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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-23
(45)【発行日】2023-08-31
(54)【発明の名称】LED表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20230824BHJP
   G02B 7/00 20210101ALI20230824BHJP
   G09F 9/33 20060101ALI20230824BHJP
   H05K 7/12 20060101ALI20230824BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G02B7/00 F
G02B7/00 J
G09F9/33
H05K7/12 G
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022155147
(22)【出願日】2022-09-28
(65)【公開番号】P2023050177
(43)【公開日】2023-04-10
【審査請求日】2022-09-28
(31)【優先権主張番号】202111155852.4
(32)【優先日】2021-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517206616
【氏名又は名称】シェンツェン レイヤード オプト-エレクトロニック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100142365
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 宏紀
(72)【発明者】
【氏名】劉明
(72)【発明者】
【氏名】孫雪超
【審査官】村上 遼太
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第209765922(CN,U)
【文献】中国実用新案第204332282(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第106205402(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110827704(CN,A)
【文献】登録実用新案第3230792(JP,U)
【文献】特表2021-522560(JP,A)
【文献】米国特許第11011084(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0284074(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0048855(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B7/00
7/18-7/24
G09F9/00-9/46
H05K7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形フレーム(10)と、アダプタプレートアセンブリ(20)と、表示モジュール(40)と、を含むLED表示装置であって、
前記矩形フレーム(10)は、フレーム(11)と、前記フレーム(11)内に間隔をおいて設けられる第1ビーム(12)及び第2ビーム(13)と、を含み、前記第1ビーム(12)、前記第2ビーム(13)及び一部の前記フレーム(11)の間が帯状切り欠きを形成し、
前記アダプタプレートアセンブリ(20)は、前記帯状切り欠きに取り付けられる固定プレート(21)と、前記固定プレート(21)の後側に取り外し可能に設けられるアダプタプレート(22)と、を含み、前記固定プレート(21)にロック装置(30)が設けられ、
前記表示モジュール(40)は、磁気吸着構造によって前記矩形フレーム(10)の前側に取り付けられ、前記表示モジュール(40)の後側に第1帯状ロック孔(41)が設けられ、
前記ロック装置(30)は、前記固定プレート(21)に回動可能に設けられる回動軸(33)と、前記回動軸(33)に設けられる第1ラッチボルト(31)と、を含み、前記第1ラッチボルト(31)は前記第1帯状ロック孔(41)を貫通可能で、また、前記第1帯状ロック孔(41)に対応する第1ロック解除位置及び前記第1帯状ロック孔(41)と交差するように設けられる第1ロック位置を有し、前記アダプタプレート(22)はコネクタ(50)を介して前記表示モジュール(40)に挿着嵌合されることを特徴とする、LED表示装置。
【請求項2】
前記アダプタプレート(22)に第2帯状ロック孔(221)が設けられ、前記ロック装置(30)はさらに前記回動軸(33)に設けられる第2ラッチボルト(34)を含み、前記第2ラッチボルト(34)は前記第2帯状ロック孔(221)を貫通可能で、また、前記第2帯状ロック孔(221)に対応する第2ロック解除位置及び前記第2帯状ロック孔(221)と交差するように設けられる第2ロック位置を有し、前記第2ラッチボルト(34)は、前記第1ラッチボルト(31)が前記第1ロック位置にある場合に、前記第2ロック解除位置にあり、前記第1ラッチボルト(31)が前記第1ロック解除位置にある場合に、前記第2ロック位置にあることを特徴とする、請求項1に記載のLED表示装置。
【請求項3】
前記第1ラッチボルト(31)は前記回動軸(33)の前端に設けられ、前記第2ラッチボルト(34)は前記回動軸(33)の後端に設けられ、前記第1帯状ロック孔(41)は前記第2帯状ロック孔(221)に対応して設けられ、前記第2ラッチボルト(34)は前記第1ラッチボルト(31)に対して垂直に設けられることを特徴とする、請求項2に記載のLED表示装置。
【請求項4】
前記ロック装置(30)はさらに前記固定プレート(21)に設けられるロックベース(32)を含み、前記回動軸(33)は前記ロックベース(32)に回動可能に設けられ、前記第1ラッチボルト(31)は柱状をなし、前記第2ラッチボルト(34)はブロック状をなすことを特徴とする、請求項2に記載のLED表示装置。
【請求項5】
前記表示モジュール(40)は、ランプパネル(42)と、前記ランプパネル(42)の後側に設けられるバックパネル(43)と、を含み、前記第1帯状ロック孔(41)は前記バックパネル(43)に設けられ、前記固定プレート(21)に前記コネクタ(50)を退避させる貫通孔(211)が設けられ、前記コネクタ(50)は前記ランプパネル(42)に設けられるメス型コネクタ(53)と、前記アダプタプレート(22)に設けられるオス型コネクタ(54)と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のLED表示装置。
【請求項6】
前記第1ビーム(12)及び前記第2ビーム(13)は、いずれも順に連結される第1横段(121)と、第2横段(122)と、第3横段(123)と、を含み、
前記第1ビーム(12)の前記第2横段(122)と前記第2ビーム(13)の前記第2横段(122)との間の距離は、前記第1ビーム(12)の前記第1横段(121)と前記第2ビーム(13)の前記第1横段(121)との間の距離よりも大きく、前記第1ビーム(12)の前記第2横段(122)と前記第2ビーム(13)の前記第2横段(122)との間の距離は、前記第1ビーム(12)の前記第3横段(123)と前記第2ビーム(13)の前記第3横段(123)との間の距離よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載のLED表示装置。
【請求項7】
前記フレーム(11)は、順に連結される第1縦辺段(111)と、第1横辺段(112)と、第2縦辺段(113)と、第2横辺段(114)と、を含み、前記第1ビーム(12)及び前記第2ビーム(13)は上下に間隔をおいて設けられ、前記第1ビーム(12)の両端はそれぞれ前記第1縦辺段(111)及び前記第2縦辺段(113)に連結され、前記第2ビーム(13)の両端はそれぞれ前記第1縦辺段(111)及び前記第2縦辺段(113)に連結され、前記第1ビーム(12)、前記第2ビーム(13)、一部の前記第1縦辺段(111)及び一部の前記第2縦辺段(113)は前記帯状切り欠きを形成し、
前記矩形フレーム(10)は、さらに前記フレーム(11)内に位置する複数の第1サイドメンバ(14)を含み、複数の第1サイドメンバ(14)は前記矩形フレーム(10)の長手方向に沿って間隔をおいて設けられ、各前記第1サイドメンバ(14)の両端はそれぞれ前記第1横辺段(112)及び前記第1ビーム(12)に連結され、
前記第1縦辺段(111)に最も近い前記第1サイドメンバ(14)、一部の前記第1ビーム(12)、一部の前記第1縦辺段(111)及び一部の前記第1横辺段(112)は第1矩形孔を形成し、前記第2縦辺段(113)に最も近い前記第1サイドメンバ(14)、一部の前記第1ビーム(12)、一部の前記第2縦辺段(113)及び一部の前記第1横辺段(112)は第2矩形孔を形成し、隣接する2つの前記第1サイドメンバ(14)、一部の前記第1ビーム(12)及び一部の前記第1横辺段(112)は第3矩形孔を形成し、前記第1矩形孔の形状は前記第2矩形孔の形状と同じであり、前記第1矩形孔の最小断面積は前記第3矩形孔の最大断面積よりも大きく、前記第1矩形孔の対角線距離は前記表示モジュール(40)の幅よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載のLED表示装置。
【請求項8】
前記矩形フレーム(10)はさらに前記フレーム(11)内に位置する複数の第2サイドメンバ(15)を含み、複数の第2サイドメンバ(15)は前記フレーム(11)の長手方向に沿って間隔をおいて設けられ、各前記第2サイドメンバ(15)の両端はそれぞれ前記第2横辺段(114)及び前記第2ビーム(13)に連結され、
前記第1縦辺段(111)に最も近い前記第2サイドメンバ(15)、一部の前記第2ビーム(13)、一部の前記第1縦辺段(111)及び一部の前記第2横辺段(114)は第4矩形孔を形成し、前記第2縦辺段(113)に最も近い前記第2サイドメンバ(15)、一部の前記第2ビーム(13)、一部の前記第2縦辺段(113)及び一部の前記第2横辺段(114)は第5矩形孔を形成し、隣接する2つの前記第2サイドメンバ(15)、一部の前記第2ビーム(13)及び一部の前記第2横辺段(114)は第6矩形孔を形成し、前記第4矩形孔の形状は前記第5矩形孔の形状と同じであり、前記第4矩形孔の最小断面積は前記第6矩形孔の最大断面積よりも大きく、前記第4矩形孔の対角線距離は前記表示モジュール(40)の幅よりも大きいことを特徴とする、請求項7に記載のLED表示装置。
【請求項9】
前記表示モジュール(40)及び前記磁気吸着構造は、いずれも複数であり、各前記表示モジュール(40)は複数の前記磁気吸着構造によって前記矩形フレーム(10)の前側に接合されることを特徴とする、請求項1に記載のLED表示装置。
【請求項10】
前記フレーム(11)の前側、前記第1ビーム(12)の前側、及び前記第2ビーム(13)の前側のいずれにも複数の固定ベースが設けられ、各前記磁気吸着構造はいずれも1つの前記固定ベースに設けられる1つの第1磁気吸着部材(51)と、前記表示モジュール(40)の後側に設けられる1つの第2磁気吸着部材(52)と、を含み、前記第1磁気吸着部材(51)は前記第2磁気吸着部材(52)と磁気吸着による係合が可能で、複数の前記磁気吸着構造の前記第1磁気吸着部材(51)の前面は同一平面に設けられることを特徴とする、請求項9に記載のLED表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はLED表示技術分野に関し、具体的には、LED表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LEDのピッチの小さい表示装置の場合、前後方のメンテナンス機能を設計する必要があるため、このような表示装置は、筐体と、筐体の前側に設けられる表示モジュールと、筐体の後側に取り外し可能に設けられるアダプタプレートとを含む。表示モジュールは磁気吸着構造によって筐体に取り外し可能に取り付けられ、アダプタプレートはコネクタを介して表示モジュールに挿着嵌合される。
【0003】
しかしアダプタプレートを後方メンテナンスした後、アダプタプレートと表示モジュールを挿着嵌合する過程において、アダプタプレートに印加された推力はコネクタを介して表示モジュールに伝達される。推力が磁気吸着構造の磁気吸着力よりも大きい場合、表示モジュールは、筐体から外れて落下して損傷する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、主に、従来技術における表示モジュールが筐体から外れて落下するという課題を効果的に解決するためのLED表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、矩形フレームと、アダプタプレートアセンブリと、表示モジュールと、を含むLED表示装置であって、矩形フレームは、フレームと、フレーム内に間隔をおいて設けられる第1ビーム及び第2ビームと、を含み、第1ビーム、第2ビーム及び一部のフレームの間が帯状切り欠きを形成し、アダプタプレートアセンブリは、帯状切り欠きに取り付けられる固定プレートと、固定プレートの後側に取り外し可能に設けられるアダプタプレートと、を含み、固定プレートにロック装置が設けられ、表示モジュールは、磁気吸着構造によって矩形フレームの前側に取り付けられ、表示モジュールの後側に第1帯状ロック孔が設けられ、ロック装置は固定プレートに回動可能に設けられる回動軸と、回動軸に設けられる第1ラッチボルトと、を含み、第1ラッチボルトは第1帯状ロック孔を貫通可能で、また、第1帯状ロック孔に対応する第1ロック解除位置及び第1帯状ロック孔と交差するように設けられる第1ロック位置を有し、アダプタプレートはコネクタを介して表示モジュールに挿着嵌合される、LED表示装置を提供する。
【0006】
さらに、アダプタプレートに第2帯状ロック孔が設けられ、ロック装置はさらに回動軸に設けられる第2ラッチボルトを含み、第2ラッチボルトは第2帯状ロック孔を貫通可能で、また、第2帯状ロック孔に対応する第2ロック解除位置及び第2帯状ロック孔と交差するように設けられる第2ロック位置を有し、第2ラッチボルトは、第1ラッチボルトが第1ロック位置にある場合に、第2ロック解除位置にあり、第1ラッチボルトが第1ロック解除位置にある場合に、第2ロック位置にある。
【0007】
さらに、第1ラッチボルトは回動軸の前端に設けられ、第2ラッチボルトは回動軸の後端に設けられ、第1帯状ロック孔は第2帯状ロック孔に対応して設けられ、第2ラッチボルトは第1ラッチボルトに対して垂直に設けられる。
【0008】
さらに、ロック装置はさらに固定プレートに設けられるロックベースを含み、回動軸はロックベースに回動可能に設けられ、第1ラッチボルトは柱状をなし、第2ラッチボルトはブロック状をなす。
【0009】
さらに、表示モジュールはランプパネルと、ランプパネルの後側に設けられるバックパネルと、を含み、第1帯状ロック孔はバックパネルに設けられ、固定プレートにコネクタを退避させる貫通孔が設けられ、コネクタはランプパネルに設けられるメス型コネクタと、アダプタプレートに設けられるオス型コネクタと、を含む。
【0010】
さらに、第1ビームと第2ビームはいずれも順に連結される第1横段と、第2横段と、第3横段と、を含み、第1ビームの第2横段と第2ビームの第2横段との間の距離は、第1ビームの第1横段と第2ビームの第1横段との間の距離よりも大きく、第1ビームの第2横段と第2ビームの第2横段との間の距離は、第1ビームの第3横段と第2ビームの第3横段との間の距離よりも大きい。
【0011】
さらに、フレームは順に連結される第1縦辺段と、第1横辺段と、第2縦辺段と、第2横辺段と、を含み、第1ビーム及び第2ビームは上下に間隔をおいて設けられ、第1ビームの両端はそれぞれ第1縦辺段及び第2縦辺段に連結され、第2ビームの両端はそれぞれ第1縦辺段及び第2縦辺段に連結され、第1ビーム、第2ビーム、一部の第1縦辺段及び一部の第2縦辺段は帯状切り欠きを形成し、矩形フレームはさらにフレーム内に位置する複数の第1サイドメンバを含み、複数の第1サイドメンバは矩形フレームの長手方向に沿って間隔をおいて設けられ、各第1サイドメンバの両端はそれぞれ第1横辺段及び第1ビームに連結され、第1縦辺段に最も近い第1サイドメンバ、一部の第1ビーム、一部の第1縦辺段及び一部の第1横辺段は第1矩形孔を形成し、第2縦辺段に最も近い第1サイドメンバ、一部の第1ビーム、一部の第2縦辺段及び一部の第1横辺段は第2矩形孔を形成し、隣接する2つの第1サイドメンバ、一部の第1ビーム及び一部の第1横辺段は第3矩形孔を形成し、第1矩形孔の形状は第2矩形孔の形状と同じであり、第1矩形孔の最小断面積は第3矩形孔の最大断面積よりも大きく、且つ第1矩形孔の対角線距離は表示モジュールの幅よりも大きい。
【0012】
さらに、矩形フレームはさらにフレーム内に位置する複数の第2サイドメンバを含み、複数の第2サイドメンバはフレームの長手方向に沿って間隔をおいて設けられ、各第2サイドメンバの両端はそれぞれ第2横辺段及び第2ビームに連結され、第1縦辺段に最も近い第2サイドメンバ、一部の第2ビーム、一部の第1縦辺段及び一部の第2横辺段は第4矩形孔を形成し、第2縦辺段に最も近い第2サイドメンバ、一部の第2ビーム、一部の第2縦辺段及び一部の第2横辺段は第5矩形孔を形成し、隣接する2つの第2サイドメンバ、一部の第2ビーム及び一部の第2横辺段は第6矩形孔を形成し、第4矩形孔の形状は第5矩形孔の形状と同じであり、第4矩形孔の最小断面積は第6矩形孔の最大断面積よりも大きく、且つ第4矩形孔の対角線距離は表示モジュールの幅よりも大きい。
【0013】
さらに、表示モジュールと磁気吸着構造はいずれも複数であり、各表示モジュールは複数の磁気吸着構造によって矩形フレームの前側に接合される。
【0014】
さらに、フレームの前側、第1ビームの前側、及び第2ビームの前側にいずれも複数の固定ベースが設けられ、各磁気吸着構造はいずれも1つの固定ベースに設けられる1つの第1磁気吸着部材と、表示モジュールの後側に設けられる1つの第2磁気吸着部材と、を含み、第1磁気吸着部材は第2磁気吸着部材と磁気吸着による係合が可能で、複数の磁気吸着構造の第1磁気吸着部材の前面は同一平面に設けられる。
【0015】
本発明の技術的解決手段を適用する場合、LED表示装置は矩形フレームと、アダプタプレートアセンブリと、表示モジュールと、を含む。矩形フレームは、フレームと、フレーム内に間隔をおいて設けられる第1ビームと、第2ビームと、を含み、第1ビーム、第2ビーム及び一部のフレームの間は帯状切り欠きを形成する。アダプタプレートアセンブリは、帯状切り欠きに取り付けられる固定プレートと、固定プレートの後側に取り外し可能に設けられるアダプタプレートと、を含み、これにより、帯状切り欠きはアダプタプレートアセンブリを収容してLED表示装置の厚さを低減することができるため、LED表示装置をより軽くて薄いものにすることができる。固定プレートにロック装置が設けられる。表示モジュールは、磁気吸着構造によって矩形フレームの前側に取り付けられ、表示モジュールの後側に第1帯状ロック孔が設けられる。本願において、ロック装置は固定プレートに回動可能に設けられる回動軸と、回動軸に設けられる第1ラッチボルトと、を含み、第1ラッチボルトは第1帯状ロック孔を貫通可能で、また、第1帯状ロック孔に対応する第1ロック解除位置及び第1帯状ロック孔と交差するように設けられる第1ロック位置を有し、アダプタプレートはコネクタを介して表示モジュールに挿着嵌合される。アダプタプレートを後方メンテナンスする場合、アダプタプレートを固定プレートの後側から取り外せばメンテナンスを行うことができる。アダプタプレートを後方メンテナンスした後、アダプタプレートを固定プレートに改めて取り付けるには、矩形フレーム上の表示モジュールとコネクタを介して挿着係合する必要がある。アダプタプレートがコネクタを介して表示モジュールに挿着される前に、第1ラッチボルトを第1ロック解除位置から第1ロック位置に切り替え、第1ラッチボルトは第1帯状ロック孔と位置をずらして嵌合され、第1ラッチボルトは第1帯状ロック孔を係止し、それにより表示モジュールを矩形フレームに係止する。アダプタプレートと表示モジュールを、コネクタを介して挿着嵌合する過程において、アダプタプレートに印加された推力はコネクタを介して表示モジュールに伝達され、推力が磁気吸着構造の磁気吸着力よりも大きい場合、表示モジュールはロック装置によって矩形フレームにしっかりと係止され、表示モジュールが推力で矩形フレームから外れることがなく、表示モジュールが落下する可能性を避けて、保護安全機能を果たすことができ、さらにアダプタプレートを固定プレートの後側に取り付けやすい。従って、本願の技術的解決手段は、従来技術における表示モジュールが筐体から外れて落下するという課題を効果的に解決する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本願の一部である図面は本発明を更に理解されるためのものであり、本発明の例示的な実施例及びその記載は本発明を説明するために用いられ、本発明に対する不当な制限を構成するものではない。
図1図1は本発明のLED表示装置の実施例に係る第1ラッチボルトがロック位置にある時の立体構造概略図を示す。
図2図2図1のLED表示装置の第1ラッチボルトがロック位置にある時の背面概略図を示す。
図3図3図1のLED表示装置の第1ラッチボルトがロック位置にある時の断面概略図を示す。
図4図4図3のLED表示装置の第1ラッチボルトがロック位置にある時のA箇所の拡大概略図を示す。
図5図5図1のLED表示装置の第1ラッチボルトがロック解除位置にある時の立体構造概略図を示す。
図6図6図5のLED表示装置の第1ラッチボルトがロック解除位置にある時の背面概略図を示す。
図7図7図5のLED表示装置の第1ラッチボルトがロック解除位置にある時の断面概略図を示す。
図8図8図7のLED表示装置の第1ラッチボルトがロック解除位置にある時のB箇所の拡大概略図を示す。
図9図9図1のLED表示装置の表示モジュールの背面概略図を示す。
図10図10図1のLED表示装置の第1ラッチボルトがロック位置にある時の部分的な分解構造概略図を示す。
図11図11図1のLED表示装置のアダプタプレートの正面概略図を示す。
図12図12図1の固定プレート上の第1ラッチボルトがロック解除位置にある時の立体構造概略図を示す。
図13図13図1のロック装置の第1ラッチボルトがロック解除位置にある時の立体構造概略図を示す。
図14図14図13のロック装置の第1ラッチボルトがロック解除位置にある時の正面概略図を示す。
図15図15図1のロック装置の第1ラッチボルトがロック位置にある時の立体構造概略図を示す。
図16図16図15のロック装置の第1ラッチボルトがロック解除位置にある時の正面概略図を示す。
図17図17図1の固定プレート上の第1ラッチボルトがロック解除位置にある時の背面概略図を示す。
図18図18図1の固定プレート上の第1ラッチボルトがロック位置にある時の背面概略図を示す。
図19図19図1のLED表示装置から表示モジュールを外した場合の第1ラッチボルトがロック位置にある時の背面概略図を示す。
図20図20図1のLED表示装置から表示モジュールを外した場合の第1ラッチボルトがロック解除位置にある時の背面概略図を示す。
図21図21図20のLED表示装置から表示モジュールを外した場合の第1ラッチボルトがロック解除位置にある時の正面概略図を示す。
図22図22図1の矩形フレームの正面概略図を示す。
【符号の説明】
【0017】
10、矩形フレーム;11、フレーム;111、第1縦辺段;112、第1横辺段;113、第2縦辺段;114、第2横辺段;12、第1ビーム;121、第1横段;122、第2横段;123、第3横段;13、第2ビーム;14、第1サイドメンバ;15、第2サイドメンバ;20、アダプタプレートアセンブリ;21、固定プレート;212、固定プレート本体;2121、中間段;2122、端部段;2123、逃がし孔;214、フランジ;211、貫通孔;22、アダプタプレート;221、第2帯状ロック孔;222、アダプタプレート本体;223、クッションシェル;2231、取り付け部;2232、突起部;30、ロック装置;31、第1ラッチボルト;32、ロックベース;33、回動軸;34、第2ラッチボルト;341、制限孔;40、表示モジュール;41、第1帯状ロック孔;42、ランププレート;43、バックパネル;50、コネクタ;51、第1磁気吸着部材;52、第2磁気吸着部材;53、メス型コネクタ;54、オス型コネクタ;60、位置決め構造;61、位置決め孔;62、位置決め部材;621、位置決めビーズ;622、弾性部材;71、第1締結具;72、第2締結具
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明確、且つ完全に説明するが、明らかな点として、説明される実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。以下の少なくとも1つの例示的な実施例の説明は本質的に単なる例であり、本発明、その適用又は用途を限定することをまったく意図しない。本発明の実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく取得した全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0019】
なお、ここで使用された用語は、ただ具体的な実施の形態を説明するためのものであり、本願に係る例示的な実施形態を意図的に限定するものではない。ここで使用されている単数形は、文脈に特記しない限り、複数形をも含むことが意図されており、更に、本明細書において「含有」及び/又は「含む」という用語が使用された場合、特徴、ステップ、操作、デバイス、アセンブリ及び/又はそれらの組み合わせの存在を示す。
【0020】
特に指示のない限り、実施形態において説明される構成要素の相対的配置及びステップの相対的配列、数式及び数値は、本発明の範囲を限定しない。同時に、説明のために、図示の各部分の寸法は実際の比例関係に従って描かれたものではないことは理解されたい。当業者が既知の技術、方法および設備について詳しく述べることはないが、適宜な状況において、前記技術、方法および設備は明細書の一部とみなすべきである。ここで、例示して検討するすべての例において、具体的な値はすべて制限するものではなく例示的なものとして解釈しなければならない。従って、例示的な実施例の他の例では値が異なることもありうるだろう。なお、同一の符号は、他の図面にも示されると、同一要素を示すため、図面の符号について説明されたとき、当該符号が他の図面にも示された場合、再度の説明を省略する。
【0021】
図1から図11に示すように、本実施例のLED表示装置は矩形フレーム10と、アダプタプレートアセンブリ20と、表示モジュール40と、を含み、矩形フレーム10はフレーム11と、前記フレーム11内に間隔をおいて設けられる第1ビーム12と、第2ビーム13と、を含む。第1ビーム12、第2ビーム13及び一部の前記フレーム11の間が帯状切り欠きを形成する。アダプタプレートアセンブリ20は帯状切り欠きに取り付けられる固定プレート21と、固定プレート21の後側に取り外し可能に設けられるアダプタプレート22と、を含み、固定プレート21にロック装置30が設けられる。表示モジュール40は磁気吸着構造によって前記矩形フレーム10の前側に取り付けられる。表示モジュール40の後側に第1帯状ロック孔41が設けられる。本願の実施例において、ロック装置30は固定プレート21に回動可能に設けられる回動軸(rotary shaft)33と、回動軸33に設けられる第1ラッチボルト31と、を含み、第1ラッチボルト31は第1帯状ロック孔41を貫通可能で、また、第1帯状ロック孔41に対応する第1ロック解除位置及び第1帯状ロック孔41と交差するように設けられる第1ロック位置を有し、アダプタプレート22はコネクタ50を介して前記表示モジュール40に挿着嵌合される。
【0022】
本実施例の技術的解決手段を適用する場合、アダプタプレートアセンブリ20は、帯状切り欠きに取り付けられる固定プレート21と、固定プレート21の後側に取り外し可能に設けられるアダプタプレート22と、を含む。これにより、帯状切り欠きはアダプタプレートアセンブリ20を収容してLED表示装置の厚さを低減することができるため、LED表示装置をより軽くて薄いものにすることができる。固定プレート21にロック装置30が設けられる。表示モジュール40は磁気吸着構造によって矩形フレーム10の前側に取り付けられ、表示モジュール40の後側に第1帯状ロック孔41が設けられる。本実施例において、ロック装置30は固定プレート21に回動可能に設けられる回動軸33と、回動軸33に設けられる第1ラッチボルト31と、を含み、第1ラッチボルト31は第1帯状ロック孔41を貫通可能で、また、第1帯状ロック孔41に対応する第1ロック解除位置及び第1帯状ロック孔41と交差するように設けられる第1ロック位置を有し、アダプタプレート22はコネクタ50を介して前記表示モジュール40に挿着嵌合される。アダプタプレートを後方メンテナンスする場合、アダプタプレートを固定プレート21の後側から取り外せばメンテナンスを行うことができる。アダプタプレートを後方メンテナンスした後、アダプタプレート22を固定プレート21に改めて取り付けるには、矩形フレーム10上の表示モジュール40とコネクタ50を介して挿着係合する必要がある。アダプタプレート22がコネクタ50を介して表示モジュール40に挿着される前に、第1ラッチボルト31を第1ロック解除位置から第1ロック位置に切り替え、第1ラッチボルト31は第1帯状ロック孔41と位置をずらして嵌合され、第1ラッチボルト31は第1帯状ロック孔41を係止し、それにより表示モジュール40を矩形フレーム10に係止する。アダプタプレート22と表示モジュール40を、コネクタ50を介して挿着嵌合する過程において、アダプタプレート22に印加された推力はコネクタ50を介して表示モジュール40に伝達され、推力が磁気吸着構造の磁気吸着力よりも大きい場合、表示モジュール40はロック装置30によって矩形フレーム10にしっかりと係止され、表示モジュール40が推力で矩形フレーム10から外れることがなく、表示モジュール40が落下する可能性を避けて、保護安全機能を果たすことができ、さらにアダプタプレート22を固定プレート21の後側に取り付けやすい。従って、本実施例の技術的解決手段は、従来技術における表示モジュールが筐体から外れて落下するという課題を効果的に解決する。
【0023】
なお、第1帯状ロック孔41が第1ラッチボルト31に対応することは、第1ラッチボルト31のアウトラインの表示モジュール40の前面における投影が第1帯状ロック孔41と重なるか、又は、第1ラッチボルト31のアウトラインの表示モジュール40の前面における投影が第1帯状ロック孔41内に位置することを意味する。
【0024】
図3図4図7から図16に示すように、本実施例のアダプタプレート22に第2帯状ロック孔221が設けられ、ロック装置30はさらに回動軸33に設けられる第2ラッチボルト34を含み、第2ラッチボルト34は第2帯状ロック孔221を貫通可能で、また、第2帯状ロック孔221に対応する第2ロック解除位置及び第2帯状ロック孔221と交差するように設けられる第2ロック位置を有する。ここで、第1ラッチボルト31が第1ロック位置にある場合に第2ラッチボルト34は第2ロック解除位置にあり、且つ、第1ラッチボルト31が第1ロック解除位置にある場合に第2ラッチボルト34は第2ロック位置にある。これにより、第1ラッチボルト31が第1ロック位置にある場合に第2ラッチボルト34は第2ロック解除位置にあり、表示モジュール40はロック装置30によって矩形フレーム10にしっかりと係止され、同時に第2ラッチボルト34が第2ロック解除位置にあるため、第2ラッチボルト34はアダプタプレート22上の第2帯状ロック孔221を貫通することができる。この時、回動軸33を回動させ、第1ラッチボルト31が第1ロック位置から第1ロック解除位置に切り替わる時に第2ラッチボルト34が第2ロック解除位置から第2ロック位置に切り替わり、ロック装置30はアダプタプレート22を固定プレート21に固定する。この時、第1ラッチボルト31は第1ロック解除位置にあるため、表示モジュール40を矩形フレーム10から取り外してメンテナンスを行うことができる。
【0025】
また、発明者は、アダプタプレートの前方メンテナンスを行う際、着脱工具(スリーブなど)でナットを着脱する必要があり、アダプタプレートの後方メンテナンスを行う際、別の着脱工具(レンチなど)でネジを着脱する必要があり、このように2セットの着脱工具でアダプタプレートの前後メンテナンスを行うことが、操作を複雑にすることを発見した。
【0026】
上記課題を解決するために、図3図4図7から図16に示すように、本実施例のアダプタプレート22に第2帯状ロック孔221が設けられ、ロック装置30はさらに回動軸33に設けられる第2ラッチボルト34を含み、第2ラッチボルト34は第2帯状ロック孔221を貫通可能で、また、第2帯状ロック孔221に対応する第2ロック解除位置及び第2帯状ロック孔221と交差するように設けられる第2ロック位置を有する。ここで、第1ラッチボルト31が第1ロック位置にある場合に第2ラッチボルト34は第2ロック解除位置にあり、且つ、第1ラッチボルト31が第1ロック解除位置にある場合に第2ラッチボルト34は第2ロック位置にある。これにより、アダプタプレート22の前方メンテナンスを行う際、第1ラッチボルト31が第1ロック解除位置にある場合に第2ラッチボルト34を第2ロック位置にすることができ、表示モジュールを矩形フレーム10から取り外すことができ、アダプタプレート22はロック装置30によって固定プレート21に固定されるため、固定プレート21を着脱する時にアダプタプレート22を固定プレート21と共に着脱して、アダプタプレート22の前方メンテナンスを実現することができる。アダプタプレート22の後方メンテナンスを行う際、回動軸33を回動させることで第1ラッチボルト31が第1ロック位置にある場合に第2ラッチボルト34を第2ロック解除位置にすることができ、アダプタプレート22上の第2帯状ロック孔221を固定プレート21から離すことが可能になり、アダプタプレート22を矩形フレーム10から取り外しやすく、アダプタプレート22の後方メンテナンスを実現することができ、さらに従来技術における別の着脱工具を使用することなくアダプタプレート22の後方メンテナンスを実現することができ、着脱工具の使用数を削減する。これにより、アダプタプレート22を前後メンテナンスする場合、従来技術における2セットの着脱工具を用いる必要がなく、作業が簡単になる。
【0027】
図4図8図12から図18に示すように、第1ラッチボルト31が第1ロック位置にある場合に第2ラッチボルト34が第2ロック解除位置にある過程において、又は第1ラッチボルト31が第1ロック解除位置にある場合に第2ラッチボルト34が第2ロック位置にある過程において、第1ラッチボルト31及び第2ラッチボルト34がいずれも対応する機能を果たすことを保証するために、第1ラッチボルト31は回動軸33の前端に設けられ、第2ラッチボルト34は回動軸33の後端に設けられる。且つ、第1帯状ロック孔41は第2帯状ロック孔221に対応して設けられるため、第2ラッチボルト34は第1ラッチボルト31に対して垂直に設けられる。第1ラッチボルト31が第1ロック位置にある場合に第2ラッチボルト34は安定し且つ確実に第2ロック解除位置に位置させることができ、且つ、第1ラッチボルト31が第1ロック解除位置にある場合に第2ラッチボルト34は安定し且つ確実に第2ロック位置に位置させることができる。これに対して、第2ラッチボルト34が第2ロック解除位置にある場合に第1ラッチボルト31は安定し且つ確実に第1ロック位置に位置させることができ、且つ、第2ラッチボルト34が第2ロック位置にある場合に第1ラッチボルト31は安定し且つ確実に第1ロック解除位置に位置させることができる。
【0028】
図12から図20に示すように、回動軸33を固定プレート21に確実に取り付けるために、ロック装置30はさらに固定プレート21に設けられるロックベース32を含み、回動軸33はロックベース32に回動可能に設けられる。第1ラッチボルト31は柱状をなし、第2ラッチボルト34はブロック状をなす。柱状の第1ラッチボルト31は加工しやすく、成形が簡単である。第2ラッチボルト34が第2ロック位置にある時、ブロック状の第2ラッチボルト34は確実な係止効果を果たすことができ、同時に、第2ラッチボルト34がブロック状をなすため、良好な操作位置を形成することができ、第2ラッチボルト34の第2ロック解除位置と第2ロック位置との間の切り替え操作がしやすい。
【0029】
図10から図18に示すように、ロックベース32の一部の構造は帯状をなし、帯状をなすロックベース32は第2帯状ロック孔221内に位置する。これにより、帯状をなすロックベース32は第2ラッチボルト34を嵩上げすることができ、第2ラッチボルト34を第2ロック位置と第2ロック解除位置との間で切り替える過程においてアダプタプレート22上の構造(部品など)と干渉することを防止する。
【0030】
図4図8図10から図18に示すように、第2ラッチボルト34を第2ロック位置から第2ロック解除位置に迅速に切り替え、又は第2ロック解除位置から第2ロック位置に切り替えるために、ロック装置30はさらにアダプタプレート22と第2ラッチボルト34との間に設けられる位置決め構造60を含む。
【0031】
図4図8図10から図18に示すように、位置決め構造60は位置決め孔61と、位置決め孔61と位置決め係合する位置決め部材62と、を含み、位置決め孔61はアダプタプレート22に設けられ、位置決め部材62は第2ラッチボルト34に設けられる。位置決め孔61と位置決め部材62は位置決め係合を行い、位置決め構造60の構造をシンプルにする。
【0032】
当然のことながら、図示しない実施例において、位置決め部材はアダプタプレートに設けられてもよく、位置決め孔は第2ラッチボルトに設けられてもよい。
【0033】
図4図8図10から図18に示すように、位置決め孔61はアダプタプレート22に設けられ、位置決め部材62は第2ラッチボルト34に設けられる。位置決め部材62は位置決めビーズ621と、弾性部材622と、を含む。第2ラッチボルト34は制限孔341を有し、弾性部材622は制限孔341内に位置し、位置決め鋼球621は制限孔341内に制限される。第2ラッチボルト34が第2ロック位置に保持されるように、一部の位置決め鋼球621を位置決め孔61内に位置させることができる。位置決め鋼球621が常に弾性力の作用を受けるように、弾性部材622は位置決め鋼球621に第2ラッチボルト34から離れる方向の弾性力を印加する。位置決め鋼球621を位置制限孔341内に安定して位置制限するために、位置決め鋼球621の赤道面は位置制限孔341内に位置する。上記位置決め鋼球621と弾性部材622との係合により位置決め部材62は伸縮機能を有し、位置決め鋼球621が押圧力を受けて位置決め部材62を収縮させる時、第2ラッチボルト34は第2ロック位置と第2ロック解除位置との間で移動することができる。位置決め鋼球621が弾性力のみを受けて位置決め部材62を伸長させる時、第2ラッチボルト34は第2ロック位置又は第2ロック解除位置で安定して保持することができる。上記弾性部材は、好ましくはバネである。
【0034】
図4図8図10から図18に示すように、位置決め孔61はアダプタプレート22に設けられ、位置決め部材62は第2ラッチボルト34に設けられる。アダプタプレート22はアダプタプレート本体222と、アダプタプレート本体222の後側に設けられたクッションシェル223と、を含み、第2帯状ロック孔221はクッションシェル223に設けられ、アダプタプレート本体222に、第2帯状ロック孔221に対応して設けられた逃がし孔が設けられ、位置決め孔61はクッションシェル223に設けられる。アダプタプレート22を固定プレート21から着脱する過程において、第2ラッチボルト34は常に第2帯状ロック孔221を貫通し、第2ラッチボルト34がアダプタプレート22と衝突し、アダプタプレート22を損傷することを防止するために、上記第2帯状ロック孔221はクッションシェル223に設けられ、クッションシェル223は第2ラッチボルト34とアダプタプレート本体222を隔てることができ、第2ラッチボルト34とアダプタプレート本体222が直接接触しないようにして、第2ラッチボルト34がアダプタプレート本体222に衝突することを防止し、アダプタプレート本体222に対する保護の役割を果たす。クッションシェル223の材質は、好ましくはプラスチックである。
【0035】
図4図8図10から図18に示すように、アダプタプレート22を固定プレート21に確実且つ迅速に取り付けるために、クッションシェル223、ロック装置30及び位置決め構造60はいずれも複数を含む。ロック装置30の数はクッションシェル223の数の偶数倍であり、位置決め構造60の数はロック装置30の数の偶数倍であり、各クッションシェル223はいずれも2つの取り付け部2231及び2つの取り付け部2231の間に位置する突起部2232を含み、2つのロック装置30の第2ラッチボルト34は2つの取り付け部2231と一対一で対応して設けられ、各位置決め構造60の位置決め孔61及び位置決め部材62のうちの一方は1つの取り付け部2231に設けられ、各位置決め構造60の位置決め孔61及び位置決め部材62のうちの他方は第2ラッチボルト34に設けられる。
【0036】
図17から図21に示すように、固定プレート21を第1ビーム12及び第2ビーム13に連結しやすくするために、固定プレート21は固定プレート本体212と、固定プレート本体212の縁部に間隔をおいて設けられる複数のフランジ214と、を含む。一部のフランジ214は第1締結具71を介して第1ビーム12に取り外し可能に連結され、残りのフランジ214は第2締結具72を介して第2ビーム13に取り外し可能に連結される。第1締結具71及び第2締結具72は、好ましくはいずれもネジである。
【0037】
図17から図22に示すように、固定プレート21が帯状切り欠きを遮蔽し、取り付けやすくするために、固定プレート本体212の幅は帯状切り欠きの幅よりも大きい。固定プレート本体212は中間段2121及び中間段2121の両端に設けられた端部段2122を含み、端部段2122の幅は中間段2121の幅よりも小さい。上記寸法により、固定プレート本体212の形状を帯状切り欠きの形状及びアダプタプレート22の形状に適合させることができ、取り付けやすく、同時にコストを節約することができる。
【0038】
図10図17から図22に示すように、アダプタプレート22を固定プレート21に取り付け、固定プレート21とアダプタプレート22上の部品との干渉を防止するために、固定プレート本体212に複数の逃がし孔2123が間隔をおいて設けられる。複数の逃がし孔2123によりアダプタプレート22上の部品を逃がして、アダプタプレート22を固定プレート21に平坦に取り付けることができる。
【0039】
図3図4図7から図9に示すように、表示モジュール40は、ランプパネル42と、ランプパネル42の後側に設けられるバックパネル43と、を含む。表示モジュール40に第1帯状ロック孔41を加工しやすくするために、第1帯状ロック孔41はバックパネル43に設けられる。固定プレート21にコネクタ50を逃がす貫通孔211が設けられ、コネクタ50は、ランププレート42に設けられるメス型コネクタ53と、アダプタプレート22に設けられるオス型コネクタ54と、を含む。これにより、メス型コネクタ53とオス型コネクタ54の挿着嵌合を実現する過程において、貫通孔211が設けられていることで固定プレート21とコネクタ50との干渉を防止することができる。
【0040】
図1図2図5図6図21から図22に示すように、第1ビーム12と第2ビーム13はいずれも順に連結される第1横段121と、第2横段122と、第3横段123と、を含む。第1ビーム12の第2横段122と第2ビーム13の第2横段122との間の距離は、第1ビーム12の第1横段121と第2ビーム13の第1横段121との間の距離よりも大きく、第1ビーム12の第2横段122と第2ビーム13の第2横段122との間の距離は、第1ビーム12の第3横段123と第2ビーム13の第3横段123との間の距離よりも大きい。このように、上記寸法関係により帯状切り欠きは中間が広く両端が狭いという特徴を有し、これにより、帯状切り欠きの形状はアダプタプレート22の形状に適合し、アダプタプレート22を適切に収容することができ、LED表示装置の内部空間の節約に役立ち、LED表示装置の厚さを低減して、LED表示装置をより軽くて薄いものにする。
【0041】
図1図2図5図6図21から図22に示すように、フレーム11は順に連結される第1縦辺段111と、第1横辺段112と、第2縦辺段113と、第2横辺段114と、を含む。第1ビーム12及び第2ビーム13は上下に間隔をおいて設けられ、第1ビーム12の両端はそれぞれ第1縦辺段111及び第2縦辺段113に連結され、第2ビーム13の両端はそれぞれ第1縦辺段111及び第2縦辺段113に連結され、第1ビーム12、第2ビーム13、一部の第1縦辺段111及び一部の第2縦辺段113は上記帯状切り欠きを形成する。矩形フレーム10はさらにフレーム11内に位置する複数の第1サイドメンバ14を含み、複数の第1サイドメンバ14は矩形フレーム10の長手方向に沿って間隔をおいて設けられ、各第1サイドメンバ14の両端はそれぞれ第1横辺段112及び第1ビーム12に連結される。これにより、矩形フレーム10は十分な構造強度を有する。第1縦辺段111に最も近い第1サイドメンバ14、一部の第1ビーム12、一部の第1縦辺段111及び一部の第1横辺段112は第1矩形孔を形成し、第2縦辺段113に最も近い第1サイドメンバ14、一部の第1ビーム12、一部の第2縦辺段113及び一部の第1横辺段112は第2矩形孔を形成し、隣接する2つの第1サイドメンバ14、一部の第1ビーム12及び一部の第1横辺段112は第3矩形孔を形成し、第1矩形孔の形状は第2矩形孔の形状と同じであり、第1矩形孔の最小断面積は第3矩形孔の最大断面積よりも大きく、且つ第1矩形孔の対角線距離は表示モジュール40の幅よりも大きい。
【0042】
表示モジュール40を矩形フレーム10から取り外して前方メンテナンスを行う必要がある場合、第1ラッチボルト31が第1ロック解除位置となるように切り替え、表示モジュール40が磁気吸着構造の磁気吸着力から離脱するように、力を入れて表示モジュール40を矩形フレーム10から引き抜けばよい。表示モジュール40を矩形フレーム10から取り外して後方メンテナンスを行う必要がある場合、第1ラッチボルト31が第1ロック解除位置となるように切り替え、第1矩形孔又は第2矩形孔を介して表示モジュール40を前方に押すことにより、表示モジュール40を矩形フレーム10から外した後、表示モジュール40を回動させて表示モジュール40を傾斜させることにより、第1矩形孔の対角線距離が表示モジュール40の幅よりも大きいため、表示モジュール40を第1矩形孔又は第2矩形孔から通して、矩形フレーム10の後側から表示モジュール40を取り外すことができる。
【0043】
なお、第1矩形孔は隣接する二辺が垂直であり、対向する二辺が平行であるという条件を満たしていれば、内部に突起、夾角、面取り及びアール等の構造を有してもよい。「第1矩形孔の最小断面積」における「断面」は、第1矩形孔の軸に垂直である。「第1矩形孔の対角線距離は表示モジュール40の幅よりも大きい」ことは、第1矩形孔の2つの対角線距離の1方が表示モジュール40の幅よりも大きいか、又は、第1矩形孔の2つの対角線距離がいずれも表示モジュール40の幅よりも大きいことを意味する。
【0044】
上記第3矩形孔により手で扱う空間が形成され、表示モジュールを第1矩形孔又は第2矩形孔から着脱しやすい。
【0045】
図1図2図5図6図21から図22に示すように、矩形フレーム10はさらにフレーム11内に位置する複数の第2サイドメンバ15を含み、複数の第2サイドメンバ15は矩形フレーム11の長手方向に沿って間隔をおいて設けられ、各第2サイドメンバ15の両端はそれぞれ第2横辺段114及び第2ビーム13に連結される。これにより、矩形フレーム10は十分な構造強度を有する。第1縦辺段111に最も近い第2サイドメンバ15、一部の第2ビーム13、一部の第1縦辺段111及び一部の第2横辺段114は第4矩形孔を形成し、第2縦辺段113に最も近い第2サイドメンバ15、一部の第2ビーム13、一部の第2縦辺段113及び一部の第2横辺段114は第5矩形孔を形成し、隣接する2つの第2サイドメンバ15、一部の第2ビーム13及び一部の第2横辺段114は第6矩形孔を形成し、第4矩形孔の形状は第5矩形孔の形状と同じであり、第4矩形孔の最小断面積は第6矩形孔の最大断面積よりも大きく、且つ第4矩形孔の対角線距離は表示モジュール40の幅よりも大きい。
【0046】
本実施例において、表示モジュール40を矩形フレーム10から取り外して後方メンテナンスを行う必要がある場合、さらに第4矩形孔又は第5矩形孔を介して表示モジュールを前方に押すことにより、表示モジュールを矩形フレーム10から外した後、表示モジュールを回動傾斜させることにより、第4矩形孔の対角線距離が表示モジュールの幅よりも大きいため、表示モジュールを第4矩形孔又は第5矩形孔から通して、矩形フレーム10の後側から表示モジュールを取り外すことができる。
【0047】
なお、第4矩形孔は隣接する二辺が垂直であり、対向する二辺が平行であるという条件を満たしていれば、内部に突起、夾角、面取り及びアール等の構造を有してもよい。第4矩形孔の最小断面積における断面は、第4矩形孔の軸に垂直である。「第4矩形孔の対角線距離は表示モジュール40の幅よりも大きい」ことは、第4矩形孔の2つの対角線距離の1方が表示モジュール40の幅よりも大きいか、又は、第4矩形孔の2つの対角線距離がいずれも表示モジュール40の幅よりも大きいことを意味する。
【0048】
上記第6矩形孔により手で扱う空間が形成され、表示モジュールを第4矩形孔又は第5矩形孔から着脱しやすい。
【0049】
図9図21及び図22に示すように、加工及び製造を容易にするために、表示モジュール40と磁気吸着構造はいずれも複数であり、各表示モジュール40は複数の磁気吸着構造によって矩形フレーム10の前側に接合される。表示モジュール40は4つであり、磁気吸着構造の数は少なくとも表示モジュールの4倍である。即ち、各表示モジュール40は少なくとも4個の磁気吸着構造によって矩形フレーム10の前側に接合される。
【0050】
具体的には、図9に示すように、本実施例では、各表示モジュール40は10個の磁気吸着構造によって矩形フレーム10の前側に接合される。
【0051】
当然ながら、表示モジュールの数は4つに限定されず、1つ、2つ、3つ、5つ及びそれ以上であってもよい。磁気吸着構造の数は表示モジュールの数に応じて決定される。
【0052】
図9図21及び図22に示すように、フレーム11の前側、第1ビーム12の前側及び第2ビーム13の前側にいずれも固定ベースが設けられ、各磁気吸着構造はいずれも1つの固定ベースに設けられる1つの第1磁気吸着部材51と、表示モジュール40の後側に設けられる1つの第2磁気吸着部材52と、を含み、第1磁気吸着部材51は第2磁気吸着部材52と磁気吸着して係合することができる。各第1磁気吸着部材51は対応する1つの第2磁気吸着部材52と磁気吸着して係合することにより、表示モジュール40を矩形フレーム10の前側に取り外し可能に取り付けることに役立つ。複数の磁気吸着構造の第1磁気吸着部材51の前面は同一平面に設けられ、平坦な取り付け面を形成することができ、表示モジュール40が矩形フレーム10の前側に高い平坦度で取り付けられることを保証できる。
【0053】
本発明の説明において、理解すべきこととして、「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」、「横方向」「縦方向」「垂直」、「水平」、「頂」、「底」等の用語が指示する方位又は位置関係は、一般的に図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を説明しやすくし、説明を簡略化するためのものに過ぎず、特に断りのない限り、これらの方位詞は、対象の装置や素子が特定の方位を有し、または、特定の方位で構成され及び操作されるべきであることを指示又は暗示するものではなく、従って本発明を限定するものと理解すべきではない。方位詞である「内」「外」は、各部材自体の輪郭に対する内と外を示す。
【0054】
説明の便宜上、明細書に、図示するデバイス又は特徴と他のデバイス又は特徴の空間的位置関係を説明するために、例えば、「・・・の上にある」「・・・の上方にある」「・・・上にある」「上の」等のような、空間的な相対位置関係を示す用語を使用することができる。なお、空間的な相対位置関係を示す用語は、図示する方位以外の使用中又は操作中における異なる方位を含むことを意図する。例えば、図中のデバイスが反転される場合、「その他のデバイス又は構造の上方にある」又は「その他のデバイス又は構造の上にある」ように説明されたデバイスは、「その他のデバイス又は構造の下方にある」又は「その他のデバイス又は構造の下にある」と位置決めされることになる。従って、例示的用語である「・・・の上方にある」は、「・・・の上方にある」と「・・・の下方にある」の2種類の方位を含み得る。上記デバイスは、異なる他の方法で位置決めを行い(90°回動するか、又は他の方位にある)、ここで使用される空間的相対関係については、該当する説明がなされる。
【0055】
なお、「第1」、「第2」等の用語で部品を限定することは、単に、部品を区別するためのことであり、特に説明がない限り、上記用語は特別な意味を有さないため、本発明の保護範囲を限定すると理解するべきではない。
【0056】
以上は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するものではなく、当業者にとって、本発明は様々な修正及び変更が可能である。本発明の主旨及び原則の範囲内でなされる任意の修正、等価置換、改良等は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
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