(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-21
(45)【発行日】2023-08-29
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/06 20120101AFI20230822BHJP
【FI】
G06Q20/06 300
(21)【出願番号】P 2023020947
(22)【出願日】2023-02-14
【審査請求日】2023-02-14
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 公開日 2022年11月30日 “PayPayアプリ”バージョン3.66.0 アップルストア(https://appstoreconnect.apple.com)
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河野 勇輝
(72)【発明者】
【氏名】土門 弘典
【審査官】庄司 琴美
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0379486(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0300199(US,A1)
【文献】特開2023-006791(JP,A)
【文献】特開2022-189955(JP,A)
【文献】米国特許第07693771(US,B1)
【文献】特開2007-299056(JP,A)
【文献】特開2020-161180(JP,A)
【文献】特開2016-224498(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0184434(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-2289460(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子マネーの決済アプリを介した送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金の履歴を取得する取得部と、
前記個人間送金の履歴から、前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われているかを確認する確認部と、
前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われている場合には、前記送金元ユーザに定期送金の設定を提案する提案部と、
前記送金元ユーザが定期送金の設定に同意した場合、前記送金先ユーザへの定期送金を設定する設定部と、
定期送金の設定に従って、前記送金先ユーザに自動的に送金する送金処理部と
を備え
、
前記取得部は、前記送金先ユーザの電子マネーの利用履歴を取得し、
前記提案部は、前記送金先ユーザの電子マネーの利用履歴から、前記送金元ユーザに対する定期送金の設定の提案を取りやめる
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
電子マネーの決済アプリを介した送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金の履歴を取得する取得部と、
前記個人間送金の履歴から、前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われているかを確認する確認部と、
前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われている場合には、前記送金元ユーザに定期送金の設定を提案する提案部と、
前記送金元ユーザが定期送金の設定に同意した場合、前記送金先ユーザへの定期送金を設定する設定部と、
定期送金の設定に従って、前記送金先ユーザに自動的に送金する送金処理部と
を備え、
前記取得部は、前記送金先ユーザの電子マネーの利用履歴を取得し、
前記設定部は、前記送金先ユーザの電子マネーの利用履歴から、前記送金元ユーザの定期送金の設定を解除する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記確認部は、前記個人間送金の履歴において、前記送金元ユーザが前記送金先ユーザに対して個人間送金で所定期間内に所定のパターンで所定金額が繰り返し送金している場合、個人間送金が反復して行われていると推定し、
前記提案部は、前記所定のパターンでの前記所定金額の定期送金の設定を提案する
ことを特徴とする請求項1
又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記確認部は、前記個人間送金の履歴から、前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金のパターンを推定する
ことを特徴とする請求項1
又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記確認部は、前記個人間送金の履歴から、前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金で送金される金額を推定する
ことを特徴とする請求項1
又は2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記確認部は、
ウォレットが紐づいている場合に、又はペアレンタルコントロールの対応がされている場合に、又は前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとのそれぞれの位置情報に基づいて、前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの関係性を推定する
ことを特徴とする請求項1
又は2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金は、指定・設定された用途にしか使用できない電子マネーの送金である
ことを特徴とする請求項1
又は2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
電子マネーの決済アプリを介した送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金の履歴を取得する取得工程と、
前記個人間送金の履歴から、前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われているかを確認する確認工程と、
前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われている場合には、前記送金元ユーザに定期送金の設定を提案する提案工程と、
前記送金元ユーザが定期送金の設定に同意した場合、前記送金先ユーザへの定期送金を設定する設定工程と、
定期送金の設定に従って、前記送金先ユーザに自動的に送金する送金処理工程と
を含
み、
前記取得工程では、前記送金先ユーザの電子マネーの利用履歴を取得し、
前記提案工程では、前記送金先ユーザの電子マネーの利用履歴から、前記送金元ユーザに対する定期送金の設定の提案を取りやめる
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
電子マネーの決済アプリを介した送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金の履歴を取得する取得手順と、
前記個人間送金の履歴から、前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われているかを確認する確認手順と、
前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われている場合には、前記送金元ユーザに定期送金の設定を提案する提案手順と、
前記送金元ユーザが定期送金の設定に同意した場合、前記送金先ユーザへの定期送金を設定する設定手順と、
定期送金の設定に従って、前記送金先ユーザに自動的に送金する送金処理手順と
をコンピュータに実行させる
ための情報処理プログラムであって、
前記取得手順では、前記送金先ユーザの電子マネーの利用履歴を取得し、
前記提案手順では、前記送金先ユーザの電子マネーの利用履歴から、前記送金元ユーザに対する定期送金の設定の提案を取りやめる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項10】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
電子マネーの決済アプリを介した送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金の履歴を取得する取得工程と、
前記個人間送金の履歴から、前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われているかを確認する確認工程と、
前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われている場合には、前記送金元ユーザに定期送金の設定を提案する提案工程と、
前記送金元ユーザが定期送金の設定に同意した場合、前記送金先ユーザへの定期送金を設定する設定工程と、
定期送金の設定に従って、前記送金先ユーザに自動的に送金する送金処理工程と
を含み、
前記取得工程では、前記送金先ユーザの電子マネーの利用履歴を取得し、
前記設定工程では、前記送金先ユーザの電子マネーの利用履歴から、前記送金元ユーザの定期送金の設定を解除する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
電子マネーの決済アプリを介した送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金の履歴を取得する取得手順と、
前記個人間送金の履歴から、前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われているかを確認する確認手順と、
前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われている場合には、前記送金元ユーザに定期送金の設定を提案する提案手順と、
前記送金元ユーザが定期送金の設定に同意した場合、前記送金先ユーザへの定期送金を設定する設定手順と、
定期送金の設定に従って、前記送金先ユーザに自動的に送金する送金処理手順と
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラムであって、
前記取得手順では、前記送金先ユーザの電子マネーの利用履歴を取得し、
前記設定手順では、前記送金先ユーザの電子マネーの利用履歴から、前記送金元ユーザの定期送金の設定を解除する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
給与のデジタル支払いに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術は、給与として入金された電子マネーの一部を、利用者情報に基づき、給与としての電子マネーが入金された決済口座のうちの取り置き残高へ移動させるというものに過ぎない。上記の従来技術は、会社等の組織において規程・規則等に基づいてあらかじめ決められた相手(社員等)に毎月あらかじめ決められた日(給与日)にあらかじめ決められた額(給与)を支払う場合(給与支払い)には対応しているが、任意に実施されている決済アプリの電子マネーの個人間送金などの私的な送金には対応していない。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、決済アプリの電子マネーの個人間送金におけるユーザの利便性をより向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、電子マネーの決済アプリを介した送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金の履歴を取得する取得部と、前記個人間送金の履歴から、前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われているかを確認する確認部と、前記送金元ユーザと前記送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われている場合には、前記送金元ユーザに定期送金の設定を提案する提案部と、前記送金元ユーザが定期送金の設定に同意した場合、前記送金先ユーザへの定期送金を設定する設定部と、定期送金の設定に従って、前記送金先ユーザに自動的に送金する送金処理部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、決済アプリの電子マネーの個人間送金におけるユーザの利便性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。
【
図2】
図2は、具体的な実施例に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るサーバ装置の構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、利用者情報データベースの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、履歴情報データベースの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、送金情報データベースの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、設定情報データベースの一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、
図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、
図1では、決済アプリの電子マネーの個人間送金におけるユーザの利便性をより向上させる場合を例に挙げて説明する。
【0011】
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10とサーバ装置100とを含む。端末装置10とサーバ装置100とは、ネットワークN(
図3参照)を介して有線又は無線で互いに通信可能に接続される。本実施形態では、端末装置10は、サーバ装置100と連携する。
【0012】
端末装置10は、利用者U(ユーザ)により使用されるスマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイスであり、5G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者Uから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作としてもよい。また、端末装置10は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。
【0013】
サーバ装置100は、各利用者Uの端末装置10と連携し、各利用者Uの端末装置10に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、コンピュータやクラウドシステム等により実現される。
【0014】
また、サーバ装置100は、各利用者Uの端末装置10に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、サーバ装置100は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、サーバ装置100は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0015】
なお、サーバ装置100は、利用者Uに関する利用者情報を取得可能である。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの性別、年代、居住地域といった利用者Uの属性に関する情報を取得する。そして、サーバ装置100は、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)とともに利用者Uの属性に関する情報を記憶して管理する。
【0016】
また、サーバ装置100は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの位置や日時の履歴である位置履歴を端末装置10から取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uの商品購入や決済処理の履歴である購入履歴(決済履歴)を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uのマーケットプレイスへの出品の履歴である出品履歴や販売履歴を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得してもよい。また、サーバ装置100は、利用者Uの投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNSサーバから取得する。なお、上記の各種サーバ等は、サーバ装置100自体であってもよい。すなわち、サーバ装置100が上記の各種サーバ等として機能してもよい。
【0017】
また、サーバ装置100は、決済サーバとして、端末装置10を用いた決済(電子決済)に関する電子決済サービスを提供する。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの端末装置10に表示された利用者Uの識別情報である利用者識別情報を読み取らせた店舗端末から当該利用者識別情報と店舗を識別する店舗識別情報と決済内容とを取得した場合、もしくは、店舗識別情報を読み取らせた端末装置10から、利用者識別情報と店舗識別情報と決済内容とを取得した場合に、当該決済内容に基づいて、当該利用者識別情報が示す利用者Uの口座から当該店舗識別情報が示す口座へと決済内容に応じた電子マネーを移動させる決済処理機能を有する。
【0018】
〔1-1.端末装置10を用いた決済〕
ここで、実施形態に係る情報処理に先立ち、端末装置10を用いた決済(電子決済)の一例について説明する。なお、以下の説明では、店舗に配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗を識別する店舗識別情報を示す2次元コードを用いて、利用者Uが端末装置10を用いた決済を行う例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下に説明する決済の一例は、任意の利用者が任意の端末装置10を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報は、QRコード(登録商標)のみならず、バーコードや所定のマーク、番号等であってもよい。また、QRコード(登録商標)は、2次元コードに限らず、3次元コード等であってもよい。
【0019】
例えば、利用者Uが店舗にて各種の商品やサービスといった決済対象(取引対象)の利用や購入に伴う決済を行う場合、利用者Uは、端末装置10にインストールされた決済用のアプリケーション(決済アプリ)を起動する。そして、利用者Uは、決済アプリを介して、店舗に設置された店舗識別情報を撮影する。このような場合、端末装置10は、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、利用者U或いは店舗の店員Mから決済金額の入力を受け付ける。そして、端末装置10は、利用者Uを識別する利用者識別情報と、店舗識別情報(若しくは、店舗識別情報が示す情報、すなわち、店舗を示す情報(例えば、店舗ID))と、決済金額とを示す決済情報をサーバ装置100へと送信する。
【0020】
このような場合、サーバ装置100は、利用者識別情報が示す利用者Uの口座から、店舗識別情報が示す店舗の口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移動させる。そして、サーバ装置100は、決済が完了した旨の通知を端末装置10へと送信する。このような場合、端末装置10は、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる決済が行われた旨を通知する。
【0021】
より詳細な例を説明する。例えば、店舗に設置された店舗識別情報は、店舗ごとに設定されるURL(Uniform Resource Locator)であって、店舗が属するグループを示すグループ識別情報と、そのグループにおいて店舗を識別するグループ店舗識別情報とに紐づけられ、決済サーバであるサーバ装置100が参照可能に管理されている。なお、店舗識別情報となるURLは、サーバ装置100にアクセスするためのURLとなる。端末装置10は、店舗識別情報を撮影すると、撮影した店舗識別情報が示すURLにアクセスし、利用者識別情報を送信する。このような場合、サーバ装置100は、アクセスされたURLと対応するグループ識別情報を特定し、特定したグループ識別情報と紐づけられた電子マネーの口座(「ウォレット」と表示する場合がある)を特定する。続いて、サーバ装置100は、端末装置10に対して金額入力画面を表示させ、金額を入力させる。そして、サーバ装置100は、端末装置10から受けつけた利用者識別情報と紐づけられたウォレットから、グループ識別情報を特定し、特定したグループ識別情報と紐づけられたウォレットに対して、入力された金額の電子マネーを移動させる。なお、サーバ装置100は、グループ識別情報およびグループ店舗識別情報に紐づけられるウォレットに電子マネーを移動させてもよい。
【0022】
なお、端末装置10を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、端末装置10を用いた決済は、店舗に設置された店舗端末を用いたものであってもよい。例えば、端末装置10は、利用者Uを識別するための利用者識別情報を画面上に表示させる。このような場合、店舗に設置された店舗端末は、端末装置10に表示された利用者識別情報を読み取り、利用者識別情報(若しくは、利用者識別情報が示す情報、すなわち、利用者Uを示す情報(例えば、利用者ID))と、決済金額と、店舗を識別する情報とを示す決済情報をサーバ装置100へと送信する。このような場合、サーバ装置100は、利用者識別情報が示す利用者Uの口座から、店舗の口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移動させ、店舗の店舗端末或いは端末装置10に対し、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知してもよい。
【0023】
より詳細には、端末装置10は、利用者識別情報とともにサーバ装置100に対して支払いリクエストを送信する。このような場合、サーバ装置100は、ワンタイムコードを生成し、生成したワンタイムコードと利用者識別情報とを紐づけるとともに、ワンタイムコードを端末装置10に送信する。すると、端末装置10は、画面上にワンタイムコード(すなわち、利用者を識別する情報)を表示する。このような場合、店舗端末は、端末装置10に表示されたワンタイムコードを読み取ると、読み取ったワンタイムコードと、グループ識別情報、グループ店舗識別情報および決済金額をサーバ装置100に送信する。すると、サーバ装置100は、ワンタイムコードに紐づけられた利用者識別情報に紐づくウォレットから、グループ識別情報およびグループ店舗識別情報とに紐づけられるウォレットに決済金額分の電子マネーを移動させる。
【0024】
また、端末装置10を用いた決済は、利用者Uが予め電子マネーをチャージした口座から店舗の口座へと電子マネーを移動させる処理のみならず、例えば、利用者Uが予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、例えば、端末装置10は、店舗の口座に対して決済金額の電子マネーを移動させるとともに、利用者Uのクレジットカードの運用会社に対し、決済金額を請求してもよい。
【0025】
このように、端末装置10を用いた決済では、決済アプリが利用者口座から決済額分の電子マネーを引き出して、加盟店の売上情報として管理する(加盟店口座への入金とは異なる)。また、所定のタイミングで、売上情報をもとに、加盟店の銀行口座に、売上から管理手数料を減算した額の現金を入金する。なお、加盟店が管理する加盟店の電子マネー口座に、利用者口座から電子マネーを入金してもよく、入金時あるいは所定のタイミングで、手数料を加盟店が管理する加盟店口座から取得してもよい。さらに、決済アプリに関して利用者Uに提供されるクーポンの原資が加盟店負担であれば、銀行口座に現金を入金する際、もしくは、加盟店の口座に電子マネーを入金する際等に、負担分の現金若しくは電子マネーを減算して提供する。
【0026】
上述した決済手段や決済サービスでは、加盟店は電子マネー残高を扱うことはなく、上述した決済手段や決済サービスでの加盟店ごとの売上は決済サーバ上で管理している。このとき、売上を電子マネー残高で加盟店口座に送金しておらず、現金にして銀行口座に入金している。入金の際に、クーポンの原資が加盟店負担なら、売上からクーポンの原資の分を差し引いた額を振り込む。
【0027】
本実施形態では、決済アプリに関して利用者Uに提供されるクーポンは、決済に連動して自動適用される。そのため、利用者Uがレジでクーポンを提示する必要がない。例えば、利用者Uが店舗に設置された2次元コードをスキャン(ユーザスキャン)する場合には、サーバ側で利用者IDに関連付けられたクーポンIDを取得する。また、店舗側が利用者Uの提示した2次元コードをスキャン(ストアスキャン)する場合には、店舗側が利用者Uの提示した2次元コードに対応したワンタイムコードを取得し、サーバ側でワンタイムコードに関連付けられた利用者IDとクーポンIDとを取得する。この場合、ワンタイムコードが利用者Uを示す情報となる。
【0028】
なお、上述した決済手段や決済サービスは、商品の購入や役務の提供に対する対価の提供(債務の精算)のためのものに限定されるものではない。例えば、上述した決済手段や決済サービスは、複数の利用者が有する口座間の送金に関する機能を有していてもよい。すなわち、上述した決済手段や決済サービスは、利用者や店舗等、電子マネーの所有者と紐づく任意の所有者の口座間における電子マネーの送受信を制御するサービスであればよい。すなわち、実施形態に係る決済手段や決済サービスは、電子マネーのやり取りを実現するための各種制御(電子マネーを介した各種の口座間送金制御のみならず、電子マネー口座と銀行口座間のやり取りに関する制御や、分割、ボーナス払いに伴う処理といった各種債権処理、その他電子マネーを含む財産のやり取りに関する各種制御)を実行する取引手段や取引サービスであれば、任意の態様で提供されるものであってもよい。また、このような取引手段や取引サービスが実現する各種の制御には、決済に関する制御と送金に関する制御の両方が含まれていてもよく、いずれか一方のみが含まれていてもよい。すなわち、「取引」とは、電子マネーに関する「決済」のみならず、電子マネーの「送金」やその他各種の処理をも含む概念である。すなわち、サーバ装置100は、任意の所有者間における電子マネーのやり取りを制御する取引手段を実現する情報処理装置であってもよい。
【0029】
例えば、サーバ装置100は、決済や送金等といった電子マネーの取引に関する取引情報が生じると、取引情報に基づいて利益を受け取るか否かの選択を利用者から受け付け、利用者が利益を受け取る場合は、利用者に対して取引を行ったことによる利益を付与する。また、サーバ装置100は、利益を受け取らない場合は、取引サービスにおける利用者の行動に基づき、より有利な利益を利用者に付与することとなる。
【0030】
〔1-2.定期送金の設定の提案〕
本実施形態では、サーバ装置100は、P2P(Peer to Peer)で決済アプリの電子マネーの個人間送金が反復して(繰り返し)行われていた場合、定期送金(自動送金)の設定を提案(サジェスト)する。例えば、サーバ装置100は、電子マネーの個人間送金で、過去3か月間に、月1回等のペースで、同一の相手(他のユーザ)に対して同一の金額を反復して送金している利用者Uに対して、定期送金の設定を提案する。そして、サーバ装置100は、利用者Uが提案に同意(OK)した場合、提案した通りに定期送金の設定を行う。例えば、定期送金の設定を有効(ON)にする。
【0031】
なお、本実施形態では、利用者Uの例として、個人間送金の送金側(送金元)の利用者U1と、受取側(送金先)の利用者U2とを示す。また、端末装置10の例として、利用者U1の端末装置10Aと、利用者U2の端末装置10Bとを示す。
【0032】
例えば、
図1に示すように、サーバ装置100は、利用者U1の端末装置10Aと、利用者U2の端末装置10Bとの間での決済アプリの電子マネーの個人間送金に関する処理を実行又は確認する(ステップS1)。
【0033】
例えば、サーバ装置100は、各端末装置10と連携し、利用者U1の端末装置10Aが利用者U2の端末装置10Bに送金した際に、利用者U1と利用者U2との電子マネー口座間で電子マネーを移動させる。あるいは、サーバ装置100は、各端末装置10から個人間送金の結果の通知を受け取る。
【0034】
続いて、サーバ装置100は、利用者U1の端末装置10Aと、利用者U2の端末装置10Bとの間での個人間送金の履歴(送金履歴)を蓄積し、利用者U1が端末装置10Aの決済アプリの電子マネーの個人間送金を所定のパターンで所定金額が所定回数以上反復して行っているかを確認する(ステップS2)。
【0035】
なお、サーバ装置100は、上記ステップS2の処理を、1回に限らず周期的に、あるいは所定のタイミングで、又は履歴が一定数蓄積するごとに行ってもよい。すなわち、サーバ装置100は、何度も確認してもよい。
【0036】
続いて、サーバ装置100は、利用者U1が端末装置10Aの決済アプリの電子マネーの個人間送金を所定のパターンで所定金額が所定回数以上反復して行っている場合、利用者U1に対して定期送金の設定を提案する(ステップS3)。
【0037】
このとき、サーバ装置100は、個人間送金が週一の頻度で実施されている場合、週一の定期送金の設定を提案する。また、サーバ装置100は、個人間送金が月一の頻度で実施されている場合、月一の定期送金の設定を提案する。なお、特定の曜日や日付での設定を提案してもよい。
【0038】
なお、個人間送金のパターンは、二週間に一回や、第2及び第4土曜日といった変則的なパターンであってもよい。サーバ装置100は、個人間送金のパターンが(短いスパンで)短期的に見れば不規則であっても、(長いスパンで)長期的に見れば一定のパターンを示していれば、そのパターンでの定期送金の設定を提案する。個人間送金のパターンについては、機械学習により得られた推定モデルを用いて推定してもよい。
【0039】
さらに、サーバ装置100は、所定の範囲内で、定期送金の際の送金額を提案してもよい。例えば、サーバ装置100は、過去の個人間送金の履歴(送金履歴)から、過去の送金額の最大値と最小値との範囲内で、定期送金の際の送金額を提案してもよい。このとき、サーバ装置100は、直近の所定期間内(過去3か月間等)の送金額を列挙して提示してもよい。
【0040】
また、サーバ装置100は、定期送金の設定の提案の時に送金額を予測して、予測された送金額を提案してもよい。送金額の予測については、送金額の平均値又は中央値を予測して提案してもよいし、機械学習により得られた推定モデルを用いて推定してもよい。
【0041】
続いて、サーバ装置100は、利用者U1が定期送金の設定に同意(許可)した場合、定期送金の設定を行う(ステップS4)。
【0042】
続いて、サーバ装置100は、定期送金の設定に従って、利用者U1の端末装置10Aと、利用者U2の端末装置10Bとの間での決済アプリの電子マネーの個人間送金を自動的に実行する(ステップS5)。
【0043】
なお、サーバ装置100は、指定・設定された用途にしか使用できない電子マネー(用途限定マネー)の定期送金の設定を提案するようにしてもよい。例えば、サーバ装置100は、親が子に対して、電子マネーを用途限定マネーとして月に一回、お小遣いとして個人間送金しているような場合、定期送金の設定を提案してもよい。このとき、親が用途限定マネーの用途を指定・設定できるようにしてもよい。すなわち、サーバ装置100は、親から用途限定マネーの用途の指定・設定を受け付けてもよい。なお、親子は一例に過ぎない。実際には、組織と構成員等の関係性であってもよい。
【0044】
また、サーバ装置100は、端末装置10の決済アプリにおいて電子プリペイドカードとして特定の店舗でのみ又は特定のブランドの商品にのみ使用可能な電子マネー(プリペイドマネー)の定期送金の設定を提案してもよい。プリペイドマネーは特定の店舗・商品に対してしか使用できないため、使用する機会が限られ、個人で使い切ることが難しい場合もある、そのため、個人間送金により譲渡・融通し合うことにより有効に活用することができる。サーバ装置100は、利用者Uが余分なプリペイドマネーを定期的に特定の相手に個人間送金しているような場合には、定期送金の設定を提案してもよい。
【0045】
また、サーバ装置100は、親子間での送金など、送金側と受取側とが所定の関係性を有している場合、受取側の電子マネーの使用時に、電子マネーを送金した送金側に通知してもよい。例えば、サーバ装置100は、親子間での送金が行われた場合、子が電子マネーを使用する時(商品の購入時)に、親側(親の端末装置10)に通知する。このとき、サーバ装置100は、親側(親の端末装置10)に、子の電子マネーの使用を許可するか否かについての問い合わせをしてもよい。所定の関係性については、ウォレットが紐づいているか否かにより判定してもよい。
【0046】
あるいは、サーバ装置100は、子が電子マネーを使用する際に親が許可(OK)した場合に、親の口座から電子マネーに相当する金額が引き出しされる関係性の場合、子が電子マネーを使用する時(商品の購入時)に、親側(親の端末装置10)に、子の電子マネーの使用を許可するか否かについての問い合わせをする。
【0047】
また、サーバ装置100は、送金側と受取側のそれぞれの位置情報に基づいて所定の関係性を有すると推定してもよい。例えば、サーバ装置100は、送金側と受取側の両者の位置情報が所定の条件を満たす場合に、送金側と受取側とが所定の関係性を有すると推定してもよい。具体的には、サーバ装置100は、送金側と受取側の両者の位置情報が同一の時間帯に同一の場所に集中してあまり動きがない場合に、送金側と受取側とが所定の関係性を有すると推定してもよい。例えば、サーバ装置100は、平日の日中に職場(又は学校)と推測される場所に送金側と受取側の両者の位置情報が集中している場合、送金側と受取側とが職場の同僚(又は同じ学校の学生)であると推定してもよい。また、サーバ装置100は、夜間に自宅と推測される場所に送金側と受取側の両者の位置情報が集中している場合、送金側と受取側とが家族又は同居していると推定してもよい。このとき、サーバ装置100は、送金側と受取側のそれぞれの属性情報(性別、年代等)を加味して推定してもよい。
【0048】
また、サーバ装置100は、ペアレンタルコントロールの対応(設定、機能の行使等)がされているか否かを確認/判定して、ペアレンタルコントロールの対応がされている場合に、親子など所定の関係性を有すると推定してもよい。また、送金側と受取側との所定の関係性については、送金側が自分で設定してもよい。
【0049】
また、サーバ装置100は、定期送金の設定がなされた後、電子マネー口座の残高が少ないとき(閾値又は送金予定の金額以下の場合)にリマインダしてもよい。例えば、サーバ装置100は、あと数日で送金日が到来する場合に、電子マネー口座の残高が不足している場合、「送金日まであと○○日ですが、電子マネー口座の残高が不足しています。」等のメッセージを通知する。
【0050】
また、サーバ装置100は、個人間送金の相手先(受取側)の電子マネーの利用履歴に基づいて、定期送金の設定の提案を取りやめてもよいし、すでに定期送金の設定がなされている場合には設定を解除してもよい。例えば、サーバ装置100は、個人間送金の相手先の電子マネーの利用履歴を確認し、以前送金した電子マネーが全く使用されていない場合や、受取側の電子マネー口座自体が所定期間(数か月等)以上使用されていない場合には、定期送金の設定の提案をしないようにしてもよいし、すでに定期送金の設定がなされている場合には設定を取り消してもよい。また、サーバ装置100は、個人間送金の相手先が送金された電子マネーを不正に又は送金元が望まない形で使用していると判断した(又は推測される)場合には、定期送金の設定の提案をしないようにしてもよいし、すでに定期送金の設定がなされている場合には設定を取り消してもよい。
【0051】
〔1-3.実施例の概要〕
図2を参照して、本願発明の具体的な実施例について説明する。
図2は、具体的な実施例に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。
【0052】
例えば、
図2に示すように、送金元の利用者U1は、端末装置10Aの決済アプリ上にて、送金先ユーザを指定して送金画面を呼び出す(ステップS11)。ここでは、送金元の利用者U1は、送金先ユーザとして、送金先の利用者U2を指定する。
【0053】
続いて、サーバ装置100は、送金元の利用者U1の送金履歴を参照して、定期送金(スケジュール送金)のダイアログを表示させるか否かを決定する(ステップS12)。すなわち、サーバ装置100は、送金履歴において同じ相手(送金先)に反復して送金しているか確認し、同じ相手(送金先)に反復して送金しているようであれば、定期送金の設定を提案することを決定する。
【0054】
続いて、サーバ装置100は、定期送金のダイアログを表示させることを決定した場合、決定に基づいて、定期送金のダイアログを含む送金画面コンテンツを生成する(ステップS13)。
【0055】
続いて、サーバ装置100は、送金画面の呼び出しに応じて、送金元の利用者U1の端末装置10Aに対して、コンテンツ付の送金画面を提供する(ステップS14)。すなわち、サーバ装置100は、送金元の利用者U1に対して、定期送金の設定を提案する。
【0056】
続いて、送金元の利用者U1は、端末装置10Aに表示されたコンテンツ付の送金画面において、定期送金(スケジュール送金)を行うか否かのユーザ判断と、送金指示を実行する(ステップS15)。なお、送金指示には、送金額も含まれている。ここでは、送金元の利用者U1は、送金先の利用者U2に対する定期送金(スケジュール送金)を行うことを決定し、定期送金指示を実行する。
【0057】
続いて、サーバ装置100は、送金指示に応じて、電子マネーを送金元ユーザの口座から送金先ユーザの口座に移行させる(ステップS16)。ここでは、サーバ装置100は、指示された送金額に相当する電子マネーを送金元の利用者U1の口座から送金先の利用者U2の口座に移行させる。
【0058】
続いて、サーバ装置100は、ステップS15にて定期送金指示が行われた場合、送金先ユーザ宛に所定のスケジュールでの自動送金を設定(予約)する(ステップS17)。ここでは、サーバ装置100は、送金元の利用者U1から送金先の利用者U2宛の定期送金を設定する。
【0059】
続いて、サーバ装置100は、送金先ユーザに対して、送金元ユーザから電子マネーの送金があった旨を示す送金済画面を提供する(ステップS18)。
【0060】
その後、サーバ装置100は、定期送金の設定に従って、所定のスケジュールで所定の金額の電子マネーを送金元ユーザの口座から送金先ユーザの口座に自動的に移行させるとともに、送金済画面を提供する。ここでは、サーバ装置100は、定期送金の設定に従って、所定のスケジュールで電子マネーを送金元の利用者U1の口座から送金先の利用者U2の口座に自動的に移行させるとともに、送金先の利用者U2の端末装置10Bに対して、送金元の利用者U1から電子マネーの送金があった旨を示す送金済画面を提供する。このとき、サーバ装置100は、利用者U2の端末装置10Bに対して、電子マネーが用途限定マネーである旨とともに、電子マネーの用途について通知してもよい。
【0061】
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係るサーバ装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図3に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10とサーバ装置100とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
【0062】
また、
図3に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、
図3では、図示の簡略化のため、端末装置10を1台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
【0063】
端末装置10は、利用者Uによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォン(スマホ)やタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン(ガラケー・ガラホ)等の携帯電話、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、通信機能を備えたゲーム機やAV機器、情報家電・デジタル家電、カーナビゲーションシステム、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス等である。また、端末装置10は、IOT(Internet of Things)に対応した住宅・建物、車、家電製品、電子機器等であってもよい。
【0064】
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、サーバ装置100と通信することができる。
【0065】
サーバ装置100は、例えばPCやブレードサーバ(blade server)等のコンピュータ、あるいはメインフレーム又はワークステーション等である。なお、サーバ装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
【0066】
〔3.端末装置の構成例〕
次に、
図4を用いて、端末装置10の構成について説明する。
図4は、端末装置10の構成例を示す図である。
図4に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、入力部13と、測位部14と、センサ部20と、制御部30(コントローラ)と、記憶部40とを備える。
【0067】
(通信部11)
通信部11は、ネットワークN(
図3参照)と有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、サーバ装置100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)やアンテナ等によって実現される。
【0068】
(表示部12)
表示部12は、位置情報等の各種情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部12は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部12は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
【0069】
(入力部13)
入力部13は、利用者Uから各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば、入力部13は、文字や数字等を入力するためのボタン等を有する。なお、入力部13は、入出力ポート(I/O port)やUSB(Universal Serial Bus)ポート等であってもよい。また、表示部12がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部12の一部が入力部13として機能する。また、入力部13は、利用者Uから音声入力を受け付けるマイク等であってもよい。マイクはワイヤレスであってもよい。
【0070】
(測位部14)
測位部14は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部14は、端末装置10の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
【0071】
また、測位部14は、GPS以外にも、種々の手法により位置を測位することができる。例えば、測位部14は、位置補正等のための補助的な測位手段として、下記のように、端末装置10の様々な通信機能を利用して位置を測位してもよい。
【0072】
(Wi-Fi測位)
例えば、測位部14は、端末装置10のWi-Fi(登録商標)通信機能や、各通信会社が備える通信網を利用して、端末装置10の位置を測位する。具体的には、測位部14は、Wi-Fi通信等を行い、付近の基地局やアクセスポイントとの距離を測位することにより、端末装置10の位置を測位する。
【0073】
(ビーコン測位)
また、測位部14は、端末装置10のBluetooth(登録商標)機能を利用して位置を測位してもよい。例えば、測位部14は、Bluetooth(登録商標)機能によって接続されるビーコン(beacon)発信機と接続することにより、端末装置10の位置を測位する。
【0074】
(地磁気測位)
また、測位部14は、予め測定された構造物の地磁気のパターンと、端末装置10が備える地磁気センサとに基づいて、端末装置10の位置を測位する。
【0075】
(RFID測位)
また、例えば、端末装置10が駅改札や店舗等で使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置10によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。測位部14は、かかる情報を取得することで、端末装置10の位置を測位してもよい。また、位置は、端末装置10が備える光学式センサや、赤外線センサ等によって測位されてもよい。
【0076】
測位部14は、必要に応じて、上述した測位手段の一つ又は組合せを用いて、端末装置10の位置を測位してもよい。
【0077】
(センサ部20)
センサ部20は、端末装置10に搭載又は接続される各種のセンサを含む。なお、接続は、有線接続、無線接続を問わない。例えば、センサ類は、ウェアラブルデバイスやワイヤレスデバイス等、端末装置10以外の検知装置であってもよい。
図4に示す例では、センサ部20は、加速度センサ21と、ジャイロセンサ22と、気圧センサ23と、気温センサ24と、音センサ25と、光センサ26と、磁気センサ27と、画像センサ(カメラ)28とを備える。
【0078】
なお、上記した各センサ21~28は、あくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、センサ部20は、各センサ21~28のうちの一部を備える構成であってもよいし、各センサ21~28に加えてあるいは代えて、湿度センサ等その他のセンサを備えてもよい。
【0079】
加速度センサ21は、例えば、3軸加速度センサであり、端末装置10の移動方向、速度、及び、加速度等の端末装置10の物理的な動きを検知する。ジャイロセンサ22は、端末装置10の角速度等に基づいて3軸方向の傾き等の端末装置10の物理的な動きを検知する。気圧センサ23は、例えば端末装置10の周囲の気圧を検知する。
【0080】
端末装置10は、上記した加速度センサ21やジャイロセンサ22、気圧センサ23等を備えることから、これらの各センサ21~23等を利用した歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead-Reckoning)等の技術を用いて端末装置10の位置を測位することが可能になる。これにより、GPS等の測位システムでは取得することが困難な屋内での位置情報を取得することが可能になる。
【0081】
例えば、加速度センサ21を利用した歩数計により、歩数や歩くスピード、歩いた距離を算出することができる。また、ジャイロセンサ22を利用して、利用者Uの進行方向や視線の方向、体の傾きを知ることができる。また、気圧センサ23で検知した気圧から、利用者Uの端末装置10が存在する高度やフロアの階数を知ることもできる。
【0082】
気温センサ24は、例えば端末装置10の周囲の気温を検知する。音センサ25は、例えば端末装置10の周囲の音を検知する。光センサ26は、端末装置10の周囲の照度を検知する。磁気センサ27は、例えば端末装置10の周囲の地磁気を検知する。画像センサ28は、端末装置10の周囲の画像を撮像する。
【0083】
上記した気圧センサ23、気温センサ24、音センサ25、光センサ26及び画像センサ28は、それぞれ気圧、気温、音、照度を検知したり、周囲の画像を撮像したりすることで、端末装置10の周囲の環境や状況等を検知することができる。また、端末装置10の周囲の環境や状況等から、端末装置10の位置情報の精度を向上させることが可能になる。
【0084】
(制御部30)
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部30は、送信部31と、受信部32と、処理部33とを有する。
【0085】
(送信部31)
送信部31は、例えば入力部13を用いて利用者Uにより入力された各種情報や、端末装置10に搭載又は接続された各センサ21~28によって検知された各種情報、測位部14によって測位された端末装置10の位置情報等を、通信部11を介してサーバ装置100へ送信することができる。
【0086】
(受信部32)
受信部32は、通信部11を介して、サーバ装置100から提供される各種情報や、サーバ装置100からの各種情報の要求を受信することができる。
【0087】
(処理部33)
処理部33は、表示部12等を含め、端末装置10全体を制御する。例えば、処理部33は、送信部31によって送信される各種情報や、受信部32によって受信されたサーバ装置100からの各種情報を表示部12へ出力して表示させることができる。
【0088】
(記憶部40)
記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部40には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0089】
〔4.サーバ装置の構成例〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係るサーバ装置100の構成について説明する。
図5は、実施形態に係るサーバ装置100の構成例を示す図である。
図5に示すように、サーバ装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0090】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークN(
図3参照)と有線又は無線で接続される。
【0091】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図5に示すように、記憶部120は、利用者情報データベース121と、履歴情報データベース122と、送金情報データベース123と、設定情報データベース124とを有する。
【0092】
(利用者情報データベース121)
利用者情報データベース121は、利用者Uに関する利用者情報を記憶する。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの属性等の種々の情報を記憶する。
図6は、利用者情報データベース121の一例を示す図である。
図6に示した例では、利用者情報データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「興味」といった項目を有する。
【0093】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。なお、「利用者ID」は、利用者Uの連絡先(電話番号、メールアドレス等)であってもよいし、利用者Uの端末装置10を識別するための識別情報であってもよい。
【0094】
また、「年齢」は、利用者IDにより識別される利用者Uの年齢を示す。なお、「年齢」は、利用者Uの具体的な年齢(例えば35歳など)を示す情報であってもよいし、利用者Uの年代(例えば30代など)を示す情報であってもよい。あるいは、「年齢」は、利用者Uの生年月日を示す情報であってもよいし、利用者Uの世代(例えば80年代生まれなど)を示す情報であってもよい。また、「性別」は、利用者IDにより識別される利用者Uの性別を示す。
【0095】
また、「自宅」は、利用者IDにより識別される利用者Uの自宅の位置情報を示す。なお、
図6に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
【0096】
また、「勤務地」は、利用者IDにより識別される利用者Uの勤務地(学生の場合は学校)の位置情報を示す。なお、
図6に示す例では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
【0097】
また、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uの興味を示す。すなわち、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uが関心の高い対象を示す。例えば、「興味」は、利用者Uが検索エンジンに入力して検索した検索クエリ(キーワード)等であってもよい。なお、
図6に示す例では、「興味」は、各利用者Uに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
【0098】
例えば、
図6に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「スポーツ」に興味があることを示す。
【0099】
ここで、
図6に示す例では、「U1」、「LC11」及び「LC12」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「LC11」及び「LC12」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。以下、他の情報に関する図においても、抽象的な値を図示する場合がある。
【0100】
なお、利用者情報データベース121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの端末装置10に関する各種情報を記憶してもよい。また、利用者情報データベース121は、利用者Uのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、氏名、家族構成、出身地(地元)、職業、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄駅以外)、習い事(場所、時間帯等)、趣味、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
【0101】
(履歴情報データベース122)
履歴情報データベース122は、利用者Uの行動を示す履歴情報(ログデータ)に関する各種情報を記憶する。
図7は、履歴情報データベース122の一例を示す図である。
図7に示した例では、履歴情報データベース122は、「利用者ID」、「位置履歴」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入履歴」、「投稿履歴」といった項目を有する。
【0102】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「位置履歴」は、利用者Uの位置や移動の履歴である位置履歴を示す。また、「検索履歴」は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を示す。また、「閲覧履歴」は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴を示す。また、「購入履歴」は、利用者Uによる購入の履歴である購入履歴を示す。また、「投稿履歴」は、利用者Uによる投稿の履歴である投稿履歴を示す。なお、「投稿履歴」は、利用者Uの所有物に関する質問を含んでいてもよい。
【0103】
例えば、
図7に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「位置履歴#1」の通りに移動し、「検索履歴#1」の通りに検索し、「閲覧履歴#1」の通りにコンテンツを閲覧し、「購入履歴#1」の通りに所定の店舗等で所定の商品等を購入し、「投稿履歴#1」の通りに投稿したことを示す。
【0104】
ここで、
図7に示す例では、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購入履歴#1」及び「投稿履歴#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購入履歴#1」及び「投稿履歴#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
【0105】
なお、履歴情報データベース122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、履歴情報データベース122は、利用者Uの所定のサービスの利用履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの実店舗の来店履歴又は施設の訪問履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの端末装置10を用いた決済(電子決済)での決済履歴等を記憶してもよい。
【0106】
(送金情報データベース123)
送金情報データベース123は、利用者Uの個人間送金の履歴を示す履歴情報(ログデータ)に関する各種情報を記憶する。
図8は、送金情報データベース123の一例を示す図である。
図8に示した例では、送金情報データベース123は、「利用者ID」、「送金ID」、「送金先」、「送金日」、「送金額」といった項目を有する。
【0107】
「利用者ID」は、送金元となる利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「送金ID」は、利用者Uにより行われた個々の個人間送金を識別するための識別情報を示す。また、「送金先」は、利用者Uが個人間送金により電子マネーを送金した相手先を示す。また、「送金日」は、利用者Uにより個人間送金が行われた日付を示す。なお、送金日は、年月日、曜日、日時、時間帯等で示してもよい。また、「送金額」は、利用者Uにより個人間送金で送金された金額を示す。
【0108】
例えば、
図8に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者U1は、送金ID「0011」により識別される個人間送金において、送金先となる利用者ID「U2」により識別される利用者U2に対して、送金日「2022/10/25」に、送金額「¥20,000」分の電子マネーを送金したことを示す。
【0109】
なお、送金情報データベース123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、送金情報データベース123は、個人間送金が行われた場所、又は個人間送金が行われた際の送金元ユーザ及び/又は送金先ユーザの位置情報等を記憶してもよい。また、送金情報データベース123は、個人間送金が行われた際のメッセージ等を記憶してもよい。
【0110】
(設定情報データベース124)
設定情報データベース124は、利用者Uの定期送金に関する各種情報を記憶する。
図9は、設定情報データベース124の一例を示す図である。
図9に示した例では、設定情報データベース124は、「利用者ID」、「送金先」、「予定日」、「送金額」といった項目を有する。
【0111】
「利用者ID」は、送金元となる利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「送金先」は、定期送金による電子マネーの送金の対象となる相手先を示す。また、「予定日」は、定期送金が行われる予定の日付を示す。なお、予定日は、年月日、曜日、日時、時間帯等で示してもよい。また、「送金額」は、利用者Uにより定期送金で送金された金額を示す。
【0112】
例えば、
図9に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者U1の定期送金の設定は、送金先となる利用者ID「U2」により識別される利用者U2に対して、予定日「毎月25日」に、送金額「¥20,000」分の電子マネーを送金することを示す。
【0113】
なお、設定情報データベース124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、設定情報データベース124は、定期送金が正常に実行されたことを示す情報等を記憶してもよい。また、設定情報データベース124は、定期送金が行われた際のメッセージ等を記憶してもよい。
【0114】
(制御部130)
図5に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、サーバ装置100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。
図5に示す例では、制御部130は、取得部131と、確認部132と、提案部133と、設定部134と、送金処理部135とを有する。
【0115】
(取得部131)
取得部131は、利用者U(ユーザ)により入力された検索クエリを取得する。例えば、取得部131は、利用者Uが検索エンジン等に検索クエリを入力してキーワード検索を行った際に、通信部110を介して、当該検索クエリを取得する。すなわち、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uにより検索エンジンやサイト又はアプリの検索窓に入力されたキーワードを取得する。
【0116】
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uに関する利用者情報を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10から、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)や、利用者Uの位置情報、利用者Uの属性情報等を取得する。また、取得部131は、利用者Uのユーザ登録時に、利用者Uを示す識別情報や、利用者Uの属性情報等を取得してもよい。そして、取得部131は、利用者情報を、記憶部120の利用者情報データベース121に登録する。
【0117】
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報を取得する。そして、取得部131は、各種の履歴情報を、記憶部120の履歴情報データベース122に登録する。
【0118】
また、取得部131は、電子マネーの決済アプリを介した送金元ユーザ(利用者U1)と送金先ユーザ(利用者U2)との個人間送金の履歴を取得する。例えば、取得部131は、送金元ユーザからの送金指示に応じて電子マネーが送金元ユーザの口座から送金先ユーザの口座に移行された際に、個人間送金の履歴を取得する。送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金は、指定・設定された用途にしか使用できない電子マネーの送金であってもよい。また、取得部131は、送金先ユーザの電子マネーの利用履歴を取得する。
【0119】
(確認部132)
確認部132は、個人間送金の履歴から、送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われているかを確認する。なお、実際には、確認部132は、個人間送金の履歴から、送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われていることを検知・検出してもよいし、個人間送金が反復して行われているか否かを判定してもよい。
【0120】
例えば、確認部132は、個人間送金の履歴において、送金元ユーザが送金先ユーザに対して個人間送金で所定期間内に所定のパターンで所定金額が繰り返し送金している場合、個人間送金が反復して行われていると判定する。
【0121】
このとき、確認部132は、個人間送金の履歴から、送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金のパターンを推定してもよい。また、確認部132は、個人間送金の履歴から、送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金で送金される金額を推定してもよい。また、確認部132は、送金元ユーザと送金先ユーザとの関係性を推定してもよい。
【0122】
(提案部133)
提案部133は、送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われている場合には、送金元ユーザに定期送金の設定を提案する。例えば、提案部133は、所定のパターンでの所定金額の定期送金の設定を提案する。このとき、提案部133は、送金元ユーザの端末装置10に定期送金の設定を提案するためのダイアログを表示するか否かを決定し、決定に従って送金画面コンテンツを生成又は選定し、通信部110を介して送金画面コンテンツを送金元ユーザの端末装置10に提供してもよい。
【0123】
また、提案部133は、送金先ユーザの電子マネーの利用履歴から、当該送金先ユーザへの定期送金の設定が不要であると判断した場合、送金元ユーザに対する定期送金の設定の提案を取りやめる。
【0124】
(設定部134)
設定部134は、送金元ユーザが定期送金の設定に同意した場合、送金先ユーザへの定期送金を設定する。
【0125】
また、設定部134は、送金先ユーザの電子マネーの利用履歴から、当該送金先ユーザへの定期送金が不要であると判断した場合、送金元ユーザの定期送金の設定を解除する。また、設定部134は、送金先ユーザから定期送金の停止又は設定の解除の要求を受けた場合、送金元ユーザの定期送金の設定を解除する。
【0126】
(送金処理部135)
送金処理部135は、定期送金の設定に従って、送金先ユーザに自動的に送金する。すなわち、送金処理部135は、定期送金の設定に従って、所定のパターンで所定金額の電子マネーを送金元ユーザの口座から送金先ユーザの口座に自動的に移行させる。また、送金処理部135は、送金元ユーザからの送金指示に応じて、電子マネーを送金元ユーザの口座から送金先ユーザの口座に移行させる。
【0127】
〔5.処理手順〕
次に、
図10を用いて実施形態に係るサーバ装置100による処理手順について説明する。
図10は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、サーバ装置100の制御部130によって反復して実行される。
【0128】
例えば、
図10に示すように、サーバ装置100の取得部131は、電子マネーの決済アプリを介した送金元ユーザ(利用者U1)と送金先ユーザ(利用者U2)との個人間送金の履歴を取得する(ステップS101)。
【0129】
続いて、サーバ装置100の確認部132は、送金元ユーザから個人間送金の指示があった場合、あるいは周期的に又は履歴が一定数蓄積するごとに、個人間送金の履歴から、個人間送金が反復して行われているかを確認する(ステップS102)。
【0130】
例えば、確認部132は、個人間送金の履歴において、送金元ユーザが送金先ユーザに対して個人間送金で所定期間内に所定のパターンで所定金額が繰り返し送金している場合、個人間送金が反復して行われていると判定する。
【0131】
続いて、サーバ装置100の提案部133は、送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われている場合(ステップS102:Yes)には、提案に先立って、送金元ユーザに定期送金の設定を提案するか否かを判定する(ステップS103)。
【0132】
例えば、提案部133は、提案予定の定期送金の設定がすでに完了している場合には、送金元ユーザに対する定期送金の設定の提案を取りやめる。あるいは、提案部133は、送金先ユーザの電子マネーの利用履歴から、当該送金先ユーザへの定期送金の設定が不要であると判断した場合、送金元ユーザに対する定期送金の設定の提案を取りやめる。
【0133】
続いて、サーバ装置100の提案部133は、送金元ユーザに定期送金の設定を提案する場合には、送金元ユーザに定期送金の設定を提案する(ステップS104)。
【0134】
続いて、サーバ装置100の設定部134は、定期送金の設定の提案に対して、送金元ユーザが定期送金の設定に同意したか否かを判定する(ステップS105)。
【0135】
続いて、サーバ装置100の設定部134は、送金元ユーザが定期送金の設定に同意した場合(ステップS105:Yes)、送金先ユーザへの定期送金を設定する(ステップS106)。
【0136】
続いて、サーバ装置100の送金処理部135は、定期送金の設定に従って、送金先ユーザに自動的に送金する(ステップS107)。
【0137】
なお、サーバ装置100の設定部134は、定期送金の設定後に、所定のタイミングで又は周期的に、定期送金の設定を継続するか否かを判定する(ステップS108)。
【0138】
例えば、設定部134は、送金先ユーザの電子マネーの利用履歴から、当該送金先ユーザへの定期送金が不要であると判断した場合、定期送金の設定の継続が不要であると判断する。このとき、提案部133は、送金先ユーザに対して、定期送金の設定の継続が不要である旨又は設定を解除する旨のメッセージを通知してもよい。また、設定部134は、送金先ユーザから定期送金の停止又は設定の解除の要求を受けた場合、定期送金の設定の継続が不要であると判断する。
【0139】
続いて、サーバ装置100の設定部134は、定期送金の設定の継続が不要であると判断した場合(ステップS108:Yes)、定期送金の設定を解除する(ステップS109)。
【0140】
〔6.変形例〕
上述した端末装置10及びサーバ装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
【0141】
上記の実施形態において、サーバ装置100が実行している処理の一部又は全部は、実際には、端末装置10が実行してもよい。例えば、スタンドアローン(Stand-alone)で(端末装置10単体で)処理が完結してもよい。この場合、端末装置10に、上記の実施形態におけるサーバ装置100の機能が備わっているものとする。また、上記の実施形態では、端末装置10はサーバ装置100と連携しているため、利用者Uから見れば、サーバ装置100の処理も端末装置10が実行しているように見える。すなわち、他の観点では、端末装置10は、サーバ装置100を備えているともいえる。
【0142】
また、上記の実施形態において、サーバ装置100は、個人間送金を反復して行っている送金元ユーザに対して定期送金の設定を提案するとともに、電子マネーの定期チャージの設定を提案してもよい。あるいは、サーバ装置100は、個人間送金を反復して行っている送金元ユーザに対して定期送金の設定を提案するとともに、定期送金の際に電子マネーの残高不足が生じる可能性がある場合(又は生じた際)に、電子マネーを自動的にチャージするための自動チャージの設定を提案してもよい。
【0143】
また、上記の実施形態において、個人間送金及び定期送金の対象となる送金先ユーザは1人とは限らない。また、送金先ユーザは、特定のユーザグループであってもよい。すなわち、グループ単位での送金であってもよい。例えば、利用者Uは、2人以上(複数)の送金先ユーザに個人間送金で電子マネーを送金してもよい。また、サーバ装置100は、定期送金の設定に従い、送金元ユーザから2人以上(複数)の送金先ユーザに自動的に電子マネーを送金してもよい。
【0144】
また、上記の実施形態において、サーバ装置100は、個人間送金を反復して行っている送金元ユーザに対して定期送金の設定を提案する際に、設定予定の送金先ユーザ以外の別のユーザの追加を提案してもよい。例えば、サーバ装置100は、送金元ユーザの送金履歴や他の履歴情報から、設定予定の送金先ユーザの他に、送金先となりそうなユーザを推定し、新たな送金先となるユーザの候補として提案してもよい。
【0145】
〔7.効果〕
上述してきたように、本願に係る情報処理装置(端末装置10及びサーバ装置100)は、電子マネーの決済アプリを介した送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金の履歴を取得する取得部131と、個人間送金の履歴から、送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われているかを確認する確認部132と、送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われている場合には、送金元ユーザに定期送金の設定を提案する提案部133と、送金元ユーザが定期送金の設定に同意した場合、送金先ユーザへの定期送金を設定する設定部134と、定期送金の設定に従って、送金先ユーザに自動的に送金する送金処理部135と、を備える。
【0146】
確認部132は、個人間送金の履歴において、送金元ユーザが送金先ユーザに対して個人間送金で所定期間内に所定のパターンで所定金額が繰り返し送金している場合、個人間送金が反復して行われていると判定する。提案部133は、所定のパターンでの所定金額の定期送金の設定を提案する。
【0147】
確認部132は、個人間送金の履歴から、送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金のパターンを推定する。
【0148】
確認部132は、個人間送金の履歴から、送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金で送金される金額を推定する。
【0149】
確認部132は、送金元ユーザと送金先ユーザとの関係性を推定する。
【0150】
送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金は、指定・設定された用途にしか使用できない電子マネーの送金である。
【0151】
取得部131は、送金先ユーザの電子マネーの利用履歴を取得する。提案部133は、送金先ユーザの電子マネーの利用履歴から、送金元ユーザに対する定期送金の設定の提案を取りやめる。
【0152】
取得部131は、送金先ユーザの電子マネーの利用履歴を取得する。設定部134は、送金先ユーザの電子マネーの利用履歴から、送金元ユーザの定期送金の設定を解除する。
【0153】
上述した各処理のいずれかもしくは組合せにより、本願に係る情報処理装置は、決済アプリの電子マネーの個人間送金におけるユーザの利便性をより向上させることができる。
【0154】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10やサーバ装置100は、例えば
図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、サーバ装置100を例に挙げて説明する。
図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0155】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
【0156】
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
【0157】
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0158】
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
【0159】
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
【0160】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
【0161】
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0162】
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0163】
例えば、コンピュータ1000がサーバ装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
【0164】
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0165】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0166】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0167】
例えば、上述したサーバ装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0168】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0169】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0170】
1 情報処理システム
10 端末装置
100 サーバ装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報データベース
122 履歴情報データベース
123 送金情報データベース
124 設定情報データベース
130 制御部
131 取得部
132 確認部
133 提案部
134 設定部
135 送金処理部
【要約】
【課題】決済アプリの電子マネーの個人間送金におけるユーザの利便性をより向上させる。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、電子マネーの決済アプリを介した送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金の履歴を取得する取得部と、個人間送金の履歴から、送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われているかを確認する確認部と、送金元ユーザと送金先ユーザとの個人間送金が反復して行われている場合には、送金元ユーザに定期送金の設定を提案する提案部と、送金元ユーザが定期送金の設定に同意した場合、送金先ユーザへの定期送金を設定する設定部と、定期送金の設定に従って、送金先ユーザに自動的に送金する送金処理部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】
図1