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特許7334540画像印刷システム、画像印刷装置、及び画像印刷用プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-21
(45)【発行日】2023-08-29
(54)【発明の名称】画像印刷システム、画像印刷装置、及び画像印刷用プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20230822BHJP
   B41J 21/00 20060101ALI20230822BHJP
【FI】
G06F3/12 365
G06F3/12 305
G06F3/12 387
G06F3/12 392
B41J21/00 Z
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019155880
(22)【出願日】2019-08-28
(65)【公開番号】P2021033850
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2022-07-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】桐原 和子
【審査官】佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-045185(JP,A)
【文献】特開2017-037521(JP,A)
【文献】特開2004-175095(JP,A)
【文献】特開2013-232132(JP,A)
【文献】特開2018-063705(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/09- 3/12
B41J 29/00- 29/70
H04N 1/00
B41J 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末と画像印刷装置とを含む画像印刷システムであって、
前記携帯端末は、第1のプロセッサを備え、
前記第1のプロセッサは、コンテンツの所在を示す所在情報、記コンテンツを印刷すべき印刷指示、及び、前記コンテンツを印刷するための印刷ポリシーを、前記携帯端末が前記画像印刷装置の印刷機能を制御するためのデバイスドライバを用いることなく送信可能である送信用ソフトウェアを用いて送信し、
前記画像印刷装置は、第2のプロセッサを備え、
前記第2のプロセッサは、前記携帯端末から、前記所在情報前記印刷指示、及び、前記印刷ポリシーを、前記送信用ソフトウェアに対応する受信用ソフトウェアを用いて受信し、
前記所在情報により特定される前記コンテンツを取得し、
前記印刷ポリシーに基づき、前記画像印刷装置が印刷するための印刷パラメータを決定し、
前記取得されたコンテンツを前記印刷指示及び前記印刷パラメータに従って印刷する、
画像印刷システム。
【請求項2】
前記送信用ソフトウェアは、前記コンテンツを閲覧するための閲覧用ソフトウェアに搭載されている、
請求項1に記載の画像印刷システム。
【請求項3】
前記送信用ソフトウェアは、前記コンテンツを閲覧するための閲覧用ソフトウェアに外付けされている、
請求項1に記載の画像印刷システム。
【請求項4】
前記第1のプロセッサは、前記印刷ポリシーとして、前記コンテンツを本来の大きさで印刷すべき旨を送信する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の画像印刷システム。
【請求項5】
前記第1のプロセッサは、前記印刷ポリシーとして、前記コンテンツを印刷すべき媒体の大きさに合わせて印刷すべき旨を送信する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の画像印刷システム。
【請求項6】
前記第1のプロセッサは、前記印刷ポリシーとして、前記携帯端末に表示されているサイズでコンテンツを印刷すべき旨を送信する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の画像印刷システム。
【請求項7】
前記第1のプロセッサは、複数の異なる印刷ポリシーの中からユーザにより指定された印刷ポリシーを受け付け、
受け付けた印刷ポリシーを前記画像印刷装置に送信し、
前記第2のプロセッサは、前記携帯端末から受信した前記印刷ポリシーに基づき、前記画像印刷装置が印刷するための印刷パラメータを決定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の画像印刷システム。
【請求項8】
第1のプロセッサを備え、
前記第1のプロセッサは、
携帯端末が備える第2のプロセッサから、印刷機能を制御するためのデバイスドライバを用いることなく送信可能である送信用ソフトウェアを用いて送信される、コンテンツの所在を示す所在情報、記コンテンツを印刷すべき印刷指示、及び、前記コンテンツを印刷するための印刷ポリシーを、前記送信用ソフトウェアに対応する受信用ソフトウェアを用いて受信し、
前記所在情報により特定される前記コンテンツを取得し、
前記印刷ポリシーに基づき、前記印刷機能により印刷するための印刷パラメータを決定し、
前記取得されたコンテンツを前記印刷指示及び前記印刷パラメータに従って印刷する、
画像印刷装置。
【請求項9】
コンピュータに、
コンテンツの所在を示す所在情報、記コンテンツを印刷すべき印刷指示、及び、前記コンテンツを印刷するための印刷ポリシーを、印刷機能を制御するためのデバイスドライバを用いることなく送信可能である送信用ソフトウェアを用いて送信し、
前記所在情報前記印刷指示、及び、前記印刷ポリシーを、前記送信用ソフトウェアに対応する受信用ソフトウェアを用いて受信し、
前記所在情報により特定される前記コンテンツを取得し、
前記印刷ポリシーに基づき、前記印刷機能により印刷するための印刷パラメータを決定し、
前記取得されたコンテンツを前記印刷指示及び前記印刷パラメータに従って印刷する、
ことを実行させるための画像印刷用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像印刷システム、画像印刷装置、及び画像印刷用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ネットワーク上でウェブサイトを管理するウェブサーバと、前記ネットワークを介して前記ウェブサイトにアクセスする機能を備えた端末と、前記ネットワークを介してデータ通信を行う機能を備えると共に入力データを印刷するプリンタと、前記ネットワークに接続されたプリントサーバとにより構成され、前記端末は、前記ウェブサイト内の印刷すべきコンテンツデータにアクセスするためのアクセス情報を含む印刷指示情報を前記プリントサーバへ発信する印刷指示発信手段を備え、前記プリントサーバは、前記端末からの印刷指示情報に含まれるアクセス情報に従って前記ウェブサーバにアクセスし前記印刷すべきコンテンツデータを取得する印刷データ取得手段と、この取得されたコンテンツデータを前記プリンタへ送信する印刷データ送信手段とを備えたことを特徴とする印刷システムを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-840991号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
端末(例えば、携帯端末)で閲覧しているコンテンツ(地図等)を、プリンタ及び複合機等の画像印刷装置で印刷するためには、画像印刷装置の事前設定を要する。画像印刷装置の事前設定とは、例えば、画像印刷装置に予めデバイスドライバをインストールしておくこと等である。
【0005】
本発明は、携帯端末で閲覧しているコンテンツを、画像印刷装置において事前設定をすることなく、画像印刷装置で印刷することができる画像印刷システム、画像印刷装置、及び画像印刷用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決すべく、第1態様に係る画像印刷システムは、携帯端末と画像印刷装置とを含む画像印刷システムであって、前記携帯端末は、第1のプロセッサを備え、前記第1のプロセッサは、コンテンツの所在を示す所在情報、及び、前記コンテンツを印刷すべき印刷指示を、前記携帯端末が前記画像印刷装置の印刷機能を制御するためのデバイスドライバを用いることなく送信可能である送信用ソフトウェアを用いて送信し、前記画像印刷装置は、第2のプロセッサを備え、前記第2のプロセッサは、前記携帯端末から、前記所在情報及び前記印刷指示を、前記送信用ソフトウェアに対応する受信用ソフトウェアを用いて受信し、前記所在情報により特定される前記コンテンツを取得し、前記取得されたコンテンツを前記印刷指示に従って印刷する。
【0007】
第2態様に係る画像印刷システムは、第1態様に係る画像印刷システムにおいて、前記送信用ソフトウェアは、前記コンテンツを閲覧するための閲覧用ソフトウェアに搭載されている。
【0008】
第3態様に係る画像印刷システムは、第1態様に係る画像印刷システムにおいて、前記送信用ソフトウェアは、前記コンテンツを閲覧するための閲覧用ソフトウェアに外付けされている。
【0009】
第4態様に係る画像印刷システムは、第1態様から第3態様までのいずれかの画像印刷システムにおいて、前記第1のプロセッサは、前記コンテンツを印刷するための印刷ポリシーを送信し、前記第2のプロセッサは、前記印刷ポリシーに基づき、前記画像印刷装置が印刷するための印刷パラメータを決定する。
【0010】
第5態様に係る画像印刷システムは、第4態様の画像印刷システムにおいて、前記第1のプロセッサは、前記印刷ポリシーとして、前記コンテンツを本来の大きさで印刷すべき旨を送信する。
【0011】
第6態様に係る画像印刷システムは、第4態様の画像印刷システムにおいて、前記第1のプロセッサは、前記印刷ポリシーとして、前記コンテンツを印刷すべき媒体の大きさに合わせて印刷すべき旨を送信する。
【0012】
第7態様に係る画像印刷システムは、第4態様の画像印刷システムにおいて、前記第1のプロセッサは、前記印刷ポリシーとして、前記携帯端末に表示されているサイズでコンテンツを印刷すべき旨を送信する。
【0013】
第8態様に係る画像印刷システムは、第4態様の画像印刷システムにおいて、前記第1のプロセッサは、複数の異なる印刷ポリシーの中からユーザにより指定された印刷ポリシーを受け付け、受け付けた印刷ポリシーを前記画像印刷装置に送信し、前記第2のプロセッサは、前記携帯端末から受信した前記印刷ポリシーに基づき、前記画像印刷装置が印刷するための印刷パラメータを決定する。
【0014】
第9態様に係る画像印刷装置は、第1のプロセッサを備え、前記第1のプロセッサは、携帯端末が備える第2のプロセッサから、印刷機能を制御するためのデバイスドライバを用いることなく送信可能である送信用ソフトウェアを用いて送信される、コンテンツの所在を示す所在情報、及び、前記コンテンツを印刷すべき印刷指示を、前記送信用ソフトウェアに対応する受信用ソフトウェアを用いて受信し、前記所在情報により特定される前記コンテンツを取得し、前記取得されたコンテンツを前記印刷指示に従って印刷する。
【0015】
第10態様に係る画像印刷用プログラムは、コンピュータに、コンテンツの所在を示す所在情報、及び、前記コンテンツを印刷すべき印刷指示を、印刷機能を制御するためのデバイスドライバを用いることなく送信可能である送信用ソフトウェアを用いて送信し、前記所在情報及び前記印刷指示を、前記送信用ソフトウェアに対応する受信用ソフトウェアを用いて受信し、前記所在情報により特定される前記コンテンツを取得し、前記取得されたコンテンツを前記印刷指示に従って印刷する、ことを実行させる。
【発明の効果】
【0016】
第1態様に係る画像印刷システム、第9態様に係る画像印装置、及び第10態様に係る画像印刷用プログラムによれば、携帯端末で閲覧しているコンテンツを、印刷機能に関する事前設定をすることなく印刷することができる。
【0017】
第2態様に係る画像印刷システムによれば、閲覧用ソフトウェアから送信用ソフトウェアへ、コンテンツの所在情報及び印刷指示を、閲覧用ソフトウェア及び送信用ソフトウェア間での操作の切り替えを携帯端末のユーザが意識することなく、受け渡しすることができる。
【0018】
第3態様に係る画像印刷システムによれば、閲覧用ソフトウェアから送信用ソフトウェアへ、コンテンツの所在情報及び印刷指示を、閲覧用ソフトウェア及び送信用ソフトウェア間での操作の切り替えを携帯端末のユーザが意識した上で、受け渡しすることができる。
【0019】
第4態様に係る画像印刷システムによれば、印刷ポリシーが固定されている場合と比較して、様々な態様でコンテンツを印刷することができる。
【0020】
第5態様に係る画像印刷システムによれば、画像印刷装置に、コンテンツの拡大または縮小のための画像処理という負荷を掛けることなく、コンテンツを印刷することができる。
【0021】
第6態様に係る画像印刷システムによれば、印刷すべき媒体の大きさに対してコンテンツが大き過ぎること及び小さ過ぎることを回避することができる。
【0022】
第7態様に係る画像印刷システムによれば、携帯端末上で閲覧している印象のままで、コンテンツを印刷することができる。
【0023】
第8態様に係る画像印刷システムによれば、コンテンツを、携帯端末のユーザが希望する印刷ポリシーにより定まる印刷パラメータに従って、印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】実施形態1の画像印刷システムの構成を示す。
図2】実施形態1の複合機の構成を示す。
図3】実施形態1の複合機の機能ブロック図である。
図4】実施形態1の携帯端末の構成を示す。
図5】実施形態1の携帯端末の機能ブロック図である。
図6】実施形態1のコンテンツ及び部品を示す。
図7】実施形態1の画像印刷システムの動作を示すフローチャートである。
図8】実施形態2の画像印刷システムの動作を示すフローチャートである。
図9】(A)は、実施形態2の携帯端末で表示される部品の一の状態を示す。(B)は、実施形態2の「そのまま印刷」の印刷ポリシーでの印刷を示す。(C)は、実施形態2の印刷ポリシーが「複合機の用紙サイズで印刷」の印刷ポリシーでの印刷を示す。(D)は、実施形態2の「携帯端末での物理サイズでの印刷」の印刷ポリシーでの印刷を示す。
図10】(A)は、実施形態2の携帯端末で表示される部品の他の状態を示す。(B)は、実施形態2の「」の印刷ポリシーでの印刷を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明に係る画像印刷システムの実施形態について図面を参照して説明する。
〈実施形態1〉
〈実施形態1の構成〉
図1は、実施形態1の画像印刷システムの構成を示す。以下、実施形態1の画像印刷システムの構成について、図1を参照して説明する。
【0026】
実施形態1の画像印刷システム1は、携帯端末が3クラウド4上のコンテンツCN(例えば、ホームページ)、及び、コンテンツCNを構成する部品BH1~BH5(図6に図示。)を複合2機で印刷すべく、図1に示されるように、複合機2と、携帯端末3と、クラウド4とを含む。
【0027】
〈複合機の構成〉
図2は、実施形態1の複合機の構成を示す。
【0028】
複合機2は、図2に示されるように、入力部2Aと、CPU2Bと、出力部2Cと、記憶媒体2Dと、メモリ2Eとを有する。入力部2Aは、例えば、スキャナから構成される。CPU2Bは、第2のプロセッサの一例であり、ソフトウェアに従ってハードウェアを動作させる、よく知られたコンピュータの中核である。出力部2Cは、例えば、プリンタから構成される。
【0029】
記憶媒体2Dは、例えば、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)、ROM(Read Only Memory)から構成される。メモリ2Eは、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)から構成される。
【0030】
記憶媒体2Dは、図2に示されるように、プログラム2PR、通信アプリケーション2CM、及び、ブラウザ2BRを記憶する。プログラム2PRは、複合機2が実行すべき処理の内容を規定する命令群である。通信アプリケーション2CMは、『受信用ソフトウェア』の一例である。ブラウザ2BRは、広く知られた、インターネット上のホームページ等を閲覧するためのソフトウェアの一例である。
【0031】
通信アプリケーション2CMは、複合機2内の印刷部24(図3に図示。)の印刷機能を制御するためのデバイスドライバ(例えば、プリンタドライバ)を用いることなく、複合機2へ、例えば、コンテンツCNの所在を示す所在情報の一例としてのURL(Uniform Resource Locator)、及び、コンテンツCNを印刷すべき印刷指示を送信可能である。通信アプリケーション2CMは、例えば、NFC(Near Field Communication)、ZigBee等の方式により通信する。
【0032】
図3は、実施形態1の複合機の機能ブロック図である。
【0033】
実施形態1の複合機2は、図3に示されるように、通信部21と、近距離通信部22と、印刷パラメータ部23と、印刷部24と、制御部25と、記憶部26とを有する。
【0034】
複合機2における、ハードウェアの構成と機能的な構成との関係については、ハードウェア上で、CPU2Bが、記憶媒体2Dに記憶されたプログラム2PRを、メモリ2Eを用いつつ実行すると共に、必要に応じて、入力部2A及び出力部2Cの動作を制御する。これにより、通信部21、近距離通信部22、印刷パラメータ部23、及び、印刷部24の各部の機能が実現され、また、制御部25による、前記した各部の動作の監視及び制御が実現される。各部の機能の詳細については、後述する。
【0035】
〈携帯端末の構成〉
図4は、実施形態1の携帯端末の構成を示す。
【0036】
携帯端末3は、図4に示されるように、入力部3Aと、CPU3Bと、出力部3Cと、記憶媒体3Dと、メモリ3Eとを有する。入力部3Aは、例えば、タッチパネル、入力キーから構成される。CPU3Bは、上記したCPU2B(図2に図示。)と同様に、第1のプロセッサの一例であり、ソフトウェアに従ってハードウェアを動作させる、よく知られたコンピュータの中核である。出力部3Cは、例えば、液晶パネル、スピーカから構成される。
【0037】
記憶媒体3Dは、上記した記憶媒体2D(図2に図示。)と同様に、例えば、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)、ROM(Read Only Memory)から構成される。メモリ3Eは、上記したメモリ2E(図2に図示。)と同様に、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)から構成される。
【0038】
ここで、記憶媒体3Dは、図4に示されるように、上記した記憶媒体2Dと同様に、プログラム3PR、通信アプリケーション3CM、及び、ブラウザ3BRを記憶する。プログラム3PRは、携帯端末3が実行すべき処理の内容を規定する命令群である。通信アプリケーション3CMは、『送信用ソフトウェア』の一例である。ブラウザ3BRは、『閲覧用ソフトウェア』の一例である。
【0039】
通信アプリケーション3CMは、複合機2の通信アプリケーション2CM(図2に図示。)に対応しており、通信アプリケーション2CMから、複合機2内の印刷部24(図3に図示。)の印刷機能を制御するためのデバイスドライバ(例えば、プリンタドライバ)を用いることなく、例えば、上記した印刷すべきコンテンツCNのURL、及び、コンテンツCNを印刷すべき印刷指示を受信する。
【0040】
ブラウザ3BRは、上記したブラウザ2BR(図2に図示。)と同様に、インターネット上のホームページ等を閲覧するためのソフトウェアである。
【0041】
〈通信アプリケーションとブラウザとの関係〉
通信アプリケーション3CMとブラウザ3BRとの関係については、例えば、通信アプリケーション3CMがブラウザ3BRにプラグイン(搭載)されていることが望ましい。これにより、ブラウザ3BRが先に入手した情報(例えば、コンテンツCNのURL)が、その後に、通信アプリケーション3CMに共有される。
【0042】
通信アプリケーション3CMとブラウザ3BRとの関係については、また、前記したプラグインに代えて、通信アプリケーション3CMがブラウザ3BRに外付けされていてもよい。これにより、ブラウザ3BRが先に入手した情報(例えば、コンテンツCNのURL)が、その後に、通信アプリケーション3CMに共有される。
【0043】
図5は、実施形態1の携帯端末の機能ブロック図である。
【0044】
携帯端末3は、図5に示されるように、通信部31と、近距離通信部32と、印刷ポリシー部33と、制御部34と、記憶部35とを有する。
【0045】
携帯端末3における、ハードウェアの構成と機能的な構成との関係については、ハードウェア上で、CPU3Bが、記憶媒体3Dに記憶されたプログラム3PRを、メモリ3Eを用いつつ実行すると共に、必要に応じて、入力部3A及び出力部3Cの動作を制御する。これにより、通信部31、近距離通信部32、及び、印刷ポリシー部33の各部の機能が実現され、また、制御部34による、前記した各部の動作の監視及び制御が実現される。各部の機能の詳細については、後述する。
【0046】
〈クラウドの構成〉
【0047】
図1に戻り、クラウド4は、例えば、インターネット上でのサーバである。クラウド4には、図6に示されるように、例えば、インターネット経由で閲覧可能なコンテンツCNが保存されている。コンテンツCNは、複数の部品BH1~BH5から構成されている。複数の部品BH1~BH5は、例えば、グラフ、文字等の画像である。コンテンツCN自体が、コンテンツの所在を示す情報であるURLを有し、また、部品BH1~BH5も、それぞれ、部品BH1~BH5の所在を示す情報であるURLを有する。これにより、コンテンツCNのURLを指定することによって、コンテンツCNの全体を印刷することを実現し、他方で、部品BH1~BH5の各々のURLを指定することによって、部品BH1~BH5の各々のみを印刷することを実現する。
【0048】
〈実施形態1の動作〉
実施形態1の画像印刷システムの動作について説明する。
【0049】
図7は、実施形態1の画像印刷システムの動作を示すフローチャートである。以下、実施形態1の画像印刷システムの動作について、図7のフローチャートに沿って説明する。
【0050】
以下では、コンテンツCN(図1図6に図示。)を閲覧するために、アクセス情報(携帯端末3のユーザのID番号、及び、パスワード)をクラウド4に送信する必要があることを想定する。また、携帯端末3のユーザは、コンテンツCNの全体を印刷することを希望せず、他方で、コンテンツCN中の部品BH4のみを印刷することを希望することを想定する。
【0051】
ステップS1:携帯端末3(図1に図示。)では、CPU3B(図4に図示。)は、通信部31(図5に図示。)として、クラウド4をブラウズする。即ち、CPU3Bは、ブラウザ3BR(図4に図示。)を用いて、クラウド4にアクセスし、かつ、携帯端末3のユーザが入力する、コンテンツCN(図1図6に図示。)のURL及びアクセス情報をクラウド4へ送信することにより、携帯端末3のユーザは、コンテンツCN(図6に図示。)を閲覧する。
【0052】
ステップS2:コンテンツCNを閲覧する携帯端末3のユーザは、携帯端末3に、部品BH4のURLを取得すべき命令を指示すると、携帯端末3のCPU3Bは、通信部31(図5に図示。)として、ブラウザ3BRを用いて、クラウド4から、部品BH4のURLを取得する。
【0053】
ステップS3:部品BH4のURLが取得されると、携帯端末3のユーザは、携帯端末3に、複合機2で部品BH4を印刷すべき旨の指示である印刷指示を入力する。換言すれば、入力部3Aは、携帯端末3のユーザから、前記した印刷指示を受け付ける。前記した入力に引き続き、携帯端末3のユーザは、携帯端末3の近距離通信部32(図5に図示。)を、複合機2(図1に図示。)の近距離通信部22(図3に図示。)の近傍にかざす。これにより、携帯端末3では、CPU3Bは、近距離通信部32として、通信アプリケーション3CM(図4に図示。)を用いて、ユーザにより入力されたコンテンツCNのURL、クラウド4から取得された部品BH4のURL、並びに、携帯端末3のユーザにより入力されたアクセス情報及び印刷指示を、複合機2へ送信する。
【0054】
ステップS4:複合機2では、CPU2B(図2に図示。)は、近距離通信部22として、通信アプリケーション2CM(図2に図示。)を用いて、携帯端末3から、コンテンツCNのURL、部品BH4のURL、アクセス情報、及び、印刷指示を受信する。
【0055】
ステップS5:複合機2では、CPU2Bは、通信部21(図3に図示。)として、ブラウザ2BR(図2に図示。)を用いて、携帯端末3から受信した、コンテンツCNのURL、部品BH4のURL、及びアクセス情報を用いて、クラウド4へアクセスし、これにより、クラウド4内の部品BH4を入手する。
【0056】
ステップS6:複合機2では、CPU2Bは、印刷部24(図3に図示。)として、携帯端末3から受信した印刷指示に従って、部品BH4を、印刷媒体(例えば、印刷用紙)に印刷する。
【0057】
上述したように、実施形態1の画像印刷システム1では、携帯端末3では、近距離通信部32が、複合機2の印刷部24の印刷機能を制御するためのデバイスドライバを用いることなく送信可能である通信アプリケーション3CMを用いて、即ち、複合機2の印刷部24の印刷機能を制御するためのプリンタドライバを用いることなく、コンテンツCNのURL、部品BH4のURL、コンテンツCNのアクセス情報、及び、印刷指示を複合機2へ送信する。
【0058】
他方で、複合機2では、近距離通信部22が、携帯端末3の通信アプリケーション3CMに対応する通信アプリケーション2CMを用いて、コンテンツCNのURL、部品BH4のURL、コンテンツCNのアクセス情報、及び、印刷指示を受信する。複合機2では、さらに、通信部21が、ブラウザ2BRを用いて、コンテンツCNのURL、部品BH4のURL、及び、コンテンツCNのアクセス情報に基づき、クラウド4から部品BH4を入手し、かつ、印刷部24が、携帯端末3から受信した印刷指示に従って、部品BH4を印刷する。
【0059】
これにより、携帯端末3では、複合機2についての事前設定を行う必要がない。即ち、デバイスドライバの1つであるプリンタドライバを携帯端末3にインストールし、複合機2の印刷機能に関する様々な設定を事前に行う必要がない。
【0060】
〈実施形態2〉
実施形態2の画像印刷システムについて説明する。
【0061】
実施形態2の画像印刷システム1では、実施形態1の画像印刷システム1と異なり、複合機2は、BH4の印刷を、携帯端末3が設定する印刷ポリシーにより決定される印刷パラメータに沿って行う。印刷ポリシー、及び、印刷パラメータの詳細については、後述する。
【0062】
〈実施形態2の構成〉
実施形態2の画像印刷システム1の構成は、図1に示される、実施形態1の画像印刷システム1の構成と同一である。実施形態2の複合機2の構成は、図2及び図3に示される、実施形態1の複合機2の構成と同一である。実施形態3の携帯端末3の構成は、図4及び図5に示される、実施形態1の複合機2の構成と同一である。実施形態2のクラウド4の構成は、実施形態1のクラウド4の構成と同一である。
【0063】
〈実施形態2の動作〉
実施形態2の画像印刷システム1の動作について説明する。
【0064】
図8は、実施形態2の画像印刷システムの動作を示すフローチャートである。以下、実施形態2の画像印刷システムの動作について、図8のフローチャートに沿って説明する。
【0065】
ステップS11:上記したステップS1と同様に、携帯端末3では、CPU3B(図4に図示。)は、通信部31(図5に図示。)として、クラウド4(図1に図示。)をブラウズする。即ち、CPU3Bは、ブラウザ3BR(図4に図示。)を用いて、クラウド4にアクセスし、かつ、携帯端末3のユーザが入力する、コンテンツCN(図1図6に図示。)のURL及びアクセス情報をクラウド4へ送信することにより、携帯端末3のユーザは、コンテンツCNを閲覧する。より正確には、携帯端末3のユーザは、図6及び図9(A)に示されるように、携帯端末3の出力部3Cである液晶パネルの画面で、部品BH4である文字「ABC」を閲覧する。
【0066】
ステップS12:上記したステップS2と同様に、携帯端末3のユーザは、携帯端末3に、部品BH4のURLを取得すべき命令を指示すると、携帯端末3のCPU3Bは、通信部31(図5に図示。)として、ブラウザ3BRを用いて、クラウド4から、部品BH4のURLを取得する。
【0067】
ステップS13:部品BH4のURLが取得されると、携帯端末3のユーザは、携帯端末3に、複合機2の印刷機能を指定するための印刷ポリシーを入力する。換言すれば、CPU3Bは、印刷ポリシー部33(図5に図示。)として、携帯端末3のユーザから、複合機2の印刷機能を指定するための印刷ポリシーの設定を受け付ける。
【0068】
ここで、「印刷ポリシー」とは、実施形態2の複合機2を含む様々な複合機及び印刷装置に共通的な、コンテンツCN及び部品BH1~BH5等を印刷するための一般的条件をいう。印刷ポリシーの種類としては、例えば、(1)そのまま印刷すること(本来の大きさで印刷すること)、(2)複合機及び印刷装置の用紙サイズに合わせて印刷すること(印刷すべき媒体の大きさに合わせて印刷すること)、(3)携帯端末等での物理サイズで印刷すること(携帯端末に表示されているサイズで印刷すること)が挙げられる。
【0069】
携帯端末3のユーザは、上記した(1)で印刷しようとするときには、携帯端末3で、印刷ポリシーとして、「そのまま印刷の旨」を指定する。
【0070】
携帯端末3のユーザは、上記した(2)で印刷しようとするときには、携帯端末3で、印刷ポリシーとして、「複合機2が印刷すべき用紙サイズ(例えば、A4、A3)」、「印刷しようとするコンテンツCN、部品BH1~BH5の画像サイズ(例えば、画像の縦横の長さ)」を指定する。
【0071】
携帯端末3のユーザは、上記した(3)で印刷しようとするときには、携帯端末3で、印刷ポリシーとして、「拡大の旨または縮小の旨」、「携帯端末3の画面のサイズ(例えば、画面の縦横の画素数)」、「コンテンツCN、部品BH1~BH5の解像度(例えば、1インチ当たりのドット数)」を指定する。
【0072】
ステップS14:ステップS13で印刷ポリシーの設定の受け付けが完了すると、携帯端末3のユーザは、携帯端末3に、複合機2で部品BH4を印刷すべき旨の指示である印刷指示を入力する。即ち、携帯端末3の入力部3Aは、携帯端末3のユーザから、前記した印刷指示を受け付ける。前記した入力に引き続き、携帯端末3のユーザは、携帯端末3の近距離通信部32(図5に図示。)を、複合機2(図1に図示。)の近距離通信部22(図3に図示。)の近傍にかざす。これにより、携帯端末3では、CPU3Bは、近距離通信部32として、通信アプリケーション3CM(図4に図示。)を用いて、実施形態1と同様に、携帯端末3のユーザにより入力されたコンテンツCNのURL、クラウド4から取得された部品BH4のURL、携帯端末3のユーザにより入力されたアクセス情報及び印刷指示を複合機2へ送信し、しかも、実施形態2に固有として、携帯端末3のユーザにより設定された印刷ポリシーも複合機2へ送信する。
【0073】
ステップS15:複合機2では、CPU2B(図2に図示。)は、近距離通信部22(図3に図示。)として、通信アプリケーション2CM(図2に図示。)を用いて、携帯端末3から、コンテンツCNのURL、部品BH4のURL、アクセス情報、印刷指示、及び、印刷ポリシーを受信する。
【0074】
ステップS16:複合機2では、CPU2Bは、印刷パラメータ部23(図3に図示。)として、携帯端末3から受信した印刷ポリシーを用いて、印刷パラメータを決定する。ここで、「印刷パラメータ」とは、複合機2に固有な、コンテンツCN、部品BH1~BH5等を印刷するための個別的条件をいう。
【0075】
上記した(1)のとき、即ち、受信した印刷ポリシーが「そのまま印刷の旨」であるとき、CPU2Bは、「初期設定されているサイズの用紙(例えば、多くの場合にA4サイズ)で印刷」との印刷パラメータを決定する。
【0076】
上記した(2)のとき、即ち、受信した印刷ポリシーが、例えば、「複合機2が印刷すべき用紙サイズ(A3)」、「部品BH4の画像サイズ(140mm×200mm)」であるとき、CPU2Bは、例えば、複合機2において、「A3用紙(297mm×420mm)が収納されているトレイ」で、かつ、部品BH4をA3の用紙サイズに合わせて印刷すべく、「部品BH4を縦横2倍のサイズ(280mm×400mm)」で印刷すべきであるとの印刷パラメータを決定する。
【0077】
上記した(3)のとき、即ち、受信した印刷ポリシーが、例えば、「拡大(面積で2倍)の旨」、「携帯端末3の画面のサイズ(1080×1920ピクセル)」、「部品BH4の解像度(300dpi)」であるとき、CPU2Bは、例えば、複合機2において、「縦横を1.41倍に拡大」、「部品BH4の画像サイズ(91mm×163mm)」で印刷すべきであるとの印刷パラメータを決定する。
【0078】
ここで、部品BH4の画像サイズの縦の長さ「91mm」は、25.4mm/300ピクセル×1080ピクセルを計算することにより得られ、また、縦の長さ「163mm」は、25.4mm/300ピクセル×1920ピクセルを計算することにより得られる。
【0079】
ステップS17:上記したステップS5と同様に、複合機2では、CPU2Bは、通信部21(図3に図示。)として、ブラウザ2BR(図2に図示。)を用いて、携帯端末3から受信した、コンテンツCNのURL、部品BH4のURL、及びアクセス情報を用いて、クラウド4へアクセスし、これにより、クラウド4内の部品BH4を入手する。
【0080】
ステップS18:複合機2では、CPU2Bは、印刷部24(図3に図示。)として、ステップS15で携帯端末3から受信した印刷指示の下で、ステップS16で決定された印刷パラメータに従いつつ、ステップS17でクラウド4から入手した部品BH4を印刷する。
【0081】
より詳しくは、上記(1)のときには、CPU2Bは、図9(B)に示されるように、部品BH4を、印刷パラメータである「初期設定のサイズの用紙(A4)」に従って印刷する。
【0082】
また、上記(2)のときには、CPU2Bは、図9(C)に示されるように、部品BH4を、印刷パラメータである「A3用紙」及び「縦横2倍のサイズ」に従って印刷する。
【0083】
さらに、上記(3)のときには、CPU2Bは、図9(D)に示されるように、部品BH4を、印刷パラメータである「縦横を1.41倍に拡大」、「画像サイズ(91mm×163mm)」に従って印刷する。
【0084】
上述したように、実施形態2の画像印刷システム1では、携帯端末3では、近距離通信部32は、通信アプリケーション3CMを用いて、複合機2へ、実施形態1と同様に、コンテンツCNのURL、部品BH4のURL、コンテンツCNのアクセス情報、及び、印刷指示を送信することに加えて、実施形態2として固有に、印刷ポリシーも送信する。
【0085】
他方で、複合機2では、近距離通信部22は、通信アプリケーション2CMを用いて、上記した、コンテンツCNのURL、部品BH4のURL、コンテンツCNのアクセス情報、印刷指示、及び、印刷ポリシーを受信すると、部品BH4の印刷を、実施形態1と同様に、印刷指示に従って行うことに加えて、実施形態2として固有に、携帯端末3のユーザが設定する印刷ポリシーから決定される印刷パラメータに基づき行う。
【0086】
これにより、複合機2の機能に関する様々な設定を事前に行っておく必要が無い。また、携帯端末3のユーザが意図する態様で部品BH4が印刷される。
【0087】
〈実施形態2の変形例〉
携帯端末3が、図9(A)に示される、拡大及び縮小がされていない部品BH4を表示することに代えて、図10(A)に示される、拡大された部品BH4を表示する場合であって、上記した(3)のとき、即ち、印刷ポリシーが「携帯端末3での物理サイズで印刷」であることを想定する。当該想定の下で、携帯端末3では、近距離通信部32は、通信アプリケーション3CMを用いて、携帯端末3の画面に表示されている、部品BH4の「一部」についての、例えば、四隅の点P1~P4の座標位置を、通信アプリケーション3CMを用いて複合機2に送信する。
【0088】
これにより、複合機2では、印刷部24は、図9(B)及び図9(D)に示される、部品BH4の「全体」を印刷することに代えて、上記した四隅の点P1~P4の座標位置に基づき、図10(A)に示される、拡大された部品BH4のうち、図10(B)に示される、携帯端末3の画面に表示されている、部品BH4の「一部」のみが印刷される。
【0089】
〈実施形態1、実施形態2の変形例〉
上記した実施形態1及び実施形態2における携帯端末3及び複合機2間の通信で、通信アプリケーション3CM及び通信アプリケーション2CMのみを用いることに代えて、通信アプリケーション3CM、通信アプリケーション2CM、及び、複合機2のデバイスドライバを用いてもよい。
【0090】
携帯端末3では、近距離通信部32は、例えば、通信アプリケーション3CM及びデバイスドライバ(複合機2の印刷部24の印刷機能を制御するためのプリンタドライバ)の一方または両方を用いて、コンテンツCNのURL、部品BH4のURL、アクセス情報、及び、印刷指示を送信してもよい。
【0091】
携帯端末3では、また、近距離通信部32は、例えば、通信アプリケーション3CM、及び、上記と同様のデバイスドライバの一方または両方を用いて、コンテンツCNのURL、部品BH4のURL、アクセス情報、印刷指示、及び、印刷ポリシーを送信してもよい。
【0092】
〈他の変形例〉
上記した実施形態において、プロセッサとは、広義的なプロセッサを指す。例えば、汎用的なプロセッサ(例えば、CPU:Central Processing Unit)、及び、専用的なプロセッサ(例えば、GPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、PLD:Programmable Logic Device)を含む。
【0093】
上記した実施形態において、プロセッサの動作は、1つのプロセッサのみによって実現されてもよく、また、複数のプロセッサ(物理的に近接するか離間するかを問わない)の協働によって実現されてもよい。
【0094】
上記した実施形態において、プロセッサの動作は、上記した順序のみに限定されるのではなく、適宜変更してもよい。
【0095】
上記した実施形態において、プログラムは、上記した、記憶媒体に予め記憶(インストール)されていることに限定されるのではなく、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよく、また、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態で提供されてもよい。
【符号の説明】
【0096】
1 画像印刷システム
2 複合機
3 携帯端末
4 クラウド
2A 入力部
2B CPU
2C 出力部
2D 記憶媒体
2Eメモリ
2PR プログラム
2CM 通信アプリケーション
2BR ブラウザ
21 通信部
22 近距離通信部
23 印刷パラメータ部
24 印刷部
25 制御部
26 記憶部
3A 入力部
3B CPU
3C 出力部
3D 記憶媒体
3Eメモリ
3PR プログラム
3CM 通信アプリケーション
3BR ブラウザ
31 通信部
32 近距離通信部
33 印刷ポリシー部
34 制御部
35 記憶部
図1
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