(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-24
(45)【発行日】2023-09-01
(54)【発明の名称】ジブクレーンの起伏巻上制御システム
(51)【国際特許分類】
B66C 23/82 20060101AFI20230825BHJP
B66C 13/08 20060101ALI20230825BHJP
【FI】
B66C23/82 F
B66C13/08 P
(21)【出願番号】P 2019138101
(22)【出願日】2019-07-26
【審査請求日】2022-05-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000198363
【氏名又は名称】IHI運搬機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000512
【氏名又は名称】弁理士法人山田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 正吉
(72)【発明者】
【氏名】宮地 啓介
(72)【発明者】
【氏名】ザリフ キスティナ
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 拓弥
【審査官】須山 直紀
(56)【参考文献】
【文献】特開昭61-051489(JP,A)
【文献】特開2002-080187(JP,A)
【文献】特開昭51-106949(JP,A)
【文献】特開昭60-191991(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0007552(US,A1)
【文献】特開2015-073385(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66C 23/82
B66C 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
起伏自在に配設されるジブと、
該ジブを起伏させる起伏ワイヤロープを巻上げ下げする起伏ドラムと、
該起伏ドラムを駆動する起伏モータと、
該起伏モータの回転速度を制御する起伏インバータと、
前記ジブの先端から吊荷用の吊具を吊り下げる巻上ワイヤロープを巻上げ下げする巻上ドラムと、
該巻上ドラムを駆動する巻上モータと、
該巻上モータの回転速度を制御する巻上インバータと、
前記ジブの起立動作による吊荷の引込時に、吊荷に作用する鉛直方向上向きの加速度を打ち消すように巻上モータを駆動することにより、水平方向の加速度のみを起伏モータに負担させる制御装置と
を備えたジブクレーンの起伏巻上制御システム
であって、
前記制御装置は、前記起伏インバータの出力電流に基づき起伏モータのトルクを演算して定格出力線図から起伏モータの回転速度を選定するジブクレーンの起伏巻上制御システム。
【請求項2】
前記制御装置は、前記巻上インバータの出力電流に基づき巻上モータのトルクを演算して定格出力線図から巻上モータの回転速度を選定する請求項
1記載のジブクレーンの起伏巻上制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジブクレーンの起伏巻上制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、高層ビル等の構造物の建造、或いは造船ドックにおける船舶の建造等には、各種のジブクレーンが用いられている。
【0003】
図6には、ジブクレーン1としてのクライミングクレーン1Aの一例が示されており、該クライミングクレーン1Aは、構造物内部の床板に設置され且つ上方へマストブロック2aを順次継ぎ足し可能な支持部としてのマスト2を備えている。前記マスト2の頂部には、該マスト2に沿って昇降可能な昇降ユニット3を介し旋回体4が旋回自在に配置されている。前記旋回体4には、ジブ5が起伏自在に取り付けられると共に、後方へ延びるカウンタフレーム6が一体に設けられている。前記カウンタフレーム6上には、前記ジブ5先端から吊荷7A用の吊具7を吊り下げる巻上ワイヤロープ8を巻上げ下げするための巻上ドラム9と、ジブ5の起伏ワイヤロープ10を巻上げ下げするための起伏ドラム11とが設置されている。又、前記旋回体4には、ガイサポート12が設けられ、該ガイサポート12の頂部には、前記巻上ドラム9から繰り出される巻上ワイヤロープ8が掛け回されるシーブ13と、前記起伏ドラム11から繰り出される起伏ワイヤロープ10が掛け回されるシーブ14とが配設されている。更に、前記ジブ5の先端には、前記巻上ワイヤロープ8が掛け回されるシーブ15が配設されている。
【0004】
尚、前述の如きクライミングクレーン1Aと関連する一般的技術水準を示すものとしては、例えば、特許文献1がある。
【0005】
前記ジブクレーン1の場合、ジブ5を単純に起伏させると、吊荷7Aの高さが変動し、作業性に影響を及ぼすことがある。
【0006】
このため、従来のジブクレーン1には、前記ジブ5の起伏時における吊荷7Aの高さの変動を抑える方式として、ロープバランス式と称される水平引込機構を備えたものが存在する(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
しかし、ロープバランス式のジブクレーン1では、前記巻上ワイヤロープ8が掛け回されるシーブ13,15の数が非常に多くなると共に、前記巻上ワイヤロープ8の長さが極端に長くなる。
【0008】
こうした不具合を解消するために、ドラムバランス式と称される水平引込機構を備えたジブクレーン1が開発されている。
【0009】
従来のドラムバランス式のジブクレーン1の場合、
図7に示される如く、巻上ドラム9から繰り出される巻上ワイヤロープ8は、ガイサポート12(
図6参照)の頂部のシーブ13aに掛け回された後、前記巻上ワイヤロープ8に作用する張力を検出するための荷重検出器20が取り付けられたシーブ13bに掛け回され、更に、ガイサポート12の頂部のシーブ13c、ジブ5先端のシーブ15a、吊具7のシーブ7aを吊り下げるシーブ7b、ジブ5先端のシーブ15b、ガイサポート12の頂部のシーブ13dに順次掛け回され、起伏ドラム11に巻き取られている。
【0010】
尚、前記巻上ドラム9から繰り出される巻上ワイヤロープ8は、左右二系統あり、
図7に示される右系統のシーブ13bに荷重検出器20は設けられていない。
【0011】
又、左右二系統の起伏ドラム11から繰り出される起伏ワイヤロープ10はそれぞれ、ガイサポート12の頂部のシーブ14a、ジブ5先端に起伏ペンダントロープ10aを介して接続される起伏ペンダントシーブブロック16に取り付けられたシーブ14b、ガイサポート12の頂部のシーブ14c、前記起伏ペンダントシーブブロック16に取り付けられたシーブ14d、ガイサポート12の頂部から張り出す起伏スイングシーブブロック17に取り付けられたシーブ14eに順次掛け回され、つなげられる形となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】特開2017-178502号公報
【文献】特開昭52-47258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ところで、ドラムバランス式或いはロープバランス式のジブクレーン1であっても、
図2に示される如く、ジブ5を倒伏させた状態から起立させることにより、吊荷7Aを引き込む場合、吊具7が高さ変動することは、水平引込機構のないジブクレーン1に比べて小さくなるものの、避けられない。
【0014】
そして、起伏ドラム11を駆動する起伏モータは、ジブ5の起立動作による吊荷7Aの引込時に、吊荷7Aが上方へ引き上げられる動力も負担する形となっており、トルクを無駄に消費している。
【0015】
このため、従来のジブクレーン1の場合、本来無駄となるトルクも含む大型の起伏モータを選定せざるを得なかった。
【0016】
一方、前記ジブ5の起伏角度が小さい(水平に近い)ほど、起伏ワイヤロープ10に作用する起伏張力は大きくなって起伏モータのトルクも大きくなり、又、ジブ5の起伏角度が大きい(鉛直に近い)ほど、起伏ワイヤロープ10に作用する起伏張力は小さくなって起伏モータのトルクも小さくなる。尚、巻上ワイヤロープ8に作用する巻上張力は、同じ吊荷7Aであれば、ジブ5の起伏角度によらず一定となる。
【0017】
しかしながら、前記ジブ5の起伏角度によらず、起伏ドラム11を駆動する起伏モータの回転速度は一定となっている。
【0018】
ここで、起伏モータのトルクが小さければ、起伏モータの回転速度を増加させて起伏時間を短縮することは可能であるが、従来のジブクレーン1の場合、前記ジブ5の起伏角度に応じて起伏モータの回転速度を増加させることは行われておらず、荷役効率改善の余地が残されていた。
【0019】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、必要最低限となる出力の起伏モータを選定でき、又、荷役効率向上を図り得るジブクレーンの起伏巻上制御システムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明は、起伏自在に配設されるジブと、
該ジブを起伏させる起伏ワイヤロープを巻上げ下げする起伏ドラムと、
該起伏ドラムを駆動する起伏モータと、
該起伏モータの回転速度を制御する起伏インバータと、
前記ジブの先端から吊荷用の吊具を吊り下げる巻上ワイヤロープを巻上げ下げする巻上ドラムと、
該巻上ドラムを駆動する巻上モータと、
該巻上モータの回転速度を制御する巻上インバータと、
前記ジブの起立動作による吊荷の引込時に、吊荷に作用する鉛直方向上向きの加速度を打ち消すように巻上モータを駆動することにより、水平方向の加速度のみを起伏モータに負担させる制御装置と
を備えたジブクレーンの起伏巻上制御システムであって、
前記制御装置は、前記起伏インバータの出力電流に基づき起伏モータのトルクを演算して定格出力線図から起伏モータの回転速度を選定するジブクレーンの起伏巻上制御システムに係るものである。
【0022】
又、前記制御装置は、前記巻上インバータの出力電流に基づき巻上モータのトルクを演算して定格出力線図から巻上モータの回転速度を選定することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明のジブクレーンの起伏巻上制御システムによれば、必要最低限となる出力の起伏モータを選定でき、又、荷役効率向上を図り得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明のジブクレーンの起伏巻上制御システムの実施例を示す制御ブロック図である。
【
図2】本発明のジブクレーンの起伏巻上制御システムの実施例におけるジブ起立時の吊具(吊荷)の軌跡を示す線図である。
【
図3】本発明のジブクレーンの起伏巻上制御システムの実施例における起伏モータの回転速度とトルクとの関係を示す定格出力線図である。
【
図4】本発明のジブクレーンの起伏巻上制御システムの実施例における巻上モータの回転速度とトルクとの関係を示す定格出力線図である。
【
図5】本発明のジブクレーンの起伏巻上制御システムの実施例を示すフローチャートである。
【
図6】一般的なジブクレーン(クライミングクレーン)の一例を示す概要構成図である。
【
図7】従来のドラムバランス式のジブクレーンにおける巻上ワイヤロープの掛け回し方の一例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0026】
図1~
図5は本発明のジブクレーンの起伏巻上制御システムの実施例であって、図中、
図6及び
図7と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0027】
図1に示す如く、巻上ドラム9は、巻上モータ9Aにより巻上減速機9Bを介して駆動され、前記巻上モータ9Aの回転速度N
HMは、制御装置30(PLC:Programmable Logic Controller)に接続された巻上インバータ9Cにより制御されるようになっている。尚、前記巻上モータ9Aには、その回転速度N
HMを計測するエンコーダ等の回転速度センサ9Dが取り付けられ、該回転速度センサ9Dで計測された回転速度N
HMが前記制御装置30へ入力されるようになっている。
【0028】
又、起伏ドラム11は、起伏モータ11Aにより起伏減速機11Bを介して駆動され、前記起伏モータ11Aの回転速度NLMは、前記制御装置30に接続された起伏インバータ11Cにより制御されるようになっている。
【0029】
尚、前記制御装置30には、ジブ5の起伏角度を計測するジブ角度センサ40が接続されている。又、運転室の操作器50及び表示器60も前記制御装置30に接続されている。
【0030】
そして、本実施例の場合、前記制御装置30が、ジブ5の起立動作による吊荷7Aの引込時に、吊荷7Aに作用する鉛直方向上向きの加速度α(
図2参照)を打ち消すように巻上モータ9Aを駆動することにより、水平方向の加速度β(
図2参照)のみを起伏モータ11Aに負担させる点を特徴としている。
【0031】
又、前記制御装置30は、前記起伏インバータ11Cの出力電流に基づき起伏モータ11AのトルクT
LMを演算して定格出力線図(
図3参照)から起伏モータ11Aの回転速度N
LMを選定するようになっている。
【0032】
更に又、前記制御装置30は、前記巻上インバータ9Cの出力電流に基づき巻上モータ9AのトルクT
HMを演算して定格出力線図(
図4参照)から巻上モータ9Aの回転速度N
HMを選定するようになっている。
【0033】
次に、上記実施例の作用を説明する。
【0034】
先ず、ジブ5の起伏が開始されて吊荷7Aの引き込みが行われると(
図5のステップS100参照)、起伏インバータ11Cの出力電流が制御装置30によって計測され(
図5のステップS110参照)、起伏モータ11AのトルクT
LMが演算され(
図5のステップS120参照)、起伏モータ11Aの回転速度N
LMが選定される(
図5のステップS130参照)。
【0035】
ここで、前記起伏モータ11Aの回転速度N
LMは、前記起伏インバータ11Cの出力電流に基づいて制御装置30で演算された起伏モータ11AのトルクT
LMに見合う最速値が、
図4に示す定格出力線図から求められる。尚、ドラムバランス式のジブクレーン1の場合、起伏ドラム11には、
図7に示す如く、起伏ワイヤロープ10と巻上ワイヤロープ8とが巻き取られている。このため、起伏ワイヤロープ10の張力をW
L、巻上ワイヤロープ8の張力をW
H、起伏ドラム11(多層巻ドラム)のピッチ円直径をPCDとすると、起伏ドラム11のトルクT
LDはT
LD=(W
L-W
H)×PCD/2から求められ、この値から起伏モータ11AのトルクT
LMを換算することができる。更に、起伏モータ11Aの出力をP
LMとした場合、起伏モータ11Aの回転速度N
LMの理論上の最速値は、N
LM=P
LM/T
LMから求めることもできる。
【0036】
前記吊荷7Aの引き込み時には、巻上インバータ9Cの出力電流も制御装置30によって計測され(
図5のステップS140参照)、巻上モータ9AのトルクT
HMが演算され(
図5のステップS150参照)、巻上モータ9Aの回転速度N
HMが選定される(
図5のステップS160参照)。
【0037】
ここで、前記巻上モータ9Aの回転速度N
HMは、前記巻上インバータ9Cの出力電流に基づいて制御装置30で演算された巻上モータ9AのトルクT
HMに見合う最速値が、
図5に示す定格出力線図から求められる。
【0038】
続いて、ジブ5の起伏角度が変化すると(
図5のステップS170参照)、起伏ワイヤロープ10の張力W
Lが変化する(
図5のステップS180参照)。
【0039】
前記起伏ワイヤロープ10の張力W
Lが変化すると、起伏ドラム11のトルクT
LDが変化し(
図5のステップS190参照)、起伏モータ11AのトルクT
LMも変化する(
図5のステップS200参照)。
【0040】
この後、前記ジブ5の起伏が停止されたか否かが判別され(
図5のステップS210参照)、停止されていなければ、ステップS110に戻り、前述と同様の作動が繰り返される。
【0041】
本実施例の場合、前記起伏インバータ11Cの出力電流に基づいて制御装置30で演算された起伏モータ11AのトルクT
LMに見合う最速値となる回転速度N
LMで起伏モータ11Aが駆動されると共に、前記巻上インバータ9Cの出力電流に基づいて制御装置30で演算された巻上モータ9AのトルクT
HMに見合う最速値となる回転速度N
HMで巻上モータ9Aが駆動されるジブ5の起立動作による吊荷7Aの引込時、吊荷7Aに作用する鉛直方向上向きの加速度α(
図2参照)は、巻上モータ9Aの駆動により打ち消され、水平方向の加速度β(
図2参照)のみが起伏モータ11Aによって負担される形となる。
【0042】
即ち、起伏ドラム11を駆動する起伏モータ11Aは、ジブ5の起立動作による吊荷7Aの引込時に、吊荷7Aが上方へ引き上げられる動力を負担しなくて済み、トルクTLMを無駄に消費しなくなる。
【0043】
このため、本実施例のジブクレーン1の場合、無駄となるトルクTLMは含まない小型の起伏モータ11Aを選定することが可能となる。
【0044】
一方、前記ジブ5の起伏角度が小さい(水平に近い)ほど、起伏ワイヤロープ10に作用する起伏張力は大きくなって起伏モータ11AのトルクTLMも大きくなり、又、ジブ5の起伏角度が大きい(鉛直に近い)ほど、起伏ワイヤロープ10に作用する起伏張力は小さくなって起伏モータ11AのトルクTLMも小さくなるが、本実施例の場合、前記起伏インバータ11Cの出力電流に基づいて制御装置30で演算された起伏モータ11AのトルクTLMに見合う最速値となる回転速度NLMで起伏モータ11Aが駆動される。このため、起伏モータ11AのトルクTLMが小さい時には、起伏モータ11Aの回転速度NLMが増加されて起伏時間が短縮され、従来のジブクレーン1に比べ、荷役効率を高めることが可能となる。
【0045】
こうして、必要最低限となる出力の起伏モータ11Aを選定でき、又、荷役効率向上を図り得る。
【0046】
そして、本実施例の場合、前記制御装置30は、前記起伏インバータ11Cの出力電流に基づき起伏モータ11AのトルクTLMを演算して定格出力線図から起伏モータ11Aの回転速度NLMを選定するようになっている。このように構成すると、前記起伏インバータ11Cの出力電流に基づいて制御装置30で演算された起伏モータ11AのトルクTLMに見合う最速値となる回転速度NLMで起伏モータ11Aを駆動でき、荷役効率を高める上で有効となる。
【0047】
又、本実施例の場合、前記制御装置30は、前記巻上インバータ9Cの出力電流に基づき巻上モータ9AのトルクTHMを演算して定格出力線図から巻上モータ9Aの回転速度NHMを選定するようになっている。このように構成すると、前記巻上インバータ9Cの出力電流に基づいて制御装置30で演算された巻上モータ9AのトルクTHMに見合う最速値となる回転速度NHMで巻上モータ9Aを駆動でき、荷役効率を高める上で有効となる。
【0048】
尚、本発明のジブクレーンの起伏巻上制御システムは、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、水平引込機構のないジブクレーンやロープバランス式のジブクレーンにも適用可能なこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0049】
1 ジブクレーン
1A クライミングクレーン
2 マスト
2a マストブロック
3 昇降ユニット
4 旋回体
5 ジブ
6 カウンタフレーム
7 吊具
7A 吊荷
7a シーブ
7b シーブ
8 巻上ワイヤロープ
9 巻上ドラム
9A 巻上モータ
9B 巻上減速機
9C 巻上インバータ
9D 回転速度センサ
10 起伏ワイヤロープ
10a 起伏ペンダントロープ
11 起伏ドラム
11A 起伏モータ
11B 起伏減速機
11C 起伏インバータ
12 ガイサポート
13 シーブ
13a シーブ
13b シーブ
13c シーブ
13d シーブ
14 シーブ
14a シーブ
14b シーブ
14c シーブ
14d シーブ
14e シーブ
15 シーブ
15a シーブ
15b シーブ
16 起伏ペンダントシーブブロック
17 起伏スイングシーブブロック
20 荷重検出器
30 制御装置
40 ジブ角度センサ
50 操作器
60 表示器
α 加速度
β 加速度