(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-18
(45)【発行日】2023-08-28
(54)【発明の名称】カラオケ切替装置
(51)【国際特許分類】
G10K 15/04 20060101AFI20230821BHJP
【FI】
G10K15/04 302D
(21)【出願番号】P 2022145695
(22)【出願日】2022-09-13
(62)【分割の表示】P 2021005399の分割
【原出願日】2021-01-16
【審査請求日】2022-11-01
(73)【特許権者】
【識別番号】509162791
【氏名又は名称】東亜事業協同組合
(74)【代理人】
【識別番号】100188075
【氏名又は名称】石黒 修
(72)【発明者】
【氏名】神谷 大樹
【審査官】渡邊 正宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-128410(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10K 15/00-15/12
H04R 3/00- 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソース機器の1つであるカラオケコマンダ、および、このカラオケコマンダ以外の他のソース機器を含む複数のソース機器の中から選択された1つのソース機器から音声信号を受け取るとともに、受け取った音声信号に所定の処理を施してアンプに送り出し、
前記複数のソース機器に対する選択の変更に応じて、音声信号を受け取るソース機器を切り替えるカラオケ切替装置において、
前記カラオケコマンダは、マイクにより集められた音声に基づく音声信号をマイクレシーバから受け取っており、このマイクレシーバから受け取った音声信号を、楽曲データに基づく音声信号に重畳して送り出し、
前記カラオケ切替装置は、
前記カラオケコマンダから音声信号を受け取るために利用するケーブルの端子の差込口として、HDMI端子、光デジタル端子および同軸デジタル端子それぞれの差込口を有し、前記カラオケコマンダから音声信号を受け取るメイン入力部と、
前記他のソース機器から音声信号を受け取るために利用するケーブルの端子の差込口を少なくとも1つ有し、前記他のソース機器から音声信号を受け取るサブ入力部と、
前記アンプに向けて音声信号を送り出す出力部と、
前記カラオケコマンダを経由せずに、前記マイクレシーバから音声信号を受け取るために利用するケーブルの端子の差込口として、HDMI端子、光デジタル端子および同軸デジタル端子それぞれの差込口を有するバイパス入力部とを備えることを特徴とするカラオケ切替装置。
【請求項2】
請求項1に記載のカラオケ切替装置において、
前記カラオケコマンダ、および、前記他のソース機器の内、どのソース機器から前記出力部に音声信号の伝達を可能にするかを決める第1切替部と、
この第1切替部で前記カラオケコマンダから前記出力部に音声信号の伝達を可能にしたときに、所定の押圧釦式の選択スイッチにおける選択に応じて、前記メイン入力部におけるHDMI端子、光デジタル端子および同軸デジタル端子それぞれの差込口の内、どの差込口から前記出力部に音声信号の伝達を可能にするかを決める第2切替部とを備え、
前記他のソース機器とは、パソコン、光ディスクプレーヤー、および、携帯端末の内の1つまたは複数であることを特徴とするカラオケ切替装置。
【請求項3】
請求項2に記載のカラオケ切替装置において、
前記バイパス入力部で受け取った音声信号に、スピーカから放出される音声にエコーを付与するためのエコー信号を重畳する第1重畳部と、
この第1重畳部で前記エコー信号が重畳された音声信号に、前記サブ入力部が受け取った音声信号を重畳する第2重畳部とを備え、
前記第1切替部は、前記他のソース機器から前記出力部に音声信号の伝達を可能にするときには、前記第2重畳部を経由した音声信号を前記出力部に伝達するのを可能にすることを特徴とするカラオケ切替装置。
【請求項4】
請求項3に記載のカラオケ切替装置において、
前記サブ入力部は、複数の種類の前記他のソース機器から音声信号を受け取ることが可能であり、
前記サブ入力部の差込口は、前記他のソース機器の種類ごとに設けられており、
前記第2重畳部は、それぞれの種類の前記他のソース機器から受け取った音声信号を、前記エコー信号が重畳された音声信号に重畳する個別重畳部を、前記他のソース機器の種類ごとに有し、
前記第1切替部は、前記サブ入力部が有する差込口から前記出力部に音声信号の伝達を可能にするときには、前記第2重畳部の個別重畳部の内、どの個別重畳部から前記出力部に音声信号の伝達を可能にするかを決めることを特徴とするカラオケ切替装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数のソース機器から音声信号の受け取りが可能であるカラオケ切替装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ソース機器の1つであるカラオケコマンダ、ならびに、パソコン、光ディスクプレーヤーまたは携帯端末等のカラオケコマンダ以外のソース機器から音声信号の受け取りが可能であるカラオケ切替装置が公知である(例えば、特許文献1~3参照。)。
【0003】
ここで、カラオケコマンダは、周知の構成であり、例えば、多種多様な楽曲データを、ネットワークを介して、随時、受け取って格納するものであり、例えば、カラオケ店に常設されている。
【0004】
また、カラオケコマンダは、マイクにより集められた音声に基づく音声信号をマイクレシーバから受け取っており、マイクレシーバから受け取った音声信号を、楽曲データに基づく音声信号に重畳して送り出す。
【0005】
そして、カラオケ切替装置は、ユーザにより選択されたソース機器から送り出される音声信号を受け取るとともに、受け取った音声信号に所定の処理を施してアンプに送り出す。
【0006】
また、カラオケ切替装置は、例えば、ソース機器ごとの押圧釦を有する選択スイッチを備え、さらに、音声信号を受け取る入力部において、カラオケコマンダ、および、カラオケコマンダ以外の各種のソース機器それぞれの出力端子が差し込まれる差込口を有する。そして、カラオケ切替装置は、ユーザがどの押圧釦を押し込んだかに応じて、複数の差込口の内、1つの差込口から出力部への音声信号の伝達を可能にする。
【0007】
ところで、現在、カラオケコマンダ等のソース機器では、音声信号をアナログ信号として送り出している。このため、カラオケ切替装置でも、入力部において、アナログ端子のコネクタを設け、音声信号としてアナログ信号を受け取っている。
近年、カラオケでは、音声の質の向上が要求されており、カラオケ切替装置でも、何らかの対策が要求されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2019-128410号公報
【文献】特開2019-191316号公報
【文献】特開2020-042058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本開示は、カラオケ切替装置に関し、カラオケにおける音声の質を高めることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示のカラオケ切替装置は、ソース機器の1つであるカラオケコマンダ、および、カラオケコマンダ以外の他のソース機器を含む複数のソース機器の中から選択された1つのソース機器から音声信号を受け取るとともに、受け取った音声信号に所定の処理を施してアンプに送り出す。また、カラオケ切替装置は、複数のソース機器に対する選択の変更に応じて、音声信号を受け取るソース機器を切り替える。
【0011】
また、カラオケコマンダは、マイクにより集められた音声に基づく音声信号をマイクレシーバから受け取っており、このマイクレシーバから受け取った音声信号を、楽曲データに基づく音声信号に重畳して送り出す。
【0012】
そして、カラオケ切替装置は、以下のメイン入力部、サブ入力部、出力部、バイパス入力部を備える。
まず、メイン入力部は、カラオケコマンダから音声信号を受け取るために利用するケーブルの端子の差込口として、HDMI端子、光デジタル端子および同軸デジタル端子それぞれの差込口を有し、カラオケコマンダから音声信号を受け取る(「HDMI」は、「エイチディーエムアイ ライセンシング アドミニストレーター インコーポレイテッド」の登録商標である。)。次に、サブ入力部は、他のソース機器から送り出される音声信号の出力端であるサブ出力端子が差し込まれる差込口を有し、他のソース機器から音声信号を受け取る。次に、出力部は、アンプに向けて音声信号を送り出す。
【0013】
また、バイパス入力部は、カラオケコマンダを経由せずに、マイクレシーバから音声信号を受け取るために利用するケーブルの端子の差込口として、HDMI端子、光デジタル端子および同軸デジタル端子それぞれの差込口を有するバイパス入力部とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図2】カラオケ切替装置の内、音声信号の伝達を示す構成図である。
【
図3】カラオケ切替装置の内、画像信号の伝達を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示を実施するための形態を以下の実施例により詳細に説明する。
【実施例】
【0016】
〔実施例の構成〕
実施例のカラオケ切替装置1を
図1~
図3を用いて説明する。
カラオケ切替装置1は、
図1に示すように、例えば、カラオケ店に設けられるカラオケシステム100に組み入れられ、ユーザの選択に応じて、ソース機器を切り替えるものである(以下、カラオケ切替装置1、カラオケシステム100をそれぞれ切替装置1、システム100と略して呼ぶことがある。)。
【0017】
ここで、ソース機器とは、システム100に楽曲データを供給するものであり、以下のカラオケコマンダ2が代表的なものである。すなわち、カラオケコマンダ2は、カラオケ店に設置されて、多種多様な楽曲データを、例えば、ネットワークを介して、随時、受け取り、自身の記憶装置に格納する(以下、カラオケコマンダ2をコマンダ2と略して呼ぶことがある。)。
【0018】
また、ソース機器には、コマンダ2以外にも、例えば、パソコン3、光ディスクプレーヤー4または携帯端末5等が存在する。これらコマンダ2以外の他のソース機器は、本来の機能がカラオケを楽しむことを目的とはしていないものの、楽曲データの格納、および、格納した楽曲データの供給が可能である。
【0019】
そこで、切替装置1は、コマンダ2ばかりでなくパソコン3、光ディスクプレーヤー4および携帯端末5とも接続可能に設け、ユーザの選択に応じて、例えば、これら4つのソース機器の間で、楽曲データの供給源を切り替えるものである。なお、携帯端末5は、HDMIコンバータ6を経由することで切替装置1に接続することが可能である。
【0020】
次に、切替装置1の詳細説明に先立ち、システム100全体の構成を説明する。
システム100は、切替装置1以外に、以下のマイクレシーバ7、アンプ8、および、上記したコマンダ2等を備える。
まず、マイクレシーバ7は、マイク9により集められた音声に基づき合成された音声信号を、マイク9から受け取って送り出すものであり、アンプ8は、受け取った音声信号を増幅してスピーカ10に送り出すものである。
【0021】
また、コマンダ2は、上記したように多種多様な楽曲データを自身の記憶装置に格納しているとともに、マイクレシーバ7から音声信号を受け取り、さらに、ユーザに操作されるリモコン11から、ユーザが選択した楽曲を示す信号を受け取る。そして、コマンダ2は、リモコン11から受け取った信号に応じて、格納した楽曲データから1の楽曲データを選択するとともに、マイクレシーバ7から受け取った音声信号に、選択した楽曲データに基づく音声信号を重畳する。
【0022】
さらに、スピーカ10から放出される音声には、エコーが付与されるが、コマンダ2は、音声にエコーを付与するためのエコー信号を音声信号に重畳した上で、音声信号を送り出す。すなわち、コマンダ2は、例えば、選択した楽曲データに応じてエコー信号を合成し、合成したエコー信号を音声信号に重畳した上で、音声信号を送り出している。なお、コマンダ2は、音声信号とともに画像信号を送り出しているが、音声信号と画像信号とは、それぞれ個別のケーブル14A、14Bで、切替装置1に送り出される。
【0023】
そして、コマンダ2から送り出された音声信号は、切替装置1を経由してアンプ8に送り出され、スピーカ10から音声として放出される。また、コマンダ2から送り出された画像信号は、切替装置1を経由してモニター15に送り出される。
以下、切替装置1について詳述する。
【0024】
切替装置1は、ソース機器の1つであるコマンダ2、および、コマンダ2以外の他のソース機器を含む複数のソース機器の中から、選択された1つのソース機器から音声信号を受け取るとともに受け取った音声信号に所定の処理を施してアンプ8に送り出す。また、切替装置1は、複数のソース機器に対する選択の変更に応じて、音声信号を受け取るソース機器を切り替える。
【0025】
より具体的には、切替装置1は、コマンダ2、パソコン3、光ディスクプレーヤー4および携帯端末5の4種類のソース機器の内、ユーザにより選択された1つのソース機器から音声信号を受け取るとともに受け取った音声信号に所定の処理を施してアンプ8に送り出す。また、切替装置1は、上記4つのソース機器に対する、ユーザの選択の変更に応じて、音声信号を受け取るソース機器を切り替える。
【0026】
以下、切替装置1の構成を、具体的に説明する。
切替装置1は、各種の制御装置や記憶装置等が設けられた基板、押圧式の選択スイッチ、および、各種の入出力端子が差し込まれるコネクタ等から構成され、これらハードウェアにより、以下の入力部17、出力部18、選択部19、切替部20および重畳部21等として機能する。
【0027】
まず、入力部17は、複数のコネクタを含んで構成され、ソース機器やマイクレシーバ7等から音声信号や画像信号を受け取るものである。また、出力部18は、複数のコネクタを含んで構成され、音声信号をアンプ8に送り出すとともに、画像信号をモニター15に送り出す。
【0028】
また、選択部19は、複数の選択スイッチを含んで構成され、ユーザ等が入力部17や出力部18における複数のコネクタの中から、使用したいコネクタを選択するときに、押圧操作されるものである。また、切替部20は、選択部19において選択した入力部17、出力部18それぞれのコネクタ間で信号の伝達を可能にするものであり、選択部19における選択の変更に応じて、入力部17のどのコネクタと、出力部18のどのコネクタとの間で信号の伝達が可能であるか、を切り替える。
【0029】
さらに、重畳部21は、切替装置1において、主に、コマンダ2以外のソース機器から音声信号を受け取るときに、各種の信号の重畳を行うものである。
以下、入力部17、出力部18、選択部19、切替部20および重畳部21について、更に詳述する。
【0030】
まず、入力部17は、以下のメイン入力部23、サブ入力部24およびバイパス入力部25を有する。
メイン入力部23は、コマンダ2から送り出される音声信号および画像信号を受け取る部分であり、ケーブル14A、14Bの端子14At、14Btが差し込まれるコネクタ23A、23Bを有する。
【0031】
ここで、メイン入力部23は、コネクタ23Aとして、HDMI端子、光デジタル端子、同軸デジタル端子およびアナログ端子それぞれの差込が可能なコネクタ23Aa、23Ab、23Ac、23Adを有する。このため、切替装置1は、ケーブル14AとしてHDMIケーブル、光デジタルケーブル、同軸デジタルケーブルまたはアナログケーブルのいずれを採用しても、コマンダ2から音声信号を受け取ることができる。
【0032】
なお、コネクタ23Bは、例えば、HDMI端子の差込が可能なものであり、切替装置1は、ケーブル14BとしてHDMIケーブルを採用してコマンダ2との間を接続することにより、コマンダ2から画像信号を受け取ることができる。
【0033】
サブ入力部24は、コマンダ2以外の他のソース機器、つまり、パソコン3、光ディスクプレーヤー4および携帯端末5から送り出される音声信号および画像信号を受け取る部分である。
すなわち、サブ入力部24は、パソコン3から送り出される音声信号、画像信号それぞれの受信用のケーブル27A1、27B1の端子27A1t、27B1tが差し込まれるコネクタ24A1、24B1を有する。
【0034】
同様に、サブ入力部24は、光ディスクプレーヤー4から送り出される音声信号、画像信号それぞれの受信用のケーブル27A2、27B2の端子27A2t、27B2tが差し込まれるコネクタ24A2、24B2を有し、さらに、携帯端末5から送り出される音声信号、画像信号それぞれの受信用のケーブル27A3、27B3の端子27A3t、27B3tが差し込まれるコネクタ24A3、24B3を有する。
【0035】
なお、コネクタ24A1~24A3は、例えば、アナログ端子の差込が可能なものである。そして、切替装置1は、ケーブル27A1~27A3それぞれとしてアナログケーブルを採用してパソコン3、光ディスクプレーヤー4または携帯端末5との間を接続することにより、パソコン3、光ディスクプレーヤー4または携帯端末5から個別に音声信号を受け取ることができる。
【0036】
また、コネクタ24B1~24B3は、例えば、HDMI端子の差込が可能なものである。そして、切替装置1は、ケーブル27B1~27B3それぞれとしてHDMIケーブルを採用してパソコン3、光ディスクプレーヤー4または携帯端末5との間を接続することにより、パソコン3、光ディスクプレーヤー4または携帯端末5から個別に画像信号を受け取ることができる。
なお、サブ入力部24において受け取る音声信号には、マイク9において合成された音声信号や、エコー信号が重畳されていない。
【0037】
バイパス入力部25は、コマンダ2を経由せずに、マイクレシーバ7から、直接、音声信号を受け取る部分であり、マイクレシーバ7から送り出される音声信号の受信用のケーブル28の端子28tが差し込まれるコネクタ29を有する。
【0038】
ここで、バイパス入力部25には、コネクタ29として、HDMI端子、光デジタル端子、同軸デジタル端子およびアナログ端子それぞれの差込が可能なコネクタ29a、29b、29c、29dを有する。このため、切替装置1は、ケーブル28としてHDMIケーブル、光デジタルケーブル、同軸デジタルケーブルまたはアナログケーブルのいずれを採用しても、マイクレシーバ7から音声信号を受け取ることができる。
【0039】
出力部18は、アンプ8に向けて音声信号を送り出すとともに、モニター15に向けて画像信号を送り出す部分であり、アンプ8が受け取る音声信号、モニター15が受け取る画像信号それぞれの送信用のケーブル30A、30Bの端子30At、30Btが差し込まれるコネクタ18A、18Bを有する。
【0040】
ここで、出力部18には、コネクタ18Aとして、HDMI端子、光デジタル端子、同軸デジタル端子およびアナログ端子それぞれの差込が可能なコネクタ18Aa、18Ab、18Ac、18Adを有する。このため、切替装置1は、ケーブル30AとしてHDMIケーブル、光デジタルケーブル、同軸デジタルケーブルまたはアナログケーブルのいずれを採用しても、アンプ8に音声信号を送り出すことができる。
【0041】
なお、コネクタ18Bは、例えば、HDMI端子の差込が可能なものであり、切替装置1は、ケーブル30BとしてHDMIケーブルを採用してモニター15との間を接続することにより、モニター15に画像信号を送り出すことができる。
【0042】
選択部19は、ユーザが入力部17や出力部18における複数のコネクタの中から、使用したいコネクタを選択するときに、押圧操作されるものであり、複数の選択スイッチを有する。ここで、選択部19が有する選択スイッチは、次の第1スイッチ19A、第2スイッチ19B、第3スイッチ19Cおよび第4スイッチ19Dである。
【0043】
まず、第1スイッチ19Aは、ユーザが楽曲データの供給源としてコマンダ2、パソコン3、光ディスクプレーヤー4および携帯端末5の4種類のソース機器の中からいずれか1つのソース機器を選択するときに使用するものである。また、第1スイッチ19Aは、例えば、4つの押圧釦を有し、これら4つの押圧釦は、それぞれ、コマンダ2、パソコン3、光ディスクプレーヤー4および携帯端末5に対応している。
【0044】
つまり、4つの押圧釦の内、第1釦19A1の押し込みは、メイン入力部23におけるコネクタ23A、23Bを選択することに相当する。また、第2釦19A2の押し込みは、サブ入力部24におけるコネクタ24A1、24B1を選択することに相当する。また、第3釦19A3の押し込みは、サブ入力部24におけるコネクタ24A2、24B2を選択することに相当する。さらに、第4釦19A4の押し込みは、サブ入力部24におけるコネクタ24A3、24B3を選択することに相当する。
【0045】
次に、第2スイッチ19Bは、例えば、システム100を構築する作業者が、ケーブル14Aとして、HDMIケーブル、光デジタルケーブル、同軸デジタルケーブルおよびアナログケーブルのいずれか1つの種類を選択するときに使用するものである。また、第2スイッチ19Bは、例えば、4つの押圧釦を有し、これら4つの押圧釦は、それぞれ、HDMIケーブル、光デジタルケーブル、同軸デジタルケーブルおよびアナログケーブルに対応している。
【0046】
つまり、4つの押圧釦の内、第1釦19B1の押し込みは、メイン入力部23におけるコネクタ23Aaを選択することに相当する。また、第2釦19B2の押し込みは、メイン入力部23におけるコネクタ23Abを選択することに相当する。また、第3釦19B3の押し込みは、メイン入力部23におけるコネクタ23Acを選択することに相当する。さらに、第4釦19B4の押し込みは、メイン入力部23におけるコネクタ23Adを選択することに相当する。
【0047】
また、第3スイッチ19Cは、例えば、システム100を構築する作業者が、ケーブル30Aとして、HDMIケーブル、光デジタルケーブル、同軸デジタルケーブルおよびアナログケーブルのいずれか1つの種類を選択するときに使用するものである。また、第3スイッチ19Cは、例えば、4つの押圧釦を有し、これら4つの押圧釦は、それぞれ、HDMIケーブル、光デジタルケーブル、同軸デジタルケーブルおよびアナログケーブルに対応している。
【0048】
つまり、4つの押圧釦の内、第1釦19C1の押し込みは、出力部18におけるコネクタ18Aaを選択することに相当する。また、第2釦19C2の押し込みは、出力部18におけるコネクタ18Abを選択することに相当する。また、第3釦19C3の押し込みは、出力部18におけるコネクタ18Acを選択することに相当する。さらに、第4釦19C4の押し込みは、出力部18におけるコネクタ18Adを選択することに相当する。
【0049】
さらに、第4スイッチ19Dは、例えば、システム100を構築する作業者が、ケーブル28として、HDMIケーブル、光デジタルケーブル、同軸デジタルケーブルおよびアナログケーブルのいずれか1つの種類を選択するときに使用するものである。また、第4スイッチ19Dは、例えば、4つの押圧釦を有し、これら4つの押圧釦は、それぞれ、HDMIケーブル、光デジタルケーブル、同軸デジタルケーブルおよびアナログケーブルに対応している。
【0050】
つまり、4つの押圧釦の内、第1釦19D1の押し込みは、バイパス入力部25におけるコネクタ29aを選択することに相当する。また、第2釦19D2の押し込みは、バイパス入力部25におけるコネクタ29bを選択することに相当する。また、第3釦19D3の押し込みは、バイパス入力部25におけるコネクタ29cを選択することに相当する。さらに、第4釦19D4の押し込みは、バイパス入力部25におけるコネクタ29dを選択することに相当する。
【0051】
切替部20は、主に音声信号の伝達に関わり、選択部19におけるユーザ等の選択に応じて、入力部17の中のどのコネクタから出力部18のどのコネクタに音声信号の伝達を可能にするかを決めるものである。そして、切替部20は、第1~第4スイッチ19A~19Dそれぞれにおける押込みの状態に応じて接続が切り替わる電子式の切替スイッチを有し、これらの切替スイッチは、例えば、基板上に設けられている。
【0052】
以下、切替部20において、第1スイッチ19Aに対応する切替スイッチを第1切替部20Aと呼ぶことがある。同様に、第2、第3、第4スイッチ19B、19C、19Dに対応する切替スイッチを、それぞれ第2、第3、第4切替部20B、20C、20Dと呼ぶことがある。
【0053】
まず、第1切替部20Aは、メイン入力部23のコネクタ23A、サブ入力部24におけるコネクタ24A1、24A2、24A3の4種類の内、どのコネクタから出力部18に音声信号の伝達を可能にするか、また、メイン入力部23のコネクタ23B、サブ入力部24におけるコネクタ24B1、24B2、24B3の4種類の内、どのコネクタから出力部18に画像信号の伝達を可能にするか、を決める。
【0054】
つまり、第1切替部20Aは、コマンダ2、パソコン3、光ディスクプレーヤー4および携帯端末5の4種類のソース機器の内、どのソース機器から受け取った音声信号および画像信号を、出力部18に伝達可能にするか、を決める。
【0055】
具体的には、第1切替部20Aは、音声信号の受け取りに関し、入力側において、後記する第2切替部20B、ならびに、後記する重畳部21における個別重畳部21s1、21s2、21s3と接続しており、出力側において後記する第3切替部20Cと接続している。
【0056】
ここで、後記するように、第2切替部20Bは、第1切替部20Aでコネクタ23Aから出力部18に音声信号の伝達を可能にしたときに、コネクタ23Aa、23Ab、23Ac、23Adの内、どのコネクタから出力部18に音声信号の伝達を可能にするか、を決めるものである。また、第3切替部20Cは、出力部18のコネクタ18Aa、18Ab、18Ac、18Adの内、どのコネクタからアンプ8に音声信号を送り出すか、を決めるものである。
【0057】
さらに、重畳部21は、バイパス入力部25で受け取った音声信号に、サブ入力部24が受け取った音声信号を重畳するものであり、個別重畳部21s1、21s2、21s3は、バイパス入力部25で受け取った音声信号に、それぞれ、サブ入力部24のコネクタ24A1、24A2、24A3で受け取った音声信号を重畳する。
【0058】
そして、第1切替部20Aは、第1スイッチ19Aにおいて第1釦19A1が押し込まれたときに、第2切替部20Bから第3切替部20Cに音声信号の伝達を可能にする。すなわち、第1スイッチ19Aにおいて第1釦19A1が押し込まれると、第1切替部20Aは、コネクタ23Aa、23Ab、23Ac、23Adのいずれか1つから出力部18に音声信号の伝達を可能にする。つまり、第1切替部20Aは、第1スイッチ19Aにおいて第1釦19A1が押し込まれると、コマンダ2から受け取る音声信号を出力部18に伝達可能にする。
【0059】
また、第1切替部20Aは、第2釦19A2が押し込まれたときに、個別重畳部21s1から第3切替部20Cに音声信号の伝達を可能にする。すなわち、第1スイッチ19Aにおいて第2釦19A2が押し込まれると、第1切替部20Aは、コネクタ24A1から出力部18に音声信号の伝達を可能にする。つまり、第1切替部20Aは、第1スイッチ19Aにおいて第2釦19A2が押し込まれると、パソコン3から受け取る音声信号を出力部18に伝達可能にする。
【0060】
また、第1切替部20Aは、第3釦19A3が押し込まれたときに、個別重畳部21s2から第3切替部20Cに音声信号の伝達を可能にする。すなわち、第1スイッチ19Aにおいて第3釦19A3が押し込まれると、第1切替部20Aは、コネクタ24A2から出力部18に音声信号の伝達を可能にする。つまり、第1切替部20Aは、第1スイッチ19Aにおいて第3釦19A3が押し込まれると、光ディスクプレーヤー4から受け取る音声信号を出力部18に伝達可能にする。
【0061】
さらに、第1切替部20Aは、第4釦19A4が押し込まれたときに、個別重畳部21s3から第3切替部20Cに音声信号の伝達を可能にする。すなわち、第1スイッチ19Aにおいて第4釦19A4が押し込まれると、第1切替部20Aは、コネクタ24A3から出力部18に音声信号の伝達を可能にする。つまり、第1切替部20Aは、第1スイッチ19Aにおいて第4釦19A4が押し込まれると、携帯端末5から受け取る音声信号を出力部18に伝達可能にする。
【0062】
なお、画像信号の受け取りに関しても、第1切替部20Aは、音声信号の受け取りと同様に第1スイッチ19Aにおける第1~第4釦19A1~19A4の押し込みの状況に連動する。すなわち、第1切替部20Aは、第1スイッチ19Aにおいて第1釦19A1が押し込まれたときに、メイン入力部23のコネクタ23Bから出力部18のコネクタ18Bに画像信号の伝達を可能にする。つまり、第1切替部20Aは、第1スイッチ19Aにおいて第1釦19A1が押し込まれると、コマンダ2から受け取る画像信号を出力部18に伝達可能にする。
【0063】
また、第1切替部20Aは、第2釦19A2が押し込まれたときに、コネクタ24B1からコネクタ18Bに画像信号の伝達を可能にする。つまり、第1切替部20Aは、第1スイッチ19Aにおいて第2釦19A2が押し込まれると、パソコン3から受け取る画像信号を出力部18に伝達可能にする。
【0064】
また、第1切替部20Aは、第3釦19A3が押し込まれたときに、コネクタ24B2からコネクタ18Bに画像信号の伝達を可能にする。つまり、第1切替部20Aは、第1スイッチ19Aにおいて第3釦19A3が押し込まれると、光ディスクプレーヤー4から受け取る画像信号を出力部18に伝達可能にする。
【0065】
さらに、第1切替部20Aは、第4釦19A4が押し込まれたときに、コネクタ24B3からコネクタ18Bに画像信号の伝達を可能にする。つまり、第1切替部20Aは、第1スイッチ19Aにおいて第4釦19A4が押し込まれると、携帯端末5から受け取る画像信号を出力部18に伝達可能にする。
【0066】
次に、第2切替部20Bは、コネクタ23Aa、23Ab、23Ac、23Adの内、どのコネクタから出力部18に音声信号の伝達を可能にするか、を決める。つまり、第2切替部20Bは、ケーブル14Aとして、HDMIケーブル、光デジタルケーブル、同軸デジタルケーブルおよびアナログケーブルのどの種類のケーブルを通じてコマンダ2から音声信号を受け取って出力部18に伝達するのか、を決める。
具体的には、第2切替部20Bは、入力側においてコネクタ23Aa、23Ab、23Ac、23Adと接続しており、出力側において第1切替部20Aと接続している。
【0067】
そして、第2切替部20Bは、第2スイッチ19Bにおいて第1釦19B1が押し込まれたときにコネクタ23Aaから第1切替部20Aに音声信号の伝達を可能にする。つまり、第2スイッチ19Bにおいて第1釦19B1が押し込まれると、第2切替部20Bは、第1スイッチ19Aにおいて第1釦19A1が押し込まれることを条件として、コネクタ23Aaから出力部18に音声信号の伝達を可能にする。
【0068】
また、第2切替部20Bは、第2スイッチ19Bにおいて第2釦19B2が押し込まれたときにコネクタ23Abから第1切替部20Aに音声信号の伝達を可能にする。つまり、第2スイッチ19Bにおいて第2釦19B2が押し込まれると、第2切替部20Bは、第1スイッチ19Aにおいて第1釦19A1が押し込まれることを条件として、コネクタ23Abから出力部18に音声信号の伝達を可能にする。
【0069】
また、第2切替部20Bは、第2スイッチ19Bにおいて第3釦19B3が押し込まれたときにコネクタ23Acから第1切替部20Aに音声信号の伝達を可能にする。つまり、第2スイッチ19Bにおいて第3釦19B3が押し込まれると、第2切替部20Bは、第1スイッチ19Aにおいて第1釦19A1が押し込まれることを条件として、コネクタ23Acから出力部18に音声信号の伝達を可能にする。
【0070】
さらに、第2切替部20Bは、第2スイッチ19Bにおいて第4釦19B4が押し込まれたときにコネクタ23Adから第1切替部20Aに音声信号の伝達を可能にする。つまり、第2スイッチ19Bにおいて第4釦19B4が押し込まれると、第2切替部20Bは、第1スイッチ19Aにおいて第1釦19A1が押し込まれることを条件として、コネクタ23Adから出力部18に音声信号の伝達を可能にする。
【0071】
また、第3切替部20Cは、コネクタ18Aa、18Ab、18Ac、18Adの内、どのコネクタからアンプ8に音声信号を送り出すか、を決める。つまり、第3切替部20Cは、ケーブル30Aとして、HDMIケーブル、光デジタルケーブル、同軸デジタルケーブルおよびアナログケーブルのどの種類のケーブルを通じてアンプ8に音声信号を送り出すのか、を決める。
具体的には、第3切替部20Cは、入力側において第1切替部20Aと接続しており、出力側においてコネクタ18Aa、18Ab、18Ac、18Adと接続している。
【0072】
そして、第3切替部20Cは、第3スイッチ19Cにおいて第1釦19C1が押し込まれたときに第1切替部20Aからコネクタ18Aaに音声信号の伝達を可能にする。つまり、第3スイッチ19Cにおいて第1釦19C1が押し込まれると、第3切替部20Cは、第1、第2切替部20A、20Bで決まったコネクタからコネクタ18Aaに音声信号の伝達を可能にし、この結果、音声信号をコネクタ18Aaからアンプ8に送り出すことを可能にする。
【0073】
また、第3切替部20Cは、第3スイッチ19Cにおいて第2釦19C2が押し込まれたときに第1切替部20Aからコネクタ18Abに音声信号の伝達を可能にする。つまり、第3スイッチ19Cにおいて第2釦19C2が押し込まれると、第3切替部20Cは、第1、第2切替部20A、20Bで決まったコネクタからコネクタ18Abに音声信号の伝達を可能にし、この結果、音声信号をコネクタ18Abからアンプ8に送り出すことを可能にする。
【0074】
また、第3切替部20Cは、第3スイッチ19Cにおいて第3釦19C3が押し込まれたときに第1切替部20Aからコネクタ18Acに音声信号の伝達を可能にする。つまり、第3スイッチ19Cにおいて第3釦19C3が押し込まれると、第3切替部20Cは、第1、第2切替部20A、20Bで決まったコネクタからコネクタ18Acに音声信号の伝達を可能にし、この結果、音声信号をコネクタ18Acからアンプ8に送り出すことを可能にする。
【0075】
さらに、第3切替部20Cは、第3スイッチ19Cにおいて第4釦19C4が押し込まれたときに第1切替部20Aからコネクタ18Adに音声信号の伝達を可能にする。つまり、第3スイッチ19Cにおいて第4釦19C4が押し込まれると、第3切替部20Cは、第1、第2切替部20A、20Bで決まったコネクタからコネクタ18Adに音声信号の伝達を可能にし、この結果、音声信号をコネクタ18Adからアンプ8に送り出すことを可能にする。
【0076】
さらに、第4切替部20Dは、コネクタ29a、29b、29c、29dの内、どのコネクタから重畳部21に音声信号の伝達を可能にするか、を決める。つまり、第4切替部20Dは、ケーブル28として、HDMIケーブル、光デジタルケーブル、同軸デジタルケーブルおよびアナログケーブルのどの種類のケーブルを通じてマイクレシーバ7から音声信号を受け取って出力部18に伝達するのか、を決める。
具体的には、第4切替部20Dは、入力側においてコネクタ29a、29b、29c、29dと接続しており、出力側において、後記する重畳部21と接続している。
【0077】
そして、第4切替部20Dは、第4スイッチ19Dにおいて第1釦19D1が押し込まれたときにコネクタ29aから重畳部21に音声信号の伝達を可能にする。また、第4切替部20Dは、第4スイッチ19Dにおいて第2釦19D2が押し込まれたときにコネクタ29bから重畳部21に音声信号の伝達を可能にする。
【0078】
また、第4切替部20Dは、第4スイッチ19Dにおいて第3釦19D3が押し込まれたときにコネクタ29cから重畳部21に音声信号の伝達を可能にする。さらに、第4切替部20Dは、第4スイッチ19Dにおいて第4釦19D4が押し込まれたときにコネクタ29dから重畳部21に音声信号の伝達を可能にする。
【0079】
重畳部21は、バイパス入力部25で受け取った音声信号、すなわち、マイク9において合成されてコマンダ2を経由しない音声信号に、サブ入力部24が受け取った音声信号や、エコー信号を重畳するものであり、次の第1重畳部32、第2重畳部33を有する。
まず、第1重畳部32は、バイパス入力部25で受け取った音声信号にエコー信号を重畳する。なお、エコー信号は、例えば、記憶装置に記憶されたデータに基づき得られる。
【0080】
また、第2重畳部33は、第1重畳部32でエコー信号が重畳された音声信号に、サブ入力部24が受け取った音声信号を重畳する。つまり、第2重畳部33は、コマンダ2以外のソース機器から受け取った楽曲データに基づく音声信号を、エコー信号が重畳された音声信号に重畳する。ここで、第2重畳部33は、上記した個別重畳部21s1、21s2、21s3を有する。個別重畳部21s1、21s2、21s3は、それぞれパソコン3、光ディスクプレーヤー4、および携帯端末5から受け取った音声信号を、エコー信号が重畳された音声信号に重畳する。
【0081】
以上の構成により、コマンダ2から切替装置1への音声信号の受信には、HDMIケーブル、光デジタルケーブル、同軸デジタルケーブル、アナログケーブルのどのケーブルでも採用することができる。
すなわち、HDMIケーブルを採用する場合、コネクタ23AaにHDMIケーブルの端子を差し込むとともに、第2スイッチ19Bにおいて第1釦19B1を押すことにより、HDMIケーブルによってコマンダ2から切替装置1への音声信号の受け渡しが可能になる。
【0082】
また、光デジタルケーブルを採用する場合、コネクタ23Abに光デジタルケーブルの端子を差し込むとともに、第2スイッチ19Bにおいて第2釦19B2を押すことにより、光デジタルケーブルによってコマンダ2から切替装置1への音声信号の受け渡しが可能になる。
また、同軸デジタルケーブルを採用する場合、コネクタ23Acに同軸デジタルケーブルの端子を差し込むとともに、第2スイッチ19Bにおいて第3釦19B3を押すことにより、同軸デジタルケーブルによってコマンダ2から切替装置1への音声信号の受け渡しが可能になる。
【0083】
さらに、アナログケーブルを採用する場合、コネクタ23Adにアナログケーブルの端子を差し込むとともに、第2スイッチ19Bにおいて第4釦19B4を押すことにより、アナログケーブルによってコマンダ2から切替装置1への音声信号の受け渡しが可能になる。
なお、コネクタ23Aa、23Ab、23Ac、23Adにて切替装置1がコマンダ2から受け取る音声信号は、コマンダ2において、マイクレシーバ7から受け取った音声信号に、楽曲データに基づく音声信号、および、エコー信号を付与したものである。
【0084】
また、切替装置1からアンプ8への音声信号の送信にも、HDMIケーブル、光デジタルケーブル、同軸デジタルケーブル、アナログケーブルのどのケーブルでも採用することができる。
すなわち、HDMIケーブルを採用する場合、コネクタ18AaにHDMIケーブルの端子を差し込むとともに、第3スイッチ19Cにおいて第1釦19C1を押すことにより、HDMIケーブルによって切替装置1からアンプ8への音声信号の受け渡しが可能になる。
【0085】
また、光デジタルケーブルを採用する場合、コネクタ18Abに光デジタルケーブルの端子を差し込むとともに、第3スイッチ19Cにおいて第2釦19C2を押すことにより、光デジタルケーブルによって切替装置1からアンプ8への音声信号の受け渡しが可能になる。
また、同軸デジタルケーブルを採用する場合、コネクタ18Acに同軸デジタルケーブルの端子を差し込むとともに、第3スイッチ19Cにおいて第3釦19C3を押すことにより、同軸デジタルケーブルによって切替装置1からアンプ8への音声信号の受け渡しが可能になる。
【0086】
さらに、アナログケーブルを採用する場合、コネクタ18Adにアナログケーブルの端子を差し込むとともに、第3スイッチ19Cにおいて第4釦19C4を押すことにより、アナログケーブルによって切替装置1からアンプ8への音声信号の受け渡しが可能になる。
【0087】
さらに、マイクレシーバ7と切替装置1との間の音声信号の送受信にも、HDMIケーブル、光デジタルケーブル、同軸デジタルケーブル、アナログケーブルの中からいずれかのケーブルを採用することができる。
すなわち、HDMIケーブルを採用する場合、コネクタ29aにHDMIケーブルの端子を差し込むとともに、第4スイッチ19Dにおいて第1釦19D1を押すことにより、HDMIケーブルによってマイクレシーバ7から切替装置1への音声信号の受け渡しが可能になる。
【0088】
また、光デジタルケーブルを採用する場合、コネクタ29bに光デジタルケーブルの端子を差し込むとともに、第4スイッチ19Dにおいて第2釦19D2を押すことにより、光デジタルケーブルによってマイクレシーバ7から切替装置1への音声信号の受け渡しが可能になる。
また、同軸デジタルケーブルを採用する場合、コネクタ29cに同軸デジタルケーブルの端子を差し込むとともに、第4スイッチ19Dにおいて第3釦19D3を押すことにより、同軸デジタルケーブルによってマイクレシーバ7から切替装置1への音声信号の受け渡しが可能になる。
【0089】
さらに、アナログケーブルを採用する場合、コネクタ29dにアナログケーブルの端子を差し込むとともに、第4スイッチ19Dにおいて第4釦19D4を押すことにより、アナログケーブルによってマイクレシーバ7から切替装置1への音声信号の受け渡しが可能になる。
【0090】
〔実施例の効果〕
実施例の切替装置1によれば、メイン入力部23は、コマンダ2から音声信号を受け取るためのコネクタ23Aとして、HDMI端子、光デジタル端子および同軸デジタル端子それぞれの差込が可能なコネクタ23Aa、23Ab、23Acを有する。また、第2切替部20Bは、第2スイッチ19Bにおける選択に応じて、コネクタ23Aa、23Ab、23Acの内、どのコネクタから出力部18に音声信号の伝達を可能にするかを決める。
【0091】
これにより、メイン入力部23は、音声信号としてデジタル信号を受け取ることができるので、切替装置1は、コマンダ2から質の高い音声信号を受け取ることができる。また、メイン入力部23は、HDMI端子、光デジタル端子および同軸デジタル端子のいずれの端子を差し込むこともできるので、コマンダ2には、デジタル信号を送り出すケーブルとしてHDMI、光デジタルおよび同軸デジタルのいずれのケーブルを採用することもできる。
以上により、カラオケにおける音声の質を高めることができる。
【0092】
また、切替装置1によれば、メイン入力部23は、コマンダ2から音声信号を受け取るためのコネクタ23Aとして、コネクタ23Aa、23Ab、23Ac以外に、アナログ端子の差込が可能なコネクタ23Adを有する。また、第2切替部20Bは、第2スイッチ19Bにおける選択に応じて、コネクタ23Aa、23Ab、23Ac、23Adの内、どのコネクタから出力部18に音声信号の伝達を可能にするか、を決める。
【0093】
これにより、メイン入力部23は、音声信号としてアナログ信号を受け取ることもできるので、切替装置1は、コマンダ2が音声信号としてアナログ信号を送り出すものであっても、コマンダ2から音声信号を受け取ることができる。このため、切替装置1の汎用性を高めることができる。
【0094】
また、切替装置1によれば、出力部18は、アンプ8に音声信号を送り出すためのコネクタ18Aとして、HDMI端子、光デジタル端子および同軸デジタル端子それぞれの差込が可能なコネクタ18Aa、18Ab、18Acを有する。また、第3切替部20Cは、第3スイッチ19Cにおける選択に応じて、コネクタ18Aa、18Ab、18Acの内、どのコネクタに、第1、第2切替部20A、20Bで決まったコネクタから音声信号の伝達を可能にするか、を決める。
【0095】
これにより、出力部18は、音声信号としてデジタル信号を送り出すことができるので、切替装置1は、アンプ8に質の高い音声信号を送り出すことができる。また、出力部18は、HDMI端子、光デジタル端子および同軸デジタル端子のいずれの端子を差し込むこともできるので、アンプ8には、デジタル信号を受け取るケーブルとしてHDMI、光デジタルおよび同軸デジタルのいずれのケーブルを採用することもできる。
以上により、カラオケにおける音声の質を、更に高めることができる。
【0096】
また、切替装置1によれば、出力部18は、アンプ8に音声信号を送り出すためのコネクタ18Aとして、コネクタ18Aa、18Ab、18Ac以外に、アナログ端子の差込が可能なコネクタ18Adを有する。また、第3切替部20Cは、第3スイッチ19Cにおける選択に応じて、コネクタ18Aa、18Ab、18Ac、18Adの内、どのコネクタに、第1、第2切替部20A、20Bで決まったコネクタから音声信号の伝達を可能にするかを決める。
【0097】
これにより、出力部18は、音声信号としてアナログ信号を送り出すこともできるので、切替装置1は、アンプ8が音声信号としてアナログ信号を受け取るものであっても、アンプ8に音声信号を送り出すことができる。このため、切替装置1の汎用性を、更に高めることができる。
【0098】
また、切替装置1によれば、バイパス入力部25は、コマンダ2を経由せずにマイクレシーバ7から、直接、音声信号を受け取るためのコネクタ29として、HDMI端子、光デジタル端子および同軸デジタル端子それぞれの差込が可能なコネクタ29a、29b、29cを有する。また、第4切替部20Dは、第4スイッチ19Dにおける選択に応じて、コネクタ29a、29b、29cの内、どのコネクタから重畳部21に音声信号の伝達を可能にするかを決める。
【0099】
これにより、バイパス入力部25は、音声信号としてデジタル信号を受け取ることができるので、切替装置1は、マイクレシーバ7から質の高い音声信号を受け取ることができる。また、バイパス入力部25は、HDMI端子、光デジタル端子および同軸デジタル端子のいずれの端子を差し込むこともできるので、マイクレシーバ7には、デジタル信号を送り出すケーブルとしてHDMI、光デジタルおよび同軸デジタルのいずれのケーブルを採用することもできる。
以上により、カラオケにおける音声の質を、更に高めることができる。
【0100】
また、カラオケ切替装置1によれば、バイパス入力部25は、マイクレシーバ7から音声信号を受け取るためのコネクタ29として、コネクタ29a、29b、29c以外に、アナログ端子の差込が可能なコネクタ29dを有する。また、第4切替部20Dは、第4スイッチ19Dにおける選択に応じて、コネクタ29a、29b、29c、29dの内、どのコネクタから重畳部21に音声信号の伝達を可能にするかを決める。
【0101】
これにより、バイパス入力部25は、音声信号としてアナログ信号を受け取ることもできるので、切替装置1は、マイクレシーバ7が音声信号としてアナログ信号を送り出すものであっても、マイクレシーバ7から音声信号を受け取ることができる。このため、切替装置1の汎用性を、更に高めることができる。
【0102】
また、切替装置1によれば、重畳部21は、以下の、第1、第2重畳部32、33を備える。
まず、第1重畳部32は、バイパス入力部25で受け取った音声信号に、エコー信号を重畳する。また、第2重畳部33は、第1重畳部32でエコー信号が重畳された音声信号に、サブ入力部24が受け取った音声信号を重畳する。そして、第1切替部20Aは、サブ入力部24のコネクタ24A1、24A2、24A3から出力部18に信号の伝達を可能にするときには、第2重畳部33を経由した音声信号を出力部18に伝達するのを可能にする。
【0103】
これにより、出力部18は、コマンダ2以外の他のソース機器から受け取った音声信号にエコー信号を重畳した音声信号を、アンプ8に送り出すことができる。
このため、切替装置1によれば、他のソース機器に格納した楽曲を唄うときでもエコーを楽しむことができる。
【0104】
〔変形例〕
切替装置1の態様は実施例に限定されず、様々な変形例を考えることができる。例えば、実施例の切替装置1によれば、サブ入力部24は、コマンダ2以外の他のソース機器であるパソコン3、光ディスクプレーヤー4および携帯端末5から送り出される音声信号および画像信号を受け取ることができたが、パソコン3、光ディスクプレーヤー4および携帯端末5の内の1つ、または 2つから送り出される音声信号および画像信号を受け取ることができるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0105】
1 切替装置(カラオケ切替装置) 2 コマンダ(カラオケコマンダ) 3 パソコン(他のソース機器) 4 光ディスクプレーヤー(他のソース機器) 5 携帯端末(他のソース機器) 7 マイクレシーバ 8 アンプ 9 マイク 10 スピーカ 14A ケーブル 14At 端子 18 出力部 20A 第1切替部(切替部) 23 メイン入力部 23A、23Aa、23Ab、23Ac、23Ad コネクタ(差込口) 24 サブ入力部 24A、24A1、24A2、24A3 コネクタ(差込口) 25 バイパス入力部 27A1、27A2、27A3 ケーブル 27A1t、27A2t、27A3t 端子 32 第1重畳部 33 第2重畳部