(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-18
(45)【発行日】2023-08-28
(54)【発明の名称】電子値札通信システム、方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 76/28 20180101AFI20230821BHJP
H04W 4/35 20180101ALI20230821BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20230821BHJP
H04W 88/08 20090101ALI20230821BHJP
【FI】
H04W76/28
H04W4/35
H04W52/02 111
H04W88/08
(21)【出願番号】P 2022508583
(86)(22)【出願日】2019-08-09
(86)【国際出願番号】 CN2019099891
(87)【国際公開番号】W WO2021026671
(87)【国際公開日】2021-02-18
【審査請求日】2022-04-07
(73)【特許権者】
【識別番号】520204777
【氏名又は名称】ハンショウ テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホウ、シークオ
(72)【発明者】
【氏名】リー、リャンヤン
(72)【発明者】
【氏名】フォン、ユンリャン
(72)【発明者】
【氏名】カオ、ポー
(72)【発明者】
【氏名】チェン、チュン
(72)【発明者】
【氏名】チアン、チー
(72)【発明者】
【氏名】シェン、ミン
【審査官】本橋 史帆
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-130561(JP,A)
【文献】特表2015-530057(JP,A)
【文献】特開2018-157345(JP,A)
【文献】特開2014-183496(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、複数の無線アクセスポイントと、複数の電子値札グループとを含み、
複数の無線アクセスポイントのそれぞれは、複数の電子値札グループに対応し、複数の電子値札グループのそれぞれは、複数の電子値札を含み、
プロセッサは、データ更新が必要な電子値札の所在する電子値札グループに対応する無線アクセスポイントに複数の更新データパケットを含む更新データを送信し、
無線アクセスポイントは、プロセッサから送信された更新データを受信した後に、データ更新が必要な電子値札に、データ更新が必要な電子値札の更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を含む、グループウェークアップメッセージを送信し、データ更新が必要な電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、該電子値札が更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信し、
電子値札は、周期的にウェークアップし、ウェークアップした後に、グループウェークアップメッセージを受信し、更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を取得し、全ての更新データパケットが受信されるまで、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップして、未受信の更新データパケットを1回受信
し、
電子値札は、さらに、周期的にウェークアップした後に、複数の無線アクセスポイントにハートビートデータパケットを送信し、
無線アクセスポイントは、さらに、電子値札のハートビートデータパケットを受信し、電子値札のハートビートデータパケットを受信したときの信号強度データを取得し、電子値札のハートビートデータパケットに対応する信号強度データをプロセッサに送信し、
プロセッサは、さらに、複数の無線アクセスポイントから送信された複数の電子値札のハートビートデータパケットに対応する信号強度データを受信し、かつそれに基づいて電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定し、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントが現在の無線アクセスポイントと一致しない場合、最適な無線アクセスポイントに基づいて、電子値札に対してネットワークを構築する
ことを特徴とする電子値札通信システム。
【請求項2】
プロセッサが最適な無線アクセスポイントに基づいて、電子値札に対してネットワークを構築することは、
無線チャンネル情報を生成して最適な無線アクセスポイントに送信することであって、前記無線チャンネル情報が、電子値札の標識と、前記最適な無線アクセスポイントにより電子値札の標識に対応する電子値札に送信される設定無線チャンネル指令と、を含むことと、
電子値札の所在する電子値札グループの番号を最適な無線アクセスポイントに対応する電子値札グループのうちの一つの電子値札グループのグループ番号に変更することと、を含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の電子値札通信システム。
【請求項3】
電子値札は、メモリと、コントローラと、ディスプレイと、を含み、
メモリは、更新データを記憶し、
コントローラは、ディスプレイに表示されるデータを制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子値札通信システム。
【請求項4】
前記更新データは、電子値札の標識と少なくとも一枚の画像とを含み、
プロセッサは、商品の属性情報に基づいて該商品の少なくとも一枚の画像を生成し、該商品と電子値札とのバインディング関係に基づいて、該商品の少なくとも一枚の画像に対応する電子値札の標識を生成する、
ことを特徴とする請求項
3に記載の電子値札通信システム。
【請求項5】
前記更新データは、電子値札表示制御情報を含み、
電子値札のコントローラは、電子値札表示制御情報を受信した後に、電子値札のディスプレイに表示される画像を制御する、
ことを特徴とする請求項
4に記載の電子値札通信システム。
【請求項6】
プロセッサから送信された電子値札更新データを受信した後に、データ更新が必要な電子値札に、データ更新が必要な電子値札の更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を含む、グループウェークアップメッセージを送信することであって、前記更新データが、複数の更新データパケットを含むことと、
データ更新が必要な電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、該電子値札が更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信することと、を含
み、
電子値札のハートビートデータパケットを受信し、電子値札のハートビートデータパケットを受信したときの信号強度データを取得することであって、前記電子値札のハートビートデータパケットが、電子値札が周期的にウェークアップするときに送信されるものであることと、
電子値札のハートビートデータパケットに対応する信号強度データを送信することであって、前記ハートビートデータパケットに対応する信号強度データが、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定するためのものであることと、をさらに含む
ことを特徴とする電子値札通信方法。
【請求項7】
周期的にウェークアップし、ウェークアップした後に、グループウェークアップメッセージを受信し、更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を取得することであって、前記更新データが複数の更新データパケットを含むことと、
全ての更新データパケットが受信されるまで、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップして、未受信の更新データパケットを1回受信することと、を含
み、
周期的にウェークアップした後に、複数の無線アクセスポイントにハートビートデータパケットを送信することであって、前記ハートビートデータパケットが、無線アクセスポイントに受信されたときに信号強度データが取得されるためのもので、前記ハートビートデータパケットに対応する信号強度データが、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定するためのものであることと、
無線アクセスポイントから、前記最適な無線アクセスポイントを示す設定無線チャンネル指令であって、特定された電子値札に対応する前記最適な無線アクセスポイントが現在の無線アクセスポイントと一致しない時にプロセッサにより生成されて前記最適な無線アクセスポイントに送信され、電子値札に対してネットワークを構築するための設定無線チャンネル指令を受信することと、をさらに含む
ことを特徴とする電子値札通信方法。
【請求項8】
プロセッサから送信された電子値札更新データを受信した後に、データ更新が必要な電子値札にグループウェークアップメッセージを送信するためのものであって、前記グループウェークアップメッセージは、データ更新が必要な電子値札の更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を含み、前記更新データが複数の更新データパケットを含む、グループウェークアップメッセージ送信モジュールと、
データ更新が必要な電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、該電子値札が更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信するための更新データ送信モジュールと、を含
み、
電子値札のハートビートデータパケットを受信し、電子値札のハートビートデータパケットを受信したときの信号強度データを取得するためのものであって、前記電子値札のハートビートデータパケットが、電子値札が周期的にウェークアップするときに送信されるものである、ハートビートデータパケット受信モジュールと、
電子値札のハートビートデータパケットに対応する信号強度データを送信するためのものであって、前記ハートビートデータパケットに対応する信号強度データが、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定するためのものである、信号強度データ送信モジュールと、をさらに含む ことを特徴とする電子値札通信装置。
【請求項9】
周期的にウェークアップし、ウェークアップした後に、グループウェークアップメッセージを受信し、更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を取得するためのものであって、前記更新データが複数の更新データパケットを含む、グループウェークアップメッセージ受信モジュールと、
全ての更新データパケットが受信されるまで、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップして、未受信の更新データパケットを1回受信するための更新データ受信モジュールと、を含
み、
周期的にウェークアップした後に、複数の無線アクセスポイントにハートビートデータパケットを送信するためのハートビートデータパケット送信モジュールをさらに含み、前記ハートビートデータパケットが、無線アクセスポイントに受信されたときに信号強度データが取得されるためのもので、前記ハートビートデータパケットに対応する信号強度データが、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定するためのものであり、
無線アクセスポイントから、前記最適な無線アクセスポイントを示す設定無線チャンネル指令であって、特定された電子値札に対応する前記最適な無線アクセスポイントが現在の無線アクセスポイントと一致しない時にプロセッサにより生成されて前記最適な無線アクセスポイントに送信され、電子値札に対してネットワークを構築するための設定無線チャンネル指令を受信するモジュールをさらに含む
ことを特徴とする電子値札通信装置。
【請求項10】
メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されておりプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含むコンピュータ装置において、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するときに、請求項
6又は請求項7に記載の方法を実現する、
ことを特徴とするコンピュータ装置。
【請求項11】
請求項
6又は請求項7に記載の方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されている、
ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子値札の技術分野に関し、特に電子値札通信システム、方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のスーパーマーケット環境は、いずれも紙質の値札を使用してきた。近年、スーパーマーケット販売の効率を向上させるために、かつ、複数種のオンラインと現場とを結合する販売モードが存在するため、電子値札で紙質の値札を代替する形態が出ている。従来の電子値札システムは、無線又は有線、赤外線等の方式で通信する。大型スーパーマーケットにおける電子値札の数が膨大であるため、どのように電子値札とプロセッサとの間の通信効率を向上させると同時に、非常に優れた低消費電力効果を有させるかということは、早急に解決すべき問題である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の実施例は、電子値札とプロセッサとの間の通信を実現するための、効率が高く、消費電力が低い電子値札通信システムを提供し、該システムは、
プロセッサと、複数の無線アクセスポイントと、複数の電子値札グループと、を含み、
複数の無線アクセスポイントのそれぞれは、複数の電子値札グループに対応し、複数の電子値札グループのそれぞれは、複数の電子値札を含み、
複数の無線アクセスポイントのそれぞれは、複数の電子値札グループに対応し、複数の電子値札グループのそれぞれは、複数の電子値札を含み、
プロセッサは、データ更新が必要な電子値札の所在する電子値札グループに対応する無線アクセスポイントに複数の更新データパケットを含む更新データを送信し、
無線アクセスポイントは、プロセッサから送信された更新データを受信した後に、データ更新が必要な電子値札に、データ更新が必要な電子値札の更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を含む、グループウェークアップメッセージを送信し、データ更新が必要な電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、該電子値札が更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信し、
電子値札は、周期的にウェークアップし、ウェークアップした後に、グループウェークアップメッセージを受信し、更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を取得し、全ての更新データパケットが受信されるまで、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップして、未受信の更新データパケットを1回受信する。
【0004】
本発明の実施例は、電子値札とプロセッサとの間の通信を実現するための、効率が高く、消費電力が低い電子値札通信方法を提供し、該方法は、
プロセッサから送信された電子値札更新データを受信した後に、データ更新が必要な電子値札に、データ更新が必要な電子値札の更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を含む、グループウェークアップメッセージを送信することであって、前記 更新データが、複数の更新データパケットを含むことと、
データ更新が必要な電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、該電子値札が更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信することと、を含む。
【0005】
本発明の実施例は、電子値札とプロセッサとの間の通信を実現するための、効率が高く、消費電力が低い電子値札通信方法を提供し、該方法は、
周期的にウェークアップし、ウェークアップした後に、グループウェークアップメッセージを受信し、更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を取得することであって、前記更新データが複数の更新データパケットを含むことと、
全ての更新データパケットが受信されるまで、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップして、未受信の更新データパケットを1回受信することと、を含む。
【0006】
本発明の実施例は、電子値札とプロセッサとの間の通信を実現するための、効率が高く、消費電力が低い電子値札通信装置を提供し、該装置は、
プロセッサから送信された電子値札更新データを受信した後に、データ更新が必要な電子値札にグループウェークアップメッセージを送信するためのものであって、前記グループウェークアップメッセージは、データ更新が必要な電子値札の更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を含み、前記更新データが複数の更新データパケットを含む、グループウェークアップメッセージ送信モジュールと、
データ更新が必要な電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、該電子値札が更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信するための更新データ送信モジュールと、を含む。
【0007】
本発明の実施例は、電子値札とプロセッサとの間の通信を実現するための、効率が高く、消費電力が低い電子値札通信装置を提供し、該装置は、
周期的にウェークアップし、ウェークアップした後に、グループウェークアップメッセージを受信し、更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を取得するためのものであって、前記更新データが複数の更新データパケットを含む、グループウェークアップメッセージ受信モジュールと、
全ての更新データパケットが受信されるまで、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップして、未受信の更新データパケットを1回受信するための更新データ受信モジュールと、を含む。
【0008】
本発明の実施例は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されておりプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行するときに、上記電子値札通信方法を実現する、コンピュータ装置をさらに提供する。
【0009】
本発明の実施例は、上記電子値札通信方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ読取可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0010】
本発明の実施例において、電子値札は、周期的にウェークアップしてグループウェークアップメッセージを受信し、ウェークアップした後に、グループウェークアップメッセージを受信し、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップし、全ての更新データパケットが全部受信されるまで、1回も受信されていない更新データパケットを受信するため、スリープ状態にあるときの電子値札の消費電力が非常に小さく、無線アクセスポイントは、データ更新が必要な電子値札が更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信することによって、無線アクセスポイントが同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に更新データパケットを同時に送信するときに、無線アクセスポイントから送信される隣接する更新データパケットは、異なる電子値札に送信されるようにし、同一の電子値札の異なるロットの更新データパケットの間に更新データを受信するためのカウントダウンの時間長というような時間間隔が存在することによって、電子値札に更新データパケットを処理する十分な時間を与え、複数の電子値札グループの通信効率を向上させる。
【0011】
ここで説明される図面は、本発明をさらに理解するために提供されるものであり、本願の一部を構成しているが、本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施例における電子値札通信システムの概略図である。
【
図2】本発明の実施例において電子値札通信システムを用いてデータ更新を行う詳細なフローチャートである。
【
図3】本発明の実施例において電子値札通信システムを用いて最適な無線アクセスポイントを特定する詳細なフローチャートである。
【
図4】本発明の実施例における電子値札通信方法のフローチャートである。
【
図5】本発明の実施例における別の電子値札通信方法のフローチャートである。
【
図6】本発明の実施例において電子値札通信装置の概略図である。
【
図7】本発明の実施例において電子値札通信装置の別の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施例の目的、技術内容及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照しながら本発明の実施例をより詳細に説明する。ここで、本発明の例示的な実施例及びその説明は、本発明を説明するために用いられるが、本発明を限定するものではない。
【0014】
図1は、本発明の実施例における電子値札通信システムの概略図であり、
図1に示すように、該システムは、
プロセッサと、複数の無線アクセスポイントと、複数の電子値札グループとを含み、ここに、
複数の無線アクセスポイントのそれぞれは、複数の電子値札グループに対応し、複数の電子値札グループのそれぞれは、複数の電子値札を含み、
プロセッサは、データ更新が必要な電子値札の所在する電子値札グループに対応する無線アクセスポイントに複数の更新データパケットを含む更新データを送信するために用いられ、
無線アクセスポイントは、プロセッサから送信された更新データを受信した後に、データ更新が必要な電子値札に、データ更新が必要な電子値札の更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を含む、グループウェークアップメッセージを送信し、データ更新が必要な電子値札が更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信するために用いられ、
電子値札は、周期的にウェークアップし、ウェークアップした後に、グループウェークアップメッセージを受信し、更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を取得し、また、全ての更新データパケットが全部受信されるまで、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップして、未受信の更新データパケットを1回受信するために用いられる。
【0015】
本発明の実施例において、電子値札は、周期的にウェークアップしてグループウェークアップメッセージを受信し、ウェークアップした後に、グループウェークアップメッセージを受信し、全ての更新データパケットが全部受信されるまで、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップして、未受信の更新データパケットを1回受信するため、スリープときにある電子値札の消費電力が非常に小さく、無線アクセスポイントは、データ更新が必要な電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、データ更新が必要な該電子値札が更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信し、このようにすることによって、無線アクセスポイントが同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に更新データパケットを同時に送信するときに、無線アクセスポイントから送信される隣接する更新データパケットは、異なる電子値札に送信されるものとなり、同一の電子値札に対する異なるロットの更新データパケットの間に更新データを受信するためのカウントダウンの時間長というような時間間隔が存在することによって、電子値札に更新データパケットを処理する十分な時間を与え、複数の電子値札グループの通信効率を向上させることができる。
【0016】
具体的に実施するときに、プロセッサは、各電子値札とスーパーマーケット内のある商品との一対一の対応関係を格納することを担当するとともに、一つ又は複数のスーパーマーケット内に分布する複数の無線アクセスポイントを管理することを担当し、これらのアクセスポイントの無線チャンネル情報、例えば動作無線周波数、及び動作命令の開始を含み、プロセッサは、スーパーマーケットバックグラウンドERPデータベースからプッシュされてきたデータに基づいて対応する電子値札の表示すべき内容を生成し、データ更新が必要な電子値札の更新データを形成し、該電子値札の所在する電子値札グループに対応する無線アクセスポイントを見つけ、更新データを該無線アクセスポイントに送信してから、該無線アクセスポイントにより最終的にデータを該電子値札に送信する。
【0017】
電子値札は、消費電力を節約するために、デフォルトでスリープ状態にあり、ウェークアップした後にグループウェークアップメッセージを受信することができるが、無線アクセスポイントは、プロセッサから送信された更新データを受信した後に、データ更新が必要な電子値札にグループウェークアップメッセージを送信し、このため、電子値札がグループウェークアップメッセージを受信することを可能にするために、無線アクセスポイントがグループウェークアップメッセージを送信する時間長は、電子値札が二回の周期にウェークアップしてグループウェークアップメッセージを受信する間隔をカバーする必要があり、グループウェークアップメッセージに、データ更新が必要な電子値札の更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長が付加されている。電子値札は、グループウェークアップメッセージを受信した後に、更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を取得し、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにタイマカウントダウンを行って、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップし、更新データを受信し始める。
【0018】
電子値札が低消費電力を必要とするため、各値札に用いられるMCU(Microcontroller Unit、マイクロ制御ユニット)は、通常、演算能力が比較的に弱く、無線アクセスポイントが同時に一つの電子値札のみと通信して、更新データパケットを連続的に送信すれば、このような低消費電力のMCUは、これらの更新データパケットを処理するには、間に合わないである。そこで、グループ通信方式を用い、無線アクセスポイントは、データ更新が必要な複数の電子値札と同時に通信することができ、隣接するデータパケットは、異なる電子値札に与えられるものであり、データ更新が必要な電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、データ更新が必要な該電子値札が更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信し、このようにすることによって、同一の電子値札の複数のロットの更新データパケットの間に更新データを受信するためのカウントダウンの時間長というような時間間隔が存在することによって、電子値札に更新データパケットを処理する十分な時間を与え、複数の電子値札グループの通信効率を向上させ、グループ通信の効率及び各電子値札の低消費電力の問題をよく両立させることができる。
【0019】
具体的に実施するときに、各電子値札の所在する電子値札グループは、それぞれ、一つの無線アクセスポイントに対応するとともに、プロセッサと電子値札との間は、該無線アクセスポイントにより更新データの伝送を行うため、電子値札と無線アクセスポイントとの間の通信状況は、非常に重要であり、各電子値札が最適な無線アクセスポイントに対応することを確保する必要がある。
【0020】
一実施例において、電子値札は、さらに、周期的にウェークアップした後に、複数の無線アクセスポイントにハートビートデータパケットを送信するために用いられ、
無線アクセスポイントは、さらに、電子値札のハートビートデータパケットを受信し、電子値札のハートビートデータパケットを受信したときの信号強度データを取得し、電子値札のハートビートデータパケットに対応する信号強度データをプロセッサに送信するために用いられ、
プロセッサは、さらに、複数の無線アクセスポイントから送信された複数の電子値札のハートビートデータパケットに対応する信号強度データを受信し、かつそれに基づいて電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定し、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントが現在の無線アクセスポイントと一致しない場合、最適な無線アクセスポイントに基づいて、電子値札に対してネットワークを構築するために用いられる。
【0021】
上記実施例において、電子値札は、周期的にウェークアップした後に、複数の無線アクセスポイントにハートビートデータパケットを能動的に送信し、この周期は、3分間又はより長くてもよく、具体的な過程は、無線アクセスポイントがシステムのサイレント状態で、共通無線チャンネルにおけるハートビート受信機能をオンにし、電子値札が共通チャンネルでハートビートデータパケットを送信し、複数の無線アクセスポイントが該ハートビートデータパケットを受信し、電子値札のハートビートデータパケットを受信したときの信号強度データを取得でき、電子値札のハートビートデータパケットに対応する信号強度データをプロセッサに送信し、プロセッサは、複数の無線アクセスポイントから送信された複数の電子値札のハートビートデータパケットに対応する信号強度データを受信し、かつそれに基づいて電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定し、すなわち、電子値札がどの無線アクセスポイントを用いてデータ更新の最適化を実現できるかを特定し、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントが現在の無線アクセスポイントと一致しない場合、最適な無線アクセスポイントに基づいて、電子値札に対してネットワークを構築する。
【0022】
具体的に実施するときに、プロセッサが最適な無線アクセスポイントに基づいて、電子値札に対してネットワークを構築する方法は、様々があり、以下、そのうちの一つの実施例を挙げる。
【0023】
一実施例において、プロセッサが最適な無線アクセスポイントに基づいて、電子値札に対してネットワークを構築するステップは、
無線チャンネル情報を生成して最適な無線アクセスポイントに送信することであって、前記無線チャンネル情報が、電子値札の標識と、前記最適な無線アクセスポイントにより電子値札の標識に対応する電子値札に送信される設定無線チャンネル指令と、を含むことと、
電子値札の所在する電子値札グループの番号を最適な無線アクセスポイントに対応する電子値札グループのうちの一つの電子値札グループのグループ番号に変更することと、を含む。
【0024】
上記実施例において、前記最適な無線アクセスポイントは、設定無線チャンネル指令を電子値札の標識に対応する電子値札に送信した後に、対応する電子値札は、該設定無線チャンネル指令により最適な無線アクセスポイントと電子値札との間の対応関係を構築し、電子値札は、該設定無線チャンネル指令により、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップして、未受信の更新データパケットを1回受信する。電子値札の所在する電子値札グループの番号を最適な無線アクセスポイントに対応する電子値札グループのうちの一つの電子値札グループのグループ番号に変更することについて、例えば、一つの無線アクセスポイントAは、電子値札グループ1、電子値札グループ2、電子値札グループ3に対応する可能性があり、一つの電子値札が電子値札グループ4にあって上記の過程により特定された最適な無線アクセスポイントがAであると、該電子値札の所在する電子値札グループの番号を変更して、該電子値札の所在する論理グループ番号を1、2又は3に変更することができ、理論的に論理グループ番号が同じである全ての電子値札が物理的位置で近く、かつ同一の無線アクセスポイントで通信することができる確率が高い。このようにグループ通信を行う場合、低消費電力を考慮するとともに、通信効率が最高に達することができる。
【0025】
具体的に実施するときに、電子値札の構造は、様々があってもよく、以下、そのうちの一つの実施例を挙げる。
【0026】
一実施例において、電子値札は、メモリと、コントローラと、ディスプレイとを含み、ここに、
メモリは、更新データを記憶するために用いられ、
コントローラは、ディスプレイに表示されるデータを制御するために用いられる。
【0027】
上記実施例において、ディスプレイは、少なくとも一つの表示領域を有するグラフィックディスプレイでもよく、該グラフィックディスプレイは、ドットマトリクスの方式で製品の価格、品名、産店及び販売促進情報等を表示することができ、勿論、上記グラフィックディスプレイは、例示に過ぎず、他の形式のディスプレイ、例えば、ドットマトリクスディスプレイを用いることもでき、関連する変化例は、いずれも本発明の保護範囲に収まるべきである。メモリは、更新データを記憶するための一つのグループのレジスタを有する。上記電子値札の構造は、電子値札がデータをできるだけ多く記憶しかつ必要に応じて表示することができる。
【0028】
一実施例において、前記更新データは、電子値札の標識と少なくとも一枚の画像とを含み、
プロセッサは、具体的に、商品の属性情報に基づいて該商品の少なくとも一枚の画像を生成し、該商品と電子値札とのバインディング関係に基づいて、該商品の少なくとも一枚の画像に対応する電子値札の標識を生成するために用いられる。
【0029】
上記実施例において、プロセッサは、一つの商品の少なくとも一枚の画像を生成した後に、該商品の少なくとも一枚の画像を無線アクセスポイントにより対応する電子値札に送信する。該商品と電子値札とのバインディング関係は、プロセッサに記憶されており、該バインディング関係は、プロセッサにより管理され、例えば、バインディング関係を変更する作動である。
【0030】
一実施例において、前記更新データは、電子値札表示制御情報を含み、
電子値札のコントローラは、具体的に、電子値札表示制御情報を受信した後に、電子値札のディスプレイに表示される画像を制御するために用いられる。
【0031】
上記実施例において、電子値札表示制御情報は、電子値札の標識、電子値札が表示すべき画像等を含むことができ、該電子値札表示制御情報は、上記の少なくとも一枚の画像と同時に送信されなくてもよく、すなわち、1回のデータ更新において、一つの電子値札に受信される更新データパケットに電子値札表示制御情報が含まれず、次回のデータ更新において、前記更新データパケットに電子値札表示制御情報が含まれる。電子値札が表示すべき画像は、該画像の電子値札メモリにおける番号、例えば、メモリにおける全ての画像の何枚目の画像であるかのものでもよく、画像の標識番号でもよく、実際の状況に応じて特定することができる。
【0032】
上記実施例をまとめ、以下、一つ実施例を挙げて、電子値札通信システムを用いてデータ更新を行う詳細なフローを説明し、
図2は、本発明の実施例において電子値札通信システムを用いてデータ更新を行う詳細なフローチャートであり、
図2に示すように、
プロセッサは、データ更新が必要な電子値札の所在する電子値札グループに対応する無線アクセスポイントに、複数の更新データパケットを含む更新データを送信するステップ201と、
無線アクセスポイントは、プロセッサから送信された更新データを受信した後に、データ更新が必要な電子値札に、データ更新が必要な電子値札の更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を含む、グループウェークアップメッセージを送信するステップ202と、
電子値札は、周期的にウェークアップし、ウェークアップした後に、グループウェークアップメッセージを受信し、更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を取得するステップ203と、
データ更新が必要な電子値札は、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップするステップ204と、
無線アクセスポイントは、該電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信するステップ205と、を含む。
【0033】
以上、電子値札通信システムを用いてデータ更新を行う一つの詳細なフローを挙げて、さらに、上記実施例に基づいて電子値札通信システムを用いてデータ更新を行う他のフローを派生することができ、関連する変化例は、いずれも本発明の保護範囲に収まるべきであることは、勿論、理解されるべきである。
【0034】
上記の実施例をまとめ、以下、一つ実施例を挙げて、電子値札通信システムを用いて最適な無線アクセスポイントを特定する詳細なフローを説明し、
図3は、本発明の実施例において電子値札通信システムを用いて最適な無線アクセスポイントを特定する詳細なフローチャートであり、
図3に示すように、
電子値札は、周期的にウェークアップした後に、複数の無線アクセスポイントにハートビートデータパケットを送信するステップ301と、
複数の無線アクセスポイントは、電子値札のハートビートデータパケットを受信し、電子値札のハートビートデータパケットを受信したときの信号強度データを取得するステップ302と、
複数の無線アクセスポイントは、電子値札のハートビートデータパケットに対応する信号強度データをプロセッサに送信するステップ303と、
プロセッサは、複数の無線アクセスポイントから送信された複数の電子値札のハートビートデータパケットに対応する信号強度データを受信し、かつそれに基づいて電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定するステップ304と、
電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントが現在の無線アクセスポイントと一致しない場合、最適な無線アクセスポイントに基づいて、電子値札の標識と設定無線チャンネル指令とを含む無線チャンネル情報を生成して最適な無線アクセスポイントに送信するステップ305と、
最適な無線アクセスポイントは、前記設定無線チャンネル指令を電子値札の標識に対応する電子値札に送信するステップ306と、
プロセッサは、電子値札の所在する電子値札グループの番号を最適な無線アクセスポイントに対応する電子値札グループのうちの一つの電子値札グループのグループ番号に変更するステップ307と、を含む。
【0035】
以上、電子値札通信システムを用いてデータ更新を行う一つの詳細なフローを挙げて、さらに上記実施例に基づいて電子値札通信システムを用いてデータ更新を行う他のフローを派生することができ、関連する変化例は、いずれも本発明の保護範囲に収まるべきであることは、勿論、理解されるべきである。
【0036】
本発明の実施例により提供される電子値札通信システムにおいて、電子値札は、周期的にウェークアップしてグループウェークアップメッセージを受信し、ウェークアップした後に、グループウェークアップメッセージを受信し、全ての更新データパケットが全部受信されるまで、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップして、未受信の更新データパケットを1回受信するため、スリープ状態にあるときの電子値札の消費電力が非常に小さく、無線アクセスポイントは、データ更新が必要な電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、該電子値札が更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信し、このようにすることによって、同一の電子値札に対して送信された異なるロットの更新データパケットの間に更新データを受信するためのカウントダウンの時間長というような時間間隔が存在することによって、電子値札に更新データパケットを処理する十分な時間を与え、複数の電子値札グループの通信効率を向上させることができる。
【0037】
なお、プロセッサは、複数の無線アクセスポイントから送信された複数の電子値札のハートビートデータパケットに対応する信号強度データに基づいて、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定し、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントが現在の無線アクセスポイントと一致しない場合、最適な無線アクセスポイントに基づいて、電子値札に対してネットワークを構築する。それにより、電子値札通信システムは、低消費電力を考慮するとともに、通信効率が最高に達することができる。
【0038】
本発明の実施例は、さらに二種類の電子値札通信方法を提供し、その問題を解決する原理は、電子値札通信システムと類似し、ここで、詳しい説明を省略する。
【0039】
図4は、本発明の実施例における電子値札通信方法のフローチャートであり、
図4に示すように、該方法は、
プロセッサから送信された電子値札更新データを受信した後に、データ更新が必要な電子値札に、グループウェークアップメッセージを送信し、前記グループウェークアップメッセージは、データ更新が必要な電子値札の更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を含み、前記更新データが複数の更新データパケットを含むステップ401と、
データ更新が必要な電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、該電子値札が更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信するステップ402と、を含む。
【0040】
ステップ401において、該方法を実現する主体は、無線アクセスポイントでもよく、プロセッサから送信された電子値札更新データを受信した後に、データ更新が必要な電子値札にグループウェークアップメッセージを送信し、このときに、電子値札が覚醒状態にある必要があるため、電子値札がグループウェークアップメッセージを受信できるように、無線アクセスポイントがグループウェークアップメッセージを送信する時間長は、電子値札が二回の周期にウェークアップしてグループウェークアップメッセージを受信する間隔をカバーする必要があり、グループウェークアップメッセージには、データ更新が必要な電子値札の更新データを受信するためのカウントダウンの時間長が付加されており、前記更新データが、複数の更新データパケットを含み、ステップ402において、無線アクセスポイントは、データ更新が必要な電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、該電子値札が更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信し、このようにすることによって、同一の電子値札の複数のロットの更新データパケットの間に更新データを受信するためのカウントダウンの時間長というような時間間隔が存在することになり、それにより、電子値札に更新データパケットを処理する十分な時間を与え、複数の電子値札グループの通信効率を向上させ、グループ通信の効率及び各電子値札の低消費電力の問題をよく両立させる。
【0041】
一実施例において、電子値札通信方法は、
電子値札のハートビートデータパケットを受信し、電子値札のハートビートデータパケットを受信したときの信号強度データを取得することであって、前記電子値札のハートビートデータパケットは、電子値札が周期的にウェークアップするときに送信されたことと、
電子値札のハートビートデータパケットに対応する信号強度データを送信することであって、前記ハートビートデータパケットに対応する信号強度データが、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定するために用いられることと、をさらに含む。
【0042】
上記実施例において、該方法を実現する主体は、無線アクセスポイントでもよく、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定する過程は、他の装置、例えば、プロセッサにより完成してもよく、プロセッサは、複数の無線アクセスポイントから送信された複数の電子値札のハートビートデータパケットに対応する信号強度データを受信し、かつそれに基づいて電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定し、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントが現在の無線アクセスポイントと一致しない場合、最適な無線アクセスポイントに基づいて、電子値札に対してネットワークを構築する。
【0043】
本発明の実施例により提供される電子値札通信方法において、プロセッサから送信された電子値札更新データを受信した後に、データ更新が必要な電子値札に、データ更新が必要な電子値札の更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を含む、グループウェークアップメッセージを送信し、前記更新データが複数の更新データパケットを含み、上記過程において、電子値札は、周期的にウェークアップしてグループウェークアップメッセージを受信することによって、スリープ状態にあるときの電子値札の消費電力が非常に小さく、次に、データ更新が必要な電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、該電子値札が更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信し、このようにすることによって、同一の電子値札に対して送信された異なるロットの更新データパケットの間に更新データを受信するためのカウントダウンの時間長というような時間間隔が存在することになり、これによって、電子値札に更新データパケットを処理する十分な時間を与え、複数の電子値札グループの通信効率を向上させることができる。
【0044】
なお、上記ハートビートデータパケットに対応する信号強度データは、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定するために用いられることによって、電子値札と無線アクセスポイントの最適なマッチングを達成することができ、電子値札通信システムは、低消費電力を考慮するとともに、通信効率が最高に達することができる。
【0045】
図5は、本発明の実施例における別の電子値札通信方法のフローチャートであり、
図5に示すように、該方法は、
周期的にウェークアップし、ウェークアップした後に、グループウェークアップメッセージを受信し、更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を取得し、前記更新データが、複数の更新データパケットを含むステップ501と、
全ての更新データパケットが受信されるまで、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップして、未受信の更新データパケットを1回受信するステップ502と、を含む。
【0046】
ステップ501において、該方法を実現する主体は、電子値札でもよく、電子値札は、デフォルトでスリープ状態にあることによって、スリープ状態にあるときの電子値札の消費電力が非常に小さく、該電子値札は、データ更新が必要な電子値札であれば、ステップ502において、該電子値札は、全ての更新データパケットが受信されるまで、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、未受信の更新データパケットを1回受信し、このようにすることによって、該電子値札に対する異なるロットの更新データパケットの間に更新データを受信するためのカウントダウンの時間長というような時間間隔が存在することによって、電子値札に更新データパケットを処理する十分な時間を与え、複数の電子値札グループの通信効率を向上させることができる。
【0047】
一実施例において、電子値札通信方法は、
周期的にウェークアップした後に、複数の無線アクセスポイントにハートビートデータパケットを送信することをさらに含み、前記ハートビートデータパケットが無線アクセスポイントに受信されたときに信号強度データを取得し、前記ハートビートデータパケットに対応するハートビート強度データが、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定するために用いられる。
【0048】
上記実施例において、該方法を実現する主体は、電子値札でもよく、ハートビートデータパケットに対応するハートビート強度データは、最後に無線アクセスポイントによりプロセッサに送信され、プロセッサは、複数の無線アクセスポイントから送信された複数の電子値札のハートビートデータパケットに対応する信号強度データを受信し、かつそれに基づいて電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定し、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントが現在の無線アクセスポイントと一致しない場合、最適な無線アクセスポイントに基づいて、電子値札に対してネットワークを構築する。電子値札と無線アクセスポイントの最適なマッチングを達成することができ、低消費電力を考慮するとともに、通信効率が最高に達することができる。
【0049】
本発明の実施例により提供される電子値札通信方法において、電子値札は、デフォルトでスリープ状態にあることによって、電子値札の消費電力が非常小さく、次に、周期的にウェークアップし、ウェークアップした後に、グループウェークアップメッセージを受信し、更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を取得し、前記更新データが、複数の更新データパケットを含み、全ての更新データパケットが受信されるまで、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップして、未受信の更新データパケットを1回受信し、このようにすることによって、該電子値札に対する異なるロットの更新データパケットの間に更新データを受信するためのカウントダウンの時間長というような時間間隔が存在することによって、電子値札に更新データパケットを処理する十分な時間を与え、複数の電子値札グループの通信効率を向上させることができる。
【0050】
なお、ハートビートデータパケットに対応するハートビート強度データは、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定するために用いられることができることによって、低消費電力を考慮するとともに、通信効率が最高に達することができる。
【0051】
同様な発明思想に基づいて、本発明の実施例は、さらに二種類の電子値札通信装置を提供し、以下の実施例に記載のとおりである。これらの問題を解決する原理は、電子値札通信方法と類似するため、電子値札通信装置の実施は、方法の実施を参照することができ、繰返した説明を省略する。
【0052】
図6は、本発明の実施例における電子値札通信装置の概略図であり、
図6に示すように、該装置は、
プロセッサから送信された電子値札更新データを受信した後に、データ更新が必要な電子値札にグループウェークアップメッセージを送信するためのものであって、前記グループウェークアップメッセージは、データ更新が必要な電子値札の更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を含み、前記更新データが複数の更新データパケットを含む、グループウェークアップメッセージ送信モジュール601と、
データ更新が必要な電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、該電子値札が更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信するための更新データ送信モジュール602と、を含む。
【0053】
一実施例において、電子値札通信装置は、
電子値札のハートビートデータパケットを受信し、電子値札のハートビートデータパケットを受信したときの信号強度データを取得するためのものであって、前記電子値札のハートビートデータパケットは、電子値札が周期的にウェークアップするときに送信されたものであるハートビートデータパケット受信モジュール603と、
電子値札のハートビートデータパケットに対応する信号強度データを送信するための信号強度データ送信モジュール604であって、前記ハートビートデータパケットに対応する信号強度データが、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定するために用いられる信号強度データ送信モジュール604と、をさらに含む。
【0054】
本発明の実施例により提供される電子値札通信装置において、プロセッサから送信された電子値札更新データを受信した後に、データ更新が必要な電子値札に、データ更新が必要な電子値札の更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を含む、グループウェークアップメッセージを送信し、前記更新データが、複数の更新データパケットを含み、上記過程において、電子値札は、周期的にウェークアップしてグループウェークアップメッセージを受信するため、スリープ状態にあるときの電子値札の消費電力が非常に小さく、次に、データ更新が必要な電子値札に対応する更新データパケットが全部送信されるまで、該電子値札が更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとにウェークアップした後に、同一の電子値札グループにおけるデータ更新が必要な電子値札に、該電子値札に対応する未送信の更新データパケットを同時に送信し、このようにすることによって、同一の電子値札に対して送信された異なるロットの更新データパケットの間に更新データを受信するためのカウントダウンの時間長というような時間間隔が存在することによって、電子値札に更新データパケットを処理する十分な時間を与え、複数の電子値札グループの通信効率を向上させることができる。
【0055】
なお、上記ハートビートデータパケットに対応する信号強度データは、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定するために用いられることによって、電子値札と無線アクセスポイントの最適なマッチングを達成することができ、電子値札通信システムは、低消費電力を考慮するとともに、通信効率が最高に達することができる。
【0056】
図7は、本発明の実施例において電子値札通信装置の別の概略図であり、
図7に示すように、該装置は、
周期的にウェークアップし、ウェークアップした後に、グループウェークアップメッセージを受信し、更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を取得するためのものであって、前記更新データが複数の更新データパケットを含むグループウェークアップメッセージ受信モジュール701と、
全ての更新データパケットが受信されるまで、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップして、未受信の更新データパケットを1回受信するための更新データ受信モジュール702と、を含む。
【0057】
一実施例において、電子値札通信装置は、
周期的にウェークアップした後に、複数の無線アクセスポイントにハートビートデータパケットを送信するためのハートビートデータパケット送信モジュール703をさらに含み、前記ハートビートデータパケットが無線アクセスポイントに受信されたときに信号強度データを取得し、前記ハートビートデータパケットに対応するハートビート強度データは、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定ために用いられる。
【0058】
本発明の実施例により提供される電子値札通信装置において、電子値札は、デフォルトでスリープ状態にあることによって、電子値札の消費電力が非常に小さく、次に、周期的にウェークアップし、ウェークアップした後にグループウェークアップメッセージを受信し、更新データを受信するための複数のカウントダウンの時間長を取得し、前記更新データが、複数の更新データパケットを含み、全ての更新データパケットが受信されるまで、更新データを受信するための各カウントダウンの時間長ごとに再びウェークアップして、未受信の更新データパケットを1回受信し、このようにすることによって、該電子値札に対する異なるロットの更新データパケットの間に更新データを受信するためのカウントダウンの時間長というような時間間隔が存在することによって、電子値札に更新データパケットを処理する十分な時間を与え、複数の電子値札グループの通信効率を向上させることができる。
【0059】
なお、ハートビートデータパケットに対応するハートビート強度データは、電子値札に対応する最適な無線アクセスポイントを特定するために用いられることができることによって、低消費電力を考慮するとともに、通信効率が最高に達することができる。
【0060】
当業者は、本発明の実施例が、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解すべきである。したがって、本発明は、完全なハードウェアの実施例、完全なソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた実施例の形態を用いることができる。そして、本発明は、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含む一つ又は複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリ等を含むがこれらに限られない)で実施されたコンピュータプログラム製品の形態を用いることができる。
【0061】
本発明は、本発明の実施例に係る方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明されたものである。フローチャートおよび/またはブロック図の各フローおよび/またはブロック、およびフローチャットおよび/またはブロック図のフローおよび/またはブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実現できることを理解すべきである。これらのコンピュータプログラム命令を泛用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサに提供して、機器を生成することによって、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサに実行される命令にフローチャートの1つのフローまたは複数のフローおよび/またはブロック図の1つのブロックまたは複数のブロックで指定する機能を実現するための装置を生成する。
【0062】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータや他のプログラマブルデータ処理機器を特定の方法で動作させることができるコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶してもよく、そのコンピュータ読み取り可能なメモリに記憶された命令に、フローチャートの1つのフローまたは複数のフローおよび/またはブロック図の1つのブロックまたは複数のブロックで指定する機能を実現する命令装置を含む製品を生成する。
【0063】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理機器にロードされることができ、それにより、コンピュータまたは他のプログラマブル機器で一連の操作ステップを実行することでコンピュータにより実現する処理を生成することによって、コンピュータまたは他のプログラマブル機器で実行する命令により、フローチャートの1つのフローまたは複数のフローおよび/またはブロック図の1つのブロックまたは複数のブロックで指定する機能を実現するためのステップを提供する。
【0064】
上記の具体的な実施例は、本発明の目的、技術的解決手段及び有益な効果をさらに詳細に説明する。以下のことを理解すべきであり、すなわち、上記は、本発明の具体的な実施例に過ぎず、本発明の保護範囲を制限するものではなく、本発明の精神と原則の範囲内で行われた全ての変更、同等の置換、改良などは、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。