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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-23
(45)【発行日】2023-08-31
(54)【発明の名称】処理装置および処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20230824BHJP
【FI】
G06Q10/20
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022502124
(86)(22)【出願日】2021-06-15
(86)【国際出願番号】 JP2021022714
(87)【国際公開番号】W WO2022264273
(87)【国際公開日】2022-12-22
【審査請求日】2022-01-12
【審判番号】
【審判請求日】2022-12-14
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松枝 豊
(72)【発明者】
【氏名】久瀬 健太
(72)【発明者】
【氏名】大澤 奈々穂
【合議体】
【審判長】中野 裕二
【審判官】山内 裕史
【審判官】富澤 哲生
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-236125(JP,A)
【文献】特開2004-030088(JP,A)
【文献】特開2002-230196(JP,A)
【文献】特開2016-189079(JP,A)
【文献】特開2013-242774(JP,A)
【文献】特開2018-100176(JP,A)
【文献】具体例で学ぶ数学 混合ガウス分布(GMM)の意味と役立つ例,[online],2019年03月31日,全文,[2022年04月22日検索],インターネット<URL:https://mathwords.net/gmm>
【文献】数理統計学演習 判別分析,[online],2016年08月03日,全文,[2022年04月22日検索],インターネット<URL:https://web.archive.org/web/20160803184027/http://lbm.ab.a.u-tokyo.ac.jp/~omori/kensyu/discriminant.htm>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビルに設置されたビル設備の保守に関する情報を処理する処理装置であって、
複数の履歴情報を取得する取得部と、
前記複数の履歴情報を混合ガウスモデルを用いて複数のグループに分類する分類部とを備え、
前記複数の履歴情報の各々は、保守員が前記ビルに到着してから前記ビル設備に関する作業が完了するまでの対応時間を含み、
前記対応時間には、前記ビルにおいて前記作業が行われる作業時間以外に、前記作業が行えずに前記保守員が待たされる非作業時間が含まれることがあり、
前記分類部が分類した前記複数のグループの各々について、前記対応時間の平均値の時系列情報を含む統計値を算出する算出部と、
前記分類部の分類結果と前記算出部の算出結果とを出力する出力部とをさらに備え、
前記複数のグループは、第1グループと、前記第1グループよりも前記対応時間の平均値が大きい第2グループとを含み、
前記分類部は、前記対応時間に基づき前記混合ガウスモデルを用いて前記複数の履歴情報を前記第1グループと前記第2グループとに分類する、処理装置。
【請求項2】
前記非作業時間は、前記保守員が前記ビルに到着してから前記ビルに入館するまでの時間と、前記作業に必要な部品を手配するために前記作業が中断される時間と、有償部品を交換する際に前記ビルのオーナーに確認を取るために前記作業が中断される時間との少なくとも1つを含む、請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記算出部は、前記対応時間の平均値の時系列情報から将来の前記対応時間の平均値を予測する、請求項1または請求項2に記載の処理装置。
【請求項4】
前記複数の履歴情報の各々は、前記対応時間以外に、前記ビルの種類と、昇降機の種類と、前記昇降機の故障の種類と、前記保守の契約の種類との少なくとも1つを含む関連情報を含み、
前記処理装置は、前記関連情報の少なくとも1つに基づいて前記複数の履歴情報を分割する分割部をさらに備え、
前記分類部は、前記分割部によって分割された前記複数の履歴情報ごとに、前記複数のグループに分類する、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の処理装置。
【請求項5】
前記分割部は、さらに、前記分類部が分類した前記複数のグループの各々を、前記関連情報の少なくとも1つに基づいて分割し、
前記算出部は、前記分割部が分割しかつ前記分類部が分類した前記複数のグループの各々について、前記統計値を算出する、請求項4に記載の処理装置。
【請求項6】
前記関連情報のうちから、前記分割部が前記複数の履歴情報を分割するために用いる情報を決定する決定部をさらに備える、請求項4または請求項5に記載の処理装置。
【請求項7】
ビルに設置されたビル設備の保守に関する情報をコンピュータが処理する処理方法であって、
複数の履歴情報を取得するステップと、
前記複数の履歴情報を混合ガウスモデルを用いて複数のグループに分類するステップとを備え、
前記複数の履歴情報の各々は、保守員が前記ビルに到着してから前記ビル設備に関する作業が完了するまでの対応時間を含み、
前記対応時間には、前記ビルにおいて前記作業が行われる作業時間以外に、前記作業が行えずに前記保守員が待たされる非作業時間が含まれることがあり、
前記分類するステップが分類した前記複数のグループの各々について、前記対応時間の平均値の時系列情報を含む情報を算出するステップと、
前記分類するステップの分類結果と前記算出するステップの算出結果とを出力するステップとをさらに備え、
前記複数のグループは、第1グループと、前記第1グループよりも前記対応時間の平均値が大きい第2グループとを含み、
前記分類するステップは、前記対応時間に基づき前記混合ガウスモデルを用いて前記複数の履歴情報を前記第1グループと前記第2グループとに分類する、処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、処理装置および処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ビルに設置されたビル設備の保守に関して、保守作業を行った履歴を履歴情報として蓄積する運用がなされている。履歴情報には、保守員がビルに到着してからビル設備に関する作業が完了するまでの対応時間が含まれる。
【0003】
従来、蓄積された履歴情報から、上記対応時間を予測するような方法が考案されてきた。たとえば、過去の対応時間の平均値を対応時間の予測値とする方法がある。また、作業時間の見積もりを行うものとしては、たとえば、特開2017-151490号公報(特許文献1)に記載された技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-151490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、対応時間には、作業時間だけでなく、ビルに入館するまでの時間や、作業に必要な部品を手配するために作業が中断される時間などの非作業時間が含まれる場合がある。こういった実際の作業時間とは性質の異なる非作業時間が含まれている場合、単なる平均値から対応時間を予測することは難しい。また、特許文献1に記載の技術においては、性質の異なる時間が含まれているケースを加味して対応時間を予測する方法については、何ら検討されていない。
【0006】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、非作業時間のような性質の異なる時間が含まれている場合であっても、対応時間に関する分析を好適に行うことができる処理装置および処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る処理装置は、ビルに設置されたビル設備の保守に関する情報を処理する。処理装置は、取得部と、分類部と、出力部とを備える。取得部は、複数の履歴情報を取得する。分類部は、複数の履歴情報をクラスタリング手法によって複数のグループに分類する。出力部は、分類部の分類結果を出力する。複数の履歴情報の各々は、保守員がビルに到着してからビル設備に関する作業が完了するまでの対応時間を含む。複数のグループは、非作業時間を含まない第1グループと、非作業時間を含む第2グループとを含む。分類部は、対応時間に基づき複数の履歴情報を少なくとも第1グループと第2グループとに分類する。
【0008】
本開示に係る処理方法は、ビルに設置されたビル設備の保守に関する情報を処理する方法である。処理方法は、複数の履歴情報を取得するステップと、複数の履歴情報をクラスタリング手法によって複数のグループに分類するステップと、分類するステップの分類結果を出力するステップとを備える。複数の履歴情報の各々は、保守員がビルに到着してからビル設備に関する作業が完了するまでの対応時間を含む。複数のグループは、非作業時間を含まない第1グループと、非作業時間を含む第2グループとを含む。分類するステップは、対応時間に基づき複数の履歴情報を少なくとも第1グループと第2グループとに分類する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、非作業時間のような性質の異なる時間が含まれている場合であっても、対応時間に関する分析を好適に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1実施形態に係る処理装置の機能ブロック図の一例を示す図である。
図2】第1実施形態に係る処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】対応時間の分布を説明するためのグラフである。
図4】第1実施形態に係る処理装置が実行する処理のフローチャートである。
図5】第1実施形態に係る分類結果の表示例を示す図である。
図6】第1実施形態に係る算出結果の表示例を示す図である。
図7】第1実施形態に係る算出結果の表示例を示す図である。
図8】第1実施形態に係る算出結果の表示例を示す図である。
図9】第2実施形態に係る処理装置の機能ブロック図の一例を示す図である。
図10】第2実施形態に係る処理装置が実行する処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0012】
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係る処理装置100について説明する。図1は、第1実施形態に係る処理装置100の機能ブロック図の一例を示す図である。図2は、第1実施形態に係る処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0013】
第1実施形態における処理装置100は、ビルに設置されたビル設備の保守に関する情報を処理する装置である。具体的には、処理装置100は、記憶部114に記憶されている複数の作業履歴情報(「履歴情報」とも称する)を分類し、分類した結果に基づき統計値を算出し、分類結果あるいは算出結果を表示装置201に表示させる。
【0014】
履歴情報は、問合せやクレームなどに対応して作業を行った際に、その内容を履歴として記録した情報である。図2に示すように、履歴情報は、ビル1a~1cを含む複数のビルの情報を記録している。
【0015】
複数の履歴情報の各々は、対応時間を含む。対応時間は、保守員がビル(1a~1c等)に到着してからビル設備(10a~10c等)に関する作業が完了するまでの時間である。たとえば、ビル1aにおいて保守作業を行った場合、保守員がビル1aに到着してからビル設備10aに関する作業が完了するまでの時間が対応時間となる。
【0016】
複数の履歴情報の各々は、対応時間以外に、たとえば、作業日時、昇降機の種類(機種)、昇降機の故障の種類(故障種別)等の情報を含む。
【0017】
履歴情報および対応時間については、図3図8を用いて詳細に説明する。また、以下の説明では、ビル1a~1c等のビルを総称して、「ビル1」と称し、ビル10a~10c等のビル設備を総称して、「ビル設備10」と称する。また、ここでは、ビル設備10として、エレベーター等の昇降機を想定しているが、その他のビル設備であってもよい。
【0018】
図1に示すように、処理装置100は、記憶部114と、取得部130と、分類部131と、算出部132と、出力部133とを備える。取得部130は、記憶部114が記憶している複数の履歴情報を取得する。
【0019】
分類部131は、複数の履歴情報を分類して分類結果を出力する。算出部132は、分類結果を用いて算出結果(統計値)を算出する。出力部133は、分類結果および算出結果を出力する。表示装置201は、出力部133が出力した分類結果および算出結果を表示する。
【0020】
図1における表示装置201の表示例は、図5を用いて後述する分類結果の表示例、および、図7を用いて後述する算出結果の表示例である。本表示例では、複数の履歴情報を2つのグループに分類した上で、統計値を算出した結果を表示している。
【0021】
図2に示すように、処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)111と、ROM(Read Only Memory)112と、RAM(Random Access Memory)113と、記憶部114と、I/Oインターフェイス120とを有する。これらは、バスを介して相互に通信可能に接続されている。
【0022】
CPU111は、処理装置100全体を総括的に制御する。CPU111は、ROM112に格納されているプログラムをRAM113に展開して実行する。ROM112は、処理装置100が行う処理の処理手順が記されたプログラムを格納する。
【0023】
RAM113は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域となるものであり、プログラムやプログラムを実行する際のデータ等を一時的に記憶する。また、記憶部114は、不揮発性の記憶装置であり、たとえば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等である。
【0024】
I/Oインターフェイス120は、CPU111が表示装置201あるいは入力装置202と接続するためのインターフェイスである。処理装置100には、表示装置201と入力装置202とが接続される。
【0025】
表示装置201は、たとえば、ディスプレイである。表示装置201は、出力部133が出力した結果を表示する。入力装置202は、たとえば、キーボードやマウスである。たとえば、入力装置202の操作により、処理装置100に履歴情報の分類処理等を実行させたり、表示装置201に表示させる内容を選択することができる。
【0026】
処理装置100は、昇降機等のビル設備10(10a~10c等)の作業履歴情報(履歴情報)を、記憶部114に記憶している。
【0027】
以下、履歴情報および対応時間の詳細について説明する。図3は、対応時間の分布を説明するためのグラフである。図3において、縦軸は、対応時間を示し、横軸は、作業日時を示す。
【0028】
この対応時間には、上記作業とは関係のない非作業時間(「待ち時間」とも称する)を含むことがある。たとえば、非作業時間は、非作業時間Aと非作業時間Bと非作業時間Cとの少なくとも1つを含む。
【0029】
非作業時間Aは、作業に必要な部品を手配するために作業が中断される時間である。たとえば、昇降機の基盤が故障していた場合に、基盤交換の必要が生じてこれを手配するような場合が想定される。非作業時間Bは、保守員がビル1に到着してから当該ビル1に入館するまでの時間である。非作業時間Cは、有償部品を交換する際に当該ビル1のオーナーに確認を取るために作業が中断される時間である。交換すべき部品が有償であった場合、オーナーに確認する必要がある。この確認のために、ビルへの再訪問を余儀なくされる場合もある。
【0030】
図3のグラフにおいては、非作業時間として、非作業時間Aを含むデータ(図の「待ち発生あり」のデータ)と非作業時間Aを含まないデータ(図の「待ち発生なし」のデータ)がプロットされているものとする。
【0031】
上述のように、部品を手配する場合、保守員は、手配のため一度ビル1を引き上げ、部品が入手できたときに日を改めて作業を行うことが多い。この場合、通常であれば1~2時間で完了するような作業であったとしても、手配のため日を跨いでしまうため、作業の完了まで数日かかってしまうことがある。
【0032】
このように、非作業時間Aを含むデータおよび非作業時間Aを含まないデータのような、性質の異なるデータが混在している場合、統計値として平均時間を求めたとしても、実質的に作業に要する時間を把握することは困難である。
【0033】
そこで、実施形態1において、処理装置100は、このような性質の異なるデータを分類した上で、統計処理を行うようにした。以下、図4図8を用いて、実施形態1における処理装置100が実行する処理および表示装置201に表示される内容について具体的に説明する。
【0034】
図4は、第1実施形態に係る処理装置100が実行する処理のフローチャートである。図5は、第1実施形態に係る分類結果の表示例を示す図である。図6図8は、第1実施形態に係る算出結果の表示例を示す図である。
【0035】
処理装置100が実行する処理は、たとえば、処理装置100を使用するユーザーの操作(入力装置202による操作)により処理を開始するようにしてもよい。以下、「ステップ」を単に「S」とも称する。
【0036】
図4に示すように、処理装置100が実行する処理が開始すると、S1において、処理装置100の取得部130は、記憶部114が記憶する複数の履歴情報を取得し、処理をS2に進める。
【0037】
S2において、処理装置100の分類部131は、複数の履歴情報をクラスタリング手法によって複数のグループに分類し、処理をS3に進める。具体的に、複数のグループは、非作業時間を含まない第1グループ(待ち発生なし)と、非作業時間を含む第2グループ(待ち発生あり)とを含む。分類部131は、対応時間に基づき複数の履歴情報を少なくとも第1グループと第2グループとに分類する。
【0038】
S2においては、分類部131により、データの性質(データの集まり具合等)からデータのクラスタリングを行う。本実施の形態においては、混合ガウスモデル(GMM:Gaussian Mixture Model)を用いて、クラスタリングを行う。これにより、複数のガウス分布モデル(後述の図5の例では、第1グループと第2グループの2つ)を得ることができる。なお、これに限らず、クラスタリングの手法としては、SOM(自己組織化マップ)や、階層的クラスタリング等を利用するものであってもよい。
【0039】
S3において、処理装置100の分類部131は、分類された第1グループと第2グループとに基づいて、第1グループと第2グループとの境界を示す境界時間を算出し、処理をS4に進める。
【0040】
S4において、処理装置100の出力部133は、分類部131の分類結果を出力し、処理をS5に進める。これにより、表示装置201は、出力された分類結果を表示する。
【0041】
たとえば、図5に示すように、表示装置201は、横軸に対応時間、縦軸にその頻度をプロットするグラフを表示する。図のように、クラスタリングにより、対応時間が短いところでピークを持つ第1グループ(待ち発生なし)と、第1グループよりも対応時間が長いところでピークを持つ第2グループ(待ち発生あり)とに分類された状態でグラフが表示される。
【0042】
図には、横軸上に各対応時間がプロット(四角のマーカー)されており、第1グループのピーク付近および第2グループのピーク付近で出現頻度が高くなっていることが分かる。また、グラフ上では、境界時間も示されている。本実施の形態においては、第1グループの頻度と第2グループの頻度とが等しくなる時間(確率の大小が入れ替わる時間)を境界時間として定義している。
【0043】
S5において、処理装置100の算出部132は、分類部131が分類した複数のグループの各々について、対応時間に関する統計値を算出し、処理をS6に進める。統計値は、第1グループの対応時間の平均値と、第2グループの対応時間の平均値とを含む。
【0044】
S6において、処理装置100の算出部132は、統計値の時系列情報から現在または将来の統計値を予測し、処理をS7に進める。
【0045】
S7において、処理装置100の出力部133は、算出部132の算出結果を出力し、処理終了する。出力部133は、統計値の時系列情報を出力する。
【0046】
たとえば、図6に示すように、表示装置201は、横軸に作業日時、縦軸に対応時間をプロットするグラフを表示する。グラフでは、第1グループの対応時間(丸のマーカー)をプロットするとともに、第1グループの平均時間Xの時間経過による推移が示されている。また、グラフでは、第2グループの対応時間(四角のマーカー)をプロットするとともに、第2グループの平均時間Zの時間経過による推移が示されている。
【0047】
たとえば、図6のグラフからは、部品手配などの待ち発生時の平均時間Xは変わっていないが、待ち発生なしの平均時間Xは徐々に改善されている等、状況ごとの解析が可能である。
【0048】
ここで、S5で求める平均値は、たとえば、第1グループおよび第2グループのそれぞれについて、月単位あるいは年単位で区切って平均時間を求めてもよいし、全データの平均値を求めるようなものであってもよい。
【0049】
さらに、S6において時系列情報から予測した統計値として、平均時間Xの予測値である予測時間XPを表示する。直近の平均時間Xを予測時間XPとしてもよいし、平均時間Xの推移から、最小自乗法等の方法を用いて、現在あるいは将来の予測時間XPを推定するようにしてもよい。
【0050】
また、図7に示すような統計値の情報を表示可能である。円グラフには、対応時間が1時間以内である確率(75%)、対応時間が1~3時間である確率(12.5%)、対応時間が3時間以上である確率(12.5%)がそれぞれ円グラフとして示されている。
【0051】
本例においては、境界時間=3時間と算出されている。このため、対応時間が3時間以上である確率=部品手配による非作業時間が発生する確率(「待ち発生確率」とも称する)である。
【0052】
また、待ち発生がない場合(第1グループ)の対応時間の平均がX時間であり、待ち発生確率がY%であり、待ち発生がある場合(第2グループ)の対応時間の平均がZ時間であることが示されている。以上示した統計値は、S5において算出される。
【0053】
また、図8に示すように、境界時間の時間推移を示すグラフを表示するようにしてもよい。表示装置201は、横軸に作業日時、縦軸に対応時間をプロットするグラフを表示する。
【0054】
図には、第1グループの対応時間(丸のマーカー)および第2グループの対応時間(四角ののマーカー)がプロットされている。また、これらの境界には、境界時間が示されている。本例においては、図示されたタイミングで保守方法が変更されている。たとえば、保守マニュアルを改善したり、部品手配方法を見直したりすることで保守方法を変更する。
【0055】
図では、保守方法が変更されたタイミングで、境界時間が低下している。これにより、保守方法の変更による、対応時間の改善効果を把握することができる。
【0056】
以上説明したように、対応時間に基づき複数の履歴情報を少なくとも非作業時間を含まない第1グループと非作業時間を含む第2グループとに分類することで、非作業時間のような性質の異なる時間が含まれている場合であっても、対応時間に関する分析を好適に行うことができる。さらに、分類した複数のグループの各々について、対応時間に関する統計値を算出してこれを出力することで、作業とは無関係な非作業時間を除外した上で、対応時間に関する統計を行うことができる。また、この場合の、対応時間の平均値を予測したり(図6の予測時間XP)、保守方法の変更による改善効果を把握することもできる(図8)。
【0057】
[第2実施形態]
図9は、第2実施形態に係る処理装置100の機能ブロック図の一例を示す図である。図10は、第2実施形態に係る処理装置100が実行する処理のフローチャートである。
【0058】
第1実施形態においては、処理装置100は、記憶部114と、取得部130と、分類部131と、算出部132と、出力部133とを備える。第2実施形態においては、処理装置100は、さらに、分割部140および決定部141を備える。以下、図9および図10を用いて第2実施形態について説明する。第2実施形態の説明においては、第1実施形態と異なる点について説明し、共通する部分については説明を省略する。
【0059】
図10に示すように、処理装置100が実行する処理が開始すると、S11において、処理装置100の取得部130は、記憶部114が記憶する複数の履歴情報を取得し、処理をS12に進める。この処理は、S1と同じである。
【0060】
ここで、複数の履歴情報の各々は、対応時間以外に、ビル1(1a~1c等)またはビル設備10(10a~10c等)に関連する複数の関連情報を含んでいる。複数の関連情報は、ビル1の種類(建物の種類)と、昇降機の稼働年数と、昇降機の種類(機種)と、昇降機の故障の種類と、保守の契約の種類と、保守員のスキルとの少なくとも1つを含む。
【0061】
建物の種類は、たとえば、商業ビル、オフィスビル等に分類される。昇降機の故障の種類(故障種別)は、たとえば、ドア関連の故障、ブレーキ関連の故障、制御装置の故障等に分類される。保守の契約の種類は、たとえば、所定の部品の交換について有償で交換する契約(以下、「A契約」と称する)あるいはこれらを無償で交換する契約(以下、「B契約」と称する)等がある。保守員のスキルは、たとえば、保守員としての経験年数が3年以下、3~7年、7年以上のように分類してもよい。
【0062】
S12において、処理装置100の決定部141は、複数の関連情報のうちから、分割部140が複数の履歴情報を分割するために用いる情報を決定し、処理をS13に進める。たとえば、決定部141は、昇降機の機種ごとに履歴情報を分割するように決定する。あるいは、さらに、契約ごとに履歴情報を分割するように決定してもよい。たとえば、機種A、機種B、契約A、契約Bがある場合、機種Aかつ契約A、機種Aかつ契約B、機種Bかつ契約A、機種Bかつ契約Bの4つに分割する。
【0063】
決定部141は、ユーザーが指定した分割情報に基づいて分割してもよい。また、決定部141は、ユーザーが指定した分割情報に基づいて分割するか否かを検定等を用いて決定するようにしてもよい。検定を用いて決定する場合、たとえば、t検定やMann-WhitneyのU検定等を利用すればよい。データ量が少ない場合は、性質の異なるデータ(待ち発生あり、待ち発生なし)をうまく分類できないことがある。このような場合には、上記で分割したデータをもう一度統合する措置をとる。
【0064】
S13において、処理装置100の分割部140は、複数の関連情報の少なくとも1つに基づいて複数の履歴情報を分割し、処理をS14に進める。具体的には、S12において決定された情報に基づき、複数の履歴情報を分割する。
【0065】
S14において、処理装置100の分類部131は、分割部140よって分割された複数の履歴情報ごとに、複数のグループに分類し、処理をS15に進める。
【0066】
S15において、処理装置100の分類部131は、分類された第1グループと第2グループとに基づいて、第1グループと第2グループとの境界を示す境界時間を算出し、処理をS16に進める。この処理は、S3と同じである。
【0067】
S16において、処理装置100の出力部133は、分類部131の分類結果を出力し、処理をS17に進める。この処理は、S4と同じである。これにより、たとえば、図5で示したような第1グループおよび第2グループの頻度を示すグラフを、分割された履歴情報ごとに示してもよい。たとえば、保守の契約の種類ごとに上記のグラフを表示してもよい。
【0068】
S17において、処理装置100の決定部141は、複数の関連情報のうちから、分割部140が複数の履歴情報を分割するために用いる情報を決定し、処理をS18に進める。決定部141は、ユーザーが指定した分割情報に基づいて分割する。これは、S12における決定部141の決定と同じであってもよいし、異なってもよい。たとえば、S12において、昇降機の機種ごとに履歴情報を分割し、S17において、昇降機の機種ごとかつ契約ごとに履歴情報を分割(上記で説明した4つに分割)してもよい。S12,S17においていずれも、昇降機の機種ごとかつ契約ごとに履歴情報を分割してもよい。
【0069】
S18において、処理装置100の分割部140は、さらに、分類部131が分類した複数のグループの各々を、複数の関連情報の少なくとも1つに基づいて分割し、処理をS19に進める。具体的には、S17において決定された情報に基づき、分類部131が分類した複数のグループの各々を分割する。
【0070】
S19において、処理装置100の算出部132は、分割部140が分割しかつ分類部131が分類した複数のグループの各々について、統計値を算出し、処理をS20に進める。
【0071】
S20において、処理装置100の出力部133は、算出部132の算出結果を出力し、処理終了する。出力部133は、統計値の時系列情報を出力する。この処理は、S7と同様である。
【0072】
たとえば、図9に示すように、図7上部と同様の円グラフを表示させてもよい。この例では、保守の契約の種類ごとに履歴データを分割して、保守の契約の種類ごとに円グラフを表示させている。
【0073】
上述のように、「A契約」は、所定の部品の交換について有償で交換する契約であり、「B契約」は、無償で交換する契約である。A契約において、対応時間が1時間以内である確率は75%であり、対応時間が1~3時間である確率は12.5%であり、対応時間が3時間以上である確率は12.5%であることが示されている。
【0074】
これに対して、B契約において、対応時間が1時間以内である確率は85%であり、対応時間が1~3時間である確率は10%であり、対応時間が3時間以上である確率は5%であることが示されている。本グラフからは、A契約よりもB契約の方が対応時間が短くて済むことが読み取れる。
【0075】
有償で部品を交換する際には保守契約を締結しているオーナーに確認する必要があり、その確認のために待ち時間が発生する。このため、無償で交換できるB契約の場合は、A契約よりも確認のための待ち時間が発生しない分、対応時間が短くなる。たとえば、メンテナンス契約の提案を行う際に、A契約とB契約とを比較する本グラフを提示しつつ、対応時間の短いB契約を勧めるといった活用方法が想定される。
【0076】
また、図7の下部と情報を表示させてもよい。この例では、故障種別ごとに履歴データを分割して、故障種別に平均対応時間等を表示している。
【0077】
故障種別が故障種別Cである場合、待ち発生がない場合(第1グループ)の対応時間の平均がX1時間であり、部品手配により非作業時間が発生する確率(待ち発生確率)がY1%であり、待ち発生がある場合(第2グループ)の対応時間の平均がZ1時間であることが示されている。
【0078】
故障種別が故障種別Dである場合、待ち発生がない場合(第1グループ)の対応時間の平均がX2時間であり、部品手配により非作業時間が発生する確率(待ち発生確率)がY2%であり、待ち発生がある場合(第2グループ)の対応時間の平均がZ2時間であることが示されている。
【0079】
たとえば、ドア関連のトラブル(故障)である場合は、単にドアに物が挟まっているなど、その場で解消される軽微な故障も多い。軽微な故障には、ゴミを除去すると解消されるようなものや、コネクタの接触不良等がある。これに対して、たとえば、ブレーキ関連や基板の不具合など、調整が必要であったり部品交換が必要である等により、ドア関連のトラブルよりも作業完了までに時間がかかるものもある。このように、性質の異なる故障種別ごとに対応時間の分析や予測を行うことができる。
【0080】
建物(ビル)の種類に関しては、たとえば、商業ビルであれば営業時間帯において入館時間に制限があったり、ビルによっては24時間入館可能であったり時間外に入館できないものもある。このように、ビルの種類によっても、データの性質が異なる。
【0081】
昇降機の稼働年数に関しては、稼働年数が長ければ長いほど老朽化による故障への影響が出る。昇降機の機種に関しては、古い機種の場合は部品のストックがなかったり手配に時間がかかる等の違いがある。また、保守員のスキル(経験年数)によって、対応時間に差が出ることも想定される。
【0082】
以上説明したように、作業とは無関係な非作業時間を除外した上で、ビル設備10に関連する複数の関連情報ごとに、対応時間に関する分析を好適に行うことができる。
【0083】
たとえば、図9図10で示したような分類部131による分類を事前に行うようにしてもよい。そして、昇降機にトラブルが発生したときに、昇降機の制御装置が昇降機の機種情報とともに故障種別を発報し、当該発報情報を処理装置100が受信可能に構成してもよい。処理装置100は、発報情報を受信したときに、発報された機種における故障種別の統計値を算出部132に算出させる。保守員は、算出部132が算出した平均対応時間等を確認することで、上記トラブルの対応に必要な対応時間の予測値、あるいは、部品手配等による待ち時間が発生する確率等を素早く把握することができる。
【0084】
エレベーターの不具合発生時おいては、不具合によりエレベーターが停止している時間をできる限り短くする(対応時間を短くする)よう求められている。以上説明したように構成することで、たとえば、部品手配のために対応時間が長くなりそうなら、早めに部品を手配をして対応時間を短縮することができる。対応時間に関する分析は、過去の履歴情報の蓄積があればあるほど、ビル設備10に関連する複数の関連情報ごとに緻密かつ正確に分析することができる。このように、本実施の形態においては、蓄積された過去の履歴情報を有効に活用しつつ、対応時間を短縮することが可能になる。
【0085】
[主な構成および効果]
以下、前述した実施の形態の主な構成および効果を説明する。
【0086】
(1) 処理装置100は、ビル1(1a~1c等)に設置されたビル設備10(10a~10c等)の保守に関する情報を処理する。処理装置100は、取得部130と、分類部131と、出力部133とを備える。取得部130は、複数の履歴情報を取得する。分類部131は、複数の履歴情報をクラスタリング手法によって複数のグループに分類する。出力部133は、分類部131の分類結果を出力する。複数の履歴情報の各々は、保守員がビル1に到着してからビル設備10に関する作業が完了するまでの対応時間を含む。複数のグループは、非作業時間を含まない第1グループと、非作業時間を含む第2グループとを含む。分類部131は、対応時間に基づき複数の履歴情報を少なくとも第1グループと第2グループとに分類する。このように、対応時間に基づき複数の履歴情報を少なくとも非作業時間を含まない第1グループと非作業時間を含む第2グループとに分類することで、非作業時間のような性質の異なる時間が含まれている場合であっても、対応時間に関する分析を好適に行うことができる。
【0087】
(2) 分類部131は、分類された第1グループと第2グループとに基づいて、第1グループと第2グループとの境界を示す境界時間を算出する。これにより、第1グループと第2グループとの境界となる時間を把握することができる。
【0088】
(3) 非作業時間は、保守員がビル1(1a~1c等)に到着してからビル1(1a~1c等)に入館するまでの時間と、作業に必要な部品を手配するために作業が中断される時間と、有償部品を交換する際にビル1のオーナーに確認を取るために作業が中断される時間との少なくとも1つを含む。これにより、作業とは無関係な部品手配等の時間を除外した上で、対応時間の分析を行うことが可能になる。
【0089】
(4) 処理装置100は、算出部132をさらに備える。算出部132は、分類部131が分類した複数のグループの各々について、対応時間に関する統計値を算出する。出力部133は、算出部132の算出結果をさらに出力する。これにより、作業とは無関係な非作業時間を除外した上で、対応時間に関する統計を行うことができる。
【0090】
(5) 統計値は、第1グループの対応時間の平均値と、第2グループの対応時間の平均値とを含む。これにより、作業とは無関係な非作業時間を除外した上で、対応時間の平均値を把握することができる。
【0091】
(6) 出力部133は、統計値の時系列情報を出力する。これにより、作業とは無関係な非作業時間を除外した上で、統計値の時間経過を把握することができる。
【0092】
(7) 算出部132は、統計値の時系列情報から現在または将来の統計値を予測する。作業とは無関係な非作業時間を除外した上で、現在または将来の統計値を予測することができる。
【0093】
(8) 複数の履歴情報の各々は、対応時間以外に、ビル1(1a~1c等)またはビル設備10(10a~10c等)に関連する複数の関連情報を含む。処理装置100は、分割部140をさらに備える。分割部140は、複数の関連情報の少なくとも1つに基づいて複数の履歴情報を分割する。分類部131は、分割部140よって分割された複数の履歴情報ごとに、複数のグループに分類する。これにより、ビル設備10に関連する複数の関連情報ごとに、対応時間に関する分析を好適に行うことができる。
【0094】
(9) 分割部140は、さらに、分類部131が分類した複数のグループの各々を、複数の関連情報の少なくとも1つに基づいて分割する。算出部132は、分割部140が分割しかつ分類部131が分類した複数のグループの各々について、統計値を算出する。これにより、ビル設備10に関連する複数の関連情報ごとに、対応時間に関する統計値を把握することができる。
【0095】
(10) 複数の関連情報は、ビル1(1a~1c等)の種類と、昇降機の種類と、昇降機の故障の種類と、保守の契約の種類との少なくとも1つを含む。これにより、ビル1の種類、昇降機の種類、昇降機の故障の種類、保守の契約の種類ごとに、対応時間に関する統計値を把握することができる。
【0096】
(11) 処理装置100は、決定部141をさらに備える。決定部141は、複数の関連情報のうちから、分割部140が複数の履歴情報を分割するために用いる情報を決定する。複数の履歴情報を分割するために用いる情報を検定により決定する場合、どのように複数の履歴情報を分割するのが適切なのかを検討する必要がない。
【0097】
(12) 処理方法は、ビル1(1a~1c等)に設置されたビル設備10(10a~10c等)の保守に関する情報を処理する方法である。処理方法は、複数の履歴情報を取得するステップと、複数の履歴情報をクラスタリング手法によって複数のグループに分類するステップと、分類するステップの分類結果を出力するステップとを備える。複数の履歴情報の各々は、保守員がビル1に到着してからビル設備10に関する作業が完了するまでの対応時間を含む。複数のグループは、非作業時間を含まない第1グループと、非作業時間を含む第2グループとを含む。分類するステップは、対応時間に基づき複数の履歴情報を少なくとも第1グループと第2グループとに分類する。このように、対応時間に基づき複数の履歴情報を少なくとも非作業時間を含まない第1グループと非作業時間を含む第2グループとに分類することで、非作業時間のような性質の異なる時間が含まれている場合であっても、対応時間に関する分析を好適に行うことができる。
【0098】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0099】
1,1a~1c ビル、10,10a~10c ビル設備、100 処理装置、111 CPU、112 ROM、113 RAM、114 記憶部、120 I/Oインターフェイス、201 表示装置、202 入力装置、130 取得部、131 分類部、133 出力部、132 算出部、140 分割部、141 決定部。
図1
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