(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-18
(45)【発行日】2023-08-28
(54)【発明の名称】SSDウェハデバイス及びSSDウェハデバイスの製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/02 20060101AFI20230821BHJP
H01L 25/04 20230101ALI20230821BHJP
H01L 25/18 20230101ALI20230821BHJP
H01L 21/60 20060101ALI20230821BHJP
H01L 25/07 20060101ALI20230821BHJP
H01L 25/065 20230101ALI20230821BHJP
【FI】
H01L21/02 B
H01L25/04 Z
H01L21/60 311Q
H01L25/08 B
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022083503
(22)【出願日】2022-05-23
【審査請求日】2022-05-31
(32)【優先日】2021-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504056130
【氏名又は名称】ウェスタン デジタル テクノロジーズ インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100207837
【氏名又は名称】小松原 寿美
(72)【発明者】
【氏名】舟木 研
【審査官】堀江 義隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-150601(JP,A)
【文献】国際公開第2021/095469(WO,A1)
【文献】特開2019-220680(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/02
H01L 25/04
H01L 21/60
H01L 25/07
G11C 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の主表面、第2の主表面、及び複数のメモリダイを含む第1の半導体ウェハであって、前記複数のメモリダイのうちのそれぞれのメモリダイが、複数の
ダイボンドパッドを前記第1の主表面において含む、第1の半導体ウェハと、
第3の主表面、第4の主表面、及び複数の電気相互接続を含む第2の半導体ウェハであって、前記電気相互接続のそれぞれが、前記第3の主表面における第1の端子を前記電気相互接続の第1の端部において含み、前記第3の主表面及び前記第4の主表面のうちの1つにおける第2の端子を前記第1の端部の反対側の前記電気相互接続の第2の端部において含む、第2の半導体ウェハと
を備えるソリッドステートドライブ(SSD)ウェハデバイスであって、
前記第1の半導体ウェハの前記第1の主表面が、前記第2の半導体ウェハの前記第3の主表面に結合されており、前記複数の電気相互接続のそれぞれの前記第1の端子が、前記複数のダイボンドパッドのうちの一ダイボンドパッドに接着されている、ソリッドステートドライブ(SSD)ウェハデバイス。
【請求項2】
前記複数の電気相互接続のそれぞれの前記第2の端子が、前記第2の半導体ウェハの前記第3の主表面において終端する、請求項1に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項3】
前記第1の半導体ウェハが、複数の切り欠きを前記第1の半導体ウェハの周囲の周りに更に含む、請求項2に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項4】
前記複数の電気相互接続のそれぞれの前記第2の端子が、前記第1の半導体ウェハ及び前記第2の半導体ウェハが一緒に結合されているときに、前記切り欠きの位置に対応する前記第3の主表面における位置において終端する、請求項3に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項5】
前記複数の電気相互接続の前記第2の端子に電気的に結合された1つ以上のSSDコントローラを更に備える、請求項4に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項6】
前記1つ以上のSSDコントローラのうちの少なくとも1つが、前記複数の切り欠きのうちの少なくとも1つ内に物理的に位置付けされている、請求項5に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項7】
前記少なくとも1つのSSDコントローラが、前記複数の電気相互接続のうちの少なくともある電気相互接続の前記第2の端子にフリップチップボンディングで接着されている、請求項6に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項8】
前記複数の電気相互接続の前記第2の端子に直接結合された複数の信号/データコネクタと、
信号及びデータの一方又は両方を前記複数の電気相互接続の前記第2の端子に及びから転送するために、前記複数の信号/データコネクタに結合されたSSDコントローラとを更に備える、請求項4に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項9】
前記SSDコントローラが、マスターSSDコントローラを含み、前記複数の信号/データコネクタが、前記マスターSSDコントローラに結合されたSSDコントローラを含む、請求項8に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項10】
前記複数の電気相互接続のそれぞれの前記第2の端子が、前記第2の半導体ウェハの前記第4の主表面において終端する、請求項1に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項11】
前記複数の電気相互接続の前記第2の端子が、前記第2の半導体ウェハの前記第4の主表面において、単一のグループで一緒にクラスタ化されている、請求項10に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項12】
前記複数の電気相互接続の前記第2の端子が、前記第2の半導体ウェハの前記第4の主表面において、複数のグループで一緒にクラスタ化されている、請求項10に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項13】
前記第4の主表面上にあり前記複数の電気相互接続の前記第2の端子に電気的に結合された1つ以上のSSDコントローラを更に備える、請求項10に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項14】
第1の主表面、第2の主表面、及び複数のメモリダイを含む第1の半導体ウェハであって、メモリダイのそれぞれが、複数の
ダイボンドパッドを前記第1の主表面において含む、第1の半導体ウェハと、
前記第1の半導体ウェハに接着された第2の半導体ウェハであって、前記第2の半導体ウェハが、第3の主表面、第4の主表面、及び複数の電気相互接続を含み、前記電気相互接続のそれぞれが、前記第3の主表面における第1の端子を前記電気相互接続の第1の端部において含み、前記第3の主表面及び前記第4の主表面のうちの1つにおける第2の端子を前記第1の端部の反対側の前記電気相互接続の第2の端部において含み、前記複数の電気相互接続のそれぞれの前記第1の端子が、前記複数のダイボンドパッドのうちの一ダイボンドパッドに接着されている、第2の半導体ウェハと、
前記複数の電気相互接続の前記第2の端子に電気的に結合された1つ以上のSSDコントローラと
を備えるソリッドステートドライブ(SSD)ウェハデバイス。
【請求項15】
前記1つ以上のSSDコントローラのうちの少なくとも1つのSSDコントローラが、前記複数の電気相互接続の前記第2の端子に直接結合された
ダイボンドパッドを含む、請求項14に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項16】
前記第1の半導体ウェハが、少なくとも1つの切り欠きを前記第1の半導体ウェハの周囲において更に含む、請求項14に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項17】
前記複数の電気相互接続の前記第2の端子が、前記第1の半導体ウェハ及び前記第2の半導体ウェハが一緒に結合されているときに、前記第2の半導体ウェハの前記第3の主表面において、前記少なくとも1つの切り欠きに対応する位置において終端する、請求項16に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項18】
前記複数の電気相互接続の前記第2の端子が、前記第2の半導体ウェハの前記第4の主表面において終端する、請求項14に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項19】
前記複数の
電気相互接続の前記第2の端子が、単一のクラスタで一緒にグループ化されており、前記1つ以上のSSDコントローラが、前記第2の半導体ウェハの前記第4の主表面に取り付けられた単一のコントローラを第2の端子の前記クラスタの上に含む、請求項18に記載のSSDウェハデバイス。
【請求項20】
第1の主表面、第2の主表面、及び複数のNANDダイを含む第1の半導体ウェハであって、前記複数のNANDダイのうちのそれぞれのNANDダイが、複数の
ダイボンドパッドを前記第1の主表面において含む、第1の半導体ウェハ、
前記第1の半導体ウェハに結合された第2の半導体ウェハであって、前記第2の半導体ウェハが、第3の主表面、第4の主表面、及び電気相互接続手段とを含み、前記電気相互接続手段が、第1の端部を前記第3の主表面において含み、第2の端部を前記第3の主表面及び前記第4の主表面のうちの1つにおいて含む、第2の半導体ウェハ
を備えるソリッドステートドライブ(SSD)ウェハデバイスであって、
前記第1の
半導体ウェハ及び第2の
半導体ウェハが、前記電気相互接続手段の前記第1の端部が前記複数のダイボンドパッドのうちの前記ダイボンドパッドに電気的に結合されているように、一緒に接着されている、ソリッドステートドライブ(SSD)ウェハデバイス。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
大規模データストレージが、ポータブル消費者デバイスのためのものであろうが、又はグリッド若しくはクラウドベースの大きいデータセンター内のものであろうが、大規模データストレージの必要性は、増大し続ける。データセンターは、従来の回転ディスクドライブを使用することから、不揮発性NANDメモリを含むソリッドステートドライブ(Solid State Drive、SSD)を使用することに移行している。多くの様々なSSDデバイス構成が既知であるが、例は、一般に、システムインパッケージ(System-In-a-Package、SIP)又はマルチチップモジュール(Multichip Module、MCM)として組み立てられ得、組み立てにおいて、複数の半導体ダイは、ウェハからダイシングされ、次いで、基板の上面にコントローラダイと一緒に取り付けられる。次いで、デバイスは、モールドコンパウンド(mold compound)内にカプセル封入され得る。これらのデバイスのうちの1つ以上は、次いで、プリント回路基板などのホストデバイスに取り付けられ得、SSDとして一緒に使用され得る。大きい記憶容量を提供するが、このようなデバイスは、労力及びコストがかかり、半導体ダイを形成及びダイシングするための多数の製作ステップ、次いで、ダイを半導体パッケージ内に形成するための複数の組み立てステップを必要とする。
【図面の簡単な説明】
【0002】
【
図1】本技術の実施形態によるSSDウェハデバイスを形成するためのフローチャートである。
【0003】
【
図2】本技術の実施形態による、第1の半導体ウェハ、及び第1の半導体ウェハからの半導体ダイの平面図である。
【0004】
【
図3】本技術の実施形態による、切り欠きが形成された後の第1の半導体ウェハの平面図である。
【0005】
【
図4】本技術の実施形態による、第2の半導体ウェハ、及び第2の半導体ウェハからの端子のグループの平面図である。
【0006】
【
図5】本技術の実施形態による第2のウェハの一部分の断面端視図である。
【0007】
【
図6】本技術の実施形態による、第1のウェハと接合するために反転された第2のウェハを示す平面図である。
【0008】
【
図7】本技術の実施形態によるSSDウェハデバイスの斜視図である。
【0009】
【
図8】本技術の実施形態によるSSDウェハデバイスの平面図である。
【0010】
【
図9】本技術の実施形態による、一緒に接合されている第1のウェハ及び第2のウェハの第1の部分の断面端視図である。
【0011】
【
図10】本技術の実施形態による、一緒に接合された第1のウェハ及び第2のウェハの第1の部分の線CS-1(
図8)に沿う断面端視図である。
【0012】
【
図11】本技術の実施形態による、一緒に接合されている第1のウェハ及び第2のウェハの第2の部分の断面端視図である。
【0013】
【
図12】本技術の実施形態による、一緒に接合された第1のウェハ及び第2のウェハの第2の部分の線CS-2(
図8)に沿う断面端視図である。
【0014】
【
図13】本技術の実施形態によるSSDウェハデバイスの平面図である。
【0015】
【
図14】本技術の実施形態による、SSDコントローラを含むSSDウェハデバイスの平面図である。
【0016】
【
図15】本技術の実施形態による、SSDウェハデバイスの一部分の断面端視図である。
【0017】
【
図16】本技術の代替実施形態に従って製作された第2の半導体ウェハの断面端視図である。
【
図17】本技術の代替実施形態に従って製作された第2の半導体ウェハの断面端視図である。
【
図18】本技術の代替実施形態に従って製作された第2の半導体ウェハの断面端視図である。
【0018】
【
図19】本技術の代替実施形態に従って製作された第2の半導体ウェハの平面図である。
【0019】
【
図20】本技術の代替実施形態による、一緒に接合されている第1のウェハ及び第2のウェハの一部分の断面端視図である。
【0020】
【
図21】本技術の代替実施形態による、一緒に接合された第1のウェハ及び第2のウェハの一部分の断面端視図である。
【0021】
【
図22】本技術の代替実施形態によるSSDウェハデバイスの斜視図である。
【0022】
【
図23】本技術の代替実施形態による、SSDコントローラを含むSSDウェハデバイスの平面図である。
【0023】
【
図24】本技術の実施形態によるSSDウェハデバイスと共に動作するデータセンターの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
ここで、本技術について、図面を参照して説明し、本技術は、実施形態では、半導体ウェハ全体から形成されたSSDデバイスに関する。SSDデバイス内の第1のウェハは、ダイボンドパッドを有するいくつかの半導体ダイを含むように加工され得、半導体ダイは、実施形態では、フラッシュメモリダイであり得る。第1のウェハは、切り欠きを、ウェハの周囲の周りに、半導体ダイによって使用されていない領域において含むように製作され得る。SSDウェハデバイス内の第2のウェハは、電気相互接続を含むように加工され得、電気相互接続のそれぞれは、第1の端子及び第2の端子を第2のウェハの主表面上に有する。相互接続の第1の端子は、第1のウェハ上のダイのダイボンドパッドの位置に対応する位置にマッピングされる。相互接続の第2の端子は、第1のウェハ上の切り欠きの位置に対応する位置にマッピングされる。
【0025】
加工されると、第1のウェハ及び第2のウェハは、SSDウェハデバイスを形成するように接合され得る。ウェハは、例えば、第2のウェハの電気相互接続の第1の端子を第1のウェハ上のダイのボンドパッドに銅対銅(Copper-to-Copper、Cu-to-Cu)ボンディングによってのように接着することによって、接合され得る。第2のウェハの相互接続の第2の端子は、第1のウェハの切り欠きにおいて覆われずにアクセス可能なままにされる。ウェハがこのように接合されると、SSDコントローラは、切り欠きにおいて取り付けられ得、電気相互接続の第2の端子に結合され得る。その後、接合されたウェハは、SSDデバイスとして使用され得、SSDコントローラは、SSDウェハデバイス内の第1のウェハの半導体ダイのそれぞれへの/からのデータの転送を制御する。
【0026】
更なる実施形態では、第1のウェハの切り欠きは、省略され得る。この実施形態では、電気相互接続は、第2のウェハの第1の主表面上の第1の端子を第1のウェハ上のダイのダイボンドパッドの位置に対応する位置において有する。電気相互接続の第2の端子は、第1の主表面の反対側の第2のウェハの第2の主表面まで延びる。全ての電気相互接続の第2の端子は、第2の主表面上に、1つ以上のクラスタで一緒にグループ化され得る。次いで、第1のウェハ及び第2のウェハは、第1のウェハ内のダイのダイボンドパッドに接着する第2のウェハの第1の主表面内の端子と一緒に接着され得る。ウェハがこのように接合されると、1つ以上のSSDコントローラは、第2のウェハの第2の主表面上の第2の端子に貼り付けられ得る。その後、接合されたウェハは、SSDデバイスとして使用され得、1つ以上のSSDコントローラは、SSDウェハデバイス内の第1のウェハの半導体ダイのそれぞれへの/からのデータの転送を制御する。
【0027】
本発明は、多くの異なる形態で具現化され得、本明細書に記載の実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではないことが理解される。むしろ、これらの実施形態は、本開示が周到及び完全であり本発明を当業者に十分に伝えるように、提供されている。実際、本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義されている本発明の範囲及び精神内に含まれる、これらの実施形態の代替形態、修正形態、及び均等物を網羅することが意図されている。更に、本発明の以下の詳細な説明において、数多くの具体的な詳細が、本発明の周到な理解を提供するために記載されている。しかしながら、本発明はこのような具体的な詳細なしに実施され得ることが、当業者には明らかである。
【0028】
本明細書で使用され得るように、「頂部」及び「底部」、「上部」及び「下部」、並びに「垂直」及び「水平」という用語と、これらの形態とは、例としてであり、例示のためのみであり、参照されたものが位置及び向きにおいて交換され得る限り、本技術の説明を限定することは意図されていない。また、本明細書で使用されるように、「実質的に」及び/又は「約」という用語は、指定された寸法又はパラメータが、所与の用途についての許容可能な製作公差内で変化し得ることを意味する。一実施形態では、許容可能な製作公差は、所与の寸法の±2.5%である。
【0029】
本開示のために、接続は、直接接続、又は(例えば、1つ以上の他の部分を介する)間接的な接続であり得る。いくつかの場合では、第1の要素が第2の要素に接続されている、貼り付けられている、取り付けられている、又は結合されているとして言及されるときに、第1の要素及び第2の要素は、互いに直接接続されてもよく、貼り付けられてもよく、取り付けられてもよく、若しくは結合されてもよく、又は互いに間接的に接続されてもよく、貼り付けられてもよく、取り付けられてもよく、若しくは結合されてもよい。第1の要素が第2の要素に直接接続されている、貼り付けられている、取り付けられている、又は結合されているとして言及されるときに、(可能な場合、第1の要素及び第2の要素を接続する、貼り付ける、取り付ける、又は結合するために使用される接着剤又は溶融金属以外に)介在する要素は第1の要素と第2の要素との間にない。
【0030】
ここで、本技術の一実施形態について、
図1のフローチャート及び
図2~
図24の図を参照して説明する。ステップ200において、
図2に示すように、第1の半導体ウェハ100は、いくつかの半導体ダイ102に加工され得る。第1の半導体ウェハ100は、チョクラルスキー(Czochralski、CZ)プロセス又は浮遊帯域(Floating Zone、FZ)プロセスのいずれかに従って成長させた単結晶シリコンであり得るウェハ材料のインゴットとして開始してもよい。しかしながら、第1のウェハ100は、更なる実施形態では、他の材料から他のプロセスによって形成されてもよい。
【0031】
半導体ウェハ100は、インゴットから切断され得、半導体ウェハ100の第1の主平坦表面104、及び表面104の反対側の第2の主平坦表面106(
図9及び
図10)の両方が、平滑な表面を提供するように研磨され得る。第1の主表面104は、ウェハ100を半導体ダイ102のそれぞれに分割し、半導体ダイ102のそれぞれの集積回路を第1の主表面104上及び/又は内の活性領域内に形成するための様々な加工ステップを受け得る。
【0032】
実施形態では、半導体ダイ102は、例えば、2D NANDフラッシュメモリ若しくは3Dビットコストスケーリング(Bit Cost Scaling、BiCS)、V-NAND、又は他の3Dフラッシュメモリを含むフラッシュメモリダイとして製作され得るが、他のタイプのダイ110が使用されてもよい。このような実施形態では、ウェハ100の活性領域は、誘電体基板内に形成された集積回路メモリセル配列を含むように、ステップ200において加工され得る。ステップ204において、様々な導電性メタライゼーション層は、内部メタライゼーション層(図示せず)、及び半導体ダイ102のそれぞれの表面上のダイボンドパッド108を含む、活性領域内でパターン化され得る。
図2に示すダイ102上のダイボンドパッド108のパターン及び数は、例としてのみであり、更なる実施形態において、他のパターン及び数のダイボンドパッド108が、ダイ102の表面上に形成されてもよい。半導体ダイ102内のメモリセル配列は、内部メタライゼーション層と、メタライゼーション層に略垂直に形成された導電性ビア(図示せず)とによって、ダイボンドパッド108に結合され得る。
【0033】
ボンドパッド108は、例えば、銅、アルミニウム、及びこれらの合金から形成され得、ライナーを、例えばTi/TiN/Tiなどの例えばチタン/窒化チタン積層体から形成された最上面上に含み得るが、更なる実施形態では、これらの材料は、変化し得る。ボンドパッド108の材料は、蒸着及び/又はめっき技法によって適用されてもよい。
【0034】
ステップ206において、第1の半導体ウェハ100は、バックグラインドプロセスにおいて、第1の半導体ウェハ100の最終厚さまで薄くされ得、実施形態では、第1の半導体ウェハ100の最終厚さは、20μm~50μmの間、例えば25μmなどであってもよいが、更なる実施形態では、ウェハ100は、この範囲よりも薄くてもよく又は厚くてもよい。
図2は、ウェハ100上の半導体ダイ102のパターンを示すが、半導体ダイ102の数及びパターンは、例示のために示されており、更なる実施形態では、ウェハ100内の半導体ダイ102の数及び/又はパターンは、変化し得る。
【0035】
ダイ102の数及びパターンに関わらず、ダイ102の幾何学的形状、及び半導体ウェハ100の円形の性質を考慮すると、ダイが製作されないウェハ100の使用されていない領域がある。本技術の一実施形態によれば、ウェハ100は、切り欠き110をウェハ100内に形成するためのステップ208において、
図3の平面図に示すように、これらの領域内で切断され得る。切り欠き110は、概して長方形であり得、鋸、レーザー、化学エッチングによって形成されてもよいが、切り欠き110は、他の形状であってもよく、切り欠き110の領域内のウェハ材料を除去するための他の方法によって形成されてもよい。更なる実施形態では、切り欠き110は、バックグラインドステップ206の前に形成され得る。
【0036】
切り欠き110のサイズは、例えば、以下に説明するように、ウェハ100上の切り欠きの数及びダイボンドパッド108の数に依存して、実施形態で変化し得る。図示の実施形態では、4つの切り欠き110があり、ウェハ100の4つの四分円内のそれぞれに1つの切り欠き110がある。更なる実施形態では、ウェハ100は、4つを超える又は4つ未満の切り欠き110を含み得ることが企図され得る。上記のように、切り欠きは、有利には、半導体ダイ加工のために使用されないウェハ100の領域内に位置付けされ得る。しかしながら、更なる実施形態では、例えば、そうでなければ半導体ダイのために使用されるウェハ100の中央領域などのウェハ100の1つ以上の領域は、禁止領域(keep-out area)として称され得ることが企図され得る。ウェハマップは、半導体ダイがこれらの禁止領域内に形成されておらず切り欠き110がこれらの領域内に形成されているように提供され得る。また、
図16~
図23に関して以下に説明する本技術の代替の実施形態では、切り欠き110は全体的に省略され得る。
【0037】
ウェハ100上への半導体ダイ102の形成の前、後、又はこれと並列に、
図4及び
図5に示すように、ステップ210において、第2の半導体ウェハ120は、電気相互接続122を含むように加工され得る。半導体ウェハ120は、切断され得、半導体ウェハ120の第1の主表面114、及び表面114の反対側の第2の主表面116(
図9)の両方が、平滑な表面を提供するように研磨され得る。次いで、電気相互接続122は、
図5の断面図に示すように、1つ以上の内部メタライゼーション層124及びビア126を誘電体フィルム128の層内に形成することによって、第2のウェハ120内に製作され得る。電気相互接続122は、表面114上に可視であるとして
図4に示されているが、更なる実施形態では、
図5に示すように、電気相互接続122は、表面114の下に埋め込められ得る。
【0038】
例えば
図4に示すように、電気相互接続122は、ウェハ120上の内部位置からウェハ120上の周囲位置まで延びる。電気相互接続122の第1の内部端部は、ウェハ100上のダイ102上のダイボンドパッド108のそれぞれの鏡像位置に対応する。電気相互接続122の第2の周囲端部は、ウェハ100上の切り欠き110の鏡像位置に対応する。サンプルの電気相互接続122のみが、
図4に示されており、1つの電気相互接続122が、ウェハ100上のダイボンドパッド108のそれぞれについて、ウェハ120上にあり得る。更なる実施形態では、ダイボンドパッド108があるよりも多い又は少ない電気相互接続122があり得る。
図4の電気相互接続122のパターンは、例としてのみ示されており、更なる実施形態では、変化し得る。
【0039】
メタライゼーション層124及びビア126は、フォトリソグラフィ及び薄膜堆積プロセスを使用して、誘電体フィルム層128がメタライゼーション層124及びビア126に点在して、ウェハ120内に一度に一層ごと形成され得る。フォトリソグラフィプロセスは、例えば、パターン定義、プラズマ、化学エッチング、又はドライエッチング及び研磨を含んでもよい。薄膜堆積プロセスは、例えば、スパッタリング及び/又は化学蒸着を含んでもよい。メタライゼーション層124は、例えば銅及び銅合金を含む様々な導電性金属から形成されてもよく、ビア126は、例えばタングステン、銅及び銅合金を含む様々な導電性金属で裏打ち及び/又は充填されてもよい。
【0040】
ステップ208において、パッドは、電気相互接続122のそれぞれの内部端部及び周囲端部のそれぞれにおいて形成される。電気相互接続122上の、本明細書で端子130及び端子132と称されるこれらのパッドは両方、第1の主表面114において形成される。しかしながら、
図16~
図23に関して以下に説明する更なる実施形態では、端子130は、第1の主表面114において形成され得、反対側の端子132は、第2の主表面116において形成され得る。
【0041】
端子130は、第1のウェハ100のダイ102のそれぞれのダイボンドパッド108のパターンを反映する(mirror)パターンで主表面114上に形成される。端子132は、(
図4及び
図5の実施形態では)第1のウェハ100の切り欠き110の位置に対応するグリッドパターンで主表面114上に形成される。上記のように、電気相互接続122は、端子130及び端子132の対のうちのそれぞれの対を互いに電気的に結合するように、内部端子130と周囲端子132との間に延びる。
【0042】
端子130、132は、例えば、銅、アルミニウム、及びこれらの合金から形成され得、ライナーを、例えばTi/TiN/Tiなどの例えばチタン/窒化チタン積層体から形成された最上面上に含み得るが、更なる実施形態では、これらの材料は、変化し得る。端子及びライナーは、蒸着及び/又はめっき技法によって適用されてもよい。
【0043】
電気相互接続部122及び端子130、132の形成後、第2のウェハ120は、ウェハ120をウェハ120の最終厚さまで薄くするためのバックグラインドステップ216を受け得る。実施形態では、第2のウェハは、例えば25μmなどの20μm~50μmの最終厚さまで薄くされ得るが、第2のウェハ120の最終厚さは、更なる実施形態における最終厚さよりも大きくてもよく又は小さくてもよい。
【0044】
第1の半導体ウェハ100及び第2の半導体ウェハ120の製作が完了すると、ウェハのうちの1つは、
図6に示すウェハ120のように反転され得、第1のウェハ及び第2のウェハは、
図7の斜視図及び
図8の平面図に示すようにSSDウェハデバイス140を形成するように、ステップ220において互いに貼り付けられ得る。ウェハ100の第2の主表面106は、切り欠き110内のウェハ120の周囲端子132であるように、
図8の平面図で可視である。半導体ダイ108、端子130、及び電気相互接続122は、ウェハ100の表面104とウェハ120の表面114との間の界面において一緒に挟まれているため、半導体ダイ108、端子130、及び電気相互接続122は、想像線で
図8に示されている。しかしながら、ウェハ120内の周囲端子132のグリッドパターンは、ウェハ100の切り欠き110内に位置付けされており、アクセス可能である。
【0045】
図10は、
図8の線CS-1に沿う断面図である。上記のように、ウェハ120内の内部端子130の位置は、ウェハ100内のダイボンドパッド108のミラー位置(mirror position)に対応する。
図9及び
図10に示すように、ウェハのうちの1つが反転され、ウェハが一緒にされたときに、ウェハ120の内部端子130は、ウェハ100のダイボンドパッド108と位置合わせされ、ウェハ100のダイボンドパッド108に接着される(
図9及び
図10は、単一の半導体ダイ102のサンプルを示す)。
【0046】
端子130及びボンドパッド108は、例えばCu-to-Cuボンディングを含む様々なボンディング技法のいずれかによって、一緒に接着され得る。Cu-to-Cuボンディングプロセスでは、端子130及びボンドパッド108は、平坦であるように制御され、端子130及びボンドパッド108は、そうでなければ端子130又はボンドパッド108上に積もることがあり密接な接着を妨げ得る周囲微粒子がほとんどない制御された環境内で、形成される。このような適切に制御された条件下で、端子130及びボンドパッド108は、表面張力に基づいて相互接着を形成するように、互いに位置合わせされ得、互いに押し付けられ得る。このような接着は、室温で形成され得るが、熱がまた、適用されてもよい。このプロセスは、本明細書ではCu-to-Cuボンディングと称されるが、この用語はまた、端子130及びボンドパッド108が銅以外の材料から形成される場合にも適用され得る。
【0047】
更なる実施形態では、端子130は、ハイブリッドボンディングによってボンドパッド130に接着され得る。ハイブリッドボンディングでは、フィルム層は、ウェハ100及び/又はウェハ120上に、ボンドパッド108及び/又は端子130の周りに提供され得る。第1のウェハ100及び第2のウェハ120が一緒にされたときに、端子130及びボンドパッド108は、上記のように一緒に接着することができ、端子130及び/又はパッド108の周りのフィルム層(複数可)は、ウェハ100、120を一緒に更に接着することができる。
【0048】
図12は、1つの半導体ダイ108及び切り欠き110の一部分を示す、8の線CS-2に沿う断面図である。上記のように、ウェハ120内の周囲端子132の位置は、ウェハ100内の切り欠き110のミラー位置に対応する。
図11及び
図12に示すように、ウェハのうちの1つが反転され、ウェハが一緒にされたときに、ウェハ120の周囲端子132は、ウェハ100の切り欠き110と位置合わせされ、ウェハ100の切り欠き110内に位置付けされる。
図11及び
図12は、単一の端子130に接続された、単一のダイ102の単一の接着パッド108のサンプルを示す。
図11及び
図12は、切り欠き110においてサンプル端子132に接続された単一の電気相互接続122を更に示す。
【0049】
図13は、ウェハ100及びウェハ120が互いに貼り付けられた後のSSDウェハデバイス140の平面図を示す。この観点から、ウェハ100の第2の主表面106が図示されており、ウェハ120内の端子132のグリッドパターンが、切り欠き110内で可視でありアクセス可能である。ステップ224において、SSDコントローラ142及びSSDコントローラ144は、
図14の平面図に示すように、ウェハ100の第2の主表面106に貼り付けられ得る。
図14及び
図15の断面図に示すように、SSDコントローラ142は、フリップチップボンディングによってのように端子132に電気的に結合するように、切り欠き110内に嵌合することができる。特に、SSDコントローラ142は、Cu-to-Cuボンディングによってのように端子132に結合するボンドパッド145を含み得る。SSDコントローラ142は、
図15に示すように、切り欠き110内に嵌合するようにサイズ決定され得るが、更なる実施形態では、SSDコントローラ142はそれぞれ、切り欠き110よりも大きい又は小さい長さ、幅、及び/又は高さを有し得る。
【0050】
次いで、SSDコントローラ142のそれぞれは、ウェハ100の第2の主表面106上でSSDコントローラ142とマスターコントローラ144との間に貼り付けられたフレックス回路146によってのように、マスターSSDコントローラ144に結合され得る。SSDコントローラ142は、フレックス回路146以外の方法によってマスターSSDコントローラ144に結合され得る。
【0051】
SSDコントローラ142及びSSDコントローラ144がSSDウェハデバイス140に貼り付けられると、信号及びデータは、SSDコントローラ142のそれぞれを介してデバイス140のウェハ100上のダイ102のそれぞれに/から転送され得る。SSDデバイス140は、ステップ226において試験され得る。その後、信号及びデータは、
図24に関してより詳細に以下で説明するように、マスターSSDコントローラ144を介してそれぞれのSSDコントローラ142とサーバなどのホストデバイスとの間で転送され得る。マスターSSDコントローラ144は、ホストデバイスとSSDデバイス140との間の通信を可能にするためのイーサネットネットワークコネクタなどのネットワーク能力を含み得る。
【0052】
図14及び
図15の実施形態では、SSDコントローラ142は、SSDデバイス140の端子132をマスターSSDコントローラ144と接続するためのデータ/信号コネクタの例である。更なる実施形態では、コントローラ142以外のデータ/信号コネクタが、SSDデバイス140の端子132をマスターSSDコントローラ144と電気的に結合してもよい。このような実施形態では、これらのデータ/信号コネクタは、コントローラ機能を実行しないことがあるが、代わりに、信号及び/又はデータを端子132とマスターSSDコントローラ144との間で単に渡すことができる。
【0053】
上記の実施形態では、第2のウェハ120は、電気相互接続122の端子130及び端子132が全て、
図5の断面図に示すように、ウェハ120の同じ主表面114上にあるように製作される。更なる実施形態では、第2のウェハ120は、主表面114上の端子130が、ウェハ120の反対側の主表面116上の端子132に接続するように製作され得る。ここで、このような実施形態について、
図16~
図23を参照して説明する。
【0054】
図16~
図23の実施形態では、ウェハ100は、上記のように製作され得る。しかしながら、
図16~
図23の実施形態での1つの違いは、ウェハ100内の切り欠き110が省略され得ることである。この実施形態でのウェハ100は、切り欠きのない円形の周囲を有し得る。
【0055】
図16の断面図を参照すると、ウェハ120は、上記のように製作されてもよく、メタライゼーション層124及びビア126は、電気相互接続122を形成する。次いで、端子130は、上記のようにウェハ120の第1の主表面114上に形成され得る。
図16は、端子130及び電気相互接続122のサンプリングを示す。しかしながら、端子130は、上記のように、ウェハ100内のダイ102のダイボンドパッド108にミラーパターン(mirror pattern)で提供され得、端子130のそれぞれは、電気相互接続122に接続され得る。しかしながら、
図2~
図15に関する上記の実施形態とは異なり、(端子130に接続された第1の端部の反対側の)電気相互接続122の第2の端部122は、上記の切り欠き110に対応する位置まで延びる必要はない。第2の端部122aは、一緒にクラスタ化し得、ウェハ120の第2の主表面116に向かって下方に延び得る。
【0056】
図17の断面図を参照すると、次に、ウェハ120は、第2の端部122aをウェハ120の第2の主表面116において露出させるように、バックグラインドステップにおいて薄くされ得る。次に、
図18の断面図及び
図19の平面図に示すように、ウェハ120は、反転され得、端子132は、電気相互接続122のそれぞれの第2の端部122a上に形成され得る。端子132は、上記のように、第2の主表面116上に形成され得る。
図18及び
図19に示す端子132は、例としてのみであり、更なる実施形態では、主表面116内の端子132のパターンは、変化し得る。また、端子132は、単一のクラスタで一緒にグループ化されて図示されているが、更なる実施形態では、端子132の複数のクラスタがあり得る。
【0057】
次に、ウェハ100の第1の主表面104及びウェハ120の第1の主表面114はそれぞれ、例えば上記のようにCu-to-Cuボンディングによって、一緒に結合され得る。
図20及び
図21は、一緒に接合されているウェハ100及びウェハ120の一部分の断面図を示す。
図22は、接合されたウェハ100及びウェハ120によって形成されたSSDウェハデバイス160の斜視図を示す。
図20及び
図21に示すように、ウェハ120内の端子130は、上記のように、ウェハ100内のダイボンドパッド108のそれぞれに接着され得る。第1の主表面114内の端子130のそれぞれは、電気相互接続122によって、反対側の第2の主表面116内の端子132に接着され得る。
【0058】
電気相互接続122をウェハ120の第2の主表面116内で終端する1つの利点は、第2の主表面116における端子132の場所に関するより大きい柔軟性である。特に、端子132は、切り欠き110に対応する場所において位置付けされる必要がないため、端子132は、第2の主表面116上のどこでも終端し得る。上記のように、
図19に示す位置は、一例のみであり、端子132は、他の位置において一緒にクラスタ化されてもよく、又は第2の主表面116上で2つ以上のクラスタに広がってもよい。
【0059】
図23は、例えば、上記のようなフリップチップボンディングによってのように、端子132に貼り付けられたSSDコントローラ162を示すSSDウェハデバイス160の平面図である。SSDコントローラ162は、
図24に関して以下に説明するように、SSDウェハデバイス160とサーバなどのホストデバイスとの間の信号及びデータの転送を制御することができる。全ての端子132が一緒にクラスタ化されているこの実施形態では、単一のSSDコントローラ162が使用されてもよい。しかしながら、例えば、端子132の複数のクラスタがある場合、複数のSSDコントローラが使用され得、複数のSSDコントローラのそれぞれは、上記のように、マスターコントローラに接続されている。
【0060】
図24は、データセンター170内で使用されるSSDウェハデバイス140又はSSDウェハデバイス160の概略図である。この例は、SSDウェハデバイス140を図示するが、SSDウェハデバイス160が、加えて又は代替として、使用されてもよい。複数のウェハデバイス140/160は、ラック172内に収容され得る。単一のラック172が図示されているが、複数のこのようなラック172があり得る。ラック172のぞれぞれは、信号及びデータをラック172内のSSDウェハデバイス140/160のそれぞれのSSDコントローラに/から転送するための通信インターフェース174を有し得る。次いで、通信インターフェースは、ラック(複数可)172内のSSDウェハデバイス140/160と、例えばサーバであり得るホストデバイス180との間の信号及びデータの転送を可能にする通信ハブ176に結合され得る。1つ以上のサーバ180は、ラック182内に収容され得る。単一のラック182が図示されているが、複数のラック182があり得る。信号及びデータは、更なる実施形態では、他の通信プロトコル(communications protocols)によって、SDウェハデバイス140/160とホストデバイス180との間で転送され得ることが理解される。
【0061】
上記のSSDデバイス140及びSSDデバイス160は、従来のSSDデバイスに対してのいくつかの利点を提供する。従来のデバイスでは、個々の半導体ダイが、ウェハ製作中に、ウェハからダイシングされ、次いで、基板、ワイヤボンド、及びパッケージの周りの成形コンパウンドなどの材料を含む半導体パッケージに組み立てられる。本技術のSSDデバイスは、全ウェハから製作されるため、ウェハ製作中にウェハを個々の半導体ダイにダイシングするステップが省略され得、個々のダイを半導体パッケージに組み立てるプロセス全体が省かれ得、時間、材料、及びコストの著しい節約をもたらす。また、SSDデバイス140/160の記憶容量は、SSDデバイス内のウェハのサイズを変更することによって、及び/又はSSDデバイス内の半導体ダイ102の数を変更することによって容易にスケーリングされ得る。
【0062】
要約すると、本技術の例は、第1の主表面、第2の主表面、及び複数のメモリダイを含む第1の半導体ウェハであって、複数のメモリダイのうちのそれぞれのメモリダイが、複数のボンドパッドを第1の主表面において含む、第1の半導体ウェハと、第3の主表面、第4の主表面、及び複数の電気相互接続を含む第2の半導体ウェハであって、電気相互接続のそれぞれが、第3の主表面における第1の端子を電気相互接続の第1の端部において含み、第3の主表面及び第4の主表面のうちの1つにおける第2の端子を第1の端部の反対側の電気相互接続の第2の端部において含む、第2の半導体ウェハとを備えるソリッドステートドライブ(SSD)ウェハデバイスであって、第1の半導体ウェハの第1の主表面が、第2の半導体ウェハの第3の主表面に結合されており、複数の電気相互接続のそれぞれの第1の端子が、複数のダイボンドパッドのうちの一ダイボンドパッドに接着されている、ソリッドステートドライブ(SSD)ウェハデバイスに関する。
【0063】
別の例では、本技術は、第1の主表面、第2の主表面、及び複数のメモリダイを含む第1の半導体ウェハであって、メモリダイのそれぞれが、複数のボンドパッドを第1の主表面において含む、第1の半導体ウェハと、第1の半導体ウェハに接着された第2の半導体ウェハであって、第2の半導体ウェハが、第3の主表面、第4の主表面、及び複数の電気相互接続を含み、電気相互接続のそれぞれが、第3の主表面における第1の端子を電気相互接続の第1の端部において含み、第3の主表面及び第4の主表面のうちの1つにおける第2の端子を第1の端部の反対側の電気相互接続の第2の端部において含み、複数の電気相互接続のそれぞれの第1の端子が、複数のダイボンドパッドのうちの一ダイボンドパッドに接着されている、第2の半導体ウェハと、複数の電気相互接続の第2の端子に電気的に結合された1つ以上のSSDコントローラとを備えるソリッドステートドライブ(SSD)ウェハデバイスに関する。
【0064】
更なる例では、本技術は、第1の主表面、第2の主表面、及び複数のNANDダイを含む第1の半導体ウェハであって、複数のNANDダイのうちのそれぞれのNANDダイが、複数のボンドパッドを第1の主表面において含む、第1の半導体ウェハ、第1の半導体ウェハに結合された第2の半導体ウェハであって、第2の半導体ウェハが、第3の主表面、第4の主表面、及び電気相互接続手段とを含み、電気相互接続手段が、第1の端部を第3の主表面において含み、第2の端部を第3の主表面及び第4の主表面のうちの1つにおいて含む、第2の半導体ウェハを備えるソリッドステートドライブ(SSD)ウェハデバイスであって、第1のウェハ及び第2のウェハが、電気相互接続手段の第1の端部が複数のダイボンドパッドのうちのダイボンドパッドに電気的に結合されているように、一緒に接着されている、ソリッドステートドライブ(SSD)ウェハデバイスに関する。
【0065】
本発明の上記の詳細な説明は、例示及び説明のために提示されている。上記の詳細な説明が、網羅的である、又は本発明を開示されている正確な形態に限定することは意図されていない。多くの修正形態及び変形形態が、上記の教示に鑑みて可能である。記載されている実施形態は、本発明の原理及び本発明の実際の用途を最良に説明して、これによって、当業者が、本発明を、様々な実施形態において及び修正形態と共に、企図される特定の使用に適するように最良に使用することを可能にするために選択されている。本発明の範囲は、本明細書に添付の特許請求の範囲によって定義されていることが意図されている。