(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-22
(45)【発行日】2023-08-30
(54)【発明の名称】ゲーム施策決定方法、ゲーム施策決定プログラム、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20230823BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20230823BHJP
A63F 13/30 20140101ALI20230823BHJP
A63F 13/58 20140101ALI20230823BHJP
【FI】
A63F13/69
A63F13/79
A63F13/30
A63F13/58
(21)【出願番号】P 2021160475
(22)【出願日】2021-09-30
(62)【分割の表示】P 2017148699の分割
【原出願日】2017-07-31
【審査請求日】2021-09-30
(73)【特許権者】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】富田 晃司郎
【審査官】竹村 真一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-025089(JP,A)
【文献】特開2017-099576(JP,A)
【文献】特開2014-064638(JP,A)
【文献】特開2016-047242(JP,A)
【文献】特許第6075495(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98
A63F 9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と、ネットワークを介して複数のユーザ端末に接続された制御部とを用いて、ゲーム施策を決定するための方法であって、
前記記憶部には、
ユーザに選択されたゲーム媒体に関する情報、および、ゲーム媒体が関連付けられたゲーム施策の候補に関する情報が記憶され、
前記制御部が、
新たにユーザに選択されたゲーム媒体に関する情報、および、当該ゲーム媒体に関連付けられたゲーム施策の候補に関する情報を受信したときには、前記受信したゲーム施策の候補に関連付けられた前記ゲーム媒体に関する情報
を前記ゲーム媒体のパラメータに基づいて数値に換算し換算した数値を合算した合算値を更新し、
前記更新した合算値が所定の条件を満たすゲーム施策の候補をゲーム施策として決定する
ゲーム施策決定方法。
【請求項2】
前記制御部が、
一の前記ゲーム施策の候補が前記ゲーム施策として決定されたとき、前記ゲーム施策の候補に関連付けて前記ゲーム媒体に関する情報を送信したユーザを特定し、前記特定されたユーザに関連付けられた前記ゲーム媒体に関する情報をゲーム内で有利になるように変更する変更処理を実施し、変更後の前記ゲーム媒体に関する情報を前記ユーザ端末に送信する
請求項1に記載のゲーム施策決定方法。
【請求項3】
前記制御部が、
一の前記ゲーム施策の候補が前記ゲーム施策として決定されたとき、前記ゲーム施策の候補に関連付けて前記ゲーム媒体に関する情報を送信したユーザを特定し、前記特定されたユーザに関連付けられ、前記ユーザによって前記ゲーム施策の候補に関連付けられなかった前記ゲーム媒体に関する情報をゲーム内で有利になるように変更する変更処理を実施し、変更後の前記ゲーム媒体に関する情報をユーザ端末に送信する
請求項1に記載のゲーム施策決定方法。
【請求項4】
前記変更処理は、前記ゲーム媒体の数を多くする処理である
請求項2又は3に記載のゲーム施策決定方法。
【請求項5】
前記変更処理は、前記ゲーム媒体に関連付けられたパラメータの値を増加する処理である
請求項2又は3に記載のゲーム施策決定方法。
【請求項6】
前記変更処理は、前記ゲーム媒体に関連付けられたパラメータの値を減少する処理である
請求項2又は3に記載のゲーム施策決定方法。
【請求項7】
前記変更処理は、前記ゲーム施策の候補の中から決定された前記ゲーム施策内
で、前記ゲーム施策の候補に関連付けられた前記ゲーム媒体に関する情報をゲーム内で有利になるように変更する
請求項2~6のいずれか一項に記載のゲーム施策決定方法。
【請求項8】
前記制御部が、
前記ユーザ端末から所定の組み合わせの前記ゲーム媒体に関する情報を受信したときには、前記ゲーム媒体のパラメータに基づく数値を調整した値を合算することにより前記合算値とする
請求項1~
7のいずれか一項に記載のゲーム施策決定方法。
【請求項9】
前記制御部が、
前記ユーザ端末から前記ゲーム媒体に関する情報及び前記ゲーム媒体に関連付けられた前記ゲーム施策の候補に関する情報を受信し、前記ゲーム媒体に関する情報に基づく数値の合算を行う間は、前記ユーザの前記ゲーム媒体のゲーム内での使用を制限し、
前記記憶部に格納され且つ使用が制限された前記ゲーム媒体に関連付けられた前記合算値が所定の条件を満たすとき、前記ゲーム媒体のゲームでの使用の制限を解除するとともに、前記ゲーム媒体に関する情報を前記ユーザ端末に送信する
請求項1~
8のいずれか一項に記載のゲーム施策決定方法。
【請求項10】
前記制御部が、
前記ユーザ端末から前記ゲーム媒体に関する情報及び前記ゲーム媒体に関連付けられた前記ゲーム施策の候補に関する情報を受信し、前記ゲーム媒体に関する情報に基づく数値の合算を行う間は、前記ユーザの前記ゲーム媒体のゲーム内での使用を制限し、
前記ゲーム施策の候補に関連付けられた前記ゲーム媒体に関する情報に基づく数値を合算する期間が経過したとき、前記ゲーム媒体のゲームでの使用の制限を解除するとともに、前記ゲーム媒体に関する情報をユーザ端末に送信する
請求項1~
9のいずれか一項に記載のゲーム施策決定方法。
【請求項11】
前記制御部が、
前記記憶部に格納された前記合算値が所定の条件を満たすまでの達成率を算出し、
前記算出した達成率と所定の閾値との関係を判定し、
前記判定の結果に基づいて、前記ゲーム施策の候補に関連付けられた前記ゲーム媒体に関する情報に基づく数値の合算を行う期間を延長する
請求項1~
10のいずれか一項に記載のゲーム施策決定方法。
【請求項12】
前記制御部が、
前記記憶部に格納された前記合算値が第1の条件を満たすとき、前記ゲーム施策の候補を変更して複数のユーザ端末に送信し、
変更した前記ゲーム施策の候補を送信した複数のユーザ端末から当該ゲーム施策の候補に関連付けられたゲーム媒体に関する情報を受信し、前記ゲーム媒体に関する情報に基づく数値の合算値が前記第1の条件とは異なる第2の条件を満たすとき、当該合算値に関連付けられた前記ゲーム施策の候補を変更した前記ゲーム施策の候補をゲーム施策として決定する
請求項1~
11のいずれか一項に記載のゲーム施策決定方法。
【請求項13】
前記制御部が、
前記ゲーム施策の候補に関連付けられた前記合算値が所定の条件を満たすか否かを判断し、前記所定の条件を満たす前記ゲーム施策の候補をゲーム施策として決定し、
前記ゲーム施策を決定したとき、前記ユーザ端末が送信した前記ゲーム施策の候補に関連付けられた前記ゲーム媒体に関する情報に応じて、前記ゲーム施策の実行時の前記ユーザ端末におけるゲーム環境の設定を調整する
請求項1~
12のいずれか一項に記載のゲーム施策決定方法。
【請求項14】
記憶部と、ネットワークを介して複数のユーザ端末に接続された制御部とを用いて、ゲーム施策を決定するためのプログラムであって、
前記記憶部には、
ユーザに選択されたゲーム媒体に関する情報、および、ゲーム媒体が関連付けられたゲーム施策の候補に関する情報が記憶され、
前記制御部を、
新たにユーザに選択されたゲーム媒体に関する情報、および、当該ゲーム媒体に関連付けられたゲーム施策の候補に関する情報を受信したときには、前記受信したゲーム施策の候補に関連付けられた前記ゲーム媒体に関する情報
を前記ゲーム媒体のパラメータに基づいて数値に換算し換算した数値を合算した合算値を更新し、
前記更新した合算値が所定の条件を満たすゲーム施策の候補をゲーム施策として決定する手段として機能させる
ゲーム施策決定プログラム。
【請求項15】
ネットワークを介して複数のユーザ端末に接続された制御部を備え、記憶部に記憶された情報を用いる情報処理装置であって、
前記記憶部には、
ユーザに選択されたゲーム媒体に関する情報、および、ゲーム媒体が関連付けられたゲーム施策の候補に関する情報が記憶され、
前記制御部が、
新たにユーザに選択されたゲーム媒体に関する情報、および、当該ゲーム媒体に関連付けられたゲーム施策の候補に関する情報を受信したときには、前記受信したゲーム施策の候補に関連付けられた前記ゲーム媒体に関する情報
を前記ゲーム媒体のパラメータに基づいて数値に換算し換算した数値を合算した合算値を更新し、
前記更新した合算値が所定の条件を満たすゲーム施策の候補をゲーム施策として決定する
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームの操作時に取得するゲーム媒体を用いてゲーム施策の候補を決定するゲーム施策決定方法、ゲーム施策決定プログラム、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲームのプレイ状況に応じてゲーム施策としてユーザに特典を付与するゲーム管理装置が知られている。例えば特許文献1に記載のゲーム管理装置においては、第1のユーザと第2のユーザとが関連付けられた後、第2のユーザのゲームへのアクセス又はゲーム進行状況に応じて、第1のユーザに対して特典を付与するようなゲーム施策を実施する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されたゲーム管理装置においては、ゲームの運営側が考案したゲーム施策を実施するのみであり、ゲーム施策が必ずしもゲームのプレイヤの意向に沿ったものであるとは限らなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するゲーム施策決定方法は、記憶部と、ネットワークを介して複数のユーザ端末に接続された制御部とを用いて、ゲーム施策を決定するための方法であって、前記記憶部には、ユーザに選択されたゲーム媒体に関する情報、および、ゲーム媒体が関連付けられたゲーム施策の候補に関する情報が記憶され、前記制御部が、新たにユーザに選択されたゲーム媒体に関する情報、および、当該ゲーム媒体に関連付けられたゲーム施策の候補に関する情報を受信したときには、前記受信したゲーム施策の候補に関連付けられた前記ゲーム媒体に関する情報を統計した統計情報を更新し、前記更新した統計情報が所定の条件を満たすゲーム施策の候補をゲーム施策として決定する。
【0006】
上記ゲーム施策決定方法について、一の前記ゲーム施策の候補が前記ゲーム施策として決定されたとき、前記ゲーム施策の候補に関連付けて前記ゲーム媒体に関する情報を送信したユーザを特定し、前記特定されたユーザに関連付けられた前記ゲーム媒体に関する情報をゲーム内で有利になるように変更する変更処理を実施し、変更後の前記ゲーム媒体に関する情報を前記ユーザ端末に送信することが好ましい。
【0007】
上記ゲーム施策決定方法について、前記制御部が、一の前記ゲーム施策の候補が前記ゲーム施策として決定されたとき、前記ゲーム施策の候補に関連付けて前記ゲーム媒体に関する情報を送信したユーザを特定し、前記特定されたユーザに関連付けられ、前記ユーザによって前記ゲーム施策の候補に関連付けられなかった前記ゲーム媒体に関する情報をゲーム内で有利になるように変更する変更処理を実施し、変更後の前記ゲーム媒体に関する情報をユーザ端末に送信することが好ましい。
【0008】
上記ゲーム施策決定方法について、前記変更処理は、前記ゲーム媒体の数を多くする処理であることが好ましい。
上記ゲーム施策決定方法について、前記変更処理は、前記ゲーム媒体に関連付けられたパラメータを増加する処理であることが好ましい。
上記ゲーム施策決定方法について、前記変更処理は、前記ゲーム媒体に関連付けられたパラメータを減少する処理であることが好ましい。
上記ゲーム施策決定方法について、前記変更処理は、前記ゲーム媒体が、前記ゲーム施策の候補の中から決定された前記ゲーム施策内でのみ、前記ゲーム媒体に関する情報をゲーム内で有利になるように変更することが好ましい。
【0009】
上記ゲーム施策決定方法について、前記制御部が、前記ユーザ端末から受信した前記ゲーム媒体に関する情報を前記ゲーム媒体のパラメータに基づいて数値に換算し、換算した数値の合算値を前記統計情報とすることが好ましい。
【0010】
上記ゲーム施策決定方法について、ことが好ましい。
【0011】
上記ゲーム施策決定方法について、前記制御部が、前記ユーザ端末から所定の組み合わせの前記ゲーム媒体に関する情報を受信したときには、前記ゲーム媒体のパラメータに基づく数値を調整した値を前記統計情報とすることが好ましい。
【0012】
上記ゲーム施策決定方法について、前記制御部が、前記ユーザ端末から前記ゲーム媒体に関する情報及び前記ゲーム施策の候補に関する情報を受信し、前記ゲーム媒体に関する情報の統計を行う間は、前記ユーザの前記ゲーム媒体のゲーム内での使用を制限し、前記記憶部に格納され且つ使用が制限された前記ゲーム媒体に関連付けられた前記統計情報が所定の条件を満たすとき、前記ゲーム媒体のゲームでの使用の制限を解除するとともに、前記ゲーム媒体に関する情報をユーザ端末に送信することが好ましい。
【0013】
上記ゲーム施策決定方法について、前記制御部が、前記ユーザ端末から前記ゲーム媒体に関する情報及び前記ゲーム施策の候補に関する情報を受信し、前記ゲーム媒体に関する情報の統計を行う間は、前記ユーザの前記ゲーム媒体のゲーム内での使用を制限し、前記ゲーム施策の候補に関連付けられた前記ゲーム媒体に関する情報を統計する統計期間が経過したとき、前記ゲーム媒体のゲームでの使用の制限を解除するとともに、前記ゲーム媒体に関する情報をユーザ端末に送信することが好ましい。
【0014】
上記ゲーム施策決定方法について、前記制御部が、前記記憶部に格納された前記統計情報が所定の条件を満たすまでの達成率を算出し、前記算出した達成率と所定の閾値との関係を判定し、前記判定の結果に基づいて、前記ゲーム施策の候補に関連付けられた前記ゲーム媒体に関する情報を統計する統計期間を延長することが好ましい。
【0015】
上記ゲーム施策決定方法について、前記制御部が、前記記憶部に格納された前記統計情報が第1の条件を満たすとき、前記ゲーム施策の候補を変更して複数のユーザ端末に送信し、複数のユーザ端末からのゲーム媒体を用いた前記ゲーム施策の候補への前記統計情報が第1の条件とは異なる第2の条件を満たすとき、変更した前記ゲーム施策の候補をゲーム施策として決定することが好ましい。
上記ゲーム施策決定方法について、前記制御部が、前記ゲーム施策の候補に関連付けられた前記統計情報が所定の条件を満たすか否かを判断し、前記所定の条件を満たす前記ゲーム施策の候補をゲーム施策として決定し、前記ゲーム施策を決定したとき、前記ユーザ端末が送信した前記ゲーム施策の候補に関連付けられた前記ゲーム媒体に関する情報に応じて、前記ゲーム施策の実行時の前記ユーザ端末におけるゲーム環境の設定を調整することが好ましい。
上記課題を解決するゲーム施策決定プログラムは、記憶部と、ネットワークを介して複数のユーザ端末に接続された制御部とを用いて、ゲーム施策を決定するためのプログラムであって、前記記憶部には、ユーザに選択されたゲーム媒体に関する情報、および、ゲーム媒体が関連付けられたゲーム施策の候補に関する情報が記憶され、前記制御部を、新たにユーザに選択されたゲーム媒体に関する情報、および、当該ゲーム媒体に関連付けられたゲーム施策の候補に関する情報を受信したときには、前記受信したゲーム施策の候補に関連付けられた前記ゲーム媒体に関する情報を統計した統計情報を更新し、前記更新した統計情報が所定の条件を満たすゲーム施策の候補をゲーム施策として決定する手段として機能させる。
上記課題を解決する情報処理装置は、ネットワークを介して複数のユーザ端末に接続された制御部を備え、記憶部に記憶された情報を用いる情報処理装置であって、前記記憶部には、ユーザに選択されたゲーム媒体に関する情報、および、ゲーム媒体が関連付けられたゲーム施策の候補に関する情報が記憶され、前記制御部が、新たにユーザに選択されたゲーム媒体に関する情報、および、当該ゲーム媒体に関連付けられたゲーム施策の候補に関する情報を受信したときには、前記受信したゲーム施策の候補に関連付けられた前記ゲーム媒体に関する情報を統計した統計情報を更新し、前記更新した統計情報が所定の条件を満たすゲーム施策の候補をゲーム施策として決定する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ゲーム操作時に取得するゲーム媒体を用いて実施の候補となるゲーム施策を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図2】ゲーム媒体のデータ構造の一例を示す模式図。
【
図3】ゲーム施策のデータ構造の一例を示す模式図。
【
図4】投資データのデータ構造の一例を示す模式図。
【
図5】(a)、(b)は、ゲーム施策の実施の決定方法を説明するための模式図。
【
図6】(a)、(b)は、ゲーム施策の実施の決定方法を説明するための模式図。
【
図7】(a)、(b)は、ゲーム施策の実施の決定方法を説明するための模式図。
【
図8】(a)、(b)は、ゲーム施策の実施の決定方法を説明するための模式図。
【
図9】(a)~(c)は、投資期間の経過前後におけるゲーム媒体の処理方法を説明するための模式図。
【
図10】開催予定のイベントと、投資の成立条件との対応関係をゲーム施策毎に示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、ゲーム施策決定方法、ゲーム施策決定プログラム、情報処理装置の一実施形態を
図1~
図9に従って説明する。本実施形態では、ユーザ端末100を用いたゲーム媒体に対するゲーム施策の関連付けに相当する投資を管理サーバ20が管理する場合について説明する。
【0019】
図1に示すように、本実施形態では、ネットワークNWに接続されたユーザ端末100及び管理サーバ20を用いる。
【0020】
ユーザ端末100は、ゲームを行うユーザが利用するゲーム処理システム(スマートフォン等の情報処理端末)である。このユーザ端末100は、制御部110、記憶部120、操作入力部130を備える。
【0021】
制御部110は、ゲーム管理部111、ゲーム施策受信部112、投資送信部113を備える。
【0022】
ゲーム管理部111は、ユーザが操作する操作入力部130からの操作信号を取得する。操作入力部130は、ユーザが指やスタイラス等によって指定する位置を検出するタッチパネル、コントローラ等、ユーザによる入力操作が可能なものである。また、ゲーム管理部111は、取得した操作信号を用いて、ユーザによる入力操作を特定する。さらに、ゲーム管理部111は、特定した入力操作に基づきゲームを実行する。
【0023】
ゲーム管理部111は、ゲームの実行時にゲーム媒体に関する情報を取得して記憶部120に追加する。例えば、ゲーム管理部111は、ゲーム媒体に関する情報として、ゲーム媒体、ゲーム媒体の種類、ゲーム媒体のレア度等を取得したときには、それらデータをゲーム媒体IDに関連付けして記憶部120に格納する。
【0024】
ゲーム施策受信部112は、ゲーム媒体に関連付けられたゲーム施策を、管理サーバ20からネットワークNWを介して受信する。
【0025】
投資送信部113は、ユーザが操作する操作入力部130からの操作信号を取得する。また、投資送信部113は、取得した操作信号を用いて、ユーザによるゲーム施策への投資操作を特定する。なお、投資操作とは、実施の候補となるゲーム施策の中から所望のゲーム施策を選択する操作や、選択したゲーム施策に対するゲーム媒体の投資量を設定する操作が含まれる。さらに、投資送信部113は、特定したゲーム施策への投資操作に基づき、ゲーム媒体に関する情報、および、ゲーム媒体に関連付けられた実施の候補に関する情報をネットワークNWを介して管理サーバ20に送信する。
【0026】
上述したゲーム媒体に関する情報について詳細に説明する。
ゲーム媒体に関する情報は、ユーザがゲーム内で所有するゲーム媒体に固有の種々の情報を含む。ゲーム媒体がユーザに取得された場合、当該ゲーム媒体はユーザに対応付けられる。本実施形態において、ゲーム媒体とは、ゲームに使用される電子データであり、例えば、カード、アイテム、キャラクタ、アバタ、レベル情報、ステータス情報、及びパラメータ情報(体力値や攻撃力など)、能力情報(スキル、アビリティ、呪文、ジョブなど)等を含む。また、ゲーム媒体は、ゲームの進行に応じ、プレイヤによって、ゲーム内で、取得、保有、使用、管理、交換、合成、強化、売却、廃棄、及び贈与等され得る電子データである。なお、ゲーム媒体の利用形態は本明細書で明示されるものには限られない。
【0027】
本実施形態では、予めゲームシステムに登録されたキャラクタのカードをゲーム媒体の例として説明する。なお、キャラクタとカードとは別の概念であり、本実施形態では、各カードにキャラクタが割り当てられている。バトルに使用されるプレイヤキャラクタ又は敵キャラクタのカードは、バトル用パラメータを有している。バトル用パラメータは、例えば、攻撃力、防御力、体力(又はHP(ヒットポイント))、属性(例えば、火、水、雷等)、レアリティ(例えば、ノーマル、レア、S(スーパー)レア、SS(ダブルスーパー)レア、SSS(トリプルスーパーレア)、レジェンド等)、スキル(特殊効果)の発動率、攻撃速度(一ターンにおける攻撃回数、攻撃するまでのターン数等)、一対戦における防御回数等のパラメータ、および、ジョブ(例えば、職業、兵種等)である。また、一つのキャラクタが割り当てられるカードは一つのカードに限定されず、キャラクタ毎に、バトル用パラメータがそれぞれ異なる複数のカードが割り当てられてもよい。また、キャラクタは、カードとは別に設けられてもよく、カード以外のゲーム媒体(例えば、フィギュア等)に割り当てられてもよい。
【0028】
ゲーム媒体に関する情報は、キャラクタに対応付けられた1つ以上のゲーム機能それぞれについて、ゲーム機能が有効化されているか否かを示す情報を含む。1つのキャラクタには、任意の数のゲーム機能が対応付けられてもよい。有効化されたゲーム機能の発揮が許可され、有効化されていないゲーム機能の発揮が禁止される。ゲーム機能はゲームの実行中に発揮され得る多様な機能を含む。例えば、ゲーム機能が発揮されると、ゲームにおいてユーザに有利な効果が発生し得る。したがって、ゲーム機能が有効化されることによって、ユーザに有利となり得る。
【0029】
例えば、ゲーム機能は、ユーザ操作に応じたタイミングで発揮される機能であるアクティブスキルを含む。アクティブスキルが発揮されると、例えばユーザキャラクタが特定の動作を実行する。特定の動作の実行によって、例えば通常の攻撃動作より大きなダメージを対戦相手に与える効果が発生する。
【0030】
なお、ゲームコンテンツとしては、上述した対戦イベントの他にも、例えばクエスト、ミッション、ミニゲーム、ゲーム媒体の育成、強化、および合成、ゲーム媒体の入手イベント、仮想空間の探索イベント等を含む。多様なゲームコンテンツには、シングルプレイ用のゲームコンテンツと、マルチプレイ用のゲームコンテンツとが含まれてもよい。シングルプレイ用のゲームコンテンツとは、一人のユーザが使用するユーザ端末100に対するユーザ操作に基づいて実行されるゲームコンテンツ(例えば、一人用のゲームコンテンツ)である。ユーザ端末100が単独で、又は、ユーザ端末100と管理サーバ20とが協働して、シングルプレイ用のゲームコンテンツを実行する。一方、マルチプレイ用のゲームコンテンツとは、二人以上のユーザがそれぞれ使用する二つ以上のユーザ端末100に対するユーザ操作に基づいて実行されるゲームコンテンツであって、二人以上のユーザに共通のゲームコンテンツである。二人以上のユーザに共通のゲームコンテンツとは、例えばゲームコンテンツの進行処理及び処理結果等の少なくとも一部が、二人以上のユーザに対して共通して適用されるゲームコンテンツを含んでもよい。二つ以上のユーザ端末100が協働して、又は、二つ以上のユーザ端末100と管理サーバ20とが協働して、マルチプレイ用のゲームコンテンツを実行する。
【0031】
管理サーバ20は、ユーザ端末100に対して、ゲーム施策を提供するコンピュータシステムである。この管理サーバ20は、制御部30、記憶部40を備える。
【0032】
制御部30は、投資管理部31、ゲーム施策判定部32、ゲーム施策配信部33を備える。
【0033】
投資管理部31は、記憶部40に格納されているゲーム施策のうち一乃至複数のゲーム施策を読み出す。具体的には、
図3に示すように、投資管理部31は、記憶部40においてゲーム施策に関連付けられたゲーム施策IDを指定して、記憶部40からゲーム施策を読み出す。また、投資管理部31は、記憶部40から読み出したゲーム施策についてネットワークNWを介して複数のユーザ端末100に配信する。この場合、各ユーザ端末100には、投資管理部31から配信された一乃至複数のゲーム施策の中から、投資の対象を選択する表示画面が表示される。そして、ユーザ端末100は、操作入力部130に対する操作を通じて、ゲーム媒体の選択と、ゲーム媒体に関連付けられるゲーム施策の選択とが行われる。そして、投資管理部31は、複数のユーザ端末100からゲーム媒体に関する情報、および、ゲーム媒体に関連付けられた実施の候補に関する情報を含む投資データを受信したときには、受信した投資データを記憶部40に格納する。
【0034】
具体的には、
図4に示すように、投資管理部31は、ユーザ端末100から受信したゲーム媒体のパラメータに基づいて数値に換算し、換算した数値の合算値を、投資数としてゲーム施策に関連付けて記憶部40に格納する。なお、投資管理部31は、ゲーム媒体のパラメータに関わらず一律の数値に換算してもよいし、ゲーム媒体のパラメータに基づいて換算した数値の合算値を変更してもよい。また、ゲーム媒体としては、ゲームのポイントであってもよいし、ゲームのキャラクタであってもよい。
【0035】
また、投資管理部31は、ユーザ端末100から所定の組み合わせのゲーム媒体に関する情報を受信したときには、換算される数値を通常のゲーム媒体を投資した場合とは異なるように設定してもよい。この場合、ゲーム媒体の組み合わせは、全体一致でもよいし、部分一致でもよい。また、ゲーム媒体の組み合わせは、ゲーム媒体同士が関連付けられているときには、関連付けられたゲーム媒体同士を同一に扱ってゲーム媒体の組み合わせを構成してもよい。また、所定の組み合わせのゲーム媒体に関する情報を受信したときには、通常の変化量に所定の値を乗算した変化量としてもよく、通常の変化量を、組み合わせに対応する変化量に更新してもよい。
【0036】
また、投資管理部31は、ゲーム施策に関連付けられた投資数と所定の閾値(本実施形態では、「20」)とを比較し、投資数が所定の閾値以上であるときには、記憶部40におけるゲーム施策の実施フラグをオンに設定する。
【0037】
投資管理部31は、ユーザ端末100から投資データの受信を投資期間の間だけ受け付ける。この間、ユーザ端末100において、操作入力部130に対する操作を通じて、ゲーム媒体の選択と、ゲーム媒体に関連付けられるゲーム施策の選択とが行われる。そして、ユーザ端末100に対する操作が行われる毎に、ユーザ端末100からゲーム媒体に関する情報、および、ゲーム媒体に関連付けられた実施の候補に関する情報が投資データとして投資管理部31に送信される。投資管理部31は、ユーザ端末100から投資データを受信したときには、受信した投資データに基づき記憶部40に格納されているゲーム施策についての投資データを更新する。
【0038】
なお、ユーザ端末100は、ゲーム媒体に関する情報を投資データとして投資管理部31に送信したときには、そのゲーム媒体のゲーム内での使用を制限する。具体的には、投資が行われると、端末上のゲーム媒体に対して、制限をかける旨を示す情報が管理サーバ20からユーザ端末100に送信され、投資の終了後は、制限を解除する旨を示す情報が管理サーバ20からユーザ端末100に送信される。この場合、ユーザ端末100は、ゲーム媒体を使用して実行できるゲームコンテンツを制限してもよい。例えば、ゲーム媒体を所定のクエストでは使用できるが、別のクエストでは使用できないようにしてもよい。また、ゲーム媒体そのものがゲーム中で使用できないようにしてもよい。また、ゲーム媒体のパラメータや能力を制限してもよい。例えば、ゲーム媒体のパラメータを低く制限したり、所定の能力の使用を制限したりしてもよい。また、ゲーム媒体に対して実行できるユーザのアクションを制限してもよい。例えば、ゲーム媒体をクエストでは使用できるが、ゲーム媒体をゲーム中で育成することができないようにしてもよい。
【0039】
ゲーム施策判定部32は、記憶部40に格納されている投資データを読み出し、その投資データが所定の条件を満たすか否かを判定する。例えば、ゲーム施策判定部32は、記憶部40にゲーム施策への投資データとして格納されている数値の合算値が基準ラインを上回るか否かを判定する。なお、ゲーム施策判定部32は、実施の候補となるゲーム施策同士で投資データを比較し、その合算値が最も大きいゲーム施策が所定の条件を満たすものとして判定してもよい。また、ゲーム施策判定部32は、実施の候補となるゲーム施策同士で投資データを比較し、その合算値が他のゲーム施策に対して有意に大きいときに、そのゲーム施策が所定の条件を満たすものとして判定してもよい。そして、本実施形態では、ゲーム施策判定部32は、ゲーム施策への投資データが所定の条件を満たすときには、実施の候補となるゲーム施策を決定する。
【0040】
ゲーム施策配信部33は、ゲーム施策判定部32により実施の候補として決定したゲーム施策をネットワークNWを通じて各ユーザ端末100に配信する。この場合、ゲーム施策配信部33は、ゲーム施策に対するゲーム媒体の投資度合い(関連付けの度合い)が大きいほど、ゲーム施策の実行時のユーザ端末100におけるゲーム環境が有利となるように調整する。なお、ゲーム環境を有利とするときには、例えばユーザのパラメータ(ユーザレベルなど)の初期値が高くなるように補正してもよい。
【0041】
また、ユーザに関連付けられたゲーム媒体のパラメータ、または、ゲーム媒体の数が有利となるように補正してもよい。例えば、ゲーム媒体のレベルが高くなるように補正したり、ゲーム媒体の数が多くなるように補正したりしてもよい。また、ユーザの敵となるゲーム媒体のパラメータ、または、ゲーム媒体の数が有利となるように補正してもよい。例えば、敵となるゲーム媒体のパラメータが低くなるように補正したり、敵となるゲーム媒体の数が少なくなるように補正したりしてもよい。また、ゲームフィールドやゲームルールが有利となるように補正してもよい。例えば、ゲームフィールドが戦いやすくなるように補正したり、ゲームのプレイ時間が長くなるように補正したりしてもよい。また、ゲーム施策内で専用に用いられるアイテムを付与してもよい。また、ゲーム施策を先行してプレイする権利を付与してもよい。また、ゲーム施策内で付与されるポイントが多くなるように補正してもよい。また、ゲーム施策内でアイテムの獲得確率が多くなるように補正してもよい。
【0042】
また、ゲーム環境の調整は、投資されたゲーム媒体そのものと関連してもよい。この場合、投資に用いられたゲーム媒体そのものについて、パラメータや数を補正してもよい。例えば、投資開始からの期間に応じて、投資されたゲーム媒体のパラメータや数を補正してもよい。この場合、投資開始からの期間が長いほど、投資されたゲーム媒体のパラメータが高くなるように補正したり、ゲーム媒体の数が増大するように補正したりしてもよい。また逆に、投資開始からの期間が長いほど、投資されたゲーム媒体のパラメータが低くなるように補正したり、ゲーム媒体の数が減少するように補正したりしてもよい。これにより、投資を実施するタイミングを計る必要が生じるため、投資の戦略性を向上させることができる。
【0043】
また、例えば、投資されたゲーム媒体に同一のゲーム媒体が含まれる場合や、同一種類のゲーム媒体が含まれる場合や、所定の関係性を有するゲーム媒体が含まれる場合、ゲーム媒体の数または量に応じて、投資されたゲーム媒体のパラメータや数を補正してもよい。この場合、投資されたゲーム媒体に同一のゲーム媒体が含まれる場合や、同一種類のゲーム媒体が含まれる場合や、所定の関係性を有するゲーム媒体が含まれる場合には、他の組み合わせのゲーム媒体を投資する場合よりも、ゲーム媒体のパラメータが高くなるように補正したり、ゲーム媒体の数が増大するように補正したりしてもよい。また逆に、投資されたゲーム媒体に同一のゲーム媒体が含まれる場合や、同一種類のゲーム媒体が含まれる場合や、所定の関係性を有するゲーム媒体が含まれる場合には、他の組み合わせのゲーム媒体を投資する場合よりも、ゲーム媒体のパラメータが低くなるように補正したり、ゲーム媒体の数が減少するように補正したりしてもよい。これにより、投資されるゲーム媒体の組み合わせが補正後のゲーム媒体に反映されるため、投資に対するモチベーションを向上させることができる。
【0044】
また、例えば、投資されたゲーム媒体が第1のゲーム媒体と第2のゲーム媒体とを含む場合、第1のゲーム媒体のパラメータ、または、数に応じて、第2のゲーム媒体のパラメータや数を補正してもよい。この場合、第1のゲーム媒体のパラメータが高いほど、又は、第1のゲーム媒体の数が多いほど、第2のゲーム媒体のパラメータが高くなるように補正したり、第2のゲーム媒体の数が増大するように補正したりしてもよい。また逆に、第1のゲーム媒体のパラメータが高いほど、又は、第1のゲーム媒体の数が多いほど、第2のゲーム媒体のパラメータが低くなるように補正したり、第2のゲーム媒体の数が減少するように補正したりしてもよい。これにより、投資される複数のゲーム媒体の組み合わせを考慮してゲーム媒体を補正する必要性が生じるため、投資の戦略性を向上させることができる。
【0045】
なお、ゲーム媒体に関する補正は、例えば、ゲーム施策内において適用されてもよいし、補正後のゲームの進行において無制限に適用されてもよいし、適用される期間や回数が制限されてもよい。これにより、ゲームバランスを適切に調整しつつ、ゲーム施策への投資の動機付けを向上させることができる。
【0046】
図5~
図8は、ゲーム施策の実施の候補を決定する方法の一例を示している。これらの例では、実施の候補となるゲーム施策がゲーム施策「A」~「C」の3つであり、これらゲーム施策「A」~「C」への投資データが基準ライン以上であることが所定の条件に相当する。
【0047】
ゲーム施策判定部32は、記憶部40に記憶された基準ラインに相当する閾値を読み出し、この閾値とゲーム施策毎の投資データ(投資数)とを比較する。そして、ゲーム施策判定部32は、投資データが閾値以上となるゲーム施策を実施の候補として決定する。
【0048】
図5(a)及び
図5(b)に示す例では、3つのゲーム施策「A」~「C」の候補のうち、ゲーム施策「A」の投資数は基準ライン(本実施形態では、「20」)を上回っているものの、ゲーム施策「B」、「C」の投資数は基準ラインを下回っている。そして、この例では、ゲーム施策「A」については実施の候補として決定し、ゲーム施策「B」、「C」については実施しない。
【0049】
また、
図6(a)及び
図6(b)に示す例では、3つのゲーム施策「A」~「C」の候補のうち、ゲーム施策「A」、「B」の投資数は基準ラインを上回っており、ゲーム施策「C」の投資数は基準ラインを下回っている。そして、この例では、ゲーム施策「A」、「B」については実施の候補として決定し、ゲーム施策「C」については実施しない。
【0050】
また、ゲーム施策判定部32は、上述した閾値を複数設定し、それら複数の閾値と投資データ(投資数)との関係性に応じた処理を実行するようにしてもよい。本実施形態では、ゲーム施策判定部32は、まず、閾値を小さい方から順に第1の閾値、第2の閾値として設定する。そして、ゲーム施策判定部32は、投資データが第1の閾値未満である時にはゲーム施策を実施しない。また、ゲーム施策判定部32は、投資データが第1の閾値と第2の閾値との間にあるときにはゲーム施策に関して第1の処理を実行する。また、ゲーム施策判定部32は、投資データが第2の閾値以上であるときにはゲーム施策に関して第2の処理を実行する。
【0051】
図7(a)及び
図7(b)に示す例では、3つのゲーム施策「A」~「C」の候補のうち、ゲーム施策「A」の投資数は基準ラインを上回っており、ゲーム施策「B」、「C」の投資数は基準ラインを下回っている。そして、ゲーム施策「A」については、元の基準ラインを第1の基準ラインとするとき、第2の処理として第1の処理に追加要素を加えるための新たな基準ラインを第2の基準ラインとして追加する。この例では、第2の処理は、追加報酬を有するステージであるエクストラステージを追加する処理である。この場合、ゲーム施策「A」についての投資数が第1の基準ラインと第2の基準ラインとの間にあるときには、ゲーム施策「A」を通常の実施の候補として決定する。また、ゲーム施策「A」についての投資数が第2の基準ライン以上であるときには、ゲーム施策「A」をエクストラステージを含む実施の候補として決定する。すなわち、ゲーム媒体の投資数が第1の基準ラインを満たすとき、実施の候補となるゲーム施策としてエクストラステージを追加したゲーム施策が複数のユーザ端末100に送信される。また、複数のユーザ端末からのゲーム媒体を用いた投資数が第2の基準ラインを満たすとき、エクストラステージを追加したゲーム施策の実施の候補として決定する。
【0052】
また、ゲーム施策判定部32は、記憶部40に記憶された基準ラインに相当する閾値を読み出し、この閾値とゲーム施策毎の投資データ(投資数)の比率を達成率として算出するようにしてもよい。そして、ゲーム施策判定部32は、ゲーム施策毎の投資データが基準ラインに到達していないとしても、上述のように算出した達成率が所定の割合を満たしているときには、そのゲーム施策についての投資期間を変更するようにしてもよい。なお、投資期間の変更は、投資期間の追加であってもよいし、投資期間の削減であってもよい。また、所定の割合を複数設定し、その割合に応じて、追加又は削減される期間が異なっていてもよい。例えば、所定の割合が50%の場合には投資期間が1日削減され、所定の割合が70%の場合には投資期間が1日追加され、所定の割合が80%の場合には投資期間が2日追加されるようにしてもよい。
【0053】
図8(a)及び
図8(b)に示す例では、3つのゲーム施策「A」~「C」の候補のうち、ゲーム施策「A」~「C」のいずれの候補も投資数は基準ラインを下回っている。そして、この例では、ゲーム施策「A」の投資数については基準ラインの90%以上の達成度に到達していることから、ゲーム施策「A」についての投資期間を通常よりも延長している。その一方で、ゲーム施策「B」、「C」の投資数については基準ラインの90%の達成度に到達していないことから、ゲーム施策「B」、「C」についての投資期間を維持する。
【0054】
ところで、ゲーム施策への投資時には、通常、ゲーム媒体としてゲームの操作時に取得したポイントに関する情報が投資される。この場合、ゲーム媒体の投資期間が経過した後には、投資したポイントに関する情報がユーザ端末100に送信されるようにしてもよいし、ユーザ端末100に送信されないようにしてもよい。
【0055】
また、ゲーム施策への投資時には、ゲーム媒体としてゲームの操作時に取得したキャラクタに関する情報が投資されてもよい。この場合、投資されたキャラクタに関する情報は数値に換算され、換算された数値の合算値が投資データ(投資数)として扱われる。
【0056】
図9(a)~(c)は、ゲーム施策に対してゲーム媒体としてキャラクタに関する情報を投資した場合の処理の一例を示している。これらの例では、ユーザ端末100から管理サーバ20に所定のレア度を有するゲーム媒体に関する情報が投資される。また、ゲーム媒体の投資期間が経過した後には、必要に応じて投資したゲーム媒体に関する情報をユーザ端末100に送信する。この場合、ゲーム媒体からポイントへの変換のアルゴリズムは、任意のアルゴリズムを採用することができ、ゲーム媒体の所定のパラメータに基づいてポイントが決定される。
【0057】
図9(a)に示す例では、ユーザ端末100から管理サーバ20に対してレア度が「ノーマル(N)」のゲーム媒体60に関する情報を投資したとき、ゲーム媒体60の投資期間が経過したとしても、投資したゲーム媒体60に関する情報がユーザ端末100には送信されない。
【0058】
図9(b)に示す例では、ユーザ端末100から管理サーバ20に対してレア度が「ノーマル(N)」のゲーム媒体60に関する情報を投資したとき、ゲーム媒体60の投資期間が経過した後には、投資したゲーム媒体60に関する情報がユーザ端末100に送信される。この例では、レア度が「ノーマル(N)」のゲーム媒体60に関する情報を投資していることから、レア度が「ノーマル(N)」のゲーム媒体60に関する情報がユーザ端末100には送信される。
【0059】
図9(c)に示す例では、ユーザ端末100から管理サーバ20に対してレア度が「ノーマル(N)」のゲーム媒体60に関する情報を投資したとき、ゲーム媒体60の投資期間が経過した後には、投資したゲーム媒体60に関する情報をゲーム施策内において有利となるように変化させてユーザ端末100に送信される。この例では、レア度が「ノーマル(N)」のゲーム媒体60に関する情報を投資しており、レア度が「レア(R)」のゲーム媒体60Aに関する情報がユーザ端末100に送信される。ただし、ゲーム媒体60Aに関する情報がユーザ端末100に送信される際に、例えば対戦ゲームにおけるキャラクタの攻撃力や防御力が上昇するなど、ゲーム媒体60Aのパラメータがゲーム施策内において有利となるように変更してもよい。
【0060】
なお、
図9(b)及び
図9(c)に示す例において、ゲーム媒体に関する情報がユーザ端末100に送信される条件は、ゲーム施策に対する投資の条件が成立したときに限ってもよいし、ゲーム施策に対する投資の条件が成立したか否かに関わらなくてもよい。
以上説明したように、第1実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られるようになる。
【0061】
(1)上記実施形態では、複数のユーザ端末100から投資の対象となるゲーム媒体に関する情報を受信したときには関連付け先となるゲーム施策についての投資データを更新し、更新した投資データが所定の条件を満たすときのゲーム施策を実施の候補として決定する。これにより、ゲーム操作時に取得するゲーム媒体を用いて実施の候補となるゲーム施策を決定することができる。すなわち、ゲームの進行状況が著しい、アクティブなユーザほど、ゲーム施策の候補の決定に関して影響力が及ぶようになり、ゲームの活性化が図られる。
【0062】
(2)上記実施形態では、投資管理部31が、ユーザ端末100から受信したゲーム媒体をゲーム媒体のパラメータに基づいて数値に換算し、換算した数値の合算値が所定の条件を満たすゲーム施策を実施の候補として決定する。これにより、ゲーム媒体のパラメータに応じて重み付けするかたちでゲーム施策への投資を行うことができる。すなわち、ゲームと親和性の高いパラメータを備えるキャラクタなどのゲーム媒体を用いて投資を行うため、ゲーム中での実施が容易となる。
【0063】
(3)上記実施形態では、投資管理部31が、ユーザ端末100から所定の組み合わせのゲーム媒体に関する情報を受信したときには、換算される数値を変更する。これにより、ゲーム媒体の組み合わせに応じて重み付けするかたちでゲーム施策への投資を行うことができる。すなわち、ゲーム媒体の数を増やすことがないため、データ量を増やすことなく、投資方法の多様化を図ることができる。
【0064】
(4)上記実施形態では、投資管理部31が、ユーザ端末100からゲーム媒体に関する情報を投資データとして受信したときにはゲーム媒体のゲーム内での使用を制限し、記憶部40に格納された投資データが所定の条件を満たすとき、実施の候補として決定されたゲーム施策への投資に用いられたゲーム媒体のゲームでの使用の制限を解除する。これにより、ゲーム媒体に関する情報を投資している間は一定の制限を設けることで、ゲームバランスを適切に調整することができる。
【0065】
(5)上記実施形態では、投資管理部31は、投資期間が経過した後には、ゲーム媒体に関する情報をユーザ端末100に送信する。これにより、ゲーム媒体を投資している間は一定の制限を設けつつ、投資期間の終了後にはゲーム媒体に関する情報をユーザに送信することで、ゲームバランスを適切に調整することができる。
【0066】
(6)上記実施形態では、投資管理部31は、ゲーム媒体の投資期間の経過後には、ゲーム媒体のゲームでの使用の制限を解除するとともに、ゲーム媒体に関する情報を変化させてユーザ端末に送信する。これにより、投資期間の終了後にはゲーム媒体に関する情報を変化させてゲーム媒体に関する情報をユーザに送信することで、ゲーム媒体の投資に関する戦略性を向上させることができる。
【0067】
(7)上記実施形態では、投資管理部31は、ゲーム媒体を用いたゲーム施策への投資が行われている間は、ゲーム施策への投資に用いられたゲーム媒体のゲームでの使用を無効にする。また、投資管理部31は、ゲーム媒体を用いたゲーム施策への投資が所定の条件を成立したときには、記憶部40に格納された投資データが所定の条件を満たしたか否かに関わらず、ゲーム施策の投資に用いられたゲーム媒体に関する情報をユーザ端末100に送信する。これにより、投資期間の終了後にはゲーム媒体に関する情報を変化させてゲーム媒体に関する情報をユーザに送信することで、ゲーム媒体の投資に関する戦略性を向上させることができる。
【0068】
(8)上記実施形態では、投資管理部31は、記憶部40に格納された投資データと所定の条件とを比較して投資データが所定の条件を満たすまでの達成率を算出する。そして、投資管理部31は、算出した達成率が所定の閾値以上であるときには、ゲーム媒体を用いたゲーム施策への投資期間を延長する。これにより、ゲーム媒体の投資条件が成立間近であるときには投資期間を延長することで、ユーザの動向に対して、柔軟な投資環境を提供することができる。
【0069】
(9)上記実施形態では、所定の条件までの達成率が所定の閾値以上であるときには、ゲーム媒体を用いたゲーム施策への投資期間を延長し、所定の条件までの達成率が所定の閾値未満であるときには、ゲーム媒体を用いたゲーム施策への投資期間を維持する。これにより、ゲーム媒体の投資条件が成立間近であるときには投資期間を延長することで、ユーザの動向に対して、柔軟な投資環境を提供することができる。
【0070】
(10)上記実施形態では、投資データが第1の条件を満たすとき、実施の候補となるゲーム施策を変更して複数のユーザ端末に送信し、複数のユーザ端末からのゲーム媒体を用いたゲーム施策への投資データが第1の条件とは異なる第2の条件を満たすとき、変更したゲーム施策の実施の候補として決定する。これにより、ゲーム施策の投資条件が一旦成立したときには投資条件を変更することで、ゲーム媒体の投資に対する動機付けを高めることができる。
【0071】
(11)上記実施形態では、ゲーム施策配信部33は、ゲーム施策に対するゲーム媒体の関連付けの度合いに応じて、ゲーム施策の実行時のユーザ端末100におけるゲーム環境の設定を調整する。これにより、ゲーム媒体の投資に対する動機付けを高めることができる。
【0072】
なお、上記実施形態は、以下のような形態にて実施することもできる。
【0073】
・上記実施形態において、
図10に示すように、ゲーム施策毎に、イベントの内容と投資の成立条件とが対応付けられていてもよい。この場合、投資管理部31は、ゲーム施策への投資に用いられたゲーム媒体がゲーム施策に関連付けられていることを条件に、ゲーム施策への投資に用いられたゲーム媒体のゲームでの使用の制限を解除するようにしてもよい。また、投資管理部31は、ゲーム媒体の投資期間の経過後は、ゲーム施策に関連付けられたゲーム媒体に関する情報について、通常のゲーム媒体よりも、ゲーム施策内においてゲーム媒体が有利となるようにゲーム媒体のパラメータを変更した情報をユーザ端末100に送信することで、ゲーム媒体の投資に対する戦略性を向上させることができる。
【0074】
・上記実施形態においては、投資管理部31は、ゲーム施策に対するゲーム媒体の投資度合いに応じて、ゲーム施策の実行時のユーザ端末100におけるゲーム環境の設定を調整するようにした。これに代えて、投資管理部31は、ゲーム施策に対するゲーム媒体の投資度合いに関わらず、ゲーム施策の実行時のユーザ端末100におけるゲーム環境の設定を一律に行うようにしてもよい。これにより、ゲーム施策の実行時におけるゲーム環境のデータ量を抑えることができる。
【0075】
・上記実施形態においては、投資管理部31は、所定の条件までの達成率が所定の閾値以上であるか否かに応じて、ゲーム媒体を用いたゲーム施策の投資期間の延長の有無を決定していた。これに代えて、投資管理部31は、例えば、所定の条件までの達成率が高いほど、ゲーム媒体を用いたゲーム施策の投資期間の延長の度合いを長く設定してもよい。これにより、ゲーム媒体の投資環境を多様性に富んだものとすることができる。
【0076】
・上記実施形態においては、投資管理部31は、ユーザ端末100から受信したゲーム媒体のパラメータに基づいて数値に換算し、換算した数値の合算値が所定の条件を満たすゲーム施策の実施の候補として決定するようにした。これに代えて、投資管理部31は、ユーザ端末100から所定の組み合わせのゲーム媒体に関する情報を受信したときに、ゲーム施策の実施の候補として決定するようにしてもよい。これにより、ゲーム媒体の投資環境の多様化に寄与することができる。
【0077】
・上記実施形態においては、ゲーム施策判定部32は、ユーザ端末100から所定の組み合わせのゲーム媒体に関する情報を受信したときには、換算される数値を通常のゲーム媒体を投資した場合とは異なるように設定した。これに代えて、投資管理部31は、ユーザ端末100から所定の組み合わせのゲーム媒体に関する情報を受信したときにのみ、換算される数値の加算を行うようにしてもよい。これにより、ゲーム媒体の投資環境の多様化に寄与することができる。
【0078】
・上記実施形態においては、ゲーム施策判定部32は、ゲーム施策への投資データが所定の条件を満たすとき、ゲーム施策の実施の候補として決定するようにした。これに代えて、ゲーム施策判定部32は、ゲーム施策への投資データに基づき、実施の対象となるゲーム施策を自動的に決定するようにしてもよい。これにより、実施の対象となるゲーム施策の決定プロセスを簡便にすることができる。
【0079】
・上記実施形態において、ユーザ端末100が実行する動作及び処理の少なくとも一部を、ユーザ端末100に接続された管理サーバ20が実行する構成であってもよい。例えば、投資データの管理等の処理は、管理サーバ20及びユーザ端末100の何れか一方が実行してもよい。また、投資データの管理等の処理を、管理サーバ20及びユーザ端末100が協働して実行してもよい。
【0080】
・上記実施形態に係る管理サーバ20又はユーザ端末100として機能させるために、コンピュータ又は携帯電話などの情報処理装置を好適に用いることができる。このような情報処理装置は、実施形態に係るサーバ装置又はユーザ端末の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、情報処理装置の記憶部に格納し、情報処理装置のCPUによって当該プログラムを読み出して実行させることによって実現可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
〔1〕
記憶部と、ネットワークを介して複数のユーザ端末に接続された制御部とを用いて、ゲーム施策の候補を決定する方法であって、
前記記憶部には、
ゲーム媒体に関する情報、および、ゲーム媒体に関連付けられた実施の候補に関する情報が記憶され、
前記制御部が、
前記複数のユーザ端末からゲーム媒体に関する情報、および、ゲーム媒体に関連付けられた実施の候補に関する情報を受信したときには、ゲーム媒体の関連付けの度合いに応じて関連付け先となるゲーム施策についての投資データを更新し、
前記更新した投資データが所定の条件を満たすときのゲーム施策を実施の候補として決定することを特徴とするゲーム施策決定方法。
〔2〕
前記制御部が、
前記ユーザ端末から受信した前記ゲーム媒体に関する情報を前記ゲーム媒体のパラメータに基づいて数値に換算し、換算した数値の合算値が所定の条件を満たす前記ゲーム施策を実施の候補として決定する〔1〕に記載のゲーム施策決定方法。
〔3〕
前記制御部が、
前記ユーザ端末から所定の組み合わせの前記ゲーム媒体に関する情報を受信したときには、前記ゲーム媒体のパラメータに基づく数値を調整する〔2〕に記載のゲーム施策決定方法。
〔4〕
前記制御部が、
前記ユーザ端末から前記ゲーム媒体に関する情報を投資データとして受信したときには前記ゲーム媒体のゲーム内での使用を制限し、
前記記憶部に格納された投資データが所定の条件を満たすとき、前記実施の候補として決定された前記ゲーム施策への投資に用いられた前記ゲーム媒体のゲームでの使用の制限を解除するとともに、前記ゲーム媒体に関する情報をユーザ端末に送信する〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載のゲーム施策決定方法。
〔5〕
前記制御部が、
前記ユーザ端末から前記ゲーム媒体に関する情報を投資データとして受信したときには、前記ユーザ端末における前記ゲーム媒体のゲーム内での使用を制限し、
前記記憶部に格納された投資データが所定の条件を満たすとき、前記実施の候補として決定された前記ゲーム施策への投資に用いられた前記ゲーム媒体のゲームでの使用の制限を解除するとともに、前記ゲーム媒体に関する情報を変化させる処理を実施し、変化後の前記ゲーム媒体に関する情報をユーザ端末に送信する〔4〕に記載のゲーム施策決定方法。
〔6〕
前記制御部が、
前記ユーザ端末から前記ゲーム媒体に関する情報を投資データとして受信したときには、前記ゲーム媒体のゲームでの使用を制限し、
前記記憶部に格納された投資データが所定の条件を満たすとき、前記実施の候補として決定された前記ゲーム施策への投資に用いられた前記ゲーム媒体がゲーム施策に関連付けられていることを条件に、前記ゲーム施策への投資に用いられた前記ゲーム媒体のゲームでの使用の制限を解除するとともに、前記ゲーム媒体に関する情報を変化させる処理を実施し、変化後の前記ゲーム媒体に関する情報をユーザ端末に送信する〔4〕又は〔5〕に記載のゲーム施策決定方法。
〔7〕
前記制御部が、
前記ゲーム媒体に関する情報を変化させる処理として、前記ゲーム施策への投資に用いられた前記ゲーム媒体、または、前記ゲーム媒体のパラメータが、前記ゲーム施策内において有利となるように変更する〔5〕又は〔6〕に記載のゲーム施策決定方法。
〔8〕
前記制御部が、
ゲーム媒体を用いた前記候補への投資が行われている間は、前記候補の投資に用いられたゲーム媒体のゲームでの使用を無効にし、
ゲーム媒体を用いた前記候補への投資が所定の条件を成立したときには、前記記憶部に格納された投資データが所定の条件を満たしたか否かに関わらず、前記候補の投資に用いられたゲーム媒体に関する情報をユーザ端末に送信する〔1〕~〔7〕のいずれか一項に記載のゲーム施策決定方法。
〔9〕
前記制御部が、
前記記憶部に格納された投資データが所定の条件を満たすまでの達成率を算出し、
前記算出した達成率と所定の閾値との関係を判定し、
前記判定の結果に基づいて、前記ゲーム媒体を用いた前記候補への投資期間を延長する〔1〕~〔8〕のいずれか一項に記載のゲーム施策決定方法。
〔10〕
前記制御部が、
前記記憶部に格納された投資データが第1の条件を満たすとき、実施の候補となる前記ゲーム施策を変更して複数のユーザ端末に送信し、
複数のユーザ端末からのゲーム媒体を用いた前記候補への投資データが第1の条件とは異なる第2の条件を満たすとき、変更した前記候補を実施の候補として決定する〔1〕~〔9〕のいずれか一項に記載のゲーム施策決定方法。
〔11〕
前記制御部が、
前記候補を実施の対象として決定したとき、前記実施の候補となる前記ゲーム施策に対するゲーム媒体の関連付けの度合いに応じて、前記ゲーム施策の実行時の前記ユーザ端末におけるゲーム環境の設定を調整する〔1〕~〔10〕のいずれか一項に記載のゲーム施策決定方法。
〔12〕
記憶部と、ネットワークを介して複数のユーザ端末に接続された制御部とを用いて、ゲーム施策の実施を決定するプログラムであって、
前記記憶部には、
ゲーム媒体に関する情報、および、ゲーム媒体に関連付けられた実施の候補に関する情報が記憶され、
前記制御部を、
前記複数のユーザ端末からゲーム媒体に関する情報、および、ゲーム媒体に関連付けられた実施の候補に関する情報を受信したときには、ゲーム媒体の関連付けの度合いに応じて関連付け先となるゲーム施策についての投資データを更新し、
前記更新した投資データが所定の条件を満たすときのゲーム施策を実施の候補として決定する手段として機能させることを特徴とするゲーム施策決定プログラム。
〔13〕
記憶部と、ネットワークを介して複数のユーザ端末に接続された制御部とを用いて、ゲーム施策の実施を決定し、
前記記憶部には、
ゲーム媒体に関する情報、および、ゲーム媒体に関連付けられた実施の候補に関する情報が記憶され、
前記制御部が、
前記複数のユーザ端末からゲーム媒体に関する情報、および、ゲーム媒体に関連付けられた実施の候補に関する情報を受信したときには、ゲーム媒体の関連付けの度合いに応じて関連付け先となるゲーム施策についての投資データを更新し、
前記更新した投資データが所定の条件を満たすときのゲーム施策を実施の候補として決定することを特徴とする情報処理装置。
【符号の説明】
【0081】
10…ユーザ端末、20…管理サーバ、30…制御部、31…投資管理部、32…ゲーム施策判定部、33…ゲーム施策配信部、40…記憶部、NW…ネットワーク。