(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-18
(45)【発行日】2023-08-28
(54)【発明の名称】組み立て式ストレージラック
(51)【国際特許分類】
A47B 47/00 20060101AFI20230821BHJP
F16B 7/04 20060101ALI20230821BHJP
F16B 12/44 20060101ALI20230821BHJP
A47B 47/02 20060101ALI20230821BHJP
A47B 57/34 20060101ALI20230821BHJP
A47B 57/40 20060101ALI20230821BHJP
A47B 96/06 20060101ALI20230821BHJP
【FI】
A47B47/00
F16B7/04 302Z
F16B12/44 B
A47B47/02 C
A47B47/02 A
A47B57/34
A47B57/40 B
A47B96/06 B
A47B96/06 C
A47B96/06 F
(21)【出願番号】P 2022026243
(22)【出願日】2022-02-22
【審査請求日】2022-02-22
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(32)【優先日】2022-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】598053271
【氏名又は名称】盈太企業股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】陳順義
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第08016140(US,B2)
【文献】米国特許第10058174(US,B1)
【文献】特開2010-148560(JP,A)
【文献】特表2021-508305(JP,A)
【文献】特開平08-033529(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0317651(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 47/00、47/02
A47B 57/34、57/36、57/40
F16B 7/04、12/44
A47B 96/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の直立柱アセンブリと、複数の連結留め具と、複数のビーム構造と、複数のストレージ層と、を備え、
前記複数の直立柱アセンブリは、複数の取付孔を含み、
前記複数の連結留め具は、第1連結留め具及び第2連結留め具を含み、前記第1連結留め具及び前記第2連結留め具は、本体部、少なくとも1つのフック構造及び少なくとも
2つの係合構造を含み、前記少なくとも1つのフック構造は、前記本体部の外側に形成され、
かつ穴を有する収容部であり、前記第1連結留め具の前記少なくとも
2つの係合構造は、前記本体部の両側に設置され、
前記第2連結留め具は、前記本体部の両側に互いに対向する2つの側辺部を有し、前記第2連結留め具の前記少なくとも2つの係合構造は、各前記側辺部に形成され、
前記第1連結留め具は、前記少なくとも1つの係合部を含み、各前記係合部は、対応する前記取付孔に係合し、前記第1連結留め具を前記直立柱アセンブリに固定し、
前記第2連結留め具の前記係合構造は、前記第1連結留め具の前記係合構造に対応し、前記第1連結留め具及び前記第2連結留め具を1つに組み立てさせ、
各前記取付孔は、前記直立柱アセンブリの長手方向に対して長辺が平行な長方形構造であり、
前記ビーム構造は、2つの第1ビーム、2つの第2ビーム、4つのビーム接続留め具及び複数のビームフック構造を含み、各前記ビーム接続留め具は、前記第1ビーム及び前記第2ビームに接続し、各前記ビームフック構造は、前記ビーム接続留め具に設置され、各前記ビームフック構造は、対応するフック構造に係合し、前記ビーム構造を対応する前記連結留め具に接続させ、
前記複数のストレージ層は、各前記直立柱アセンブリの間に位置し、且つ前記ビーム構造は、対応する前記ストレージ層を支持する、組み立て式ストレージラック。
【請求項2】
前記ビーム構造は、複数の嵌合部を更に備え、各前記嵌合部は、前記第1ビームに接続し、各前記嵌合部は、嵌合孔を含む、請求項1に記載の組み立て式ストレージラック。
【請求項3】
前記第1ビームに設けられる複数の位置決め差し込み溝を更に含み、各前記位置決め差し込み溝は、対応する少なくとも1つの仕切り部材を差し込むことに用い、各前記仕切り部材の前記ストレージ層における位置を位置決めする、請求項2に記載の組み立て式ストレージラック。
【請求項4】
前記複数の仕切り部材は、引き出しキャビネット、ドアキャビネット又は収納キャビネットを構成可能である、請求項3に記載の組み立て式ストレージラック。
【請求項5】
各前記直立柱アセンブリは、第1直立柱及び第2直立柱を含み、各前記取付孔は、各前記第1直立柱及び前記第2直立柱の少なくとも1つの面に順に並べられる、請求項1に記載の組み立て式ストレージラック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストレージラック、特に、組み立て式ストレージラックに関する。
【背景技術】
【0002】
組み立て式家具は、住宅、オフィス又は作業場の必要に応じて任意に組み合わせて適切な形状、寸法にすることができ、且つ輸送及び保管に便利であるために益々人気が高まっている。
【0003】
従来の組み立て式ストレージラックは、ほとんどが円形の支柱で組み立てられるが、水平に接続することができず、即ち、これら支柱を水平方向に平行に組み立てることができず、組み立てが制限される。また、ストレージラックに木製板を取り付けようとする場合、一般にネジ固定工具を用いて木製板を固定し、位置合わせが容易ではなく組み立てが不便であり、且つ、既存のストレージラックには木製板を取り付けることができない。また、組み立て式ストレージラックを組み立てる時、工具の助けが必要であり、組み立て及び使用において不便である。
【0004】
従って、従来の方法が直面する問題をどのように改善するかは、業界が解決しなければならない課題の1つになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、螺合部材及び工具を用いずに組み立てを完成することができる組み立て式ストレージラックを提供し、組み立て式ストレージラック全体の構造を簡単にし、安定して固定させる目的を達成し、且つ組み立てを容易にし、組み立て全体に柔軟性をもたせる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態は、少なくとも4つの直立柱アセンブリと、複数の連結留め具と、複数のビーム構造と、複数のストレージ層と、を備える。複数の直立柱アセンブリは、複数の取付孔を含む。連結留め具は、第1連結留め具及び第2連結留め具を含む。第1連結留め具及び第2連結留め具は、本体部、少なくとも1つのフック構造及び少なくとも1つの係合構造を含み、少なくとも1つのフック構造は、本体部の外側に形成され、少なくとも1つの係合構造は、本体部の両側に設置される。第1連結留め具は、少なくとも1つの係合部を含み、係合部は、対応する取付孔に係合し、第1連結留め具を直立柱アセンブリに固定する。第2連結留め具の係合構造は、第1連結留め具の係合構造に対応し、第1連結留め具及び第2連結留め具を1つに組み立てさせる。ビーム構造は、2つの第1ビーム、2つの第2ビーム、4つのビーム接続留め具及び複数のビームフック構造を含む。ビーム接続留め具は、第1ビーム及び第2ビームに接続し、ビームフック構造は、ビーム接続留め具に設置され、各ビームフック構造は、対応するフック構造に係合し、ビーム構造を対応する連結留め具に接続させる。ストレージ層は、直立柱アセンブリの間に位置し、且つビーム構造は、対応するストレージ層を支持する。
【発明の効果】
【0007】
本発明が提供する組み立て式ストレージラックは、組み立てに工具を必要とせずに、直立柱アセンブリの取付孔、連結留め具、ビーム構造を用いて組み立て式ストレージラックを組み立てる目的を達成することができ、また、水平方向に延伸接続することができ、組み立て全体の柔軟性を向上させる目的を達成する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の組み立て式ストレージラックの実施形態の説明図である。
【
図2A】
図1の第1直立柱の部分分解説明図である。
【
図3A】本開示の連結留め具の取付前の一実施形態の説明図である。
【
図4A】連結留め具の組み立て過程の一実施形態の説明図である。
【
図6A】
図1の組み立て式ストレージラックの第1ストレージ層と直立柱アセンブリの組み立て過程の説明図である。
【
図8A】
図1の直立柱アセンブリの組み立て過程の説明図である。
【
図9】本開示のビーム構造の一実施形態の説明図である。
【
図10A】本開示の組み立て式ストレージラックの組み立て過程の説明図である。
【
図11A】本開示の連結留め具の別の視角の説明図である。
【
図11B】本開示の連結留め具の別の視角の説明図である。
【
図12A】本開示の連結留め具の他の実施形態の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明をより分かり易くするため、以下に実施形態を挙げ、図面を合わせて詳細に説明する。
【0010】
以下で図面及び実施形態を組み合わせて、本発明の具体的実施方式を更に説明する。以下の実施形態は、本発明の技術案をより明確に説明することに用いるのみであり、それにより本発明の保護範囲を制限するものではない。
【0011】
各実施形態の説明において、いわゆる「第1」、「第2」は、異なる要素を説明するために使用され、これらの要素は、そのような述語によって制限されないことに留意されたい。各実施形態の説明において、いわゆる「結合」又は「接続」は、2つ以上の要素が互いに直接物理的又は電気的に接触するか、間接的に互いに物理的又は電気的に接触することを指すことができ、「結合」又は「接続」は、2つ以上の要素の相互操作又は動作を指すこともできる。
【0012】
また、説明の便宜及び明確さのために、図面中の各要素の厚さ又は寸法は、当業者の理解及び閲覧のために、誇張又は省略又は概略して表示され、且つ各要素の寸法は実際の寸法ではなく、本発明の実施条件を限定するものではなく、故に技術上の実質的意義を備えず、如何なる構造の修飾、比率関係の変更又は大きさの調整も、本発明が発生する効果及び達成する目的に影響を及ぼさない状況において、依然として本発明が開示する技術内容が含む範囲内に含まれるべきである。全ての図面において、同じ符号が、同じ又は類似の要素を表すことに用いられる。
【0013】
図1は、本発明の組み立て式ストレージラックの実施形態の説明図である。
図1を参照し、本実施形態において、組み立て式ストレージラック100は、複数の直立柱アセンブリ110(例えば、
図1では、4つの直立柱アセンブリ110を有する)、複数の連結留め具120、ストレージ層(例えば、第1ストレージ層130A、第2ストレージ層130B及び第3ストレージ層130C等の複数の異なる形態のストレージ層のうちの1つ又は任意に組み合わせ)、ビーム構造(例えば、ビーム構造150A、150B、150C又は150Dのうちの1つ又は任意の組み合わせ)を備え、これにより多種の異なる組み合わせの組み立て式ストレージラックを構成することができる。
【0014】
本開示の直立柱アセンブリ110、第1ストレージ層130A、第2ストレージ層130B及び第3ストレージ層130C等の複数種の異なる形態のストレージ層の数、関連する連結留め具120及びビーム構造150A、150B、150C、150Dは、実際の状況に応じて調整することができる。例えば、左右2つの直立柱アセンブリ110の間において、ビーム構造(例えば、ビーム構造150A、150B、150C、150D)の設置によって連結留め具120のフック構造C1(
図3B)の互いの係合を組み合わせ、並びにストレージ層(例えば、第1ストレージ層130A、第2ストレージ層130B又は第3ストレージ層130Cの異なる種類又は同じ種類の組み合わせのストレージ層)を対応して設置し、当該組み立て式ストレージラックが一列且つ少なくとも一層のストレージ層を有するように形成する。即ち、本開示は、工具を必要としない組み立て方式で、直立柱アセンブリ110、ビーム構造(例えば、ビーム構造150A、150B、150C、150D)、及び連結留め具120によって接合組み立ての目的を達成することができ、且つビーム構造(例えば、ビーム構造150A、150B、150C、150D)が組み立て式ストレージラック100全体を安定して固定することができ、更に連結留め具120によってこれら直立柱アセンブリ110を水平方向に平行に取り付けさせることができ、即ち、
図1に示すように、4つの直立柱アセンブリ110を有し、各2つの直立柱アセンブリ110が1組のストレージラックを構成し、水平方向に平行に組み立てて2組(更にはより多くの組)のストレージラックの組み立て式ストレージラック100にすることができる。
【0015】
図1を例とし、左から右へ順に第1列LL1、第2列LL2及び第3列LL3であり、そのうちの第1列LL1は、4層を有し、第2列LL2は、3層を有し、第3列LL3は、5層を有する。一実施形態において、コネクタ5010の組み立てによって、第1列LL1、第2列LL2及び第3列LL3における直立柱アセンブリ110の高さを上げることができる。なお、本開示の組み立て式ストレージラック100には、例えば、第1ストレージ構造体M1、第2ストレージ構造体M2、第3ストレージ構造体M3、引き出しM4、収納バスケットM5、引き出しM6、プラスチックストレージボックスM7、箱体M8、ドアキャビネットM9等を取り付けることができる。
【0016】
一実施形態において、本開示は、少なくとも1種の付属品(例えば、スライド構造、引き出しレール構造等)を設置することで、本開示の組み立ての柔軟性を向上することができる。他の実施形態では、直立柱アセンブリ110の下に脚柱160を増設することによって、組み立て式ストレージラック100全体の安定性を高めることができる。
【0017】
本実施形態では、
図1に示すように、組み立て式ストレージラック100は、4つの直立柱アセンブリ110を有し、各直立柱アセンブリ110は、第1直立柱112及び第2直立柱114を含む。なお、実際上、第1直立柱112及び第2直立柱114の構成及び形態は同じであり、設置位置が異なるのみであり、実施説明に便宜的にそれぞれ異なる部材名称で命名している。ここで、隣接する直立柱アセンブリ110のうちの2つの第1直立柱112は、それぞれ組み立て式ストレージラック100の前側D1に位置し、且つ2つの第1直立柱112の間は、互いに距離を隔てる。隣接する直立柱アセンブリ110の2つの第2直立柱114は、それぞれ組み立て式ストレージラック100の後側D2に位置し、且つ2つの第2直立柱114の間は、互いに距離を隔てる。また、組み立て式ストレージラック100の左側D3及び右側D4において、第1直立柱112及び対応する第2直立柱114の間は、互いに距離を隔て、ここで、前記前側D1、後側D2、左側D3、右側D4は、隣接する直立柱アセンブリ110の間に形成される対応位置関係に基づく。
【0018】
本実施形態では、
図2A及び
図2Bに示すように、第1直立柱112は、管体112A及び複数の取付孔112Bを含み、管体112A自体は、中空方形管部材であり、一実施形態では、コネクタ5010を用いて複数の管体112Aを組み合わせ、必要な第1直立柱112の長さに到達させ、同様に、第2直立柱114もコネクタ5010によって適時にその長さを延長することができる。
【0019】
本実施形態では、これら取付孔112Bは、それぞれ順に第1直立柱112の管体112Aの一面に並べられる。但し、本発明は、これに限定するものではなく、その他の実施形態では、これらの取付孔112Bは、それぞれ順に第1直立柱112の管体112Aの少なくとも2つの面又は少なくとも3つの面等に並べてられてもよく、実際の状況に応じて選択することができる。本実施形態では、取付方向L1において、各取付孔112Bは、方形構造であり、即ち、取付孔112Bの第1側F1の開口の寸法は、第2側F2の開口の寸法とほぼ同じであり、
図1及び
図2Bに示すように、取付方向L1は、上から下の方向であると定義する。同様に、第2直立柱114の構造は、第1直立柱112と同じであるため、第2直立柱114は、同様に管体及び取付孔の設置を有し、同様に第1直立柱112の管体112A及び取付孔112Bを参考とすることができる。
図1に示すように、第1直立柱112の取付孔は、第2直立柱114の取付孔と互いに向かい合っている。
【0020】
図3Aは、本開示の連結留め具の取付前の一実施形態の説明図である。
図3Bは、
図3Aの領域A1の部分拡大図である。
図3Cは、
図3Aの領域A2の別の視角の説明図である。
図4Aは、連結留め具の組み立て過程の一実施形態の説明図である。
図4Bは、
図4Aの領域A3の部分拡大図である。
図4Cは、
図4Aの領域A4の部分拡大図である。
図5Aは、連結留め具の分解図である。
図5Bは、連結留め具の別の視角の分解図である。
図1~
図5Bを参照する。本開示の連結留め具120は、第1本体部122と、第1側辺部124A、第2側辺部124Bと、少なくとも1つのフック構造C1と、少なくとも1つの係合部G、及び少なくとも1つの係合構造FAを含み、第1本体部122の両側に第1側辺部124A及び第2側辺部124Bがそれぞれ延伸して形成される。係合構造FAは、第1側辺部124A及び第2側辺部124Bに形成され、本実施形態では、係合構造FAは、第1側辺部124A及び第2側辺部124Bに凹んだ凹み部である。係合部Gは、第1本体部122の内側に形成される凸ブロックであり、係合部Gの数量は、例えば、2つのであり、その寸法は、構成に合わせられる。フック構造C1は、穴C11(
図3Bを参照)を有する収容部であり、第1本体部122の外側に形成される。
図3A~
図3Cに示すように、第1連結留め具120Aは、取付孔112Bの方向に向かって取り付けを行い、各係合部Gが対応する取付孔112Bに係合された後、第1連結留め具120Aを第1直立柱112に固定する。同様に、第1連結留め具120Aは、前述の構造を利用して第2直立柱114に固定することができる。
【0021】
図4A~
図5Bに示すように、第1連結留め具120Aが第1直立柱112又は第2直立柱114に取り付けられた後、続いて、第2連結留め具120Bを第1直立柱112又は第2直立柱114に取り付ける。第2連結留め具120Bは、第2本体部123、第1側辺部125A、第2側辺部125B、フック構造C2、C3、及び少なくとも1つの係合構造FBを含み、ここで、第2本体部123の両側に第1側辺部125A及び第2側辺部125Bがそれぞれ延伸して形成される。係合構造FBは、第1側辺部125A及び第2側辺部125Bに形成され、本実施形態では、係合構造FBは、第1側辺部125A及び第2側辺部125Bに突出する凸ブロックである。2つのフック構造C2、C3は、穴C21、C31を有する収容部である。第2連結留め具120Bの係合構造FBは、第1連結留め具120Aの係合構造FAに対応し、第1連結留め具120A及び第2連結留め具120Bを1つに組み立てさせ、第1直立柱112又は第2直立柱114上に取り付けられる3つのフック構造C1、C2、C3を有する連結留め具120を形成する。
【0022】
図6Aは、
図1の組み立て式ストレージラックの第1ストレージ層と直立柱アセンブリの組み立て過程の説明図である。
図6Bは、
図6Aの領域A5の部分拡大図である。
図6Cは、
図6Aの領域A6の部分拡大図である。
図7は、ビーム接続留め具の説明図である。本実施形態では、第1ストレージ層130Aの周囲にビーム構造150Aを設置し、ビーム構造150Aは、2つの第1ビーム152A、2つの第2ビーム152B及び4つのビーム接続留め具154を含み、第1ビーム152Aは、第1ストレージ層130Aの前後両側に設置され、第2ビーム152Bは、第1ストレージ層130Aの左右両側に設置される。各ビーム接続留め具154は、それぞれ第1ビーム152Aと第2ビーム152Bとの間に接続される。本実施形態の各ビーム接続留め具154は、第1面部154A、第2面部154B及び2つのビームフック構造E1、E2を含み、第1面部154Aは、第2面部154Bと垂直に接続し、ビームフック構造E1、E2は、1つの嵌合ブロックであってよく、ビームフック構造E1は、第1面部154Aに位置し、ビームフック構造E2は、第2面部154Bに位置し、且つ
図6B又は
図6Cに示すように、ビームフック構造E1、E2の位置は、フック構造C1、C2(又はC3)の位置と対応することができ、
図6Aに示すようなビーム構造150Aが垂直落下する時、ビーム構造E1、E2が対応するフック構造C1、C2(又はC3)に係合し、ビーム構造150Aを対応する連結留め具120に接続させ、第1ストレージ層130Aを直立柱アセンブリ110に取り付けさせる。同様に、ビーム構造150Bも、上記構造を利用して対応する連結留め具120に接続することができる。なお、ビーム構造150Bの構造は、ビーム構造150Aに類似するため、繰り返し説明しない。同様に、第1列LL1の他の層も上記技術を用いて取り付けられることが類推できる。また、第1列LL1に第1ストレージ構造体M1、第2ストレージ構造体M2又は第3ストレージ構造体M3等を適切に取り付けることができ、その形態は、必要に応じて調整することができる。また、
図1の第1列LL1は、コネクタ5010を有し、複数の固定長さの第1直立柱112及び第2直立柱114を組み立てることができ、直立柱アセンブリ110全体の長さを長くさせることができる。当然ながら、実際上、第1直立柱112及び第2直立柱114の長さを直接長くすることもできるが、これは、輸送及び保管に不利になる恐れがあり、複数の固定長さの第1直立柱112及び第2直立柱114によって組み立てることで、組み立ての利便性を向上させることができる。
【0023】
図8Aは、
図1の直立柱アセンブリの組み立て過程の説明図である。
図8Bは、
図8Aの領域A7の部分拡大図である。
図8Cは、
図8Aの領域A8の部分拡大図である。
図8A~
図8Cを参照し、連結留め具120は、少なくとも1つのフック構造を有することによって組み立てを行うことができる。例えば、本実施形態では、3つのフック構造C1、C2、C3を有し、第1列LL1の直立柱アセンブリ110は、連結留め具120を取り付けた後、第1列LL1の近傍に第2列LL2を取り付けようとする場合、連結留め具120は、1つのフック構造C2又はC3を有し、使用させることができ、
図8B又は
図8Cのとおりであり、第2列LL2を取り付ける時、ビームフック構造E1、E2の位置は、フック構造C1、C2(又はC3)の位置と対応し、ビーム構造150Cを垂直に落下させる時、ビームフック構造E1、E2は、対応するフック構造C1、C2(又はC3)に係合し、ビーム構造150Cを対応する連結留め具120に接続させ、第3ストレージ層130Cは、ビーム構造150Cに取り付けられることができ、ビーム構造150Cの構造及び組み立て方法は、前述のビーム構造150Aと同様であるため、繰り返し説明しない。
【0024】
一実施形態では、
図1~
図9に示すように、ビーム構造150Dの構造は、前述のビーム構造150A~150Cの構造とやや異なる。ビーム構造150Dは、2つの第1ビーム152C、2つの第2ビーム152D、4つのビーム接続留め具154、及び複数の嵌合部F4を含むことができ、そのうちの2つの第1ビーム152Cは、前後両側に位置し、2つの第2ビーム152Dは、左右両側に位置し、各ビーム接続留め具154は、それぞれ第1ビーム152Cと第2ビーム152Dとの間に接続される。嵌合部F4は、第1ビーム152Cに接続され、
図9に示すようであり、ビーム152の中間に2つの嵌合部F4を有し、嵌合部F4は、嵌合孔F41を有し、付属品を適時に引っ掛けることができ、本開示の組み立ての柔軟性を向上させ、この2つの嵌合部F4の間に位置決め差し込み溝K2が設けられ、
図9の第1ビーム152Cの両側にも嵌合部F3が設けられ、嵌合部F3と対応するビーム接続留め具154との間に位置決め差し込み溝K3が形成される。
【0025】
図10Aは、本開示の組み立て式ストレージラックの組み立て過程の説明図である。
図10Bは、
図10Aの領域A9の部分拡大図である。
図10Cは、
図10Aの領域A10の部分拡大図である。
図10A~
図10Cを参照する。第1仕切り部材T1、第2仕切り部材T2は、異なる位置に設置される仕切り部材である。第1仕切り部材T1及び2つの第2仕切り部材T2は、それぞれ第2ストレージ層130Bの上に直立して設置され、第1仕切り部材T1及び2つの第2仕切り部材T2は、それぞれ距離を隔て、且つ第1仕切り部材T1及び2つの第2仕切り部材T2は、引き出しレール構造380を設置してもよい。他の実施形態では、引き出しレール構造380を第1仕切り部材T1及び2つの第2仕切り部材T2に設置しなくてもよい。第2ストレージ層130Bは、前述の第1ストレージ層130A、第3ストレージ層130Cの網状と異なり、平板状である。
【0026】
本実施形態では、ビーム構造150Dが落下する時、前述の
図9に示す位置決め差し込み溝K2、K3のように、第1仕切り部材T1及び第2仕切り部材T2は、対応する位置決め差し込み溝K2、K3の内に斜めに挿入することができ、第1仕切り部材T1、第2仕切り部材T2を迅速に位置決めし、且つ位置決め差し込み溝K2、K3が挟持することができ、これにより、第1仕切り部材T1、第2仕切り部材T2の位置を位置決めし、このようにして、これら第1仕切り部材T1、第2仕切り部材T2は、引き出しキャビネットB1を構成することができ、即ち、本実施形態は、位置決め差し込み溝K2、K3によって、螺合する方法を必要とせずに、引き出しキャビネット、ドアキャビネット又は収納キャビネットを組み立て、位置決めすることができ、時間と労力の節約の目的を達成することができる。他の実施形態において、第1仕切り部材T1、第2仕切り部材T2等の仕切り部材によって、例えば収納キャビネットB2又はドアキャビネットB3を構成してもよく(
図1参照)、実際の必要に応じて選択することができる。
【0027】
上述の連結留め具120は、3つのフック構造C1、C2、C3を有し、直立柱アセンブリ110の方形管の3つの面にフックを有するが、本開示は、これに限定するものではない。
図11Aは、本開示の連結留め具の別の視角の説明図である。
図11Bは、本開示の連結留め具の別の視角の説明図である。
図11Cは、
図11Bの異なる角度の説明図である。
図11A~
図11Cを参照する。本開示の連結留め具220は、第1連結留め具220A及び第2連結留め具220Bを含み、第1連結留め具220Aは、第1本体部222、フック構造C1、2つの係合部G、及び2つの係合構造FCを含み、そのうちの第1本体部222の両側に係合構造FCをそれぞれ延伸し、本実施形態では、係合構造FCは、凸ブロックである。係合部Gは、第1本体部222の内側に形成される凸ブロックであり、係合部Gの数は、例えば、2つであり、その寸法は、構成に合わせられる。フック構造C1は、穴を有する収容部であり、第1本体部222の外側に形成される。本実施形態の第1連結留め具220Aの構造は、前述の第1連結留め具120Aに類似し(
図5A参照)、その連結方法は、
図3A~
図3Cの説明を参酌することができ、各係合部Gは、対応する取付孔112Bに係合した後、第1連結留め具220Aを第1直立柱112又は第2直立柱114に固定する。
【0028】
第2連結留め具220Bは、第2本体部223、第1側辺部225A、第2側辺部225B、3つのフック構造C2、C3、C4、及び少なくとも1つの係合構造FDを含み、そのうちの第2本体部223の両側に第1側辺部225A及び第2側辺部225Bがそれぞれ延伸して形成される。係合構造FDは、第1側辺部225A及び第2側辺部225Bに形成され、本実施形態では、係合構造FDは、第1側辺部225A及び第2側辺部225Bに凹んだ凹み部である。3つのフック構造C2、C3、C4は、穴を有する収容部であり、第1側辺部225A、第2側辺部225B及び第2本体部223の外側にそれぞれ設置される。第2連結留め具220Bの係合構造FDは、第1連結留め具220Aの係合構造FCに対応し、第1連結留め具220A及び第2連結留め具220Bを1つに組み立てさせ、第1直立柱112又は第2直立柱114に取り付けられる4つのフック構造C1、C2、C3、C4を有する連結留め具220を形成する。
【0029】
図12Aは、本開示の連結留め具の他の実施形態の分解図である。
図12Bは、
図12Aの異なる角度の説明図である。
図12A~
図12Bを参照し、前述の実施形態の連結留め具120、220に異なり、本開示の連結留め具320は、可動式フック構造を有し、連結留め具320は、第1連結留め具320A及び第2連結留め具320Bを含み、第1連結留め具320Aは、第1本体部322、フック構造C1、2つの係合部G、及び2つの係合構造FEを含み、そのうちの第1本体部322の両側に係合構造FEがそれぞれ延伸され、本実施形態では、係合構造FEは、凹み部である。係合部Gは、第1本体部322の内側に形成される凸ブロックであり、係合部Gの数は、例えば、2つであり、その寸法は、構成に合わせられる。フック構造C1は、穴を有する収容部であり、第1本体部222の外側に形成される。本実施形態の第1連結留め具320Aの構造は、前述の第1連結留め具120Aに類似し(
図5A参照)、その連結方法は、
図3A~
図3Cの説明を参酌することができ、各係合部Gは、対応する取付孔112Bに係合した後、第1連結留め具320Aを第1直立柱112又は第2直立柱114に固定する。
【0030】
第2連結留め具320Bは、第2本体部223、第1側辺部325A、第2側辺部325B、2つのフック構造C2A、C3A、及び少なくとも1つの係合構造FFを含み、そのうちの第2本体部323の両側に第1側辺部325A及び第2側辺部325Bがそれぞれ延伸して形成される。係合構造FFは、第1側辺部325A及び第2側辺部325Bに形成され、本実施形態では、係合構造FEは、第1側辺部325A及び第2側辺部325Bに突出する凸ブロックである。
【0031】
前述の実施形態のフック構造C2、C3と異なり、本実施形態のフック構造C2A、C3Aは、それぞれ第1側辺部325A、第2側辺部325Bの外側に取り外し可能に設置される。第1側辺部325A、第2側辺部325Bは、貫通孔327を有し、フック構造C2A、C3Aを第1側辺部325A、第2側辺部325Bの外側に貫通させて設置する。第2連結留め具320Bが直立柱アセンブリ110に引っ掛けられる時、第1側辺部325A、第2側辺部325Bの内のフック構造C2A、C3Aが押し出され、且つストッパ328は、第1側辺部325A、第2側辺部325Bの内の凹部329に嵌合し、フック構造C2A、C3Aを固定する。
【0032】
第2連結留め具320Bの係合構造FFは、第1連結留め具320Aの係合構造FFに対応し、第1連結留め具320A及び第2連結留め具320Bを1つに組み立てさせ、第1直立柱112又は第2直立柱114に取り付けられる3つのフック構造C1、C2、C3を有する連結留め具320を形成する。
【0033】
要約すると、本発明が提供する組み立て式ストレージラックは、組み立てに工具を必要とせずに、直立柱アセンブリの取付孔、連結留め具、ビーム構造を用いて組み立て式ストレージラックを組み立てる目的を達成することができ、また、水平方向に延伸接続することができ、組み立て全体の柔軟性を向上させる目的を達成する。
【0034】
また、本発明の連結留め具は、フック機能を有し、実際の必要に応じて付属品を追加し、組み立て式ストレージラックの組み立てを更に柔軟にすることができる。
【0035】
また、本発明は、ビーム上の位置決め差し込み溝を通じて、ロック方式を必要とせず、引き出しキャビネット、ドアキャビネット又は収納キャビネットとして取り付け、位置決めし、時間と労力の節約を達成することができる。
【0036】
本発明は、実施形態により上記のように開示しているが、本発明を限定することを意図するものではなく、当業者は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、いくつかの変更及び修飾を行うことができ、故に本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に限定されるものを基準とするものである。
【符号の説明】
【0037】
100 組み立て式ストレージラック
110 直立柱アセンブリ
112 第1直立柱
112A 管体
112B 取付孔
114 第2直立ロッド
120 連結留め具
220 連結留め具
320 連結留め具
120A 第1連結留め具
220A 第1連結留め具
320A 第1連結留め具
120B 第2連結留め具
220B 第2連結留め具
320B 第2連結留め具
122 第1本体部
222 第1本体部
322 第1本体部
123 第2本体部
223 第2本体部
323 第2本体部
124A 第1側辺部
125A 第1側辺部
225A 第1側辺部
325A 第1側辺部
124B 第2側辺部
125B 第2側辺部
225B 第2側辺部
325B 第2側辺部
130A 第1ストレージ層
130B 第2ストレージ層
130C 第3ストレージ層
150A ビーム構造
150B ビーム構造
150C ビーム構造
150D ビーム構造
152A 第1ビーム
152C 第1ビーム
152B 第2ビーム
152D 第2ビーム
154 ビーム接続留め具
154A 第1面部
154B 第2面部
160 脚柱
327 貫通孔
328 ストッパ
329 凹部
380 引き出しレール構造
5010 コネクタ
A1 領域
A2 領域
A3 領域
A4 領域
A5 領域
A6 領域
A7 領域
A8 領域
A9 領域
A10 領域
B1 引き出しキャビネット
B2 収納キャビネット
B3 ドアキャビネット
C1 フック構造
C2 フック構造
C3 フック構造
C4 フック構造
C2A フック構造
C3A フック構造
C11 穴
C21 穴
C31 穴
D1 前側
D2 後側
D3 左側
D4 右側
E1 ビームフック構造
E2 ビームフック構造
FA 係合構造
FB 係合構造
FC 係合構造
FD 係合構造
FE 係合構造
FF 係合構造
F1 第1側
F2 第2側
F3 嵌合部
F4 嵌合部
F31 嵌合孔
F41 嵌合孔
G 係合部
L1 取付方向
LL1 第1列
LL2 第2列
LL3 第3列
M1 第1ストレージ構造体
M2 第2ストレージ構造体
M3 第3ストレージ構造体
M4 引き出し
M5 収納バスケット
M6 引き出し
M7 ストレージボックス
M8 箱体
M9 引き戸
K2 位置決め差し込み溝
K3 位置決め差し込み溝
T1 第1仕切り部材
T2 第2仕切り部材