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特許7335104表示情報生成装置、表示情報生成方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-21
(45)【発行日】2023-08-29
(54)【発明の名称】表示情報生成装置、表示情報生成方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20230822BHJP
   G06Q 50/04 20120101ALI20230822BHJP
【FI】
B65G1/137 A
G06Q50/04
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019129412
(22)【出願日】2019-07-11
(65)【公開番号】P2021015424
(43)【公開日】2021-02-12
【審査請求日】2021-10-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000001199
【氏名又は名称】株式会社神戸製鋼所
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100166981
【弁理士】
【氏名又は名称】砂田 岳彦
(72)【発明者】
【氏名】福田 啓一
(72)【発明者】
【氏名】岩谷 敏治
(72)【発明者】
【氏名】岸本 良子
(72)【発明者】
【氏名】森下 史弥
【審査官】貞光 大樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-52961(JP,A)
【文献】特開平8-73010(JP,A)
【文献】特開2009-75941(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00 - 1/20
B23Q 37/00 - 41/08
G05B 19/418
G06Q 10/00 - 10/30
G06Q 30/00 - 30/08
G06Q 50/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
実際の搬送システムのレイアウトを表すレイアウト画像であって、複数の停留所を表す複数の停留所画像と、当該複数の停留所の間の複数の軌道を表す複数の軌道画像と、物品を処理する処理工程を表す処理工程画像とを含むレイアウト画像を生成する画像生成手段と、
物品を表す物品画像と、当該物品を搬送する搬送体を表す搬送体画像とを、前記レイアウト画像において、前記複数の停留所画像及び前記複数の軌道画像のうち、当該搬送体が存在する場所を表す画像に関連付けて配置すると共に、前記処理工程で処理されている物品を表す前記物品画像を前記処理工程画像に関連付けて配置する画像配置手段と、
前記処理工程における処理の対象となる複数の物品をそれぞれ搬送する複数の搬送体を表す複数の搬送体画像を選択する操作を受け付ける操作受付手段と、
前記操作受付手段により受け付けた前記搬送体画像を選択する操作における選択順にしたがって、前記複数の搬送体画像により表される前記複数の搬送体が搬送する前記複数の物品を、前記処理工程で処理する処理指令を作成する指令作成手段と、
を備えたことを特徴とする表示情報生成装置。
【請求項2】
実際の搬送システムのレイアウトを表すレイアウト画像であって、複数の停留所を表す複数の停留所画像と、当該複数の停留所の間の複数の軌道を表す複数の軌道画像と、物品を処理する処理工程を表す処理工程画像とを含むレイアウト画像を生成するステップと、
物品を表す物品画像と、当該物品を搬送する搬送体を表す搬送体画像とを、前記レイアウト画像において、前記複数の停留所画像及び前記複数の軌道画像のうち、当該搬送体が存在する場所を表す画像に関連付けて配置すると共に、前記処理工程で処理されている物品を表す前記物品画像を前記処理工程画像に関連付けて配置するステップと、
前記処理工程における処理の対象となる複数の物品をそれぞれ搬送する複数の搬送体を表す複数の搬送体画像を選択する操作を受け付けるステップと、
前記搬送体画像を選択する操作における選択順にしたがって、前記複数の搬送体画像により表される前記複数の搬送体が搬送する前記複数の物品を、前記処理工程で処理する処理指令を作成するステップと、
を含むことを特徴とする表示情報生成方法。
【請求項3】
コンピュータに、
実際の搬送システムのレイアウトを表すレイアウト画像であって、複数の停留所を表す複数の停留所画像と、当該複数の停留所の間の複数の軌道を表す複数の軌道画像と、物品を処理する処理工程を表す処理工程画像とを含むレイアウト画像を生成する機能と、
物品を表す物品画像と、当該物品を搬送する搬送体を表す搬送体画像とを、前記レイアウト画像において、前記複数の停留所画像及び前記複数の軌道画像のうち、当該搬送体が存在する場所を表す画像に関連付けて配置すると共に、前記処理工程で処理されている物品を表す前記物品画像を前記処理工程画像に関連付けて配置する機能と、
前記処理工程における処理の対象となる複数の物品をそれぞれ搬送する複数の搬送体を表す複数の搬送体画像を選択する操作を受け付ける機能と、
前記搬送体画像を選択する操作における選択順にしたがって、前記複数の搬送体画像により表される前記複数の搬送体が搬送する前記複数の物品を、前記処理工程で処理する処理指令を作成する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に表示する表示情報を生成する表示情報生成装置、表示情報生成方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
端末のディスプレイ画面上に、実際の自動倉庫の棚列を模した棚列を表示し、操作者が、マウスにより移動させたい物品に応じた物品オブジェクトを出庫ステーションまでドラッグ移動させると、自動的に搬送指令を作成し、搬送を実行する搬送システムの移動先指示装置は、知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平8-73010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実際の搬送システムに含まれる物品に応じた物品オブジェクトをドラッグ移動させることにより物品の搬送指令を作成するに過ぎない構成を採用した場合には、物品を搬送する搬送体を含む搬送システム全体の動きを把握することができない。
【0005】
本発明の目的は、物品を搬送する搬送体を含む搬送システム全体の動きを把握できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的のもと、本発明は、実際の搬送システムのレイアウトを表すレイアウト画像であって、複数の停留所を表す複数の停留所画像と、複数の停留所の間の複数の軌道を表す複数の軌道画像とを含むレイアウト画像を生成する画像生成手段と、物品を表す物品画像と、物品を搬送する搬送体を表す搬送体画像とを、レイアウト画像において、複数の停留所画像及び複数の軌道画像のうち、搬送体が存在する場所を表す画像に関連付けて配置する画像配置手段とを備えた表示情報生成装置を提供する。
【0007】
表示情報生成装置は、搬送体画像と、複数の停留所画像のうちの第1の停留所画像及び第2の停留所画像とを指定する指定操作を受け付ける操作受付手段と、指定操作により指定された搬送体画像が表す搬送体を第1の停留所画像が表す停留所から第2の停留所画像が表す停留所へ移動させる移動指令を作成する指令作成手段とを更に備えた、ものであってよい。
【0008】
画像生成手段は、物品を処理する処理工程を表す処理工程画像を更に含むレイアウト画像を生成し、画像配置手段は、処理工程で処理されている物品を表す物品画像を、レイアウト画像において、処理工程画像に関連付けて配置する、ものであってよい。
【0009】
表示情報生成装置は、搬送体画像を指定する指定操作を受け付ける操作受付手段と、指定操作により指定された搬送体画像が表す搬送体が搬送する物品を処理工程で処理する処理指令を作成する指令作成手段とを更に備えた、ものであってよい。
【0010】
また、本発明は、実際の搬送システムのレイアウトを表すレイアウト画像であって、複数の停留所を表す複数の停留所画像と、複数の停留所の間の複数の軌道を表す複数の軌道画像とを含むレイアウト画像を生成するステップと、物品を表す物品画像と、物品を搬送する搬送体を表す搬送体画像とを、レイアウト画像において、複数の停留所画像及び複数の軌道画像のうち、搬送体が存在する場所を表す画像に関連付けて配置するステップとを含む表示情報生成方法も提供する。
【0011】
更に、本発明は、コンピュータに、実際の搬送システムのレイアウトを表すレイアウト画像であって、複数の停留所を表す複数の停留所画像と、複数の停留所の間の複数の軌道を表す複数の軌道画像とを含むレイアウト画像を生成する機能と、物品を表す物品画像と、物品を搬送する搬送体を表す搬送体画像とを、レイアウト画像において、複数の停留所画像及び複数の軌道画像のうち、搬送体が存在する場所を表す画像に関連付けて配置する機能とを実現させるためのプログラムも提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、物品を搬送する搬送体を含む搬送システム全体の動きを把握できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1及び第2の実施の形態で想定する搬送システムの構成例を示した図である。
図2】第1の実施の形態における表示情報生成装置の機能構成例を示した図である。
図3】移動実績記憶部に記憶される移動実績データの具体例を示した図である。
図4】処理実績記憶部に記憶される処理実績データの具体例を示した図である。
図5】積荷実績記憶部に記憶される積荷実績データの具体例を示した図である。
図6】表示機構に表示される移動動画の具体例を示した図である。
図7】第1の実施の形態における表示情報生成装置の動作例を示したフローチャートである。
図8】第2の実施の形態における表示情報生成装置の機能構成例を示した図である。
図9】指令受付部が受け付ける指令の具体例を示した図である。
図10】移動指令が行われた場合に送信される台車移動指令画面の例である。
図11】処理順指令が行われた場合に送信される処理順指令画面の例である。
図12】第2の実施の形態における表示情報生成装置の第2の動作例を示したフローチャートである。
図13】第2の実施の形態における表示情報生成装置の第3の動作例を示したフローチャートである。
図14】第1及び第2の実施の形態における表示情報生成装置を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0015】
[本実施の形態の背景及び概要]
搬送システムにおいて、搬送データを分析すれば、台車1台1台の動きやその平均等の統計的な数値を把握することは可能である。しかしながら、なぜそのような動きをしたのか等、他の台車の状況等を加味した関係性までを把握することは難しい。
【0016】
そこで、本実施の形態は、台車の移動の実績を示す移動実績データと、特定工場での処理の実績を示す処理実績データと、積荷の実績を示す積荷実績データとを用いて、搬送システムにおける物流を二次元で可視化する機能を提供する。
【0017】
また、本実施の形態は、物流を可視化した画面上で台車の移動指令や特定工場での処理指令を可能とする機能も提供する。
【0018】
以下、前者の機能を提供する実施の形態を第1の実施の形態とし、後者の機能も提供する実施の形態を第2の実施の形態として、詳細に説明する。尚、以下では、架空の例に基づいて説明する。特にデータは全て架空のデータである。
【0019】
[本実施の形態で想定する搬送システムの例]
第1及び第2の実施の形態について説明する前に、まず、これらの実施の形態で想定する搬送システム1の構成例について説明する。
【0020】
図1は、第1及び第2の実施の形態で想定する搬送システム1の構成例を示した図である。
【0021】
図示するように、搬送システム1は、工場Xと、工場Yと、工場Xと工場Yとをつなぎ、その上を台車が走行するレールR1,R2とを含む。そして、工場Yは、処理工程Zを含む。ここで、処理工程Zでは、左から右へ向かって処理が進むものとする。
【0022】
また、工場Xでは、レールR1上に駅Aが設けられ、レールR2上に駅Bが設けられている。ここで、駅Aは、レールR1を走行していく台車に工場Xで製造された積荷を積み込むために台車を停車させる駅である。駅Bは、レールR2を走行していく台車に工場Xで製造された積荷を積み込むために台車を停車させる駅である。
【0023】
更に、工場Yでは、レールR1上に駅C,Dが設けられ、レールR2上に駅E,Fが設けられている。ここで、駅C,Dは、レールR1を走行してきた台車から工場Yで処理する積荷を卸すために台車を停車させる駅である。駅E,Fは、レールR2を走行してきた台車から工場Yで処理する積荷を卸すために台車を停車させる駅である。尚、この例では、レールR1を走行してきた台車が工場Y内に同時に2台停車できるようにレールR1上に2つの駅C,Dを設け、レールR2を走行してきた台車が工場Y内に同時に2台停車できるようにレールR2上に2つの駅E,Fを設けている。そして、台車に積み込まれた積荷は、駅C~Fから処理工程Zへ例えばクレーン等により直接移すことができるようになっている。
【0024】
更にまた、レールR1,R2間には、駅G~Kが設けられている。ここで、駅G~Kは、例えば、レールR1,R2の各レール上で工場Xから工場Yへ向かう台車と工場Yから工場Xへ戻る台車とがすれ違えるように台車を一時的に退避させ停車させる駅である。
【0025】
尚、第1及び第2の実施の形態では、工場から工場へ積荷を台車で搬送する搬送システム1を想定したが、本発明が適用される搬送システムはこれには限らない。工場内の工程から工程へ積荷を搬送する搬送システムであってもよい。また、積荷以外の物品を搬送する搬送システムであってもよく、台車以外の搬送体で物品を搬送する搬送システムであってもよい。その意味で、積荷は物品の一例であり、台車は搬送体の一例であると言える。積荷以外の物品としては、例えば、吊り下げて運ばれる物品等があり、台車以外の搬送体としては、例えば、工場又は工程間をつなぐベルトが走行することでその上に置かれた物品を搬送するベルトコンベア等がある。
【0026】
また、搬送システム1では、工場間にレールを設け、レール上に駅を設けたが、これには限らない。工場間にレール以外の軌道を設けてもよく、また、軌道上に駅以外の停留所を設けてもよい。その意味で、レールは軌道の一例であり、駅は停留所の一例であると言える。
【0027】
[第1の実施の形態]
(表示情報生成装置の構成)
図2は、第1の実施の形態における表示情報生成装置10の機能構成例を示した図である。図示するように、表示情報生成装置10は、移動実績記憶部11と、処理実績記憶部12と、積荷実績記憶部13と、移動動画生成部14と、処理状況追加部15と、積荷種類付加部16と、移動動画出力部17とを備える。
【0028】
移動実績記憶部11は、台車の移動の実績を示す移動実績データを記憶する。移動実績データは、各台車が、何時にどの駅でどの積荷を積み込まれたか、何時にどの駅を出発して何時にどの駅に到着したか、何時にどの駅でどの積荷を卸されたか等を示すデータである。移動実績データの具体例については後述する。
【0029】
処理実績記憶部12は、特定工場での処理の実績を示す処理実績データを記憶する。処理実績データは、各積荷に対して何時に特定工場での処理が行われたか等を示すデータである。以下では、特定工場として工場Yを例にとり、特定工場での処理として処理工程Zでの処理を例にとって説明する。処理実績データの具体例については後述する。
【0030】
積荷実績記憶部13は、積荷の実績を示す積荷実績データを記憶する。積荷実績データは、各積荷が如何なる種類の積荷であるか等を示すデータである。積荷実績データの具体例については後述する。
【0031】
移動動画生成部14は、移動実績記憶部11から移動実績データを読み込み、この移動実績データに基づいて、搬送システム1のレイアウトを表す画像上で台車の移動の様子を示す移動動画を生成する。ここで、搬送システム1のレイアウトを表す画像には、駅を表す駅オブジェクト、レールを表すレールオブジェクト、及び処理工程を表す処理工程オブジェクトが含まれる。また、台車の移動の様子は、積荷を表す積荷オブジェクト及び台車を表す台車オブジェクトを台車が存在する駅を表す駅オブジェクト又は台車が走行中のレールを表すレールオブジェクトに関連付けて配置することによって示される。本実施の形態では、レイアウト画像の一例として、搬送システム1のレイアウトを表す画像を用いている。停留所画像の一例として、駅オブジェクトを用いており、軌道画像の一例として、レールオブジェクトを用いており、処理工程画像の一例として、処理工程オブジェクトを用いている。積荷画像の一例として、積荷オブジェクトを用いており、台車画像の一例として、台車オブジェクトを用いている。また、レイアウト画像を生成する画像生成手段、物品画像と搬送体画像とを搬送体が存在する場所を表す画像に関連付けて配置する画像配置手段の一例として、移動動画生成部14を設けている。
【0032】
処理状況追加部15は、処理実績記憶部12から処理実績データを読み込み、移動動画生成部14により生成された移動動画に対し、処理実績データから得られる処理工程Zでの処理状況を追加する。具体的には、搬送システム1のレイアウトを表す画像中の処理工程オブジェクトに関連付けて積荷を表す積荷オブジェクトを配置する。本実施の形態では、物品画像を処理工程画像に関連付けて配置する画像配置手段の一例として、処理状況追加部15を設けている。
【0033】
積荷種類付加部16は、積荷実績記憶部13から積荷実績データを読み込み、移動動画生成部14により生成され、処理状況追加部15により処理工程Zでの処理状況が追加された移動動画に対し、積荷実績データから得られる各積荷の種類を付加する。具体的には、駅オブジェクト、レールオブジェクト、又は処理工程オブジェクトに関連付けて配置された積荷を表す積荷オブジェクトに積荷の種類を示す属性を付加する。
【0034】
移動動画出力部17は、移動動画生成部14により生成され、処理状況追加部15により処理工程Zでの処理状況が追加され、積荷種類付加部16により各積荷の種類が付加された移動動画を、表示機構95(図14参照)に出力する。これにより、表示機構95には、移動動画が表示される。表示機構95に表示される移動動画の具体例については後述する。
【0035】
図3は、移動実績記憶部11に記憶される移動実績データの具体例を示した図である。図示するように、移動実績データは、区分と、台車番号と、発駅と、着駅と、発日時と、着日時と、積荷番号1,積荷番号2,…とを含む。
【0036】
区分は、台車に対する操作内容である。ここでは、操作内容として、台車に積荷を積み込んだ「積込」と、台車を駅から駅まで走行させた「走行」と、台車から積荷を卸した「卸し」とを示している。
【0037】
台車番号は、台車を識別する番号である。図には台車番号をアルファベットのみからなる文字列で示しているが、台車番号は、数字のみからなる文字列であってもよいし、アルファベットと数字とからなる文字列であってもよい。
【0038】
発駅は、台車が出発した駅であり、着駅は、台車が到着した駅である。但し、区分が「積込」又は「卸し」である場合は、便宜上、発駅欄に「積込」又は「卸し」が行われた駅を示している。
【0039】
発日時は、台車が発駅を出発した日時であり、着日時は、台車が着駅に到着した日時である。但し、区分が「積込」又は「卸し」である場合は、便宜上、発日時欄に「積込」又は「卸し」が開始した日時を示しており、着日時欄に「積込」又は「卸し」が終了した日時を示している。
【0040】
積荷番号1,積荷番号2,…は、台車に積まれていた積荷の番号である。図には積荷番号をアルファベットと数字とからなる文字列で示しているが、積荷番号は、アルファベットのみからなる文字列であってもよいし、数字のみからなる文字列であってもよい。
【0041】
図4は、処理実績記憶部12に記憶される処理実績データの具体例を示した図である。図示するように、処理実績データは、処理日時と、積荷番号とを含む。
【0042】
処理日時は、処理工程Zでの処理が行われた日時である。処理日時は、厳密には一定の幅を有する時間であるが、ここでは、説明を簡単にするために、処理工程Z上のあるポイントを積荷が通過した日時を処理日時としている。
【0043】
積荷番号は、処理日時における処理工程Zでの処理の対象となった積荷の番号である。
【0044】
図5は、積荷実績記憶部13に記憶される積荷実績データの具体例を示した図である。図示するように、積荷実績データは、積荷番号と、種類とを含む。
【0045】
積荷番号は、積荷の番号である。
【0046】
種類は、積荷番号で識別される積荷の種類である。
【0047】
図6は、表示機構95に表示される移動動画の具体例を示した図である。ここでは、一例として、2019年1月2日15時36分0秒における移動動画の状態を示している。
【0048】
図3に示した移動実績データにおいて、2019年1月2日15時36分0秒は、台車AAの駅Hからの発日時と駅Cへの着日時との間にある。従って、図6では、台車AAを表す台車オブジェクト351を、駅Hから駅Cへ向かうレールR1を表すレールオブジェクト321の近くに配置している。尚、図では、駅Hから台車AAへ、及び、台車AAから駅Cへ、白抜きの矢印を示したが、これは、台車AAの移動を表すために便宜上示したものであり、実際の移動動画には含めなくてよい。また、ここでは、台車オブジェクト351をレールオブジェクト321の近くに配置したが、これに限らず、台車オブジェクト351をレールオブジェクト321に関連付けて配置すればよい。
【0049】
また、図4に示した処理実績データにおいて、2019年1月2日15時36分0秒は、積荷CA6434の処理日時の50秒前である。従って、積荷CA6434は既に処理工程Zに移されているものとしている。そして、積荷CA6434が積まれていた台車CCを表す台車オブジェクト352は駅Fに配置したまま、積荷CA6434を表す積荷オブジェクト342を、処理工程Zを表す処理工程オブジェクト33に重ねて配置している。具体的には、処理日時に積荷が通過するポイントP(破線で示す)よりも少し左側に、積荷CA6434を表す積荷オブジェクト342を配置している。尚、図では、駅Fから処理工程Zへ白抜きの矢印を示したが、これは、積荷が駅Fから処理工程Zへ移されたことを表すために便宜上示したものであり、実際の移動動画には含めなくてよい。また、図では、処理工程Z上の処理日時に積荷が通過するポイントPを破線で示したが、これも説明の都合上示したものであり、実際の移動動画には含めなくてよい。更に、ここでは、積荷オブジェクト342を処理工程オブジェクト33に重ねたが、これに限らず、積荷オブジェクト342を処理工程オブジェクト33に関連付けて配置すればよい。
【0050】
更に、図5に示した積荷実績データにおいて、台車AAに積まれた積荷AB1234,AB1245は種類aであるので、台車AAを表す台車オブジェクト351上に配置された積荷AB1234,AB1245を表す積荷オブジェクト341に種類aを示す属性を付加している。種類aを示す属性の付加は、積荷オブジェクト341の色を変える(例えば緑色とする)ことによって実現してもよいが、ここでは、積荷オブジェクト341に斜線ハッチングを施すことによって実現している。また、図5に示した積荷実績データにおいて、処理工程Zでの処理が行われている積荷CA6434は種類cであるので、処理工程Zを示す処理工程オブジェクト33上に配置された積荷CA6434を表す積荷オブジェクト342に種類cを示す属性を示している。種類cを示す属性の付加は、積荷オブジェクト342の色を変える(例えば赤色とする)ことによって実現してもよいが、ここでは、積荷オブジェクト342に網掛けを施すことによって実現している。
【0051】
(表示情報生成装置の動作例)
図7は、本実施の形態における表示情報生成装置10の動作例を示したフローチャートである。
【0052】
図示するように、まず、表示情報生成装置10では、移動動画生成部14が、移動実績記憶部11から移動実績データを読み込む(ステップ101)。
【0053】
そして、移動動画生成部14は、ステップ101で読み込んだ移動実績データを用いて、台車の移動を表す移動動画を生成する(ステップ102)。
【0054】
具体的には、移動動画生成部14は、一定の時間間隔で設定された複数の日時の各日時を現在日時として、現在日時における静止画を生成し、この現在日時における静止画を複数の日時についてつなげて移動動画を生成する。
【0055】
ここで、移動動画生成部14は、現在日時における静止画を、以下のように生成する。
【0056】
即ち、まず、図1に示した搬送システム1のレイアウトを表す静止画を生成しておく。静止画には、上述したように、駅オブジェクト、レールオブジェクト、処理工程オブジェクトを含める。
【0057】
次に、台車ごとに、移動実績データから、発日時と着日時との間に現在日時を含む行を取得する。
【0058】
このとき、取得した行における区分が「走行」であれば、静止画に含まれるレールオブジェクトのうち、その行における発駅と着駅との間の部分の近くに、台車オブジェクトを配置する。その際、発駅の駅オブジェクトの位置から着駅の駅オブジェクトの位置までの距離に対する、発駅の駅オブジェクトの位置から台車オブジェクトの位置までの距離の割合が、発日時から着日時までの時間に対する、発日時から現在日時までの時間の割合と等しくなるようにする。そして、その行における積荷番号の数の積荷オブジェクトを、積荷番号を紐付けて、台車オブジェクトに接するように配置する。
【0059】
また、取得した行における区分が「積込」又は「卸し」であれば、静止画に含まれる駅オブジェクトのうち、その行に発駅として設定された駅の駅オブジェクトに、台車オブジェクトを配置する。そして、その行における積荷番号の数の積荷オブジェクトを、積荷番号を紐付けて、台車オブジェクトに接するように配置する。
【0060】
次に、表示情報生成装置10では、処理状況追加部15が、処理実績記憶部12から処理実績データを読み込む(ステップ103)。
【0061】
そして、処理状況追加部15は、ステップ102で生成された移動動画に対し、ステップ103で読み込んだ処理実績データを用いて、工場Yでの処理状況を追加する(ステップ104)。
【0062】
具体的には、処理状況追加部15は、ステップ102で設定された複数の日時の各日時を現在日時として、現在日時における静止画を移動動画から取り出し、この現在日時における静止画に工場Yでの処理状況を示す積荷オブジェクトを追加する。
【0063】
ここで、処理状況追加部15は、現在日時における静止画を、以下のように更新する。
【0064】
即ち、まず、処理実績データから、処理日時の前後一定時間の範囲内に現在日時を含む行を取得する。
【0065】
そして、取得した行における積荷オブジェクトを、積荷番号を紐付けて、静止画上で、処理工程Zの処理工程オブジェクトに接するように配置する。その際、現在日時が処理日時よりも前であれば、積荷オブジェクトの位置から処理日時に対応する位置(図6のポイントPの位置)までの距離が、現在日時から処理日時までの時間に応じたものとなるようにする。また、現在日時が処理日時よりも後であれば、処理日時に対応する位置(図6のポイントPの位置)から積荷オブジェクトの位置までの距離が、処理日時から現在日時までの時間に応じたものとなるようにする。
【0066】
次いで、表示情報生成装置10では、積荷種類付加部16が、積荷実績記憶部13から積荷実績データを読み込む(ステップ105)。
【0067】
そして、積荷種類付加部16は、ステップ102で生成され、ステップ104で処理状況が追加された移動動画に対し、ステップ105で読み込んだ積荷実績データを用いて、積荷の種類を付加する(ステップ106)。
【0068】
具体的には、積荷種類付加部16は、ステップ102で設定された複数の日時の各日時を現在日時として、現在日時における静止画を移動動画から取り出し、この現在日時における静止画に含まれる積荷オブジェクトに積荷の種類を示す属性を付加する。
【0069】
ここで、積荷種類付加部16は、現在日時における静止画を、以下のように更新する。
【0070】
即ち、まず、現在日時における静止画に含まれる積荷オブジェクトごとに、積荷実績データから、その積荷オブジェクトに紐付けられた積荷番号を含む行を取得する。この場合、積荷オブジェクトは、台車オブジェクトに配置された積荷オブジェクト、及び、処理工程オブジェクトに配置された積荷オブジェクトの両方を含んでよい。
【0071】
そして、積荷オブジェクトごとに、その行に含まれる積荷の種類を示す属性を付加する。積荷の種類を示す属性の付加は、例えば、積荷オブジェクトの色を変更することによって行うとよい。
【0072】
その後、表示情報生成部43では、移動動画出力部17が、ステップ102で生成され、ステップ104で処理状況が追加され、ステップ106で積荷の種類が付加された移動動画を、表示機構95(図14参照)に出力する(ステップ107)。これにより、表示機構95には、移動動画が表示される。
【0073】
尚、上記では、過去の移動実績データ、処理実績データ、積荷実績データを用いて、過去の台車の移動を表す移動動画のみを生成することとしたが、この限りではない。移動実績データ、処理実績データ、積荷実績データに予測した情報を設定することにより、リアルタイムの台車の移動を表す移動動画(特に最新の台車の位置を表す最新静止画)を生成することも可能である。この場合、移動実績データには、例えば、ある台車が発駅から出発する際に、その台車が着駅に到着することが予測される日時を着日時として設定すればよい。また、処理実績データには、例えば、ある積荷に対して処理工程Zでの処理が行われることが予測される日時を処理日時として設定すればよい。
【0074】
(効果)
第1の実施の形態では、搬送システム1における台車の移動実績データ、次工程の処理実績データ、積荷実績データを用いて、搬送システム1における物流を可視化した。これにより、時間軸で切り取ったある点における搬送の全体状況が把握可能となった。また、混雑状況等が可視化され、搬送の滞留状況等も把握可能となった。更に、次工程の処理状況や積荷状況も併せて確認可能となり、直近の次工程負荷予測が想像し易くなった。
【0075】
[第2の実施の形態]
(表示情報生成装置の構成)
図8は、第2の実施の形態における表示情報生成装置20の機能構成例を示した図である。図示するように、表示情報生成装置20は、移動実績記憶部21と、処理実績記憶部22と、積荷実績記憶部23と、移動動画生成部24と、処理状況追加部25と、積荷種類付加部26と、移動動画出力部27と、指令受付部28と、指令画面送信部29とを備える。
【0076】
移動実績記憶部21、処理実績記憶部22、積荷実績記憶部23は、それぞれ、移動実績記憶部11、処理実績記憶部12、積荷実績記憶部13と同様である。但し、第2の実施の形態において、移動実績記憶部21、処理実績記憶部22、積荷実績記憶部23は、最新静止画が表示されるように、予測された情報を保持するものとする。
【0077】
移動動画生成部24、処理状況追加部25、積荷種類付加部26は、それぞれ、移動動画生成部14、処理状況追加部15、積荷種類付加部16と同様である。但し、第2の実施の形態において、移動動画生成部24は、最新静止画を生成し、処理状況追加部25は、最新静止画に対して最新の処理状況を追加し、積荷種類付加部26は、最新の処理状況が追加された最新静止画に対して最新状態の積荷の種類を付加するものとする。
【0078】
移動動画出力部27は、移動動画出力部17と同様に、移動動画を表示機構95(図14参照)に出力する。但し、第2の実施の形態において、移動動画出力部27は、最新の台車の位置を表す最新静止画を表示機構95に出力するものとする。これにより、表示機構95には、最新静止画が表示される。
【0079】
指令受付部28は、表示機構95(図14参照)に表示された最新静止画上で、操作者が入力デバイス96(図14参照)を用いて指令を行うと、この指令を受け付ける。本実施の形態では、指定操作を受け付ける操作受付手段の一例として、指令受付部28を設けている。
【0080】
指令画面送信部29は、指令受付部28が指令を受け付けると、その指令を現場の作業者に伝えるための指令画面を、作業者が保持する端末装置に送信する。本実施の形態では、移動指令又は処理指令を作成する指令作成手段の一例として、指令画面送信部29を設けている。
【0081】
図9は、指令受付部28が受け付ける指令の具体例を示した図である。
【0082】
図では、まず、丸囲み数字「1」で示すように、駅Bを表す駅オブジェクト312上の積荷オブジェクト343が配置された台車AAを表す台車オブジェクト353を、駅Eを表す駅オブジェクト315へドラッグ&ドロップする操作が行われている。これにより、駅Bに存在する積荷が積まれた台車AAを駅Eへ移動させる移動指令が行われる。この場合、台車オブジェクト353は、指定操作により指定された搬送体画像の一例であり、駅オブジェクト312は、指定操作により指定された第1の停留所画像の一例であり、駅オブジェクト315は、指定操作により指定された第2の停留所画像の一例である。
【0083】
また、丸囲み数字「2」で示すように、駅Cを表す駅オブジェクト313上の空の台車BBを表す台車オブジェクト354を、駅Aを表す駅オブジェクト311へドラッグ&ドロップする操作が行われている。これにより、駅Cに存在する空の台車BBを駅Aへ移動させる(戻す)移動指令が行われる。この場合、台車オブジェクト354は、指定操作により指定された搬送体画像の一例であり、駅オブジェクト313は、指定操作により指定された第1の停留所画像の一例であり、駅オブジェクト311は、指定操作により指定された第2の停留所画像の一例である。
【0084】
更に、丸囲み数字「3」で示すように、駅Fを表す駅オブジェクト316上の積荷オブジェクト345が配置された台車CCを表す台車オブジェクト355を選択する操作が行われている。その後、丸囲み数字「4」で示すように、駅Dを表す駅オブジェクト314上の積荷オブジェクト346が配置された台車DDを表す台車オブジェクト356を選択する操作が行われている。これにより、駅Fに存在する台車CCに積まれた積荷、駅Dに存在する台車DDに積まれた積荷の順に処理工程Zで処理する処理順指令が行われる。この場合、台車オブジェクト355,356は、指定操作により指定された搬送体画像の一例である。
【0085】
図10及び図11は、これらの指令が行われた場合に指令画面送信部29が送信する指令画像の具体例を示した図である。
【0086】
図10は、丸囲み数字「1」「2」で示した操作により移動指令が行われた場合に送信される台車移動指令画面の例を示す。この台車移動指令画面には、まず、丸囲み数字「1」の操作により、台車AAを駅Bから駅Eへ移動させる移動指令が行われたことが示されている。また、丸囲み数字「2」の操作により、台車BBを駅Cから駅Aへ移動させる移動指令が行われたことも示されている。この場合、台車AAを駅Bから駅Eへ移動させる移動指令、及び、台車BBを駅Cから駅Aへ移動させる移動指令は、指定操作により指定された搬送体画像が表す搬送体を第1の停留所画像が表す停留所から第2の停留所画像が表す停留所へ移動させる移動指令の一例である。
【0087】
図11は、丸囲み数字「3」「4」で示した操作により処理順指令が行われた場合に送信される工場Yでの処理順指令画面の例を示す。この処理順指令画面では、丸囲み数字「3」の操作により、台車CCに積まれた積荷を処理工程Zで処理する指令が行われ、丸囲み数字「4」の操作により、台車DDに積まれた積荷を処理工程Zで処理する指令が行われたことが示されている。即ち、台車CCに積まれた積荷、台車DDに積まれた積荷の順に処理工程Zで処理する処理順指令が行われたことが示されている。この場合、台車CCに積まれた積荷を処理工程Zで処理する指令、及び、台車DDに積まれた積荷を処理工程Zで処理する指令は、指定操作により指定された搬送体画像が表す搬送体が搬送する物品を処理工程で処理する処理指令の一例である。
【0088】
(表示情報生成装置の動作例)
第2の実施の形態における表示情報生成装置20の第1の動作例は、移動動画出力部27が最新静止画を出力するまでの動作例である。この動作例は、第1の実施の形態で述べたものと同様なので説明を省略し、ここでは、最新静止画上で指令を行うことにより現場の作業者の端末装置に指令画面を送信する際の動作についてのみ説明する。
【0089】
図12は、第2の実施の形態における表示情報生成装置10の第2の動作例を示したフローチャートである。第2の動作例は、図9で丸囲み数字「1」「2」で示した移動指令が行われることにより、図10の台車移動指令画面を送信する場合の動作例である。
【0090】
図示するように、まず、表示情報生成装置10では、指令受付部28が、台車の移動指令を受け付ける(ステップ201)。具体的には、ドラッグ&ドロップ操作による台車オブジェクト、移動元及び移動先の駅オブジェクトの選択を受け付ける。ここで、台車オブジェクトには、台車番号が紐付けられ、移動元及び移動先の駅オブジェクトには、駅名が紐付けられている。そこで、指令受付部28は、台車オブジェクトに紐付けられた台車番号を取得すると共に、移動元及び移動先の駅オブジェクトに紐付けられた駅名を、発駅及び着駅の駅名として取得する。
【0091】
次に、表示情報生成装置10では、指令画面送信部29が、ステップ201で取得された台車番号、発駅の駅名、着駅の駅名を含む台車移動指令画面を、現場の作業者が保持する端末装置に送信する(ステップ202)。
【0092】
図13は、第2の実施の形態における表示情報生成装置10の第3の動作例を示したフローチャートである。第3の動作例は、図9で丸囲み数字「3」「4」で示した処理順指令が行われることにより、図11の処理順指令画面を送信する場合の動作例である。尚、処理順指令は、複数の台車オブジェクトを順に選択することにより行われるが、以下では、1つの台車オブジェクトを選択するときの動作について説明する。
【0093】
図示するように、まず、表示情報生成装置10では、指令受付部28が、工場Yでの処理順指令を受け付ける(ステップ251)。具体的には、クリック操作による台車オブジェクトの選択を受け付ける。ここで、台車のオブジェクトには、台車番号が紐付けられている。そこで、指令受付部28は、台車オブジェクトに紐付けられた台車番号を取得する。
【0094】
次に、表示情報生成装置10では、指令画面送信部29が、ステップ251で取得された台車番号を含む処理順指令画面を、現場の作業者が保持する端末装置に送信する(ステップ252)。
【0095】
(効果)
第2の実施の形態では、搬送システム1における物流を可視化した状態で移動指令や処理順指令を受け付けるようにした。これにより、操作者は、物流全体の状況を見ながら移動指令や処理順指令を行うことができ、台車の滞留や資材の不足等を回避して、直近の物流を想像し易くなった。
【0096】
[表示情報生成装置のハードウェア構成]
第1の実施の形態における表示情報生成装置10及び第2の実施の形態における表示情報生成装置20は、例えば、汎用のコンピュータにより実現してよい。そこで、表示情報生成装置10,20がコンピュータ90により実現されるものとして、このコンピュータ90のハードウェア構成について説明する。
【0097】
図14は、コンピュータ90のハードウェア構成例を示した図である。
【0098】
図示するように、コンピュータ90は、例えば汎用のPC(Personal Computer)等により実現され、演算手段であるCPU91と、記憶手段であるメインメモリ92及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)93とを備える。ここで、CPU91は、OS(Operating System)やアプリケーションソフトウェア等の各種プログラムを実行し、上述した各処理部を実現する。また、メインメモリ92は、各種プログラムやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、HDD93は、各種プログラムに対する入力データや各種プログラムからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
【0099】
また、コンピュータ90は、外部との通信を行うための通信I/F94と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構95と、キーボードやマウス等の入力デバイス96と、記憶媒体に対してデータの読み書きを行うためのドライバ97とを備える。尚、図14は、表示情報生成装置10,20をコンピュータシステムにて実現した場合のハードウェア構成を例示するに過ぎず、表示情報生成装置10,20は図示の構成に限定されない。
【符号の説明】
【0100】
10,20…表示情報生成装置、11,21…移動実績記憶部、12,22…処理実績記憶部、13,23…積荷実績記憶部、14,24…移動動画生成部、15,25…処理状況追加部、16,26…積荷種類付加部、17,27…移動動画出力部、28…指令受付部、29…指令画面送信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14