(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-21
(45)【発行日】2023-08-29
(54)【発明の名称】会話内容からテキストを利用して非テキストを検索する方法、システム、および非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 16/9032 20190101AFI20230822BHJP
H04L 51/04 20220101ALI20230822BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20230822BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20230822BHJP
G06F 40/279 20200101ALI20230822BHJP
【FI】
G06F16/9032
H04L51/04
H04M1/00 R
H04M11/00 302
G06F40/279
(21)【出願番号】P 2019136797
(22)【出願日】2019-07-25
【審査請求日】2022-07-19
(31)【優先権主張番号】10-2018-0089561
(32)【優先日】2018-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ユン ヘヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム ドンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】アン ジョンユン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ヒョクジェ
【審査官】松尾 真人
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-038731(JP,A)
【文献】特開2012-146021(JP,A)
【文献】特開2016-218994(JP,A)
【文献】特開2017-084366(JP,A)
【文献】特開2006-190019(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
H04L 51/04
H04M 1/00
H04M 11/00
G06F 40/20-40/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムが実行する方法であって、
前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、メッセンジャー上の会話内容から検索語として入力されたテキストを含む会話メッセージを検索する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記検索された会話メッセージを基準として特定された会話区間から非テキストのコンテンツを抽出する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記抽出されたコンテンツを前記検索語に対応する検索結果として提供する段階
を含む、方法。
【請求項2】
前記抽出する段階は、
前記会話メッセージを基準とした以前の会話と以後の会話のうちの少なくとも1つの一部の会話区間を特定した後、前記特定された会話区間からマルチメディアコンテンツを抽出する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記抽出する段階は、
前記会話メッセージを基準とした以前の会話と以後の会話のうちの少なくとも1つから一定の個数の会話を抽出した後、前記一定の個数の会話からマルチメディアコンテンツを抽出する、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記抽出する段階は、
前記会話メッセージの時間情報を基準とした以前の単位時間と以後の単位時間のうちの少なくとも1つの単位時間内にやり取りした会話を抽出した後、前記抽出された会話からマルチメディアコンテンツを抽出する、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記抽出する段階は、
前記単位時間内にやり取りした会話の個数に応じて前記単位時間を調整する段階
を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記提供する段階は、
前記検索された会話メッセージと前記抽出されたコンテンツを含む検索結果を提供する、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記提供する段階は、
前記検索結果に含まれた会話メッセージとコンテンツを分類して提供し、コンテンツの場合は、コンテンツ類型別に分類して提供する、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記提供する段階は、
前記検索結果に含まれた会話メッセージとコンテンツをプレビュー形態で提供する、
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記提供する段階は、
前記検索結果に含まれたコンテンツが選択された場合、前記選択されたコンテンツが含まれたチャットルームに移動する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記移動する段階は、
前記チャットルームを、前記選択されたコンテンツまたは前記選択されたコンテンツを抽出するときに基準となった会話メッセージの位置に自動的にスクロールして表示する、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
請求項1~10のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項12】
メモリ、および
前記メモリに通信可能に接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
メッセンジャー上の会話内容から検索語として入力されたテキストを含む会話メッセージを検索するメッセージ検索部、
前記検索された会話メッセージを基準として特定された会話区間から非テキストのコンテンツを抽出するコンテンツ抽出部、および
前記抽出されたコンテンツを前記検索語に対応する検索結果として提供する検索結果提供部
を備える、コンピュータシステム。
【請求項13】
前記コンテンツ抽出部は、
前記会話メッセージを基準とした以前の会話と以後の会話のうちの少なくとも1つの一部の会話区間を特定した後、前記特定された会話区間からマルチメディアコンテンツを抽出する、
請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項14】
前記コンテンツ抽出部は、
前記会話メッセージを基準とした以前の会話と以後の会話のうちの少なくとも1つから一定個数の会話を抽出した後、前記一定個数の会話からマルチメディアコンテンツを抽出する、
請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項15】
前記コンテンツ抽出部は、
前記会話メッセージの時間情報を基準とした以前の単位時間と以後の単位時間のうちの少なくとも1つの単位時間内にやり取りした会話を抽出した後、前記抽出された会話からマルチメディアコンテンツを抽出する、
請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項16】
前記コンテンツ抽出部は、
前記単位時間内にやり取りした会話の個数に応じて前記単位時間を調整する、
請求項15に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記検索結果提供部は、
前記検索された会話メッセージと前記抽出されたコンテンツを含む検索結果を提供する、
請求項12に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
前記検索結果提供部は、
前記検索結果に含まれた会話メッセージとコンテンツを分類して提供し、コンテンツの場合は、コンテンツ類型別に分類して提供する、
請求項17に記載のコンピュータシステム。
【請求項19】
前記検索結果提供部は、
前記検索結果に含まれた会話メッセージとコンテンツをプレビュー形態で提供する、
請求項17に記載のコンピュータシステム。
【請求項20】
前記検索結果提供部は、
前記検索結果に含まれたコンテンツが選択された場合、前記選択されたコンテンツが含まれたチャットルームに移動し、
前記チャットルームを、前記選択されたコンテンツまたは前記選択されたコンテンツを抽出するときに基準となった会話メッセージの位置に自動的にスクロールして表示する、
請求項12に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、会話中に共有したコンテンツを検索する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なコミュニケーションツールであるインスタントメッセンジャー(instant messenger)は、リアルタイムでメッセージやデータを送受信することができるソフトウェアであり、ユーザがメッセンジャー上に会話相手を登録すると、会話相手リストに登録された相手とリアルタイムでメッセージをやり取りすることができる。
【0003】
このようなメッセンジャー機能は、PCはもちろん、移動通信端末のモバイル環境でも普及している。
【0004】
例えば、特許文献1(公開日2002年09月30日)には、携帯端末機にインストールされたモバイルメッセンジャー同士にメッセンジャーサービスを提供できるようにした、無線通信網を利用した携帯端末機のモバイルメッセンジャーサービスシステムおよび方法が開示されている。
【0005】
一般的にメッセンジャーは、ユーザ同士がチャットルームで写真、動画、ファイル、連絡先、位置、スケジュール、お知らせ、投票などのような多様な情報を共有できるようにする機能を支援している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国公開特許第10-2002-0074304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一実施形態の課題は、アプリケーションでやり取りした会話内容から、テキストを利用して非テキスト(non-text)のコンテンツを検索できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
コンピュータシステムが実行する方法であって、前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、メッセンジャー上の会話内容から検索語として入力されたテキスト(text)を含む会話メッセージを検索する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記検索された会話メッセージを基準として特定された会話区間から非テキスト(non-text)のコンテンツを抽出する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記抽出されたコンテンツを前記検索語に対応する検索結果として提供する段階を含む方法を提供する。
【0009】
一側面によると、前記抽出する段階は、前記会話メッセージを基準とした以前の会話と以後の会話のうちの少なくとも1つの一部の会話区間を特定した後、前記特定された会話区間からマルチメディアコンテンツを抽出してよい。
【0010】
他の側面によると、前記抽出する段階は、前記会話メッセージを基準とした以前の会話と以後の会話のうちの少なくとも1つから一定の個数の会話を抽出した後、前記一定の個数の会話からマルチメディアコンテンツを抽出してよい。
【0011】
また他の側面によると、前記抽出する段階は、前記会話メッセージの時間情報を基準とした以前の単位時間と以後の単位時間のうちの少なくとも1つの単位時間内にやり取りした会話を抽出した後、前記抽出された会話からマルチメディアコンテンツを抽出してよい。
【0012】
また他の側面によると、前記抽出する段階は、前記単位時間内にやり取りした会話の個数に応じて前記単位時間を調整する段階を含んでよい。
【0013】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記検索された会話メッセージと前記抽出されたコンテンツを含む検索結果を提供してよい。
【0014】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記検索結果に含まれた会話メッセージとコンテンツを分類して提供し、コンテンツの場合は、コンテンツ類型別に分類して提供してよい。
【0015】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記検索結果に含まれた会話メッセージとコンテンツをプレビュー形態で提供してよい。
【0016】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記検索結果に含まれたコンテンツが選択された場合、前記選択されたコンテンツが含まれたチャットルームに移動する段階を含んでよい。
【0017】
さらに他の側面によると、前記移動する段階は、前記チャットルームを、前記選択されたコンテンツまたは前記選択されたコンテンツを抽出するときに基準となった会話メッセージの位置に自動的にスクロールして表示してよい。
【0018】
前記方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0019】
メモリ、および前記メモリに通信可能に接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、メッセンジャー上の会話内容から検索語として入力されたテキストを含む会話メッセージを検索するメッセージ検索部、前記検索された会話メッセージを基準として特定された会話区間から非テキストのコンテンツを抽出するコンテンツ抽出部、および前記抽出されたコンテンツを前記検索語に対応する検索結果として提供する検索結果提供部を備える、コンピュータシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
【
図3】メッセンジャーで共有したマルチメディアコンテンツを探す過程を説明するための例示図である。
【
図4】メッセンジャーで共有したマルチメディアコンテンツを探す過程を説明するための例示図である。
【
図5】一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示した図である。
【
図6】一実施形態における、電子機器が実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【
図7】一実施形態における、検索結果画面を示した例示図である。
【
図8】一実施形態における、検索結果画面を示した例示図である。
【
図9】一実施形態における、検索結果を利用したチャットルーム探索過程を説明するための例示図である。
【
図10】一実施形態における、検索結果を利用したチャットルーム探索過程を説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、一実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
一実施形態は、会話中に共有したコンテンツを検索する技術に関する。
【0023】
一実施形態の課題は、アプリケーションでやり取りした会話内容から、テキストを利用して非テキスト(non-text)のコンテンツを検索できるようにすることである。
【0024】
一実施形態の別の課題は、ユーザが会話内容またはコンテンツリストを直接にスキャンしなくても、テキスト検索によってアプリケーションで共有したコンテンツを検索できるようにすることである。
【0025】
本明細書において具体的に開示される事項などを含む実施形態は、アプリケーションでやり取りした会話内容からテキストを利用して非テキストのコンテンツを検索することができ、これによって利便性、効率性、サービス品質などの側面において相当な長所を達成することができる。
【0026】
図1は、一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。
【0027】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、一実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0028】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター・バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0029】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、メッセンジャーサービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0030】
図2は、一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図2では、電子機器に対する例として電子機器110の内部構成およびサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0031】
電子機器110およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の永続的記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや特定のサービスの提供のために電子機器110にインストールされるアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0032】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0033】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求が、通信モジュール213の制御にしたがってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0034】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0035】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、
図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。
【0036】
以下では、会話内容からテキストを利用して非テキストを検索する方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0037】
一実施形態に係るアプリケーションは、ユーザが検索語を入力すると、アプリケーションで共有した会話内容で検索語が含まれた会話メッセージを検索結果として提供する検索機能を含む。アプリケーションは、メッセンジャーやタイムラインなどのようなソーシャルネットワーキングサービスを提供するソーシャルメディアアプリケーションを含んでよい。
【0038】
以下では、メッセンジャーを例に挙げて具体的な実施形態を説明しているが、これに限定されることはなく、一実施形態と関連する特徴は、メッセンジャーはもちろん、タイムラインなどのような各種ソーシャルメディアアプリケーションにも適用可能である。
【0039】
メッセンジャーは、テキストで入力される検索語を利用して会話メッセージを探し出す検索機能を含んでいる。既存の検索機能は、テキストからなる会話メッセージだけを検索対象とし、イメージや動画のようなマルチメディアコンテンツは検索対象から除外されていた。
【0040】
すなわち、マルチメディアコンテンツを検索するためには、ユーザが会話内容またはコンテンツリストを直接にスキャンしなければならなかった。
【0041】
例えば、ユーザがイメージEを検索する過程を仮定してみる。
【0042】
図3を参照すると、ユーザは、イメージE310を共有したチャットルームA300に入り、チャットルームA300でやり取りした会話内容全体をスクロール301しながら、会話の途中に共有したイメージE310がどこにあるのか探さなければならない、と仮定する。
【0043】
ユーザがイメージE310を探すためには、チャットルームA300の会話内容全体をスキャンしなければならないため検索時間が長くなり、さらにはユーザがチャットルームA300であることを覚えていない場合には、イメージE310を探すのにさらに長い時間がかかり、労力も増加してしまうであろう。
【0044】
メッセンジャーは、チャットルーム別に、該当のチャットルームで共有したコンテンツリストを提供する機能(例えば、コンテンツをまとめて見る、コンテンツ保管箱など)を含んでいる。
図4を参照すると、チャットルームA300には、コンテンツをまとめて見る機能やコンテンツ保管箱機能などを利用してチャットルームA300で共有したイメージリスト400が提供されている。このとき、ユーザは、イメージリスト400に含まれたサムネイルを1つずつ確認しながら、自分が探したいイメージE310を見つけ出さなければならない。
【0045】
チャットルームA300で共有したメージが多いほど検索時間は長くなり、ユーザがチャットルームA300であることを覚えていなければ、イメージE310を見つけ出すのはさらに難しくなる。
【0046】
一実施形態は、既存の検索機能を改善するためのものであって、テキストに基づいて会話メッセージに含まれた単語を検索語として利用することによりマルチメディアコンテンツを検索することを目的とする。
【0047】
本明細書において、マルチメディアコンテンツとは、テキストタイプの会話メッセージを除き、イメージ、動画、顔文字、絵文字、リンク、ファイル、投票、お知らせなど、アプリケーションで共有することのできるすべてのコンテンツを包括したものを意味する。
【0048】
一実施形態は、メッセンジャーで共有したマルチメディアコンテンツを検索対象として含む検索機能を提供する。
【0049】
図5は、一実施形態における、電子機器のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、
図6は、一実施形態における、電子機器が実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【0050】
本実施形態に係る電子機器110には、コンピュータで実現されたコンテンツ検索システムが構成されてよい。一例として、コンテンツ検索システムは、独立的に動作するプログラム形態で実現されてもよいし、あるいは特定のアプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成され、前記特定のアプリケーション上で動作するように実現されてもよく、場合によっては、サーバ150との連動によってメッセンジャーの会話内容からマルチメディアコンテンツを検索する機能を提供してよい。
【0051】
電子機器110にインストールされたアプリケーションが提供する命令に基づき、電子機器110に実現されたコンテンツ検索システムは、コンテンツ検索方法を実行してよい。
図6に係るコンテンツ検索方法を実行するために、電子機器110のプロセッサ212は、構成要素として、
図5に示すように、メッセージ検索部510、コンテンツ抽出部520、および検索結果提供部530を備えてよい。実施形態によっては、プロセッサ212の構成要素は、選択的にプロセッサ212に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によっては、プロセッサ212の構成要素は、プロセッサ212の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0052】
このようなプロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、
図6のコンテンツ検索方法が含む段階610~630を実行するように電子機器110を制御してよい。例えば、プロセッサ212およびプロセッサ212の構成要素は、メモリ211が含むオペレーティングシステムのコードと少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0053】
ここで、プロセッサ212の構成要素は、電子機器110に記録されたプログラムコードが提供する命令(一例として、電子機器110において実行されるアプリケーションが提供する命令)にしたがってプロセッサ212によって実行される、プロセッサ212の互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、電子機器110が会話メッセージを検索するように上述した命令にしたがって電子機器110を制御するプロセッサ212の機能的表現として、メッセージ検索部510が利用されてよい。
【0054】
プロセッサ212は、電子機器110の制御と関連する命令がロードされたメモリ211から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取った命令には、プロセッサ212が後述する段階610~630を実行するように制御するための命令を含まれてよい。
【0055】
段階610で、メッセージ検索部510は、電子機器110にインストールされたメッセンジャー上の会話内容から検索語として入力されたテキストを含む会話メッセージを検索してよい。メッセンジャーは、データをメッセージ単位でやり取りするが、ユーザと会話相手とがやり取りする会話は、テキストタイプの会話メッセージと、イメージ、動画、顔文字、絵文字、リンク、ファイル、投票、お知らせなどのような非テキストのコンテンツに該当するマルチメディアコンテンツとに分けられる。上述した会話内容は、やり取りした時点を示す時間情報や、やり取りしたチャットルームの識別情報などと関連付けて電子機器110上のローカルDB(database)(例えば、メモリ211)に記録されてよい。このとき、メッセージ検索部510は、電子機器110のユーザによって特定されたチャットルームの会話内容を対象に、検索語と対応する会話メッセージを検索してよい。メッセージ検索部510は、検索しようとするチャットルームを特定するのではなく、全体チャットルームの会話内容を対象に、検索語に対応する会話メッセージを検索することも可能である。電子機器110のユーザが、探したいコンテンツをやり取りした当時の会話内容を覚えている場合には、その会話内容のうちの一部のテキストを検索語として入力することができる。このとき、メッセージ検索部510は、テキストタイプの会話メッセージを検索対象とし、検索語として入力されたテキストを含む会話メッセージを優先的に検索してよい。
【0056】
段階620で、コンテンツ抽出部520は、メッセンジャーの会話内容から段階610で検索された会話メッセージ(検索語として入力されたテキストを含む会話メッセージ)(以下、「基準メッセージ」と称する)を基準として非テキストのコンテンツを抽出してよい。このとき、コンテンツ抽出部520は、基準メッセージを基準として一部の会話区間を特定した後、特定された会話区間内に存在するマルチメディアコンテンツを抽出してよい。コンテンツ抽出部520は、基準メッセージの以前の会話と以後の会話のうちの少なくとも1つの会話区間からマルチメディアコンテンツを抽出してよい。
【0057】
一例として、コンテンツ抽出部520は、基準メッセージを基準とした以前の時点および/または以後の時点にやり取りした会話のうちから所定数の会話を抽出した後、抽出された会話区間からマルチメディアコンテンツを抽出してよい。例えば、基準メッセージを基準とした以前の会話10個と以後の会話10個を抽出し、抽出された20個の会話内に存在するマルチメディアコンテンツを抽出してよい。
【0058】
他の例として、コンテンツ抽出部520は、基準メッセージの時間情報を基準とした以前の単位時間および/または以後の単位時間内にやり取りした会話を抽出した後、抽出された会話区間からマルチメディアコンテンツを抽出してよい。例えば、基準メッセージが午前9時に届いたメッセージである場合、午前9時を基準として1分前から1分後まで、前後2分間にやり取りした会話を抽出し、抽出された会話内に存在するマルチメディアコンテンツを抽出してよい。
【0059】
また他の例として、コンテンツ抽出部520は、会話を抽出しようとする会話個数と単位時間とを組み合わせてマルチメディアコンテンツを抽出するための会話区間を特定してもよい。例えば、基準メッセージの時間情報を基準とした以前の単位時間および/または以後の単位時間内にやり取りした会話の個数が閾値を超える場合、定められた一定の個数の会話だけを抽出するか、または会話を抽出するための単位時間を短縮調整してよい。これとは反対に、以前の単位時間および/または以後の単位時間内にやり取りした会話の個数が閾値未満であれば、抽出しようとする会話の個数を増やすか、または単位時間を延長調整することも可能である。
【0060】
基準メッセージを基準としてマルチメディアコンテンツを抽出するための会話区間を特定するようになるが、会話区間を特定する基準(以前の会話/以後の会話、会話個数、時間など)は、メッセンジャーユーザによって設定されてもよいし、事前に定められたデフォルト値で設定されてもよい。
【0061】
段階630で、検索結果提供部530は、検索語に対し、検索語を含む会話メッセージ(すなわち、基準メッセージ)と基準メッセージを基準とした一部の会話区間から抽出されたマルチメディアコンテンツを含む検索結果を提供してよい。検索結果提供部530は、検索語に対応する基準メッセージとマルチメディアコンテンツのリスト、およびやり取りした時間情報などを検索結果として提供してよい。このとき、検索結果提供部530は、検索結果に含まれた基準メッセージとマルチメディアコンテンツを分類して提供してよく、マルチメディアコンテンツも、コンテンツ類型(イメージ、動画、顔文字、絵文字、リンク、ファイル、投票、お知らせなど)別に分類して提供してよい。また、検索結果提供部530は、検索結果に含まれた基準メッセージとマルチメディアコンテンツをプレビュー形態で提供してよい。例えば、マルチメディアコンテンツがイメージや動画である場合、検索結果としてサムネイル(thumbnail)を利用したプレビューを提供してよく、顔文字や絵文字の場合は該当のイメージを、リンクの場合はURLアドレスや該当のウェブページ情報を、ファイルの場合はファイル名を、投票やお知らせの場合はタイトルを、プレビューとして提供してよい。
【0062】
図7および
図8は、一実施形態における検索結果画面を示した例示図である。
図7および
図8は、全体のチャットルームを対象に検索語「ヨンヒの民泊」に対する検索結果画面の例を示した図である。
【0063】
図7を参照すると、検索結果画面700は1つのページ(タブ)で構成され、一ページ上に「ヨンヒの民泊」が含まれた会話メッセージ(基準メッセージ)リスト710と、基準メッセージを基準とした一部の会話区間から抽出されたマルチメディアコンテンツリスト720が整列されている。
【0064】
会話メッセージリスト710には、会話メッセージの少なくとも一部の文章が表示されてよく、このとき、会話メッセージに含まれた検索語「ヨンヒの民泊」は強調表示されてよい。
【0065】
マルチメディアコンテンツリスト720は、
図7に示すように、コンテンツ類型(イメージ、動画、顔文字、絵文字、リンク、ファイル、投票、お知らせなど)別に分類されて整列されてよい。
【0066】
マルチメディアコンテンツリスト720には、マルチメディアコンテンツがプレビュー形態で表示されてよい。例えば、イメージや動画の場合はサムネイル701でプレビューを提供してよく、リンクの場合はURLアドレス702、ファイルの場合はファイル名703でプレビュー提供してよい。
【0067】
他の例として、
図8を参照すると、検索結果提供部530は、メッセージ類型それぞれに対して個別のページで構成された検索結果画面800において、「ヨンヒの民泊」が含まれた会話メッセージ(基準メッセージ)リストと基準メッセージを基準とした一部の会話区間から抽出されたマルチメディアコンテンツリストが区分して提供されている。
図8に示すように、検索結果に含まれた会話メッセージリストとマルチメディアコンテンツリストは個別のページで表示されるが、このとき、マルチメディアコンテンツも、コンテンツ類型に応じて分類して個別のページに表示してよい。
【0068】
図9および
図10は、一実施形態における、検索結果を利用したチャットルーム探索過程を説明するための例示図である。
【0069】
図9を参照すると、検索結果画面700の会話メッセージリスト710またはマルチメディアコンテンツリスト720から「チャットルームA」に対する検索結果項目701、702、703のうちのいずれか1つの項目が選択された場合、選択された検索結果項目の会話メッセージやマルチメディアコンテンツが含まれたチャットルームA900に移動するようになる。
【0070】
チャットルームA900が電子機器110の画面上に表示されるとき、検索語「ヨンヒの民泊」が含まれた会話メッセージである基準メッセージ901が存在する位置に自動的にスクロールされて表示されてよい。マルチメディアコンテンツリスト720に含まれた検索結果項目が選択された場合、選択された項目のマルチメディアコンテンツを抽出する基礎となった基準メッセージ901にスクロールされた状態でチャットルームA900が画面に表示されてよい。他の例として、マルチメディアコンテンツリスト720に含まれた検索結果項目が選択された場合、選択された項目のマルチメディアコンテンツが複数個のときには、やり取りした時間が最も早いコンテンツにスクロールされた状態でチャットルームA900が表示されることも可能である。
【0071】
図9は、ユーザがイメージE910を探す過程を仮定している。
【0072】
ユーザが、イメージE910を共有した当時の会話が「ヨンヒの民泊」と関連していたことを記憶している場合、検索機能を利用して「ヨンヒの民泊」を検索語として入力する。これにより、検索結果提供部530は、検索語「ヨンヒの民泊」に対応する会話メッセージリスト710とマルチメディアコンテンツリスト720とを含んだ検索結果を提供してよい。ユーザは、検索結果として提供されたプレビューから検索結果項目を選択することで、イメージE910を共有したチャットルームA900に入ることが可能となる。
【0073】
他の例として、
図10を参照すると、ユーザがマルチメディアコンテンツリスト720に含まれた「チャットルームA」に対する検索結果項目から特定のコンテンツ1030を選択した場合、選択された特定のコンテンツ1030が含まれたチャットルームA900に移動するようになるが、このとき、特定のコンテンツ1030が存在する位置に自動的にスクロールされた状態でチャットルームA900が画面上に表示される。
【0074】
上述した例では、検索結果に含まれたマルチメディアコンテンツに対し、ユーザ選択にしたがってマルチメディアコンテンツを共有したチャットルームに移動するように説明しているが、移動に限定されることはなく任意の処理が行われてよい。例えば、電子機器110上でユーザが選択したマルチメディアコンテンツを直ちに再生させることも可能である。
【0075】
したがって、一実施形態に係るメッセンジャーの検索機能は、テキストを利用することにより、メッセンジャーでやり取りしたテキストに基づく会話メッセージはもちろん、テキストでないすべてのコンテンツを検索することができる。
【0076】
このように、一実施形態によると、メッセンジャーでやり取りした会話内容からテキストを利用して、非テキストのコンテンツを検索することができる。言い換えれば、ユーザが会話内容全体またはコンテンツリスト全体を直接にスキャンする必要がなくなり、テキスト検索によってメッセンジャーで共有したマルチメディアコンテンツを検索することができる。
【0077】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0078】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、所望の動作をするように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0079】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0080】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0081】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0082】
510:メッセージ検索部
520:コンテンツ抽出部
530:検索結果提供部