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特許7334198電極端子および該電極端子を備えた二次電池
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-18
(45)【発行日】2023-08-28
(54)【発明の名称】電極端子および該電極端子を備えた二次電池
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/553 20210101AFI20230821BHJP
   H01M 50/562 20210101ALI20230821BHJP
   H01M 50/566 20210101ALI20230821BHJP
   H01M 50/557 20210101ALN20230821BHJP
   H01M 50/55 20210101ALN20230821BHJP
   H01G 11/74 20130101ALN20230821BHJP
【FI】
H01M50/553
H01M50/562
H01M50/566
H01M50/557
H01M50/55 101
H01G11/74
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021014604
(22)【出願日】2021-02-01
(65)【公開番号】P2022117855
(43)【公開日】2022-08-12
【審査請求日】2022-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】520184767
【氏名又は名称】プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117606
【弁理士】
【氏名又は名称】安部 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100136423
【弁理士】
【氏名又は名称】大井 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100121186
【弁理士】
【氏名又は名称】山根 広昭
(74)【代理人】
【識別番号】100130605
【弁理士】
【氏名又は名称】天野 浩治
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 貴宏
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 康介
【審査官】前田 寛之
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-040774(JP,A)
【文献】特開平10-321199(JP,A)
【文献】国際公開第2012/147782(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M50/50-50/598
H01G11/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二次電池の電極端子であって、
金属製の第1部材と、金属製の板状の第2部材とを備え、
前記第1部材は、前記第2部材と接続される接続部を有し、
前記第1部材の接続部は、前記第2部材の一方の表面と導電性接着剤で接着されており
前記第2部材の一方の表面は、前記第1部材の接続部の少なくとも一部が挿入される挿入孔を有し、
前記挿入孔の内周面には、窪みが設けられており、
前記第1部材の接続部の一部は、前記挿入孔の窪みに嵌合しており、
前記挿入孔の窪みと、該窪みに嵌合した前記第1部材の接続部の一部との隙間には、前記導電性接着剤が充填されている、
電極端子。
【請求項2】
前記第2部材の一方の表面には、前記導電性接着剤が充填された凹部が設けられている、請求項1に記載の電極端子。
【請求項3】
前記第1部材の接続部の少なくとも一部は、前記第2部材の一方の表面と金属接合により接合されている、請求項1または2に記載の電極端子。
【請求項4】
二次電池の電極端子であって、
金属製の第1部材と、金属製の板状の第2部材とを備え、
前記第1部材は、前記第2部材と接続される接続部を有し、
前記第1部材の接続部は、前記第2部材の一方の表面と導電性接着剤で接着されており、
前記第1部材の接続部の少なくとも一部は、前記第2部材の一方の表面と金属接合により接合されている、
電極端子。
【請求項5】
前記第2部材の一方の表面には、前記導電性接着剤が充填された凹部が設けられている、請求項4に記載の電極端子。
【請求項6】
前記第2部材の一方の表面において、前記金属接合により接合された部分よりも外側に前記導電性接着剤が充填された凹部が設けられている、請求項3~5の何れか一項に記載の電極端子。
【請求項7】
前記金属接合により接合された部分が、超音波接合部である、請求項3~6の何れか一項に記載の電極端子。
【請求項8】
前記第1部材と前記第2部材とが異なる金属で構成されている、請求項1~の何れか一項に記載の電極端子。
【請求項9】
前記導電性接着剤は、導電材および熱硬化性樹脂を含む、請求項1~の何れか一項に記載の電極端子。
【請求項10】
前記導電材として金属粒子を含む、請求項に記載の電極端子。
【請求項11】
前記金属粒子は、銀、銅、ニッケル、アルミニウムおよび金からなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項10に記載の電極端子。
【請求項12】
前記熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂および熱硬化性アクリル樹脂からなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項11の何れか一項に記載の電極端子。
【請求項13】
正極および負極を含む電極体と、
該電極体を内部に収容した電池ケースと、
前記電極体における正負極それぞれと電気的に接続された正極端子および負極端子と
を備えた二次電池であって、
前記正極端子および負極端子の少なくとも一方は、請求項1~12の何れか一項に記載の電極端子で構成されている、二次電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電極端子および該電極端子を備えた二次電池に関する。
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池等の二次電池は、軽量で高いエネルギー密度を得られることから、パソコンや携帯端末等のポータブル電源、あるいはEV(電気自動車)、HV(ハイブリッド自動車)、PHV(プラグインハイブリッド自動車)等の車両搭載用電源として広く用いられている。
【0003】
二次電池では、電池ケース内部にある発電要素から電池ケース外部へ導通させるため、あるいは、単電池同士を電気的に接続するために、様々な導電部材を接合し、導通経路を実現している。例えば、特許文献1には、電極端子同士を導通させるため、硬化性樹脂と導電性粒子とを備えた異方性導電接着剤により電極端子同士を接続することが開示されている。また、特許文献2には、電極と外部端子とを導電接着剤で接続する構成が開示されている。また、特許文献3には、2部材間の境界を溶接することによって、かかる2部材を電気的に接続することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-183664号公報
【文献】特開2015-156597号公報
【文献】米国特許第9680136号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、本発明者は、二次電池の電池ケース内部にある発電要素から電池ケース外部へ導通させるための電極端子として、金属製の複数の部材(例えば2部材)を接合した電極端子の採用を検討している。かかる電極端子では、部材間の導通性が高く、さらに、接合強度が高いことが望ましい。
【0006】
そこで、本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、その主な目的は、高い導通性および高い接合強度を有する電極端子を提供することである。また、本発明の別の目的は、かかる電極端子を備えた二次電池を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を実現するべく、本発明では、導電性接着剤によって部材間が接続された電極端子が提供される。
即ち、ここで開示される電極端子は、金属製の第1部材と、金属製の板状の第2部材とを備え、上記第1部材は、上記第2部材と接続される接続部を有し、上記第1部材の接続部は、上記第2部材の一方の表面と導電性接着剤で接着されている。かかる構成の電極端子によれば、第1部材と第2部材との間が、導電性を有する接着剤によって接着されているため、高い導通性および高い接合強度を実現することができる。
【0008】
ここで開示される電極端子の好ましい一態様では、上記第2部材の一方の表面は、上記第1部材の接続部の少なくとも一部が挿入される挿入孔を有し、上記挿入孔の内周面には、窪みが設けられており、上記第1部材の接続部の一部は、上記挿入孔の窪みに嵌合しており、上記挿入孔の窪みと、該窪みに嵌合した上記第1部材の接続部の一部との隙間には、上記導電性接着剤が充填されている。かかる構成によれば、第1部材の接続部の一部を第2部材の挿入孔の内周面に設けられた窪みに嵌合した際に、不可避的に生じ得る部材間の隙間を導電性接着剤で埋めることができるため、さらに高い導通性と接合強度を実現することができる。
【0009】
ここで開示される電極端子の他の好ましい一態様では、上記第2部材の一方の表面には、上記導電性接着剤が充填された凹部が設けられている。かかる構成によれば、導電性接着剤を所望の位置に十分量配置することができるため、接合強度がさらに向上する。
【0010】
また、ここで開示される電極端子の他の好ましい一態様では、上記第1部材の接続部の少なくとも一部は、上記第2部材の一方の表面と金属接合により接合されている。かかる構成によれば、さらに優れた接合強度と導通性とを実現することができる。
【0011】
また、ここで開示される電極端子の他の好ましい一態様では、上記第2部材の一方の表面において、上記金属接合により接合された部分よりも外側に上記導電性接着剤が充填された凹部が設けられている。かかる構成によれば、熱硬化性樹脂の熱伝導率は金属よりも低いため、電極端子にバスバ等の外部端子を溶接する際の熱が金属接合部へ伝わりづらくなる。この結果、熱による金属接合部の劣化を抑制し、高い接合強度および高い導通性を維持することができる。
【0012】
また、ここで開示される電極端子の他の好ましい一態様では、上記第1部材と上記第2部材とが異なる金属で構成されている。導電性接着剤は異なる金属で構成された2部材間であっても高い強度で接着することができ、高い導通性を実現できる。そのため、高い導通性および高い接合強度を有する異なる金属からなる2部材が接続された電極端子を実現できる。これにより、電極端子と接続される金属製の他部材に対して、電極端子の金属種を適宜同種に変更することができるため、他部材との接続性を向上させることができる。
【0013】
また、ここで開示される電極端子の他の好ましい一態様では、上記導電性接着剤は、導電材および熱硬化性樹脂を含む。かかる構成によれば、導電性接着剤に含まれる熱硬化性樹脂が熱処理により硬化することによって、高い接合強度を実現できる。
また、かかる導電材を含む態様では、上記導電材として金属微粒子を含むことが好ましい。これにより、より高い導通性を実現することができる。
さらに、かかる金属微粒子を含む態様では、上記金属微粒子は、銀、銅、ニッケル、アルミニウムおよび金からなる群から選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。これにより、より良好な導通性を実現することができる。
【0014】
また、ここで開示される電極端子の他の好ましい一態様では、上記熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂および熱硬化性アクリル樹脂からなる群から選ばれる少なくとも一種である。これにより、優れた接合強度を実現することができる。
【0015】
また、ここで開示される技術の他の側面として、ここで開示される電極端子を備えた二次電池が提供される。即ち、ここで開示される二次電池は、正極および負極を含む電極体と、該電極体を内部に収容した電池ケースと、上記電極体における正負極それぞれと電気的に接続された正極端子および負極端子とを備えた二次電池であって、上記正極端子および負極端子の少なくとも一方は、ここで開示される電極端子で構成されている。これにより、高い導通性および高い接合強度を有する電極端子を備えた二次電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】一実施形態に係る二次電池を模式的に示す斜視図である。
図2】一実施形態に係る二次電池の構造を模式的に示す一部破断図である。
図3】一実施形態に係る二次電池の電極端子近傍の構造を模式的に示す断面図である。
図4】一実施形態に係る電極端子の構造を模式的に示す断面図である。
図5】第2の実施形態に係る電極端子の構造を模式的に示す断面図である。
図6】第3の実施形態に係る電極端子の構造を模式的に示す断面図である。
図7】第3の実施形態に係る電極端子の金属接合部および導電性接着剤が充填された凹部の位置関係の一例を説明する平面図である。
図8】第3の実施形態に係る電極端子の金属接合部および導電性接着剤が充填された凹部の位置関係の一例を説明する平面図である。
図9】第3の実施形態に係る電極端子の金属接合部および導電性接着剤が充填された凹部の位置関係の一例を説明する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、ここに開示される技術の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明する。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚み等)は実際の寸法関係を反映するものではない。また、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。
なお、本明細書における図中の符号Xは「幅方向」を示し、符号Yは「奥行方向」を示し、符号Zは「高さ方向」を示す。なお、これらの方向は説明の便宜上定めた方向であり、電池の設置態様を限定することを意図したものではない。また、本明細書において数値範囲をA~B(ここでA,Bは任意の数値)と記載している場合は、一般的な解釈と同様であり、A以上B以下を意味するものである。
【0018】
本明細書において「二次電池」とは、繰り返し充放電可能な蓄電デバイス一般をいい、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等のいわゆる蓄電池(すなわち化学電池)の他、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ(すなわち物理電池)を包含する。また、ここで開示される二次電池は、複数個が電気的に接続された組電池の形態で使用することもできる。
【0019】
以下、ここで開示される電極端子を備えた二次電池の一実施形態について説明する。図1は一実施形態に係る二次電池1を模式的に示す斜視図である。また、図2は一実施形態に係る二次電池1の構造を模式的に示す一部破断図である。図1および図2に示すように、二次電池1は、電極体20と、電解質(図示せず)と、電池ケース30と、正極端子(正極外部端子42および正極内部端子42a)と、負極端子(負極外部端子44および負極内部端子44a)とを備えている。
【0020】
電池ケース30は、電極体20および電解質を収容する容器である。図1に示すように、本実施形態における電池ケース30は、六面箱型形状の角型の容器である。ただし、電池ケース30の形状は、角型以外の箱状(例えば有底の円筒形の箱状等)であってもよい。本実施形態おける電池ケース30は、上面が開口した角型のケース本体32と、当該ケース本体32の開口部を塞ぐ板状の蓋体34とを備えている。ケース本体32の開口部と蓋体34の縁部とはレーザ溶接等で封止されている。図2に示すように、電池ケース30(ここでは蓋体34)には、電池ケース30内の内圧が所定のレベル以上に上昇した場合、該内圧を開放する安全弁36が設けられている。また、蓋体34には端子挿通孔34a(図3参照)が2箇所設けられている。一方の端子挿通孔34aには正極外部端子42が挿通されており、他方の端子挿通孔34aには負極外部端子44が挿通されている。電池ケース30の材質としては、所要の強度を有する金属材料が用いられ、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケルめっき鋼等の軽量で熱伝導性の良い金属材料が用いられる。
【0021】
電極体20は、絶縁フィルム(図示省略)等で覆われた状態で、電池ケース30の内部に収容された発電要素である。本実施形態における電極体20は、長尺シート状の正極50と、長尺シート状の負極60と、長尺シート状のセパレータ70とを備えている。かかる電極体20は、上述した長尺シート状の部材を巻き重ねた捲回電極体である。なお、電極体の構造は、特に限定されず、一般的な二次電池において採用され得る種々の構造を制限なく採用できる。例えば、電極体は、矩形状の正極シートと負極シートとをセパレータシートを介して積層させた積層型電極体であってもよい。
【0022】
正極50は、箔状の正極集電体52(例えばアルミニウム箔)と、当該正極集電体52の表面(片面もしくは両面)に形成された正極活物質層54とを備えている。また、幅方向Xにおける正極50の一方の側縁部(図2中の左側の側縁部)には、正極活物質層54が形成されず、正極集電体52が露出した正極集電体露出部52aが形成されている。正極集電体露出部52aには、正極内部端子42aが接合しており、正極内部端子42aは正極外部端子42と接続されている。これにより、電池ケース30の内部と外部の導通を実現している。
正極活物質層54には、正極活物質が含まれており、必要に応じてバインダ、導電材等の種々の材料が含まれていてもよい。かかる正極活物質層に含まれる材料については、従来の一般的な二次電池で使用され得るものを特に制限なく使用することができ、本発明を限定するものではないため詳細な説明を省略する。
【0023】
負極60は、箔状の負極集電体62(例えば銅箔)と、当該負極集電体62の表面(好適には両面)に形成された負極活物質層64とを備えている。また、幅方向Xにおける負極60の上記正極集電体露出部52aとは反対側の側縁部(図3中の右側の側縁部)には、負極活物質層64が形成されておらず、負極集電体62が露出した負極集電体露出部62aが形成されている。負極集電体露出部62aには、負極内部端子44aが接合しており、負極内部端子44aは負極外部端子44と接続されている。これにより、電池ケース30の内部と外部の導通を実現している。
負極活物質層64には、負極活物質が含まれており、必要に応じてバインダ等の種々の材料が含まれ得る。かかる負極活物質層に含まれる材料についても、従来の一般的な二次電池で使用され得るものを特に制限なく使用することができ、本発明を限定するものではないため詳細な説明を省略する。
【0024】
セパレータ70は、正極50と負極60との間に介在し、これらの電極が直接接触することを防止する。セパレータ70には、所要の耐熱性を有する樹脂シート(例えばポリエチレン、ポリプロピレン)等が使用されるが、従来の一般的な二次電池で使用され得るものを特に制限なく使用できるため詳細な説明は省略する。
【0025】
電池ケース30に収容される電解質(図示せず)は、従来の一般的な二次電池で使用され得るものを特に制限なく使用することができ、例えば、電解質は非水系溶媒と支持塩とを含有する非水系の液状電解質(非水電解液)であり得るが、本発明を限定するものではないため詳細な説明を省略する。
【0026】
二次電池1が備える正極外部端子42および負極外部端子44の少なくともどちらか一方には、ここで開示される電極端子100が用いられる。ここでは、負極外部端子44として電極端子100を用いた場合について説明する。なお、正極外部端子42が電極端子100である場合も同様の構成とすればよいため、詳細な説明は省略する。
【0027】
図3および図4に示すように、電極端子100は、軸部110および頭部120を有する。図3に示すように、電極端子100と電池ケース30との導通を防止するために、ガスケット82およびインシュレータ84が電極端子100と電池ケース30(図中では蓋体34)との間に配置されている。
【0028】
図3に示すように、ガスケット82は、電極端子100と、電池ケース30の外面(蓋体34の上面)および端子挿通孔34aとの間に配置される絶縁性の部材である。また、電池ケース30の密閉性を高め、電池ケース30の外部からの水分の侵入および電池ケース30の内部からの電解液の漏出を抑制する。ガスケット82は、電極端子100の軸部110を挿通する貫通孔82cを有する筒部82aと、基部82bとを備える。筒部82aは、蓋体34の端子挿通孔34aに挿入される部分であり、電極端子100の軸部110と蓋体34とを絶縁している。基部82bは、筒部82aの上端と連結しており、該上端から水平方向に延びた部分であり、電極端子100の頭部120と、蓋体34の上面とを絶縁している。ガスケット82は、弾性変形が容易な絶縁性樹脂によって形成されていることが好ましく、例えば、パーフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)等のフッ素樹脂や、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、脂肪族ポリアミド等が挙げられる。
【0029】
図3に示すように、インシュレータ84は、電池ケース30の内面(蓋体34の下面)と、電極端子100と負極内部端子44aとの間に配置される絶縁性の部材である。インシュレータ84は、蓋体34の下面に沿って水平に広がった板状部分を有しており、該板状部分には電極端子100の軸部110を挿通する貫通孔84aが設けられている。インシュレータ84は、使用する電解質に対する耐性と電気絶縁性とを有し、弾性変形が可能な樹脂材料、例えば、パーフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)等のフッ素化樹脂や、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、脂肪族ポリアミド等で構成されている。
【0030】
電極端子100の軸部110は金属製の第1部材130によって構成される。第1部材130の形状は、ガスケット82の貫通孔82c、蓋体34の端子挿通孔34a、インシュレータ84の貫通孔84a、負極内部端子44aの貫通孔44bを挿通可能であれば特に限定されるものではないが、例えば、円柱状、角柱状等であってもよい。第1部材130の一端は接続部134を有している。本実施形態では、他端はさらに脚部136を有しており、接続部134と脚部136の間には本体部132が存在する。
【0031】
第1部材130の接続部134は後述する第2部材140と接続される部分である。接続部134の形状は特に限定されるものではないが、接続部134は、導通性の観点から、第2部材140と接続される面積が大きい方が好ましい。そのため、例えば、図4のように軸部110の外径方向に延びたフランジ部134aを備えていてもよい。また、例えば、第2部材140の一方の表面と面接触する表面を有する板状であることが好ましい。
【0032】
第1部材130の脚部136は、カシメ加工により、他部材と固定され、該他部材と導通を実現する部分である。本実施形態では、図3に示すように、電極端子100はガスケット82の貫通孔82c、蓋体34の端子挿通孔34a、インシュレータ84の貫通孔84aおよび負極内部端子44aの貫通孔44bを挿通している。この状態で、脚部136がカシメ加工によって外径方向に向かって押圧変形され、鋲部136aを形成することで、電極端子100が負極内部端子44aに固定される。また、かかる固定により、電極端子100と負極内部端子44aとが導通している。さらに、かかる固定により、ガスケット82およびインシュレータ84が高さ方向Zに加圧されて圧縮するため、電池ケース30の密閉性が向上する。脚部136は、カシメ加工により他部材と固定できれば特に形状は限定されるものではないが、カシメ加工による高さ方向Zへ加わる圧縮力の均一性の観点から、例えば、中空の筒状であることが好ましい。
【0033】
電極端子100の頭部120は、第1部材130の接続部134の少なくとも一部と第2部材140によって構成される。第2部材140は第1部材130の接続部134と接続される板状の部材である。本実施形態においては、図1に示す負極外部端子44のように、第2部材140の表面の形状は略矩形状であるが、例えば、円形状、三角形状、多角形状であってもよい。
【0034】
また、図4に示すように、第2部材140の一方の表面には、第1部材の接続部134の少なくとも一部を収容する挿入孔142が設けられていることが好ましい。挿入孔142を設けることにより、第1部材130と第2部材140の位置合わせが容易となり、さらに、製造過程において第1部材130と第2部材140とが位置ずれすることを防止できる。典型的には、挿入孔142は底面142aを有する非貫通孔であるが、挿入孔142に底面142aが存在していれば、挿入孔142は、底面142aの一部が第2部材140の他方の表面に貫通した貫通孔であってもよい。
【0035】
図4に示すように、第1部材130の接続部134の少なくとも一部と、第2部材140の一方の表面(挿入孔142の底面142aを含む)とは、導電性接着剤90によって接着されており、第1部材130と第2部材140との導通を実現している。なお、導電性接着剤90は、第1部材130と第2部材140との間に配置されていれば、配置場所は特に制限されるものではない。
【0036】
導電性接着剤90は、導電性と接着性とを有していれば特に限定されるものではないが、典型的には、導電材と、熱硬化性樹脂とを含んでいる。かかる構成であれば、導電性接着剤90は、所定の温度で熱処理することで熱硬化性樹脂が不可逆的に硬化するため、第1部材130と第2部材140とを接着することができる。また、導電材が含まれることにより導電性接着剤90には導電性があるため、第1部材130と第2部材140との導通性を向上させることができる。
【0037】
導電性接着剤90に含まれる導電材は、導電性のある材料であれば制限されるものではないが、例えば、金属粒子や炭素材料等を用いることができる。典型的には、金属粒子または炭素材料のどちらか一方を使用するが、両方を併用してもよい。金属粒子としては、特に制限されるものではなく、例えば、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、金、モリブデン、タングステン、白金、パラジウム、チタン等を使用することができ、これらを一種単独、または二種以上を組み合わせて使用することができる。なかでも、銀、銅、ニッケル、アルミニウムおよび金からなる群から選ばれる少なくとも一種を使用することが好ましい。かかる群の金属粒子を使用することにより、より優れた導通性を実現することができる。なお、金属粒子の平均粒子径は特に制限されるものではないが、例えば0.1μm~30μmの範囲内であればよい。かかる平均粒子径は、レーザ回折・散乱法に基づき測定することができる。炭素材料としては、導電材として知られる種々のカーボンブラック(例えば、アセチレンブラック、ファーネスブラック、ケッチェンブラック)、グラファイト粉末、カーボンナノチューブ等のカーボン粉末を用いることができる。
導電性接着剤90に全体の体積に対する導電材の体積率は40%以上であることが好ましい。これにより、高い導通性を実現できる。また、かかる体積率は、概ね80%以下とすることが好ましく、例えば70%以下とすることができる。これにより、高い接着強度と導通性とを実現できる。
【0038】
導電性接着剤90に含まれる熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、ウレタン樹脂、アルキド樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、熱硬化性ポリイミド、熱硬化性アクリル樹脂等を使用することができ、一種単独または二種以上を組み合わせて使用することができる。このなかでも、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂および熱硬化性アクリル樹脂からなる群から選ばれる少なくとも一種を使用することが好ましい。かかる群の熱硬化性樹脂を使用することにより、より好適な接着強度と導電性とを実現することができる。
なお、導電性接着剤90として、例えば、化研テック株式会社製のCR-2800を好適に使用することができる。
【0039】
ここに開示される電極端子100は、第1部材130と第2部材140とが異なる金属材料で構成されている場合にも好適に使用することができる。そのため、電極端子100に接続される他部材を構成する金属の種類にあわせ、第1部材130または第2部材140を構成する金属を適宜に同種の金属に変更することができる。これにより、電極端子100と、電極端子100に接続される他部材との接続性を向上させることができる。好適な一例としては、本実施形態のように負極外部端子44に電極端子100を用いる場合、第1部材130が銅材料で構成され、かつ、第2部材140がアルミニウム材料で構成されていることが好ましい。かかる構成であれば、銅材料で構成された負極内部端子44aと第1部材130との接続と、アルミニウム材料で構成された外部部材(例えばバスバ等)と第2部材140との接続とを両者とも良好にすることができる。なお、本明細書において、「アルミニウム材料」とは、アルミニウムと当該アルミニウムを主体とする合金を包含する概念である。ここで、「アルミニウムを主体とする合金」とは、少なくとも70%以上がアルミニウムで構成された合金のことをいう。当該アルミニウム材料に含まれ得る他の元素は特に限定されるものではないが、珪素、鉄、銅、マンガン、マグネシウム、亜鉛、クロム、チタン、鉛、ジルコニウム等が挙げられる。一方、「銅材料」とは、銅と当該銅を主体とする合金を包含する概念である。なお、「銅を主体とする合金」とは、少なくとも50%以上が銅で構成された合金のことをいう。当該銅材料に含まれ得る他の元素は特に限定されるものではないが、珪素、鉄、マンガン、マグネシウム、亜鉛、クロム、チタン、鉛、スズ、リン、アルミニウム、ニッケル、コバルト、ベリリウム、ジルコニウム等が挙げられる。
【0040】
次に、ここで開示される電極端子100の好適な製造方法の一例について説明する。なお、本実施形態の電極端子100の製造方法は下記の方法に限定されるものではない。
【0041】
ここで開示される電極端子100の製造方法は、第1部材130と第2部材140を準備し、第1部材130と第2部材140との接着予定部位に導電性接着剤90を塗布する工程(以下、「塗布工程」ともいう。)と、第1部材130と第2部材140とを組付ける工程(以下、「組付け工程」ともいう。)とを包含する。また、導電性接着剤90に熱硬化性樹脂が含まれている場合には、さらに、熱処理によって導電性接着剤90を硬化する工程(以下、「熱処理工程」ともいう。)を包含する。なお、これらの工程の他に任意に他の工程を含み得る。
【0042】
まず、塗布工程では、第1部材130と、第2部材140との接着予定部位に導電性接着剤90を塗布する。このとき、第1部材130(詳しくは接続部134)および第2部材140の何れか一方のみに導電性接着剤90を塗布してもよく、両方に塗布してもよい。
【0043】
組付け工程では、第1部材130の接続部134を第2部材140との接着予定部位に押し当てればよい。
【0044】
熱処理工程では、使用する導電性接着剤90に含まれる熱硬化性樹脂の種類にあわせて熱処理の条件を適宜調整すればよいが、例えば、100℃~150℃で10分~120分間の熱処理を行うことで、導電性接着剤90中の熱硬化性樹脂が硬化し、第1部材130と第2部材140とを接着することができる。
【0045】
以上、ここに開示される技術の一実施形態について説明した。なお、上述の実施形態は、ここに開示される電極端子および二次電池の一例を示すものであり、ここに開示される技術を限定することを意図したものではない。例えば、上述した実施形態の一部を後述の他の実施形態に置き換えることも可能であり、上述した実施形態に他の実施形態を追加することも可能である。また、その技術的特徴が必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することも可能である。以下、ここで開示される電極端子の他の好適な実施形態として、第2の実施形態および第3の実施形態について説明する。
【0046】
第2の実施形態では、図5に示すように、第2部材140は挿入孔142を有しており、挿入孔142の内周面142bには窪み142cが設けられている。窪み142cには、第1部材130の接続部134の少なくとも一部が嵌合している。かかる嵌合は、例えば、第1部材130の接続部134を加圧により塑性変形させ、窪み142cに圧入させることで実現される。窪み142cと、窪み142cに嵌合した接続部134の一部との間には、不可避的に生じる隙間が生じるが、この実施形態では、かかる隙間には導電性接着剤90が充填されている。これにより、接合強度および導通性を向上させることができる。かかる隙間が導電性接着剤90で埋まるほど上述した効果が得られるため、上記隙間が全て埋まるように導電性接着剤90が充填されていることが好ましい。なお、上記隙間に導電性接着剤90が配置されていれば接合強度および導通性の向上効果が得られるため、必ずしもかかる隙間全てに導電性接着剤90が充填されていなくてもよい。
窪み142cの形状は、第1部材130の接続部134の一部が嵌合できれば、特に限定されるものではない。窪み142cは、第1部材130の軸部110の外径方向全体に向かって設けられていてもよく、かかる外径方向の特定の方向にのみ設けられていてもよい。
【0047】
第2の実施形態に係る電極端子の製造方法は特に限定されるものではないが、好適な製造方法の一例としては、上述した塗布工程において、第2部材140の窪み142cに導電性接着剤90を充填した後、組付け工程にて、第1部材130の接続部134を加圧することで塑性変形させ、窪み142cに嵌合する。これにより、窪み142cと、窪み142cに嵌合した接続部134の一部との隙間に導電性接着剤90を充填することができる。その後、必要に応じて上述した熱処理工程を実施してもよい。
【0048】
次に、ここで開示される電極端子の第3の実施形態について説明する。図6に示すように、第3の実施形態では、導電性接着剤90による接着に加え、かかる接着位置とは異なる位置で第1部材130と第2部材140とが金属接合した金属接合部150が形成されている。これにより、第1部材130と第2部材140との接合強度および導通性が向上する。金属接合部150の形成容易性の観点から、図6に示すように、第2部材140の一方の表面に挿入孔142が設けられていることが好ましい。これにより、挿入孔142が設けられた部分の第2部材140の厚みが薄くなるため、第1部材130の接続部134と、第2部材140の挿入孔142の底面142aとをより容易に金属接合することができる。
【0049】
第3の実施形態では、図6に示すように、第2部材140の一方の表面(例えば、挿入孔142の底面142a)には、導電性接着剤90が充填された凹部144が設けられている。これにより、所望の位置に導電性接着剤90を配置することができる。また、上述した組付け工程において、第1部材130の接続部134を第2部材140に押し当てた際に、導電性接着剤90が第1部材130と第2部材140との境界に漏れ出ることを防止することができる。そのため、第1部材130の接合部134と第2部材140とが直接金属接合した金属接合部150の形成位置を確保することができる。なお、凹部144の形状は特に限定されるものではなく、例えば直方体状、半球状、円柱状、三角錐状、角柱状に切り欠いた形状等であり得る。また、凹部144は1つまたは2つ以上の複数が設けられていてもよい。また、凹部144は、溝状に1つまたは2つ以上の複数が設けられていてもよい。
【0050】
また、第2部材140の一方の表面において、金属接合部150よりも幅方向Xおよび奥行方向Yの少なくとも一方向の外側の位置に導電性接着剤90が充填された凹部144が設けられることが好ましい。導電性接着剤の熱伝導性は金属よりも低いため、凹部144よりも外側にバスバ等の外部部材が溶接されるときに、金属接合部150への入熱を抑制することができ、熱による金属接合部150の劣化を抑制することができる。これにより、高い接合強度および高い導通性をより好適に保持することができる。かかる凹部144の配置の例を図7図9に示す。図7図9は電極端子100を第1部材130と第2部材140との接続がされている表面とは他方の表面の平面図である。各図とも導電性接着剤90が充填された凹部144の位置および金属接合部150の位置を便宜的に示しており、かかる表面から実際に凹部144を目視できることを示しているわけではない。なお、凹部144および金属接合部150の位置をかかる図のパターンに限定するものではない。
【0051】
図7に示すように、金属接合部150を取り囲むように連続した凹部144を設けることができる。これにより、凹部144よりも外側に外部部材との溶接部を設けた場合、金属接合部150への入熱を好適に抑制することができる。また、幅方向Xおよび奥行方向Yのいずれの方向に対しても高い機械的強度を発揮することができる。なお、図7では金属接合部150の周囲に円環状となるように凹部144が配置されているが、例えば三角状、四角状、多角形状等あらゆる形状に凹部144が配置されていてもよい。また、図8に示すように、凹部144を直線状の溝となるように形成し、金属接合部150を挟むように反対側にさらに同様の溝を配置してもよい。かかる電極端子の幅方向Xの両端側に外部部材を溶接することにより、導電性接着剤90の使用量を削減し、金属接合部150への入熱抑制効果を発揮する。これにより、熱による金属接合部150の劣化を防止することができる。また、図9に示すように、金属接合部150の周囲に所定の間隔を置いて複数の凹部144を設けてもよい。これにより、導電性接着剤90の使用量を削減し、幅方向Xおよび奥行方向Yのいずれの方向に対しても高い機械的強度を発揮することができる。
【0052】
第3の実施形態に係る電極端子の製造方法では、上述した塗布工程、組付け工程および熱処理工程の他に、第1部材130と第2部材140とを金属接合する工程(以下、「金属接合工程」ともいう)が追加される。金属接合工程は、熱処理工程の前または後に実施することができるが、熱処理工程後に金属接合工程を実施することが好ましい。これにより、導電性接着剤90によって第1部材130と第2部材140とが固定されているため、金属接合を行う際に位置ずれが起こるのを防止することができる。金属接合工程では、公知方法に従い、例えば、超音波接合、拡散接合、摩擦圧接、レーザ溶接、抵抗溶接等により第1部材130と第2部材140とを金属接合することができる。
なお、塗布工程においては、第2部材140に設けられた凹部144に導電性接着剤90を充填することが好ましい。
【0053】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。ここに開示される発明には上記の具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0054】
例えば、上述した一実施形態においては、電極端子100の第1部材130と負極内部端子44aとが電気的に接合していたが、負極内部端子44aは必ずしも必要な部材ではなく、第1部材130と負極60とが直接接続されていてもよい。かかる構成は、電極端子100を正極外部端子42に用いた場合も同様であり、第1部材130と正極50とが直接接続されていてもよい。
【0055】
また、第2の実施形態の技術と第3の実施形態の技術とを組み合わせてもよい。例えば、第2の実施形態に係る電極端子100が、導電性接着剤90が充填された凹部144および金属接合部150のどちらか一方、もしくは両方を備えていてもよい。
【符号の説明】
【0056】
1 二次電池
20 電極体
30 電池ケース
32 ケース本体
34 蓋体
34a 端子挿通孔
36 安全弁
42 正極外部端子
42a 正極内部端子
44 負極外部端子
44a 負極内部端子
44b 貫通孔
50 正極
52 正極集電体
52a 正極集電体露出部
54 正極活物質層
60 負極
62 負極集電体
62a 負極集電体露出部
64 負極活物質層
70 セパレータ
82 ガスケット
82a 筒部
82b 基部
82c 貫通孔
84 インシュレータ
84a 貫通孔
90 導電性接着剤
100 電極端子
110 軸部
120 頭部
130 第1部材
132 本体部
134 接続部
134a フランジ部
136 脚部
136a 鋲部
140 第2部材
142 挿入孔
142a 底面
142b 内周面
142c 窪み
144 凹部
150 金属接合部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9