したLB3の差(LB1LB3)と同じであり、これは第1間隔(LB1)より小さい。したがって、電子装置10が折りたたまれる場合にも、ディスプレイ100のレイヤーはブラケット400の側壁404に接触しないこともある。
【0204】
以下、広がり状態で図26aの第1領域2601(例:A-A’セクション)での間隔を第1間隔(LA1)とし、図26aの第2領域2602(B-B’セクション)での間隔を第2間隔(LB1)と称する。中間状態で図26bの第1領域2601(例:A-A’セクション)での間隔を第3間隔(LA2)とし、図26bの第2領域2602(B-B’セクション)での間隔を第4間隔(LB2)と称する。折りたたみ状態で図26cの第1領域2601(例:A-A’セクション)での間隔を第5間隔(LA3)とし、図26cの第2領域2602(B-B’セクション)での間隔を第6間隔(LB3)と称する。多様な実施形態で、第1間隔乃至第6間隔は組立て公差をさらに含み得る。
【0205】
図26aを参照すれば、電子装置が広がり状態の場合、第1間隔(LA1)は、第2間隔(LB1)より大きくなり得る。図26bを参照すれば、電子装置10が中間状態の場合、第3間隔(LA2)は、第4間隔(LB2)より大きくなり得る。図26cを参照すれば、電子装置が折りたたみ状態の場合、第5間隔(LA3)は、第6間隔(LB3)より大きくなり得る。すなわち、折りたたみ領域に近い第1領域への間隔(第1間隔、第3間隔、第5間隔)は、第2領域での間隔(第2間隔、第4間隔、第6間隔)より大きくなり得る。
【0206】
もし、ディスプレイのレイヤーが剛体(rigidbody)でなる場合であれば、電子装置の状態による第1領域2601での間隔(第1間隔、第2間隔、第3間隔)と第2領域2602での間隔(第2間隔、第4間隔、第6間隔)は同一であり得る。前述したとおり、実際のディスプレイ100のレイヤーは、所定の弾性率を有しつつ、隣り合うレイヤーによる応力の一部を吸収するので、折りたたみ領域103から遠く離れた第2領域2602でのせん断は、第1領域2601でのせん断より小さいことがある。よって、第2領域2602での間隔は第1領域2601での間隔より小さく設定されてもよい。多様な実施形態で、図26cに示した第5間隔(LA3)及び第6間隔(LB3)は組立て公差であってもよい。
【0207】
他の実施形態で、図26cに示した第1領域2601と異なるセンサー領域524の内側面546とディスプレイ100との間に側壁404が形成されてもよい。この場合、ディスプレイ100と側壁404との間の間隔は、図26cに示した第5間隔(LA3)より小さいことがあり、前記間隔は軸端部領域(B-B’セクション)でのディスプレイ100と側壁404との間の間隔と同一であるか類似する。
【0208】
一実施形態で、電子装置10の折りたたみ状態によってディスプレイ100とセンサー領域524の内側面546またはブラケット400の側壁404との間の間隔が異なってもよい。一例として、第1領域2601を基準としてみる時、前記間隔は広がり状態である時に最も大きく(第1間隔(LA1))、折りたたみ状態である時に最も小さい(第5間隔(LA3))。一例として、第2領域2602を基準としてみる時、前記間隔は広がり状態である時に最も大きく(第2間隔(LB1))、折りたたみ状態である時に最も小さい(第6間隔(LB3))。
【0209】
図26bを参照すれば、電子装置が中間状態の場合、第1領域2601で第1レイヤー1201と第2レイヤー1202は、DA2の変位差を有することができる。第2領域で、第1レイヤー1201と第2レイヤー1202は、DB2の変位差を有することができる。図示した実施形態で、折りたたみ領域に近いほどディスプレイのせん断の程度が大きいので、DA2はDB2より大きくなり得る。
【0210】
図26cを参照すれば、電子装置が折りたたみ状態の場合、第1領域2601で第1レイヤー1201と第2レイヤー1202は、DA3の変位差を有することができる。第2領域で、第1レイヤー1201と第2レイヤー1202は、DB3の変位差を有することができる。前述したように、折りたたみ領域に近いほどディスプレイのせん断の程度が大きいのでDA3はDB3より大きくなり得る。
【0211】
電子装置10の折りたたみ状態によって、ディスプレイ100の一定領域におけるレイヤー間の変位差は変更(例:DA2→DA3またはDB2→DB3)され得る。折りたたみ動作が進行されることにより、ディスプレイのレイヤーの曲率半径差が増加し、これにより複数のレイヤーのうちディスプレイ100の第1面111に隣接したレイヤーであるほど、さらに多く移動(絶対変位)できる。
【0212】
多様な実施形態で、第1領域2601(A-A’セクション)は、センサー領域524の形状または位置によって、多様な形状で多様な位置に存在することができる。一例として、センサー領域524が図示したセンサー領域524より折りたたみ領域103(または、折りたたみ軸(y軸))にさらに近いほど、第1領域2601との間隔等(第1間隔、第3間隔、第5間隔)はさらに広くなり得る。
【0213】
図27a乃至図27cは、多様な実施形態による電子装置の前面を示した図である。
【0214】
一実施形態で、図27aを参照すれば、電子装置27(例:図1の電子装置10)は、センサー領域524の縁部の一部を形成するものの、折りたたみ軸(A軸)方向に一直線な第1枠271を含む第1領域2701を含み得る。一実施形態で、電子装置27は、折りたたみ軸(A軸)方向に一直線であるが、第1ハウジング構造物510及び第2ハウジング構造物520のうちセンサー領域524が形成されたハウジング構造物の端部を形成する第2枠272を含む第2領域2702を含み得る。
【0215】
一実施形態で、第1領域2701は、第2領域2702に比べて折りたたみ軸(A軸)に対してさらに近くに配置され得る。一実施形態で、第1領域2701での第1枠271とディスプレイ100のなす間隔は、第2領域2702での第2枠272とディスプレイ100がなす間隔に比べて大きくなり得る。
【0216】
図27bを参照すれば、電子装置27(例:図1の電子装置10)の第1領域2701は、第2領域2702に比べて折りたたみ軸(A軸)にさらに近くに配置されるので、第1領域2701での第1枠271とディスプレイ100のなす間隔は、第2領域2702での第2枠272とディスプレイ100がなす間隔に比べて大きくなり得る。
【0217】
図27cを参照すれば、電子装置27(例:図1の電子装置10)の第1領域2701は、第2領域2702に比べて折りたたみ軸(A軸)にさらに近くに配置されるので、第1領域2701での第1枠271とディスプレイ100のなす間隔は、第2領域2702での第2枠272とディスプレイ100がなす間隔に比べて大きくなり得る。
【0218】
本明細書に開示した多様な実施形態による電子装置は、多様な形態の装置であり得る。電子装置は、例えば、ポータブル通信装置(例:スマートフォン)、コンピューター装置、ポータブルマルチメディア装置、ポータブル医療機器、カメラ、ウェアラブル装置、または家電装置を含み得る。本明細書の実施形態による電子装置は、前述の機器に限定されない。
【0219】
本明細書の多様な実施形態及びここに用いた用語は、本明細書に記載した技術的特徴を特定の実施形態に限定しようとするものではなく、該当の実施形態の多様な変更、均等物、または代替物を含むものとして理解されなければならない。図面の説明に関し、類似のまたは関連の構成要素に対しては、類似の参照符号を用いた。アイテムに対応する名詞の単数型は関連の文脈上、明確に異なるように指示しない限り、前記アイテム一つまたは複数を含み得る。本文書で、『AまたはB』、『A及びBのいずれか少なくとも一つ』、『AまたはBの中で少なくとも一つ』、『A、BまたはC』、『A、B及びCのいずれか少なくとも一つ』、及び『A、B、またはCのいずれか少なくとも一つ』のような文句のそれぞれは、その文句のいずれかに該当する文句としてともに羅列された項目の全ての可能な組合せを含み得る。『第1』、『第2』、または『一番目』または『二番目』のような用語は、単純に該当の構成要素を他の該当の構成要素と区分するために用い、該当の構成要素を他の側面(例:重要性または順序)で限定しない。ある(例:第1)構成要素が他の(例:第2)構成要素に、『機能的に』または『通信的に』という用語とともにまたはこのような用語なしに、『カップルド』または『コネクテッド』と言及した場合、それは前記のある構成要素が前記他の構成要素に直接的に(例:有線で)、無線で、または第3構成要素を介して接続されてもよいことを意味する。
【0220】
本明細書で用いた用語『モジュール』はハードウェア、ソフトウェアまたはファームウエアで具現されたユニットを含んでよく、例えば、ロジック、論理ブロック、部品、または回路などの用語と相互互換的に用いられる。モジュールは、一体で構成された部品または一つまたはそれ以上の機能を行なう、前記部品の最小単位またはその一部となり得る。例えば、一実施形態によれば、モジュールは、ASIC(application-specific integrated circuit)の形態で具現されてもよい。
【0221】
本明細書の多様な実施形態は、機器(machine)(例:電子装置(01))によって読める格納媒体(storage medium)(例:内装メモリ(36)または外装メモリ(38))に格納された一つ以上の命令語を含むソフトウェア(例:プログラム(40))として具現されてもよい。例えば、機器(例:電子装置(01))のプロセッサ(例:プロセッサ)は、格納媒体から貯格納された一つ以上の命令語のうち少なくとも一つの命令を呼び出して、それを行うことができる。これは、機器が前記呼び出しされた少なくとも一つの命令語によって少なくとも一つの機能を行なうように運営されることを可能にする。前記一つ以上の命令語は、コンパイラーによって生成されたコードまたはインタープリターによって実行されるコードを含むことができる。機器で読める格納媒体は、非一時的(non-transitory)格納媒体の形態で提供されてもよい。ここで、「非一時的」は、格納媒体が実在(tangible)する装置であり、信号(signal)(例:電磁気せん断)を含まないことを意味するだけであり、この用語はデータが格納媒体に半永久的に貯蔵される場合と臨時的に貯蔵される場合を区分しない。
【0222】
一実施形態によれば、本明細書に開示した多様な実施形態による方法は、コンピュータープログラム製品(computer program product)に含まれて提供されてもよい。コンピュータープログラム製品は、商品として販売者及び購買者間に取り引きされてもよい。コンピュータープログラム製品は、機器で読める格納媒体(例:compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で配布されるか、またはアプリケーションストア(例:プレーストアTM)を介して、または二つの使用者装置(例:スマートフォン)との間に直接、オンラインで配布(例:ダウンロードまたはアップロード)されてもよい。オンライン配布の場合に、コンピュータープログラム製品の少なくとも一部は、製造社のサーバー、アプリケーションストアのサーバー、または中継サーバーのメモリと同じ機器で読める格納媒体に少なくとも一時貯蔵されるか、臨時的に生成され得る。
【0223】
多様な実施形態によれば、前述した構成要素等のそれぞれの構成要素(例:モジュールまたはプログラム)は、単数または複数の個体を含み得る。多様な実施形態によれば、前述の該当の構成要素のうち一つ以上の構成要素または動作が省略されるか、または一つ以上の他の構成要素または動作が追加されてもよい。または追加的に、複数の構成要素(例:モジュールまたはプログラム)は、一つの構成要素に統合されてもよい。このような場合、統合された構成要素は、前記複数の構成要素それぞれの構成要素の一つ以上の機能を統合以前に前記複数の構成要素のうち該当の構成要素によって行われるのと同一または類似に行うことができる。多様な実施形態によれば、モジュール、プログラムまたは他の構成要素によって行われる動作は順番に、並列的に、繰り返し的に、またはヒューリスティックに実行されるか、前記動作中の一つ以上が他の順序に実行されるか、省略されるか、または一つ以上の他の動作が追加される。
【0224】
本明細書に開示した多様な実施形態によれば、折りたたみ式電子装置を容易かつ安定的に組み立てることが可能であり、折りたたみ式電子装置の折りたたみ(folding)時に影響を受ける構成要素の破損を防止し、耐久性を強化することが可能であり、前記構成要素の変形を考慮した設計が可能である。
これ以外に、本明細書を介して直接的または間接的に把握される多様な効果が提供され得る。
【符号の説明】
【0225】
10 電子装置
11 メイン領域
12 サブ領域
20 ディスプレイ部
30 ブラケットアセンブリー
36 内装メモリ
38 外装メモリ
40 プログラム
100 ディスプレイ
101、2601、2701 第1領域
102、2602、2702 第2領域
103 折りたたみ領域
104、403 ノッチ
111、401、411、421、551、1401 第1面
112、412、422、552、1402 第2面
120 レイヤー構造
121、122、123、124 レイヤー
125 保護レイヤー
130 第1連結部
140 プレート
141 第1プレート
142 第2プレート
143 配線フィルム
144 ディスプレイ駆動回路
145 第2連結部
146 ボス
147 第1コネクター
148 第2コネクター
153 接着層
190 サブディスプレイ
271 第1枠
272 第2枠
300 ヒンジ構造物
301、303 第1ハウジングウォッシャーリング
302 第1弾性部材
304 第1ギヤウォッシャーリング
306、308 第2ハウジングウォッシャーリング
307 第2弾性部材
309 第2ギヤウォッシャーリング
311 第4締結ホール
312 第1ブラケットハウジング
313 第3締結ホール
314 第2ブラケットハウジング
320 第1内側ギヤ
330 固定ブラケット
331 固定ホール
332 第1固定ブラケット
333、335 ホール
334 第2固定ブラケット
340 第1折りたたみ軸
341 第1メインギヤ
342 第1ギヤ
350 第2折りたたみ軸
351 第2メインギヤ
352 第2ギヤ
370 第2内側ギヤ
400 ブラケット
404 側壁
410 第1ブラケット
413 第1開口
415 第1締結ホール
417 第3開口
420 第2ブラケット
423 第2開口
425 第2締結ホール
427 第4開口
428 位置固定突起
430 配線部材
431 第1配線部材
432 第2配線部材
439a 位置固定ホール
439b 固定溝
450 第1ヒンジブラケット
451、453、461、463 ガイドホール
455 第1対応締結ホール
457 第3対応締結ホール
460 第2ヒンジブラケット
465 第2対応締結ホール
467 第4対応締結ホール
480 締結部材
490 対応ボス
500 ハウジング
501、5011、5012 第1横フレーム
502、5021、5022 第2横フレーム
503、5031、5032 第1縦フレーム
504、5041、5042 第2縦フレーム
510 第1ハウジング構造物
510a、520a 第1部分
510b、520b 第2部分
512 第1回転支持面
520 第2ハウジング構造物
522 第2回転支持面
524 センサー領域
530 ヒンジカバー
531 内部空間
532 固定部材
542 安着面
543 結合ホール
544 蓋面
546 内側面
550 スライディング構造
553 第3面
554 スライディング部材
555 スライディング溝
580 第1後面カバー
582 第1後面領域
590 第2後面カバー
592 第2後面領域
594 無線充電モジュール
600 基板部
610 第1基板
612 、第1バッテリー
613、623 溝
620 第2基板
622 第2バッテリー
641 レシーバー
642 第1スピーカー
643 メモリソケット
644 振動モーター
645 第2スピーカー
646 前面カメラ
647 第2マイク647
648 前面センサー連結部
649 後面カメラ
650 メインチップ
651 USBモジュール
652 第1マイク
1061 第1端部面
1062 第2端部面
1201 第1レイヤー
1202 第2レイヤー
1531 両面接着層
1532 片面接着層
1610 上端部断面
1620 下端部断面
1630 軸端部断面
4301 可変領域
4302 固定領域
4302a 付着領域
4302b 保護領域
4303 延長領域
4304 直線領域
4311 第1コネクター
4312 第2コネクター
4321 第3コネクター
4322 第4コネクター
4331 保護層
4332 第1接着層
4333 第2接着層
43021 第1固定領域
43022 第2固定領域

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11a
図11b
図12a
図12b
図12c
図13a
図13b
図13c
図13d
図14a
図14b
図14c
図15a
図15b
図15c
図16a
図16b
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25a
図25b
図26a
図26b
図26c
図27a
図27b
図27c