(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-23
(45)【発行日】2023-08-31
(54)【発明の名称】プログラム、制御方法、端末
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0485 20220101AFI20230824BHJP
H04N 21/431 20110101ALI20230824BHJP
【FI】
G06F3/0485
H04N21/431
(21)【出願番号】P 2019179394
(22)【出願日】2019-09-30
【審査請求日】2022-09-28
(73)【特許権者】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【氏名又は名称】加美山 豊
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木村 和嵩
【審査官】星野 裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-133606(JP,A)
【文献】特開2018-197828(JP,A)
【文献】特開2017-027032(JP,A)
【文献】特開2017-146430(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0274780(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048
H04N 21/431
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によって実行されるプログラムであって、
第1動画データを前記端末の通信部を介して受信することと、
前記第1動画データに基づく第1動画像の一部の領域である第1部分動画像を少なくとも前記端末の表示領域に表示し、前記第1部分動画像の少なくとも一部に重畳し、少なくとも一部に透過領域を有するコンテンツを前記表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記表示領域に対する第1入力に基づいて、前記端末の制御部による前記表示領域上を移動させる制御を、前記コンテンツの少なくとも前記透過領域の一部に実行することと、
前記透過領域に基づいて、前記第1部分動画像の再生の制御を前記制御部によって実行することと
、
前記端末のユーザによる前記第1部分動画像に対する第2入力に基づいて、前記第1動画像を前記端末のユーザに対して視認可能にする制御を前記制御部によって実行することとが前記端末によって実行される。
【請求項2】
端末によって実行されるプログラムであって、
第1動画データを前記端末の通信部を介して受信することと、
前記第1動画データに基づく第1動画像の一部の領域である第1部分動画像を少なくとも前記端末の表示領域に表示し、前記第1部分動画像の少なくとも一部に重畳し、少なくとも一部に透過領域を有するコンテンツを前記表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記表示領域に対する第1入力に基づいて、前記端末の制御部による前記表示領域上を移動させる制御を、前記コンテンツの少なくとも前記透過領域の一部に実行することと、
前記透過領域に基づいて、前記第1部分動画像の再生の制御を前記制御部によって実行することとが前記端末によって実行され、
前記第1部分動画像の前記再生の制御は、前記第1部分動画像に基づいて決定される、前記透過領域の大きさ、または前記透過領域の1辺の長さに基づいて、変更される。
【請求項3】
請求項
1に記載のプログラムであって、
前記第2入力に基づいて、前記コンテンツを透過にする処理を前記制御部によって実行することが前記端末によって実行される。
【請求項4】
請求項
1または請求項3に記載のプログラムであって、
前記第2入力に基づいて、前記表示領域に表示された前記コンテンツから前記第1動画像に変更する処理を前記制御部によって実行することが前記端末によって実行される。
【請求項5】
請求項
1、請求項3、請求項4のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第2入力は、前記端末のユーザによる前記第1部分動画像をタッチする操作による入力である。
【請求項6】
請求項1
から請求項5のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1部分動画像の前記再生の制御は、前記透過領域が前記表示領域に表示されたことに基づいて実行される。
【請求項7】
請求項1
から請求項6のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1部分動画像の前記再生の制御は、前記透過領域が前記表示領域に表示されている大きさに基づいて実行される。
【請求項8】
請求項1
から請求項6のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1部分動画像の前記再生の制御は、前記表示領域に表示されている前記透過領域のうち、少なくとも前記透過領域のいずれか一辺の長さに基づいて実行される。
【請求項9】
請求項1
から請求項6のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1部分動画像の前記再生の制御は、前記透過領域のうちの一部の領域が前記表示領域に表示されたことに基づいて実行される。
【請求項10】
請求項1から請求項
9のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1部分動画像の前記再生の制御は、前記透過領域と、前記第1部分動画像との前記表示領域上での位置関係に基づいて実行される。
【請求項11】
請求項
10に記載のプログラムであって、
前記第1部分動画像の前記再生の制御は、前記透過領域が前記第1部分動画像の少なくとも一部に重畳したことに基づいて実行される。
【請求項12】
請求項
11に記載のプログラムであって、
前記第1部分動画像の前記再生の制御は、前記透過領域が前記第1部分動画像を重畳した大きさに基づいて実行される。
【請求項13】
請求項1から請求項
12のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1動画データに基づく第1動画像を前記表示領域に表示し、前記第1動画像の少なくとも一部に重畳する前記コンテンツを前記表示領域に表示することが前記端末によって実行される。
【請求項14】
請求項1から請求項
12のいずれか一項に記載のプログラムであって、
第2動画データを前記通信部を介して受信することと、
前記第2動画データに基づく第2動画像の一部の領域である第2部分動画像を少なくとも前記表示領域に表示することと、
前記透過領域に基づいて、前記第2動画像の再生の制御を前記制御部によって実行することとが前記端末によって実行される。
【請求項15】
請求項
14に記載のプログラムであって、
前記表示領域は、長手方向と短手方向とを有し、
前記第1動画像は、第1辺と、前記第1辺よりも短い第2辺とを有し、
前記第1部分動画像は、第3辺と、前記第3辺よりも長い第4辺とを有し、
前記第3辺が前記長手方向に沿って配置され、前記第4辺が前記短手方向に沿って配置され、前記第1部分動画像が前記表示領域に表示される。
【請求項16】
請求項
15に記載のプログラムであって、
前記第1部分動画像の前記再生の制御は、前記透過領域が前記第1部分動画像の少なくとも一部に重畳したことに基づいて実行され、
前記第2部分動画像の前記再生の制御は、前記透過領域が前記第2部分動画像の少なくとも一部に重畳したことに基づいて実行され、
前記第1部分動画像は、前記透過領域が前記第2部分動画像の少なくとも一部に重畳したことに基づいて、前記第1部分動画像の前記再生を停止する制御が前記制御部によって実行される。
【請求項17】
請求項1から請求項
16のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1動画データは、事業者によって前記端末への送信が依頼され、
前記第1部分動画像の領域は、前記事業者によって設定される。
【請求項18】
請求項1から請求項
17のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1動画データは、広告に関するデータである。
【請求項19】
請求項1から請求項
18のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1入力は、前記端末のユーザによるスクロール操作であり、
前記透過領域は、前記スクロール操作に基づく方向に移動される。
【請求項20】
端末の制御方法であって、
第1動画データを前記端末の通信部を介して受信することと、
前記第1動画データに基づく第1動画像の一部の領域である第1部分動画像を少なくとも前記端末の表示領域に表示し、前記第1部分動画像の少なくとも一部に重畳し、少なくとも一部に透過領域を有するコンテンツを前記表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記表示領域に対する第1入力に基づいて、前記端末の制御部による前記表示領域上を移動させる制御を、前記コンテンツの少なくとも前記透過領域の一部に実行することと、
前記透過領域に基づいて、前記第1部分動画像の再生の制御を前記制御部によって実行することと
、
前記端末のユーザによる前記第1部分動画像に対する第2入力に基づいて、前記第1動画像を前記端末のユーザに対して視認可能にする制御を前記制御部によって実行することとを含む。
【請求項21】
端末の制御方法であって、
第1動画データを前記端末の通信部を介して受信することと、
前記第1動画データに基づく第1動画像の一部の領域である第1部分動画像を少なくとも前記端末の表示領域に表示し、前記第1部分動画像の少なくとも一部に重畳し、少なくとも一部に透過領域を有するコンテンツを前記表示領域に表示することと、
前記端末のユーザによる前記表示領域に対する第1入力に基づいて、前記端末の制御部による前記表示領域上を移動させる制御を、前記コンテンツの少なくとも前記透過領域の一部に実行することと、
前記透過領域に基づいて、前記第1部分動画像の再生の制御を前記制御部によって実行することとを含み、
前記第1部分動画像の前記再生の制御は、前記第1部分動画像に基づいて決定される、前記透過領域の大きさ、または前記透過領域の1辺の長さに基づいて、変更される。
【請求項22】
動画像の制御を行う端末であって、
第1動画データを受信する通信部と、
前記第1動画データに基づく第1動画像の一部の領域である第1部分動画像を少なくとも表示し、前記第1部分動画像の少なくとも一部に重畳し、少なくとも一部に透過領域を有するコンテンツを表示する表示部と、
前記端末のユーザによる前記表示部の表示領域に対する第1入力に基づいて、前記表示領域上を移動させる制御を、前記コンテンツの少なくとも前記透過領域の一部に実行する制御部とを備え、
前記制御部は、前記透過領域に基づいて、前記第1部分動画像の再生の制御を実行
し、前記端末のユーザによる前記第1部分動画像に対する第2入力に基づいて、前記第1動画像を前記端末のユーザに対して視認可能にする制御を実行する。
【請求項23】
動画像の制御を行う端末であって、
第1動画データを受信する通信部と、
前記第1動画データに基づく第1動画像の一部の領域である第1部分動画像を少なくとも表示し、前記第1部分動画像の少なくとも一部に重畳し、少なくとも一部に透過領域を有するコンテンツを表示する表示部と、
前記端末のユーザによる前記表示部の表示領域に対する第1入力に基づいて、前記表示領域上を移動させる制御を、前記コンテンツの少なくとも前記透過領域の一部に実行する制御部とを備え、
前記制御部は、前記透過領域に基づいて、前記第1部分動画像の再生の制御を実行し、
前記第1部分動画像の前記再生の制御は、前記第1部分動画像に基づいて決定される、前記透過領域の大きさ、または前記透過領域の1辺の長さに基づいて、変更される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御方法、プログラム、端末に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、スマートフォンや携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ等の端末に、ウェブページや広告等の各種のコンテンツを表示させて、ユーザが閲覧する機会が増えてきている。例えば特許文献1には、動画広告をホームページ上に掲載するための技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、端末の制御方法は、第1動画データを端末の通信部を介して受信することと、第1動画データに基づく第1動画像の一部の領域である第1部分動画像を少なくとも端末の表示領域に表示し、第1部分動画像の少なくとも一部に重畳し、少なくとも一部に透過領域を有するコンテンツを表示領域に表示することと、端末のユーザによる表示領域に対する第1入力に基づいて、端末の制御部による表示領域上を移動させる制御を、コンテンツの少なくとも透過領域の一部に実行することと、透過領域に基づいて、第1部分動画像の再生の制御を制御部によって実行することとを含む。
本発明の第2の態様によると、端末によって実行されるプログラムは、第1動画データを端末の通信部を介して受信することと、第1動画データに基づく第1動画像の一部の領域である第1部分動画像を少なくとも端末の表示領域に表示し、第1部分動画像の少なくとも一部に重畳し、少なくとも一部に透過領域を有するコンテンツを表示領域に表示することと、端末のユーザによる表示領域に対する第1入力に基づいて、端末の制御部による表示領域上を移動させる制御を、コンテンツの少なくとも透過領域の一部に実行することと、透過領域に基づいて、第1部分動画像の再生の制御を制御部によって実行することとが端末に実行される。
本発明の第3の態様によると、動画像の制御を行う端末は、第1動画データを受信する通信部と、第1動画データに基づく第1動画像の一部の領域である第1部分動画像を少なくとも表示し、第1部分動画像の少なくとも一部に重畳し、少なくとも一部に透過領域を有するコンテンツを表示する表示部と、端末のユーザによる表示部の表示領域に対する第1入力に基づいて、表示領域上を移動させる制御を、コンテンツの少なくとも透過領域の一部に実行する制御部とを備え、制御部は、透過領域に基づいて、第1部分動画像の再生の制御を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】実施形態の一態様における通信システムの構成の一例を示す図。
【
図2-1】第1実施例に係るサーバの制御部により実現される機能の一例を示す図。
【
図2-2】第1実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図2-3】第1実施例に係る端末の制御部により実現される機能の一例を示す図。
【
図2-4】第1実施例に係る端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図2-5】第1実施例に係る端末の表示部に表示されるコンテンツ情報の一例を示す図。
【
図2-6】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図2-7】第2実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図2-8】第2実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図2-9】第2実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図3-1】第3実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図3-2】第3実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図3-3】第3変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図3-4】第3変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図4-1】第4実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図4-2】第4実施例に係る端末の表示部に表示されるコンテンツ情報の一例を示す図。
【
図4-3】第4実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図4-4】第4実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図4-5】第4実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図5-1】第5実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図5-2】第5実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図6-1】第6実施例に係るメインコンテンツデータベースの一例を示す図。
【
図6-2】第6実施例に係る全体広告データベースの一例を示す図。
【
図6-3】第6実施例に係る部分広告データベースの一例を示す図。
【
図6-4】第6実施例に係る部分広告画像と課金額との関係の一例を示す図。
【
図6-5】第6変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図6-6】第6変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図6-7】第6変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図6-8】第6変形例に係る部分広告画像と課金額との関係の一例を示す図。
【
図7-1】第7変形例に係るレイヤに配置される情報の一例を示す図。
【
図7-2】第7実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図7-3】第7実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図7-4】第7変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図7-5】第7変形例に係るレイヤに配置される情報の一例を示す図。
【
図7-6】第7変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図7-7】第7変形例に係るレイヤに配置される情報の一例を示す図。
【
図7-8】第7変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図7-9】第7変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図8-1】第8実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図8-2】第8実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図9-1】第9実施例に係るメインコンテンツデータベースの一例を示す図。
【
図9-2】第9変形例に係るメインコンテンツ管理データベースの一例を示す図。
【
図9-3】第9変形例に係るメインコンテンツ分類と広告コンテンツ分類との関係の一例を示す図。
【
図9-4】第9変形例に係る広告コンテンツ管理データベースの一例を示す図。
【
図9-5】第9変形例に係る部分広告数と表示位置と課金額との関係の一例を示す図。
【
図9-6】第9変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図9-7】第9変形例に係るサーバが実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図9-8】第9変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図9-9】第9変形例に係るサーバが実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図9-10】第9変形例に係るサーバが実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図10-1】第10実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図10-2】第10変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図10-3】第10変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図11-1】第11実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図11-2】第11実施例に係る端末が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図12-1】第12実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図12-2】第12実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図12-3】第12実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図12-4】第12変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図12-5】第12変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図12-6】第12変形例に係るレイヤに配置される情報の一例を示す図。
【
図12-7】第12変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図12-8】第12変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図12-9】第12変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図12-10】第12変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図13】第13実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図14-1】第14実施例に係るメインコンテンツデータベースの一例を示す図。
【
図14-2】第14変形例に係る部分動画像の再生開始条件を設定するためのテーブルの一例を示す図。
【
図14-3】第14変形例に係る透過領域の縦幅を設定するためのテーブルの一例を示す図。
【
図15-1】第15実施例に係る端末の表示部に表示されるコンテンツ情報の一例を示す図。
【
図15-2】第15実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図15-3】第15実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図15-4】第15実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図15-5】第15実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図16-1】第16実施例に係るメインコンテンツデータベースの一例を示す図。
【
図16-2】第16実施例に係る部分広告データベースの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
本開示に係る端末の制御方法等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0008】
[システム構成]
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成の一例を示す図である。
通信システム1では、限定ではなく例として、ネットワーク30を介してサーバ10と、端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)とが接続される。
【0009】
サーバ10(限定ではなく、電子装置、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に各種コンテンツデータ(限定ではなく、メインコンテンツデータ、広告コンテンツデータの一例)を配信する機能を有する。
【0010】
端末20(限定ではなく、端末、情報処理装置の一例)は、サーバ10等の外部装置から配信された各種コンテンツデータに基づく情報(限定ではなく、ウェブページ、広告画像)を表示する機能を有する。また、ユーザの操作に基づいて、端末20の表示部24に表示されている情報を更新する機能を有する。
【0011】
ネットワーク30は、1以上のサーバ10と、1以上の端末20とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
なお、ネットワーク30に接続される各種の装置の数は限定されない。
【0012】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0013】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)(限定ではなく、端末、情報処理装置の一例)は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0014】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は基本的には同一であるため、以下の説明においては、端末20について説明する。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応付けられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定ではなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応付けられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0015】
サーバ10(限定ではなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。
【0016】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0017】
(1)端末のHW構成
図1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、表示部24、マイク25、スピーカ26、カメラ27を備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、マイク25、カメラ27等、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0018】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0019】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置、および、端末20で処理された処理結果を出力する装置を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0020】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音響による操作入力)を含む。
【0021】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、 タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(Organic Electro Luminescence Display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、ヘッドアップディスプレイ(HUD:Head Up Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0022】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0023】
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0024】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0025】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0026】
マイク25は、音データの入力に利用される。スピーカ26は、音データの出力に利用される。カメラ27は、動画像データの取得に利用される。なお、カメラ27は、赤外線等の不可視光を利用して、3次元情報を検出可能に構成してもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0027】
(2)サーバのHW構成
図1には、サーバ10のHW構成の一例を示している。
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、表示部13を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、表示部13を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0028】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0029】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0030】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0031】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0032】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置により実現される。入出力部12は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入出力部12は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入出力部12は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。ただし、本開示において、入出力部12は、これらに限定されない。
表示部13は、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、表示部13は、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらの表示部13は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、表示部13は、これらに限定されない。
【0033】
(3)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0034】
本開示の各実施形態においては、サーバ10および/または端末20のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
他の装置についても同様である。
【0035】
なお、サーバ10の制御部11、および/または、端末20の制御部21は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部11は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0036】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0037】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0038】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
他の装置についても同様である。
【0039】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
他の装置についても同様である。
【0040】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0041】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0042】
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0043】
<概要>
まず、本実施形態の概要について説明する。
限定ではなく例として、端末20には、サーバ10から、マークアップ言語(限定ではなく例としてHTML5)に基づいて端末20(限定ではなく例として端末20のウェブブラウザのアプリケーション)で実行されるプログラムに関するデータと、スクリプト言語(限定ではなく例としてJavaScript)に基づいて端末20(限定ではなく例として端末20のウェブブラウザのアプリケーション)で実行されるプログラムに関するデータとを含むメインコンテンツデータが配信される。
【0044】
メインコンテンツデータが端末20に配信されることにより、端末20には、マークアップ言語(限定ではなく例としてHTML5)に基づくプログラムの実行によってメインコンテンツ情報(限定ではなく例として文字または画像を含むウェブページ)が表示されるとともに、スクリプト言語(限定ではなく例としてJavaScript)に基づくプログラムの実行によって広告コンテンツ情報(限定ではなく例として広告画像)が表示される。
【0045】
具体的には、メインコンテンツデータが配信された端末20は、マークアップ言語(限定ではなく例としてHTML5)に基づくプログラムが実行されたことに伴い、そのプログラム(HTML5の記述)に関連付けられている、スクリプト言語(限定ではなく例としてJavaScript)に基づくプログラムも実行される。端末20(ウェブブラウザ)には、そのスクリプト言語(限定ではなく例としてJavaScript)に基づくプログラムによって指定または生成されたURI(Uniform Resource Identifier)から取得した広告コンテンツデータ(画像データ)に基づく広告画像(広告情報)が表示される。
【0046】
以下では、上記のように、マークアップ言語(限定ではなく例としてHTML5)に基づくプログラムの実行によってメインコンテンツ情報、限定ではなく例として文字または画像を含むウェブページが表示されることに基づき、メインコンテンツ情報をウェブページと実質的に同義として説明する。
【0047】
ウェブページには、限定ではなく例として、ニュースサイトのウェブページ、動画配信サイトのウェブページ、SNS(Social Networking Services)サイトのウェブページ、実店舗のウェブページ、EC(Electric Commerce)サイトのウェブページ、ワード検索に基づく検索結果のウェブページ等が含まれる。
【0048】
なお、メインコンテンツ情報は、ユーザが意図して端末20に表示させるコンテンツ用の情報としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0049】
メインコンテンツデータは、限定ではなく例として、端末20のユーザの操作により指定または生成されたURIに基づいて端末20に配信される。このURIには、(1)ユーザが閲覧しているサイトに含まれるリンク情報(ウェブ検索の検索結果を含む)、(2)ユーザが閲覧しているドキュメントに含まれるリンク情報、(3)ウェブサイトのアクセス履歴、(4)ウェブサイトのブックマーク等、に基づいて指定または生成されるリンク先としてのURIが含まれる。
【0050】
本明細書において、広告コンテンツデータには、メインコンテンツ情報が端末20の表示部24に表示されたこと、または、メインコンテンツ情報が端末20の表示部24に表示されることが決定されたことに基づいて、そのメインコンテンツ情報(メインコンテンツデータ)に関連付けて端末20に配信されるコンテンツ用のデータであって、商品またはサービスに関するデータ(画像データ)が含まれる。
【0051】
広告コンテンツデータには、限定ではなく例として、端末20の表示部24に広告コンテンツデータに基づく広告コンテンツ情報を表示させるための文字データや画像データ等が含まれる。広告コンテンツデータには、全体広告画像の画像データが含まれる。
【0052】
なお、広告コンテンツデータには、ユーザによる端末20の使用が開始される前の端末20の初期状態で記憶部28に記憶されているデータが含まれてもよく、含まれなくてもよい。また、広告コンテンツデータには、端末20の初期状態で記憶部28に記憶されている情報に基づいて指定または生成されたURIに基づいて端末20に配信されるデータが含まれてもよく、含まれなくてもよい。
【0053】
広告コンテンツデータに基づく広告コンテンツ情報には、限定ではなく例として、商品またはサービスに関する広告画像が含まれる。広告コンテンツ情報は、メインコンテンツ情報に付随するコンテンツ情報としてもよい。
【0054】
また、限定ではなく、広告コンテンツ情報は、共通のメインコンテンツ情報に対して、表示させる端末に応じて異ならせることが可能なコンテンツ情報としてもよく、共通のメインコンテンツ情報に対して、複数種類を同時に表示させることが可能なコンテンツ情報としてもよい。
【0055】
<第1実施例>
第1実施例は、端末20が、メインコンテンツデータ(限定ではなく、第2コンテンツデータの一例)と、広告コンテンツデータ(限定ではなく、第1コンテンツデータの一例)とを受信する。そして、端末20が、受信されたメインコンテンツデータに基づくメインコンテンツ情報(限定ではなく、第2コンテンツデータに基づく第2コンテンツ情報の一例)と、メインコンテンツ情報として表示されるウェブページの表示領域に対応した横幅および縦幅(限定ではなく、ウェブページの表示領域と略同一の横幅および縦幅)を有する全体広告画像(限定ではなく、第1コンテンツデータに基づく第1コンテンツ情報の一例)とを表示部24に表示させる実施例である。
【0056】
第1実施例では、サーバ10から全体広告画像のデータを含む全体広告データが端末20に送信され、端末20では、受信された全体広告データに基づく全体広告画像がメインコンテンツ情報(ウェブページ)の背面に表示される。メインコンテンツ情報(ウェブページ)は透過領域を有しており、この透過領域を通じて、背面の全体広告画像をユーザが視認可能となっている。そして、限定ではなく例として、ユーザのスクロール操作に従って、メインコンテンツ情報とともに全体広告画像を移動させる。
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
【0057】
スクロール操作は、ユーザが指を画面にタッチした状態で、タッチした指を上方向または下方向に移動させる操作のことである。
なお、スクロール操作は、いわゆるスワイプ操作やフリック操作とすることもできる。
【0058】
限定ではなく例として、端末20は、サーバ10から、メインコンテンツデータ(限定ではなく第2コンテンツデータの一例)を受信すると、マークアップ言語(限定ではなく例としてHTML5)に基づくプログラムを実行して、ウェブブラウザにウェブページ(限定ではなく第2コンテンツ情報の一例)を表示させる。この場合、ウェブブラウザにおいて、ウェブページは、限定ではなく例として、画面短手方向のX軸と、画面長手方向のY軸とで形成される平面に対して垂直な、画面奥行き方向のZ軸における最も前面(手前)のレイヤに配置される。
【0059】
このレイヤとは、限定ではなく例として、マークアップ言語のプログラムによって指定される(限定ではなく例としてHTML5のプロパティによって指定される)、表示対象となる情報に関するZ軸方向の表示位置に関する情報である。本明細書において、表示対象となる情報(限定ではなく例として、ウェブページ、広告画像)のレイヤが異なることは、表示対象となる情報のZ軸方向の表示位置が異なることを意味する。
【0060】
限定ではなく例として、端末20は、マークアップ言語(限定ではなく例としてHTML5)に基づくプログラムが実行されたことに伴い、そのプログラム(HTML5の記述)に関連付けられている、スクリプト言語(限定ではなく例としてJavaScript)に基づくプログラムを実行して、広告サーバ(限定ではなく例としてサーバ10)から広告画像のデータ(限定ではなく第1コンテンツデータの一例)を取得して、そのデータに基づく広告画像(限定ではなく第1コンテンツ情報の一例)をウェブページの背面側のレイヤに配置する。
【0061】
その結果、X-Y平面上に、広告画像とウェブページとが重畳して表示され、広告画像はウェブページの背面側に表示されることになる。
以下の説明では、下位のレイヤ(限定ではなく例として第1レイヤ)に配置された情報は、上位のレイヤ(限定ではなく例として第2レイヤ)に配置された情報よりも背面側(奥側)に表示されるものとする。限定ではなく例として、マークアップ言語のプログラムによって指定されるZ軸方向に関する値(限定ではなく例としてHTML5のプロパティによって指定されるz-indexの値)が大きいほど、表示対象となる情報が、Z軸方向の前面側(手前側)に配置されるようにしてもよい。
【0062】
また、限定ではなく例として、ウェブページ(メインコンテンツ情報)が透過領域を有することは、マークアップ言語(限定ではなく例としてHTML5)に基づくプログラムによって、ウェブページにおいて背景として表示される画像の少なくとも一部を透過領域に設定することが含まれる。
【0063】
また、限定ではなく例として、メインコンテンツ情報(ウェブページ)の全体を透過領域とすることには、マークアップ言語(限定ではなく例としてHTML5)に基づくプログラムによって、ウェブページにおいて背景として表示される画像の全体を透過領域に設定することが含まれる。
【0064】
また、限定ではなく例として、下位のレイヤに配置されている広告画像を上位のレイヤに配置するとともに、上位のレイヤに配置されているウェブページを下位のレイヤに配置するレイヤチェンジを実行することには、マークアップ言語のプログラムによって指定されるZ軸方向に関する値(限定ではなく例としてHTML5のプロパティによって指定されるz-indexの値)を入れ替えることが含まれてもよい。
【0065】
なお、上記とは異なり、前面のレイヤに配置されるメインコンテンツ情報と、背面のレイヤに配置される広告画像(広告情報)とで、1つのウェブページが構成されることとしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0066】
また、メインコンテンツデータには、ユーザによる端末20の使用が開始される前の初期状態で記憶部28に記憶されているデータが含まれてもよく、含まれなくてもよい。また、メインコンテンツデータには、端末20の初期状態で記憶部28に記憶されている情報に基づいて指定または生成されたURIに基づいて端末20に配信されるデータが含まれてもよく、含まれなくてもよい。
【0067】
また、以下説明する実施例では、端末20がニュースサイト等の各種のウェブコンテンツをウェブブラウザによって表示する場合(限定ではなく例として、Webアプリケーション)を想定した実施例について説明するが、これに限定されない。
【0068】
限定ではなく例として、端末20にインストールされて端末20のOS上で動作する、いわゆるネイティブアプリケーションに本発明を適用することも可能である。
この場合、端末20にインストールされたネイティブアプリケーションにおいて、上位のレイヤに配置されて表示される第2コンテンツ情報(限定ではなく例として、アプリが提供するコンテンツ情報)に透過領域の情報を関連付けておき、透過領域を介して、下位のレイヤに配置される第1コンテンツ情報(限定ではなく例として、広告コンテンツ情報)をユーザが閲覧できるようにすることができる。
また、Webアプリケーションとネイティブアプリケーションとを組み合わせた、いわゆるハイブリッドアプリケーションに本発明を適用することも可能である。
【0069】
<機能構成>
(1)サーバの機能構成
サーバ10は、制御部11により実現される機能として、限定ではなく例として、
図2-1に示すように、サーバメイン処理部110と、配信処理部111とを有する。
【0070】
サーバメイン処理部110は、記憶部15に記憶されているサーバメイン処理プログラム150に従って、サーバ10を統括的に制御するための処理であるサーバメイン処理を実行する機能を有している。
【0071】
配信処理部111は、記憶部15に記憶されている配信処理プログラム1501に従い、端末20へのコンテンツデータの配信処理を実行する。配信処理部111は、限定ではなく例として、記憶部15に記憶されているメインコンテンツデータを端末20に配信し、記憶部15に記憶されている広告コンテンツデータを端末20に配信する。
【0072】
サーバ10の記憶部15には、限定ではなく例として、
図2-2に示すように、プログラムとして、制御部11により読み出され、サーバメイン処理として実行されるサーバメイン処理プログラム150が記憶される。また、サーバメイン処理プログラム150は、制御部11により読み出され、配信処理として実行される配信処理プログラム1501をサブルーチンプログラムとして含む。
【0073】
また、記憶部15には、限定ではなく例として、データとして、メインコンテンツデータベース152と、全体広告データベース153aが記憶される。
【0074】
メインコンテンツデータベース152は、メインコンテンツデータを蓄積的に記憶したデータベースである。サーバ10では、端末20から送信されたメインコンテンツ配信要求に基づいて、要求されたメインコンテンツデータをメインコンテンツデータベース152に記憶されているメインコンテンツデータから選択して、要求元の端末20に配信する。
【0075】
全体広告データベース153aは、全体広告画像のデータを含む全体広告データを蓄積的に記憶したデータベースである。
限定ではなく例として、全体広告データが端末20に配信されると、ウェブブラウザにおけるウェブページの表示領域(以下、適宜「ページ表示領域」という。)全体に、全体広告画像が表示される。
本例では、表示部24は、縦幅が横幅よりも大きい画面を有しており、ページ表示領域も、縦幅が横幅よりも大きい表示領域である。そのため、全体広告画像も、縦幅が横幅よりも大きい画像である。
全体広告画像は、全体広告データに基づく広告コンテンツ情報の一例であり、静止画像であってもよく動画像であってもよい。
【0076】
なお、本例とは異なり、表示部24を、横幅が縦幅よりも大きい画面を有するように構成してもよいし、そのように構成しなくてもよい。
また、ページ表示領域として、横幅が縦幅よりも大きい表示領域を構成するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、全体広告画像として、横幅が縦幅よりも大きい画像を適用するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
これは、以下説明する各実施例および各変形例についても同様である。
【0077】
限定ではなく例として、メインコンテンツデータベース152には、メインコンテンツデータと関連付けて、広告コンテンツデータ(全体広告データを含む)を識別可能な広告番号が記憶されている。これにより、配信対象となる端末20に表示させるメインコンテンツ情報と、そのメインコンテンツ情報に関連付けて表示させる広告コンテンツ情報(全体広告画像を含む)とが関連付けられている。
【0078】
(2)端末の機能構成
端末20は、制御部21により実現される機能として、限定ではなく例として、
図2-3に示すように、端末メイン処理部210と、表示処理部211とを有する。
【0079】
端末メイン処理部210は、記憶部28に記憶されている端末メイン処理プログラム280に従って、端末20を統括的に制御するための処理である端末メイン処理を実行する機能を有している。限定ではなく例として、端末20が携帯電話機である場合には、通信I/F22を介して他の携帯電話機や固定電話機等との通話を行うための制御を行う、または通信I/F22を介して各種のウェブサイトにアクセスするための制御を行う、または表示部24に各種の情報を表示させる制御を行う、またはマイク25から入力される各種の音データを解析する処理を行う、またはカメラ27によって撮影された静止画像や動画像を解析する処理等を実行する。
【0080】
表示処理部211は、記憶部28に記憶されている表示処理プログラム2801に従い、表示部24においてメインコンテンツ情報と広告コンテンツ情報とを含む各種コンテンツ情報の表示処理を実行する。メインコンテンツ情報のウェブページをウェブブラウザに表示させる制御を行うことは、メインコンテンツ情報を表示部24に表示させる処理の一例に相当し、メインコンテンツ情報のウェブページに関連付けられた広告コンテンツ情報(全体広告画像)をウェブブラウザに表示させる制御を行うことは、広告コンテンツ情報を表示部24に表示させる処理の一例に相当する。
【0081】
端末20の記憶部28には、限定ではなく例として、
図2-4に示すように、プログラムとして、制御部21により読み出され、端末メイン処理として実行される端末メイン処理プログラム280が記憶される。また、端末メイン処理プログラム280は、制御部21により読み出され、表示処理として実行される表示処理プログラム2801をサブルーチンプログラムとして含む。
【0082】
<表示画面例>
以下の説明では、表示部24の画面において、メインコンテンツ情報の先頭部分[TOP]から最終部分[END]に向かう方向(ウェブブラウザの上辺側から下辺側に向かう方向)を画面下方向と記載し、その反対方向を画面上方向と記載する。また、メインコンテンツ情報の左辺側から右辺側に向かう方向(ウェブブラウザの左辺側から右辺側に向かう方向)を画面右方向と記載し、その反対方向を画面左方向と記載する。
【0083】
図2-5は、本例における第1レイヤに配置される情報と、第2レイヤに配置される情報との関係を示す説明図である。
本実施例では、端末20がメインコンテンツデータを受信したことに基づいて、そのメインコンテンツデータに基づくメインコンテンツ情報(ウェブページ241)は第2レイヤに配置され、そのメインコンテンツデータに関連付けて配信された全体広告データに基づく全体広告画像242aは、第2レイヤよりも下位の第1レイヤに配置される。
【0084】
メインコンテンツ情報には透過領域241aが形成されている場合があり、透過領域241aを有するメインコンテンツ情報が第2レイヤに配置されると、第2レイヤよりも下位の第1レイヤに配置された画像が、透過領域241aを介して視認可能となる。
【0085】
この例では、第1レイヤに配置されている全体広告画像242aの一部が、透過領域241aと重畳している。そのため、ユーザは、メインコンテンツ情報とともに、透過領域241aを介して全体広告画像242aの一部を見ることができる。
【0086】
<処理>
図2-6は、本実施例における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、サーバ10の配信処理部111が実行する配信処理を左側に、端末20の表示処理部211が実行する表示処理を右側にそれぞれ示している。
【0087】
各処理における各ステップをアルファベットの大文字と数字の組み合わせで示し、本明細書では、ステップの用語は省略する。
また、以下説明するフローチャートに関しては、何れも、各実施例における処理を例示するものに過ぎず、以下説明するフローチャートにおいて、一部のステップを実行しなくてもよいし、追加のステップを挿入してもよい。
【0088】
また、以下説明する端末20の処理は、端末20にインストールされたウェブブラウザのアプリケーションで全てのステップが実行される処理としてもよいし、ウェブブラウザのアプリケーションで一部のステップが実行される処理としてもよい。また、必ずしも、端末20にインストールされたウェブブラウザのアプリケーションで実行される処理としなくてもよい。
【0089】
最初に、端末20のユーザが、閲覧しようとするサイトにアクセスするための操作(限定ではなく例としてブックマークの選択操作、リンク情報の選択操作)を行うと、端末20は、アクセス先となるサイトのURIを含む配信要求を通信I/F22によって(通信I/F22を介して)サーバ10に送信する(A1)。
【0090】
サーバ10は、通信I/F14によって(通信I/F14を介して)端末20から配信要求を受信すると、受信された配信要求に基づいて、メインコンテンツデータベース152から配信対象となるメインコンテンツデータを識別する(B1)。そして、配信対象となるメインコンテンツデータ(限定ではなく例としてニュースサイトのウェブページ241に関するデータを含む。)を、通信I/F14によって端末20に送信する(B3)。
【0091】
また、サーバ10は、配信対象となるメインコンテンツデータに関連付けられた全体広告データを、全体広告データベース153aから識別する(B3a)。そして、識別した全体広告データ(限定ではなく例として全体広告画像242aのデータを含む)を、通信I/F14によって端末20に送信して(B3b)、配信処理を終了する。
【0092】
なお、メインコンテンツデータと、広告コンテンツデータの配信方法は、このような方法に限られない。限定ではなく例として、メインコンテンツデータがサーバ10から端末20に配信された後、端末20から、メインコンテンツデータに関連付けられた広告コンテンツデータ(限定ではなく例として、メインコンテンツデータに含まれるURI又はメインコンテンツデータに含まれるプログラムに基づいて生成されたURI、に関連付けられた広告コンテンツデータ)の配信要求が、サーバ10に送信されるようにする。そして、サーバ10が、この広告コンテンツデータの配信要求に基づいて、広告コンテンツデータを端末20に配信するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0093】
また、メインコンテンツデータと、広告コンテンツデータとは、異なるサーバ装置から端末20に配信されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。限定ではなく例として、サーバ10は、メインコンテンツサーバと広告コンテンツサーバとを含む複数のサーバ装置により構成されてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0094】
限定ではなく例として、(1)端末20からメインコンテンツデータの配信要求を受信したメインコンテンツサーバが、配信要求に対応したメインコンテンツデータをメインコンテンツデータベースから識別して端末20に配信し、(2)サーバ10からメインコンテンツデータを受信した端末20が、そのメインコンテンツデータに関連付けられた広告コンテンツデータ(限定ではなく例として、メインコンテンツデータに含まれるURI又はメインコンテンツデータに含まれるプログラムに基づいて生成されたURI、に関連付けられた広告コンテンツデータ)の配信要求を広告コンテンツサーバに送信し、(3)端末20から広告コンテンツデータの配信要求を受信した広告コンテンツサーバが、配信要求に対応した広告コンテンツデータを広告コンテンツデータベースから識別して端末20に配信してもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0095】
端末20は、サーバ10からメインコンテンツデータと、全体広告データとを受信すると、限定ではなく例として、全体広告データに基づく全体広告画像242aを第1レイヤに配置し、メインコンテンツデータに基づくウェブページ241を第2レイヤに配置する(A3)。
【0096】
これにより、全体広告画像242aにウェブページ241が重畳することになる。第1レイヤにおいて、全体広告画像242aの底辺は、限定ではなく例としてページ表示領域の底辺に沿って配置されるため、A3の時点では、ページ表示領域の全体に全体広告画像242aが配置されることになる。
ウェブページ241(メインコンテンツ情報)は透過領域241aを有しているため、ユーザは、この透過領域241aを介して全体広告画像242aの一部を視認可能となる。
【0097】
A3の後、端末20は、スクロール操作が行われたか否かを判定する(A5)。
スクロール操作が行われていない場合には(A5:No)、スクロール操作を待機する。
スクロール操作が行われた場合には(A5:Yes)、スクロール操作の方向にウェブページ241を移動させる(A7)。また、ウェブページ241とともに、スクロール操作の方向に全体広告画像242aを移動させる(A7a)。
【0098】
その後、端末20は、スクロール操作が終了したか否かを判定する(A13)。
スクロール操作が終了していれば(A13:Yes)、表示処理を終了する。
スクロール操作が終了してなければ(A13:No)、A7に処理を戻す。
【0099】
<第1実施例の効果>
第1実施例は、端末20が、全体広告画像242a(限定ではなく、第1コンテンツ情報の一例)の一部の領域(限定ではなく、第1情報の一例)を少なくともページ表示領域(限定ではなく、端末の表示領域の一例)に表示し、その少なくとも一部に重畳し、少なくとも一部に透過領域241aを有するメインコンテンツ情報(ウェブページ)(限定ではなく、第2コンテンツ情報の一例)をページ表示領域に表示する。そして、端末20は、ユーザによるページ表示領域に対するスクロール操作(限定ではなく、第1入力の一例)に基づいて、ページ表示領域上を移動させる制御を、透過領域241aと全体広告画像242aの少なくとも一部とに実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、表示領域に対する第1入力に基づいて、第2コンテンツ情報の少なくとも一部と第1情報とが表示領域上を移動することになるため、第2コンテンツ情報の少なくとも一部と第1情報とに連動性を生じさせ、端末における情報の表示効果を向上させることができる。
【0100】
<広告提供による収益>
本実施例および以下説明する実施例において、限定ではなく例として、第2コンテンツ(限定ではなく例として、ビジネスニュースのウェブページ)を提供する事業者は、広告主から成果報酬を得ることができるようにすることができる。
具体的には、限定ではなく例として、事業者が提供するウェブページであって、透過領域を介して広告主の広告画像を閲覧可能なウェブページへのアクセス数を、サーバ10で集計する。そして、その集計結果に基づいて、第2コンテンツを提供する事業者は、広告主から報酬を受け取ることができるようにすることができる(いわゆるアフィリエイト)。
【0101】
より具体的には、限定ではなく例として、ウェブページへのアクセス1回につき、第2コンテンツを提供する事業者と広告主との間で取り決められた金額が事業者から広告主に課金され、広告主は、その課金額を事業者に支払うようにすることができる。
このようにすることで、第2コンテンツ(限定ではなく例として、ビジネスニュースのウェブページ)を提供する事業者は、広告主の広告画像が表示されたことに基づき利益(報酬)を得ることが可能となる。
【0102】
<第2実施例>
第2実施例は、広告コンテンツ情報(限定ではなく、第1コンテンツ情報の一例)の一部である第1情報(限定ではなく例として、全体広告画像242aの一部)と、メインコンテンツ情報(限定ではなく、第2コンテンツ情報の一例)の透過領域とが重畳したことに基づいて、ユーザのスクロール操作(限定ではなく、第1入力の一例)によって、第1情報と透過領域(透過領域全体または透過領域の一部)とを移動させる実施例である。
第1実施例とは、端末20において、透過領域と第1情報との位置関係と、第1入力とに基づき、少なくとも第1情報の一部が透過領域に重畳された状態で表示領域上を移動させる制御が実行される点が異なる。
【0103】
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0104】
図2-7および
図2-8に示す例では、第1レイヤに広告コンテンツ情報として全体広告画像242aが配置され、第2レイヤにはメインコンテンツ情報としてビジネスニュースサイトのウェブページ241が配置されている。ウェブページ241には、ニュース記事を構成する文字(限定ではなく、第2コンテンツ情報に含まれる文字情報の一例)と画像(限定ではなく、第2コンテンツ情報に含まれる画像情報の一例)とが含まれるが、これらはいずれも第2レイヤに配置されることになる。
【0105】
ページ表示領域は、横幅よりも縦幅が長い縦長の領域であり、全体広告画像242aは、横幅よりも縦幅が長い縦長の画像である。本例では、全体広告画像242aは、アナログ腕時計の画像である。この全体広告画像242aには、アナログ腕時計の外観と製品名とが情報として含まれ、さらに発売日やウェブサイト情報も含まれている。
【0106】
図2-7に示すように、ユーザが、端末20のウェブブラウザによってビジネスニュースサイトにアクセスすることで、ページ表示領域には、ウェブページ241が表示され、透過領域241aを介して、全体広告画像242aの一部が視認される状態となる。なお、本例において、透過領域241aは、横幅が縦幅よりも大きい横長の領域である。
【0107】
この例では、ウェブページ241の縦幅は、ページ表示領域の縦幅よりも大きいため、ウェブページ241の全体がページ表示領域に収まりきれない。その結果、ページ表示領域には当初、ウェブページ241の先頭部分[TOP]を含むウェブページ241の一部が表示され、ウェブページ241の最終部分[END]を含む残りの部分は非表示となっている。この状態を、ウェブページ241が初期位置にある状態とする。
【0108】
ウェブページ241が初期位置にある場合に、ユーザがページ表示領域(ただし、透過領域241aとは異なる領域)をタッチして、画面上方向に指を動かすスクロール操作を行うことで、ウェブページ241が画面上方向にスクロールする。これに伴い、透過領域241aが、全体広告画像242aの注目領域と重畳する位置まで移動する。
【0109】
ここで、注目領域とは、ユーザに注目させることを目的として設定される領域(ユーザに注目させたい領域)であって、全体広告画像242aの一部(限定ではなく、第1コンテンツ情報の一部である第1情報)に相当する領域である。注目領域は、全体広告画像242aに対して設定される領域であり、限定ではなく例として、広告主によって予め設定されるようにすることができる。
また、注目領域を識別するための注目領域情報(限定ではなく例として、注目領域の頂点座標、注目領域の中心座標等)は、全体広告画像242aに関連付けられた情報である。注目領域情報は、限定ではなく例として、全体広告画像242aのメタデータとして記憶されるようにすることができる。
これにより、全体広告画像242aを受信した端末20において、その全体広告画像242aの注目領域を識別可能となる。
【0110】
ここで、透過領域241aが、全体広告画像242aの注目領域と重畳する位置まで移動したことに基づいて、透過領域241aに対する全体広告画像242aの位置が固定される。
すなわち、透過領域241aに全体広告画像242aの注目領域が含まれたことに基づいて、第2レイヤのメインコンテンツ情報と第1レイヤの広告コンテンツ情報との相対的な位置が固定される。
【0111】
この例では、全体広告画像242aの注目領域として、時計盤部分の領域が設定されている。その結果、ユーザが注目する可能性が高い時計盤部分が視認可能となったことに基づいて、透過領域241aに対する全体広告画像242aの位置が固定されることになる。
【0112】
その後、ユーザがスクロール操作を継続して、ウェブページ241の最終部分[END]をページ表示領域まで移動させると、ウェブページ241が画面上方向にスクロールすることに伴い、透過領域241aと全体広告画像242aとが固定された状態で画面上方向に移動する。従って、ユーザは、透過領域241aを介して注目領域を継続して視認可能となる。
【0113】
次いで、ユーザが画面下方向へのスクロール操作に切り替えると、
図2-8に示すように、ウェブページ241が画面下方向にスクロールすることに伴い、透過領域241aと全体広告画像242aとが固定された状態で画面下方向に移動する。
【0114】
さらに、ユーザがスクロール操作を継続して、ウェブページ241の先頭部分[TOP]をページ表示領域の最上部まで移動させることで、ウェブページ241は初期位置に戻る。
ウェブページ241が初期位置に戻った場合にも、ユーザは、透過領域241aを介して注目領域を継続して視認可能となっている。
【0115】
このように、ウェブページ241が初期位置にある場合に、透過領域241aと全体広告画像242aとが固定される前であれば(
図2-7を参照)、透過領域241aを介して注目領域以外の部分が視認されるが、透過領域241aと全体広告画像242aとが固定された後であれば(
図2-8を参照)、透過領域241aを介して注目領域が視認される。
【0116】
<処理>
図2-9は、本実施例における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、サーバ10の配信処理部111が実行する配信処理を左側に、端末20の表示処理部211が実行する表示処理を右側にそれぞれ示している。
【0117】
図2-9のフローチャートは、
図2-6のフローチャートにおけるA7aのステップを、A7b~A11aに置き換えたフローチャートである。
【0118】
最初に、端末20のユーザが、閲覧しようとするサイトにアクセスするための操作(限定ではなく例としてブックマークの選択操作、リンク情報の選択操作)を行うと、端末20は、アクセス先となるサイトのURIを含む配信要求を通信I/F22によって(通信I/F22を介して)サーバ10に送信する(A1)。
【0119】
サーバ10は、通信I/F14によって(通信I/F14を介して)端末20から配信要求を受信すると、受信された配信要求に基づいて、
図2-6に示したB1、B3、B3aおよびB3bと同様の処理を実行して、配信処理を終了する。
【0120】
端末20は、サーバ10からメインコンテンツデータと、全体広告データとを受信すると、全体広告データに基づく全体広告画像242aを第1レイヤに配置し、メインコンテンツデータに基づくウェブページ241を第2レイヤに配置する(A3)。
【0121】
これにより、全体広告画像242aにウェブページ241が重畳することになる。第1レイヤにおいて、全体広告画像242aの底辺は、ページ表示領域の底辺に沿って配置されるため、A3の時点では、ページ表示領域の全体に全体広告画像242aが配置されることになる。
ウェブページ241は透過領域241aを有しているため、ユーザは、この透過領域241aを介して全体広告画像242aの一部を視認可能となる。
【0122】
端末20は、スクロール操作が行われているか否かを判定する(A5)。
スクロール操作が行われていない場合には(A5:No)、端末20は、スクロール操作を待機する。
スクロール操作が行われた場合には(A5:Yes)、端末20は、スクロール操作の方向にウェブページ241を移動させる(A7)。
【0123】
次いで、端末20は、固定フラグがセットされているか否かを判定する(A7b)。
本処理における「固定フラグ」とは、全体広告画像242aと透過領域241aとの相対位置が固定された場合にセットされるフラグである。この固定フラグがセットされた後は、全体広告画像242aに対する透過領域241aの相対的な位置が固定された状態で、スクロール操作の方向にウェブページ241が移動されることとなる。
【0124】
固定フラグがセットされている場合には(A7b:Yes)、A13に処理を進める。
固定フラグがセットされていない場合には(A7b:No)、ウェブページ241がスクロールされた結果、全体広告画像242aの注目領域が、透過領域241aと重畳することになったか否かを判定する(A9)。A9では、限定ではなく例として、透過領域241aに注目領域の全体が含まれたか否かを判定する。
なお、これに限らず、限定ではなく例として、注目領域の縦幅の所定割合(限定ではなく例として70%)が透過領域241aと重畳したか否かを判定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0125】
端末20は、注目領域が透過領域241aと重畳した場合は(A9:Yes)、全体広告画像242aに対する透過領域241aの相対的な位置を固定し(A11)、固定フラグをセットして(A11a)、A13に処理を進める。
【0126】
A11、A11aの処理が実行された場合、それ以降は、スクロール操作が行われてウェブページ241がスクロールしても、透過領域241aを介して視認される全体広告画像242aの領域は、注目領域から変化しないことになる。
【0127】
端末20は、全体広告画像242aの注目領域が、透過領域241aと重畳していない場合は(A9:No)、A13に処理を進める。
端末20は、スクロール操作が終了したか否かを判定する(A13)。
スクロール操作が終了していれば(A13:Yes)、処理を終了する。
スクロール操作が終了してなければ(A13:No)、A7に処理を戻す。
【0128】
なお、本処理では、注目領域が透過領域と重畳することを条件として、全体広告画像に対する透過領域の相対的な位置を固定することとしたが、これに限定されない。
具体的には、限定ではなく例として、全体広告画像の一部が透過領域と重畳することを条件としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、限定ではなく例として、注目領域と透過領域との間の距離が設定距離以下(または設定距離未満)となることを条件としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0129】
<第2実施例の効果>
第2実施例は、端末20が、全体広告画像242a(限定ではなく、第1コンテンツ情報の一例)のうちの少なくとも注目領域(限定ではなく、第1情報の一例)を少なくともページ表示領域(限定ではなく、端末の表示領域の一例)に表示し、この注目領域の少なくとも一部に重畳し、少なくとも一部に透過領域241aを有するメインコンテンツ情報(限定ではなく、第2コンテンツ情報の一例)をページ表示領域に表示する。そして、端末20は、ユーザによるページ表示領域に対するスクロール操作(限定ではなく、第1入力の一例)に基づいて、ページ表示領域上を移動させる制御を、少なくとも透過領域241aの一部と注目領域とに実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、表示領域に対する第1入力に基づいて、第2コンテンツ情報の少なくとも一部と第1情報とが表示領域上を移動することになるため、第2コンテンツ情報の少なくとも一部と第1情報とに連動性を生じさせ、端末における情報の表示効果を向上させることができる。
【0130】
また、第2実施例は、透過領域241aと注目領域との位置関係と、スクロール操作とに基づいて、注目領域をページ表示領域上で移動させる制御が実行される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1情報を、透過領域と第1情報との位置関係と、第1入力とに基づいて、表示領域上を移動させる制御を実行することで、端末における情報の表示効果を向上させることができる。
【0131】
また、第2実施例は、スクロール操作に基づいて透過領域241aがページ表示領域上を移動し、透過領域241aの少なくとも一部が注目領域に重畳したことに基づき、注目領域をページ表示領域上で移動させる制御が実行される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、透過領域と第1情報とに一体性を生じさせることができる。
【0132】
また、第2実施例は、スクロール操作に基づいて、少なくとも注目領域の一部が透過領域241aに重畳された状態で、注目領域をページ表示領域上で移動させる制御が実行される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、透過領域と第1情報との一体性を向上させることができる。
【0133】
また、第2実施例は、スクロール操作の方向に基づいて、制御部21によるページ表示領域上を移動させる制御を、透過領域241aと注目領域とに実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、スクロール操作の方向を変更することで、透過領域と第1情報との移動方向を変更することが可能となり、継続してユーザを第1情報に注目させることができる。
【0134】
また、第2実施例は、透過領域241aと注目領域とは、スクロール操作に基づく方向に移動される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、ユーザの意図する方向に透過領域と第1情報とが移動することにより、継続してユーザを第1情報に注目させることができる。
【0135】
また、第2実施例は、表示領域の長手方向に沿った方向のスクロール操作に基づいて、透過領域241aと注目領域とを移動させる構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1情報の移動距離を長くすることが可能となり、結果として、第1情報が長い期間視認されることになるため、表示効果を高めることができる。
【0136】
また、第2実施例は、第1コンテンツ情報は広告情報(限定ではなく例として、全体広告画像242a)であり、第1情報(限定ではなく例として、注目領域)はその一部である構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、透過領域と広告情報とに連動性を生じさせ、広告効果を向上させることができる。
【0137】
また、第2実施例は、端末20が、通信I/F22によって第2コンテンツデータ(限定ではなく例として、メインコンテンツデータ)を受信することを含み、第2コンテンツ情報(限定ではなく例として、ビジネスニュースのウェブページ等)は、第2コンテンツデータに基づく構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第2コンテンツ情報を、端末の外部から受信したデータに基づいて表示させることができる。
【0138】
また、第2実施例は、第2コンテンツ情報(限定ではなく例として、ビジネスニュースのウェブページ)が、文字情報または画像情報を含み、透過領域241aは、文字情報または画像情報を含まない構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第2コンテンツ情報と、透過領域を介して視認可能となる第1情報とが区別しやすくなる。
【0139】
<第2変形例(1)>
第2実施例では、全体広告画像242aの全体にウェブページ241が重畳している例を示したが、このような構成に限定されず、全体広告画像242aの一部に対してのみ、ウェブページ241が重畳するようにしてもよい。
限定ではなく例として、注目領域の一部に対してのみ、ウェブページ241が重畳しており、注目領域の他部には、ウェブページ241が重畳しないようにしてもよい。
【0140】
<第2変形例(2)>
第2実施例では、スクロール操作により、透過領域241aの全領域が移動する例を示したが、このような構成に限定されず、スクロール操作により、透過領域241aの一部が移動してもよい。
【0141】
第2実施例では、スクロール操作により、ウェブページ241における透過領域241aと他の領域(ニュース記事の文字や画像等)とが一体となって移動する例を示したが、このような構成に限定されず、透過領域241aが他の領域から独立して移動してもよい。
限定ではなく例として、スクロール操作が行われた場合に、透過領域241aが移動する一方で、他の領域(ニュース記事の文字や画像等)は移動しないようにしてもよい。このような構成において、他の領域におけるメインコンテンツ情報(ニュース記事の文字や画像等)は、予め透過領域241aの移動経路上に配置されないようにしてもよく、透過領域241aの移動に伴い透過領域241aと重畳しない領域に移動するようにしてもよい。
【0142】
<第2変形例(3)>
第2実施例では、第1コンテンツ情報が広告情報であるが、第1コンテンツ情報は広告情報に限らず、他のコンテンツ情報であってもよい。限定ではなく例として、第1コンテンツ情報は、第2コンテンツ情報に関連するコンテンツ情報であってもよく、第2コンテンツ情報がニュース記事の文字である場合に、第1コンテンツ情報はそのニュース記事に関連するニュース画像であり、第1情報はそのニュース画像の一部であってもよい。
このような構成により得られる効果の一例として、第2コンテンツ情報に関連する情報の表示形態を多様化することができる。
【0143】
<第2変形例(4)>
第2実施例では、透過領域241aが注目領域に重畳したことに基づいて、透過領域241aと全体広告画像242aとの相対的な位置が固定される例を示した。
これは、以降のスクロール操作に基づく透過領域241aと全体広告画像242aのスクロール速度が同一になるということでもある。
【0144】
このような構成に限らず、スクロール操作に基づく透過領域241aと全体広告画像242aのスクロール速度は同一とならなくてもよい。例として、スクロール操作に基づく透過領域241aのスクロール速度が全体広告画像242aのスクロール速度よりも速くてもよい。
これとは逆に、スクロール操作に基づく透過領域241aのスクロール速度が全体広告画像242aのスクロール速度よりも遅くてもよい。
【0145】
ただし、少なくともスクロール操作によって、透過領域241aと全体広告画像242aとは同じ方向(スクロール方向)に移動するものとする。
このような構成により得られる効果の一例として、透過領域241aと全体広告画像242aとが異なるレイヤに配置されていることを明確にすることができる。
【0146】
なお、上記の構成に限らず、スクロール操作によって、透過領域241aがスクロール操作により指定されたスクロール方向に移動する一方で、全体広告画像242aはスクロール方向とは逆の方向に移動するようにしてもよい。
【0147】
<第2変形例(5)>
第2実施例では、ウェブページ241が初期位置にある状態で、そのウェブページ241が有する透過領域241aに、注目領域が重畳していない例を示したが、このような構成に限らず、ウェブページ241が初期位置にある状態で、既に透過領域241aに注目領域が重畳しているようにしてもよい。
すなわち、ウェブページ241が初期位置にある状態でスクロール操作を行った場合であっても、そのスクロール操作によって透過領域241aとともに全体広告画像242aが移動するようにしてもよい。
【0148】
<第2変形例(6)>
第2実施例では、注目領域を全体広告画像242aの中央領域としたが、注目領域は、全体広告画像242aの上部領域、中央領域、下部領域の何れの領域であってもよい。また、注目領域は、矩形領域に限らず、画像の特徴部分の輪郭内の領域(限定ではなく例として、腕時計の時計盤部分の領域)であってもよい。また、注目領域は、複数の画素を含まずともよく、限定ではなく例として、全体広告画像242aの中心座標に位置する画素のみからなる領域であってもよい。
【0149】
また、第2実施例では、注目領域が、広告主により設定される領域である例を示したが、これに限らず、端末20またはサーバ10により自動的に設定される領域であってもよい。限定ではなく例として、端末20またはサーバ10が、全体広告画像242aに関連付けられた注目領域情報を識別できない場合(注目領域が設定されていない場合を含む)に、全体広告画像242aの中心座標の画素を注目領域に設定してもよい。即ち、全体広告画像242aにおけるデフォルトの注目領域を、中心座標を含む中央領域としてもよい。
【0150】
また、端末20またはサーバ10が、全体広告画像242aを対象とした画像処理を実行し、限定ではなく例として、フィルタリングを用いたエッジ検出等により特徴部分の輪郭を推定することで、注目領域を設定してもよい。また、全体広告画像242aが動画像である場合には、限定ではなく例として、表示順序に基づく前後の画像間、または、表示順序に基づく前後のフレーム間で画素値の差分(変動)が大きい領域を特徴部分として推定し、推定した特徴部分を含むように注目領域を設定してもよい。また、注目領域は、端末20のユーザが、端末20を操作することにより設定可能な領域であってもよい。
【0151】
<第2変形例(7)>
第2実施例では、注目領域を識別するための注目領域情報は、全体広告画像242aのメタデータとして記憶されるが、このような形態に限られない。注目領域情報は、限定ではなく例として、全体広告画像242aが蓄積された全体広告データベース153aに、全体広告画像242aの画像識別情報と関連付けて記憶されるようにしてもよい。そして、端末20に全体広告画像242aが送信される場合に、その全体広告画像242aに関連付けて、その全体広告画像242aの画像識別情報に関連付けられた注目領域情報が送信されるようにしてもよい。これにより、全体広告画像242aを受信した端末20において、その全体広告画像242aの注目領域を識別可能となる。
【0152】
<第3実施例>
第3実施例は、端末20が、全体広告画像242a(限定ではなく、第1コンテンツ情報の一例)の注目領域(限定ではなく、第1情報の一例)に対するユーザのタッチ操作(限定ではなく、第2入力の一例)に基づいて、その全体広告画像242aの全体を視認可能にする実施例である。第3実施例の制御は、限定ではなく例として、
図2-9に示される重畳表示処理(A3)の実行後に実行される。
第3実施例は、第2実施例における端末20の制御に、第2入力に基づいて、第2コンテンツ情報の全体を視認可能にする制御を追加した実施例である。
【0153】
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0154】
<表示画面例>
図3-1に示す表示画面では、重畳表示処理(A3)の実行後にスクロール操作が行われたことにより、透過領域241aと注目領域とが固定されている(A11)。そのため、ウェブページ241は初期位置にあるものの、透過領域241aを介して注目領域を視認可能な状態である。
【0155】
この状態で、ユーザが、注目領域をタッチするタッチ操作(限定ではなく、第1情報に対する第2入力の一例)をタッチパネル上で行うことにより、その注目領域を含む全体広告画像242aの全体が視認可能となる。
【0156】
全体広告画像242aは、注目領域と、注目領域と異なる領域を含む画像である。この例では、注目領域に含まれる情報は、アナログ腕時計の外観と製品名のみである。これに対して、全体広告画像242aは、アナログ腕時計の外観と製品名を中央部に含み、上部には製品の発売日、下部にはウェブサイト情報を含む。
【0157】
<処理>
図3-2は、本実施例において端末20の表示処理部211が実行する処理の一例である全体広告表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この全体広告表示処理は、限定ではなく例として、固定フラグがセットされた後(
図2-9のA11後)に実行されるようにすることができる。
なお、この全体広告表示処理は、限定ではなく例として、表示処理プログラム2801のサブルーチンプログラムに基づく処理として実行されるようにすることができる。これは、以下の実施例においても同様である。
【0158】
端末20は、透過領域241aと全体広告画像242aの注目領域が重畳している状態で、タッチ操作(第2入力)が行われたか否かを判定する(A21)。
なお、ユーザがタッチ操作(第2入力)を行うことは、注目領域に重畳している透過領域241aをタッチする操作を行うことにも相当する。
【0159】
ユーザによりタッチ操作が行われなかった場合(A21:No)、端末20は、全体広告表示処理を終了する。
【0160】
一方、ユーザによりタッチ操作が行われた場合(A21:Yes)、端末20は、全体広告画像242aを、配信当初の位置(限定ではなく例として、
図2-6、
図2-9のA3における位置)に戻す。すなわち、第1レイヤにおいて、全体広告画像242aの底辺は、ページ表示領域の底辺に沿って再配置される。また、端末20は、第2レイヤに配置しているウェブページ241の全体を透過領域241aに設定する(A25)。そして、端末20は、全体広告表示処理を終了する。
これにより、第1レイヤに配置された全体広告画像242aの全体をユーザが視認可能となる。
【0161】
<第3実施例の効果>
第3実施例は、表示部24の表示領域は、縦方向が横方向よりも長い縦長の領域であり、全体広告データに基づく全体広告画像242a(限定ではなく、第1コンテンツ情報の一例)は、縦方向の第1辺と、第1辺よりも短い横方向の第2辺とを有し、全体広告画像242aは、第1辺がページ表示領域の長手方向に沿って配置され、第2辺がページ表示領域の短手方向に沿って配置され、ページ表示領域に表示される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、縦長である第1コンテンツ情報をユーザに視認させることができる。
【0162】
また、第3実施例は、注目領域(限定ではなく、第1情報の一例)に対するタッチ操作(限定ではなく、第2入力の一例)に基づいて、全体広告画像242aを端末20のユーザに対して視認可能にする制御を制御部21によって実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第2入力に基づいて、第1コンテンツ情報の全体をユーザに視認させることができる。また、限定ではなく例として、第1情報に興味を持ったユーザを、より表示効果の高い第1コンテンツ情報に誘導することができる。
【0163】
また、第3実施例は、注目領域に対するタッチ操作(第2入力)に基づいて、メインコンテンツ情報が配置されている第2レイヤの領域全体を透過領域とする処理(限定ではなく、第2コンテンツ情報を透過にする処理の一例)を制御部21によって実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、簡単な処理によって、第1コンテンツ情報の全体をユーザに視認させることができる。また、限定ではなく例として、第1コンテンツ情報を配置するレイヤを第1レイヤよりも上位の第2レイヤに変更する処理等を行うことなく、第1コンテンツ情報を視認可能とすることができる。
【0164】
また、第3実施例は、第2入力は、透過領域241aを介して視認可能となっている注目領域をタッチする操作による入力である構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、ユーザが表示領域をタッチすることで、より表示効果の高い第1コンテンツ情報を表示させることができる。
【0165】
<第3変形例(1)>
第3実施例は、第1レイヤに全体広告画像242aを配置した状態で、第2レイヤに配置されたウェブページ241の領域全体を透過領域241aとすることにより、全体広告画像242aの全体を視認可能としたが、このような構成に限られない。ユーザのタッチ操作(第2入力)に基づいて、第2レイヤには全体広告画像242aが配置され、第1レイヤには透過領域241aを含むウェブページが配置されるようにしてもよい。
【0166】
すなわち、第2入力に基づいて、第1レイヤに配置されている広告情報と第2レイヤに配置されているメインコンテンツ情報とをスワップするレイヤチェンジの処理(限定ではなく、表示領域に表示された第2コンテンツ情報から第1コンテンツ情報に変更する処理の一例)が実行され、結果として広告情報がメインコンテンツ情報よりも上位のレイヤに配置されることにより、広告情報の全体が視認可能となるようにしてもよい。
このような構成により得られる効果の一例として、透過領域を変更することなく、第1コンテンツ情報を視認可能とすることができる。
【0167】
また、他の例として、第2入力に基づいて、第2レイヤに配置されているメインコンテンツ情報を消去し、第2レイヤにメインコンテンツ情報が配置されていない状態とすることによって、第1レイヤに配置されている全体広告画像242aを視認することができるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0168】
<第3変形例(2)>
第3実施例において、A25の処理が実行されて、全体広告画像242aが視認可能となった後、所定期間(所定時間)が経過したこと、または、ユーザがメインコンテンツ情報を再び視認可能とするための操作を実行したことに基づいて、第2レイヤに配置されたウェブページ241が再び視認可能となるようにしてもよい。
【0169】
限定ではなく例として、ユーザが、
図3-3に示される全体広告画像242aの右上に表示されている「×」と示された消去アイコン242cにタッチすることで、第2レイヤにおける透過領域設定が解除されて、再び第2レイヤのウェブページ241を視認可能となる。このとき第2レイヤのウェブページ241は、第1レイヤの全体広告画像242aに重畳した状態となっており、透過領域241aを介して全体広告画像242aの一部を視認可能となっている。
【0170】
なお、第3変形例(1)に関しても、全体広告画像242aが視認可能となった後、所定期間(所定時間)が経過したこと、または、ユーザがメインコンテンツ情報を再び視認可能とするための操作を実行したことに基づいて、一旦は第1レイヤに配置されたウェブページ241が、再び第2レイヤに配置されることで視認可能となるようにしてもよい。
【0171】
限定ではなく例として、ユーザが、
図3-3に示される全体広告画像242aの右上に表示されている「×」と示された消去アイコン242cにタッチした場合には、第1レイヤに配置されているメインコンテンツ情報と第2レイヤに配置されている広告情報とをスワップするレイヤチェンジが実行され、結果としてメインコンテンツ情報が、広告情報よりも上位のレイヤに再び配置されることにより、メインコンテンツ情報が視認可能となるようにしてもよい。このとき第2レイヤのウェブページ241は、第1レイヤの全体広告画像242aに重畳した状態となっており、透過領域241aを介して全体広告画像242aの一部を視認可能となっている。
【0172】
上記の変形例は、何れも、全体広告画像242a(限定ではなく、第1コンテンツ情報の一例)をページ表示領域に表示し、全体広告画像242aの少なくとも一部に重畳し、少なくとも一部に透過領域241aを有するメインコンテンツ情報(ウェブページ241)(限定ではなく、第2コンテンツ情報の一例)をページ表示領域に表示する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1コンテンツ情報が表示領域全体に表示された後であっても、ユーザが再び第2コンテンツ情報を閲覧可能となる。また、第1コンテンツ情報の一部を、ユーザが透過領域を介して視認可能となる。
【0173】
<第3変形例(3)>
第3変形例(2)で示した、全体広告画像242aをページ表示領域に表示し、全体広告画像242aの少なくとも一部に重畳し、少なくとも一部に透過領域241aを有するメインコンテンツ情報(ウェブページ241)をページ表示領域に表示する構成に関して、以下の構成を追加してもよい。
【0174】
限定ではなく例として、
図3-3に示すように、ユーザがスクロール操作により透過領域241aを移動させることにより、透過領域241aと全体広告画像242aの注目領域とが重畳したことに基づいて、透過領域241aと全体広告画像242aとの相対位置が再度固定され、その後のスクロール操作に基づいて、透過領域241aと全体広告画像242aとが移動するようにしてもよい。
【0175】
<第3変形例(4)>
第3実施例では、透過領域241aと全体広告画像242aの相対位置が固定された後(A11の後)に、第2入力(A21)が行われたことに基づいて、第2レイヤの全体が透過領域241aとなり(A25)、全体広告画像242aの全体を視認可能となるが、透過領域241aと注目領域が重畳する前の段階、即ち、透過領域241aと全体広告画像242aの相対位置が固定される前(A11の前)の段階で、第2入力が行われたとしても、A25の処理は実行されず、全体広告画像242aの全体を視認可能とはならない。
このような形態に限らず、透過領域241aと全体広告画像242aの相対位置が固定される前(A11の前)の段階であっても、第2入力が行われたことに基づいて、A25の処理が実行されて、全体広告画像242aの全体を視認可能となるようにしてもよい。
【0176】
第3変形例(1)では、透過領域241aと全体広告画像242aの相対位置が固定された後(A11の後)に、第2入力(A21)が行われたことに基づいて、第1レイヤと第2レイヤのレイヤチェンジが実行されて、全体広告画像242aが第2レイヤに移動することにより、全体広告画像242aの全体を視認可能となるが、透過領域241aと注目領域が重畳する前の段階、即ち、透過領域241aと全体広告画像242aの相対位置が固定される前(A11の前)の段階で、第2入力が行われたとしても、上記レイヤチェンジは実行されず、全体広告画像242aの全体を視認可能とはならない。
このような形態に限らず、透過領域241aと全体広告画像242aの相対位置が固定される前(A11の前)の段階であっても、第2入力が行われたことに基づいて、上記レイヤチェンジが実行されて、全体広告画像242aの全体を視認可能となるようにしてもよい。
【0177】
これらの例では、限定ではなく例として、ウェブページ241が初期位置にある状態で、透過領域241aを介して視認可能となっている領域であって、注目領域とは異なる領域に対する第2入力に基づいて、全体広告画像242aが表示されてもよい。
このような構成により得られる効果の一例として、ユーザが注目領域を見るよりも前に、その広告に興味を持った場合に、その段階で全体広告画像242aを表示させることができる。
【0178】
<第3変形例(5)>
図3-1に示した例では、全体広告画像242aは静止画像であるが、これに限らず、全体広告画像242aは動画像であってもよい。
【0179】
限定ではなく例として、第2入力(限定ではなく例として、A21のタッチ操作)が行われる前の全体広告画像242aは、アニメーションGIF(Animated Graphic Interchange Format)の先頭画像であり、第2入力が行われたことに基づいて、全体広告画像242aの全体が表示されるとともにアニメーションGIFの動画再生が実行されてもよい。
【0180】
また、第2入力(限定ではなく例として、A21のタッチ操作)が行われる前の全体広告画像242aは、MPEG(Moving Picture Experts Group)の独立フレーム(Iフレーム)であり、第2入力が行われたことに基づいて、全体広告画像242aの全体が表示されるとともにMPEGの動画再生が実行されてもよい。
【0181】
図3-4に示す例では、透過領域241aを介して視認されている注目領域がユーザによりタッチされたこと(第2入力)に基づいて、動画像である全体広告画像242aの再生が開始されている。本例では、第2入力の前は停止していたアナログ腕時計の秒針が、全体広告画像242aの全体が表示されたことに基づいて動作を開始している。
【0182】
本変形例は、全体広告画像242a(限定ではなく、広告情報の一例)が、動画広告画像(限定ではなく、動画広告情報の一例)であり、注目領域に対する第2入力に基づいて、動画広告画像の再生(限定ではなく、動画広告情報の再生の一例)を制御部21によって実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、静止していた広告情報がユーザの第2入力に基づいて動き出すことによる意外性を生じさせ、ユーザを第1コンテンツ情報に注目させることができる。
【0183】
<第4実施例>
第4実施例は、限定ではなく例として、端末20が、メインコンテンツデータ(限定ではなく、第2コンテンツデータの一例)と、広告コンテンツデータ(限定ではなく、第1コンテンツデータの一例であり、全体広告画像の一部である部分広告画像のデータを含む。)とを受信して、表示部24に、メインコンテンツのウェブページ(限定ではなく、第2コンテンツデータに基づく第2コンテンツ情報の一例)と、全体広告画像(限定ではなく、第1コンテンツデータに基づく第1コンテンツ情報の一例)の一部である部分広告画像(限定ではなく、第1コンテンツ情報の一部である第1情報の一例)を重畳して表示させる実施例である。
第4実施例は、第2実施例に対応するが、サーバ10から全体広告画像のデータに代えて部分広告画像のデータが端末20に送信され、端末20において、全体広告画像に代えて部分広告画像が表示される点が異なる。
【0184】
第4実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0185】
第4実施例において、広告コンテンツデータには、全体広告データと、後述する部分広告データとが含まれる。
【0186】
<機能構成>
(1)サーバの機能構成
配信処理部111は、限定ではなく例として、記憶部15に記憶されているメインコンテンツデータを端末20に配信し、記憶部15に記憶されている部分広告データを含む広告コンテンツデータを端末20に配信する。
【0187】
図4-1に示す部分広告データベース153bは、全体広告画像の一部に相当する部分広告画像のデータを含む部分広告データを蓄積的に記憶したデータベースである。
限定ではなく例として、部分広告データが端末20に配信されると、ページ表示領域の一部に部分広告画像が表示される。
【0188】
部分広告画像とは、その部分広告画像に対応する全体広告画像の一部分を含む画像である。また、本実施例では、部分広告画像を、注目領域を含む画像とする。
【0189】
注目領域は、前述したように、ユーザに注目させることを目的として設定される領域であって、全体広告画像に対して設定される領域である。
一方、部分広告画像は、限定ではなく例として、サーバ10によって全体広告画像の一部がトリミングされるなどして生成されて配信される画像である。
【0190】
前述したように、注目領域は、限定ではなく例として、広告主によって予め設定されるようにすることができる。この場合、前述したように、全体広告画像中の任意の領域を注目領域として設定することができる。つまり、限定ではなく例として、画像の特徴部分の輪郭内の領域を注目領域として設定することや、全体広告画像中の微小な領域(全体広告画像の中心座標に位置する画素等の一画素のみからなる領域も含む。)を注目領域として設定するといったことが可能である。
【0191】
サーバ10によって生成されて配信される部分広告画像は、注目領域の画像と必ずしも同じである必要はないため、本実施例では、部分広告画像と注目領域とを区別する。
【0192】
なお、本実施例とは異なり、部分広告画像と注目領域とを区別しなくてもよい。つまり、部分広告画像を注目領域の画像としてもよい。
この場合は、限定ではなく例として、サーバ10が、全体広告画像のうちの注目領域の画像を全体広告画像からトリミングするなどして、部分広告画像を生成するようにすればよい。
【0193】
また、本実施例では、部分広告画像を、横幅よりも縦幅が小さい横長の広告画像として説明する。
また、部分広告画像は、限定ではなく例として、全体広告画像の横幅と同一か、またはそれより小さい横幅と、全体広告画像の縦幅よりも小さい縦幅とを有する広告画像とすることができる。
また、詳細は後述するが、部分広告画像は静止画像に限らず、動画像とすることもできる。
【0194】
限定ではなく例として、メインコンテンツデータベース152には、メインコンテンツデータと関連付けて、広告コンテンツデータ(全体広告データ、部分広告データ)を識別可能な広告番号が記憶されている。これにより、配信対象となる端末20に表示させるメインコンテンツ情報と、そのメインコンテンツ情報に関連付けて表示させる広告コンテンツ情報(全体広告画像、部分広告画像)とが関連付けられている。
【0195】
また、全体広告画像と、その全体広告画像の一部に相当する部分広告画像には、共通の広告番号が付されている。制御部11は、広告番号に基づいて、部分広告画像に対応する全体広告画像を識別することが可能となっている。
【0196】
端末20の処理に関して、メインコンテンツ情報のウェブページに関連付けられた広告コンテンツ情報(全体広告画像、部分広告画像)をウェブブラウザに表示させる制御を行うことは、広告コンテンツ情報を表示部24に表示させる処理の一例に相当する。
【0197】
<表示画面例>
図4-2は、本例における第1レイヤに配置される情報と、第2レイヤに配置される情報との関係を示す説明図である。
端末20がメインコンテンツデータを受信したことに基づいて、そのメインコンテンツデータに基づくメインコンテンツ情報(ウェブページ241)は第2レイヤに配置され、そのメインコンテンツデータに関連付けて配信された部分広告データに基づく部分広告画像242bは、第2レイヤよりも下位の第1レイヤに配置される。
本例では、部分広告画像242bは、前述したように横幅よりも縦幅が小さい横長の画像であり、限定ではなく例として、部分広告画像242bの底辺がページ表示領域の底辺に沿って配置されている。
【0198】
第1レイヤの情報に対して第2レイヤの情報が重ねて表示される結果、原則として、第1レイヤの情報は第2レイヤの情報に覆い隠されて、ユーザから見ることができない状態となるが、部分広告画像242bの少なくとも一部(本例では、左右の端部を除いた大部分)は、第2レイヤの透過領域241aと重畳することになる。その結果、ユーザは、メインコンテンツ情報とともに、透過領域241aを介して部分広告画像242bの一部を見ることができる。
【0199】
なお、第2実施例では、ウェブページ241が初期位置にある状態で、そのウェブページ241が有する透過領域241aがページ表示領域にあり、ユーザがこれを確認可能である例を示した(
図2-7を参照)。このような構成に限らず、ウェブページ241が初期位置にある状態では、そのウェブページ241が有する透過領域241aがページ表示領域にないようにしてもよい。
【0200】
図4-3および
図4-4に示す例では、第1レイヤに広告コンテンツ情報として部分広告画像242bが配置され、第2レイヤにはメインコンテンツ情報としてビジネスニュースサイトのウェブページ241が配置されている。
【0201】
本例では、部分広告画像242bは、デジタル腕時計の画像である。この部分広告画像242bには、デジタル腕時計の外観と製品名とが情報として含まれるが、対応する全体広告画像242aに含まれる発売日やウェブサイト情報は含まれていない。
図4-3および
図4-4に示す例において、部分広告画像242bは、横幅が縦幅よりも大きい横長の画像であり、第1レイヤの下端に配置される。また、部分広告画像242bには注目領域である時計盤の領域が含まれる。
【0202】
部分広告画像242bが第1レイヤの下端に配置された状態では、その部分広告画像242bの下方に、他の情報を配置するための領域が存在していない。このとき、部分広告画像242bの底辺がページ表示領域の底辺に沿って配置されている状態であるともいえる。
【0203】
図4-3に示す例では、ウェブページ241の縦幅は、ページ表示領域の縦幅よりも2倍程度大きいため、ウェブページ241の全体がページ表示領域に収まりきれない。その結果、ページ表示領域には当初、ウェブページ241の先頭部分[TOP]を含むウェブページ241の一部が表示され、ウェブページ241の最終部分[END]を含む残りの部分は非表示となっている。そして、本例では、透過領域241aがウェブページの241の後半部分に配置されているため、ウェブページ241が初期位置にある状態では、透過領域241aはページ表示領域上に位置していない。
【0204】
そのため、ウェブページ241が初期位置にある状態では、ユーザは、第1レイヤの部分広告画像242bを全く視認することができず、そのウェブページ241に透過領域が含まれるかどうかも把握することができない。
【0205】
ウェブページ241が初期位置にある場合に、ユーザがページ表示領域(ただし、透過領域241aとは異なる領域)をタッチして、画面上方向に指を動かすスクロール操作を行うことで、ウェブページ241が画面上方向にスクロールする。これに伴い、透過領域241aも画面上方向にスクロールして、画面下方から透過領域241aの上部が出現する。
【0206】
透過領域241aの上部がページ表示領域に位置したことで、透過領域241aの上部と部分広告画像242bの下部とが重畳して、透過領域241aを介して部分広告画像242bの下部を視認可能となる。さらにユーザが画面上方向へのスクロール操作を継続することで、透過領域241aの全体がページ表示領域にあらわれる。その結果、透過領域241aを介して部分広告画像242bのほぼ全体を視認可能となる。なお、本例において、透過領域241aは、横幅が縦幅よりも大きい横長の領域である。
【0207】
そして、透過領域241aの中心位置と、部分広告画像242bの中心位置とが重なったことに基づいて、透過領域241aに対する部分広告画像242bの位置が固定される。さらにユーザが画面上方向へのスクロール操作を継続すると、
図4-4に示すように、ウェブページ241が画面上方向にスクロールすることに伴い、透過領域241aと部分広告画像242bとが固定された状態で画面上方向にスクロールする。
【0208】
さらに、ユーザがスクロール操作を継続して、ウェブページ241の最終部分[END]をページ表示領域まで移動させると、ウェブページ241が画面上方向にスクロールすることに伴い、透過領域241aと部分広告画像242bとが固定された状態で画面上方向にスクロールする。
従って、ユーザは、透過領域241aを介して部分広告画像242bを継続して視認可能となる。
【0209】
<処理>
図4-5は、本実施例における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、サーバ10の配信処理部111が実行する配信処理、端末20の表示処理部211が実行する表示処理、をそれぞれ示している。
図2-9の処理と比較して、端末20で実行されるA3,A9,A11,A11aの各処理に代えて、A4,A10,A12,A12aの各処理を実行する点が異なり、また、サーバ10で実行されるB3a,B3bの各処理に代えて、B5,B7の各処理を実行する点が異なる。
【0210】
サーバ10は、通信I/F14によって端末から配信要求を受信すると、配信要求に基づいて、メインコンテンツデータベース152から配信対象となるメインコンテンツデータを識別する(B1)。そして、配信対象となるメインコンテンツデータを、通信I/F14によって端末20に送信する(B3)。
【0211】
また、サーバ10は、配信対象となるメインコンテンツデータに関連付けられた部分広告データを、部分広告データベース153bから識別する(B5)。そして、識別した部分広告データ(限定ではなく例として部分広告画像242bのデータを含む)を、通信I/F14によって端末20に送信して(B7)、処理を終了する。
【0212】
端末20は、サーバ10からメインコンテンツデータと、部分広告データとを受信すると、部分広告データに基づく部分広告画像242bを第1レイヤに配置し、メインコンテンツデータに基づくウェブページ241を第2レイヤに配置して、部分広告画像242bにウェブページ241を重畳表示させる(A4)。
ウェブページ241は透過領域241aを有しているため、ユーザは、この透過領域241aを介して部分広告画像242bを視認可能となる。
【0213】
端末20は、ウェブページ241がスクロールされた結果、部分広告画像242bが透過領域241aと重畳することになったか否かを判定する(A10)。A10では、限定ではなく例として、部分広告画像242bの中心位置と、透過領域241aの中心位置とが重なったか否かを判定する。
なお、これに限らず、限定ではなく例として、部分広告画像242bの縦幅の所定割合(限定ではなく例として70%)が透過領域241aと重なったかを判定するようにしてもよい。
【0214】
端末20は、部分広告画像242bが透過領域241aと重畳した場合は(A10:Yes)、部分広告画像242bに対する透過領域241aの相対的な位置を固定する(A12)。そして、部分広告画像242bと透過領域241aとが固定されたことに基づいて固定フラグをセットする(A12a)。そして、A13に処理を進める。
本処理における「固定フラグ」とは、部分広告画像242bと透過領域241aとの相対位置が固定された場合にセットされるフラグである。
【0215】
A12の処理が実行された場合、それ以降は、スクロール操作が行われてウェブページ241がスクロールしても、透過領域241aを介して視認される部分広告画像242bの領域は変化しないことになる。
【0216】
端末20は、部分広告画像242bが透過領域241aと重畳していない場合は(A10:No)、A13に処理を進める。
【0217】
なお、本処理では、部分広告画像が透過領域と重畳することを条件として、部分広告画像に対する透過領域の相対的な位置を固定することとしたが、これに限定されない。
具体的には、限定ではなく例として、注目領域が透過領域と重畳することを条件としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、限定ではなく例として、注目領域と透過領域との間の距離が設定距離以下(または設定距離未満)となることを条件としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0218】
<第4実施例の効果>
第4実施例における、透過領域241aと部分広告画像242bとの関係に基づく効果は、第2実施例に示した、透過領域241aと全体広告画像242aの注目領域との関係に基づく効果とほぼ同様である。
【0219】
他の効果として、第4実施例は、部分広告画像242bは、縦方向の辺(限定ではなく、第3辺の一例)と、縦方向の辺よりも長い横方向の辺(限定ではなく、第4辺の一例)とを有しており、縦方向の辺が画面(およびページ表示領域)の長手方向に沿って配置され、横方向の辺が画面(およびページ表示領域)の短手方向に沿って配置される構成の一例を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1コンテンツ情報と比較して小サイズの第1情報を表示制御の対象とすることにより、端末の表示制御に関する負荷を軽減することができる。
【0220】
第4実施例は、部分広告画像242bは、ページ表示領域の下端に表示され、スクロール操作に基づいてページ表示領域を移動する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1入力に基づいて第1情報が移動する距離を大きくすることができる。
【0221】
第4実施例は、透過領域241aは、スクロール操作に基づいて、ページ表示領域の下端から表示される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、透過領域を早い段階でユーザに認識させることができる。
【0222】
<第4変形例>
第2実施例の変形例として示した、透過領域241aと全体広告画像242aの注目領域との関係に関する変形例は、第4実施例における透過領域241aと部分広告画像242bとの関係にも同様に適用できる。
【0223】
また、第2実施例の変形例として示した、全体広告画像242aに対する注目領域の設定方法に関する変形例は、第4実施例における全体広告画像242aに対する部分広告画像242bの設定方法にも同様に適用できる。
【0224】
<第5実施例>
第5実施例は、第4実施例における端末20の制御に、部分広告画像242bに対するユーザの第2入力に基づいて、その部分広告画像242bに対応する全体広告画像242aを視認可能にする制御を追加した実施例である。第5実施例の制御は、限定ではなく例として、
図4-5に示される重畳表示処理(A4)の実行後に実行される。
第5実施例は、第3実施例に対応するが、端末20において、部分広告画像に対する第2入力に基づいて、その部分広告画像に対応する全体広告画像のデータがサーバ10から取得されて、その全体広告画像を視認可能にする制御が実行される点が異なる。部分広告画像のデータをサーバ10から取得して表示した時点では、端末20は、全体広告画像のデータは有しておらず、全体広告画像を視認可能とするために、全体広告画像のデータをサーバ10から別途取得する点が第3実施例とは異なる。
【0225】
第5実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0226】
<表示画面例>
図3-1に示す表示画面では、重畳表示処理(A4)の実行後にスクロール操作(A5~A13)が行われたことにより、透過領域241aと部分広告画像242bとが固定されている(A12)。そのため、透過領域241aを介して部分広告画像242bを視認可能な状態である。
【0227】
この状態で、ユーザが、視認可能となっている部分広告画像242b(限定ではなく第1情報の一例)をタッチするタッチ操作(限定ではなく第2入力の一例)をタッチパネル上で行うことにより、その部分広告画像242bに対応する全体広告画像242aが視認可能となる。
【0228】
この例では、部分広告画像242bに含まれる情報は、デジタル腕時計の外観と製品名のみである。これに対して、全体広告画像242aは、デジタル腕時計の外観と製品名を中央部に含み、上部には製品の発売が近いことを示す情報を含み、下部にはウェブサイト情報を含む。
すなわち、この例では、部分広告画像242bは、全体広告画像242aの上下方向中央部をトリミングした広告画像として設定されていることになる。
【0229】
<処理>
図5-2は、本実施例における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、サーバ10の配信処理部111が実行する全体広告配信処理、端末20の表示処理部211が実行する全体広告表示処理、をそれぞれ示している。
図3-2の処理と比較して、端末20で実行される処理として、A23が追加されている点が異なり、また、サーバ10で実行される処理として、B11,B13が追加されている点が異なる。限定ではなく例として、全体広告配信処理は、配信処理プログラム1501のサブルーチンプログラムに基づく処理として実行されるようにすることができる。
【0230】
端末20は、ウェブページの透過領域241aと部分広告画像242bが重畳している状態で、部分広告画像242bのタッチ操作(限定ではなく、第1情報に対する第2入力の一例)が行われたか否かを判定する(A21)。
【0231】
ユーザが、部分広告画像242bのタッチ操作を行った場合(A21:Yes)、端末20は、その部分広告画像242bの広告番号を含む広告要求を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A23)。
【0232】
なお、ユーザが、部分広告画像242bに対してタッチ操作を行うことは、その部分広告画像242bに重畳している透過領域241aに対してタッチ操作を行うことにも相当する。
【0233】
サーバ10は、通信I/F14によって端末から広告要求を受信すると、広告要求に含まれる広告番号に基づいて、全体広告データベース153aから配信対象となる全体広告データを識別する(B11)。そして、識別した全体広告データ(限定ではなく例として全体広告画像242aのデータを含む)を、通信I/F14によって端末20に送信して(B13)、全体広告配信処理を終了する。
【0234】
端末20は、サーバ10から全体広告データを受信すると、全体広告データに基づく全体広告画像242aを第1レイヤに配置し、第2レイヤに配置しているウェブページ241の全体を透過領域241aに設定して(A25)、全体広告表示処理を終了する。
これにより、第1レイヤに配置された全体広告画像242aの全体をユーザが視認可能となる。
【0235】
<第5実施例の効果>
第5実施例における、部分広告画像242bと全体広告画像242aとの関係に基づく効果は、第3実施例に示した、注目領域と全体広告画像242aとの関係に基づく効果と同様である。
【0236】
<第5変形例(1)>
第3実施例の変形例として示した、注目領域と全体広告画像242aとの関係に関する変形例は、第5実施例における部分広告画像242bと全体広告画像242aとの関係にも同様に適用できる。限定ではなく例として、部分広告画像242bが静止画像であるのに対して、その部分広告画像242bに対応した全体広告画像242aは動画像であってもよく、部分広告画像242bに対する第2入力に基づいて全体広告画像242aが表示されたこと(全体が視認可能となったこと)に伴い動画像の再生が開始されてもよい。
【0237】
さらに、第3実施例の変形例として示した、全体広告画像242aが表示された後(全体が視認可能となった後)の表示処理に関する変形例は、第5実施例にも同様に適用できる。
【0238】
<第5変形例(2)>
第5実施例において、限定ではなく例として、サーバ10から配信されるメインコンテンツデータに、そのメインコンテンツデータに関連付けられている全体広告画像のデータが記憶されたURI等の情報を含めるようにすることもできる。
または、限定ではなく例として、サーバ10から配信される部分広告データに、その部分広告データに対応する部分広告画像と関連付けられている全体広告画像のデータが記憶されたURI等の情報を含めるようにすることもできる。
【0239】
この場合、
図5-2の全体広告表示処理において、端末20は、限定ではなく例として、部分広告画像242bのタッチ操作(第2入力)が行われた場合に(A21:Yes)、上記のメインコンテンツデータ(または部分広告データ)に含まれるURI等の情報に基づいて、タッチ操作された部分広告画像242bに関連付けられている全体広告画像242aのデータを取得する。そして、取得されたデータに基づく全体広告画像242aを第1レイヤに配置するようにすることができる(A25)。
この手法は、以下の実施例においても同様に適用できる。
【0240】
<第6実施例>
第6実施例は、上記の実施例に、部分広告画像242bおよび透過領域241aの設定と、部分広告画像242bに基づく課金処理とが追加された実施例である。
【0241】
第6実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0242】
<機能構成>
(1)サーバの機能構成
図6-1に示すメインコンテンツデータベース152には、限定ではなく例として、メインコンテンツデータに基づくメインコンテンツ情報を識別するメインコンテンツIDと、そのメインコンテンツIDのメインコンテンツデータが記憶されている記憶領域と、そのメインコンテンツIDのメインコンテンツデータに関連付けられている広告(メインコンテンツ情報とともに端末20に表示させる広告情報)を識別する広告番号と、その広告番号の広告を提供する広告主を識別する広告主IDと、その広告番号の広告に関する部分広告画像を識別する画像IDと、その広告番号の広告に関する全体広告画像を識別する画像IDと、そのメインコンテンツIDのメインコンテンツ情報(ウェブページ)における透過領域の設定範囲とが関連付けて記憶されている。
【0243】
本例では、部分広告画像の画像IDと、その部分広告画像に対応した全体広告画像の画像IDには、共通の広告番号が含まれている。そのためサーバ10では、広告番号に基づいて、その広告番号の広告を構成する部分広告画像と全体広告画像とを識別することが可能である。
【0244】
図6-2に示す全体広告データベース153aには、限定ではなく例として、全体広告画像の画像IDに関連付けて、その全体広告画像が記憶されている記憶領域と、その全体広告画像が端末20に表示される毎に広告主に課金される金額である課金額とが関連付けて記憶されている。この例では、部分広告画像へのタッチ操作に基づいて全体広告画像が表示される毎に、1.0円が広告主に課金されることになる。
【0245】
図6-3に示す部分広告データベース153bには、限定ではなく例として、部分広告画像の画像IDに関連付けて、その部分広告画像が記憶されている記憶領域と、全体広告画像に対する部分広告画像の領域(その部分広告画像が、対応する全体広告画像のどの領域に相当するかを示すトリミング領域)と、その部分広告画像の初期位置とが記憶されている。
【0246】
本実施例では、部分広告画像の領域として、対応する全体広告画像を縦方向にトリミングした領域が定められている。図中では、限定ではなく例として、横方向の座標値を「x」、縦方向の座標値を「y」として、座標値を「(x,y)」と表している。
【0247】
図6-4には、部分広告画像のサイズ(縦幅)と課金額との関係を示すテーブルの一例が示されている。このテーブルは、限定ではなく例として、サーバ10の記憶部15に記憶させておくことができる。
【0248】
このテーブルには、部分広告画像の縦幅と、全体広告画像1回表示あたり課金額(以下、適宜「課金額」と称する。)とが関連付けて定められている。つまり、このテーブルは、部分広告画像の縦幅に基づいて課金額を設定するためのテーブルである。
【0249】
図6-4に示す例は、部分広告画像の縦幅をページ表示領域の縦幅に対する割合に応じて区分して課金額を変える場合を示している。これは、ユーザが視認する基準となる表示範囲内(限定ではなく例として、ページ表示領域の範囲内)で、部分広告画像の縦幅がどの程度の割合を占めるかに応じて、課金額を変えることを意図するものである。
【0250】
具体的には、部分広告画像の縦幅は、限定ではなく例として、「ページ表示領域の縦幅の20%」、「ページ表示領域の縦幅の40%」、「ページ表示領域の縦幅の60%」、「ページ表示領域の縦幅の80%」に区分されている。
そして、「ページ表示領域の縦幅の20%」には課金額として「1.0円」が、「ページ表示領域の縦幅の40%」には課金額として「1.2円」が、「ページ表示領域の縦幅の60%」には課金額として「1.4円」が、「ページ表示領域の縦幅の80%」には課金額として「1.6円」がそれぞれ定められている。
つまり、ページ表示領域の縦幅に対する割合が高くなるほど、課金額が割高になる。
【0251】
なお、この例では、ページ表示領域の縦幅に対する割合に応じて部分広告画像の縦幅を区分したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、メインコンテンツ情報(ウェブページ)の縦幅に対する割合に応じて部分広告画像の縦幅を区分して課金額を変えるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0252】
全体広告画像の縦幅がページ表示領域の縦幅と同じである場合や、全体広告画像のサイズがページ表示領域のサイズと同じである場合は、上記のページ表示領域の縦幅に対する割合は、全体広告画像の縦幅に対する割合と同じとなる。つまり、全体広告画像の縦幅に対する割合に応じて部分広告画像の縦幅が区分されて課金額が設定される。
【0253】
なお、全体広告画像は、必ずしもページ表示領域と同じサイズの画像である必要はなく、限定ではなく例として、ページ表示領域よりも小さいサイズの画像とすることもできる。
そこで、限定ではなく例として、全体広告画像の縦幅に対する割合に応じて部分広告画像の縦幅を区分して課金額を変えるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合は、全体広告画像のサイズが大きくなるほど、同一の割合(全体広告画像の縦幅に対する割合)について、相対的に課金額が高くなるようにするとよい。
【0254】
本実施例において、サーバ10の制御部11は、設定された部分広告画像の縦幅に基づいて、その部分広告画像に対応した全体広告画像が表示された場合の課金額を決定して、決定した課金額を全体広告画像に関連付ける。
【0255】
限定ではなく例として、サーバ10が、
図5-2のB11で、端末20に全体広告データを送信したことに基づいて、その全体広告データに対応した広告番号(または全体広告画像の画像ID)に関連付けて記憶している、その広告番号(または画像ID)の広告に関する課金額を更新する。また、広告番号(または画像ID)と広告主IDとが関連付けられていることに基づいて、広告主に対する課金額を更新する。
【0256】
なお、
図5-2のA25で、端末20が全体広告画像242aを表示部24に表示したこと(全体広告画像242aが視認可能となったこと)に基づいて、その全体広告画像242aの画像IDを含む広告表示情報をサーバ10に送信してもよい。その広告表示情報を受信したサーバ10が、広告表示情報に含まれる画像IDに関連付けられた広告番号の広告に関する課金額と、その広告番号に関連付けられた広告主IDの広告主に対する課金額を、それぞれ更新してもよい。
【0257】
なお、広告主への課金額を、部分広告画像が表示された場合の課金額と定義することもできる。そして、サーバ10が、部分広告画像が表示された場合の課金額を設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。これは、他の実施例についても同様である。
【0258】
(2)広告主による部分広告画像の設定
前述したように、全体広告画像のうちの部分広告画像とする領域は、広告主が任意に設定することが可能である。
【0259】
限定ではなく例として、広告主は、サーバ10に記憶される部分広告画像を設定するための設定装置(例として、端末20と同様の機能を有する装置)を、ネットワーク30を介してサーバ10と接続させた状態で、その設定装置を操作することによって、部分広告画像を設定することが可能である。
【0260】
具体的には、広告主は、設定装置の表示部に全体広告画像を表示させた状態で、部分広告画像の領域を指定する操作(例として、全体広告画像上に表示された矩形の位置およびサイズを変更する操作)を行うことで、指定された領域が、全体広告画像からトリミングされて部分広告画像として設定され、部分広告データベース153bに記憶される。設定された部分広告画像のデータは、部分広告データとして端末20に配信される。
【0261】
なお、前述したように、部分広告画像を端末20またはサーバ10によって自動的に設定することも可能であり、ユーザによる端末20の操作によって部分広告画像を設定することも可能である。
【0262】
(3)サーバによる透過領域の設定
部分広告画像が設定されると、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、部分広告画像の横幅および縦幅に基づいて、その部分広告画像に関連付けられたメインコンテンツ情報(ウェブページ)の透過領域を設定する。
【0263】
具体的には、サーバ10は、限定ではなく例として、部分広告画像の横幅と同一か、またはそれよりも小さい横幅(限定ではなく例として、部分広告画像の横幅の80%~100%)を透過領域の横幅とし、部分広告画像の縦幅と同一か、またはそれよりも小さい縦幅(限定ではなく例として、部分広告画像の縦幅の80%~100%)を透過領域の縦幅とすることで、透過領域のサイズ(大きさ)を設定する。
【0264】
なお、これとは異なり、サーバ10が、部分広告画像の横幅および縦幅のうちのいずれか一方に基づいて透過領域のサイズ(大きさ)を設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0265】
また、サーバ10は、メインコンテンツ情報(ウェブページ)における透過領域の位置を決定する。具体的には、サーバ10は、限定ではなく例として、ページ表示領域の縦幅の2倍程度の縦幅を有するウェブページが端末20に表示される場合であって、ウェブページが初期位置にある状態で部分広告画像の一部を視認可能とする場合(限定ではなく例として、そのための基本設定が広告主によりされている場合等)は、透過領域の位置をウェブページの上部であって部分広告画像と重畳する位置に決定する。
【0266】
一方、ウェブページが初期位置にある状態では部分広告画像を視認できないようにする場合(限定ではなく例として、そのための基本設定が広告主によりされている場合等)は、透過領域の位置をウェブページの下部に設定しておき、スクロール操作により透過領域が画面下方からページ表示領域内に出現して部分広告画像と重畳するようにする。
【0267】
なお、サーバ10は、限定ではなく例として、メインコンテンツ情報の構成に基づいて透過領域のサイズまたは位置を決定してもよい。
【0268】
限定ではなく例として、ニュースサイトのウェブページにおけるニュース画像等の、メインコンテンツ情報における重要領域(ユーザが注目するメインコンテンツ領域)が、後半部よりも前半部に多く配置されている場合には、重要領域を避けて透過領域をウェブページの後半部に設定し、且つ、透過領域と重要領域とに所定間隔が設けられるように、透過領域の縦幅を設定する。
【0269】
これとは逆に、重要領域が、前半部よりも後半部に多く配置されている場合には、重要領域を避けて透過領域をウェブページの前半部に設定し、且つ、透過領域と需要領域とに所定間隔が設けられるように、透過領域の縦幅を設定する。
【0270】
なお、サーバ10が、限定ではなく例として、部分広告画像のサイズ(大きさ)に基づいて、透過領域を設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。具体的には、限定ではなく例として、部分広告画像のサイズと同一か、またはそれよりも小さいサイズ(限定ではなく例として、部分広告画像のサイズの80%~100%)を透過領域のサイズとして設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0271】
<第6実施例の効果>
第6実施例は、広告コンテンツデータ(限定ではなく例として、全体広告画像を含む全体広告データであって、第1コンテンツデータの一例)は、広告主によってユーザの端末20への送信が依頼され、広告コンテンツ情報のうちの部分広告画像(第1コンテンツ情報のうちの第1情報)は、広告主によって設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、事業者(限定ではなく例として広告主)が、端末への送信を依頼する第1コンテンツデータに基づく第1コンテンツ情報のうちのユーザに注目させたい領域を第1情報として設定することができる。
【0272】
また、第6実施例は、部分広告画像(第1情報)の辺の長さ、または部分広告画像の大きさに基づいて、全体広告画像の端末20への送信に基づく課金額が設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、表示効果(限定ではなく例として広告効果)が高く、第1コンテンツ情報への表示につながりやすい第1情報に対して、適切な課金額が設定される。
【0273】
また、第6実施例は、全体広告データ(第1コンテンツデータ)には全体広告画像(第1コンテンツ情報)のデータが含まれており、全体広告画像は広告番号によって部分広告画像(第1情報)と関連付けられる構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、限定ではなく例として、まず第1情報を表示させて、その後に、第1情報に対応した第1コンテンツ情報を表示させるといったことが可能となる。
【0274】
また、第6実施例は、透過領域は、部分広告画像(第1情報)の辺の長さ、または部分広告画像のサイズに基づいて設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1情報に適した透過領域を設定することができる。
【0275】
また、第6実施例は、全体広告データ(第1コンテンツデータ)には全体広告画像(第1コンテンツ情報)のデータが含まれており、全体広告画像は、部分広告画像(第1情報)の長さ、または部分広告画像の大きさに基づく課金に関する情報が関連付けられる構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、ユーザから注目を受けやすい長さまたは大きさを有する第1情報に、限定ではなく例として、その注目の受けやすさに応じた課金額が関連付けられるようにすることができる。
【0276】
また、第6実施例は、全体広告データ(第1コンテンツデータ)には全体広告画像(第1コンテンツ情報)のデータが含まれており、全体広告画像(第1情報)は、全体広告データを端末20に送信するサーバ10で、課金に関する情報と関連付けられる構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1コンテンツ情報が表示されたことに基づく課金に関する情報をサーバ側で管理することができる。
【0277】
<第6変形例(1)>
第6実施例では、部分広告画像が広告主により設定される例を示したが、このような形態に限られない。前述したように、部分広告画像は、全体広告画像を記憶しているサーバ10によって、全体広告画像に基づいて設定されてもよい。
【0278】
限定ではなく例として、サーバ10が、全体広告画像242aの中心座標の画素を中心位置に含む横長の矩形領域を、部分広告画像242bに設定してもよい。また、サーバ10が、全体広告画像242aを対象とした画像処理を実行し、限定ではなく例として、フィルタリングを用いたエッジ検出等により特徴部分の輪郭を推定することで、その輪郭を含む横長の矩形領域を、部分広告画像242bに設定してもよい。
【0279】
また、サーバ10は、全体広告画像242aが動画像である場合には、限定ではなく例として、表示順序に基づく前後の画像間、または、表示順序に基づく前後のフレーム間で画素値の差分(変動)が大きい領域を特徴部分として推定することにより、推定した特徴部分を含むように部分広告画像242bを設定してもよい。
【0280】
本変形例は、部分広告画像(第1情報)は、全体広告データ(第1コンテンツデータ)を端末20に送信するサーバ10によって設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、事業者(限定ではなく例として広告主)による第1情報の設定操作を不要とすることができる。
【0281】
<第6変形例(2)>
第6実施例では、端末20で、一のメインコンテンツ情報に関連付けて一の広告情報が表示される例を示したが、このような構成に限らず、一のメインコンテンツ情報に関連付けて複数の広告情報が表示されるようにしてもよい。
【0282】
限定ではなく例として、メインコンテンツデータベース152において、一のメインコンテンツIDに、異なる2つの広告番号(以下、第1広告番号、第2広告番号とする)を関連付けておく。そして、そのメインコンテンツIDのメインコンテンツデータが端末20に配信された場合に、第1広告番号に関連付けられた第1広告コンテンツデータ(第1全体広告画像のデータ、第1全体広告画像の一部である第1部分広告画像のデータ)と、第2広告番号に関連付けられた第2広告コンテンツデータ(第2全体広告画像のデータ、第2全体広告画像の一部である第2部分広告画像のデータ)が、端末20に配信されるようにしてもよい。
【0283】
限定ではなく例として、第1レイヤに第1部分広告画像と第2部分広告画像とが配置され、第2レイヤには透過領域を有するメインコンテンツ情報が配置されることで、メインコンテンツ情報の透過領域を介して第1部分広告画像と第2部分広告画像の少なくとも一方が視認可能であるようにしてもよい。
【0284】
図6-5および
図6-6に示す例では、デジタル腕時計の広告画像である第1部分広告画像242bと、アナログ腕時計の広告画像である第2部分広告画像242bとが、第1レイヤに配置されており、第2レイヤにはウェブページ241が配置されている。第1部分広告画像242bと第2部分広告画像242bは、何れも横長の画像であり、第1レイヤに縦方向に並べて配置されている。
【0285】
図6-5に示すように、ウェブページ241が初期位置にある状態では透過領域241aがページ表示領域にないため、第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bの、いずれも視認できない状態となっている。
【0286】
ユーザがスクロール操作を行い、ウェブページ241を画面上方にスクロールさせることで、透過領域241aが画面下方からページ表示領域内にあらわれる。このとき、透過領域241aを介して第1レイヤの下端に配置された第1部分広告画像242bの下部のみを視認可能となる。ユーザがさらにスクロール操作を行い、ウェブページ241を画面上方にスクロールさせることで、透過領域241aを介して第1部分広告画像242bの全体を視認可能となる。
【0287】
図6-6に示すように、ユーザがさらにスクロール操作を行い、ウェブページ241を画面上方にスクロールさせることで、透過領域241aを介して、第1部分広告画像242bの全体と、その上方に配置された第2部分広告画像242bの一部とを視認可能となる。ユーザがさらにスクロール操作を行い、ウェブページ241を画面上方にスクロールさせることで、透過領域241aを介して、第1部分広告画像242bの全体と、第2部分広告画像242bの全体とを視認可能となる。
【0288】
このとき、透過領域241aに、第1部分広告画像242bと第2部分広告画像242bが何れも重畳したこと(限定ではなく例として、第1部分広告画像242bと第2部分広告画像242bの境界線が、透過領域241aの上下方向中央に位置したこと)に基づいて、透過領域241aと第1部分広告画像242bの相対位置が固定されるとともに、透過領域241aと第2部分広告画像242bの相対位置も固定される。
【0289】
その後、ユーザがスクロール操作を行うと、透過領域241aとともに、第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bが移動する。これにより、透過領域241aを介して、第1部分広告画像242bの全体と第2部分広告画像242bの全体とを視認可能な状態が継続する。
【0290】
このように、複数の部分広告画像242bが第1レイヤに配置されることに基づいて、透過領域241aも、複数の部分広告画像242bが視認可能となるように設定される。つまり、本変形例では、サーバ10は、部分広告画像の数に基づいて、透過領域を設定する。
【0291】
具体的には、限定ではなく例として、端末20において、共通のメインコンテンツ情報に関連付けて、複数の部分広告画像242bを第1レイヤの縦方向に並べて配列することに基づいて、サーバ10は、限定ではなく例として、透過領域241aの縦幅を、第1部分広告画像242bの縦幅と第2部分広告画像242bの縦幅とを足した長さの幅に設定する。
限定ではなく例として、透過領域241aの横幅は、第1部分広告画像242bと第2部分広告画像242bのうちの、横幅が短い方の部分広告画像242bの横幅と同一か、または、これより小さい横幅に設定する。
【0292】
本変形例は、第1全体広告画像242a(第1コンテンツ情報)の一部である第1部分広告画像242b(第1情報)と、第2全体広告画像242a(第3コンテンツ情報)の一部である第2部分広告画像242b(第2情報)の両方をページ表示領域に表示し、透過領域の縦幅および横幅は、第1部分広告画像242bの縦幅および横幅と、第2部分広告画像242bの縦幅および横幅とに基づいて設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、限定ではなく例として複数の情報を第1レイヤに配置する場合に、この複数の情報を視認可能とする透過領域を設定することができる。
【0293】
<第6変形例(3)>
第6実施例において、限定ではなく例として、サーバ10が、透過領域241aのサイズを設定する前に、初期設定に基づく透過領域241aを含むウェブページ241のデータを端末20に送信し、端末20において、一旦は、初期設定に基づく透過領域241aを含むウェブページ241を表示させてもよい。
【0294】
その後に、サーバ10が、第1レイヤに配置されることになる、または、第1レイヤに配置された、部分広告画像242bの縦幅および横幅の少なくともいずれか一方、部分広告画像242bのサイズ、部分広告画像242bの数、またはこれらの組み合わせに基づいて、透過領域241aを設定する。そして、その透過領域241aを有するメインコンテンツ情報(ウェブページ241)を端末20に送信し、端末20において、更新された透過領域241aを有するメインコンテンツ情報(ウェブページ241)を、第2レイヤに改めて配置するようにしてもよい。
【0295】
図6-7に示す例では、端末20において、第1レイヤに、横長の部分広告画像242bが上下に並べて2つ配置されており、第2レイヤには、初期設定に基づく横長の透過領域241aを含むウェブページ241が配置されている。初期設定に基づく透過領域241aは、予め定められた縦幅および横幅を有する矩形である。
本例では、初期設定に基づく透過領域241aの縦幅は、一方の部分広告画像242bの縦幅の30%程度にすぎないため、一方の部分広告画像242bの一部のみが視認可能な状態であり、他方の部分広告画像242bは全く視認できない状態となっている。
【0296】
その後、サーバ10が、端末20の第1レイヤに配置された、それぞれの部分広告画像242bの縦幅と横幅に基づいて、両方の部分広告画像242bが視認可能となるサイズの透過領域241aを設定し、その透過領域241aを含むウェブページ241のデータを含むメインコンテンツデータを、端末20に送信する。その結果、端末20の第2レイヤには、そのメインコンテンツデータに基づく透過領域241a(初期設定から変更された透過領域241a)を含むウェブページ241が配置される。
【0297】
その結果、ユーザは、変更された透過領域241aを介して、両方の部分広告画像242bを視認することができるようになる。
本変形例による効果の一例として、ユーザは、メインコンテンツ情報に関連付けられた広告情報に基づく透過領域241aが設定される前に、メインコンテンツ情報を見ることができる。
【0298】
ユーザの属性情報やウェブサイトのアクセス履歴に基づいて、メインコンテンツ情報に関連付ける広告情報を異ならせるような場合には、部分広告画像242bがユーザに応じて異なるため、サーバ10ではユーザ毎に異なる透過領域241aを設定する負荷が生じる。その結果、サーバ10側で、部分広告画像242bに基づく透過領域241aを設定し、その透過領域241aを有するメインコンテンツ情報(ウェブページ241)のメインコンテンツデータを端末20に送信するまで所定の時間を要することになり、メインコンテンツ情報を直ちに見ることができないユーザが不快に感じることになる。
【0299】
本変形例では、部分広告画像242bに基づいて透過領域241aを設定する前の段階で、一旦、初期設定の透過領域241aを含むウェブページ241を端末20に表示させることで、メインコンテンツ情報の表示が遅延することを防止することができる。
【0300】
<第6変形例(4)>
上記の実施例で説明した課金額の設定方法はあくまでも一例に過ぎず、これに限定されない。
限定ではなく例として、部分広告画像の縦幅ばかりでなく、部分広告画像の横幅も考慮して、課金額を設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0301】
図6-8は、部分広告画像のサイズと課金額との関係を示すテーブルの別例を示す図である。このテーブルは、限定ではなく例として、サーバ10の記憶部15に記憶させておくことができる。
【0302】
このテーブルの構成は
図6-4とほぼ同様であるが、部分広告画像サイズの欄が異なっている。具体的には、このテーブルでは、部分広告画像サイズには、部分広告画像の横幅と、部分広告画像の縦幅とが含まれる。
【0303】
横幅は、限定ではなく例として、「ページ表示領域の横幅全体」と、「ページ表示領域の横幅の3/4」と、「ページ表示領域の横幅の1/2」との3つに分類されている。
【0304】
それぞれの横幅の欄において、縦幅には、その横幅に対する割合に応じた縦幅として、限定ではなく例として、「横幅の25%」、「横幅の50%」、「横幅の75%」、「横幅の100%」、「横幅の125%」が定められている。
【0305】
部分広告画像の横幅「ページ表示領域の横幅全体」について、「横幅の25%」には課金額「1.0円」が、「横幅の50%」には課金額「1.2円」が、「横幅の75%」には課金額「1.4円」が、「横幅の100%」には課金額「2.0円」が、「横幅の125%」には課金額「2.5円」がそれぞれ定められている。つまり、横幅に対する割合が高くなるほど、より高い金額が課金額として定められている。
【0306】
また、部分広告画像の横幅「ページ表示領域の横幅の3/4」について、「横幅の25%」には課金額「0.8円」が、「横幅の50%」には課金額「0.9円」が、「横幅の75%」には課金額「1.1円」が、「横幅の100%」には課金額「1.5円」が、「横幅の125%」には課金額「1.9円」がそれぞれ定められている。つまり、横幅に対する割合が高くなるほど、より高い金額が課金額として定められている。
【0307】
また、部分広告画像の横幅「ページ表示領域の横幅の1/2」について、「横幅の25%」には課金額「0.6円」が、「横幅の50%」には課金額「0.7円」が、「横幅の75%」には課金額「0.8円」が、「横幅の100%」には課金額「1.1円」が、「横幅の125%」には課金額「1.4円」がそれぞれ定められている。つまり、横幅に対する割合が高くなるほど、より高い金額が課金額として定められている。
【0308】
また、横幅のページ表示領域に対する割合が高くなるほど、同じ縦幅について、より高い金額が課金額として定められている。つまり、横幅のページ表示領域に対する割合が高くなるほど、相対的に高い金額が課金額として定められている。
また、部分広告画像の縦幅が横幅よりも大きい縦長の画像である場合には、横長の画像である場合よりも割高な課金額が定められている。
【0309】
また、上記の実施例では、ページ表示領域の横幅に対する割合に応じて定められる縦幅に基づいて課金額を分類したが、限定ではなく例として、部分広告画像の縦幅の実際の長さに基づいて課金額を分類してもよいし、そのようにしなくてもよい。
同様に、部分広告画像の横幅の実際の長さに基づいて課金額を分類してもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0310】
<第6変形例(5)>
第6実施例を第2実施例または第3実施例に適用する場合には、サーバ10の記憶部15に、部分広告データベース153bを記憶させない構成としてもよい。限定ではなく例として、サーバ10が、全体広告画像242aにおける注目領域を識別する注目領域情報を、その全体広告画像242aの画像IDに関連付けて記憶する構成としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0311】
また、
図6-4や
図6-8に示した部分広告画像242bのサイズと、全体広告画像242aが表示されることにより発生する課金額との関係は、注目領域のサイズと、その注目領域を含む全体広告画像242aの全体が表示されることにより発生する課金額との関係に適用することができる。
【0312】
本変形例に係る構成において、
図3-2のA25で、端末20が、全体広告画像242aの全体を表示部24に表示したこと(全体広告画像242aの全体が視認可能となったこと)に基づいて、その全体広告画像242aの画像IDを含む広告表示情報をサーバ10に送信してもよい。その広告表示情報を受信したサーバ10が、広告表示情報に含まれる画像IDに関連付けられた広告番号の広告に関する課金額と、その広告番号に関連付けられた広告主IDの広告主に対する課金額を、それぞれ更新してもよい。
【0313】
なお、本変形例において、一のメインコンテンツ情報に複数の広告を関連付ける場合には、限定ではなく例として、メインコンテンツデータベース152において、一のメインコンテンツIDに、異なる2つの広告番号(以下、第1広告番号、第2広告番号とする)を関連付けておく。そして、そのメインコンテンツIDのメインコンテンツデータが端末20に配信された場合に、第1広告番号に関連付けられた第1広告コンテンツデータ(第1全体広告画像のデータと、第1全体広告画像の一部である第1注目領域を識別する注目領域情報を含む)と、第2広告番号に関連付けられた第2広告コンテンツデータ(第2全体広告画像のデータと、第2全体広告画像の一部である第2注目領域を識別する注目領域情報を含む)が、端末20に配信されるようにしてもよい。
【0314】
そして、第1レイヤに、第1注目領域と第2注目領域が縦方向に並んで配置され、第2レイヤに、メインコンテンツ情報が配置される。さらに、第1注目領域に対する第2入力(タッチ操作)に基づいて、第1全体広告画像の全体が表示され(視認可能となり)、第2注目領域に対する第2入力(タッチ操作)に基づいて、第2全体広告画像の全体が表示される(視認可能となる)ようにしてもよい。
【0315】
<第7実施例>
第7実施例は、複数の部分広告画像が第1レイヤに配置される実施例である。
第4実施例~第6実施例とは、1つの部分広告画像ではなく複数の部分広告画像が第1レイヤに配置される点が異なる。
【0316】
第7実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0317】
本実施例では、異なる部分広告画像を隣接して配置する場合に、異なる部分広告画像であることをユーザが認識できるように、隙間を設けて配置することとして図示・説明する。
ただし、本実施例とは異なり、異なる部分広告画像を、隙間を設けずに(くっつけて)配置するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0318】
図7-1に示す例では、第1レイヤに広告コンテンツ情報として2つの部分広告画像242bが配置され、第2レイヤにはウェブページ241が配置されている。
具体的には、
図7-1に示すように、限定ではなく例として、第1レイヤには、下部にデジタル腕時計の第1部分広告画像242bが配置され、中央部にアナログ腕時計の第2部分広告画像242bが配置されている。また、第2レイヤにはメインコンテンツ情報としてビジネスニュースサイトのウェブページ241が配置されている。
【0319】
ウェブページ241には、ニュース記事を構成するドキュメント(限定ではなく、第3コンテンツ情報に含まれる文字情報の一例)と画像(限定ではなく、第3コンテンツ情報に含まれる画像情報の一例)とが含まれるが、これらはいずれも第2レイヤに配置されることになる。
【0320】
第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bは、何れも横長の画像であり、第1レイヤに縦方向に並べて配置されている。第1部分広告画像242bは、限定ではなく例として、第1全体広告画像242aの一部をトリミングした画像であり、端末20のページ表示領域の下端に配置される。
【0321】
第2部分広告画像242bは、限定ではなく例として、第2全体広告画像242aの一部を、第1部分広告画像242bのサイズと略同じサイズでトリミングした画像であり、第1部分広告画像242bの上側に隣接して配置される。すなわち、第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bは、画面下部および画面中央部にそれぞれ位置する。
【0322】
本実施例では、限定ではなく例として、第1部分広告画像242bのページ表示領域に対する相対位置、および第2部分広告画像242bのページ表示領域に対する相対位置は、固定されている。すなわち、第1部分広告画像242bと第2部分広告画像242bとは、ユーザがウェブページ241をスクロールしても位置を変えない。
【0323】
図7-2に示すように、ユーザが、端末20のウェブブラウザによってビジネスニュースサイトにアクセスすることで、ページ表示領域には、ウェブページ241が表示される。
この例では、ウェブページ241の縦幅は、ページ表示領域の縦幅よりも大きいため、ウェブページ241の全体がページ表示領域に収まりきれない。その結果、ページ表示領域には当初、ウェブページ241の先頭部分[TOP]を含むウェブページ241の一部が表示され、ウェブページ241の最終部分[END]を含む残りの部分は非表示となっている。この状態は、ウェブページ241が初期位置にある状態である。
【0324】
本例では、ウェブページ241が初期位置にある状態では、透過領域241aは、ページ表示領域の下端に配置される。透過領域241aは、横幅が縦幅よりも大きい横長の領域であり、第1部分広告画像242bのサイズと略同じサイズを有する。このため、透過領域241aを介して、画面下部の第1部分広告画像242bの全部が視認される状態となる。
【0325】
ウェブページ241が初期位置にある場合に、ユーザがページ表示領域(ただし、透過領域241aとは異なる領域)をタッチして、画面上方向に指を動かすスクロール動作を行うことで、ウェブページ241が画面上方向にスクロールする。これに伴い、透過領域241aが上側へ移動し、第1部分広告画像242bの上側の一部と、第2部分広告画像242bの下側の一部とが、透過領域241aを介して視認される状態となる。
【0326】
その後、ユーザがスクロール動作を継続して、ウェブページ241の最終部分[END]をページ表示領域まで移動させると、ウェブページ241が画面上方向にスクロールすることに伴い、透過領域241aも画面上方向にスクロールし、透過領域241aと第2部分広告画像242bとが重畳する。この状態を、ウェブページ241が末端位置にある状態とする。
【0327】
<処理>
図7-3は、本実施例における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、サーバ10の配信処理部111が実行する配信処理、端末20の表示処理部211が実行する表示処理、をそれぞれ示している。
なお、先に説明したフローチャートと同一のステップには同一の符号を付して再度の説明を省略し、異なるステップに着目して説明する。
【0328】
以下説明するフローチャートは、あくまでも本実施例における処理を例示するものに過ぎず、以下説明するフローチャートにおいて、一部のステップを実行しなくてもよいし、追加のステップを挿入してもよい。
【0329】
図7-3は、
図4-5のフローチャートに、配信対象となるメインコンテンツデータ(限定ではなく例としてニュースサイトのウェブページ241に関するデータを含む)が送信される処理(B3)の後に、部分広告画像242bを決定するための部分広告決定処理のステップ(限定ではなく例として、B4のステップ)を追加するとともに、注目領域と透過領域241aとが重畳した場合に、部分広告画像242bに対する透過領域241aの相対的な位置を固定する処理のステップ(限定ではなく例として、A7b~A12aのステップ)を削除したフローチャートである。
【0330】
B3の後、サーバ10は、部分広告決定処理として、配信対象となるメインコンテンツデータの内容を解析し、その内容に関連する内容を有する部分広告データを部分広告データベース153bから3つ以上抽出する。そして、抽出した3つ以上の部分広告データの中から、端末20へ配信すべき2つの部分広告データをランダムに選び出す処理を行う(B4)。
【0331】
その後、サーバ10は、選び出した部分広告データを、部分広告データベース153bから識別し(B5)、識別した部分広告データ(限定ではなく例として部分広告画像242bに関するデータを含む)を、通信I/F14によって端末20に送信して(B7)、配信処理を終了する。
【0332】
なお、3つ以上の部分広告データの中から、端末20へ配信すべき2つの部分広告データを選び出す方法は、このような方法に限られない。限定ではなく例として、時間帯またはユーザの嗜好などに基づいて、端末20へ配信すべき2つの部分広告データを選び出してもよい。
【0333】
<第7実施例の効果>
第7実施例は、第1全体広告画像242a(限定ではなく、第1コンテンツ情報の一例)の一部である第1部分広告画像242b(限定ではなく、第1情報の一例)と、第2全体広告画像242a(限定ではなく、第2コンテンツ情報の一例)の一部である第2部分広告画像242b(限定ではなく、第2情報の一例)とを少なくともページ表示領域(限定ではなく、端末の表示領域の一例)に表示し、第1部分広告画像242bと第2部分広告画像242bとの少なくとも一部に重畳し、少なくとも一部に透過領域241aを有するメインコンテンツ情報(ウェブページ241)(限定ではなく、第3コンテンツ情報の一例)をページ表示領域に表示する。そして、ユーザによるページ表示領域に対するスクロール操作(限定ではなく、第1入力の一例)に基づいて、ページ表示領域上を移動させる制御を、ウェブページ241の少なくとも透過領域241aに実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1情報と第2情報とが表示領域において固定される一方、第1入力に基づいて、透過領域が表示領域上を移動することになる。このため、透過領域を介して第1情報と第2情報とをユーザに視認させることができる。
【0334】
また、第7実施例は、第1入力は、ユーザのスクロール操作であり、透過領域241aは、スクロール操作に基づく方向に移動される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、ユーザの意図する方向に透過領域が移動することにより、ユーザが第1情報と第2情報との少なくとも一方に注目する可能性を高めることができる。
【0335】
また、第7実施例は、第1コンテンツ情報は広告情報(限定ではなく例として、第1全体広告画像242a)であり、第1情報(限定ではなく例として、第1部分広告画像242b)はその一部である構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、表示領域上を移動する透過領域を介してユーザに広告情報の内容を認識させることができるため、広告効果を向上させることができる。
【0336】
また、第7実施例は、端末20が、通信I/F22によって第3コンテンツデータ(限定ではなく例として、メインコンテンツデータ)を受信することを含み、第3コンテンツ情報(限定ではなく例として、ビジネスニュースのウェブページ等)は、第3コンテンツデータに基づく構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第3コンテンツ情報を、端末の外部から受信したデータに基づいて表示させることが可能となる。
【0337】
また、第7実施例は、第3コンテンツ情報(限定ではなく例として、ビジネスニュースのウェブページ)が、文字情報または画像情報を含み、透過領域241aは、文字情報または画像情報を含まない構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第3コンテンツ情報と、透過領域を介して視認可能となる第1情報および第2情報とが区別しやすくなる。
【0338】
<他の効果>
第7実施例は、ユーザの入力に基づいて、第2レイヤに配置されたメインコンテンツ情報が有する透過領域は移動するが、第1レイヤに配置された複数の部分広告画像は、メインコンテンツ情報の透過領域とともに移動しない構成を有する。
【0339】
より具体的には、第7実施例は、ユーザの第1入力の方向に基づいて、制御部21によるページ表示領域上を移動させる制御を、透過領域241aに実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、ユーザが第1入力の方向を変更することで、透過領域の移動方向を変更することが可能となり、ユーザが第1情報と第2情報との少なくとも一方に注目する可能性を高めることができる。
【0340】
また、
図7-2に示す表示例では、ウェブページ241の最終部分[END]をページ表示領域まで移動させた状態において、ユーザは、透過領域241aを介して第2部分広告画像242bの全部を視認可能となる。
すなわち、ウェブページ241が初期位置にある場合に、第1部分広告画像242bの全部が透過領域241aを介して視認可能となり、ウェブページ241が末端位置にある場合に、第2部分広告画像242bの全部が透過領域241aを介して視認可能となる。
【0341】
ユーザがウェブページ241の内容を読み終えたときには、ウェブページ241が末端位置にあり、第2部分広告画像242bの全部が透過領域241aを介して視認可能となっている。また、ユーザがウェブページ241の内容を読み終えた後は、ウェブページ241がスクロールされない状態が継続することが多い。
つまり、ユーザがウェブページ241の内容を読み終えた後は、透過領域241aを介して第2部分広告画像242bが視認され得る状態が長く継続することが多いが、第2部分広告画像242bは、ユーザがウェブページ241をスクロールしなければ視認可能とならない。
【0342】
一方、ユーザがウェブページ241の内容を読む前は、ウェブページ241が初期位置にあり、第1部分広告画像242bの全部が透過領域241aを介して視認可能となっている。以上のことから、第1部分広告画像242bが視認される可能性は、第2部分広告画像242bが視認される可能性より高い。
従って、限定ではなく例として、第1部分広告画像242bは、第2部分広告画像242bと比べて、広告としての価値が高いとも言える。
【0343】
<第7変形例(1)>
第7実施例では、第1レイヤに配置された第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bの全領域に対して、一部に透過領域241aを有するメインコンテンツ情報(ウェブページ241)が重畳している例を示したが、このような構成に限定されず、第1レイヤに配置された第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bの一部領域に対して、一部に透過領域241aを有するメインコンテンツ情報(ウェブページ241)が重畳するようにしてもよい。
【0344】
また、第7実施例では、スクロール操作により、矩形の透過領域241aの全領域が移動する例を示したが、このような構成に限定されず、スクロール操作により、矩形の透過領域241aの一部が移動するようにしてもよい。
【0345】
また、第7実施例では、スクロール操作により、ウェブページ241における透過領域241aと他の領域(ニュース記事の文字領域等)とが一体となって移動する例を示したが、このような構成に限定されず、透過領域241aが他の領域から独立して移動可能であってもよい。
【0346】
<第7変形例(2)>
第7実施例では、第1コンテンツ情報および第2コンテンツ情報を広告情報としたが、第1コンテンツ情報および第2コンテンツ情報の少なくとも一方は広告情報に限らず、他のコンテンツ情報であってもよい。限定ではなく例として、第1コンテンツ情報および第2コンテンツ情報の少なくとも一方は、第3コンテンツ情報に関連するコンテンツ情報であってもよく、限定ではなく例として第3コンテンツ情報がニュース記事のドキュメントである場合に、第1コンテンツ情報および第2コンテンツ情報の少なくとも一方は、そのニュース記事に関連するニュース画像であり、第1情報および第2情報の少なくとも一方はそのニュース画像の一部であってもよい。
このような構成により得られる効果の一例として、第3コンテンツ情報に関連する情報の表示形態を多様化することができる。
【0347】
<第7変形例(3)>
第7実施例では、透過領域241aのサイズが部分広告画像242bのサイズと略同じ例を示した。このような構成に限定されず、透過領域241aのサイズは、部分広告画像242bのサイズより小さいか、または、それよりも大きくてもよい。
【0348】
<第7変形例(4)>
第7実施例では、第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bが横長の画像である例を示したが、第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bの少なくとも一方は縦長の画像であってもよい。
【0349】
また、第7実施例では、ウェブページ241が初期位置にある状態で、そのウェブページ241が有する透過領域241aがページ表示領域にあり、ユーザがこれを確認可能である例を示した(
図7-1、
図7-2を参照)。このような構成に限らず、ウェブページ241が初期位置にある状態では、そのウェブページ241が有する透過領域241aがページ表示領域にないようにしてもよい。
【0350】
<第7変形例(5)>
第7実施例では、第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bの2つの部分広告画像242bがページ表示領域に配置される例を示したが、ページ表示領域には、3つ以上の部分広告画像242bが配置されてもよい。
【0351】
図7-4~
図7-6に示す例では、第1レイヤに広告コンテンツ情報として3つの部分広告画像242bが配置され、第2レイヤにはメインコンテンツ情報としてビジネスニュースサイトのウェブページ241が配置されている。
具体的には、
図7-4に示すように、限定ではなく例として、第1レイヤには、下部にデジタル腕時計の第1部分広告画像242bが配置され、中央部にアナログ腕時計の第2部分広告画像242bが配置されている。また、これらに加えて、第1レイヤには、上部にペアウォッチの広告画像である第3部分広告画像242bが配置されている。また、第2レイヤにはウェブページ241が配置されている。
【0352】
第3部分広告画像242bは、第3全体広告画像242aの一部を、第1部分広告画像242bのサイズと略同じサイズでトリミングした横長の画像であり、第2部分広告画像242bの上側に隣接して配置される。すなわち、第1部分広告画像242b、第2部分広告画像242bおよび第3部分広告画像242bは、画面下部、画面中央部および画面上部にそれぞれ位置する。
第3部分広告画像242bのページ表示領域に対する相対位置は、固定されている。すなわち、第1部分広告画像242b、第2部分広告画像242bおよび第3部分広告画像242bは、ユーザがウェブページ241をスクロールしても位置を変えない。
【0353】
図7-5に示すように、この例では、ウェブページ241の縦幅は、ページ表示領域の縦幅よりも大きいため、ウェブページ241の全体がページ表示領域に収まりきれない。その結果、ウェブページ241が初期位置にある状態では、ページ表示領域には、ウェブページ241の先頭部分[TOP]を含むウェブページ241の一部が表示され、ウェブページ241の最終部分[END]を含む残りの部分は非表示となっている。また、ウェブページ241の長さが長いため、透過領域241aの移動距離も大きい。
【0354】
透過領域241aは、第1部分広告画像242bのサイズと略同じサイズを有し、ページ表示領域の下端に配置される。このため、透過領域241aを介して、画面下部の第1部分広告画像242bの全部が視認される状態となる。
【0355】
ウェブページ241が初期位置にある場合に、ユーザがページ表示領域(ただし、透過領域241aとは異なる領域)をタッチして、画面上方向に指を動かすスクロール動作を行うことで、ウェブページ241が画面上方向にスクロールする。これに伴い、透過領域241aが、上側へ移動し、第1部分広告画像242bの上側の一部と、第2部分広告画像242bの下側の一部とが、透過領域241aを介して視認される状態となる。透過領域241aが、さらに上側へ移動すると、透過領域241aと第2部分広告画像242bとが重畳し、ユーザが、透過領域241aを介して第2部分広告画像242bの全部を視認可能な状態となる。
【0356】
図7-6に示すように、ユーザがスクロール動作をさらに継続して、ウェブページ241を画面上方向にスクロールさせると、透過領域241aが、さらに上側へ移動し、第2部分広告画像242bの上側の一部と、第3部分広告画像242bの下側の一部とが、透過領域241aを介して視認される状態となる。そして、ユーザがスクロール動作を継続し、ウェブページ241の最終部分[END]をページ表示領域まで移動させると、ウェブページ241が画面上方向にスクロールすることに伴い、透過領域241aも画面上方向にスクロールし、透過領域241aと第3部分広告画像242bとが重畳する。
従って、ウェブページ241の最終部分[END]をページ表示領域まで移動させた状態において、透過領域241aを介して第3部分広告画像242bの全部を視認可能となる。
【0357】
ユーザがウェブページ241の内容を読む前は、ウェブページ241が初期位置(TOP)にあり、第1レイヤの下部の第1部分広告画像242bの全部が、ウェブページの透過領域241aを介して視認可能となっている。
一方、ユーザがウェブページ241の内容を読み終えた後は、ウェブページ241が最終位置(END)にあり、第1レイヤの上部の第3部分広告画像242bの全部が、ウェブページの透過領域241aを介して視認可能となっている。
【0358】
ユーザがウェブページ241の内容を読み終えた後は、その位置からウェブページを移動させないことが多いため、透過領域241aを介して第3部分広告画像242bが視認され得る状態が長く継続することが多い。しかし、その一方で、第3部分広告画像242bは、ユーザがウェブページ241をスクロールしなければ視認可能とならない。
【0359】
一方、第2部分広告画像242bは、ユーザがウェブページ241の内容を読んでいる最中に透過領域241aを介して視認可能となる。つまり、透過領域241aを介して第2部分広告画像242bが視認され得る状態が継続する時間は短いことが多い。
【0360】
以上のことから、限定ではなく例として、第1部分広告画像242bの広告としての価値が最も高く、第3部分広告画像242bの広告としての価値がその次に高く、第2部分広告画像242bの広告としての価値が最も低いと言うこともできる。
【0361】
<第7変形例(5)の効果>
本変形例では、第1全体広告画像242a(限定ではなく、第1コンテンツ情報の一例)とは異なる第3全体広告画像242a(限定ではなく、第4コンテンツ情報の一例)の一部である第3部分広告画像242b(限定ではなく、第3情報の一例)をページ表示領域(限定ではなく、端末の表示領域の一例)に表示する。
透過領域241aは、第3部分広告画像242b(限定ではなく、第3情報の一例)の辺の長さ、または第3部分広告画像242bの大きさに基づいて、設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1情報および第2情報に加えて、第3情報を視認可能とする透過領域を設定することができる。
【0362】
<第7変形例(6)>
第7実施例では、異なる種類の時計についての2つの部分広告画像242bがページ表示領域に配置される例を示し、第7変形例(5)では、異なる種類の時計についての3つの部分広告画像242bがページ表示領域に配置される例を示した。このような構成に限定されず、ページ表示領域には、品質等の異なる商品についての2つ以上の部分広告画像242bが配置されてもよい。
【0363】
図7-7~
図7-9に示す例では、第1レイヤに広告コンテンツ情報として3つの部分広告画像242bが配置され、第2レイヤにはメインコンテンツ情報としてビジネスニュースサイトのウェブページ241が配置されている。
具体的には、
図7-7に示すように、限定ではなく例として、第1レイヤには、中央部に今月のおすすめビジネス書ランキング3位と2位と1位とにそれぞれ対応する第1部分広告画像242bと第2部分広告画像242bと第3部分広告画像242bとが下から順に配置されている。また、第2レイヤにはウェブページ241が配置されている。
【0364】
第1部分広告画像242b、第2部分広告画像242bおよび第3部分広告画像242bは、何れも横長の画像であり、略同じサイズを有する。第2部分広告画像242bは、第1部分広告画像242bの上側に隣接して配置され、第3部分広告画像242bは、第2部分広告画像242bの上側に隣接して配置される。すなわち、第1レイヤには、下側から上側に向かって、ランキングが3位、2位および1位のビジネス書の部分広告画像242bが配置される。
第1部分広告画像242b、第2部分広告画像242bおよび第3部分広告画像242bのページ表示領域に対する相対位置は、固定されている。
【0365】
図7-8に示すように、ウェブページ241の縦幅は、ページ表示領域の縦幅よりも大きいため、ウェブページ241の全体がページ表示領域に収まりきれない。その結果、ウェブページ241が初期位置にある状態では、ページ表示領域には、ウェブページ241の先頭部分[TOP]を含むウェブページ241の一部が表示され、ウェブページ241の最終部分[END]を含む残りの部分は非表示となっている。
【0366】
透過領域241aは、横幅が縦幅よりも大きい横長の領域であり、第1部分広告画像242bの横幅と略同じ横幅を有するが、限定ではなく例として、第2部分広告画像242bの縦幅の略1.7倍の縦幅を有する。また、透過領域241aの下端には、「今月のおすすめビジネス書ランキング」の文字列が付された不透明のラベル241bが配置される。
【0367】
透過領域241aは、ウェブページ241が初期位置にある場合に、第1部分広告画像242bと重畳するように配置される。このため、第1部分広告画像242bと第2部分広告画像242bの下側の一部とが、透過領域241aを介して視認される状態となる。
【0368】
ウェブページ241が初期位置にある場合に、ユーザがページ表示領域(ただし、透過領域241aとは異なる領域)をタッチして、画面上方向に指を動かすスクロール動作を行うことで、ウェブページ241が画面上方向にスクロールする。これに伴い、透過領域241aが上側へ移動し、第1部分広告画像242bの上側の一部と、第2部分広告画像242bとが、透過領域241aを介して視認される状態となる。
【0369】
その後、ユーザがスクロール動作を継続して、ウェブページ241の最終部分[END]をページ表示領域まで移動させると、ウェブページ241が画面上方向にスクロールすることに伴い、透過領域241aも画面上方向にスクロールし、透過領域241aと第2部分広告画像242bの上側の一部および第3部分広告画像242bとが重畳する。すなわち、ウェブページ241が末端位置にある状態では、ユーザが、透過領域241aを介して第2部分広告画像242bの上側の一部と第3部分広告画像242bとを視認可能となる。
【0370】
なお、ここではビジネス書のランキングが下側から上側に向かって上昇するように3つの部分広告画像242bを並べる例を示したが、このような構成に限らず、よりランキングの高いビジネス書の部分広告画像242bが、より広告価値の高い位置に配置されるように3つの部分広告画像242bを並べてもよい。
【0371】
限定ではなく例として
図7-9に示す例では、ランキングが1位のビジネス書に対応する第3部分広告画像242bが最も広告価値の高い下側に配置される。また、ランキングが2位のビジネス書に対応する第2部分広告画像242bが2番目に広告価値が高い上側に配置される。そして、ランキングが3位のビジネス書に対応する第1部分広告画像242bが最も広告価値が低い中央に配置される。すなわち、第1レイヤには、下側から上側に向かって、ランキング1位、3位および2位のビジネス書にそれぞれ対応する第3部分広告画像242b、第2部分広告画像242bおよび第1部分広告画像242bが配置される。
【0372】
<第7変形例(3)の効果>
本変形例は、第1部分広告画像242b(限定ではなく、第1情報の一例)と第2部分広告画像242b(限定ではなく、第2情報の一例)とは、コンテンツの内容に基づくページ表示領域(限定ではなく、端末の表示領域の一例)の表示位置に表示される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1情報と第2情報とを、コンテンツの内容の順に並ぶように表示領域に表示することで、コンテンツの内容をユーザに分かりやすくすることができる。また、コンテンツの内容の順と、情報の配置位置の広告価値の順とが一致するように第1情報と第2情報とを表示領域に表示することで、コンテンツの内容に応じた広告価値を有する位置に情報を表示することができる。
【0373】
さらに、本変形例は、第1部分広告画像242b(限定ではなく、第1情報の一例)と第2部分広告画像242b(限定ではなく、第2情報の一例)と第3部分広告画像242b(限定ではなく、第3情報の一例)とは、コンテンツの内容に基づくページ表示領域(限定ではなく、端末の表示領域の一例)の表示位置に表示される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1情報と第2情報と第3情報とを、コンテンツの内容の順に並ぶように表示領域に表示することで、コンテンツの内容をユーザに分かりやすくすることができる。また、コンテンツの内容の順と情報の配置位置の広告価値の順とが一致するように第1情報と第2情報と第3情報とをページ表示領域に表示することで、コンテンツの内容に応じた広告価値を有する位置に情報を表示することができる。
【0374】
なお、本変形例では、3つの部分広告画像242bがページ表示領域に配置される例を示したが、このような構成に限定されず、2つの部分広告画像242b、または4つ以上の部分広告画像242bがページ表示領域に配置されるようにしてもよい。
【0375】
<第8実施例>
第8実施例は、限定ではなく例として、第1部分広告画像242bに対するユーザの第2入力に基づいて、その第1部分広告画像242bに対応する全体広告画像242aを視認可能にする実施例である。また、第2部分広告画像242bに対するユーザの第3入力に基づいて、その第2部分広告画像242bに対応する全体広告画像242aを視認可能にする実施例である。第8実施例は、限定ではなく例として
図7-3に示される重畳表示処理(A4)の実行後に実行される。
第8実施例は、第5実施例に対応するが、端末20において、全体広告画像を視認可能にする制御の実行対象が、1つの部分広告画像ではなく複数の部分広告画像に拡張されている点が異なる。
【0376】
第8実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0377】
<表示画面例>
図8-1に示す表示画面では、限定ではなく例として
図7-3の重畳表示処理(A4)の実行後にスクロール操作(A5~A13)が行われたことにより、ウェブページ241が初期位置から画面上方向にスクロールする(A7)。これに伴い、透過領域241aが、上側へ移動し、第1部分広告画像242bの上側の一部と、第2部分広告画像242bの下側の一部とが、透過領域241aを介して視認される状態となっている。
【0378】
この状態で、ユーザが、視認可能となっている第1部分広告画像242b(限定ではなく第1情報の一例)を、短く1回タッチするタッチ操作(限定ではなく、第2入力の一例)をタッチパネル上で行うことにより、その第1部分広告画像242bに対応する第1全体広告画像242aが視認可能となる。第1部分広告画像242bは、ページ表示領域全体に表示される縦長の広告画像である。
【0379】
第1全体広告画像242aは、第1部分広告画像242bの全領域を含み、第1部分広告画像242bに含まれない領域も含む画像である。この例では、第1部分広告画像242bに含まれる情報は、デジタル腕時計の文字盤の外観と発売日のみである。これに対して、第1全体広告画像242aは、デジタル腕時計の文字盤の外観と発売日とを下部に含み、上部にはデジタル腕時計のベルトと製品の製品名と広告文とを含む。
すなわち、この例では、第1部分広告画像242bは、第1全体広告画像242aの下部をトリミングした広告画像として設定されている。
【0380】
第2全体広告画像242aは、第2部分広告画像242bの全領域を含み、第2部分広告画像242bに含まれない領域も含む画像である。この例では、第2部分広告画像242bに含まれる情報は、アナログ腕時計の文字盤の外観のみである。これに対して、第2全体広告画像242aは、アナログ腕時計の一方のベルトと製品名と広告文とを上部に含み、下部にはアナログ腕時計の他方のベルトと製品の発売日とを含む。
すなわち、この例では、第2部分広告画像242bは、第2全体広告画像242aの上下方向中央部をトリミングした広告画像として設定されている。
【0381】
<処理>
図8-2は、本実施例における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、端末20の表示処理部211が実行する全体広告表示処理を左側に、サーバ10の配信処理部111が実行する全体広告配信処理を右側にそれぞれ示している。
なお、先に説明したフローチャートと同一のステップには同一の符号を付して再度の説明を省略し、異なるステップに着目して説明する。
【0382】
以下説明するフローチャートは、あくまでも本実施例における処理を例示するものに過ぎず、以下説明するフローチャートにおいて、一部のステップを実行しなくてもよいし、追加のステップを挿入してもよい。
【0383】
図8-2は、
図5-2のフローチャートに、第1全体広告画像242aまたは第2全体広告画像242aを表示させるための操作のステップ(限定ではなく例として、A21のステップ)と、その操作によって選択された全体広告画像の種類を判定するステップ(限定ではなく例として、A22のステップ)等とを追加したフローチャートである。
【0384】
端末20は、メインコンテンツ情報の透過領域241aと第1部分広告画像242bの上側の一部および第2部分広告画像242bの下側の一部とが重畳している状態で、第1部分広告画像242bまたは第2部分広告画像242bに対する広告タッチ操作が行われたか否かを判定する(A21)。
【0385】
ユーザが、第1部分広告画像242bまたは第2部分広告画像242bにタッチする操作を行った場合(A21:Yes)、端末20は、ユーザがタッチした部分広告画像242bが第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bのいずれであるかを判定する選択広告判定処理を行う(A22)。
【0386】
端末20は、ユーザが第1部分広告画像242bにタッチする操作(限定ではなく、第1情報に対する第2入力の一例)を行ったと判定した場合、その部分広告画像242bの広告番号を含む広告要求を通信I/F22によってサーバ10に送信する。一方、端末20は、ユーザが第2部分広告画像242bにタッチする操作(限定ではなく、第2情報に対する第3入力の一例)を行ったと判定した場合、その部分広告画像242bの広告番号を含む広告要求を通信I/F22によってサーバ10に送信する(A23)。
【0387】
なお、ユーザが、第1部分広告画像242bまたは第2部分広告画像242bをタッチする操作を行うことは、その部分広告画像242bに重畳している透過領域241aをタッチする操作を行うことにも相当する。
【0388】
端末20は、広告番号に基づいてサーバ10が識別した全体広告データ(限定ではなく例として第1部分広告画像242bまたは第2部分広告画像242bに関するデータを含む)を受信する。そして、端末20は、全体広告データに基づく第1部分広告画像242bまたは第2部分広告画像242bを第1レイヤに配置し、第2レイヤに配置しているウェブページ241の全体を透過領域241aに設定して(A25)、全体広告表示処理を終了する。
これにより、第1レイヤに配置された第1部分広告画像242bまたは第2部分広告画像242bの全体をユーザが視認可能となる。
【0389】
<第8実施例の効果>
第8実施例は、表示部24のページ表示領域は、縦方向が横方向よりも長い縦長の領域であり、全体広告データに基づく第1全体広告画像242aは、縦方向の第1辺と、第1辺よりも短い横方向の第2辺とを有し、第1部分広告画像242bは、縦方向の第3辺と、第3辺よりも長い横方向の第4辺を有し、第3辺がページ表示領域の長手方向に沿って配置され、第4辺がページ表示領域の短手方向に沿って配置されてページ表示領域に表示される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1情報を第3辺が第4辺よりも短い横長の情報とすることで、ユーザの視認性を高めることができる。
【0390】
また、第8実施例は、第1全体広告画像242aは、第1辺が長手方向に沿って配置され、第2辺が短手方向に沿って配置されてページ表示領域に表示される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1辺が第2辺よりも長い縦長の第1コンテンツ情報を表示させることで、第1コンテンツ情報にユーザを注目させて情報の表示効果を高めることができる。
【0391】
また、第8実施例は、端末20のユーザによる第1部分広告画像242bに対する第2入力に基づいて、第1全体広告画像242aを端末20のユーザに対して視認可能にする制御を制御部21によって実行し、端末20のユーザによる第2部分広告画像242bに対する第3入力に基づいて、第2全体広告画像242aを端末20のユーザに対して視認可能にする制御を制御部21によって実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1情報に興味を持ったユーザを第1コンテンツ情報に誘導することができるとともに、第2情報に興味を持ったユーザを第2コンテンツ情報に誘導することができる。
【0392】
また、第8実施例は、端末20のユーザによる第1部分広告画像242bに対する第2入力または、端末20のユーザによる第2部分広告画像242bに対する第3入力に基づいて、メインコンテンツ情報が配置されている第2レイヤの領域全体を透過領域とする構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、限定ではなく例として、第1コンテンツ情報または第2コンテンツ情報を配置するレイヤを第1レイヤよりも上位の第2レイヤに変更することなく、第1コンテンツ情報または第2コンテンツ情報を視認可能とすることができる。
【0393】
また、第8実施例は、端末20のユーザによる第1部分広告画像242bに対する第2入力は、端末20のユーザによる第1部分広告画像242bをタッチする操作であり、
端末20のユーザによる第2部分広告画像242bに対する第3入力は、端末20のユーザによる第2部分広告画像242bをタッチする操作である構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、限定ではなく例としてユーザが第1情報または第2情報に興味を持ったような場合に、その表示領域をタッチする操作を行うことで、第1コンテンツ情報または第2コンテンツ情報をそれぞれ表示させることができる。
【0394】
<第8変形例(1)>
第8実施例は、第1レイヤに第1全体広告画像242aまたは第2全体広告画像242aを配置した状態で、第2レイヤに配置されたウェブページ241の領域全体を透過領域241aとすることにより、第1全体広告画像242aまたは第2全体広告画像242aの全体を視認可能としたが、このような構成に限られない。
【0395】
具体的には、限定ではなく例として、ユーザが第1部分広告画像242bをタッチしたことに基づいて、第2レイヤには第1全体広告画像242aが配置されるか、または、ユーザが第2部分広告画像242bをタッチしたことに基づいて、第2レイヤには第2全体広告画像242aが配置され、第1レイヤには透過領域241aを含むウェブページが配置されるようにしてもよい。
【0396】
すなわち、ユーザの入力に基づいて、第1レイヤに配置されている広告情報と第2レイヤに配置されているメインコンテンツ情報とをスワップするレイヤチェンジが実行され、結果として広告情報がメインコンテンツ情報よりも上位のレイヤに配置されることにより、広告情報の全体が視認可能となるようにしてもよい。
このような構成により得られる効果の一例として、透過領域を変更することなく、第1コンテンツ情報または第2コンテンツ情報を視認可能とすることができる。
【0397】
<第8変形例(2)>
第8実施例において、A25の処理が実行されて、第1全体広告画像242aまたは第2全体広告画像242aが視認可能となった後、所定期間(所定時間)が経過したこと、または、ユーザがメインコンテンツ情報を再び視認可能とするための操作を実行したことに基づいて、第2レイヤに配置されたウェブページ241が再び視認可能となるようにしてもよい。
【0398】
限定ではなく例として、ユーザが、
図8-1に示される第1全体広告画像242aの右上に表示されている「×」と示された消去アイコン242cにタッチすることで、第1全体広告画像242aの一部(デジタル腕時計の文字盤の上側)が第2部分広告画像242bに置き換えられることで、第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bが第1レイヤに配置される。また、第2レイヤにおける透過領域設定が解除されて、再び第2レイヤのウェブページ241を視認可能となる。
【0399】
同様に、ユーザが、
図8-1に示される第2全体広告画像242aの右上に表示されている「×」と示された消去アイコン242cにタッチすることで、第2全体広告画像242aの一部(アナログ腕時計の文字盤の下側)が第1部分広告画像242bに置き換えられることで、第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bが第1レイヤに配置される。また、第2レイヤにおける透過領域設定が解除されて、再び第2レイヤのウェブページ241を視認可能となる。このとき、第2レイヤのウェブページ241は、第1レイヤの第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bに重畳した状態となっており、透過領域241aを介して第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bの少なくとも一方を視認可能となっている。
【0400】
なお、第8変形例(1)に関しても、第1全体広告画像242aまたは第2全体広告画像242aが視認可能となった後、所定期間(所定時間)が経過したこと、または、ユーザがメインコンテンツ情報を再び視認可能とするための操作を実行したことに基づいて、一旦は第1レイヤに配置されたウェブページ241が、再び第2レイヤに配置されることで視認可能となるようにしてもよい。
【0401】
限定ではなく例として、ユーザが、
図8-1に示される第1全体広告画像242aの右上に表示されている「×」と示された消去アイコン242cにタッチした場合には、第1全体広告画像242aの一部(デジタル腕時計の文字盤の上側)が第2部分広告画像242bに置き換えられることで、第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bが第2レイヤに配置される。同様に、ユーザが、第2全体広告画像242aの右上に表示されている「×」と示された消去アイコン242cにタッチした場合には、第2全体広告画像242aの一部(アナログ腕時計の文字盤の下側)が第1部分広告画像242bに置き換えられることで、第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bが第2レイヤに配置される。
【0402】
そして、第1レイヤに配置されているメインコンテンツ情報と第2レイヤに配置されている広告情報とをスワップするレイヤチェンジが実行され、結果としてメインコンテンツ情報が、広告情報よりも上位のレイヤに再び配置されることにより、メインコンテンツ情報が視認可能となるようにしてもよい。このとき第2レイヤのウェブページ241は、第1レイヤの第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bに重畳した状態となっており、透過領域241aを介して第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bの少なくとも一方を視認可能となっている。
【0403】
<第8変形例(3)>
図8-1に示した例では、第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bが静止画像であり、その第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bにそれぞれ対応した第1全体広告画像242aおよび第2全体広告画像242aも静止画像である。
【0404】
しかしながら、前述したように、第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bの少なくとも一方は、静止画像と動画像の何れの画像であってもよく、第1全体広告画像242aおよび第2全体広告画像242aの少なくとも一方も、静止画像と動画像の何れの画像であってもよい。
【0405】
限定ではなく例として、第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bは、アニメーションGIF(Animated Graphic Interchange Format)の先頭画像の一部をトリミングした画像である。そして、これらにそれぞれ対応する第1全体広告画像242aおよび第2全体広告画像242aは、その先頭画像を含むアニメーションGIF(Animated Graphic Interchange Format)の動画像であってもよい。
【0406】
また、これに限らず、第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bは、MPEG(Moving Picture Experts Group)の先頭フレームの一部をトリミングした画像である。そして、これらにそれぞれ対応する第1全体広告画像242aおよび第2全体広告画像242aは、その先頭フレームを含むMPEG規格(限定ではなく、MPEG-1、MPEG-2、およびMPEG-4のいずれか)の動画像であってもよい。
【0407】
限定ではなく例として、第2部分広告画像242bがユーザによりタッチされたことに基づいて、動画像である第2全体広告画像242aの再生が開始される。本例では、
図3-4に示す例と同様に、第2部分広告画像242bが表示されていた期間は停止していたアナログ腕時計の秒針が、第2全体広告画像242aが表示されたことに基づいて動作を開始する。
【0408】
限定ではなく例として、第1部分広告画像242bがユーザによりタッチされたことに基づいて、動画像である第1全体広告画像242aの再生が開始される。本例では、第1部分広告画像242bが表示されていた期間は停止していたデジタル腕時計の秒数の表示部が、第1全体広告画像242aが表示されたことに基づいて動作を開始する。
【0409】
本変形例は、第1全体広告画像242aが、動画広告画像であり、第1部分広告画像242bに対する端末20のユーザによる第2入力に基づいて、動画広告画像の再生を制御部21によって実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、静止していた広告情報がユーザの入力に基づいて動き出すことによる意外性を生じさせ、ユーザを第1コンテンツ情報に注目させることができる。
【0410】
<第9実施例>
第9実施例は、上記の実施例に、第1部分広告画像242b、第2部分広告画像242bおよび第3部分広告画像242bならびに透過領域241aの設定と、第1部分広告画像242b、第2部分広告画像242bおよび第3部分広告画像242bに基づく課金処理とが追加された実施例である。
第9実施例は、第6実施例に対応するが、部分広告画像が1つではなく複数である点が異なる。
【0411】
第9実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0412】
<機能構成>
(1)サーバの機能構成
図9-1に示すメインコンテンツデータベース152には、限定ではなく例として、メインコンテンツデータに基づくメインコンテンツ情報を識別するメインコンテンツIDと、そのメインコンテンツIDのメインコンテンツデータが記憶されている記憶領域と、そのメインコンテンツIDのメインコンテンツデータに関連付けられている第1広告、第2広告および第3広告の各々の表示に用いる情報と、そのメインコンテンツIDのメインコンテンツ情報における透過領域の設定範囲とが関連付けて記憶されている。
【0413】
第1広告、第2広告および第3広告は、それぞれ画面下部、画面中央部および画面上部に表示される広告である。第1広告、第2広告および第3広告の各々の表示に用いる情報は、広告(メインコンテンツ情報とともに端末20に表示させる広告情報)を識別する広告番号と、その広告番号の広告を提供する広告主を識別する広告主IDと、その広告番号の広告に関する部分広告画像を識別する画像IDと、その広告番号の広告に関する全体広告画像を識別する画像IDと、を含む。
【0414】
本例では、部分広告画像の画像IDと、その部分広告画像に対応した全体広告画像の画像IDには、共通の広告番号が含まれている。そのためサーバ10では、広告番号に基づいて、その広告番号の広告を構成する部分広告画像と全体広告画像とを識別することが可能である。
【0415】
(2)広告主による部分広告画像の設定
本実施例において、第1部分広告画像、第2部分広告画像および第3部分広告画像といった部分広告画像、ならびに全体広告画像における部分広告画像の表示位置については、広告主が任意に設定することが可能である。
【0416】
広告主は、限定ではなく例として、前述した設定装置を操作することによって、部分広告画像を設定することが可能である。
本例では、広告主は、設定装置の表示部に全体広告画像を表示させた状態で、部分広告画像の領域を指定する操作を行う。このとき、所定のサイズの矩形のトリミング範囲が全体広告画像に表示される。このトリミング範囲の縦幅は、端末20のページ表示領域の縦幅の略1/3であり、トリミング範囲の横幅は、端末20のページ表示領域の横幅よりもわずかに小さい横幅(限定ではなく例として、端末20のページ表示領域の横幅の90%程度)である。広告主がそのトリミング範囲の位置を変更する操作を行うことで、トリミング範囲によって指定された領域が、全体広告画像からトリミングされて部分広告画像として設定される。
【0417】
また、広告主は、トリミングした部分広告画像について、端末20のページ表示領域における表示位置を設定する操作を行う。限定ではなく例として、広告主は、画面下部、画面中央部および画面上部の中からいずれか1つを選択する操作を行う。設定装置は、広告主の操作に基づいて、広告主の選択結果に基づく部分広告画像の表示位置ならびに全体広告画像のデータおよび部分広告画像のデータを含む登録要求をサーバ10へ送信する。
【0418】
サーバ10は、通信I/F14によって設定装置から登録要求を受信すると、受信した登録要求に含まれる全体広告画像のデータおよび部分広告画像のデータを、全体広告データベース153a(
図6-2参照)および部分広告データベース153b(
図6-3参照)にそれぞれ記憶させる。
【0419】
また、サーバ10は、限定ではなく例として、送信元の設定装置の固有アドレスから広告主IDを特定するとともに、固有の広告番号を割り当て、登録要求に含まれる部分広告画像の表示位置ならびに広告番号、広告主ID、部分広告画像の画像IDおよび全体部分広告画像の画像IDと、メインコンテンツIDと、を関連付けてメインコンテンツデータベース152に記憶させる。
【0420】
(3)サーバによる透過領域の設定
部分広告画像が設定されると、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、部分広告画像の横幅および縦幅に基づいて、その部分広告画像に関連付けられたメインコンテンツ情報(ウェブページ)の透過領域を設定する。
【0421】
サーバ10は、限定ではなく例として、部分広告画像の横幅と略同じ横幅(限定ではなく例として、部分広告画像の横幅の90%~110%)を透過領域の横幅とし、部分広告画像の縦幅と略同じ縦幅(限定ではなく例として、部分広告画像の縦幅の90%~110%)を透過領域の縦幅とすることで、透過領域のサイズ(大きさ)を設定する。
【0422】
なお、これとは異なり、サーバ10が、部分広告画像の横幅および縦幅のうちのいずれか一方に基づいて透過領域のサイズ(大きさ)を設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0423】
また、サーバ10は、メインコンテンツ情報(ウェブページ)における透過領域の位置を決定する。具体的には、サーバ10は、限定ではなく例として、ウェブページが初期位置にある状態で、端末20のページ表示領域の下側に配置された第1部分広告画像と重畳するように透過領域の位置を決定する。
【0424】
<第9実施例の効果>
第9実施例は、第1部分広告画像242bがページ表示領域に表示される表示位置が、広告主によって設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末の表示領域において、事業者(限定ではなく例として広告主)の望む位置に第1情報を表示することができるため、事業者は期待通りの表示効果を得ることができる。
【0425】
また、第9実施例は、広告コンテンツデータ(限定ではなく例として、全体広告画像を含む全体広告データ)は、広告主によって端末20への送信が依頼され、広告コンテンツ情報のうちの部分広告画像は、広告主によって設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、事業者(限定ではなく例として広告主)が第1コンテンツ情報のうちのユーザに注目させたい情報を第1情報として設定することができる。
【0426】
また、第9実施例は、全体広告データには全体広告画像のデータが含まれており、全体広告画像は広告番号によって部分広告画像と関連付けられている構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、限定ではなく例として、まず第1情報を表示させて、その後に、第1情報に対応した第1コンテンツ情報を表示させるといったことが可能となる。
【0427】
また、第9実施例は、透過領域は、部分広告画像の辺の長さ、または部分広告画像のサイズに基づいて設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1情報に適した透過領域を設定することができる。
【0428】
<第9変形例(1)>
第9実施例では、画面下部、画面中央および画面上部に表示する部分広告画像が、広告主によって設定される例を示したが、このような形態に限られない。
限定ではなく例として、サーバ10が、画面下部、画面中央および画面上部に表示する部分広告画像を選択・設定するようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0429】
本変形例において、サーバ10の記憶部15には、広告課金テーブル154dがさらに記憶される。
【0430】
図9-2に示す広告課金テーブル154dには、限定ではなく例として、ページ表示領域に配置される部分広告の数(以下、「部分広告数」と称する。)と、その表示位置と、その部分広告の部分広告画像に対応する全体広告画像が端末20に1回表示される毎に広告主に課金される金額である課金額との関係が含まれる。
【0431】
本例では、ページ表示領域に3つの部分広告が配置される場合、「画面中央部」、「画面上部」および「画面下部」の順に、「全体広告画像1回表示あたりの課金額」が高くなる。これは、第7変形例(5)で示したように、限定ではなく例として、画面下部の第1部分広告画像242bの広告としての価値が最も高く、画面上部の第3部分広告画像242bの広告としての価値がその次に高く、画面中央部の第2部分広告画像242bの広告としての価値が最も低いためである。
【0432】
また、ページ表示領域に2つの部分広告が配置される場合、「画面上部」および「画面下部」の順に、「全体広告画像1回表示あたりの課金額」が高くなる。これは、第7実施例で示したように、画面下部の第1部分広告画像242bは、画面上部の第2部分広告画像242bと比べて、広告としての価値が高いためである。
【0433】
<処理>
図9-3は、本変形例における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、サーバ10の配信処理部111が実行する配信処理、端末20の表示処理部211が実行する表示処理、をそれぞれ示している。
なお、先に説明したフローチャートと同一のステップには同一の符号を付して再度の説明を省略し、異なるステップに着目して説明する。
【0434】
以下説明するフローチャートは、あくまでも本変形例における処理を例示するものに過ぎず、以下説明するフローチャートにおいて、一部のステップを実行しなくてもよいし、追加のステップを挿入してもよい。
【0435】
図9-3は、
図7-3のフローチャートにおいて、部分広告決定処理のステップ(限定ではなく例として、B4のステップ)と、部分広告データを識別する処理(限定ではなく例として、B5のステップ)と、の代わりに、第1の部分広告関連処理(限定ではなく例として、B14のステップ)を追加したフローチャートである。
【0436】
B1の後、サーバ10は、第1の部分広告関連処理を実行する(B14)。
第1の部分広告関連処理では、配信したメインコンテンツデータの内容を解析し、その内容に基づき、ページ表示領域に配置する部分広告画像の個数、内容、配置位置、課金額等を決定する。
【0437】
サーバ10は、部分広告画像の個数を「2」に決定した場合、決定した内容の第1部分広告データおよび第2部分広告データを部分広告データベース153bから識別し、識別したこれらの部分広告データを、通信I/F14によって端末20に送信して(B7)、処理を終了する。
【0438】
なお、サーバ10は、部分広告画像の個数を「3」に決定した場合、決定した内容の第1部分広告データ、第2部分広告データおよび第3部分広告データを部分広告データベース153bから識別し、識別したこれらの部分広告データを、通信I/F14によって端末20に送信する。
【0439】
図9-4は、第1の部分広告関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。
サーバ10は、限定ではなく例として、配信対象となるメインコンテンツデータ(限定ではなく例としてニュースサイトのウェブページ241に関するデータを含む)の縦幅に基づいて、ページ表示領域に表示すべき部分広告画像242bの個数(部分広告数)を決定する。
【0440】
限定ではなく例として、サーバ10は、限定ではなく例として
図7-1に示すように、メインコンテンツデータの縦幅が小さい場合、ウェブページ241のスクロール量も小さくなるので、ページ表示領域に表示すべき部分広告画像242bの個数を「2」と決定する。
一方、限定ではなく例として、サーバ10は、限定ではなく例として
図7-3および
図7-4に示すように、メインコンテンツデータの縦幅が大きい場合、ウェブページ241のスクロール量も大きくなるので、ページ表示領域に表示すべき部分広告画像242bの個数を「3」と決定する。
【0441】
本例では、サーバ10は、限定ではなく例として、メインコンテンツデータの縦幅が所定の閾値より小さい場合、ページ表示領域に表示すべき部分広告画像242bの個数を「2」と決定し、メインコンテンツデータの縦幅がその閾値以上である場合、ページ表示領域に表示すべき部分広告画像242bの個数を「3」と決定する(C1)。
【0442】
次いで、サーバ10は、送信対象とする部分広告データを識別する(C8)。
具体的には、限定ではなく例として、サーバ10は、所定の広告番号の末尾に「-part」を付することで部分広告画像の画像IDを生成する。そして、サーバ10は、
図6-3に示す部分広告データベース153bを参照し、生成した部分広告画像の画像IDに対応付けられた部分広告画像の記憶領域に基づいて、送信対象とする部分広告データを識別する。
【0443】
次いで、サーバ10は、部分広告数および表示位置に基づいて課金額を決定する(C11)。
本例では、サーバ10は、
図9-5に示す広告課金テーブル154dを参照し、ページ表示領域に表示すべき部分広告画像242bの個数を「2」と決定した場合、第1広告に対応する全体広告画像が表示された場合の課金額を決定し、決定した課金額をその全体広告画像に関連付ける。同様に、サーバ10は、第2広告に対応する全体広告画像が表示された場合の課金額を決定し、決定した課金額をその全体広告画像に関連付ける。
また、サーバ10は、ページ表示領域に表示すべき部分広告画像242bの個数を「3」と決定した場合、第1広告、第2広告および第3広告にそれぞれ対応した全体広告画像が表示された場合の各課金額を決定し、決定した各課金額を各全体広告画像にそれぞれ関連付ける。
【0444】
なお、前述したように、広告主への課金額を、部分広告画像が表示された場合の課金額とし、サーバ10が、部分広告画像が表示された場合の課金額を決定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0445】
<第9変形例(1)の効果>
本変形例は、広告主によってユーザの端末20への広告コンテンツデータ(限定ではなく例として、全体広告画像を含む全体広告データ)の送信が依頼され、部分広告画像(限定ではなく、第1情報の一例)がページ表示領域(限定ではなく、表示領域の一例)に表示される表示位置に基づいて、広告コンテンツデータについての広告主への課金額が設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、限定ではなく例として、ユーザが第1情報を視認する機会が多い位置に表示されたときの課金額を高く設定し、ユーザが第1情報を視認する機会が少ない位置に表示されたときの課金額を低く設定することができる。すなわち、ユーザが第1情報を視認する可能性に応じた適正な課金額を設定することができる。
【0446】
本変形例は、部分広告画像(限定ではなく、第1情報の一例)が、第1領域(限定ではなく例として、画面下部または画面上部)に表示される場合より、端末20のページ表示領域の下端または上端を含まない第2領域(限定ではなく例として、画面中央部)に表示される場合の方が、広告主への課金額が低く設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、限定ではなく例として、ユーザがコンテンツを読む前または読んだ後に視認可能とするように、ユーザによって視認される可能性が高い第1領域に第1情報を表示したような場合に、事業者への課金額を高くすることができる。また、限定ではなく例として、ユーザがコンテンツを閲覧している最中に視認可能とするように、ユーザによって視認される可能性が低い第2領域に部分広告画像を表示した場合に、事業者への課金額を低くすることができる。
【0447】
本変形例は、全体広告データには全体広告画像のデータが含まれており、全体広告画像は、全体広告データを端末20に送信するサーバ10で、課金に関する情報と関連付けられる構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1コンテンツ情報が表示されたことに基づく課金に関する情報が、サーバ側で管理されるようにすることができる。
【0448】
<第9変形例(2)>
第9変形例(1)において、部分広告関連処理においてページ表示領域に配置する部分広告画像の内容を決定する場合に、限定ではなく例として、同時に表示されることが好ましくない部分広告画像を選択・決定(選定)するようにすることもできる。
【0449】
本変形例において、サーバ10の記憶部15には、広告課金テーブル154dの他に、メインコンテンツ管理データベース154aと、広告分類選択テーブル154bと、広告コンテンツ管理データベース154cとが記憶される。
【0450】
図9-5に示すメインコンテンツ管理データベース154aには、限定ではなく例として、メインコンテンツ情報の内容を分類するための識別子であるメインコンテンツ分類と、その内容を有するメインコンテンツ情報のメインコンテンツIDと、が関連付けて記憶されている。
【0451】
本例では、「ビジネス」に分類される内容のメインコンテンツ情報には、MC-B[ビジネス]の識別子が割り当てられている。MC-B[ビジネス]の識別子には、main001およびmain002などの複数のメインコンテンツIDが関連付けられる。
なお、メインコンテンツ情報の内容は、限定ではなく例として、「ビジネス」の他に、「スポーツ」、「テクノロジー」および「飲食料品」などに分類される。
【0452】
図9-6に示す広告分類選択テーブル154bには、限定ではなく例として、メインコンテンツ分類と、広告の内容を分類するための識別子である広告コンテンツ分類と、の関係が含まれる。
本例では、1つのメインコンテンツ分類に対して複数の広告コンテンツ分類が関連付けられる。これらの広告コンテンツ分類は、限定ではなく例として、そのメインコンテンツ分類に分類されたメインコンテンツ情報の内容すなわちウェブページを閲覧するユーザに対して、訴求力がある内容を有する広告が分類される。
【0453】
具体的には、「ビジネス」のメインコンテンツ分類には、「自動車」、「ビジネス本」、「時計」および「アルコール飲料」などのビジネスのウェブページを閲覧するユーザに訴求力がある広告の広告コンテンツ分類が関連付けられる。「スポーツ」のメインコンテンツ分類には、「スポーツシューズ」、「スポーツウェア」、「試合チケット」および「スポーツドリンク」などのスポーツのウェブページを閲覧するユーザに訴求力がある広告の広告コンテンツ分類が関連付けられる。「テクノロジー」のメインコンテンツ分類には、「スマートフォン」、「コンピュータ」、「時計」および「通信キャリア」などのテクノロジーのウェブページを閲覧するユーザに訴求力がある広告の広告コンテンツ分類が関連付けられる。「飲食料品」のメインコンテンツ分類には、「レストラン」、「食料品店」、「スイーツ」および「アルコール飲料」などの飲食料品のウェブページを閲覧するユーザに訴求力がある広告の広告コンテンツ分類が関連付けられる。
【0454】
なお、「ビジネス」および「飲食料品」のメインコンテンツ分類に関連付けられる「アルコール飲料」の広告コンテンツ分類、ならびに「ビジネス」および「テクノロジー」のメインコンテンツ分類に関連付けられる「時計」の広告コンテンツ分類のように、1つの広告コンテンツ分類が、複数のメインコンテンツ分類に関連付けられてもよい。
【0455】
図9-7に示す広告コンテンツ管理データベース154cには、限定ではなく例として、広告コンテンツ分類と、広告番号と、同時表示規制分類と、が関連付けて記憶されている。
同時表示規制分類は、限定ではなく例として、その広告コンテンツ分類に分類される広告と同時に配置されることが好ましくない広告、またはその広告コンテンツ分類に分類される広告と相性の良くない(相性が悪い)広告の識別子である。
【0456】
本例では、「自動車」の広告コンテンツ分類には、「アルコール飲料」の同時表示規制分類が関連付けられる。これは、「自動車」の広告と「アルコール飲料」の広告とが1つのページ表示領域に同時に配置されると、社会的に好ましくないものと認識されている自動車の飲酒運転をユーザに連想させ得るためである。
なお、この場合、「アルコール飲料」の広告コンテンツ分類には、「自動車」の同時表示規制分類が関連付けられるようにすることができる。
【0457】
また、「自動車」の広告と「アルコール飲料」の広告との関係の他に、限定ではなく例として「通信キャリア」の広告コンテンツ分類には、「通信キャリア」の同時表示規制分類が関連付けられる。これは、1人のユーザが複数の通信キャリアと契約することが少ないにも関わらず、競合するA社の「通信キャリア」の広告とB社の「通信キャリア」の広告とが1つのページ表示領域に同時に配置されると、A社およびB社の両社にとって、自社の広告に対するユーザの注目度が低下し得るためである。
【0458】
図9-8は、本変形例において、サーバ10が第1の部分広告関連処理(
図9-4)に代えて実行する第2の部分広告関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この処理は、第1の部分広告関連処理のC8のステップを、C3~C9のステップに置き換えたものである。
【0459】
C1の後、サーバ10は、メインコンテンツ分類に基づいて第1広告の広告コンテンツ分類を選択する(C3)。
限定ではなく例として、サーバ10は、
図9-5に示すメインコンテンツ管理データベース154aを参照し、配信対象となるメインコンテンツデータのメインコンテンツIDに対応するメインコンテンツ分類の識別子を取得する。本例では、サーバ10は、限定ではなく例として、MC-B[ビジネス]の識別子を取得する。
そして、サーバ10は、
図9-6に示す広告分類選択テーブル154bを参照し、取得したメインコンテンツ分類の識別子に対応する広告コンテンツ分類の識別子を複数取得し、これらの広告コンテンツ分類の識別子の中から識別子を1つ選択する。限定ではなく例として、サーバ10は、MC-B[ビジネス]の識別子に対応するAD-B1[自動車]、AD-B2[ビジネス本]、AD-B3[時計]およびAD-B4[アルコール飲料]などの識別子を取得し、これらの識別子の中から限定ではなく例としてAD-B1[自動車]の識別子を選択する。
【0460】
なお、C3の処理では、識別子の選択方法は、ランダムに選択する方法でもよいし、時間帯またはユーザの嗜好などの特定の条件に基づいて選択する方法でもよい。
【0461】
その後、サーバ10は、同時表示規制分類に基づいて第2広告の広告コンテンツ分類を選択する(C5)。
限定ではなく例として、サーバ10は、
図9-7に示す広告コンテンツ管理データベース154cを参照し、第1広告の広告コンテンツ分類として選択したAD-B1[自動車]の識別子には、AD-B4[アルコール飲料]が同時表示規制分類の識別子として設定されていることを認識する。
そして、サーバ10は、AD-B1[自動車]、AD-B2[ビジネス本]、AD-B3[時計]およびAD-B4[アルコール飲料]などの識別子の中からAD-B4[アルコール飲料]を除外し、AD-B1[自動車]、AD-B2[ビジネス本]およびAD-B3[時計]などの識別子の中から識別子を1つ、限定ではなく例としてAD-B2[ビジネス本]の識別子を選択する。
【0462】
なお、C5の処理では、サーバ10は、第1広告の広告コンテンツ分類としてAD-B1[自動車]を選択したので、第2広告でもAD-B1[自動車]を重複して選択しないように、AD-B2[ビジネス本]およびAD-B3[時計]などの識別子の中から広告コンテンツ分類の識別子を1つ選択するようにしてもよい。
【0463】
また、サーバ10は、C1のステップにおいて、ページ表示領域に表示すべき部分広告画像242bの個数を「3」と決定した場合、C5のステップにおいて第2広告の広告コンテンツ分類を選択した方法と同様の方法を用いて、第3広告の広告コンテンツ分類を選択する。
【0464】
その後、サーバ10は、選択した広告コンテンツ分類毎に広告番号を決定する(C7)。
限定ではなく例として、サーバ10は、
図9-7に示す広告コンテンツ管理データベース154cを参照し、第1広告の広告コンテンツ分類として選択したAD-B1[自動車]の識別子には、ad001およびad002などが広告番号として設定されていることを認識する。そして、サーバ10は、ad001およびad002などの広告番号の中から広告番号を1つ、限定ではなく例としてad001の広告番号を選択する。
同様に、サーバ10は、第2広告の広告コンテンツ分類として選択したAD-B2[ビジネス本]の識別子に対応付けられている広告番号を認識し、認識した広告番号の中から広告番号を1つ選択する。
【0465】
なお、C7の処理では、広告番号の選択方法は、ランダムに選択する方法でもよいし、順番に選択する方法でもよい。
【0466】
また、サーバ10は、C1のステップにおいて、ページ表示領域に表示すべき部分広告画像242bの個数を「3」と決定した場合、第1広告の広告番号を選択した方法と同様の方法を用いて、第3広告の広告番号を決定する。
【0467】
次いで、サーバ10は、決定した広告番号に基づいて送信対象とする部分広告データを識別する(C9)。
限定ではなく例として、サーバ10は、決定した広告番号の末尾に「-part」を付することで部分広告画像の画像IDを生成する。
そして、サーバ10は、
図6-3に示す部分広告データベース153bを参照し、生成した部分広告画像の画像IDに対応付けられた部分広告画像の記憶領域に基づいて、送信対象とする部分広告データを識別する。
C3~C9の処理を行った後、サーバ10は、C11に処理を移す。
【0468】
<第9変形例(2)の効果>
本変形例は、広告分類選択テーブル154bでは、自動車の全体広告画像(限定ではなく、第1コンテンツ情報の一例)の内容と、ビジネス本の全体広告画像(限定ではなく、第2コンテンツ情報の一例)の内容と、時計の全体広告画像の内容と、アルコール飲料の全体広告画像の内容とが、ビジネスのメインコンテンツ分類に関連付けられた広告コンテンツ分類に分類される。
自動車の全体広告画像の内容とビジネス本の全体広告画像の内容とは、広告コンテンツ管理データベース154cにおける広告コンテンツ分類と同時表示規制分類との関係に該当しないことに基づいて、広告分類選択テーブル154bのビジネスのメインコンテンツ分類に関連付けられた広告コンテンツ分類の中から、自動車の全体広告画像とビジネス本の全体広告画像とが選択される。
自動車の全体広告画像に基づく第1部分広告画像242bと、ビジネス本の全体広告画像に基づく第2部分広告画像242bとは、端末20のページ表示領域に表示される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、限定ではなく例として自動車の広告とアルコール飲料の広告との組み合わせのように、同時に表示されることが好ましくない第1情報と第2情報とが表示領域に表示されることを防止することができる。
【0469】
<第9変形例(3)>
第9実施例では、部分広告画像が広告主により設定される例を示したが、このような形態に限られない。部分広告画像は、全体広告画像を記憶しているサーバ10によって、全体広告画像に基づいて設定されてもよい。
【0470】
限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、全体広告画像が静止画像である場合には、全体広告画像を所定の閾値により2値化した2値化画像に基づいて、2値化画像における線分密度が高い領域を注目領域と認識して、その注目領域を含む矩形領域を部分広告画像として設定してもよい。
【0471】
また、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、全体広告画像が動画像である場合には、表示順序に基づく前後の画像間(またはフレーム間)で画素値の差分が大きい領域を注目領域と認識して、その注目領域を含む矩形領域を部分画像として設定してもよい。
【0472】
また、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、上記画像処理を行うことなく、全体広告画像の一部(限定ではなく例として中央部分)を矩形状にトリミングして、トリミングした領域を部分広告画像として設定してもよい。
【0473】
本変形例は、部分広告画像は、全体広告データを端末20に送信するサーバ10によって設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、事業者(限定ではなく例として広告主)による第1情報の設定操作を不要とし、サーバ側で簡単に設定することができる。
【0474】
<第9変形例(4)>
第9実施例では、初期設定に基づき、部分広告画像のサイズが所定のサイズに設定される例を示した。また、全体広告画像の1回表示あたりの課金額が、端末20のページ表示領域に表示する部分広告の数、およびその表示位置に関連付けられる構成について説明したが、このような形態に限られない。
限定ではなく例として、部分広告画像のサイズが任意のサイズに設定され、そのサイズに応じて、全体広告画像の1回表示あたりの課金額がサーバ10によって設定されてもよい。
【0475】
限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、前述した部分広告画像のサイズと課金額との関係のように、部分広告画像の縦幅が大きいほど、すなわち、画面の長手方向の辺が長いほど、課金額を高くする。
【0476】
具体的には、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、部分広告画像の縦幅が大きいほど大きくなる課金係数を設定する。そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、
図9-2に示す広告課金テーブル154dを参照し、部分広告数および表示位置に応じた全体広告画像の1回表示あたりの課金額に課金係数を乗じた額を、広告主に請求する課金額に設定する。
【0477】
なお、部分広告画像の縦幅ばかりでなく、部分広告画像の横幅も考慮して、課金額を設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0478】
具体的には、限定ではなく例として、部分広告画像の横幅が大きいほど大きくなり、かつ、部分広告画像の縦幅が大きいほど大きくなる課金係数を設定する。また、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、部分広告画像の縦幅が横幅よりも大きい縦長の画像である場合には、横長の画像である場合よりも大きい課金係数を設定する。そして、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、
図9-2に示す広告課金テーブル154dを参照し、部分広告数および表示位置に応じた全体広告画像の1回表示あたりの課金額に課金係数を乗じた額を、広告主に請求する課金額に設定する。
【0479】
本変形例は、全体広告データには全体広告画像のデータが含まれており、全体広告画像は、部分広告画像の長さ、または部分広告画像の大きさに基づく課金に関する情報が関連付けられる構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、ユーザから注目を受けやすい長さまたは大きさを有する第1情報に、限定ではなく例として、その注目の受けやすさに応じた適切な課金額が関連付けられるようにすることができる。
【0480】
<第9変形例(5)>
第9実施例では、初期設定に基づき、部分広告画像のサイズが所定のサイズに設定される例を示したが、このような形態に限られない。部分広告画像のサイズは、任意のサイズであってもよい。
【0481】
広告主は、限定ではなく例として、前述した設定装置を操作することによって、部分広告画像を設定することが可能である。
本例では、広告主は、設定装置の表示部に全体広告画像を表示させた状態で、部分広告画像の領域を指定する操作を行う。このとき、所定のサイズの矩形のトリミング範囲が全体広告画像に表示される。このトリミング範囲のサイズは、広告主の操作によって任意のサイズに変更することが可能である。広告主がそのトリミング範囲の位置およびサイズを変更する操作を行うことで、トリミング範囲によって指定された領域が、全体広告画像からトリミングされて部分広告画像として設定され、部分広告データベース153bに記憶される。設定された部分広告画像のデータは、部分広告データとして端末20に配信される。
【0482】
<処理>
図9-9は、本変形例における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、サーバ10の配信処理部111が実行する配信処理、端末20の表示処理部211が実行する表示処理、をそれぞれ示している。
なお、先に説明したフローチャートと同一のステップには同一の符号を付して再度の説明を省略し、異なるステップに着目して説明する。
【0483】
以下説明するフローチャートは、あくまでも本変形例における処理を例示するものに過ぎず、以下説明するフローチャートにおいて、一部のステップを実行しなくてもよいし、追加のステップを挿入してもよい。
【0484】
図9-9は、
図7-3のフローチャートから、部分広告決定処理のステップ(限定ではなく例として、B4のステップ)と、部分広告データを識別する処理(限定ではなく例として、B5のステップ)とを削除するとともに、メインコンテンツデータがメインコンテンツデータベース152からサーバ10によって識別された後(B1)の処理として、第3の部分広告関連処理(限定ではなく例として、B24のステップ)を追加したフローチャートである。
【0485】
B1の後、サーバ10は、第3の部分広告関連処理を実行する(B24)。
第3の部分広告関連処理では、サーバ10は、限定ではなく例として、配信対象となるメインコンテンツデータの内容を解析し、その内容に基づき、ページ表示領域に配置する部分広告画像の個数、内容、配置位置および課金額等を決定する。
【0486】
そして、サーバ10は、部分広告画像の個数を「2」に決定した場合、決定した内容の第1部分広告データおよび第2部分広告データを部分広告データベース153bから識別し、識別したこれらの部分広告データに基づき第1部分広告画像および第2部分広告画像のサイズを取得する。サーバ10は、取得したこれらのサイズに基づき、透過領域241aのサイズを決定する。
【0487】
また、サーバ10は、部分広告画像の個数を「3」に決定した場合、決定した内容の第1部分広告データ、第2部分広告データおよび第3部分広告データを部分広告データベース153bから識別し、識別したこれらの部分広告データに基づき第1部分広告画像、第2部分広告画像および第3部分広告画像のサイズを取得する。サーバ10は、取得したこれらのサイズに基づき、透過領域241aのサイズを決定する。
【0488】
そして、サーバ10は、決定した透過領域241aを含むメインコンテンツ情報のデータを含むメインコンテンツデータを、通信I/F14によって端末20に送信する(B3)。
【0489】
図9-10は、第3の部分広告関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この処理は、
図9-8の第2の部分広告関連処理における課金額を決定する処理(限定ではなく例として、C11のステップ)の後に、透過領域を設定する処理(限定ではなく例として、C13のステップ)を追加したフローチャートである。
【0490】
C11の後、サーバ10は、限定ではなく例として、縦幅が最大となる部分広告画像に基づいて透過領域を設定する(C13)。
本例では、サーバ10は、送信対象とする部分広告データに基づき、第1部分広告画像の縦幅と第2部分広告画像の縦幅とを取得し、取得したこれらの縦幅のうちの最大の縦幅を取得する。
サーバ10は、限定ではなく例として、最大の縦幅と略同じ縦幅(限定ではなく例として、最大の縦幅の90%~110%)を透過領域の縦幅とし、最大の縦幅を有する部分広告画像の横幅と略同じ横幅(限定ではなく例として、最大の縦幅を有する部分広告画像の横幅の90%~110%)を透過領域の横幅とする。
そして、サーバ10は、メインコンテンツ情報(ウェブページ)における透過領域の位置を決定する。サーバ10は、限定ではなく例として、ウェブページが初期位置にある状態で、端末20のページ表示領域の下側に配置された第1部分広告画像と重畳するように、メインコンテンツ情報における透過領域の位置を決定する。
【0491】
なお、C13の処理では、透過領域の縦幅だけが、第1部分広告画像の縦幅および第2部分広告画像の縦幅のうちの最大の縦幅に設定され、透過領域の横幅が、最大の縦幅を有する部分広告画像の横幅と略同じ横幅に設定される例を示したが、このような形態に限られない。透過領域の横幅も、第1部分広告画像の横幅および第2部分広告画像の横幅のうちの最大の横幅に設定されてもよい。
【0492】
また、サーバ10は、C1のステップにおいて、ページ表示領域に表示すべき部分広告画像242bの個数を「3」と決定した場合、第1部分広告画像の縦幅、第2部分広告画像の縦幅および第3部分広告画像の縦幅のうちの最大の縦幅と略同じ縦幅(限定ではなく例として、最大の縦幅の90%~110%)を透過領域の縦幅に設定する。
【0493】
本変形例は、透過領域は、少なくとも第1部分広告画像と第2部分広告画像とのうち、辺の長さが長い、または大きさが大きい方の情報に基づいて設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、限定ではなく例として透過領域が小さすぎるために、第1情報と第2情報との視認性が損なわれることを防止することができる。
【0494】
<第9変形例(6)>
第9実施例において、限定ではなく例として、メインコンテンツを提供する事業者が、自身が提供するメインコンテンツと関連付けて第1レイヤに配置する部分広告画像の位置や大きさ、数などの条件を、競売(オークション)等によって、広告主に販売するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0495】
この場合、メインコンテンツを提供する事業者は、限定ではなく例として、広告主から自身への支払い額(自身から広告主への課金額)に応じて、その広告主の部分広告画像を配置する位置や大きさ、数などの条件を決定するようにすることができる。
【0496】
具体的には、限定ではなく例として、課金額が多い広告主ほど、ウェブページを閲覧する際にユーザの目にとまりやすい位置に部分広告画像を配置する権利を与えるようにすることができる。
または、限定ではなく例として、課金額が多い広告主ほど、より大きいサイズの部分広告画像を配置する権利を与えるようにすることができる。
または、限定ではなく例として、課金額が多い広告主ほど、より多い数の部分広告画像を配置する権利を与えるようにすることができる。
【0497】
<第10実施例>
第10実施例は、動画像の全体広告画像が第1レイヤに配置される実施例である。
本実施例では、ユーザの入力に基づいて、第2レイヤに配置されたメインコンテンツ情報が有する透過領域は移動するが、全体広告画像が動画像であり、透過領域に基づいて、第1レイヤに配置された動画像の全体広告画像の再生の制御が実行される。
第10実施例は、上記の実施例とは、全体広告画像を静止画像ではなく動画像とした点が異なる。
【0498】
第10実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0499】
本実施例では、限定ではなく例として、サーバ10から端末20に、メインコンテンツデータと、そのメインコンテンツデータに関連付けられた全体広告データとが配信される。そして、第1レイヤに動画像の全体広告画像が配置され、第2レイヤにメインコンテンツ情報が配置される。
【0500】
その後、ユーザのスクロール操作(第1入力)に基づいて、メインコンテンツ情報がスクロールされる。その結果、再生開始条件が成立したことに基づいて、動画像の全体広告画像の再生が開始される。
【0501】
本実施例では、限定ではなく例として、
(A-1)透過領域の一部が全体広告画像に重畳したこと。
を再生開始条件とする。この場合、透過領域の縦の辺に基づいて、全体広告画像に重畳したか否かを判定するようにすることができる。
【0502】
ここで、透過領域の一部が全体広告画像に最初に重畳したタイミングでは、透過領域を介して全体広告画像の一部をユーザが視認可能であるとは限らない。実際には、限定ではなく例として、透過領域の縦幅の10%~20%程度が全体広告画像と重畳したタイミングで、透過領域を介して全体広告画像の一部をユーザが視認可能になると考えられる。そこで、限定ではなく例として、透過領域(透過領域の縦幅)の一定割合(限定ではなく例として10%~20%程度)が全体広告画像に重畳したか否かを再生開始条件として判定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0503】
ただし、スクロール操作は、ある程度大きい速度で行われる場合が多いため、透過領域の一部が全体広告画像に重畳したタイミングで全体広告画像(動画像)が再生されたとしても、ユーザにとっては、全体広告画像の一部が視認可能となったタイミングで全体広告画像(動画像)が再生されたように認識される場合が多いと考えられる。
【0504】
なお、ウェブページが横方向にスクロールされる場合を想定し、限定ではなく例として、透過領域の横幅に基づいて、上記の再生開始条件の成否を判定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、動画像の再生を開始した後、再生開始条件を満たさなくなった場合に、動画像の再生を停止するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0505】
<処理>
図10-1は、本実施例における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、サーバ10の配信処理部111が実行する配信処理を左側に、端末20の表示処理部211が実行する表示処理を右側にそれぞれ示している。
【0506】
図10-1は、
図2-9のフローチャートを、全体広告画像を動画像とする場合の処理として、
図2-9のA7b~A11aのステップを、A7c~A11dのステップに置き換えるとともに、A9のステップをA9cのステップに置き換えたものである。
【0507】
B3の後、サーバ10は、配信対象となるメインコンテンツデータに関連付けられた動画像の全体広告データを、全体広告データベース153aから識別する(B3a)。そして、識別した動画像の全体広告データを、通信I/F14によって端末20に送信して(B3b)、配信処理を終了する。
【0508】
端末20は、サーバ10からメインコンテンツデータと、動画像の全体広告データとを受信すると、限定ではなく例として、全体広告データに基づく動画像の全体広告画像242aを第1レイヤに配置し、メインコンテンツデータに基づくウェブページ241を第2レイヤに配置する(A3)。
【0509】
ウェブページ241(メインコンテンツ情報)は透過領域241aを有している。このため、ユーザのスクロール操作に従って透過領域241aがページ表示領域に現れると、ユーザは、透過領域241aを介して動画像の全体広告画像242aの一部を視認可能となる。
【0510】
A3の後、端末20は、スクロール操作が行われたか否かを判定する(A5)。
スクロール操作が行われていない場合には(A5:No)、スクロール操作を待機する。
スクロール操作が行われた場合には(A5:Yes)、スクロール操作の方向にウェブページ241を移動させる(A7)。
【0511】
次いで、端末20は、再生フラグがセットされているか否かを判定する(A7c)。
本処理における「再生フラグ」とは、全体広告画像242aの動画再生が開始された場合にセットされるフラグである。再生フラグがセットされた後は、全体広告画像242aの動画再生が継続される。
【0512】
再生フラグがセットされている場合は(A7c:Yes)、A13に処理を進める。
再生フラグがセットされていない場合は(A7c:No)、端末20は、全体広告画像242aの再生開始条件が成立したか否かを判定する(A9c)。具体的には、限定ではなく例として、ウェブページ241がスクロールされた結果、透過領域241aの一部が全体広告画像242aに重畳したか否かを判定する。
【0513】
再生開始条件が成立しなかった場合(A9c:No)、端末20は、A13に処理を進める。
一方、再生開始条件が成立した場合(A9c:Yes)、端末20は、全体広告画像242aの動画再生を開始する(A11c)。そして、端末20は、再生フラグをセットした後(A11d)、A13に処理を進める。
【0514】
<第10実施例の効果>
第10実施例は、端末20が、サーバ10から受信された動画データに基づいて、動画像の全体広告画像をページ表示領域(限定ではなく、端末の表示領域の一例)に表示する。また、端末20は、透過領域241aを有するメインコンテンツ情報(ウェブページ241)(限定ではなく、コンテンツの一例)をページ表示領域に表示する。そして、端末20は、ユーザによるページ表示領域に対するスクロール操作(限定ではなく、第1入力の一例)に基づいて、ページ表示領域上を移動させる制御を、ウェブページ241の少なくとも透過領域241aに実行する。そして、端末20は、透過領域241aに基づいて、動画像の全体広告画像の再生を実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、動画像の再生を透過領域の移動を介して第1入力と連動させることができる。また、その結果として、動画像の一部の領域の再生も透過領域の移動を介して第1入力と連動されることとなる。
【0515】
<第10変形例>
第10実施例で説明した再生開始条件はあくまでも一例に過ぎない。再生開始条件としては、限定ではなく例として、以下のいずれかの条件を定めておくことができる。
(A-1)透過領域の一部が全体広告画像に重畳したこと(第10実施例と同じ)。
(A-2)透過領域の全部が全体広告画像に重畳したこと。
(A-3)透過領域の所定割合(限定ではなく例として30%~70%程度の値)がページ表示領域に表示されたこと。
【0516】
また、限定ではなく例として、上記の他にも、
(A-4)透過領域の一部が注目領域に重畳したこと。
(A-5)透過領域の全部が注目領域に重畳したこと。
を再生開始条件として定めておくこともできる。
ただし、透過領域よりも注目領域が小さい場合、これらの条件の意味合いは、
(A-4)透過領域に注目領域の一部が含まれたこと。
(A-5)透過領域に注目領域の全部が含まれたこと。
となる。
【0517】
なお、(A-1)、(A-2)の再生開始条件に関連して、透過領域の所定割合が全体広告画像に重畳したこと、を再生開始条件として定めておくようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、(A-4)、(A-5)の再生開始条件に関連して、透過領域の所定割合が注目領域に重畳したこと、を再生開始条件として定めておくようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0518】
上記のいずれの再生開始条件を適用することも可能であるが、ここでは一例として、上記(A-5)の再生開始条件を適用した場合の表示画面例について説明する。
図10-2および
図10-3に示す例では、第2レイヤには、メインコンテンツデータに基づくメインコンテンツ情報としてビジネスニュースサイトのウェブページ241が配置され、第1レイヤには、そのメインコンテンツデータに関連付けて配信された広告コンテンツデータに基づく広告コンテンツ情報として全体広告画像242aが配置されている。本例では、全体広告画像242aは、道路上を自動車が走行している状況を表示する動画像であり、第1レイヤの全体に配置される。
【0519】
図10-2に示す例では、ウェブページ241の縦幅は、ページ表示領域の縦幅よりも大きいため、ウェブページ241の全体がページ表示領域に収まりきれない。その結果、ウェブページ241が初期位置にある状態では、ウェブページ241の先頭部分[TOP]を含むウェブページ241の一部がページ表示領域に表示され、ウェブページ241の最終部分[END]を含む残りの部分は非表示となっている。そして、本例では、透過領域241aはページ表示領域の中央部と下部との間に位置している。
【0520】
ユーザがページ表示領域(ただし、透過領域241aとは異なる領域)をタッチして、画面上方向に指を動かすスクロール動作を行うことで、ウェブページ241が画面上方向にスクロールする。これに伴い、透過領域241aも画面上方向にスクロールする。そして、
図10-2の一番右に示すように、限定ではなく例として、透過領域241aに全体広告画像242aの注目領域の全部が含まれると、再生開始条件が成立したと判定され、全体広告画像242aとして、自動車が道路上を手前側に走行する動画像の再生が開始される。
その後は、
図10-3に示すように、全体広告画像242aの再生が継続され、全体広告画像242a内の自動車は道路を手前側に向かって走行する。
【0521】
<第10変形例の効果>
このような構成により得られる効果の一例として、種々の条件に基づいて、動画像の再生を制御することができる。
【0522】
<第11実施例>
第11実施例は、第10実施例において、ユーザによる第2入力に基づいて、再生中の動画像(全体広告画像)の全体を表示する実施例である。
第11実施例は、第3実施例に対応するが、全体広告画像が静止画像ではなく動画像である点が異なる。
【0523】
第11実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0524】
<表示画面例>
図11-1に示す例では、
図10-2、
図10-3に示した例において、動画像の全体広告画像242aが再生された後、透過領域241aがユーザによってタッチ操作された状態が示されている。
この場合、透過領域241aがタッチ操作されたことに基づいて、再生中の全体広告画像242aが全体表示される。具体的には、限定ではなく例として、道路を手前側に向かって走行する自動車の動画像の全体広告画像242aがページ表示領域全体に表示される。
【0525】
<処理>
図11-2は、本実施例において端末20の表示処理部211が実行する処理の一例である全体広告表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この全体広告表示処理は、限定ではなく例として、再生フラグがセットされた後(
図10-AのA11d後)に実行されるようにすることができる。
【0526】
図10-Bの処理は、
図3-2の処理におけるA25のステップをA25aのステップに置き換えた処理である。
端末20は、限定ではなく例として、透過領域241aに対するタッチ操作(第2入力)が行われたか否かを判定する(A21)。ユーザによりタッチ操作が行われなかった場合(A21:No)、端末20は、全体広告表示処理を終了する。
【0527】
一方、ユーザによりタッチ操作が行われた場合(A21:Yes)、端末20は、第2レイヤに配置しているウェブページ241の全体を透過領域241aに設定する(A25)。ウェブページ241の全体が透過領域241aに設定されることで、第1レイヤで再生中の動画像の全体広告画像242aの全体をユーザが視認可能となる。
【0528】
なお、全体広告画像(再生中の動画像)の全体を表示させる方法としては、限定ではなく例として、(1)第2レイヤのメインコンテンツ情報の全体を透過領域に設定する方法、(2)第2レイヤのメインコンテンツ情報を第1レイヤに再配置するとともに、第1レイヤの全体広告画像を第2レイヤに再配置するレイヤチェンジを実行する方法、および、(3)第2レイヤの情報を非表示とする方法(第2レイヤのメインコンテンツ情報を消去する方法)、のいずれの手法を用いてもよい。
【0529】
<第11実施例の効果>
第11実施例は、ユーザのタッチ操作(限定ではなく、第2入力の一例)に基づいて、動画像の全体広告画像(限定ではなく、第1動画像の一例)をページ表示領域の全体に表示させる構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第2入力に基づいて、第1動画像を端末のユーザに対して視認可能とすることができる。
【0530】
<第12実施例>
第12実施例は、部分動画像の再生に関する実施例である。
第10実施例とは、広告画像が動画像である点は同じであるが、第1レイヤに配置される広告画像が動画像の部分広告画像(以下、適宜「部分動画像」と称する。)であり、透過領域に基づいて、部分動画像の再生の制御が実行される点が異なる。
【0531】
本実施例において、部分動画像は、動画像である全体広告画像の一部の領域(限定ではなく例として、動画像の全体広告画像の一部分を含むもの)である。より具体的には、部分動画像は、限定ではなく例として、動画像である全体広告画像の一部の領域がトリミングされるなどして構成されるようにすることができる。
【0532】
第12実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0533】
部分広告画像(部分動画像)の再生開始条件は、基本的に、第10実施例で説明した(A-1)の再生開始条件と同様に、
(B-1)透過領域の一部が部分広告画像に重畳したこと。
として定めておくことができる。
【0534】
なお、上記の他にも、前述した(A-2)~(A-5)の全体広告画像の再生開始条件と同様に、
(B-2)透過領域の全部が部分広告画像に重畳したこと。
(B-3)透過領域の所定割合(限定ではなく例として30%~70%程度の値)がページ表示領域に表示されたこと。
(B-4)透過領域の一部が注目領域に重畳したこと。
(B-5)透過領域の全部が注目領域に重畳したこと。
等の条件を再生開始条件として定めておくようにすることもできる。
【0535】
ただし、透過領域よりも部分広告画像が小さい場合、(B-1)、(B-2)の条件の意味合いは、
(B-1)透過領域に部分広告画像の一部が含まれたこと。
(B-2)透過領域に部分広告画像の全部が含まれたこと。
となる。
これは、(B-4)、(B-5)の条件についても同様である。
【0536】
なお、(B-1)、(B-2)の再生開始条件に関連して、透過領域の所定割合が部分広告画像に重畳したこと、を再生開始条件として定めておくようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
同様に、(B-4)、(B-5)の再生開始条件に関連して、透過領域の所定割合が注目領域に重畳したこと、を再生開始条件として定めておくようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0537】
また、前述したように、注目領域の画像を部分広告画像とすることもできる。この場合、上記の再生開始条件のうちの(B-1)、(B-2)の条件は、それぞれ(B-4)、(B-5)の条件と同じとなる。
【0538】
<表示画面例>
上記のいずれの再生開始条件を適用することも可能であるが、ここでは一例として、上記(B-3)の再生開始条件を適用した場合の表示画面例について説明する。この例では、所定割合を60%として説明する。
【0539】
図12-1および
図12-2に示す例では、第2レイヤには、メインコンテンツデータに基づくメインコンテンツ情報としてビジネスニュースサイトのウェブページ241が配置され、第1レイヤには、そのメインコンテンツデータに関連付けて配信された広告コンテンツデータに基づく広告コンテンツ情報として部分広告画像242bが配置されている。この例では、限定ではなく例として、部分広告画像242bの底辺はページ表示領域の底辺に沿って配置されている。
【0540】
本例では、部分広告画像242bは、初期状態で自動車が表示された静止画像であるが、ウェブページ241が初期位置にある状態では、透過領域241aが端末20のページ表示領域に表示されていないため、ユーザは、部分広告画像242bを視認できない。
ユーザのスクロール操作によって透過領域241aの縦幅の所定割合(限定ではなく例として60%)が端末20のページ表示領域に表示されると、部分広告画像242bは、道路上を自動車が走行している状況を表示する部分動画像となる。
【0541】
なお、
図12-1および
図12-2に示す例において、部分広告画像242bは、横幅が縦幅よりも大きい横長の画像であり、第1レイヤの下端に配置される。部分広告画像242bのページ表示領域に対する相対位置は、固定されている。すなわち、部分広告画像242bは、ユーザがウェブページ241をスクロールしても位置を変えない。
【0542】
部分広告画像242bがページ表示領域に表示された状態では、その部分広告画像242bの下方に、他の情報を表示するための領域が存在していない。また、部分広告画像242bの底辺がページ表示領域の底辺と合致している状態であるともいえる。
【0543】
図12-1に示す例では、ウェブページ241の縦幅は、ページ表示領域の縦幅よりも大きいため、ウェブページ241の全体がページ表示領域に収まりきれない。そして、本例では、ウェブページ241における先頭部分[TOP]から透過領域241aまでの縦幅が、ページ表示領域の縦幅よりも大きいため、ウェブページ241が初期位置にある状態では、透過領域241aはページ表示領域上に位置していない。そのため、ウェブページ241が初期位置にある状態では、ユーザは、第1レイヤの部分広告画像242bを全く視認することができず、そのウェブページ241に透過領域が含まれるかどうかも把握することができない。
【0544】
ウェブページ241が初期位置にある場合に、ユーザのスクロール操作に伴い、ウェブページ241とともに透過領域241aも画面上方向にスクロールして、画面下方から透過領域241aの上部が出現する。透過領域241aの上部がページ表示領域に位置したことで、透過領域241aの上部と部分広告画像242bの下部とが重畳して、透過領域241aを介して部分広告画像242bの下部(本例では道路の手前側の一部を含む部分)を視認可能となる。このときの部分広告画像242bは静止画像である。この静止画像は、限定ではなく例として、部分広告画像242bが部分動画像として再生されたとしたときの先頭フレームである。
【0545】
さらにユーザが画面上方向へのスクロール操作を継続することで、透過領域241aの縦幅の略50%が端末20のページ表示領域に表示される。このとき、透過領域241aを介して部分広告画像242b内の自動車が視認可能となっているが、部分広告画像242bが静止画像であるため、自動車は画像内で静止している。
【0546】
ユーザが画面上方向へのスクロール操作を継続すると、
図12-2に示すように、透過領域241aの縦幅の所定割合(60%)が端末20のページ表示領域に表示されたことに基づいて、自動車が道路上を手前側に走行する部分動画像(部分広告画像242b)の再生がスタートする。
【0547】
ユーザがスクロール動作をさらに継続して、ウェブページ241を画面上方向にスクロールさせると、透過領域241aが、さらに上側へ移動し、限定ではなく例として透過領域241aの縦幅の略75%が端末20のページ表示領域に表示された状態となる。透過領域241aが上側へ移動する間、部分動画像の再生が継続され、部分広告画像242b内の自動車は道路を手前側に走行する。
【0548】
そして、さらにユーザがスクロール動作を継続して、ウェブページ241を画面上方向にスクロールさせると、透過領域241aが、さらに上側へ移動し、限定ではなく例として透過領域241aの縦幅の略80%が端末20のページ表示領域に表示された状態となる。この間にも部分動画像の再生が継続され、部分広告画像242b内の自動車は手前側に向かって道路をさらに走行する。
【0549】
<処理>
図12-3は、本実施例における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、サーバ10の配信処理部111が実行する配信処理、端末20の表示処理部211が実行する表示処理、をそれぞれ示している。
なお、先に説明したフローチャートと同一のステップには同一の符号を付して再度の説明を省略し、異なるステップに着目して説明する。
【0550】
以下説明するフローチャートは、あくまでも本実施例における処理を例示するものに過ぎず、以下説明するフローチャートにおいて、一部のステップを実行しなくてもよいし、追加のステップを挿入してもよい。
【0551】
図12-3は、部分広告画像を動画像とする場合の処理として、
図4-5のA7b~A12aのステップを、A7c~A12dのステップに置き換えたものである。
【0552】
端末20は、サーバ10からメインコンテンツデータと、部分広告データとを受信すると、部分広告データに基づく静止画像の部分広告画像242bを第1レイヤに配置し、メインコンテンツデータに基づくウェブページ241を第2レイヤに配置して、部分広告画像242bにウェブページ241を重畳表示させる(A4)。
【0553】
A7の後、端末20は、再生フラグがセットされているか否かを判定する(A7c)。
本処理における「再生フラグ」とは、部分広告画像242bの動画再生が開始された場合にセットされるフラグである。再生フラグがセットされた後は、部分広告画像242bの動画再生が継続される。
【0554】
再生フラグがセットされていないと判定した場合(A7c;No)、端末20は、部分広告画像(部分動画像)の再生開始条件が成立したか否かを判定する(A9d)。具体的には、限定ではなく例として、透過領域241aの縦幅の所定割合(限定ではなく例として60%)が端末20のページ表示領域に表示されているか否かを判定する。
【0555】
再生開始条件が成立していない場合(A9d:No)、端末20は、A13に処理を進める。
一方、再生開始条件が成立した場合(A9d:Yes)、端末20は、部分動画像(部分広告画像242b)の動画再生を開始する(A12c)。そして、端末20は、再生フラグをセットした後(A12d)、A13に処理を進める。
【0556】
<第12実施例の効果>
第12実施例は、端末20が、サーバ10から受信された動画像の全体広告画像242a(限定ではなく、第1動画像の一例)の一部の領域である部分広告画像242b(限定ではなく、第1部分動画像の一例)を少なくともページ表示領域(限定ではなく、端末の表示領域の一例)に表示し、部分広告画像242bの少なくとも一部に重畳し、少なくとも一部に透過領域241aを有するメインコンテンツ情報(ウェブページ241)(限定ではなく、コンテンツの一例)をページ表示領域に表示する。端末20のユーザによるページ表示領域に対するスクロール操作(限定ではなく、第1入力の一例)に基づいて、ページ表示領域上を移動させる制御を、ウェブページ241の少なくとも透過領域241aに実行する。そして、透過領域241aに基づいて、部分広告画像242bの動画再生の制御を実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1部分動画像の再生の制御を、透過領域の移動を介して第1入力と連動させることができるため、第1部分動画像の再生開始または再生停止などを、第1入力に応じた適切なタイミングで実行することができる。
【0557】
また、第12実施例は、ページ表示領域に表示されている透過領域241aのうち、少なくとも透過領域241aのいずれか一辺の長さに基づいて、部分動画像の再生の制御が実行される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、透過領域を介した視認性に応じた第1部分動画像の再生開始または再生停止などを実行することができる。
【0558】
また、第12実施例は、広告コンテンツデータ(限定ではなく、第1動画データの一例)は、広告に関するデータである構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、透過領域と広告コンテンツデータに基づく動画像の広告とに連動性を生じさせ、広告効果を向上させることができる。
【0559】
また、第12実施例は、第1入力は、ユーザのスクロール操作であり、透過領域241aは、スクロール操作に基づく方向に移動される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、ユーザの意図する方向に透過領域が移動することにより、ユーザが第1部分動画像に注目する可能性を高めることができる。
【0560】
なお、透過領域241aの縦幅の所定割合が端末20のページ表示領域に表示された場合に、部分動画像(部分広告画像242b)の再生が開始される例を示したが、このような構成に限定されず、透過領域241aが端末20のページ表示領域に表示されたことに基づいて、部分動画像(部分広告画像242b)の再生の制御が実行されるようにしてもよい。
限定ではなく例として、端末20は、ユーザのスクロール操作によって透過領域241aの少なくとも一部(一部(所定割合が100%未満)および全部(所定割合が100%)の両方を含む。)がページ表示領域に出現した場合、部分動画像(部分広告画像242b)の再生を開始するようにすることができる。
このような構成により得られる効果の一例として、透過領域の一部が視認できる状態の他、透過領域の全部が視認できる状態で、第1部分動画像の再生開始または再生停止などを実行することができる。
【0561】
また、透過領域241aの縦幅の所定割合が端末20のページ表示領域に表示された場合に、部分動画像(部分広告画像242b)の再生が開始される例を示したが、このような構成に限定されず、透過領域241aが端末20のページ表示領域に表示されている大きさに基づいて、部分動画像(部分広告画像242b)の再生の制御が実行されるようにしてもよい。
限定ではなく例として、端末20は、ユーザのスクロール操作によって、透過領域241aの面積の所定割合がページ表示領域に出現したときに、部分動画像(部分広告画像242b)の再生を開始するようにすることができる。
このような構成により得られる効果の一例として、透過領域を介した視認に十分な大きさの透過領域が表示領域に出現した状態で、第1部分動画像の再生開始または再生停止などを実行することができる。
【0562】
また、透過領域241aの縦幅の所定割合が端末20のページ表示領域に表示された場合に、部分動画像(部分広告画像242b)の再生が開始される例を示したが、このような構成に限定されず、透過領域241aのうちの一部の領域が端末20のページ表示領域に表示されたことに基づいて、部分動画像(部分広告画像242b)の再生の制御が実行されるようにしてもよい。
【0563】
限定ではなく例として、端末20は、ユーザのスクロール操作によって、透過領域241aを構成する各画素のうち、特定の1画素または画素群がページ表示領域に出現したときに、部分動画像の部分広告画像242bの再生を開始する。
このような構成により得られる効果の一例として、透過領域を介して視認するのに適した領域が表示領域に表示されたタイミングで、第1部分動画像の再生開始または再生停止などを実行することができる。
【0564】
また、第12実施例は、部分動画像(部分広告画像242b)の再生の制御が、透過領域241aと部分広告画像242bとの重畳の有無や重畳の割合等に基づいて実行される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1部分動画像の再生の制御を、透過領域と第1部分動画像との表示領域上での位置関係に基づいて実行することができる。
【0565】
また、この場合、部分動画像(部分広告画像242b)の再生の制御を、透過領域241aが部分広告画像242bの少なくとも一部に重畳したことに基づいて実行することで、早いタイミング(限定ではなく例として、ユーザが部分広告画像の少なくとも一部を視認可能となったタイミング)で部分動画像を再生することができる。
【0566】
なお、上記の実施例では、部分動画像(部分広告画像242b)が、動画像である全体広告画像242aの一部である例を示したが、このような構成に限定されず、部分動画像(部分広告画像242b)が、動画像である全体広告画像242aの全部となるようにしてもよいし、しなくてもよい。
【0567】
<第12変形例(1)>
第12実施例では、ウェブページ241が初期位置にある状態では、そのウェブページ241が有する透過領域241aがページ表示領域に表示されていない例を示した(
図12-1および
図12-2を参照)。しかしながら、このような構成に限らず、ウェブページ241が初期位置にある状態で、そのウェブページ241が有する透過領域241aがページ表示領域に表示されているようにすることもできる。
【0568】
図12-4に示す例では、ページ表示領域には既に透過領域241aが表示されており、この透過領域241aを介して、部分広告画像242bの下部(キツネを含む領域)が視認可能な状態となっている。つまり、この例では、既に透過領域241aが部分広告画像242bに重畳した状態となっている。このような透過領域241aおよび部分広告画像242bの配置を適用する場合には、限定ではなく例として、前述した(B-4)や(B-5)の再生開始条件を適用するようにすることができる。ここでは、(B-5)の再生開始条件を適用する場合を例示する。
【0569】
ユーザのスクロール操作によって、限定ではなく例として、注目領域(部分広告画像242bに対応する全体広告画像の注目領域)の全部が含まれるように透過領域241aが移動されると、道路上を自動車が走行している状況を表示する部分動画像の再生が開始される。この例では、自動車を含む部分広告画像242bの上部所定範囲が注目領域として設定されている。
【0570】
具体的には、ユーザのスクロール操作に伴い、ウェブページ241とともに透過領域241aが上側に移動し、部分広告画像242bの自動車を視認可能となるが、透過領域241aに注目領域の全部が含まれないうちは、部分広告画像242bは静止画像のままであり、自動車は画像内で静止している。
さらにユーザが画面上方向へのスクロール操作を継続し、透過領域241aに注目領域の全部が含まれると、自動車が道路上を手前側に走行する部分動画像(部分広告画像242b)の再生がスタートする。
【0571】
図12-5に示すように、ユーザがスクロール動作をさらに継続して、ウェブページ241を画面上方向にスクロールさせると、透過領域241aが、さらに上側へ移動する。透過領域241aが上側へ移動する間、部分広告画像242b(部分動画像)の再生が継続され、部分広告画像242b内の自動車は道路を手前側に走行する。
【0572】
そして、ユーザがスクロール動作を停止し、端末20のページ表示領域における透過領域241aの位置が移動しない状態でも部分動画像の再生が継続され、部分広告画像242b内の自動車は道路を手前側に走行する。
【0573】
<第12変形例(1)の効果>
本変形例によれば、初期状態において透過領域が表示領域(限定ではなくページ表示領域)内に位置しており、この透過領域を介して最初からユーザが部分動画像の少なくとも一部を視認可能となるため、表示効果(限定ではなく例として広告効果)を高めることができる。また、透過領域の配置の自由度やコンテンツ(限定ではなくウェブページ)の設計の自由度を高めることができる。
【0574】
<第12変形例(2)>
第12実施例では、端末20で、1つの部分広告画像242bが第1レイヤに配置される例を示したが、このような構成に限らず、複数の部分広告画像242bが第1レイヤに配置されてもよい。
【0575】
<表示画面例>
図12-6~
図12-9に示す例では、第1レイヤに広告コンテンツ情報として2つの部分広告画像242bが配置され、第2レイヤにはウェブページ241が配置されている。
本例では、
図12-6に示すように、右向きに走行するハッチバック型の自動車の第1部分広告画像242bと、左向きに走行するミニバン型の自動車の第2部分広告画像242bとが第1レイヤに配置されている。また、第2レイヤにはメインコンテンツ情報としてビジネスニュースサイトのウェブページ241が配置されている。
【0576】
第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bは、何れも横長の画像であり、第1レイヤに縦方向に並べて配置されている。第1部分広告画像242bのページ表示領域に対する相対位置、および第2部分広告画像242bのページ表示領域に対する相対位置は、固定されている。すなわち、第1部分広告画像242bと第2部分広告画像242bとは、ユーザがウェブページ241をスクロールしても位置を変えない。
【0577】
第1部分広告画像242bは、限定ではなく例として、動画像の第1全体広告画像の所定領域がトリミングされたものによって構成される部分動画像であり、端末20のページ表示領域の下端に配置される。第1部分広告画像242bがページ表示領域に表示された状態では、その部分広告画像242bの下方に、他の情報を表示するための領域が存在していない。また、第1部分広告画像242bの底辺がページ表示領域の底辺と合致している状態であるともいえる。
【0578】
第1部分広告画像242bは、初期状態においてハッチバック型の自動車の先頭部分が表示された静止画像である。この静止画像は、限定ではなく例として、第1部分広告画像242bが部分動画像として再生されたとしたときの先頭フレームである。
第1部分広告画像242bは、ユーザのスクロール操作によって、透過領域241aの面積の所定割合以上、限定ではなく例として70%以上が第1部分広告画像242bと重畳する場合、部分動画像の再生が開始され、透過領域241aの面積の70%以上が第1部分広告画像242bと重畳しない場合、部分動画像の再生が停止する。
【0579】
第2部分広告画像242bは、限定ではなく例として、動画像の第2全体広告画像の所定領域がトリミングされたものによって構成される部分動画像であり、第1部分広告画像242bの上側に隣接して配置される。すなわち、第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bは、画面下部および画面中央部にそれぞれ位置する。
第2部分広告画像242bは、第1部分広告画像242bと略同じサイズを有し、再生開始前の状態においてミニバン型の自動車の先頭部分が表示された静止画像である。この静止画像は、限定ではなく例として、第2部分広告画像242bが部分動画像として再生されたとしたときの先頭フレームである。
第2部分広告画像242bは、ユーザのスクロール操作によって、透過領域241aの面積の所定割合以上、限定ではなく例として70%以上が第2部分広告画像242bと重畳する場合、部分動画像の再生が開始され、透過領域241aの面積の70%以上が第2部分広告画像242bと重畳しない場合、部分動画像の再生が停止する。
【0580】
本例では、部分広告画像242bは、初期状態で自動車が表示された静止画像であるが、ウェブページ241が初期位置にある状態では、透過領域241aの上側の一部が端末20のページ表示領域に表示されており、ユーザは、第1部分広告画像242bの下側の一部を視認できる。
ユーザのスクロール操作によって透過領域241aの面積の所定割合(限定ではなく例として70%)が第1部分広告画像242bと重畳すると、第1部分広告画像242bは、道路上を自動車が走行している状況を表示する部分動画像となる。
【0581】
図12-7に示す例では、ウェブページ241の縦幅は、ページ表示領域の縦幅よりも大きいため、ウェブページ241の全体がページ表示領域に収まりきれない。本例では、透過領域241aの上側の一部が、端末20のページ表示領域の下側に位置する。このとき、透過領域241aを介して部分広告画像242b内のハッチバック型の自動車の下部が視認可能となっているが、部分広告画像242bが静止画像であるため、ハッチバック型の自動車は画像内で静止している。
【0582】
ウェブページ241が初期位置にある場合に、ユーザのスクロール操作に伴い、ウェブページ241とともに透過領域241aも画面上方向にスクロールして、透過領域241aの面積の70%以上が第1部分広告画像242bと重畳したことに基づいて、ハッチバック型の自動車が道路上を右側へ走行する部分動画像の部分広告画像242bの再生がスタートする。
【0583】
ユーザがスクロール動作をさらに継続して、ウェブページ241を画面上方向にスクロールさせると、透過領域241aが、さらに上側へ移動し、透過領域241aの面積の100%が第1部分広告画像242bと重畳した状態となる。透過領域241aが上側へ移動する間、第1部分広告画像242bの部分動画像の再生が継続され、第1部分広告画像242b内ハッチバック型の自動車が道路上を右側へ走行する。
【0584】
図12-8に示すように、ユーザが画面上方向へのスクロール操作を継続すると、透過領域241aが、さらに上側へ移動し、透過領域241aの上側の一部と第2部分広告画像242bの下側の一部とが重畳した状態となる。この間にも第1部分広告画像242bの部分動画像の再生が継続され、第1部分広告画像242b内のハッチバック型の自動車が道路上を右側へさらに走行する。
【0585】
そして、さらにユーザがスクロール動作を継続して、ウェブページ241を画面上方向にスクロールさせると、透過領域241aが、さらに上側へ移動し、透過領域241aの面積の70%以上が第2部分広告画像242bと重畳したことに基づいて、ミニバン型の自動車が道路上を左側へ走行する部分動画像の第2部分広告画像242bの再生がスタートする。一方、第1部分広告画像242bについては、透過領域241aの面積の70%以上が第1部分広告画像242bと重畳しない状態となり、第1部分広告画像242bの部分動画像の再生が停止する。
【0586】
ユーザがスクロール動作をさらに継続して、ウェブページ241を画面上方向にスクロールさせると、透過領域241aが、さらに上側へ移動し、透過領域241aの面積の100%が第2部分広告画像242bと重畳するとともに、第1部分広告画像242bが透過領域241aを介して視認できない状態となる。透過領域241aが上側へ移動する間、第2部分広告画像242bの部分動画像の再生が継続され、第2部分広告画像242b内のミニバン型の自動車が道路上を左側へ走行する。一方、第1部分広告画像242bでは、部分動画像の再生が停止したままである。
【0587】
図12-9に示すように、ユーザがスクロール操作の方向を画面下方向へ切り替えると、透過領域241aが、下側へ移動し、透過領域241aの下側の一部と第1部分広告画像242bの上側の一部とが重畳した状態となる。この間にも第2部分広告画像242bの部分動画像の再生が継続され、第2部分広告画像242b内のミニバン型の自動車が道路上を左側へさらに走行する。
【0588】
そして、さらにユーザがスクロール動作を継続して、ウェブページ241を画面下方向にスクロールさせると、透過領域241aが、さらに下側へ移動し、透過領域241aの面積の70%以上が第1部分広告画像242bと再び重畳したことに基づいて、ハッチバック型の自動車が道路上を右側へ走行する部分動画像の第1部分広告画像242bの再生が再開する。一方、第2部分広告画像242bについては、透過領域241aの面積の70%以上が第2部分広告画像242bと重畳しない状態となり、第2部分広告画像242bの部分動画像の再生が停止する。
【0589】
ユーザがスクロール動作をさらに継続して、ウェブページ241を画面下方向にスクロールさせると、透過領域241aが、さらに下側へ移動し、透過領域241aの面積の100%が第1部分広告画像242bと重畳するとともに、第2部分広告画像242bが透過領域241aを介して視認できない状態となる。透過領域241aが下側へ移動する間、第1部分広告画像242bの部分動画像の再生が継続され、第1部分広告画像242b内のハッチバック型の自動車が道路上を右側へ走行する。一方、第2部分広告画像242bでは、部分動画像の再生が停止したままである。
【0590】
<処理>
図12-10は、本実施例における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、サーバ10の配信処理部111が実行する配信処理、端末20の表示処理部211が実行する表示処理、をそれぞれ示している。
なお、先に説明したフローチャートと同一のステップには同一の符号を付して再度の説明を省略し、異なるステップに着目して説明する。
【0591】
以下説明するフローチャートは、あくまでも本実施例における処理を例示するものに過ぎず、以下説明するフローチャートにおいて、一部のステップを実行しなくてもよいし、追加のステップを挿入してもよい。
【0592】
図12-10は、
図4-5のフローチャートにおけるA10,A12のステップを、透過領域241aの面積の所定割合以上、限定ではなく例として70%以上が第1部分広告画像242bと重畳した場合に、部分動画像の第1部分広告画像242bの再生を開始するとともに部分動画像の第2部分広告画像242bの再生を停止する処理のステップ(限定ではなく例として、A31のステップおよびA33のステップ)と、透過領域241aの面積の所定割合以上、限定ではなく例として70%以上が第2部分広告画像242bと重畳した場合に、部分動画像の第2部分広告画像242bの再生を開始するとともに部分動画像の第1部分広告画像242bの再生を停止する処理のステップ(限定ではなく例として、A35のステップおよびA37のステップ)とに置き換えたフローチャートである。
【0593】
端末20は、サーバ10からメインコンテンツデータと、第1部分広告データおよび第2部分広告データとを受信すると、第1部分広告データに基づく静止画像の第1部分広告画像242bおよび第2部分広告データに基づく静止画像の第2部分広告画像242bを第1レイヤに配置する。また、端末20は、メインコンテンツデータに基づくウェブページ241を第2レイヤに配置して、静止画像の第1部分広告画像242bおよび第2部分広告画像242bにウェブページ241を重畳表示させる(A4)。
【0594】
端末20は、スクロール操作が行われている場合には(A5:Yes)、スクロール操作の方向にウェブページ241を移動させ(A7)、透過領域241aの面積の70%以上が第1部分広告画像242bと重畳しているか否かを判定する(A31)。
【0595】
透過領域241aの面積の70%以上が第1部分広告画像242bと重畳している場合には(A31:Yes)、端末20は、部分動画像の第1部分広告画像242bの再生を開始するとともに、部分動画像の第2部分広告画像242bの再生を停止する(A33)。なお、端末20は、部分動画像の第2部分広告画像242bの再生が元々停止している場合、第2部分広告画像242bについては、何もしない。
【0596】
端末20は、透過領域241aの面積の70%以上が第1部分広告画像242bと重畳していない場合には(A31:No)、透過領域241aの面積の70%以上が第2部分広告画像242bと重畳しているか否かを判定する(A35)。
【0597】
透過領域241aの面積の70%以上が第2部分広告画像242bと重畳している場合には(A35:Yes)、端末20は、部分動画像の第2部分広告画像242bの再生を開始するとともに、部分動画像の第1部分広告画像242bの再生を停止する(A37)。なお、端末20は、部分動画像の第1部分広告画像242bの再生が元々停止している場合、第1部分広告画像242bについては、何もしない。
【0598】
透過領域241aの面積の70%以上が第2部分広告画像242bと重畳していない場合には(A35:No)、A13に処理を進める。
【0599】
なお、A31およびA35の処理では、透過領域241aの面積の所定割合以上が第1部分広告画像242bまたは第2部分広告画像242bと重畳しているか否かを判定する例を示したが、このような構成に限定されず、透過領域241aの縦幅の所定割合以上が第1部分広告画像242bまたは第2部分広告画像242bと重畳しているか否かを判定してもよい。
【0600】
また、A31およびA35の処理では、透過領域241aの面積の所定割合以上が第1部分広告画像242bまたは第2部分広告画像242bと重畳しているか否かを判定する例を示したが、このような構成に限定されず、透過領域241aと第1部分広告画像242bの少なくとも一部または第2部分広告画像242bの少なくとも一部と重畳しているか否かを判定してもよい。
【0601】
限定ではなく例として、端末20は、透過領域241aが、第2部分広告画像242bと重畳せず、かつ第1部分広告画像242bの一部または全部と重畳している場合、部分動画像の第1部分広告画像242bのみを再生させる。また、端末20は、透過領域241aが、第1部分広告画像242bと重畳せず、かつ第2部分広告画像242bの一部または全部と重畳している場合、部分動画像の第2部分広告画像242bのみを再生させる。また、端末20は、透過領域241aが第1部分広告画像242bの一部および第2部分広告画像242bの一部と重畳している場合、部分動画像の第1部分広告画像242bおよび部分動画像の第2部分広告画像242bの両方を再生させる。
【0602】
<第12変形例(2)の効果>
本変形例では、透過領域241aと、部分動画像の第1部分広告画像242b(限定ではなく、第1部分動画像の一例)とのページ表示領域(限定ではなく、表示領域の一例)上での位置関係に基づいて、部分動画像の第1部分広告画像242bの再生の制御を実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1部分動画像の再生の制御を、限定ではなく例として第1部分動画像に対する透過領域の相対的な位置に連動させることができる。
【0603】
本変形例では、透過領域241aが部分動画像の第1部分広告画像242bの少なくとも一部に重畳したことに基づいて、部分動画像の第1部分広告画像242bの再生の制御を実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1部分動画像の再生開始または再生停止などを、透過領域を介した視認可能性に連動させて実行することができる。
【0604】
本変形例では、透過領域241aが第1部分広告画像242bを重畳した大きさに基づいて、部分動画像の第1部分広告画像242bの再生の制御を実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、視認に十分な大きさで透過領域と第1部分動画像とが重畳した状態で、第1部分動画像の再生開始または再生停止などを実行することができる。
【0605】
本変形例では、第2動画像の第2全体広告画像242a(限定ではなく、第2動画像の一例)の一部の領域である部分動画像の第2部分広告画像242b(限定ではなく、第2部分動画像の一例)を少なくともページ表示領域に表示し、透過領域241aに基づいて、部分動画像の第2部分広告画像242bの再生の制御を実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第2部分動画像の再生の制御を、透過領域の移動を介して第1入力に連動させることができるため、第2部分動画像の再生開始または再生停止などを、第1入力に応じた適切なタイミングで実行することができる。
【0606】
本変形例では、表示部24の表示領域は、縦方向が横方向よりも長い縦長の領域であり、
全体広告データに基づく第1全体広告画像242aは、縦方向の第1辺と、第1辺よりも短い横方向の第2辺とを有し、
第1部分広告画像242bは、縦方向の第3辺と、第3辺よりも長い横方向の第4辺を有し、第3辺がページ表示領域の長手方向に沿って配置され、第4辺がページ表示領域の短手方向に沿って配置され、部分動画像の第1部分広告画像242bがページ表示領域に表示される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1部分動画像を第3辺が第4辺よりも短い横長の動画像とすることで、コンテンツ情報の表示領域が広告等によって過度に制約されないようにすることができる。その結果、ユーザが広告等を不快に感じることを防止することができる。
【0607】
本変形例では、透過領域241aが、部分動画像の第1部分広告画像242bの少なくとも一部に重畳したことに基づいて、部分動画像の第1部分広告画像242bの再生の制御が実行され、
透過領域241aが、部分動画像の第2部分広告画像242bの少なくとも一部に重畳したことに基づいて、部分動画像の第2部分広告画像242bの再生の制御が実行され、
透過領域241aが、部分動画像の第2部分広告画像242bの少なくとも一部に重畳したことに基づいて、部分動画像の第1部分広告画像242bの再生を停止する制御が制御部21によって実行される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、透過領域を介した視認性が良好な状態の第1部分動画像または第2部分動画像を再生する一方、透過領域を介した視認性が良好ではない状態の第1部分動画像または第2部分動画像の再生を停止することができる。
【0608】
<第13実施例>
第13実施例は、限定ではなく例として、部分広告画像242bに対するユーザの第2入力に基づいて、その部分広告画像242bに対応する全体広告画像242aを視認可能にする実施例である。第13実施例の表示制御は、限定ではなく例として、
図12-3に示される重畳表示処理(A4)の実行後に実行される。
第13実施例は、第11実施例に対応するが、端末20において、部分広告画像に対する第2入力に基づいて、その部分広告画像に対応する全体広告画像のデータがサーバ10から取得されて、その全体広告画像を視認可能にする制御が実行される点が異なる。部分広告画像のデータをサーバ10から取得して表示した時点では、端末20は、全体広告画像のデータは有しておらず、全体広告画像を視認可能とするために、全体広告画像のデータをサーバ10から別途取得する点が第11実施例とは異なる。
【0609】
第13実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0610】
<表示画面例>
図13に示す表示画面では、
図12-3の重畳表示処理(A4)の実行後にスクロール操作(A5~A13)が行われたことにより、部分動画像の部分広告画像242bが再生されている(A12)。そのため、透過領域241aを介して部分広告画像242b内の自動車が道路を手前側に走行する部分動画像を視認可能な状態である。
【0611】
この状態で、ユーザが、視認可能となっている部分動画像の部分広告画像242b(限定ではなく第1部分動画像の一例)に対するタッチ操作(限定ではなく、第2入力の一例)をタッチパネル上で行うことにより、その部分広告画像242bに対応する動画像の全体広告画像242aが視認可能となる。動画像の全体広告画像242aは、ページ表示領域全体に表示される縦長の広告の動画像である。部分動画像の部分広告画像242bから動画像の全体広告画像242aに切り替わる際には、動画の再生が継続されている。
【0612】
動画像の全体広告画像242aは、部分動画像の部分広告画像242bの全領域を含み、部分広告画像242bに含まれない領域も含む動画像である。この例では、部分動画像の部分広告画像242bに含まれる情報は、山などを背景にして道路上を走行する自動車である。これに対して、動画像の全体広告画像242aに含まれる情報は、部分動画像の部分広告画像242bの背景が上部に拡大され、拡大された背景に、空と空を飛翔する5羽の鳥とが含まれる。
すなわち、この例では、部分広告画像242bは、動画像の全体広告画像242aの下側がトリミングされたものによって構成される部分動画像である。
【0613】
<処理>
端末20は、限定ではなく例として
図5-2に示すフローチャートの処理を実行することで、部分動画像の部分広告画像242bの表示から動画像の全体広告画像242aの表示に切り替える。
【0614】
この例では、端末20は、サーバ10から全体広告データを受信すると、全体広告データに基づく動画像の全体広告画像242aを第1レイヤに配置し、第2レイヤに配置しているウェブページ241の全体を透過領域241aに設定する(A25)。
【0615】
この場合、端末20は、部分動画像の部分広告画像242bの再生が開始されてからの経過時間を計測し、部分広告画像242bへのタッチ操作が行われたタイミングでの経過時間を保存する。そして、全体広告データに基づく動画像の全体広告画像242aを第1レイヤに配置した後、保存しておいた経過時間に対応するタイミングから全体広告画像242aの動画再生を開始する。
これにより、第1レイヤに配置された全体広告画像242aの全体をユーザが視認可能となる。
【0616】
<第13実施例の効果>
第13実施例は、端末20のユーザによる部分動画像の部分広告画像242bに対する第2入力に基づいて、動画像の全体広告画像242aを端末20のユーザに対して視認可能にする制御を制御部21によって実行する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、限定ではなく例として第1部分動画像に興味を持ったユーザを、第1部分動画像に対する第2入力に基づいて、第1動画像に誘導することができる。
【0617】
また、第13実施例は、端末20のユーザによる部分動画像の部分広告画像242bに対する第2入力に基づいて、メインコンテンツ情報が配置されている第2レイヤの領域全体を透過領域とする構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、限定ではなく例として第1動画像を配置するレイヤを第1レイヤよりも上位の第2レイヤに変更することなく、第1動画像を視認可能とすることができる。
【0618】
また、第13実施例は、ユーザによる部分動画像の部分広告画像242bに対する第2入力は、部分動画像の部分広告画像242bをタッチする操作である構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、限定ではなく例としてユーザが第1部分動画像に興味を持った場合に、端末のユーザによる第1部分動画像をタッチする操作による入力に基づいて、第1動画像を視認可能とすることができる。
【0619】
<第13変形例(1)>
第13実施例は、第1レイヤに動画像の全体広告画像242aを配置した状態で、第2レイヤに配置されたウェブページ241の領域全体を透過領域241aとすることにより、動画像の全体広告画像242aの全体を視認可能としたが、このような構成に限られない。ユーザが部分動画像の部分広告画像242bをタッチしたことに基づいて、第2レイヤには動画像の全体広告画像242aが配置され、第1レイヤには透過領域241aを含むウェブページが配置されるようにしてもよい。
【0620】
すなわち、ユーザの第2入力に基づいて、第1レイヤに配置されている広告情報と第2レイヤに配置されているメインコンテンツ情報とをスワップするレイヤチェンジが実行され、結果として広告情報がメインコンテンツ情報よりも上位のレイヤに配置されることにより、広告情報の全体が視認可能となるようにしてもよい。
このような構成により得られる効果の一例として、透過領域を変更することなく、第1動画像を視認可能とすることができる。
【0621】
<第13変形例(2)>
第13実施例において、A25の処理が実行されて、動画像の全体広告画像242aが視認可能となった後、所定期間(所定時間)が経過したこと、または、ユーザがメインコンテンツ情報を再び視認可能とするための操作を実行したことに基づいて、第2レイヤに配置されたウェブページ241が再び視認可能となるようにしてもよい。
【0622】
限定ではなく例として、ユーザが、
図13に示される動画像の全体広告画像242aの右上に表示されている「×」と示された消去アイコン242cにタッチすることで、第2レイヤにおける透過領域設定が解除されて、再び第2レイヤのウェブページ241を視認可能となる。このとき第2レイヤのウェブページ241は、第1レイヤの全体広告画像242aに重畳した状態となっており、透過領域241aを介して動画像の全体広告画像242aの一部すなわち部分動画像の部分広告画像242bを視認可能となっている。動画像の全体広告画像242aから部分動画像の部分広告画像242bに切り替わる際には、動画の再生が継続されている。このため、部分動画像の部分広告画像242b内の自動車は、手前側に向かって道路をさらに走行している。
【0623】
なお、第13変形例(1)に関しても、動画像の全体広告画像242aが視認可能となった後、所定期間(所定時間)が経過したこと、または、ユーザがメインコンテンツ情報を再び視認可能とするための操作を実行したことに基づいて、一旦は第1レイヤに配置されたウェブページ241が、再び第2レイヤに配置されることで視認可能となるようにしてもよい。
【0624】
限定ではなく例として、ユーザが、
図13に示される動画像の全体広告画像242aの右上に表示されている「×」と示された消去アイコン242cにタッチした場合には、第1レイヤに配置されているメインコンテンツ情報と第2レイヤに配置されている広告情報とをスワップするレイヤチェンジが実行され、結果としてメインコンテンツ情報が、広告情報よりも上位のレイヤに再び配置されることにより、メインコンテンツ情報が視認可能となるようにしてもよい。このとき第2レイヤのウェブページ241は、第1レイヤの動画像の全体広告画像242aに重畳した状態となっており、透過領域241aを介して動画像の全体広告画像242aの一部すなわち部分動画像の部分広告画像242bを視認可能となっている。
【0625】
上記の変形例は、何れも、動画像の全体広告画像242aをページ表示領域に表示し、動画像の全体広告画像242aの少なくとも一部に重畳するウェブページ241(限定ではなく、コンテンツの一例)をページ表示領域に表示する構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1動画像が表示領域全体に表示された後であっても、ユーザが再びコンテンツを閲覧可能となる。
【0626】
<第13変形例(3)>
図13に示した例では、部分動画像の部分広告画像242bの再生が開始された後に(A12)、部分広告画像242bに対するタッチ操作に基づいて動画像の全体広告画像242aが表示されているが、このような形態に限らず、部分動画像の部分広告画像242bの再生が開始される前に、静止画像の部分広告画像242bに対するタッチ操作に基づいて動画像の全体広告画像242aの再生が開始されてもよい。
【0627】
限定ではなく例として、ウェブページ241が初期位置にある状態で、透過領域241aを介して視認可能となっている静止画像の部分広告画像242bの一部に対するタッチ操作に基づいて全体広告画像242aが表示され、動画像の全体広告画像242aの再生が開始されてもよい。
このような構成により得られる効果の一例として、ユーザが注目領域を見るよりも前にその広告に興味を持った場合に、その段階で第1動画像を表示させることができる。
【0628】
<第13変形例(4)>
第13実施例では、ユーザが視認可能となっている部分動画像の部分広告画像242bに対するタッチ操作(第2入力の一例)をタッチパネル上で行うことにより、部分動画像の部分広告画像242bから動画像の全体広告画像242aに表示が切り替わり、その際、
動画の再生が継続されることとしたが、これに限定されない。
【0629】
具体的には、限定ではなく例として、部分動画像の部分広告画像242bから動画像の全体広告画像242aに表示が切り替わる際に、動画が最初から再生されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
この場合、端末20は、サーバ10から全体広告データを受信すると、全体広告データに基づく動画像の全体広告画像242aを第1レイヤに配置し、第2レイヤに配置しているウェブページ241の全体を透過領域241aに設定する。この場合、端末20は、サーバ10から受信した全体広告データに基づき、動画像の全体広告画像242aを最初から再生するようにする。
【0630】
<第14実施例>
第14実施例は、限定ではなく例として、部分広告画像242bおよび透過領域241aの設定、ならびに部分広告画像242bの再生開始条件の設定に関する実施例である。
第14実施例では、限定ではなく例として、ページ表示領域、部分広告画像242b、透過領域241aの関係(限定ではなく例として、これらの縦幅の関係)に基づく、部分広告画像242bの再生開始条件の設定方法を例示する。
【0631】
第14実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0632】
<機能構成>
(1)サーバの機能構成
図14-1に示すメインコンテンツデータベース152には、限定ではなく例として、メインコンテンツIDと、メインコンテンツデータの記憶領域と、広告番号と、広告主IDと、その広告番号の広告に関する部分広告画像を識別する画像IDと、その部分広告画像(部分動画像)の再生開始条件(この例では透過領域の部分広告画像に対する重畳割合)と、その広告番号の広告に関する全体広告画像を識別する画像IDと、透過領域の設定範囲と、が関連付けて記憶されている。
【0633】
この例では、前述した、透過領域の所定割合が部分広告画像に重畳したこと、を再生開始条件とする場合を例示しており、所定割合に対応する重畳割合が再生開始条件の欄に記憶されている。
限定ではなく例として、再生開始条件(重畳割合)が33%の場合、透過領域の縦幅の33%が部分広告画像と重畳したときに、その部分広告画像の部分動画像の再生が開始される。
【0634】
(2)広告主による部分広告画像の設定
部分広告画像を全体広告画像の何れの領域とするかは、前述したように、広告主が任意に設定することが可能である。また、この場合、広告主は、限定ではなく例として、前述した設定装置を操作することによって、部分広告画像を設定することが可能である。
本実施例では、部分広告画像が、デフォルトで端末20のページ表示領域の下側に配置される場合を例示する。
また、本実施例では、ページ表示領域の縦幅の略1/3の縦幅を有する部分広告画像が設定される場合を例示する。
【0635】
設定装置は、広告主の操作に基づいて、全体広告画像のデータおよび部分広告画像のデータを含む登録要求をサーバ10へ送信する。
サーバ10は、通信I/F14によって設定装置から登録要求を受信すると、受信した登録要求に含まれる全体広告画像のデータおよび部分広告画像のデータをそれぞれ全体広告データベース153a(
図4-2参照)および部分広告データベース153b(
図4-3参照)に記憶させる。
また、サーバ10は、限定ではなく例として、送信元の設定装置の固有アドレスから広告主IDを特定するとともに、固有の広告番号を割り当て、広告番号、広告主ID、部分広告画像の画像ID、および全体部分広告画像の画像IDと、メインコンテンツIDと、を関連付けてメインコンテンツデータベース152に記憶させる。
【0636】
(3)サーバによる透過領域の設定
部分広告画像が設定されると、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ページ表示領域の縦幅に基づいて、透過領域を設定する。
【0637】
本例では、サーバ10は、初期設定に基づいて、固定サイズの透過領域241aを設定する。具体的には、サーバ10は、限定ではなく例として、端末20のページ表示領域の縦幅の略2/3を透過領域の縦幅とし、ページ表示領域の横幅と略同じ横幅を透過領域の横幅とする。
【0638】
また、サーバ10は、透過領域の位置を決定する。具体的には、サーバ10は、限定ではなく例として、ウェブページが初期位置にある状態で、ウェブページにおける先頭部分から透過領域までの縦幅が、ページ表示領域の縦幅よりも大きくなるように、メインコンテンツ情報における透過領域の位置を決定する。つまり、ユーザは、ウェブページが初期位置にある状態では部分広告画像を視認できないが、スクロール操作によってウェブページを上側に移動させることで部分広告画像を視認できるようになる。サーバ10は、決定した透過領域の位置をメインコンテンツIDと関連付けてメインコンテンツデータベース152に記憶させる。
【0639】
(4)サーバによる再生開始条件の設定
透過領域が設定されると、サーバ10の制御部11は、透過領域の縦幅に基づいて、部分動画像の再生開始条件を設定する。
【0640】
本例では、透過領域の縦幅が端末20のページ表示領域の略2/3と大きいため、サーバ10は、透過領域の縦幅の所定割合(限定ではなく例として33%)が部分広告画像と重畳したときに、その部分広告画像の部分動画像の再生が開始されるように再生開始条件を設定する。サーバ10は、設定した再生開始条件をメインコンテンツIDと関連付けてメインコンテンツデータベース152に記憶させる。
つまり、透過領域の縦幅のうちの33%分の縦幅の透過領域が端末20のページ表示領域の下側から現れたときに、その透過領域と重畳する部分広告画像の部分動画像の再生が開始される。このとき、その部分広告画像の縦幅の略2/3が透過領域を介して視認可能な状態であるので、ユーザに注目させたい領域が視認可能となるタイミングで部分動画像の再生を開始することができる。
【0641】
なお、部分動画像の再生開始条件は、サーバ10によって設定される例を示したが、このような形態に限られない。部分動画像の再生開始条件は、広告主などのユーザによって設定されてもよい。
【0642】
<第14実施例の効果>
第14実施例は、広告主によってユーザの端末20への広告コンテンツデータ(限定ではなく例として、全体広告画像を含む全体広告データ)の送信が依頼され、部分動画像の部分広告画像は、広告主によって設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、事業者(限定ではなく例として広告主)が第1動画像のうちのユーザに注目させたい領域を、第1部分動画像の領域として設定することができる。
【0643】
<第14変形例(1)>
第14実施例では、透過領域の縦幅が大きい(端末20のページ表示領域の縦幅の略2/3)例を示したが、このような形態に限られない。透過領域の縦幅が小さくてもよい。
本変形例では、透過領域の縦幅および横幅の設定は、サーバの運営者または広告主などによって変更可能である。
【0644】
図14-2は、再生開始条件を設定するためのテーブルの一例を示す図である。
このテーブルには、透過領域の縦幅と、再生開始条件(透過領域の部分広告画像に対する重畳割合)とが関連付けて定められている。
【0645】
透過領域の縦幅には、ページ表示領域の縦幅に対する割合に基づく透過領域の縦幅として、限定ではなく例として、「ページ表示領域の2/3」と、「ページ表示領域の1/3」と、「ページ表示領域の1/6」との3つが定められている。
【0646】
「ページ表示領域の2/3」には、再生開始条件として「33%」が定められている。これは、上記の実施例と同じ条件である。
【0647】
「ページ表示領域の1/3」には、再生開始条件として「66%」が定められている。これは、透過領域の縦幅の66%が部分広告画像と重畳したときに、その部分広告画像の部分動画像の再生が開始されることを示す条件である。
【0648】
「ページ表示領域の1/6」には、再生開始条件として「100%」が定められている。これは、透過領域の縦幅の全部(100%)が部分広告画像と重畳したときに、その部分広告画像の部分動画像の再生が開始されることを示す条件である。
【0649】
このように、透過領域の縦幅が小さいほど(ページ表示領域の縦幅に対する割合が小さいほど)、部分動画像の再生に必要な重畳割合が高くなるように(つまり再生の条件が厳しくなるように)、透過領域の縦幅と再生開始条件との関係が定められている。
【0650】
サーバ10は、限定ではなく例として、ページ表示領域の縦幅に対する割合に基づいて、透過領域の縦幅を設定する。また、限定ではなく例として、ページ表示領域の横幅と略同じ横幅を透過領域の横幅とする。
そして、サーバ10は、限定ではなく例として、設定した透過領域の縦幅に基づき、上記のテーブルに従って再生開始条件を設定する。そして、サーバ10は、設定した再生開始条件をメインコンテンツIDと関連付けてメインコンテンツデータベース152に記憶させる。
【0651】
限定ではなく例として、上記のテーブルのうち、透過領域の縦幅を「ページ表示領域の1/6」とした場合、透過領域の縦幅が端末20のページ表示領域の略1/6と小さいため、透過領域の縦幅の全部、つまり縦幅の100%が部分広告画像と重畳したときに、その部分広告画像の部分動画像の再生が開始されるように再生開始条件を設定する。
つまり、透過領域のすべてが端末20のページ表示領域の下側から現れたときに、その透過領域と重畳する部分広告画像の部分動画像の再生が開始される。このとき、その部分広告画像の略1/2が透過領域を介して視認可能な状態であるので、ユーザに注目させたい領域が視認可能となるタイミングで部分動画像の再生を開始することができる。
【0652】
なお、部分動画像の再生開始条件は、部分広告画像と重畳する透過領域の縦幅と、透過領域の縦幅との割合で定められる例を示したが、このような形態に限られない。部分動画像の再生開始条件は、部分広告画像と重畳する透過領域の面積と、透過領域全体の面積との割合で定められてもよい。
【0653】
本変形例では、透過領域241aの大きさ、または透過領域241aの辺の長さに基づいて、部分広告画像242bの部分動画像の再生の制御が変更される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1部分動画像の再生制御のタイミングを、透過領域の大きさまたは辺の長さに応じて異ならせることができる。限定ではなく例として、透過領域の大きさまたは辺の長さが大きいために第1部分動画像の再生開始が遅れてしまったり、透過領域の大きさまたは辺の長さが小さいために第1部分動画像の再生開始が早すぎたりすることを防止することができる。
【0654】
<第14変形例(2)>
第14実施例では、部分広告画像のサイズに関わらず、固定サイズの透過領域が設定される例を示したが、このような形態に限られない。透過領域のサイズは、部分広告画像の辺の長さやサイズに基づいて変更可能であってもよい。
【0655】
図14-3は、透過領域の縦幅を設定するためのテーブルの一例を示す図である。
このテーブルには、部分広告画像の縦幅と透過領域の縦幅とが関連付けて定められている。
部分広告画像の縦幅には、「ページ表示領域の1/4以下」と、「ページ表示領域の1/4超」とが含まれる。
【0656】
「ページ表示領域の1/4以下」には、透過領域の縦幅として「部分広告画像の縦幅と同じ」が定められている。これは、部分広告画像の縦幅がページ表示領域の1/4以下の長さである場合には、部分広告画像の縦幅と同じ長さを透過領域の縦幅として設定することを示している。
【0657】
「ページ表示領域の1/4超」には、透過領域の縦幅として「ページ表示領域の1/4」が定められている。これは、部分広告画像の縦幅がページ表示領域の1/4を超える長さである場合は、ページ表示領域の1/4の長さを透過領域の縦幅として設定することを示している。
【0658】
このようにしているのは、限定ではなく例として、透過領域の縦幅がおよそページ表示領域の1/4を超えてしまうと、透過領域が大き過ぎることにより、ニュース記事等のユーザが閲覧したい情報を阻害する可能性があるためである。そこで、この例では、透過領域の縦幅の上限がページ表示領域の1/4となるように、部分広告画像の縦幅に基づいて透過領域の縦幅を設定するようにしている。
【0659】
なお、この場合、限定ではなく例として、ページ表示領域の横幅と略同じ横幅(限定ではなく例として、ページ表示領域の横幅の90%~100%)を透過領域の横幅として設定するようにすることができる。
【0660】
この場合、サーバ10は、部分広告画像の縦幅と同じ縦幅を透過領域の縦幅として設定した場合は、限定ではなく例として、透過領域の縦幅の第1所定割合(限定ではなく例として70%)が部分広告画像と重畳したときに、その部分広告画像の部分動画像の再生が開始されるように再生開始条件を設定する。サーバ10は、設定した再生開始条件をメインコンテンツIDと関連付けてメインコンテンツデータベース152に記憶させる。
つまり、透過領域の縦幅のうちの70%分の縦幅の透過領域が端末20のページ表示領域の下側から現れたときに、その透過領域と重畳する部分広告画像の部分動画像の再生が開始される。このとき、その部分広告画像の縦幅の略70%が透過領域を介して視認可能な状態であるので、ユーザに注目させたい領域が視認可能となるタイミングで部分動画像の再生を開始することができる。
【0661】
また、サーバ10は、ページ表示領域の1/4の長さを透過領域の縦幅として設定した場合は、部分広告画像の縦幅の方が透過領域の縦幅よりも長いため、限定ではなく例として、透過領域の縦幅の第1所定割合よりも大きい第2所定割合(限定ではなく例として100%)が部分広告画像と重畳したときに、その部分広告画像の部分動画像の再生が開始されるように再生開始条件を設定する。そして、サーバ10は、設定した再生開始条件をメインコンテンツIDと関連付けてメインコンテンツデータベース152に記憶させる。
【0662】
なお、上記のように部分広告画像の縦幅に応じて透過領域の縦幅を変更するのではなく、部分広告画像の縦幅と略同じ縦幅(限定ではなく例として、部分広告画像の縦幅の90%~110%)を透過領域の縦幅として設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、この場合、透過領域は、部分広告画像の面積と略同じ面積に設定されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0663】
本変形例では、透過領域241aの大きさ、または透過領域241aの辺の長さが、部分動画像の部分広告画像242bに基づいて決定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1部分動画像に応じた大きさまたは辺の長さを有する透過領域を設定することができるため、適切なタイミングで第1部分動画像を再生制御することができる。
【0664】
<第15実施例>
第15実施例は、メインコンテンツと部分広告画像との相対的な位置が常に固定される実施例である。
第1実施例~第14実施例とは、メインコンテンツ情報に透過領域を形成せず、メインコンテンツ情報と広告コンテンツ情報とが同じレイヤに配置されて表示される点が異なる。
【0665】
第15実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0666】
<表示画面例>
図15-1は、本例におけるレイヤに配置されるメインコンテンツ情報と部分広告画像との関係を示す説明図である。
本実施例において、サーバ10から配信されるメインコンテンツデータには、広告コンテンツ情報(限定ではなく例として広告画像)が配置される広告配置領域243が設定されている。その結果、端末20がメインコンテンツデータを受信したことに基づいて、そのメインコンテンツデータに基づくメインコンテンツ情報と、そのメインコンテンツデータに関連付けて配信された広告コンテンツデータに基づく広告コンテンツ情報とが、共通のレイヤ(単一のレイヤ)に配置されることになる。
【0667】
広告配置領域243には、メインコンテンツデータに含まれるドキュメントデータおよび画像データにそれぞれ基づくドキュメントおよび画像が配置されない。つまり、メインコンテンツ情報がページ表示領域に表示された状態では、メインコンテンツ情報は、ページ表示領域のうち、ページ表示領域と広告配置領域243とが重ならない領域に表示され、ページ表示領域と広告配置領域243とが重なる領域には表示されない。
【0668】
本実施例では、限定ではなく例として、広告配置領域243には、広告コンテンツデータに基づく広告コンテンツ情報として、動画像の部分広告画像242b(限定ではなく、第1コンテンツ情報の一部である第1情報の一例)が配置されることとし、広告配置領域243は部分広告画像242bと同じサイズを有するものとして説明する。
端末20のページ表示領域では、メインコンテンツ情報と部分広告画像とが重ならないため、ユーザは、メインコンテンツ情報と部分広告画像との両方を良好に視認可能となる。
【0669】
なお、広告配置領域のサイズは、必ずしも部分広告画像と同じサイズである必要はなく、広告配置領域のサイズは、部分広告画像のサイズよりも大きくてもよい。
また、広告配置領域には、必ずしも部分広告画像を配置しなければならないわけではなく、限定ではなく例として、注目領域の画像が広告配置領域243に配置されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0670】
広告配置領域に配置される部分広告画像(部分動画像)は、再生開始条件の成立に基づいて再生される。再生開始条件は、限定ではなく例として、
(C-1)部分広告画像(部分広告画像の縦幅)の所定割合がページ表示領域に表示されたこと。
として定めておくことができる。
【0671】
なお、前述したように、限定ではなく例として、注目領域の画像を部分広告画像とし、広告配置領域には、注目領域の画像を配置するようにすることもできる。この場合、上記の再生開始条件は、
(C-2)注目領域(注目領域の縦幅)の所定割合がページ表示領域に表示されたこと。
となる。
【0672】
上記の所定割合は適宜設定可能であるが、限定ではなく例として、30%~70%程度の値として設定しておくことができる。ここで、上記の所定割合は、全体広告画像の縦幅に対する割合ではなく、あくまでも部分広告画像(または注目領域)の縦幅に対する割合であることに注意が必要である。
【0673】
広告配置領域に部分広告画像が配置される場合を例に挙げて説明する。
部分広告画像は、全体広告画像の一部分がトリミングされるなどして生成される画像である。限定ではなく例として、所定割合を50%とする場合、あくまでも部分広告画像の50%がページ表示領域に表示された場合に部分広告画像の動画再生が開始されるのであって、全体広告画像の50%がページ表示領域に表示された場合に部分広告画像の動画再生が開始されるわけではない。
【0674】
限定ではなく例として、ウェブページの縦幅がページ表示領域の縦幅よりも大きく、ウェブページが初期位置にある状態において、部分広告画像がページ表示領域に表示されておらず、ウェブページを上方向にスクロールすることで、部分広告画像がページ表示領域に出現するとする。
この場合、限定ではなく例として、その部分広告画像に対応する全体広告画像のうちの下半分の領域が部分広告画像として設定される場合、部分広告画像の50%がページ表示領域に表示されることは、全体広告画像の75%がページ表示領域に表示されることに相当する。
これは、広告配置領域に注目領域の画像が配置される場合についても同様である。
【0675】
なお、ウェブページが横方向にスクロールされる場合を想定し、限定ではなく例として、部分広告画像(または注目領域)の横幅に基づいて、上記の再生開始条件の成否を判定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、部分動画像の再生を開始した後、再生開始条件を満たさなくなった場合に、部分動画像の再生を停止するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0676】
図15-2および
図15-3に示す例では、メインコンテンツデータに基づくメインコンテンツ情報としてビジネスニュースサイトのウェブページ241と、そのメインコンテンツデータに関連付けて配信された広告コンテンツデータに基づく広告コンテンツ情報として部分広告画像242bと、が同一のレイヤに配置されている。ウェブページ241には、ニュース記事を構成するドキュメント(限定ではなく、第2コンテンツ情報に含まれる文字情報の一例)と画像(限定ではなく、第2コンテンツ情報に含まれる画像情報の一例)とが含まれる。
【0677】
本例では、部分広告画像242bは、初期状態で自動車が表示された静止画像であるが、ウェブページ241が初期位置にある状態では、部分広告画像242bが端末20のページ表示領域に表示されていないため、ユーザは、部分広告画像242bを視認できない。
ユーザのスクロール操作によって部分広告画像242bの縦幅の所定割合(限定ではなく例として70%)が端末20のページ表示領域に表示されると、部分広告画像242bは、道路上を自動車が走行している状況を表示する部分動画像となる。
【0678】
なお、
図15-2および
図15-3に示す例において、部分広告画像242bは、横幅が縦幅よりも大きい横長の画像である。
【0679】
図15-2に示す例では、ウェブページ241の縦幅は、ページ表示領域の縦幅よりも大きいため、ウェブページ241の全体がページ表示領域に収まりきれない。そして、本例では、ウェブページ241における先頭部分[TOP]から部分広告画像242bまでの縦幅が、ページ表示領域の縦幅よりも大きいため、ウェブページ241が初期位置にある状態では、部分広告画像242bはページ表示領域上に位置していない。そのため、ウェブページ241が初期位置にある状態では、ユーザは、部分広告画像242bを全く視認することができない。
【0680】
ウェブページ241が初期位置にある場合に、ユーザがページ表示領域(ただし、部分広告画像242bとは異なる領域)をタッチして、画面上方向に指を動かすスクロール動作を行うことで、ウェブページ241が画面上方向にスクロールする。これに伴い、広告配置領域243に配置された部分広告画像242bも画面上方向にスクロールして、画面下方から部分広告画像242bの上部が出現する。部分広告画像242bの上部がページ表示領域に位置したことで、部分広告画像242bの上部(本例では自動車ならびにその背景の山およびその前景の木を含む部分)を視認可能となる。このときの部分広告画像242bは、静止画像である。この静止画像は、限定ではなく例として、部分広告画像242bが部分動画像として再生されたとしたときの先頭フレームである。
【0681】
さらにユーザが画面上方向へのスクロール操作を継続することで、限定ではなく例として、部分広告画像242bの縦幅の所定割合(限定ではなく例として70%)が端末20のページ表示領域に表示されたことに基づいて、自動車が道路上を手前側に走行する部分動画像の部分広告画像242bの再生がスタートする。
【0682】
図15-3に示すように、ユーザがスクロール動作をさらに継続して、ウェブページ241を画面上方向にスクロールさせると、部分広告画像242bが、さらに上側へ移動し、部分広告画像242bのすべてが端末20のページ表示領域に表示された状態となる。部分広告画像242bが上側へ移動する間、部分広告画像242bに対応する部分動画像の再生が継続され、部分広告画像242b内の自動車は道路を手前側に走行する。
【0683】
この状態で、ユーザが、視認可能となっている部分動画像の部分広告画像242b(限定ではなく、第1情報および第1部分動画像の一例)を、短く1回タッチするタッチ操作(限定ではなく、第2入力の一例)をタッチパネル上で行うことにより、その部分広告画像242bに対応する動画像の全体広告画像242aが視認可能となる。動画像の全体広告画像242aは、ページ表示領域全体に表示される縦長の広告の動画像である。部分動画像の部分広告画像242bから動画像の全体広告画像242aに切り替わる際には、動画の再生が継続されている。
【0684】
動画像の全体広告画像242aは、部分動画像の部分広告画像242bの全領域を含み、部分広告画像242bに含まれない領域も含む動画像である。この例では、部分動画像の部分広告画像242bは、山などを背景にして道路上を走行する自動車である。これに対して、動画像の全体広告画像242aは、部分動画像の部分広告画像242bの背景が上部に拡大された背景を有し、その背景には、空と空を飛翔する5羽の鳥とが含まれる。
言い換えると、部分広告画像は、動画像の全体広告画像の所定領域がトリミングされたものによって構成される部分動画像である。すなわち、この例では、部分広告画像242bは、動画像の全体広告画像242aの下側が、トリミングされたものによって構成される部分動画像である。本例では、部分広告画像の横幅は、全体広告画像の横幅より小さく、部分広告画像の縦幅は、全体広告画像の縦幅より小さい。
【0685】
<処理>
図15-4は、本実施例における各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、サーバ10の配信処理部111が実行する配信処理、端末20の表示処理部211が実行する表示処理、をそれぞれ示している。
なお、先に説明したフローチャートと同一のステップには同一の符号を付して再度の説明を省略し、異なるステップに着目して説明する。
【0686】
以下説明するフローチャートは、あくまでも本実施例における処理を例示するものに過ぎず、以下説明するフローチャートにおいて、一部のステップを実行しなくてもよいし、追加のステップを挿入してもよい。
【0687】
図15-4は、
図4-5のフローチャートの部分広告画像242bにウェブページ241を重畳表示させる重畳表示処理のステップ(限定ではなく例として、A4のステップ)を、広告配置領域243を含むウェブページ241に部分広告画像242bを合成する合成表示処理のステップ(限定ではなく例として、A4bのステップ)に置き換えるとともに、注目領域と透過領域241aとが重畳した場合に、部分広告画像242bに対する透過領域241aの相対的な位置を固定する処理のステップ(限定ではなく例として、A7b~A12aのステップ)を、限定ではなく例として、部分広告画像242bの縦幅の所定割合(限定ではなく例として70%)が端末20のページ表示領域に表示された場合に、部分動画像の部分広告画像242bの再生を開始する処理のステップ(限定ではなく例として、A7c~A12dのステップ)に置き換えたフローチャートである。
【0688】
端末20は、サーバ10からメインコンテンツデータと、部分広告データとを受信すると、合成表示処理を実行する(A4b)。
具体的には、限定ではなく例として、部分広告データに基づいて部分広告画像242bのサイズを取得する。そして、端末20は、メインコンテンツデータに基づいて、広告配置領域243が形成されたウェブページ241をレイヤに配置する。そして、端末20は、ウェブページ241の広告配置領域243に部分広告画像242bを配置し、ウェブページ241と部分広告画像242bとを合成表示させる。
【0689】
再生フラグがセットされていない場合(A7c:No)、端末20は、広告配置領域に配置された部分広告画像242b(部分動画像)の再生開始条件が成立したか否かを判定する(A9e)。具体的には、限定ではなく例として、部分広告画像の縦幅の所定割合がページ表示領域に表示されたか否かを判定する。
【0690】
再生開始条件が成立しなかった場合(A9e:No)、端末20は、A13に処理を進める。
一方、再生開始条件が成立した場合(A9e:Yes)、端末20は、A12cに処理を進める。
【0691】
図15-5は、本実施例における端末20が実行する全体広告表示処理およびサーバ10が実行する全体広告配信処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図15-5は、
図5-2のフローチャートに、全体広告データに基づく全体広告画像242aを第1レイヤに配置し、第2レイヤに配置しているウェブページ241の全体を透過領域241aに設定する処理のステップ(限定ではなく例として、A25のステップ)を、全体広告画像242aを端末20のページ表示領域に表示する処理のステップ(限定ではなく例として、A26のステップ)に置き換えたフローチャートである。
【0692】
端末20は、サーバ10から全体広告データを受信すると、ウェブページ241と部分広告画像242bとが合成されたレイヤに、全体広告データに基づく全体広告画像242aを配置して(A26)、全体広告表示処理を終了する。
【0693】
なお、ユーザが部分広告画像242bに対してタッチ操作したときに、動画像の全体広告画像242aがページ表示領域に表示される例を示したが、このような構成に限定されず、ユーザが部分広告画像242bに対してタッチ操作したときに、静止画像の全体広告画像242aがページ表示領域に表示されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0694】
また、ウェブページ241の広告配置領域243には、部分動画像の部分広告画像242bが配置される例を示したが、このような構成に限定されず、静止画像の部分広告画像242bがウェブページ241の広告配置領域243に配置されてもよい。この場合、限定ではなく例として、ユーザが部分広告画像242bに対してタッチ操作したときに、静止画像の全体広告画像242aまたは動画像の全体広告画像242aがページ表示領域に表示されるようにすることができる。
【0695】
<第15実施例の効果>
第15実施例は、表示部24のページ表示領域は、縦方向が横方向よりも長い縦長の領域であり、全体広告データに基づく全体広告画像242a(限定ではなく、第1コンテンツ情報の一例)は、縦方向の第1辺と、第1辺よりも短い横方向の第2辺とを有し、全体広告画像242aの一部である部分広告画像242b(限定ではなく、第1情報の一例)を端末20のページ表示領域(限定ではなく、端末の表示領域の一例)に表示し、ページ表示領域のうち、部分広告画像242bとは異なる領域(限定ではなく、領域の一例)にメインコンテンツ情報(限定ではなく、第2コンテンツ情報の一例)を表示し、ユーザによるページ表示領域に対するスクロール操作(限定ではなく、第1入力の一例)に基づいて、ページ表示領域上を移動させる制御を、部分広告画像242bとメインコンテンツ情報とに実行する。
そして、全体広告画像242aは、ユーザによる部分広告画像242bに対するタッチ操作(限定ではなく、第2入力の一例)に基づいて、第1辺がページ表示領域の長手方向に沿って配置され、第2辺がページ表示領域の短手方向に沿って配置されてページ表示領域に表示される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1入力に基づき第2コンテンツ情報が表示領域を移動する際に、サイズが小さく、視認しやすい状態の第1情報を第2コンテンツ情報とともに移動させることで、第2コンテンツ情報の視認の邪魔にならないように第1情報をユーザに視認させることができる。そして、限定ではなく例として第1情報に興味を示し、第1情報に対する第2入力を行ったユーザに、縦長の第1コンテンツ情報を視認させることができる。つまり、いきなり縦長の第1コンテンツ情報を表示領域に表示して第2コンテンツ情報の視認性を損なうことを防止しつつ、第1情報に興味を示したユーザを、縦長の第1コンテンツ情報に誘導することができる。
【0696】
また、第15実施例は、全体広告画像242aが、全体広告データ(限定ではなく、第1動画像データの一例)に基づく動画像(限定ではなく、第1動画像の一例)であり、部分広告画像242bが、全体広告画像242aの一部の領域の部分動画像(限定ではなく、第1部分動画像の一例)である構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1情報から第1コンテンツ情報に切り替わる際、第1部分動画像の内容の続きを第1動画像に表示することで、ユーザに違和感を抱かせることなく、第1部分動画像に興味を示したユーザを第1動画像に誘導することができる。
【0697】
また、第15実施例は、ページ表示領域に表示されている部分広告画像242bのうち、少なくとも部分広告画像242bのいずれか一辺の長さに基づいて、制御部21による部分動画像の部分広告画像242bの再生の制御が実行される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、表示領域に表示された第1部分動画像の視認性に応じた第1部分動画像の再生開始または再生停止などを実行することができる。
【0698】
また、第15実施例は、部分動画像の部分広告画像242bは、全体広告画像242aの第1辺よりも短い第3辺と、全体広告画像242aの第2辺よりも短い第4辺とを有し、第3辺がページ表示領域の長手方向に沿って配置され、第4辺がページ表示領域の短手方向に沿って配置され、ページ表示領域に表示される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1部分動画像を第3辺が第4辺よりも短い横長の動画像とすることで、コンテンツ情報の表示領域が広告等によって過度に制約されないようにすることができる。その結果、ユーザが広告等を不快に感じることを防止することができる。
【0699】
また、第15実施例は、第1入力は、ユーザのスクロール操作であり、部分広告画像242bとウェブページ241とは、スクロール操作に基づく方向に移動される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、ユーザの意図する方向に第1情報と第2コンテンツ情報とが移動することにより、ユーザが第1情報に注目する可能性を高めることができる。
【0700】
また、第15実施例は、ユーザによる部分広告画像242bに対する第2入力は、部分広告画像242bをタッチする操作である構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、限定ではなく例としてユーザが第1情報に興味を持った場合に、その表示領域をタッチすることで、第1コンテンツ情報を表示させることができる。
【0701】
また、第15実施例は、第1コンテンツ情報は広告情報(限定ではなく例として、全体広告画像242a)であり、第1情報(限定ではなく例として、部分広告画像242b)はその一部である構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第2コンテンツ情報と連動して移動する第1情報を介して、広告情報を表示領域に表示することで、広告効果を向上させることができる。
【0702】
なお、部分広告画像242bの縦幅の所定割合が端末20のページ表示領域に表示された場合に、部分動画像の部分広告画像242bの再生が開始される例を示したが、このような構成に限定されない。
【0703】
具体的には、第1入力に基づく部分動画像の部分広告画像242bのページ表示領域への表示に基づいて、部分動画像の部分広告画像242bの再生の制御が実行されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
限定ではなく例として、端末20は、ユーザのスクロール操作によって部分広告画像242bの全部がページ表示領域に出現したときに、部分動画像の部分広告画像242bの再生を開始する。
このような構成により得られる効果の一例として、第1情報を視認することが良好な状態で、第1部分動画像の再生開始または再生停止などを実行することができる。
【0704】
また、部分広告画像242bが端末20のページ表示領域に表示されている大きさに基づいて、部分動画像の部分広告画像242bの再生の制御が実行されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
限定ではなく例として、端末20は、ユーザのスクロール操作によって、部分広告画像242bの面積の所定割合がページ表示領域に出現したときに、部分動画像の部分広告画像242bの再生を開始する。
このような構成により得られる効果の一例として、視認に十分な大きさの第1情報が表示領域に出現した状態で、第1部分動画像の再生開始または再生停止などを実行することができる。
【0705】
また、部分広告画像242bのうちの一部の領域が端末20のページ表示領域に表示されたことに基づいて、部分動画像の部分広告画像242bの再生の制御が実行されるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
限定ではなく例として、端末20は、ユーザのスクロール操作によって、部分広告画像242bを構成する各画素のうち、特定の1画素または画素群がページ表示領域に出現したときに、部分動画像の部分広告画像242bの再生を開始する。
このような構成により得られる効果の一例として、視認するのに適した第1情報の一部の領域が表示領域に表示されたタイミングで、第1部分動画像の再生開始または再生停止などを実行することができる。
【0706】
また、端末20のユーザによる部分広告画像242bにタッチ操作に基づいて、全体広告画像242aがページ表示領域に表示される例を示したが、このような構成に限定されない。端末20のユーザによる部分広告画像242bに対するピンチアウトの操作に基づいて、全体広告画像242aがページ表示領域に表示されてもよいし、そのようにしなくてもよい。また、端末20のユーザによる「広告を見たい」という音声の入力操作に基づいて、全体広告画像242aがページ表示領域に表示されてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0707】
<第16実施例>
第16実施例は、上記の実施例に、部分広告画像242bの設定と、部分広告画像242bに基づく課金処理とが追加された実施例である。
第16実施例は、第6実施例に対応するが、第15実施例で説明したように、メインコンテンツ情報と、設定される部分広告画像とが、共通のレイヤ(単一のレイヤ)に配置される点が異なる。
【0708】
第16実施例に記載の内容は、他の各実施例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0709】
<機能構成>
(1)サーバの機能構成
図16-1に示すメインコンテンツデータベース152には、限定ではなく例として、メインコンテンツIDと、そのメインコンテンツデータの記憶領域と、広告番号と、広告主IDと、部分広告画像を識別する画像IDと、部分動画像の再生開始条件と、全体広告画像を識別する画像IDと、そのメインコンテンツ情報における広告配置領域の設定範囲と、が関連付けて記憶されている。
【0710】
本例では、部分動画像の再生開始条件は、ページ表示領域に表示された部分広告画像の縦幅と、部分広告画像の縦幅との割合で定められる。具体的には、部分動画像の再生開始条件が70%の場合、部分広告画像の縦幅の70%がページ表示領域に表示されたときに、その部分広告画像の部分動画像の再生が開始される。
【0711】
また、部分広告画像の画像IDと、その部分広告画像に対応した全体広告画像の画像IDには、共通の広告番号が含まれている。そのためサーバ10では、広告番号に基づいて、その広告番号の広告を構成する部分広告画像と全体広告画像とを識別することが可能である。
【0712】
図16-2に示す部分広告データベース153bには、限定ではなく例として、部分広告画像の画像IDに関連付けて、その部分広告画像の記憶領域と、その部分広告画像のトリミング領域と、が記憶されている。
【0713】
ここで、限定ではなく例として、前述した
図6-4や
図6-8には、部分広告画像のサイズと課金額との関係の一例が示されている。
サーバ10の制御部11は、設定された部分広告画像のサイズに基づいて、その部分広告画像に対応した全体広告画像が表示された場合の課金額を決定して、決定した課金額を全体広告画像に関連付ける。
【0714】
具体的には、限定ではなく例として
図6-4で説明した手法を同様に、基本的には、部分広告画像の縦幅に基づいて、課金額を決定するようにすることができる。
【0715】
なお、限定ではなく例として
図6-8で説明した手法と同様に、部分広告画像の縦幅ばかりでなく、部分広告画像の横幅も考慮して課金額を決定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0716】
また、限定ではなく例として、部分広告画像の縦幅が横幅よりも大きい縦長の画像である場合には、横長の画像である場合よりも割高な課金額となるようにすることができる。
【0717】
(2)広告主による部分広告画像の設定
部分広告画像を全体広告画像の何れの領域とするかは、前述したように、広告主が任意に設定することが可能である。この場合、広告主は、限定ではなく例として、前述した設定装置を操作することによって、部分広告画像を設定することが可能である。
本実施例では、ページ表示領域の縦幅の略1/2の縦幅を有する部分広告画像が設定される場合を例示する。
【0718】
設定装置は、広告主の操作に基づいて、全体広告画像のデータおよび部分広告画像のデータを含む登録要求をサーバ10へ送信する。
サーバ10は、通信I/F14によって設定装置から登録要求を受信すると、受信した登録要求に含まれる全体広告画像のデータおよび部分広告画像のデータをそれぞれ全体広告データベース153a(
図4-2参照)および部分広告データベース153b(
図14-2参照)に記憶させる。
また、サーバ10は、限定ではなく例として、送信元の設定装置の固有アドレスから広告主IDを特定するとともに、固有の広告番号を割り当て、広告番号、広告主ID、部分広告画像の画像ID、および全体部分広告画像の画像IDと、メインコンテンツIDと、を関連付けてメインコンテンツデータベース152に記憶させる。
【0719】
(3)サーバによる広告配置領域の設定
部分広告画像が設定されると、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、部分広告画像のサイズに基づいて、その部分広告画像に関連付けられたメインコンテンツ情報(ウェブページ)の広告配置領域を設定する。
【0720】
本例では、サーバ10は、限定ではなく例として、広告配置領域のサイズを部分広告画像と同じサイズに設定する。
【0721】
また、サーバ10は、広告配置領域の位置を決定する。具体的には、サーバ10は、限定ではなく例として、ウェブページが初期位置にある状態で、ウェブページにおける先頭部分から広告配置領域までの縦幅が、ページ表示領域の縦幅よりも大きくなるように、メインコンテンツ情報における広告配置領域の位置を決定する。つまり、ユーザは、ウェブページが初期位置にある状態では部分広告画像を視認できないが、スクロール操作によってウェブページを上側に移動させることで部分広告画像を視認できるようになる。サーバ10は、決定した広告配置領域の位置をメインコンテンツIDと関連付けてメインコンテンツデータベース152に記憶させる。
【0722】
(4)サーバによる再生開始条件の設定
広告配置領域が設定されると、サーバ10の制御部11は、広告配置領域の縦幅に基づいて、部分動画像の再生開始条件を設定する。
【0723】
本例では、サーバ10は、広告配置領域の縦幅が端末20のページ表示領域の略1/2と大きいため、広告配置領域の縦幅の所定割合(限定ではなく例として70%)がページ表示領域に表示されたときに、その部分広告画像の部分動画像の再生が開始されるように再生開始条件を設定する。サーバ10は、設定した再生開始条件をメインコンテンツIDと関連付けてメインコンテンツデータベース152に記憶させる。
つまり、広告配置領域の縦幅のうちの70%分の縦幅の広告配置領域が端末20のページ表示領域の下側から現れたときに、その広告配置領域に配置された部分広告画像の部分動画像の再生が開始される。本例では、広告配置領域のサイズと部分広告画像のサイズとが同じであるので、70%分の縦幅の部分広告画像が端末20のページ表示領域の下側から現れたときに、その現れた部分広告画像の部分動画像の再生が開始される。そして、その部分広告画像の縦幅の70%が視認可能な状態であるので、ユーザに注目させたい領域が視認可能となるタイミングで部分動画像の再生を開始することができる。
【0724】
<第16実施例の効果>
また、第16実施例は、広告コンテンツデータ(限定ではなく例として、全体広告画像を含む全体広告データ)は、広告主によってユーザの端末20への送信が依頼され、広告コンテンツ情報のうちの部分広告画像は、広告主によって設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、事業者(限定ではなく例として広告主)が第1コンテンツ情報のうちのユーザに注目させたい領域を、第1情報として設定することができる。
【0725】
また、第16実施例は、部分広告画像の辺の長さ、または部分広告画像の大きさに基づいて、全体広告画像の端末20への送信に基づく課金額が設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、限定ではなく例として広告効果が高く第1コンテンツ情報への表示につながりやすい第1情報に対して、適切な課金額が設定される。
【0726】
また、第16実施例は、全体広告データには全体広告画像のデータが含まれており、全体広告画像は広告番号によって部分広告画像と関連付けられている構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、端末において、まず第1情報を表示させて、その後に、第1情報に対応した第1コンテンツ情報を表示させることができる。
【0727】
また、第16実施例は、部分広告画像の辺の長さ、または部分広告画像の大きさに基づいて、全体広告画像の端末20への送信に基づく課金額が設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、限定ではなく例として広告効果が高く第1コンテンツ情報への表示につながりやすい第1情報に対して、適切な課金額が設定される。
【0728】
また、第16実施例は、全体広告データには全体広告画像のデータが含まれており、全体広告画像は、全体広告データを端末20に送信するサーバ10で、課金に関する情報と関連付けられる構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1コンテンツ情報が表示されたことに基づく課金に関する情報をサーバ側で管理することができる。
【0729】
<第16変形例(1)>
第16実施例では、広告配置領域の縦幅が大きい(端末20のページ表示領域の縦幅の略1/2)例を示したが、このような形態に限られない。広告配置領域の縦幅が小さくてもよい。
【0730】
本変形例では、広告主は、限定ではなく例として、端末20のページ表示領域の縦幅の略1/6の縦幅を有する部分広告画像を設定する。
【0731】
サーバ10は、限定ではなく例として、広告配置領域のサイズを部分広告画像と同じサイズに設定する。そして、サーバ10は、限定ではなく例として、ウェブページが初期位置にある状態で、ウェブページにおける先頭部分から広告配置領域までの縦幅が、ページ表示領域の縦幅よりも大きくなるように、メインコンテンツ情報における広告配置領域の位置を決定する。サーバ10は、決定した広告配置領域の位置をメインコンテンツIDと関連付けてメインコンテンツデータベース152に記憶させる。
【0732】
サーバ10は、限定ではなく例として、広告配置領域の縦幅が端末20のページ表示領域の略1/6と小さいため、広告配置領域の縦幅の全部、すなわち縦幅の100%がページ表示領域に表示されたときに、その部分広告画像の部分動画像の再生が開始されるように再生開始条件を設定する。サーバ10は、設定した再生開始条件をメインコンテンツIDと関連付けてメインコンテンツデータベース152に記憶させる。
【0733】
つまり、広告配置領域のすべてが端末20のページ表示領域の下側から現れたときに、その広告配置領域に配置された部分広告画像の部分動画像の再生が開始される。本例では、広告配置領域のサイズと部分広告画像のサイズとが同じであるので、部分広告画像のすべてが端末20のページ表示領域の下側から現れたときに、その現れた部分広告画像の部分動画像の再生が開始される。そして、その部分広告画像のすべてが視認可能な状態であるので、ユーザに注目させたい領域が視認可能となるタイミングで部分動画像の再生を開始することができる。
【0734】
上記の例では、部分広告画像の縦幅がページ表示領域の縦幅の略1/2である場合は、部分広告画像の縦幅の70%程度がページ表示領域に表示された場合に部分動画像の再生が開始されるのに対し、広告配置領域の縦幅がページ表示領域の縦幅の略1/6である場合は、部分広告画像の縦幅の100%がページ表示領域に表示された場合に部分動画像の再生が開始される。
【0735】
このように、部分広告画像の縦幅がある基準よりも大きい場合は、部分広告画像の一部がページ表示領域に表示されたことを再生開始条件とする一方、部分広告画像の縦幅がある基準よりも小さい場合は、部分広告画像の全部がページ表示領域に表示されたことを再生開始条件とすることができる。
【0736】
なお、部分広告画像の縦幅がある基準よりも狭い場合の再生開始条件の閾値を100%とするのではなく、限定ではなく例として、80%~90%程度の値としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0737】
また、上記において、限定ではなく例として、部分広告画像の縦幅と負の相関を有する係数(部分広告画像の縦幅が大きいほど値が小さくなる係数:0~1の値)を導入する。そして、設定された部分広告画像の縦幅に対応する係数を100%に乗算することで、所定割合を算出するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0738】
また、部分動画像の再生開始条件は、ページ表示領域に表示された部分広告画像の縦幅と、部分広告画像の縦幅との割合で定められる例を示したが、このような形態に限られない。部分動画像の再生開始条件は、ページ表示領域に表示された部分広告画像の面積と、部分広告画像全体の面積との割合で定められてもよい。
【0739】
本変形例は、部分動画像の部分広告画像242bの大きさ、または部分動画像の部分広告画像242bの辺の長さに基づいて、部分広告画像242bの部分動画像の再生の制御が変更される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、第1部分動画像の再生制御のタイミングを、第1部分動画像の大きさまたは辺の長さに応じて異ならせることができる。限定ではなく例として、第1部分動画像の大きさまたは辺の長さが大きいために、その再生開始が遅れてしまったり、第1部分動画像の大きさまたは辺の長さが小さいために、その再生開始が早すぎたりすることを防止することができる。
【0740】
<第16変形例(2)>
第16実施例では、部分広告画像が広告主により設定される例を示したが、このような形態に限られない。部分広告画像は、全体広告画像を記憶しているサーバ10によって、全体広告画像に基づいて設定されてもよい。
【0741】
限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、全体広告画像が静止画像である場合には、全体広告画像を所定の閾値により2値化した2値化画像に基づいて、2値化画像における線分密度が高い領域を注目領域と認識して、その注目領域を含む矩形領域を部分広告画像として設定してもよい。
【0742】
また、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、全体広告画像が動画像である場合には、表示順序に基づく前後の画像間(またはフレーム間)で画素値の差分が大きい領域を注目領域と認識して、その注目領域を含む矩形領域を部分動画像として設定してもよい。
【0743】
また、限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、上記画像処理を行うことなく、全体広告画像の一部(限定ではなく例として中央部分)を矩形状にトリミングして、トリミングした領域を部分広告画像として設定してもよい。
【0744】
本変形例は、部分広告画像は、全体広告データを端末20に送信するサーバ10によって設定される構成を示している。
このような構成により得られる効果の一例として、事業者(限定ではなく例として広告主)による第1情報の設定操作を不要とすることができる。
【0745】
<第16変形例(3)>
第16実施例では、端末20で、一のメインコンテンツ情報に関連付けて一の広告情報が表示される例を示したが、このような構成に限らず、一のメインコンテンツ情報に関連付けて複数の広告情報が表示されるようにしてもよい。
【0746】
限定ではなく例として、メインコンテンツデータベース152において、一のメインコンテンツIDに、異なる2つの広告番号(以下、第1広告番号、第2広告番号とする)を関連付けておき、そのメインコンテンツIDのメインコンテンツデータが端末20に配信された場合に、第1広告番号に関連付けられた第1広告コンテンツデータ(第1全体広告画像のデータ、第1全体広告画像の一部である第1部分広告画像のデータ)と、第2広告番号に関連付けられた第2広告コンテンツデータ(第2全体広告画像のデータ、第2全体広告画像の一部である第2部分広告画像のデータ)が、端末20に配信されるようにしてもよい。
【0747】
<その他>
上記の実施例で説明した透過領域は、あくまでもユーザが下位のレイヤ(第1レイヤ)の情報を視認可能に構成されていればよい。限定ではなく例として、上位のレイヤ(第2レイヤ)の不透明度(100%:完全に不透明、0%:完全に透明)を設定する場合、不透明度は必ずしも0%に設定する必要はなく、ユーザが下位のレイヤの情報の視認可能となる範囲内で設定すればよい。限定ではなく例として50%以下の値を設定するなどすればよい。
なお、不透明度ではなく透明度を設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
また、不透明度や透明度をユーザが自由に設定可能としてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0748】
また、上記の実施例では、ウェブページ(限定ではなく、第2コンテンツ情報の一例)または広告画像(限定ではなく、第1コンテンツ情報または第1情報の一例)を移動させるための第1入力が、画面にタッチした状態で、タッチした指を上方向または下方向に移動させる操作(限定ではなく例として、スクロール操作、スワイプ操作、フリック操作)である例を示した。しかしながら、これに限らず、限定ではなく例として、画面上で指を動かすことなく所定時間タッチするロングタッチ操作によって、ウェブページまたは広告画像が移動するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。また、ユーザの音声入力に基づいて、ウェブページまたは広告画像が移動するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0749】
また、上記の実施例では、全体広告画像(限定ではなく、第1コンテンツ情報の一例)の全体を表示させるための第2入力が、画面を1回叩くタップ操作である例を示した。しかしながら、これに限らず、第2入力は、画面を2回叩くダブルタップ操作であってもよく、ロングタッチ操作であってもよいし、そうでなくてもよい。また、ユーザの音声入力に基づいて、全体広告画像(限定ではなく、第1コンテンツ情報の一例)の全体を表示させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【符号の説明】
【0750】
1 通信システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク