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特許7337779同期信号ブロックの位置指示方法、ネットワークデバイス及び端末デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-25
(45)【発行日】2023-09-04
(54)【発明の名称】同期信号ブロックの位置指示方法、ネットワークデバイス及び端末デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 56/00 20090101AFI20230828BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20230828BHJP
【FI】
H04W56/00 130
H04W72/23
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020513598
(86)(22)【出願日】2017-09-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-12-24
(86)【国際出願番号】 CN2017101143
(87)【国際公開番号】W WO2019047192
(87)【国際公開日】2019-03-14
【審査請求日】2020-08-12
【審判番号】
【審判請求日】2022-06-14
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】チャン、チー
【合議体】
【審判長】齋藤 哲
【審判官】廣川 浩
【審判官】本郷 彰
(56)【参考文献】
【文献】ZTE、RRM measurements on IDLE mode RS、3GPP TSG RAN WG1 Meeting #89 R1-1707050、2017年5月6日アップロード
【文献】LG Electronics、Remaining issues on SS block design and indication method、3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1713121、2017年8月12日アップロード
【文献】Nokia, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,On SS Burst Set composition,3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1714005,2017年8月11日アップロード
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24- 7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークデバイスに応用される同期信号ブロックの位置指示方法であって、
少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を確定することと、
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を、シグナリングにより端末デバイスに送信することとを含み、
ここで、前記端末デバイスが、前記ネットワークデバイスが管理する第2のタイプのセル範囲に位置し、
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を、シグナリングにより端末デバイスに送信することは、
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいてビットマップを生成し、シグナリングにより前記ビットマップを端末デバイスに送信することを含み、
前記第1のタイプのセルは、前記端末デバイスが位置するセルに隣接するセルであり、
前記ビットマップは、前記隣接するセルの実際の同期信号ブロックの伝送位置を通知し、複数のビットを含み、
各ビットは、1つの同期信号ブロックの候補位置に対応し、
各ビットの値は、対応する候補位置で同期信号ブロックが実際に伝送されるかどうかを示し、
前記候補位置の数は、8であり、前記各ビットの値は、「1」又は「0」であり、「1」は、対応する候補位置で同期信号ブロックが伝送されたことを示し、「0」は、候補位置で同期信号ブロックが伝送されなかったことを示し、
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいてビットマップを生成し、シグナリングにより前記ビットマップを端末デバイスに送信することは、
少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にある場合、全ての前記第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、全ての第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を含むビットマップを生成することと、
全ての第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を含むビットマップを、シグナリングにより端末デバイスに送信することとを含む
ことを特徴とする同期信号ブロックの位置指示方法。
【請求項2】
前記方法は、さらに、
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの同期関係を前記端末デバイスに送信することを含み、
前記同期関係は、前記第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にあること、又は、前記第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの間に同期ずれが存在することを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の同期信号ブロックの位置指示方法。
【請求項3】
端末デバイスに応用される同期信号ブロックの位置指示方法であって、
ネットワークデバイスから少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を示すシグナリングを受信することと、
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックを測定することとを含み、
前記ネットワークデバイスから少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を示すシグナリングを受信することは、
ネットワークデバイスからのシグナリングを受信することと、
前記シグナリングからビットマップを取得し、前記ビットマップを利用して少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得することとを含み、
前記第1のタイプのセルは、前記端末デバイスが位置するセルに隣接するセルであり、
前記ビットマップは、前記隣接するセルの実際の同期信号ブロックの伝送位置を通知し、複数のビットを含み、
各ビットは、1つの同期信号ブロックの候補位置に対応し、
各ビットの値は、対応する候補位置で同期信号ブロックが実際に伝送されるかどうかを示し、
前記候補位置の数は、8であり、前記各ビットの値は、「1」又は「0」であり、「1」は、対応する候補位置で同期信号ブロックが伝送されたことを示し、「0」は、候補位置で同期信号ブロックが伝送されなかったことを示し、
前記シグナリングからビットマップを取得し、前記ビットマップを利用して少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得することは、
少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にある場合、前記ビットマップから全ての第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得することを含む
ことを特徴とする同期信号ブロックの位置指示方法。
【請求項4】
前記方法は、さらに、
前記ネットワークデバイスにより送信された、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスが管理するセルとの同期関係を受信することを含み、
前記同期関係は、前記第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にあること、又は、前記第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの間に同期ずれが存在することを含む
ことを特徴とする請求項に記載の同期信号ブロックの位置指示方法。
【請求項5】
少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を確定し、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を、シグナリングにより端末デバイスに送信するように制御するように構成される処理ユニットと、
シグナリングを端末デバイスに送信するように構成される通信ユニットとを含み、
前記端末デバイスが、ネットワークデバイスが管理する第2のタイプのセル範囲に位置し、
前記処理ユニットは、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいてビットマップを生成し、通信ユニットを制御してシグナリングにより前記ビットマップを端末デバイスに送信するように構成され、
前記第1のタイプのセルは、前記端末デバイスが位置するセルに隣接するセルであり、
前記ビットマップは、前記隣接するセルの実際の同期信号ブロックの伝送位置を通知し、複数のビットを含み、
各ビットは、1つの同期信号ブロックの候補位置に対応し、
各ビットの値は、対応する候補位置で同期信号ブロックが実際に伝送されるかどうかを示し、
前記候補位置の数は、8であり、前記各ビットの値は、「1」又は「0」であり、「1」は、対応する候補位置で同期信号ブロックが伝送されたことを示し、「0」は、候補位置で同期信号ブロックが伝送されなかったことを示し、
前記処理ユニットは、少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にある場合、全ての前記第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、全ての第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を含むビットマップを生成し、
前記通信ユニットは、全ての第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を含むビットマップを、シグナリングにより端末デバイスに送信する
ことを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項6】
前記通信ユニットは、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの同期関係を前記端末デバイスに送信するように構成され、
前記同期関係は、前記第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にあること、又は、前記第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの間に同期ずれが存在することを含む
ことを特徴とする請求項に記載のネットワークデバイス。
【請求項7】
ネットワークデバイスがシグナリングにより送信した少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を受信するように構成される情報受信ユニットと、
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックを測定するように構成される測定ユニットとを含み、
前記情報受信ユニットは、ネットワークデバイスからのシグナリングを受信するように構成され、
前記測定ユニットは、前記シグナリングからビットマップを取得し、前記ビットマップを利用して少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得するように構成され、
前記第1のタイプのセルは、前記端末デバイスが位置するセルに隣接するセルであり、
前記ビットマップは、前記隣接するセルの実際の同期信号ブロックの伝送位置を通知し、複数のビットを含み、
各ビットは、1つの同期信号ブロックの候補位置に対応し、
各ビットの値は、対応する候補位置で同期信号ブロックが実際に伝送されるかどうかを示し、
前記候補位置の数は、8であり、前記各ビットの値は、「1」又は「0」であり、「1」は、対応する候補位置で同期信号ブロックが伝送されたことを示し、「0」は、候補位置で同期信号ブロックが伝送されなかったことを示し、
前記測定ユニットは、少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にある場合、前記ビットマップから全ての第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得するように構成される
ことを特徴とする端末デバイス。
【請求項8】
前記情報受信ユニットは、前記ネットワークデバイスにより送信された、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスが管理するセルとの同期関係を受信するように構成され、
前記同期関係は、前記第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にあること、又は、前記第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの間に同期ずれが存在することを含む
ことを特徴とする請求項に記載の端末デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理分野に関し、特に、同期信号ブロックの位置指示方法、ネットワークデバイス、端末デバイス及びコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
LTEシステムの同期チャネルはPSS、SSS信号であり、端末がRRM測定を行う参照信号はCRSまたはCSI-RS信号である。5G NRシステム設計では、3GPPが結論を立て、ネットワークデバイスは、複数のSS blcokを含むSS burst setを端末に送信し、各SS block内にPSS、SSS、PBCHを含む。基地局の実装に基づいて、各SS blockは1つの下りビームbeamに対応し得る。端末は、システム帯域幅内でSS blockを検索して時間周波数同期をとり、PBCH情報を取得し、SSSとPBCHのDMRSによるRRM測定を行う。
【0003】
現在、3GPPでも結論づけられ、1つのSS burst setにおける実際の送信のSS block位置は、端末のサービングセルによって、ブロードキャストシグナリングRMSIにより、bitmap方式で端末に通知され得る。
【0004】
しかしながら、上記従来技術の処理方式は、現在のセルのみに対して同期信号を取得するため、端末デバイスの端末測定時間及び消費電力のオーバーヘッドを低減することを保証するものではない。
【発明の概要】
【0005】
上記の技術課題を解決するために、本発明の実施例は、同期信号ブロックの位置指示方法、ネットワークデバイス、端末デバイス及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
【0006】
本発明の実施例における同期信号ブロックの位置指示方法は、ネットワークデバイスに応用され、
少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を確定することと、
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を、シグナリングにより端末デバイスに送信することとを含み、ここで、前記端末デバイスが、前記ネットワークデバイスが管理する第2のタイプのセル範囲に位置する。
【0007】
本発明の実施例は、端末デバイスに応用される同期信号ブロックの位置指示方法を提供し、前記方法は、
ネットワークデバイスがシグナリングにより送信した少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を受信することと、
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックを測定することとを含む。
【0008】
本発明の実施例は、ネットワークデバイスを提供し、処理ユニット及び通信ユニットを含み、
処理ユニットは、少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を確定し、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を、シグナリングにより端末デバイスに送信するように制御するように構成され、ここで、前記端末デバイスが、前記ネットワークデバイスが管理する第2のタイプのセル範囲に位置し、
通信ユニットは、シグナリングを端末デバイスに送信するように構成される。
【0009】
本発明の実施例は、端末デバイスを提供し、情報受信ユニット及び測定ユニットを含み、
情報受信ユニットは、ネットワークデバイスがシグナリングにより送信した少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を受信するように構成され、
測定ユニットは、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックを測定するように構成される。
【0010】
本発明の実施例のネットワークデバイスは、プロセッサと、前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するメモリとを備え、
ここで、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行することによって、前述の方法のステップを実行する。
【0011】
本発明の実施例の端末デバイスは、プロセッサと、前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するメモリとを備え、
ここで、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行することによって、前述の方法のステップを実行する。
【0012】
本発明の実施例のコンピュータ記憶媒体は、実行されると、前述の方法のステップを実行するコンピュータ実行可能命令を記憶している。
【0013】
本発明の実施例の技術案は、端末デバイスに第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を送信することによって、端末デバイスが、通知された第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に対応する時間に隣接セルの測定を直接行うことを保証し、他の場所では測定を行わないことによって、端末の測定時間と消費電力のオーバーヘッドを節約する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施例における同期信号ブロックの位置指示方法のフローチャート1である。
図2】本発明の実施例のシーンの模式図1である。
図3】本発明の実施例のシーンの模式図2である。
図4】本発明の実施例における同期信号ブロックの位置指示方法のフローチャート2である。
図5】本発明の実施例におけるネットワークデバイスの構成図である。
図6】本発明の実施例における端末デバイスの構成図である。
図7】本発明の実施例におけるハードウェアアーキテクチャの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施例の特徴と技術内容をより詳細に理解できるように、以下、添付図面を参照して本発明の実施例の実装を詳細に説明するが、添付図面は、説明のためのものであり、本発明の実施例を限定するものではない。
【0016】
実施例1
この実施例は、同期信号ブロックの位置指示方法を提供し、図1に示すように、ステップ101とステップ102を含み、
ステップ101において、少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を確定する。
【0017】
ステップ102において、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を、シグナリングにより端末デバイスに送信し、ここで、前記端末デバイスが、前記ネットワークデバイスが管理する第2のタイプのセル範囲に位置する。
【0018】
ここで、前記ネットワークデバイスは、端末デバイスに移動通信ネットワークへのアクセス機能を提供できるものであれば、基地局、例えばeNB、gNB等の機器であってもよいし、他のネットワークデバイスであってもよい。
【0019】
なお、第1のタイプのセルとは、端末デバイスが存在するセルに隣接するセルをいい、隣接セルであってもよい。
【0020】
また、端末デバイスは、ネットワークデバイスが管理するセル内に位置し、ネットワークデバイスが管理する複数のセルのうちの1つのセル内に位置してもよい。
【0021】
非CA(キャリアアグリゲーション)シーンでは、端末デバイスが位置するセルは、第2のタイプのセルと呼ばれてもよいし、端末デバイスのサービングセルとも呼ばれてもよく、この実施例において端末がある第2のタイプのセルと、第1のタイプのセル(即ち、隣接セル)とは、同じネットワークデバイスが管理する複数のセルであってもよいし、当然、異なるネットワークデバイスが管理するセルであってもよい。
【0022】
CAシーンでは、端末デバイスが位置するセルのうち、Pセル(すなわち、プライマリセル、Primaryセル)は、第2のタイプのセルと呼ばれ、上記Pセル以外のセル(端末デバイスのSセル、即ち、2次セルを含む)は、第1のタイプのセルに分類される。本シーンにおいて端末が位置する第2のタイプのセルと、第1のタイプのセル(即ち、隣接セル)とは、同じネットワークデバイスが管理する複数のセルであってもよいし、もちろん、異なるネットワークデバイスが管理するセルであってもよい。
【0023】
上記ステップ101において、ネットワークデバイスが、前記ネットワークデバイスに隣接する他のセルの実際の同期信号ブロック( SS block )の伝送位置を決定する方法は、以下のものを含み得る。
【0024】
第1の方式として、X2インターフェース又はS1インターフェースを介して、少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得する。(この実施例は、第1のタイプのセルを隣接セルとして例について後に説明する)
具体的には、ネットワークデバイスは、X2インターフェース及びS1インターフェースを介して、それに隣接する他のセルの基地局デバイスに問い合わせを行うことができ、他のセルの基地局デバイスは、X2インターフェース及びS1インターフェースを介して、ネットワークデバイスに、他のセルの実際のSS blockの伝送位置を通知する。
【0025】
上記問い合わせ及び通知処理は、周期的に行われてもよい。この周期は、基地局装置が実際のSS blockの伝送位置を更新する周期よりも小さい必要がある。
【0026】
なお、この方式は、第1のタイプのセルと端末デバイスがあるセルとがそれぞれ異なるネットワークデバイスで管理される場面での適用がより好ましい。
【0027】
第2の方式として、少なくとも1つの第1のタイプのセルに対応するネットワークデバイスにより送信されたブロードキャストメッセージを取得し、
前記ブロードキャストメッセージから、少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置の同期信号ブロックの伝送位置を取得する。
【0028】
ネットワークデバイスは、前記ネットワークデバイスに隣接する他のセルのブロードキャストメッセージを受信して読み取ることによって、前記ネットワークデバイスに隣接する他のセルの実際のSS blockの伝送位置を取得する。
【0029】
具体的には、ネットワークデバイスは、ブロードキャストメッセージRMSIによって、自セルの実際のSS blockの伝送位置を通知するので、ネットワークデバイスは、前記ネットワークデバイスに隣接する他のセルのブロードキャストメッセージを周期的に読み出して、隣接セルの実際のSS blockの伝送位置を取得してもよい。
【0030】
なお、この方式は、第1のタイプのセルと端末デバイスがあるセルとがそれぞれ異なるネットワークデバイスで管理される場面での適用がより好ましい。
【0031】
また、上記の2つの方式の他に、端末デバイスが存在するセルと、第1のタイプのセル(すなわち、隣接セル)とが同一のネットワークデバイスで管理されている場合、隣接セルの同期信号ブロックの伝送位置を取得する方法は、ネットワークデバイスのセル管理情報から直接取得してもよく、ここではその説明を省略する。
【0032】
上記ステップ102において、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を、シグナリングにより端末デバイスに送信することは、
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいてビットマップを生成し、シグナリングにより前記ビットマップを端末デバイスに送信することを含む。
【0033】
ここで、前記ビットマップを端末デバイスに送信することは、ネットワークデバイスががブロードキャストシグナリングを介して端末に前記他のセルの実際のSS blockの伝送位置を通知すること、
又は、ネットワークデバイスがRRC専用シグナリングを介して端末に前記他のセルの実際のSS blockの伝送位置に通知することである。
【0034】
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいてビットマップを生成し、シグナリングにより前記ビットマップを端末デバイスに送信することは、
少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にある場合、全ての前記第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、全ての隣接セルの同期信号ブロックの伝送位置を含むビットマップを生成し、
全ての第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を含むビットマップを、シグナリングにより端末デバイスに送信することとを含む。
【0035】
すなわち、ネットワークデバイスは、全ての隣接セルの同期信号ブロックの伝送位置を1つのビットマップにまとめ、1つのビットマップ(bitmap)の形式で他セルの実際のSS blockの伝送位置を通知する。すなわち、このbitmapは、通知すべき他のセルの実際のSS block位置のフルセットをすべて含んでいる。
【0036】
例えば、図2を参照すると、ネットワークデバイスと端末が3~6GHzの周波数帯域で動作している場合、1つのSS burst setにおいて最大8個のSS blockを伝送することができる。ネットワークの実際の構成および具体的な実装に基づいて、異なる基地局デバイスによって送信されるSS blockの数は、以下の図2に示されるとおりである。
【0037】
例えば、cell1、2、3、4は互いに隣接するセルであり、cell1が実際に伝送するSS blockの位置は、8個のSS block位置候補の1番目の位置であり、cell2は1、2番目の2つの位置に対応し、cellは2、3番目の2つの位置に対応し、cellは1、3番目の2つの位置に対応し、
cell1に対して、cell2、3、4がその隣接セルであり、cell2、3、4が1、2、3、4番目のSS blockの位置を使用しているとすると、cell1が、bitmapを使用して、cell1がサービスするUEにcell1隣接セルの実際のSS blockの伝送位置を通知する場合、bitmapは「11110000」となる。ここで、「1」は、候補位置でSS blockが伝送されたことを示し、「0」は、候補位置でSS blockが伝送されなかったことを示す。
【0038】
cell3に対して、cell1、2、4がその隣接セルであり、cell1、2、4が1、2、3番目のSS blockの位置を使用しているとすると、cell3がbitmapを使用して、cell3がサービスするUEにその隣接セルの実際のSS blockの伝送位置を通知する場合、bitmapは「11100000」である。ここで、「1」は、候補位置でSS blockが伝送されたことを示し、「0」は、候補位置でSS blockが伝送されなかったことを示す。
【0039】
cell4に対して、cell1、2、3がその隣接セルであり、cell1、2、3が1、2、4番目のSS blockの位置を使用しているとすると、cell4がbitmapを使用して、cell4がサービスするUEにその隣接セルの実際のSS blockの伝送位置を通知する場合、bitmapは「11010000」である。ここで、「1」は、候補位置でSS blockが伝送されたことを示し、「0」は、候補位置でSS blockが伝送されなかったことを示す。
【0040】
ネットワークデバイスは、測定対象である他のセルの各セルの実際の伝送位置SS blockをbitmapの形式で通知する。
【0041】
上記の技術案の上で、さらに、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの同期関係を前記端末デバイスに送信することを含み、
ここで、前記同期関係は、前記第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にあること、又は、前記第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの間に同期ずれが存在することを含む。
【0042】
すなわち、ネットワークデバイスは、他セルの実際のSS blockの伝送位置をシグナリングにより端末に通知すると同時に、他セルとネットワークデバイスに対応する自セルとの同期関係、すなわち同期状態又は同期ずれを端末に通知する。
【0043】
前記同期状態は、前記ネットワークデバイスが、自セルが他の隣接セルと同期状態であることを前記端末ネットワークデバイスに通知することを含む。
【0044】
したがって、端末が測定を実施するとき、端末は、自セルと隣接セルとの間が同期している場合、隣接セルによって伝送されたSS blockの実際の位置を特定することができる。端末は、自セルのタイミングに基づいて、隣接セルのSS blockの実位置を直接に取得する。
【0045】
前述の同期の場合とは異なり、自セルと隣接セルの両方で同期のずれがある場合、以下のように処理することができる。
【0046】
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの間に同期ずれが存在する場合、前記少なくとも1つの隣接セルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの同期ずれを端末デバイスに送信し、
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、各隣接セルに対応するビットマップを生成し、
前記各第1のタイプのセルに対応するビットマップを、シグナリングにより端末デバイスに送信する。
【0047】
ネットワークデバイスは、他セルとネットワークデバイスに対応する自セルとの間の同期ずれを端末に通知する。従って、端末が測定を行う際に、自セルと隣接セルとの同期がはずれている場合、端末は、通知情報とセル間のタイミングのずれとに基づいて、隣接セルで伝送されたSS blockの実際の位置を特定することができる。端末は、自セルのタイミングに測定対象である隣接セルのタイミングオフセットを直接加算して、前記測定対象である隣接セルのSS blockの実際の位置を得る。
【0048】
例えば、図3に示すように、cell1とcell3が同期しており、cell2がcell1、3に対して0.5ms後方にずれている場合、cell2の1番目の候補SS block位置は、cell1の2番目の候補SS block位置に対応し、cell4がcell1、3に対して1ms後方にずれているとすると、cell4の1番目の候補SS block位置は、cell1の3番目の候補SS block位置に対応する。
【0049】
例えば、cell1は、cell2、3、4とcell1の時間ずれをそれぞれ端末に通知し、端末は、2.4におけるcell2、3、4の各セル毎の実際のSS blcok伝送位置を参照することで、各セル毎の実際のSS blcok伝送の受信時間を判定することができる。
【0050】
また、この実施例は、一部の隣接セルが自セルと同期し、他の一部の隣接セルが自セルと非同期であるシーンに対する処理方式を提供してもよい。
【0051】
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルのうちの第1の部分の第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの間に同期ずれが存在し、且つ、前記第1のタイプのセルのうちの第2の部分の第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にある場合、ここで、前記第1の部分の第1のタイプのセルと前記第2の部分の第1のタイプのセルとが異なり、且つ前記第1の部分の第1のタイプのセルと前記第2の部分の第1のタイプのセルとが全ての隣接のセルを構成する。
【0052】
前記第1の部分の第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの同期ずれを端末デバイスに送信し、前記第1の部分の第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、前記第1の部分の第1のタイプのセルのうちの各第1のタイプのセルに対応するビットマップを生成し、前記第1の部分の第1のタイプのセルのうちの各第1のタイプのセルに対応するビットマップをシグナリングにより端末デバイスに送信し、
さらに、第2の部分の第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、第2の部分の第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を含むビットマップを生成し、第2の部分の第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を含むビットマップを、シグナリングにより端末デバイスに送信する。
【0053】
例えば、4つの隣接セルのうち、隣接セル1、2と自セルとの同期関係が同期している場合、隣接セル3、4は同期ずれ、隣接セル1、2の同期信号ブロックの伝送位置をビットマップに全て設定して端末デバイスに送信し、隣接セル3、4の同期ずれ、隣接セル3の同期信号ブロックの伝送位置のビットマップ、隣接セル4の同期信号ブロックの伝送位置のビットマップを端末デバイスに送信する。
【0054】
また、他の処理方式として、隣接セルと自セルとの同期ずれの有無に関わらず、隣接セルの同期ずれと、隣接セルの同期信号ブロックの伝送位置のビットマップを端末デバイスに送信する処理を行う。
【0055】
即ち、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルのうちの各第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの同期ずれを端末デバイスに送信し、
前記第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、前記各第1のタイプのセルに対応するビットマップを生成し、
前記各第1のタイプのセルに対応するビットマップをシグナリングにより端末デバイスに送信する。
【0056】
このようなシーンでは、自セルに同期している隣接セルの同期ずれ=0である。
【0057】
なお、この実施例において、ある隣接セルの同期ずれを伝送すること、及び、ある隣接セルに対応するビットマップを伝送することは、同時に送信されてもよいし、先後に送信されてもよいが、ここでは限定しない。
【0058】
このように、上記の構成を採用することにより、端末デバイスに、隣接セルの同期信号ブロックの伝送位置を送信することができ、端末デバイスは、通知された第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に対応する時間において、隣接セルの測定を直接行うことができ、他の場所では測定を行わないことができ、端末測定時間及び消費電力のオーバーヘッドを省くことができる。
【0059】
実施例2
この実施例は同期信号ブロックの位置指示方法を提供し、端末デバイスに応用され、図4に示すように、ステップ401~402を含み、
ステップ401において、ネットワークデバイスがシグナリングにより送信した少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を受信する。
【0060】
ステップ402において、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックを測定する。
【0061】
ここで、前記ネットワークデバイスは、端末デバイスに移動通信ネットワークへのアクセス機能を提供できるものであれば、基地局、例えばeNB、gNB等の機器であってもよいし、他のネットワークデバイスであってもよい。
【0062】
非CA(キャリアアグリゲーション)シーンでは、端末デバイスが位置するセルは、第2のタイプのセルと呼ばれてもよいし、端末デバイスのサービングセルとも呼ばれてもよく、この実施例において端末がある第2のタイプのセルと、第1のタイプのセル(即ち、隣接セル)とは、同じネットワークデバイスが管理する複数のセルであってもよいし、当然、異なるネットワークデバイスが管理するセルであってもよい。
【0063】
CAシーンでは、端末デバイスが位置するセルのうち、Pセル(すなわち、プライマリセル、Primaryセル)は、第2のタイプのセルと呼ばれ、上記Pセル以外のセル(端末デバイスのSセル、即ち、2次セルを含む)は、第1のタイプのセルに分類される。本シーンにおいて端末が位置する第2のタイプのセルと、第1のタイプのセル(即ち、隣接セル)とは、同じネットワークデバイスが管理する複数のセルであってもよいし、もちろん、異なるネットワークデバイスが管理するセルであってもよい。
【0064】
前記ネットワークデバイスがシグナリングにより送信した少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を受信することは、
ネットワークデバイスからのシグナリングを受信することと、
前記シグナリングからビットマップを取得し、前記ビットマップを利用して少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得することとを含む。
【0065】
ここで、前記ビットマップを端末デバイスに送信することは、ネットワークデバイスががブロードキャストシグナリングを介して端末に前記他のセルの実際のSS blockの伝送位置を通知すること、
又は、ネットワークデバイスがRRC専用シグナリングを介して端末に前記他のセルの実際のSS blockの伝送位置に通知することである。
【0066】
前記方法は、さらに、
前記ネットワークデバイスにより送信された、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスが管理するセルとの同期関係を受信することを含み、
ここで、前記同期関係は、前記第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にあること、又は、前記第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの間に同期ずれが存在することを含む。
【0067】
前記シグナリングからビットマップを取得し、前記ビットマップを利用して少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得することは、
少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にある場合、前記ビットマップから全ての第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得することを含む。
【0068】
すなわち、ネットワークデバイスは、全ての隣接セルの同期信号ブロックの伝送位置を1つのビットマップにまとめ、1つのビットマップ(bitmap)の形式で他セルの実際のSS blockの伝送位置を通知する。すなわち、このbitmapは、通知すべき他のセルの実際のSS block位置のフルセットをすべて含んでいる。
【0069】
例えば、図2を参照すると、ネットワークデバイスと端末が3~6GHzの周波数帯域で動作している場合、1つのSS burst setにおいて最大8個のSS blockを伝送することができる。ネットワークの実際の構成要求および具体的な実装に基づいて、異なる基地局デバイスによって送信されるSS blockの数は、以下の図2に示されるとおりである。
【0070】
例えば、cell1、2、3、4は互いに隣接するセルであり、cell1が実際に伝送するSS blockの位置は、8個のSS block位置候補の1番目の位置であり、cell2は1、2番目の2つの位置に対応し、cellは2、3番目の2つの位置に対応し、cellは1、3番目の2つの位置に対応し、
cell1に対して、cell2、3、4がその隣接セルであり、cell2、3、4が1、2、3、4番目のSS blockの位置を使用しているとすると、cell1がbitmapを使用して、cell1がサービスするUEにcell1の隣接セルの実際のSS blockの伝送位置を通知する場合、bitmapは「11110000」となる。ここで、「1」は、候補位置でSS blockが伝送されたことを示し、「0」は、候補位置でSS blockが伝送されなかったことを示す。
【0071】
cell3に対して、cell1、2、4がその隣接セルであり、cell1、2、4が1、2、3番目のSS blockの位置を使用しているとすると、cell3がbitmapを使用して、cell3がサービスするUEにその隣接セルの実際のSS blockの伝送位置を通知する場合、bitmapは「11100000」である。ここで、「1」は、候補位置でSS blockが伝送されたことを示し、「0」は、候補位置でSS blockが伝送されなかったことを示す。
【0072】
cell4に対して、cell1、2、3がその隣接セルであり、cell1、2、3が1、2、4番目のSS blockの位置を使用しているとすると、cell4がbitmapを使用して、cell4がサービスするUEにその隣接セルの実際のSS blockの伝送位置を通知する場合、bitmapは「11010000」である。ここで、「1」は、候補位置でSS blockが伝送されたことを示し、「0」は、候補位置でSS blockが伝送されなかったことを示す。
【0073】
ネットワークデバイスは、測定対象である他のセルの各セルのSS blockの実際の伝送位置をbitmapの形式で通知する。
【0074】
端末が測定を実施するとき、端末は、自セルと隣接セルとの間が同期している場合、隣接セルによって伝送されたSS blockの実際の位置を特定することができる。端末は、自セルのタイミングに基づいて、隣接セルのSS blockの実位置を直接に取得する。
【0075】
前述の同期の場合とは異なり、自セルと隣接セルの両方で同期のずれがある場合、以下のように処理することができる。
【0076】
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの間に同期ずれが存在する場合、
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの同期ずれを取得し、
各第1のタイプのセルに対応するビットマップを取得し、前記ビットマップに基づいて各第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得する。
【0077】
まず、ネットワークデバイスは、他セルとネットワークデバイスに対応する自セルとの間の同期ずれを端末に通知する。従って、端末が測定を行う際に、自セルと隣接セルとの同期がはずれている場合、端末は、通知情報とセル間のタイミングのずれとに基づいて、隣接セルで伝送されたSS blockの実際の位置を特定することができる。端末は、自セルのタイミングに測定対象である隣接セルのタイミングオフセットを直接加算して、前記測定対象である隣接セルのSS blockの実際の位置を得る。
【0078】
例えば、図3に示すように、cell1とcell3が同期しており、cell2がcell1、3に対して0.5ms後方にずれている場合、cell2の1番目の候補SS block位置は、cell1の2番目の候補SS block位置に対応し、cell4がcell1、3に対して1ms後方にずれているとすると、cell4の1番目の候補SS block位置は、cell1の3番目の候補SS block位置に対応する。
【0079】
例えば、cell1は、cell2、3、4とcell1の時間ずれをそれぞれ端末に通知し、端末は、2.4におけるcell2、3、4の各セル毎の実際のSS blcok伝送位置を参照することで、各セル毎の実際のSS blcok伝送の受信時間を判定することができる。
【0080】
また、この実施例は、一部の隣接セルが自セルと同期し、他の一部の隣接セルが自セルと非同期であるシーンに対する処理方式を提供してもよい。
【0081】
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルのうちの第1の部分の第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの間に同期ずれが存在し、且つ、前記第1のタイプのセルのうちの第2の部分の第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にある場合、ここで、前記第1の部分の第1のタイプのセルと前記第2の部分の第1のタイプのセルとが異なり、且つ、前記第1の部分の第1のタイプのセルと前記第2の部分の第1のタイプのセルとが全ての第1のタイプのセルを構成し、
第1の部分の第1のタイプのセルのうちの各第1のタイプのセルのビットマップに基づいて第1の部分の第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得し、
さらに、第2の部分の第1のタイプのセルのビットマップに基づいて第2の部分の第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得する。
【0082】
例えば、4つの隣接セルのうち、隣接セル1、2と自セルとの同期関係が同期し、隣接セル3、4は同期ずれている場合、隣接セル1、2の同期信号ブロックの伝送位置をビットマップに全て設定して端末デバイスに送信し、隣接セル3、4の同期ずれ、隣接セル3の同期信号ブロックの伝送位置のビットマップ、隣接セル4の同期信号ブロックの伝送位置のビットマップを端末デバイスに送信する。したがって、端末デバイスは、隣接セル1、2の同期信号ブロックの伝送位置を含むビットマップに基づいて、隣接セル1、2の測定を行い、さらに、隣接セル3、4の同期ずれ、及び、それぞれのビットマップに基づいて、隣接セル3、4の同期信号ブロックの伝送位置における測定をそれぞれ行う。
【0083】
また、他の処理方式として、隣接セルと自セルとの同期ずれの有無に関わらず、隣接セルの同期ずれと、隣接セルの同期信号ブロックの伝送位置のビットマップを端末デバイスに送信する処理を行う。
【0084】
即ち、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルのうちの各第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの同期ずれを取得し、
各第1のタイプのセルに対応するビットマップを取得し、前記ビットマップから各第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得する。
【0085】
このようなシーンでは、自セルに同期している隣接セルの同期ずれ=0である。
【0086】
なお、この実施例において、ある隣接セルの同期ずれを伝送すること、及び、ある隣接セルに対応するビットマップを伝送することは、同時に送信されてもよいし、先後に送信されてもよいが、ここでは限定しない。
【0087】
このように、上記の構成を採用することにより、端末デバイスに、隣接セルの同期信号ブロックの伝送位置を送信することができ、端末デバイスは、通知された第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に対応する時間において、隣接セルの測定を直接行うことができ、他の場所では測定を行わないことができ、端末測定時間及び消費電力のオーバーヘッドを省くことができる。
【0088】
実施例3
この実施例は、ネットワークデバイスを提供し、図5に示すように、処理ユニット51及び通信ユニット52を含み、
処理ユニット51は、少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を確定し、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を、シグナリングにより端末デバイスに送信するように制御するように構成され、ここで、前記端末デバイスが、前記ネットワークデバイスが管理する第2のタイプのセル範囲に位置し、
通信ユニット52は、シグナリングを端末デバイスに送信するように構成される。
【0089】
ここで、前記ネットワークデバイスは、端末デバイスに移動通信ネットワークへのアクセス機能を提供できるものであれば、基地局、例えばeNB、gNB等の機器であってもよいし、他のネットワークデバイスであってもよい。
【0090】
なお、第1のタイプのセルとは、端末デバイスが存在するセルに隣接するセルをいい、隣接セルであってもよい。
【0091】
また、端末デバイスは、ネットワークデバイスが管理するセル内に位置し、ネットワークデバイスが管理する複数のセルのうちの1つのセル内に位置してもよい。
【0092】
非CA(キャリアアグリゲーション)シーンでは、端末デバイスが位置するセルは、第2のタイプのセルと呼ばれてもよいし、端末デバイスのサービングセルとも呼ばれてもよく、この実施例において端末がある第2のタイプのセルと、第1のタイプのセル(即ち、隣接セル)とは、同じネットワークデバイスが管理する複数のセルであってもよいし、当然、異なるネットワークデバイスが管理するセルであってもよい。
【0093】
CAシーンでは、端末デバイスが位置するセルのうち、Pセル(すなわち、プライマリセル、Primaryセル)は、第2のタイプのセルと呼ばれ、上記Pセル以外のセル(端末デバイスのSセル、即ち、2次セルを含む)は、第1のタイプのセルに分類される。本シーンにおいて端末が位置する第2のタイプのセルと、第1のタイプのセル(即ち、隣接セル)とは、同じネットワークデバイスが管理する複数のセルであってもよいし、もちろん、異なるネットワークデバイスが管理するセルであってもよい。
【0094】
ネットワークデバイスが、前記ネットワークデバイスに隣接する他のセルの実際の同期信号ブロック( SS block )の伝送位置を決定する方法は、以下のものを含み得る。
【0095】
第1の方式として、処理ユニット51は、X2インターフェース又はS1インターフェースを介して、少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得する。(この実施例は、第1のタイプのセルを隣接セルとして例について後に説明する)。
【0096】
具体的には、ネットワークデバイスは、X2インターフェース及びS1インターフェースを介して、それに隣接する他のセルの基地局デバイスに問い合わせを行うことができ、他のセルの基地局デバイスは、X2インターフェース及びS1インターフェースを介して、ネットワークデバイスに、他のセルの実際のSS blockの伝送位置を通知する。
【0097】
上記問い合わせ及び通知処理は、周期的に行われてもよい。この周期は、基地局装置が実際のSS blockの伝送位置を更新する周期よりも小さい必要がある。
【0098】
なお、この方式は、第1のタイプのセルと端末デバイスがあるセルとがそれぞれ異なるネットワークデバイスで管理される場面での適用がより好ましい。
【0099】
第2の方式として、処理ユニット51は、少なくとも1つの第1のタイプのセルに対応するネットワークデバイスにより送信されたブロードキャストメッセージを取得し、
前記ブロードキャストメッセージから、少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置の同期信号ブロックの伝送位置を取得するように構成される。
【0100】
ネットワークデバイスは、前記ネットワークデバイスに隣接する他のセルのブロードキャストメッセージを受信して読み取ることによって、前記ネットワークデバイスに隣接する他のセルの実際のSS blockの伝送位置を取得する。
【0101】
具体的には、ネットワークデバイスは、ブロードキャストメッセージRMSIによって、自セルの実際のSS blockの伝送位置を通知するので、ネットワークデバイスは、前記ネットワークデバイスに隣接する他のセルのブロードキャストメッセージを周期的に読み出して、隣接セルの実際のSS blockの伝送位置を取得してもよい。
【0102】
なお、この方式は、第1のタイプのセルと端末デバイスがあるセルとがそれぞれ異なるネットワークデバイスで管理される場面での適用がより好ましい。
【0103】
また、上記の2つの方式の他に、端末デバイスが存在するセルと、第1のタイプのセル(すなわち、隣接セル)とが同一のネットワークデバイスで管理されている場合、隣接セルの同期信号ブロックの伝送位置を取得する方法は、ネットワークデバイスのセル管理情報から直接取得してもよく、ここではその説明を省略する。
【0104】
前記処理ユニット51は、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいてビットマップを生成し、シグナリングにより前記ビットマップを端末デバイスに送信するように構成される。
【0105】
ここで、前記ビットマップを端末デバイスに送信することは、ネットワークデバイスががブロードキャストシグナリングを介して端末に前記他のセルの実際のSS blockの伝送位置を通知すること、
又は、ネットワークデバイスがRRC専用シグナリングを介して端末に前記他のセルの実際のSS blockの伝送位置に通知することである。
【0106】
前記処理ユニット51は、少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にある場合、全ての前記第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、全ての第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を含むビットマップを生成し、
全ての第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を含むビットマップを、シグナリングにより端末デバイスに送信するように構成される。
【0107】
すなわち、ネットワークデバイスは、全ての隣接セルの同期信号ブロックの伝送位置を1つのビットマップにまとめ、1つのビットマップ(bitmap)の形式で他セルの実際のSS blockの伝送位置を通知する。すなわち、このbitmapは、通知すべき他のセルの実際のSS block位置のフルセットをすべて含んでいる。
【0108】
例えば、図2を参照すると、ネットワークデバイスと端末が3~6GHzの周波数帯域で動作している場合、1つのSS burst setにおいて最大8個のSS blockを伝送することができる。ネットワークの実際の構成および具体的な実装に基づいて、異なる基地局デバイスによって送信されるSS blockの数は、以下の図2に示されるとおりである。
【0109】
例えば、cell1、2、3、4は互いに隣接するセルであり、cell1が実際に伝送するSS blockの位置は、8個のSS block位置候補の1番目の位置であり、cell2は1、2番目の2つの位置に対応し、cellは2、3番目の2つの位置に対応し、cellは1、3番目の2つの位置に対応し、
cell1に対して、cell2、3、4がその隣接セルであり、cell2、3、4が1、2、3、4番目のSS blockの位置を使用しているとすると、cell1が、bitmapを使用して、cell1がサービスするUEにcell1隣接セルの実際のSS blockの伝送位置を通知する場合、bitmapは「11110000」となる。ここで、「1」は、候補位置でSS blockが伝送されたことを示し、「0」は、候補位置でSS blockが伝送されなかったことを示す。
【0110】
cell3に対して、cell1、2、4がその隣接セルであり、cell1、2、4が1、2、3番目のSS blockの位置を使用しているとすると、cell3がbitmapを使用して、cell3がサービスするUEにその隣接セルの実際のSS blockの伝送位置を通知する場合、bitmapは「11100000」である。ここで、「1」は、候補位置でSS blockが伝送されたことを示し、「0」は、候補位置でSS blockが伝送されなかったことを示す。
【0111】
cell4に対して、cell1、2、3がその隣接セルであり、cell1、2、3が1、2、4番目のSS blockの位置を使用しているとすると、cell4がbitmapを使用して、cell4がサービスするUEにその隣接セルの実際のSS blockの伝送位置を通知する場合、bitmapは「11010000」である。ここで、「1」は、候補位置でSS blockが伝送されたことを示し、「0」は、候補位置でSS blockが伝送されなかったことを示す。
【0112】
ネットワークデバイスは、測定対象である他のセルの各セルの実際の伝送位置SS blockをbitmapの形式で通知する。
【0113】
上記の技術案の上で、さらに、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの同期関係を前記端末デバイスに送信することを含み、
ここで、前記同期関係は、前記第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にあること、又は、前記第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの間に同期ずれが存在することを含む。
【0114】
すなわち、ネットワークデバイスは、他セルの実際のSS blockの伝送位置をシグナリングにより端末に通知すると同時に、他セルとネットワークデバイスに対応する自セルとの同期関係、すなわち同期状態又は同期ずれを端末に通知する。
【0115】
前記同期状態は、前記ネットワークデバイスが、自セルが他の隣接セルと同期状態であることを前記端末ネットワークデバイスに通知することを含む。
【0116】
したがって、端末が測定を実施するとき、端末は、自セルと隣接セルとの間が同期している場合、隣接セルによって伝送されたSS blockの実際の位置を特定することができる。端末は、自セルのタイミングに基づいて、隣接セルのSS blockの実位置を直接に取得する。
前述の同期の場合とは異なり、自セルと隣接セルの両方で同期のずれがある場合、以下のように処理することができる。
【0117】
処理ユニット51は、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの間に同期ずれが存在する場合、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの同期ずれを端末デバイスに送信し、
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、各第1のタイプのセルに対応するビットマップを生成し、
前記各第1のタイプのセルに対応するビットマップを、シグナリングにより端末デバイスに送信するように構成される。
【0118】
まず、ネットワークデバイスは、他セルとネットワークデバイスに対応する自セルとの間の同期ずれを端末に通知する。従って、端末が測定を行う際に、自セルと隣接セルとの同期がはずれている場合、端末は、通知情報とセル間のタイミングのずれとに基づいて、隣接セルで伝送されたSS blockの実際の位置を特定することができる。端末は、自セルのタイミングに測定対象である隣接セルのタイミングオフセットを直接加算して、前記測定対象である隣接セルのSS blockの実際の位置を得る。
【0119】
例えば、図3に示すように、cell1とcell3が同期しており、cell2がcell1、3に対して0.5ms後方にずれている場合、cell2の1番目の候補SS block位置は、cell1の2番目の候補SS block位置に対応し、cell4がcell1、3に対して1ms後方にずれているとすると、cell4の1番目の候補SS block位置は、cell1の3番目の候補SS block位置に対応する。
【0120】
例えば、cell1は、cell2、3、4とcell1の時間ずれをそれぞれ端末に通知し、端末は、2.4におけるcell2、3、4の各セル毎の実際のSS blcok伝送位置を参照することで、各セル毎の実際のSS blcok伝送の受信時間を判定することができる。
【0121】
また、この実施例は、一部の隣接セルが自セルと同期し、他の一部の隣接セルが自セルと非同期であるシーンに対する処理方式を提供してもよい。
【0122】
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルのうちの第1の部分の第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの間に同期ずれが存在し、且つ、前記第1のタイプのセルのうちの第2の部分の第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にある場合、ここで、前記第1の部分の第1のタイプのセルと前記第2の部分の第1のタイプのセルとが異なり、且つ、前記第1の部分の第1のタイプのセルと前記第2の部分の第1のタイプのセルとが全ての第1のタイプのセルを構成し、
前記第1の部分の第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの同期ずれを端末デバイスに送信し、前記第1の部分の第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、前記第1の部分の第1のタイプのセルのうちの各第1のタイプのセルに対応するビットマップを生成し、前記第1の部分の第1のタイプのセルのうちの各第1のタイプのセルに対応するビットマップをシグナリングにより端末デバイスに送信し、
さらに、第2の部分の第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、第2の部分の第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を含むビットマップを生成し、第2の部分の第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を含むビットマップを、シグナリングにより端末デバイスに送信する。
【0123】
例えば、4つの隣接セルのうち、隣接セル1、2と自セルとの同期関係が同期している場合、隣接セル3、4は同期ずれ、隣接セル1、2の同期信号ブロックの伝送位置をビットマップに全て設定して端末デバイスに送信し、隣接セル3、4の同期ずれ、隣接セル3の同期信号ブロックの伝送位置のビットマップ、隣接セル4の同期信号ブロックの伝送位置のビットマップを端末デバイスに送信する。
【0124】
また、他の処理方式として、隣接セルと自セルとの同期ずれの有無に関わらず、隣接セルの同期ずれと、隣接セルの同期信号ブロックの伝送位置のビットマップを端末デバイスに送信する処理を行う。
【0125】
即ち、処理ユニット51は、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルのうちの各第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの同期ずれを端末デバイスに送信し、
前記第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、前記各第1のタイプのセルに対応するビットマップを生成し、
前記各第1のタイプのセルに対応するビットマップをシグナリングにより端末デバイスに送信するように構成される
このようなシーンでは、自セルに同期している隣接セルの同期ずれ=0である。
【0126】
なお、この実施例において、ある隣接セルの同期ずれを伝送すること、及び、ある隣接セルに対応するビットマップを伝送することは、同時に送信されてもよいし、先後に送信されてもよいが、ここでは限定しない。
【0127】
このように、上記の構成を採用することにより、端末デバイスに、隣接セルの同期信号ブロックの伝送位置を送信することができ、端末デバイスは、通知された第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に対応する時間において、隣接セルの測定を直接行うことができ、他の場所では測定を行わないことができ、端末測定時間及び消費電力のオーバーヘッドを省くことができる。
【0128】
実施例4
この実施例は、端末デバイスを提供し、図6に示すように、情報受信ユニット61及び測定ユニット62を含み、
情報受信ユニット61は、ネットワークデバイスがシグナリングにより送信した少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を受信するように構成され、
測定ユニット62は、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に基づいて、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックを測定するように構成される。
【0129】
ここで、前記ネットワークデバイスは、端末デバイスに移動通信ネットワークへのアクセス機能を提供できるものであれば、基地局、例えばeNB、gNB等の機器であってもよいし、他のネットワークデバイスであってもよい。
【0130】
非CA(キャリアアグリゲーション)シーンでは、端末デバイスが位置するセルは、第2のタイプのセルと呼ばれてもよいし、端末デバイスのサービングセルとも呼ばれてもよく、この実施例において端末がある第2のタイプのセルと、第1のタイプのセル(即ち、隣接セル)とは、同じネットワークデバイスが管理する複数のセルであってもよいし、当然、異なるネットワークデバイスが管理するセルであってもよい。
【0131】
CAシーンでは、端末デバイスが位置するセルのうち、Pセル(すなわち、プライマリセル、Primaryセル)は、第2のタイプのセルと呼ばれ、上記Pセル以外のセル(端末デバイスのSセル、即ち、2次セルを含む)は、第1のタイプのセルに分類される。本シーンにおいて端末が位置する第2のタイプのセルと、第1のタイプのセル(即ち、隣接セル)とは、同じネットワークデバイスが管理する複数のセルであってもよいし、もちろん、異なるネットワークデバイスが管理するセルであってもよい。
【0132】
前記情報受信ユニットは、ネットワークデバイスからのシグナリングを受信するように構成され、
これに対応し、前記測定ユニットは、前記シグナリングからビットマップを取得し、前記ビットマップを利用して少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得するように構成される。
【0133】
ここで、前記ビットマップを端末デバイスに送信することは、ネットワークデバイスががブロードキャストシグナリングを介して端末に前記他のセルの実際のSS blockの伝送位置を通知すること、
又は、ネットワークデバイスがRRC専用シグナリングを介して端末に前記他のセルの実際のSS blockの伝送位置に通知することである。
【0134】
前記情報受信ユニット61は、前記ネットワークデバイスにより送信された、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスが管理するセルとの同期関係を受信するように構成され、
ここで、前記同期関係は、前記第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にあること、又は、前記第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの間に同期ずれが存在することを含む。
【0135】
前記測定ユニット62は、少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にある場合、前記ビットマップから全ての第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得するように構成される。
【0136】
すなわち、ネットワークデバイスは、全ての隣接セルの同期信号ブロックの伝送位置を1つのビットマップにまとめ、1つのビットマップ(bitmap)の形式で他セルの実際のSS blockの伝送位置を通知する。すなわち、このbitmapは、通知すべき他のセルの実際のSS block位置のフルセットをすべて含んでいる。
【0137】
例えば、図2を参照すると、ネットワークデバイスと端末が3~6GHzの周波数帯域で動作している場合、1つのSS burst setにおいて最大8個のSS blockを伝送することができる。ネットワークの実際の構成要求および具体的な実装に基づいて、異なる基地局デバイスによって送信されるSS blockの数は、以下の図2に示されるとおりである。
【0138】
例えば、cell1、2、3、4は互いに隣接するセルであり、cell1が実際に伝送するSS blockの位置は、8個のSS block位置候補の1番目の位置であり、cell2は1、2番目の2つの位置に対応し、cellは2、3番目の2つの位置に対応し、cellは1、3番目の2つの位置に対応し、
cell1に対して、cell2、3、4がその隣接セルであり、cell2、3、4が1、2、3、4番目のSS blockの位置を使用しているとすると、cell1がbitmapを使用して、cell1がサービスするUEにcell1の隣接セルの実際のSS blockの伝送位置を通知する場合、bitmapは「11110000」となる。ここで、「1」は、候補位置でSS blockが伝送されたことを示し、「0」は、候補位置でSS blockが伝送されなかったことを示す。
【0139】
cell3に対して、cell1、2、4がその隣接セルであり、cell1、2、4が1、2、3番目のSS blockの位置を使用しているとすると、cell3がbitmapを使用して、cell3がサービスするUEにその隣接セルの実際のSS blockの伝送位置を通知する場合、bitmapは「11100000」である。ここで、「1」は、候補位置でSS blockが伝送されたことを示し、「0」は、候補位置でSS blockが伝送されなかったことを示す。
【0140】
cell4に対して、cell1、2、3がその隣接セルであり、cell1、2、3が1、2、4番目のSS blockの位置を使用しているとすると、cell4がbitmapを使用して、cell4がサービスするUEにその隣接セルの実際のSS blockの伝送位置を通知する場合、bitmapは「11010000」である。ここで、「1」は、候補位置でSS blockが伝送されたことを示し、「0」は、候補位置でSS blockが伝送されなかったことを示す。
【0141】
ネットワークデバイスは、測定対象である他のセルの各セルの実際の伝送位置SS blockをbitmapの形式で通知する。
【0142】
端末が測定を実施するとき、端末は、自セルと隣接セルとの間が同期している場合、隣接セルによって伝送されたSS blockの実際の位置を特定することができる。端末は、自セルのタイミングに基づいて、隣接セルのSS blockの実位置を直接に取得する。
【0143】
前述の同期の場合とは異なり、自セルと隣接セルの両方で同期のずれがある場合、以下のように処理することができる。
【0144】
測定ユニット62は、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの間に同期ずれが存在する場合、
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの同期ずれを取得し、
各第1のタイプのセルに対応するビットマップを取得し、前記ビットマップに基づいて各第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得するように構成される。
【0145】
まず、ネットワークデバイスは、他セルとネットワークデバイスに対応する自セルとの間の同期ずれを端末に通知する。従って、端末が測定を行う際に、自セルと隣接セルとの同期がはずれている場合、端末は、通知情報とセル間のタイミングのずれとに基づいて、隣接セルで伝送されたSS blockの実際の位置を特定することができる。端末は、自セルのタイミングに測定対象である隣接セルのタイミングオフセットを直接加算して、前記測定対象である隣接セルのSS blockの実際の位置を得る。
【0146】
例えば、図3に示すように、cell1とcell3が同期しており、cell2がcell1、3に対して0.5ms後方にずれている場合、cell2の1番目の候補SS block位置は、cell1の2番目の候補SS block位置に対応し、cell4がcell1、3に対して1ms後方にずれているとすると、cell4の1番目の候補SS block位置は、cell1の3番目の候補SS block位置に対応する。
【0147】
例えば、cell1は、cell2、3、4とcell1の時間ずれをそれぞれ端末に通知し、端末は、2.4におけるcell2、3、4の各セル毎の実際のSS blcok伝送位置を参照することで、各セル毎の実際のSS blcok伝送の受信時間を判定することができる。
【0148】
また、この実施例は、一部の隣接セルが自セルと同期し、他の一部の隣接セルが自セルと非同期であるシーンに対する処理方式を提供してもよい。
【0149】
前記少なくとも1つの第1のタイプのセルのうちの第1の部分の第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの間に同期ずれが存在し、且つ、前記第1のタイプのセルのうちの第2の部分の第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとが同期状態にある場合、ここで、前記第1の部分の第1のタイプのセルと前記第2の部分の第1のタイプのセルとが異なり、且つ、前記第1の部分の第1のタイプのセルと前記第2の部分の第1のタイプのセルとが全ての第1のタイプのセルを構成し、
第1の部分の第1のタイプのセルのうちの各第1のタイプのセルのビットマップに基づいて第1の部分の第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得し、
さらに、第2の部分の第1のタイプのセルのビットマップに基づいて第2の部分の第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得する。
【0150】
例えば、4つの隣接セルのうち、隣接セル1、2と自セルとの同期関係が同期し、隣接セル3、4は同期ずれている場合、隣接セル1、2の同期信号ブロックの伝送位置をビットマップに全て設定して端末デバイスに送信し、隣接セル3、4の同期ずれ、隣接セル3の同期信号ブロックの伝送位置のビットマップ、隣接セル4の同期信号ブロックの伝送位置のビットマップを端末デバイスに送信する。したがって、端末デバイスは、隣接セル1、2の同期信号ブロックの伝送位置を含むビットマップに基づいて、隣接セル1、2の測定を行い、さらに、隣接セル3、4の同期ずれ、及び、それぞれのビットマップに基づいて、隣接セル3、4の同期信号ブロックの伝送位置における測定をそれぞれ行う。
【0151】
また、他の処理方式として、隣接セルと自セルとの同期ずれの有無に関わらず、隣接セルの同期ずれと、隣接セルの同期信号ブロックの伝送位置のビットマップを端末デバイスに送信する処理を行う。
【0152】
即ち、測定ユニット62は、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルのうちの各第1のタイプのセルと前記ネットワークデバイスの管理するセルとの同期ずれを取得し、
各第1のタイプのセルに対応するビットマップを取得し、前記ビットマップから各第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を取得するように構成される。
【0153】
このようなシーンでは、自セルに同期している隣接セルの同期ずれ=0である。
【0154】
なお、この実施例において、ある隣接セルの同期ずれを伝送すること、及び、ある隣接セルに対応するビットマップを伝送することは、同時に送信されてもよいし、先後に送信されてもよいが、ここでは限定しない。
【0155】
このように、上記の構成を採用することにより、端末デバイスに、隣接セルの同期信号ブロックの伝送位置を送信することができ、端末デバイスは、通知された第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置に対応する時間において、隣接セルの測定を直接行うことができ、他の場所では測定を行わないことができ、端末測定時間及び消費電力のオーバーヘッドを省くことができる。
【0156】
本発明の実施例は、図7に示すように、少なくとも1つのプロセッサ71と、メモリ72と、少なくとも1つのネットワークインタフェース73とを含むネットワークデバイスのハードウェア構成アーキテクチャをさらに提供する。各構成要素は、バスシステム74によって互いに結合される。バスシステム74は、これらの構成要素間の接続通信を可能にするために使用されることが理解される。バスシステム84は、データバスの他に、電源バス、制御バス、ステータス信号バスを有する。ただし、説明を分かりやすくするために、図7では、各種のバスをバスシステム74と表記している。
【0157】
なお、本発明の実施の形態におけるメモリ72は、揮発性メモリであっても不揮発性メモリであってもよく、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよいことは言うまでもない。
【0158】
いくつかの実施形態において、メモリ72は、実行可能モジュールもしくはデータ構造、またはそれらのサブセット、またはそれらの拡張セットの要素であるオペレーティングシステム721およびアプリケーションプログラム722を記憶する。
【0159】
ここで、前記プロセッサ71は、少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を確定し、前記少なくとも1つの第1のタイプのセルの同期信号ブロックの伝送位置を、シグナリングにより端末デバイスに送信するように構成され、ここで、前記端末デバイスが、前記ネットワークデバイスが管理する第2のタイプのセル範囲に位置する。さらに、プロセッサ71は、前述の実施例1の方法ステップを実行することができ、ここで説明を省略する
本発明の実施例の端末デバイスは、プロセッサと、前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するメモリとを備え、
ここで、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行することにより、前述の実施例2の方法ステップを実行する。端末デバイスのアーキテクチャは、図7と同一であり得るので、重複説明は省略される。
【0160】
本発明の実施例は、実行されると、前述の実施例1又は2の方法ステップを実施するコンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ記憶媒体を提供する。
【0161】
本発明の実施例に係る装置は、ソフトウェア機能モジュールの形態で実現され、独立した製品として販売または使用される場合、一つのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。このような理解に基づいて、本発明の実施形態の技術的解決策の本質または従来技術に寄与する部分は、本発明の様々な実施形態による方法の全てまたは一部を1つのコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであり得る)に実行させるための複数の命令を含む1つの記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品の形態で具現化され得る。また、前記記憶媒体としては、U字ディスク、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ( ROM、Read Only Memory )、磁気ディスク、光ディスク等のプログラムコードを記憶できる種々の媒体を用いることができる。このように、本発明の実施形態は、ハードウェアとソフトウェアのいかなる組み合わせにも限定されない。
【0162】
従って、本発明の実施例は、本発明の実施例によるデータスケジューリング方法を実行するように構成されたコンピュータプログラムを格納するコンピュータ記憶媒体をさらに提供する
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7