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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-23
(45)【発行日】2023-08-31
(54)【発明の名称】燃焼装置
(51)【国際特許分類】
   F24H 9/00 20220101AFI20230824BHJP
   F28F 1/32 20060101ALI20230824BHJP
【FI】
F24H9/00 A
F28F1/32 N
F28F1/32 Q
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019111825
(22)【出願日】2019-06-17
(65)【公開番号】P2020204428
(43)【公開日】2020-12-24
【審査請求日】2022-05-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111257
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 栄二
(74)【代理人】
【識別番号】100110504
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 智裕
(72)【発明者】
【氏名】柏田 知広
【審査官】古川 峻弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-069640(JP,A)
【文献】特開2004-037005(JP,A)
【文献】国際公開第2016/013369(WO,A1)
【文献】特開2013-096609(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24H 1/00-15/493
F28D 7/00-7/16
F28F 1/00-1/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃焼排ガスを生成するバーナが収容された燃焼室と、燃焼室に接続された熱交換器とを備え、熱交換器は、燃焼排ガスが流通し、かつ燃焼室の周壁とバーナとの間隙を流通する空気が熱交換器の周壁に沿って流通する構成の燃焼装置において、
前記熱交換器は、複数の伝熱管と、複数の伝熱管が貫通された複数のフィンとを備えたフィンチューブ式熱交換器であって、燃焼排ガスが流通する方向を上下方向とし、それと交差する方向を左右方向としたとき、伝熱管が上下方向に複数段、かつ左右方向に複数列設けられ、
前記フィンには、
燃焼排ガスにおける最下流側の伝熱管群よりも上流側の部分で前記フィンの左右方向両端部域のみに、最下流側の伝熱管群の両端側の伝熱管よりも外側に燃焼排ガスが流入するのを抑制する抑制部が設けられ、
最下流側の伝熱管群の隣り合う伝熱管の管ピッチが上流側の伝熱管群の隣り合う伝熱管の管ピッチよりも広くされ、この広くされたフィン部分に、燃焼排ガスからの熱吸収を促進する熱吸収促進部が設けられている燃焼装置。
【請求項2】
請求項1に記載の燃焼装置において、
前記熱吸収促進部は、フィンの面を凸状態又は凹状態に切起こした切起こし部により構成され、
前記切起こし部は、その両側に位置する各伝熱管の略中間を境に左右に分割して設けられ、
前記左右の切起こし部間のフィン部分の延長線上に上流側の伝熱管が配置されている燃焼装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の燃焼装置において、
前記フィンは、最下流側の伝熱管群の両端側の伝熱管よりも外側の部分には、前記熱吸収促進部が設けられていない構成とする燃焼装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィンチューブ式熱交換器を備えた燃焼装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、給湯装置等の燃焼装置として、複数の伝熱管と、複数の伝熱管が貫通された複数のフィンとを有するフィンチューブ式熱交換器を備え、フィンに切起こしを複数設けることで熱交換器の熱効率を向上させるものが知られている(例えば、特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-96609号公報、
【文献】特開2018-66519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、熱交換器の耐久性を向上させるために熱交換器の周壁の過熱を抑制すべく、燃焼室の周壁とバーナとの間隙から短絡する低温の空気を熱交換器の周壁に沿って流通させる構成とするのが望ましい。この場合、熱交換器の周壁に沿って流通する低温の空気がフィンの切起こしと接触してフィンの温度を下げるおそれがある。そのため、フィンに切起こしを設けても熱交換器の熱効率の向上があまり期待できなくなる。
【0005】
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、熱交換器の熱交効率の向上を適切に図ることが可能な燃焼装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る燃焼装置は、
燃焼排ガスを生成するバーナが収容された燃焼室と、燃焼室に接続された熱交換器とを備え、熱交換器は、燃焼排ガスが流通し、かつ燃焼室の周壁とバーナとの間隙を流通する空気が熱交換器の周壁に沿って流通する構成の燃焼装置において、
前記熱交換器は、複数の伝熱管と、複数の伝熱管が貫通された複数のフィンとを備えたフィンチューブ式熱交換器であって、燃焼排ガスが流通する方向を上下方向とし、それと交差する方向を左右方向としたとき、伝熱管が上下方向に複数段、かつ左右方向に複数列設けられ、
前記フィンには、
燃焼排ガスにおける最下流側の伝熱管群よりも上流側の部分で前記フィンの左右方向両端部域のみに、最下流側の伝熱管群の両端側の伝熱管よりも外側に燃焼排ガスが流入するのを抑制する抑制部が設けられ、
最下流側の伝熱管群の隣り合う伝熱管の管ピッチが上流側の伝熱管群の隣り合う伝熱管の管ピッチよりも広くされ、この広くされたフィン部分に、燃焼排ガスからの熱吸収を促進する熱吸収促進部が設けられている。
【0007】
前記構成によれば、抑制部により、最下流側の伝熱管群に向かう燃焼排ガスを最下流側の伝熱管群における両端側の伝熱管よりも外側には流入させず内側を通過させるようにすることができる。この内側のフィン部分は、隣り合う伝熱管の管ピッチが広くされ、熱吸収促進部が多く設けられるので、熱吸収促進部による燃焼排ガスからの熱吸収を十分に行うことができる。また、抑制部により、熱交換器の周壁に沿って流通する低温の空気を前記内側には流入させないようにすることができ、前記低温の空気によって熱吸収促進部を設けるフィンの温度が下げられることもない。従って、熱交換器の熱効率を確実に向上することができる。
【0008】
また、本燃焼装置において、
前記熱吸収促進部は、フィンの面を凸状態又は凹状態に切起こした切起こし部により構成され、
前記切起こし部は、その両側に位置する各伝熱管の略中間を境に左右に分割して設けられ、
前記左右の切起こし部間のフィン部分の延長線上に上流側の伝熱管が配置されていることが好ましい。
【0009】
伝熱管の下流側部分は、燃焼排ガスが当たり難く温度上昇し難い部分であるが、左右の切起こし部で吸収した熱を左右の切起こし部間のフィン部分を介して上流側の伝熱管の下流側部分に伝熱することができる。従って、上流側の伝熱管を全周にわたって温度上昇させることができ、熱交換器の熱効率を向上することができる。
【0010】
また、左右の切起こし部間の切起こしを設けないフィン部分を通じて上流側の伝熱管を熱交換器の外側から目視することができる。従って、上流側の伝熱管の下流側部分におけるフィン部分にロウ材挿入孔を設ける場合でも、ロウ付け前のロウ材の有無、ロウ付け後のロウ廻り状態などを前記左右の切起こし部間のすき間を通じて熱交換器の外側から目視で確認することができ、ロウ付け不良を防止することができる。
【0011】
また、本燃焼装置において、
前記フィンは、最下流側の伝熱管群の両端側の伝熱管よりも外側の部分には、前記熱吸収促進部が設けられていない構成とすることが好ましい。
【0012】
この場合、熱交換器の周壁に沿って流通する低温の空気がフィンと接触しても、このフィン部分には熱吸収促進部が設けられていないから、熱吸収促進部を通じて前記低温の空気によってフィンの温度が下がることを抑制することができる。従って、熱交換器の周壁の過熱を抑制しながら、熱交換器の熱効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態による燃焼装置の全体構成を示す模式図である。
図2】熱交換器及び燃焼室を示す斜視図である。
図3】熱交換器及び燃焼室を示す断面図である。
図4】熱交換器のフィンを示す斜視図である。
図5】熱交換器における燃焼排ガスの流れ及び低温の空気の流れを説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、実施形態の燃焼装置1は、フィンチューブ式熱交換器3を備える給湯暖房熱源機であり、カランやシャワーなどの出湯先(図示せず)にお湯を供給する給湯機能と、温水ファンヒータや温水床暖房機などの暖房端末(図示せず)との間でお湯を循環させる暖房機能とを有する。燃焼装置1は、燃焼排ガスを生成するバーナ2を収容する燃焼室20と、燃焼室20に接続される熱交換器3とを備えている。入水管11から熱交換器3に供給される水は、熱交換器3内を流通する間に燃焼排ガスにより加熱され、出湯管12を通して外部の出湯先(図示せず)に供給される。暖房戻り配管13から熱交換器3に供給される水(不凍液等の他の媒体でもよい。)は、熱交換器3内を流通する間に燃焼排ガスにより加熱され、暖房往き配管14を通して外部の暖房端末(図示せず)に循環される。
【0015】
燃焼室20は、上方に開口する略矩形箱状のケース24により外郭が形成され、ケース24内にはバーナ2が配設されている。ケース24の上部開口202に熱交換器3が接続され、ケース24の下部に給気ファン4が接続されている。図2図3に示すように、バーナ2は、略平板状のバーナボディ21がケース24内に複数並設され、各バーナボディ21の上端面に設ける炎孔22から上方に向かってガスと空気の混合気を噴出して燃焼させることで燃焼排ガスを生成する。実施形態では、バーナ2は、給湯に用いられる給湯バーナ部2Aと暖房に用いられる暖房バーナ部2Bとを備える。ケース24の内部空間は、中壁23により仕切られ、給湯バーナ部2Aを収容する給湯側燃焼部20Aと暖房バーナ部2Bを収容する暖房側燃焼部20Bとの左右に分割されている。給気ファン4は、燃焼装置1の外部空気をバーナ2の燃焼用の二次空気として給湯側燃焼部20A及び暖房側燃焼部20Bのそれぞれに下方から同時供給させる。
【0016】
熱交換器3は、燃焼室20から燃焼排ガスが導入される胴体30内に、複数の伝熱管32と、複数の伝熱管32が貫通された複数の略矩形平板状のフィン31とを配設するフィンチューブ式熱交換器である。胴体30は、前側壁303、後側壁304、左側壁305、右側壁306を有し、上下に開口301,302を有する略矩形筒状に形成されている。熱交換器3は、燃焼室20の中壁23が胴体30内まで延設され、この中壁23を挟んで給湯側の熱交換器3Aと暖房側の熱交換器3Bとの左右に分割されている。胴体30の下部開口301が燃焼室20の上部開口202に接続され、胴体30の上部開口302が燃焼排ガスを燃焼装置1の外部に導く排気フード5に接続されている。なお、本明細書では、胴体30内の燃焼排ガスが流通する方向を上下方向、上下方向と交差し左側壁305と右側壁306とが対向する方向を左右方向、上下方向と交差し前側壁303と後側壁304とが対向する方向を前後方向とする(図2を参照)。
【0017】
給気ファン4によって燃焼室20内に供給される低温の空気の一部は、給湯側燃焼部20A及び暖房側燃焼部20Bの左右の外側に設けられた間隙S1を通って燃焼室20内の上域に導かれ、さらに熱交換器3の胴体30内を、中壁23の左右の側面や胴体30の左側壁305の内側面、右側壁306の内側面に沿って流通する。このように、燃焼室20の周壁とバーナ2との間隙S1を流通する低温の空気を熱交換器3の周壁に沿って流通させることにより、熱交換器3の周壁の過熱が防止され、熱交換器3の耐久性を向上することができる。ここで、熱交換器3の周壁とは、胴体30を形成する前側壁303、後側壁304、左側壁305、右側壁306だけでなく、中壁23も含む。
【0018】
給湯側の熱交換器3Aでは、フィン31Aに貫通させた伝熱管32Aが1段かつ左右方向に6列設けられている。暖房側の熱交換器3Bでは、フィン31Bに貫通させた伝熱管32Bが上下方向に2段設けられ、かつ上段の伝熱管32B群が左右方向に2列、下段の伝熱管32B群が左右方向に3列設けられている。給湯側熱交換器3Aの隣り合う2つの伝熱管32A、暖房側熱交換器3Bの隣り合う2つの伝熱管32Bは、胴体30の前側壁303及び後側壁304の外側面にてUベント管33(図2参照)を介して接続され、胴体30内に独立した2つの湯水流路を構成している。
【0019】
図3図4図5に示すように、暖房側熱交換器3Bの複数のフィン31Bは、伝熱管32Bを貫通する伝熱管挿通孔61が複数設けられ、伝熱管挿通孔61の上端に棒状のロウ材(図示せず)を挿通配置させるロウ材挿入孔62が複数設けられている。伝熱管挿通孔61の周縁部には、全周にわたって後方に突出する支持フランジ610が形成されている。伝熱管32Bは、伝熱管挿通孔61に挿通し支持フランジ610の内周面に支持された状態でロウ材挿入孔62に配置したロウ材を溶融させてフィン31Bにロウ付けされている。
【0020】
フィン31Bには、5つの伝熱管32B群に囲まれたフィン中央域R1に、燃焼排ガスからの熱吸収を促進する熱吸収促進部として、フィン31Bを切起こして形成した左右方向に細長い切起こし部63が複数設けられている。すなわち、切起こし部63は、フィン31Bにおいて、上段の2つの伝熱管32B相互間の上域から下段の3つの伝熱管32B相互間の上半分域にわたる範囲に複数設けられている。
【0021】
切起こし部63は、フィン31Bの面を凸状態又は凹状態にトンネル状に切起こして形成されている。実施形態では、上下に隣接する切起こし部63が交互に凸状態と凹状態となるように形成されている。これにより、燃焼排ガスがフィン31Bの中央域R1を流通する際に切起こし部63と接触することで、フィン31Bは、切起こし部63によって燃焼排ガスからの熱吸収が促進され、熱交換器3Bの熱効率を向上することができる。
【0022】
上段の2つの伝熱管32Bの管ピッチP1は、下段の3つの伝熱管32Bの管ピッチP2よりも広くとられており(図5参照)、フィン中央域R1は、広いフィン部分となり切起こし部63が多く設けられている。フィン31Bには、上段の2つの伝熱管32Bの下方(上流側)外側で下段の伝熱管32Bとの間の略中間位置の部分に、バーリング孔640により形成された抑制部64が設けられている。図5に示すように、抑制部64により、下段の伝熱管32Bを通過した燃焼排ガスaが上段の2つの伝熱管32Bよりも外側に流入するのを抑制する。これにより、多くの燃焼排ガスaが、切起こし部63を多く設ける広いフィン中央域R1を通過するようになる。従って、切起こし部63により燃焼排ガスaからの熱吸収を十分に行うことができる。また、抑制部64により、熱交換器3の周壁に沿って流通する低温の空気bをフィン中央域R1に流入させないようにすることができ、低温の空気bによって切起こし部63を設けるフィン中央域R1の温度が下げられることもない。従って、熱交換器3Bの熱効率を確実に向上することができる。
【0023】
また、抑制部64により、熱交換器3Bの周壁に沿って流通する低温の空気bは、フィン中央域R1には流入せずに多くが熱交換器3Bの周壁に沿ってフィン端部域R2を流通するようになる(図5参照)。これにより、この低温の空気bによって熱交換器3Bの周壁の過熱を防止することができ、熱交換器3Bの耐久性を向上することができる。
【0024】
フィン31Bにおいて、上段の2つの伝熱管32Bの外側に位置するフィン端部域R2は、熱吸収促進部となる切起こし部63が設けられていない平坦面となっている。これにより、熱交換器3Bの周壁に沿って流通する低温の空気bがフィン端部域R2を流通しても切起こし部63とは接触することがなく、切起こし部63を通じて前記低温の空気bによってフィン31Bの温度が下げられることもない。従って、熱交換器3Bの周壁の過熱を防止しながら、熱交換器3Bの熱効率を向上することができる。
【0025】
また、フィン中央域R1の切起こし部63は、その両側の2つの伝熱管32Bの略中間を境に左右に分割して設けられている(図3図5参照)。左右の切起こし部63間のフィン部分(切起こし部63を設けないフィン部分)の下方延長線上には、下段の中央の伝熱管32Bが配置されている。伝熱管32Bの下流側部分は、燃焼排ガスが当たり難く温度上昇し難い部分であるが、左右の切起こし部63で吸収した熱を左右の切起こし部63間のフィン部分を通じて下段中央の伝熱管32Bの下流側部分に伝熱することができる。これにより、下段中央の伝熱管32Bを全周にわたり温度上昇させることができ、熱交換器3Bの熱効率を向上することができる。本実施形態の場合、暖房側の熱交換器3Bでは、下段の3つの伝熱管32Bに暖房戻り配管13からの低温水が通水されるから、下段の伝熱管32Bへの伝熱を良くすることで熱効率を一層向上することができる。
【0026】
ところで、実施形態のフィン31Bでは、伝熱管32B群の上部側(下流側)部分におけるフィン部分にロウ材挿入孔62を設けているので、フィン中央域R1に横長に連続した切起こし部を形成すると、熱交換器3Bの外側から下段中央の伝熱管32Bにおけるロウ材挿入孔62が目視できなくなる。しかるに、切起こし部63を左右に分割することで、左右の切起こし部63間の切起こし部63を設けないフィン部分を通して下段中央の伝熱管32Bにおけるロウ材挿入孔62を熱交換器3Bの外側から目視することができる。従って、ロウ材挿入孔62を伝熱管32Bの上部側のフィン部分に設ける場合でも、ロウ付け前のロウ材の有無、ロウ付け後のロウ廻り状態などを左右の切起こし部63間のすき間を通して熱交換器3Bの外側から目視で確認することができ、ロウ付け不良を防止することができる。なお、下段の両端側の2つの伝熱管32Bにおけるロウ材挿入孔62は、切起こし部63を設けないフィン端部域R2を通して熱交換器3Bの外側から目視できる。
【0027】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で様々な変更を施すことが可能である。
例えば、給湯側の熱交換器3Aにおいて伝熱管32Aを上下方向に複数段設けて本発明の構成を適用してもよいし、また、実施形態のような給湯暖房熱源機に限らず、給湯器や暖房用熱源機等のフィンチューブ式熱交換器に本発明の構成を適用してもよい。
【符号の説明】
【0028】
1 燃焼装置
2 バーナ
2A 給湯バーナ部
2B 暖房バーナ部
3 熱交換器
3A 給湯側熱交換器
3B 暖房側熱交換器
4 給気ファン
5 排気フード
11 入水管
12 出湯管
13 暖房戻り配管
14 暖房往き配管
20 燃焼室
20A 給湯側燃焼部
20B 暖房側燃焼部
23 中壁
24 ケース
30 胴体
31 フィン
31A フィン
31B フィン
32 伝熱管
32A 伝熱管
32B 伝熱管
61 伝熱管挿通孔
62 ロウ材挿入孔
63 切起こし部(熱吸収促進部)
64 抑制部
a 燃焼排ガス
b 低温の空気
P1 管ピッチ
P2 管ピッチ
R1 フィン中央域
R2 フィン端部域
S1 間隙
図1
図2
図3
図4
図5