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特許7336329モータ、モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-23
(45)【発行日】2023-08-31
(54)【発明の名称】モータ、モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法
(51)【国際特許分類】
   H02K 29/06 20060101AFI20230824BHJP
   H02P 6/16 20160101ALI20230824BHJP
   H02K 11/21 20160101ALI20230824BHJP
【FI】
H02K29/06
H02P6/16
H02K11/21
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019171212
(22)【出願日】2019-09-20
(65)【公開番号】P2021048741
(43)【公開日】2021-03-25
【審査請求日】2022-06-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000114215
【氏名又は名称】ミネベアミツミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】大塚 誠
(72)【発明者】
【氏名】村上 裕昭
(72)【発明者】
【氏名】関 徹也
【審査官】佐藤 彰洋
(56)【参考文献】
【文献】特開平03-032349(JP,A)
【文献】特開2013-050172(JP,A)
【文献】実開昭61-042408(JP,U)
【文献】特開2014-171320(JP,A)
【文献】特開2007-151315(JP,A)
【文献】特開2016-119806(JP,A)
【文献】特開平11-178385(JP,A)
【文献】特開2014-171293(JP,A)
【文献】特開2011-072061(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 29/06
H02P 6/16
H02K 11/21
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸を回転させるモータ本体と、前記回転軸の回転を検出するセンサユニットと、を備えるモータであって、
前記センサユニットは、
前記回転軸に回転可能に支持されている回転検出マグネットと、
前記回転検出マグネットの径方向外周側に設けられていて、前記回転検出マグネットが回転することによる磁極変化に応じて歪みが生じる起歪部と、
前記起歪部に設けられていて、前記起歪部の歪みに応じた歪み信号を出力する歪みセンサと、
を有していて、
前記モータ本体は、
前記回転軸と前記回転軸に回転可能に支持されているロータマグネットとを含むロータと、
前記ロータに対して径方向に対向して配置されているステータと、
前記ロータ及び前記ステータを収容しているケース部と、
を有していて、
前記起歪部は、
径方向外周側から中心に向かって延びるように形成されていて、磁極変化に応じて歪みが生じる起歪部本体と、
前記起歪部本体の径方向外周側の外周端部を前記ケース部に支持する支持部と、
を有している、モータ。
【請求項2】
前記起歪部は、複数個設けられていて、
前記歪みセンサは、前記起歪部のそれぞれに設けられている、
請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
複数個の前記歪みセンサのそれぞれから出力される歪み信号を合成した合成信号は、前記回転軸の1回転に対応している、
請求項2に記載のモータ。
【請求項4】
前記起歪部は、前記回転軸の中心に向かって対向する位置に2個が1組として設けられている、
請求項2または3に記載のモータ。
【請求項5】
前記歪みセンサは、前記起歪部本体の前記外周端部に配置されている、
請求項に記載のモータ。
【請求項6】
前記回転検出マグネットは、径方向の外周部と径方向の内周部とに2極を有している、
請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータ。
【請求項7】
前記回転検出マグネットは、前記回転軸の中心に向かって対向する位置における一方の磁束と他方の磁束が異なっている、
請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータ。
【請求項8】
前記回転検出マグネットは、複数のマグネットを組み合わせることにより構成されている、
請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータ。
【請求項9】
前記回転検出マグネットは、前記回転軸を中心に180度以上の円弧状に形成されている、
請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータ。
【請求項10】
モータが備える前記回転軸の回転位置を示す位置信号を出力する回転位置信号処理回路と、
前記位置信号に応じて前記モータの回転数を制御する制御信号を出力する制御部と、
を備えるモータ駆動制御装置であって、
前記モータは、請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータであり、
前記回転位置信号処理回路は、前記モータの前記センサユニットが有している前記歪みセンサが出力する歪み信号を処理して前記位置信号を出力する、
モータ駆動制御装置。
【請求項11】
モータが備える前記回転軸の回転位置を示す位置信号を出力する回転位置信号処理ステップと、
前記位置信号に応じて前記モータの回転数を制御する制御信号を出力する制御ステップと、
を実行するモータ駆動制御方法であって、
前記モータは、請求項1乃至のいずれか1項に記載のモータであり、
前記回転位置信号処理ステップでは、前記モータの前記センサユニットが有している前記歪みセンサが出力する歪み信号を処理して前記位置信号を出力する、
モータ駆動制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ、モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、モータにホールIC等のホールセンサを備えて回転軸の位置や速度などモータの回転軸の動作情報を検出し、検出された回転軸の動作情報に基づいて駆動制御装置がモータを駆動制御する方法が知られている。しかし、モータの回転軸の位置や速度を検出するために用いられるホールセンサは、振動や衝撃などへの耐久性(耐環境性)に改善の余地があった。
【0003】
そこで、モータの回転軸の動作を検出するセンサとして、ホールセンサよりも耐環境性が優れると考えられている歪みゲージなどの歪みを検出するセンサ(以下、単に「歪みセンサ」という)を備えるモータが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2014/147757号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1のモータ駆動システムは、固定子に歪みセンサが取り付けられている。ここで、モータは、マグネットが回転することで固定子が引き付けられ、歪みが発生する。特許文献1のモータ駆動システムにおいて、歪みセンサは、この歪みに応じて電気信号を出力する。
【0006】
しかしながら、特許文献1のモータ駆動システムにおいて、歪みセンサが出力する電気信号は、例えば、マグネットが2極の場合、1回転(1周期)につき2パルスである。このため、特許文献1のモータ駆動システムは、1回転につき1パルスが出力され、且つ、極性も特定できるホールセンサと同じようなモータの回転軸の動作情報を検出するために用いるのは難しかった。
【0007】
本発明は、上述の課題を一例とするものであり、回転軸の動作を検出可能な歪みセンサを備えるモータ、モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係るモータは、回転軸を回転させるモータ本体と、前記回転軸の回転を検出するセンサユニットと、を備え、前記センサユニットは、前記回転軸に回転可能に支持されている回転検出マグネットと、前記回転検出マグネットの径方向外周側に設けられていて、前記回転検出マグネットが回転することによる磁極変化に応じて歪みが生じる起歪部と、前記起歪部に設けられていて、前記起歪部の歪みに応じた歪み信号を出力する歪みセンサと、を有している。
【0009】
本発明の一態様に係るモータにおいて、前記起歪部は、複数個設けられていて、前記歪みセンサは、前記起歪部のそれぞれに設けられている。
【0010】
本発明の一態様に係るモータにおいて、複数個の前記歪みセンサのそれぞれから出力される歪み信号を合成した合成信号は、前記回転軸の1回転に対応している。
【0011】
本発明の一態様に係るモータにおいて、前記起歪部は、前記回転軸の中心に向かって対向する位置に2個が1組として設けられている。
【0012】
本発明の一態様に係るモータにおいて、前記モータ本体は、前記回転軸と前記回転軸に回転可能に支持されているロータマグネットとを含むロータと、前記ロータに対して径方向に対向して配置されているステータと、前記ロータ及び前記ステータを収容しているケース部と、を有していて、前記起歪部は、径方向外周側から中心に向かって延びるように形成されていて、磁極変化に応じて歪みが生じる起歪部本体と、前記起歪部本体の径方向外周側の外周端部を前記ケース部に支持する支持部と、を有している。
【0013】
本発明の一態様に係るモータにおいて、前記歪みセンサは、前記起歪部本体の前記外周端部に配置されている。
【0014】
本発明の一態様に係るモータにおいて、前記回転検出マグネットは、径方向の外周部と径方向の内周部とに2極を有している。
【0015】
本発明の一態様に係るモータにおいて、前記回転検出マグネットは、回転軸の中心に向かって対向する位置における一方の磁束と他方の磁束が異なっている。
【0016】
本発明の一態様に係るモータにおいて、前記回転検出マグネットは、複数のマグネットを組み合わせることにより構成されている。
【0017】
本発明の一態様に係るモータにおいて、前記回転検出マグネットは、前記回転軸を中心に180度以上の円弧状に形成されている。
【0018】
上記目的を達成するために、本発明に係るモータ駆動制御装置は、モータが備える回転軸の回転位置を示す位置信号を出力する回転位置信号処理回路と、前記位置信号に応じて前記モータの回転数を制御する制御信号を出力する制御部と、を備え、前記回転位置信号処理回路は、前記モータのセンサユニットが有している歪みセンサが出力する歪み信号を処理して前記位置信号を出力する。
【0019】
上記目的を達成するために、本発明に係るモータ駆動制御方法は、モータが備える回転軸の回転位置を示す位置信号を出力する回転位置信号処理ステップと、前記位置信号に応じて前記モータの回転数を制御する制御信号を出力する制御ステップと、を実行し、前記回転位置信号処理ステップでは、前記モータのセンサユニットが有している歪みセンサが出力する歪み信号を処理して前記位置信号を出力する。
【0020】
本発明に係るモータによれば、回転軸の動作を検出可能な歪みセンサを備えるモータ、モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施の形態に係るモータの構成を概略的に示す斜視図である。
図2図1に示すモータの側面図である。
図3図1に示すモータの上面図である。
図4図1に示すモータの側面から見たA-A断面図である。
図5図3に示すセンサユニットの拡大上面図である。
図6図5に示す回転検出マグネットの上面図である。
図7図3に示すセンサユニットと回転軸の回転位置との関係を示す模式図である。
図8図1に示すモータのセンサユニットが有する歪みセンサが出力する波形と回転軸の回転位置との関係を示す図である。
図9図8に示す歪みセンサの波形を合成した合成波形と回転軸の回転位置との関係を示す図である。
図10】本発明の実施の形態に係るモータ駆動制御装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態に係るモータ、モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法について図面を参照しながら説明する。
【0023】
[モータの構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るモータ1の構成を概略的に示す斜視図である。図2は、モータ1の側面図である。また、図3は、モータ1の上面図である。図4は、モータ1の側面から見たA-A断面図である。
【0024】
以下の説明では、便宜上、軸線x方向において矢印a方向を上側aとし、矢印b方向を下側bとする。また、軸線xに垂直な径方向において、軸線xから遠ざかる方向(図4の矢印c方向)を外周側cとし、軸線xに向かう方向(図4の矢印d方向)を内周側dとする。以下の説明では、図2に示す方向をモータの側面とする。また、以下の説明では、図3に示すようにモータを上側から下側に向かって見る方向を上面、下側から上側に向かって見る方向を底面とする。
【0025】
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係るモータ1は、回転軸11を回転させるモータ本体10と、回転軸11の回転を検出するセンサユニット20と、を備える。図1及び図3に示すように、センサユニット20は、回転軸11に回転可能に支持されている回転検出マグネット21と、磁性体により形成され、回転検出マグネット21の径方向外周側に設けられている起歪部22a,22bと、起歪部22a,22bに設けられていて、起歪部22a,22bの歪みに応じた歪み信号を出力する歪みセンサ23a,23bと、を有している。以下、モータ1の構成及び動作を具体的に説明する。
【0026】
[モータ本体の構成]
図4に示すように、モータ本体10は、例えば、回転軸11と、回転軸11に取り付けられているロータマグネット12とがロータを構成するインナーロータ型のブラシレスDC(Direct Current)モータである。モータ1において、モータ本体10は、上述した回転軸11及びロータマグネット12の他に、ステータ13、軸受部14a,14b、及び、ケース部15を有している。
【0027】
図4に示すように、ロータマグネット12は、回転軸11に対して回転可能に支持されている。ステータ13は、ロータマグネット12を含むロータに対して径方向外周側に配置されている。ステータ13は、その内周面がロータマグネット12の外周面と対向するように配置されている。
【0028】
ステータ13は、ケース部15の例えば、下側bに固定されている。ステータ13は、具体的には、いずれも不図示の複数の電磁鋼板を積層して形成されたステータコアにインシュレータを介して巻回されたコイルを備えている。
【0029】
図4に示すように、軸受部14a,14bは、回転軸11の軸線x方向に離間して配置されている一対の軸受により構成されている。軸受部14aは、回転軸11の上側aを支持する。軸受部14bは、回転軸11の軸受部14aよりも下側bを支持する。
【0030】
軸受部14a,14bは、いずれも内輪141a,141b、外輪142a,142b、及び、転動体143a,143bを有している。内輪141a,141bは、回転軸11の外周面に装着可能な内周面を有する環状の部材である。内輪141a,141bは、回転軸11の外周面に装着されることにより、回転軸11とともに回転可能である。外輪142a,142bは、内輪141a,141bの外周側cに設けられている。外輪142a,142bは、内輪141a,141bと同軸で内輪141a,141bよりも大径の環状の部材である。転動体143a,143bは、内輪141a,141bと外輪142a、142bとの間に複数配置されている球状の部材である。
【0031】
図4に示すように、ケース部15は、ロータマグネット12を含むロータ及びステータ13を収容している。ケース部15は、第1ケース部151と第2ケース部152とを有する。第1ケース部151は、軸受部14a,14bを介して回転軸11を支持するとともにモータ本体10のステータ13を収容する。第2ケース部152は、第1ケース部151とセンサユニット20の後述する起歪部22a,22bとを支持する。
【0032】
第1ケース部151は、例えば回転軸11及び軸受部14a,14bを収容する軸受ハウジング153と、ステータ13を支持するステータ支持部154とを有する。軸受ハウジング153は、第2ケース部152の軸線xと同軸または略同軸の中心軸に支持される中空の筒状部分である。軸受ハウジング153は、一対の軸受部14a,14bを介して回転軸11を回転可能に支持している。軸受ハウジング153は、軸線x方向の一端(上側a)に軸受部14aを支持する軸受支持部155aと、軸線x方向の他端(下側b)に軸受部14bを支持する軸受支持部155bとを備える。軸受支持部155a,155bは、それぞれ、軸受ハウジング153の内周面に形成されている。ステータ支持部154は、軸受支持部155bが設けられている軸受ハウジング153の軸線x方向の他端側(下側b)と連接して形成されている。ステータ支持部154は、軸受ハウジング153よりも径方向外周側に拡径されたような筒状または略円筒形状に形成されている。ステータ支持部154は、その下側bの内周面にステータ13が支持されている。
【0033】
第2ケース部152は、円筒形状または略円筒形状に形成されている第2ケース部本体156の軸線x方向における一方側(上側a)に、センサユニット20の起歪部22a,22bを支持するベース部157が形成されている。ベース部157は、軸線xに対応する位置に、回転軸11の一端部を挿通可能な軸孔部158が形成されている。また、第2ケース部152は、第2ケース部本体156の内周面に第1ケース部151の軸受ハウジング153を収容する軸受ハウジング収容部159を有する。
【0034】
なお、本実施の形態に係るモータ1は、インナーロータ型またはアウターロータ型、あるいはDCモータまたはACモータなどの種類、及び、相数、極数などの仕様に限定されない。
【0035】
[センサユニットの構成]
センサユニット20は、図1乃至図4に示すように、回転検出マグネット21が回転軸11に回転可能に支持されている。また、図3に示すように、センサユニット20は、歪みセンサ23a,23bが設けられている起歪部22a,22bが、上述したように第2ケース部152のベース部157に支持されている。
【0036】
図5は、センサユニット20の拡大上面図である。図5に示すように、回転検出マグネット21は、マグネット部211、及び、マグネットカバー212を有する。回転検出マグネット21は、径方向外周側に向かって磁束を出すように、着磁方向がマグネット部211の中心の軸線xから外周側となるように構成されている。このため、回転検出マグネット21は、回転軸11の中心に向かって対向する位置に2極、すなわち、外周部216にN極、回転軸11に面している内周部217にS極がそれぞれ配置されている。
【0037】
図6は、回転検出マグネット21の上面図である。図6に示すように、マグネット部211は、複数個のマグネット2111により構成されている。マグネット2111は、上述のように複数個、例えば、4つに分割されているものを組み合わせることにより回転検出マグネット21において径方向外周側と内周側とに磁束を発生しているマグネット部211を構成している。
【0038】
マグネット2111は、上述のように複数個のいずれもが外周側と内周側とが同極(例えば、外周側がN極、内周側がS極)となるように構成されている。マグネット2111は、中心角β1で等分に分割されている。マグネット2111は、回転軸11に取り付けられて回転させる際に抵抗となりにくいように、例えば、それぞれ外周側の形状が円弧形状に形成されている。また、マグネット2111は、それぞれ内周側の内周部217が形成されている位置に回転軸11を挿通するための円弧状の切り欠きが形成されている。このため、マグネット2111は、それぞれ扇形に形成されている。
【0039】
マグネットカバー212は、径方向外周側の周方向の形状が、円形状に形成されていて、中心部に回転軸11を挿通可能な挿通孔214が形成されている。マグネットカバー212は、回転検出マグネット21における複数個のマグネット2111を複数個組み合わせて回転軸11を中心とした中心角β2の扇状のマグネット部211を構成することができるように、マグネット2111を上記扇状の形状に収容してマグネット部211を構成する収容部215を有する。なお、収容部215の形状は、収容するマグネット部211の形状に対応して定められているため、上述の形状には限定されない。
【0040】
回転検出マグネット21は、以上のように、例えば、中心角β1で等分に分割されている扇形に形成されている複数個のマグネット2111を組み合わせてマグネットカバー212に保持されてマグネット部211を構成している。このため、回転検出マグネット21においてマグネット部211は、回転軸11を中心に中心角β2=180°以上の扇形状に形成されている。ここで、回転検出マグネット21において、円弧状に配置されているマグネット部211の中心角β2のうち180°を超える両端部の角度の範囲をオーバーラップ角αという。また、マグネット部211において、オーバーラップ角αに対応する弧の範囲をオーバーラップ部213とする。マグネット部211は、例えば、β2=210°である場合、そのオーバーラップ角α=15°となる。なお、マグネット2111の中心角β1、マグネット部211の中心角β2、及びオーバーラップ角αは、上述の値には限定されない。
【0041】
以上のように構成されていることにより、回転検出マグネット21は、N極とS極との2極のうち、外周面においてN極の磁束の方がS極の磁束よりも強くなっている。つまり、回転検出マグネット21は、一方の磁束と他方の磁束が径方向において異なっている。回転検出マグネット21は、強い磁極であるN極の磁極幅が、弱い磁極であるS極の磁極幅よりもオーバーラップ部213の範囲に対応して所定倍、好ましくは1.25倍以上広い。また、回転検出マグネット21は、弱い磁極部の磁束は限りなくゼロに近い方が望ましい。
【0042】
図1乃至図3、及び、図5に示すように、センサユニット20において、起歪部22a,22bは、回転軸11の全周を分割するように複数個、例えば、2個設けられている。具体的には、起歪部22a,22bは、回転軸11の中心に向かって対向する位置に2個が1組として設けられている。歪みセンサ23a,23bは、起歪部22a,22bのそれぞれに設けられている。起歪部22a,22bは、それぞれ、起歪部本体221a,221bと、支持部222a,222bとを有する。図3において、破線は、起歪部22a,22bにおける、起歪部本体221a,221bとして機能する部位を図示している。起歪部22a,22bは、起歪部本体221a,221b及び支持部222a,222bが、磁性体により一体となって形成されている。なお、起歪部本体221a,221b及び支持部222a,222bは、必ずしも一体に形成されている必要はなく、支持部222a,222bが起歪部本体221a,221bを支持する構造を有していれば、別体であってもよい。
【0043】
起歪部本体221a,221bは、支持部222a,222bの径方向外周側から回転軸11の中心に向かって延びるように形成されている。起歪部本体221a,221bは、回転検出マグネット21が回転軸11とともに回転することによる磁極変化に応じて歪みが生じるように、磁石によって引き寄せられる(磁気吸引される)磁性体としての性質を有している。起歪部本体221a,221bは、先端部224a,224bが回転検出マグネット21の外周面の形状に対応して円弧状または略円弧状に形成されていてもよい。なお、起歪部本体221a,221bの形状は、回転検出マグネット21の磁気吸引により歪みを生じうる形状であれば、図1乃至図3などに示した形状には限定されない。さらに、起歪部22a,22bは、起歪部本体221a,221bの歪み方向は特に限定しない。
【0044】
支持部222a,222bは、起歪部本体221a,221bの径方向外周側の外周端部223a,223bをケース部15の第2ケース部152のベース部157に支持する。支持部222a,222bの形状は、起歪部本体221a,221bをモータ本体10側に固定可能であればよい。また、支持部222a,222bの形状は、上述のように円弧状または略円弧状に分割されて形成されているものに限定されず、支持部222a,222bが一体に形成されているものであってもよい。なお、支持部222a,222bは、分割されて形成されている場合、ベース部157への取り付け位置を調整することにより、それぞれの歪み出力の位相を調整することができる。
【0045】
歪みセンサ23a,23bは、起歪部22a,22bにおいて磁極変化に応じて歪みが生じる箇所、例えば、支持部222a,222bの外周端部223a,223bに配置されている。歪みセンサ23a,23bは、具体的には、一方の歪みセンサ23aが強い磁極(本実施の形態においてN極)部の中心にあるときに、他方の歪みセンサ23bが弱い磁極(本実施の形態においてS極)の中心に位置するようにそれぞれ支持部222a及び支持部222bに取り付けるのが望ましい。歪みセンサ23a,23bは、取り付けられている部材に生じる歪みを検出し、検出した歪みに応じて変化する電気信号を出力する歪みゲージ、圧電素子などのセンサである。
【0046】
なお、歪みセンサ23a,23bは、起歪部22a,22bにおいて磁極変化に応じて所望の歪みを生じる箇所に取り付ければよく、上述の箇所に限定されない。また、歪みセンサ23a,23bは、起歪部本体221a,221bなど起歪部22a,22bに生じる歪みの方向により、取り付ける方向を合わせることが可能である。また、歪みセンサ23a,23bは、歪みに応じて変化する電気信号を出力することができれば歪みゲージに限定されない。また、センサユニット20において、取り付けられている歪みセンサの数は、2つに限定されない。
【0047】
[モータの動作]
次に、以上説明した構成を備えるモータ1の動作について説明する。
【0048】
モータ1は、駆動電流が流れることで、回転軸11が回転する。モータ1の回転軸11は、図1乃至図4に示すように、軸受ハウジング153に装着された一対の軸受部14a,14bによって回転可能に支持されている。センサユニット20の回転検出マグネット21は、回転軸11とともに回転可能に取り付けられている。このため、モータ1が駆動されることによって回転軸11が軸線xを中心に回転し、それに伴って回転検出マグネット21も軸線xを中心に回転する。
【0049】
図7は、センサユニット20と回転軸11の回転位置との関係を示す模式図である。図7は、モータ1が備えるモータ本体10の回転軸11、及び、センサユニット20のみを図示している。以下の説明において、センサユニット20の歪みセンサ23aが回転検出マグネット21の強い磁極であるN極に近接している状態を回転角θ=0°とする。
【0050】
図7に示すように、センサユニット20は、回転角θ=0°,360°のとき、回転検出マグネット21のマグネット部211の中心角β2の中点付近が、起歪部本体221aの先端部224a(図5参照)と径方向において対向している。このとき、マグネット部211の径方向外周側から、強い磁極(N極)の磁束が、起歪部22aの起歪部本体221aに向かって発生している。起歪部本体221aを含めて起歪部22aは、上述のように磁性体により形成されているため、回転検出マグネット21のマグネット部211から発生する磁束により吸引される。
【0051】
図8は、モータ1のセンサユニット20が有する歪みセンサ23a及び歪みセンサ23bが出力する波形と回転軸11の回転位置との関係を示す図である。図8において、横軸は、回転軸11及び回転検出マグネット21の回転角θを示している。また、図8において、縦軸は、歪みセンサ23aが出力する歪み量ε1及び歪みセンサ23bが出力する歪み量ε2を示している。
【0052】
図8に示すように、歪みセンサ23a,23bは、上述した回転軸11に取り付けられている回転検出マグネット21の回転位置と起歪部22a,22bとの位置の関係により、それぞれの位置に対応した歪み量を示す電気信号(歪み信号)を出力する。具体的には、起歪部22aが回転検出マグネット21のマグネット部211に吸引されることにより、回転角θ=0°,360°のとき、起歪部本体221aに取り付けられている歪みセンサ23aが出力する歪み量ε1は、最も大きな値となる。
【0053】
一方、回転角θ=0°,360°のとき、起歪部本体221bを含めて起歪部22bは、マグネット部211の径方向外周側から発生する磁束から離間している。このため、起歪部本体221bを含めて起歪部22bは、回転検出マグネット21のマグネット部211から発生する磁束により吸引される力が弱まる。そして、歪みセンサ23bが出力する歪み量ε2は、最も小さくなる。
【0054】
図7に示すように、センサユニット20は、回転角θ=180°のとき、回転検出マグネット21のマグネット部211の中心角β2の中点付近が、起歪部本体221bの先端部224b(図5参照)と径方向において対向している。このとき、マグネット部211の径方向外周側から、強い磁極(N極)の磁束が、起歪部22bの起歪部本体221bに向かって発生している。起歪部本体221bを含めて起歪部22bも、起歪部22aと同様に磁性体により形成されているため、回転検出マグネット21のマグネット部211から発生する磁束により最も強く吸引される。
【0055】
図8に示すように、起歪部22bが回転検出マグネット21のマグネット部211に吸引されることにより、回転角θ=180°のとき、起歪部本体221bに取り付けられている歪みセンサ23bが出力する歪み量ε2は、最も大きな値となる。
【0056】
一方、起歪部本体221aを含めて起歪部22aは、マグネット部211の径方向外周側から発生する磁束から離間している。このため、起歪部本体221aを含めて起歪部22aは、回転検出マグネット21のマグネット部211から発生する磁束により吸引される力が弱まる。そして、歪みセンサ23aが出力する歪み量ε2は、最も小さくなる。
【0057】
センサユニット20は、回転角θ=90°,270°のとき、回転検出マグネット21のマグネット部211の中心角β2の中点付近が、起歪部本体221aと起歪部本体221bとの周方向において中間位置にある。このとき、マグネット部211の径方向外周側から発生する強い磁極の磁束は、上記中間位置に向かって発生している。このため、起歪部本体221a,221bを含めて起歪部22a,22bは、いずれも回転角θ=0°,180°,360°のときよりも弱い磁束により吸引される。
【0058】
図8において、一点鎖線で示す「Mg Edge」で示す範囲は、回転検出マグネット21のマグネット部211のオーバーラップ部213に相当する範囲である。このオーバーラップ部213に相当する範囲において、歪みセンサ23a,23bが出力する歪み量ε1,ε2は、いずれも回転角θ=0°,180°,360°のときよりも小さい。また、歪み量ε1,ε2は、同じ値または近似した値を取る。
【0059】
図9は、歪みセンサ23aが出力する歪み量ε1の波形と歪みセンサ23bが出力する歪み量ε2の波形を正負反転させた波形とを合成した合成波形と回転軸11の回転位置との関係を示す図である。
【0060】
図9に示すように、モータ1は、歪みセンサ23aが出力する歪み量ε1及び歪みセンサ23bが出力する歪み量ε2を上記のように合成することにより、センサユニット20が有する歪みセンサ23a,23b全体の歪み量εの変化を示す合成波形(合成信号)を生成することができる。ここで、歪み量ε1,ε2の波形は、図8で示したオーバーラップ部213において歪み量ε1,と歪み量ε2とが同じ値または近似した値を取るため、このオーバーラップ部213の値に基づいて2つの波形を合成することができる。この合成波形は、回転軸11が1回転するごとに180度間隔で2回ゼロクロスする信号として認識することができる。なお、歪み量ε1と歪み量ε2のオーバーラップ部213における値は、必ずしも同じ値でなくてもよく、2つの波形を合成することにより、回転軸11が1回転するごとに180度間隔で2回ゼロクロスする信号として認識することができればよい。
【0061】
図10は、本発明の実施の形態に係るモータ駆動制御装置30の構成を概略的に示す機能ブロック図である。モータ駆動制御装置30は、以上説明したモータ1の駆動を制御する方法(モータ駆動制御方法)を実行する。モータ駆動制御装置30は、例えば、MCU(Micro Controller Unit)のように、本発明に係るモータ駆動制御装置による下記の機能ブロックを実現するためのプログラムを含む各種コンピュータプログラムを実行可能な情報処理装置と、コンピュータプログラムやプログラム実行時のデータなどを記憶するROM(Read Only Memory)のような記憶装置とにより実現される。
【0062】
図10に示すように、モータ駆動制御装置30は、回転位置信号処理回路31と、制御部32と、PWM信号生成回路33と、モータ駆動部34とを備える。
【0063】
回転位置信号処理回路31は、モータ1のセンサユニット20が有している歪みセンサ23a,23bが出力する、起歪部22a,22bに生じる歪み量(図5参照)ε1,ε2に応じた歪み信号を増幅する。また、回転位置信号処理回路31は、歪みセンサ23a,23bが出力したアナログ信号である歪み信号をA/D変換処理してデジタル信号にする。回転位置信号処理回路31は、歪みセンサ23a,23bが出力した歪み信号を図9に示したように合成して1つの波形の信号(合成信号)を生成する。合成された波形は、上述のようにモータ1のモータ本体10が有する回転軸11が1回転するごとに1つのパルスを出力する信号である。つまり、回転位置信号処理回路31は、回転軸11の回転位置を示す位置信号を出力する。
【0064】
制御部32は、位置信号に応じてモータ1の回転数を制御する制御信号(PWMデータ)、つまりモータ1を所望の回転数で駆動するのに必要なパルス幅を設定するための信号を出力する。
【0065】
PWM信号生成回路33は、制御部32から出力された制御信号に基づいてPWM信号をモータ駆動部34に出力する。
【0066】
モータ駆動部34は、PWM信号生成回路33から出力されたPWM信号に基づいてモータ1を駆動するための駆動信号を出力する。
【0067】
以上のように、モータ1は、モータ本体10の回転軸11の回転を検出するセンサユニット20が、回転軸11に回転可能に支持されている回転検出マグネット21と、磁性体により形成され、回転検出マグネット21の径方向外周側に設けられている起歪部22a,22bと、起歪部22a,22bの歪みに応じた歪み信号を出力する歪みセンサ23a,23bとを有する。このように構成されているモータ1によれば、回転検出マグネット21により、回転軸11の回転に応じて歪みセンサ23a,23bを有する起歪部22a,22bに周期的に歪みが生じることで、回転軸11の位置、及び、この位置に基づいて回転軸11の速度を検出することができる。
【0068】
モータ1は、起歪部22a,22bが、複数個、例えば、回転軸11の中心に向かって対向する位置に2個が1組として設けられていて、歪みセンサ23a,23bが、起歪部22a,22bのそれぞれに設けられている。このため、モータ1によれば、歪み量ε1、歪み量ε2それぞれに応じた2つの歪み信号を検出することができる。また、モータ1によれば、回転軸11の回転角θについて位相差が180°の歪み信号を検出することができる。なお、起歪部22a,22bの数及び配置は、それぞれの周方向における位置関係が対応付けられていれば、上述の例には限定されない。
【0069】
モータ1は、回転検出マグネット21のマグネット部211が、径方向の外周部と回転軸11を囲む内周部とにN極とS極との2極を有している、つまりマグネット部211は、着磁方向が外周部216に向かっている。回転検出マグネット21のマグネット部211は、着磁方向が外周部216に向かっているように構成するために、扇形に形成されている複数個のマグネット2111を組み合わせて1つの扇形のマグネット部211を構成するようにしている。
【0070】
以上のように構成されていることにより、モータ1は、回転検出マグネット21が回転軸11とともに回転する際に、起歪部22a,22bが吸引される磁極を一方の磁極(例えば、N極)に維持することができ、2極のうち他方の磁極(例えば、S極)により吸引されてしまうことを抑制することができる。
【0071】
モータ1は、回転検出マグネット21のマグネット部211が、回転軸11を中心に円弧状に形成されている。換言すれば、回転検出マグネット21において周方向の他の領域にはマグネット部211が配置されていない。
【0072】
そして、このような回転検出マグネット21を有するモータ1によれば、回転軸11とともに回転検出マグネット21が回転する際に、2つの磁極のうち一方の磁極が近づいたときにのみ起歪部22a,22bが吸引される。このため、モータ1によれば、回転軸11の中心に向かって対向する位置に配置されている歪みセンサ23a,23bを用いて回転軸11の回転位置を検出することができる。
【0073】
回転検出マグネット21のマグネット部211は、回転軸11を中心に180度以上の円弧状に形成されていて、オーバーラップ部213が設けられている。これにより、モータ1は、オーバーラップ部213における値に基づいて、図5図6に示したように歪みセンサ23a,23bが出力する歪み量ε1,ε2の波形を1つの波形に容易に合成することができる。従って、モータ1によれば、1回転1パルスの回転パルス信号を生成することができるため、モータ1の回転軸11の回転位置を容易に検出し、モータ駆動制御装置30による適切な駆動制御を行うことができる。
【0074】
その他、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明のモータの構成を適宜改変することができる。かかる改変によってもなお本発明の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
【0075】
例えば、マグネット2111は、回転検出マグネット21の中心角β1を4つに分割するように形成されているのが好ましいが、分割の数は限定しない。例えば、回転検出マグネット21においてマグネット2111の数が2つまたは3つの場合、出力波形を回路側で補正することで使用可能と考えられる。
【0076】
また、複数の歪みセンサ23a,23bが出力した歪み量ε1,ε2の値を比較することで、歪み量ε1,ε2の値に含まれるノイズのキャンセル処理、あるいは歪み量ε1,ε2の値に対する温度補償処理などを行うことができる。
【0077】
また、センサユニット20が有する回転検出マグネット21において、マグネットカバー212は必須ではない。マグネット部211を構成する複数個のマグネット2111を保持することができれば、他の形態を採用してもよい。さらに、センサユニット20において、起歪部22a,22bと回転検出マグネット21とのギャップの値は、特に限定されない。
【符号の説明】
【0078】
1…モータ、10…モータ本体、11…回転軸、12…ロータマグネット、13…ステータ、14a,14b…軸受部、15…ケース部、20…センサユニット、21…回転検出マグネット、22a,22b…起歪部、23a,23b…歪みセンサ、30…モータ駆動制御装置、31…回転位置信号処理回路、32…制御部、33…信号生成回路、34…モータ駆動部、141a,141b…内輪、142a,142b…外輪、143a,143b…転動体、151…第1ケース部、152…第2ケース部、153…軸受ハウジング、154…ステータ支持部、155a,155b…軸受支持部、156…第2ケース部本体、157…ベース部、158…軸孔部、159…軸受ハウジング収容部、211…マグネット部、212…マグネットカバー、213…オーバーラップ部、214…挿通孔、215…収容部、216…外周部、217…内周部、221a,221b…起歪部本体、222a,222b…支持部、223a,223b…外周端部、224a,224b…先端部、2111…マグネット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10