(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-24
(45)【発行日】2023-09-01
(54)【発明の名称】制御システム、プログラム及び制御方法
(51)【国際特許分類】
G08B 25/08 20060101AFI20230825BHJP
G08B 17/00 20060101ALI20230825BHJP
G08B 25/10 20060101ALI20230825BHJP
H04M 11/04 20060101ALI20230825BHJP
【FI】
G08B25/08 A
G08B17/00 C
G08B25/10 A
H04M11/04
(21)【出願番号】P 2018226066
(22)【出願日】2018-11-30
【審査請求日】2021-07-12
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 敬一
(72)【発明者】
【氏名】高橋 秀晃
(72)【発明者】
【氏名】珍坂 舞
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】特開平03-077198(JP,A)
【文献】登録実用新案第3105331(JP,U)
【文献】特開2009-080694(JP,A)
【文献】特開2017-146851(JP,A)
【文献】特開2002-319084(JP,A)
【文献】特開2010-033518(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B17/00
23/00-31/00
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1施設と前記第1施設とは異なる第2施設との外部に設けられ、
前記第1施設での異常を検知する検知器の検知結果を取得する第1取得部と、
前記第1施設での人の在室及び不在の一方を表す在不在情報を取得する第2取得部と、
前記検知器から異常を検知したことを表す異常検知情報を前記検知結果として前記第1取得部が取得し、かつ前記第1施設での人の不在を表す前記在不在情報を前記第2取得部が取得した場合、前記異常検知情報に伴う警告通知を、
前記第2施設に通知する通知処理部と、を備える、
制御システム。
【請求項2】
前記第2施設での人の在不在に関連する施設関連情報を取得する第3取得部と、
前記施設関連情報を基に、前記第2施設での人の在不在を判定する判定部と、を更に備え、
前記通知処理部は、前記判定部の判定結果に基づいて、前記第2施設に前記警告通知を通知する、
請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記通知処理部は、前記判定部が前記第2施設に人がいると判定した場合には前記警告通知を前記第2施設に通知し、前記判定部が前記第2施設に人がいないと判定した場合には前記警告通知を前記第2施設に通知しない、
請求項2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記通知処理部は、所定のエリア内に存在する複数の前記第2施設に、前記警告通知を通知する、
請求項1に記載の制御システム。
【請求項5】
前記判定部は、所定のエリア内に存在する複数の通知候補施設の各々に対して人の在不在を判定し、
前記通知処理部は、前記複数の通知候補施設の各々の判定結果に基づいて、前記複数の通知候補施設のうち、前記警告通知を通知する少なくとも1つの通知候補施設を前記第2施設とする、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の制御システム。
【請求項6】
前記判定部は、前記所定のエリア内に存在する前記複数の通知候補施設の各々の判定結果が不在である場合には、前記所定のエリアとは異なる別のエリア内に存在する複数の新たな通知候補施設の各々に対して人の在不在を判定し、
前記通知処理部は、前記複数の新たな通知候補施設の各々の判定結果に基づいて、前記複数の新たな通知候補施設のうち、前記警告通知を通知する少なくとも1つの新たな通知候補施設を前記第2施設とする、
ことを特徴とする請求項5に記載の制御システム。
【請求項7】
前記通知処理部は、前記第1施設に人が在室する場合においては、所定の条件に応じて前記警告通知を前記第2施設に通知する、
請求項1~6のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項8】
前記通知処理部は、前記所定の条件に応じて、前記警告通知を前記第2施設に通知する通知機能の有効と無効とを切り替える、
請求項7に記載の制御システム。
【請求項9】
前記所定の条件は、前記警告通知の通知を許可する許可時間帯であり、
前記通知処理部は、前記許可時間帯では前記通知機能を有効とし、前記許可時間帯とは異なる時間帯では前記通知機能を無効とする、
請求項8に記載の制御システム。
【請求項10】
前記通知処理部は、前記警告通知の内容に応じて、通知先である前記第2施設を決定する、
請求項1~9のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項11】
前記第2施設は、前記第2施設での異常を検知する第2施設側検知器を設けており、
前記通知処理部は、さらに、前記第2施設側検知器の検知結果として異常を検知したことを表す第2施設側異常検知情報を受け取り、かつ前記第2施設で人が不在である場合に、前記第2施設側異常検知情報に伴う第2施設側警告通知を、前記第1施設に通知する、
請求項1~10のいずれか一項に記載の制御システム。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1~11のいずれか一項に記載の制御システムとして機能させるためのプログラム。
【請求項13】
第1施設と前記第1施設とは異なる第2施設との外部に設けられる制御システムで用いられる制御方法であって、
前記第1施設での異常を検知する検知器の検知結果を取得する第1取得ステップと、
前記第1施設での人の在及び不在の一方を表す在不在情報を取得する第2取得ステップと、
前記検知器から異常を検知したことを表す異常検知情報を前記検知結果として前記第1取得ステップで取得し、かつ前記第1施設での人の不在を表す前記在不在情報を前記第2取得ステップで取得した場合、前記異常検知情報に伴う警告通知を、
前記第2施設に通知する通知処理ステップと、を含む、
制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に制御システム、プログラム及び制御方法に関し、より詳細には施設での異常検知に関する情報を通知する制御システム、プログラム及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来例として、特許文献1に記載の火災警報器を例示する。この火災警報器は、温度が火災閾値を超えているか否かを判定して超えている場合に火災と判定して火災の発生を検出する火災検出部と、火災の発生を検出することで、火災警報として表示灯を点灯し、火災の発生を音声警報する警報部と、を備えている。これにより、火災が発生すると、火災警報器が設置された住居内において音声警報が報知される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、留守中に火災が発生したことを検知され(施設での異常が検知され)、音声警報が報知されても、住居(施設)の居住者(利用者)は、当該火災を知ることができない。そのため、消防署、警察等の外部の機関への通報といった施設での異常発生時の初期行動が遅れるという問題がある。
【0005】
本開示は上記課題に鑑みてなされ、施設での異常発生時の初期行動が遅れる可能性を低くすることができる制御システム、プログラム及び制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る制御システムは、第1施設と前記第1施設とは異なる第2施設との外部に設けられる。前記制御システムは、第1取得部と、第2取得部と、通知処理部と、を備える。前記第1取得部は、前記第1施設での異常を検知する検知器の検知結果を取得する。前記第2取得部は、前記第1施設での人の在室及び不在の一方を表す在不在情報を取得する。前記通知処理部は、前記検知器から異常を検知したことを表す異常検知情報を前記検知結果として前記第1取得部が取得し、かつ前記第1施設での人の不在を表す前記在不在情報を前記第2取得部が取得した場合、前記異常検知情報に伴う警告通知を、前記第2施設に通知する。
【0007】
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、前記制御システムとして機能させるためのプログラムである。
【0008】
本開示の一態様に係る制御方法は、第1施設と前記第1施設とは異なる第2施設との外部に設けられる制御システムで用いられる。前記制御方法は、第1取得ステップと、第2取得ステップと、通知処理ステップと、を含む。前記第1取得ステップは、前記第1施設での異常を検知する検知器の検知結果を取得する。前記第2取得ステップは、前記第1施設での人の在及び不在の一方を表す在不在情報を取得する。前記通知処理ステップは、前記検知器から異常を検知したことを表す異常検知情報を前記検知結果として前記第1取得ステップで取得し、かつ前記第1施設での人の不在を表す前記在不在情報を前記第2取得ステップで取得した場合、前記異常検知情報に伴う警告通知を、前記第2施設に通知する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によると、施設での異常発生時の初期行動が遅れる可能性を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本開示の一態様に係る制御システムとしてのサーバの構成を説明する図である。
【
図2】
図2は、同上のサーバを備える警報連携システムのシステム構成を説明する図である。
【
図3】
図3は、同上の警報連携システムが備える警報システムの一適用例を説明する図である。
【
図4】
図4は、同上の警報システムが備える親機としての警報器の構成を示す図である。
【
図5】
図5は、同上の警報システムが備える子機としての警報器の構成を示す図である。
【
図6】
図6は、同上の警報連携システムの動作を説明する図である。
【
図7】
図7は、同上のサーバの動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。以下の実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0012】
(実施形態)
以下、本実施形態に係るサーバ10、及びコントローラ20を備える警報連携システム3について、
図1~
図7を用いて説明する。
【0013】
(1)概要
本実施形態に係る警報連携システム3は、本実施形態の制御システム1としてのサーバ10と、複数の(本実施形態では3つ)の警報システム2とを備える(
図2参照)。
【0014】
複数の警報システム2は、複数(図示例では、3つ)の施設5にそれぞれ設けられる。ここで、複数の施設5を区別する場合には、施設5a,5b,5cと記載する。本実施形態では、施設5b,5cは、施設5aを基準として所定のエリア内に存在する。
【0015】
警報システム2は、コントローラ20と、複数の警報器30,31と、計測システム40とを備える。なお、施設5ごとにコントローラ20を区別する場合には、コントローラ20a,20b,20cと記載する。本実施形態では、施設5aにはコントローラ20aが、施設5bにはコントローラ20bが、施設5cにはコントローラ20cが、それぞれ設けられている。
【0016】
コントローラ20は、複数の警報器30,31及び計測システム40と通信可能である。以下、複数の警報器31を区別する場合には、警報器31a,31b,31c,31dと記載する。
【0017】
複数の警報器30,31は、施設5での異常を検知する検知機能(つまり、異常の発生を検知する機能)と、施設5での異常の発生を検知した場合に報知する警報機能とを有する。具体的には、複数の警報器30,31は、火災の発生を検知する検知機能(火災を検知する機能)と、施設5での火災の発生を検知した場合に報知する警報機能とを有し、火災に関する報知動作を行う。すなわち、複数の警報器30,31は、火災の発生時に警報音等の音を出力する。しかし、警報器30,31における警報音の発報対象は、火災に限定されず、ガス漏れ、又は不完全燃焼によるCO(一酸化炭素)の発生等であってもよい。
【0018】
複数の警報器30,31は、施設5において互いに異なる空間に設けられている。具体的には、複数の警報器30,31は、設置対象の空間にある天井や壁等に設置される。本実施形態では、複数の警報器30,31は、
図3に示すように、施設5内の空間E1~E5にそれぞれ設置される。具体的には、警報器30は空間E1に、警報器31aは空間E2に、警報器31bは空間E3に、警報器31cは空間E4に、警報器31dは空間E5に、それぞれ設置される(
図3参照)。
【0019】
本実施形態では、施設5として戸建の住宅を想定している。しかしながら、施設5は、集合住宅(マンション)であってもよい。更に、施設5は、住宅に限らず、非住宅、例えば、オフィスビル、劇場、映画館、公会堂、遊技場、複合施設、飲食店、百貨店、学校、ホテル、旅館、病院、老人ホーム、幼稚園、図書館、博物館、美術館、地下街、駅、空港等であってもよい。
【0020】
さらに、本実施形態では、複数の警報器30,31の間で、通信可能なネットワークが形成されている。ここでは、警報器30を親機とし、複数の警報器31を子機として、親機と子機との間で通信可能である。
【0021】
複数の警報器30,31は、いわゆる連動型の防災機器であり、いずれの警報器で火災を検出しても、他の警報器と連動して(他の警報器と共に)、警報音の発報を行うように構成されている。火元の位置にある警報器(連動元)は、例えば、「ビュービュー火事です。」という警報音の発報を行う。一方、他の警報器(連動先)は、火元の位置を特定できるような警報音の発報を行う。
【0022】
例えば、子機である警報器31aで火災の発生を検出すると、警報器31aは、親機である警報器30に、施設5の火災の発生を検知したことを検知結果として送信する。警報器30は、施設5の火災の発生を検知したことを検知結果として受け取ると、警報音を発報し、他の子機(警報器31b~31d)に発報指示を送信する。さらに、警報器30は、警報器31aの検知結果をコントローラ20に送信する。警報器30から発報指示を受け取った警報器31(警報器31b~31d)は、警報音を発報する。ここで、検知結果は、送信元の警報器に割り当てられた識別子(警報器用識別子)を含む。
【0023】
また、警報器30で火災を検出すると、警報器30は、警報音を発報し、子機(警報器31a~31d)に発報指示を送信する。さらに、警報器30は、警報器30の検知結果をコントローラ20に送信する。警報器30から発報指示を受け取った警報器31(警報器31a~31d)は、警報音を発報する。
【0024】
計測システム40は、施設5内における消費電力と消費電力量との少なくとも一方を計測する。計測システム40は、計測した計測値をコントローラ20に送信する。計測値は、瞬時電力を表す消費電力であってもよいし、あるいは一定時間における電力の消費量(使用量)を表す消費電力量であってもよい。また、計測値は、消費電力と消費電力量との両方であってもよい。本実施形態では一例として、計測値は、消費電力を一定時間(例えば正時から30分間隔)で積算した消費電力量である。
【0025】
コントローラ20は、警報器30及び計測システム40と無線による通信が可能に構成されている。コントローラ20と、警報器30及び計測システム40との間では、920MHz帯の電波を利用した無線通信が行われる。また、上述したように、警報器30と各警報器31との間では通信が可能である。本実施形態では、警報器30と各警報器31との間では420MHz帯の電波を利用した無線通信が行われる。これにより、コントローラ20は、警報器30を介して各警報器31と通信可能となる。
【0026】
サーバ10は、警報器30又は警報器31の検知結果として、施設5の火災の発生を検知したことを表す異常検知情報をコントローラ20から取得すると、施設5に人が不在である場合には、火災の発生を検知したことを表す警告通知を、人が在室している他の施設5に通知する。
【0027】
(2)構成
(2-1)コントローラ
まず、コントローラ20の構成について説明する。
【0028】
コントローラ20は、例えば、HEMS(home energy management system)のコントローラであり、施設5に設けられた複数の機器と通信可能である。本実施形態では、コントローラ20は、さらに、施設5に設けられた複数の警報器30,31と通信可能である。また、コントローラ20は、施設5に設けられた照明機器、空調機器等の機器とも通信可能である。
【0029】
コントローラ20は、
図2に示すように、第1通信部21、第2通信部22、制御部23及び表示部24を備える。
【0030】
コントローラ20は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部23として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0031】
第1通信部21は、警報器30及び計測システム40と通信を行うための通信インタフェースを含んでいる。第1通信部21は、920MHz帯の電波を利用した無線通信により、警報器30の検知結果及び各警報器31の検知結果を警報器30から受信する。さらには、第1通信部21は、920MHz帯の電波を利用した無線通信により、計測システム40の計測値を受信する。
【0032】
第2通信部22は、インターネット等のネットワーク4を介してサーバ10と通信を行うための通信インタフェースを有している。
【0033】
制御部23は、警報器30(又は31)からの検知結果を取得する。具体的には、制御部23は、警報器30が火災の発生を検知した場合には、第1通信部21を介して警報器30の検知結果を取得する。制御部23は、警報器31が火災の発生を検知した場合には、第1通信部21を介して警報器31の検知結果を警報器30から取得する。
【0034】
制御部23は、災害を検知したことを表す検知結果を警報器30から取得した場合に、計測システム40の計測値(第1計測値)を計測システム40から取得する。
【0035】
制御部23は、計測システム40の第1計測値を基に、施設5における人の在不在を判定する。具体的には、制御部23は、計測システム40の第1計測値が所定の閾値以下である場合には不在と判定し、計測値が所定の閾値より大きい場合には在室と判定する。
【0036】
制御部23は、警報器30(又は31)が火災の発生を検知した場合には、火災の発生を検知したことを表す異常検知情報を検知結果としてサーバ10に第2通信部22を介して送信する。さらに、制御部23は、計測値を用いた判定結果に基づく情報であって施設5での人の在室及び不在の一方を表す第1在不在情報を、サーバ10に第2通信部22を介して送信する。
【0037】
さらに、制御部23は、サーバ10から第2通信部22を介して、施設5での人の在室及び不在の判定を要求する要求情報を受け取ると、計測システム40の計測値(第2計測値)を計測システム40から取得する。制御部23は、計測システム40の第2計測値を基に、施設5における人の在不在を判定する。制御部23は、判定結果に基づく情報であって施設5での人の在室及び不在の一方を表す第2在不在情報を、サーバ10に第2通信部22を介して送信する。
【0038】
制御部23は、第2通信部22を介してサーバ10から警告通知を受け取ると、警告通知に応じたメッセージ(例えば、“近隣で火災発生が検知されました”)を表示部24に表示させる。
【0039】
表示部24は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(electroluminescence)ディスプレイのような薄型のディスプレイ装置である。表示部24は、サーバ10から受け取った警告通知に応じたメッセージを表示する。
【0040】
(2-2)サーバ
次に、サーバ10の構成について説明する。
【0041】
サーバ10は、
図1に示すように、通信部11、記憶部12及び制御部13を備える。
【0042】
サーバ10は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部13として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0043】
通信部11は、ネットワーク4を介してコントローラ20と通信を行うための通信インタフェースを含んでいる。
【0044】
通信部11は、施設5のコントローラ20からネットワーク4を介して、警報器30,31の検知結果を受信する。具体的には、通信部11は、災害を検知したことを表す異常検知情報を検知結果として受信する。通信部11は、施設5のコントローラ20からネットワーク4を介して、第1在不在情報を、さらに受信する。
【0045】
通信部11は、ネットワーク4を介して、要求情報を施設5のコントローラ20に送信する。通信部11は、送信した要求情報の応答として第2在不在情報を、ネットワーク4を介して要求情報の送信先であるコントローラ20から受信する。
【0046】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等から選択されるデバイスで構成される。
【0047】
記憶部12は、コントローラ20ごとに、当該コントローラ20が設置された場所に関連する位置情報を記憶している。
【0048】
制御部13は、
図1に示すように、第1取得部101と、第2取得部102と、第1判定部103と、第3取得部104と、第2判定部105と、通知処理部106とを有する。
【0049】
第1取得部101は、施設5(例えば、施設5a)における警報器30(又は31)の検知結果を、通信部11を介してコントローラ20から取得する。例えば、第1取得部101は、施設5における警報器30(又は31)の検知結果として、災害を検知したことを表す情報を、通信部11を介してコントローラ20から取得する。
【0050】
第2取得部102は、施設5(例えば、施設5a)での人の在室及び不在の一方を表す第1在不在情報を、通信部11を介してコントローラ20から取得する。
【0051】
第1判定部103は、第1在不在情報を基に、第1取得部101が受け取った検知結果の送信元であるコントローラ20を備える施設5(例えば、施設5a)での人の在不在を判定する。
【0052】
第3取得部104は、第1取得部101が異常検知情報を検知結果として取得し、かつ第1判定部103が施設5(例えば、施設5a)で人が不在であると判定した場合、当該検知結果の送信元であるコントローラ20を備える施設5とは別の施設5のコントローラ20に、上述した要求情報を、通信部11を介して送信する。具体的には、第3取得部104は、記憶部12が記憶している複数の位置情報を基に、火災の発生が検知された施設5(例えば、施設5a)を基準とする所定のエリア内に存在する全ての施設を通知候補施設(例えば、施設5b,5c)として特定する。第3取得部104は、特定した全ての通知候補施設の各々に設けられるコントローラ20(ここでは、コントローラ20b,20c)に、要求情報を送信する。
【0053】
第3取得部104は、当該要求情報の応答として、当該別の施設5(通知候補施設)での人の在不在に関連する施設関連情報を、当該別の施設5から通信部11を介して取得する。具体的には、第3取得部104は、当該施設関連情報として第2在不在情報を、当該別の施設5のコントローラ20から取得する。
【0054】
第2判定部105は、第2在不在情報を基に、第3取得部104が要求情報を送信した送信先である通知候補施設(例えば、施設5b,5c)での人の在不在を判定する。
【0055】
通知処理部106は、第2判定部105による通知候補施設の各々に対する在不在の判定結果を基に、通知候補施設のうち警告通知の通知先となる通知候補施設を特定する。具体的には、通知処理部106は、通知候補施設(例えば、施設5b,5c)のうち、人が在室していると第2判定部105が判定したすべての通知候補施設を、上述した別の施設5として特定する。
【0056】
通知処理部106は、特定した別の施設5のコントローラ20に通信部11を介して当該1つ以上の別の施設5のコントローラ20に警告通知を通知する。具体的には、通知処理部106は、第1取得部101が異常検知情報を施設5(例えば、施設5a)の警報器30(又は31)の検知結果として取得し、第1判定部103が施設5で人が不在であると判定した場合に、特定した別の施設5のコントローラ20に警告通知を通知する。通知処理部106は、通知候補施設のうち通知先の別の施設5として特定されなかった施設5、つまり人が不在であると第2判定部105が判定した施設5には、警告通知を通知しない。
【0057】
(2-3)警報器(親機)
ここでは、親機である警報器30の構成について説明する。
【0058】
警報器30は、施設5での災害(ここでは、火災)の発生を検知する検知機能と、施設5での災害の発生を検知した場合に報知する警報機能を有する。警報器30は、
図4に示すように、検知部301、報知部302、記憶部303、第1通信部304、第2通信部305及び制御部306を有する。警報器30は、バッテリー(例えばリチウム電池)を有しており、バッテリーから供給される電力によって動作する。
【0059】
警報器30は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部306として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0060】
検知部301は、警報音の発報対象となる火災に関する情報を検知する機能(検知機能)を有している。ここでは、検知部301は、一例として、煙を検知する光電式のセンサである。したがって、上記情報は、例えば、煙に関する情報を含む。検知部301は、例えば、LED等の発光部311と、フォトダイオード等の受光部312とを備えている。発光部311及び受光部312は、自機の筐体のラビリンス内において、受光部312の受光面が、発光部311の照射光の光軸上から外れるように配置されている。火災の発生時には、煙が筐体に設けられた孔を通じて、ラビリンス内に導入され得る。
【0061】
筐体のラビリンス内に煙が存在しない場合、発光部311の照射光は、受光部312の受光面にほとんど到達しない。一方、筐体のラビリンス内に煙が存在する場合、発光部311の照射光が煙によって散乱し、散乱した光の一部が受光部312の受光面に到達する。つまり、検知部301は、煙によって散乱された発光部311の照射光を受光部312で受光する。
【0062】
検知部301は、受光部312で受光された光量に応じた電圧レベルを示す電気信号(検知信号)を制御部306に出力する。
【0063】
報知部302は、表示部321及び音響部322を有する。報知部302は、施設5での災害の発生を検知した場合に、火災の発生を報知する機能(報知機能)を有している。本実施形態では、報知部302は、光及び音で報知を行う。
【0064】
音響部322は、火災の発生を報知する機能を有している。音響部322は、音(音波)を出力する。音響部322は、制御部306にて火災が発生したと判定したときに、火災の発生を報知するように警報音を出力する。
【0065】
音響部322は、電気信号を音に変換するスピーカにより構成される。スピーカは、振動板を有し、電気信号に従って振動板を機械的に振動させることにより警報音を発する。音響部322は、制御部306による制御下で、警報音(例えば「ピー」音)を出力する。音響部322は、警報音の大きさ(音圧レベル)を変化させて警報音を出力することが好ましい。警報音は、例えば、低音から高音にスイープさせたスイープ音を含んでもよい。警報音は、例えば「火事です。火事です。」といった音声メッセージを含んでもよい。また、警報音は、スイープ音と、スイープ音に連続する音声メッセージとから構成されてもよい。
【0066】
なお、警報中(警報音を発報中)に警報器30が外部からの操作入力を受け付けると、音響部322は、警報音の出力を停止する。
【0067】
表示部321は、火災の発生を報知する機能を有している。表示部321は、光源として赤色LED(Light Emitting Diode)323を有している。表示部321は、通常時(火災の監視時)には消灯しており、制御部306にて火災が発生したと判定したときに点滅(又は点灯)を開始する。以下、火災発生を報知する点滅を「作動点滅」と呼ぶこともある。作動点滅は、警報音の発報が停止すると、制御部306の制御の下、停止する。
【0068】
記憶部303は、ROM、RAM、又はEEPROM等から選択されるデバイスで構成される。記憶部303は、警報音として出力する音声メッセージに係る警報メッセージデータを記憶している。また、記憶部303は、通知情報として情報端末に送信する送信メッセージデータを記憶している。さらに、記憶部303は、自機に割り当てられた警報器用識別子を記憶している。
【0069】
第1通信部304は、無線により、子機である警報器31と通信するための通信インタフェースを有している。第1通信部304は、420MHz帯の電波を利用した無線通信により、警報器31と通信を行う。第1通信部304は、警報器31の検知結果を受信する。さらには、第1通信部304は、1つの警報器31(例えば警報器31a)から検知結果を受信すると、他の警報器31(警報器31b~31d)へ発報指示を送信する。
【0070】
第2通信部305は、無線により、コントローラ20と通信するための通信インタフェースを有している。第2通信部305は、920MHz帯の電波を利用した無線通信により、コントローラ20と通信を行う。第2通信部305は、自機が火災の発生を検知した場合には、自機の検知結果を、コントローラ20に送信する。第2通信部305は、第1通信部304が警報器31の検知結果を受信した場合には、警報器31の検知結果を、コントローラ20に送信する。
【0071】
制御部306は、検知部301が出力した検知信号に基づいて、火災の発生の有無を判断する。例えば、制御部306は、検知信号が示す電圧レベルが予め定められた閾値以上である場合には、火災が発生したと判断する。
【0072】
制御部306は、火災が発生したと判断する場合には、災害検知を表す情報、言い換えると施設5の火災の発生を検知したことを表す情報であって、自機の警報器用識別子を含む検知結果を、第2通信部305を介して、コントローラ20に送信する。さらに、制御部306は、火災が発生したと判断する場合には、子機である各警報器31に第1通信部304を介して発報指示を送信する。
【0073】
制御部306は、火災が発生したと判断した場合、音響部322から警報音の出力を開始させる。例えば、制御部306は、音声メッセージを警報音として音響部322から出力させる場合には、記憶部303に記憶されているメッセージデータに基づいて、音声メッセージに対応した音声信号を生成する。このとき、音響部322は、制御部306が生成した音声信号に基づいた音声メッセージ(警報音)を出力する。
【0074】
また、制御部306は、火災が発生したと判断した場合、表示部321を点滅させるように、表示部321を制御する。
【0075】
制御部306は、施設5の火災の発生を検知したことを表す情報を検知結果として警報器31から第1通信部304を介して取得すると、警報器31の検知結果を、第2通信部305を介して、コントローラ20に送信する。さらに、制御部306は、子機である他の警報器31に第1通信部304を介して発報指示を送信する。
【0076】
制御部306は、警報器31から施設5の火災の発生を検知したことを表す情報を検知結果として受け取ると、音響部322から警報音の出力を開始する。さらに、制御部306は、表示部321を点滅させるように、表示部321を制御する。
【0077】
(2-4)警報器(子機)
ここでは、子機である警報器31の構成について説明する。なお、警報器30と同一の構成要素については、警報器30と同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
【0078】
警報器31は、警報器30と同様に、施設5での災害(ここでは、火災)の発生を検知する検知機能と、施設5での災害の発生を検知した場合に報知する警報機能を有する。警報器31は、
図5に示すように、検知部301、報知部302、記憶部303、通信部350及び制御部351を有する。警報器31は、バッテリー(例えばリチウム電池)を有しており、バッテリーから供給される電力によって動作する。
【0079】
警報器31は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部351として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0080】
通信部350は、無線により、親機である警報器30と通信するための通信インタフェースを有している。通信部350は、420MHz帯の電波を利用した無線通信により、警報器30と通信を行う。通信部350は、警報器31の検知結果を送信する。さらには、通信部350は、警報器30から発報指示を受信する。
【0081】
制御部351は、自機の検知部301が出力した検知信号に基づいて、火災の発生の有無を判断する。例えば、制御部351は、検知信号が示す電圧レベルが予め定められた閾値以上である場合には、火災が発生したと判断する。
【0082】
制御部351は、火災が発生したと判断する場合には、災害検知を表す情報、言い換えると施設5の火災の発生を検知したことを表す情報であって、自機の警報器用識別子を含む検知結果を、通信部350を介して、警報器30に送信する。
【0083】
制御部351は、火災が発生したと判断した場合、自機の音響部322から警報音の出力を開始させる。例えば、制御部351は、音声メッセージを警報音として自機の音響部322から出力させる場合には、自機の記憶部303に記憶されているメッセージデータに基づいて、音声メッセージに対応した音声信号を生成する。このとき、音響部322は、制御部351が生成した音声信号に基づいた音声メッセージ(警報音)を出力する。
【0084】
また、制御部351は、火災が発生したと判断した場合、自機の表示部321を点滅させるように、自機の表示部321を制御する。
【0085】
制御部351は、通信部350を介して警報器30から発報指示を受け取ると、自機の音響部322から警報音の出力を開始する。さらに、制御部351は、自機の表示部321を点滅させるように、自機の表示部321を制御する。
【0086】
(3)動作
(3-1)警報連携システムの動作
ここでは、警報連携システム3の動作について、
図6を用いて説明する。以下、コントローラ20aが設けられた施設5aで火災の発生が検知されたとして、説明する。
【0087】
施設5aのコントローラ20aは、火災の発生を検知したことを表す異常検知情報を検知結果として、サーバ10に送信する(ステップS1)。
【0088】
第1取得部101は、コントローラ20aから送信された異常検知情報を検知結果として取得する(ステップS2)。
【0089】
施設5aのコントローラ20aは、第1在不在情報をサーバ10に送信する(ステップS3)。
【0090】
第2取得部102は、コントローラ20aから送信された第1在不在情報を取得する(ステップS4)。
【0091】
第3取得部104は、第1在不在情報が施設5aで人が不在であることを表す場合に、人の在室及び不在の判定を要求する要求情報を、施設5aを基準とする所定のエリア内に存在するすべての施設5(ここでは、施設5b,5c)を通知候補施設として、当該通知候補施設のコントローラ20(ここでは、コントローラ20b,20c)に送信する(ステップS5,S6,S7)。
【0092】
通知候補施設のコントローラ20(コントローラ20b,20c)の各々は、要求情報の応答として、第2在不在情報を、サーバ10に送信する(ステップS8、S9)。
【0093】
第3取得部104は、第2在不在情報を、通知候補施設のコントローラ20(コントローラ20b,20c)の各々から取得する(ステップS10)。
【0094】
第2判定部105は、通知候補施設(施設5b,5c)のうち警告通知の通知先を特定する(ステップS11)。具体的には、第2判定部105は、通知候補施設である施設5b,5cの各々について、当該施設に対応する第2在不在情報に基づいて当該施設に人が在室しているか不在であるかを判定する。通知処理部106は、施設5b,5cのうち人が在室していると第2判定部105が判定したすべての施設(通知候補施設)を、警告通知の通知先として特定する。
【0095】
通知処理部106は、通知先として特定されたすべての施設(ここでは、施設5b,5c)に対して、警告通知を通知する(ステップS12,S13,S14)。具体的には、通知処理部106は、コントローラ20b,20cに警告通知を送信する。
【0096】
図6では、施設5aで火災が検知された場合を一例として警報連携システム3の動作を説明した。施設5b(又は5c)で火災が検知された場合には、サーバ10は、検知結果及び第1在不在情報をコントローラ20b(又は20c)から受信する。サーバ10は、要求情報の送信(ステップS6,S7)をコントローラ20a及びコントローラ20c(又は20b)に対して行う。さらに、サーバ10は、第2在不在情報をコントローラ20a及びコントローラ20c(又は20b)から受信する。サーバ10は、施設5aで人が在室している場合にはコントローラ20aに警報情報を通知する。サーバ10は、施設5c(又は5b)で人が在室している場合にはコントローラ20c(又は20b)に警報情報を通知する。
【0097】
(3-2)サーバの動作
ここでは、サーバ10の動作の詳細について、
図7を用いて説明する。以下、コントローラ20aが設けられた施設5aで火災の発生が検知されたとして、説明する。
【0098】
第1取得部101は、火災の発生が検知された施設5aのコントローラ20aから異常検知情報を検知結果として取得する(ステップS101)。ステップS101の処理は、上述したステップS2の処理に相当する。
【0099】
第2取得部102は、施設5aのコントローラ20aから第1在不在情報を取得する(ステップS102)。ステップS102の処理は、上述したステップS4の処理に相当する。
【0100】
第1判定部103は、第1在不在情報を基に、施設5aでの人の在不在を判定する(ステップS103)。
【0101】
施設5aで人が在室していると第1判定部103が判定した場合(ステップS103における「Yes」)、処理は終了する。
【0102】
施設5aで人が不在であると第1判定部103が判定した場合(ステップS103における「No」)、第3取得部104は、要求情報を、施設5aを基準とする所定のエリアに存在するすべての通知候補施設(ここでは、施設5b,5c)に送信する(ステップS104)。ステップS103,S104の処理は、上述したステップS5~S7の処理に相当する。
【0103】
第3取得部104は、通知候補施設のコントローラ20(ここでは、コントローラ20b,20c)の各々から第2在不在情報を取得する(ステップS105)。ステップS105の処理は、上述したステップS10の処理に相当する。
【0104】
第2判定部105は、通知候補施設(ここでは、施設5b,5c)ごとに、当該通知候補施設に対応する第2在不在情報を基に、人の在不在を判定する(ステップS106)。通知処理部106は、通知候補施設(ここでは、施設5b,5c)のうち人が在室していると第2判定部105が判定したすべての施設(通知候補施設)を、警告通知の通知先として特定する(ステップS107)。ステップS106,S107の処理は、上述したステップS11の処理に相当する。
【0105】
通知処理部106は、通知先として特定されたすべての施設(例えば、施設5b,5c)に対して、警告通知を通知する(ステップS108)。ステップS108の処理は、上述したステップS12~S14の処理に相当する。
【0106】
(4)利点
以上説明したように、本実施形態では、施設5aで火災の発生が検知され、当該施設5aで人が不在である場合には、人が在室している施設5b,5cに火災の発生を検知したことを表す警告通知を通知する。つまり、火災の発生が検知された施設5で人が不在である場合であっても、人が在室する別の施設5に警告通知が通知される。これにより、警告通知が通知された別の施設5の在室者が、火災等の異常が発生した場合の初期行動をとることを可能とする。したがって、本実施形態の警報連携システム3の制御システム1(サーバ10)は、施設5での異常発生時の初期行動が遅れる可能性を低くすることができる。
【0107】
また、警告通知の通知先は、火災の発生が検知された施設5を基準とする所定のエリア内の別の施設5であるので、検知元の施設5から近い距離にある。そのため、警告通知を受けた別の施設5の在室者は、火災の発生の確認等を迅速に行うことができる。
【0108】
(5)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、変形例について列記する。なお、以下に説明する変形例は、上記実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
【0109】
(5-1)変形例1
上記実施形態において、制御部13は、火災の発生が検知された施設5(例えば施設5a)を基準とした所定のエリア(第1エリア)内のすべての施設5(通知候補施設)で人が不在であると判定した場合には、第1エリアよりも広いエリアを第2エリアとして、当該第2エリア内の全ての施設5を新たな通知候補施設として、当該新たな通知候補施設での人の在不在を判定してもよい。つまり、制御部13は、人が在室する施設5が見つかるまで、在不在の判定を行うエリアを拡大してもよい。または、制御部13は、人が在室する施設5の数が所定数に達するまで、在不在の判定を行うエリアを拡大してもよい。
【0110】
(5-2)変形例2
上記実施形態において、コントローラ20は、警告通知を受け取ると、受け取った警告通知を、コントローラ20が設けられた施設5の居住者が利用する情報端末にネットワーク4を介して送信してもよい。ここで、情報端末は、スマートフォン、タブレット端末及びパーソナルコンピュータ等のネットワーク4と接続可能な端末である。
【0111】
(5-3)変形例3
上記実施形態では、サーバ10は、警告通知を、人が在室し、かつ火災の発生が検知された施設5とは別の施設5(通知先として特定された通知候補施設)に送信する構成としたが、この構成に限定されない。
【0112】
サーバ10は、火災の発生が検知された施設5とは別の施設5に対して、在不在に依存することなく警告通知を通知してもよい。この場合、第3取得部104及び第2判定部105は必須の構成要素ではない。
【0113】
(5-4)変形例4
上記実施形態では、サーバ10は、火災の発生が検知された施設5(例えば、施設5a)で人が在室していると判定した場合には、別の施設5(例えば、施設5b、5c)には警告通知を通知しない構成としたが、この構成に限定されない。
【0114】
サーバ10は、火災の発生が検知された施設5(例えば、施設5a)で人が在室していると判定した場合であっても、所定の条件に応じて別の施設5(例えば、施設5b、5c)に警告通知を通知してもよい。
【0115】
例えば、サーバ10は、警告通知の送信を許可する許可時間帯が設定されている場合において、施設5(例えば施設5a)で火災の発生が検知された時刻が許可時間帯に属している場合には別の施設(例えば、施設5b、5c)に警告通知を通知する。サーバ10は、施設5(例えば施設5a)で火災の発生が検知された時刻が許可時間帯に属していない場合には別の施設(例えば、施設5b、5c)には警告通知を通知しない。
【0116】
また、サーバ10は、火災の発生の検知元での人の在不在に関わらず警告通知の通知を所望する施設5が存在する場合には、所定の条件を満たすと判断し、通知を所望する施設5に警告通知を通知する。
【0117】
または、サーバ10は、所定の条件によって別の施設5に警告通知を通知する通知機能の有効及び無効を切り替えてもよい。例えば、サーバ10の通知処理部106は、上述した許可時間帯では、通知機能を有効とし、許可時間帯とは異なる時間帯では通知機能を無効とする。
【0118】
(5-5)変形例5
上記実施形態では、施設5の火災の発生の検知を施設5での異常の検知の一例として説明した。しかしながら、施設5での異常の検知は、火災の発生の検知に限定されない。警報システム2は、防犯に関連する異常を検知する構成(異常の発生を検知する構成)であってもよい。例えば、施設5の玄関、窓ごとに、施解錠を検知する複数のセンサを警報器30,31に代えて又は加えて、警報システム2は備える。コントローラ20は、施設5の留守中において、1つのセンサで解錠を検知すると、その旨の検知結果をコントローラ20に送信する。コントローラ20は、留守中において玄関、窓のいずれかで解錠を検知した旨の検知結果を受け取ると、異常検知情報をサーバ10に送信する。サーバ10は、異常が検知された施設5とは別の施設5であって人が在室する別の施設5に、防犯に係る警告通知を通知する。
【0119】
これにより、別の施設5の在室者は、戸締りを強化したり、警察等への通報を行ったりすることができる。
【0120】
また、サーバ10の通知処理部106は、検知した異常の種別によって、つまり報知情報として報知する内容に応じて警告通知の通知先を変更してもよい。例えば、火災の発生が検知され、火災発生に係る警告通知を通知する場合には、サーバ10の通知処理部106は、火災の発生が検知された施設5を基準とする所定のエリアに存在し、かつ人が在室する別の施設5に警告通知を通知する。施設5における留守時の異常(例えば、窓の解錠)が検知され、防犯に関する警告通知を通知する場合には、通知処理部106は、異常が検知された施設5を基準とする所定のエリアに存在するすべての別の施設5に警告通知を通知する。
【0121】
これにより、施設5における留守時の異常が検知された場合には、別の施設5の住居者であって外出中の住居者は、別の施設5のコントローラ20から情報端末に警告通知を転送してもらうことで、近隣の異常(犯罪)が発生していることを知ることができる。そのため、外出中の別の施設5の住居者は、帰宅を早めるといった行動をとることができる。
【0122】
(その他の変形例)
上記実施形態では、サーバ10は、警告通知の通知先として住宅を想定したが、店舗等の人が在室している可能性が高い施設に警告通知を送信してもよい。
【0123】
上記実施形態では、警告通知の通知先の施設5では、警報システム2を設けていることを想定したが、通知先の施設では、警報システム2を備えることは必須ではない。警告通知の通知先の施設は、警告通知を受信する装置が設けられていればよい。
【0124】
上記実施形態では、コントローラ20は、検知結果と、第1在不在情報とを個別に送信する構成としたが、この構成に限定されない。コントローラ20は、検知結果と第1在不在情報とを1回の通信で送信してもよい。つまり、サーバ10は、1回の通信で検知結果と第1在不在情報とコントローラ20から取得してもよい。
【0125】
上記実施形態では、サーバ10の通知処理部106は、人が在室しているすべての通知候補施設を、警告通知の通知先とする構成としたが、この構成に限定されない。通知処理部106は、人が在室しているすべての通知候補施設のうち1つの通知候補施設を、警告通知の通知先としてもよい。例えば、通知処理部106は、人が在室しているすべての通知候補施設のうち、火災の発生が検知された施設5に最も近い1つの通知候補施設を、通知先としてもよい。要は、通知処理部106は、人が在室しているすべての通知候補施設のうち少なくとも1つの通知候補施設を、警告通知の通知先としてもよい。
【0126】
上記実施形態では、コントローラ20は、計測システム40の計測値を用いて、施設5での人の在不在を判定する構成としたが、この構成に限定されない。コントローラ20は、施設5に設けられた人検知センサを用いて当該施設5での人の在不在を判定してもよい。要は、コントローラ20は、計測システム40に限らず、他のシステム(例えば防犯システム)又は他のセンサ等の機器と連携して施設5での人の在不在を判定してもよい。
【0127】
上記実施形態では、コントローラ20は、一例として、HEMSのコントローラとする構成としたが、この構成に限定されない。コントローラ20は、ネットワーク4と接続可能な装置であればよい。
【0128】
また、サーバ10の機能のうち少なくとも一部の機能がコントローラ20に設けられてもよい。
【0129】
上記実施形態では、警報器20,21は、検知機能及び報知機能の双方を有する構成としたが、この構成に限定されない。警報器20,21は、検知機能のみを有する構成であってもよい。
【0130】
上記実施形態では、警報器20を親機とし、警報器21を子機として、子機は親機を介して制御装置と通信する構成としたが、この構成に限定されない。警報器21は、他の警報器(警報器20)を介することなく制御装置10と通信する構成であってもよい。
【0131】
上記実施形態では、警報システム2は、複数の警報器20,21を備える構成としたが、この構成に限定されない。警報システム2は、制御装置10と通信可能な1つの警報器のみを備えてもよい。要は、警報装置は、制御装置10と通信可能な少なくとも1つの警報器を備えていればよい。
【0132】
上記実施形態において、警報器21は、警報器20と同一の構成であってもよい。この場合、警報器20,21を設置する際に、例えば設置業者が、警報器20,21のうち1つの警報器を選択し、選択した1つの警報器を親機として、残りの警報器を子機として設定する。
【0133】
また、上記実施形態において、第1通信部11は、警報器30及び計測システム40との通信は、有線であってもよい。
【0134】
上記実施形態で説明したコントローラ20は集合住宅に適用してもよい。この場合、コントローラ20は、集合住宅の各住戸(施設5に相当)に設けられる。サーバ10は、複数の住戸のうち一の住戸のコントローラ20から検知結果及び第1在不在情報を受け取ると、他の住戸及び管理人室を通知候補施設としてもよい。
【0135】
また、制御システム1(サーバ10)と同様の機能は、制御方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る制御システム1の制御方法は、第1取得ステップと、第2取得ステップと、通知処理ステップとを含む。第1取得ステップは、第1施設(例えば、施設5a)での異常を検知する検知器(例えば、警報器30,31)から検知結果を取得する。第2取得ステップは、第1施設での人の在及び不在の一方を表す在不在情報(第1在不在情報)を取得する。出力処理ステップは、検知器から異常を検知したことを表す異常検知情報を検知結果として第1取得ステップで取得し、かつ第1施設での人の不在を表す在不在情報を第2取得ステップで取得した場合、異常検知情報に伴う警告通知を、第1施設とは異なる第2施設(例えば、施設5b,5c)に通知する。一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムを、上述した制御システム1として機能させるためのプログラムである。
【0136】
本開示における制御システム1は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における制御システム1としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
【0137】
また、制御システム1における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは制御システム1に必須の構成ではなく、制御システム1の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、制御システム1の少なくとも一部の機能、例えば、コントローラ20の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
【0138】
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の制御システム(1)は、第1取得部(101)と、第2取得部(102)と、通知処理部(106)と、を備える。第1取得部(101)は、第1施設(例えば、施設5a)での異常を検知する検知器(例えば、警報器30,31)の検知結果を取得する。第2取得部(102)は、第1施設での人の在室及び不在の一方を表す在不在情報(例えば、第1在不在情報)を取得する。通知処理部(106)は、検知器から異常を検知したことを表す異常検知情報を検知結果として第1取得部(101)が取得し、かつ第1施設での人の不在を表す在不在情報を第2取得部(102)が取得した場合、異常検知情報に伴う警告通知を、第1施設とは異なる第2施設(例えば、施設5b,5c)に通知する。
【0139】
この構成によると、異常が検知された第1施設で人が不在である場合には、第2施設に警告通知を通知するので、第2施設の在室者が、異常発生時における初期行動をとることを可能とする。したがって、第1施設での異常発生時の初期行動が遅れる可能性を低くすることができる。
【0140】
第2の態様の制御システム(1)は、第1の態様において、第3取得部(104)と、判定部(第2判定部105)と、を更に備える。第3取得部(104)は、第2施設での人の在不在に関連する施設関連情報(第2在不在情報)を取得する。判定部は、施設関連情報を基に、第2施設での人の在不在を判定する。通知処理部(106)は、判定部の判定結果に基づいて、第2施設に警告通知を通知する。
【0141】
この構成によると、第2施設での人の在不在に応じて、警告通知を通知することができる。
【0142】
第3の態様の制御システム(1)では、第2の態様において、通知処理部(106)は、判定部が第2施設に人がいると判定した場合には警告通知を第2施設に通知し、判定部が第2施設に人がいないと判定した場合には警告通知を第2施設に通知しない。
【0143】
この構成によると、第2施設の在室者に警告情報を確実に通知することができる。
【0144】
第4の態様の制御システム(1)では、第1の態様において、通知処理部(106)は、所定のエリア内に存在する複数の第2施設に、警告通知を通知する。
【0145】
この構成によると、複数の第2施設に警告通知を通知するので、第1施設での異常発生時の初期行動が遅れる可能性をより低くすることができる。
【0146】
第5の態様の制御システム(1)では、第2又は第3の態様において、判定部は、所定のエリア内に存在する複数の通知候補施設の各々に対して人の在不在を判定する。通知処理部(106)は、複数の通知候補施設の各々の判定結果に基づいて、複数の通知候補施設のうち、警告通知を通知する少なくとも1つの通知候補施設を第2施設とする。
【0147】
この構成によると、所定のエリア内の第2施設の在室者に、確実に警告通知を通知することができる。例えば、第1施設の近隣の第2施設の在室者に警告通知を通知することで、第2施設の在室者は異常の発生の確認等を迅速に行うことができる。
【0148】
第6の態様の制御システム(1)では、第5の態様において、判定部は、所定のエリア内に存在する複数の通知候補施設の各々の判定結果が不在である場合には、所定のエリアとは異なる別のエリア内に存在する複数の新たな通知候補施設の各々に対して人の在不在を判定する。通知処理部(106)は、複数の新たな通知候補施設の各々の判定結果に基づいて、複数の新たな通知候補施設のうち、警告通知を通知する少なくとも1つの新たな通知候補施設を第2施設とする。
【0149】
この構成によると、警告通知を通知するエリアを変更することで、第1施設の利用者(住居者)が外出中であっても、当該利用者以外の人に、確実に警告通知を通知することができる。
【0150】
第7の態様の制御システム(1)では、第1~第6のいずれかの態様において、通知処理部(106)は、第1施設に人が在室する場合においては、所定の条件に応じて警告通知を第2施設に通知する。
【0151】
この構成によると、第2施設の在室者にも異常の検知を通知することができる。
【0152】
第8の態様の制御システム(1)では、第7の態様において、通知処理部(106)は、所定の条件に応じて、警告通知を第2施設に通知する通知機能の有効と無効とを切り替える。
【0153】
この構成によると、所定の条件に応じて警告通知を通知することの要否を切り替えることができる。
【0154】
第9の態様の制御システム(1)では、第8の態様において、所定の条件は、警告通知の通知を許可する許可時間帯である。通知処理部(106)は、許可時間帯では通知機能を有効とし、許可時間帯とは異なる時間帯では通知機能を無効とする。
【0155】
この構成によると、時間帯に応じて、警告通知を通知することの要否を切り替えることができる。
【0156】
第10の態様の制御システム(1)では、第1~第9のいずれかの態様において、通知処理部(106)は、警告通知の内容に応じて、通知先である第2施設を決定する。
【0157】
この構成によると、第2施設の在室者は、警告通知の内容に応じて、当該警告通知の受け取ることができる。
【0158】
第11の態様の制御システム(1)では、第1~第10のいずれかの態様において、第2施設は、第2施設での異常を検知する第2施設側検知器(例えば、施設5b,5cの警報器30,31)を設けている。通知処理部(106)は、さらに、第2施設側検知器の検知結果として異常を検知したことを表す第2施設側異常検知情報を受け取り、第2施設で人が不在である場合に、第2施設側異常検知情報に伴う第2施設側警告通知を、第1施設に通知する。
【0159】
この構成によると、第2施設で異常が検知された場合には、第1施設の在室者に第2施設側警告通知を受け取ることができる。これにより、第1施設の在室者は、第2施設での異常発生時の初期行動をとることができる。
【0160】
第12の態様のプログラムは、コンピュータを、第1~第11のいずれかの態様の制御システム(1)として機能させるためのプログラムである。
【0161】
このプログラムによると、第1施設での異常発生時の初期行動が遅れる可能性を低くすることができる。
【0162】
第13の態様の制御方法は、第1取得ステップと、第2取得ステップと、通知処理ステップと、を含む。第1取得ステップは、第1施設(例えば、施設5a)での異常を検知する検知器(警報器30,31)の検知結果を取得する。第2取得ステップは、第1施設での人の在及び不在の一方を表す在不在情報(第1在不在情報)を取得する。通知処理ステップは、検知器から異常を検知したことを表す異常検知情報を検知結果として第1取得ステップで取得し、かつ第1施設での人の不在を表す在不在情報を第2取得ステップで取得した場合、異常検知情報に伴う警告通知を、第1施設とは異なる第2施設(例えば、施設5b,5c)に通知する。
【0163】
この制御方法によると、第1施設での異常発生時の初期行動が遅れる可能性を低くすることができる。
【符号の説明】
【0164】
1 制御システム
5 施設
5a 施設(第1施設)
5b,5c 施設(第2施設)
10 サーバ
30,31 警報器(検知器)
101 第1取得部
102 第2取得部
103 第1判定部
104 第3取得部
105 第2判定部(判定部)
106 通知処理部