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特許7336658提示システム、提示システムの制御方法、プログラム、及び中継端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-24
(45)【発行日】2023-09-01
(54)【発明の名称】提示システム、提示システムの制御方法、プログラム、及び中継端末
(51)【国際特許分類】
   G08B 27/00 20060101AFI20230825BHJP
   G08B 23/00 20060101ALI20230825BHJP
   G08B 17/00 20060101ALI20230825BHJP
【FI】
G08B27/00 Z
G08B23/00 510A
G08B17/00 C
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2018226078
(22)【出願日】2018-11-30
(65)【公開番号】P2020087369
(43)【公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 秀晃
(72)【発明者】
【氏名】珍坂 舞
(72)【発明者】
【氏名】田中 敬一
【審査官】田畑 利幸
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0289787(US,A1)
【文献】特開2015-133070(JP,A)
【文献】特開2006-106995(JP,A)
【文献】特開2010-033518(JP,A)
【文献】特開平10-069588(JP,A)
【文献】特開2013-041509(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B 17/00-17/12
G08B 19/00-31/00
H04M 1/00
H04M 1/72-1/72516
H04M 11/00-11/10
H04W 4/00-99/00
H04L 12/28
H04L 12/44-12/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定領域に含まれる施設に設けられたセンサ端末で検知した異常を、前記施設の戸外に設けられた戸外提示部にて提示する提示システムであって、
前記特定領域に含まれる他の施設の戸外に設けられた他の戸外提示部にて前記異常を提示するための連動提示信号を、前記他の戸外提示部に向けて出力する出力部を備える、
提示システム。
【請求項2】
前記センサ端末が前記出力部を含み、
前記出力部は、直接的に、又は前記他の施設に設けられた他のセンサ端末、若しくは前記戸外提示部を介して間接的に、前記連動提示信号を前記他の戸外提示部に出力する、
請求項1に記載の提示システム。
【請求項3】
前記出力部は、前記戸外提示部にて前記異常を提示するための提示信号、及び前記連動提示信号を前記戸外提示部に出力し、
前記戸外提示部は、前記提示信号に従って前記異常を提示し、かつ前記連動提示信号を前記他の戸外提示部に出力する、
請求項2に記載の提示システム。
【請求項4】
前記出力部は、前記戸外提示部にて前記異常を提示するための提示信号を前記戸外提示部に出力し、かつ前記連動提示信号を前記他の戸外提示部に直接的に出力する、
請求項2に記載の提示システム。
【請求項5】
前記出力部は、前記戸外提示部にて前記異常を提示するための提示信号を前記戸外提示部に出力し、かつ前記連動提示信号を前記他のセンサ端末に出力し、
前記他のセンサ端末は、前記連動提示信号を前記他の戸外提示部に出力する、
請求項2に記載の提示システム。
【請求項6】
前記センサ端末からの異常信号を受信すると、前記戸外提示部にて前記異常を提示するための提示信号を前記戸外提示部に出力する中継端末を更に備え、
前記中継端末が前記出力部を含み、
前記出力部は、前記連動提示信号を前記他の戸外提示部に出力する、
請求項1に記載の提示システム。
【請求項7】
前記センサ端末からの異常信号を受信すると、前記戸外提示部にて前記異常を提示するための提示信号を前記戸外提示部に出力する中継端末を更に備え、
前記中継端末が前記出力部を含み、
前記出力部は、前記連動提示信号を前記他の施設に設けられた他の中継端末に出力し、
前記他の中継端末は、前記連動提示信号を前記他の戸外提示部に出力する、
請求項1に記載の提示システム。
【請求項8】
前記施設の戸内に設けられ、前記連動提示信号に従って前記異常を提示する戸内提示部を更に備える、
請求項1~7のいずれか1項に記載の提示システム。
【請求項9】
特定領域に含まれる施設に設けられたセンサ端末で検知した異常を、前記施設の戸外に設けられた戸外提示部にて提示する提示システムの制御方法であって、
前記特定領域に含まれる他の施設の戸外に設けられた他の戸外提示部にて前記異常を提示するための連動提示信号を、前記他の戸外提示部に向けて出力する処理を含む、
提示システムの制御方法。
【請求項10】
コンピュータシステムに、
請求項9に記載の提示システムの制御方法を実行させるための
プログラム。
【請求項11】
特定領域に含まれる施設に設けられたセンサ端末で検知した異常を、前記施設の戸外に設けられた戸外提示部にて提示する提示システムに用いられる中継端末であって、
前記特定領域に含まれる他の施設の戸外に設けられた他の戸外提示部にて前記異常を提示するための連動提示信号を中継する、
中継端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、提示システム、提示システムの制御方法、プログラム、及び中継端末に関する。より詳細には、本開示は、施設で発生した異常を提示する提示システム、提示システムの制御方法、プログラム、及び中継端末に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、例えば二階建ての住宅に設置される、無線式の屋外表示装置を備えた無線監視システムが記載されている。特許文献1に記載の無線監視システムでは、例えば、無線監視装置が無線火災センサからの火災検出電文を受信すると、この火災検出電文に対する発光制御電文を、無線中継器を経由して屋外表示装置に送信する。屋外表示装置は、無線監視装置からの発光制御電文に従って警告灯を点灯させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-106995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の無線監視システム(提示システム)では、住宅(施設)で発生した火災(異常)を近隣の住宅(他の施設)に通知することができなかった。
【0005】
本開示の目的は、施設で発生した異常を他の施設に通知することができる提示システム、提示システムの制御方法、プログラム、及び中継端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る提示システムは、センサ端末で検知した異常を、戸外提示部にて提示する提示システムである。前記センサ端末は、特定領域に含まれる施設に設けられている。前記戸外提示部は、前記施設の戸外に設けられている。前記提示システムは、出力部を備える。前記出力部は、他の戸外提示部にて前記異常を提示するための連動提示信号を、前記他の戸外提示部に向けて出力する。前記他の戸外提示部は、前記特定領域に含まれる他の施設の戸外に設けられている。
【0007】
本開示の一態様に係る提示システムの制御方法は、センサ端末で検知した異常を、戸外提示部にて提示する提示システムの制御方法である。前記センサ端末は、特定領域に含まれる施設に設けられている。前記戸外提示部は、前記施設の戸外に設けられている。前記提示システムの制御方法は、他の戸外提示部にて前記異常を提示するための連動提示信号を、前記他の戸外提示部に向けて出力する処理を含む。前記他の戸外提示部は、前記特定領域に含まれる他の施設の戸外に設けられている。
【0008】
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、上述の提示システムの制御方法を実行させるためのプログラムである。
【0009】
本開示の一態様に係る中継端末は、センサ端末で検知した異常を、戸外提示部にて提示する提示システムに用いられる中継端末である。前記センサ端末は、特定領域に含まれる施設に設けられている。前記戸外提示部は、前記施設の戸外に設けられている。前記中継端末は、他の戸外提示部にて前記異常を提示するための連動提示信号を中継する。前記他の戸外提示部は、前記特定領域に含まれる他の施設の戸外に設けられている。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、施設で発生した異常を他の施設に通知することができる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本開示の一実施形態に係る提示システムの適用例を説明する図である。
図2図2は、同上の提示システムに用いられるセンサ端末のブロック図である。
図3図3は、同上の提示システムに用いられる中継端末のブロック図である。
図4図4は、同上の提示システムの動作を説明するシーケンス図である。
図5図5は、本開示の一実施形態の変形例1に係る提示システムの動作を説明するシーケンス図である。
図6図6は、本開示の一実施形態の変形例2に係る提示システムの動作を説明するシーケンス図である。
図7図7は、本開示の一実施形態の変形例3に係る提示システムの動作を説明するシーケンス図である。
図8図8は、本開示の一実施形態の変形例4に係る提示システムの動作を説明するシーケンス図である。
図9図9は、本開示の一実施形態の変形例5に係る提示システムの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施形態)
(1)概要
以下、実施形態に係る提示システム10の概要について、図1を参照して説明する。
【0013】
実施形態に係る提示システム10は、例えば、図1に示すように、複数の提示システム10の各々を連動させる連動提示システム20に用いられる。連動提示システム20は、複数(実施形態では3つ)の提示システム10と、サーバ4と、を備えている。ただし、サーバ4については、連動提示システム20に含まれていてもよいし、含まれていなくてもよい。つまり、連動提示システム20は、少なくとも複数の提示システム10を備えていればよい。さらに、提示システム10の個数も3つに限らず、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
【0014】
提示システム10は、図1に示すように、センサ端末1と、戸外提示部2と、中継端末3と、を備えている。
【0015】
センサ端末1は、例えば、施設100に設けられた警報器(住警器)である。施設100は、例えば、戸建て住宅である。施設100は、特定領域200に含まれている。特定領域200は、例えば、市区町村等の行政区画である。センサ端末1は、施設100内の空間の天井、又は壁等に取り付けられる。センサ端末1は、施設100で発生した異常を検知する検知機能と、検知機能にて異常を検知した場合に報知する報知機能と、を有し、異常に関する報知動作を行う。センサ端末1は、上記異常として、例えば施設100で発生した火災を検知し、火災に関する報知動作を行う。すなわち、センサ端末1は、火災発生時において警報音等を出力する。なお、センサ端末1の検知対象は、火災に限らず、例えば、ガス漏れ、又は不完全燃焼によるCO(一酸化炭素)の発生等であってもよい。
【0016】
戸外提示部2は、例えば、施設100の戸外(屋外)に設けられた表示灯である。戸外提示部2は、例えば、施設100の玄関の外壁に取り付けられている。戸外提示部2は、センサ端末1の検知結果に応じて、センサ端末1又は中継端末3から出力される提示信号に従って点灯する。したがって、戸外提示部2は、センサ端末1及び中継端末3の少なくとも一方と通信可能であることが好ましい。
【0017】
中継端末3は、例えば、HEMS(Home Energy Management System)のコントローラである。中継端末3は、施設100に設けられた複数の機器と通信可能である。複数の機器は、例えば、照明器具、空調機器等を含む。中継端末3は、更に、センサ端末1及び戸外提示部2とも通信可能である。また、中継端末3は、インターネット等のネットワーク5を介してサーバ4と通信可能である。中継端末3は、サーバ4を介して、他の施設100に設けられた他の中継端末3とも通信可能である。
【0018】
実施形態に係る提示システム10は、センサ端末1で検知した異常(ここでは火災)を、戸外提示部2にて提示する提示システム10である。センサ端末1は、特定領域200に含まれる施設100に設けられている。戸外提示部2は、施設100の戸外に設けられている。提示システム10は、出力部(例えばセンサ端末1の通信部12)を備える。出力部は、他の戸外提示部2にて異常を提示するための連動提示信号を、他の戸外提示部2に向けて出力する。他の戸外提示部2は、特定領域200に含まれる他の施設100の戸外に設けられている。
【0019】
実施形態に係る中継端末3は、センサ端末1で検知した異常を、戸外提示部2にて提示する提示システム10に用いられる中継端末3である。センサ端末1は、特定領域200に含まれる施設100に設けられている。戸外提示部2は、施設100の戸外に設けられている。中継端末3は、他の戸外提示部2にて異常を提示するための連動提示信号を中継する。他の戸外提示部2は、特定領域200に含まれる他の施設100の戸外に設けられている。
【0020】
実施形態に係る提示システム10及び中継端末3では、センサ端末1が施設100で発生した異常を検知した場合に、他の戸外提示部2にて異常を提示するための連動提示信号を直接的に、又は間接的に、他の戸外提示部2に出力している。そのため、連動提示信号に従って他の戸外提示部2が異常を提示することにより、施設100で発生した異常を他の施設100に通知することができる。
【0021】
(2)構成
以下、実施形態に係る提示システム10を用いた連動提示システム20の構成について、図1図3を参照して説明する。実施形態に係る連動提示システム20は、図1に示すように、複数(実施形態では3つ)の提示システム10と、サーバ4と、を備えている。また、複数の提示システム10の各々は、図1に示すように、センサ端末1と、戸外提示部2と、中継端末3と、を備えている。
【0022】
以下の説明において、複数の提示システム10を区別する場合には、複数の提示システム10の各々を、「提示システム10A,10B,10C」ともいう。さらに、複数のセンサ端末1を区別する場合には、複数のセンサ端末1の各々を、「センサ端末1A,1B,1C」ともいう。また、複数の戸外提示部2を区別する場合には、複数の戸外提示部2の各々を、「戸外提示部2A,2B,2C」ともいう。また、複数の中継端末3を区別する場合には、複数の中継端末3の各々を、「中継端末3A,3B,3C」ともいう。さらに、複数の提示システム10が設けられた複数の施設100を区別する場合には、複数の施設100の各々を、「施設101,102,103」ともいう。
【0023】
(2.1)センサ端末
センサ端末1は、例えば、施設100に設けられた警報器(住警器)である。センサ端末1は、施設100で発生した異常(ここでは火災)を検知する検知機能と、検知機能によって異常を検知した場合に報知する報知機能と、を有している。センサ端末1は、図2に示すように、制御部11と、通信部12と、検知部13と、報知部14と、記憶部15と、バッテリと、を備えている。バッテリは、例えば、リチウム電池である。センサ端末1は、バッテリから供給される電力によって動作する。
【0024】
制御部11は、例えば、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。そして、コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、制御部11の機能が実現される。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0025】
制御部11は、検知部13からの検知信号(後述する)に基づいて、火災の発生の有無を判断する。例えば、制御部11は、検知信号が示す電圧レベルが予め定められた閾値以上である場合に、火災が発生したと判断する。制御部11は、火災が発生したと判断した場合、報知部14から警報音を出力させる。警報音が音声メッセージである場合には、制御部11は、記憶部15に記憶されているメッセージデータに基づいて、音声メッセージに対応した音声信号を生成する。そして、報知部14は、制御部11が生成した音声信号に基づいた音声メッセージを出力する。
【0026】
通信部12は、例えば、戸外提示部2及び中継端末3と通信を行うための通信インターフェースを含む。通信部12は、戸外提示部2及び中継端末3との間で、例えば920MHz帯の電波を利用した無線通信を行う。通信部12は、戸外提示部2(2A)との無線通信により、少なくとも戸外提示部2に対して提示信号を送信(出力)する。提示信号は、施設100において異常(ここでは火災)が発生したことを戸外提示部2にて提示するための信号である。通信部12は、更に、他の戸外提示部としての戸外提示部2B,2Cとも通信可能である。通信部12は、少なくとも戸外提示部2B,2Cに対して連動提示信号を送信(出力)する。連動提示信号は、施設100において発生した異常(ここでは火災)を、施設100とは別の他の施設100(102,102)に設けられた戸外提示部2B,2Cにて提示するための信号である。さらに、通信部12は、中継端末3との無線通信により、少なくとも中継端末3に対して検知部13の検知信号を送信する。ここで、通信部12から送信される無線信号には、戸外提示部2及び中継端末3の各々を識別するための識別情報が含まれている。識別情報は、例えば、戸外提示部2及び中継端末3の各々に割り当てられたIPアドレス、MACアドレス、又は名称等である。
【0027】
検知部13は、警報音の発報対象となる火災に関する情報を検知する機能(検知機能)を有している。検知部13は、例えば、煙を検知する光電式のセンサを含む。したがって、検知部13が検知する情報は、煙に関する情報である。検知部13は、発光部及び受光部を有している。発光部は、例えば発光ダイオード(LED)を含む。受光部は、例えばフォトダイオードを含む。ここで、検知部13の筐体内部は、ラビリンス構造になっている。そして、発光部及び受光部は、筐体のラビリンス内において、受光部の受光面が発光部の光軸上から外れるように配置されている。火災の発生時には、筐体に設けられた孔を通じて、煙がラビリンス内に導入され得る。
【0028】
筐体のラビリンス内に煙が存在しない場合、発光部の照射光は、受光部の受光面にほとんど到達しない。一方、筐体のラビリンス内に煙が存在する場合、発光部の照射光が煙によって散乱し、散乱した光の一部が受光部の受光面に到達する。つまり、検知部13は、煙によって散乱された発光部の照射光を受光部で受光する。検知部13は、受光部で受光した光量に応じた電圧レベルを示す電気信号(検知信号)を制御部11に出力する。
【0029】
報知部14は、施設100で発生した異常を検知部13が検知した場合に、異常の発生を報知する機能(報知機能)を有している。報知部14は、例えば、スピーカ及び発光部を含む。発光部は、例えば、赤色LEDを含む。報知部14は、制御部11にて火災が発生していると判断した場合に、スピーカを介して、例えば「ビュービュー火事です」等の警報音の発報を行う。さらに、報知部14は、制御部11にて火災が発生していると判断した場合に、赤色LEDを点滅(又は点灯)させる。
【0030】
記憶部15は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等から選択されるデバイスで構成される。記憶部15は、警報音として出力する音声メッセージに係るメッセージデータを記憶している。さらに、記憶部15は、各戸外提示部2(2A,2B,2C)、及び各中継端末3(3A,3B,3C)にそれぞれ割り当てられた識別情報を記憶している。
【0031】
(2.2)中継端末
中継端末3は、例えば、HEMSのコントローラである。中継端末3は、施設100に設けられた複数の機器と通信可能である。中継端末3は、更に、センサ端末1、及び他の中継端末3(3B,3C)とも通信可能である。中継端末3は、図3に示すように、制御部31と、第1通信部32と、第2通信部33と、記憶部34と、表示部35と、を備えている。
【0032】
制御部31は、例えば、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。そして、コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、制御部31の機能が実現される。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0033】
第1通信部32は、センサ端末1と通信を行うための通信インターフェースを含む。第1通信部32は、センサ端末1の通信部12との間で、例えば920MHz帯の電波を利用した無線通信を行う。第1通信部32は、通信部12との無線通信により、少なくとも検知部13の検知信号を受信する。
【0034】
第2通信部33は、インターネット等のネットワーク5を介してサーバ4と通信を行うための通信インターフェースを含む。さらに、第2通信部33は、サーバ4を介して他の中継端末3(3B,3C)の第2通信部33とも通信可能である。この構成によれば、中継端末3がセンサ端末1から取得した検知部13の検知信号を、サーバ4又は他の中継端末3に送信することもできる。
【0035】
記憶部34は、ROM、RAM、又はEEPROM等から選択されるデバイスで構成される。記憶部34は、各センサ端末1(1A,1B,1C)、及び他の中継端末3(3B,3C)にそれぞれ割り当てられた識別情報を記憶している。
【0036】
表示部35は、例えば液晶ディスプレイ、及び有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイのような薄型のディスプレイ装置である。表示部35は、例えば、センサ端末1から取得した検知部13の検知結果(火災の発生)を表示する。
【0037】
(2.3)戸外提示部
戸外提示部2は、例えば、施設100の玄関に設けられた玄関表示灯である。戸外提示部2は、例えば、センサ端末1と通信を行うための通信インターフェースを含む。戸外提示部2は、センサ端末1との間で、例えば920MHz帯の電波を利用した無線通信を行う。戸外提示部2は、センサ端末1との無線通信により、センサ端末1から提示信号を受信する。そして、戸外提示部2は、受信した提示信号に従って点灯し、火災の発生を提示する。
【0038】
(3)動作
次に、実施形態に係る提示システム10を用いた連動提示システム20の動作について、図4を参照して説明する。以下では、特定領域200に含まれる複数の施設101~103のうち施設101において異常(火災)が発生した場合を例示するが、施設102又は施設103において異常が発生した場合も同様である。そのため、施設102又は施設103において異常が発生した場合については説明を省略する。
【0039】
以下の説明では、施設100において異常が発生しているため、施設102,103が「他の施設」、センサ端末1B,1Cが「他のセンサ端末」、戸外提示部2B,2Cが「他の戸外提示部」、中継端末3B,3Cが「他の中継端末」となる。
【0040】
施設101において火災が発生すると、センサ端末1Aが火災の発生を検知する(ステップS11)。センサ端末1Aは、火災の発生を検知すると、施設101の戸外に設けられた戸外提示部2Aに対して提示信号を送信(出力)する(ステップS12)。さらに、センサ端末1Aは、施設102の戸外に設けられた戸外提示部2B、及び施設103の戸外に設けられた戸外提示部2Cに対して連動提示信号を送信(出力)する(ステップS13)。
【0041】
施設101の戸外に設けられた戸外提示部2Aは、センサ端末1Aからの提示信号に従って点灯し、施設101での異常の発生を提示する(ステップS14)。さらに、施設102,103の戸外に設けられた戸外提示部2B,2Cは、センサ端末1Aからの連動提示信号に従って点灯し、施設101での異常の発生を提示する(ステップS15,S16)。
【0042】
実施形態に係る提示システム10Aでは、施設101に設けられたセンサ端末1Aが施設101で発生した異常を検知すると、施設102,103の戸外に設けられた戸外提示部2B,2Cにて異常を提示している。したがって、施設101で発生した異常を、施設102,103(の住人)に通知することができる。
【0043】
さらに、実施形態に係る提示システム10Aでは、センサ端末1Aが、戸外提示部2B,2Cに対して直接的に、連動提示信号を送信(出力)している。つまり、実施形態に係る提示システム10Aでは、センサ端末1Aの通信部12が出力部である。これにより、連動提示信号を戸外提示部2B,2Cに伝達するための中継端末が不要であり、提示システム10Aの簡略化を図ることができる。
【0044】
なお、図4に示すシーケンス図において、センサ端末1Aは、戸外提示部2Aに対して提示信号を送信した後に、戸外提示部2B,2Cに対して連動提示信号を送信している。これに対して、センサ端末1Aは、戸外提示部2B,2Cに対して連動提示信号を送信した後に、戸外提示部2Aに対して提示信号を送信してもよいし、同時に送信してもよい。さらに、実施形態では、提示信号と連動提示信号とが別々であるが、1つの信号で兼用してもよい。
【0045】
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、提示システム10Aと同様の機能は、提示システム10Aの制御方法、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。
【0046】
一態様に係る提示システム10Aの制御方法は、センサ端末1Aで検知した異常を、戸外提示部2Aにて提示する提示システム10Aの制御方法である。センサ端末1Aは、特定領域200に含まれる施設101に設けられている。戸外提示部2Aは、施設101の戸外に設けられている。提示システム10Aの制御方法は、戸外提示部2B,2C(他の戸外提示部)にて異常を提示するための連動提示信号を、戸外提示部2B,2Cに向けて出力する処理を含む。戸外提示部2B,2Cは、特定領域200に含まれる施設102,103(他の施設)の戸外に設けられている。
【0047】
一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、上述の提示システム10Aの制御方法を実行させるためのプログラムである。
【0048】
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
【0049】
本開示における提示システム10(10A,10B,10C)は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における提示システム10としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
【0050】
複数の装置に分散されている提示システム10の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。例えば、センサ端末1と戸外提示部2と中継端末3とに分散されている提示システム10の一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。さらに、提示システム10の少なくとも一部の機能、例えば、中継端末3の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
【0051】
(4.1)変形例1
上述の実施形態では、センサ端末1Aが、連動提示信号を戸外提示部2B,2Cに直接的に送信(出力)しているが、例えば、戸外提示部2Aが、連動提示信号を戸外提示部2B,2Cに送信(出力)してもよい。言い換えると、出力部(センサ端末1の通信部12)は、戸外提示部2Aを介して間接的に、連動提示信号を戸外提示部2B,2C(他の戸外提示部)に出力してもよい。さらに言い換えると、出力部は、提示信号及び連動提示信号を戸外提示部2Aに出力してもよい。変形例1では、戸外提示部2Aが中継端末である。
【0052】
以下、変形例1に係る提示システム10及び連動提示システム20について、図5を参照して説明する。変形例1に係る提示システム10及び連動提示システム20は、複数の戸外提示部2A~2C間で通信可能である点を除いて、上述の実施形態に係る提示システム10及び連動提示システム20と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0053】
変形例1に係る提示システム10及び連動提示システム20では、複数(ここでは3つ)の戸外提示部2A~2C間で通信可能である。複数の戸外提示部2A~2C間における通信は、例えば920MHz帯の電波を利用した無線通信である。
【0054】
変形例1に係る連動提示システム20では、戸外提示部2Aは、連携先となる他の戸外提示部2B,2Cの識別情報を記憶しており、この識別情報に対応して連動提示信号を出力する。具体的には、戸外提示部2Aは、異常発生時において、他の戸外提示部2B,2Cの識別情報と連動提示信号とを含む無線信号を出力する。
【0055】
次に、変形例1に係る提示システム10を用いた連動提示システム20の動作について、図5を参照して説明する。以下では、特定領域200に含まれる複数の施設101~103のうち施設101において異常(火災)が発生した場合を例示するが、施設102又は施設103において異常が発生した場合も同様である。そのため、施設102又は施設103において異常が発生した場合については説明を省略する。
【0056】
施設101において火災が発生すると、センサ端末1Aが火災の発生を検知する(ステップS21)。センサ端末1Aは、火災の発生を検知すると、施設101の戸外に設けられた戸外提示部2Aに対して提示信号及び連動提示信号を送信(出力)する(ステップS22)。戸外提示部2Aは、センサ端末1Aから受信した連動提示信号を、施設102,103の戸外に設けられた戸外提示部2B,2Cに送信(出力)する(ステップS23)。
【0057】
施設101の戸外に設けられた戸外提示部2Aは、センサ端末1Aから受信した提示信号に従って点灯し、施設101での異常の発生を提示する(ステップS24)。さらに、施設102,103の戸外に設けられた戸外提示部2B,2Cは、戸外提示部2Aから受信した連動提示信号に従って点灯し、施設101での異常の発生を提示する(ステップS25,S26)。
【0058】
変形例1に係る提示システム10Aでは、施設101に設けられたセンサ端末1Aが施設101で発生した異常を検知すると、施設102,103の戸外に設けられた戸外提示部2B,2Cにて異常を提示している。したがって、施設101で発生した異常を、施設102,103(の住人)に通知することができる。
【0059】
さらに、変形例1に係る提示システム10Aでは、センサ端末1Aから送信された連動提示信号を戸外提示部2Aが中継している。そのため、例えば、センサ端末1Aと戸外提示部2B,2Cとの距離が離れている場合でも、戸外提示部2Aを介して連動提示信号を戸外提示部2B,2Cに伝達することができる。
【0060】
各施設100において複数のセンサ端末1が設けられていてもよい。この構成において、センサ端末1が住警器である場合には、提示信号及び連動提示信号を出力するセンサ端末1は、火災を検知した住警器であってもよいし、親機となる住警器であってもよい。この場合、火災を検知した住警器又は親機となる住警器は、戸外提示部2Aに割り当てられた識別情報を記憶しており、この識別情報に対応して提示信号及び連動提示信号を出力する。
【0061】
(4.2)変形例2
上述の実施形態では、センサ端末1Aが、連動提示信号を戸外提示部2B,2Cに直接的に送信(出力)しているが、例えば、施設102,103に設けられたセンサ端末1B,1Cが、連動提示信号を戸外提示部2B,2Cに送信(出力)してもよい。言い換えると、出力部(センサ端末1の通信部12)は、センサ端末1B,1C(他のセンサ端末)を介して間接的に、連動提示信号を戸外提示部2B,2C(他の戸外提示部)に出力してもよい。さらに言い換えると、出力部(センサ端末1Aの通信部12)は、連動提示信号をセンサ端末1B,1C(他のセンサ端末)に出力し、センサ端末1B,1Cは、連動提示信号を戸外提示部2B,2Cに出力してもよい。変形例2では、センサ端末1B,1Cが中継端末である。
【0062】
以下、変形例2に係る提示システム10について、図6を参照して説明する。変形例2に係る提示システム10及び連動提示システム20は、複数のセンサ端末1A~1C間で通信可能である点を除いて、上述の実施形態に係る提示システム10及び連動提示システム20と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0063】
変形例2に係る提示システム10及び連動提示システム20では、複数(ここでは3つ)のセンサ端末1A~1C間で通信可能である。複数のセンサ端末1A~1C間における通信は、例えば420MHz帯の電波を利用した無線通信である。
【0064】
変形例2に係る連動提示システム20では、センサ端末1Aは、連携先となる他のセンサ端末1B,1Cの識別情報を記憶しており、この識別情報に対応して連動提示信号を出力する。具体的には、センサ端末1Aは、異常発生時において、他のセンサ端末1B,1Cの識別情報と連動提示信号とを含む無線信号を出力する。
【0065】
次に、変形例2に係る提示システム10を用いた連動提示システム20の動作について、図6を参照して説明する。以下では、特定領域200に含まれる複数の施設101~103のうち施設101において異常(火災)が発生した場合を例示するが、施設102又は施設103において異常が発生した場合も同様である。そのため、施設102又は施設103において異常が発生した場合については説明を省略する。
【0066】
施設101において火災が発生すると、センサ端末1Aが火災の発生を検知する(ステップS31)。センサ端末1Aは、火災の発生を検知すると、施設102,103に設けられたセンサ端末1B,1Cに対して連動提示信号を送信(出力)する(ステップS32)。さらに、センサ端末1Aは、施設101の戸外に設けられた戸外提示部2Aに対して提示信号を送信(出力)する(ステップS33)。センサ端末1B,1Cは、センサ端末1Aから受信した連動提示信号を、施設102,103の戸外に設けられた戸外提示部2B,2Cに送信する(ステップS34,S35)。
【0067】
施設101の戸外に設けられた戸外提示部2Aは、センサ端末1Aから受信した提示信号に従って点灯し、施設101での異常の発生を提示する(ステップS36)。さらに、施設102,103の戸外に設けられた戸外提示部2B,2Cは、センサ端末1B,1Cから受信した連動提示信号に従って点灯し、施設101での異常の発生を提示する(ステップS37,S38)。
【0068】
変形例2に係る提示システム10Aでは、施設101に設けられたセンサ端末1Aが施設101で発生した異常を検知すると、施設102,103の戸外に設けられた戸外提示部2B,2Cにて異常を提示している。したがって、施設101で発生した異常を、施設102,103(の住人)に通知することができる。
【0069】
さらに、変形例2に係る提示システム10Aでは、センサ端末1Aから送信された連動提示信号をセンサ端末1B,1Cが中継している。そのため、例えば、センサ端末1Aと戸外提示部2B,2Cとの距離が離れている場合でも、センサ端末1B,1Cを介して連動提示信号を戸外提示部2B,2Cに伝達することができる。
【0070】
なお、図6に示すシーケンス図において、センサ端末1Aは、センサ端末1B,1Cに対して連動提示信号を送信した後に、戸外提示部2Aに対して提示信号を送信している。これに対して、センサ端末1Aは、戸外提示部2Aに対して提示信号を送信した後に、センサ端末1B,1Cに対して連動提示信号を送信してもよいし、同時に送信してもよい。さらに、図6に示すシーケンス図において、センサ端末1Bが戸外提示部2Bに対して連動提示信号を送信した後に、センサ端末1Cが戸外提示部2Cに対して連動提示信号を送信している。これに対して、センサ端末1Cが戸外提示部2Cに対して連動提示信号を送信した後に、センサ端末1Bが戸外提示部2Bに対して連動提示信号を送信してもよいし、同時に送信してもよい。
【0071】
各施設100において複数のセンサ端末1が設けられていてもよい。この構成において、センサ端末1が住警器である場合には、提示信号及び連動提示信号を出力するセンサ端末1は、火災を検知した住警器であってもよいし、親機となる住警器であってもよい。この場合、火災を検知した住警器又は親機となる住警器は、戸外提示部2Aに割り当てられた識別情報を記憶しており、この識別情報に対応して提示信号を出力する。さらに、火災を検知した住警器又は親機となる住警器は、他のセンサ端末1(住警器)に割り当てられた識別情報を記憶しており、この識別情報に対応して連動提示信号を出力する。
【0072】
(4.3)変形例3
上述の実施形態では、センサ端末1Aが、連動提示信号を戸外提示部2B,2Cに直接的に送信(出力)しているが、例えば、施設101に設けられた中継端末3Aが、連動提示信号を戸外提示部2B,2Cに送信(出力)してもよい。言い換えると、中継端末3Aが出力部(第1通信部32)を含み、出力部は、連動提示信号を戸外提示部2B,2C(他の戸外提示部)に出力してもよい。以下、変形例3に係る提示システム10及び連動提示システム20について、図7を参照して説明する。変形例3に係る提示システム10及び連動提示システム20は、中継端末3が戸外提示部2と通信可能である点を除いて、上述の実施形態に係る提示システム10及び連動提示システム20と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0073】
変形例3に係る提示システム10及び連動提示システム20では、中継端末3が戸外提示部2(2A,2B,2C)とも通信可能である。中継端末3の第1通信部32は、戸外提示部2との間で、例えば920MHz帯の電波を利用した無線通信を行う。
【0074】
変形例3に係る連動提示システム20では、中継端末3Aは、連携先となる他の戸外提示部2B,2Cの識別情報を記憶しており、この識別情報に対応して連動提示信号を出力する。具体的には、中継端末3Aは、異常発生時において、他の戸外提示部2B,2Cの識別情報と連動提示信号とを含む無線信号を出力する。
【0075】
次に、変形例3に係る提示システム10を用いた連動提示システム20の動作について、図7を参照して説明する。以下では、特定領域200に含まれる複数の施設101~103のうち施設101において異常(火災)が発生した場合を例示するが、施設102又は施設103において異常が発生した場合も同様である。そのため、施設102又は施設103において異常が発生した場合については説明を省略する。
【0076】
施設101において火災が発生すると、センサ端末1Aが火災の発生を検知する(ステップS41)。センサ端末1Aは、火災の発生を検知すると、中継端末3Aに対して異常信号(検知部13の検知信号)を送信する(ステップS42)。中継端末3Aは、センサ端末1Aから異常信号を受信すると、提示信号及び連動提示信号を生成する。そして、中継端末3Aは、施設101の戸外に設けられた戸外提示部2Aに提示信号を送信すると共に、施設102,103の戸外に設けられた戸外提示部2B,2Cに連動提示信号を送信する(ステップS43,44)。つまり、変形例3に係る提示システム10Aでは、中継端末3Aの第1通信部32が出力部である。
【0077】
施設101の戸外に設けられた戸外提示部2Aは、中継端末3Aから受信した提示信号に従って点灯し、施設101での異常の発生を提示する(ステップS45)。さらに、施設102,103の戸外に設けられた戸外提示部2B,2Cは、中継端末3Aから受信した連動提示信号に従って点灯し、施設101での異常の発生を提示する(ステップS46,S47)。
【0078】
変形例3に係る提示システム10Aでは、施設101に設けられたセンサ端末1Aが施設101で発生した異常を検知すると、施設102,103の戸外に設けられた戸外提示部2B,2Cにて異常を提示している。したがって、施設101で発生した異常を、施設102,103(の住人)に通知することができる。
【0079】
また、変形例3に係る提示システム10Aでは、センサ端末1Aから送信された連動提示信号を中継端末3Aが中継している。これにより、センサ端末1Aが連動提示信号を戸外提示部2B,2Cに出力する場合に比べて、センサ端末1Aの処理負担を軽減することができる。
【0080】
なお、図7に示すシーケンス図において、中継端末3Aは、戸外提示部2Aに対して提示信号を送信した後に、戸外提示部2B,2Cに対して連動提示信号を送信している。これに対して、中継端末3Aは、戸外提示部2B,2Cに対して連動提示信号を送信した後に、戸外提示部2Aに対して提示信号を送信してもよいし、同時に送信してもよい。さらに、変形例3では、提示信号と連動提示信号とが別々であるが、1つの信号で兼用してもよい。
【0081】
各施設100において複数のセンサ端末1が設けられていてもよい。この構成において、センサ端末1が住警器である場合には、異常信号を出力するセンサ端末1は、火災を検知した住警器であってもよいし、親機となる住警器であってもよい。この場合、火災を検知した住警器又は親機となる住警器は、中継端末3Aに割り当てられた識別情報を記憶しており、この識別情報に対応して異常信号を出力する。
【0082】
(4.4)変形例4
上述の実施形態では、センサ端末1Aが、連動提示信号を戸外提示部2B,2Cに直接的に送信(出力)しているが、例えば、施設102,103に設けられた中継端末3B,3Cが、連動提示信号を戸外提示部2B,2Cに送信(出力)してもよい。言い換えると、中継端末3Aが出力部(第2通信部33)を含み、出力部は、連動提示信号を中継端末3B,3C(他の中継端末)に出力し、中継端末3B,3Cは、連動提示信号を戸外提示部2B,2C(他の戸外提示部)に出力してもよい。
【0083】
以下、変形例4に係る提示システム10及び連動提示システム20について、図8を参照して説明する。変形例4に係る提示システム10及び連動提示システム20は、中継端末3が戸外提示部2と通信可能である点を除いて、上述の実施形態に係る提示システム10及び連動提示システム20と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0084】
変形例4に係る提示システム10及び連動提示システム20では、上述したように、中継端末3Aは、サーバ4を介して中継端末3B,3C(他の中継端末)と通信可能である。つまり、中継端末3Aでは、第2通信部33が、サーバ4を介して中継端末3B,3Cの第2通信部33と通信可能である。
【0085】
変形例4に係る連動提示システム20では、中継端末3Aは、異常発生時において、自己に割り当てられた識別情報と連動提示信号とを含む無線信号をサーバ4に対して出力する。サーバ4は、中継端末3Aの連携先となる他の中継端末3B,3Cの識別情報を、中継端末3Aの識別情報に対応付けて記憶している。そして、サーバ4は、受信した無線信号に含まれる識別情報が中継端末3Aの識別情報であれば、他の中継端末3B,3Cの識別情報に対応して連動提示信号を出力する。具体的には、サーバ4は、異常発生時において、他の中継端末3B,3Cの識別情報と連動提示信号とを含む無線信号を出力する。
【0086】
次に、変形例4に係る提示システム10を用いた連動提示システム20の動作について、図8を参照して説明する。以下では、特定領域200に含まれる複数の施設101~103のうち施設101において異常(火災)が発生した場合を例示するが、施設102又は施設103において異常が発生した場合も同様である。そのため、施設102又は施設103において異常が発生した場合については説明を省略する。
【0087】
施設101において火災が発生すると、センサ端末1Aが火災の発生を検知する(ステップS51)。センサ端末1Aは、火災の発生を検知すると、中継端末3Aに対して異常信号(検知部13の検知信号)を送信する(ステップS52)。中継端末3Aは、センサ端末1Aから異常信号を受信すると、提示信号及び連動提示信号を生成する。そして、中継端末3Aは、サーバ4に対して連動提示信号を送信(出力)する(ステップS53)。さらに、中継端末3Aは、施設101の戸外に設けられた戸外提示部2Aに対して提示信号を送信(出力)する(ステップS54)。
【0088】
サーバ4は、中継端末3Aから受信した連動提示信号を、施設102,103に設けられた中継端末3B,3Cに送信する(ステップS55)。中継端末3Bは、戸外提示部2Bに対して連動提示信号を送信(出力)し、中継端末3Cは、戸外提示部2Cに対して連動提示信号を送信(出力)する(ステップS56,S57)。つまり、変形例4に係る提示システム10Aでは、中継端末3Aの第2通信部33が出力部である。
【0089】
施設101の戸外に設けられた戸外提示部2Aは、中継端末3Aから受信した提示信号に従って点灯し、施設101での異常の発生を提示する(ステップS58)。さらに、施設102,103の戸外に設けられた戸外提示部2B,2Cは、中継端末3B,3Cから受信した連動提示信号に従って点灯し、施設101での異常の発生を提示する(ステップS59,S60)。
【0090】
変形例4に係る提示システム10Aでは、施設101に設けられたセンサ端末1Aが施設101で発生した異常を検知すると、施設102,103の戸外に設けられた戸外提示部2B,2Cにて異常を提示している。したがって、施設101で発生した異常を、施設102,103(の住人)に通知することができる。
【0091】
さらに、変形例4に係る提示システム10Aでは、センサ端末1Aから送信された連動提示信号を中継端末3B,3Cが中継している。これにより、中継端末3Aの処理負担を軽減することができる。
【0092】
なお、図8に示すシーケンス図において、中継端末3Aは、サーバ4に対して連動提示信号を送信した後に、戸外提示部2Aに対して提示信号を送信している。これに対して、中継端末3Aは、戸外提示部2Aに対して提示信号を送信した後に、サーバ4に対して連動提示信号を送信してもよいし、同時に送信してもよい。さらに、図8に示すシーケンス図において、中継端末3Bが戸外提示部2Bに対して連動提示信号を送信した後に、中継端末3Cが戸外提示部2Cに対して連動提示信号を送信している。これに対して、中継端末3Cが戸外提示部2Cに対して連動提示信号を送信した後に、中継端末3Bが戸外提示部2Bに対して連動提示信号を送信してもよいし、同時に送信してもよい。
【0093】
また、変形例4に係る連動提示システム20では、中継端末3同士の通信を、サーバ4を介して行っているが、サーバ4を介さずに行ってもよい。この場合、各中継端末3が連携先となる他の中継端末3の識別情報を記憶しており、この識別情報に対応して連動提示信号を出力する。
【0094】
各施設100において複数のセンサ端末1が設けられていてもよい。この構成において、センサ端末1が住警器である場合には、異常信号を出力するセンサ端末1は、火災を検知した住警器であってもよいし、親機となる住警器であってもよい。この場合、火災を検知した住警器又は親機となる住警器は、中継端末3Aに割り当てられた識別情報を記憶しており、この識別情報に対応して異常信号を出力する。
【0095】
(4.5)変形例5
変形例5に係る提示システム10のように、戸内提示部6を更に備えていてもよい。以下、変形例5に係る提示システム10について、図9を参照して説明する。変形例5に係る提示システム10は、戸内提示部6以外の構成については、上述の実施形態に係る提示システム10と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0096】
変形例5に係る提示システム10は、センサ端末1、戸外提示部2、中継端末3の他、戸内提示部6を更に備えている。戸内提示部6は、例えば、施設101内の空間の天井、又は壁等に取り付けられた屋内表示灯である。戸内提示部6は、センサ端末1と通信可能である。戸内提示部6は、センサ端末1との間で、例えば920MHz帯の電波を利用した無線通信を行う。
【0097】
変形例5に係る提示システム10では、センサ端末1は、連携先となる戸内提示部6の識別情報を更に記憶しており、この識別情報に対応して連動提示信号を出力する。具体的には、センサ端末1は、異常発生時において、戸内提示部6の識別情報と連動提示信号とを含む無線信号を出力する。
【0098】
戸内提示部6は、センサ端末1Aが施設100で発生した異常を検知すると、センサ端末1Aからの提示信号に従って点灯し、施設100での異常の発生を提示する。これにより、施設100の戸内(にいる住人)に対しても施設100の異常を提示することができる。
【0099】
なお、変形例5では、戸内提示部6は、センサ端末1から連動提示信号を受信しているが、例えば、中継端末3から連動提示信号を受信してもよい。
【0100】
各施設100において複数のセンサ端末1が設けられていてもよい。この構成において、センサ端末1が住警器である場合には、提示信号及び連動提示信号を出力するセンサ端末1は、火災を検知した住警器であってもよいし、親機となる住警器であってもよい。この場合、火災を検知した住警器又は親機となる住警器は、戸外提示部2Aに割り当てられた識別情報を記憶しており、この識別情報に対応して提示信号及び連動提示信号を出力する。さらに、火災を検知した住警器又は親機となる住警器は、戸内提示部6に割り当てられた識別情報を記憶しており、この識別情報と連動提示信号とを含む無線信号を出力する。
【0101】
(4.6)その他の変形例
上述の実施形態では、センサ端末1が施設100で発生した火災を検知する住警器であるが、センサ端末1は、例えば、防犯センサであってもよい。例えば、施設100の住人が留守の状態で、センサ端末1が人の存在を検知したり、玄関ドア、窓等が開かれたことを検知した場合に、施設102,103(他の施設)に設けられた戸外提示部2B,2C(他の戸外提示部)にて異常(不審者の侵入)を提示する。これにより、施設100内に不審者がいることを施設102,103の住人に通知することができる。
【0102】
上述の実施形態では、戸外提示部2が表示灯であるが、戸外提示部2は表示灯に限らず、施設100で発生した異常を提示できるようになっていればよく、例えば、文字等によって施設100で発生した異常を表示する表示部を有していてもよい。この場合、例えば、戸外提示部2において、「施設100で火災が発生しています」等のメッセージを表示部に表示させればよい。
【0103】
上述の実施形態では、施設100が戸建て住宅であり、特定領域200が行政区画であるが、例えば、特定領域がマンション等の集合住宅であり、施設が集合住宅の各住戸であってもよい。
【0104】
上述の実施形態では、マルチキャスト又はユニキャストにて無線信号を送信しているが、例えば、ブロードキャストにて無線信号を送信してもよい。さらに、提示信号及び連動提示信号の送信方法は、例えば、電力線搬送通信(PLC:Power Line Communication)であってもよい。この場合、施設101~103が同一バンク(同じ変圧器)に含まれていることが好ましい。
【0105】
上述の実施形態では、施設102,103の各々に対して連動提示信号を送信しているが、例えば、施設102で受信した連動提示信号を、施設102から施設103に送信するようにしてもよい。つまり、施設101からの無線信号(連動提示信号)を、マルチホップにて施設102,103に送信してもよい。この構成によれば、施設101からの無線信号が直接届かない範囲にある施設100に対しても、施設101からの無線信号を送信することが可能になる、という利点がある。
【0106】
各施設100において複数のセンサ端末1が設けられていてもよい。この構成において、センサ端末1が住警器である場合には、提示信号及び連動提示信号を出力するセンサ端末1は、火災を検知した住警器であってもよいし、親機となる住警器であってもよい。この場合、火災を検知した住警器又は親機となる住警器は、戸外提示部2Aに割り当てられた識別情報を記憶しており、この識別情報に対応して提示信号を出力する。さらに、火災を検知した住警器又は親機となる住警器は、他の戸外提示部2B,2Cに割り当てられた識別情報を記憶しており、この識別情報に対応して連動提示信号を出力する。
【0107】
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る提示システム(10A)は、センサ端末(1A)で検知した異常を、戸外提示部(2A)にて提示する提示システム(10A)である。センサ端末(1A)は、特定領域(200)に含まれる施設(101)に設けられている。戸外提示部(2A)は、施設(101)の戸外に設けられている。提示システム(10A)は、出力部(例えば通信部12)を備える。出力部は、他の戸外提示部(2B,2C)にて異常を提示するための連動提示信号を、他の戸外提示部(2B,2C)に向けて出力する。他の戸外提示部(2B,2C)は、特定領域(200)に含まれる他の施設(102,103)の戸外に設けられている。
【0108】
この態様によれば、他の施設(102,103)に設けられた他の戸外提示部(2B,2C)によって、施設(101)で発生した異常を他の施設(102,103)に通知することができる。
【0109】
第2の態様に係る提示システム(10A)では、第1の態様において、センサ端末(1A)が出力部(通信部12)を含む。出力部は、直接的に、又は他のセンサ端末(1B,1C)、若しくは戸外提示部(2A)を介して間接的に、連動提示信号を他の戸外提示部(2B,2C)に出力する。他のセンサ端末(1B,1C)は、他の施設(102,103)に設けられている。
【0110】
この態様によれば、他の施設(102,103)に設けられた他の戸外提示部(2B,2C)によって、施設(101)で発生した異常を他の施設(102,103)に通知することができる。
【0111】
第3の態様に係る提示システム(10A)では、第2の態様において、出力部(通信部12)は、戸外提示部(2A)にて異常を提示するための提示信号、及び連動提示信号を戸外提示部(2A)に出力する。戸外提示部(2A)は、提示信号に従って異常を提示し、かつ連動提示信号を他の戸外提示部(2B,2C)に出力する。
【0112】
この態様によれば、連動提示信号を戸外提示部(2A)で中継することにより、センサ端末(1A)と他の戸外提示部(2B,2C)との距離が離れている場合でも、連動提示信号を他の戸外提示部(2B,2C)に伝達することができる。
【0113】
第4の態様に係る提示システム(10A)では、第2の態様において、出力部(通信部12)は、戸外提示部(2A)にて異常を提示するための提示信号を戸外提示部(2A)に出力し、かつ連動提示信号を他の戸外提示部(2B,2C)に直接的に出力する。
【0114】
この態様によれば、連動提示信号を他の戸外提示部(2B,2C)に伝達するための中継端末が不要であり、提示システム(10A)の簡略化を図ることができる。
【0115】
第5の態様に係る提示システム(10A)では、第2の態様において、出力部(通信部12)は、戸外提示部(2A)にて異常を提示するための提示信号を戸外提示部(2A)に出力し、かつ連動提示信号を他のセンサ端末(1B,1C)に出力する。他のセンサ端末(1B,1C)は、連動提示信号を他の戸外提示部(2B,2C)に出力する。
【0116】
この態様によれば、連動提示信号を他のセンサ端末(1B,1C)で中継することにより、センサ端末(1A)と他の戸外提示部(2B,2C)との距離が離れている場合でも、連動提示信号を他の戸外提示部(2B,2C)に伝達することができる。
【0117】
第6の態様に係る提示システム(10A)は、第1の態様において、中継端末(3A)を更に備える。中継端末(3A)は、センサ端末(1A)からの異常信号を受信すると、戸外提示部(2A)にて異常を提示するための提示信号を戸外提示部(2A)に出力する。中継端末(3A)が出力部(第1通信部32)を含む。出力部は、連動提示信号を他の戸外提示部(2B,2C)に出力する。
【0118】
この態様によれば、センサ端末(1A)の処理負担を軽減することができる。
【0119】
第7の態様に係る提示システム(10A)は、第1の態様において、中継端末(3A)を更に備える。中継端末(3A)は、センサ端末(1A)からの異常信号を受信すると、戸外提示部(2A)にて異常を提示するための提示信号を戸外提示部(2A)に出力する。中継端末(3A)が出力部(第2通信部33)を含む。出力部は、連動提示信号を他の中継端末(3B,3C)に出力する。他の中継端末(3B,3C)は、他の施設(102,103)に設けられている。他の中継端末(3B,3C)は、連動提示信号を他の戸外提示部(2B,2C)に出力する。
【0120】
この態様によれば、中継端末(3A)の処理負担を軽減することができる。
【0121】
第8の態様に係る提示システム(10)は、第1~7のいずれかの態様において、戸内提示部(6)を更に備える。戸内提示部(6)は、施設(100)の戸内に設けられ、連動提示信号に従って異常を提示する。
【0122】
この態様によれば、施設(100)の戸内に対しても施設(100)の異常を提示することができる。
【0123】
第9の態様に係る提示システム(10A)の制御方法は、センサ端末(1A)で検知した異常を、戸外提示部(2A)にて提示する提示システム(10A)の制御方法である。センサ端末(1A)は、特定領域(200)に含まれる施設(101)に設けられている。戸外提示部(2A)は、施設(101)の戸外に設けられている。提示システム(10A)の制御方法は、他の戸外提示部(2B,2C)にて異常を提示するための連動提示信号を、他の戸外提示部(2B,2C)に向けて出力する処理を含む。他の戸外提示部(2B,2C)は、特定領域(200)に含まれる他の施設(102,103)の戸外に設けられている。
【0124】
この態様によれば、他の施設(102,103)に設けられた他の戸外提示部(2B,2C)によって、施設(101)で発生した異常を他の施設(102,103)に通知することができる。
【0125】
第10の態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、第9の態様に係る提示システム(10A)の制御方法を実行させるためのプログラムである。
【0126】
この態様によれば、他の施設(102,103)に設けられた他の戸外提示部(2B,2C)によって、施設(101)で発生した異常を他の施設(102,103)に通知することができる。
【0127】
第11の態様に係る中継端末(3A)は、センサ端末(1A)で検知した異常を、戸外提示部(2A)にて提示する提示システム(10A)に用いられる中継端末(3A)である。センサ端末(1A)は、特定領域(200)に含まれる施設(101)に設けられている。戸外提示部(2A)は、施設(101)の戸外に設けられている。中継端末(3A)は、他の戸外提示部(2B,2C)にて異常を提示するための連動提示信号を中継する。他の戸外提示部(2B,2C)は、特定領域(200)に含まれる他の施設(102,103)の戸外に設けられている。
【0128】
この態様によれば、他の施設(102,103)に設けられた他の戸外提示部(2B,2C)によって、施設(101)で発生した異常を他の施設(102,103)に通知することができる。
【0129】
第2~8の態様に係る構成については、提示システム(10;10A)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
【符号の説明】
【0130】
1A センサ端末
1B,1C センサ端末(他のセンサ端末)
2A 戸外提示部
2B,2C 戸外提示部(他の戸外提示部)
3A 中継端末
3B,3C 中継端末(他の中継端末)
6 戸内提示部
10,10A 提示システム
12 通信部(出力部)
32 第1通信部(出力部)
33 第2通信部(出力部)
100,101 施設
102,103 施設(他の施設)
200 特定領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9