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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-21
(45)【発行日】2023-08-29
(54)【発明の名称】搾乳器システム
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/06 20060101AFI20230822BHJP
【FI】
A61M1/06
【請求項の数】 31
(21)【出願番号】P 2020519188
(86)(22)【出願日】2018-06-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-06
(86)【国際出願番号】 GB2018051659
(87)【国際公開番号】W WO2018229504
(87)【国際公開日】2018-12-20
【審査請求日】2021-06-15
(31)【優先権主張番号】1709566.2
(32)【優先日】2017-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1709564.7
(32)【優先日】2017-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1709561.3
(32)【優先日】2017-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】1809036.5
(32)【優先日】2018-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】519446481
【氏名又は名称】チアロ テクノロジー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHIARO TECHNOLOGY LIMITED
【住所又は居所原語表記】63 - 66 Hatton Garden, London EC1N 8LE, GB
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オトゥール, ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】ロロ, アダム
(72)【発明者】
【氏名】カー, アンドゥルー
(72)【発明者】
【氏名】レヴィ, ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】コギンス, ジャック
(72)【発明者】
【氏名】ロス, クレア
(72)【発明者】
【氏名】プール, レベッカ
(72)【発明者】
【氏名】ペスタナ, ネスター
【審査官】寺澤 忠司
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-529312(JP,A)
【文献】国際公開第2016/039083(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/104673(WO,A1)
【文献】特表2016-514516(JP,A)
【文献】特表2017-509379(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0378895(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0220743(US,A1)
【文献】特表2007-501673(JP,A)
【文献】米国特許第05542921(US,A)
【文献】特表2013-545519(JP,A)
【文献】特表2016-526396(JP,A)
【文献】国際公開第2016/006458(WO,A1)
【文献】特表2016-524490(JP,A)
【文献】特表2014-532498(JP,A)
【文献】特表2017-527335(JP,A)
【文献】特開2000-350527(JP,A)
【文献】特開平11-178917(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形されたハウジング、
(b)前記ハウジングに取り付けられ、個別の変形可能な隔膜を駆動して陰圧の空気圧を生成する閉ループシステムの一部を形成するエアポンプであって、この隔膜は乳房シールドの一部を形成する隔膜ハウジングに取り外し可能に取り付けられており、前記隔膜は、前記エアポンプが十分な陰圧の空気圧を与える際に気密シールを形成するように前記隔膜ハウジングに対してシール、セルフシール、自己活性化シール、または締まり嵌めシールを行うように構成されており、前記乳房シールドが前記ハウジングに向けて押される際に前記ハウジングに対してセルフシールを行い、前記隔膜は、前記十分な陰圧の空気圧が与えられない際に前記気密シールを開放するように構成されている、前記エアポンプ
を含む、ウェアラブル搾乳器システム。
【請求項2】
内部充電式電池を備えた自己独立型ウェアラブルデバイスとして構成されている、請求項1に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項3】
前記エアポンプは、前記ハウジングの基部またはその近くに配置される、請求項1または2に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項4】
前記エアポンプがピエゾエアポンプである、請求項1から3のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項5】
前記エアポンプが2つ以上の個別のエアポンプを含み、前記個別のエアポンプが直列配置で取り付けられている、請求項1から4のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項6】
前記エアポンプが2つ以上の個別のエアポンプを含み、前記個別のエアポンプが並列配置で取り付けられている、請求項1から4のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項7】
前記変形可能な隔膜は、前記乳房シールドの一部である保持部に対して取り外し可能に取り付けられた単一またはワンピースの物体である、請求項1から6のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項8】
前記変形可能な隔膜が、前記エアポンプに物理的に接続されていない、請求項1から7のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項9】
前記変形可能な隔膜は、前記乳房シールドの一体部分である隔膜ハウジング上に取り外し可能に着座する可撓性の略円形の隔膜である、請求項1から8のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項10】
隔膜ハウジングが、陰圧の空気圧を前記乳房シールドの乳頭トンネルに伝達する空気穴を含み、前記隔膜が前記隔膜ハウジングから離れるときに前記陰圧の空気圧が生じ、前記乳頭トンネル内の前記陰圧の空気圧により、乳房及び/または乳頭が前記乳房シールドに押し付けられ、乳が搾り出される、請求項1から9のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項11】
前記エアポンプは、400mBar(40kPa)を超える失速圧力及び毎分1.5リットルの自由空気流を送達する、請求項1から10のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項12】
前記エアポンプの重量が10グラム未満である、請求項1から11のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項13】
前記搾乳器システムは、20dBの周囲ノイズに対して、最大電力で30dB未満、通常電力で25dB未満のノイズを発生させる、請求項1から12のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項14】
前記エアポンプは、エアフィルタを通過する空気が供給される、請求項1から13のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項15】
前記ハウジングから直接取り外し可能な2つの部品、すなわち前記乳房シールド及び硬くて折り畳み不可能な乳容器のみを含む、請求項1から14のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項16】
前記乳房シールドは、単一のスライドプッシュ動作で前記ハウジングに取り付けられるように構成される、請求項1から15のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項17】
乳が乳容器に流れ込んでいるか流れていないかを示す視覚及び/または触覚インジケータを含む、請求項1から16のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項18】
前記ハウジングは、センサであって、搾乳セッション中に、前記ハウジングの動き及び/または傾斜角を測定または判定し、前記センサの出力に応じて前記システムの動作に自動的に影響するまたは調整する、加速度計などの前記センサを含む、請求項1から17のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項19】
乳が左乳房から搾乳されているのか、または右乳房から搾乳されているのかを使用者が表示または記録するために選択できる制御インターフェイスを含む、請求項1から18のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項20】
(i)前記陰圧を測定するように構成された空気圧センサ、及び(ii)乳の流れまたは乳の量を測定または推測する測定サブシステムを含む、請求項1から19のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項21】
(a)再利用可能な、剛性または折り畳めない乳容器、
(b)放射を乳の表面に向けるように構成された少なくとも1つの光エミッタ、
(c)前記乳の前記表面からの反射放射を検出するように構成された少なくとも1つの光検出器
を含み、
前記光エミッタと前記検出器は、前記容器内の前記乳の高さを測定する、または量を推測するサブシステムの一部として動作する、請求項1から20のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項22】
前記ウェアラブル搾乳器システムの重心が、前記ハウジングに取り付けられた乳容器が空のとき、実質的に(i)前記ハウジングの中途高さ線、または(ii)乳房シールドの乳頭トンネルを通る水平線以下であり、これにより、前記ポンプを使用する女性にとってデバイスの上部が重くならない、請求項1から21のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項23】
乳容器内への乳の流れを測定または推測する測定サブシステムを含み、また、前記測定サブシステムが、乳の流量または乳の搾り出しに関する使用者定義の要件と相関するメトリックを判定するデータ分析システムにデータを提供する、請求項1から22のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項24】
接続されたデバイスまたはリモートアプリケーションまたはリモートサーバーにデータを収集及び提供するデータサブシステムを含み、前記収集されたデータの全部または一部が、ソーシャルメディアまたはコミュニティの機能またはプラットフォームへの入力を提供するデータ分析システムによって使用される、請求項1から23のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項25】
搾乳機構を制御し、前記システムの使用中に体験している快適さのレベルを使用者が手動で示すことができるようにプログラムされたマイクロコントローラを含む、請求項1から24のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項26】
搾乳機構の1つ以上のパラメータを自動的に変更し、これらのパラメータの1つ以上の異なる値の関数として乳搾り出しデータを自動的に測定または関連付けるようにプログラムされたマイクロコントローラを含む、請求項1から25のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項27】
前記ハウジングに接続されたときに、前記ハウジングの湾曲した形状を継続するように形作られた表面を備えた、前記ハウジングの一体の下部を形成し、前記ウェアラブル搾乳器システムを前記ブラジャー内に快適に保持できるようにする、再利用可能な剛性または折り畳めない乳容器を含む、請求項1から26のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項28】
単一のプッシュ動作で乳容器が前記ハウジングに十分に押し付けられたときに解放可能に取り付けまたはラッチする機構で前記ハウジングに取り付け可能な前記乳容器を含む、請求項1から27のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項29】
前記乳房シールドは、乳頭を受け入れるように形作られた乳頭トンネルを含み、乳流路の開始を規定する開口部を含み、前記システムは、前記搾乳器が通常の使用のために配置または方向付けられている場合、前記ハウジングに接続されたときに前記開口部または前記乳流路の完全に下に配置される再利用可能な乳容器を含む、請求項1から28のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項30】
ハウジングから取り外し可能であり、高さよりも幅が広いために乳児が容易に保持できる飲用瓶としても機能する形状または構成の乳容器を含む、請求項1から29のいずれか1項に記載のウェアラブル搾乳器システム。
【請求項31】
請求項1から30のいずれか1項に記載のシステムを使用するステップを含む、乳を搾り出し、収集する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、搾乳器システムに関する。このシステムの実装の1つは、母親から乳を搾るためのウェアラブルな電動搾乳器システムである。
【0002】
この特許文書の開示の一部には、著作権保護の対象となる資料が含まれている。著作権所有者は、特許商標庁の特許のファイルまたは記録に記載されているように、特許文書または特許開示のいずれかの者によるファクシミリの複製に異議はないが、それ以外はすべての著作権を留保する。
【背景技術】
【0003】
本開示の仕様は広くて深い。ここで、本開示の重要な態様に関連して従来技術を説明する。
【0004】
搾乳器システムに関連する先行技術
搾乳器システムは、授乳中の女性の乳房から乳を抽出する機械式または電気機械式の装置である。
【0005】
典型的な搾乳器の設計は、WO96/25187A1に示されているとおりである。自立型の大きな吸引発生装置が提供されている。これは、使用者の乳房と係合する1つまたは2つの乳房シールドにエアラインで取り付けられている。圧力サイクルは、吸引発生装置からエアラインを介して乳房シールドに適用される。これにより、使用者の乳房に圧力サイクルが発生し、授乳中の子供が引き起こす吸引をシミュレートする。
【0006】
吸引発生装置は、主電源に接続してポンプを作動させる大きなコンポーネントである。搾り出した母乳を保存するために、乳収集瓶が提供される。WO96/36298A1のシステムでは、各乳房シールドに取り付けられた別個の瓶が提供されている。各乳房シールドに接続するチューブ付きの単一瓶も使用できる。しかし、母親がオフィス環境などでこれを個別に使用するには、専用のブラジャーを使用する必要がある。特に、乳房シールドの乳頭トンネルが貫通するための中央スリットを有する搾乳ブラジャーが一般的に使用されている。乳房シールドはブラジャー内に保持され、吸引発生装置と乳瓶はブラジャーの外側にある。
【0007】
基本的な搾乳器システムは、このアプローチから大きく進化したわけではなく、わずかな技術的改善のみが行われている。
【0008】
しかし、これらのシステムには多くの重大な欠点がある。吸引発生装置は主要電源に接続された大きな自立型ユニットであるため、使用者は壁につながれたように感じることがある。既知のデバイスは通常、正常に機能するために特定の使用者の姿勢と脱衣も必要とする。これは、使用者がオフィス環境などで個別に行うことが明らかに困難である。既知のデバイスはまた、通常、うるさく、不快で、掃除が困難である。
【0009】
US20160206794A1に記載されているように、完全に統合されたウェアラブル搾乳器システムが市場に参入し始めている。このようなポンプシステムでは、吸引源、電源、及び乳容器は単一のウェアラブルデバイスに含まれている。かさばる外部コンポーネントや接続の必要はない。このようなデバイスは、個別の搾乳のために使用者のブラジャーに収まるように、実質的に胸の形をした凸面プロファイルを提供し、電気ソケットや収集ステーションへのいずれの係留もなく絶え間のない搾乳をすることができる。内部の乳房シールドは、自然に乳房にフィットするように凸状になっている。
【0010】
US20160206794A1では、正面から見たときに、搾乳器デバイスは「涙滴」の丸い形状をしており、上部よりも底部のほうが膨らんでいる。しかし、それは折り畳み式のバッグを乳収集装置として使用する。収集バッグシステムは折り畳み式であるため、必要な小さな切り口と、バッグを形成する接着されたプラスチックシート間の毛管作用により、使用者がバッグからすべての乳を抽出することは困難であり得る。この無駄は、子供にとっての食糧であるため、使用者にとって失望させるものである。また、バッグは再利用できないため、使用者はこれらの在庫を購入して維持する必要がある。定期的なコストを提示するだけでなく、使用者が在庫を使い果たすと、さらにバッグを購入するまで製品を使用できなくなる。
【0011】
さらに、折り畳み可能なバッグの結果として、複雑でやや音の大きい搾乳配置が必要である。特に、乳房シールドは、圧搾ユニットを備えたチューブに接続する。このユニットは、搾乳された乳をチューブから収集バッグに「ステップ」で送る。これは、母乳を油圧作動油として使用して、乳房に吸引力を生成する。これを実行するには、複雑なシーケンスのパルス配置を実装する必要がある。
【0012】
これらのシステムは特に複雑で無駄が多いことに加えて、比較的小さなバッグしか使用できない。US2016206794では、バッグを交換する前に、約110ml(4液量オンス)の乳を収集できる。一部の使用者にはこれで十分な場合もあるが、セッション中にはるかに多くの乳を生成する使用者もいる。
【0013】
さらに統合されたウェアラブル搾乳器システムは、US20130023821A1に示されている。この文書の第3の実施形態では、搾乳器システムは、モーター駆動の真空ポンプと電源を含む。乳の流路が輪の中心を通る環状(または穴あきディスク)膜が提供される。膜は別のハウジングに収納され、内側と外側の端がシールされている。乳房シールドには、これらのハウジングコンポーネントと係合する小さな突起がある。しかし、この搾乳器システムの設計には多くの問題がある。環状の膜の使用は、流体の流路が環の開口部を通り抜けるので、大きくてかさばる装置になるため望ましくない。したがって、改善された統合搾乳器システムが必要である。
【0014】
液体測定システムに関する先行技術
搾乳器システムのコンテキストでは、乳搾り出しの量を測定することが有用である。これを行う1つの方法は、搾乳器用の透明な容器を有することである。この容器を通して、容器内の搾り出された乳のレベルが見える。ただし、例えば、マタニティブラの内側に装着された状態で乳を収集する搾乳器では、乳瓶を見ることが常に可能とは限らない。
【0015】
搾乳器の容器内の液体のレベルを検出するための既存の装置は、US2016/296681に開示されているものである。この装置では、容器の上部に検知機構が設けられており、容器に入る液体の液滴、特に母乳を検出する。容器に入るこれらの液滴を検出することにより、装置は容器に入る液体の量を判定することができる。この装置では、容器内の液体レベルの正確な表示は、容器に入るすべての液滴を正確に記録できる検知機構に依存している。
【0016】
特に、液体が高流量で容器に入る場合、この精度は保証できず、重大な累積誤差につながる。この装置の容器内の液体レベルの正確な表示は、搾乳プロセス中に常にオンになっている検知機構にも依存しているため、検知機構の電力消費がそれに応じて高くなっている。
【0017】
上記を考慮して、搾乳器に接続された容器内の液体のレベルを判定する改善された方法が必要である。
【0018】
ブラジャークリップに関する先行技術
多くの特殊なブラ(またはブラジャー)が、産科での使用のために存在し、ブラジャー自体を取り外す必要なく、授乳及び/または乳を収集するための搾乳を促進する。従来の授乳用ブラジャーでは、これは少なくとも部分的に取り外し可能なカップを使用することで達成される。このカップは、授乳及び/または搾乳のためにフックを外すことができる。
【0019】
着用者の乳輪及び乳頭と実質的に整列する切り抜き部分またはスリットを備えた、さらに特殊なブラジャーが知られている。従来の搾乳器システムは、乳房から外部の瓶と吸引源に向かって拡張する細長い乳房シールドを備えている。乳房シールドは、収集瓶と搾乳装置がブラジャーの外側に配置された状態で、切り欠き部分またはスリットを通って延びるように配置されている。これらのシステムでは、使用者は上衣を取り外したりボタンを外したりする必要があり、搾乳しないとき不快である。
【0020】
前述のUS20160206794A1などの、一体型のウェアラブル搾乳器システムが市場に参入し始めている。このようなポンプでは、上記のように、吸引源、電源、乳容器はすべて単一のウェアラブルデバイスに収められており、かさばる外部コンポーネントや接続部は必要ない。そのようなデバイスは、個別の搾乳のために使用者のブラジャーに収まるように、実質的に乳房の形のプロファイルを提供し、電気ソケットや収集ステーションへのいずれの係留もなく出先での搾乳をすることができる。
【0021】
US4,390,024Aに開示されているようなマタニティ(または授乳)ブラは、カップをストラップに取り付けるためにブラストラップに沿って設けられたいくつかのフックを備えた、部分的に取り外し可能なカップを有する。この場合カップを様々なフックに取り付けて、ブラストラップの長さを調整できる。ただし、これらの取り付け点は固定されている。さらに、このブラジャーは、授乳/搾乳プロセスの前後の胸のサイズの変化に対応するように設計されている。搾乳器に対応するようには設計されていない。したがって、統合されたウェアラブル搾乳器を収容するためのより良いシステムが必要である。
【発明の概要】
【0022】
本発明は、ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形されたハウジング;ハウジングに取り付けられ、個別の変形可能な隔膜を駆動して陰圧の空気圧を生成する閉ループシステムの一部を形成するピエゾエアポンプを含むウェアラブル搾乳器システムであり、この隔膜は乳房シールドに取り外し可能に取り付けられている、ウェアラブル搾乳器システムである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本発明の態様は、例(複数可)を参考にして、以下の図を参照して、これより記載される。それぞれが利用され得る任意の機能を含む発明の様々な実装の特徴を示す。
【0024】
図1】組み立てられた乳房ポンプシステムの正面図である。
図2図1の組み立てられた乳房ポンプシステムの背面図である。
図3】部分的に分解された乳房ポンプシステムの正面図である。
図4図3の部分的に分解された乳房ポンプシステムの背面図である。
図5】さらに部分的に分解された乳房ポンプシステムの正面図である。
図6図5のさらに部分的に分解された乳房ポンプシステムの背面図である。
図7図1の乳房ポンプシステムの正面図であり、説明を容易にするために外殻を半透明にしている。
図8図1の乳房ポンプシステムのさらなる正面図であり、説明を容易にするために外殻の前面を取り外している。
図9】乳房シールド用乳頭トンネルの概略図である。
図10】乳房ポンプシステム用空気圧システムの概略図である。
図11】乳房ポンプシステムのための代替空気圧システムの概略図である。
図12】乳房ポンプシステムに対するさらなる代替空気圧システムの概略図である。
図13】時間の経過とともに図12の乳房ポンプシステムにおける測定圧力を示すグラフである。
図14】乳房シールドのサイジングと乳頭位置合わせの回路図を示す。
図15】乳房ポンプシステムに接続されたデバイスで実行されているアプリケーションのスクリーンショットを示している。
図16】乳房ポンプシステムに接続されたデバイスで実行されているアプリケーションのスクリーンショットを示している。
図17】乳房ポンプシステムに接続されたデバイスで実行されているアプリケーションのスクリーンショットを示している。
図18】乳房ポンプシステムに接続されたデバイスで実行されているアプリケーションのスクリーンショットを示している。
図19】乳房ポンプシステムに接続されたデバイスで実行されているアプリケーションのスクリーンショットを示している。
図20】接続されているデバイスで実行されているアプリケーションのスクリーンショットを示している。
図21】接続されているデバイスで実行されているアプリケーションのスクリーンショットを示している。
図22】接続されているデバイスで実行されているアプリケーションのスクリーンショットを示している。
図23】接続されているデバイスで実行されているアプリケーションのスクリーンショットを示している。
図24】接続されているデバイスで実行されているアプリケーションのスクリーンショットを示している。
図25】接続されているデバイスで実行されているアプリケーションのスクリーンショットを示している。
図26】乳房ポンプセンサネットワークの図を示す。
図27】容器内の液体のレベルを判定するために使用されるデバイスの断面図を示す。
図28】異なる向きで使用されている図27のデバイスと容器の断面図を示す。
図29】加速中に使用されている図27のデバイスと容器の断面図を示す。
図30】乳房ポンプアセンブリの一部として使用されている図27からのデバイスの断面図を示す。
図31】容器とその蓋との間に接続されたデバイスの断面図を示し、これは容器内の液体のレベルを判定するために操作可能である。
図32】マタニティブラの従来技術の設計を示している。
図33】クリップと留め金がマタニティブラに装着されていることを示している。
図34】マタニティブラの調整のための代替クリップを示している。
図35図34の代替クリップを示している。
図36】マタニティブラの調整のための代替クリップを示している。
図37】マタニティブラの調整のための代替クリップを示している。
図38】マタニティブラの調整のための代替クリップを示している。
図39図37のマタニティブラの調整を示す。
図40】2つのピエゾポンプを直列に取り付けた構成を示す。
図41】並列に取り付けられた2つのピエゾポンプの構成を示す。
図42】直列に取り付けられた2つのピエゾポンプ、また並列に取り付けられた2つのピエゾポンプによってそれぞれ時間の関数として生成される空気圧のプロットを示す。
図43】デュアル構成に取り付けられた2つのピエゾポンプによって時間の関数として生成される空気圧のプロットを示す。
図44】各ピエゾポンプがヒートシンクに接続されている2つのピエゾポンプを含むポンプの図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
次に、Elvie(商標)ポンプと呼ばれる発明の実装について、次のセクションで説明する。
セクションA:Elvie(商標)搾乳器システム
セクションB:IRシステム
セクションC:ブラジャークリップ
セクションD:ピエゾポンプとウェアラブルデバイス
【0026】
セクションA:Elvie(商標)搾乳器システム
1. Elvie(商標)搾乳器システムの概要
Elvie(商標)ポンプと呼ばれる本発明の実装は、少なくとも部分的にブラジャーの内側に装着可能な搾乳器システムである。搾乳器システムは、使用者の乳房と係合するための乳房シールド、乳房シールドの少なくとも一部を収容するためのハウジング、及び使用中にハウジングの下面に取り付けられ、使用者により搾り出された乳を収集するための乳房シールドに接続される取り外し可能な剛性乳収集容器を含む。乳房シールドの開口部から乳収集容器までの乳の流れ経路が定義されている。内部のハウジングには、乳房シールドに陰圧を生成するためのポンプと、バッテリ及び制御電子機器がまた含まれている。他のウェアラブル搾乳器とは異なり、通常の使用で乳と接触するシステムの部分は、乳房シールドと乳容器であり、乳は乳房シールドを通過してから直接乳容器に流れるだけである。乳はハウジングのどの部分にも流れ込まないため、衛生が最大限であり清掃が容易になる。
【0027】
図1及び図2を参照すると、組み立てられた搾乳器システム100は、ブラジャーの内側に実質的に適合する形状のハウジング1を含む。ハウジング1は、1つ以上のポンプと充電式電池を含む。搾乳器システムには、ハウジング1に直接接続された2つの部品が含まれている。乳房シールド7と乳容器3である。乳房シールド7と乳容器3は、通常の使用時または通常の分解時にハウジング1から直接取り外しまたは取り付け可能である(図5に最も明確に示されている)。通常の使用時または通常の分解時に使用者が取り外し可能な他のすべての部品は、乳房シールド7または乳容器3に取り付けられる。乳房シールド7及び乳容器3は、例えばワンクリック、または、ワンプレス動作、またはプッシュボタン、またはその他のいずれかの解放機構で取り外しまたは取り付けられ得る。可聴及び/または触覚フィードバックは、ポンプが適切に組み立てられていることを確認する。
【0028】
搾乳器のモジュール性により、乳房シールドや乳収集容器などの様々な部分を簡単に組み立て、分解、交換できる。またこれにより、ポンプの様々な部分を簡単に洗浄及び/または滅菌することもできる。したがって、搾乳中に乳と接触している乳房シールドと瓶アセンブリは、共に、効率的かつ容易に洗浄できる。洗浄が必要なのはこれら2つのアイテムのみである。特に、ハウジングを洗浄する必要はない。
【0029】
ハウジング1、フレキシブル隔膜を保持している乳房シールド7、及び乳容器3が一緒に取り付けられ、ハウジング1に配置された圧電ポンプで駆動される閉ループ空気圧システムを提供する。このシステムは、乳頭に直接陰圧をかけ、乳輪の周りの気密シールを形成し、人間工学に基づいた形状の乳容器3に収集するための搾り出される乳の短い経路を提供する。
【0030】
乳房シールドシステムの様々な部分は、組み立て及び分解の利便性のために陰圧下で自動的にセルフシールし、乳が漏れるリスクを減らすようにも構成されている。セルフシールとは、自動的に、または接着剤、のり、または水分を使用せずに、それ自体をシールする能力を示す(例えば、セルフシール自動車タイヤまたはセルフシール封筒など)。したがって、搾乳器システムが組み立てられると、密封されたチャンバを作成するために締まり嵌めにシールを押し込む必要なく、組み立てられた状態でセルフシールする。ただし、ある程度の締まり嵌めが一般的であるが、主な取り付け機構ではない。セルフシールにより、簡素なコンポーネントを軽く押すだけで組み立てることができる。例えば、隔膜は隔膜ハウジングに対して軽く配置するだけでよい。エアポンプが十分な陰圧をかけると、適切かつ十分にセルフシールする。乳房シールドがハウジングに押し込まれると、隔膜自体がハウジングに対してセルフシールする。同様に、乳房シールドは、乳容器が押し上げられてハウジングに係合すると、乳容器に対してセルフシールする。これにより、簡単で迅速な組み立てと分解が可能になり、使用するためのデバイスのセットアップとセッション後のデバイスの洗浄が迅速かつ簡単になる。
【0031】
セルフシールには広い意味があり、またいずれか、全体的または部分的に自己付勢するシールに関連する場合がある。また、プレスシールや、2つの部品を一緒に押した後の摩擦によって達成される摩擦シールなどのいずれかの干渉シールも含むことができる。
【0032】
本発明の設計の1つの特定の実施形態及び搾乳器システムの各部分の特定の形態を以下に詳述するが、全体の説明は限定的なものではなく、設計が具体化するトポロジー及び機能の説明であり、その個別のパーツの正確な形式または数を使用する必要はないことが理解できる。
【0033】
搾乳器システム100は、ハウジング1及び乳収集容器(または瓶)3を備える。ハウジング1(1つまたは複数のポンプ及びバッテリを含む)及び容器3は、ブラジャーに収まる輪郭にされた、凸状の外面を有するユニットとして提供される。乳収集容器3は、ハウジング1の下面1Aに取り付けられ、接続されるとハウジングの一体部分を形成し、ブラジャーの内側に快適に保持できるようにする。搾乳器100は、特に右または左の乳房のみで使用されるように構成されてもよいが、搾乳器100は、修正なしで両方の乳房で使用されることが好ましい。この目的のために、搾乳器100の外面は好ましくは実質的に対称である。
【0034】
好ましくは、完全な搾乳器デバイス(ハウジング1及び乳容器3)の幅は110mm未満であり、完全な搾乳器デバイスの高さは180mm未満である。
【0035】
全体として、搾乳器システム100は、個別で快適な着用と使用を可能にする。乳容器が空のときのシステムの重量は約224グラムであり、現在のソリューションと比較して比較的軽量である。軽さは最初から重要な設計目標であり、軽量のピエゾポンプシステムと構成要素数の最小化に焦点を合わせたエンジニアリング設計により達成された。
【0036】
搾乳器システム100は、マタニティブラやスポーツブラなどの特殊なブラを使用する必要なく、任意のブラジャーの内部に少なくとも部分的に保持されるほど小さい。搾乳器の後面も凹状であるため、乳房に快適に着座することができる。システムの重量も分散されており、搾乳器の上部が重くならないようにし、乳房に対する快適さと確実な吸引を確保している。容器が空のとき、ポンプシステムの重心が実質的に乳房シールドの充填点を通る水平線以下であるため、デバイスが、ポンプ使用中に人に上部が重いと感じさせることはない。
【0037】
好ましくは、容器が空のとき、重心は実質的にハウジングの中間の高さの線以下であるため、デバイスはポンプを使用する使用者に重く感じない。
【0038】
図1に示すように、搾乳器の重心は、乳容器が空のときに搾乳器の基部から中心線上で約60mmの高さにある。通常の使用中、及び乳容器が徐々に乳を受け取ると、重心が下がり、ブラジャー内部のポンプの安定性が向上する。乳容器がいっぱいになると、搾乳器の基部から中心線の高さが約40mmに減少する。
【0039】
搾乳器の重心は、乳容器が空のとき乳頭トンネルの中心から約5.85mm下にあり、乳容器がいっぱいのとき乳頭トンネルの中心から約23.60mmに減少する。一般化すると、容器が空のとき、重心は乳頭トンネルの中心より少なくとも2mm低くなければならない。
【0040】
搾乳器100は、ユーザインターフェイス5をさらに備えている。これは、タッチスクリーン及び/または物理的なボタンの形をとることができる。特に、これには、搾乳器100の使用を制御及び指示するのに必要なボタン、スライダー、任意の形態のディスプレイ、ライト、またはその他いずれかのコンポーネントが含まれ得る。そのような機能には、搾乳器100のオン/オフ、どの乳房を搾乳しているかの指定、ピークのポンプ圧を増減することが含まれる。あるいは、ユーザインターフェイス5を介して提供される情報は、ポンプハウジング1内の小型振動モーターから駆動されるデバイスの振動などの触覚フィードバックを通じて伝達される場合もある。
【0041】
図の特定の実施形態では、ユーザインターフェイス5は、ポンプをオン及びオフにするための電源ボタン5Aを含む。ユーザインターフェイス5は、ポンプアップボタン5B及びポンプダウンボタン5Cをさらに備える。これらのボタンは、ポンプによって生成される圧力を調整するため、使用者の乳房に適用される真空圧が調整される。好ましい実施形態では、ポンプアップボタン5Bは、ポンプダウンボタン5Cよりも物理的に大きくすることができる。使用者がデバイスの電源を切らずに搾乳プロセスを中断できるように、再生/一時停止ボタン5Dが用意されている。
【0042】
ユーザインターフェイス5は、乳房が搾乳されているディスプレイを使用者が切り替えるための乳房トグルボタン5Eをさらに備える。これは、データ収集に、例えば接続されたスマートフォンで実行されているアプリケーション経由して使用できる。アプリは、データ分析が行われるリモートサーバーにデータを送信する(詳細については後述する)、または、使用者が最後に搾乳された乳房を追跡するために使用する。特に、トグルボタン5Eの左側に1つ、右側に1つのLEDのペアがあってもよい。使用者が左胸を搾乳すると、トグルボタン5Eの右側のLEDが点灯するため、使用者がトグルを見下ろすと、視点から見て一番右側のLEDが点灯する。その後、使用者が右乳房に切り替えたい場合、トグルボタンを押すことができ、使用者が下を向いたときにトグルボタン5Eの左側のLEDが点灯する。接続されたアプリケーションは、各乳房がどれほどの乳を搾り出したかを自動的に追跡して割り当てることができる。
【0043】
搾乳器システムは、夜間または使用者が指定したときに照明レベルを制御できる照明付き制御パネルも備えている。使用者に適した昼間モードと明るさの低い夜間モードが利用できる。照明レベルの制御は、搾乳器システム自体内のハードウェア、または搾乳器システムと組み合わせて使用される接続デバイスアプリケーション内のソフトウェアのいずれかで実装される。
【0044】
図1に示されるように、ハウジング1及び乳収集容器3は、ほぼ凸形状の実質的に連続した外面を形成する。この形状は、「涙のしずく」の形をした乳房の形状とほぼ一致している。これにより、搾乳器100は、使用者のブラジャーのカップ内に実質的に収まることができる。乳収集容器3は、ラッチシステムによってハウジング1に取り付けられた状態で保持され、ラッチシステムは、押しボタン2などのワンクリック解放機構または他のいずれかの片手解放機構によって解放される。可聴及び/または触覚フィードバックを使用して、乳収集容器3が適切に組み立てられたことを確認することもできる。
【0045】
カップのサイズに関する欧州規格EN 13402は、着用者のバストの周囲及びアンダーバストの周囲に基づいてカップのサイズを定義し、AAからZの範囲で、それぞれの文字間で差が2cmずつ追加されていくことを示す。一部の製造業者は、これらの慣習とは呼称が異なり、一部のマタニティブラは、S、M、L、XLなどのサイズで測定される。好ましい実施形態では、本発明の搾乳器100は、EN 13402に準拠すると、使用者の3または4というカップのサイズの増加に相当する。
【0046】
搾乳器の平面間の深さも定義できる。これは、2つの平行な平面間の距離として定義される。第1の平面は搾乳器100の最も内側の点に位置合わせされ、第2のものは搾乳器100の最も外側の点に位置合わせされる。その距離は好ましくは100mm未満である。
【0047】
図2は、図1の搾乳器100の背面図である。ハウジング1及び乳収集容器3の内面が、乳房シールド7とともに示されている。ハウジング1、乳収集容器3及び乳房シールド7は搾乳器システム100の3つの主要なサブコンポーネントを形成する。使用中、これらのサブコンポーネントは、互いにクリップして、機能する搾乳器システム100を提供する。乳房シールド7は、使用者の乳房と係合するように設計され、乳房に接触する凹状の内側フランジ7Aを含む。搾乳器100が使用者の乳房のいずれかで使用されることを可能にするために、乳房シールド7は、その内側フランジ7Aで実質的に対称であることが好ましい。
【0048】
内側フランジ7Aは実質的に楕円形である。内側フランジ7Aは凹状であるが、比較的浅く、その結果使用者の乳房本体の形に実質的に適合する。特に、フランジ7Aの最も内側の点と最も外側の点とを側面で測定すると、25mm未満しか離れていない可能性がある。比較的浅い凹面を有することにより、加えられた力を乳房のより大きな表面領域に広げることができる。より平坦なフォームは、使用者の乳頭のより簡単で正確な位置付けを可能にする。特に、乳房シールド7のフランジ7Aは、ハウジング1及び乳収集容器3の内面の大部分にわたって延在し得る。好ましくは、この表面の80%にわたって延在し得る。内面の大部分を覆うことにより、乳房シールドは着用者の乳房に接触する唯一のコンポーネントである。これにより、簡単に滅菌できないデバイスの一部に乳が接触するリスクが減るため、徹底的な洗浄が必要な表面が少なくなる。さらに、これは使用者の乳房に加えられる圧力をより広い領域に分散させるのにも役立つ。
【0049】
乳房シールド7は、ハウジング1の外縁1Bと実質的に整列する。乳収集容器3には、乳房シールド7の下部を受け入れるための弓形の溝を設けることができる。これは、後の図に最もよく示される。図1及び図2の組み立てられた配置では、搾乳器100の内面は実質的に連続している。
【0050】
乳房シールド7は、使用者の乳房と係合するためのシールドフランジと、開口部と位置合わせされ使用者の乳房から離れて延びる細長い乳頭トンネル9)とを備える。乳房シールド乳頭トンネル9は、乳房シールド7の湾曲部7Bから延びている。好ましい実施形態では、乳頭トンネル9は、乳房シールド7と一体である。しかし、別個の取り外し可能/交換可能な乳頭トンネルを使用できることが理解される。湾曲部7Bは、使用中の使用者の乳頭と乳輪の上に配置される。乳房シールド7は、空気圧ポンプによって生成された陰圧の空気圧の下で、この部分の周りの使用者の残りの乳房と、少なくとも部分的なシールを形成する。
【0051】
この乳房シールド乳頭トンネル9は、乳房シールド7Aの内面から、乳房シールド乳頭トンネル9を通って、乳収集容器3に至る乳流路を画定する。乳房シールド乳頭トンネル9は、好ましくは非常に短くし、損失を最小限に抑えるために、乳流路の長さを最小限に抑えるようにする。乳がカバーする距離を短くすることで、デバイスのサイズも小さくなり、小さな中間部分の複雑さが軽減される。特に、乳房シールド乳頭トンネル9は、その開始から終了まで70mm未満、より好ましくは50mm未満延在し得る。使用中、乳頭トンネル9は、使用者の乳頭及び乳輪と実質的に整列している。乳頭トンネルは、乳を収集容器に入れるための第1の開口部9Aと、ポンプによって生成された陰圧の空気圧を使用者の乳頭に伝送するための第2の開口部19Aを含む。
【0052】
シールドフランジ7Aと乳頭トンネル9は、共にハウジング1から取り外し可能であってもよい。シールドフランジ7Aと乳頭トンネル9が一緒に取り外し可能であると、設計がさらに簡素化され、洗浄と滅菌のために取り外さねばならないコンポーネントの数が削減される。しかし、設計を簡素化し、洗浄及び滅菌のために取り外さなければならないコンポーネントの数を減らすために、乳頭トンネル9は乳房シールド7と一体化することが好ましい。
【0053】
図3及び図4は、本発明の搾乳器100を部分的に分解したものである。これらの図において、乳房シールド7は、ハウジング1及び搾乳瓶3から外されている。図4に示すように、ハウジング1は、乳房シールド7の乳房シールド乳頭トンネル9を受け入れるための領域またはスロット11を含む。乳房シールドは、乳頭トンネル9に含まれる1組のチャネル(9B)のおかげで所定の位置に保持される。各チャネルには小さなインデントが含まれている。乳房の上に置かれた乳房シールド7にハウジング1を押すと、ハウジング(9C)の隆起がチャネルと係合し、ハウジングを所定の位置に誘導する。各リッジのボールベアリングなどの小さなスプリングプランジャは、乳頭トンネル9へのハウジングの移動を容易にする。ボールベアリングは、軽いクリック音でハウジングを乳頭トンネルに固定するためにインデントに配置される。このようにして、使用者は片手で乳房シールド7を乳房に置いて配置し、もう一方の手でハウジング1を乳房シールド7に配置して固定することができる。乳房シールド7はハウジングから容易に分離することができる。これは、ボールベアリングラッチが乳房シールド7をハウジング1に軽く固定するだけであるからである。
【0054】
あるいは、乳房シールド7は、ハウジング上に配置されたスロットと係合するクリップによって所定の位置に保持されてもよい。クリップは、スロットが対応する位置にある状態で、シールド7上の任意の適切なポイントに配置することができる。
【0055】
乳房シールド7の乳房シールド乳頭トンネル9は、その下面に搾り出された乳が流れる開口部9Aを備えている。この開口部9Aは、乳収集瓶3と係合するように構成されている。
【0056】
搾乳器100はさらに、ポンプからシステムの乳収集側に圧力を伝達するための障壁または隔膜を含む。図示の例では、これは、隔膜ハウジング19Aに着座した可撓性のゴム隔膜13を含む。障壁は、フィルタや空気透過性材料など、他の任意の適切なコンポーネントにすることができる。隔膜ハウジング19Aは、乳頭トンネル9に陰圧の空気圧を伝達し、それにより乳頭トンネル9に配置された乳頭に吸引作用を課すために、乳頭トンネル9に小さな空気穴を含む。
【0057】
したがって、エアポンプは、障壁または隔膜13の片側に作用して、障壁の反対側の乳の流れ側に陰圧の空気圧を生成する。障壁は、外周または表面、すなわち、乳房に面する隔膜ハウジング19Aの表面を有し、乳の流れ経路は、障壁または隔膜ハウジング19Aの外周または表面の下に延びる。障壁19Aの外周または表面の下に延在する乳流路は、障壁を介して延在する乳流路がなく、より単純でより堅牢な設計を可能にする。これにより、デバイスの内部スペースと機能が向上する。
【0058】
上述のように、乳の流れ経路は、障壁13または隔膜ハウジング19Aの表面の下に延びている。これは、乳が重力によって下に移動し、障壁から離れるという追加の利点を提供する。
【0059】
好ましくは、乳の流れ経路は障壁32を通過しない。これにより、よりシンプルで小さな障壁の設計が得られる。
【0060】
上述のように、隔膜13は、乳房シールドと一体の隔膜ハウジング19Aに取り付けられている。これにより、「乳」の流れの側のすべてのコンポーネントを取り外すことができるため、洗浄と滅菌の容易さがさらに向上する。
【0061】
障壁13はまた、障壁の乳の流れの側からエアポンプを隔離するためのシールを設けてもよい。これは、空気流またはポンプ側(つまり、乳の流れていない側)から乳が汚染されるのを避けるのに寄与する。
【0062】
代替的に、唯一のシールは障壁13の外縁の周りにある。これは、単一のシールのみが形成され維持される必要があるため、単純な設計である。環状膜などの複数のシールがあると、複雑さが増し、故障箇所が発生する可能性がある。
【0063】
図3及び図4に示すように、障壁は、いずれの開口部または穴もない連続した円形ディスク形状の膜によって形成された可撓性隔膜13を含むことができる。これにより、隔膜の有効な「作業」領域(空気圧ガスと接触する表面の領域)が環状膜よりも大きくなり、したがって膜の直径が小さくなり、同じ作業領域が得られる。
【0064】
隔膜13は、乳の流れ経路が隔膜13の外表面または周囲の下を通り過ぎて延びるように配置される。これは、乳の流れ経路が隔膜13を通って延びないことを意味する。特に、乳の流れ経路が隔膜13の下にある。しかし、乳の流れ経路が隔膜13を通って延びていなければ、隔膜13は乳の流れ経路に対して任意の方向にオフセットされていてもよい。
【0065】
好ましくは、隔膜13は、いずれの開口部もない連続膜である。隔膜13は、2つの部分で形成された隔膜ハウジング19内に保持されている。隔膜ハウジング19の第1の半分19Aは、乳房シールド7の外面上に、乳房シールド乳頭トンネル9、したがって乳の流れ経路の上方に設けられている。好ましい実施形態では、隔膜ハウジング19の第1の半分19Aは、乳房シールドと一体である。隔膜ハウジングの第2の半分19Bは、ハウジング1の凹部に設けられている。隔膜13は、この隔膜ハウジング19の外縁の周りでセルフシールし、水密及び気密シールを形成する。好ましくは、隔膜13の外縁の周りのセルフシールは、隔膜13の唯一のシールである。これは、内縁でもシールしなければならない環状隔膜を備えたシステムよりも有益である。このようにして搾乳器100に隔膜13を取り付けることにより、洗浄及び交換のために隔膜13に容易にアクセスできるようになる。それはまた、乳房シールド7及び隔膜13が、洗浄のためにポンプ100から取り外される必要がある唯一のコンポーネントであることを保証する。隔膜13は真空圧力下でセルフシールするため、デバイスの電源が切られたとき、洗浄のために容易に取り外される。
【0066】
図5及び図6は、さらに分解された状態の本発明による搾乳器100を示す。乳房シールド7と隔膜13が取り外されていることに加えて、乳収集容器3はクリップが外されている。好ましくは、乳収集容器3は、実質的に剛性のコンポーネントである。これにより、搾り出した乳が無駄にならず、一方で再利用性も向上する。いくつかの実施形態では、乳収集容器3は、3つのセクション:前部瓶部分、後部瓶部分、及びキャップで形成されてもよい。これらの3つのセクションは、一緒にクリップして乳収集容器3を形成することができる。この3つの部分のシステムは、簡単に空にすることができ、分解できるため簡単に掃除でき、簡単に再利用できる。乳収集容器または乳瓶は、接続可能な少なくとも2つの剛性セクションで形成されていてもよい。これにより、容器を簡単に清掃して再利用できる。あるいは、容器は、清掃を容易にするための大きな開口部を備えたブロー成形構造を使用して作られた単一の容器であってもよい。この大きな開口部は、その時、一体型の注ぎ口35または「シールプレート」(バヨネットマウントされているため、ねじ付きマウント注ぎ口よりも簡単に洗浄できる)を備えたキャップで閉じられる。可撓性のゴム製弁37(または「シールプレートシール」)はキャップまたは注ぎ口35に取り付けられ、エアポンプによって陰圧の空気圧が加えられたときにシールされたままになるゴム製のダックビル弁を含む。これにより、陰圧の空気圧を乳容器にかける必要がなくなり、システムの効率が向上することが確実になる。可撓性の弁37は、乳頭トンネル9の開口部9Aに対してセルフシールする。真空圧でセルフシールするため、システムがオフになると自動的に解放され、乳容器の取り外しが容易になる。
【0067】
好ましくは、乳収集容器は、搾乳器システム100が通常の使用のために配置されるとき、乳房シールドによって画定される乳流路の完全に下にあり、したがって、迅速で信頼できる乳の収集を保証する。
【0068】
乳収集容器3は、約5液量オンス(148ml)の容量を有する。好ましくは、乳収集容器は、120mlより大きい容積を有する。より好ましくは、乳収集容器は、140mlを超える容積を有する。これを達成するために、乳収集容器3は、好ましくは、使用中に乳房から離れる方向に、50~80mm、より好ましくは60mm~70mm、最も好ましくは65mm~68mmの深さを有する。
【0069】
乳収集容器3は、さらに好ましくは、使用中の容器3の底部からキャップまたは注ぎ口またはシールプレート35への方向に延びる、40mm~60mm、より好ましくは45mm~55mmの高さを有する。最も好ましくは48mm~52mmの間である。キャップ35は、乳収集瓶3にねじ込まれてもよい。特に、キャップ35は、ねじ込み接続または差込口及びスロット配置を備えてもよい。
【0070】
さらに好ましくは、乳収集容器は、使用中の容器3の左端から右端までの長さが、100mmから120 30mm、より好ましくは105mmから115mm、最も好ましくは107mmから110mmである。
【0071】
このキャップ35には一方向弁37が設けられており、これを通して乳が瓶にのみ流れることができる。この弁37は、一旦乳が収集されたら瓶から乳がこぼれるのを防ぐ。加えて、弁37は、乳房シールド7に係合しない限り、完全に自動的にシールする。これにより、ポンプ100が搾乳直後に分解されたとき、収集瓶3から乳が失われないことが保証される。一方向弁37はまた、この瓶キャップ35ではなく、乳房シールド7に配置することもできる。
【0072】
あるいは、乳瓶3は、キャップ35と単一の一体部分を形成してもよい。キャップ35は、一体の乳注ぎ口を含んでもよい。
【0073】
特定の実施形態では、容器3を瓶として直接使用できるようにするために、環状突起31Aに取り付けるか、キャップ35と一体の注ぎ口に取り付けるための乳頭を設けることができる。これにより、乳容器を児童の飲用容器として直接使用できる。乳収集容器は、乳児が簡単に持つことができる飲用瓶として適合させることができるように、幅広の肩部を持つ形状にすることもできる。
【0074】
代替的または追加的に、注ぎ口を設けて、注入を容易にするために突起31Aに取り付けることができる。容易に保管できるように乳収集瓶3をシールするために、突起31Aに取り付けるためのキャップを設けることもできる。
【0075】
注ぎ口、飲み口、乳頭、またはキャップも、乳収集容器に一体型であってもよい。
【0076】
さらに、取り外し可能な乳収集容器または瓶には、収集された乳の量を示す、澄んだまたは透明な壁またはセクションが含まれている。さらに、容器の表面に測定マーク(3A)が表示される場合がある。これにより、搾乳中であっても、容器内の乳のレベルを簡単に観察できる。乳収集容器または瓶は、例えば、Tritan(TM)などの光学的に澄んでいる食器洗い機に安全なポリカーボネート材料を使用して作成することができる。
【0077】
乳収集容器または瓶には、搾乳器システム、またはスマートフォンなどの接続されたデバイスからのデータを使用して、乳が充填された日付と時刻を保存するようにプログラムされたメモリ、またはNFCチップを含むタグなどの取り外し可能なタグを含めることができる。そのため、容器にはワイヤレス接続が含まれ、コンパニオンアプリに接続する。コンパニオンアプリはその後、複数の乳収集容器または瓶のステータスを追跡して、授乳に適した容器または瓶を選択するようにする。瓶のタグは、保存された乳の量だけでなく、乳の有効期限を記憶するようにプログラムすることもできる。
【0078】
図7及び図8は、搾乳器システム100の正面図を示す。ハウジング1の外面は、内部の構成要素を示すために半透明に描かれている。これらの図には、搾乳器100の制御回路71が示されている。本実施形態の制御回路は、4つの別個のプリント回路基板を含むが、他の任意の適切な構成が使用され得ることが理解される。
【0079】
制御回路は、容器3内の乳のレベルを判定するための検知装置を含むことができる。制御回路は、外部デバイスと無線プロトコル(ブルートゥース(登録商標)など)で通信する無線送信装置をさらに含むことができる。これは使用者の電話であり得、搾乳に関する情報が当該のデバイスに送信される場合がある。ユーザインターフェイスが乳房トグルボタン5Eを含む実施形態では、どの乳房が使用者によって選択されたかに関する情報も搾乳情報と共に送信されてもよい。これにより、外部デバイスは、左右の乳房の搾乳及び乳搾り出しデータを個別に追跡及び記録できる。
【0080】
制御回路71内には、バッテリ81を充電するための電力充電手段もあるべきである。充電には外部ソケット、ケーブル、または接点が必要な場合があるが、代わりに誘導または共振充電などのワイヤレス充電形式が使用できる。図では、バッテリ81を充電するための充電ポート6が示されている。このポート6は、ハウジング1上の適切な場所に配置することができる。
【0081】
図8は、ハウジング1の内部に直列に取り付けられたバッテリ81及びポンプ83A、83Bの位置を示す。図示の実施形態は2つのポンプ83A、83Bを示すが、本発明は単一のポンプを有し得ることが理解される。好ましくは、ポンプ83A、83Bへの出力にエアフィルタ86が設けられる。好ましい実施形態では、ポンプ83A、83Bは、圧電式エアポンプ(またはピエゾポンプ)であり、静かに近い状態で、最小限の振動で動作する。適切なピエゾポンプはTTP Ventusによって製造されており、400mBar(40kPa)を超える失速圧力と1.5リットル/分の自由空気流を供給できる。ハウジング1内の隔膜ハウジング19Bの第2の半分の後ろ側には、空気圧接続注ぎ口が設けられている。ポンプ83A、83Bは、この接続注ぎ口と空気圧で接続されている。
【0082】
次に、搾乳器100の動作について説明する。搾乳器100が作動し、搾乳サイクルが開始されると、ポンプ83A、83Bは、空気チャネルを介して隔膜ハウジング19Aに取り付けられた隔膜13の第1の側に伝達される陰圧の空気圧を生成する。隔膜13のこの側は、隔膜13の搾乳側13Bと示されている。
【0083】
隔膜13は、この陰圧の空気圧をその反対側(乳の流れ側13Aと呼ばれる)に伝達する。この陰圧は、隔膜ハウジング19Aの小さな開口部を介して、乳房シールド乳頭トンネル9、及び乳房に接触する乳房シールド7の湾曲した開口部7Bに伝達される。これは、乳を搾り出すために、使用者の乳房に圧力サイクルをかける働きをする。次いで、乳は、乳頭トンネル9を通って、一方向弁37に引き込まれる。陰圧が加えられている間、この弁は閉じたままである。陰圧の空気圧が解放されると、弁37が開き、乳が重力で弁37を通過して乳容器3に流れる。陰圧の空気圧が、事前に設定された圧力プロファイル、例えば子供のしゃぶりを模倣するプロファイルを与えるよう定期的に(例えば、周期的に、数秒ごとに)加えられる。
【0084】
搾乳器100の図示の実施形態は2つのポンプを備えているが、以下の概略図は単一のポンプ83で説明される。単一のポンプ83は上記のように2つの別個のピエゾエアポンプ83A、83Bで置き換えることができることが理解される。
【0085】
図9は、搾乳器100用の乳房シールド乳頭トンネル9のさらなる実施形態の概略図を示す。乳房シールド乳頭トンネル9は、前側チャンバ91及び分離チャンバ93を備える。突起95は、乳房シールド乳頭トンネル9の壁から延び、乳房シールド乳頭トンネル9を通る曲がりくねった気液迷路の経路を提供する。分離チャンバ93には、2つの開口部97、99がある。分離チャンバ93の上面93Aには、空気開口部97が設けられる。この上面93は、乳房シールド乳頭トンネル9の方向を横断するように設けられている。この開口部97は、隔膜ハウジング19Aの第1の側に接続し、陰圧源である。この気流開口部97は、矢印96で示すように空気が流れる経路も提供する。蛇行経路は必要ではなく、そのような経路のない乳房シールド乳頭トンネル9が機能することが理解される。
【0086】
他の開口部99は、乳開口部99である。乳開口部99は、分離チャンバ93の下面93Bに設けられ、使用中に容器3に接続する。蛇行する乳房シールド乳頭トンネル9経路を流れた後、乳はこの開口部99を通って容器3内に流れるように促される。これは、上面93Aの横方向の性質によってさらに助長される。このようにして、搾り出された乳は隔膜13から遠ざけられる。したがって、搾乳器100は、ポンプ83、接続注ぎ口85、及び隔膜13のポンプ側13Bを含む「空気」側、及び乳房シールド7、乳収集容器3、及び隔膜13の乳の流れ側13Aを含む「乳の流れ」側に分離することができる。これにより、「乳の流れ」コンポーネントのすべてが、清掃、メンテナンス及び交換のために容易に取り外し可能であることが確実になる。さらに、乳は機械部品に接触しないようにすることで清潔に保たれる。本実施形態では、ポンプ83を用いた陰圧の生成について説明しているが、代わりに陽圧を生成してもよいことが理解されよう。
【0087】
本明細書に記載の実施形態は隔膜13を使用するが、システムのいずれかの側を隔離しながら空気圧を伝達するための任意の適切な構造が使用されてもよい。
【0088】
搾乳器は、ピエゾポンプと空気圧接続された圧力センサをさらに備えてもよい。これにより、ポンプの出力を判定できる。
【0089】
図10は、搾乳器100用の基本的な空気圧システム200の概略図を示す。システム200では、乳房シールド7に搾り出された乳は、乳房シールド乳頭トンネル9を通って蛇行状の気液迷路のインターフェイス95を通るように導かれる。乳は逆止弁37を通って収集容器3に向けられる。システムのこの側は、「乳の流れ」側201を形成する。
【0090】
空気圧システム200の残りは空気側202を形成し、乳との接触から分離されている。これは、システムの両側の間にシールを形成する可撓性隔膜13によって達成される。隔膜13は、乳の流れ側13Aと空気側またはポンプ側13Bとを有する。
【0091】
システム200の空気側202は閉じたシステムである。この空気側202は、隔膜13及びポンプ83と空気圧接続された圧力センサ101を含むことができる。好ましくは、ポンプ83は圧電ポンプ(またはピエゾポンプ)である。低騒音、強度、コンパクトなサイズのため、圧電ポンプは小型のウェアラブル搾乳器の実施形態に最適である。ポンプ83は、圧力を生成するための出力83Aと、大気83Bへの排気とを有する。搾り出しサイクルの最初の段階では、ポンプ83は、隔膜13の後ろの閉鎖システム202の半分に徐々に陰圧を加える。これにより隔膜13が乳房から離れて延び、そのため隔膜13は乳房シールド7に圧力の減少を伝える。減圧は乳房からの搾乳を促進し、これは蛇行性迷路システム95及び一方向弁37を通って収集瓶3に向けられる。
【0092】
図示の実施形態では、排気83Bは使用されていないが、電気部品の冷却、乳の量を判定するための瓶の膨張(さらに後述)、またはマッサージブラダまたはライナーの乳房に対する膨張を含むがこれらに限定されない機能に使用することができる。このマッサージブラダは、搾乳を機械的に促進するために使用できる。複数のマッサージブラダを定期的または連続的に膨張させて、乳房の1つまたは複数の部分をマッサージできる。あるいは、エアポンプを使用して、乳房の1つまたは複数の部分に暖かさを与えて排出を促すように構成された1つまたは複数のチャンバに温風を提供してもよい。
【0093】
空気側202は、濾過空気入口105及びポンプ83に接続された二方向電磁弁103をさらに備える。あるいは、フィルタは、ポンプライン83Aに取り付けられ得る。ここにフィルタを取り付けると、すべての吸気がフィルタされるが、ポンプの性能が低下する可能性がある。陰圧が使用者の乳房に加えられた後、空気は、搾り出しサイクルの第2段階で弁103を介してシステム202に放出される。この実施形態では、エアフィルタ105は、この入口に取り付けられて、デリケートなコンポーネントを劣化から保護している。特に、圧電部品を備えた実施形態では、これらは特に敏感である。
【0094】
所定の圧力閾値に達すると、搾り出しサイクルの第2段階及び弁103の関連する切り替えが実行される。圧力は、圧力センサ101によって検出される。
【0095】
特定の実施形態では、隔膜13の弾性と伸びが異なる圧力で数学的に近似できる場合、センサ101によって測定された圧力を使用して、隔膜13の反対側の乳頭にさらされる圧力を推測することができる。図11は、代替の空気圧システム300を示す。このシステムのコアアーキテクチャは、図10に示すシステムと同じである。
【0096】
このシステム300では、閉ループ202は追加の三方ソレノイド弁111で制限される。この弁111により、隔膜13を閉ループ202の残りの部分から選択的に隔離することができる。このさらなる三方弁111は、隔膜13とポンプ83の間に位置する。圧力センサ101は、三方弁111のポンプ83側にある。三方弁111は、単極双投(SPDT)弁であり、ここで、極111Aは、ポンプ83と圧力センサと空気圧接続されている。スロー11の1つは、隔膜13と空気圧接続されている。この行き止まり113は、単純な閉じたパイプ、またはシステム202への空気の流れを可能にしない任意のコンポーネント(複数可)であってもよい。これは、例えば、一方向弁の配置が含まれる。
【0097】
したがって、このシステム300では、ポンプ83は、陰圧を圧力センサ101に直接加えるオプションを有する。これにより、ポンプシステムを較正するため、またはいわゆる行き止まり停止テストというポンプの問題を診断するためにポンプの繰り返し試験が可能になる。これは、弁を投げてポンプ83を行き止まり113に接続することによって達成される。次に、ポンプ83が行き止まり113に対して直接引っ張り、システム内の圧力の低下を圧力センサ101によって検出することができる。
【0098】
圧力センサは、圧力がいつ伝達されるかを検出し、搾乳機構の出力を測定できる。次いで圧力センサの結果は、クラウドデータベースなどの分析のために外部データベースに送信されるか、搾乳器システムのハウジング内にあるオンボードマイクロコントローラにフィードバックされる。
【0099】
圧力センサの測定に基づいて、搾乳器システムは、搾乳機構の動作を動的に調整することができ(つまり、デューティサイクルまたはポンプサイクル、搾乳セッションの持続時間、搾乳機構に印加される電圧、ピーク空気陰圧)、異なる搾乳器システムで一貫した圧力性能を確保するようにする。
【0100】
さらに、搾乳器システムは、圧力センサの測定値を使用して、許容範囲内でポンプが正常に動作しているかどうかを判断できる。したがって、ポンプの材料疲労は搾乳器システムによって直接評価される。したがって、搾乳機構の出力が時間とともに低下する場合、搾乳器システムはそれに応じて搾乳機構の動作を調整できる。例として、搾乳器システムは、予想される圧力が確実に満たされるように、搾乳セッションの持続時間または搾乳機構に印加される電圧を増加させてもよい。
【0101】
これにより、時間の経過とともに低下するポンプの出力が変化しても、使用者の体験が変更されないことが保証される。これは、ポンプの出力が大幅に変化する可能性のあるピエゾポンプに特に関連する。
【0102】
マイクロコントローラは、事前設定された圧力プロファイルを提供するようにプログラムすることもできる。圧力プロファイルは、必ずしもそうではないが、乳児の吸引パターンを模倣するいずれかの吸引パターンに対応していてもよい。このパターンは、例えば、出生後または授乳後期の乳で育てられた乳児の吸引パターンを模倣することができる。
【0103】
プロファイルは、搾乳器システムのハウジングまたは接続されたデバイスで実行されているアプリケーションの制御インターフェイスを使用して、使用者が手動で調整することもできる。
【0104】
さらに、使用者は、システムを使用しているときに体験している快適さのレベルを手動で示すことができる。これは、搾乳器システム自体のハウジングまたは接続されたデバイスで実行されているアプリケーションで、タッチまたは音声ベースのインターフェイスを使用して実行できる。
【0105】
システムは、使用者が指定した快適性レベルをポンプシステムの関連パラメータとともに保存する。次に、特定の使用者に最適な快適レベルを提供するために、圧力プロファイルを微調整することができる。
【0106】
最大の乳搾り出し速度または量と相関させるために、プロファイルまたは搾乳パラメータのいずれかを計算できる。
【0107】
圧力プロファイルまたは任意の搾乳パラメータは、リアルタイムの搾乳率または収集された乳の量に応じて動的に調整することもできる。乳の排出の開始が検出されたときに、圧力プロファイルまたは搾乳パラメータのいずれかを動的に調整することもできる。
【0108】
さらに、システムは搾乳器システムの効率を改善するパラメータを学習することもできる。このシステムは、特定の期間に収集された乳の急速放出または最大量の乳と相関する搾乳機構のパラメータを計算または識別することができる。特定の使用者の最適な快適レベルも考慮に入れることができる。
【0109】
図12は、システム400の空気側部分202で収集されたデータから収集容器3に収集された乳の量を推定できる搾乳器100用のシステム400の概略図を示す。
【0110】
ポンプ83は、2つのブリード弁126、128を介して回路に接続されている。第1のブリード弁126は、ポンプ83が陰圧をかけると機能するように配置されている。したがって、この弁126は、大気をシステム202に供給するための「ブリードイン」127に接続されている。
【0111】
第2のブリード弁128は、ポンプ83が陽圧をかけるときに機能するように配置されている。そのため、この弁128は、システム202内の空気を大気に放出するための「ブリードアウト」129に接続されている。
【0112】
セクションCでは、IRセンサを使用して乳収集容器に収集された乳の量を測定または推定するための好ましい実施形態を説明しているが、圧力センサを使用して乳収集容器に収集された乳の量を測定または推定する別の方法も以下に説明する。
【0113】
搾乳ポンプサイクルの間、ポンプ83は、隔膜13の空気側13Bに陰圧を加え、ポンプ83に向かってその延長を引き起こす。これにより、隔膜13の乳側13Bの空間の容積が増加する。乳房への圧力を下げて、乳の搾り出しを促す。3組の逆止弁121、123、125のセットにより、この圧力の低下は、乳収集容器3ではなく、乳房のみに(乳房シールド7を介して)適用される。容器3に収集される乳の量を測定するために、代わりにポンプ83が隔膜13に陽圧を加えるために使用される。隔膜13は、ポンプ83から離れるように強制され、圧力増加をシステム400の乳側201に伝える。3つの逆止弁121、123、125は、この圧力の増加が排他的に乳収集容器13に伝達されることを保証する。
【0114】
搾乳器は、隔膜の乳の流れ側と乳房シールドとの間に、ポンプによって陰圧のみが乳房シールドに加えられることを可能にするように構成される第1の逆止弁;ポンプによって乳収集容器に陽圧のみを加えることができるように構成されている隔膜の乳の流れ側と乳収集容器の間の第2の逆止弁;及び隔膜の圧力生成側と空気圧接続された圧力センサをさらに備えてもよい。
【0115】
結果として生じる圧力上昇は、圧力センサ101によって空気側202から隔膜13の背後で監視される。好ましくは、圧力センサ101は圧電圧力センサ(圧電圧力センサ)である。ポンプ83が(一定の強度で)システム400内の圧力を増加させることができる速度は、乳収集容器3内に残る空気の量の関数である。空気は液体よりも何倍も圧縮可能であるため、システム400内の圧力が増加する速度は、収集容器3内に保持された乳の体積の近似関数として表され得る。
【0116】
したがって、この方法で圧力を増加させることにより、圧力増加の速度を判定することができ、そこから容器3に保持されている乳の量を計算することができる。図13は、収集容器3が充填されるときに繰り返される搾乳と容量測定サイクルを示している。圧力増加率を判定するために、ポンプ83を一定時間作動させた。搾乳が進み、システム400内の空気の体積が減少すると、ポンプ83はより高い圧力を達成することができる。各搾乳サイクルは、陽圧スパイク41で表される。収集容器3が充填されると、陽圧の大きさは明らかな上昇傾向43になる。
【0117】
搾乳器によって加えられる圧力を推定する方法は、圧力サイクルの事前定義リストから圧力サイクルを選択すること;乳の搾り出しを刺激するためにポンプで圧力をかけること;圧力センサの出力を読み取ること;及び選択した圧力プロファイルに一致するようにポンプの適用圧力を調整することというステップを含んでもよい。これにより、ポンプの性能が低下した場合でも、乳房に繰り返し力を加えることができる。
【0118】
好ましくは、この方法はさらに、関連する圧力での隔膜の弾性と伸びを近似すること、及び、圧力センサの出力と、隔膜の近似された弾性と伸びに基づいて、推定適用圧力を計算することというステップを含む。
【0119】
あるいは、搾乳器によって収集された乳を推定する方法は、ポンプで陽圧を生成すること;隔膜と第2の逆止弁を介して陽圧を乳収集容器のみに伝達すること;隔膜と空気圧接続された圧力センサによって圧力の増加を測定すること;圧力の増加率に基づいて、乳収集容器内の乳の量を推定することというステップを含んでもよい。この方法で、乳の量をリモートで推定できる。
【0120】
このようにして、測定された圧力に基づいて、容器3内の乳の量の推定値を得ることができる。
【0121】
図13はまた、上記のような行き止まり停止テスト45を示している。負のスパイクは、圧力センサ101への陰圧の直接的な適用を示している。
【0122】
2.乳房シールドのサイジングと乳頭の位置合わせ
乳房シールドの正しいサイズと乳房シールドの乳頭の位置合わせは、搾乳器を効率的かつ快適に使用するための鍵である。しかし、乳房の形、大きさ、乳頭の大きさ、乳房の位置は、人によって異なり、乳房によって異なる。さらに、女性の体は、搾乳ライフサイクル中に頻繁に変化するため、乳房シールドのサイズ変更も必要になる場合がある。そのため、複数のサイズの乳房シールドが利用可能である。正しい乳頭の位置合わせのためのガイドラインも提供される。
【0123】
図14を参照すると、3つの乳房シールドサイズが示されている(A1、B1、C1)。実質的に透明な乳房シールドは、乳房の遮るもののない視野を提供し、使用者が自分の乳房に適切なサイズのシールドを備えていることを簡単に確認できるようにする。
【0124】
正しい乳房シールドのサイズと乳頭の位置合わせを判定するために、乳房シールドと隔膜を、ハウジングから取り外し、サイジングシンボルを上に向けて(隔膜を乳頭の下に配置して)、乳頭をフィットラインの中心に合わせ(A2、B2、C2に示すように)ながら、乳房に配置する。透明な乳房シールドにより、使用者は乳房シールドの位置を調整しながら乳頭を観察し、乳房シールドの乳頭トンネルの中心付近に乳頭を正しく合わせることができる。ポンプを使用する前に、乳頭は正しく位置合わせされ、乳房シールドが所定の位置に押し込まれ、シールが乳房シールドに正しく配置されていることを確認する。フィットラインは、乳頭の外側に直接揃える必要がある。正しい位置合わせがB2に示されている。
【0125】
乳頭が正しく位置合わせされると、次いで使用者は乳頭の上に隔膜を配置するために乳房シールドを回転させる。使用者は次いで、片手で行うことができる正しい係合を確認するワンクリック取り付け機構を介して、乳房シールド上に搾乳器の残りの部分(つまり、ハウジングと乳容器)をすばやく組み立てることができる。したがって、乳頭の位置合わせは簡単に維持できる。正しい係止をさらに確認するために、音声及び/または触覚フィードバックも提供される場合がある。
【0126】
3.接続されたデバイスアプリケーション
図15図20は、上記の搾乳器システムと組み合わせて使用できる接続デバイスアプリケーションのスクリーンショットの例を示している。ここに示すインターフェイスは例に過ぎず、アニメーショングラフィックス、デバイス通知、音声またはテキストの説明など、考えられる任意の手段で同じデータを表示できる。
【0127】
図15は、様々な機能が使用者に提供されるアプリケーションのホームページを示している。これらの機能には、例えばポンプの設定中または以前のポンプセッションの履歴を確認するために、ポンプ中に直接アクセスするか、後でアクセスできる。
【0128】
図16は、電池残量、ポンプ時間の経過、及び乳容器内の乳の量の詳細を示すステータスページを示している。
【0129】
図17に、使用者が単一の搾乳器(A)または2つの搾乳器(B)の異なるポンプパラメータを制御できる制御ページのスクリーンショットを示す。使用者は再生ボタンを押して、搾乳アクティビティを開始、一時停止、または再開できる。使用者は、(+)または(-)ボタンを使用して、乳搾り出しの速度を直接増減することもできる。乳房が1つだけ搾乳されている場合(A)、使用者は、搾乳されているのが右乳房か左乳房かを示すこともできる。また、使用者は、ポンプのピーク圧力を制御する、あるいは、搾り出しまたは刺激サイクル中に乳児の吸引パターンを模倣するような、事前にプログラムされた異なる圧力プロファイルを切り替えることができる。
【0130】
図18は、最後に記録された搾乳セッションの概要を提供するページを示している。図19は、以前の搾乳セッションの履歴を提供するページを示している。使用者はページを下にスクロールして、特定の搾乳セッションに関連するデータを時間の関数として視覚化できる。
【0131】
このアプリケーションは、搾乳に関する通知を提供することもできる。図20にアプリケーションのスクリーンショットを示す。この場合、使用者は乳収集瓶がいっぱいになったときに通知を受け取る。生成されるその他の通知には、バッテリ寿命、Bluetooth(登録商標)接続ステータス、またはその他いずれかのワイヤレス通信ステータス、組み立てミスのステータス、過度の動き、または搾り出し不足に関する警告が含まれる場合がある。
【0132】
図21は、接続されたデバイスで実行されているアプリケーションのスクリーンショットを含む別の例を示している。このページには、使用者が各乳房にポンプを装着した状態でダブルポンプモードを使用している場合の搾乳ステータスが表示される。使用者は各ポンプを個別に手動で制御することができ、搾乳サイクルの開始、停止、変更、各ポンプのピーク圧力の増減、または搾り出しまたは刺激サイクル中に乳児の吸引パターンを模倣するようなプログラム前の異なる圧力プロファイルの切り替えを行うことができる。また、アプリケーションは、図22に示すように、乳収集容器がほぼ一杯になったときに使用者に通知する。
【0133】
図23は、右乳房のポンプの乳収集容器がいっぱいであることを使用者に通知するアラートを含むステータスページを示している。ポンプセッションが一時停止したこと、及びポンプを再開する前に乳収集容器を変更または空にするべきであることを示すメッセージが表示される。
【0134】
図24を参照すると、左右のポンプが停止または一時停止すると、アプリケーションは各セッションの開始からの経過時間(左右)、各瓶に収集された乳の総量を表示する。
【0135】
図25を参照すると、最後のセッションを要約したページ(ダブルポンプモード)が表示される。
【0136】
使用者に提供されるデータ、及びアプリケーションとの相互作用に加えて、アプリは使用者が相互作用しないデータも保持する。例えば、これにはポンプ診断に関連するデータが含まれる場合がある。上記のすべての機能とデータソースに加えて、アプリケーション自体が、使用者がアップロードした使用または入力、メモ、またはファイルに関連するメタデータを生成する場合がある。モバイルアプリケーション内で処理されるすべてのデータは、分析のためにクラウドデータベースに定期的に転送できる。搾乳器システムの代替実施形態は、スマートフォンアプリケーションを使用せずに、搾乳データを直接伝達できるように、データベースとポンプ間の直接接触を含んでもよい。
【0137】
クラウドにデータを提供することに加えて、アプリケーションは、例えばファームウェアの更新を含むデータを受信するためのプラットフォームも提供できる。
【0138】
4.搾乳器のデータ分析
個別のウェアラブルで完全に統合された搾乳器は、ポンプの効率または性能、使用者の快適性または他の搾乳/検知変数を改善するための推奨事項を提供し、使用者がどの変数が良好な乳の流れと相関しているが理解できるようにするために、使用者にライブ式搾り出しモニタリングとインテリジェントなフィードバックを提供する。
【0139】
デバイスによって自動的に収集される変数の例は、時刻、ポンプ速度、圧力レベル設定、測定圧力、圧力サイクルまたはデューティサイクル、ポンプに供給される電圧、流量、乳の量、傾き、温度、排出が起きたときなどの事象、セッションが終了したとき、である。使用者はまた、ポンプのある側(左または右または両方)、及び快適性レベルの変数を入力することもできる。
【0140】
これは、ライブの乳の量測定システムが確実に機能するため(セクションBで説明)、一部可能である。搾乳システムには、乳容器への乳の流れを測定または推測するIRセンサを含む測定サブシステムが含まれる。これにより、データ分析システムは、搾乳パラメータを最適に制御するために使用パターンを判定できる。その時生成されたデータは、いくつかの有用な機能を提供するために、分析のために接続デバイス及び/またはクラウドサーバーに配信され得る。
【0141】
図26は、周辺モバイルデバイス及びアプリケーション(270)及びいくつかのクラウドベースのデータベース(268、273)と通信する搾乳器システム(100)を含むスマート搾乳器システムネットワークの概要を示している。搾乳器システム(100)には、いくつかのセンサ(262)が含まれている。センサデータとは、マザーボードまたはその他のいずれかのコンポーネントから直接いずれかの任意のセンサまたはその他のいずれかの任意のアナログ/デジタル読み取り値から生成されたデータを含む広範な定義を示す。ただし、詳細な実施形態では、これらの測定値には、乳の量の測定値、温度センサの読み取り値、皮膚温度の検知、圧力センサの読み取り値、加速度計データ、及びいずれかの物理デバイスインターフェイスを介した使用者の入力の1つ以上が含まれるが、これらに限定されない。
【0142】
また、デバイスには、圧電ポンプ(複数可)、ソレノイド弁(複数可)、IRED、LEDディスプレイなどのアクチュエータが含まれるが、これらに限定されない。デバイス内のセンサとアクチュエータは、CPU(263)によって調整される。さらに、これらのコンポーネントからの任意の相互作用及びデータは、メモリ(264)に保存できる。
【0143】
これらのコンポーネントに加えて、デバイスには、周辺モバイルデバイス(270)などの接続デバイスとワイヤレスで通信するために使用できるBluetooth(登録商標)チップ(265)などの通信チップも含まれている。この接続により、搾乳器で生成されたいずれかのセンサデータ(267)を接続されたデバイスに送信できる。この使用者データは、接続されたデバイスアプリから生成された他のいずれかのメタデータとともに、すべての使用者データを集約するオンラインデータベース(273)に提供できる。さらに、通信チップは、接続されたデバイスから搾乳器システムへの使用者制御データ/ファームウェア更新の送信も可能にする(266)。
【0144】
センサ(262)を含む測定サブシステムから収集された生データ(271)はクラウドデータベースで分析され、分析されたデータはクラウド(272)に保存され得る。分析されたデータによって提供される推論を通じて、ファームウェアの更新(269)が開発される場合がある。これらは、例えば、オンラインファームウェアリポジトリを介してポンプにダウンロードするために提供されるか、接続されたデバイスアプリストアのコンパニオンアプリにバンドルされる(268)。
【0145】
さらに、提案された搾乳器ネットワークの高度化にもかかわらず、搾乳器はこのネットワークへの無線統合なしで完全な機能を依然保持していることを理解されたい。関連するデータはデバイスのメモリ(264)に保存され、後で接続が確立されるとシステムの周辺部にアップロードでき、接続はUSBケーブルまたはワイヤレスを介して可能である。
【0146】
測定サブシステムは、次の1つ以上を分析できる。
・ベースの上方の容器内の液体の量。
・容器内の液体の底部からの高さ。
・容器内の液体の上面が水平線などのベースラインに対してなす角度。
【0147】
容器の底部より上の液体の量及び/または高さが増加率の閾値を超えて増加しているかどうかに基づいて、触覚及び/または視覚インジケータは、ポンプが乳を送り出すために正しく動作しているかどうかを示す。例えば、視覚インジケータは、液体の量が増えると外観が変わるLEDの列である。
【0148】
視覚インジケータは以下を提供する:
・流量の推定。
・充填率の推定。
・容器の充填量の表示。
【0149】
さらなる例として、加速度計は、搾乳セッション中の移動量または傾斜角を推測してもよい。傾斜角が閾値を超えると、システムは、使用者に流出が差し迫っていることを警告またはアラートするか、位置を変更するためのアラートを使用者に提供する。あるいは、システムは、またこぼれるのを防ぐために搾乳を停止し、傾斜角が閾値を下回ると、搾乳が自動的に再開する場合がある。搾乳セッション中に動きやタイトルの角度を検知することにより、システムは、歩行、立位、横臥などの使用者のアクティビティも取得できる。
【0150】
多くの変数が乳の搾り出しに影響を与える可能性があり、これらの複数の変数のデータ分析は、母親が効率的な搾乳計画を達成し、全体的な使用者体験を向上させるのに役立ち得る。
【0151】
したがって、測定サブシステムは、乳容器への乳の流れを測定または推測し、使用者がどの変数(時刻、ポンプの設定など)が適切な乳の流れに相関するかを理解できるようにする。1つ以上のセッションで搾り出された乳の量と、時刻、ポンプ設定、1回のポンプセッションの長さ、真空レベル、サイクル時間、快適さ、母親が消費した液体などの追加のメトリックが記録される。その後、ライブデータまたはフィードバックが使用者に提供され、搾乳器が適切に使用されていることを確認し、搾乳器の特定の個々の最適な使用に対応する変数を使用者が理解できるようにする。
【0152】
さらに、ライブデータを使用して、特定のポンプパラメータに自動的かつインテリジェントに影響を与え、最も効率的なポンプセッションを生成できる。例えば、搾り出し率が増加した場合、搾乳サイクルはそれに応じて調整され、より効率的またはより快適なポンプサイクルを実現できる。
【0153】
また、測定サブシステムにより、データ分析システムは、ポンプパラメータを最適に制御するために、使用パターンを判定できる。収集されたメトリックは、ポンプ、接続されたデバイスまたはアプリ、クラウドデータベース間のワイヤレス接続を介して転送される。さらに、アプリケーションは、フィットネスアプリ、ソーシャルメディアアプリ、またはその他のアプリなど、接続されたデバイス上にある他のアプリにも接続できる。さらなるメトリックには、ポンプの使用中の接続デバイスに関連付けられた使用者の動作または特定の使用(視覚及び/または音声キューの検出、インターネット使用、アプリケーション使用、通話、テキストメッセージ)も含まれ得る。
【0154】
搾乳の様々な側面は、搾乳器内の動的センサフィードバックに基づいて自動的に変更できる。データ分析システムは、搾乳セッションのリアルタイムデータにアクセスでき、次の機能の1つ以上を実行するために使用できるが、これらに限定されない。
・乳が流れているかどうかを示す。
・容器内の液体の量及び/または高さをその底から測定または推測する。
・最適な乳の流れのための最適な測定基準について母親に推奨事項を示す。
・離乳のための最適な測定基準について母親に勧告を与える。
・乳の供給量を増やすための最適な測定基準(例えばパワーポンプ)について母親に推奨事項を伝える。
・最適なセッション開始時間または完全なセッションを逃した場合、最適な測定基準を母親に推奨する
・単一の搾乳セッションの長さ、真空レベル、サイクル時間など、搾乳機構のメトリックを自動的に設定する。
・乳容器がいっぱいになると、自動的に搾乳を停止する。
・最適な搾乳セッションを達成するために、1つ以上の搾乳パラメータを自動的に調整する。
・1つ以上の搾乳パラメータを自動的に調整して、快適な搾乳セッションを実現する。
・刺激サイクルから搾り出しサイクルへなど、ポンプサイクルをプログラムされたサイクルから別の異なるプログラムされたサイクルに自動的に変更する。
【0155】
さらに、搾乳器システム自体の物理的機能を改善するために、センサフィードバックが使用される場合がある。例えば、圧電ポンプのアレイは、ピーク圧力を維持するコンポーネントの全寿命を最適化するために、動作温度に応じて動的に調整される。
【0156】
これらの単純なフィードバックシステムについて多くの追加の実施形態を説明できるが、前提は残る。リアルタイムセンサフィードバックを使用して、アクチュエータ機能を自動的かつ動的に調整する。各フィードバックプログラムには、任意の数と組み合わせのデータソースが含まれ、アクチュエータの配置に影響を与える可能性がある。
【0157】
生成されたデータを使用して、搾乳パラメータ、使用者メタデータ、及び関連する搾り出し率の大規模なデータセットを生成することもできるため、傾向の分析や、搾乳効率、有効性、または効果的な乳の搾り出し方に関連するいずれかの機能を改善するために使用できる関連付けまたは相関の構築が可能になる。大規模な使用者データセットの分析により、搾乳パラメータと搾り出し式データの間の有用な一般的な関連付けが得られる場合があり、これを使用して、ファームウェアの更新に含める追加のフィードバックシステムを構築できる。
【0158】
複数のデータソースを同時に解釈することができ、搾乳のいくつかの異なる変更を作動させて、搾乳効率、使用者体験を向上させたり、ポンプ性能を最適化したりすることができる。
【0159】
収集されたメトリックは匿名化され、エクスポートされて、接続されたデバイス上の他のアプリ、コミュニティまたはソーシャルメディアプラットフォーム、またはコミュニティやソーシャルメディアプラットフォームなどの外部製品及びサービスに共有され得る。関連付けられたメタデータのコンテキストで様々な使用者のパフォーマンスを比較することにより、使用者を個別の「パンパープロファイル」またはコミュニティにグループ化することができ、その場合それらを使用して、インテリジェントフィードバックシステムの最適な選択を推奨または実行し、効率的な表現を促進することができる。例えば、より効率的な搾り出しを達成するために、搾乳中により多く動く傾向がある女性には、より高いピーク圧が推奨される場合がある。
【0160】
セクションB:IRシステム
このセクションでは、Elvie(商標)ポンプで使用される乳検出システムについて説明する。
【0161】
図27及び図28を参照すると、容器275内の液体のレベルを検出する際に使用するデバイス270が示されている。デバイス270は、一連の光エミッタ273(一実施形態では3つの光エミッタのアレイが使用される)を含む検知アセンブリ272が配置されたハウジング271から形成され、このエミッタは、光レシーバ274に対して相対的であり、それぞれから距離を置いて配置される。以下に説明するデバイスの動作において、各光エミッタ273は、放射を発し、それを光レシーバ274が受け取るように、動作可能である。本発明の一実施形態では、一連の光エミッタはそれぞれ、光レシーバ274から等距離に配置される。
【0162】
検知アセンブリ272からの光エミッタ273及び光レシーバ274は、デバイスが容器275に接続されたときに容器275に面するデバイス270の部分276に配置される。光エミッタ273及び光レシーバ274を含むデバイス270の部分276は、光放射に対して透明な材料の窓277を備える。このようにして、光エミッタ273及び光レシーバ274の各々は、デバイス270がそれに接続されたときに、窓277を通って容器275内への視線を有する。
【0163】
CPU279及びメモリ280を備えるコントローラ278は、検知アセンブリ272の動作を制御するためにデバイス270に設けられる。加速度計281も、コントローラ278に動作可能に接続されるハウジング271に設けられる。次に、容器275に接続されたときのデバイス270について説明する。
【0164】
動作の主要なモードでは、容器275内の液体のレベルLを判定するために、コントローラ278は、所定の強度で容器275内の液体の表面に向かって放射をそれぞれ発するように、光エミッタ273に指示する。光レシーバ274は、液体の表面を介して各光エミッタ273から反射された放射を受信し、これらの強度はそれぞれコントローラによって記録される。
【0165】
検知アセンブリ272の各動作について、コントローラ278は、光エミッタ273の各々により放出された放射の強度を、強度IE1;IE2...IEn(ここで、nは光エミッタの総数)として記録し、光エミッタ273の各々から光レシーバ274によって受信された放射の強度を、受信強度IR1;IR2...IRnとして記録する。
【0166】
放出された放射強度IE1;IE2...IEnを、受信した放射強度IR1;IR2…IRnと比較すると、コントローラ278は、一連の強度の比IE1:IR1;IE2:IR2...IEn:IRnを計算する。これは、容器内の液体のレベルを判定するために使用される。最も基本的なレベルでは、IE1:IR1の強度の比がIE2:IR2と同じ場合、光エミッタ273が光レシーバ274から等距離にあるとすると、このことは、図27に示すように、容器内の液体のレベルが瓶の上面に平行であることを示す。対照的に、これらの2つの強度の比が異なる場合、これは図28に示すように、液面が異なる角度にあることを示す。
【0167】
容器275内の液体のレベル及び量を正確に判定するために、コントローラ278は、メモリ280に位置するデータベースを使用して記録された強度の比を処理する。データベースは、デバイス270と接続するように動作可能な各容器の個々の記録を含む。データベースの各記録には、異なる方向で、異なる量の液体を充填した場合の容器275の予想の強度の比(IE1:IR1及びIE2:IR2)を含む情報のルックアップテーブルが含まれる。
【0168】
ルックアップテーブルからの情報を記録された強度の比と比較することにより、コントローラ278は、容器275内の液体のレベル及び量を計算し、その情報をメモリ280に保存する。
【0169】
デバイス270へ至る容器275がデータベースに保存された記録を含まない状況では、検知アセンブリ272は較正モードで使用されて新しい記録を作成することができる。較正モードでは、容器が空から充填され、異なる方向に配置されると、検知アセンブリ272が作動する。較正モード中の各点で、コントローラ278は記録された強度の比(IE1:IR1及びIE2:IR2)を計算し、それらを容器275に関連する記録に保存する。記録された強度の比の各セットについて、使用者は容器275内部の液体の向きと充填レベルに関する記録の情報を含む。
【0170】
使用中にデバイス270によって得られる結果の精度を改善するために、各強度の比を記録するとき、コントローラ278は、デバイス270が受ける加速度に関する加速度計281からのパラメータも記録する。記録された各加速度パラメータについて、コントローラ278は、メモリ280に記憶された所定の閾値加速度パラメータをパラメータ278が超えるかどうかを判定する。所定の閾値は、デバイス270に接続された容器275の内側の液体のスロッシングを引き起こす過度の加速を示す。記録された加速度パラメータが所定の閾値加速度パラメータを超える場合、コントローラ278は、記録された加速度パラメータに関連付けられた記録された強度の比に、信頼できない(スロッシングによる)ものとして、フラグを立てる。
【0171】
それにもかかわらず、加速度計281を使用しなくても、コントローラ278は、過剰な加速の期間中に、記録された強度の比のセットが生じるかどうかを判定するように動作可能である。これに関して、所与の時間に記録された強度の比の各セットについて、コントローラ278は、これらの強度の比のいずれかがセットからの残りの記録された強度の比とは異なる所定の大きさであるかどうかをチェックする。これが事実であるとコントローラ278が判断した場合、これは、図29に示すように、過剰な加速の結果として、容器内の液体が「スロッシング」になったことを示す。この場合は、コントローラ278は、記録された強度の比のセットに、信頼できないものとしてフラグを立てる。
【0172】
光エミッタ273によって放出された放射と光エミッタ274によって受け取られた放射の相対強度を記録する代わりに、コントローラ278は、各光エミッタ273により放出され、光レシーバ274により受け取られた放射にかかった時間を、代わりに記録できることを理解されたい。この配置では、ルックアップテーブルは代わりに、強度の比とは対照的に期間を含む。
【0173】
デバイス270の用途に関して、デバイスは多種多様な用途に使用できることが理解されよう。1つの可能な用途は、搾乳器アセンブリの一部として使用される哺乳瓶などの容器275内に位置する液体のレベルを判定するためのデバイス270の使用である。この構成において、デバイス270は、乳房からの乳の搾り出しを支援する搾乳器301に関連付けられている。搾乳器は、図30に示されるようにデバイス270のハウジング271に配置されてもよく、またはハウジング271に現実的に接続されてもよい。
【0174】
いずれにしても、デバイス270は、搾乳器により搾り出された乳がポンプからチャネル302を介して容器275に通過できるように容器275に接続可能である。
【0175】
搾乳器は、任意の形状の乳容器または瓶を含む任意のタイプの搾乳器システムであり得、乳房から搾乳するためのポンプモジュールを備え得る。ハウジング内に含まれるポンプモジュールは、カップリング、カップリングを介してハウジングに取り付けられてポンプから乳を受け取ることができる容器、ハウジング内にあり、ハウジングが容器に接続されたときに容器に保持された乳本体の表面に向けて光放射を放出するように動作可能な少なくとも1つの光エミッタを含む検知アセンブリ、乳の表面からの反射放射を受け取る光レシーバ、及び光レシーバからの信号を受信する検知アセンブリに電気的に接続され、光レシーバによって受信された反射放射に基づいて、容器の内側の乳のレベルを計算するコントローラを含むことができる。
【0176】
容器内の乳の表面からの反射放射に基づいて容器内の乳のレベルを判定することにより、容器に入る乳の個々の液滴を監視する必要がなくなり、検知アセンブリがこれらの液滴の測定に関連するエラーを回避できるようになる。例えば、容器が充填されると複数の反射ベースの測定を行うため、単一の測定よりも正確な平均測定を生成できる。しかし、個々の液滴のカウントに依存するシステムでは不可能である。さらに、システムエラー(例えば、特定のサイズ以下の液滴をカウントしない)が時間とともに蓄積し、全体的な結果が信頼できなくなる。さらに、これらの液滴を測定する必要がないため、搾乳プロセス中に搾乳器の検出アセンブリを常にオンにする必要がなく、電力を節約できる。
【0177】
少なくとも2つの光エミッタが使用される場合、搾乳器からの検出アセンブリは、容器内の液体レベルの向きに関係なく、容器内の乳のレベルをより正確に判定できる。
【0178】
コントローラが各光エミッタから発せられる反射放射に基づいて容器内の乳のレベルを簡単に計算できるように、各光エミッタは光レシーバから等距離にあるようにし得る。光レシーバからの信号は、好ましくは、光レシーバによって受信された放射の強度に関する情報を含む。
【0179】
各光エミッタは、他の光エミッタとは異なる波長で、または異なる時間に放射を放出するように動作可能であってもよい。このようにして、コントローラは、光レシーバからの信号をより簡単に処理でき、各光エミッタによって放出された放射をより簡単に区別できる。
【0180】
光エミッタは、可視範囲の波長の放射を放出できる。あるいは、それはUV光またはIR光でもよい。放出される波長は、例えば10nmから1mmの間であり得る。
【0181】
検知アセンブリはまた、コントローラに電気的に接続された少なくとも1つの加速度計を備えてもよい。コントローラは、加速度計からの加速度計パラメータを記録し、加速度計パラメータが所定の閾値を超えるかどうかを判断するように構成されてもよい。所定の閾値は、搾乳器に接続されたいずれかの容器内の乳のスロッシングを引き起こす可能性のある過度の加速を示している場合がある。
【0182】
デバイス270の別の用途は、蓋310を介して哺乳瓶などの容器275内の液体のレベル/量を検出するためのカラーとしての用途である。このようなカラーとして使用されるデバイス270の例を図31に示す。この構成において、デバイス270は容器275と蓋310の間に位置し、蓋310にカラーを取り付けるための第1のカップリング312を有する第1の端部311を含む。デバイスは、デバイス270を容器275に取り付けるための第2のカップリング314を有する第2の端部313を含む。第2のカップリングは、図31に示される、容器275の内面のねじ山であってもよい。この様式では、特徴的な底面の内側表面は、特徴的な底部内面が位置する容器275に対してそれ自体をより簡単に較正するために検知アセンブリ272で使用できる。特徴的な底部は、デバイスがどの容器275に接続されているか、したがってデバイス270が使用されるときにデータベースからどの記録が使用されるべきかを識別するのを助けるためにも使用され得る。
【0183】
検知アセンブリ272の精度をさらに改善するために、コントローラ278はまた、記録の加速度が所定の閾値加速度パラメータを下回る状況で、加速度計281から得た記録された情報を使用して、加速を補う容器内にある液体のより正確な液体のレベル/または量を計算する。
【0184】
1つの特定の構成では、コントローラ278は、検知アセンブリ272の各動作の前に加速度計281をポーリングして、デバイス270が現在過度の加速を受けていないことを検証することができる。コントローラ278がデバイス270の過度の加速を判定する場合、コントローラ278は、加速度計からのパラメータが、メモリ280に格納されている所定の閾値加速度パラメータを下回ると判定されるまで、加速度計を継続的に再ポーリングし、検知アセンブリ272を作動させない。
【0185】
また、データベースに格納された各容器の記録について、容器の記録は複数のルックアップテーブルを含むことができ、各ルックアップテーブルは容器で使用される特定の液体に関連付けられ、各ルックアップテーブルは独自の強度の比のセットを含むことが理解される。このようにして、デバイス270は、特定の容器275で使用される異なる液体のレベル/量をより正確に判定することができる。
【0186】
本明細書で説明された際に、検知アセンブリ272は、複数の光エミッタ273を有するものとして説明した。しかし、検知アセンブリは、単一の光エミッタ273及び複数の光レシーバ274を使用して動作できることを理解されたい。この配置では、データベースからの各記録は、各光レシーバ274によって受信されるとき光エミッタ273から放出された放射に関連する複数の比率を含む。次いで、デバイス270の使用時、コントローラ278は、同様に光エミッタからの放射を記録する。別の構成では、複数の光エミッタ273及び複数の光レシーバ274が提供されてもよく、各光エミッタ273はそれぞれの光レシーバ274に関連付けられる。最も単純な配置では、検知アセンブリ272は、単一の光エミッタ273及び単一の光レシーバ274を備えてもよい。
【0187】
特定の構成では、光エミッタ273は、同じ波長を有する放射を一緒に放出してもよい。他の構成では、光エミッタ273はそれぞれ、異なる波長を有する放射を放出してもよい。この後者の構成では、光レシーバ274は、受信した放射の波長に基づいて、どの光エミッタ273が任意の所与の受信した放射に関連付けられているかを判定することができる。
【0188】
また、光エミッタ273はそれぞれ異なる時間に放射を放出し、コントローラ278が、光レシーバ274からの信号をより容易に処理し、各光エミッタ273によって放出された放射をより容易に区別できるようにする。
【0189】
コントローラ278と検知アセンブリ272との間の電気的接続に関して、この電気的接続は、必要に応じて有線/無線接続のいずれでもよいことが理解されよう。
【0190】
図には示されていないが、本明細書に記載のデバイス270は、好ましくは、バッテリまたはデバイス270に配置された他の電源によって電力を供給される。他の実施形態では、デバイス270は主電源によって電力を供給されてもよい。
【0191】
一構成では、コントローラ278がルックアップテーブルからの情報を記録された強度の比と比較して容器275内の液体のレベル及び量を計算するのではなく、コントローラ278は代わりに、メモリ280に格納された液体レベルの方程式を介して、記録された強度の比率を処理することも想定される。この構成では、液体レベルの方程式は、異なる容器のファミリーを網羅する一般化された方程式である可能性があり、または内部に所定の形状及び/または種類の液体を有する容器特有の方程式である可能性がある。
【0192】
デバイス270のいくつかの用途では、デバイスを使用して、容器内の液体ではなく固体のレベルを検出できることも理解されよう。本明細書で使用する「光エミッタ」及び「光レシーバ」という用語は、光波長内または光波長に近い放射を放出できるセンサを網羅することを意図している。有害な影響を及ぼさない限り、光波長またはそれに近いあらゆる種類の放射が適している。正確な波長は、本発明の状況では重要ではない。したがって、そのようなセンサには、可視放射線(400nm~700nmの領域の波長を有する放射線など)を放出できるもの、及び/またはIR放射線(700nm~1mmの領域の波長を有する放射線など)を放出できるもの、及び/またはUV放射(10nm~400nmの範囲の波長を持つ放射など)を放出できるものが含まれる。
【0193】
そのようなセンサモジュールに関する既存の先行技術は、RU2441367に開示されている装置である。この装置では、容器は工業用サイズの乳用タンクであり、タンクの上部に取り付けられた単一のレーザーのみを含む。この装置は、使用中に移動しない大型の容器に適しているが、装置は容器が使用中に動く用途、または容器内の液体レベルが、容器内に照らされるレーザー光線に垂直でない用途にはあまり適していない。対照的に、上記のセンサモジュールは様々な用途に使用でき、ハウジング内に便利に配置され、また少なくとも2つの光エミッタを備えているため、不規則な形状の容器内でも液体のレベルを測定でき、容器内の液体の面の向きに関係なく、容器内の液体レベルを判定できる。
【0194】
異なる状況における流体測定システムの実施形態に加えて、同じコンポーネント構造を使用して異なる機能が完全に可能であり得ることが理解され得る。例えば、母乳内の特定の分子は、特徴的な傾向で特定の波長の光を吸収することが知られている。提案されたシステムは、近接測定を実行するために同じ波長で多重化されたIREDを使用するが、代わりに同じアレイのIREDを使用して、いくつかの異なる波長の光を放出し、反射時の吸収を判定できる。適切に較正されている場合、システムは、脂肪、乳糖、タンパク質の含有量など、乳搾り出し中の特定の化合物の存在または濃度を報告できる場合がある。
【0195】
この実施形態に加えて、その表面からのIRの十分な反射があれば、システムを適用して、液体の他のいずれかの容器の体積の変化を監視することが可能である。これらの実施形態は、例えば、タンパク質、セメントまたは塗料などの液体容器測定、または密封されたビール樽内の体積測定を含むことがある。
【0196】
セクションC:ブラジャークリップ
このセクションでは、Elvie(商標)ポンプのアクセサリを形成するブラジャークリップについて説明する。
【0197】
それは、使用者がマタニティブラのカップのサイズを迅速かつ簡単に調整して、統合されたウェアラブルな搾乳器の個別かつ快適な挿入及び使用を可能にするシステムに関する。そのため、使用者は特別な調整可能なブラジャーを必要としないで、代わりに、本システムはすべての従来式のマタニティブラで作用する。使用者は、搾乳中に着用するためにいずれかの大きなブラジャーを購入する必要もない。
【0198】
図32に示すように、典型的なマタニティブラ320は、着用者の肩でブラジャー320を支えるショルダーストラップ321と、2つのウィング323と中央パネル、すなわちブリッジ324を含む使用者の胸郭の周りに延びるブラバンド322とで構成される支持構造を含む。ストラップ321には通常、ストラップ321の長さを変えてブラジャー320を着用者にフィットさせるための調整機構325が設けられている。各ウィングの最外端には、取り付け領域326が設けられている。通常、ブラジャー320を使用者の背中に固定するために、フック327及びループ328が設けられている。しかし、他のいずれかの適切な取り付け機構を使用してもよい。あるいは、取り付け領域326は、ブリッジ領域324のブラジャー320の前部に設けられ、連続ウィング323が着用者の背中の周りに連続的に延びるようにしてもよい。典型的には、着用者のブラジャー320の締まり具合を変えることができるように、多数のループのセット328が設けられる。図32では分離されているように示されているが、ウィング323及びブリッジ324は、特定の設計では単一の連続部分を形成してもよい。同様に、図32では明確に分離して示されているが、ショルダーストラップ321及びウィング323は同様に単一の連続部分を形成してもよい。
【0199】
マタニティブラ320にはさらに、支持構造に取り付けられた2つの乳房支持カップ329が設けられている。カップ329は、カップ329のバンド322からの突出の差を定義するカップサイズを定める。カップのサイズに関する欧州規格EN 13402は、着用者のバスト周囲及びアンダーバスト周囲に基づいてカップのサイズを定義し、AAからZの範囲で、それぞれの文字間で、バンド322からカップ329までの突起の間の差が2cm増えていくことを示す。一部の製造業者は、これらの慣習と命名を変えており、一部のマタニティブラはS、M、L、XLなどのサイズで測定されている。
【0200】
カップ329は、ブラバンド321に縫い付けられてもよい。カップ329の少なくとも1つは、対応するストラップ321に取り外し可能に取り付けられる。特に、これは、ブラストラップ321に取り付けられるフック331が、カップ329に取り付けられた留め金331と係合する取り付け点330で達成される。フック331及びブラストラップアジャスター325は、閉位置において、ブラジャー320のカップのサイズが着用者の乳房にフィットするように定められる。
【0201】
図32では、左カップ329がその取り付け点330に取り付けられて示されており、右カップ329は取り付けられていない。このようにして、着用者はカップ329を取り外して、授乳または搾乳のために乳房を露出させることができる。これが完了すると、カップ329が再び取り付けられ、マタニティブラ320は通常のブラジャーとして機能し続ける。
【0202】
描かれた実施形態では、フック331がブラストラップ321にあるものと示され、留め金332がカップ329にあるものと示されているが、これらの提供を逆にしてもよく、代替の取り付け機構を使用してもよいことが理解される。
【0203】
したがって、マタニティブラは、ショルダーストラップとブラバンドを含む支持構造と、それぞれ支持構造に取り付けられて第1のカップサイズを提供する第1及び第2のカップを含むことができ、少なくとも1つのカップは少なくとも部分的に取り付け点で支持構造から取り外し可能である。
【0204】
他の実施形態では、取り外し可能な取り付け点330は、ブラバンド322とカップ329との間の取り付けなど、異なる場所に設けられてもよい。そのような取り付け点の機構は、上記と同じである。
【0205】
クリップは、取り付け点から離れた位置で支持構造に取り付けられるように設計されている。これにより、元の取り付け点が使用可能になり、クリップが、実際にカップサイズの調整をもたらす代替取り付け点を提供する。
【0206】
あるいは、クリップは、複数の離散的でない位置で支持構造に取り付け可能であってもよい。これにより、使用者にとって最適な位置を見つけることができるように、クリップの位置を本質的に無限に調整できる。
【0207】
クリップは、非拡張状態と拡張状態の間で拡張することもでき、取り付け点で支持構造に取り付けることができる。クリップが非拡張状態のときに、少なくとも部分的に取り外し可能なカップがクリップに取り付けられている場合、第1のカップサイズが提供され得る。第2のカップサイズは、クリップが拡張状態のときに、少なくとも部分的に取り外し可能なカップがクリップに取り付けられている場合に提供され得る。このような拡張可能なクリップを使用すると、使用中2つの状態をすばやく切り替えることができる。
【0208】
図33は、本発明によるクリップ335を、通常は取り付けられているブラカップ329から分離して、留め金332と共に示している。クリップは、第1の係合機構及び少なくとも1つの第2の係合機構(複数可)を含む。クリップは、第1の係合機構を介して第1の位置で支持構造に取り外し可能に取り付け可能であり、第2の係合機構を介して部分的に取り外し可能なカップの1つに取り外し可能に取り付け可能で、第1のカップサイズとは異なる第2のカップサイズを提供する。クリップ335には、ブラストラップ321の一部を受け入れる物質経路336が設けられている。これらの図の特定の実施形態では、クリップ335は実質的にU字形で、その開放端に向かって狭くなるプロファイルを有する。しかし、S字形またはE字形など、物質経路を備えた任意の他の適切な形状を使用できることが理解される。クリップ335は、解放可能にブラストラップ321に取り付けられるように設計されており、スロット336は支持係合機構として機能する。取り外し可能とは、ブラジャー320の機能をまったく損なうことなく、クリップ335をブラジャー320から簡単に取り外すことができることを意味する。取り付けを容易にするために、クリップ335には、外側に延びるウィング204を設けることができ、それはクリップ335の中にブラストラップ321を導くのを助力する。クリップ335には、留め具332と係合できるカップ係合機構として作用するフック220がさらに設けられている。
【0209】
図33(c)は、留め具332が取り付けられる第2の取り付け点337を提供し、したがってブラジャー320に第2のカップサイズを提供するためにブラストラップ321に取り付けられているクリップ335を示す。この特定の実施形態では、クリップ335は、元の取り付け点330の下のストラップ321Aの一部に取り付けられ、したがって、第2の取り付け点337も同様に元の取り付け点の下にある。これにより、第2のカップサイズが第1のカップサイズより大きくなる。好ましい実施形態では、これらの図に示されるように、クリップ335は、カップと係合する方向を横断する方向で支持構造と係合する。
【0210】
図33(d)及び(e)は、着用者が第1のカップサイズと第2のカップサイズの間をどのように移動できるかを示している。33(d)において、カップ329は、第1のカップサイズを提供するために第1の取り付け点330で取り付けられる。次に、着用者は、第2の係合点239にてフック338で留め金332をフック331から外す。このようにして、着用者は2つのカップのサイズの間を容易に移行することができる。
【0211】
図34及び図35は、クリップ340の代替設計を示す。このクリップ340は、実質的に「E字型」であり、後部341と、この後部341から横方向に延びる第1の突起、第2の突起、及び第3の突起342A、342B、342C5つの突起を有する。3つの突起342A、342B、342Cは、後部341の長さに沿って離間している。第1及び第3の突起342A、342Cには、取り付けクリップ343A、343Bが設けられている。
【0212】
これらの取り付けクリップ343A、343Bは、ブラジャーの留め金332と係合して、第2のカップサイズを提供することができる。クリップ300の向きに応じて、取り付けクリップ343A、343Bの一方または他方を使用して、ブラジャーの留め金332を取り付ける。これらのクリップ343A、343Bを第1及び第3の突起342A、342Cの両方に設けることにより、クリップは容易に可逆的になり、ブラジャーの両側で使用できる。クリップ340の可逆性を支援するために、クリップ340も対称であることが好ましい。
【0213】
図35は、ブラジャーに取り付けられたクリップ340を示している。図から分かるように、第1及び第3の突起342A、342Cはブラストラップの前面に延び、第2の突起342Bはブラストラップの背面に延びる。このようにして、クリップ340はストラップに取り付けられる。好ましい実施形態では、いくつかの突起及び/または粗面パッチなどのグリップ強化部材344を第2の突起342Bに設け、このグリップを強化することができる。
【0214】
代替の実施形態では、取り付けクリップは、第2の中央の突起342Bに設けることができる。そのような配置では、中央の突起342Bはブラジャーの外側にあり、第1及び第3の突起342A、342Cは内側にある。
【0215】
取り付け可能なクリップの提供により、着用者がすでに所有しているマタニティブラを、素早く切り替え可能なダブルカップサイズのオプションを備えたブラジャーに素早く変換することができる。
【0216】
これにより、統合されたウェアラブルな搾乳器の使用が可能になり、このことで使用者が必要とするカップのサイズが大きくなる。これにより、サイズと形状という観点で、搾乳器の設計の自由度が高まるが、依然としてブラジャー内に保持されたポンプで使用者が個別に搾乳できるようになる。使用者の既存のマタニティブラを変更できるようにすることで、使用者はポンプと着用するために特別に設計されたブラジャーを購入する必要がなくなる。したがって、搾乳器が使用されていないとき、ブラジャーは通常第1の係合点330にある。図33に示されるように、次いで、留め金332は、使用者によって係合されて、2つの構成を個別に切り替え、その後、使用者は、衣服のいずれの複雑な調整も取り外しも伴わずにポンプを挿入する。
【0217】
好ましくは、クリップは、サイズと形状が比較的目立たないため、必要に応じてブラジャーを最初に装着して使用するときに所定の位置に残すことができる。この目的のために、クリップは、著しい損傷または劣化なしに洗濯機で洗えることが好ましい。
【0218】
いくつかの実施形態では、クリップは、ブラジャーの両側で単一のクリップを使用できるように、各カップと係合する位置の間で切り替え可能であってもよい。これを達成するために、クリップは可逆的であることが好ましい。これにより、使用者は直近でどの乳房が乳を生産したかを視覚的に表示できるため、切り替えを行うことができる。
【0219】
好ましい実施形態では、第1の係合機構は、第1の方向で支持構造と係合し、第2の係合機構は、第1の方向を横断する第2の方向でカップと係合する。このことは、この構造に関して、クリップの支持構造との横方向の係合が、第2の取り付け機構がカップに対して正しく方向付けられることを確実にするため、取り付けを容易にする。
【0220】
第2の係合機構は、フックまたはスナップまたはクリップのうちの1つ以上であり得る。これにより、マタニティブラにすでに用意されている従来のフック及び留め金システムと簡単に接続できる。
【0221】
好ましくは、クリップは、クリップの向きに応じて交換可能に使用できる2つの別個の第2の係合機構をさらに備える。これにより、各ブラストラップ間ですばやく切り替えることができるため、クリップを使いやすくなり、使用者はクリップを装着するためにどちらの方法にするかを気に病む必要がない。
【0222】
好ましくは、クリップは、クリップをブラジャーに固定するための第1の係合機構として、支持構造の一部を受け入れるための開口部を備えた物質経路を備える。これにより、クリップをブラジャーにすばやく簡単に取り付けることができる。特に、クリップは実質的にU字型であり得、物質経路はUのアームの間にある。
【0223】
好ましくは、クリップは、中央支持部から延びる3つの突起であって、中央突起として配置される3つの突起、及び2つの外側突起を備え、中央突起の片側及びそれぞれの外側突起各々の反対側で支持構造を受け入れるようにし、少なくとも1つの突起が第2の係合機構に設けられているようにする。これにより、ブラへの強力な取り付けとシンプルなデザインが保証される。
【0224】
好ましくは、両方の外側突起はそれぞれ、それぞれの第2の係合機構を備えている。これにより、クリップをリバーシブルにして、ブラジャーに簡単に取り付けることができる。
【0225】
本発明によれば、マタニティブラのカップのサイズを調整する方法が提供され、マタニティブラを用意することであって、ショルダーストラップ及びブラバンドを含む支持構造;それぞれ支持構造に取り付けられて第1のカップサイズを提供する第1及び第2のカップであって、少なくとも1つのカップが取り付け点で支持構造から取り外し可能である第1及び第2のカップを含むマタニティブラを用意すること、第1及び第2の係合機構を含むクリップを用意すること、クリップの第1の係合機構をマタニティブラの支持構造の第1の位置に解放可能な方法で取り付けること、第1のカップサイズとは異なる第2のカップサイズを提供し、解放可能な方法で取り外し可能であるカップの1つをクリップの第2の係合機構に取り付けることを含む。
【0226】
このクリップと方法により、使用者はマタニティブラのカップのサイズをすばやく簡単に調整して、統合されたウェアラブルな搾乳器の個別の快適な挿入と使用が可能になる。
【0227】
好ましくは、この方法は、搾乳器を取り外し可能なカップに挿入するステップをさらに含む。ブラジャーのサイズを調整することで、ブラジャーが使用者の乳房に対して搾乳器を支えることができ、快適さと使いやすさを実現する。
【0228】
好ましくは、この方法はさらに、クリップの第1の係合機構をマタニティブラの第1の位置支持構造から取り外すこと、クリップの第1の係合機構をマタニティブラの支持構造の第2の位置に解放可能な方法で取り付けること、及び取り外し可能なカップの他方をクリップの第2の係合機構に取り外し可能な方法で取り付けて、第1のカップサイズとは異なる第2のカップサイズを提供することというステップを含む。これにより、使用者はいずれかのカップで単一のクリップを使用できる。
【0229】
図36に示すように、拡張可能なクリップ360を備えた代替実施形態を提供することができる。そのような実施形態では、クリップは、ストラップ321のフック331に解放可能な方法で取り付けられ、留め金332がクリップの拡張可能部分に取り付けられる。次いで、クリップは、留め金332が第1のカップサイズを提供するために第1の取り付け点330と実質的に同じ位置に保持される非拡張状態と、第1の取り付け点330から離れた留め金332が第2の位置に保持され、第2のカップサイズを提供する拡張状態との間で、拡張することができる。
【0230】
例えば、第1及び第2の対向する端部を有する細長いクリップが提供され得る。フック331に取り付けるための第1の取り付け点が第1の端部に設けられ、留め金332に取り付けるための第2の取り付け点が第2の端部に設けられる。細長いクリップは、2つの端部の間にヒンジで留められ、その結果、クリップは、細長い構成と閉じた構成との間で折り畳むことができ、そこで第2の端部が第1の端部に接触する。この閉じた構成では、第2の端部を保持するために、留め金をクリップに付けることができる。したがって、閉位置では、留め金332は、第1のカップサイズを提供するために第1の取り付け点330と実質的に同じ位置に保持され、開位置では、留め金は第2のカップサイズを提供するために第1の取り付け点330から離れて保持される。
【0231】
他の拡張可能なクリップの実施形態、例えばスライドクリップまたは弾性クリップも可能である。
【0232】
マタニティブラアジャスターの追加の実施形態を図37及び図38に示す。代替の提案の解決策は、留め金373を含む第1の部分370と、フック374を含む第2の部分372とを含む小型アダプターデバイスである。2つの異なる調整可能なサイズを提供するために、第1及び第2の部分はわずかな距離371だけ離れている。第1の部分は、ブラストラップ321のフックに取り付けるように設計された留め金373を含む。また、留め金の下に位置するトップフック375、及び後ろ側のクリップ376を含むことができる。第2の部分は、底部フック372を含む。
【0233】
マタニティブラのカップ329にある留め金332は、次いでトップフック(321)と係合して第1のカップサイズを提供するか、ボトムフック(332)と係合して第2のカップサイズを提供する。第2のカップサイズは図39に示すように、第1のカップサイズと異なる。次いで、使用者は、ウェアラブルな搾乳器システム(100)を使いながら、第1のカップサイズによって提供される非搾乳位置と、衣服のいずれの複雑な調整や脱着をも必要としない第2の搾乳位置との間を個別に切り替えることができる。
【0234】
第1の部分及び第2の部分は、プラスチックで作られてもよく、弾性またはエラストマー材料などの伸縮性材料によって分離されてもよい。第1の部分は、背面にクリップを含むこともでき、その目的は、使用者がクリップをより長い間ブラに取り付けたままにしておくことができるようにすることである。
【0235】
セクションD:ウェアラブルでのピエゾポンプの使用
セクションAで説明したように、搾乳器システムにはピエゾエアポンプが含まれており、通常の使用で静かで快適で個別の動作を実現する完全ウェアラブルシステムになる。このセクションでは、ピエゾエアポンプの詳細な情報について説明する。
【0236】
同等の強度を持つ他のポンプと比較して、ピエゾポンプは小さく、軽く、静かである。
【0237】
個々のピエゾポンプの重量は約6gmで、材料と設計の改善により、重量は6gm未満になる場合がある。
【0238】
動作中、Elvie搾乳器システムは、20dBの周囲のノイズに対して、最大電力で30dB未満、通常電力で25dB未満のノイズを発生する。テストでは、20dBの周囲ノイズに対して、最大電力で約24dB、通常電力で約22dBのノイズが発生することが示されている。
【0239】
ピエゾポンプの消費電流も少ないため、バッテリ寿命を延ばすことができる。したがって、ピエゾポンプは、低ノイズ、高強度、及びコンパクトなサイズのウェアラブルデバイスに最適である。さらに、図7及び図8の搾乳器システムに示されるように、2つ以上のピエゾポンプが使用されてもよい。
【0240】
搾乳器システムについては前のセクションで主に説明したが、直列または並列に取り付けられたピエゾの使用は、いずれかの医療用ウェアラブルデバイスまたはいずれかのウェアラブルデバイスでも実装できる。ピエゾポンプは、液体だけでなく空気も送り込むことができる。
【0241】
図40を参照すると、直列に取り付けられた2つのピエゾポンプの構成を示す図が示されている。
【0242】
図41を参照すると、並列に取り付けられた2つのピエゾポンプの構成を示す図が示されている。
【0243】
図42を参照すると、直列に取り付けられた2つのピエゾポンプと並列に取り付けられた2つのピエゾポンプによって時間の関数として生成された空気圧が比較されている。この例では、並列構成は、直列構成よりも高い流量を生成し、-100mmHgの陰圧の空気圧を速く実現する。比較すると、直列構成では流量が少なくなり、100mmHgに達するまでに少し時間がかかる。ただし、並列構成では、直列構成及び-140mmHgのプラトーほど高い真空を達成することはできない。比較すると、直列構成では約-240mmHgを生成できる。
【0244】
複数のピエゾポンプが並列モードと直列モードを簡単に切り替えられるように構成されているデュアル構成も実装されている。このデュアル構成は、より低い圧力またはより高い圧力をより速く達成する必要があるウェアラブルデバイスに適している。
【0245】
図43は、デュアル構成で取り付けられた2つのピエゾポンプによって時間の関数として生成された空気圧のプロットを示している。このデュアル構成では、ピエゾポンプは最初にパラレルモードで開始してより速い流量の恩恵を受け、次に強い真空が必要な場合に直列モードに切り替え(切り替えポイントによって示される)、弾性負荷のサイクルタイムで500msまでの節約を可能にする。
【0246】
さらに、ウェアラブルポンプによって生成される熱を効率的に管理するために、ピエゾポンプをヒートシンクと組み合わせて使用することができる。この構成は、ウェアラブルデバイスを快適に装着できるのを確実にするために使用できる。1つまたは複数のヒートシンクは、皮膚と接触する可能性のある搾乳器システムのいずれかの部品の最高温度(特に1分超の長時間の接触)が48℃以下、好ましくは43℃以下であることを確実にするために使用する。
【0247】
ヒートシンクは、発生した熱を別の場所に迂回させるために、ピエゾポンプで発生した熱を蓄えることができる。これにより、ウェアラブルシステムを快適に着用できるのを確実にするだけでなく、ピエゾポンプの寿命が延びる。
【0248】
図44は、複数のピエゾポンプ(440)を含むウェアラブル搾乳器ハウジングの写真を示している。搾乳器システムはウェアラブルであり、ハウジングはブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形される。ピエゾポンプに電圧を印加すると、ポンプによって提供される圧力が増加する。ピエゾポンプによるより高い圧力の生成はまた、管理する必要があるより高い熱も生成することを意味する。したがって、各ピエゾポンプは、薄い銅板などのヒートシンク(441)に接続されている。ヒートシンクには長い熱の経路があり、ピエゾポンプから熱を逃がす。
【0249】
ピエゾポンプと組み合わせたヒートシンクの使用は、ウェアラブルデバイスが直接または体の近くで着用され、ピエゾポンプによって誘導される熱の管理が重要である場合に特に重要である。
【0250】
したがって、ピエゾポンプを含むウェアラブルデバイスは、熱カットアウトを含むことがあり、過剰な熱を特定の場所に迂回させることができる。ヒートシンクを排気口に接続すると、ピエゾポンプで暖められた空気が大気に放出され得る。例えば、ウェアラブルシステムは搾乳器システムであり、ヒートシンクは熱を保存する。次いで、搾乳器システムの乳房シールドを温めるために、その熱を逸らすことができる。
【0251】
有用な応用事例には次のものが含まれるが、これらに限定されない。
・創傷療法
・高温の火傷
・睡眠時無呼吸
・深部静脈血栓症
・スポーツ傷害
【0252】
付録:主な機能の概要
このセクションでは、Elvie(商標)ポンプシステムに実装されている様々な特徴を要約する。これらの特徴は、次の6つの広範なカテゴリに分類される。
A.Elvie搾乳器:全般的な有用性特徴クラスタ
B.Elvieピエゾエアポンプ特徴クラスタ
C.Elvie乳容器特徴クラスタ
D.Elvie IRシステム特徴クラスタ
E.Elvieブラジャークリップ特徴クラスタ
F.その他の特徴、搾乳器のコンテキスト外
掘り下げると、各カテゴリの特徴が列挙される。
【0253】
A. Elvie搾乳器:全般的な有用性特徴クラスタ
特徴1 Elvieはウェアラブルで、通常の使用時にポンプのメインハウジングから取り外し可能な2つの部品のみが含まれている。
特徴2 Elvieはウェアラブルで、乳頭の位置合わせを容易にするために、乳房の遮るものがない視野を提供する澄んだ乳房シールドが含まれている。
特徴3 Elvieはウェアラブルで、乳房シールドのサイジングを簡単にするための乳頭ガイド付きの澄んだ乳房シールドが含まれている。
特徴4 Elvieはウェアラブルで、ハウジングに聴覚的に取り付けられる乳房シールドが含まれている。
特徴5 Elvieはウェアラブルで、1回押すとハウジングに取り付けられる乳房シールドが含まれている。
特徴6 Elvieはウェアラブルで、上部が重くなってはおらず、乳房に対する快適で確実な吸引を確実にする。
特徴7 Elvieはウェアラブルで、便利な夜間モードがある。
特徴8 Elvieはウェアラブルで、乳が流れているとき、または十分流れていないときを示す触覚または視覚インジケータが含まれている。
特徴9 Elvieはウェアラブルであり、データを収集して、母親がどの変数(時刻、ポンプの速度など)が良好な乳の流れに相関するかを理解できるようにする。
特徴10 Elvieはウェアラブルで、ソーシャルメディアにエクスポートできるデータを収集する。
特徴11 Elvieはウェアラブルで、搾乳の時刻及び/または日付を保存するスマート瓶があり、新鮮なときに乳が使用されるようにする。
特徴12 新鮮なときに乳が確実に使用されるように、搾乳の時刻及び/または日付を保存するスマート瓶。
特徴13 Elvieはウェアラブルで、通常の使用中に動きの量または傾斜角を推測するセンサが含まれている。
特徴14 Elvieには、左乳房からの乳の搾り出しと右乳房からの乳の搾り出しを切り替えるコントロールが含まれている。
特徴15 Elvieには圧力センサが含まれている。
特徴16 Elvieには、事前設定圧力プロファイル間の微調整を可能にするマイクロコントローラが含まれている。
特徴17 Elvieは、使用者が体験している快適さのレベルを設定できるようにする。
特徴18 Elvieには、ポンプの動作パラメータを動的かつ自動的に変更するためのマイクロコントローラが含まれている。
特徴19 Elvieは、排出の最適条件を自動的に学習する。
【0254】
B.Elvieピエゾエアポンプ特徴クラスタ
特徴20 Elvieはウェアラブルで、静かな動作のためのピエゾエアポンプを備えている。
特徴21 Elvieには、ピエゾエアポンプとセルフシール隔膜がある
特徴22 Elvieは、複数のピエゾエアポンプを直列で使用する。
特徴23 Elvieはウェアラブルで、ピエゾエアポンプ、乳房シールド、及び乳房シールドに直接適合する隔膜を備えている。
特徴24 Elvieはウェアラブルで、静かな操作のためのピエゾエアポンプと、便利さのための再利用可能な剛性乳容器を備えている。
特徴25 Elvieは、静かな動作のためのピエゾポンプを備えており、接続されるデバイスである。
特徴26 Elvieは、ポンプで発生する熱を管理するヒートシンクとピエゾを組み合わせて使用する。
特徴27 Elvieはウェアラブルで、陰圧エアポンプからの空気で膨張させた小さなブラダを使って母親の乳房を優しくマッサージする。
特徴28 Elvieはウェアラブルで、陰圧エアポンプからの温かい空気で膨張させた小さなチャンバを使用して、母親の乳房を優しく温める。
【0255】
C. Elvie乳容器特徴クラスタ
特徴29 Elvieはウェアラブルで、ブラジャーの内側に快適にフィットするように、ポンプの下部を形成する再利用可能な剛性乳容器が含まれている。
特徴30 Elvieはウェアラブルで、シンプルなプッシュトゥラッチ動作でハウジングにラッチする乳容器が含まれている。
特徴31 Elvieはウェアラブルで、便利さのための一体の乳注ぎ口を備える取り外し可能な乳容器が含まれている。
特徴32 Elvieはウェアラブルで、迅速で信頼性の高い乳の収集のために、乳房シールドによって定義された乳流路の下に、取り外し可能な乳容器が含まれている。
特徴33 Elvieはウェアラブルで、使用と清掃を簡単にするために、光学的に澄んでいる食器洗い機に安全なプラスチック製の乳房シールドと取り外し可能な乳容器が含まれている。
特徴34 Elvieはウェアラブルで、組み立てと分解の便宜のために、陰圧の空気圧下でセルフシールする様々なコンポーネントが含まれている。
特徴35 Elvieはウェアラブルで、乳容器の前端に注ぎやすいように注ぎ口が付いている。
特徴36 Elvieはウェアラブルで、幅広の肩の形をした乳容器が含まれており、乳児が簡単に持つことができる飲用瓶として適合させることができる。
【0256】
D. Elvie IRシステム特徴クラスタ
特徴37 Elvieはウェアラブルで、迅速で信頼性の高いフィードバックを得るために、容器内の乳の量を測定する光ベースのシステムが含まれている。
特徴38 液体量測定用の個別のIRパック。
特徴39 液体の傾斜角の測定と組み合わせた個別のIRパック。
【0257】
E.ブラジャークリップ機能
特徴40 ブラジャーアジャスター。
【0258】
F.搾乳器のコンテキスト外に配置できるその他の特徴
特徴41 直列または並列に接続された複数のピエゾポンプを使用したウェアラブルデバイス。
特徴42 ピエゾポンプとヒートシンクを一緒に取り付けたウェアラブル医療機器。
【0259】
デバイスに関してこれらの特徴を定義する。これらの特徴に対応する、または特徴の機能的な要件を実装する方法またはプロセスステップも網羅する。
【0260】
1~42の各特徴について詳しく説明する。各特徴は他のいずれかの特徴と組み合わせることができる。「オプション」と記載されている任意の副次的な特徴は、他のいずれかの特徴または副次的な特徴と組み合わせることができる。
【0261】
A. Elvie搾乳器:全般的な有用性特徴クラスタ
特徴1 Elvieはウェアラブルで、通常の使用時にポンプのメインハウジングから取り外し可能な2つの部品のみが含まれている
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形され、搾乳機構を含むハウジング、
(b)乳房シールド、
(c)剛性または折り畳めない乳容器
を含み、
搾乳器システムには、通常の使用または通常の分解でハウジングから直接取り外し可能な2つの部品、乳房シールドと剛性の折り畳めない乳容器のみが含まれる、ウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・通常の使用において乳と接触するシステムの部分は、乳房シールド及び乳容器だけである。
・乳は乳房シールドのみを通って流れ、その後直接乳容器に流れる。
・乳房シールド及び乳容器がそれぞれ、ハウジングと係合するように圧迫されるまたは押される。
・乳房シールド及び乳容器がそれぞれ、ハウジングとラッチ係合するように圧迫されるまたは押される。
・2つの取り外し可能な部品は、それぞれがクリック音などの可聴音で確認される動作を使用してハウジングに挿入及び取り外し可能である。
・乳房シールドは、乳房にフィットする形状の略凸面と、乳頭を受け入れる形状の乳頭トンネルを含むワンピースの品目である。
・乳房シールドは、通常の使用のために直立に配置された場合、乳房シールドの上部から底部まで延びる中心線に対して概ね対称である。
・乳房シールドは、乳頭トンネルに挿入された乳頭の周りを円滑に回転して、乳房シールドの隔膜ハウジング部分を乳房の上部に配置するように構成されている。
・乳房シールドは、ガイド機構を使用してハウジング内にスライドする。
・ハウジングは、ガイド部材を使用して、乳房シールドが乳房上に配置されたときに、乳房シールド上にスライドするように構成される。
・乳房シールドが、ハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・ハウジング内のボールベアリングなどのばねプランジャが乳房シールドの小さなくぼみに位置するときに、乳房シールドがハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・乳房シールドが、磁石を使用してハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・乳房シールドが、(a)ハウジング内のエアポンプシステムによって陰圧の空気圧が加えられると曲がり、(b)乳を搾り出させるために、乳房及び/または乳頭を乳房シールドに対して引っ張るその陰圧の空気圧を伝達する可撓性隔膜を含むか、ともに動作する。
・可撓性隔膜は、清掃のため乳房シールドの隔膜ハウジング部分から取り外しできる。
・隔膜ハウジングが、陰圧の空気圧を乳房シールドの乳頭トンネルに伝達する空気穴を含み、隔膜が隔膜ハウジングから離れる及びハウジングに向かうと陰圧の空気圧が生じ、乳頭トンネル内の陰圧の空気圧により、乳房及び/または乳頭が乳房シールドに押し付けられ、乳が搾り出される。
・可撓性隔膜を除いて、他の部品は乳房シールドから取り外し可能ではない。
・乳容器が、ハウジングの下面に取り付けられ、使用中の搾乳器システムの基部を形成する。
・乳容器がハウジングに機械的または磁気的にラッチする。
・乳容器は、使用者がハウジング上のボタンを押すことにより解放される。
・乳容器が、取り外し可能なキャップと、蓋に着座する取り外し可能な弁とを含む。
・通常の使用において、乳容器は、ブラジャー内に完全に配置される。
・キャップ及び弁を除いて、乳容器から取り外し可能な部品はない。
・通常の使用において使用者が取り外し可能なすべての部分が、乳房シールドまたは乳容器のいずれかに取り付けられている。
・可聴または触覚フィードバックにより、ポンプシステムが通常の使用のために適切に組み立てられ、乳容器がハウジングにロックされ、乳房シールドがハウジングにロックされていることを確認する。
・搾乳機構が、女性の乳房を取り囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾乳する閉ループ陰圧空気圧システムである。
【0262】
特徴2 Elvieはウェアラブルで、乳頭の位置合わせを容易にするために、乳房の遮るものがない視野を提供する澄んだ乳房シールドが含まれている
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形され、搾乳機構を含むハウジング、及び
(b)乳房シールドであって、正しい乳頭の位置合わせを促進するべく、乳房に前記乳房シールドを置く母親に、前記乳頭トンネル内に配置されたときに乳頭の透明で遮るもののない視野を提供しながら、乳頭を受け入れる形状をした、実質的に透明な乳頭トンネルを含む前記乳房シールド、
を含む、ウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・乳房シールドは、乳房シールドがハウジングから完全に外れるか、ハウジングから離れたときに、乳頭の澄んでいる遮るものがない視野を母親に提供するように構成されている。
・乳房シールドは、乳房シールドがハウジングから部分的に外れるか、ハウジングから部分的に離れたときに、乳頭の明瞭な遮るものがない視野を母親に提供するように構成されている。
・乳房シールド全体が実質的に透明である。
・乳房シールドは、乳房にフィットする形状の略凸面を含むワンピースの品目である。
・乳房シールドは、通常の使用のために直立に配置された場合、乳房シールドの上部から底部まで延びる中心線に対して概ね対称である。
・乳房シールドは、乳頭トンネルに挿入された乳頭の周りを円滑に回転して、乳房シールドの隔膜ハウジング部分を乳房の上部に配置するように構成されている。
・ハウジングは、ガイド部材を使用して、乳房シールドが乳房上に配置されたときに、乳房シールド上にスライドするように構成される。
・乳房シールドが、ハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・ハウジング内のボールベアリングなどのばねプランジャが乳房シールドの小さなくぼみに位置するときに、乳房シールドがハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・乳房シールドが、磁石を使用してハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・乳房シールドが、(a)ハウジング内のエアポンプシステムによって陰圧の空気圧が加えられると曲がり、(b)乳を搾り出させるために、乳房及び/または乳頭を乳房シールドに対して引っ張るその陰圧の空気圧を伝達する可撓性隔膜を含むか、ともに動作する。
・可撓性隔膜は、清掃のため乳房シールドの隔膜ハウジング部分から取り外しできる。
・隔膜ハウジングが、陰圧の空気圧を乳房シールドの乳頭トンネルに伝達する空気穴を含み、隔膜が隔膜ハウジングから離れる及びハウジングに向かうと陰圧の空気圧が生じ、乳頭トンネル内の陰圧の空気圧により、乳房及び/または乳頭が乳房シールドに押し付けられ、乳が搾り出される。
・乳頭トンネルは、下面に、搾乳された乳が流れる開口部を含む。
・搾乳機構は、女性の乳房を囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾乳する閉ループ陰圧空気圧システムである。
・乳容器は、ハウジングの下面に取り付けられ、使用中の搾乳器システムの基部を形成する。
・乳容器は、機械的または磁気的にハウジングにラッチされる。
・使用者がハウジングのボタンを押すことにより、乳容器が解放される。
・乳容器は、取り外し可能なキャップと、前記蓋に着座する取り外し可能な弁とを含む。
・通常の使用において、前記乳容器は、ブラジャー内に完全に配置される。
【0263】
特徴3 Elvieはウェアラブルで、乳房シールドのサイジングを簡単にするための乳頭ガイド付きの澄んだ乳房シールドが含まれている
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形され、搾乳機構を含むハウジング、及び
(b)乳頭を受け入れるように形作られた実質的に透明な乳頭トンネルを含む乳房シールドであって、前記乳頭トンネルが、前記乳頭トンネルの側壁から乳頭の正しい間隔を定めるガイドラインを含む前記乳房シールド
を含む、ウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・ガイドラインは、乳頭トンネル内に配置された乳頭の側面にほぼ平行に延びる。
・乳房シールドは、正しい間隔を与えるために、様々なサイズの乳房シールドのセットから使用者が選択する。
・乳房シールドは、乳房の上にフィットする形状の略凸面を含むワンピースの品目である。
・乳房シールドは、通常の使用のために直立に配置された場合、乳房シールドの上部から底部まで延びる中心線に対して概ね対称である。
・乳房シールドは、乳頭トンネルに挿入された乳頭の周りを円滑に回転して、乳房シールドの隔膜ハウジング部分を乳房の上部に配置するように構成されている。
・ハウジングは、ガイド部材を使用して、乳房シールドが乳房上に配置されたときに、乳房シールド上にスライドするように構成される。
・乳房シールドが、ハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・ハウジング内のばねプランジャが乳房シールドの小さなくぼみに位置するときに、乳房シールドがハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・乳房シールドが、磁石を使用してハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・乳房シールドが、(a)ハウジング内のエアポンプシステムによって陰圧の空気圧が加えられると曲がり、(b)乳を搾り出させるために、乳房及び/または乳頭を乳房シールドに対して引っ張るその陰圧の空気圧を伝達する可撓性隔膜を含むか、ともに動作する。
・可撓性隔膜は、清掃のため乳房シールドの隔膜ハウジング部分から取り外しできる。
・隔膜ハウジングが、陰圧の空気圧を乳房シールドの乳頭トンネルに伝達する空気穴を含み、隔膜が隔膜ハウジングから離れる及びハウジングに向かうと陰圧の空気圧が生じ、乳頭トンネル内の陰圧の空気圧により、乳房及び/または乳頭が乳房シールドに押し付けられ、乳が搾り出される。
・乳頭トンネルは、下面に、搾乳された乳が流れる開口部を含む。
・搾乳機構は、女性の乳房を囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾乳する閉ループ陰圧空気圧システムである。
【0264】
特徴4 Elvieはウェアラブルで、ハウジングに聴覚的に取り付けられる乳房シールドが含まれている。
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形され、搾乳機構を含むハウジング、及び
(b)乳房シールドであって、十分な力で前記ハウジング上または前記ハウジングに対してスライドされると、可聴なクリック音でラッチする機構で前記ハウジングに取り付け可能な前記乳房シールド
を含むウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・乳房シールドは、乳房シールドの乳頭トンネルの長い寸法に平行な方向に、ハウジングの上またはハウジングに対してスライドするように構成されている。
・乳房シールドは、十分な力でハウジングから引き離されると、可聴なクリック音でハウジングから取り外し可能である。
・乳房シールドは、乳房にフィットする形状の略凸面を含むワンピースの品目である。
・乳房シールドは、通常の使用のために直立に配置された場合、乳房シールドの上部から底部まで延びる中心線に対して概ね対称である。
・乳房シールドは、乳頭トンネルに挿入された乳頭の周りを円滑に回転して、乳房シールドの隔膜ハウジング部分を乳房の上部に配置するように構成されている。
・ハウジングは、ガイド部材を使用して、乳房シールドが乳房上に配置されたときに、乳房シールド上にスライドするように構成される。
・乳房シールドが、ハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・ハウジング内のボールベアリングなどのばねプランジャが乳房シールドの小さなくぼみに位置するときに、乳房シールドがハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・乳房シールドが、磁石を使用してハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・乳房シールドが、(a)ハウジング内のエアポンプシステムによって陰圧の空気圧が加えられると曲がり、(b)乳を搾り出させるために、乳房及び/または乳頭を乳房シールドに対して引っ張るその陰圧の空気圧を伝達する可撓性隔膜を含むか、ともに動作する。
・乳房シールドがハウジングに取り付けられるとき、可撓性隔膜の縁部が、ハウジングに対して、シール、セルフシール、自己活性化シール、または締まり嵌めシールする。
・可撓性隔膜は、清掃のため乳房シールドの隔膜ハウジング部分から取り外しできる。
・隔膜ハウジングが、陰圧の空気圧を乳房シールドの乳頭トンネルに伝達する空気穴を含み、隔膜が隔膜ハウジングから離れる及びハウジングに向かうと陰圧の空気圧が生じ、乳頭トンネル内の陰圧の空気圧により、乳房及び/または乳頭が乳房シールドに押し付けられ、乳が搾り出される。
・乳頭トンネルは、下面に、搾乳された乳が流れる開口部を含む。
・搾乳機構が、女性の乳房を取り囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾乳する閉ループ陰圧空気圧システムである。
【0265】
特徴5 Elvieはウェアラブルで、1回押すとハウジングに取り付けられる乳房シールドが含まれている
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形され、搾乳機構を含むハウジング、及び
(b)単一のスライドプッシュ動作で前記ハウジングに取り付けられるように構成された乳房シールド
を含む、ウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・乳房シールドは、乳房シールドの乳頭トンネルの長い寸法に平行な方向に、ハウジングの上またはハウジングに対してスライドするように構成されている。
・シングルプッシュ動作は、ラッチの抵抗を克服する。
・乳房シールドは、乳房にフィットする形状の略凸面を含むワンピースの品目である。
・乳房シールドは、通常の使用のために直立に配置された場合、乳房シールドの上部から底部まで延びる中心線に対して概ね対称である。
・乳房シールドは、乳頭トンネルに挿入された乳頭の周りを円滑に回転して、乳房シールドの隔膜ハウジング部分を乳房の上部に配置するように構成されている。
・ハウジングは、ガイド部材を使用して、乳房シールドが乳房上に配置されたときに、乳房シールド上にスライドするように構成される。
・乳房シールドが、ハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・ハウジング内のボールベアリングなどのばねプランジャが乳房シールドの小さなくぼみに位置するときに、乳房シールドがハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・乳房シールドは、磁石を使用してハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・乳房シールドが、(a)ハウジング内のエアポンプシステムによって陰圧の空気圧が加えられると曲がり、(b)乳を搾り出させるために、乳房及び/または乳頭を乳房シールドに対して引っ張るその陰圧の空気圧を伝達する可撓性隔膜を含むか、ともに動作する。
・乳房シールドがハウジングに取り付けられるとき、可撓性隔膜の縁部が、ハウジングに対して、シール、セルフシール、自己活性化シール、または締まり嵌めシールする。
・可撓性隔膜は、清掃のため乳房シールドの隔膜ハウジング部分から取り外しできる。
・隔膜ハウジングが、陰圧の空気圧を乳房シールドの乳頭トンネルに伝達する空気穴を含み、隔膜が隔膜ハウジングから離れる及びハウジングに向かうと陰圧の空気圧が生じ、乳頭トンネル内の陰圧の空気圧により、乳房及び/または乳頭が乳房シールドに押し付けられ、乳が搾り出される。
・乳頭トンネルは、下面に、搾乳された乳が流れる開口部を含む。
・搾乳機構は、女性の乳房を囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾乳する閉ループ陰圧空気圧システムである。
・乳容器は、ハウジングの下面に取り付けられ、使用中の搾乳器システムの基部を形成する。
・乳容器は、機械的または磁気的にハウジングにラッチされる。
・使用者がハウジングのボタンを押すことにより、乳容器が解放される。
・乳容器は、取り外し可能なキャップと、前記蓋に着座する取り外し可能な弁とを含む。
・通常の使用において、前記乳容器は、ブラジャー内に完全に配置される。
【0266】
特徴6 Elvieはウェアラブルで、上部が重くなってはおらず、乳房に対する快適で確実な吸引を確実にする
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形され、搾乳機構を含むハウジング、及び
(b)乳房シールド、
(c)乳容器、
を含み、
前記ポンプシステムの重心が、前記乳容器が空のとき、実質的に(i)前記ハウジングの中途高さ線、または(ii)乳頭トンネルまたは乳房シールドの充填点を通る水平線以下であり、これにより、前記ポンプを使用する女性にとって前記デバイスの上部が重くならない、ウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・乳容器は再利用可能な乳容器で、ハウジングに接続されたときに、ハウジングの基部を形成するように配置される。
・乳容器が徐々に乳を受け取るとき、重心は使用中に下がるだけであり、ブラジャー内部のポンプの安定性が向上する。
・乳容器に移動するときに乳が下向きにのみ通り、乳頭トンネルを通過して、その後乳首トンネルの下面の開口部を通過して、直接乳容器に入る、または乳容器に取り付けられているコンポーネントに入る。
・システムは、その重心が乳容器の基部から60mm以下で、また使用者のブラカップの上部よりも下にあるように構成されている。
・搾乳機構とその機構の電源がハウジング内に配置され、十分に低い重心を提供する。
・ポンピング機構が1つまたは複数のピエゾエアポンプであり、ピエゾエアポンプが軽量であることにより、重心が実質的に(i)ハウジングの中途高さ線、または(ii)乳頭トンネルまたは乳房シールドの充填点を通る水平線以下であることが可能になる。
・搾乳機構が1つまたは複数のピエゾエアポンプであり、ピエゾエアポンプが小さいサイズであることにより、ハウジングの構成要素が、重心が実質的に(i)ハウジングの中途高さ線、または(ii)乳頭トンネルまたは乳房シールドの充填点を通る水平線以下であるように配置されることが可能になる。
・搾乳機構が1つまたは複数のピエゾエアポンプであり、そのピエゾエアポンプに電力を供給するために必要な1つまたは複数のバッテリの重量が軽いため、重心を実質的に(i)ハウジングの中途高さ線、または(ii)乳頭トンネルまたは乳房シールドの充填点を通る水平線以下にすることができる。
・搾乳機構は、女性の乳房を囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾乳する閉ループ陰圧空気圧システムである。
【0267】
特徴7 Elvieはウェアラブルで、便利な夜間モードがある
(a)搾乳機構を含むハウジング、
(b)照明付きコントロールパネル、
(c)夜間または使用者が指定したときに、前記コントロールパネルの照明のレベルまたは色を低減または調整する制御システム
を含む、搾乳器システム。
オプション
・搾乳器はウェアラブルであり、ハウジングはブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形される。
・制御システムは、「夜間モード」ボタンを使用して、ポンプ自体のハードウェアに実装されている。
・制御システムは、使用者のスマートフォンで実行されている接続されたデバイスアプリ内のソフトウェアにて実行される。
・制御システムは、接続されたデバイスアプリの照明レベルにリンクされ、そのため、接続されたアプリが「夜間モード」の場合、照明付きコントロールパネルも「夜間モード」になり、照明レベルが低くなり、またハウジングの照明付きコントロールパネルが「夜間モード」にあるとき、接続されているアプリも「夜間モード」になっている。
・搾乳機構は、女性の乳房を囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾乳する閉ループ陰圧空気圧システムである。搾乳機構は、静かな動作のために選択される、1つまたは複数のピエゾエアポンプである。
【0268】
特徴8 Elvieはウェアラブルで、乳が流れているとき、または十分流れていないときを示す触覚または視覚インジケータが含まれている
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形され、搾乳機構を含むハウジング、
(b)ブラジャーの中に隠されるように構成されているため、通常の使用では母親には見えない乳容器、
(c)乳が前記乳容器に流れているかどうかを示す視覚及び/または触覚インジケータ
を含む、ウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・触覚及び/または視覚インジケータは、基部内の容器内の液体の量及び/または高さが閾値の増加率を超えて増加しているかどうかに基づいて、ポンプが乳を搾乳するために正しく動作しているかどうかを示す
・視覚インジケータは、液体の量が増えると外観が変化するLEDの列である。
・触覚及び/または視覚インジケータは、流量の推定値を示す。
・視覚インジケータは、流量の推定値を色分けして表示する。
・視覚インジケータは、容器がどれだけ充填されたかを示す。
・視覚インジケータは、接続されたコンパニオンアプリケーションのユーザインターフェイスの一部であり、スマートフォンまたはスマートウォッチやスマートリングなどの他の個人用デバイスで実行される。
・触覚インジケータは、接続されたコンパニオンアプリケーションのユーザインターフェイスの一部であり、スマートフォンまたはスマートウォッチやスマートリングなどの他の個人用デバイスで実行される。
・サブシステムは、容器内の液体の量及び/または高さを測定または推測する。
・サブシステムは、1つまたは複数の光エミッタと光検出器を使用して液体から反射された光エミッタからの光を検出し、反射光の強度を測定することにより、容器内の液体の量及び/または高さを測定または推測する。
・サブシステムは、加速度計を含むか、加速度計と通信し、加速度計からの信号を使用して、サブシステムが容器内の液体の量及び/または高さを正確に測定または推測できるほど十分に液体が静止しているかどうかを判断する。
・サブシステムは、容器の液体の上面が水平線などのベースラインに対してなす角度を測定または推測する。
・触覚及び/または視覚インジケータは、乳容器内の乳の量が事前に設定された量またはレベルに達したかどうかを示す。
・触覚及び/または視覚インジケータは、実行可能な操作のために搾乳器システムの動きが大きすぎるかどうかを示す。
・乳容器はハウジングの下部に取り付けられ、搾乳器システムの基部を形成する。
・乳容器は透明な素材でできている。
・搾乳機構は、女性の乳房を囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾り出す閉ループ陰圧空気圧システムである。
【0269】
特徴9 Elvieはウェアラブルであり、データを収集して、母親がどの変数(時刻、ポンプの速度など)が良好な乳の流れに相関するかを理解できるようにする
(a)搾乳機構を含むハウジング、
(b)乳容器、
(c)前記乳容器への乳の流れを測定または推測する測定サブシステム
を含み、
前記測定サブシステムは、乳の流量または乳の搾り出しに関する使用者定義の要件と相関するメトリックを判定するデータ分析システムにデータを提供する、搾乳器システム。
オプション
・搾乳器はウェアラブルであり、ハウジングはブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形される。
・使用者定義の要件は、乳の流れを強化または増加させることである。
・使用者定義の要件は、乳の流れを減らすことである。
・データ分析システムは、次のようなデータを分析する:1つ以上のセッションで搾り出された乳の量、1つ以上のセッションで搾り出された乳の速度、1つ以上のセッションで搾り出された乳の速度のプロファイル。
・データ分析システムは、次のいずれかのメトリックを判定する。ポンプ速度、単一の搾乳セッションの長さ、陰圧の空気圧または真空レベル、ピークの陰圧の空気圧または真空レベル、ポンプサイクル時間または周波数、その日の1回の搾乳セッション時間にわたるポンプ速度のプロファイルの変更。
・データ分析システムは、以下のいずれかのメトリックを判定する:母親が消費する液体の量と種類、セッション前またはセッション中の母親のリラックス状態、セッション前またはセッション中に母親が体験した静かな状態、どの全体的な乳の搾り出しプロファイルに、母親が最も密接に合致しているか。
・データ分析システムは、搾乳器システムに対してローカルであるか、スマートフォンなどの接続デバイス上で実行されているか、リモートサーバー上にあるかクラウド上にあるか、またはこれらの任意の組み合わせである。
・測定サブシステムは、基部上方の容器内の液体の量及び/または高さを測定または推測する。
・測定サブシステムは、容器内の液体の上面が水平線などのベースラインに対してなす角度を測定または推測する。
・データ分析システムにより乳の流れを改善する推奨メトリックが得られる。
・データ分析システムにより離乳のための推奨メトリックが得られる。
・データメトリックにより乳の供給のための推奨メトリックが得られる(例えば、パワー搾乳)。
・データ分析システムにより、最適なセッション開始時間または完全なセッションを逃した場合に推奨メトリックが得られる。
・データ分析システムにより、ポンプ速度、1回のポンプセッションの長さ、真空レベル、サイクル時間、1回のポンプセッションでのポンプ速度のプロファイルの変更など、搾乳機構のメトリックの自動設定が可能になる。
・データ分析システムにより、接続された多数のデバイスまたはアプリの情報を共有して、搾乳または搾乳の離乳効果を最適化できる。
・メトリックには、ポンプの使用中に女性が接続したデバイスの特定の使用状況が含まれる(例えば、視覚及び/または音声キューの検出による)。
・測定サブシステムは、容器内の液体の量及び/または高さを測定または推測する。
・測定サブシステムは、1つまたは複数の光エミッタと光検出器を使用して液体から反射された光エミッタからの光を検出し、その反射光の強度を測定することにより、容器内の液体の量及び/または高さを測定または推測する。
・測定サブシステムは、加速度計を含むか、加速度計と通信し、加速度計からの信号を使用して、測定サブシステムが容器内の液体の量及び/または高さを正確に測定または推定できるほど液体が十分に静止しているかどうかを判断する。
・乳容器は再利用可能な乳容器で、ハウジングに接続すると、ハウジングの基部を形成するように配置される。
・搾乳機構は、女性の乳房を囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾り出す閉ループ陰圧空気圧システムである。
【0270】
特徴10 Elvieはウェアラブルで、ソーシャルメディアにエクスポートできるデータを収集する
(a)搾乳機構を含むハウジング、
(b)乳容器、
(c)データを収集し、接続されたデバイスまたはリモートアプリケーションまたはリモートサーバーに提供するデータサブシステム
を含み、
(d)前記収集されたデータの全部または一部が、ソーシャルメディアまたはコミュニティ機能またはプラットフォームへの入力を提供するデータ分析システムによって使用される、搾乳器システム。
オプション
・搾乳器はウェアラブルであり、ハウジングはブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形される。
・データ分析システムは、次のいずれかのメトリックを分析する:1つ以上のセッションで表現される乳の量、1つ以上のセッションで表現される乳の割合、1つ以上のセッションで表現される乳の割合。
・データ分析システムは、次のいずれかのメトリックを判定する。ポンプ速度、単一の搾乳セッションの長さ、陰圧の空気圧または真空レベル、ピークの陰圧の空気圧または真空レベル、ポンプサイクル時間または周波数、その日の1回の搾乳セッション時間にわたるポンプ速度のプロファイルの変更。
・データ分析システムは、以下のいずれかのメトリックを判定する:母親が消費する液体の量と種類、セッション前またはセッション中の母親のリラックス状態、セッション前またはセッション中に母親が体験した静かな状態、どの全体的な乳の搾り出しプロファイルに、母親が最も密接に合致しているか。
・データ分析システムは、搾乳器システムに対してローカルであるか、スマートフォンなどの接続デバイス上で実行されているか、リモートサーバー上にあるかクラウド上にあるか、またはこれらの任意の組み合わせである。
・ソーシャルメディアまたはコミュニティ機能またはプラットフォームは、収集したデータを様々なプロファイルに編成する。
・ソーシャルメディアまたはコミュニティ機能またはプラットフォームにより、使用者は一連の潜在的なプロファイルから一致するプロファイルを選択できる。
・各プロファイルは、特定の種類の乳の搾り出しプロファイルに関連付けられ、各乳の搾り出しプロファイルに特に関連する情報またはアドバイスを提供する。
・情報またはアドバイスには、乳搾り出し時間、搾乳セッションの頻度、ポンプ速度、1回の搾乳セッションの長さ、真空レベル、サイクル時間、1回の搾乳セッションでの ポンプの速度のプロファイルの変更、及び乳の搾り出し目標を達成するのを促すために母親が変更できるその他のいずれかのパラメータなど、パラメータを変えることで乳搾り出しの量を増やす方法に関するアドバイスが含まれる。
・アプリケーションは、フィットネスアプリなど、接続されたデバイス上にある他のアプリケーションに接続されている。
・収集されたデータには、他の接続済みアプリから受信したデータが含まれる。
・収集されたデータは、共有される前に匿名化される。
・サブシステムには、リモートサーバーへの直接接続のためのwi-fi接続コンポーネントが含まれている。
・乳容器は再利用可能な乳容器で、ハウジングに接続すると、ハウジングの基部を形成するように配置される。
・搾乳機構は、女性の乳房を囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾り出す閉ループ陰圧空気圧システムである。
【0271】
特徴11 Elvieはウェアラブルで、搾乳の時刻及び/または日付を保存するスマート瓶があり、新鮮なときに乳が使用されるようにする
(a)前記搾乳機構を含むハウジング、
(b)乳容器、
を含み、
(c)前記乳容器または蓋などのいずれかの関連部品には、前記乳が充填された時刻及び/または日付を保存するように自動的にプログラムされるメモリまたはタグが含まれる、
搾乳機構と乳容器を含む搾乳器システム。
オプション
・搾乳器はウェアラブルであり、ハウジングはブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形される。
・メモリまたはタグは、乳容器に乳の量を保存するようにプログラムされている。
・メモリまたはタグは、乳の有効期限を保存する。
・メモリまたはタグは、乳の温度または乳の周囲温度の記録を保存し、その温度記録を使用して有効期限を計算する。
・システムには時計が含まれており、乳容器に乳が充填された時刻及び/または日付を乳容器のメモリまたはタグに書き込む。
・時計はハウジング内にある。
・時計は乳容器の中にある。
・乳容器には、乳が充填された時刻及び/または日付を表示するディスプレイが含まれている。
・乳容器には、最後に乳が充填された乳の量を示すディスプレイが含まれる。
・乳容器には、左と右の乳房のどちらが含まれた乳を満たすために使用されたかを示すディスプレイが含まれている。
・メモリまたはタグがデータ通信サブシステムに接続されている。
・メモリまたはタグは、NFCタグなどのリモートで読み取り可能なメモリまたはタグであり、使用者はスマートフォンなどのリーダーデバイスで乳容器をスキャンし、容器に乳が充填された時間及び/または日付を取得でき、リーダーデバイスに表示される。
・リーダーデバイスは、特定の乳容器に乳が充填された時間及び/または日付を表示する。
・リーダーデバイスは、特定の乳容器に最後に充填された乳の量を示す。
・リーダーデバイスは、いくつかの異なる乳容器のそれぞれに充填された時間及び/または日付及び/または量を示す。
・リーダーデバイスは、特定の乳容器に含まれる乳を充填するために左乳房または右乳房のどちらが使用されたかを示す。
・サブシステムは、乳容器への乳の流れを測定または推測する。
・サブシステムは、容器内の液体の量及び/または高さを測定または推測する。
・サブシステムは、1つまたは複数の光エミッタと光検出器を使用して液体から反射された光エミッタからの光を検出し、その反射光の強度を測定することにより、容器内の液体の量及び/または高さを測定または推測する。
・サブシステムには加速度計が含まれ、加速度計からの信号を使用して、サブシステムが容器内の液体の量及び/Tr高さを正確に測定または推測できるほど十分に液体が静止しているかどうかを判断する。
・サブシステムはハウジング内にある。
・乳容器は再利用可能な乳容器で、ハウジングに接続すると、ハウジングの基部を形成するように配置される。
・搾乳機構は、女性の乳房を囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾り出す閉ループ陰圧空気圧システムである。
【0272】
特徴12 新鮮なときに乳が確実に使用されるように、搾乳の時刻及び/または日付を保存するスマート瓶
ポンプまたは接続されたデバイス、例えばスマートフォンからのデータを使用して、充填された日付と時刻を保存するようにプログラムされたメモリまたはタグを含む、または関連付けられたスマート瓶または容器。
オプション
・容器にはワイヤレス接続が含まれ、コンパニオンアプリに接続する。
・メモリまたはタグにはNFCチップが含まれており、NFCリーダーを使用して読み取られる。
・メモリまたはタグには有効期限も保存される。
・メモリまたはタグは、乳の温度または乳の周囲温度の記録を保存し、その温度記録を使用して有効期限を計算する。
・メモリまたはタグには、保存された乳の量も記憶される。
・システムには時計が含まれており、乳容器に乳が充填された時刻及び/または日付を乳容器のメモリまたはタグに書き込む。
・時計はハウジング内にある。
・時計は容器内にある。
・乳容器には、乳が充填された時刻及び/または日付を表示するディスプレイが含まれている。
・乳容器には、最後に乳が充填された乳の量を示すディスプレイが含まれる。
・乳容器には、左と右の乳房のどちらが含まれた乳を満たすために使用されたかを示すディスプレイが含まれている。
・乳容器には、有効期限を示すディスプレイが含まれている。
・メモリまたはタグがデータ通信サブシステムに接続されている。
・メモリまたはタグは、NFCタグなどのリモートで読み取り可能なメモリまたはタグであり、使用者はスマートフォンなどのリーダーデバイスで乳容器をスキャンする。
・リーダーデバイスは、特定の乳容器に乳が充填された時間及び/または日付を表示する。
・リーダーデバイスは、特定の乳容器に最後に充填された乳の量を示す。
・リーダーデバイスは、いくつかの異なる乳容器のそれぞれに充填された時間及び/または日付及び/または量を示す。
・リーダーデバイスは、特定の乳容器に含まれる乳を充填するために左乳房または右乳房のどちらが使用されたかを示す。
・リーダーデバイスは、有効期限を示す。
・容器にはワイヤレス接続が含まれており、コンパニオンアプリケーションに接続される。
・アプリケーションは、1つ以上のスマート容器のステータスを追跡し、使用者がフィードセッションに適切なスマート容器を選択できるようにする。
・ポンプはウェアラブルである。
・ポンプはブラジャーの内側にフィットする形状のハウジング内にあり、容器はハウジングに接続され、ハウジングの基部を形成するように配置された乳容器である。
・容器は乳以外の液体に使用される。
【0273】
特徴13 Elvieはウェアラブルで、通常の使用中に動きの量または傾斜角を推測するセンサが含まれている
(a)ハウジング、
(b)乳容器
を含み、
(c)前記ハウジングは、センサであって、搾乳セッション中に、前記ハウジングの前記動き及び/または傾斜角を測定または判定し、前記センサの出力に応じて前記システムの動作に自動的に影響するまたは調整する、加速度計などの前記センサを含む、搾乳器システム。
オプション
・搾乳器はウェアラブルであり、ハウジングはブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形される。
・ハウジングの傾斜角が閾値を超える場合、システムは、音声、視覚的または触覚的アラート、または音声、触覚的及び視覚的アラート告の組み合わせを使用して、潜在的な切迫したこぼし(例えば、乳房シールドから乳が逆流することから)を母親に警告またはアラートすることにより、システムの動作に自動的に影響を与える。
・ハウジングの傾斜角が閾値を超える場合、システムは、こぼれを防ぐためにポンプを停止することによりシステムの動作を自動的に調整する。
・ハウジングの傾斜角が閾値未満に減少するとき、システムは、搾乳を自動的に再開させることによりシステムの動作を自動的に調整する
・ハウジングの傾斜角が閾値を超えた場合、システムは母親に位置変更のアラートを提供することにより、システムの動作に自動的に影響する。
・容器には、光学的に澄んでいる領域が含まれている。
・ハウジングの基部に配置された1つ以上の光エミッタ及び検出器があり、容器内の乳の傾斜角を測定または推測するサブシステムの一部として光エミッタ及びレシーバが動作する。
・サブシステムは、乳容器内の液体の量を測定し、ハウジングの測定された傾斜角も考慮する。
・傾斜角が特定の閾値を超えている場合、システムは測定された液体の量を無視する。
・サブシステムは、歩行、起立、または横臥活動などの母親の活動をセンサから導き出すまたは推論する。
・乳容器は再利用可能な乳容器で、ハウジングに接続すると、ハウジングの基部を形成するように配置される。
・サブシステムは、乳の流れデータに関連して、ハウジングの移動及び/または傾斜角のタイムスタンプ付き記録を保存する。
・システムには、ハウジングに取り付けられる乳房シールドが含まれている。
・システムには、女性の乳房を取り囲む領域に陰圧を加えてその乳房から乳を搾り出す閉ループ陰圧空気圧システムが含まれている。
【0274】
特徴14 Elvieには、左乳房からの乳の搾り出しと右乳房からの乳の搾り出しの記録を切り替えるコントロールが含まれている
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形されたハウジング、
(b)乳が左乳房から搾乳されているのか、または右乳房から搾乳されているのかを使用者が表示または記録するために選択できる制御インターフェイス
を含む、ウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・制御インターフェイスは、ハウジング上の物理インターフェイスである。
・制御インターフェイスは、ハウジング上の1つのボタンである。
・制御インターフェイスは、スマートフォンやスマートリングなどのデバイスで実行されているアプリケーションからのものである。
・ハウジングの視覚インジケータは、搾乳器システムが左乳房または右乳房のどちらに設定されているかを示す。
・左乳房の視覚インジケータは、正面から見たときに、ハウジングの右側にあり、正面から見た場合、右乳房の視覚インジケータはハウジングの左側にある。
・ハウジングが、左乳房を示すようにラベル付けされたボタンと、右乳房を示すようにラベル付けされたボタンを含み、それぞれ点灯して、どの乳房から乳が搾り出されているかを示す。
・搾乳機構は、女性の乳房を囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾乳する閉ループ陰圧空気圧システムである。
【0275】
特徴15 Elvieには圧力センサが含まれている
(i)陰圧の空気圧を適用する搾乳機構、及び(ii)前記陰圧の空気圧機構によって送達される前記陰圧を測定するように構成された空気圧センサ、及び(iii)乳の流れまたは乳の量を測定または推測する測定サブシステムを含む、搾乳器システム。
オプション
・システムは、空気圧測定値を前記乳の流れまたは乳の量の測定値と結合または関連付ける制御サブシステムも含む。
・制御サブシステムは、陰圧の空気圧を自動的に調整して、最適な乳の流れまたは乳の量を提供する。
・制御サブシステムは、搾乳セッション中に陰圧の空気圧を自動的に調整して、使用者によって定義された快適性の制約内で最適な乳の流れまたは乳の量を与える。
・空気圧センサは、搾乳機構によって生成された圧力を検出する。
・センサはピエゾ空気圧センサである。
・空気圧センサは、通常の乳搾り出しセッション中に陰圧の空気圧を測定する。
・空気圧センサが較正セッション中に陰圧の空気圧を測定し、システムが結果を使用して搾乳機構の動作を変化させ、それにより経時的に一貫した性能を提供する。
・空気圧センサが較正セッション中に陰圧の空気圧を測定し、システムが結果を使用して搾乳機構の動作を変化させ、異なる搾乳器システムの異なる搾乳機構がすべて一貫した能力を送達する。
・空気圧センサが較正セッション中に陰圧の空気圧を測定し、システムが結果を使用して、許容範囲内で搾乳機構が正しく動作しているかどうかを判定する。
・搾乳機構の動作は、デューティサイクルまたはポンプサイクルを変更することにより変更される。
・搾乳機構に印加される電圧を変えることにより、搾乳機構の動作が変化する。
・搾乳機構は、ピエゾエアポンプである。
・ピエゾエアポンプが閉または閉ループシステムの一部を形成する。
・ピエゾエアポンプが、乳房シールドの一部を形成する隔膜ハウジングに対してシール、セルフシール、自己活性化シール、または締まり嵌めシールを行う可撓性隔膜に陰圧を加える閉ループ陰圧空気圧システムである。
・搾乳器システムはウェアラブルで、少なくとも部分的にブラジャーの内側に収まる形状のハウジングが含まれている。
・搾乳器システムには、乳容器と、乳容器内の乳の量を自動的に測定する測定サブシステムが含まれる。
・測定サブシステムは、1つまたは複数の光エミッタと1つまたは複数の光検出器を含み、基部上方の容器内の乳の量及び/または容器内の乳の高さを測定または推測するサブシステムの一部として動作し、光検出器は、乳の表面から反射されたエミッタからの光の強度を検出し、測定する。
【0276】
特徴16 Elvieには、事前設定圧力プロファイル間の微調整を可能にするマイクロコントローラが含まれている
(i)陰圧の空気圧を適用する搾乳機構と、(ii)前記搾乳機構に様々な事前設定圧力プロファイルを提供し、使用者が手動で圧力を、事前設定された圧力プロファイルから利用可能な値の中間の1つまたは複数の値に変更できるようにプログラムされたマイクロコントローラを含む搾乳器システム。
オプション
・使用者は、搾乳器システムのハウジングの制御インターフェイスを使用して、手動で圧力を変更する。
・使用者は、搾乳器システムにワイヤレスで接続されているスマートフォンなどのワイヤレスデバイスで実行されているアプリケーションの制御インターフェイスを使用して、圧力を手動で変更する。
・搾乳機構の制御パラメータを変更することにより、使用者が手動で圧力を変更する。
・使用者は、搾乳機構のデューティサイクルまたはタイミングを変更することにより、手動で圧力を変更する。
・使用者は、搾乳機構に印加する電圧を変更することにより、圧力を手動で変更する。
・システムには、搾乳機構によって供給される陰圧の空気圧を測定するように構成された空気圧センサが含まれている。
・空気圧センサは、ピエゾ空気圧センサである。
・搾乳機構は、ピエゾエアポンプである。
・ピエゾエアポンプが閉または閉ループシステムの一部を形成する。
・ピエゾエアポンプが、乳房シールドの一部を形成する隔膜ハウジングに対してシール、セルフシール、自己活性化シール、または締まり嵌めシールを行う可撓性隔膜に陰圧を加える閉ループ陰圧空気圧システムである。
・圧力プロファイルは、1つ以上の最大陰圧空気圧レベルを定義する。
・圧力プロファイルは、1つまたは複数の最大の陰圧空気圧レベルを定義し、それぞれが事前に設定された時間に対する。
・圧力プロファイルは、1つ以上のサイクル時間を定義する。
・圧力プロファイルは、ピーク流量を定義する。
・搾乳器システムはウェアラブルで、少なくとも部分的にブラジャーの内側に収まる形状のハウジングが含まれている。
・搾乳器システムには、乳容器と、乳容器内の乳の量を自動的に測定する測定サブシステムが含まれる。
・測定サブシステムは、1つまたは複数の光エミッタと1つまたは複数の光検出器を含み、基部上方の容器内の乳の量及び/または容器内の乳の高さを測定または推測するサブシステムの一部として動作し、光検出器は、乳の表面から反射されたエミッタからの光の強度を検出し、測定する。
【0277】
特徴17 Elvieは、使用者が体験している快適さのレベルを設定できるようにする
(i)陰圧の空気圧を適用する搾乳機構と、(ii)前記搾乳機構を制御し、前記システムの使用時に使用者が経る快適さのレベルを前記使用者が手動で表示できるようにプログラムされたマイクロコントローラを含む搾乳器システム。
オプション
・使用者は、搾乳器システムのハウジングのタッチまたは音声ベースのインターフェイスを使用して、体験している快適さのレベルを手動で示す。
・使用者は、搾乳器システムにワイヤレスで接続されているスマートフォンなどのワイヤレスデバイスで実行されているアプリケーションで、タッチまたは音声ベースのインターフェイスを使用して、体験している快適さのレベルを手動で示す。
・システムは、使用者が指定した快適性レベルとポンプシステムの関連パラメータを保存する。
・システムは接続されたデバイスであり、リモートサーバーは、ポンプシステムの関連パラメータとともに使用者指定の快適性レベルを保存する。
・搾乳システムのパラメータには、搾乳強度、ピーク陰圧空気圧、流量、搾乳機構に印加される電圧、搾乳機構のデューティサイクルまたはタイミングサイクルの1つ以上が含まれる。
・システムは、ポンプシステムのパラメータを自動的に変更し、使用者はどのパラメータが許容できるかを示すことができる。
・システムには、搾乳機構によって供給される陰圧の空気圧を測定する空気圧センサが含まれている。
・空気圧センサは、ピエゾ空気圧センサである。
・搾乳機構は、ピエゾエアポンプである。
・ピエゾエアポンプが閉または閉ループシステムの一部を形成する。
・ピエゾエアポンプが、乳房シールドの一部を形成する隔膜ハウジングに対してシール、セルフシール、自己活性化シール、または締まり嵌めシールを行う可撓性隔膜に陰圧を加える閉ループ陰圧空気圧システムである。
・搾乳器システムはウェアラブルで、少なくとも部分的にブラジャーの内側に収まる形状のハウジングが含まれている。
・搾乳器システムには、乳容器と、乳容器内の乳の量を自動的に測定する測定サブシステムが含まれる。
・測定サブシステムは、1つまたは複数の光エミッタと1つまたは複数の光検出器を含み、基部上方の容器内の乳の量及び/または容器内の乳の高さを測定または推測するサブシステムの一部として動作し、光検出器は、乳の表面から反射されたエミッタからの光の強度を検出し、測定する。
【0278】
特徴18 Elvieには、ポンプの動作パラメータを動的かつ自動的に変更するためのマイクロコントローラが含まれている
(i)陰圧の空気圧を適用する搾乳機構と、(ii)前記搾乳機構の1つ以上のパラメータを自動的に変更し、これらのパラメータの1つ以上の異なる値の関数として乳搾り出しデータを自動的に測定または関連付けるようにプログラムされたマイクロコントローラを含む搾乳器システム。
オプション
・乳搾り出しのデータには、次のうち1つ以上が含まれる。乳搾り出し率または量;快適さ;最適な搾乳モード;バッテリ残量を考慮した最適な搾乳モード。
・システムは、最大搾乳率または量と相関する搾乳機構のパラメータを自動的に計算または識別し、そのパラメータセットを使用する。
・システムは、搾乳機構のパラメータを自動的に計算または識別し、最大搾乳率または量と相関し、これらのパラメータが使用されているときに使用者が感じる快適さが閾値を超える場合、そのパラメータセットを使用する。
・システムは、最大搾乳率または量と相関する搾乳機構のパラメータを使用者に表示する。
・システムは、最大搾乳率または量と相関する搾乳機構のパラメータを使用者に表示し、使用者が許容できる場合は使用者がそれらのパラメータを手動で選択できるようにする。
・搾乳システムのパラメータには、搾乳強度、ピーク陰圧空気圧、流量、搾乳機構に印加される電圧、搾乳機構のデューティサイクルまたはタイミングサイクルが含まれる。
・システムには、搾乳機構によって供給される陰圧の空気圧を測定する空気圧センサが含まれている。
・空気圧センサは、ピエゾ空気圧センサである。
・搾乳機構は、ピエゾエアポンプである。
・ピエゾエアポンプが閉または閉ループシステムの一部を形成する。
・ピエゾエアポンプが、乳房シールドの一部を形成する隔膜ハウジングに対してシール、セルフシール、自己活性化シール、または締まり嵌めシールを行う可撓性隔膜に陰圧を加える閉ループ陰圧空気圧システムである。
・搾乳器システムはウェアラブルで、少なくとも部分的にブラジャーの内側に収まる形状のハウジングが含まれている。
・搾乳器システムには、乳容器と、乳容器内の乳の量を自動的に測定する測定サブシステムが含まれる。
・測定サブシステムは、1つまたは複数の光エミッタと1つまたは複数の光検出器を含み、基部上方の容器内の乳の量及び/または容器内の乳の高さを測定または推測するサブシステムの一部として動作し、光検出器は、乳の表面から反射されたエミッタからの光の強度を検出し、測定する。
【0279】
特徴19 Elvieは、排出の最適条件を自動的に学習する
(i)陰圧の空気圧を適用する搾乳機構と、(ii)前記搾乳機構の1つ以上のパラメータを自動的に変更し、乳排出の開始を自動的に検出するようにプログラムされたマイクロコントローラを含む搾乳器システム。
オプション
・マイクロコントローラは、搾乳機構の1つまたは複数のパラメータを動的に変更するようにプログラムされており、乳の排出に関するパラメータを学習または最適化できる。
・システムは、乳排出の最も早い開始と相関する搾乳機構のパラメータを自動的に計算、識別、または学習する。
・システムは、乳排出の最速開始と相関する搾乳機構のパラメータを自動的に計算または識別または学習し、これらのパラメータが使用されているときに使用者が感じる快適さが閾値を超えるか、さもなければ使用者に受け入れられる場合、パラメータのセットを用いる。
・システムは、使用者への乳排出の最も早い開始と相関する搾乳機構のパラメータを表示する。
・システムは、乳排出の最も早い開始と相関する搾乳機構のパラメータを表示し、使用者が許容できる場合、使用者がそれらのパラメータを手動で選択できるようにする。
・搾乳システムのパラメータには、搾乳強度、ピーク陰圧空気圧、流量、搾乳機構に印加される電圧、搾乳機構のデューティサイクルまたはタイミングサイクルが含まれる。
・システムには、搾乳機構によって供給される陰圧の空気圧を測定する空気圧センサが含まれる。
・空気圧センサは、ピエゾ空気圧センサである。
・搾乳機構は、ピエゾエアポンプである。
・ピエゾエアポンプが閉または閉ループシステムの一部を形成する。
・ピエゾエアポンプが、乳房シールドの一部を形成する隔膜ハウジングに対してシール、セルフシール、自己活性化シール、または締まり嵌めシールを行う可撓性隔膜に陰圧を加える閉ループ陰圧空気圧システムである。
・搾乳器システムはウェアラブルで、少なくとも部分的にブラジャーの内側に収まる形状のハウジングが含まれている。
・搾乳器システムには、乳容器と、乳容器内の乳の量を自動的に測定する測定サブシステムが含まれる。
・測定サブシステムは、1つまたは複数の光エミッタと1つまたは複数の光検出器を含み、基部上方の容器内の乳の量及び/または容器内の乳の高さを測定または推測するサブシステムの一部として動作し、光検出器は、乳の表面から反射されたエミッタからの光の強度を検出し、測定する。
【0280】
B.Elvieピエゾエアポンプ特徴クラスタ
特徴20 Elvieはウェアラブルで、静かな動作のためのピエゾエアポンプを備えている
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形されたハウジング、
(b)陰圧の空気圧を生成するための個別の変形可能な隔膜を駆動する閉ループシステムの一部である、前記ハウジング内のピエゾエアポンプ
を含む、ウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・ハウジング内の変形可能な隔膜は、ピエゾポンプによって生成される陰圧によって駆動される。
・ピエゾエアポンプは、ハウジングの基部またはその近くに配置されている。
・2つ以上のピエゾエアポンプがある。
・2つ以上のピエゾエアポンプが直列に配置されている。
・2つ以上のピエゾエアポンプが並列に取り付けられている。
・閉じたシステムは、可撓性隔膜によって「乳」側から分離されている。
・変形可能な隔膜は、乳房シールドの一部に取り外し可能に取り付けられている。
・変形可能な隔膜は、乳房シールドの一部に対して取り外し可能に取り付けられた単一またはワンピースの物体である。
・変形可能な隔膜は、ピエゾエアポンプに物理的に接続されていない。
・ピエゾエアポンプは、乳房シールドに直接取り外し可能にフィットする物理的に分離した遠隔変形可能な隔膜を駆動する閉ループエアポンプである。
・変形可能な隔膜は、乳房シールドの一体部分である隔膜ハウジング上に取り外し可能に着座する可撓性の略円形の隔膜である。
・隔膜ハウジングが、陰圧の空気圧を乳房シールドの乳頭トンネルに伝達する空気穴を含み、隔膜が隔膜ハウジングから離れるときに陰圧の空気圧が生じ、乳頭トンネル内の陰圧の空気圧により、乳房及び/または乳頭が乳房シールドに押し付けられ、乳が搾り出される。
・ピエゾエアポンプは、400mBar(40kPa)を超える失速圧力及び毎分1.5リットルの自由空気流を送達する。
・ピエゾエアポンプの重量は10gm未満で、6gm未満の場合がある。
・動作において、搾乳器システムは、20dBの周囲ノイズに対して、最大電力で30dB未満、通常電力で25dB未満のノイズを発生させる。
・動作において、搾乳器システムは、20dBの周囲ノイズに対して、最大電力で約24dB、通常電力で22dBのノイズを発生する。
・ピエゾポンプには、エアフィルタを通過する空気が供給される。
・ピエゾエアポンプは、女性の乳房を取り囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾り出す閉ループ陰圧空気圧システムである。
【0281】
特徴21 Elvieには、ピエゾエアポンプとセルフシール隔膜がある
(a)ハウジング、
(b)陰圧の空気圧を生成するために物理的に分離された変形可能なセルフシールの隔膜を駆動する閉ループシステムの一部である前記ハウジング内のピエゾエアポンプ
を含む、搾乳器システム。
オプション
・搾乳器はウェアラブルであり、ハウジングはブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形される。
・ピエゾエアポンプは、ハウジングの基部またはその近くに配置されている。
・2つ以上のピエゾエアポンプがある。
・2つ以上のピエゾエアポンプが直列に配置されている。
・2つ以上のピエゾエアポンプが並列に取り付けられている。
・閉じたシステムは、可撓性隔膜によって「乳」側から分離されている。
・変形可能な隔膜は、乳房シールドの一部に取り外し可能に取り付けられている。
・変形可能な隔膜は、乳房シールドの一部に対して取り外し可能に取り付けられた単一またはワンピースの物体である。
・変形可能な隔膜は、ピエゾエアポンプに物理的に接続されていない。
・ピエゾエアポンプは、乳房シールドに直接取り外し可能にフィットする物理的に分離した遠隔変形可能な隔膜を駆動する閉ループエアポンプである。
・変形可能な隔膜は、乳房シールドの一体部分である隔膜ハウジング上に取り外し可能に着座する可撓性の略円形の隔膜である。
・隔膜ハウジングが、陰圧の空気圧を乳房シールドの乳頭トンネルに伝達する空気穴を含み、隔膜が隔膜ハウジングから離れるときに陰圧の空気圧が生じ、乳頭トンネル内の陰圧の空気圧により、乳房及び/または乳頭が乳房シールドに押し付けられ、乳が搾り出される。
・ピエゾエアポンプは、400mBar(40kPa)を超える失速圧力及び毎分1.5リットルの自由空気流を送達する。
・ピエゾエアポンプの重量は10gm未満で、6gm未満の場合がある。
・動作において、搾乳器システムは、20dBの周囲ノイズに対して、最大電力で30dB未満、通常電力で25dB未満のノイズを発生させる。
・動作において、搾乳器システムは、20dBの周囲ノイズに対して、最大電力で約24dB、通常電力で22dBのノイズを発生する。
・ピエゾポンプには、エアフィルタを通過する空気が供給される。
・ピエゾエアポンプは、女性の乳房を取り囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾り出す閉ループ陰圧空気圧システムである。
【0282】
特徴22 Elvieは、複数のピエゾエアポンプを直列で使用する
(a)ハウジング、
(b)陰圧の空気圧を生成するために前記ハウジング内の変形可能な隔膜を駆動し、直列接続モードと並列接続モードで複数のピエゾエアポンプを異なる時間に動作させることができる、前記ハウジング内の前記複数のピエゾエアポンプ
を含む、搾乳器システム。
オプション
・搾乳器はウェアラブルであり、ハウジングはブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形される。
・搾乳サイクルの最初の部分で、並列接続モードを使用して、直列接続モードよりも早く定義された陰圧空気圧に到達し、その後システムは直列接続モードに切り替えて、直列接続モードが到達し得るよりも大きな陰圧空気圧に到達する。
・アクチュエータは、システムを並列接続のピエゾポンプモードから直列接続のピエゾポンプモードに切り替える。
・各ピエゾポンプは、400mBar(40kPa)を超える失速圧と、1.5リットル/分の自由空気流を供給する。
・各ピエゾエアポンプの重量は10gm未満で、6gm未満の場合がある。
・動作において、搾乳器システムは、20dBの周囲ノイズに対して、最大電力で30dB未満、通常電力で25dB未満のノイズを発生させる。
・動作において、搾乳器システムは、20dBの周囲ノイズに対して、最大電力で約24dB、通常電力で22dBのノイズを発生する。
・ピエゾポンプには、エアフィルタを通過する空気が供給される。
・ピエゾエアポンプが閉または閉ループシステムの一部を形成する。
・各ピエゾエアポンプは、ハウジングの基部またはその近くに配置される。
・2つ以上のピエゾエアポンプがある。
・ピエゾエアポンプは、女性の乳房を取り囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾り出す閉ループ陰圧空気圧システムである。
・ピエゾエアポンプが、乳房シールドの一部を形成する隔膜ハウジングに対してシール、セルフシール、自己活性化シール、または締まり嵌めシールを行う可撓性隔膜に陰圧を加える閉ループ陰圧空気圧システムである。
【0283】
特徴23 Elvieはウェアラブルで、ピエゾエアポンプ、乳房シールド、及び乳房シールドに直接適合する隔膜を備えている
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形されたハウジング、
(b)前記ハウジングに取り付けられる乳房シールド、
(b)前記乳房シールドに直接適合する変形可能な隔膜を駆動する、前記ハウジング内のピエゾエアポンプ
を含む、ウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・変形可能な隔膜は、乳房シールドの一体部分である隔膜ハウジング上に取り外し可能に着座する可撓性の略円形の隔膜である。
・変形可能な隔膜は、洗浄のために隔膜ハウジングから取り外し可能である。
・隔膜ハウジングが、陰圧の空気圧を乳房シールドの乳頭トンネルに伝達する空気穴を含み、隔膜が隔膜ハウジングから離れるときに陰圧の空気圧が生じ、乳頭トンネル内の陰圧の空気圧により、乳房及び/または乳頭が乳房シールドに押し付けられ、乳が搾り出される。
・ピエゾエアポンプが閉または閉ループシステムの一部を形成する。
・ピエゾエアポンプは、女性の乳房を取り囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾り出す閉ループ陰圧空気圧システムである。
・ピエゾエアポンプが、乳房シールドの一部を形成する隔膜ハウジングに対してシール、セルフシール、自己活性化シール、または締まり嵌めシールを行う可撓性隔膜に陰圧を加える閉ループ陰圧空気圧システムである。
・ピエゾエアポンプは、ハウジングの基部またはその近くに配置されている。
・2つ以上のピエゾエアポンプがある。
・2つ以上のピエゾエアポンプが直列に配置されている。
・2つ以上のピエゾエアポンプが並列に取り付けられている。
・ピエゾエアポンプは、400mBar(40kPa)を超える失速圧力及び毎分1.5リットルの自由空気流を送達する。
・ピエゾエアポンプの重量は10gm未満で、6gm未満の場合がある。
・動作において、搾乳器システムは、20dBの周囲ノイズに対して、最大電力で30dB未満、通常電力で25dB未満のノイズを発生させる。
・動作において、搾乳器システムは、20dBの周囲ノイズに対して、最大電力で約24dB、通常電力で22dBのノイズを発生する。
・乳房シールド及び乳容器がそれぞれ、ハウジングと係合するように圧迫されるまたは押される。
・乳房シールド及び乳容器がそれぞれ、ハウジングとラッチ係合するように圧迫されるまたは押される。
・乳房シールドと乳容器は、クリックなどの可聴音で確認された動作を使用して、それぞれハウジングに挿入及び取り外しできる。
・乳房シールドは、乳房にフィットする形状の略凸面と、乳頭を受け入れる形状の乳頭トンネルを含むワンピースの品目である。
・乳房シールドは、通常の使用のために直立に配置された場合、乳房シールドの上部から底部まで延びる中心線に対して概ね対称である。
・乳房シールドは、乳頭トンネルに挿入された乳頭の周りを円滑に回転して、乳房シールドの隔膜ハウジング部分を乳房の上部に配置するように構成されている。
・乳房シールドは、ガイド部材を使用してハウジング内にスライドする。
・ハウジングは、ガイド部材を使用して、乳房シールドが乳房上に配置されたときに、乳房シールド上にスライドするように構成される。
・乳房シールドが、ハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・ハウジング内のボールベアリングなどのばねプランジャが乳房シールドの小さなくぼみに位置するときに、乳房シールドがハウジングに対して所定の位置にラッチする
【0284】
特徴24 Elvieはウェアラブルで、静かな操作のためのピエゾエアポンプと、便利さのための再利用可能な剛性乳容器を備えている
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形されたハウジング、
(b)前記ハウジング内のピエゾエアポンプ、及び
(c)前記ハウジングに接続されたときに前記ハウジングの一体部分を形成し、また前記ハウジングから取り外し可能な、再利用可能で剛性または折り畳めない乳容器
を含む、ウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・ピエゾエアポンプが閉または閉ループシステムの一部を形成する。
・ピエゾエアポンプは、ハウジングの基部またはその近くに配置されている。
・2つ以上のピエゾエアポンプがある。
・2つ以上のピエゾエアポンプが直列に配置されている。
・2つ以上のピエゾエアポンプが並列に取り付けられている。
・ピエゾエアポンプが、女性の乳房を取り囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾乳する閉ループ陰圧空気圧システムである。
・閉じたシステムは、可撓性隔膜によって「乳」側から分離されている。
・ハウジング内の変形可能な隔膜は、ピエゾポンプによって生成される陰圧の空気圧によって駆動される。
・ピエゾエアポンプは、乳房シールドに直接取り外し可能にフィットする物理的に分離した遠隔変形可能なセルフシール隔膜を駆動する閉ループ陰圧空気圧システムである。
・変形可能な隔膜は、乳房シールドの一体部分である隔膜ハウジング上に取り外し可能に着座する可撓性の略円形の隔膜である。
・変形可能な隔膜は、洗浄のために隔膜ハウジングから取り外し可能である。
・隔膜ハウジングが、陰圧の空気圧を乳房シールドの乳頭トンネルに伝達する空気穴を含み、隔膜が隔膜ハウジングから離れる及びハウジングに向かうと陰圧の空気圧が生じ、乳頭トンネル内の陰圧の空気圧により、乳房及び/または乳頭が乳房シールドに押し付けられ、乳が搾り出される。
・乳房シールドの乳頭トンネルには、搾乳された乳が直接乳容器に流れるように配置された下面に開口部がある。
・ピエゾポンプは、400mBar(40kPa)を超える失速圧力と、毎分1.5リットルの自由空気流を供給する。
・ピエゾエアポンプの重量は10gm未満で、6gm未満の場合がある。
・動作中、搾乳器システムは、20dBの周囲ノイズに対して、最大電力で30dB未満、通常電力で25dB未満のノイズを発生する。
・動作中、搾乳器システムは、20dBの周囲ノイズに対して、最大電力で約24dB、通常電力で22dBのノイズを発生する。
・乳容器はシステムの基部を形成する。
・乳容器は平らな基部を備えているため、表面に安定して置くことができる。
・乳容器はハウジングから取り外し可能である。
・乳容器には、収集された乳の量を示す明瞭または透明な壁またはセクションが含まれている。
・乳容器は、保管のためにシールできる。
・乳容器により、消耗品または交換可能な乳用ポーチが不要になる。
【0285】
特徴25 Elvieは、静かな動作のためのピエゾポンプを備えており、接続されるデバイスである
(a)ハウジング、
(b)前記ハウジング内のピエゾエアポンプ、
(c)乳容器、
(d)前記ピエゾエアポンプの前記動作に関連するデータ収集と、そのデータのデータ分析システムへの送信を可能にするデータ接続モジュール。
を含む、搾乳器システム
オプション
・搾乳器はウェアラブルであり、ハウジングはブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形される。
・送信は、スマートフォン、サーバー、クラウドなどの接続デバイス上で実行されているアプリケーションに送信される。
・データの収集と送信は、システムの他のいずれかの運用データに関連している。
・ピエゾエアポンプは、閉または閉ループシステムの一部を形成する。
・ピエゾエアポンプは、ハウジングの基部またはその近くに配置されている。
・2つ以上のピエゾエアポンプがある。
・2つ以上のピエゾエアポンプが直列に配置されている。
・2つ以上のピエゾエアポンプが並列に取り付けられている。
・ピエゾエアポンプは、女性の乳房を取り囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾り出す閉ループ陰圧空気圧システムである。
・ピエゾエアポンプは、乳房シールドに直接取り外し可能にフィットする物理的に分離した遠隔変形可能なセルフシール隔膜を駆動する閉ループ陰圧空気圧システムである。
・閉じたシステムは、可撓性隔膜によって「乳」側から分離されている。
・ハウジング内の変形可能な隔膜は、ピエゾポンプによって生成される陰圧の空気圧によって駆動される。
・変形可能な隔膜は、乳房シールドの一体部分である隔膜ハウジング上に取り外し可能に着座する可撓性の略円形の隔膜である。
・変形可能な隔膜は、洗浄のために隔膜ハウジングから取り外し可能である。
・隔膜ハウジングが、陰圧の空気圧を乳房シールドの乳頭トンネルに伝達する空気穴を含み、隔膜が隔膜ハウジングから離れる及びハウジングに向かうと陰圧の空気圧が生じ、乳頭トンネル内の陰圧の空気圧により、乳房及び/または乳頭が乳房シールドに押し付けられ、乳が搾り出される。
・乳房シールドの乳頭トンネルには、搾乳された乳が直接乳容器に流れるように配置された下面に開口部がある。
・ピエゾポンプは、400mBar(40kPa)を超える失速圧力と、毎分1.5リットルの自由空気流を供給する。
・ピエゾエアポンプの重量は10gm未満で、6gm未満の場合がある。
・動作中、搾乳器システムは、20dBの周囲ノイズに対して、最大電力で30dB未満、通常電力で25dB未満のノイズを発生する。
・動作中、搾乳器システムは、20dBの周囲ノイズに対して、最大電力で約24dB、通常電力で22dBのノイズを発生する。
・サブシステムは、容器内の液体の量及び/または高さを測定または推測し、そのデータをデータ接続モジュールと共有する。
・サブシステムは、1つまたは複数の光エミッタと光検出器を使用して液体から反射された光エミッタからの光を検出し、反射光の強度を測定することにより、容器内の液体の量及び/または高さを測定または推測する。
・サブシステムには加速度計が含まれ、加速度計からの信号を使用して、サブシステムが容器内の液体の量及び/または高さを正確に測定または推測できるほど十分に液体が静止しているかどうかを判断する。
・データ分析システムは、次のいずれかの指標を分析する。1つ以上のセッションで搾り出される乳の量、1つ以上のセッションで搾り出される乳の率、1つ以上のセッションで搾り出される乳の率のプロファイル。
・データ分析システムは、次のいずれかのメトリックを分析する。ポンプ速度、単一の搾乳セッションの長さ、陰圧の空気圧または真空レベル、ピークの陰圧の空気圧または真空レベル、ポンプサイクル時間または周波数、その日の1回の搾乳セッション時間にわたるポンプ速度のプロファイルの変更。
・データ分析システムは、以下のいずれかのメトリックを判定する:母親が消費する液体の量と種類、セッション前またはセッション中の母親のリラックス状態、セッション前またはセッション中に母親が体験した静かな状態、どの全体的な乳の搾り出しプロファイルに、母親が最も密接に合致しているか。
【0286】
特徴26 Elvieは、ポンプで発生する熱を管理するヒートシンクとピエゾを組み合わせて使用する
(a)ハウジング、
(b)前記ハウジング内の変形可能な隔膜を駆動して陰圧の空気圧を生成する、前記ハウジング内のピエゾエアポンプ、
(c)前記ピエゾエアポンプが生成する前記熱を管理して、快適に着用できるのを確実にするためのヒートシンク
を含む、搾乳器システム。
オプション
・ヒートシンクは、皮膚と接触する可能性のある搾乳器システムのいずれかの部品の最高温度、特に1分超の長時間の接触が48℃以下、好ましくは43℃以下であることを確実にするために使用するよう構成される。
・搾乳器はウェアラブルであり、ハウジングはブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形される。
・ヒートシンクは排気口に接続されているため、ピエゾポンプで暖められた空気は大気に排出される。
・ヒートシンクは乳房シールドを温める。
・ピエゾエアポンプは、閉または閉ループシステムの一部を形成する。
・ピエゾエアポンプは、ハウジングの基部またはその近くに配置されている。
・2つ以上のピエゾエアポンプがある。
・2つ以上のピエゾエアポンプがあり、それぞれ独自のまたは共有のヒートシンクに接続されている。
・2つ以上のピエゾエアポンプが直列に配置されている。
・2つ以上のピエゾエアポンプが並列に取り付けられている。
・ピエゾエアポンプは、女性の乳房を取り囲む領域に陰圧を加えて、その乳房から乳を搾り出す閉ループ陰圧空気圧システムである。
・ピエゾエアポンプは、乳房シールドに直接取り外し可能にフィットする物理的に分離した遠隔変形可能なセルフシール隔膜を駆動する閉ループ陰圧空気圧システムである。
・閉じたシステムは、可撓性隔膜によって「乳」側から分離されている。
・ハウジング内の変形可能な隔膜は、ピエゾポンプによって生成される陰圧の空気圧によって駆動される。
・変形可能な隔膜は、乳房シールドの一体部分である隔膜ハウジング上に取り外し可能に着座する可撓性の略円形の隔膜である。
・変形可能な隔膜は、洗浄のために隔膜ハウジングから取り外し可能である。
・隔膜ハウジングが、陰圧の空気圧を乳房シールドの乳頭トンネルに伝達する空気穴を含み、隔膜が隔膜ハウジングから離れるときに陰圧の空気圧が生じ、乳頭トンネル内の陰圧の空気圧により、乳房及び/または乳頭が乳房シールドに押し付けられ、乳が搾り出される。
・乳房シールドの乳頭トンネルには、搾乳された乳が直接乳容器に流れるように配置された下面に開口部がある。
・ピエゾポンプは、400mBar(40kPa)を超える失速圧力と、毎分1.5リットルの自由空気流を供給する。
・ピエゾエアポンプの重量は10gm未満で、6gm未満の場合がある。
・動作中、搾乳器システムは、20dBの周囲ノイズに対して、最大電力で30dB未満、通常電力で25dB未満のノイズを発生する。
・動作中、搾乳器システムは、20dBの周囲ノイズに対して、最大電力で約24dB、通常電力で22dBのノイズを発生する。
【0287】
特徴27 Elvieはウェアラブルで、陰圧エアポンプからの空気で膨張させた小さなブラダを使って母親の乳房を優しくマッサージする
(a)ハウジング、
(b)女性の乳房を取り囲む領域に陰圧を加えてその乳房から搾乳する閉ループ陰圧空気圧システムを駆動する前記ハウジング内のエアポンプ
を含み、
(c)前記エアポンプは、前記乳房の1つまたは複数の部分をマッサージするように構成された1つまたは複数の空気ブラダまたはライナーを定期的または連続的に膨張させるための空気も提供する、搾乳器システム。
オプション
・エアポンプはピエゾポンプである。
・搾乳器システムはウェアラブルで、ハウジングは少なくとも部分的にブラジャーの内側に収まる形状になっている。
・ブラダまたはライナーは、ハウジングに取り付けられる乳房シールドに形成される。
【0288】
特徴28 Elvieはウェアラブルで、陰圧エアポンプからの温かい空気で膨張させた小さなチャンバを使用して、母親の乳房を優しく温める
(a)ハウジング、
(b)女性の乳房を取り囲む領域に陰圧を加えてその乳房から搾乳する閉ループ陰圧空気圧システムを駆動する前記ハウジング内のピエゾポンプなどのエアポンプ
を含み、
(c)前記エアポンプは、前記乳房の1つ以上の部分に温かさを加えるように構成された1つ以上の空気チャンバを定期的または連続的に膨張させる温かい空気も提供する、
搾乳器システム。
オプション
・搾乳器システムはウェアラブルで、ハウジングは少なくとも部分的にブラジャーの内側に収まる形状になっている。
・空気チャンバは、ハウジングに取り付けられた乳房シールドに配置された変形可能な隔膜である。
【0289】
C.Elvie乳容器特徴クラスタ
特徴29 Elvieはウェアラブルで、ブラジャーの内側に快適にフィットするように、ポンプの下部を形成する再利用可能な剛性乳容器が含まれている
(a)ブラジャーの内側にフィットするように曲面で少なくとも部分的に形成され、搾乳機構を含むハウジング、及び
(b)前記ハウジングに接続されたときに、前記ハウジングの一体型下部を形成する再利用可能な剛性または折り畳めない乳容器であって、前記ハウジングの曲面形状を継続するように成形され、前記ブラジャーの内側に快適に保持され得るようにする、前記乳容器
を含むよう構成される、ウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・乳容器はシステムの基部を形成する。
・乳容器は平らな基部を備えているため、表面に安定して置くことができる。
・乳容器は、プッシュ動作でハウジングに取り付けられる。
・乳容器には、収集された乳の量を示す明瞭または透明な壁またはセクションが含まれている。
・乳容器は、保管のためにシールできる。
・乳容器により、消耗品または交換可能な乳ポーチが不要になる。
・乳容器には、乳房シールドの乳頭トンネルの開口部の真下にある開口部、注ぎ口、または蓋があり、搾り出された乳は重力で乳頭トンネルの開口部から乳容器に流れ込む。
・乳容器には、乳房シールドの開口部に対して搾乳機構からの陰圧の空気圧でセルフシールする開口部、注ぎ口、または蓋が含まれ、乳は開口部を通って乳容器に重力で流れる。
・乳容器はブロー成形構造を使用して作られている。
・乳容器には、直径3cm以上の掃除を容易にするために大きな直径の開口部がある。
・大きな開口部は、一体型の注ぎ口を備えたバヨネット取り付けキャップで閉じられている。
・可撓性のゴム製弁またはエラストマー製の弁がキャップまたは注ぎ口に取り付けられ、エアポンプ機構によって陰圧の空気圧が加えられたときにシールされたままになるゴム製またはエラストマー製のダックビル弁を含み、陰圧の空気圧を乳容器にかけないことを確実にするようにする。
・搾乳機構は、女性の乳房を取り囲む領域に陰圧を加えて、乳房から乳を搾り出す閉ループ陰圧空気圧システムである。
【0290】
特徴30 Elvieはウェアラブルで、シンプルなプッシュトゥラッチ動作でハウジングにラッチする乳容器が含まれている
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形され、搾乳機構を含むハウジング、及び
(b)乳容器であって、前記ハウジングに1回のプッシュ動作で十分に押し付けられると、取り外し可能に取り付けまたはラッチする機構で前記ハウジングに取り付け可能な前記乳容器
を含む、ウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・乳容器には、乳房シールドの開口部に対して搾乳機構からの陰圧の空気圧でセルフシールする開口部、注ぎ口、または蓋が含まれ、乳は開口部を通って乳容器に重力で流れる。
・乳容器は、ハウジングに接続されると、ハウジングの下部全体を形成し、片手で操作できる解放機構でハウジングから取り外し可能である。
・取り外し可能に取り付けまたはラッチする機構は、機械的または磁気的な機構である。
・機械的機構には、乳容器の上部にあるフランジ、または乳容器がハウジング内へとロックするためにハウジングに押されるとき、その表面に対してラッチ位置を占めるよう表面と係合及び通過する、含まれる乳への開口部をシールするシーリングプレートが含まれる。
・ハウジングにはボタンがあり、押したときにフランジから離れるように表面を曲げることで、乳容器をハウジングから解放し、フランジが表面にかみ合わなくなり、ラッチが掛からなくなるようにする。
・乳容器を所定の位置に固定または固定する機構は、カチッという音がする。
・乳容器はシステムの基部を形成する。
・乳容器は平らな基部を備えているため、表面に安定して置くことができる。
・ラッチを解除し、ハウジングを乳容器から外すことにより、乳容器をハウジングから取り外すことができる。
・乳容器には、収集された乳の量を示す明瞭または透明な壁またはセクションが含まれている。
・乳容器は、保管のためにシールできる。
・乳容器により、消耗品または交換可能な乳用ポーチが不要になる。
・乳容器には、乳房シールドの乳頭トンネルの開口部の真下に位置する開口部が含まれており、搾り出された乳は重力によって乳頭トンネルの開口部から乳容器に流れ込む。
・乳容器はブロー成形構造を使用して作られている。
・乳容器には、直径3cm以上の掃除を容易にするために大きな直径の開口部がある。
・大きな開口部は、一体型の注ぎ口を備えたバヨネット取り付けキャップで閉じられている。
・可撓性のゴム製弁またはエラストマー製の弁がキャップまたは注ぎ口に取り付けられ、エアポンプによって陰圧の空気圧が加えられたときにシールされたままになるゴム製またはエラストマー製のダックビル弁を含み、陰圧の空気圧を乳容器にかけないことを確実にするようにする。
・搾乳機構は、女性の乳房を取り囲む領域に陰圧を加えて、乳房から乳を搾り出す閉ループ陰圧空気圧システムである。
【0291】
特徴31 Elvieはウェアラブルで、便利さのための一体の乳注ぎ口を備える取り外し可能な乳容器が含まれている
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形され、搾乳機構を含むハウジング、及び
(b)再利用可能な乳容器であって、前記ポンプの前記曲面の形状または乳房様の形状を継続するように形作られた表面で前記ハウジングに接続され、前記ポンプがブラジャーの内側で快適に保持できるようにし、その場合に乳を注ぐための注ぎ口を前記乳容器が含む、前記再利用可能な乳容器
を含む、ウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・注ぎ口は乳容器に一体型である。
・注ぎ口は、乳容器の取り外し可能な蓋に一体型である。
・注ぎ口は、乳容器の前端またはその近くに配置される。
・注ぎ口は、容器から切り取るなどして、容器から取り外し可能である。
・乳頭は注ぎ口に取り付け可能である。
・可撓性のゴム製弁またはエラストマー製の弁がキャップまたは注ぎ口に取り付けられ、エアポンプによって陰圧の空気圧が加えられたときにシールされたままになるゴム製またはエラストマー製のダックビル弁を含み、陰圧の空気圧を乳容器にかけないことを確実にするようにする。
・乳容器はシステムの基部を形成する。
・乳容器は平らな基部を備えているため、表面に安定して置くことができる。
・乳容器はハウジングから取り外し可能である。
・乳容器には、収集された乳の量を示す明瞭または透明な壁またはセクションが含まれている。
・乳容器は、保管のためにシールできる。
・乳容器により、消耗品または交換可能な乳用ポーチが不要になる。
・乳容器には、乳房シールドの乳頭トンネルの開口部の真下に位置する開口部が含まれ、搾り出された乳は、重力で乳頭トンネルの開口部を通り、乳容器の注ぎ口から乳容器に流れ込む。
・乳容器には、乳房シールドの開口部に対して搾乳機構からの陰圧の空気圧でセルフシールする開口部、注ぎ口、または蓋が含まれ、乳は開口部を通って乳容器に重力で流れる。
・乳容器はブロー成形構造を使用して作られている。
・乳容器には、直径3cm以上の掃除を容易にするために大きな直径の開口部がある。
・大きな開口部は、一体型の注ぎ口を備えたバヨネット取り付けキャップで閉じられている。
・搾乳機構は、女性の乳房を取り囲む領域に陰圧を加えて、乳房から乳を搾り出す閉ループ陰圧空気圧システムである。
【0292】
特徴32 Elvieはウェアラブルで、迅速で信頼性の高い乳の収集のために、乳房シールドによって定義された乳流路の下に、取り外し可能な乳容器が含まれている
(a)搾乳機構を含むハウジングであって、少なくとも部分的にブラジャーの内側に適合するように成形された前記ハウジング、及び
(b)乳頭を受け入れるように形作られた乳頭トンネルを含み、乳流路の開始を規定する開口部を含む乳房シールド、
(c)前記搾乳器が通常の使用のために配置または方向付けられている場合、前記ハウジングに接続されたときに前記開口部または前記乳流路の完全に下に配置される再利用可能な乳容器
を含む、ウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・乳容器には、乳房シールドの乳頭トンネルの開口部の真下にある開口部が含まれており、搾り出された乳は、重力で乳頭トンネルの開口部を通って乳容器の注ぎ口から乳容器に流れ込む。
・乳は開口部から乳容器に直接流れ込む。
・乳は開口部から乳容器に直接流れ込む。
・乳容器には、乳房シールドの開口部に対して搾乳機構からの陰圧の空気圧でセルフシールする開口部、注ぎ口、または蓋が含まれ、乳は重力によって開口部から乳容器に流れ込む。
・乳は開口部から直接乳容器に取り付けられた弁に流れる。弁は閉じているが、弁と乳房シールド開口部の間の空気量には十分な陰圧の空気圧があり、後に空気圧が十分に上昇したとき容器に乳を解放するよう開く。
・乳は、開口部から注ぎ口に取り付けられた弁に直接流れ込み、さらに弁は乳容器に取り付けられる。
・乳容器には、直径3cm以上の掃除を容易にするために大きな直径の開口部がある。
・大きな開口部は、一体型の注ぎ口を備えたバヨネット取り付けキャップで閉じられている。
・可撓性のゴム製またはエラストマー製の弁が乳容器のキャップまたは注ぎ口に取り付けられており、エアポンプによって陰圧の空気圧が加えられたときにシールされたままになるゴム製またはエラストマー製のダックビル弁が含まれ、陰圧の空気圧を確保する乳容器には適用されず、乳はダックビル弁に向かって流れ、弁が閉じている間保持され、陰圧が解除されて弁が開くと、弁を通過して乳容器に流れ込む。
・乳房シールド及び乳容器がそれぞれ、ハウジングと係合するように圧迫されるまたは押される。
・乳房シールド及び乳容器がそれぞれ、ハウジングとラッチ係合するように圧迫されるまたは押される。
・2つの取り外し可能な部品は、それぞれがクリック音などの可聴音で確認される動作を使用してハウジングに挿入及び取り外し可能である。
・乳房シールドは、乳房にフィットする形状の略凸面と、乳頭を受け入れる形状の乳頭トンネルを含むワンピースの品目である。
・乳房シールドは、通常の使用のために直立に配置された場合、乳房シールドの上部から底部まで延びる中心線に対して概ね対称である。
・乳房シールドは、乳頭トンネルに挿入された乳頭の周りを円滑に回転して、乳房シールドの隔膜ハウジング部分を乳房の上部に配置するように構成されている。
・乳房シールドは、ガイド部材を使用してハウジング内にスライドする。
・ハウジングは、ガイド部材を使用して、乳房シールドが乳房上に配置されたときに、乳房シールド上にスライドするように構成される。
・乳房シールドが、ハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・ハウジング内のボールベアリングなどのばねプランジャが乳房シールドの小さなくぼみに位置するときに、乳房シールドがハウジングに対して所定の位置にラッチする。
・乳房シールドが、磁石を使用してハウジングに対して所定の位置にラッチする。
【0293】
特徴33 Elvieはウェアラブルで、使用と清掃を簡単にするために、光学的に澄んでいる食器洗い機に安全なプラスチック製の乳房シールドと取り外し可能な乳容器が含まれている
(a)搾乳機構を含むハウジング、及び
(b)乳頭を受け入れる形状の領域を画定する乳房シールドであって、前記領域は、乳流路の開始を画定する前記乳房シールド、
(c)前記ハウジングに接続されたときに、前記ハウジングの前記基部を形成するように配置される、再利用可能な剛性または折り畳めない乳容器
を含み、
前記乳房シールドと前記乳容器は、実質的に光学的に澄んでいる食器洗い機に安全な材料で作られている、搾乳器システム。
オプション
・素材は、Tritan(TM)などのポリカーボネート素材である。
・搾乳器システムはウェアラブルであり、ハウジングは少なくとも部分的にブラジャーの内側に収まる形状になっている。
・乳房シールドは、乳房にフィットする形状の略凸面と、乳頭を受け入れる形状の乳頭トンネルを含むワンピースの品目である。
・乳房シールドは、通常の使用のために直立に配置された場合、乳房シールドの上部から底部まで延びる中心線に対して概ね対称である。
・乳房シールドは、乳頭トンネルに挿入された乳頭の周りを円滑に回転して、乳房シールドの隔膜ハウジング部分を乳房の上部に配置するように構成されている。
・乳房シールドが、ハウジング内のエアポンプシステムによって陰圧の空気圧が加えられると曲がり、乳を搾り出させるために、乳房及び/または乳頭を乳房シールドに対して引っ張るその陰圧の空気圧を伝達する可撓性隔膜を動作する。
・可撓性隔膜は、乳房シールドの隔膜ハウジング部分から取り外して清掃できる。
・隔膜ハウジングが、陰圧の空気圧を乳房シールドの乳頭トンネルに伝達する空気穴を含み、隔膜が隔膜ハウジングから離れる及びハウジングに向かうと陰圧の空気圧が生じ、乳頭トンネル内の陰圧の空気圧により、乳房及び/または乳頭が乳房シールドに押し付けられ、乳が搾り出される。
・乳房シールド及び乳容器がそれぞれ、ハウジングと係合するように圧迫されるまたは押される。
・乳房シールド及び乳容器がそれぞれ、ハウジングとラッチ係合するように圧迫されるまたは押される。
・乳房シールドと乳容器は、クリックなどの可聴音で確認された動作を使用して、それぞれハウジングに挿入及び取り外しできる。
・乳容器には、乳房シールドの開口部に対して搾乳機構からの陰圧の空気圧でセルフシールする開口部、注ぎ口、または蓋が含まれ、乳は開口部を通って乳容器に重力で流れる。
・乳房シールドは、乳房にフィットする形状の略凸面と、乳頭を受け入れる形状の乳頭トンネルを含むワンピースの品目である。
・乳房シールドは、通常の使用のために直立に配置された場合、乳房シールドの上部から底部まで延びる中心線に対して概ね対称である。
・乳房シールドは、乳頭トンネルに挿入された乳頭の周りを円滑に回転して、乳房シールドの隔膜ハウジング部分を乳房の上部に配置するように構成されている。
・乳房シールドは、ガイド部材を使用してハウジング内にスライドする。
・ハウジングは、ガイド部材を使用して、乳房シールドが乳房上に配置されたときに、乳房シールド上にスライドするように構成される。
・乳房シールドは、ハウジングに対する所定の位置にラッチする。
・ハウジング内のボールベアリングなどのばねプランジャが乳房シールドの小さなくぼみに位置するときに、乳房シールドがハウジングに対して所定の位置にラッチする
・乳房シールドは、磁石を使用してハウジングに対して所定の位置にラッチする。
【0294】
特徴34 Elvieはウェアラブルで、組み立てと分解の便宜のために、陰圧の空気圧下でセルフシールする様々なコンポーネントが含まれている
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形され、エアポンプ機構を含むハウジング、
(b)乳房シールド、
(c)前記エアポンプ機構によって生じる空気圧の変化に応じて曲がり、前記乳房シールドをシールする隔膜、
(d)前記乳房シールドをシールする再利用可能な乳容器
を含み、
前記隔膜及び前記再利用可能な乳容器のいずれかまたは両方が、前記搾乳機構によって提供される前記陰圧の空気圧の下で実質的にセルフシールする
ウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・乳容器には、乳房シールドの開口部に対して搾乳機構からの陰圧の空気圧でセルフシールする開口部、注ぎ口、または蓋が含まれ、乳は開口部を通って乳容器に重力で流れる。
・再利用可能な乳容器には、乳房シールドからの導管に対してセルフシールし、乳を容器に入れることができるが、こぼれず、また弁が(a)閉じる、及び(b)搾乳機構によって提供される陰圧の空気圧の下で導管に対して部分的にまたは完全にセルフシールする一方向弁を含む。
・一方向弁は、乳容器、または締まり嵌めで乳容器の蓋または注ぎ口に取り付けられており、通常の使用では個別に洗浄するために簡単に取り外される。
・隔膜は、搾乳機構によって提供される陰圧の空気圧の下で、乳房シールドに部分的または完全にセルフシールする。
・隔膜は、搾乳機構によって提供される陰圧の空気圧の下で、ハウジングに部分的または完全にセルフシールする。
・隔膜は、エラストマーまたはゴム製のラッチを使用して隔膜ハウジングに取り付けられており、通常の使用では個別に洗浄するために簡単に取り外される。
・乳房シールド及び乳容器がそれぞれ、ハウジングと係合するように圧迫されるまたは押される。
・乳房シールド及び乳容器がそれぞれ、ハウジングとラッチ係合するように圧迫されるまたは押される。
・乳房シールドと乳容器は、クリックなどの可聴音で確認された動作を使用して、それぞれハウジングに挿入及び取り外しできる。
・乳房シールドは、乳房にフィットする形状の略凸面と、乳頭を受け入れる形状の乳頭トンネルを含むワンピースの品目である。
・乳房シールドは、通常の使用のために直立に配置された場合、乳房シールドの上部から底部まで延びる中心線に対して概ね対称である。
・乳房シールドは、乳頭トンネルに挿入された乳頭の周りを円滑に回転して、乳房シールドの隔膜ハウジング部分を乳房の上部に配置するように構成されている。
・乳房シールドは、ガイド部材を使用してハウジング内にスライドする。
・ハウジングは、ガイド部材を使用して、乳房シールドが乳房上に配置されたときに、乳房シールド上にスライドするように構成される。
・乳房シールドは、ハウジングに対する所定の位置にラッチする。
・ハウジング内のボールベアリングなどのばねプランジャが乳房シールドの小さなくぼみに位置するときに、乳房シールドがハウジングに対して所定の位置にラッチする
・乳房シールドは、磁石を使用してハウジングに対して所定の位置にラッチする。
【0295】
特徴35 Elvieはウェアラブルで、乳容器の前端に注ぎやすいように注ぎ口が付いている
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形され、搾乳機構を含むハウジング、及び
(b)前記ハウジングの一体化部分を形成する乳容器、
(c)前記乳容器の前記前端またはその近くに配置された再利用可能な注ぎ口
を含む、単一ユニットとして構成されるウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・乳容器は多機能瓶であり、搾り出されている乳を入れるための保管容器として、またその乳用の冷蔵及び冷凍可能な保管瓶として、また乳児がその乳を飲み得る瓶としても機能する。
・注ぎ口は、乳容器の取り外し可能な蓋に一体型である。
・注ぎ口は、容器から切り取るなどして、容器から取り外し可能である。
・乳頭は注ぎ口に取り付け可能である。
・乳容器の前端またはその近くに注ぎ口を配置することにより、乳容器は、乳容器の蓋の中央に注ぎ口を配置する場合よりも簡単に完全に空になる。
・注ぎ口は、通常、搾り出された乳が流れる乳房シールドの注ぎ口または乳頭トンネルの開口部の下に着座する。
・再利用可能な乳容器には、乳房シールドからの導管に対してセルフシールし、乳を容器に入れることができるが、こぼれず、また弁が(a)閉じる、及び(b)搾乳機構によって提供される陰圧の空気圧の下で導管に対して部分的にまたは完全にセルフシールする一方向弁を含む。
・乳容器には、乳房シールドの開口部に対して搾乳機構からの陰圧の空気圧でセルフシールする開口部、注ぎ口、または蓋が含まれ、乳は開口部を通って乳容器に重力で流れる。
【0296】
特徴36 Elvieはウェアラブルで、幅広の肩の形をした乳容器が含まれており、乳児が簡単に持つことができる飲用瓶として適合させることができる
単一ユニットとして構成され、
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形され、搾乳機構を含むハウジング、
(b)乳房シールド、
(c)前記ハウジングから取り外し可能で、高さよりも幅が広いために乳児が容易に保持できる飲用瓶としても機能する形状または構成の乳容器
を含む、ウェアラブル搾乳器システム。
オプション
・乳頭は乳容器に直接取り付け可能である。
・注ぎ口または飲み口は、乳容器に一体型である。
・ショルダーの幅は少なくとも2cm、ネックの高さは1cm以下であり、これにより、乳児が容器内の乳から授乳するときに容器を簡単につかんで保持することができる。
・注ぎ口/乳頭/ストローは、容器の縁の端の近くにある。
・乳容器は多機能瓶であり、搾り出されている乳を入れるための保管容器として、またその乳用の冷蔵及び冷凍可能な保管瓶として、また乳児がその乳を飲み得る瓶としても機能する。
・再利用可能な乳容器には、乳房シールドからの導管に対してセルフシールし、乳を容器に入れることができるが、こぼれず、また弁が(a)閉じる、及び(b)搾乳機構によって提供される陰圧の空気圧の下で導管に対して部分的にまたは完全にセルフシールする一方向弁を含む。
・乳容器には、乳房シールドの開口部に対して搾乳機構からの陰圧の空気圧でセルフシールする開口部、注ぎ口、または蓋が含まれ、乳は開口部を通って乳容器に重力で流れる。
・注ぎ口は乳容器に一体型である。
・注ぎ口は、乳容器の取り外し可能な蓋に一体型である。
・注ぎ口は、乳容器の前端またはその近くに配置される。
・注ぎ口は、容器から切り取るなどして、容器から取り外し可能である。
・乳頭は注ぎ口に取り付け可能である。
・可撓性のゴム製弁またはエラストマー製の弁がキャップまたは注ぎ口に取り付けられ、エアポンプによって陰圧の空気圧が加えられたときにシールされたままになるゴム製またはエラストマー製のダックビル弁を含み、陰圧の空気圧を乳容器にかけないことを確実にするようにする。
・乳容器はシステムの基部を形成する。
・乳容器は平らな基部を備えているため、表面に安定して置くことができる。
・乳容器はハウジングから取り外し可能である。
・乳容器には、収集された乳の量を示す明瞭または透明な壁またはセクションが含まれている。
・乳容器は、保管のためにシールできる。
・乳容器により、消耗品または交換可能な乳ポーチが不要になる。
・乳容器は、乳房シールドの乳頭トンネルの開口部の真下に位置する開口部を含み、搾乳された乳は、重力で乳頭トンネルの開口部を通り、乳容器の注ぎ口から乳容器に流れ込む。
・乳容器はブロー成形構造を使用して作られている。
・乳容器には、直径3cm以上の掃除を容易にするために大きな直径の開口部がある。
・大きな開口部は、一体型の注ぎ口を備えたバヨネット取り付けキャップで閉じられている。
【0297】
D. Elvie IRシステム特徴クラスタ
特徴37 Elvieはウェアラブルで、迅速で信頼性の高いフィードバックを得るために、容器内の乳の量を測定する光ベースのシステムが含まれている
搾乳器または母乳収集デバイスの一部として使用するための、乳の量の判定のためのシステムであって、
(a)再利用可能な剛性または折り畳めない乳容器、
(b)放射を前記乳の前記表面に向けるように構成された少なくとも1つの光エミッタ、
(c)前記乳の前記表面からの反射放射を検出するように構成された少なくとも1つの光検出器
を含み、
前記光エミッタ及び検出器は、前記容器内の前記乳の高さを測定する、または量を推測するサブシステムの一部として動作する前記システム。
オプション
ウェアラブル搾乳器システムは、
(a)ブラジャーの内側にフィットするように少なくとも部分的に成形され、搾乳機構を含むハウジング、及び
(b)乳房シールド、
(c)ハウジングに接続されたときにハウジングの基部を形成するように配置された、再利用可能な剛性または折り畳めない乳容器、
を含み、
容器の上部は、ハウジングの基部に配置された1つ以上の光エミッタの下に位置合わせされる光学的に澄んでいる領域を含む。
・サブシステムは、1つまたは複数の光エミッタと光検出器を使用して液体から反射されたエミッタからの光を検出し、反射光の強度を測定することにより、容器内の液体の量及び/または高さを測定または推測する。
・サブシステムには加速度計が含まれ、加速度計からの信号を使用して、サブシステムが容器内の液体の量及び/または高さを正確に測定または推測できるほど十分に液体が静止しているかどうかを判断する。
・サブシステムは、容器内の液体の量及び/または高さを測定または推測し、そのデータをデータ接続モジュールと共有する。
・量またはレベルが閾値を超える場合、搾乳機構は自動的にモードを変更する、例えば刺激モードから搾り出しモードへと変更する。
・量またはレベルが閾値を超える場合、搾乳機構が自動的に停止する。
・乳の流れデータがキャプチャされ、保存される。
・乳の流れが閾値を下回ると、母親に通知が送られる。
【0298】
特徴38 液体量測定用の個別のIRパック
搾乳器の容器内の前記液体の量を測定するための液体レベル測定システムであって、
(a)前記容器内の前記液体の前記表面に光を向ける1つ以上の光エミッタ、
(b)前記液体から反射された前記光エミッタからの光を検出するように構成された1つ以上の光レシーバ、
(c)前記検出された光の測定された特性を使用して前記液体の前記量を推測、測定、または計算するサブシステム、
(d)前記システムを前記容器上に配置するカラーまたはその他の固定システム
を含む、前記システム。
オプション
・乳の量は、乳が容器に入ったとき、または乳が容器から取り出されたときに測定される。
・測定された特性には反射光強度が含まれる
【0299】
特徴39 液体の傾斜角の測定と組み合わせた個別のIRパック
容器内の液体の傾斜角を測定するための液体レベル測定システムであって、
(a)前記容器内の前記液体の前記表面に光を向ける1つ以上の光エミッタ、
(b)前記液体から反射された前記光の特性を測定するように構成された1つ以上の光レシーバ、
(c)前記検出された光の測定された特性を使用して前記液体の傾斜角を推測、測定、または計算する加速度計を含むサブシステム、
(d)前記システムを前記容器上に配置するカラーまたはその他の固定システム
を含む前記システム。
オプション
・測定された特性には反射光強度が含まれる
・液体の量は、液体が容器に入ったとき、または液体が容器から取り除かれたときに測定される。
・サブシステムには加速度計が含まれ、加速度計からの信号を使用して、サブシステムが容器内の液体の量及び/または高さを正確に測定または推測できるほど十分に液体が静止しているかどうかを判断する。
・サブシステムは、容器内の液体の量及び/または高さを測定または推測し、そのデータをデータ接続モジュールと共有する。
【0300】
一般的に適用可能なオプション機能
・充填されていないユニット全体の重量は250g未満で、好ましくは214gである。
・銀ベースの殺菌剤が、通常の洗浄で蒸気滅菌または熱滅菌されていないすべての部品に使用される。
・ハウジングが充電式バッテリを含む。
・システムは自己独立型である。
・システムは閉ループシステムである。
・搾乳器システムは、一体型充電式バッテリ、制御電子機器、及び閉じたシステムとして動作する1つ以上のエアポンプを含む自己独立型のウェアラブルデバイスで、可撓性隔膜を駆動して、順次陰圧を乳房に送り、乳を搾り出させる。
・ハウジングの前面は全体的に丸みを帯びているか凸面であり、正面から見たときの形状は全体的に涙滴である。
【0301】
E.ブラジャークリップ特徴クラスタ
特徴40 ブラジャーアジャスター
授乳用またはマタニティブラ用のブラジャーアジャスターであって、前記授乳用またはマタニティブラが、乳頭を露出するために外すことができるフラップであって、留め金、フックまたは前記フラップに取り付けられる他のファスナーを使用して前記ショルダーストラップに取り付けられる前記フラップ、及び前記ショルダーストラップに取り付けられる対応するファスナーを伴うブラカップを含み、
前記ブラアジャスターは、一端で前記フラップに取り付けられた前記ファスナーに対して取り付け可能であり、また他端で前記ショルダーストラップに取り付けられた前記ファスナーに対して取り付け可能であり、したがって、ウェアラブル搾乳器を収容するのに十分な有効ブラカップサイズを増加させ、前記フラップとショルダーストラップから取り外しも可能である、前記ブラアジャスター。
オプション
・ブラジャーアジャスターは、フラップがショルダーストラップに直接取り付けられている場合でも、ブラジャーの通常の着用中にブラジャーの位置に保持され、ウェアラブル搾乳器を使用する場合にのみ有効なブラカップサイズを大きくするために使用される。
・ブラジャーアジャスターは拡張可能または弾力がある。
・ブラジャーアジャスターは固定した長さである。
・ブラジャーアジャスターには、使用者がブラストラップ上でスライドしてブラアジャスターを所定の位置に固定できるクリップが含まれている。
・ブラジャーアジャスターは洗濯機で洗える。
【0302】
F.搾乳器のコンテキスト外に配置できるその他の機能
特徴41 直列または並列に接続された複数のピエゾポンプを使用したウェアラブルデバイス
直列または並列に一緒に取り付けられた複数のピエゾポンプを含む、ウェアラブルデバイス。
オプション
・ウェアラブルデバイスは医療用ウェアラブルデバイスである。
・ピエゾは、空気またはいずれかの液体などをポンプで送る。
・システムは、並列モードと直列モードとを切り替えて、より素早く、より低いまたは高い圧力に到達できる。
【0303】
特徴42 ピエゾポンプとヒートシンクを一緒に取り付けたウェアラブル医療機器。
一緒に取り付けられたピエゾポンプとヒートシンクを含む、ウェアラブル医療機器。
オプション
・ウェアラブルデバイスは、直列に接続された複数のピエゾポンプを使用する。
・ウェアラブルデバイスは、並列接続された複数のピエゾポンプを使用する。
・各ピエゾポンプは、独自のヒートシンクまたは共通のヒートシンクに接続されている。
・ヒートシンクまたは各ヒートシンクは、皮膚と接触する可能性のある搾乳器システムのいずれかの部品の最高温度、特に1分超の長時間の接触が48℃以下、好ましくは43℃以下に確実になるよう構成される。
・ウェアラブルデバイスにはサーマルカットアウトが含まれている。
・通常の使用で、過剰な熱は、使用者の皮膚に長時間接触しないように選択されたデバイスの特定の場所に迂回される。
・ユースケースの応用例
〇創傷の治療
〇高温の火傷
〇睡眠時無呼吸
〇深部静脈血栓症
〇スポーツ傷害。
・ウェアラブル医療機器は、USB経由で電源供給/充電される。
【0304】
注意
上記で参照された構成は、本発明の原理の応用の例示にすぎないことを理解されたい。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、多数の修正及び代替の構成を考案することができる。本発明を図面に示し、本発明の最も実用的かつ好ましい例(複数可)と現在考えられているものに関連して、特別にまた詳細に、これまでに十分に説明したが、当業者には、本明細書に記載の本発明の原理及び概念から逸脱することなく、多数の修正を行うことができることが明らかである。
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