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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-21
(45)【発行日】2023-08-29
(54)【発明の名称】管理装置、管理システム及び管理方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 41/00 20220101AFI20230822BHJP
   H04L 43/00 20220101ALI20230822BHJP
【FI】
H04L41/00
H04L43/00
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021010803
(22)【出願日】2021-01-27
(65)【公開番号】P2022114522
(43)【公開日】2022-08-08
【審査請求日】2022-05-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】高橋 征史
【審査官】大石 博見
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-251660(JP,A)
【文献】特開2004-080629(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0230324(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 41/00
H04L 43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続された複数の通信装置を1つまたは複数のグループに分け、各グループに属する前記通信装置の中から、所定の通信装置を送信許可通信装置として選択するグループ管理部と、
前記送信許可通信装置として選択された前記所定の通信装置から送信された情報であって、前記所定の通信装置が前記各グループに属する前記通信装置の情報を取りまとめて送信した前記情報を受信する情報受信部と、
受信した前記情報がいずれの前記グループに属する前記通信装置からの前記情報か解析する情報解析部と、
を備え、
前記グループ管理部は、受信した前記情報がいずれの前記グループにも属さない無所属の前記通信装置からの前記情報の場合に、前記無所属の前記通信装置を、空きがある前記グループまたは新規に作成したグループに登録する、
管理装置。
【請求項2】
前記無所属の前記通信装置を、前記空きがある前記グループに登録した場合には、前記無所属の前記通信装置に、前記情報の送信先として、前記空きがある前記グループの前記送信許可通信装置を送信し、前記無所属の前記通信装置を、前記新規の前記グループに登録した場合には、前記無所属の前記通信装置に、前記送信許可通信装置であることを送信する情報送信部をさらに備えた、
請求項に記載の管理装置。
【請求項3】
前記各グループに属する前記通信装置の所定の期間における通信可能状態または通信不可能状態を確認する接続確認通信部をさらに備え、
前記グループ管理部は、前記送信許可通信装置として選択された前記所定の通信装置が前記通信不可能状態である場合には、前記送信許可通信装置を別の通信装置に変更する、
請求項1または2に記載の管理装置。
【請求項4】
ネットワークに接続された複数の通信装置を1つまたは複数のグループに分け、各グループに属する前記通信装置の中から、所定の通信装置を送信許可通信装置として選択するグループ管理部と、
前記送信許可通信装置として選択された前記所定の通信装置から送信された情報であって、前記所定の通信装置が前記各グループに属する前記通信装置の情報を取りまとめて送信した前記情報を受信する情報受信部と、
前記各グループに属する前記通信装置の所定の期間における通信可能状態または通信不可能状態を確認する接続確認通信部と、
を備え、
前記グループ管理部は、前記送信許可通信装置として選択された前記所定の通信装置が前記通信不可能状態である場合には、前記送信許可通信装置を別の通信装置に変更する、
管理装置。
【請求項5】
前記各グループの前記送信許可通信装置以外の前記通信装置に、前記送信許可通信装置を前記情報の送信先として送信する情報送信部をさらに備えた、
請求項に記載の管理装置。
【請求項6】
前記グループ管理部は、前記各グループに属する前記通信装置の中から、通信負荷状況に応じて、前記所定の通信装置を前記送信許可通信装置として選択する、
請求項1~5のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項7】
前記グループ管理部は、前記各グループに属する前記通信装置の中から、通信負荷が最も小さい前記所定の通信装置を前記送信許可通信装置として選択する、
請求項1~6のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項8】
前記グループ管理部は、前記各グループに属する前記通信装置の所定の期間における通信負荷状況に応じて、前記所定の通信装置から別の通信装置に前記送信許可通信装置を変更する、
請求項1~のいずれか1項に記載の管理装置。
【請求項9】
ネットワークに接続された複数の通信装置と、
前記ネットワークに接続され、各通信装置の情報を収集することによって前記各通信装置を管理する管理装置と、
を備え、
前記管理装置は、複数の前記通信装置を1つまたは複数のグループに分け、各グループに属する前記通信装置の中から、所定の通信装置を送信許可通信装置として選択し、
前記送信許可通信装置として選択された前記所定の通信装置は、前記各グループに属する前記通信装置の前記情報を取りまとめて前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、
受信した前記情報がいずれの前記グループに属する前記通信装置からの前記情報か解析し、
受信した前記情報がいずれの前記グループにも属さない無所属の前記通信装置からの前記情報の場合に、前記無所属の前記通信装置を、空きがある前記グループまたは新規に作成したグループに登録する、
管理システム。
【請求項10】
ネットワークに接続された複数の通信装置を1つまたは複数のグループに分け、
各グループに属する前記通信装置の中から、所定の通信装置を送信許可通信装置として選択し、
前記送信許可通信装置として選択された前記所定の通信装置から送信された情報であって、前記所定の通信装置が前記各グループに属する前記通信装置の情報を取りまとめて送信した前記情報を受信し、
受信した前記情報がいずれの前記グループに属する前記通信装置からの前記情報か解析し、
受信した前記情報がいずれの前記グループにも属さない無所属の前記通信装置からの前記情報の場合に、前記無所属の前記通信装置を、空きがある前記グループまたは新規に作成したグループに登録する、
管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理システム及び管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、通信エリア内に存在する複数の無線端末を1つのグループとし、グループ内で最も電波環境の良い無線端末をルータ端末として基地局と接続する通信システムが記載されている。
【0003】
特許文献2には、ネットワーク上にユーザグループごとに構成されたユーザネットワークに接続する第1のエッジルータと、第1のエッジルータと接続され、ネットワークおよびユーザネットワークを管理する運用管理サーバを備えたネットワークシステムが記載されている。
【0004】
特許文献3には、IP-VPN網のIP-VPNエッジルータの中で管理対象として設定されたエッジルータから送受信トラヒック量を定期的に収集し、将来のトラヒックの推移など今後の運用状況の動向を予測するネットワーク管理装置を備えたネットワークシステムが記載されている。
【0005】
特許文献4には、複数のルータをグループに分けてルーチング情報を設定するように構成されたネットワークシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2011-205621号公報
【文献】特開2005-354426号公報
【文献】特開2003-069644号公報
【文献】特開2002-077266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ネットワークに接続された各ルータと、ネットワークを管理する管理サーバとの間で定期的に通信を行うと、ルータと管理サーバとの間の通信負荷が高くなる場合がある。また、各ルータがそれぞれ管理サーバへデータを送信するため、ルータと管理サーバとの間の通信タイミングが増加する場合がある。例えば、このような通信負荷の増大により、ネットワークにおける各通信が衝突し、データの送信に支障をきたす恐れがある。
【0008】
本開示の目的は、上述した課題を鑑み、通信負荷を低減することができる管理装置、管理システム及び管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施の形態に係る管理装置は、ネットワークに接続された複数の通信装置を1つまたは複数のグループに分け、各グループに属する前記通信装置の中から、所定の通信装置を送信許可通信装置として選択するグループ管理部と、前記送信許可通信装置として選択された前記所定の通信装置から、前記各グループに属する前記通信装置の情報を取りまとめて受信する情報受信部と、を備える。
【0010】
一実施の形態に係る管理システムは、ネットワークに接続された複数の通信装置と、前記ネットワークに接続され、各通信装置の情報を収集することによって前記各通信装置を管理する管理装置と、を備え、前記管理装置は、複数の前記通信装置を1つまたは複数のグループに分け、各グループに属する前記通信装置の中から、所定の通信装置を送信許可通信装置として選択し、前記送信許可通信装置として選択された前記所定の通信装置は、前記各グループに属する前記通信装置の前記情報を取りまとめて前記管理装置に送信する。
【0011】
一実施の形態に係る管理方法は、ネットワークに接続された複数の通信装置を1つまたは複数のグループに分け、各グループに属する前記通信装置の中から、所定の通信装置を送信許可通信装置として選択し、前記送信許可通信装置として選択された前記所定の通信装置から、前記各グループに属する前記通信装置の情報を取りまとめて受信する。
【発明の効果】
【0012】
一実施の形態によれば、通信負荷を低減することができる管理装置、管理システム及び管理方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態の概要に係るネットワークシステムを例示した構成図である。
図2】実施形態の概要に係る管理装置を例示したブロック図である。
図3】実施形態の概要に係る通信装置を例示したブロック図である。
図4】実施形態1に係るネットワークシステムにおいて、管理装置及び通信装置を例示したブロック図である。
図5】実施形態1に係る管理装置の管理方法を例示したフローチャート図である。
図6】実施形態1に係る管理装置が通信装置から情報を受信した場合の動作を例示したフローチャート図である。
図7】実施形態1に係る管理装置が受信情報の解析を定期的に行う動作を例示したフローチャート図である。
図8】実施形態1に係る通信装置が情報の送信先を設定する動作を例示したフローチャート図である。
図9】実施形態1に係る通信装置が管理装置に送信する情報を収集する動作を例示したフローチャート図である。
図10】実施形態1に係る通信装置が収集した送信情報を管理装置に送信する動作を例示したフローチャート図である。
図11】実施形態2に係るネットワークシステムにおいて、管理装置及び通信装置を例示したブロック図である。
図12】実施形態2に係る管理装置が通信装置との接続確認を行う動作を例示したフローチャート図である。
図13】実施形態2に係る通信装置が管理装置との接続確認を行う動作を例示したフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(実施形態の概要)
まず、実施形態に係るネットワークシステムの概要を説明する。図1は、実施形態の概要に係るネットワークシステムを例示した構成図である。図1に示すように、ネットワークシステム1は、ネットワークNWと、管理装置10と、複数の通信装置20A~20Nと、複数の端末装置30A~30Cを備えている。
【0015】
管理装置10及び複数の通信装置20A~20Nは、ネットワークNWに無線通信または有線通信の情報伝達手段により接続されている。図において、7個の通信装置20A~20Nが示されているが、ネットワークNWに接続される通信装置20A~20Nは、7個に限らず、6個以下でもよいし、8個以上でもよい。
【0016】
ここで、通信装置を総称して、通信装置20と呼ぶ。特定の通信装置20を指す場合に、例えば、通信装置20Aのように、「A」等のアルファベットを付す。同様に、端末装置を総称して、端末装置30と呼ぶ。特定の端末装置30を指す場合に、例えば、端末装置30Aのように、「A」等のアルファベットを付す。
【0017】
端末装置30A~30Cは、通信装置20Aに無線通信または有線通信の情報伝達手段により接続されている。図において、3個の端末装置30A~30Cが示されているが、通信装置20Aに接続される端末装置30A~30Cは、3個に限らず、2個以下でもよいし、4個以上でもよい。また、各通信装置20に、1つまたは複数の端末装置30が接続されてもよい。
【0018】
管理装置10は、例えば、管理サーバである。通信装置20は、例えば、ルータである。端末装置30は、例えば、パソコン、携帯端末等である。管理装置10は、ネットワークNWに接続された各通信装置20の情報を収集することによって各通信装置20を管理する。また、管理装置10は、収集した情報を記憶し管理する。例えば、管理装置10は、同一のネットワークNWに接続された各通信装置20の情報として、通信量を取得し記憶する。通信装置20は、例えば、通信量等の情報を直接または所定の通信装置20を介して管理装置10に送信する。通信装置20は、端末装置30に接続し、端末装置30とネットワークNWとの間の情報の転送経路を制御する。
【0019】
管理装置10は、複数の通信装置20を1つまたは複数のグループに分けて管理する。例えば、管理装置10は、複数の通信装置20A~20Nを、グループGA及びグループCBに分ける。また、管理装置10は、各グループに属する通信装置20の中から、所定の通信装置20を送信許可通信装置として選択する。例えば、管理装置10は、通信装置20AをグループGAの送信許可通信装置として選択する。送信許可通信装置は、管理装置10への情報の送信を許可される。送信許可通信装置として選択された通信装置20Aは、グループGAに属する通信装置20A~20Cの情報を取りまとめて管理装置10に送信する。
【0020】
図2は、実施形態の概要に係る管理装置10を例示したブロック図である。図2に示すように、管理装置10は、情報受信部11と、グループ管理部15とを備えている。グループ管理部15は、ネットワークNWに接続された複数の通信装置20を1つまたは複数のグループに分ける。また、グループ管理部15は、各グループに属する通信装置20の中から、所定の通信装置20を送信許可通信装置として選択する。情報受信部11は、選択された所定の通信装置20から、各グループに属する通信装置20の情報を取りまとめて受信する。
【0021】
図3は、実施形態の概要に係る通信装置20を例示したブロック図である。図3に示すように、通信装置20は、情報送信部21と、記憶部24とを備えている。通信装置20は、送信許可通信装置として選択された場合と、送信許可通信装置として選択されなかった場合とで、情報送信部21及び記憶部24の動作が異なる。
【0022】
まず、送信許可通信装置として選択された場合を説明する。ネットワークNWに接続された複数の通信装置20を管理する管理装置10によって、複数の通信装置20が1つまたは複数のグループに分けられ、各グループに属する通信装置20の中から、管理装置10に送信許可通信装置として選択された場合には、記憶部24は、情報の送信先として管理装置10のアドレスを記憶する。例えば、通信装置20は、管理装置10によって、グループに属する通信装置20の中から、通信負荷状況に応じて、送信許可通信装置として選択される。具体的には、通信装置20は、通信負荷が最も小さいことで、送信許可通信装置として選択される。情報送信部21は、各グループに属する通信装置20の情報を取りまとめて管理装置10に送信する。
【0023】
次に、送信許可通信装置として選択されなかった場合を説明する。各グループに属する通信装置20の中から、管理装置10に送信許可通信装置として選択されなかった場合には、記憶部24は、情報の送信先として送信許可通信装置のアドレスを記憶する。情報送信部21は、自己の情報を送信許可通信装置に送信する。
【0024】
このように、管理装置10が管理する複数の通信装置20を複数のグループに分け、管理装置10と通信する通信装置20を送信許可通信装置に限定することによって、管理装置10と通信装置20との間の通信回数を減少させることができる。また、通信の衝突を回避させることができる。よって、通信装置20から管理装置10への通信の失敗による再送の回数を低減することができる。これにより、通信負荷を低減することができる。
【0025】
(実施形態1)
次に、実施形態1に係るネットワークシステム1の詳細を説明する。図4は、実施形態1に係るネットワークシステム1において、管理装置10及び通信装置20を例示したブロック図である。図では、通信装置20A及び20Bを示し、その他の通信装置20を省略している。
【0026】
まず、管理装置10を説明する。図4に示すように、管理装置10は、情報受信部11、情報解析部12、記憶部13、情報送信部14及びグループ管理部15を有している。情報受信部11、情報解析部12、記憶部13、情報送信部14及びグループ管理部15は、それぞれ、情報受信手段、情報解析手段、記憶手段、情報送信手段及びグループ管理手段としての機能を有する。
【0027】
情報受信部11は、通信装置20から送信された情報を受信する。例えば、情報受信部11は、送信許可通信装置として選択された所定の通信装置20から、各グループに属する通信装置20の情報を取りまとめて受信する。
【0028】
情報解析部12は、情報受信部11が受信した情報を受け取り、受信した情報を解析する。例えば、情報解析部12は、受信した情報がいずれのグループに属する通信装置20からの情報か解析する。
【0029】
記憶部13は、情報解析部12が解析した情報を受け取り、受け取った情報を記憶する。例えば、記憶部13は、情報解析部12が解析した情報を各グループ、各通信装置20に分けて記憶する。また、記憶部13は、各グループの送信許可通信装置を記憶する。
【0030】
情報送信部14は、通信装置20に対して、制御情報を送信する。例えば、情報送信部14は、情報の送信先として送信許可通信装置のアドレスを、各グループの送信許可通信装置以外の通信装置20に送信する。
【0031】
グループ管理部15は、複数の通信装置20をグループに分けて管理する。例えば、グループ管理部15は、ネットワークNWに接続された複数の通信装置20を1つまたは複数のグループに分け、各グループに属する通信装置20の中から、所定の通信装置20を送信許可通信装置として選択する。
【0032】
具体的には、グループ管理部15は、各グループに属する通信装置20の中から、通信負荷状況に応じて、所定の通信装置20を送信許可通信装置として選択する。例えば、グループ管理部15は、通信負荷が最も小さい通信装置20を送信許可通信装置として選択してもよい。例えば、グループGAに属する通信装置20A~20Cのうち、通信装置20Aの通信負荷が最も小さい場合には、通信装置20Aを送信許可通信装置として選択する。通信負荷は、例えば、通信量を含む。
【0033】
グループ管理部15は、各グループに属する通信装置20の所定の期間における通信負荷状況に応じて、通信装置20から別の通信装置20に送信許可通信装置を変更してもよい。例えば、ある期間についての通信負荷をグループGA内で比べた時に、送信許可通信装置として選択されていた通信装置20Aの通信負荷が通信装置20Bの通信負荷よりも大きくなったとする。そして、グループGAに属する通信装置20A~20Cのうち、通信装置20Bの通信負荷が最も小さい場合には、送信許可通信装置を、通信装置20Aから通信装置20Bに変更してもよい。
【0034】
次に、通信装置20を説明する。通信装置20は、情報送信部21、情報解析部22、情報受信部23及び記憶部24を有する。情報送信部21、情報解析部22、情報受信部23及び記憶部24は、それぞれ、情報送信手段、情報解析手段、情報受信手段及び記憶手段としての機能を有する。
【0035】
情報送信部21は、管理装置10及び他の通信装置20に対して情報を送信する。具体的には、送信許可通信装置として選択された場合には、情報送信部21は、グループに属する通信装置20の情報を取りまとめて管理装置10に送信する。一方、送信許可通信装置として選択されなかった場合には、情報送信部21は、自己の情報を送信許可通信装置に送信する。
【0036】
情報受信部23は、管理装置10からの制御情報及び他の通信装置20からの情報を受信する。具体的には、送信許可通信装置として選択された場合には、情報受信部23は、管理装置10から送信された送信許可を受信する。そして、情報受信部23は、他の通信装置20から情報を受信する。一方、送信許可通信装置として選択されなかった場合には、情報受信部23は、送信許可通信装置のアドレスを情報の送信先として受信する。
【0037】
情報解析部22は、管理装置10からの制御情報を解析する。例えば、情報解析部22は、制御情報に含まれた情報の送信先を解析する。
【0038】
記憶部24は、情報を記憶する。例えば、送信許可通信装置として選択された場合には、記憶部24は、グループに属する通信装置20の情報を記憶する。一方、送信許可通信装置として選択されなかった場合には、記憶部24は、自己の情報を記憶する。また、記憶部24は、情報の送信先を記憶する。
【0039】
次に、管理装置10の動作を説明する。まず、管理装置10の管理方法を説明する。図5は、実施形態1に係る管理装置10の管理方法を例示したフローチャート図である。図5のステップS11に示すように、管理装置10は、ネットワークNWに接続された複数の通信装置20を1つまたは複数のグループに分ける。例えば、グループ管理部15は、複数の通信装置20A~20Nを、グループGA及びGBに分ける。なお、グループ分けには、グループに属さない通信装置20を既存のグループに属するようにすることの他、グループに属さない通信装置20を新規に作成したグループに属するようにすることも含む。
【0040】
次に、ステップS12に示すように、管理装置10は、各グループに属する通信装置20の中から、所定の通信装置20を送信許可通信装置として選択する。例えば、グループ管理部15は、グループGAに属する通信装置20A~20Cの中から、通信装置20Aを送信許可通信装置として選択する。なお、新規のグループの場合には、最初に登録された通信装置20が送信許可通信装置として選択される。
【0041】
次に、ステップS13に示すように、管理装置10は、送信許可通信装置として選択された所定の通信装置20から、各グループに属する通信装置20の情報を取りまとめて受信する。具体的には、情報受信部11は、選択された通信装置20Aから、グループGAに属する通信装置20A~20Cの情報を取りまとめて受信する。
【0042】
次に、管理装置10が、通信装置20から情報を受信した場合の動作を説明する。図6は、実施形態1に係る管理装置10が通信装置20から情報を受信した場合の動作を例示したフローチャート図である。
【0043】
図6のステップS21に示すように、管理装置10は、例えば、通信装置20Aから情報を受信する。次に、ステップS22に示すように、管理装置10は、まず、グループというものが存在するか判断する。
【0044】
ステップS22において、グループが存在する場合には、ステップS23に示すように、通信装置20Aが属するグループを検索する。そして、ステップS24に示すように、通信装置20Aが属するグループGAが存在するか判断する。
【0045】
ステップS24において、通信装置20Aが属するグループGAが存在する場合には、ステップS25に示すように、受信した情報が通信装置20Aによって収集された情報か判断する。
【0046】
ステップS25において、受信した情報が通信装置20Aによって収集された情報である場合には、ステップS26に示すように、管理装置10は、受信した情報を通信装置20毎に分類して記憶部24に記憶する。そして、処理を終了する。
【0047】
ステップS25において、受信した情報が通信装置20Aによって収集した情報でない場合には、処理を終了する。
【0048】
ステップS24において、通信装置20Aが属するグループが存在しない場合には、ステップS27に示すように、既存のグループGBの登録数に空きがあるか判断する。
【0049】
ステップS27において、既存のグループGBの登録数に空きがある場合には、ステップS28に示すように、既存のグループGBに通信装置20Aを登録する。そして、ステップS29に示すように、既存グループGB内において、送信許可通信装置として選択されている、例えば、通信装置20Dのアドレスを、新規登録した通信装置20Aに送信する。これにより、通信装置20Aは、情報を通信装置20Dに送信し、通信装置20Dは、通信装置20Aの情報も取りまとめて管理装置10に送信する。その後、処理を終了する。
【0050】
ステップS27において、既存のグループGBの登録数に空きがない場合には、ステップS30に示すように、新規のグループGCを作成する。次に、ステップS31に示すように、新規のグループGCに通信装置20Aを登録する。新規のグループGCでは、最初に登録した通信装置20AがグループGCの送信許可通信装置となる。よって、ステップS32に示すように、管理装置10は、管理装置10への送信許可を、新規登録した通信装置20Aに送信する。これにより、通信装置20Aは、送信許可通信装置として動作する。そして、処理を終了する。
【0051】
ステップS22において、グループが1つも存在しない場合には、ステップS30に進み、ステップS31及びステップS32を行う。そして、処理を終了する。
【0052】
次に、管理装置10が通信装置20の稼働状態を監視するために、受信情報の解析を定期的に行う動作を説明する。図7は、実施形態1に係る管理装置10が受信情報の解析を定期的に行う動作を例示したフローチャート図である。
【0053】
図7のステップS41に示すように、管理装置10は、受信情報の解析を実施する実施時刻か判断する。ステップS41において、実施時刻でない場合には、ステップS41に戻り、実施時刻になるまで、ステップS41を繰り返す。
【0054】
ステップS41において、実施時刻になった場合には、ステップS42に示すように、管理装置10は、受信情報をグループ毎に取り出す。次に、ステップS43に示すように、グループ内において、通信負荷に応じて、送信許可通信装置の候補となる通信装置20を選択する。例えば、最も通信負荷が小さい通信装置20を送信許可通信装置の候補として選択する。
【0055】
なお、通信負荷に応じて、送信許可通信装置の候補となる通信装置20を選択する際には、最も通信負荷が小さい通信装置20を選択することに限らない。例えば、通信が不可能な故障状態を考慮して、2番目に通信負荷が小さい通信装置20を送信許可通信装置の候補として選択してもよいし、通信負荷の変動が最も小さい通信装置20を送信許可通信装置の候補として選択してもよい。
【0056】
次に、ステップS44に示すように、選択された通信装置20が、管理装置10への情報送信を既に許可されている送信許可通信装置と同じか判断する。ステップS44において、選択された通信装置20が送信許可通信装置の場合には、処理を終了する。
【0057】
ステップS44において、選択された通信装置20が送信許可通信装置と異なる場合には、ステップS45に示すように、選択された通信装置20を送信許可通信装置に変更する。そして、選択された通信装置20に管理装置10への情報送信許可を送信する。これにより、例えば、情報解析時に最も通信負荷の小さい通信装置20が送信許可通信装置として動作する。
【0058】
次に、ステップS46に示すように、グループ内の他の通信装置20に、変更された送信先を送信する。これにより、管理装置10は、例えば、情報解析時に最も通信負荷の低い通信装置20からグループ内の通信装置20の情報を取りまとめて受信できるようになる。
【0059】
次に、通信装置20の動作を説明する。まず、通信装置20が情報の送信先を設定する動作を説明する。図8は、実施形態1に係る通信装置20が情報の送信先を設定する動作を例示したフローチャート図である。
【0060】
図8のステップS51に示すように、通信装置20は、管理装置10へ情報を送信する。例えば、通信装置20は、自己の情報を管理装置10に登録するために、情報を管理装置10に送信する。
【0061】
次に、ステップS52に示すように、通信装置20は、情報を受信したか判断する。ステップS52において、情報を受信しない場合には、ステップS52に戻り、情報を受信するまで、ステップS52を繰り返す。
【0062】
一方、ステップS52において、情報を受信した場合には、ステップS53に示すように、通信装置20は、受信した情報が管理装置10からの制御情報か判断する。
【0063】
ステップS53において、受信した情報が管理装置10からの制御情報である場合には、ステップS54に示すように、受信した情報から情報の送信先を抽出する。次に、ステップS55に示すように、通信装置20は、管理装置10への送信が許可されたか判断する。例えば、通信装置20は、抽出した送信先が管理装置10であるか判断する。
【0064】
ステップS55において、送信先が管理装置10であり、管理装置10への送信が許可された場合には、ステップS56に示すように、通信装置20は、管理装置10を情報の送信先に設定する。そして、処理を終了する。
【0065】
ステップS55において、管理装置10への送信が許可されず、他の通信装置20を送信先とされた場合には、ステップS57に示すように、通信装置20は、他の通信装置20を情報の送信先に設定する。そして、処理を終了する。
【0066】
ステップS53において、受信した情報が管理装置10からの制御情報でなく、他の通信装置20からの情報であった場合には、ステップS57に示すように、通信装置20は、他の通信装置20を送信先として記憶する。そして、処理を終了する。
【0067】
次に、管理装置10が通信装置20の稼働状態を監視するために、通信装置20から受信した情報の解析を定期的に行う際の通信装置20の動作を説明する。まず、通信装置20が管理装置10に送信する情報を収集する動作を説明する。図9は、実施形態1に係る通信装置20が管理装置10に送信する情報を収集する動作を例示したフローチャート図である。
【0068】
図9のステップS61に示すように、通信装置20は、管理装置10が受信情報の解析を実施するための情報収集時刻になったか判断する。ステップS61において、情報収集時刻でない場合には、ステップS61に戻り、情報収集時刻になるまで、ステップS61を繰り返す。
【0069】
ステップS61において、情報収集時刻になった場合には、ステップS62に示すように、通信装置20は、管理装置10に送信する送信情報を収集する。次に、ステップS63に示すように、通信装置20は、収集した情報を記憶部24に記憶する。
【0070】
次に、管理装置10が通信装置20から受信した情報の解析を定期的に行う際の通信装置20の動作のうち、通信装置20が収集した送信情報を管理装置10に送信する動作を説明する。図10は、実施形態1に係る通信装置20が収集した送信情報を管理装置10に送信する動作を例示したフローチャート図である。
【0071】
図10のステップS71に示すように、通信装置20は、管理装置10が受信情報の解析を実施するための情報収集時刻になったか判断する。ステップS71において、情報収集時刻でない場合には、ステップS71に戻り、情報収集時刻になるまで、ステップS71を繰り返す。
【0072】
ステップS71において、情報収集時刻になった場合には、ステップS72に示すように、通信装置20は、送信情報を記憶部24から取り出す。次に、ステップS73に示すように、他の通信装置20の送信情報があるか判断する。
【0073】
ステップS73において、他の通信装置20の送信情報がある場合には、ステップS74に示すように、通信装置20は、自己の送信情報と他の通信装置20の送信情報とを結合させる。次に、ステップS75に示すように、予め設定された送信先に情報を送信する。他の通信装置20の送信情報がある場合には、通信装置20は、送信許可通信装置として選択されている。よって、通信装置20は、自己の情報と他の通信装置20の情報とを取りまとめて管理装置10に送信する。
【0074】
ステップS73において、他の通信装置20の送信情報がない場合には、ステップS75に進み、予め設定された送信先に情報を送信する。他の通信装置20の送信情報がない場合には、通信装置20は、送信許可通信装置として選択されていない。よって、通信装置20は、送信許可通信装置に情報を送信する。
【0075】
次に、本実施形態の効果を説明する。本実施形態のネットワークシステム1は、複数の通信装置20をグループに分けている。そして、管理装置10に情報を送信する通信装置20を送信許可通信装置に限定することで、管理装置10の通信負荷を軽減する。よって、通信の衝突によるエラー、再送の発生を抑制することができる。
【0076】
また、管理装置10は、通信装置20の負荷状態を監視し、通信負荷に応じて、送信許可通信装置を変更する。よって、通信負荷の小さい通信装置20と通信することによって、ネットワークNW全体の通信装置20の通信負荷を分散させることができる。
【0077】
(実施形態2)
次に、実施形態2のネットワークシステムを説明する。本実施形態のネットワークシステムにおいて、管理装置10及び通信装置20は、接続を確認する接続確認通信部を備えている。図11は、実施形態2に係るネットワークシステムにおいて、管理装置及び通信装置を例示したブロック図である。
【0078】
図11に示すように、ネットワークシステム2は、管理装置40及び通信装置50を備えている。管理装置40は、実施形態1の管理装置10と比べて、さらに、接続確認通信部16を有する点が異なっている。接続確認通信部16は、通信装置50との接続の確認手段としての機能を有している。通信装置50は、実施形態1の通信装置20と比べて、さらに、接続確認通信部26を有する点が異なっている。接続確認通信部26は、管理装置40との接続の確認手段としての機能を有している。
【0079】
本実施形態において、通信装置50は、接続確認通信部26によって、定期的に管理装置40に対して、ICMP(Internet Control Message Protocol)等の小さなデータを用いて接続確認するための通信を行う。例えば、接続確認するためのデータを接続確認データと呼ぶ。管理装置40は、接続確認通信部16による接続確認データの受信によって、通信装置50からの通信を監視する。管理装置40は、所定の時間、通信装置50からの接続確認データを受信しない場合には、通信装置50が通信不可の状態にあると判断する。管理装置40は、送信許可通信装置として選択された通信装置50から、所定の期間、接続確認データを受信しない場合には、グループ管理部15に通知する。グループ管理部15は、送信許可通信装置の変更を行う。
【0080】
次に、実施形態2のネットワークシステム2における管理装置40の動作を説明する。図12は、実施形態2に係る管理装置40が通信装置50との接続確認を行う動作を例示したフローチャート図である。
【0081】
図12のステップS81に示すように、管理装置40は、通信装置50からの接続確認データの受信を待機する。そして、ステップS82に示すように、管理装置40は、所定の期間、通信装置50から接続確認データの受信がないか判断する。
【0082】
ステップS82において、所定の期間が経過する前に通信装置50から接続確認データの受信があった場合には、ステップS81に戻り、ステップS81及びステップS82を繰り返す。
【0083】
ステップS82において、所定の期間、通信装置50から接続確認データの受信がない場合には、ステップS83に示すように、管理装置40は、グループ内の各通信装置50の情報を確認し、通信負荷に応じて、所定の通信装置50を選択する。例えば、管理装置40は、通信負荷の最も小さい通信装置50を選択する。
【0084】
次に、ステップS84に示すように、管理装置40は、選択された通信装置50に対して管理装置40への情報送信の通信許可を送信する。これにより、選択された通信装置50を送信許可通信装置に変更する。次に、ステップS85に示すように、管理装置40は、グループ内の他の通信装置50に、新しい情報の送信先を送信する。そして、処理を終了する。
【0085】
次に、実施形態2のネットワークシステム2における通信装置50の動作を説明する。図13は、実施形態2に係る通信装置50が管理装置40との接続確認を行う動作を例示したフローチャート図である。
【0086】
図13のステップS91に示すように、通信装置50は、管理装置40から制御情報を受信する。次に、ステップS92に示すように、通信装置50は、受信した制御情報から送信先を抽出する。次に、ステップS93に示すように、通信装置50は、受信した制御情報が管理装置40への通信許可か判断する。
【0087】
ステップS93において、受信した制御情報が管理装置40への通信許可の場合には、送信許可通信装置として選択されたことを示す。よって、ステップS94に示すように、通信装置50は、接続確認データの送信開始を設定する。次に、ステップS95に示すように、通信装置50は、接続確認データの送信時刻になったか判断する。
【0088】
ステップS95において、接続確認データの送信時刻になっていない場合には、ステップS95に戻り、接続確認データの送信時刻になるまで、ステップS95を繰り返す。
【0089】
ステップS95において、接続確認データの送信時刻になった場合には、ステップS96に示すように、接続確認データを送信する。そして、処理を終了する。
【0090】
ステップS93において、受信した制御情報が管理装置40への通信許可でなく、送信先の通知の場合には、送信許可通信装置として選択されなかったことを示す。よって、ステップS97に示すように、通信装置50は、送信先を送信許可通信装置に設定する。そして、処理を終了する。
【0091】
本実施形態によれば、管理装置40は、各グループに属する通信装置50の所定の期間における通信可能状態または通信不可能状態を確認する。よって、送信許可通信装置として選択された通信装置50が通信不可能状態の場合には、送信許可通信装置を別の通信装置50に変更することができる。これ以外の構成、動作及び効果は、実施形態1の記載に含まれている。
【0092】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、実施形態1及び2の各構成を組み合わせたものも、本発明の技術的思想の範囲に含まれる。また、下記の管理システム、管理方法、管理プログラムも、実施形態1及び2の技術的思想の範囲に含まれる。上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
ネットワークに接続された複数の通信装置と、
前記ネットワークに接続され、各通信装置の情報を収集することによって前記各通信装置を管理する管理装置と、
を備え、
前記管理装置は、複数の前記通信装置を1つまたは複数のグループに分け、各グループに属する前記通信装置の中から、所定の通信装置を送信許可通信装置として選択し、
前記送信許可通信装置として選択された前記所定の通信装置は、前記各グループに属する前記通信装置の前記情報を取りまとめて前記管理装置に送信する、
管理システム。
(付記2)
前記管理装置は、前記各グループに属する前記通信装置の中から、通信負荷状況に応じて、前記所定の通信装置を前記送信許可通信装置として選択する、
付記1に記載の管理システム。
(付記3)
前記管理装置は、前記各グループに属する前記通信装置の中から、通信負荷が最も小さい前記所定の通信装置を前記送信許可通信装置として選択する、
付記1または2に記載の管理システム。
(付記4)
前記管理装置は、前記各グループに属する前記通信装置の所定の期間における通信負荷状況に応じて、前記所定の通信装置から別の通信装置に前記送信許可通信装置を変更する、
付記1~3のいずれか1項に記載の管理システム。
(付記5)
前記管理装置は、
受信した前記情報がいずれの前記グループに属する前記通信装置からの前記情報か解析し、
受信した前記情報がいずれの前記グループにも属さない無所属の前記通信装置からの前記情報の場合に、前記無所属の前記通信装置を、空きがある前記グループまたは新規に作成したグループに登録する、
付記1~4のいずれか1項に記載の管理システム。
(付記6)
前記管理装置は、
前記無所属の前記通信装置を、前記空きがある前記グループに登録した場合には、前記無所属の前記通信装置に、前記情報の送信先として、前記空きがある前記グループの前記送信許可通信装置を送信し、
前記無所属の前記通信装置を、前記新規の前記グループに登録した場合には、前記無所属の前記通信装置に、前記送信許可通信装置であることを送信する、
付記5に記載の管理システム。
(付記7)
前記管理装置は、前記各グループの前記送信許可通信装置以外の前記通信装置に、前記送信許可通信装置を、前記情報の送信先として送信する、
付記1~4のいずれか1項に記載の管理システム。
(付記8)
前記管理装置は、
前記各グループに属する前記通信装置の所定の期間における通信可能状態または通信不可能状態を確認し、
前記送信許可通信装置として選択された前記所定の通信装置が前記通信不可能状態である場合には、前記送信許可通信装置を別の通信装置に変更する、
付記1~7のいずれか1項に記載の管理システム。
(付記9)
ネットワークに接続された複数の通信装置を1つまたは複数のグループに分け、
各グループに属する前記通信装置の中から、所定の通信装置を送信許可通信装置として選択し、
前記送信許可通信装置として選択された前記所定の通信装置から、前記各グループに属する前記通信装置の前記情報を取りまとめて受信する、
管理方法。
(付記10)
前記所定の通信装置を送信許可通信装置として選択する際に、
前記各グループに属する前記通信装置の中から、通信負荷状況に応じて、前記所定の通信装置を前記送信許可通信装置として選択する、
付記9に記載の管理方法。
(付記11)
前記所定の通信装置を送信許可通信装置として選択する際に、
前記各グループに属する前記通信装置の中から、通信負荷が最も小さい前記所定の通信装置を前記送信許可通信装置として選択する、
付記9または10に記載の管理方法。
(付記12)
前記所定の通信装置を送信許可通信装置として選択する際に、
前記各グループに属する前記通信装置の所定の期間における通信負荷状況に応じて、前記所定の通信装置から別の通信装置に前記送信許可通信装置を変更する、
付記9~11のいずれか1項に記載の管理方法。
(付記13)
受信した前記情報がいずれの前記グループに属する前記通信装置からの前記情報か解析し、
受信した前記情報がいずれの前記グループにも属さない無所属の前記通信装置からの前記情報の場合に、前記無所属の前記通信装置を、空きがある前記グループまたは新規に作成した前記グループに登録する、
付記9~12のいずれか1項に記載の管理方法。
(付記14)
前記空きがある前記グループまたは新規に作成した前記グループに登録する際に、
前記無所属の前記通信装置を、前記空きがある前記グループに登録した場合には、前記無所属の前記通信装置に、前記情報の送信先として、前記空きがある前記グループの前記送信許可通信装置を送信し、
前記無所属の前記通信装置を、前記新規の前記グループに登録した場合には、前記無所属の前記通信装置に、前記送信許可通信装置であることを送信する、
付記13に記載の管理方法。
(付記15)
前記各グループの前記送信許可通信装置以外の前記通信装置に、前記送信許可通信装置を、前記情報の送信先として送信する、
付記9~12のいずれか1項に記載の管理方法。
(付記16)
前記各グループに属する前記通信装置の所定の期間における通信可能状態または通信不可能状態を確認し、
前記送信許可通信装置として選択された前記所定の通信装置が前記通信不可能状態である場合には、前記送信許可通信装置を別の通信装置に変更する、
付記9~15のいずれか1項に記載の管理方法。
(付記17)
ネットワークに接続された複数の通信装置を1つまたは複数のグループに分けさせ、
各グループに属する前記通信装置の中から、所定の通信装置を送信許可通信装置として選択させ、
前記送信許可通信装置として選択された前記所定の通信装置から、前記各グループに属する前記通信装置の前記情報を取りまとめて受信させる、
ことをコンピュータに実行させる管理プログラム。
(付記18)
前記所定の通信装置を送信許可通信装置として選択させる際に、
前記各グループに属する前記通信装置の中から、通信負荷状況に応じて、前記所定の通信装置を前記送信許可通信装置として選択させる、
ことをコンピュータに実行させる付記17に記載の管理プログラム。
(付記19)
前記所定の通信装置を送信許可通信装置として選択させる際に、
前記各グループに属する前記通信装置の中から、通信負荷が最も小さい前記所定の通信装置を前記送信許可通信装置として選択させる、
ことをコンピュータに実行させる付記17または18に記載の管理プログラム。
(付記20)
前記所定の通信装置を送信許可通信装置として選択させる際に、
前記各グループに属する前記通信装置の所定の期間における通信負荷状況に応じて、前記所定の通信装置から別の通信装置に前記送信許可通信装置を変更させる、
ことをコンピュータに実行させる付記17~19のいずれか1項に記載の管理プログラム。
(付記21)
受信した前記情報がいずれの前記グループに属する前記通信装置からの前記情報か解析させ、
受信した前記情報がいずれの前記グループにも属さない無所属の前記通信装置からの前記情報の場合に、前記無所属の前記通信装置を、空きがある前記グループまたは新規に作成した前記グループに登録させる、
ことをコンピュータに実行させる付記17~20のいずれか1項に記載の管理プログラム。
(付記22)
前記空きがある前記グループまたは新規に作成した前記グループに登録させる際に、
前記無所属の前記通信装置を、前記空きがある前記グループに登録させた場合には、前記無所属の前記通信装置に、前記情報の送信先として、前記空きがある前記グループの前記送信許可通信装置を送信させ、
前記無所属の前記通信装置を、前記新規の前記グループに登録させた場合には、前記無所属の前記通信装置に、前記送信許可通信装置であることを送信させる、
ことをコンピュータに実行させる付記21に記載の管理プログラム。
(付記23)
前記各グループの前記送信許可通信装置以外の前記通信装置に、前記送信許可通信装置を、前記情報の送信先として送信させる、
ことをコンピュータに実行させる付記17~22のいずれか1項に記載の管理プログラム。
(付記24)
前記各グループに属する前記通信装置の所定の期間における通信可能状態または通信不可能状態を確認させ、
前記送信許可通信装置として選択された前記所定の通信装置が前記通信不可能状態である場合には、前記送信許可通信装置を別の通信装置に変更させる、
ことをコンピュータに実行させる付記17~23のいずれか1項に記載の管理プログラム。
(付記25)
ネットワークに接続された複数の通信装置を管理する管理装置によって、複数の前記通信装置が1つまたは複数のグループに分けられ、各グループに属する前記通信装置の中から前記管理装置に送信許可通信装置として選択された場合に、前記情報の送信先として前記管理装置を登録する記憶部と、
前記各グループに属する前記通信装置の前記情報を取りまとめて前記管理装置に送信する情報送信部と、
を備えた通信装置。
(付記26)
前記管理装置によって、前記各グループに属する前記通信装置の中から、通信負荷状況に応じて、前記送信許可通信装置として選択された、
付記25に記載の通信装置。
(付記27)
前記管理装置によって、前記各グループに属する前記通信装置の中から、通信負荷が最も小さいことで、前記送信許可通信装置として選択された、
付記25または26に記載の通信装置。
(付記28)
ネットワークに接続された複数の通信装置を管理する管理装置によって、複数の前記通信装置が1つまたは複数のグループに分けられ、各グループに属する前記通信装置の中から前記管理装置に送信許可通信装置として選択されなかった場合に、前記情報の送信先として前記送信許可通信装置を登録する記憶部と、
前記情報を前記送信許可通信装置に送信する情報送信部と、
を備えた通信装置。
【符号の説明】
【0093】
1、2 ネットワークシステム
10、40 管理装置
11 情報受信部
12 情報解析部
13 記憶部
14 情報送信部
15 グループ管理部
16 接続確認通信部
20、20A、20B、20C、20D、20E、20F、20N、50 通信装置
21 情報送信部
22 情報解析部
23 情報受信部
24 記憶部
26 接続確認通信部
30、30A、30B、30C 端末装置
GA、GB グループ
NW ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13