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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-23
(45)【発行日】2023-08-31
(54)【発明の名称】配線モジュール、及び蓄電モジュール
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/509 20210101AFI20230824BHJP
   H01M 50/507 20210101ALI20230824BHJP
   H01M 50/503 20210101ALI20230824BHJP
   H01M 50/569 20210101ALI20230824BHJP
   H01G 2/02 20060101ALI20230824BHJP
   H01G 4/38 20060101ALI20230824BHJP
   H01G 11/10 20130101ALI20230824BHJP
【FI】
H01M50/509
H01M50/507
H01M50/503
H01M50/569
H01G2/02 101E
H01G4/38 A
H01G11/10
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021202169
(22)【出願日】2021-12-14
(62)【分割の表示】P 2018103599の分割
【原出願日】2018-05-30
(65)【公開番号】P2022046541
(43)【公開日】2022-03-23
【審査請求日】2021-12-14
(73)【特許権者】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柳田 泰次
(72)【発明者】
【氏名】下田 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 良典
【審査官】上野 文城
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0125770(US,A1)
【文献】特開2019-033002(JP,A)
【文献】特開2011-138651(JP,A)
【文献】特開2011-233491(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102011120237(DE,A1)
【文献】特開2011-065794(JP,A)
【文献】特開2013-062220(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/502 - 526
H01M 50/569
H01G 2/02
H01G 4/38
H01G 11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極端子を有する複数の蓄電素子に配設される配線モジュールであって、
前記電極端子と接続される、2n個(nは2以上の自然数)の電極接続部を有すると共に、前記2n個の電極接続部のうち隣り合う電極接続部同士を連結する2n-1個の連結部と、を有する複数のバスバーと、
前記複数のバスバーを収容する絶縁プロテクタと、を備え、
前記2n個の電極接続部が並ぶ方向は長手方向とされ、
前記長手方向と交差する方向は幅方向とされ、
前記複数のバスバーの各バスバーにおいて、
前記各バスバーの前記幅方向における一方側の端縁から前記幅方向における一方側に突出する凸部が設けられ、
前記凸部は、前記各バスバーの前記幅方向における一方側にのみ設けられ、
前記凸部は、前記各バスバーの前記長手方向における両端部には設けられておらず、
前記絶縁プロテクタには、前記凸部の前記長手方向の端部に前記長手方向から当接する位置決め部が設けられており、
前記凸部の突出寸法は、前記各バスバーの前記長手方向における中央部から前記長手方向に離間するにつれて徐々に減少しており、
前記各バスバーの一方の端部からn番目の連結部の断面積は、2n-1個の全ての連結部の断面積のうち最大に設定されている、配線モジュール。
【請求項2】
前記各バスバーの前記一方の端部から1番目の連結部の断面積は、前記1番目の連結部の断面積から前記n番目の連結部の断面積のうち最小であり、前記各バスバーの一方の端部から2n-1番目の連結部の断面積は、前記n番目の連結部の断面積から前記2n-1番目の連結部の断面積のうち最小である、請求項1に記載の配線モジュール。
【請求項3】
前記複数のバスバーの各バスバーにおいて、前記各バスバーの前記一方の端部から1番目の連結部から前記n番目の連結部に至るまで、断面積が順に大きくなっており、前記各バスバーの前記一方の端部から前記n番目の連結部から2n-1番目の連結部に至るまで、断面積が順に小さくなっている、請求項1または請求項2に記載の配線モジュール。
【請求項4】
前記複数のバスバーの各バスバーにおいて、前記n番目の連結部を中心にして対称な位置にある2個の連結部の断面積は等しく設定されている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の配線モジュール。
【請求項5】
前記複数のバスバーのそれぞれは、n番目の電極接続部の断面積、及びn+1番目の電極接続部の断面積が、他の電極接続部の断面積よりも大きく設定されている、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の配線モジュール。
【請求項6】
前記バスバーのうち、前記各バスバーの前記一方の端部からn番目の電極接続部、及び、n+1番目の電極接続部は、他の部分に比べて幅広に形成されている、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の配線モジュール。
【請求項7】
前記各バスバーの前記一方の端部からn番目の電極接続部、及びn+1番目の電極接続部の一方又は双方には、前記絶縁プロテクタに設けられた位置決め部と係合することにより、前記絶縁プロテクタとの相対的な位置決めを行う位置決め受部が設けられている、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の配線モジュール。
【請求項8】
前記複数の電極接続部には、それぞれ、少なくとも1個の貫通孔が形成されており、
前記バスバーのうち、前記各バスバーの前記一方の端部からn番目の電極接続部の貫通孔、及びn+1番目の電極接続部の貫通孔は、他の電極接続部の貫通孔よりも開口面積が小さく設定されている、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の配線モジュール。
【請求項9】
前記各バスバーの前記一方の端部からn番目の電極接続部、及びn+1番目の電極接続部の少なくとも一方には、前記電極端子と電気的に接続される電圧検知端子が接続されている、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の配線モジュール。
【請求項10】
電極端子を有する複数の蓄電素子と、
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の配線モジュールと、を備えた蓄電モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示された技術は、配線モジュール、及び蓄電モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の蓄電素子に取り付けられる配線モジュールとして、特開2011-67012号公報に記載のものが知られている。この配線モジュールは、隣り合う蓄電素子同士を直列接続するための複数のバスバーと、複数のバスバーを収容する絶縁プロテクタと、を有する。
【0003】
バスバーは、蓄電素子の電極端子が挿通される2個の貫通孔を有する。2個の貫通孔には、それぞれ、一の蓄電素子の電極端子と、一の蓄電素子に隣り合う他の蓄電素子の電極端子であって、一の蓄電素子の電極端子と極性の異なる電極端子が挿通される。これにより、隣り合う蓄電素子同士が直列接続される。例えば、バスバーの一方の貫通孔に一の蓄電素子の正極端子が挿通され、バスバーの他方の貫通孔に一の蓄電素子と隣り合う他の蓄電素子の負極端子が挿通されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-67012号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近時、電気自動車やハイブリッド車の駆動源として用いられる蓄電素子については、航続距離を向上させるために容量の向上が求められている。複数の蓄電素子を有する蓄電モジュールの容量を全体として向上させるために、いくつかの蓄電素子を並列接続したものを直列接続することが考えられる。これにより、蓄電モジュールの全体としての容量を向上させることが期待される。
【0006】
しかしながら、上記の配線モジュールに用いられるバスバーは、隣り合う2個の蓄電素子を直列接続する構成が考慮されているのみであった。このため、複数の蓄電素子が並列接続されてなる複数の蓄電素子ユニットを直列接続するための技術が求められていた。
【0007】
本明細書に開示された技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、複数の蓄電素子が並列接続されてなる複数の蓄電素子の組を直列接続するための配線モジュールに係る技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書に開示された技術は、電極端子を有する複数の蓄電素子に配設される配線モジュールであって、前記電極端子と接続される、2n個(nは2以上の自然数)の電極接続部を有すると共に、前記2n個の電極接続部のうち隣り合う電極接続部同士を連結する2n-1個の連結部と、を有する複数のバスバーと、前記複数のバスバーを収容する絶縁プロテクタと、を備え、前記複数のバスバーの各バスバーにおいて、前記各バスバーの一方の端部からn番目の連結部の断面積は、2n-1個の全ての連結部の断面積のうち最大に設定されている。
【0009】
上記の構成によれば、バスバーは、2n個(nは2以上の自然数)の電極接続部を有するので、1個のバスバーによって、n個の蓄電素子が並列接続された蓄電素子の組同士を、直列接続することができる。このとき、n番目の電極接続部と、n+1番目の電極接続部と、を連結するn番目の連結部は、電流密度が他の部分に比べて大きくなる。このため、通電時に発熱量が大きくなることが懸念される。本明細書に開示された技術によれば、n番目の連結部の断面積は、他の連結部の断面積よりも大きく設定されているので、n番目の連結部の電気抵抗値を他の連結部に比べて小さくすることができる。これにより、通電時に、n番目の連結部の発熱量を低減することができる。
【0010】
本明細書に開示された技術の実施態様としては以下の態様が好ましい。
【0011】
前記各バスバーの前記一方の端部から1番目の連結部の断面積は、前記1番目の連結部の断面積から前記n番目の連結部の断面積のうち最小であり、前記各バスバーの一方の端部から2n-1番目の連結部の断面積は、前記n番目の連結部の断面積から前記2n-1番目の連結部の断面積のうち最小である。
【0012】
1番目の連結部の電流密度はn番目の連結部の電流密度よりも小さいので、通電時における1番目の連結部の発熱量は、n番目の連結部の発熱量に比べて小さい。同様に、通電時における2n-1番目の連結部の発熱量は、n番目の連結部の発熱量よりも小さい。上記の構成によれば、1番目の連結部と2n-1番目の連結部の断面積を小さくすることができるので、バスバーを軽量化することができる。
【0013】
前記複数のバスバーの各バスバーにおいて、前記各バスバーの前記一方の端部から1番目の連結部から前記n番目の連結部に至るまで、断面積が順に大きくなっており、前記各バスバーの前記一方の端部から前記n番目の連結部から2n-1番目の連結部に至るまで、断面積が順に小さくなっている。
【0014】
上記の構成によれば、電流密度の大小にしたがって、連結部の断面積を設定することができるので、通電時における発熱量を確実に減少させることができる。
【0015】
前記複数のバスバーの各バスバーにおいて、前記n番目の連結部を中心にして対称な位置にある2個の連結部の断面積は等しく設定されている。
【0016】
上記の構成によれば、電流密度が同程度の連結部の断面積を等しく設定することができるので、必要以上に連結部の断面積が大きくなることが抑制される結果、バスバーを軽量化することができる。
【0017】
前記複数のバスバーのそれぞれは、n番目の電極接続部の断面積、及びn+1番目の電極接続部の断面積が、他の電極接続部の断面積よりも大きく設定されている。
【0018】
上記の構成によれば、バスバーは、2n個(nは2以上の自然数)の電極接続部を有するので、1個のバスバーによって、n個の蓄電素子が並列接続された蓄電素子の組同士を、直列接続することができる。このとき、n番目の電極接続部と、n+1番目の電極接続部とは、電流密度が他の部分に比べて大きくなる。このため、通電時に発熱量が大きくなることが懸念される。本明細書に開示された技術によれば、n番目の電極接続部の断面積、及びn+1番目の電極接続部の断面積が、他の電極接続部の断面積よりも大きく設定されているので、通電時に、n番目の電極接続部、及び、n+1番目の電極接続部の発熱量を低減することができる。
【0019】
前記バスバーのうち、前記各バスバーの前記一方の端部からn番目の電極接続部、及び、n+1番目の電極接続部は、他の部分に比べて幅広に形成されている。
【0020】
上記の技術によれば、バスバーのうち、n番目の電極接続部、及び、n+1番目の電極接続部の幅寸法を、他の部分よりも幅広にするという簡易な手法により、n番目の電極接続部の断面積、及び、n+1番目の電極接続部の断面積を他の部分よりも大きくすることができるので、配線モジュールの製造コストの上昇を抑制することができる。
【0021】
前記各バスバーの前記一方の端部からn番目の電極接続部、及びn+1番目の電極接続部の一方又は双方には、前記絶縁プロテクタに設けられた位置決め部と係合することにより、前記絶縁プロテクタとの相対的な位置決めを行う位置決め受部が設けられている。
【0022】
上記の構成によれば、バスバーのうち他の部分よりも幅広に形成されたn番目の電極接続部、及びn+1番目の電極接続部の一方又は双方に位置決め受部が設けられているので、位置決め受部を設けることによってバスバーの断面積が減少することを抑制することができる。
【0023】
前記複数の電極接続部には、それぞれ、少なくとも1個の貫通孔が形成されており、前記バスバーのうち、前記各バスバーの前記一方の端部からn番目の電極接続部の貫通孔、及びn+1番目の電極接続部の貫通孔は、他の電極接続部の貫通孔よりも開口面積が小さく設定されている。
【0024】
上記の構成によれば、電流密度が最も高いn番目の電極接続部、及びn+1番目の電極接続部の断面積が減少することを抑制することができる。
【0025】
前記各バスバーの前記一方の端部からn番目の電極接続部、及びn+1番目の電極接続部の少なくとも一方には、前記電極端子と電気的に接続される電圧検知端子が接続されている。
【0026】
上記の構成によれば、電圧検知端子と、n番目の電極接続部、及びn+1番目の電極接続部の少なくとも一方との接触面積を、他の電極接続部と電圧検知端子とを接続した場合に比べて大きくすることができる。これにより、蓄電素子の電圧を検知する際の精度を向上させることができる。
【0027】
本明細書に開示された技術に係る蓄電モジュールは、電極端子を有する複数の蓄電素子と、配線モジュールと、を備える。
【0028】
上記の構成によれば、n個の蓄電素子が並列接続された蓄電素子の組同士を、直列接続することができる。これにより、蓄電モジュールの容量を全体として向上させることができる。
【発明の効果】
【0029】
本明細書に開示された技術によれば、複数の蓄電素子が並列接続されてなる複数の蓄電素子の組を直列接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】実施形態1に係る蓄電モジュールを示す平面図
図2】配線モジュールを示す斜視図
図3】絶縁プロテクタに収容された接続バスバーと電圧検知端子とを示す一部拡大平面図
図4】接続バスバーを示す斜視図
図5】接続バスバーを示す平面図
図6】絶縁プロテクタに収容された接続バスバーと電圧検知端子とを示す一部拡大平面図
図7図6におけるVII-VII線断面図
図8図6におけるVIII-VIII線断面図
【発明を実施するための形態】
【0031】
<実施形態1>
本明細書に開示された技術の実施形態1を、図1から図8を参照しつつ説明する。本実施形態に係る配線モジュール10は、複数(本実施形態では12個)の蓄電素子11を並べてなる蓄電素子群12に取り付けられて蓄電モジュール13を構成する。蓄電モジュール13は、電気自動車又はハイブリッド自動車等の車両(図示せず)に搭載されて、車両を駆動するための動力源として使用される。以下の説明においては、Z方向を上方とし、Y方向を前方とし、X方向を左方として説明する。また、複数の同一部材については、一部の部材に符号を付し、他の部材については符号を省略することがある。
【0032】
蓄電素子11
図1に示すように、本実施形態に係る蓄電素子11は二次電池である。蓄電素子11の内部には図示しない蓄電要素が収容されている。蓄電素子11は略直方体形状をなしている。蓄電素子11の上面には前後方向の両端部寄りの位置に、一対の電極端子14が形成されている。電極端子14の一方は正極端子であり、他方は負極端子である。
【0033】
隣り合う電極端子14の極性が同じになるように並べられた2個の蓄電素子11からなる蓄電素子11の組50が、左右方向(並び方向の一例)に複数個並べられることにより、蓄電素子群12が構成されている。蓄電素子11の組50は、隣り合う蓄電素子11の組の電極端子14の極性が異なるように並べられている。例えば、一の蓄電素子11の組において、前側に正極が配され、後側に負極が配されていた場合、一の蓄電素子11の組50と隣り合う他の蓄電素子11の組50においては、前側に負極が配され、後側に正極が配されるようになっている。
【0034】
蓄電素子群12の左右両端部には一対のエンドプレート47,47が配されている。一対のエンドプレート47,47は、蓄電素子群12の前側面及び後側面に配されると共にボルト49でエンドプレート47,47に固定された一対の挟持板48,48によって挟持されている。
【0035】
配線モジュール10
図1に示すように、蓄電素子群12の上面には配線モジュール10が取り付けられている。全体として、配線モジュール10は、左右方向に細長い形状をなしている。
【0036】
図2に示すように、配線モジュール10は、絶縁プロテクタ15と、絶縁プロテクタ15に配索された複数の接続バスバー17(バスバーの一例)と、を備える。
【0037】
絶縁プロテクタ15
絶縁プロテクタ15は、絶縁性の合成樹脂からなる。絶縁プロテクタ15は、隣り合う蓄電素子11の組50同士を電気的に接続する接続バスバー17と、蓄電素子群12の左端部及び右端部に配されて、蓄電素子群12と外部回路とを電気的に接続する出力バスバー18と、が収容されるようになっている。
【0038】
絶縁プロテクタ15の後端部寄りの位置には、複数(本実施形態では3個)の接続バスバー17が収容される複数(本実施形態では3個)の接続バスバー収容部19が設けられている。接続バスバー収容部19は、上方から見て左右方向に細長い概ね長方形状をなしており、接続バスバー17よりもやや大きな形状に形成されている。接続バスバー収容部19は上方に開口する箱状をなしている。
【0039】
絶縁プロテクタ15の前端部寄りの位置には、複数(本実施形態では2個)の接続バスバー17が収容される複数(本実施形態では2個)の接続バスバー収容部19が設けられている。絶縁プロテクタ15の前端部寄りの位置であって、且つ、左端部及び右端部には、それぞれ、出力バスバー18が収容される出力バスバー収容部20が形成されている。出力バスバー収容部20は、上方から見て左右方向に細長い概ね長方形状をなしており、出力バスバー18よりもやや大きな形状に形成されている。出力バスバー収容部20は、上方に開口する箱状をなしている。
【0040】
絶縁プロテクタ15の後端部寄りの位置に形成された複数の接続バスバー収容部19と、絶縁プロテクタ15の前端部寄りの位置に形成された複数の接続バスバー収容部19及び複数の出力バスバー収容部20とは、前後方向に延びる板状をなす連結部21によって連結されている。
【0041】
図3に示すように、接続バスバー収容部19内には、接続バスバー17の上に電圧検知端子22が重ねられた状態で収容されている。また、出力バスバー収容部20内には、出力バスバー18の上に電圧検知端子22が重ねられた状態で収容されている。
【0042】
接続バスバー17
図4及び図5に示すように、接続バスバー17は、金属板材を所定形状にプレス加工してなる。金属板材としては、銅、銅合金、鉄、鉄合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。接続バスバー17は上方から見て左右方向に細長く延びた形状をなしている。
【0043】
図3に示すように、接続バスバー17には、周囲にねじ山が形成されたスタッドボルト40が挿通される複数(本実施形態では4個)の貫通孔23A,23B,23C,23Dが接続バスバー17を貫通して形成されている。貫通孔23A~23Dは、左右方向に一列に並んで形成されている。貫通孔23A~23D内にスタッドボルト40が貫通された状態で、スタッドボルト40に図示しないナットが螺合されて、ナットと電極端子14との間に接続バスバー17が挟まれることにより、電極端子14と接続バスバー17とが電気的に接続される。
【0044】
接続バスバー17のうち、各貫通孔23A~23Dが設けられた領域の近傍は、それぞれ、電極端子14と電気的に接続される電極接続部51A,51B,51C,51Dとされる。配線モジュール10が蓄電素子群12に取り付けられた状態において、電極端子14と、電極接続部51A,51B,51C,51Dとが、電気的に接続されるようになっている。
【0045】
電極接続部51A~51Dは、左右方向に一列に並んで形成されている。接続バスバー17には、偶数個の電極接続部51A~51Dが設けられている。1個の接続バスバー17に設けられる電極接続部51A~51D、及び貫通孔23A~23Dの個数は、2n個(nは2以上の自然数、本実施形態ではn=2)とされる。つまり、1個の接続バスバー17に設けられる電極接続部51A~51D、及び貫通孔23A~23Dの個数は、4個、6個、8個、…、2n個となっている。
【0046】
貫通孔23B、及び貫通孔23Cは、真円形状から僅かに左右方向に延びた長円形状をなしている。一方、貫通孔23A、及び貫通孔23Dは、貫通孔23B、及び貫通孔23Cよりも左右方向に細長く延びた長円形状をなしている。換言すると、貫通孔23B、及び貫通孔23Cの開口面積は、貫通孔23A、及び貫通孔23Dよりも小さく設定されている。
【0047】
また、隣り合う電極接続部51Aと電極接続部51Bとは、連結部60Aによって連結されている。同様に、隣り合う電極接続部51Bと電極接続部51Cとは、連結部60Bによって連結されており、隣り合う電極接続部51Cと電極接続部51Dとは、連結部60Cによって連結されている。
【0048】
上記の構成により、隣接する電極接続部51A,51Bによって並列接続された2個の蓄電素子11からなる蓄電素子11の組50と、隣接する電極接続部51C,51Dによって並列接続された2個の蓄電素子11からなる蓄電素子11の組50とが、接続バスバー17によって直列接続されるようになっている。
【0049】
接続バスバー17の右端部から数えて2番目の連結部60Bは、接続バスバー17の右端部寄りの連結部60A、及び接続バスバー17の左端部寄りの連結部60Cと比べて、前後方向について幅広に形成されている。これにより、連結部60Bの断面積は、他の連結部60A及び60Cの断面積に比べて大きく設定されている。換言すると、連結部60Bの断面積は、全ての連結部60A,60B,60Cのうちで最大に設定されている。
【0050】
連結部60Aの、前後方向の幅寸法と、連結部60Cの、前後方向の幅寸法とは、等しく設定されている。これにより、連結部60Aの断面積と、連結部60Cの断面積とは、等しくなっている。換言すると、連結部60Bを中心として、左右方向について対称な位置にある連結部60Aと連結部60Cの断面積は等しく設定されている。
【0051】
出力バスバー18
図2に示すように、出力バスバー18には、図示しないボルトが挿通される複数(本実施形態では2個)の貫通孔29が出力バスバー18を貫通して接続されている。出力バスバー18の一方の端部には、外部回路と蓄電素子群12とを電気的に接続する電力線24が接続されるバレル部25が形成されている。バレル部25が電力線24の外周に圧着することにより、電力線24と出力バスバー18とが電気的に接続されるようになっている。絶縁プロテクタ15の左端部に配された出力バスバー18に接続された電力線24は絶縁プロテクタ15から左方に導出されている。また、絶縁プロテクタ15の右端部に配された出力バスバー18に接続された電力線24は絶縁プロテクタ15から右方に導出されている。上記以外の構成は接続バスバー17と同様なので、重複する説明を省略する。
【0052】
電圧検知端子22
図3に示すように、電圧検知端子22は、金属板材を所定形状にプレス加工してなる。金属板材としては銅、銅合金、鉄、鉄合金、アルミニウム、アルミニウム合金等、必要に応じて任意の金属を適宜に選択できる。電圧検知端子22は、板状をなす電極接続部26と、電極接続部26から延出されたバレル部27と、を備える。
【0053】
電極接続部26には、スタッドボルト40が挿通される貫通孔30が形成されている。貫通孔30の内形状は、貫通孔23B及び貫通孔23Cよりもやや大きく形成されると共に、貫通孔23A及び貫通孔23Dより小さく形成されている。電極接続部26が、ナットと、接続バスバー17又は出力バスバー18と、の間に挟まれることにより、電圧検知端子22と電極端子14とが電気的に接続されるようになっている。
【0054】
バレル部27は、電圧検知線16(電線の一例)の一方の端部に圧着されている。電圧検知線16の他方の端部は、例えばECU(Electronic Control Unit)のような外部接続機器(図示せず)に接続されている。
【0055】
なお、ECUは、マイクロコンピュータ、素子等が搭載されたものであって、蓄電素子11の電圧・電流・温度等の検知、各蓄電素子11の充放電コントロール等を行うための機能を備えた周知の構成のものである。
【0056】
前側配索部28
図2に示すように、絶縁プロテクタ15の前端部寄りの位置に設けられた複数の接続バスバー収容部19及び複数の出力バスバー収容部20の後方には、左右方向に延びる前側配索部28が形成されている。
【0057】
前側配索部28を構成する溝壁の一方には、他方の溝壁に向けて突出する規制片31が設けられている。この規制片31の先端部と、他方の溝壁との間には、電圧検知線16が挿通可能な程度の隙間が設けられている。この隙間から電圧検知線16が前側配索部28の内部へ配されると共に、電圧検知線16がこの隙間から前側配索部28の外部へと外れてしまうことが規制されるようになっている。
【0058】
後側配索部32
絶縁プロテクタ15の後端部寄りの位置に設けられた複数の接続バスバー収容部19の前方には、左右方向に延びる後側配索部32が形成されている。後側配索部32を構成する一方の溝壁には規制片31が形成されている。上記以外の構成は前側配索部28と同様なので、重複する説明を省略する。
【0059】
位置決め構造
図5に示すように、接続バスバー17は、右から2番目(n番目)の電極接続部51Bの後端縁、及び右から3番目(n+1番目)の電極接続部51Cの後端縁から後方に突出する突出する突出部52を有している。この突出部52により、電極接続部51B、及び電極接続部51Cは、他の電極接続部51A及び51Dと比べて、前後方向の幅寸法が、大きく設定されている。これにより、電極接続部51B及び電極接続部51Cの断面積は、他の電極接続部51A、51Dと比べて大きくなっている。なお、電極接続部51A~51Dの順序は、接続バスバー17の左端部から数え始めてもよいし、右端部から数え始めてもよい。
【0060】
図5に示すように、突出部52のうち、右から3番目の電極接続部51Cに対応する部分には、前方に陥没した位置決め受部53Aが設けられている。また、電極接続部51Cの前端縁には後方に陥没する位置決め受部53Bが設けられている。
【0061】
図3及び図6に示すように、接続バスバー収容部19には、接続バスバー17が接続バスバー収容部19の内部に収容された状態で、内方に突出する位置決め部54A,54B,54Cが設けられている。位置決め部54Aは、位置決め受部53Aに対応する位置に設けられて、位置決め受部53A内に嵌入するようになっている。位置決め部54Bは、突出部52の左端部に左方から当接するようになっている。位置決め部54Cは、位置決め受部53B内に嵌入するようになっている。
【0062】
位置決め部54Aが位置決め受部53A内に嵌入し、位置決め部54Bが突出部52に当接し、位置決め部54Cが位置決め受部53B内に嵌入することにより、接続バスバー収容部19内において、接続バスバー17が位置決めされるようになっている。
【0063】
図3及び図6に示すように、電圧検知端子22の電極接続部26には、位置決め部54Aと、位置決め部54Bとの間に挿入される回り止め部55が、突出して形成されている。また、電極接続部26には、位置決め部54Cに側方から当接する回り止め係止部56が設けられている。このように、回り止め部55が位置決め部54Aと、位置決め部54Bとの間に挿入されると共に、回り止め係止部56が位置決め部54Cに側方から当接することにより、電圧検知端子22の回り止めがなされるようになっている。
【0064】
図7及び図8に示すように、接続バスバー17、出力バスバー18、及び電圧検知端子22は、接続バスバー収容部19、及び出力バスバー収容部20に設けられた係止爪57が、上方から弾性的に係止することにより、上方へ抜け止め状態で接続バスバー収容部19、及び出力バスバー収容部20内に収容されるようになっている。
【0065】
本実施形態の作用、効果
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態は、電極端子14を有する複数の蓄電素子11に配設される配線モジュール10であって、電極端子14と接続される、2n個(nは2以上の自然数)の電極接続部51A~51Dを有すると共に、2n個の電極接続部51A~51Dのうち隣り合う電極接続部51A~51D同士を連結する2n-1個の連結部60A,60B,60Cと、を有する複数の接続バスバー17と、複数の接続バスバー17を収容する絶縁プロテクタ15と、を備え、複数の接続バスバー17の各接続バスバー17において、各バスバー17の一方の端部からn番目の連結部60Bの断面積は、2n-1個の全ての連結部60A,60B,60Cの断面積のうち最大に設定されている。
【0066】
上記の構成によれば、接続バスバー17は、2n個(nは2以上の自然数、本実施形態ではn=2)の電極接続部51A~51Dを有するので、1個の接続バスバー17によって、2個の蓄電素子11が並列接続された蓄電素子11の組50同士を、直列接続することができる。このとき、接続バスバー17の右端部から2番目の電極接続部51Bと、3番目の電極接続部51Cと、を連結する2番目の連結部60Bは、電流密度が他の部分に比べて大きくなる。このため、通電時に発熱量が大きくなることが懸念される。本実施形態によれば、2番目の連結部60Bの断面積は、他の連結部60A,60Cの断面積よりも大きく設定されているので、2番目の連結部60Bの電気抵抗値を他の連結部60A,60Cに比べて小さくすることができる。これにより、通電時に、2番目の連結部60Bの発熱量を低減することができる。
【0067】
また、本実施形態によれば、接続バスバー17の右端部から1番目の連結部60Aの断面積は、1番目の連結部60Aの断面積から2番目の連結部60Bの断面積のうち最小であり、接続バスバー17の右端部から3番目の連結部60Cの断面積は、2番目の連結部60Bの断面積から3番目の連結部60Cの断面積のうち最小である。
【0068】
接続バスバー17のうち右端部から1番目の連結部60Aの電流密度は2番目の連結部60Bの電流密度よりも小さいので、通電時における1番目の連結部60Aの発熱量は、2番目の連結部60Bの発熱量に比べて小さい。同様に、通電時における3番目の連結部60Cの発熱量は、2番目の連結部60Bの発熱量よりも小さい。上記の構成によれば、1番目の連結部60Aと3番目の連結部60Cの断面積を小さくすることができるので、接続バスバー17を軽量化することができる。
【0069】
また、本実施形態によれば、複数の接続バスバー17の各接続バスバー17において、右端部から1番目の連結部60Aから2番目の連結部60Bに至るまで、断面積が順に大きくなっており、2番目の連結部から3番目の連結部に至るまで、断面積が順に小さくなっている。
【0070】
上記の構成によれば、電流密度の大小にしたがって、連結部60A,60B,60Cの断面積を設定することができるので、通電時における発熱量を確実に減少させることができる。
【0071】
また、本実施形態によれば、複数の接続バスバー17の各接続バスバー17において、右端部から2番目の連結部60Bを中心にして対称な位置にある2個の連結部60A、60Cの断面積は等しく設定されている。
【0072】
上記の構成によれば、電流密度が同程度の連結部60A、60Cの断面積を等しく設定することができるので、必要以上に連結部60A,60Cの断面積が大きくなることが抑制される結果、接続バスバー17を軽量化することができる。
【0073】
また、本実施形態によれば、複数の接続バスバー17のそれぞれは、右から2番目の電極接続部51Bの断面積、及び右から3番目の電極接続部51Cの断面積が、他の電極接続部51A、51Dの断面積よりも大きく設定されている。
【0074】
上記の構成によれば、接続バスバー17は、4個の電極接続部51A~51Dを有するので、1個の接続バスバー17によって、2個の蓄電素子11が並列接続された蓄電素子11の組50同士を、直列接続することができる。このとき、右から2番目の電極接続部51Bと、右から3番目の電極接続部51Cとは、電流密度が他の部分に比べて大きくなる。このため、通電時に発熱量が大きくなることが懸念される。本明細書に開示された技術によれば、右から2番目の電極接続部51Bの断面積、及び右から3番目の電極接続部51Cの断面積が、他の電極接続部51A,51Dの断面積よりも大きく設定されているので、通電時に、右から2番目の電極接続部51B、及び、右から3番目の電極接続部51Cの発熱量を低減することができる。
【0075】
また、本実施形態によれば、接続バスバー17のうち、右から2番目の電極接続部51B、及び、右から3番目の電極接続51Cは、他の部分に比べて幅広に形成されている。
【0076】
上記の技術によれば、接続バスバー17のうち、右から2番目の電極接続部51B、及び、右から3番目の電極接続部51Cの幅寸法を、他の部分よりも幅広にするという簡易な手法により、右から2番目の電極接続部51Bの断面積、及び、右から3番目の電極接続部51Cの断面積を他の部分よりも大きくすることができるので、配線モジュール10の製造コストの上昇を抑制することができる。
【0077】
また、本実施形態によれば、右から2番目の電極接続部51B、及び右から3番目の電極接続部51Cの一方又は双方には、絶縁プロテクタ15に設けられた位置決め部54A,54B,54Cと係合することにより、絶縁プロテクタ15との相対的な位置決めを行う位置決め受部53A,53Bが設けられている。
【0078】
上記の構成によれば、接続バスバー17のうち他の部分よりも幅広に形成された電極接続部51B、及び電極接続部51Cの一方又は双方に位置決め受部53A,53Bが設けられているので、位置決め受部53A,53Bを設けることによって接続バスバー17の断面積が減少することを抑制することができる。
【0079】
また、本実施形態によれば、複数の電極接続部51A~51Dには、それぞれ、少なくとも1個の貫通孔23A~23Dが形成されており、接続バスバー17のうち、右から2番目の電極接続部51Bの貫通孔23B、及び右から3番目の電極接続部51Cの貫通孔23Cは、他の電極接続部51A,51Dの貫通孔23A,23Dよりも開口面積が小さく設定されている。
【0080】
上記の構成によれば、電流密度が最も高い電極接続部51B、及びの電極接続部51Cの断面積が減少することを抑制することができる。
【0081】
また、本実施形態によれば右から3番目の電極接続部51Cには、電極端子14と電気的に接続される電圧検知端子22が接続されている。
【0082】
上記の構成によれば、電圧検知端子22と、右から3番目の電極接続部51Cの少なくとも一方との接触面積を、他の電極接続部51A,51Dと電圧検知端子22とを接続した場合に比べて大きくすることができる。これにより、蓄電素子11の電圧を検知する際の精度を向上させることができる。
【0083】
また、本実施形態に係る蓄電モジュール13は、電極端子14を有する複数の蓄電素子11と、配線モジュール10と、を備える。
【0084】
上記の構成によれば、n個の蓄電素子11が並列接続された蓄電素子11の組50同士を、直列接続することができる。これにより、蓄電モジュール13の容量を全体として向上させることができる。
【0085】
<他の実施形態>
本明細書に開示された技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書に開示された技術の技術的範囲に含まれる。
【0086】
(1)本実施形態においては、接続バスバー17は4個の貫通孔23A~23Dを有する構成としたが、これに限られず、6個以上の偶数個の貫通孔を有する構成としてもよい。
【0087】
(2)本実施形態においては、接続バスバー17は貫通孔を23A~23D有する構成としたが、これに限られず、接続バスバー17は貫通孔を有しない構成としてもよい。この場合には接続バスバー17と電極端子14とを溶接、半田付け等により接続することができる。
【0088】
(3)本実施形態においては、接続バスバー17のうち、n番目の電極接続部と、n+1番目の電極接続部とは、他の部分に比べて幅広に形成する構成としたが、これに限られず、n番目の電極接続部と、n+1番目の電極接続部とを他の部分に比べて厚く形成する構成としてもよい。
【0089】
(4)本実施形態においては、接続バスバー17のうち、n番目の電極接続部と、n+1番目の電極接続部とに、絶縁プロテクタ15の位置決め部と係合する位置決め受部を設ける構成としたが、これに限られず、位置決め受部は、接続バスバー17の任意の位置に設けることができる。
【0090】
(5)蓄電素子11は、キャパシタ、またはコンデンサとすることができる。
【0091】
(6)電圧検知端子22は、電極接続部51Bの上に重ねて配置する構成としてもよい。
【0092】
(7)本実施形態においては、連結部60Bの断面積は、連結部60Bの前後方向の幅寸法を、他の連結部60A,60Cより大きく設定する構成としたが、これに限られず、連結部60Bの厚さ寸法を、他の連結部60A,60Cより大きく設定する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0093】
10:配線モジュール
11:蓄電素子
13:蓄電モジュール
14:電極端子
15:絶縁プロテクタ
17:接続バスバー
22:電圧検知端子
23A,23B,23C,23D:貫通孔
51A,51B,51C,51D:電極接続部
53A,53B:位置決め受部
54A,54B,54C:位置決め部
60A,60B,60C:連結部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8