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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-18
(45)【発行日】2023-08-28
(54)【発明の名称】金属製品を加工する機械およびその方法
(51)【国際特許分類】
   B21D 7/024 20060101AFI20230821BHJP
   B21D 7/025 20060101ALI20230821BHJP
【FI】
B21D7/024 S
B21D7/025 E
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2020552013
(86)(22)【出願日】2019-03-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-26
(86)【国際出願番号】 IT2019050065
(87)【国際公開番号】W WO2019186610
(87)【国際公開日】2019-10-03
【審査請求日】2022-03-11
(31)【優先権主張番号】102018000003971
(32)【優先日】2018-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102019000000947
(32)【優先日】2019-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】592060639
【氏名又は名称】エム・イー・ピー・マシーネ・エレトロニーチェ・ピエガトリーチ・エス・ピー・エイ
【氏名又は名称原語表記】M.E.P. MACCHINE ELETTRONICHE PIEGATRICI SOCIETA PER AZIONI
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】デル ファブロ、ジョルジョ
【審査官】永井 友子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/125190(WO,A1)
【文献】特開2017-160056(JP,A)
【文献】特開2001-146947(JP,A)
【文献】特開昭55-117524(JP,A)
【文献】特開2017-001066(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 7/024
B21D 7/025
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
横長の金属製品を加工するための機械であって、金属製品(P)の少なくとも1つを送り方向(Z)に供給するように構成された引抜き装置(11)と、作業面(41a)を備えた加工装置(41)とを備えており、曲げ装置(42)にはコントラスト要素(43)が設けられ、有利には、少なくとも1つの円筒形の垂直壁と、引抜き装置(11)の下流に配置されて送り方向(Z)に整列している曲げ要素(44)とを有しており、引抜き装置(11)は、送り方向(Z)に関して互いに反対側に位置する第1の引抜きユニット(12)および第2の引抜きユニット(13)と、引抜き装置(11)を移動させるための少なくとも1つの駆動部材(17)とを備えており、第1の引抜きユニット(12)および第2の引抜きユニット(13)がそれらの間に、送り方向(Z)に、少なくとも1つの金属製品(P)の引抜きチャネル(19)を画定する、機械において、
引抜きチャネル(19)からの出口に、ガイド手段(39)であって、有利には、引抜きチャネル(19)の展開する平面に実質的に直交する平面上で調整可能であり、その後に主切断ユニット(45)および曲げ装置(42)が続く、ガイド手段(39)を備えることと、
前記主切断ユニット(45)からの出口に、分岐部(60、61)からなる案内および保持手段(47)があり、案内および保持手段(47)が、前記曲げ装置(42)と同様に前記作業面(41a)上にあり、自律的で有利に調整可能であり、前記曲げ装置(42)と直接協働し、前記曲げ装置のコントラスト要素(43)の中心の近傍に到達する延長部を有する輪郭を有しており、前記コントラスト要素(43)が、回転軸を有する円筒部分と、前記回転軸に近接する平坦部分とを有し、前記平坦部分が、案内および保持手段(47)に面していることと、を特徴とする、機械。
【請求項2】
前記引抜きチャネル(19)が、前記第1の引抜きユニット(12)および第2の引抜きユニット(13)によってそれぞれ移動させられる、対向する複数の固定インサート(21)の間に画定されており前記引抜きチャネル(19)がさらに、前記コントラスト要素(43)の円筒形の垂直壁および前記加工装置(41)の作業面(41a)に実質的に接する水平面上に位置しており、供給装置(48)は引抜き装置(11)の上流に位置することを特徴とする、請求項1に記載の機械。
【請求項3】
前記少なくとも1つの金属製品(P)の位置が、前記加工装置(41)の作業面(41a)と一致するように、前記引抜き装置(11)が、作業面(41a)に対して送り方向(Z)に直交する方向に調整可能な少なくとも1つの位置を有していることを特徴とする、請求項1または2に記載の機械。
【請求項4】
前記第1の引抜きユニット(12)および前記第2の引抜きユニット(13)がそれぞれ、第1のホイール(14)と、第2のホイール(15)と、第1のホイールと第2のホイールとの間の閉リングに巻かれたチェーン(16)とを備えており、前記引抜きチャネル(19)が、対向する複数の上部固定インサート(21a)および下部固定インサート(21b)によって画定される、前記機械において、
前記下部固定インサート(21b)が、少なくとも1つの扁平な横方向座部(26b)を有しており、その横方向横座部(26b)の整列した複数が、少なくとも1つの金属製品(P)の展開する平面を構成して少なくとも1つの金属製品(P)の垂直位置を規定し、前記上部固定インサート(21a)が、前記金属製品(P)に、前記引抜きチャネル(19)の中心長手軸および前記下部固定インサート(21b)に向かって逆推力が加えられるように、丸みのある三角形状の横方向の輪郭を有することを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の機械。
【請求項5】
前記第1の引抜きユニット(12)および前記第2の引抜きユニット(13)が、送り方向(Z)に整列された複数の引抜きホイールを有しており、前記引抜きホイールが、前記引抜きチャネル(19)の高さを規定するように調整可能であり、前記引抜きチャネル(19)が、少なくとも1つの金属製品(P)の垂直位置を規定する前記下部固定インサート(21b)の前記横方向座部(26b)によって下部で規定され、前記上部固定インサート(21a)の丸みのある三角形状の横方向の輪郭によって上部で規定されることを特徴とする、請求項4に記載の機械。
【請求項6】
前記引抜き装置(11)の上流に、少なくとも1つの金属製品(P)の頭部方向または後部方向の突き合わせを都度行うように構成された二次切断ユニット(53)を備えることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の機械。
【請求項7】
前記二次切断ユニット(53)が双動式であり、2つの上部切断刃(53a、53b)と、2つの下部切断刃(53c、53d)からなる対向する切断手段を含み、上部切断刃(53b)および下部切断刃(53d)が、少なくとも1つの金属製品(P)の先端を切断するように構成され、前記上部切断刃(53a)および前記下部切断刃(53c)が、前記金属製品(P)の後端を切断するように構成されていることを特徴とする、請求項6に記載の機械。
【請求項8】
前記コントラスト要素(43)と直接協働する前記分岐部(61)が、前記作業面(41a)に実質的に直交し、かつ、前記コントラスト要素(43)の平坦部分と協働する該コントラスト要素(43)の円筒形の垂直壁に実質的に接する壁を有することを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の機械。
【請求項9】
前記分岐(60)が、前記分岐(61)の作業面(41a)に実質的に直交する壁に面する部分において、推力が下向きに前記分岐(61)に向かって加えられるように、前記分岐(61)に向かう延長部を有することを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載の機械。
【請求項10】
前記案内および保持手段(47)ならびに少なくとも前記コントラスト要素(43)が、前記作業面(41a)に対して、突出した作業状態と、引っ込んだ非干渉状態との間で移動可能であることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の機械。
【請求項11】
前記分岐部(60、61)が互いに向き合い、少なくとも曲げ作業中の少なくとも1つの金属製品(P)のクランプおよび軸方向の位置決めを可能にする把持位置から、少なくとも1つの金属製品(P)を移動させるためにその解放および案内位置まで通過させるために、互いに対して調整可能な距離に配置されていることを特徴とする、請求項10のいずれか一項に記載の機械。
【請求項12】
前記案内および保持手段(47)の輪郭が、前記コントラスト要素(43)の方向に減少し、送り方向(Z)に実質的に末広がりの形状を有することを特徴とする、請求項11のいずれか一項に記載の機械。
【請求項13】
少なくとも前記上部固定インサート(21a)には、少なくとも1つの金属製品(P)のために、側面から中央部分(26)に向かって狭くなるテーパ部分(25)によって形成される把持溝(23)が設けられており、把持溝(23)の中央部分(26)が、傾斜面(26a)と、その間に位置する前記丸みのある三角形状の横方向の輪郭によって画定される座部(26b)とを含むことを特徴とする、請求項4に記載の機械。
【請求項14】
前記上部固定インサート(21a)および前記下部固定インサート(21b)が固定リンク(66)と横方向に協働し、前記固定リンク(66)が前記チェーン(16)を支持および位置決めし、前記チェーン(16)が、前記第1の引抜きユニット(12)および前記第2の引抜きユニット(13)のコントラスト体(31)上を摺動可能であることを特徴とする、請求項4に記載の機械。
【請求項15】
前記コントラスト体(31)の少なくとも1つが、弾性要素(34)によってそれぞれの支持体(32)と弾性的に協働することを特徴とする、請求項14に記載の機械。
【請求項16】
請求項1~15のいずれか一項に記載の機械を用いて少なくとも1つの金属製品(P)を加工する方法であって、最後の曲げが金属製品(P)に対して行われるとき、曲げ装置(42)に対応して前の金属製品(P)を軸方向に位置決めするために次の金属製品(P)の先端によって加えられる推力を使用することを特徴とする、方法。
【請求項17】
前記案内および保持手段(47)、または前記曲げ装置(42)、あるいはこれら両方と干渉する位置に少なくとも1つの曲げを有する少なくとも1つの金属製品(P)を後退させるために、前記案内および保持手段(47)ならびに前記曲げ装置(42)を下げて、主切断ユニット(45)の近くまで前記金属製品(P)を後退させることを可能にすることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
二次切断ユニット(53)が、その都度、少なくとも1つの金属製品(P)の頭部側または後端側の突き合わせを行うことを特徴とする、請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
4cm~7cmの最終曲げを含む端部セグメントを有する金属製品(P)で成形製品を作るために、前記案内および保持手段(47)および前記曲げ装置(42)が前記作業面(41a)から取り除かれた後、主切断ユニットが介入して、成形製品を金属製品(P)から分離する前に、金属製品(P)を後退させることを特徴とする、請求項16~18のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ほんの一例として、建築業におけるブラケットや類似のまたは同等の付属品を製造するための金属製品の曲げおよび/または成形などの金属製品を加工する機械およびその方法に関する。ここおよび以下の説明において、用語「金属製品」は、ブラケットを意図した金属製品を意味し、その他には、有利には、建設業に限定されないが、クランプ要素、接続要素または接合要素を意味する。金属製品は、棒、断面棒、丸片、補強丸片、棒などから得ることができる。
【背景技術】
【0002】
建築業に必要なさまざまなタイプのブラケットを得るのに適した機械が知られているが、それだけではない。
そのような機械は、一般に、引抜き装置(drawing apparatus)と、例えば、曲げ装置を含むことができる加工装置とを含む。
【0003】
加工装置は、必要な作業を実行するために、引抜き装置の下流に配置され、引抜き装置と位置合わせされることが知られている。
引抜き装置は手動または自動で供給することができ、一般に線状の金属製品を移動させるのに適している。
【0004】
金属製品は、名目上は円形の断面を有しているが、正方形または略正方形の断面を有することもできる。
金属製品は圧延によって得られることが知られており、また、それらがどのように作られるかに応じて、金属製品の表面形状構成が軸線に対して実質的に平行であることも知られている。
【0005】
特定の製造方法では、金属製品は軸線に沿って巻く形状構成を有している。
引抜き装置は、加工される、所望の長さの金属製品を加工装置に向けて制御された方法で前進させる。
【0006】
通常、引抜き装置と加工装置との間には切断ユニットが存在する。
引抜き装置は、一般に、少なくとも一対の対向するローラーからなり、そのうちの少なくとも一方は、金属製品を加工装置に向けて送るようにモーターで駆動される。
【0007】
金属製品は、多くの場合、予めの処理、たとえば、圧延、延伸、または押し出しによって発生した内部応力を有していることも知られている。
内部の機械的応力は、その後の金属製品の加工、たとえば単純な曲げ加工まで潜在していることがある。
【0008】
このような製品において、上記の工程中にしばしば発生する問題の1つは、金属製品の制御されない不必要な変形であり、一方では管理上の問題を引き起こし、他方では目的に適さない完成品をもたらす。
【0009】
これらの欠点を克服するために、直列に配置された2つ以上の引抜き装置を含む金属製品を加工する機械が作られている。
いくつかの引抜き装置の組み合わせにより、金属製品の引抜きをより細かく制御することができる。また、金属製品の望ましくない変形を抑制することもできる。
【0010】
ただし、これらの解決策は加工機械をより複雑にし、管理と制御の問題を引き起こす。
さらに、この解決策は、必要な装置の数が多くなり、正しい調整と制御を必要とするため、特に費用がかかることになる。
【0011】
さらに、そのような変形の発生を回避するために、ローラーを使用する引抜き装置は、金属製品に高い保持圧力を加えるのに適している。
保持動作により、たとえば、金属製品のねじれを抑制できると同時に、金属製品の断面が理論的な断面と異なる場合でも確実に引抜きできることが期待される。
【0012】
キャタピラシステムを使用する引抜き装置の場合、軌道間の圧力は必ずしも十分ではない。
しかしながら、高い保持圧力は金属製品に表面損傷を引き起こす可能性があることが知られている。さらに、高い保持圧力は常に適切な引抜きを保証できるわけではない。
【0013】
また、2つの金属製品が一緒に加工される場合、高圧であっても2つの金属製品の均一かつ同一であって同時の供給を保証できないことも知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の1つの目的は、寸法および形状の揃った質の高い最終製品を得ることができる金属製品を加工する機械を提供することである。
本発明の別の目的は、効率の良い、金属製品を加工する機械を提供することである。
【0015】
本発明の別の目的は、2つの金属製品を同時に加工できるようにすることである。
本発明の別の目的は、機械を単純化することである。
本発明の別の目的は、制御および管理が簡単な金属製品を加工する機械を提供することである。
【0016】
本発明の別の目的は、加工される金属製品に損傷を与えない加工機械を提供することである。
本発明の別の目的はまた、金属製品を加工して、最も広い範囲の建設製品を得ることを可能にすることである。
【0017】
本発明の別の目的は、完成または半完成の段階で、大幅に減少した後端(tail end)を有する金属製品を加工できるようにすることである。
本発明によれば、ブラケットの末端が3cm~10cm、有利には4cm~7cm、より有利には約5cmになるように金属製品を加工することも可能である。
【0018】
出願人は、最新技術の欠点を克服し、これらおよび他の目的および利点を得るために、本発明を考案し、試験し、具体化した。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明は、独立請求項に記載され特徴付けられており、従属請求項では、本発明の他の特徴または主要な発明思想の変形を記載している。
上記の目的に従って、横長の(oblong)金属製品を加工する機械は、金属製品の少なくとも1つを送り方向に供給するように構成された引抜き装置と、加工装置とを備える。
【0020】
加工装置には、有利には少なくとも1つの円筒形の垂直壁を有するコントラスト要素と、曲げ要素とを備えた曲げ装置が配置された作業面が設けられている。
作業装置は、引抜き装置の下流に配置され、送り方向に整列している。
【0021】
引抜き装置は、送り方向に関して互いに反対側に位置する第1の引抜きユニットおよび第2の引抜きユニットを備える。
加工機械はまた、引抜き装置を動かすための少なくとも1つの駆動部材を含む。
【0022】
第1の引抜きユニットおよび第2の引抜きユニットは、その間に、送り方向において、少なくとも1つの金属製品のための引抜きチャネルを画定する。
引抜きチャネルは、少なくとも1つの金属製品に対して、複数の固定インサートによって画定された展開する平面(lying plane)を有しており、この平面はコントラスト要素の円筒形の垂直壁に実質的に接し、かつ、作業面と密着している。
【0023】
金属製品を供給する装置は、場合によっては、引抜き装置の上流に配置してもよい。
本発明の一態様によれば、加工機械は、引抜きチャネルの出口に、引抜きチャネルの展開する平面に実質的に直交する平面上で有利に調整可能なガイド手段を有し、その後に主切断ユニットおよび曲げ装置が続く。
【0024】
引抜き装置は、作業面に対して送り方向に直交する方向に調整可能な少なくとも1つの位置を有し、その結果、少なくとも1つの金属製品の位置が作業面と一致する。
一実施形態によれば、第1の引抜きユニットおよび第2の引抜きユニットはそれぞれ、第1のホイールおよび第2のホイールと、第1のホイールと第2のホイールとの間の閉リングに巻かれたチェーンとを備える。
【0025】
引抜きチャネルは、対向する複数の上部固定インサートおよび下部固定インサートを含む。
下部固定インサートは扁平な横方向座部(flat trasverse seating)を有しており、複数の整列された横方向扁平座部は、少なくとも1つの金属製品の垂直位置を規定するために、少なくとも1つの金属製品の展開する平面を構成する。
【0026】
上部固定インサートは、横方向の輪郭(transverse profile)が丸いため、送り方向に平行な引抜きチャネルの長手方向中心軸に向かって、および下部固定インサートに向かって、金属製品に逆推力が加えられる。
【0027】
変形実施形態によれば、第1の引抜きユニットおよび第2の引抜きユニットは、送り方向に整列された複数の引抜きホイールを有する。
引抜きホイールは、引抜きチャネルの高さを画定するために調整可能である。引抜きチャネルは、少なくとも1つの金属製品の垂直方向の位置を画定する横方向座部によって下部に、かつ、丸みのある横方向の輪郭によって上部に画成される。
【0028】
本発明の別の態様によれば、引抜き装置の上流には、少なくとも1つの金属製品の頭部側または後部側での突き合わせを都度行うように構成された二次切断ユニットがある。
二次切断ユニットは双動式であり、2つの上側切断刃と2つの下側切断刃からなる対向する切断手段を含み、一方の対は上下で、少なくとも1つ金属製品の先端を切断するように構成されており、もう一方の対は金属製品の後端を切断するように構成されている。
【0029】
本発明の別の態様によれば、主切断ユニットからの出口には、分岐部からなる案内および保持手段がある。
案内および保持手段は同じ平面上にあり、自律的であり、有利には調整可能であり、曲げ装置と直接協働する。
【0030】
案内および保持手段は、曲げ装置のコントラスト要素の中心の近くに達する延長部を備えた輪郭を有する。
コントラスト要素は、回転軸を有する円筒部分と、回転軸に近い平坦部分とを有し、平坦部分は、案内および保持手段に面している。
【0031】
コントラスト要素と直接協働する第1の分岐部は、作業面に実質的に直交し、コントラスト要素の円筒形の垂直壁に実質的に接し、コントラスト要素の平坦部分と協働する壁を有する。
【0032】
第1の分岐部の作業面に実質的に直交する壁に面する部分において、他の分岐部は、推力が下向きに第1の分岐部に向かって加えられるように、第1の分岐部に向いている延長部を有する。
【0033】
案内および保持手段ならびに少なくともコントラスト要素は、作業状態と非干渉状態との間で、作業面に対して後退するように移動可能である。
分岐部は互いに向き合い、そして、少なくとも曲げ作業中に少なくとも1つの金属製品のクランプ(clamp)および軸方向の位置決めを可能にする把持位置から、少なくとも1つの金属製品が移動できるように解放およびガイド位置まで通過するために、互いに調整可能な距離で配置される。
【0034】
本発明の一態様によれば、案内および保持手段の輪郭は、コントラスト要素の方向に減少し、送り方向に実質的に末広がりの形状を有する。
本発明の別の態様によれば、少なくとも上部固定インサートには、少なくとも1つの金属製品のために、側面から中央部分に向かって細くなるテーパ部分によって画定される把持溝が設けられる。把持溝の中央部分は、傾斜した側面と、それらの間に配置された丸みを帯びた輪郭によって画定された座部とで構成されている。
【0035】
本発明の別の態様によれば、上部固定インサートおよび下部固定インサートは、固定リンクと横方向に協働する。
固定リンクは、チェーンを支持および位置決めし、チェーンは、第1の引抜きユニットおよび第2の引抜きユニットのコントラスト体上を摺動する。
【0036】
コントラスト体の少なくとも1つは、弾性要素によってそれぞれの支持体と弾性的に協働する。
本発明は、上記の加工機械を使用する少なくとも1つの金属製品を加工する方法にも関する。
【0037】
特に、金属製品に最後の曲げを行う場合、後続の金属製品を使用して、先行する金属製品を曲げ装置に対応して軸方向に位置決めし、案内および保持手段を駆動して、少なくとも一時的に曲げ中のコントラスト要素としても動作させる。
【0038】
本発明の一態様によれば、案内および保持手段および/または曲げ装置と干渉する位置で少なくとも1つの曲げを有する少なくとも1つの金属製品を後退させるために、案内および保持手段ならびに曲げ装置を下げることで、金属製品を主切断ユニットの近くに位置するまで後退させることができる。
【0039】
さらに、4cm~7cmの最終曲げを含む端部セグメントを有する金属製品で成形製品を作るために、案内および保持手段と曲げ装置が作業面から後退した後、主要な切断ユニットが介入して、成形製品を金属製品から分離する前に、金属製品を後退させる。
【0040】
本発明のこれらおよび他の特徴は、添付の図面を参照して非限定的な例として与えられる、いくつかの実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】本発明による金属製品を加工する機械の概略図である。
図2図1の細部の拡大概略図である。
図3図2の細部の概略断面図である。
図4図2の構成要素の斜視図である。
図5図4の正面図である。
図6図5の線VI-VIに沿った断面図である。
図7図1の加工機械で金属製品を加工するための一連の操作工程を示す。
図8図1の加工機械で金属製品を加工するための一連の操作工程を示す。
図9図1の加工機械で金属製品を加工するための一連の操作工程を示す。
図10図1の加工機械で金属製品を加工するための一連の操作工程を示す。
図11図2の変形例である。
図12図11の細部の断面図である。
図13図11の構成要素の斜視図である。
図14図11の別の構成要素の斜視図である。
図15図11の変形例による金属製品を加工するための一連の操作工程を示す。
図16図11の変形例による金属製品を加工するための一連の操作工程を示す。
図17図11の変形例による金属製品を加工するための一連の操作工程を示す。
図18図11の変形例による金属製品を加工するための一連の操作工程を示す。
図19図11の変形例による金属製品を加工するための一連の操作工程を示す。
図20図16図19の加工装置の概略側面図を示す。
図21図16図19の加工装置の概略側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0042】
理解を容易にするために、可能な場合、同じ参照番号を使用して、図面内の同一の共通要素を識別している。1つの実施形態の要素および特性は、さらに明確にすることなく他の実施形態に都合よく組み込むことができることが理解される。
【0043】
非限定的な例として提供される本発明のいくつかの実施形態によれば、横長の金属製品を加工する機械は、全体として参照番号10で示されている。
加工機械10は、金属製品Pの少なくとも1つを送り方向Zへ供給するように構成された少なくとも1つの引抜き装置11と、引抜き装置11の下流に配置され、送り方向Zに整列した加工装置41とを備える。
【0044】
加工装置41は作業面41aを備え、その作業面には、コントラスト要素43と、曲げ要素44であって、曲げ要素44の周りで少なくとも1つの金属製品の曲げを決定するためにコントラスト要素43に対して移動可能な曲げ要素44とを備えた曲げ装置42がある。
【0045】
図15~19に示される実施形態によれば、コントラスト要素43は、作業面41aに直交する回転軸を備えた少なくとも1つの円筒垂直壁を有する円筒部分を有し、その円筒部分に対して曲げ要素44は回転して、金属製品Pに所望の曲げを決定することができる。
【0046】
コントラスト要素43はまた、回転軸の付近に平坦な垂直部分を有する。
加工装置41の作業面41aは、水平、準垂直、または垂直とすることができる。
好ましくは、加工装置41の作業面41aは、約30°~約50°で傾斜し、通常は約45°で傾斜し(図20および図21)、重力によって、作製したばかりの成形要素の排出を促進する。
【0047】
引抜き装置11は、送り方向Zに関して互いに反対側にある第1の引抜きユニット12および第2の引抜きユニット13と、それらを移動させる少なくとも1つの駆動部材17とを備える。
【0048】
第1の引抜きユニット12および第2の引抜きユニット13は互いに平行であり、それらの間に、送り方向Zにおいて、少なくとも1つの金属製品Pのための引抜きチャネル19を画定する。
【0049】
引抜きチャネル19は、少なくとも1つの金属製品Pに対して、複数の固定インサート21によって画定され、コントラスト装置43の円筒状垂直壁に実質的に接し、作業平面41aと密着する、展開する平面(lying plane)を有する。
【0050】
引抜きチャネル19は、金属製品Pの複数の部分と一致した幅を有することができる。
好ましい実施形態に示されるように、引抜き装置11の上流に金属製品Pの供給装置48があってもよい。
【0051】
本発明の一態様によれば、加工機械10は、引抜きチャネル19からの出口に、引抜きチャネル19の展開する平面に実質的に直交する平面上で有利に調整可能なガイド手段39を有し、その後に、少なくとも1つの金属製品Pを所望の寸法に切断するように構成された主切断ユニット45と、曲げ装置42とが続く。
【0052】
主切断ユニット45は切断刃46を備え、優先的な解決手段によれば、切断刃46の少なくとも一方が他方に対して可動であり、金属製品Pを切断する。
主切断ユニット45の出口には、案内および保持手段47が同一平面上に位置し、自律性があり、有利には調整可能であり、曲げ装置42と直接に協働して、金属製品Pに所望の曲げを施すことができる。
【0053】
案内および保持手段47はまた、ガイド手段39と協働して、加工工程中に金属製品Pを所望の位置に正確に位置決めする。
案内および保持手段47は、曲げ装置42のコントラスト要素43の中心の近くに達する延長部を備えた輪郭を有する。
【0054】
案内および保持手段47は、コントラスト要素43の中心に向かって送り方向Zに細長い輪郭を有することで、少なくとも1つの金属製品Pを保持すること、およびその端部を曲げることも可能にする。
【0055】
特に、案内および保持手段47は、加工装置41の作業面41aと実質的に平行している。
案内および保持手段47の輪郭は、有利には、コントラスト要素43の方向に減少し、送り方向Zに実質的に末広がりの形状を有する。
【0056】
これにより、少なくとも曲げ工程中に、案内および保持手段47の重量とかさを減らすことができる。
案内および保持手段47は、少なくとも曲げ作業中に少なくとも1つの金属製品Pのクランプおよび軸方向の位置決めを可能にする把持位置から、例えば少なくとも1つの金属製品Pを引抜き装置11と共に移動させる、少なくとも1つの金属製品Pの解放位置まで通過するために、互いに向き合い、かつ、互いに調整可能な距離で配置された一対の分岐部60、61を含んでいる。
【0057】
この目的のために、分岐部60、61の少なくとも1つは、送り方向Zに直交する方向に可動である。
図15図19で示されている実施例によれば、分岐部60は可動であり、分岐部61は固定されている。しかしながら、分岐部60が固定可能であり、分岐部61が移動可能であること、または両方が移動可能であることは除外されない。
【0058】
図20および図21に示されている構成では、分岐部61は固定されており、作業面41aが傾斜している場合、重力により、その上に載る傾向がある少なくとも1つの金属製品Pの支持体として機能するように構成される。
【0059】
この目的のために、分岐部61は、作業平面41aに対して実質的に直角であり、コントラスト要素43の円筒形の垂直壁に実質的に接して、その平坦部分と協働する壁を備えている。
【0060】
分岐部61の作業面41aに実質的に直交する壁に面する部分において、可動分岐部60は、推力が下向きに分岐部61に向かって加えられるように、分岐部60に向いている延長部を有する。
【0061】
この解決手段は、2つの金属製品Pの場合に特に有用である。
この構成により、少なくとも1つの金属製品Pは常にコントラスト要素43と位置合わせされ、それにより極めて正確な曲げを得ることができる。
【0062】
案内および保持手段47は、交換型または調整型であってもよいため、金属製品Pの寸法および数に合わせることができる。
分岐部60、61は、送り方向Zの方向に細長い輪郭を有し、この輪郭はコントラスト要素43の方向に減少している。例として、分岐部60、61は、三角形の基部を有するプリズム形状であってもよい。
【0063】
これにより、曲げ要素44がより大きな角度でコントラスト要素43の周りを回転することが可能になり、したがって、約180°の角度まで曲げを生成することができる。
分岐部60、61は、使用中にコントラスト要素43から可能な限り最小の距離に配置される端部64、65を有する。特に、分岐部60、61の端部64、65は、コントラスト要素43の平坦な部分に面している。
【0064】
案内および保持手段47のこの構成により、金属製品Pの、約5cmまでの非常に小さい後端を有する部分にも曲げを形成することができる。
このように、金属製品Pの無駄を削減し、生産性を向上させるとともに、目的に合わない最終製品の製造を回避することができる。
【0065】
案内および保持手段47は、例えば、以下でより詳細に説明されるように、成形片を後退させる工程中に、金属製品Pの移動を妨げないように、突出した作業状態と引っ込んだ非干渉状態との間で作業面41aに対して可動式に後退可能である。
【0066】
曲げ装置42は、代替的に、作動状態および非干渉状態を有することもできる。
特に、コントラスト要素43は、案内および保持手段47と調和するかまたは調和しない方法で作業状態および非干渉状態をできる限り有するように固定または適合し得る。
【0067】
コントラスト要素43の構造により、案内および保持手段47の分岐部60、61は、それぞれの端部64、65をコントラスト要素43の中心のごく近くに到達させることができ、したがって、少なくとも1つの金属製品Pの後端をコントラスト要素43の中心から望ましい最小距離まで案内することができる。
【0068】
この場合、少なくとも1つの金属製品Pの後端は、引抜き装置11によってもはや移動させられないので、出願人は、以下により詳細に示されるように、少なくとも1つの金属製品Pを送り、位置決めする方法を完成させた。
【0069】
ここで説明する実施形態によれば、第1の引抜きユニット12および第2の引抜きユニット13は、キャタピラ型であり、有利には、これに限定されないが、単一の垂直面または副垂直面に配置される。
【0070】
上方に配置された第1の引抜きユニット12は、送り方向Zに対して直交する方向に移動可能な支持スライダ28上に設置される。
下方に位置する第2の引抜きユニット13は、固定支持構造30上に設置され、第1の引抜きユニット12と向かい合う。
【0071】
支持スライダ28は、第2の引抜きユニット13に対して支持スライダ28を支持および位置決めする位置決めおよび調整手段27と関連付けられている。
位置決めおよび調整手段27は、送り方向Zに直交する方向において、第1の引抜きユニット12を第2の引抜きユニット13に向けて/第2の引抜きユニット13から離れる方向に移動させて、これらの引抜きユニットの間に少なくとも1つの金属製品Pのための引抜きチャネル19を画定し、そこで引抜き処理を行う。
【0072】
本発明の可能な解決策によれば、位置決めおよび調整手段27は、線形アクチュエータ、ねじジャッキ、電気アクチュエータ、オイルダイナミックアクチュエータ、または他のタイプのものを含むことができる。
【0073】
図2および図11に例として示されている解決策では、支持構造30は有利には固定され、支持スライダ28は有利には位置決めおよび調整手段27と関連付けられる。
位置決めおよび調整手段27は、例として、第2の引抜きユニット13に対する第1の引抜きユニット12の正しい位置を定め、同時に金属製品Pに所望の圧力を付与するアクチュエータジャック27aを備える。
【0074】
アクチュエータジャック27aはガイド29と協働し、ガイド29上を第1の引抜きユニット12の支持スライダ28が摺動する。
引抜きチャネル19は、対向する複数の固定インサート21によって画成される。
【0075】
引抜きチャネル19は、第1の引抜きユニット12および第2の引抜きユニット13によってそれぞれ移動させられる、対向する複数の上部固定インサート21aおよび下部固定インサート21bによって画成される。
【0076】
下部固定インサート21bは、少なくとも1つの扁平な横方向座部26bを有しており、整列した複数の横方向座部26bは、少なくとも1つの金属製品Pの展開する平面を構成して少なくとも1つの金属製品Pの垂直位置を規定する。
【0077】
上部固定インサート21aは、金属製品P上に引抜きチャネル19の長手方向中心軸に向かって、および下部固定インサート21bに向かって逆推力が加えられるように、丸みのある横方向の輪郭を有するセンタリングおよびクランプ手段を有する。
【0078】
引抜きチャネル19では、上部固定インサート21aは下部固定インサート21bに面していてもよい。
図2および図11に示す好ましい変形例に従って、上部固定インサート21aおよび下部固定インサート21bは、面変形、線形変形、または他の変形を生じさせることなく金属製品Pの引抜き効果を向上させるために、送り方向Zに所望の値だけオフセットされる。
【0079】
2つ以上の金属製品Pの場合、上部固定インサート21aの輪郭は、例えば、引抜きチャネルの中心に向かって送り方向Zに対して横断する方向に金属製品Pに推力を与えるものである。
【0080】
引抜きチャネル19は、金属製品Pの長手方向部分に所望の保持作用を生じさせるように構成され、その作用は、金属製品Pの線形性を維持し、あらゆる状況で正しい送り動作を保証することを可能にする。
【0081】
ここで説明する実施形態によれば、第1引抜きユニット12および第2引抜きユニット13はそれぞれ、互いに離れた第1ホイール14と第2ホイール15、および第1ホイール14と第2ホイール15との間の閉リングに巻かれたチェーン16を備える。
【0082】
チェーン16はそれぞれ、第1のホイール14と第2のホイール15との間に構成された少なくとも1つの第1の戻りセグメント18を形成する。
両方のチェーン16の第1の戻りセグメント18は平行であり、送り方向Zにおいて向かい合っており、これらの第1の戻りセグメント18の間に少なくとも1つの金属製品Pのための引抜きチャネル19を画定する。
【0083】
第1の引抜きユニット12および第2の引抜きユニット13はまた、チェーン16の引張手段40を備えてもよく、正しい引抜き動作を保証するとともに、これらユニットの組立、分解および保守を容易にすることができる。
【0084】
コントラスト体31は、第1の引抜きユニット12または第2の引抜きユニット13の少なくともいずれか一方に、有利には両方に関連付けられて、金属製品Pに押圧作用を及ぼし、金属製品Pが正しく引抜きされることを保証する。
【0085】
コントラスト体31は、少なくとも引抜き動作の全長を有利に覆う。
引抜き動作の長さは、戻りセグメント18、したがって、少なくとも1つの金属製品Pに引抜き作用を及ぼすチェーンセグメント16の長さとして意図されている。
【0086】
例としてここに提供された場合において、コントラスト体31は、支持スライダ28と、第1の引抜きユニット12および第2の引抜きユニット13のそれぞれの支持構造30と安定して関連付けられる支持体32と協働する。
【0087】
金属製品Pが一定の断面を有さない場合、コントラスト体31と支持体32との間に、金属製品Pに弾性推力を与えるために提供される弾性要素34があってもよい。
弾性要素34は、例えば、弾性体36、1つ以上のばね35、または弾性体36と1つ以上のばね35との組み合わせなど、任意のタイプのものであってもよい。
【0088】
ここに記載された実施形態によれば、排他的ではないが有利には、駆動部材17は、2つのチェーン16の動きを決定する。
変形例によれば、第1の引抜きユニット12および第2の引抜きユニット13は、独立しているが調整された複数の駆動部材17によって、または単一の駆動部材17によって駆動することができる。
【0089】
第1のホイール14または第2のホイール15は、チェーン16を所望の速度で直線的に前進させるために、チェーン16上での所望の引抜き動作を保証するように装備されている。
【0090】
図2および図11に示す例では、各チェーン16は、第1の引抜きユニット12および第2の引抜きユニット13の第1のホイール14および第2のホイール15とそれぞれ協働する協調リンク要素20によって形成される。
【0091】
例としてここで与えられた解決策では、チェーン16は、チェーン16の展開に沿って、互いに隣接して設置された固定インサート21を備え、その輪郭は、少なくとも1つの金属製品Pに対して把持動作を行う引抜きチャネル19を画定するように構成されている。
【0092】
この場合、各固定インサート21は、チェーン16の少なくとも2つの連続するリンク要素20に一体的に取り付けられる。
チェーン16は、ピン67によって支持および戻りリンク63と相互に接続されたリング状の一連のリンク要素20a、20bを備える。
【0093】
リンク要素20a、20bはそれぞれ、ピン67によって連結された外部リンク56aおよび内部リンク56bを含み、外部リンク56aおよび内部リンク56bと同軸にローラー55が配置されている。
【0094】
チェーン16は、固定リンク66によって支持および位置決めされる。このために、チェーン16のリンク要素20a、20bは、それらが支持および戻りリンク63に接続されている側とは反対側で、ピン67によって固定リンク66に接続されている。
【0095】
固定インサート21は、固定リンク66と横方向に協働する。このために、固定リンク66は、それぞれの固定インサート21を支持および位置決めする。
固定リンク66は、取り付け手段57によって固定インサート21に安定して接続される。このようにして、チェーン16によって固定インサート21を移動させることが可能である。
【0096】
チェーン16は、コントラスト体31上で摺動可能である。特に、チェーン16のローラー55は、コントラスト体31上を摺動するように構成され、コントラスト体31は、この場合、弾性要素34によって支持体32と協働する。
【0097】
コントラスト体31は複数の摺動要素59を支持および位置決めし、複数の摺動要素59上を外部リンク56aおよび固定リンク66が摺動するように構成されている。
ここで説明する実施形態によれば、各固定インサート21は、チェーン16との接続のための取り付け部分22(図4図6図13図14)を備えることができる。
【0098】
取り付け部分22は、固定リンク66のための支持面を形成する。
取り付け部分22は、純粋に例として、ねじ、ピン、リベット、釘などの取り付け手段57との結合のためにねじが切られた穴を備えることができる。
【0099】
固定インサート21は、基部面24を備え、その一部は、少なくとも1つの金属製品Pと協働し、引抜きチャネル19の一部を形成する。
少なくとも上部固定インサート21aには、少なくとも1つの金属製品Pの一部がその都度配置される基部面24上に形成された把持溝23が設けられている。
【0100】
把持溝23は、使用中、送り方向Zに平行である長手方向軸Xに沿って、固定インサート21の長さ全体にわたって延びる。
把持溝23は、有利には、両側から中央部分26に向かって狭くなる2つのテーパ部分25によって画定される。
【0101】
有利には、このテーパ部分は、基部面24の長手方向および横断方向の両方にある。
中央部分26は、平坦な部分を形成することができ、すなわち、接続縁、または接続曲線さえも形成することができる。
【0102】
テーパ部分25は平坦な面を有することができ、また、湾曲面を有することもでき、または曲線によって形成することもできる。
中央部分26の形状は、把持溝23の断面の狭小化を可能にし、このことは、少なくとも1つの金属製品Pに及ぼされる把持および保持効率を増大させることを可能にする。
【0103】
このために、中央部分26は、2つの傾斜した側部26aと、それらの間に配置された座部26bとを備える。
下部固定インサート21bの座部26bは、送り方向Zに対する金属製品Pの正しい位置を規定する。
【0104】
2つ以上の金属製品Pが供給される場合、座部26bは、例えば、それら金属製品Pを垂直に正しく配置する。
1つまたは複数の金属製品Pの場合、上部インサート21aの座部26bは、金属製品Pが中央に向かって押され、金属製品Pのすべてが側方接触して配置され、そこで引抜き中にクランプされるようになっている。
【0105】
引抜き装置11は、作業面41aに対して送り方向Zに直交する方向に調整可能な少なくとも1つの位置を有し、それにより、少なくとも1つの金属製品Pの位置は作業面41aと一致する。
【0106】
下部固定インサート21bの複数の座部26bによって形成される少なくとも1つの金属製品Pの展開する平面は、コントラスト要素43の垂直壁に対して正しく配置されなければならず、その結果、少なくとも1つの金属製品Pは垂直壁に接するコントラスト要素43に到達する。
【0107】
したがって、展開する平面は、コントラスト要素43の垂直壁に実質的に接している。
いずれの場合にも、引抜きが必要な金属製品Pの数のために、引抜きチャネル19の横方向の位置決めは、金属製品Pの位置決めも曲げ装置42の作業面41aと一致していなければならないという事実を考慮に入れる。これにより、少なくとも1つの金属製品Pが、コントラスト要素43の垂直壁に実質的に接したままである作業面41aと協働する。
【0108】
上部固定インサート21aが下部固定インサート21bに面するとき、これらの中央部分26は、引抜きチャネル19の断面の狭小部を形成する。
この領域において、少なくとも1つの金属製品Pは、その金属製品Pの正しい引抜きのための把持を確実にするような所望の圧力を受ける。
【0109】
図3図6に示す第1の実施形態によれば、引抜き装置11は、単一の金属製品Pを送り方向Zに送るように構成されている。
この場合、上部固定インサート21aと下部固定インサート21bは、必ずしも必要ではないが、有利には同じである。
【0110】
金属製品Pは、引抜きチャネル19に沿って移動し、上部固定インサート21aおよび下部固定インサート21bの傾斜した側部26aと常に接触し、傾斜した側部26aは、その都度引抜きチャネル19を画定する。
【0111】
座部26bは、側部26aとの接触を促進するために、金属製品Pの横方向寸法よりも可能な限り小さい接続半径を有する丸みのある輪郭を有することができる。
図14に示す第2の実施形態によれば、引抜き装置11は、2つの金属製品Pを一緒に送り方向Zに送るように構成されている。
【0112】
この場合、固定インサート21のテーパ部分25および中央部分26の形状は、2つの金属製品Pを接触させる、または実質的に接触させるように構成される。
この場合、上部固定インサート21aと下部固定インサート21bは有利には異なる。
【0113】
上部固定インサート21aは、側部26aとの接触を促進するように、2つの対になった金属製品Pの横方向寸法と一致する丸い輪郭を有する座部26bを有する。
この場合、金属製品Pは、対になって進行するようになされ、一方が他方に対して押し出されて進行し、同じ速度で進行するようになされる。
【0114】
下側固定インサート21bは、平坦な部分によって、有利には2つの金属製品Pが載る直線状の縁部によって画定される座部26bを有する。
固定インサート21bの座部26bの寸法は、供給される2つの金属製品Pが確実に支持されるように適切でなければならない。
【0115】
使用中、2つの金属製品Pは、上部固定インサート21aの傾斜面26aと常に接触し、下部固定インサート21bの座部26b上に位置する引抜きチャネル19に沿って供給される。
【0116】
このようにして、2つの金属製品Pは並んで前進し、上部固定インサート21aの傾斜面26aとの接触によって生じる抑制反応によって、互いに押し合うことができる。
本明細書で説明する実施形態によれば、テーパ部分25は、長手方向軸Xに対して、10°~45°、好ましくは15°~30°の第1の傾斜角度だけ傾斜している。
【0117】
図5および図13に示す解決手段によると、把持溝23は、80°~150°(好ましくは90°~120°)からなる発散角βを有するように形成され、長手方向軸Xに直交し、かつ、長手方向軸Xに直交する面にある、中心軸に対して対称である。
【0118】
第2の実施形態によれば、2つの金属製品Pが供給される場合、発散角βは、1つの金属製品Pのみが供給される場合よりも大きい。
ここで説明する実施形態によれば、テーパ部分25の形状は、引抜き装置11への入口および引抜き装置11からの出口の領域において、固定インサート21と少なくとも1つの金属製品Pとの干渉を防止する。
【0119】
チェーン16のリンク要素20および/または固定インサート21は、第1の戻りセグメント18に対応して、使用中に、それらの表面のうちの1つがベース表面24の反対側にあり、コントラスト体31上に静止して、少なくとも1つの金属製品Pに対して圧力を加える。
【0120】
第1の引抜きユニット12および第2の引抜きユニット13のチェーン16は、第1のホイール14と第2のホイール15との間に位置し、かつ、第1の戻りセグメント18の反対側にある第2の戻りセグメント33を備えることができる。
【0121】
ここで説明する実施形態は、キャタピラタイプの引抜き装置11に言及しているが、上述の加工装置41、特に案内および保持手段47は、当業者に既知の任意のタイプの引抜き装置とともに動作するように構成される。
【0122】
第1引抜きユニット12および第2引抜きユニット13は、送り方向Zに整列された複数の引抜きホイールを有することができる。
引抜きホイールは、引抜きチャネル19の高さを規定するように調整可能であり得る。
【0123】
引抜きチャネル19は、金属製品Pの垂直方向の位置決めを規定する座部26bによって下部に規定され、丸い横方向の輪郭によって上部に規定され得る。
図1に示す第1の実施形態によれば、加工機械10は、引抜き装置11の上流に配置され、かつ、都度金属製品Pを引抜き装置11に供給するように構成された供給装置48を備えることができる。
【0124】
供給装置48は、金属製品Pの少なくとも1つの支持台49および金属製品Pの取出し装置50を備えることができる。
供給装置48はまた、取り出された金属製品Pを引抜き装置11に送る送り装置51を備える。
【0125】
送り装置51は、金属製品Pを受け取り、引抜き装置11まで送り方向Zに移送するように構成された、少なくとも一対の対向する引抜きローラー52を備えることができる。
図15図19に示される第2の実施形態によれば、加工機械10は、引抜き装置11の上流に配置された、図示されていない既知の供給装置を備えることができる。
【0126】
引抜き装置11の上流には二次切断ユニット53があり、その都度、金属製品Pの頭部の位置または後部の位置での突き合わせを行うように構成されている。
二次切断ユニット53は、金属製品Pの先端と後端を正確に切断できるように構成されている。
【0127】
二次切断ユニット53は、双動式であり、2つの上部切断刃53a、53bと、2つの下部切断刃53c、53dからなる対向する切断手段を含み、そのうちの少なくとも1つは金属製品Pを突き合わせるために可動である。
【0128】
上部切断刃53bおよび下部切断刃53dは、少なくとも1つの金属製品Pの先端を切断するように構成されている。
上部切断刃53aおよび下部切断刃53cは、金属製品Pの後端を切断するように構成されている。
【0129】
2つの端部の重要性は、本発明による方法で説明される。
特に、例えば図19の例のように、金属製品Pが次の金属製品Pによって所望の値だけ押し出されることが望まれる場合、切断が重要になる。
【0130】
これは、送り方向Zへの金属製品Pの均一な送りを保証するためと、同じ長さの金属製品Pを一緒に加工して、異なる不均一な曲げを回避するために重要である。
ここで説明する実施形態によれば、加工機械10は、引抜き装置11の上流に少なくとも1つの導入部材37(図2)を含み、引抜き装置11の下流には、制御するために設けられたガイド手段39(図2および図11)を含み、場合によっては、少なくとも1つの金属製品Pの引抜き装置11から加工装置41への移動を調整する。
【0131】
有利には、ガイド手段39は、金属製品Pの寸法に関して調整可能である。
本発明の可能な解決策によれば、加工機械10は、少なくとも1つの金属製品Pの少なくとも先端および後端を検出し、その結果、作業機械10の部品の作動モードを決定するように構成された少なくとも1つの検出器54を備える。
【0132】
検出器54は、引抜き装置11の直接上流に、または引抜き装置11と供給装置48との間に、または引抜き装置11の下流に設置することができる。
本発明の可能な解決策によれば、引抜き装置11は、供給装置48、検出器54、引抜き装置11、加工装置41に接続された図示しない制御および管理ユニットを備え、様々な装置の作動モードを管理および命令し、少なくとも1つの金属製品Pで実行される動作の順序を決定する。
【0133】
加工機械10は、所定の長さ、例えば5m~24mの長さからなる部分の形態で金属製品Pを加工処理するように構成することができる。
ほんの一例として、図7図10は、本発明による加工機械10の機能の動作順序を示す。
【0134】
特に、図7に示すように、第1の金属製品Pは、引抜き装置11により加工装置41に向けて移動させられる。
この操作工程の間、第1の引抜きユニット12および第2の引抜きユニット13は、互いに向かって押圧されて、使用中にそれらを通過する金属製品Pに圧力を加える。
【0135】
第1の戻りセグメント18を介して加えられる圧力は、例えば曲げ装置42によって実行される曲げ操作中に、金属製品P自体の回転を防止する。
さらに、金属製品Pに対する第1の戻りセグメント18の圧力は、駆動部材17が非作動である場合、金属製品Pをクランプすることを可能にし、それが、例えば、曲げ装置42によって誘発される引抜き作用により、金属製品Pが軸方向に前進することを防止する。
【0136】
曲げが行われている間、案内および保持手段47で金属製品Pをクランプしてその位置を拘束することも可能である。
図7において参照符号「E」で示す金属製品Pの後端は、引抜き装置11内にあり、第2の金属製品Pは、取出し装置50によって既に取り出され始めている。特に、取出し装置50は、第2の金属製品Pを支持台49から取り出し、送り装置51へ供給する。
【0137】
送り装置51は、図面で符号「H」で示される第2の金属製品Pの先端を引抜き装置11に向けて移動させる。
第1の引抜きユニット12および第2の引抜きユニット13は、引抜きチャネル19の通路断面の寸法を大きくし、第2の金属製品の挿入を可能にするために互いに離間させられる(図8)。
【0138】
第1の引抜きユニット12と第2の引抜きユニット13とが相互に離間する前に、案内および保持手段47が作動して、第1の金属製品Pをクランプし、第1の金属製品P自体が回転すること、または送り方向Zにおいてその角度位置を保てなくなることを防ぐ。
【0139】
第2の金属製品Pの先端Hが第1の金属製品Pの後端Eに接触または近接しているとき(図9)、引抜き装置11が閉じられる。すなわち、第1の引抜きユニット12および第2の引抜きユニットがそれぞれの第1の戻りセグメント18で、第1および第2の金属製品Pの両方をクランプする。
【0140】
この状態では、案内および保持手段47が停止し、引抜き装置11を駆動して両金属製品Pを加工装置41に向けて送り出すことができる。
特に、第1の金属製品Pの後端Eが引抜き装置11から出ると、すなわち、第1の戻りセグメント18によって把持されなくなると、第1の金属製品Pは、第2の金属製品Pの先端Hによって加えられる推力によって送り方向Zに送られる。
【0141】
第2の金属製品Pは、第1引抜きユニット12および第2引抜きユニット13を駆動することにより移動する。
先端Hによって加えられる推力は、加工処理を完了させ、ガイド手段39から金属製品Pを排出することを可能にする。
【0142】
ガイド手段39は、金属製品Pを加工装置41に向かって移動するように案内することを可能にし、したがって、第1の金属製品Pの後端Eと第2の金属製品Pの先端Hとの間の相互接触を保証する。
【0143】
図15図19を参照すると、加工機械10のいくつかの動作順序が、図11図14に示される実施形態に従って示されている。これにより、加工機械10は2つの金属製品Pを一緒に加工することができる。
【0144】
この場合、引抜き装置11に金属製品Pを供給する前に、二次切断ユニット53で金属製品Pを突き合わせる工程を行うことが有利である。このために、二次切断ユニット53は、少なくとも1つの金属製品Pの先端および/または後端の突き合わせを都度実行する。
【0145】
後端の突き合わせ工程(図16)では、第1引抜きユニット12と第2引抜きユニット13とを互いに近づけて押圧し、二次切断ユニット53の上部切断刃53b53bおよび下部切断刃53dで金属製品Pの後端を切断する。
【0146】
これは、本発明による特定の操作方法において有用かつ必要である寸法に切断された後端を得ることを可能にする。
先端の突き合わせ工程(図17)では、第1引抜きユニット12と第2引抜きユニット13を互いに近づけて押圧し、次の金属製品Pの先端を二次切断ユニット53の上部切断刃53b53bおよび下部切断刃53dで切断する。
【0147】
どちらか一方の切断手段を使用することで、所望の長さの金属製品Pを取得し、先端および/または後端表面を使用できるようにして、別の可能な後続または先行する金属製品Pと協働することができる。
【0148】
特に、後続の金属製品Pの先端による推力により、先行する金属製品Pを正確に位置決めして加工を完了することができる。
金属製品Pの最後の曲げを行う必要がある場合、後続の金属製品Pを使用して、先行する金属製品Pを曲げ装置42に対応して軸方向に位置決めし、案内および保持手段47が、曲げ時のコントラスト要素としても少なくとも一時的に機能するように駆動される。
【0149】
図15に示される本発明の一態様によれば、案内および保持手段47および/または曲げ装置42と干渉する位置において少なくとも1つの曲げを有する少なくとも1つの金属製品Pを後退させるために、案内および保持手段47および曲げ装置42が下降し、主切断ユニット45に近接するまで金属製品Pを後退させることができる。
【0150】
さらに、約4cm~約7cmの最後の曲げの末端セグメントを有する金属製品Pで成形製品を作るために、案内および保持手段47および曲げ装置42が作業面から取り除かれた後で、主切断ユニット45が介入して、製造されたばかりの成形製品を金属製品Pから分離する前に、金属製品Pは後退させられる。
【0151】
図18は、図17を参照して上述したものと同様の加工工程を示す。
図19は、先行する金属製品Pが引抜き装置11の戻りセグメント18から出ると、後続の金属製品Pの先端Hによって加えられる押出し工程を示し、このことによって、先行する金属製品Pの加工を完了させることができる。
【0152】
本発明の分野および範囲から逸脱することなく、前述のように金属製品Pを加工するために加工機械10に部品の修正および/または追加を行うことができることは明らかである。
【0153】
例えば、引抜き装置11は、複数の金属製品Pを送り方向Zに並べて引抜くように構成することができる。
第1の変形実施形態によれば、引抜き装置11は、上記で定義されたように、対応する第2の引抜きユニット13と協働する複数の第1の引抜きユニット12を備えることができる。第1引抜きユニット12は、送り方向Zに直交する方向に並べて置くことができる。同様に、第2引抜きユニット13は、送り方向Zに直交する方向に並べて置くことができる。この場合、第1の引抜きユニットおよび対応する第2の引抜きユニットのチェーンの各対は、それぞれの金属製品Pの通過のためにそれぞれの引抜きチャネル19を画定することができる。
【0154】
第2の変形実施形態によれば、引抜き装置11は、単一の第1の引抜きユニット12および対応する第2の引抜きユニット13を備えることができ、第1の引抜きユニット12および第2の引抜きユニット13のチェーン16に関連する固定インサート21には、金属製品Pを収納可能な複数の把持溝23が並んで配置されている。
【0155】
本発明はいくつかの特定の例を参照して説明してきたが、当業者は確かに、請求項に記載されたような特性を有し、かつ、したがって、すべてが請求項によって定義される保護範囲に含まれる、金属製品を加工するための加工機械10の多くの他の同等の形態を達成できるはずであることも明らかである。
【0156】
以下の請求項では、括弧内の参照符号の唯一の目的は、読みやすくすることであり、特定の請求項で請求された保護範囲に関する制限要因と見なすべきではない。
図1
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