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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-21
(45)【発行日】2023-08-29
(54)【発明の名称】撮影機器結合型の携帯用スリットランプ装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 3/135 20060101AFI20230822BHJP
【FI】
A61B3/135
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2022515920
(86)(22)【出願日】2019-10-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-15
(86)【国際出願番号】 KR2019014622
(87)【国際公開番号】W WO2021054516
(87)【国際公開日】2021-03-25
【審査請求日】2022-03-18
(31)【優先権主張番号】10-2019-0114128
(32)【優先日】2019-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520147625
【氏名又は名称】ウェルスメディテック カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ファン,キョン ウォン
(72)【発明者】
【氏名】ムン,ピョン ス
【審査官】北島 拓馬
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1922609(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2004-0080875(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0012495(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0153399(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0051142(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 3/00 - 3/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影機器(200)に装着して使用される携帯用スリットランプ装置(100)であって、
前記携帯用スリットランプ装置(100)は、
複数のミラーが設けられる筐体(110)と、
前記筐体(110)において、被検者の眼に向かう方向に設けられる接眼部(120)と、
前記筐体(110)において、前記撮影機器(200)に向かう方向に設けられる結合部(130)とを含み、
前記接眼部(120)の中心軸が、前記撮影機器(200)のカメラ(C)の軸と同軸をなすように、前記結合部(130)により、前記携帯用スリットランプ装置(100)が、前記撮影機器(200)に結合され、
前記筐体(110)内には、可視光源(140)が配置され、
ミラー(M2)の操作により、前記可視光源(140)から照射された可視光が、
前記ミラー(M2)に全反射され、右側反射鏡(M2')に反射されて、被検者の眼の右側から細隙に照射されるか、又は、
前記ミラー(M2)を通して、左側反射鏡(M4')に反射されて、被検者の眼の左側から細隙に照射され、
前記筐体(110)内には、可視光の波長と他の波長の光を照射する追加光源(150)が配置され、前記ミラー(M2)は、可視光を全反射し、追加光を透過し、
前記可視光源(140)と前記追加光源(150)は、前記筐体(110)内で互いに異なる面に設けられ、
前記可視光源(140)から照射された可視光の光線と、前記追加光源(150)から照射された追加光の光線が接する部分に、ミラー(M1)が配置され、
前記ミラー(M1)は、可視光を全反射し、追加光を透過し、前記ミラー(M1)の下部で、可視光の光線と追加光の光線が同一の光線であり、
前記ミラー(M1)の下部の同一の光線上に、前記ミラー(M2)が配置され、
前記ミラー(M2)の下部に、ミラー(M3)が配置され、
前記ミラー(M3)は、可視光を透過し、追加光を全反射し、
前記ミラー(M3)は、同軸の前記接眼部(120)の中心軸が、前記撮影機器(200)のカメラ(C)の軸上に配置され、
前記ミラー(M2)から全反射した可視光の光線上に、前記右側反射鏡(M2')が配置され、
前記ミラー(M3)を透過した可視光の光線上に、ミラー(M4)が配置され、
前記ミラー(M4)は、可視光を全反射し、全反射した可視光の光線上に、前記左側反射鏡(M4')が配置されることを特徴とする携帯用スリットランプ装置。
【請求項2】
前記右側反射鏡(M2')と前記左側反射鏡(M4')は、回転可能であることを特徴とする請求項に記載の携帯用スリットランプ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートフォンのような撮影機器に結合可能な携帯用スリットランプ(細隙灯)装置に関する。
【背景技術】
【0002】
眼科技術領域では、眼の光学的切断面を観察するように、スリットランプが活用される。 スリットを介して、縦長い状のスリットランプ可視光が生成されると、これを被検者の眼に斜めに照射して、その切断面を観察することができる。
【0003】
図1は、スリットランプが照射される被検者の眼を示す写真である。
【0004】
図2の(a)は、被検者の眼を上から見た概略図であり、(b)は、横から見た概略図である。
【0005】
従来、顕微鏡のような複雑で重い形態のスリットランプカメラが活用されてきたが、光学技術の発展と、携帯用カメラ又はスマートフォンカメラの発展に伴い、これに結合される形態のスリットランプ装置も開発されている。
【0006】
以下では、関連特許を検討する。
【0007】
スリットランプを眼球に斜めに照射し、携帯性に優れる特許は、全世界的に188件が確認されており(2019年5月基準)、本発明では、これらの特許を検討して、代表的な13件の特許文献を検討し、以下のような問題があることを見出した。
【0008】
第1に、スマートフォンのような撮影機器に付着する方式の特許が多数存在し、スマートフォンの背面カメラとフラッシュライトのような光源を活用しているが、スマートフォン毎に異なるカメラの位置、カメラと光源の間の間隔などを考えておらず、そのため、スリットランプカメラが使用可能なスマートフォンが非常に制限的である。すなわち、汎用性が低い。
【0009】
第2に、被検者の眼に、スリットランプ可視光線が斜めに照射されなければならないが、その照射角度を調節する機能がないか、機能があっても、非常に複雑な機械構造を採択する。機械構造が複雑であると、重量が重くなり、装備が大掛かりになり、携帯性が劣る。
【0010】
第3に、被検者の眼を基準に、右側及び左側のいずれもから、スリットランプ可視光線が照射されるべきであるが、このような機能を具現した特許が殆どない。この場合、ユーザがスリットランプカメラ及びこれに結合されたスマートフォンを逆にすることで解決されるが、スマートフォンを逆にすると、撮影し難いという問題点がある。
【0011】
第4に、一部の特許では、可視光源ではなく、他の波長光源から照射される光を用いているが、この場合、光学度が極めて複雑となって、携帯性が劣ることになる。特に、可視光と他の波長の光が同一の光線で照射されるため、実効性に疑問がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】韓国登録特許第10-1922609号公報
【文献】特許第6118477号公報
【文献】韓国登録特許第10-1037460
【文献】実用新案登録3197418号公報
【文献】特許第5285994号公報
【文献】特許第4495292号公報
【文献】特許第4094378号公報
【文献】中国特許第106859589号明細書
【文献】中国特許出願公開第107280632号明細書
【文献】中国特許第104207751号明細書
【文献】韓国登録特許第10-1396044号公報
【文献】韓国登録特許第10-1817037号公報
【文献】韓国登録特許第10-1591133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、前記のような問題点を解決するために案出されたもので、全てのスマートフォンに適用可能であり、被検者の眼の左側及び右側のいずれからも照射可能であり、照射角度が制御され、可視光外の他の波長の光照射が可能であり、且つ、携帯性に優れるスリットランプ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記のような課題を解決するための本発明の一実施例は、撮影機器200に装着して使用される携帯用スリットランプ装置100であって、前記携帯用スリットランプ装置100は、複数のミラーが設けられる筐体110と、前記筐体110において、被検者の眼に向かう方向に設けられる接眼部120と、前記筐体110において、撮影機器200に向かう方向に設けられる結合部130とを含み、前記接眼部120の中心軸が、前記撮影機器200のカメラ(C)の軸と銅軸をなすように、前記結合部130により、前記携帯用スリットランプ装置100が、前記撮影機器200に結合され、前記筐体110内には、可視光源140が配置され、ミラー(M2)の操作により、前記可視光源140から照射された可視光が、前記ミラー(M2)に全反射され、右側反射鏡(M2’)に反射されて、被検者の眼の右側から細隙に照射されるか、又は、前記ミラー(M2)を通して、左側反射鏡(M4’)に反射されて、被検者の眼の左側から細隙に照射される携帯用スリットランプ装置を提供する。
【0015】
前記筐体110内には、可視光の波長と他の波長の光を照射する追加光源(150)が配置され、前記ミラー(M2)は、可視光を全反射し、追加光を透過するのが望ましい。
【0016】
また、前記可視光源140と前記追加光源150は、前記筐体110内で互いに異なる面に設けられ、前記可視光源140から照射された可視光の光線と、前記追加光源(150)から照射された追加光の光線が接する部分に、ミラー(M1)が配置され、前記ミラー(M1)は、可視光を全反射し、追加光を透過して、前記ミラー(M1)の下部で、可視光の光線と追加光の光線が同一の光線であるのが望ましい。
【0017】
また、前記ミラー(M1)の下部の同一の光線上に、前記ミラー(M2)が配置され、前記ミラー(M2)の下部に、ミラー(M3)が配置され、前記ミラー(M3)は、可視光を透過し、追加光を全反射し、前記ミラー(M3)は、同軸の前記接眼部120の中心軸が、前記撮影機器200のカメラ(C)の軸上に配置されるのが望ましい。
【0018】
また、前記ミラー(M2)から全反射した可視光の光線上に、前記右側反射鏡(M2’)が配置され、前記ミラー(M3)を透過した可視光の光線上に、ミラー(M4)が配置され、前記ミラー(M4)は、可視光を全反射し、全反射した可視光の光線上に、前記左側反射鏡(M4’)が配置されるのが望ましい。
【0019】
また、前記右側反射鏡(M2’)と前記左側反射鏡(M4’)は、回転可能であるのが望ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、全てのスマートフォンに適用可能であり、被検者の眼の左側及び右側のいずれからも照射可能であり、照射角度が制御され、可視光外の他の波長の光照射が可能であり、且つ、携帯性に優れるスリットランプ装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、スリットランプにより撮影される被検者の眼写真である。
図2図2は、スリットランプの撮影方式を説明するための概略図である。
図3図3は、本発明による装置の斜視図である。
図4図4は、本発明による装置の縦断面図であって、光学図として示している。
図5図5は、本発明による装置において、それぞれの実行方式を説明するための光学図である。
図6図6は、本発明による装置において、それぞれの実行方式を説明するための光学図である。
図7図7は、本発明による装置において、それぞれの実行方式を説明するための光学図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図3及び図4を参照して、本発明による携帯用スリットランプ装置を説明する。
【0023】
図3に示しているように、本発明による携帯用スリットランプ装置100は、撮影機器200に装着される。撮影機器200は、可搬可能であり、比較的小型でカメラ(C)を備えたものであればよく、例えば、スマートフォンであり得る。
【0024】
携帯用スリットランプ装置100は、筐体110と、前記筐体110において、被検者の眼(E)に向かう方向に設けられる接眼部120と、前記筐体110において、撮影機器200に向かう方向に設けられる結合部130とを含む。
【0025】
図3を基準に説明すると、携帯用スリットランプ装置100の前面に接眼部120が配置され、ここに、被検者が右眼又は左眼を位置させる。このため、接眼部120は、弾性体からなるのが望ましい。
【0026】
一方、本発明の一実施例において、接眼部120内に補助光源が配置される。これは、被検者が眼(E)を接眼部120に密着させる場合、周りの光が入っておらず、カメラ(C)の撮影結果物の照度が過度に低くなる現象を防止する。
【0027】
結合部130は、携帯用スリットランプ装置100の背面に位置する。様々な種類の撮影機器200と、撮影機器毎に様々なカメラ(C)の位置に対応するように、結合部130は、弾性体からなるバンド型であるが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザは、携帯用スリットランプ装置100の結合部130を、力で伸ばした後、その間に撮影機器200を挟み込んだ後、後述するように、撮影機器200のカメラ(C)軸が、接眼部120の中心軸と同軸となるように、その位置を調節することで、使用準備を完了する。
【0028】
筐体110内には、光源、複数のミラー、及びレンズが配置され、スリットランプを所望する方向に照射する。
【0029】
本発明による携帯用スリットランプ装置100は、従来技術とは異なり、撮影機器200自体に設けられた光源を用いることなく、別の光源を使用する。これは、撮影機器毎に、カメラ(C)と光源の間の間隔及び方向が異なることと、光源の光量乃至光発散領域がいずれも相違していることを考えて、最大限正しい撮影結果を導出するためである。
【0030】
筐体110内には、可視光を照射する可視光源140が配置され、他の波長の光を照射する追加光源150が更に配置される。例えば、他の波長の光は、赤外光であり得る。
【0031】
可視光源140と追加光源150は、筐体110内において、互いに異なる面に設けられ、それぞれから照射された可視光線と他の波長の光が、一定の部分で接することになり、接する部分に、ミラー(M1)が配置される。可視光線と他の波長の光を選択的に全反射するか、透過することで、互いに異なる位置から流入した光が、該当ミラー(M1)を通過した後、同一の光となるようにして、光学度を単純化し、部品を減少することができる。
【0032】
可視光源140には、スリットモジュール(図示せず)が設けられる。この場合、縦長いスリット可視光が、可視光源140から照射され、後述する様々なミラーを通して、被検者の眼(E)に至ることになる。
【0033】
他の実施例において、可視光源140自体は、一般の光源であり(例えば、LED)、後述する右側反射鏡(M2’)及び左側反射鏡(M4’)に、スリットモジュール(図示せず)が設けられる。この場合、一般の可視光が様々なミラーを介して、右側反射鏡(M2’)又は左側反射鏡(M4’)に至り、各反射鏡から反射した後、スリットモジュール(図示せず)を通して、縦長いスリット可視光が生成されて、被検者の眼(E)に至ることになる。
【0034】
スリットモジュール(図示せず)は、従来公知の技術であるので、詳細な説明は、省略する。
【0035】
ミラー(M1)の選択的な全反射及び透過適用のために、可視光源140と追加光源150の間の角度が直角となるように配置される。図4に示しているように、可視光源140は、撮影機器200のカメラ(C)が接する面上に位置し、追加光源150は、筐体110の右側面上に位置して、互いの間の角度が直角となる。他の実施例において、可視光源140は、接眼部120が位置した面上に位置するが、この場合、ミラー(M1)は、図面を基準に、右上に向かって、反射面が指向するように、位置を調整すれば良い。
【0036】
図4に示しているように、ミラー(M1)は、可視光線を全反射し、他の波長を透過させる。これにより、可視光源140から照射された可視光線は、下部のミラー(M2)に向かって全反射され、追加光源150から照射された他の波長の光は、ミラー(M1)を透過して、可視光線と同一の光線として、ミラー(M2)に向かって進行する。
【0037】
ミラー(M2)は、可視光線を全反射し、他の波長の光は、透過する。これにより、追加光源150から照射された他の波長の光は、ミラー(M3)に向かって、進行し続ける。
【0038】
ミラー(M2)は、可視光線を全反射するが、ミラー制御部112(図3)により、可視光線がミラー(M2)を介さないように操作することができる。例えば、ミラー制御部112を、反時計方向に45度回転することで、可視光線は、ミラー(M2)に接することなく、ミラー(M3)に向かって進行し続ける。このような方式で、ユーザは、可視光線をミラー(M2)から全反射、又はそのまま通過することができる。これは、被検者の眼(E)を基準に、スリットランプ可視光線が右側から照射されるか、左側から照射されるかを調節することである。
【0039】
ミラー(M2)から全反射された可視光線は、右側反射鏡(M2’)から反射されて、被検者の眼(E)に向かって、右側から照射される。ここで、右側反射鏡(M2’)は、右側反射鏡制御部111(図3)により回転されて、その角度が制御可能であり、被検者の眼(E)の軸を基準に、45度内で制御することができる。このような機能により、撮影者は、被検者の眼(E)を移動することなく、右側反射鏡制御部111だけを制御することで、眼の全体に対する画像を取得することができる。
【0040】
ミラー(M2)を通した可視光線は、進行し続けて、ミラー(M3)に至る。ミラー(M3)は、可視光線は透過し、他の波長の光は全反射させる。そこで、可視光線は、ミラー(M3)を透過して、ミラー(M4)に至る。
【0041】
ミラー(M4)は、可視光線を全反射させる。ミラー(M4)から全反射された可視光線は、左側反射鏡(M4’)に反射されて、被検者の眼(E)に向かって、左側から照射される。同様に、左側反射鏡制御部113(図3)により回転されて、その角度が制御可能である。
【0042】
ミラー(M2)を透過した他の波長の光は、ミラー(M3)に至る。ミラー(M3)は、同軸である接眼部120の中心軸と、撮影機器200のカメラ(C)の軸上に位置した状態である。ミラー(M3)により全反射されて、被検者の眼(E)に照射される。スリットランプによる可視光線とは異なり、他の波長の光は、被検者の眼(E)から真直ぐ照射されなければならないからである。
【0043】
一方、右側反射鏡(M2’)又は左側反射鏡(M4’)から反射された可視光線により撮影された画像と、ミラー(M3)により反射された他の波長の光により撮影された画像とはいずれも、レンズ(L)を通過することで更に鮮明となり、ミラー(M3)を透過して、カメラ(C)より取得される。カメラ(C)より取得された画像は、例えば、撮影機器200がスマートフォンである場合、そのメモリに格納され、スマートフォンの通信機能を用いて、専門医療グループに送信される。
【0044】
図5を参照して、被検者の眼(E)の右側に、可視光が照射される場合を説明する。
【0045】
携帯用スリットランプ装置100が撮影機器200に結合され、その軸が整列された後、可視光源140に電源を与えると、可視光線がスリットランプの形態で照射される。
【0046】
照射された可視光線は、ミラー(M1)から全反射され、ミラー(M2)から全反射されて、右側反射鏡(M2’)に至る。右側反射鏡(M2’)から反射された可視光線は、被検者の眼(E)に、右側から照射される。この際、ユーザは、右側反射鏡制御部111を操作することで、照射角度を変えることができる。
【0047】
スリットランプ形態の可視光線が斜めに照射される被検者の眼(E)の画像は、レンズ(L)を透過し、ミラー(M3)を透過して、カメラ(C)より確認される。
【0048】
本発明の他の実施例では、可視光源140は、一般の可視光を照射し、右側反射鏡(M2’)から反射された可視光が、スリットランプの形態に変わることができる。
【0049】
図6を参照して、被検者の眼(E)の左側に、可視光が照射される場合を説明する。
【0050】
携帯用スリットランプ装置100が撮影機器200に結合され、その軸が整列され、ユーザは、ミラー制御部112を操作して、ミラー(M2)に可視光線が至らないようにする。以後、可視光源140に電源を与えると、可視光線がスリットランプの形態で照射される。
【0051】
照射された可視光線は、ミラー(M1)から全反射され、ミラー(M2)をそのまま通過し、ミラー(M3)を透過した後、ミラー(M4)から再度全反射されて、左側反射鏡(M4’)に至る。左側反射鏡(M4’)から反射された可視光線は、被検者の眼(E)に、左側から照射される。この際、ユーザは、左側反射鏡制御部113を操作することで、照射角度を変えることができる。
【0052】
スリットランプ形態の可視光線が斜めに照射される被検者の眼(E)の画像は、レンズ(L)を透過し、ミラー(M3)を透過して、カメラ(C)より確認される。
【0053】
同様に、左側反射鏡(M4’)から反射された可視光が、スリットランプの形態に変わることができる。
【0054】
図7を参照して、被検者の眼(E)に、他の波長の光が照射される場合を説明する。
【0055】
携帯用スリットランプ装置100が撮影機器200に結合され、その軸が整列された後、追加光源150に電源を与えると、他の波長の光が照射される。
【0056】
照射された他の波長の光は、ミラー(M1)とミラー(M2)を透過し、ミラー(M3)から全反射されて、被検者の眼(E)に真っ直ぐ照射される。
【0057】
他の波長の光が照射された被検者の眼(E)の画像は、レンズ(L)を透過し、ミラー(M3)を透過して、カメラ(C)より確認される。
【0058】
以上、本明細書では、本発明を当業者が容易に理解し再現するように、図面に示した実施例を参考に説明したが、これは例示に過ぎず、当業者であると、本発明の実施例から、様々な変形及び均等な他実施例が可能であることを理解するだろう。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲により決められるべきである。
【符号の説明】
【0059】
100: 携帯用スリットランプ装置
110: 筐体
111: 右側反射鏡制御部
112: ミラー制御部
113: 左側反射鏡制御部
120: 接眼部
130: 結合部
140: 可視光源
150: 追加光源
C: カメラ
M1、M2、M3、M4:ミラー
M2’: 右側反射鏡
M4’: 左側反射鏡
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7