(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-18
(45)【発行日】2023-08-28
(54)【発明の名称】データの送信をセルラネットワークから単方向ポイントツーマルチポイントネットワークに動的に切り替えるシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04W 36/14 20090101AFI20230821BHJP
H04W 76/20 20180101ALI20230821BHJP
H04W 4/06 20090101ALI20230821BHJP
H04W 76/40 20180101ALI20230821BHJP
H04W 88/06 20090101ALI20230821BHJP
H04W 88/14 20090101ALI20230821BHJP
【FI】
H04W36/14
H04W76/20
H04W4/06
H04W76/40
H04W88/06
H04W88/14
(21)【出願番号】P 2020552252
(86)(22)【出願日】2019-09-12
(86)【国際出願番号】 IN2019050661
(87)【国際公開番号】W WO2020053889
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2022-01-13
(31)【優先権主張番号】201841034480
(32)【優先日】2018-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(73)【特許権者】
【識別番号】520366190
【氏名又は名称】サーンキャ ラブズ ピーブイティー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107847
【氏名又は名称】大槻 聡
(72)【発明者】
【氏名】ナイク・パラグ
(72)【発明者】
【氏名】チァクラボーティ・アリンダム
(72)【発明者】
【氏名】クルカルニー・マカランド
(72)【発明者】
【氏名】サハ・アニンディア
(72)【発明者】
【氏名】カヤールガッディ・ヴィシュワ
(72)【発明者】
【氏名】エイトケン・マーク・アンドリュー
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-528837(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0337902(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0188878(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0208499(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
選択されたデータの送信を分析結果に基づいてセルラ・コア・ネットワークから単方向ポイントツーマルチポイント・ダウンリンク・ネットワークに、または前記単方向ポイントツーマルチポイント・ダウンリンク・ネットワークから前記セルラ・コア・ネットワークに動的に切り替えるシステムにおいて、
セルラ無線アクセスネットワーク(RAN)(412)を制御して、(i)ブロードキャスト受信機、または(ii)衛星受信機、の少なくとも1つおよび一般的なセルラモデム機能を使用して単方向ダウンリンク信号を受信する統合ユーザ機器(UE)(204)に双方向接続性を提供し、セルラ・パケット・コア(206)および前記セルラ無線アクセスネットワーク(RAN)(412)を介して前記選択されたデータを送信または受信するセルラ・パケット・コア(206)と、
ブロードキャスト無線アクセスネットワーク(RAN)を制御するブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)と、を備え、
前記ブロードキャスト無線アクセスネットワーク(RAN)は、少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)を含み、
前記少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)は、(i)前記選択されたデータを前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)から前記統合ユーザ機器(UE)(204)に送信し、(ii)単方向ダウンリンクパスを前記統合ユーザ機器(UE)(204)に提供し、前記ブロードキャスト無線アクセスネットワーク(RAN)から前記選択されたデータを受信するように構成され、
前記少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)は、(i)単一周波数ネットワーク(SFN)または複数周波数ネットワーク(MFN)として動作することによりブロードキャストトラフィックに対応し、(ii)補助ダウンリンク(SDL)として動作することによりユニキャストトラフィックに対応
し、
前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)は、
レガシーIPバックホールネットワーク(312)を介して(i)少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)および(ii)<i>ユニキャストリンクまたは<ii>マルチキャストリンク、の少なくとも1つを介する衛星ヘッドエンドに接続されるブロードキャスト・オフロード・ゲートウェイ(BO-GW)(406)
と、
(i)前記セルラ・パケット・コア(206)、
若しくは(ii)
セルラネットワークからのコンテンツまたは前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)を介した前記単方向ダウンリンクパスからのコンテンツを受信するように構成される改良型ユーザ機器である前記統合ユーザ機器(UE)(204)、の少なくとも1つから得られるトラフィック・フロー・データを分析して入力を生成し、
(i)前記セルラ・パケット・コア(206)、
および(ii)前記セルラ無線アクセスネットワーク(RAN)(412)、の少なくとも1つから収集された
前記トラフィック・フロー・データ以外のメトリックのセットを分析し
て分析結果を生成するように構成される分析エンジン(408)
と、
前記統合ユーザ機器(UE)(204)によって要求されるサービスの性質を監視し、
前記分析エンジン(408)によって生成された前記分析結果に基づいて(i)前記セルラネットワーク、または(ii)前記単方向ダウンリンクパス、の少なくとも1つを通過する
トラフィックフローを制御し、
前記統合ユーザ機器(UE)(204)が要求するサービスを、前記分析エンジン(408)によって生成される前記入力に基づいて、前記セルラ・パケット・コア(206)から前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(302)に、または前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(302)から前記セルラ・パケット・コア(206)に切り替え、
前記選択されたデータの送信を
、前記分析エンジン(408)によって生成された前記分析結果に基づいて
、(i)前記セルラ・パケット・コア(206)のダウンリンクトラフィックから前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)の単方向ダウンリンク、または(ii)前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)の前記単方向ダウンリンクから前記セルラ・パケット・コア(206)の前記ダウンリンクトラフィック、の少なくとも1つから動的に切り替えるかどうかを決定する
ように構成される負荷マネージャ(202)と、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)が、加入者(SUBS)データベース(402)と、
ブロードキャスト・オフロード・サービス・センター(BO-SC)(404)とを更に含み、前記加入者(SUBS)データベース(402)が、前記統合ユーザ機器(UE)(204)の一意のIDを含むユーザ情報を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ブロードキャスト・オフロード・サービス・センター(BO-SC)(404)が、前記ブロードキャスト・オフロード・サービス・センター(BO-SC)(404)と関連づけられた前記少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)の前記単方向ダウンリンクを介して送信されるトラフィックフローをスケジュールし、前記ブロードキャスト・オフロード・サービス・センター(BO-SC)(404)が、ロバストヘッダ圧縮(RoHC)、前記選択されたデータのストリームごとのデータ暗号化、およびアプリケーションレイヤ順方向誤り訂正、から選択された少なくとも1つのタスクを実行する、請求項
2に記載のシステム。
【請求項4】
前記レガシーIPバックホールネットワーク(312)が、(i)前記少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)を通過するユニキャスト・トラフィック・フローのポイントツーポイント・トンネルと、(ii)前記少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)を通過するブロードキャスト・トラフィック・フローのポイントツーマルチポイント・バーチャル・プライベート・ネットワークとを提供する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記レガシーIPバックホールネットワーク(312)がブロードキャストサービスのデータ送信のための前記ブロードキャスト・オフロード・ゲートウェイ(BO-GW)(406)から前記少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)へのマルチキャストグループを生成する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)が(i)前記単一周波数ネットワーク(SFN)または前記複数周波数ネットワーク(MFN)から前記補助ダウンリンクへ、および(ii)前記補助ダウンリンクから前記単一周波数ネットワーク(SFN)または前記複数周波数ネットワーク(MFN)へ前記少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)を、前記分析エンジン(408)によって決定される条件のセットに基づいて変更するネットワークアーキテクチャを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)が、人口統計学的分布に基づいて、前記単一周波数ネットワーク(SFN)から前記複数周波数ネットワーク(MFN)に、または前記複数周波数ネットワーク(MFN)から前記単一周波数ネットワーク(SFN)に動的に切り替わる、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)が、隣接セル情報と、不要な干渉源と、セルラネットワークの輻輳とを含む無線環境を監視するRFスニッフィング機能を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)のバックホールリンクとして機能する衛星リンクを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記メトリックのセットが、(i)トラフィック・フロー・レート、(ii)前記セルラ・パケット・コア(206)および前記セルラ無線アクセスネットワーク(RAN)(412)での輻輳のレベル、(iii)セルラ接続のスループット、(iv)パケットジッタ、(v)前記単方向ダウンリンクでのチャネル占有率、および(vi)予め決定されたポリシーメトリック、を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記輻輳のレベルが、少なくとも1つのセルラ基地局の送信バッファキューのサイズにより推定され、前記送信バッファキューが、(i)要素管理システム(EMS)、または(ii)レイテンシおよびジッタの測定に基づく前記統合ユーザ機器(UE)(204)からの間接的な導出、の少なくとも1つから得られ、前記要素管理システム(EMS)が、前記少なくとも1つのセルラ基地局を制御および監視する、請求項
10に記載のシステム。
【請求項12】
前記予め決定されたポリシーメトリックを用いて、(i)前記ユニキャストトラフィック、または(ii)前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)を介して送信することができる前記ブロードキャストトラフィック、のいずれか1つを特定する、請求項
10に記載のシステム。
【請求項13】
前記統合ユーザ機器(UE)(204)が、セルラモデムで
第1のスケジューリング要求と
実際のデータ転送との間の
経過時間の測定を実行することにより、地理的領域でのトラフィック強度を推定する、請求項
1に記載のシステム。
【請求項14】
前記負荷マネージャ(202)がブロードキャストストリームの「目次」を生成して前記統合UE(204)で利用できるようにし、前記統合UE(204)が前記「目次」で所望のコンテンツを識別すると、前記統合UE(204)が前記ブロードキャストストリームから直接的に前記所望のコンテンツの消費を開始し、前記セルラネットワークを用いて消費されるコンテンツについて前記負荷マネージャ(202)および前記分析エンジン(408)に通知し、前記分析エンジン(408)およびコンテンツ配信ネットワーク(CDN)が、前記消費されるコンテンツの情報を有し、前記消費されたコンテンツの情報をデータベースに追加する、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記統合UE(204)がSDR受信機(1118)を備え、前記SDR受信機(1118)が、セルラ信号を監視し、所与のデータチャンクを送信するためのスケジュール要求の頻度、およびセルラダウンリンク信号要求に対する否定応答(NACK)の頻度を検出し、それにより前記セルラネットワークでのネットワーク輻輳について洞察し、前記統合UE(204)がネットワーク輻輳情報を前記分析エンジン(408)に伝える、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)が、(i)ゲートウェイ・モバイル・ロケーション・センター(GMLC)、または(ii)他の位置サーバ、の少なくとも1つとインタフェースして前記統合ユーザ機器(UE)(204)の位置情報を取得し、前記単方向ダウンリンクが前記ユニキャストトラフィックに使用されている場合に、ハンドオフ機構を提供する、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記分析エンジン(408)が無線環境データベースを含み、前記無線環境データベースが地理的位置に関するデータ、緯度、経度、およびさまざまな無線周波数RFパラメータを含み、前記さまざまな無線周波数RFパラメータが、基準信号レベル、ノイズおよび干渉レベル、トラフィックパターンを含み、所与の位置でのカバレッジおよびサービス品質を定量化する、請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
前記分析エンジン(408)が前記トラフィック・フロー・データに対してトラフィックパターン分析を実行し、前記単方向ダウンリンクまたは前記セルラネットワークを介して送信されるのに適した前記トラフィックフローを決定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項19】
前記分析エンジン(408)が、(i)ユニキャストまたはマルチキャストの配信モード、または(ii)ブロードキャストの配信モードのいずれか1つとして前記単方向ダウンリンクを介して送信されるコンテンツおよびストリームを選択する、請求項1に記載のシステム。
【請求項20】
前記負荷マネージャ(202)が複数の動的スレッドを含み、前記負荷マネージャ(202)が
各アクティブユーザのユーザセッションのためにポーリングし、
少なくとも1つの統合ユーザ機器(UE)から発信された
新しいユーザセッションの追加時にスレッドを生成し、
既存のユーザセッションを終了するかどうかを決定し、前記既存のユーザセッションが終了する場合は、終了したユーザセッションに対応するスレッドを強制終了して、計算リソースおよびストレージリソースを解放するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項21】
前記負荷マネージャ(202)が、
セッションのスレッドを生成し、前記負荷マネージャ(202)がセッション固有スレッドのために前記統合UE(204)の位置をクエリし、
ダウンリンクで接続するための最良の手段を決定するために前記分析エンジン(408)にクエリし、
前記トラフィックがセルラダウンリンクまたは前記単方向ダウンリンクにスケジュールされているかを決定し、
プロトコルタイムスタンプの詳細な検査を実行して、前記セルラネットワークの
レイテンシおよび
ジッタを測定し、
前記ブロードキャストまたは前記ユニキャストのための
BO-SC(404)を構成して前記単方向ダウンリンクへの切り替えを開始する、請求項
20に記載のシステム。
【請求項22】
前記負荷マネージャ(202)が、
コンテンツ配信ネットワーク(Content Distribution Network)と対話して、前記統合UE(204)が前記セルラネットワークを介して前記コンテンツをプルするのか、あるいは前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)を介して前記コンテンツをプッシュするのかを決定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項23】
前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)が、2Gネットワーク、3Gネットワーク、WiFiネットワーク、4Gネットワーク、および5Gネットワークと協働する、請求項1に記載のシステム。
【請求項24】
第1の領域内の前記少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)が、特定のトラフィック用の単一周波数ネットワーク(SFN)
として動作するように構成され、第2の領域内の前記少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)が、前記負荷マネージャ(202)および前記分析エンジン(408)による決定に基づいて、他のトラフィック用の複数周波数ネットワーク(MFN)
として同時に動作するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項25】
選択されたデータの送信を分析結果に基づいてセルラ・コア・ネットワークから単方向ポイントツーマルチポイント・ダウンリンク・ネットワークに、または前記単方向ポイントツーマルチポイント・ダウンリンク・ネットワークから前記セルラ・コア・ネットワークに動的に切り替える方法において、
セルラ・パケット・コア(206)およびセルラ無線アクセスネットワーク(RAN)(412)を使用して、統合ユーザ機器(UE)(204)に双方向接続性を提供し、前記セルラ・パケット・コア(206)および前記セルラ無線アクセスネットワーク(RAN)(412)を介して、前記選択されたデータを送信または受信することと、
(i)ブロードキャスト受信機、または(ii)前記統合ユーザ機器(UE)(204)に対応する衛星受信機、の少なくとも1つおよび一般的なセルラモデム機能を使用して単方向ダウンリンク信号を統合ユーザ機器(UE)(204)で受信することと、
少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)を使用して(i)単一周波数ネットワーク(SFN)または複数周波数ネットワーク(MFN)として動作することによりブロードキャストトラフィックに対応し、(ii)補助ダウンリンク(SDL)として動作することによりユニキャストトラフィックに対応することと、
ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)のブロードキャスト・オフロード・ゲートウェイ(BO-GW)(406)を使用して、レガシーIPバックホールネットワーク(312)を介して(i)前記少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)(322)および(ii)<i>ユニキャストリンクまたは<ii>マルチキャストリンク、の少なくとも1つを介する衛星ヘッドエンドに接続されることと、
前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)の分析エンジン(408)を使用して(i)前記セルラ・パケット・コア(206)、または(ii)前記統合ユーザ機器(UE)(204)、の少なくとも1つから得られるトラフィック・フロー・データを分析し、入力を生成することと、
前記分析エンジン(408)を使用して、(i)前記セルラ・パケット・コア(206)、または(ii)前記セルラ無線アクセスネットワーク(RAN)(412)、の少なくとも1つから収集されたメトリックのセットを分析し、前記分析結果を生成することと、
負荷マネージャ(202)を使用して、前記統合ユーザ機器(UE)(204)によって要求されるサービスの性質を監視することと、
前記負荷マネージャ(202)を使用して、前記分析エンジン(408)によって生成された前記分析結果に基づいて、(i)
セルラネットワーク、または(ii)
単方向ダウンリンクパス、の少なくとも1つを通過するトラフィックフローを制御することと、
前記負荷マネージャ(202)を使用して、前記統合ユーザ機器(UE)(204)が要求するサービスを、前記分析エンジン(408)によって提供される前記入力に基づいて、前記セルラ・パケット・コア(206)から前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)に、または前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(302)から前記セルラ・パケット・コア(206)に切り替えることと、
前記負荷マネージャ(202)を使用して、前記選択されたデータの送信を、前記分析エンジン(408)によって生成された前記分析結果に基づいて、(i)前記セルラ・パケット・コア(206)のダウンリンクトラフィックから前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)の単方向ダウンリンク、または(ii)前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(302)の前記単方向ダウンリンクから前記セルラ・パケット・コア(206)の前記ダウンリンクトラフィック、の少なくとも1つから切り替えるかどうかを決定することと、
前記ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)を(i)ゲートウェイ・モバイル・ロケーション・センター(GMLC)、または(ii)他の位置サーバ、の少なくとも1つとインタフェースさせることにより、前記統合ユーザ機器(UE)(204)の位置情報を取得し、前記単方向ダウンリンクが前記ユニキャストトラフィックに使用される場合のハンドオフ機構を提供すること、
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2018年9月12日に提出されたインド特許仮出願第201841034480号の優先権を主張し、その完全な開示は、全体として、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書の実施形態は、概してブロードバンドネットワークに関し、より詳細には、選択されたデータの送信をトラフィックフロー分析に基づいてセルラ・コア・ネットワークから単方向ポイントツーマルチポイント・ダウンリンク・ネットワークに動的に切り替えるシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
モバイル・データ・オフロードは、元来セルラネットワークを対象としたデータ配信のための補完的ネットワーク技術の活用である。オフロードにより、セルラバンドで伝送されるデータの量は減少し、帯域幅が他のユーザに解放される。ローカルセルの受信状態が悪い可能性がある状況でも活用され、ユーザは代替の無線または有線サービスを介して、より良い接続性で接続することができる。
【0004】
インターネット・データ・トラフィックの爆発的増加、特にモバイルネットワークを経由するトラフィックの増大により、オフロードソリューションの必要性が高まっている。この状況は、高解像度の画面を備えたスマートフォンデバイスと、ブラウザからビデオおよびオーディオのストリーミングアプリケーションまで、さまざまなインターネットアプリケーションとによって可能になった。特に問題となるのは、増え続けるビデオトラフィックであり、広い帯域幅だけでなく、レイテンシおよびジッタに関する高品質のサービス(QoS)も必要となる。ライブスポーツおよびニュースイベントなどのユニキャストネットワークを介してストリーミングされる、広く視聴されるコンテンツは、セルラネットワークで深刻な輻輳を引き起こす可能性がある。オーバー・ザ・トップ(OTT)コンテンツの登場により、セルラ・ブロードバンド・サービスは大きな課題に直面しており、ユーザが従来のテレビから個人のモバイルデバイスに移行しているという事実が事態を悪化させている。Wi-Fiは、現在推奨されるオフロード機構であるが、ダウンリンクが送信リソース(周波数帯域およびタイムスロット)に関してアップリンクと競合するため、ビデオおよび高QoS要求サービスには最適なソリューションではない。また、Wi-FiネットワークでQoSを維持することは、セルラネットワークまたはブロードキャストネットワークと比較してより困難である。ブロードキャストネットワークがビデオダウンロードを提供する最良の方法であるという事実を認識して、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は"evolved Mobile Broadcast Multicast Service(eMBMS)"を組み込んでいる。これは、2018年6月29日に公開された"Broadcast and Multicast Communication Enablers for the Fifth-Generation of Wireless Systems"というタイトルの論文(http://5g-xcast.eu/wp-content/uploads/2019/04/5G-Xcast_D3.1_v1.1_web.pdf)で説明されており、ブロードキャスト規格のスペクトル効率はeMBMSと比較して優れていると報告されている。
【0005】
ただし、eMBMSサービスはリニアTVでのみ機能し、セルラトラフィックと同一のスペクトルリソースを共有する。したがって、一般的に輻輳の問題は解決されず、非常に少数の広く視聴されているコンテンツに些細な救済を提供するのみである。さらに、LTEの3GPPによるユニキャストPHYは、QoS要件が競合しているため、ビデオ配信には適さない。ビデオトラフィックは、より優れたドップラ管理のために高いレイテンシを許容することができる。
【0006】
ほとんどの場所では、元来はTV放送用に考えられた超短波/極超短波(VHF/UHF)帯域で、活用されていないスペクトルの大きなチャンクがある。VHF/UHF周波数は、特に密集した都市条件でのセルラバンドと比較してはるかに優れた伝搬特性を有する。
【0007】
ほとんどの地域では、地上波放送局がVHF/UHF周波数の独占権を有する。地上波テレビ放送の成長はほぼ停滞しているが、先進のデジタルTV規格に組み込まれた優れた圧縮技術により、放送局がテレビサービスを提供するために必要とするスペクトルの量は減少している。これにより、VHF/UHF帯域では他のアプリケーションで利用できる予備の帯域幅が増加した。
【0008】
遠隔地に光ファイバリンクを展開し維持するのは経済的でないため、広大な地域でネットワークリーチを拡大することは困難である。通常、ライセンスされていないスペクトル上の低コストポイントツーポイント無線リンクがバックホールに使用されるが、これは帯域幅に制約がある。階層的なバックホール通信ネットワークは、多くの場合複数のホップを必要とし、各ノードでのキューイングのためにQoSを保証することが困難になる。衛星通信ベースのバックホールでは、各ノードへのホップが1つになるため、QoSは向上するが、コストが高くなり、帯域幅が比較的低くなるという問題がある。
【0009】
したがって、選択されたデータの送信をトラフィックフロー分析に基づいてセルラ・コア・ネットワークから単方向ポイントツーマルチポイント・ダウンリンク・ネットワークに動的に切り替えるシステムおよび方法の必要性は依然残る。
【発明の概要】
【0010】
上記の観点から、本明細書の実施形態は、選択されたデータの送信をトラフィックフロー分析に基づいてセルラ・コア・ネットワークから単方向ポイントツーマルチポイント・ダウンリンク・ネットワークに、または単方向ポイントツーマルチポイント・ダウンリンク・ネットワークからセルラ・コア・ネットワークに動的に切り替えるシステムを提供する。このシステムは、セルラ・パケット・コアと、ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)と、負荷マネージャとを含む。セルラ・パケット・コアは、セルラ無線アクセスネットワーク(RAN)を制御して統合ユーザ機器(UE)に双方向接続性を提供し、セルラ・パケット・コアおよびセルラ無線アクセスネットワーク(RAN)を介して、選択されたデータを送信または受信する。ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)は、ブロードキャスト無線アクセスネットワーク(RAN)を制御する。ブロードキャスト無線アクセスネットワーク(RAN)は、少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)を含んで統合ユーザ機器(UE)に単方向ダウンリンクパスを提供し、少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)を介して、選択されたデータを受信する。ブロードキャスト・オフロード-パケット・コア(BO-PC)は分析エンジンを含む。分析エンジンは、(i)セルラ・パケット・コア、または(ii)統合ユーザ機器(UE)、の少なくとも1つからトラフィック・フロー・データを収集するように構成される。統合ユーザ機器(UE)は、改良型ユーザ機器である。統合ユーザ機器(UE)は、セルラネットワークからのコンテンツ、またはブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)を介した単方向ダウンリンクパスからのコンテンツを受信するように構成される。少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)は、選択されたデータをブロードキャスト無線アクセスネットワーク(RAN)から統合ユーザ機器(UE)に送信するように構成される。負荷マネージャは、統合ユーザ機器(UE)によって要求されるサービスの性質を監視するように構成される。負荷マネージャは、分析エンジンによって実行されたデータ分析に基づいて(i)セルラネットワーク、または(ii)単方向ダウンリンクパス、の少なくとも1つを通過するトラフィックフローを制御する。分析エンジンは、(i)セルラ・パケット・コア、および(ii)セルラ無線アクセスネットワーク(RAN)、の少なくとも1つから収集されたメトリックのセットを分析する。負荷マネージャは、統合ユーザ機器(UE)が要求するサービスを、分析エンジンによって提供される入力に基づいてセルラ・パケット・コアからブロードキャスト・オフロード・パケット・コアに、またはブロードキャスト・オフロード・パケット・コアからセルラ・パケット・コアに切り替える。負荷マネージャは、選択されたデータの送信を、分析エンジンによって提案された分析結果に基づいて、(i)セルラ・パケット・コアのダウンリンクトラフィックからブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)の単方向ダウンリンク、または(ii)ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)の単方向ダウンリンクからセルラ・パケット・コアのダウンリンクトラフィック、の少なくとも1つから切り替えるかどうかを決定する。
【0011】
一部の実施形態では、ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)は、加入者(SUBS)データベースと、ブロードキャスト・オフロード・サービス・センター(BO-SC)と、ブロードキャスト・オフロード・ゲートウェイ(BO-GW)とを含む。加入者(SUBS)データベースは、統合ユーザ機器(UE)の一意のIDによって特定されるユーザ情報を含み、セルラ・パケット・コアと統合ユーザ機器(UE)との間のトラフィック・フロー・データから選択されたデータを抽出する。
【0012】
一部の実施形態では、ブロードキャスト・オフロード・サービス・センター(BO-SC)は、ブロードキャスト・オフロード・サービス・センター(BO-SC)制御下のすべてのBRHについて単方向ダウンリンクを介して送信されるトラフィックフローをスケジュールする。一部の実施形態では、ブロードキャスト・オフロード・サービス・センター(BO-SC)は、ロバストヘッダ圧縮(RoHC)、および選択されたデータのストリームごとのデータ暗号化を実行する。
【0013】
一部の実施形態では、ブロードキャスト・オフロード・ゲートウェイ(BO-GW)は、レガシーIPバックホールネットワークにインタフェースするように構成され、ユニキャストリンクまたはマルチキャストリンクを介してすべてのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)を接続する。ブロードキャスト・オフロード・ゲートウェイ(BO-GW)は、ターゲットのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)に向かうIPバックホールネットワークを介して、ヘッダ圧縮IPパケットをトンネリングする。一部の実施形態では、レガシーIPバックホールネットワークは、要素管理システム(EMS)から構成される。
【0014】
一部の実施形態では、レガシーIPバックホールネットワークは、(i)セルラ基地局、(ii)少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)、(iii)衛星ヘッドエンド、の少なくとも1つを接続する。
【0015】
一部の実施形態では、レガシーIPバックホールネットワークは、「レイヤ2仮想プライベートネットワーク(L2-VPN)」サービスをブロードキャストトラフィックに提供し、L2トンネルサービスをユニキャストトラフィックに提供する。一部の実施形態では、L2トンネルは、BO-GWと個々のブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)との間に作成される半永久的なポイントツーポイントパスである。
【0016】
一部の実施形態では、新しいIPストリームがブロードキャストネットワークに追加されると、少なくとも1つのBRHが「インターネットグループ管理プロトコル(IGMP)」要求を開始する。一部の実施形態では、レガシーIPバックホールネットワークは、IGMPスヌーピングを使用して新しいIPストリームをL2-VPN内のマルチキャストに追加する。
【0017】
一部の実施形態では、BO-GWは、L2トンネルのアドレスおよびVLANタグをルックアップし、少なくとも1つのBRHの宛先IPアドレスに基づいて、対応するL2トンネルまたはL2 VPNにフレームを転送する。
【0018】
一部の実施形態では、少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)または複数のブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)は、単一周波数ネットワーク(SFN)または複数周波数ネットワーク(MFN)として動作することによりブロードキャストトラフィックに対応し、補助ダウンリンク(SDL)として動作することによりユニキャストトラフィックに対応する。一部の実施形態では、単一周波数ネットワーク(SFN)または複数周波数ネットワーク(MFN)または補助ダウンリンクから変更されるネットワークアーキテクチャは、分析エンジンによって決定される条件のセットに基づく。
【0019】
一部の実施形態では、少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)は、隣接セル情報と、不要な干渉源と、セルラネットワークの輻輳とを含む無線環境を監視するRFスニッフィング機能を含む。
【0020】
一部の実施形態では、システムは、少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)のためのバックホールリンクとして機能する衛星リンクを含む。
【0021】
一部の実施形態では、統合ユーザ機器(UE)は、(i)ブロードキャスト受信機、または(ii)単方向ダウンリンク信号を受信する衛星受信機、の少なくとも1つ、および一般的なセルラモデム機能を含む。
【0022】
一部の実施形態では、メトリックのセットは、(i)トラフィック・フロー・レート、(ii)セルラ・パケット・コアおよびセルラ無線アクセスネットワーク(RAN)での輻輳のレベル、(iii)セルラ接続のスループット、(iv)パケットジッタ、(v)単方向ダウンリンクでのチャネル占有率、(vi)予め決定されたポリシーメトリック、を含む。
【0023】
一部の実施形態では、輻輳のレベルは、(i)セルラ基地局を制御および監視する要素管理システム(EMS)、または(ii)第1のスケジューリング要求と実際のデータ転送との間の経過時間を測定することによる統合ユーザ機器(UE)からの間接的な導出、の少なくとも1つから得られるセルラ基地局の送信バッファキューサイズにより推定される。
【0024】
一部の実施形態では、統合ユーザ機器(UE)は、セルラモデムで第1のスケジューリング要求と実際のデータ転送との間の経過時間の測定を実行することにより、地理的領域でのトラフィック強度を推定することができる。
【0025】
一部の実施形態では、負荷マネージャは、ブロードキャストストリームの「目次」を生成して、統合UEで利用できるようにする。一部の実施形態では、統合UEが「目次」で所望のコンテンツを識別すると、統合UEは、所望のコンテンツの消費を開始し、消費されたコンテンツをセルラアップリンク経由で負荷マネージャに通知する。一部の実施形態では、分析エンジンおよびコンテンツ配信ネットワーク(CDN)は、消費を認識して、消費されたコンテンツの情報をデータベースに追加する。
【0026】
一部の実施形態では、統合UEは、セルラ信号を監視するSDR受信機を含む。一部の実施形態では、セルラネットワークでのネットワーク輻輳についての洞察は、所与のデータチャンクを送信するためのスケジュール要求の頻度、およびセルラダウンリンク信号要求に対する否定応答(NACK)の頻度を検出することによって得られる。一部の実施形態では、ネットワーク輻輳情報は分析エンジンに通信される。
【0027】
一部の実施形態では、ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)は、ゲートウェイ・モバイル・ロケーション・センター(GMLC)とインタフェースして統合ユーザ機器(UE)の位置情報を取得し、単方向ダウンリンクがユニキャストトラフィックに使用されている場合に、ハンドオフ機構を提供する。
【0028】
一部の実施形態では、分析エンジンは、無線環境データベースを含む。一部の実施形態では、無線環境データベースは、地理的位置に関するデータ、緯度、経度、およびさまざまな無線周波数RFパラメータを含む。一部の実施形態では、さまざまな無線周波数RFパラメータは、基準信号レベル、ノイズおよび干渉レベル、トラフィックパターンを含み、所与の位置でのカバレッジおよびサービス品質を定量化する。
【0029】
一部の実施形態では、分析エンジンは、トラフィック・フロー・データに対してトラフィックパターン分析を実行し、単方向ダウンリンクまたはセルラネットワークを介して送信されるのに適したトラフィックを決定する。
【0030】
一部の実施形態では、分析エンジンは、ユニキャストまたはマルチキャストまたはブロードキャストの配信モードとして単方向ダウンリンクを介して送信されるコンテンツおよびストリームを選択する。
【0031】
一部の実施形態では、負荷マネージャは複数の動的スレッドを含み、負荷マネージャは、(i)ユーザセッションのためにポーリングし、各ユーザセッションを分析してユーザセッションが新しいユーザセッションであるか既存のユーザセッションであるかを決定し、(ii)少なくとも1つの統合ユーザ機器(UE)から発信された新しいユーザセッションの追加時にスレッドを生成し、(iii)既存のユーザセッションを終了するかどうかを決定する、ように構成される。一部の実施形態では、既存のユーザセッションが終了する場合、終了したユーザセッションに対応するスレッドを強制終了して、計算リソースおよびストレージリソースを解放する。
【0032】
一部の実施形態では、負荷マネージャは、(i)セッションのスレッドを生成し、(ii)ダウンリンクで接続する最良の手段を決定するために分析エンジンにクエリし、(iii)トラフィックがセルラまたは単方向ダウンリンクにスケジュールされているかを決定し、(iv)RTPタイムスタンプの詳細な検査を実行して、セルラネットワークのレイテンシおよびジッタを測定し、(v)ブロードキャストまたはユニキャストのためのBO-SCを構成し、単方向ダウンリンクへの切り替えを開始する。一部の実施形態では、負荷マネージャは、セッション固有のスレッドのために統合UEの位置をクエリする。
【0033】
一部の実施形態では、負荷マネージャは、コンテンツ配信ネットワーク(Content Distribution Network)またはコンテンツ配信ネットワーク(Content Delivery Network)(CDN)と対話して、コンテンツをプルまたはプッシュする。
【0034】
一部の実施形態では、ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)は、2Gネットワーク、3Gネットワーク、WiFiネットワーク、4Gネットワーク、および5Gネットワークの一部である。
【0035】
一部の実施形態では、少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)は、人口統計学的分布に基づいて、単一周波数ネットワーク(SFN)から複数周波数ネットワーク(MFN)に、または複数周波数ネットワーク(MFN)から単一周波数ネットワーク(SFN)に動的に切り替わる。
【0036】
一部の実施形態では、第1の領域内の少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)は、単一周波数ネットワーク(SFN)モードまたは複数周波数ネットワーク(MFN)モードで動作するように構成され、第2の領域内の少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)は、負荷マネージャおよび分析エンジンによる決定に基づいて、ユニキャストモードで同時に動作するように構成される。
【0037】
一態様では、選択されたデータの送信をトラフィックフロー分析に基づいてセルラ・コア・ネットワークから単方向ポイントツーマルチポイント・ダウンリンク・ネットワークに、または単方向ポイントツーマルチポイント・ダウンリンク・ネットワークからセルラ・コア・ネットワークに動的に切り替える方法が提供される。この方法は、(a)セルラ・パケット・コアおよびセルラ無線アクセスネットワーク(RAN)によって、統合ユーザ機器(UE)に双方向接続性を提供し、セルラ・パケット・コアおよびセルラ無線アクセスネットワーク(RAN)を介して、選択されたデータを送信または受信することと、(b)ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)およびブロードキャスト無線アクセスネットワーク(RAN)によって、統合ユーザ機器(UE)に単方向パスを提供し、選択されたデータを少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)を介して受信することと、(c)負荷マネージャを使用して、統合ユーザ機器(UE)によって要求されるサービスの性質を監視することと、(d)負荷マネージャを使用し、分析エンジンによって実行されたデータ分析に基づいて(i)セルラネットワーク、または(ii)単方向ダウンリンクパス、の少なくとも1つを通過するトラフィックフローを制御することと、(e)分析エンジンを使用して(i)セルラ・パケット・コア、または(ii)セルラ無線アクセスネットワーク(RAN)、の少なくとも1つから収集されたメトリックのセットを分析することと、(f)負荷マネージャによって、統合ユーザ機器(UE)が要求するサービスを、分析エンジンによって提供される入力に基づいて、セルラ・パケット・コアからブロードキャスト・オフロード・パケット・コアに、またはブロードキャスト・オフロード・パケット・コアからセルラ・パケット・コアに切り替えることと、を含む。ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)は、分析エンジンを含む。分析エンジンは、(i)セルラ・パケット・コア、または(ii)統合ユーザ機器(UE)、の少なくとも1つからトラフィック・フロー・データを収集するように構成される。統合ユーザ機器(UE)は、セルラネットワークからのコンテンツ、またはブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)を介した単方向ダウンリンクパスからのコンテンツを受信するように構成された改良型ユーザ機器である。
【0038】
少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)は、選択されたデータをブロードキャスト無線アクセスネットワーク(RAN)から統合ユーザ機器(UE)に送信するように構成される。負荷マネージャは、選択されたデータの送信を分析エンジンによって提案された分析結果に基づいて、(i)セルラ・パケット・コアのダウンリンクトラフィックからブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)の単方向ダウンリンク、または(ii)ブロードキャスト・オフロード・パケット・コアの単方向ダウンリンクからセルラ・パケット・コアのダウンリンクトラフィック、の少なくとも1つから切り替えるかどうかを決定する。
【0039】
一部の実施形態では、方法は、ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)をゲートウェイ・モバイル・ロケーション・センター(GMLC)とインタフェースさせて統合ユーザ機器(UE)の位置情報を取得し、単方向ダウンリンクがユニキャストトラフィックに使用されている場合に、ハンドオフ機構を提供することを含む。
【0040】
一部の実施形態では、方法は、(i)セルラ基地局を制御および監視する要素管理システム(EMS)、または(ii)第1のスケジューリング要求と実際のデータ転送との間の経過時間を測定することによる統合ユーザ機器(UE)からの間接的な推測、の少なくとも1つから得られるセルラ基地局の送信バッファキューサイズにより、輻輳のレベルを推定することを含む。
【0041】
本明細書の実施形態のこれらの態様および他の態様は、以下の説明および添付の図面と併せて検討されると、よりよく評価および理解されよう。ただし、以下の説明は、好ましい実施形態およびその多数の特定の詳細を示しているが、例示のためであり、限定を目的とするものではないことを理解されたい。本明細書の実施形態の範囲内で、その精神から逸脱することなく、多くの変更および修正を行うことが可能であり、本明細書の実施形態は、そのような修正をすべて含む。
【図面の簡単な説明】
【0042】
本明細書の実施形態は、以下の図面を参照するとともに、以下の詳細な説明によって更によく理解することができる。
【0043】
【
図1】本明細書の一部の実施形態による、既存のセルラネットワーク上のオーバーレイとしての超短波/極超短波(VHF/UHF)デジタル地上ネットワークを示す図である。
【0044】
【
図2】本明細書の一部の実施形態による、統合コアネットワークによって処理されるサービスを示すブロック図である。
【0045】
【
図3】本明細書の一部の実施形態による、統合コアネットワークを示すブロック図である。
【0046】
【
図4A】本明細書の一部の実施形態による、「ブロードキャスト/オフロード・パケット・コア(BO-PC)」のさまざまな要素と、4Gネットワーク用の3GPPに組み込まれた既存のセルラの「改良型パケット・コア(EPC)」との間の相互作用を示すブロック図である。
【0047】
【
図4B】本明細書の一部の実施形態による、BO-PCのさまざまな要素と2G/3Gコアネットワークとの間の相互作用を示すブロック図である。
【0048】
【
図4C】本明細書の一部の実施形態による、BO-PCのさまざまな要素と公衆Wi-Fiネットワークとの間の相互作用を示すブロック図である。
【0049】
【
図4D】本明細書の一部の実施形態による、EPC(
図4Aに示す)およびBO-PCの両方の要素を組み合わせる将来の5Gネットワークのコアネットワーク実装を示すブロック図である。
【0050】
【
図5A】本明細書の一部の実施形態による、負荷マネージャの動作を示すフローチャートである。
【
図5B】本明細書の一部の実施形態による、負荷マネージャの動作を示すフローチャートである。
【0051】
【
図6】本明細書の一部の実施形態による、「ブロードキャスト/オフロード・サービス・センター(BO-SC)」と、「ブロードキャスト/オフロード・ゲートウェイ(BO-GW)」と、バックホールネットワークと、少なくとも1つの「ブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)」との間の相互作用を示す図である。
【0052】
【
図7】本明細書の一部の実施形態による、統合ユーザ機器(UE)と、負荷マネージャと、BO-SCと、BO-GWと、少なくとも1つのBRHとの間のデータトラフィックを示す相互作用図である。
【0053】
【
図8】本明細書の一部の実施形態による、セル・サイト・ルータと、セルラ基地局と、少なくとも1つのBRHとを、関連するアンテナとともに組み込んだタワーサイトを示すブロック図である。
【0054】
【
図9】本明細書の一部の実施形態による、少なくとも1つのBRHのブロック図である。
【0055】
【
図10】本明細書の一部の実施形態による、BO-GWと、バックホールネットワークと、少なくとも1つのBRHとの間の分散型論理「レイヤ2(L2)」スイッチを示す図である。
【0056】
【
図11】本明細書の一部の実施形態による、統合ネットワークを利用する統合UEを示すブロック図である。
【0057】
【
図12】本明細書の一部の実施形態による、統合UEで実行されているプロトコルスタックを示す図である。
【0058】
【
図13】本明細書の一部の実施形態による、統合UEの統合コアネットワークへのオンボーディングプロセスの方法を示す流れ図である。
【0059】
【
図14】本明細書の一部の実施形態による、選択されたデータの送信をトラフィックフロー分析に基づいて、セルラ・コア・ネットワークから単方向ポイントツーマルチポイント・ダウンリンク・ネットワークへ動的に切り替える方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
添付の図面に示し、以下の説明で詳述する非限定的な実施形態を参照して、本明細書の実施形態ならびにそのさまざまな特徴および有利な詳細をより完全に説明する。本明細書の実施形態を不必要に不明瞭にしないように、周知のコンポーネントおよび処理技術の説明は省略する。本明細書で使用される例は、本明細書の実施形態を実行することができる方法の理解を容易にすること、およびさらに当業者が本明細書の実施形態を実行できるようにすることのみを意図する。したがって、これらの例は、本明細書の実施形態の範囲を限定するものと解釈してはならない。
【0061】
前述のように、ブロードキャストトラフィックおよびユニキャストトラフィックを処理するメカニズムを組み込むことに加えて、容量とカバレッジを拡張するために単方向ポイント・ツー・マルチポイント・チャネル、あるいはセルラネットワークまたは公衆Wi-Fiネットワークへのチャネルを組み込むためのシステムおよび方法の必要性は依然残る。本明細書の実施形態は、コアネットワークからユーザ端末に向けた単方向ポイント・ツー・マルチポイント通信リンクの使用によってこれを達成し、ブロードキャストネットワークとユニキャストネットワークとに動的に分割して広範囲のQoSクラスのセルラネットワークトラフィックをオフロードすることができる。ブロードキャストネットワークの場合、共通コンテンツはすべてのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)によって、単一周波数ネットワーク(SFN)の概念を利用するために時間調整された方法で送信されるが、ユニキャストの場合、データは選択された数のBRHによって送信される。SFNベースのブロードキャストネットワークは、地上波リニアTVの配信に非常に適している。SFNネットワークの信号対干渉雑音比(SINR)が高いため、高いデータレートのストリームを伝送することができる高い変調とコーディングの使用が可能である。
【0062】
セル境界でのユニキャスト信号の受信状態を改善するために、UEに近接する複数のBRHによって同一コンテンツを同期的に送信することができる。これにより、UE受信機は複数の信号を干渉するものではなく強め合うものとして見る。モバイルユーザ(UE)へのユニキャストのサポートにより、セルラネットワーク内と同様の完全なモビリティが提供される。これは、ユーザが異なるセルを跨いで移動する場合のハンドオフ機構を含む。ここで図面、より具体的には
図1~
図14を参照すると、図面では同一の参照符号が対応する特徴を図面全体を通して一貫して意味し、好ましい実施形態を示す。
【0063】
図1は、本明細書の一部の実施形態による、既存のセルラネットワークにオーバーレイして展開される超短波/極超短波(VHF/UHF)地上デジタルネットワーク100を示す。VHF/UHF地上デジタルネットワーク100は、セルラネットワークと同様の方法で展開された複数の低電力ロータワー(LPLT)と共に、高電力ハイタワー(HPHT)送信機または低電力ロータワー(LPLT)送信機または中電力ミディアムタワー(MPMT)送信機の組み合わせを含む。
図1は、ブロードキャストサービスおよびユニキャストサービスの少なくとも1つにサービス提供可能な、VHF/UHF帯で動作する単方向ダウンリンクネットワークのタワーを示す。一部の実施形態では、オフロードタワーは、カバーされる地形および所望のカバレッジに基づいて、高電力ハイタワー(HPHT)、低電力ロータワー(LPLT)または中電力ミディアムタワー(MPMT)などの1つまたは複数の構成を含む。一部の実施形態では、単方向ダウンリンクタワーは、セルラネットワークの単一または複数のセルに及ぶカバレッジを有することができる。一部の実施形態では、単方向ダウンリンク送信機のネットワーク構想は、アップリンクパスのリンクバジェットによって制約されないため、従来のセルラ構想とは異なる。VHF/UHF地上デジタルネットワーク100は、屋内送信機などの非常に低電力の小型セルを含む一般的な送信インフラストラクチャに対応する。ブロードキャストアプリケーションでは、同一コンテンツは、適切な変調方式、例えば直交周波数分割多重(OFDM)を使用して、時間調整された方法で送信される。一部の実施形態では、ユーザ機器(UE)で受信される「シンボル」は、単一周波数ネットワーク(SFN)を作成するタワーからの全送信のオーバーラップである。タワーからの全送信のオーバーラップであるため、信号の「信号対干渉および雑音比(SINR)」は、単方向ダウンリンクネットワーク全体で所望の閾値よりも常に大きい可能性がある。タワーからの全送信のオーバーラップは、セルラネットワークとは対照的であり、セルラネットワークでは、周波数再利用係数が1の場合、セルエッジでSINRが大幅に低下する。SINRの所望の閾値は、SFN全体にわたる最小の所望のデータスループットを保証する値に到達する。
【0064】
ブロードキャストと同様に、ユニキャストトラフィックは単方向ダウンリンクネットワークにオフロードされる。一部の実施形態では、SFNは、ユニキャストオフロードの場合に限定された利益を含む。そのような場合、ユニキャストオフロードデータの伝送に使用される最適なブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)は、他のブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)による帯域幅の再利用を可能にする信号を送信することができる。ユニキャストオフロードでは、複数のブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)からの受信信号が同等の強度となる地域にユーザ機器(UE)が位置する場合、同一コンテンツがそれらのすべてから同期して送信され、周波数再利用を少し犠牲にして、カバレッジを向上させ、干渉を緩和することができる。より一般的には、単方向ダウンリンクネットワークは複数のクラスタに分割され、調整されたダウンリンクがブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)のプールを使用して実装される。
【0065】
前述のオーバーレイメカニズムはVHF/UHF周波数帯域で動作するが、単方向ダウンリンクネットワークの概念は、任意の周波数帯域またはスペクトルに拡張可能であり、将来のブロードキャスト技術にも対応可能である。
【0066】
図2は、本明細書の一部の実施形態による、統合コアネットワークによって処理されるサービスを示すブロック
図200である。ブロック
図200は、負荷マネージャ202と、統合ユーザ機器(UE)204と、セルラ・パケット・コア206と、ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)208とを含む。一部の実施形態では、負荷マネージャ202は、統合UE204のプロキシサーバとして機能する。一部の実施形態では、統合UE204で作成された各セッションは、負荷マネージャ202で中間的に終了されてもよい。一部の実施形態では、負荷マネージャ202は、意図されたホストとの元のセッションに対応する別のセッションを作成する。負荷マネージャ202は、要求されたサービスの性質と、ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)208およびセルラ・パケット・コア206の単方向ダウンリンクでの輻輳レベルとに基づいて、サービスを(i)単方向パス、または(ii)双方向パス、の少なくとも1つに切り替えることができる。一部の実施形態では、統合UE204での切り替えアクションは、ユーザまたはクライアントによって行われる。一部の実施形態では、切り替えアクションは、データパスに埋め込まれたチャネルを介して負荷マネージャ202によって制御されてもよい。一部の実施形態では、統合UE204は、(i)ブロードキャスト受信機、または(ii)単方向ダウンリンク信号を受信する衛星受信機、の少なくとも1つを含む。統合UE204は、一般的なセルラモデム機能を含む。
【0067】
図3は、本明細書の一部の実施形態による、統合コアネットワークを示すブロック
図300である。統合コアネットワークは、「ブロードキャスト/オフロード・パケット・コア(BO-PC)302と、セルラ・パケット・コア206とを含む。一部の実施形態では、統合コアネットワーク300は、既存の要素のグループ306を含む。既存の要素のグループ306は、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)308と、ワールド・ワイド・ウェブ310と、レガシーIPバックホールネットワーク312と、セルラ・パケット・コア206とを含む。統合コアネットワーク300は、衛星地上局304と、セルラ基地局318と、第2のセルラ基地局320と、少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)322とを使用して(i)統合セルラDTT UE314、または(ii)統合セルラ/衛星UE316、の少なくとも1つにサービスを提供する。一部の実施形態では、レガシーIPバックホールネットワーク312は、少なくとも1つのBRH322への接続のために再利用される。BO-PC302は、UHF/VHFベースの「地上デジタル伝送(DTT)」と衛星ベースの単方向ダウンリンクとを提供する。レガシーIPバックホールネットワーク312を使用して、地上デジタル伝送(DTT)ベースの単方向ダウンリンクのために第2のセルラ基地局320と併置された少なくとも1つのBRH322に(i)オフロードトラフィック、(ii)ブロードキャスト、(iii)ユニキャスト、を配信することができる。一部の実施形態では、レガシーIPバックホールネットワーク312は、(i)セルラ基地局、(ii)少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)322、(iii)衛星ヘッドエンド、の少なくとも1つをサポートする。一部の実施形態では、衛星リンクは、少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)322のためのバックホールリンクとして機能する。一部の実施形態では、衛星リンクは、地上単方向ダウンリンクのためのブロードキャスト無線アクセスネットワーク(RAN)を形成する。一部の実施形態では、セルラ接続は、バックホールが不十分な場所では、スループットが低い可能性がある。一部の実施形態では、衛星ダウンリンクを使用してレガシーIPバックホールネットワーク312をバイパスし、ユーザがアクションを開始することなく統合セルラ/衛星UE316に直接コンテンツ、例えばリッチビデオを配信することができる。一部の実施形態では、このタスクは、BO-PC302自体によって行われる。一部の実施形態では、任意のホームネットワークは、さらに個人用デバイスにコンテンツを配信する。一部の実施形態では、個人用デバイスは、以下に限定するものではないが、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、タブレット、デスクトップコンピュータ、またはラップトップであってもよい。
【0068】
セルラ・パケット・コア206は、セルラ無線アクセスネットワーク(RAN)を制御して統合ユーザ機器(UE)に双方向接続性を提供し、データを送信または受信する。ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)302は、ブロードキャスト無線アクセスネットワーク(RAN)を制御する。ブロードキャスト無線アクセスネットワーク(RAN)は、少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)322を含んで統合ユーザ機器(UE)に単方向ダウンリンクパスを提供し、少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)322を介して、選択されたデータを受信する。ブロードキャスト・オフロード-パケット・コア(BO-PC)302は、(i)セルラ・パケット・コア206、または(ii)統合ユーザ機器(UE)、の少なくとも1つからトラフィック・フロー・データを収集するように構成される分析エンジンを含む。一部の実施形態では、ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)(302)は、2Gネットワーク、3Gネットワーク、Wi-Fiネットワーク、4Gネットワーク、および5Gネットワークの一部である。
【0069】
分析エンジンは、トラフィック・フロー・データに対してトラフィックパターン分析を実行してトラフィックフローを決定し、単方向ダウンリンクまたはセルラネットワークを介して送信されるのに適したトラフィックフローを決定する。一部の実施形態では、分析エンジンは、単方向ダウンリンクパスの一部として補助ダウンリンク(SDL)チャネルを使用して、屋内ユーザのためにユニキャストパイプを介して送信されるコンテンツおよびストリームを選択する。
【0070】
図4Aは、本明細書の一部の実施形態による、ブロードキャスト/オフロード・パケット・コア(BO-PC)302のさまざまな要素と、4Gネットワークのための3GPPで組み込まれた既存のセルラの「改良型パケットコア(EPC)との間の相互作用を示すブロック
図400である。負荷マネージャ202は、(4Gネットワークの)レガシーEPCの「パケットゲートウェイ(P-GW)」と外界との間に配置される。BO-PC302は、負荷マネージャ202と、加入者(SUBS)データベース402と、ブロードキャスト/オフロード・サービス・センター(BO-SC)404と、ブロードキャスト/オフロード・ゲートウェイ(BO-GW)406と、分析エンジン408とを含む。一部の実施形態では、4Gネットワークは、レガシー「ゲートウェイ・モバイル・ロケーション・センター(GMLC)」およびBO-PC302の一部である分析エンジン408との制御リンクを含むことができる。ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)302は、ゲートウェイ・モバイル・ロケーション・センター(GMLC)とインタフェースして統合UE204の位置情報を取得し、単方向ダウンリンクがユニキャストトラフィックに使用されている場合にハンドオフ機構を提供する。
【0071】
加入者(SUBS)データベース402は、統合ユーザ機器(UE)204の一意のIDによって特定されるユーザ情報を含み、セルラ・パケット・コア206と統合UE204との間のトラフィック・フロー・データから選択されたデータを抽出する。ブロードキャスト・オフロード・サービス・センター(BO-SC)404は、ブロードキャスト・オフロード・サービス・センター(BO-SC)404の制御下にあるすべてのBRHの単方向ダウンリンクを介して送信されるトラフィックフローをスケジュールする。ブロードキャスト・オフロード・サービス・センター(BO-SC)404は、ロバストヘッダ圧縮(RoHC)、および選択されたデータのストリームごとのデータ暗号化も実行する。
【0072】
一部の実施形態では、ブロードキャスト・オフロード・ゲートウェイ(BO-GW)406は、レガシーIPバックホールネットワーク312にインタフェースし、ユニキャストリンクまたはマルチキャストリンクを介してすべてのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)を接続するように構成される。ブロードキャスト・オフロード・ゲートウェイ(BO-GW)406は、ターゲットのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)に向かうレガシーIPバックホールネットワーク312を介してヘッダ圧縮IPパケットをトンネリングする。一部の実施形態では、レガシーIPバックホールネットワーク312は、要素管理システム(EMS)から構成される。一部の実施形態では、BO-GW406は、OSIプロトコルスタックの下位層で動作し、送信シーケンスに従ってパケットをシーケンスし、ユニキャストトラフィックとブロードキャストトラフィックとを分離して、それらをレガシーIPバックホールネットワーク312に送信する。
【0073】
分析エンジン408は、(i)セルラ・パケット・コア206、または(ii)統合ユーザ機器(UE)204、の少なくとも1つからトラフィック・フロー・データを収集するように構成される。統合ユーザ機器(UE)204は、セルラネットワークからのコンテンツ、およびブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)302を介した単方向ダウンリンクパスからのコンテンツを受信するように構成されている改良型ユーザ機器である。一部の実施形態では、分析エンジン408は、(i)「要素管理システム(EMS)」、または(ii)「自己最適化ネットワーク(SON)」、の少なくとも1つを介したセルラネットワークのトラフィックデータ、および統合UE204と、通過するすべてのフローを監視する負荷マネージャ202とによって報告されたセルラネットワークのトラフィックデータを収集する。一部の実施形態では、分析エンジン408は、緯度および経度を含む地理データベースと、さまざまな無線周波数(RF)パラメータ、例えば推定信号強度、SINR、時刻に基づく容量使用率など、とを含む。さまざまな無線周波数RFパラメータは、基準信号レベル、ノイズおよび干渉レベル、トラフィックパターンを含み、所与の位置のカバレッジおよびサービス品質を定量化する。地理データベースと、トラフィック・フロー・データに対するトラフィックパターン分析により、単方向ダウンリンクを介して送信されるのに適したトラフィックフローが決定される。一部の実施形態では、分析エンジン408は、無線環境データベースを含む。無線環境データベースは、地理的位置に関するデータ、緯度、経度、およびさまざまな無線周波数RFパラメータを含む。一部の実施形態では、さまざまな無線周波数RFパラメータは、基準信号レベル、ノイズおよび干渉レベル、トラフィックパターンを含み、所与の位置でのカバレッジおよびサービス品質を定量化する。
【0074】
少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)322は、選択されたデータをブロードキャスト無線アクセスネットワーク(RAN)から統合ユーザ機器(UE)204に送信するように構成される。一部の実施形態では、少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)322は、単一周波数ネットワーク(SFN)から複数周波数ネットワーク(MFN)に、または複数周波数ネットワーク(MFN)から単一周波数ネットワーク(SFN)に動的に切り替わる。一部の実施形態では、動的切り替えは、人口統計学的分布に基づく。一部の実施形態では、第1の領域内の少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)322は、単一周波数ネットワーク(SFN)モードまたは複数周波数ネットワーク(MFN)モードで動作するように構成され、第2の領域内の少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)322は、負荷マネージャ202および分析エンジン408による決定に基づいて、ユニキャストモードで同時に動作するように構成される。
【0075】
負荷マネージャ202は、統合ユーザ機器(UE)204によって要求されるサービスの性質を監視するように構成される。一部の実施形態では、負荷マネージャ202は、分析エンジン408によって実行されたデータ分析に基づいて、(i)セルラネットワーク、または(ii)単方向ダウンリンクパス、の少なくとも1つを通過するトラフィックフローを制御する。分析エンジン408は、(i)セルラ・パケット・コア206、および(ii)セルラ無線アクセスネットワーク(RAN)412、の少なくとも1つから収集されたメトリックのセットを分析する。一部の実施形態では、メトリックのセットは、(i)トラフィック・フロー・データ、(ii)セルラ・パケット・コア206およびセルラ無線アクセスネットワーク(RAN)412での輻輳のレベル、(iii)セルラ接続のスループット、(iv)パケットジッタ、(v)単方向ダウンリンクのチャネル占有率、(vi)予め決定されたポリシーメトリック、を含む。一部の実施形態では、負荷マネージャ202内のパケットジッタ測定は、ネットワーク輻輳についての洞察を提供することができる。一部の実施形態では、輻輳のレベルは、(i)セルラ基地局を制御および監視する要素管理システム(EMS)、または(ii)第1のスケジューリング要求と実際のデータ転送との間の経過時間を測定することによる統合UE204からの間接的な推測、の少なくとも1つから得られるセルラ基地局の送信バッファキューサイズにより推定される。一部の実施形態では、統合UE204は、セルラモデムで第1のスケジューリング要求と実際のデータ転送との間の経過時間の測定を実行することにより、地理的領域でのトラフィック強度を推定することができる。一部の実施形態では、負荷マネージャ202は、ブロードキャストストリームの「目次」を生成し、統合UE204で利用できるようにする。統合UE204が「目次」で所望のコンテンツを識別すると、統合UE204は、所望のコンテンツの消費を開始し、消費されたコンテンツをセルラアップリンク経由で負荷マネージャ202に通知する。一部の実施形態では、分析エンジン408およびコンテンツ配信ネットワーク(CDN)は、消費を認識して、消費されたコンテンツの情報をデータベースに追加する。
【0076】
一部の実施形態では、負荷マネージャ202は、(i)地上波TV信号、または(ii)衛星TV信号、の少なくとも1つを受信して、地上波TV信号または衛星TV信号をIPパケットに変換するブロードキャスト受信機にインタフェースすることができる。IPパケットは、単方向ダウンリンクネットワークを使用して、例えば統合セルラ/DTT UE314または統合セルラ/衛星UE316などの任意の統合ユーザ機器に配信される。したがって、一般的な意味では、CDNサービス(
図3に示す)は、負荷マネージャ202へのリアルタイムのライブTV配信のために最適化され、構築されたTV CDNサービスを含むと見なされる。
【0077】
負荷マネージャ202は、統合UE204が要求するサービスを、分析エンジン408によって提供される入力に基づいて、セルラ・パケット・コア206からブロードキャスト・オフロード・パケット・コア302に、またはブロードキャスト・オフロード・パケット・コア302からセルラ・パケット・コア206に切り替える。
【0078】
負荷マネージャ202は、選択されたデータの送信を分析エンジン408によって提案された分析結果に基づいて、(i)セルラ・パケット・コア206のダウンリンクトラフィックからブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)302の単方向ダウンリンク、または(ii)ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)302の単方向ダウンリンクからセルラ・パケット・コア206のダウンリンクトラフィック、の少なくとも1つから切り替えるかどうかを決定する。一部の実施形態では、分析エンジン408は、ユニキャストまたはマルチキャストまたはブロードキャストの配信モードとして単方向ダウンリンクを介して送信されるコンテンツおよびストリームを選択する。
【0079】
図4Bは、本明細書の一部の実施形態による、BO-PC302のさまざまな要素と2G/3Gコアネットワークとの間の相互作用を示すブロック図である。BO-PC302は、負荷マネージャ202と、加入者(SUBS)データベース402と、ブロードキャスト/オフロード・サービス・センター(BO-SC)404と、ブロードキャスト/オフロード・ゲートウェイ(BO-GW)406と、分析エンジン408とを含む。2GコアネットワークのRAN412は、基地局コントローラ(BSC)と、複数の基地局(BTS)とを含むことができる。3GコアネットワークのRAN412は、無線ネットワークコントローラ(RNC)と、1つまたは複数のノードBとを含むことができる。一部の実施形態では、少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)322は、依然として4GコアネットワークのRAN412の一部である。これらのコンポーネントの機能は上記で説明されている。
【0080】
図4Cは、本明細書の一部の実施形態による、「BO-PC302のさまざまな要素と公衆Wi-Fiネットワークとの間の相互作用を示すブロック図である。BO-PC302は、負荷マネージャ202と、加入者(SUBS)データベース402と、ブロードキャスト/オフロード・サービス・センター(BO-SC)404と、ブロードキャスト/オフロード・ゲートウェイ(BO-GW)406と、分析エンジン408とを含む。一部の実施形態では、Wi-Fiアクセスポイントのカバレッジが小さい場合、サービングアクセスポイント識別子が統合UE204の位置を提供し、接続に最適なブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)の選択を可能にする。一部の実施形態では、ワイヤレスLANコントローラ(WLC)は、レガシーIPバックホールネットワーク312を介して接続された、Wi-Fiアクセスポイントのクラスタとして機能する。一部の実施形態では、Wi-Fiユーザは、許可認証およびアカウンティング(AAA)サーバを使用して認証される。一部の実施形態では、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)およびドメイン・ネーム・システム(DNS)は、(i)統合UE204へのIPアドレスの割り当て、および(ii)ウェブサイトのIPアドレスのクエリ、のためのIPアクセスの標準コンポーネントである。これらのコンポーネントの機能は上記で説明されている。
【0081】
図4Dは、本明細書の一部の実施形態による、EPC(
図4Aに示す)およびBO-PC302の両方の要素を組み合わせる将来の5Gネットワークのコアネットワーク実装を示すブロック図である。BO-PC302は、3GPP TS23.501で定義されているように、3GPPで定義された要素、例えばNSSF、AUSF、一元的なデータ管理(UDM)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、PCF、AFおよびユーザプレーン機能(UPF)422、との直接対話を含む。一部の実施形態では、これらの要素はすべて、5Gコアネットワークのネットワーク関連情報を公開することを可能にする公開されたAPIを含む。
図4Aに示される加入者(SUBS)データベース402機能は、一般的な「(UDM)」と統合される。加入者(SUBS)データベース402は、統合ユーザ機器(UE)204の一意のIDによって特定されるユーザ情報を含み、セルラ・パケット・コア206と統合ユーザ機器(UE)204との間のトラフィック・フロー・データから選択されたデータを抽出する。一部の実施形態では、5G規格は、統合UE204とUDMとの間の事前共有対称鍵を含む。追加の非対称鍵のセットがそれらの間で共有され、秘密鍵は統合UE204にあり、公開鍵はUDMにあることが提案されている。UPF422は、レガシーIPバックホールネットワーク312と対話するための統一インタフェースおよび一般化された制御メカニズムを提供し、ネットワークスライシングの概念を使用してさらにカスタマイズされる。
図4Aに示すBO-SC404およびBO-GW406は、"Further evolved Mobile Broadcast Multicast Service(FeMBMS)"のように、セルラ周波数帯域自体に単方向アクセスを追加する機能を含むことができるため、ここではgBO-SC420およびgBO-GW418にさらに一般化されている。これについては、BM-SCおよびBM-GWを含む、eMBMSサービスに必要な3GPP要素をさらに一般化したものと考えることができる。一部の実施形態では、統合UE204の位置は、単方向ダウンリンクのハンドオフ機構に使用することができる位置サーバ414を介してAMFから取得される。一部の実施形態では、統合UE204のIPアドレスは、「SMFから取得される。提案されたメカニズムは、SATCOM地上局416からの衛星ダウンリンクの使用を含む「ブロードキャストオフロード」および「ユビキタスカバレッジ」に対処する5G技術の重要な実現要素である。
【0082】
図5Aは、本明細書の一部の実施形態による、負荷マネージャ202の動作500の流れ図を示す。一部の実施形態では、負荷マネージャ202は、複数の動的スレッドを含む。ステップ502で、動作500は、統合ユーザ機器(UE)のいずれかからの新しいセッションの追加時に各スレッドの作成を開始する。ステップ504で、動作500は、負荷マネージャ202を初期化してユーザセッションのためにポーリングし、既存のユーザセッションを監視する。ステップ506で、動作500は、各ユーザセッションをチェックしてユーザセッションが新しいユーザセッション(i)であるか、既存のユーザセッション(j)であるかを決定し、イエスならばステップ510に進み、そうでなければステップ508に進む。510で、動作500は、少なくとも1つの統合ユーザ機器(UE)から発信された、新しいユーザセッション(i)の追加時にスレッドを生成する。508で、動作500は、既存のユーザセッション(j)を終了するかどうかを決定する。一部の実施形態では、既存のユーザセッション(i)を終了する場合、ステップ512で終了したユーザセッションに対応するスレッドを強制終了して、計算リソースおよびストレージリソースを解放する。
【0083】
図5Bは、本明細書の一部の実施形態による、負荷マネージャ202の動作510の流れ図を示す。ステップ514で、動作500は、セッションのスレッドを生成することを含む。一部の実施形態では、セッションは、統合UE204に代わって、ステップ516でプロキシセッションを開くことにより、統合UE204で接続することを意図した元のセッションのホストにクライアントを作成する。ステップ518で、動作500は、負荷マネージャ202によって、セッション固有のスレッドのために統合UE204の位置をクエリする。ステップ520で、動作500は、分析エンジン408にクエリし、ダウンリンクで接続する最良の手段を決定する。ステップ522で、動作500は、トラフィックがセルラまたは単方向ダウンリンクにスケジュールされているかどうかをチェックし、セルラならばステップ524に進み、そうでなければステップ526に進む。音声通話およびビデオ通話のような特定の二重フローでは、セルラネットワークのみを使用することができる。ステップ524で、動作500は、負荷マネージャ202がRTPタイムスタンプの詳細な検査を実行してセルラネットワークのレイテンシおよびジッタを測定することを含み、ステップ528で輻輳の測定値を提供する。ステップ526で、動作500は、ブロードキャストまたはユニキャストのためのBO-SCを構成し、単方向ダウンリンクへの切り替えを開始する。ステップ530で、動作500は、セッションを終了するかどうかをチェックし、イエスならばステップ532に進み、そうでなければステップ518に進む。ステップ532で、動作500は、特定のセッションに対応して作成されたすべてのスレッドを終了することを含む。
【0084】
一部の実施形態では、負荷マネージャ202は、コンテンツ配信ネットワーク(Content Distribution Network)またはコンテンツ配信ネットワーク(Content Delivery Network)(CDN)と対話して、コンテンツをプルまたはプッシュする。「アプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)」は、同じ理由でGoogle(登録商標)、YouTube(登録商標)、またはNetflix(登録商標)のような選択されたコンテンツプロバイダに公開され、単方向ダウンリンクネットワークを利用してQoSを向上させる。ブロードキャストまたはユニキャストのトリガーは、統合ユーザ機器(UE)204に常駐するクライアントによって通知される。
【0085】
図6は、本明細書の一部の実施形態による、「BO-SC404と、BO-GW406と、レガシーIPバックホールネットワーク312と、少なくとも1つのBRH322との間の相互作用600を示す。一部の実施形態では、少なくとも1つのBRH322または複数のブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)は、単一周波数ネットワーク(SFN)または複数周波数ネットワーク(MFN)として動作することによりブロードキャストトラフィックに対応し、補助ダウンリンク(SDL)として動作することによりユニキャストトラフィックに対応する。一部の実施形態では、単一周波数ネットワーク(SFN)または複数周波数ネットワーク(MFN)または補助ダウンリンクから変更されるネットワークアーキテクチャは、分析エンジン408によって決定される条件のセットに基づく。IPバックホールネットワーク312は、「レイヤ2仮想プライベートネットワーク(L2-VPN)」サービスをブロードキャストトラフィックに提供し、L2トンネルサービスをユニキャストトラフィックに提供する。一部の実施形態では、L2トンネルは、BO-GW406と個々のブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)との間に作成される半永久的なポイントツーポイントパスである。一部の実施形態では、レガシーIPバックホールネットワーク312は、要素管理システム(EMS)から構成される。新しいIPストリームがブロードキャストネットワークに追加されると、少なくとも1つのBRH322が「インターネットグループ管理プロトコル(IGMP)」要求を開始する。レガシーIPバックホールネットワーク312は、新しいIPストリームをL2-VPN内のマルチキャストに追加する。BO-GW406は、(ユニキャストかブロードキャストかに基づいて)L2アドレスおよびVLANタグをルックアップし、少なくとも1つのBRH322の宛先IPアドレスに基づいて、対応するL2トンネルまたはL2 VPNにフレームを転送する。
【0086】
図7は、本明細書の一部の実施形態による、統合UE204と、負荷マネージャ202と、BO-SC404と、BO-GW406と、少なくとも1つのBRH322との間のデータトラフィックを示す相互作用
図700である。一部の実施形態では、ベアラは、負荷マネージャ202から統合UE204へのユーザパケットの搬送に関与する。一部の実施形態では、統合UE204のIPアドレスは、EPCのP-GWによって割り当てられる。一部の実施形態では、IPアドレスは、統合UE204によって負荷マネージャ202に報告される。IPアドレスは、ベアラの別のセットを介してトンネリングすることにより、単方向ダウンリンク経由で統合UE204にアクセスするために使用される。BO-SC404は、ヘッダを圧縮し、宛先アドレスが選択されたBRHである別のIPパケットを介してパケットをトンネリングする。統合UE204が移動した場合、負荷マネージャ202は、緯度、経度、タイムスタンプ、およびその位置の推定誤差を提供する、Leインタフェースを介したGMLC(
図4A)の常時ポーリングと、少なくとも1つのBRH322配置データベースの地理的検索の実行とによって、統合UE204の位置を把握する。BO-GW406は、L2ヘッダを追加することができ、レガシーIPバックホールネットワーク312を介して所望のBRHへのトンネリングが可能である。少なくとも1つのBRH322は、L2ヘッダおよびIPトンネルヘッダを削除し、圧縮ヘッダを有する元のパケットをブロードキャスト規格のリンク層および物理層にマッピングし、復調のために統合UE204に送信することができる。統合UE204は、圧縮ヘッダを解凍してIPパケットを終了することができる。
【0087】
図8は、本明細書の一部の実施形態による、セル・サイト・ルータ802と、セルラ基地局804と、少なくとも1つのBRH322とを、関連するアンテナ806とともに組み込んだタワーサイトを示すブロック
図800である。一部の実施形態では、地上デジタル伝送(DTT)オフロードの単方向リンクを組み込むためのセルサイトの変更には、ブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)と名付けられた新しいネットワーク要素、セル・サイト・ルータ802と少なくとも1つのBRH322との間の追加のギガビット・イーサネット・リンク、および追加のDTTアンテナ808を含む。一部の実施形態では、ネットワーク構想によって決定される少なくとも1つのBRH322の輻射電力に基づいて、追加の電力が必要とされる。一部の実施形態では、セルサイトは、ネットワーク構想に基づいて、少なくとも1つのBRH322が装備される必要がある場合もあれば、そうでない場合もある。
【0088】
図9は、本明細書の一部の実施形態による、少なくとも1つのBRH322のブロック
図900である。一部の実施形態では、ブロック
図900は、イーサネット物理層PHY902と、アプリケーションプロセッサ904と、ソフトウェア無線(SDR)プラットフォーム906と、無線周波数(RF)アップコンバージョン908と、無線周波数(RF)ダウンコンバージョン910とを含む。イーサネット物理層PHY902は、(異なるVLANタグに基づいて)2つの異なるネットワークに論理的に分割され、これは、(i)第2のネットワークがユニキャストL2-トンネルに対応する場合のブロードキャストSFNネットワークである。一部の実施形態では、無線インタフェース上で、両方のストリームは、同一のキャリアを時分割するか、またはコストが高くなるが、ネットワーク動作を簡素化するために異なるキャリアを割り当てることができる。一部の実施形態では、パケットが送信される必要がある順序で受信されることは、BO-GW406によって保証され、レガシーIPバックホールネットワーク312によって維持される。一部の実施形態では、BO-SC404で作成されたIPトンネルは、アプリケーションプロセッサ904によって終了される。アプリケーションプロセッサ904は、圧縮ヘッダを有するユーザIPパケットをマッピングして、固有のデータリンク層機能をブロードキャストし、その後、SDRプラットフォーム906に送信する。SDRプラットフォーム906は、RF周波数にアップコンバートして放射する前に、データの順方向誤り訂正符号化、変調および波形整形を実行する。一部の実施形態では、BO-SC404でスケジュールされた送信機能のタイムアライメントは、アプリケーションプロセッサ904で行われる。
【0089】
図10は、本明細書の一部の実施形態による、BO-GW406と、レガシーIPバックホールネットワーク312と、少なくとも1つのBRH322との間の分散型論理「レイヤ2(L2)」スイッチ1000を示す。分散型論理「レイヤ2(L2)」スイッチ1000は、マルチキャストをサポートするL2-VPN1002およびBO-GW406からのL2-トンネルに対応する2つの論理ポートを含み、少なくとも1つのBRH322のポートは、2つの仮想LANをサポートする仮想4ポートイーサネットスイッチを形成する。アプリケーションプロセッサ904は、2つの仮想LANのすべてのL2ヘッダを削除する。アプリケーションプロセッサ904は、ブロードキャスト規格によって要求されるすべての帯域内シグナリング関連情報と、運用および保守(OAM)メッセージとを終了する。アプリケーションプロセッサ904は、ベアラをソフトウェア無線(SDR)プラットフォーム906にプッシュする。SDRプラットフォーム906は、同一ハードウェアが任意のブロードキャスト規格、例えばATSC3.0、ATSC1.0、DVB-T2、DVB-T、DVB-T2 Lite、FeMBMS、ISDB-T、DTMBなどに対応可能であることを保証し、それにより、レガシーIPバックホールネットワーク312の展開を引き続きサポートすることができる。一部の実施形態では、分散型論理「レイヤ2(L2)」スイッチ1000により、同一規格のさまざまなバリアントをオンザフライで構成し、地形、少なくとも1つのBRH322に配置されている物理イーサネットポート902および物理イーサネットポート1004のためのFFTサイズ、ガードインターバル、変調方式、およびコードレートの変更を含む統合UE204の速度などを処理することができる。一部の実施形態では、少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)322は、隣接セル情報と、不要な干渉源と、セルラネットワークの輻輳とを含む無線環境を監視するRFスニッフィング機能を含む。一部の実施形態では、自己干渉除去メカニズムを追加して(i)帯域内干渉信号を見つけ、(ii)強いブロードキャスト信号の存在下で弱い信号を測定することができるように受信機のダイナミックレンジを改善し、受信機感度低下を防ぐ。分散型論理「レイヤ2(L2)」スイッチ1000は、ブロードキャスト用の論理イーサネットポート1006およびユニキャスト用の論理イーサネットポート1008のセットを含む。一部の実施形態では、BO-GW406からのL2-トンネルの物理イーサネットポート1004は、物理ケーブル1010を介して少なくとも1つのBRH322の物理イーサネットポート902に接続される。
【0090】
図11は、本明細書の一部の実施形態による、統合ネットワークを利用する統合UE204を示すブロック
図1100である。一部の実施形態では、統合UE204は、以下に限定するものではないが、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、タブレット、デスクトップコンピュータ、ラップトップCPEまたは車両搭載デバイスから選択することができる。ブロック
図1100は、アプリケーションプロセッサ904と、RFスニッフィング1102と、GNSS1122と、フラッシュメモリ1124と、暗号モジュール1126と、内部センサ1128とを含む。RFスニッフィング1102は、デュプレクサ1104と、PA1106と、LNA1108と、無線周波数トランシーバ1110と、セルラモデム1112とを含む。統合UE204は、ブロードキャストベースの受信機であるSDR受信機1118を含む。SDR受信機1118は、RFダウンコンバータ1116から信号を受信する。SDR受信機1118は、さまざまな地上波デジタルテレビ(DTT)の規格および地上波デジタルテレビ(DTT)の設定を処理すると考えられている。一部の実施形態では、SDR受信機1118は、衛星信号を受信するために使用されてもよい。一部の実施形態では、SDR受信機1118は、音声通話およびビデオ通話などの一部のピア・ツー・ピアサービスを除いて、任意のサービスをブロードバンドからブロードキャストにオフロードすることができる。SDR受信機1118は、セルラ信号を監視する。一部の実施形態では、セルラネットワークでのネットワーク輻輳についての洞察は、所与のデータチャンクを送信するためのスケジュール要求の頻度、およびセルラダウンリンク信号要求に対する否定応答(NACK)の頻度を検出することによって得られる。一部の実施形態では、ネットワーク輻輳情報は分析エンジン408に通信される。統合UE204の位置の決定は、提案されたスキームで重要な役割を果たす。したがって、統合UE204は、オンデマンドで、位置をセルID、GNSS1112座標に関して送信し、加速度センサ、ジャイロスコープ、および異方性磁気センサなどの内部センサ1128を使用して位置を補間する慣性ナビゲーションが、最新のGNSS1122から適切な精度低下率を用いて確定する。一部の実施形態では、受信されたブロードキャスト信号の強度および品質も測定される。統合UE204は、特定の位置およびトラフィックに対する統合UE204の最良の変調およびコーディングを最適化するために、分析エンジン408によって要求されたときに、分析エンジン408にタイムスタンプを送信することができる。暗号モジュール1126は、単方向ダウンリンクネットワークに対応するデバイスアイデンティティを生成および格納する。RFスニッフィング1102は、セルラ接続にアクセスするためのすべての基本コンポーネントを含む。
【0091】
図12は、本明細書の一部の実施形態による、統合UE204で実行されているプロトコルスタック1200を示す。統合UE204で実行されているプロトコルスタック1200は、アプリケーションプロセッサ904と、SDR受信機1118と、セルラモデム1112とを含む。セルラモデム1112では、プロトコルスタックの下位層、セルラ/Wi-Fi規格に対応するIP層までが処理される。SDR受信機1118では、物理層機能およびリンク層機能が実装される。一部の実施形態では、リンク層機能は、アプリケーションプロセッサ904に実装される。上位層機能(トランスポート層以上)は、アプリケーションプロセッサ904に実装される。図中のブリッジ機能は、単方向リンクのためにSDR受信機1118からデータを転送する。一部の実施形態では、SDR受信機1118は、アプリケーションプロセッサ904およびセルラモデム1112からのセルラデータの移動のための追加のブリッジング機能を含む。一部の実施形態では、補助ダウンリンクチャネルおよびセルラダウンリンクチャネルは、同一のIPアドレスを使用する。「単方向トランスポートを介したファイル配信(FLUTE)」または「単方向トランスポートを介したリアルタイムオブジェクト配信(ROUTE)」などのブロードキャスト固有のファイル配信プロトコルを介して統合UE204で受信されたブロードキャストデータまたはユニキャスト単方向データは、レイヤ4(L4)プロキシを使用してアプリケーションに配信される。一部の実施形態では、データは、TCPなどの標準的なトランスポートプロトコルを介して配信され、HTTPペイロードとしてアプリケーションに提示される。レイヤ4(L4)プロキシは、これらのさまざまなレイヤ2(L2)トランスポートを介して受信したデータを、リンク利用率を最適化するために統一された方法でアプリケーションに提示する。
【0092】
図13は、本明細書の一部の実施形態による、統合UE204の統合コアネットワークへのオンボーディングプロセスの方法1300を示す流れ図である。ステップ1302で、オンボーディングプロセス1300は、公開鍵と秘密鍵を内部で生成し、秘密鍵を統合UE204に共有することを含む。一部の実施形態では、秘密鍵は安全な保管庫の内部に留まり、秘密鍵は外界に(アプリケーションプロセッサ904にさえも)さらされない。一部の実施形態では、公開鍵は抽出され、公開鍵は、
図4Aに示す加入者データベース内の自動化メカニズムによって入力される。ステップ1304で、オンボーディングプロセス1300は、統合UE204をセルラネットワークに認証および登録することを含み、統合UE204をユーザが起動したときに、統合UE204がIPアドレスを取得することで終了する。ステップ1304で、オンボーディングプロセス1300は、AES鍵などの対称鍵を生成してメッセージに追加し、対称鍵を秘密鍵で暗号化することを含む。一部の実施形態では、IPアドレスは「国際携帯機器加入者識別情報(IMSI)」とともに負荷マネージャ202を介して加入者データベースサーバに通信される。一部の実施形態では、加入者データベース404は、IMSI番号に基づいてユーザを識別し、公開鍵を選択して対称AES鍵を抽出する。ステップ1308で、オンボーディングプロセス1300は、補助ダウンリンクを通過するすべてのユニキャストトラフィックを暗号化することを含む。ブロードキャストトラフィックでは、すべての加入者UEに共通鍵を使用することができる。したがって、このようなネットワークで使用される従来の鍵交換方法は再利用される。ステップ1310で、オンボーディングプロセス1300は、エージングタイマを設定してセキュリティプロセスを強化することを含み、対称鍵は、エージングタイマによって定義される有限寿命を有する。ステップ1312で、オンボーディングプロセス1300は、エージングタイマが期限切れか否かをチェックし、期限切れならば、新しい対称鍵を統合UE204が生成し、セルラネットワークを介して加入者データベース404に通知することができ、そうでなければステップ1310に進む。一部の実施形態では、統合コアネットワークは、ONAPなどのフレームワークを使用し、NFVおよびSDNなどの技術を組み込んでコアネットワークコンポーネントを実装する。一部の実施形態では、マルチコアサーバクラスのCPU、ネットワークスライシングをサポートするパケット転送エンジンなどを含む、将来の5Gコアネットワークで重要な役割を果たすと謳われているものに協調する技術を使用する。
【0093】
図14は、本明細書の一部の実施形態による、選択されたデータの送信をトラフィックフロー分析に基づいてセルラ・コア・ネットワーク206から単方向ポイントツーマルチポイント・ダウンリンク・ネットワークに、または単方向ポイントツーマルチポイント・ダウンリンク・ネットワークからセルラ・コア・ネットワークに動的に切り替える方法1400を示す流れ図である。ステップ1402で、方法1400は、セルラ・パケット・コア206およびセルラ無線アクセスネットワーク(RAN)412によって、統合ユーザ機器(UE)204への双方向接続性を提供し、セルラ・パケット・コア206およびセルラ無線アクセスネットワーク(RAN)412を介して、選択されたデータを送信または受信することを含む。ステップ1404で、方法1400は、ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)302およびブロードキャスト無線アクセスネットワーク(RAN)によって、統合UE204に単方向パスを提供し、少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)322を介して、選択されたデータを受信することを含む。ブロードキャスト・オフロード・パケット・コア(BO-PC)302は、分析エンジン408を含む。分析エンジン408は、(i)セルラ・パケット・コア206、または(ii)統合UE204、の少なくとも1つからトラフィック・フロー・データを収集するように構成される。少なくとも1つのブロードキャスト・ラジオ・ヘッド(BRH)322は、選択されたデータをブロードキャスト無線アクセスネットワーク(RAN)から統合ユーザ機器(UE)204に送信するように構成される。
【0094】
ステップ1406で、方法1400は、負荷マネージャ202を使用して、統合UE204によって要求されるサービスの性質を監視することを含む。ステップ1408で、方法1400は、負荷マネージャ202を使用し、分析エンジン408によって実行されたデータ分析に基づいて(i)セルラネットワーク、または(ii)単方向ダウンリンクパス、の少なくとも1つを通過するトラフィックフローを制御することを含む。ステップ1410で、方法1400は、分析エンジン408を使用して、(i)セルラ・パケット・コア206、または(ii)セルラ無線アクセスネットワーク(RAN)412、の少なくとも1つから収集されたメトリックのセットを分析することを含む。ステップ1412で、方法1400は、負荷マネージャ202によって、統合UE204が要求するサービスを、分析エンジン408によって提供される入力に基づいて、セルラ・パケット・コア206からブロードキャスト・オフロード・パケット・コア302に、またはブロードキャスト・オフロード・パケット・コア302からセルラ・パケット・コア206に切り替えることを含む。負荷マネージャ202は、分析エンジン408によって提案された分析結果に基づいて(i)セルラ・パケット・コア206のダウンリンクトラフィックからBO-PC302の単方向ダウンリンク、または(ii)BO-PC302の単方向ダウンリンクからセルラ・パケット・コア206のダウンリンクトラフィック、の少なくとも1つから、選択されたデータの送信を切り替えるかどうかを決定する。
【0095】
特定の実施形態についての前述の説明は、本明細書の実施形態の一般的な性質を十分に明らかにしているため、現在の知識を適用することによって、包括的な概念から逸脱することなく、そのような特定の実施形態をさまざまな応用のために容易に修正および/または適合させることが可能であり、したがって、そのような適合および変更は、開示された実施形態の均等物の意味および範囲内で理解されるべきであり、理解されるように意図されている。本明細書で使用される表現または用語は、説明を目的としたものであり、限定を目的としたものではないことを理解されたい。したがって、本明細書の実施形態を好ましい実施形態に関して説明したが、当業者は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内の変更で本明細書の実施形態が実行可能であることを認識されよう。